2020年9月30日

テレビが壊れた (1)

昨日の朝、いつものように目が覚めて、いつものようにリモコンでテレビを点けようとしたのに反応が無い。「えっ?」と思って何度か試してみても駄目。本体にある、マスターの電源スイッチをON/OFFしても同様。一度電源コードを抜いて、暫くしてから挿入してみても駄目。本体正面の電源ボタンは点灯するんですが、画面は付く気配無い。「とうとう寿命かぁ」と暫く格闘して諦めました。実は前日の夜リモコンでテレビを消したとき、「カチッ、カチッ」とリレーが開閉するような音がしたんですよね。以前もこんな音がした後、翌日テレビが点かなくなり、その時にはコンセントの抜き差しで直ったんですが、今回は駄目そう。まぁ、このテレビは在宅勤務を地元で始めたときに購入したもので、もう14年近く前に購入したものですからねぇ。以前も時々書き込みましたが、画面上にLCDフィルターの影が出たりと、すでに満身創痍の状態でしたから仕方ありません。

で、歳は取ってもテレビが無いと生きていけない「テレビっ子世代」なので、代替機を購入しないといけません。現在設置している場所が横幅90cm位なので、そうなると40~43インチくらいのモデルになります。最初は「4Kも良いけど、Full HD位でも十分だよなぁ」と思ったんですが、Full HDだと20~30インチクラスしか無くて、40インチ以上のモデルは殆どが4K対応モデル。私の場合一寸変則的な使用方法をしていて、設置している場所は私の仕事部屋件寝室の離れみたいな場所で、外からアンテナ線を引かずに、ケーブルTV(CATV)を契約していて、基本CATV試聴がメイン。で、CATVのサービスで地デジ放送はパススルーしているので、CATVの同軸を分岐してテレビとHDDレコーダーに接続しています。後は、HDMIでCATVのSTBとテレビ、HDDレコーダーとテレビを接続しているので、地デジの録画はHDDレコーダーでして、BSやその他放送はCATVのSTBで録画して再生するという、少々ややこしい構成に。そう言う意味では、「テレビ」と言っているけれど、70%位は「モニター的使用」をしている状態なんですね。とは言っても、一番試聴する割合が多い地デジは、やはりテレビ単体で直ぐに試聴できる方が便利ですし。実は、デスクトップ機も4Kモニターなので、モニター買って来てもいいんじゃ無いとは思ったんですが、接続するSTBやHDDレコーダーの出力は4K対応では無いので、アップスケール機能ガチャンとしていないと、ボケボケの画になってしまう。あと、将来的にはアンテナを設置して、4K BS/CSとか試聴するかもしれないしなぁと思い、幾つかも出るを物色し始めました。

最初は、利用しているヨドバシカメラのサイトで購入しようかと思ったんですが、モデルを選んで購入手続きに進むと、どうも納品まで1週間とか2週間とか出てくる。それなら近場の量販店でと思い直し、お昼時に自宅近くのケーズデンキへ出かけていきました。売り場へ行くと、色々な種類のテレビが陳列されているんですが、メインは50インチ以上の有機EL系で、確かに表示は綺麗なんだけれど価格的にもサイズ的にも今回の対象外。40インチクラスの並んでいる列に行くと、種類的にはそんなに無くて、価格帯もちょっと高めなんですよね。そんな中で、先に調べたときに候補に出ていたSHARPの4T-C40CL1も並んでいて、在庫もある様子でした。店員さんを呼んで、配送日を確認したら「1~2週間掛かりますねぇ」と言われて気絶しそうになりました(笑)。持ち帰りならその場で受け取れるんですが、車に入るかどうか微妙だし現行機の回収もまた別途やらないといけなくて不便。そこで、「開梱だけで箱と部材回収してくれれば、設置作業不要」と言うと、自宅の場所を聞かれたので知らせたところ、「ちょっと確認します」と何やらごそごそ。暫くすると「配送とリサイクル回収だけなら、1日の午後に配達可能」という返事が。本当なら、当日とか翌日配送が良かったのですが、翌々日でも文句は言えないとそれで了承して購入しました。

今回このモデルを選んだ理由は幾つかあって、まずはUSB HDDを外付けして録画できるので地デジ試聴だけなら本体だけで完結することが一つ。そして、LANポートを内蔵していてAndroid TV対応なので、NetflixやAmazonのPrime VideoやDAZN等試聴可能。これはちょっと試してみるかもしれない。さらにGoogleアシスタントも内蔵しているので、これからは「OK, Google!」生活してみようかなとも思っていたりして(笑)。ところで、テレビが届く木曜日の午後までどうしようか悩んだんですが、HDMIケーブルでCATVのSTBとパソコンの4Kモニターを接続して、モニターのPIP(Picture-in-Picture)機能を利用して凌ぐことにしました。それと、今回テレビが壊れたので念のため今使用しているHDDレコーダーの購入年を調べたら、どうももう10年位前らしいと言う事が分かって軽いショックに。こちらの買い換えも、また考えないといけないかも... うーん、とにかく出費が続くなぁ... (続く...)

神戸遊覧飛行 by FDA

 A380の保存措置対策として始まった気がする「遊覧飛行」ビジネス。FDAも、富士山周遊飛行(前回は天候不良で北アルプス周遊へ変更)を行ったけれど、今度は神戸上空の遊覧飛行をするという記事。遊覧飛行だけで無く、着陸後に神戸港からのディナークルーズのオプションもあるみたいで、なかなか良さげな内容。地方からの集客も考えていて、FDAの路線がある青森と松本からは、神戸宿泊のオプションも用意されていて、さらにGo To トラベルの対象にもなるので、料金的にもかなりお得な印象。

日本での「遊覧飛行」となると、「初日の出フライト」が一番馴染みがあると思うんですが、このコロナ禍で通常運航が制限される中収益の大きな柱になりそう。もともとFDAは、チャーター便やこの手の遊覧飛行をやっていたし、小回りのきく機材もあるから結構良いかもしれない。日本の場合、殆どの都道府県に空港があるから(※空港の無いのは、栃木県、群馬県、埼玉県、神奈川県、山梨県、岐阜県、三重県、滋賀県、京都府、奈良県)、上手く利用すれば地方活性化とも絡めて、案外面白いビジネスになるかもしれない。少し前には、「七つ星」など豪華観光列車による旅がブームになったけれど、あれの飛行機も含めたバージョンで、国内をぐるっと回るというのも面白いかもしれない。勿論、お安くは無いだろうけど。

あと、このコロナ禍で国内線運航も多くが運休していて、日本の空がそこそこ空いていることも、こう言う周遊フライトが出来る理由なんでしょうね。国内線に国際線がガンガン飛んでいる以前の日常に、通常の空路とは異なる空路を飛行する飛行機が突然飛んできたら、やはりビックリするんじゃ無いだろうか。まぁ、だからこその航空管制なんだろうけど、でも自分のような飛行機好きにとっては、これを機会に単に拠点間往復では無いフライトが誕生したら、ちょっと興味が沸きます。勿論、それを利用したら、マイルもポイントも通常通り付けて欲しいけれど(笑)。

厳しい状況はまだまだ続くだろうし、多分国内線需用がそれなりに回復するのは早くても年末年始の帰省シーズンからでしょうね。国際線も、徐々に制限を解除していく話が出ているけれど、仮にコロナ禍の状況が下がりつつある状態なら、年明けくらいから個人旅行も制限が緩やかになるだろうけど。今は、新型コロナウイルスもそうだけれど、今シーズンのインフルエンザも心配ですが、個人的には去年から今年初めの頃のように、余りはやらないんじゃ無いかと思っているんですが。とにかく、海外旅行に関しては、東京2020を7月から開催するという前提で、多分色々な組織や団体は3月位から動き出して5月位から以前と同等程度にもどる、というか戻らせるんじゃ無いかという予想。まだまだ我慢の日は続きますね。

マッチポンプ

 朝日新聞が掲載した、ワクチンへの信頼度は日本が世界最低レベルという記事。2015~2019年に149ヶ国・地域で約28万人に調査したデータが元になっている英国の研究らしいのですが、これを朝日新聞が問題として伝えていることに、ネット界隈では批判の嵐。その理由は、その「世界最低レベル」になった原因が、朝日新聞のHPVワクチン接種拒否報道にあるから。

2016年に公開された"Trends of Media Coverage on Human Papillomavirus Vaccination in Japanese Newspapers"(日本におけるHPVワクチン報道に関しての傾向)と言う論文で、その経緯などは少し前にNathanさんがnoteにまとめられています。この論文に寄れば、2013年3月8日に朝日新聞に掲載された、HPVワクチンの副反応やリスクに関しての記事を発端として、以降のトレンドが180度変わってきていることを示しています。noteにもあるように、何故かその2013年の朝日新聞の記事は削除されていて、現在はアーカイブでしか参照出来ないのですが、HPVワクチン接種を受けた女子中学生が副作用で1年以上も通学できない状態だったことを伝えています。無料接種を行った杉並区も副反応を認めて補償をしたらしいのですが、何故かこの記事を朝日新聞は削除。しかしその2年後には、当時接種を受けて副反応が出た女子中学生の記事を掲載しています。

この副反応に関しては、それを指摘した2016年の論文が2018年に撤回されているんですが、どちらかというと撤回されたことよりも、撤回された側がその根拠が不適切というようなニュアンスの記事になっている気がします。ただ、この頃から再びHPVワクチンの重要姓が再認識され、少しずつ接種再開する動きも出てきた切っ掛けになったのではないかという気もします。ただ、他国が何十%とかの接種率にあるにもかかわらず、日本は確か1%を切るくらいの接種率だったものが、やっと数%とかになりつつある程度で、まだまだこの問題の先は長いとしか言いようがありません。2013年以降接種が停止して、その頃にワクチン接種を受けなかった人達は、そろそろ適齢期となり出産などの機会にも恵まれる年齢になるか思うんですが、どれだけの人がワクチンを受けなかったことによる不利益を被っているのか、もしかしたら日本の出生率に大きく影響する事態にもなるかもしれない。

勿論、朝日新聞だけの責任ではなく、多くのメディア特に情報提供系のモーニングショーやワイドショーの罪も大きいと思う。そう言う事例は、豊洲市場移転問題でも、東京2020の会場設置の問題でも、何度も繰り返されてきたことだから。ただ、そう言う背景を知ってか知らずか分からないけれど、無責任に現状批判記事を書くのは無責任を通り越していると思う。とは言っても、昔のことは忘れました位のことは言いそうな相手ではあるけれど。それと、去年に当時の厚生労働省の担当者に聞いたインタビュー記事があるんですが、多分当時から相当のメディアバッシングがあったと思われる担当者の方の気持ちも分かるんだけれど、ちょっと投げやり的な態度には疑問を感じます。インタビューしている岩永直子氏の主張もメディア寄り、マスコミ寄りの印象は受けるけれど、厚労省側の「メディアが世論を変えてしまった責任まで行政にあるのか」という言い分には、ちょっと不満。メディアが世論を代えても、やはり正しいことは正しい、必要な事は必要と言わなければ、本当必要な行政は出来ないんじゃ無いだろうか。まぁ、モリカケの話とか、桜を見る会の話とか、メディアが暴走してそれに乗っかり利用する人達がいるのが、一番の問題なんだけれど。それに全く気がついていない、正す気が無いということを証明しているような記事ですよね。

2020年9月28日

ドラマ知らず

 TBS系列で放送されていた「半沢直樹」シリーズが昨日最終回を向かえて、それなりに話題になって居るみたい。その前にも、色々な番組に番宣で出演者が登場していたり、第8話でしたっけ? 撮影が間に合わず急遽放送を延期して、出演者が生放送で座談会するような「裏技」も放送したんですよね、確か。TBS系列だけでなく、出演している俳優さんが他局に出演する場合も、多分ドラマ内の配役の決め台詞とか、口調とかを真似して、何となく他局のドラマを宣伝しつつ、でもその番組がその人気で盛り上がればOKみたいな、呉越同舟というか棚ぼた狙いというのか、そんな後傾をここ最近ずっと見ていた気がします。

実は私、この話題の「半沢直樹」は勿論、NHKの朝ドラや大河ドラマ、さらにはそれ以外の放送局で放送されている、所謂「連続ドラマ」なるものを、もう20年以上観ていません。その切っ掛けとなったのが、1990年代に頻繁にアメリカ出張に行っていたこと。一番頻繁だったのは、ビザ無し渡航ぎりぎりの90日以内の滞在許可を生かして、3ヶ月日本、3ヶ月アメリカ、3ヶ月日本、というパターンを、足かけ3年位続いたこと。年間で183日以上アメリカに滞在すると、米国での納税義務が発生するという基本ルール(※もっと短くても、明らかに米国で就業していると判断されると課税される)があるのと、当時も面倒だった就業ビザ取得の手間を省くための苦肉の策でしたが、そんな行ったり来たりの生活が結構続いた時期があります。日本には、取りあえず3カ月位滞在しているから、その間は普通の生活をしているんですが、帰国して2週間くらいは時差ぼけが残っていて、昼夜逆転したような生活に。さらに、それが繰り返されると、リズム障害みたいな生活になり、夜は寝られないけれど、昼間突然睡魔が来るみたいな状態にも。結構辛い時期でした。

そんな状態だから、テレビを付けても面白くない。当時は、LD (Laser Disk)に凝っていて、アメリカ出張時にも現地のタイトルを購入していたりしたので、結局は息抜きはそちらの鑑賞になることも多くなり、日本の放送は殆ど観ない状態に段々となっていきます。それでも、歌番組とかバラエティーなどは、その放送で完結しているし、単純に観て笑って楽しんでいれば良いので観ていたんですが、「連続ドラマ」となると前後のつながりが分からないと面白くない。特に、アメリカに居る間に始まったシリーズなんて、日本も戻ってきてから見始めても、何が何だか分からない。今みたいな、見逃し配信何て言うのも無いし、最初から見ようと思ったら、そのドラマが終わってからビデオ発売されたものをレンタルするしか無いけれど、その頃には次の出張でアメリカに行っているし。そんな状況が続いたので、どんどんドラマ系を観る機会や録画する機会が無くなり、結構テレビからも離れた時代を数年間送ることになりました。その後出張機会も減って、日本に居る時間の方が圧倒的に多くなっても、どうもわざわざ毎週テレビを付けて観ようという気持ちが、全く起こらなくなってしまったんですよね。「24」という、1時間のドラマを実時間に合わせて放送するシリーズで、本当に24時間続けて放送した時があったんですが、今度は何時間も同じものを見続ける習慣がやはり消えていたので、もう2時間3時間過ぎると駄目。集中出来なくて、Give-upしましたねぇ。

そういうわけで、今回の「半沢直樹」を初めて、色々話題になる連続ドラマがテレビやメディアで取り上げられていても、実はさっぱり分からない(笑)。勿論、出演している俳優さんは知っているし、何となくどんな筋立てなのかは色々な情報から入ってくるんだけれど、だから観ようと思う気持ちが殆ど沸いてこない。たまに「話題だから観てみようかな」と思うときもあるんですが、その放送開始前に少しでも視聴率を上げるために出演者の皆さんが色々な番組に出演して、番組の宣伝をする様子を見てしまうと、天の邪鬼な性格も影響してか、何となくしらけてしまってそこで興味を失ってしまいます。何だろう、何かサプライズでプレゼントを貰ったときに、蓋を開けるまで中身を色々想像して楽しみたいのに、蓋を開ける前に、箱に空いた隙間から中身が見えて分かってしまったようなガッカリ感というか。少しひねくれた自分みたいな性格だからかもしれないけれど、テレビの番組表を見ながら録画予約する場合でも、最初に航路から外すような状態が、もう20年以上続いています。だから、そう言う人気ドラマを元ネタにした冗談とか言われても、自分一人だけ笑っていないことが多いのですが、それって私がフットボールに擬えたりそれに関係する冗談を言っても、フットボールを知らない周りが無反応なのと同じなんだな認識しています。(笑)

リニューアルはいつも改悪?

 ここ最近、このBlogのシステムBloggerや、Facebookの仕様が変更されて、特に管理画面が新しいデザインになりました。実は変更自体は数ヶ月前から適用されていたんですが、8月一杯くらいまでは「暫定措置」として、以前のデザインに戻すことも出来たんですが、9月に入ると強制的に新デザインに変更させられて、もう旧デザインには戻れない。新しくなる事は良いことが多いのですが、ことソフトウェアデザインの変更に関しては慎重にあるべき、というのがこの業界30年余りの経験を持つ某エンジニア(だれ? 笑)の名言(迷言?)です。

以前も愚痴ったと思うんですが、どちらもその新デザインは大きなアイコンや文字を使用した、タブレット/スマホを意識したようなデザインに変わっていて、これまでのように必要な操作が画面の中に集約されているものとは大違い。だから、以前はワンアクションで出来た操作が、今では二回三回とクリックして階層を辿ったり、別画面に移動したりとイライラしてきます。多分、カジュアルユーザー向けに、必要最小限簡単に操作するという前提でデザインされたものと想像するんですが、ある程度慣れたユーザーにとっては物足りなく、あるいは必要なものが直ぐにアクセス出来ないフラストレーションが生まれます。何度も書いているように、「簡易モード」「昼間モード」「詳細モード」みたいな感じで、それぞれのニーズに近い形で表示されるような対策が必要なんだけれど、開発側から観るとそう言うデザインを作り分けるのもなかなか大変。その苦労は分かるんですが、でもやはりユーザー目線になると許せない(笑)。

実は、私のようにパソコンで利用するユーザーが使用しているパソコン画面の解像度と、今は主流であろうスマホユーザーが使用して居るスマホの解像度を比べると、多分多くの場合はスマホの方が解像度は高いはず。でも、物理的なモニターサイズは、パソコン側がノートブックでもスマホの6~9倍位広いから、スマホ用に最適化するとパソコンでは間延びしているし、パソコンに合わせるとスマホでは細かくて使いづらい。だから、多くのサービスではアクセスしてきたデバイスタイプを認識して、それによって最適なI/Fを提供するようにしているんですよね。極端な話、Webベースのアプリであれば、CSS一つで何とでもなったりするんですが(いゃ、そんなに簡単じゃ無いよ-笑)。

例えば、MS-Officeのようなアプリケーションソフトであれば、それぞれのプラットフォーム毎に作り分ける必要もあるので、そのデバイスタイプ、少なくともパソコン、スマホ、という棲み分けは画面デザインだけで無く、機能実現の面からも作り分けする必要が有ります。一方で、BloggerとかFacebookのように、Webアプリの場合は、表示のみがブラウザーに依存しているわけだから、一つのソフトでどんなデバイスでも対応出来るししないといけない。パソコンと言っても、WindowsとAppleとLinuxがあるわけだし、ブラウザーだって、IEにEdgeにChromeにFirefoxにと多種多様。そこに対応しないといけないのだけれど、でもそれって他のWebサービス全般に同じ事なので、不満は言えない。となれば、デバイス毎に最適化するとか、ユーザーレベルによって選択肢を提供するとか、そういう部分にユーザー満足度の違いが絶対出てくるはずで、そう言う意味で今回の変更は「大いに不満」というコメントを返したい変更です。(※あくまで、個人的見解です-笑)

メディアの裏付け

 自民党の性暴力に関する会議の中で、杉田水脈衆議院議員が「女性はいくらでも嘘をつける」と発言したという話。各メディア記事では、「複数の会議参加者が認めている」と、その発言は事実として報じているけれど、ご本人は否定。しかし、大手メディアの記事となり、彼女がそう言う発言をしたと言う事が「事実」として広く流布されてしまう状態に。

正直なところ、過去にも色々な発言のあった人なので「然もありなん」という思いはあるけれど、取り上げているメディアにしても「参加している議員の証言」と、匿名の発言でしか拾っていない。本来なら、議事録とかその場面の録音録画などから実際の発言を確認してから記事にするべきだと思うのに、それも無い。例えば、杉田氏自身が「似たようなこう言う事は言ったが『女性はいくらでも嘘をつける』とは言っていない」とでも言うならまだしも、完全に発言否定をしている以上、記事にしたメディアとしては確固たる証拠を見せないと「メディア」としての役割を果たしているとは言えない。仮に杉田氏が「女性も嘘をつく場合は有るし、そう言う事例は過去幾らでもある」と言ったことを「女性はいくらでも嘘をつける」と、参加者なりメディアが丸めた可能性は無いのだろうか。

勿論、性暴力に関しては男性から女性に対しての行為の方が多いし問題だと思うから、その対策は必要。警察の介入や支援も必要でしょう。ただ、過去の事例を観ると、例えば電車内の痴漢行為に関して、冤罪として裁判で証明されたこともあるし、それが女性側の勘違いではなくわざとそう言う場面を作ったケースもあったはず。そこは、被害者としての女性の立場は最優先するとしても、加害者側の人権も守らなきゃいけない。そう言う微妙な問題だと思うのだけれど、言ったかどうかも確実な証拠も無い話が大きく取り上げられるのは本末転倒なのでは。

ネットでも指摘があるけれど、仮にこの発言が事実で無かった場合、結局はメディアが誤報を広く拡散し、それによって一般の人達が誤解の元に行動に出て、実は罪も無い人を糾弾するという、それこそ昔にあったような話をそのまま実現している気がします。勿論、腐っても鯛、大手メディアなら100%の嘘は言わないだろうけれど(いゃ、言ったこともあったか)、それでも真偽不明な情報を記事として公開することは、それが間違っていた場合誤解を含む場合は問題だし、それによって何か被害が発生すれば犯罪行為と言ってもいいかも。今はネットがあるから、そう言う裏付けを調べるなり疑問を呈することも出来るけれど、良く話題になる関東大震災の時代は、メディアと言えば新聞しか無い時代だったわけで、そのメディアが煽った結果が、朝鮮人虐殺というデマに繋がったと言う事を、とうのメディアはもっと真剣に考えて肝に銘じるべきだと思うけれど、今のメディア記者やジャーナリストの多くは、単なる「聞き書き」くらいしかしないですからね。杉田議員の発言の真意も含めて、その内容に延髄反射する前に、先ずはその発言をしたことが事実なのか、その内容はどうなのか、まずは冷静に見極めることが必要だと思う。

2020年9月27日

マイクロLEDのシャープ

 一時の破綻から順調に復活している印象のシャープ。そのシャープが、以前は結果的にお荷物になってしまったディスプレー事業を分社化して「シャープディスプレイテクノロジー(SDTC)」として発足するという記事。その為の秘策は、次世代ディスプレーと期待される「マイクロLED(MLED)」。

既存の液晶ディスプレーは、RGBの色を透過させるフィルターの役割を液晶がしているだけなので、ベット背面に「発光体」が必要。初期の頃は蛍光管を利用していたけれど、最近は白色LEDを使用するのが普通。ただし、その分消費電力は増えるし、画面の場所によっては色むらや輝度むらが発生するし、パネルの厚みも増える。その対策として登場したのが「有機EL(OEL)」あるいは「有機発光ダイオード(OLED)」と呼ばれるもので、RGBの素子が自ら発光するから、バックライト不要で消費電力とパネルの厚みが薄くなるメリットが。ただ、有機素子を使うために製造工程が複雑化してそれ故にコスト高になるのが問題で、日本勢は諦めたけれど、韓国勢は資本投入を続けて、今の市場を席巻することに。確かに、最近よく見るOLEDの大型テレビは、輝度も十分で綺麗なんですが、確か発熱量も結構あった気がするんですよね。

今回のMLEDは、RGB事態を発行する素子で構成して、OLEDのような有機素材を使わずに同等以上の性能を発揮させるもの。微細加工が必要になるし、技術的にハードルは高いことは伺えるし、さらにはコストも高くなりそう。コストアップは大量生産で解決していくしか無いけれど、技術的な部分はどうなんだろうか。シャープとしても、それなりに勝算があるから今回の様に分社化して、かつ外販して量産コストを下げられるように考えているのだと思うのですが。国産メーカーではSONYも作って居るみたいですが、もしかしたら将来的にはSHARP-SONY連合みたいな事にも繋がるのかも。

最近のテレビ番組では、まだまだリモート出演が多く、大画面の高精細パネルを立てて、リモート出演者を表示しているケースが多く見られます。一昔前だと、多分あそこまで使用に耐えられる表示品質のパネルは殆ど無かったと思うし、まずはコストの面で何枚も準備することは無理だったと思う。今後、コロナ禍終焉以降も、ああいうスタイルは結構残るんじゃ無いかと思っているので、需用開拓は以前よりも将来性はありそうな気がします。デジタルサイネージの分野も有望な市場だろうし。価格次第ではあるけれど、8Kの70インチとか80インチパネル何かだったら、自宅に設置して情報パネルとして映像やPCの画面を表示させてもいいだろうし。まだどうなるか分からないけれど、シャープの復活にはちょっと期待したいですね。

乱れる国語

朝日新聞の記事から、「国語が乱れている」と感じる人が20年前と比べて減り、代わりに「乱れていない」と感じる人は増えている、という話。「乱れている」の定義を、「その言葉の本来の意味以外での使用が多様化している」ならば、確かに今はそうでしょうね。でも、その「本来の意味以外での使用」が新しい意味を付け加えること、反語的に使用してより強調する目的での使用とかだったら「乱れている」と言えるのだろうか。

私も昔は結構気にする方だったんですが、ある時普通に使っている言葉や言い回しが実は御用だったことを何度か経験するうちに、「これって、言葉は生き物、言葉の成長・進化」と思った方が良いんじゃ無いかと思うようになりましたね。ただ、記事を読むと、単にその言葉の意味の違いだけでなく、例えば敬語の使い方とか、短縮したり組み合わせたりした造語の「若者言葉」も含めての話とのことで、そうなると「乱れている」という印象は、自分世代などは強くなるのかなぁ。

仕事柄、日本語の中でも英語が登場する場合が多いのですが、それをそのまま使用する事が多いのは、ある意味「職業病」だけれど「言葉の乱れ」と言われるのかもしれない。ただ、日本語のカタカナがまさにその証明だと思うんですが、外国語の言葉・発音も積極的に取り入れてきたところに、日本語の柔軟性と将来性があるようにも思うんですよね。明治維新の時に、外来語に感じを当てはめて例えば「Newspaper→新聞」の用に、「新日本語」みたいなものを想像し、それが今では本家の中国に戻って確か日常使われている中国語の半分くらいが当時の日本人が「創造した」言葉になっていたんじゃ無いだろうか。一方で、「外来語はカタカナで表示する」という方法もあって、だから日本に入ってきた時代によって、昔は日本語に置き換えたけれど(例えば、象とか)、明治以降入ってきたものは、そのまま発音をカタカナで表記している、みたいな話を何処かの番組で説明していて、なるほどと。そうなると、今では馴染みのある動物の名称にしても、日本語とカタカナの外来語表記が混在するわけで、それって見方によっては「乱れ」とも言えるし、「成長・柔軟性」とも見えるのでは。

まぁ、全ての事象を許せるわけでは無いけれど、自分達が10代、20代だったころには、当時の40代、50代の先輩から「最近の若者は」と言われていたのと同じで、今では自分達がそう言うことを知らないうちに行っているんでしょうね。そう言えば、何百年とか千年くらい前の古書にも、当時の高齢者が「最近の若者は」と投げている記述があるとか聞いたことがありますが、やはりそこは仕方の無い話では。結局、回りの社会システムや文化が変わっている以上は、それを昔の言葉だけで表現しようとするにしても無理が生まれてくるわけですし。そこで、高齢者が若者言葉に何か抵抗を感じたのならば、逆にそう言うことをフィードバックしてみるとか、フィードバックしないまでも自分なりに咀嚼して自分流にしてみるとか、そういうことをやっとSNSで認知されたら、それはそれでまた新しい動きになるんじゃ無いだろうか。まぁ、「乱れる」と否定的に感じるのでは無く、「何か面白いことがあるかも」くらいの肯定的な印象で行きたいですよね。

無くすのは「ハンコプロセス」

 河野行革大臣も熱心に旗振りをしている「ハンコ廃止」運動。いろいろな意見が流れるTLを観ていて感じるんですが、「認証確認としての物理的な判子押印行為を無くす」というプロセス改善の話と、「認証装置としての判子を無くす」という判子否定の話が混雑して広がっていること。

今問題になっているのは、当然官公庁におけるプロセス改善の話なわけで、その中で「物理的に印刷された書類に、認証者が順番に内容確認をして、その証しとして自らの判子を押印して次の認証者に回す」というプロセスの中で、「物理的に押印する」という部分を無くす(=別の方法に置き換える)という事が肝のはず。簡単に考えれば、「紙物」を無くせば物理的な押印をする事も出来なくなるので、結果的には紙物を無くすことを考えれば良い話何ですよね。ただ、そうなると、もしかしたら新規にそう言うシステムを組まないといけなくなるかもしれないし、皿に既存の同様のシステムと並列してしまうと、似て非なるシステムが重複して稼働する無駄にもなってしまう。結局は、その組織全体のプロセスを見直して、全体のニーズに合わせて利用出来るシステム構築をする必要が出てきてしまい、時間もお金も掛かる話になってしまいます。

じゃぁ直ぐにできる話は無いかというと、直ぐに思いつくのは、その書類をまずソフト化つまり紙物の書式をExcelとかWordにして、オンラインで記入出来るようにする。で、後は、その書類を添付したメールを上位の承認者に転送して、承認するなら次の承認者に回していく方法。その時に、それまで多段階にあった承認者数も減らしていければ良いでしょうね。問題点は、色々なメールが飛び交うことになるから、例えば題名部分に、申請メールなら「〇〇」みたいなルールを決めて分かりやすくするとか。最近のメールソフトなら、自動振り分け機能もあるので、それで特定のフォルダーに集めていけば、承認漏れもある程度回避できるでしょうし。そうやって時間を稼ぎつつ、システム導入してくのが多分一番良いんじゃ無いかと。そうすることで、多重な承認プロセスが権限委譲されて、本人と直属の上司で完結素様になればスピードアップにもなるだろうし、プロセス自体の見直しにも繋がるだろうし。

「判子」という日本独自の認証システムは、残って良いと思うし、それはそれで価値あるものだと思うけれど、昔のようにそれしか認証システムが無かった時代から、今のように電子的に色々な方法が可能になってきている現代とでは、ニーズも変わってくるし、より効率的で望ましい方法も登場するでしょうし。欧米では判子ではなく「署名」が利用されていますが、少し前だとタッチパネルから署名させるものがあったけれど、結局それでは「署名」の用を為さないので、署名ファイルを添付するような形になっています。シャチハタだったか、判子版のシステムを確か以前作っていたと思うんですが、そう言う形に乗り換えるだけでもいいと思うんですよね。でも、その為のシステム改修に時間とお金がかかるから、なかなか始められない。そういう部分にも、補助金とか支援金を出したらどうだろうか。マイナンバーカードも上手く絡めたら、良いシステムが出来そうな気がするんですが。

2020年9月26日

バーチャル通勤

 PCWatch、山田祥平氏のコラムから、通勤は生産性アップの要素だったという話。これは私も実感していて、要するにリモートワーク(在宅勤務)になると、場合によっては殆ど家から出ない、場所を移動しない状態になるため、まずオン・オフの切替が曖昧になってさらには出来なくなる。当然、運動量が減るから体調(=体重)にも影響するし、それは直ぐに精神的な部分にも影響してきます。

例えば、家族が同居していれば、子供の面倒を見るとか部屋や家の片付けをするとか、それなりに一日の間にも移動したり作業する時間が生まれますが、それにしても「通勤する時間と手間」を考えるとそんなに多いとは言えません。ましてや独り者なんかだったら、移動するのはトイレと食事の時位だし、今だと宅配が充実しているから外に出ないまま一週間位平気で生活できたりします。私も、以前横浜のマンションに一人で住んでいたときにはそんな状態だったので、結構危機感を感じました。ある時から、自宅から徒歩15分位のところにあるスーパーへ、とにかく毎日食事などの買い物をするようにして、さらに土日は近くの場所や都内に用も無くても出かけるようにしていたんですが、やはり「通勤」の運動量に比べると少ない。通勤だけじゃ無くて、社内での移動距離なんかも結構重要なんでしょうね。

記事に書かれている3番目の理由「コミュニケーションが増加し、組織の境界が減少している」というのは、うちの会社ではあまり感じられない現象ですね。元々昔から電話会議が普通に行われている会社だったし、皆さん忙しい人が多いから、Face-to-Faceの会議ならまだしも、複数人を集めての会議開催ってなかなか難しい。また、これは自分だけの特殊事情かも知れないけれど、仕事の相手の半数以上が海外(=主にアメリカ)だから、実は電話会議は時差の影響もあり日本時間での夜から深夜帯とか、たまに日本の早朝というのがメイン。これらは、元々以前から電話会議だったわけで、今から見返してみると、自分の一週間の会議のうち、今回のリモートワークが理由でそれまでの会議室の会議からリモート会議に変更されたのは、3くらい(合計2時間)だなぁ。考えてみたら、今回のコロナ禍以前から自分はリモートワークをしていたので、月曜日から木曜日の間の会議は基本リモートだし、出社していた金曜日にどうしても必要なFace-to-Faceの会議を組むようにして貰っていたので、まぁ当然と言えば当然なんですが。

コラムの最後に「無駄という偉大な時間」と見出しを付けて、通勤時間とか自宅での作業でもちょっとした休憩みたいなものが無くなり、それによって作業効率が下がっていることが書かれていますが、要するに「刺激を受ける時間」が減るんですよね、だから、自分もある時からリモートワーク中でも何か刺激があるように使用と色々やっていますが、それもなかなか難しい。最初は刺激であっても、続けて行くうちに不感になってしまうんですよね。上手く、そういう所を切り替えたり、それも機械的では無くランダムに色々な刺激が注入されるような仕組みなり生活が今一番重要だなぁと実感しています。そう言う意味では、ワーケーション何て言うのは、案外言いアイデアなのかも。

ANA、2000億円の公募増資

 ちょっと気になる記事。ANAが2000億円規模の公募増資を検討しているという話。航空業界は、国際線がほぼ全滅で、国内線もまだ半分にも届かないような状態。飛行機を飛ばしていなくても、毎月600億円程度の経費がかかるため、2020年4-6月期の連結決算は1088億円の赤字と、未だ将来が見えない状態。

ANAもJALも、既に銀行などからの金融支援は取り付けているはずですが、それでもまだ不安が残るためにさらに増資をすることで基盤強化するという事なんですが、如何せんいつから国内線が通常に近い形で戻るか、国際線運航がいつからどうなるのか見えない状態では、なかなか大変としか言いようがありません。10月1日から、政府は入国管理を一部緩和して入国者の受入を始めると決定したみたいですが、それでもまだ焼け石に水ですしね。

国内の観光需要に関しては、「Go Toトラベル」が効果を出してきていて、何とか復興の様子も感じられますが、新型コロナウイルスの減少率も下げ止まり傾向にあると専門家委員会も危惧しているため、1日から始まる東京を含めた「Go Toトラベル」も、今後見直される可能性も。東京都が含まれると、地方から都内への移動に羽田空港の利用も増えるだろうから、航空会社としても是非この機会に賭けているところもあると思うんですよね。

ANAに比べてJALは比較的財政体質が優れているので、今の所JALからはこう言う話は聞かないけれど、それも考えてみればJALは一度破綻して不良債権などをふるい落として、ある意味健全体質に無理矢理なっているから。ANAも、そう言う道を通るのかなぁ。青組(=ANA)さんの自分としては、そう言うこと無く何とかこの危機を乗り越えて、以前以上の安全とサービスが経験できる航空会社に戻って欲しいのですか。Go Toもあるし、応援の気持ちも兼ねて、残り3カ月のうちに何処かに飛んでみようかなと一寸考えています。

中曽根氏合同葬

昨年亡くなった中曽根康弘元首相の合同葬の経費、約9600万円を令和二年度一般会計予備費から支出することになったという産経新聞の報道。ざっと探したところでは、朝日新聞も報じているけれど、一般紙ではそんなに大きく取り上げられてはいない印象。

所がネットでは結構話題になっていて、まぁあっち側の人達は「何故国葬(※これは誤解)」「9600万円も無駄」「何故この時期に」等批判の嵐で、とうとう「#中曽根の葬式に税金を出すな」なる、なんともはやのタグまで登場。ある事象に対して疑問を持つことや、そこから批判することは良いことだと思うけれど、少しも調べることもせずに延髄反射的に反応するのは害でしかない。「批判」するということは、その内容を理解して、その中で問題点を認識して、それに対しての疑問なり事実なりを指摘することな訳だから、そういう部分無く単に「怪しからん」だけ言うのは批判では無い。

今回の件も、少なくとGoogleで検索するなりWikiで「国葬」とか「合同葬」で検索してみれば、過去の事例が直ぐに出てきます。

  • 戦後政治家の国葬は、吉田茂元総理大臣一人で、吉田氏の後には昭和天皇の大喪の礼が最後
  • 国家、もしくは国家機関が関与した葬儀(合同葬)は何度も行われていて、直近では2007年の宮澤喜一元総理の内閣・自民党の合同葬。この時の支出は約7,700万円で、皇室関係者に内外の特使・大使等約2,600人が参加したらしい
  • 総理大臣経験者以外にも、参議院葬等も行われていて、小野明氏(日本社会党参議院議員、参議院副議長)や、西岡武夫氏(与党時代の民主党参議院議員、参議院議長)等の例も
  • 中曽根氏の合同葬は、元々今年の3月に予定されていたものが、コロナ禍のために10月まで延期されたもので、今回突然出てきた話でも無い
どう言う規準で合同葬を開催するのかは不明だけれど、それなりに功績のあったと判断される国の重要な職責にあった人という意味なら、少なくと内閣総理大臣経験者で大きな成果があったならば、合同葬の対象となってもおかしくないでしょう。特に中曽根氏の場合は、以前の「安倍・トランプ」並みに「中曽根・レーガン(ロン・ヤス)」関係を構築して、日米の関係改善を進めた功績は大きいと思うし、後大きいのは国鉄の民営化でしょうね。このコロナ禍での開催で、どの程度の人がどんな場所から集まるか不明だけれど、所謂「弔問外交」という意味合いも出てくるから、スタートしたばかりの菅内閣としてもこの時期に開催する意味はあるでしょう。

反対意見が出るのも、それはそれで必要だと思うけれど、少なくともネットで観る限りは、菅政権だから、中曽根氏だから、与党だからと、理由にならない理由で単に反応しているだけみたいで、あまつさえあんなタグまで作って騒ぐ理由が分からない。しいて疑問を呈するのであれば、まだコロナ禍が収束していないこの時期に国際的なイベントを開催するリスクは考えられているのかとか、前回よりも2000万円近く多い支出の理由は何なのかとか、問うべき点はあると思うんですよね。そういう部分を明確化していくことには意味があると思うけれど、結局は「なに、怪しからん」と反射しているだけなので、「あぁ、いつもの反応ね」で終わってしまい、彼らの行動意義自体が疑問視される結果に。毎度の事ではあるけれど、あぁ、こうやって今日のネットも平常運転されているんだなぁと実感だけはします。

2020年9月25日

種苗法改正案 (2)

 先の国会で先送りとなった種苗法改正案に関しての記事。何か、最近分かったみたいな書きぶりだけれど、この手の話は韓国へのイチゴ品種の流出に始まり、随分前から問題になっていたこと。だからこそ、日本の企業や農家が苦労して開発した魅力的な品種を守るために法改正が必要だったわけですが、何か意図があるのか背景を理解せずに延髄反射しただけなのか、一部の声にも押されて先送りされてしまったものなんですよね。そう言うことも分かっているはずなのに、

政府は先の通常国会で海外への無断持ち出しを規制するための種苗法改正案を提出したが、審議時間が足りず、法改正は先送りされた。

と書く時事通信は確信犯なんだろうか。 

昔から言われているのは、日本の苺品種が韓国へ流出して、さらには韓国内でそれらの日本品種を掛け合わせて「韓国産品種」として栽培販売されていること。ああいうのも、DNA検査で由来を特定して今後取り締まれば良いと思うのだけれど、イチゴにとどまらず色々な果実やその他農産物に対しての課題は多いでしょうね。農作物だけで無く、和牛の精子持ち出し何て言うのも最近ニュースで聞いたし。まぁ、商標や特許なども含めて、今は国際競争の時代だから、守るものはしっかり守り、戦略的に協業できるところは協業すると言う「メリハリ」をもっと聞かせないと生き残れない時代なんですよね。

先の種苗法改正の時には、女優の柴崎コウさんのツイートを切掛に、それを利用して色々な人が反対意見を拡散し、それも先送りの理由の一つになったと思うんですが、少なくともその時に「反対」をしていた政治家はこの現状に関してそれなりの説明なり立場の表明が必要なんじゃ無いかと。この現状をこのまま放置して良いというのは論外だと思うのだけれど、それに対しての対策である種苗法改正以外の対案を出すべきだし、単に反射的に「反対」と言っていただけなら、口をつぐむべきだと思う。

国内の消費が飽和状態になりつつ有り、しかも人口も減少していき今後市場は縮小する事が明らかな今、将来を考えるなら海外に活路を見いだすのが大きな戦略の一つのはず。所が、その売り先に日本から持ち出された「現地産」の同等品種が栽培販売されていては勝負にならない。勿論、単に種を持ち出して栽培するだけでは、栽培技術まで同じにしないと日本産と同じものが出来るとは限らないだろうけど、それでも現地産ということで価格が安ければ、多少の見た目や味の違いは気にしないだろうし。既に流出して居るものに対しての対応は無理だろうけれど、今後の品種開発のためにも今国会で是非可決されて、日本農業の次のステップに繋がる道筋を付けて欲しい。

ベーシックインカム

 最近耳にするようになってきた「ベーシックインカム(BI)」なる言葉。政府が国民一人一人に対して、最低限の生活を送ることが出来る額の現金を定期的に支給する政策ですが、個人的には疑問を持っている政策の一つ。やり方には色々あるので一位に「こう言う方法」とは言えないけれど、大体7万円から10数万円程度を支給する代わりに、医療費控除や社会保障などの支援が無くなるもの。健康で全く病気や怪我もせず、仕事も順調で不安が無い人ならば、まるまる毎月給与が増額したようなものなんですが、その分を将来に備えて直するなりすれば良いけれど、その場で使ってしまったら万一の場合には困ってしまうだろうし。

先日、一人10万円の特別給付金配布の時に思ったんですが、先ず一番最初の問題は「国民一人一人が特定出来て、且つ金銭振込が出来るシステム」が無い事なんですね。前者の国民一人一人の認識は、マイナンバーカードの所有を義務にして、かつ色々な登録情報を紐付けしないといけない。金銭振込が出来るシステムとの連携にしても、単に金融機関の口座とリンクするだけでなく、口座を変更するときの対策はどうするのかとか、複数口座を持っている場合の対応はどうするのかとか、いろいろ課題もありそう。さらに言えば、一回の10万円の配布には13兆円が必要なわけで、仮にこれを一年間行うには、156兆円、一回7万円にしても、100兆円以上の予算が必要で、これって税収を遙かに超えているのだけれど、毎年国債を発行するにしても無理がある気がする。

何かやるときに「出来ない理由」を探すべきでは無いけれど、でも一回限りの特別給付金みたいな政策ならともかく、ある程度継続して支給しないといけないBIの様な政策の場合には、やはりそれなりの財政の裏付けが無いと駄目でしょう。何処かの政党が言っていたように「探せば埋蔵金はある」という事は無い事は明らかだし。先ずは一番基本的な財政の所をはっきりさせないのに、「出来ると仮定した」上で、その効果だけ評価するのは変だと思う。何か物を作るときに、設計図は完璧なんだけれど、それを作る素材や部品の目処が付かないので、画に描いた餅にしかならないのと同じ事じゃ無いだろうか。

勿論、現在のシステムは色々問題や課題はあって、医療費の増大を抑えることも必要だし、失業者対策や貧困そう対策も必要。さらには、人口減少に対して年金などの公的補助金対策も必要な訳です。それらを解決する唯一の解は、やはり経済を回して成長させることしか無いわけで、やはり経済政策をもっと大胆にかつ即効性のある方法で進める事が、BIよりも優先するように思いますね。今回の新型コロナウイルス対策では、いろいろな支援策が出されて、かつこれまでに無いスピード感で支援が始まったと思うんですが、ああいうことを平常時でも考える必要あるのでは。ただし、不正受給者の話もあったから、システムに関しては、今度は厳密にするべきだと思うけれど。緊急を要する新型コロナウイルス対策の時には、ある程度ざるになるのは仕方ないと思うけれど、社会インフラとして整備する時には抜けは許されないし。単にお金を渡す「ベーシックインカム」ではなく、その人の生活条件や環境にあった仕事を斡旋するような「ベーシックワーク」みたいな政策の方が、救われる人は多いんじゃ無いだろうか。

2020年9月24日

警視庁イーグルス参加辞退

 X1 AreaのPentaOceanパイレーツX1 Superのオール三菱ライオンズに続いて、X1 Areaの警視庁イーグルスもコロナ禍による準備不足などを理由に、今シーズンの参加を辞退。これでX1 Areaの関東地区の参加チームは、当初の8チームから6チームに減り、予定されていたトーナメント方式の対戦も見直しが必要になります。実は、最初にPentaOceanパイレーツのシーズン参加辞退の話を聞いたとき、まだ同様に参加辞退するチームが出るんじゃ無いかという気がしていて、その候補の一つに警視庁も大変だろうなぁという思いが。元々練習時間も限られている中、職務中に万が一感染するならまだしも、万が一、万万が一にも試合や練習で感染したとなると、職務上非情に問題になるチームの一つだと思っていましたから。

警視庁イーグルスは、警視庁第九機動隊のチームスポーツ警視庁の第一機動隊から第九機動隊、そして特科車両隊まで、それぞれがその隊独自のスポーツを持っていて、第三機動隊はラグビーだけれど、第五機動隊はサッカーと空手と複数持っている場合も。ただ、機動隊間で重複したスポーツはやらないんですよね。だから、フットボールは警視庁第九機動隊専門で、後は大坂府警にも大阪府警シールズというX3に所属するチームがあるんですが、今シーズンのスケジュールに掲載されていないので、こちらもシーズン参加を辞退したのかなぁ...

どのチームも、ぎりぎりまで参加・不参加を模索しての決定だったと思います。とは言っても、確か今シーズンの選手登録は9月15日であり、シーズン開幕まであと一月となり、残ったチームはよほどの事が無い限り今シーズンの試合に参加して試合をしてくれると期待したいのですが。悪い話しはしたくないけれど、仮に陽性者が出たりしたら、そう言うチームも参加するのは無理になるかなぁ... 勿論、どのチームも感染予防には十分に注意して練習とかはしているでしょうけど、個人的にはそれ以外の部分で感染してしまうことが心配ですよね。誰もがリモートワークして、隔離されたような環境で仕事や生活しているわけでは無いし。

NFLはとにかくシーズンを開始して、カレッジフットボールも来年春に延期したけれど色々な圧力もあってか、この秋にシーズンを開催するように変更したりしてきています。普段通りに普段通りのことをやるのが、一番大切なんですが、今回ばかりは中々そういう風には行きませんよね。警視庁は、昔は1部リーグに所属していたこともある古豪チームだけに、来シーズンは是非復活してきて欲しいですね。

Error 80090016発生

 弊社の社内システムはAD (Active Directory)で全社管理されているんですが、それに関してのトラブルの顛末を備忘録として。会社から支給されているオフィスマシンは、全て個別にADに登録されていて、そこに各利用者(正社員、契約社員、派遣社員、委託社員等)が紐付けされています。ハードだけで無く、そこに入っているOS(Windows10 Pro)やMicrosoftのOffice365も、ADから認証されて使用出来るようになっています。で、トラブルはリモートワーク中に発生。弊社は90日毎にADのパスワード(PW)を変更するルールがあるので、私も自宅からリモートワーク中だったけれど、PWの有効期限が迫ってきたので変更することに。その作業時代は特に問題無く終了し、その後もアプリは問題なくしよう出来ていたんですが、一旦システムの電源をOFFにしてから再起動したところで問題発生。

デスクトップが表示されたところで、VPNを起動して社内システムにアクセスしたところで、会社用メールのOutlookを起動します。ところが、何かプロファイルの再構成みたいなものが始まると、何か変なエラー画面が表示されます。まずは「Error 80090016」で調べてみると、結構いろいろなケースで遭遇して居るみたいですが、ちょっと面倒くさそう。Outlookは駄目だけれど、その他のMS製品はどうだろうかと、Office365製品を順に起動してみたら、起動はするんですがVolume License製品なので、製品認証がやはりエラーになって居るみたい。一度ログオフしてから、再度ログインしろという指示に従ってログオフ/ログインしたら、パスワードかユーザーIDが変と蹴られてしまいます。VPNの影響かなぁと思いつつ、でもそんなことも無いだろうと、翌日丁度久しぶりに出社する予定だったので、会社に行ってから対策することに。取りあえず仕事で必要なOutlookは、Webサイトからメールアクセスは出来るので、何とか仕事は進められるんですが、やはり使い勝手が悪い。

で、翌日出社したところで、いの一番で社内のITサポートにエラーの詳細を添付して質問します。それから1時間半位過ぎたお昼前に返信があり、

  1. AD環境に事前に接続しておく
  2. 事前に、Outlookやその他Microsoft製品を終了しておく
  3. スタートメニューから、「設定」→「アカウント」→「職場または学校にアクセスする」とアクセス
  4. 「接続」の下に「職場または学校アカウント」として、自分のADアカウントが設定されているので、これをクリックすと「切断」ボタンが表示されるので、これをクリック
  5. 暫くすると、職場のアカウント(AD)が削除されるので、設定を抜ける
  6. AD環境に接続して居ることを確認して、Outlookを起動
  7. エラー時と同じように、プロファイルの構成が始まり、今度はエラーは表示されずに無事にOutlookの画面が表示されます
  8. その他MS製品も順番に起動してみて、問題なくアカウントが認証されていることを確認
  9. 念のため、一度全てのアプリを終了してから、システムを再起動して、再度それぞれのアプリの動作を確認
  10. 結果、以前のように問題なく社内アプリ(Microsoft製品)が使用できるようになりました
以前からVPN経由でADのPW更新はしていて特に問題なかったので、今回何故こんなことになったのか不明ですが、リモートワークでVPN使用しているユーザー数が拡大したので、更新のタイミングがずれたのかなぁ。そうそう、今回の問題の後、FacebookとかGmailとかAdobeとか、システムに設定しているアプリのログイン状態が解除されてしまい、再度ログインし直す必要がありました。大した手間では無いけれど、やはり面倒な事も事実。そう言えば、OSのFUを当てたりすると、やはりシステム設定が変更されるのかログインが解除されたしなぁ。まだまだ不便な点が色々ありますね。

5ヶ月振りの出社、3ヶ月振りの新幹線

 最後に横浜のオフィスに出たのは、4月のG.W.前の頃。あれからリモートワークが社内基準になり、元々週一しか出社していなかった自分も、その新幹線通勤も無くなり、昨日は五ヶ月ぶりの出社。新幹線は、その後も国内線フライトでフラフラしていたので、最後に搭乗した6月終わりのフライト以来で、こちらは3ヶ月振りの乗車になります。

何か、朝起きて出社の準備をするだけでも久々で新鮮(笑)。念のため、自宅近くから浜松駅までの乗合バスの時間を確認して、以前と同じバスが利用出来ることを確認して自宅を出ます。取りあえず、特にトラブル無く浜松駅に到着しますが、学校(特に高校かな)が再開しているので、駅は登校する学生で一杯でなかなか賑やかでした。その後、いつもの新幹線に乗車して新横浜駅まで移動しましたが、流石に以前と比べるとまだ空いています。最後に乗っていた頃は、一車両に私も含めて2~3人という場合も有りましたが、今回は左右の窓際がほぼ一杯で、シートマップで確認しても、両端の窓際か反対側の通路側が埋まる感じで、丁度40%(2/5)の乗車率になっているようです。いつもこれくらいなら、楽で良いのですが。


新横浜駅で横浜線に乗り換えて、この日は桜木町まで一気に移動しましたが、やはりいつもの混雑具合と比べると半分くらいかなぁ。丁度来た横浜線が、東神奈川止まりでは無く、そのまま大船まで行く電車だったので、多分通常の東神奈川止まりよりも混雑しているんじゃ無いかと思います。途中、横浜駅で停車して時間調整をしましたが、やはりいつもの横浜駅の混雑具合と比べると少ないなぁという印象です。そうそう、桜木町で降りてビックリしたのが、駅を出たところ何か工事をして居ます。何だろうと思ったらろロープウェイの駅を作っているらしい。以前そんな話を聞いた記憶はありますが、現実に工事が始まっているとは知りませんでした。確かに、想像図のような丸っこい外観の建物の鉄骨の骨組みが出来ていたんですが、高さは普通のビルの2F位なんですよね。そこから新港埠頭に向けて高度を上げていくんだろうか。すぐ前の道路を横切るのも大変そうな気がするんだけれど...

その後5ヶ月振りにオフィスに入って、特に変わったところは無いのだけれど、妙に懐かしい(笑)。で、仕事の後は、本当は中華街とか、あるいは馴染みのお店とかに久しぶりによって一杯飲みたいところだったんですが、なんせ台風12号が近づいていて、もしかしたら雨の影響を新幹線が受けるかもしれないので、早々に戻ってきました。また、来月の初めに所用で横浜に出なきゃいけないのだけれど、その時にはちょっとゆっくりしたいなあ... 

2020年9月23日

入国解放第一弾

 朝日新聞の記事から、政府が来月初めにも全世界からの新規入国受入の一部再開をする方針の検討に入ったという記事。ビジネスなど3カ月以上滞在する入国者を対象に、二週間の待機は変わらず一日あたりの最大入国枠も1000人程度に絞られるけれど、外国人留学生の入国は全面解禁されるらしい。すでに、タイ・ベトナムなど7ヶ国・地域対象にしている入国制限を、世界に広げるようですが、一日あたり1000人の入国枠は少なくないか? 勿論、空港での検査態勢など制限があることも事実だけれど、もう少し何とかならないかという感じも。

今回の対象範囲拡大をする理由の一つに、既に先行して入国許可している地域からの入国者による感染拡大が、今の所見られないことも理由の一つで、まぁ100%安全とは言わないけれど、流石に来る人もそれなりに準備してくるだろうし、リスクもかなり下がったという理解なんでしょうね。あと、留学生とか長期滞在者であれば、国内での行動把握もしやすいだろうし。逆に言うと、自由観光客とか短期の滞在みたいな入国者まで範囲が広がるのは、まだまだ先かもしれない。

ふと思ったんですが、今こそ「パッケージツアー」とか昔懐かしい「団体旅行」を復活させたらどうだろうか。入国した空港から、滞在先のホテル、さらにはその後の観光地移動も全て団体移動で、専用の観光パス、専用のホテルを利用する。観光地の散策も、団体で移動して、他の観光客と交わらないようにする。予め、希望する買い物とか商品を聞いておいて、そう言う場所への移動には、グループになるけれど隔離された状態で移動して、店舗もその時間帯は専用にして受け入れる。効率も悪いし、コストもかかるし、満足度も下がるかもしれないけれど、それでも全く人が入ってこないよりはいいんじゃ無いだろうか。

この4連休、これまで自粛でストレスが溜まっていたこともあってか、各地の観光地は予想以上の人出になったみたいですが、早晩これまでのような自粛モードは解消しないと、ビジネスも人の心も持たないかもしれない。かといって、いきなり「三密解放」という訳にもいかないので、悩ましいところですが、この連休の影響がでるであろう、来月初旬あたりの状況を見て、そんなに感染爆発していないのであれば、徐々に解放していってもいいんじゃ無いだろうか。年末年始に向けて、新型コロナウイルスとインフルエンザのダブルパンチを危惧する声もあるんですが、昨年は新型コロナウイルスの影響か、対策しての「うがい、手洗い、マスク」の効果なのか、劇的にインフルエンザは減少していて、それは今も続いています。油断しちゃいけないけれど、今やっていることを継続して、三密を回避するという行動様式さえ守っていれば、結構両方とも今年の冬は対策出来るんじゃ無いだろうか。ちょっと、そんな楽観的な事を今は思っています。それ位の事でも無いと、結局何も出来なかった今年一年が浮かばれないだろうし。

親の心子知らず

 自ら起こした交通事故から飲酒運転が発覚して逮捕された、TOKIO元メンバーの山口達也容疑者。何やってんだという感想しか浮かばないけれど、一番ガッカリしているのは多分復帰を考えていた現TOKIOメンバーでしょうね。正直、これで彼の復帰は無くなったんじゃ無いだろうか。

暫く前に、長瀬智也さんのジャニーズ退所が報道されて、その時くらいから山口容疑者も含めた過去映像が流されて「あれ?」と思ったんですよね。もしかしたら、この退所を機会に分社化する会社に、ゆくゆくは山口容疑者を引き取って、また5人で「TOKIO」として活動する機会を見据えているのかな、と。「鉄腕!DASH!!」に戻るというのは、スポンサーの問題有るだろうからかなりハードルは高いと思うけれど、例えばコンサートなんかなら「有り」なのかなと、その時は感じました。でも、今回の件で全てご破算だなぁ。

これが、例えば普通の交通事故とかなら、まだ酌量の余地もあるんだろうけど、飲酒運転でしかも朝の9時に結構な量のアルコールが検知されていて、しかもそれが朝まで飲んでの帰りじゃ無くて友人のところに行く途中という、全く飲酒運転に関して認識が無いような行動の中での事故では、誰もかばってくれないでしょうね。「鉄腕!DASH!!」の中のキャラクターとしては、決して嫌いじゃ無かったけれど、最初の行為が泥酔して未成年者への性犯罪行為というのでは、仮に復帰するにしても時間が掛かる。それでも、将来のために応援してくれる人も居たんでしょうね。でも、今回もお酒で事故を起こしていては、結局は最初の件も反省が無い事を示しているわけですしね。

復帰云々はあくまで私の想像だけれど、彼のために支えてくれている人は必ず居たわけで、そう言う行為を全て裏切ることになり、一体これからどうするんだろうか。彼の場合、芸能人としての実績や人気もあるから、まだ支えようと思ってくれる人も居るんだろうけど、普通の人だったらそんなことは何も期待出来ない。仮に家族があれば、家族の支えも期待出来るだろうけど、それだってどうなるか分からない。芸能人やタレントさんの場合、同じ事件やトラブルでも大きく取り上げられる半面、やはりそれまでの経緯から支援して貰えることも多いんじゃ無いだろうか。でも、その事に結局は甘えてしまうことも多いのかもしれない。残念だなぁ...

藤井二冠のパソコン (2)


暫く前に話題になった、藤井聡太二冠のパソコン問題(笑)。我慢できずに、AMDのThreadripper 3990Xを購入したらしい。価格は約50万円と、下手なパソコン数台分(笑)。で、全体の予算は70万円もかかっていないと記事には書かれているんですが、メモリー256GBでしょ? 64GB DDR4だと1枚3~4万円だから、4枚差して12~16万円で、ほぼ予算に到達するんだけれど。マザーボードは3990X対応のものが何種類かあるらしいのですが、大体4~5万円位かなぁ。ケースにPSUは以前のものを流用するとして、あとは高速のSSDを手持にするのか新規に購入するのか。まぁ、ざっくり足し算すると、CPU、メモリー、マザボで70万円前後なのは確かですが。

将棋ソフトに関しては詳しくないのですが、単体のPCでぶん回す方式が多いのだろうか。複数台のパソコンを接続して、分散処理して最適値の探索をするようなソフトは、まだ開発されていないのかな。何手も先の相手の駒の動きを、何千万何億という可能性を探索しながら推測するような処理こそ、分散型で処理した方が楽かもしれない。最も最近のソフト(OS)の場合は、仮想化して複数マシンを並列処理することが出来るから、仮想的に分散処理をしているのかもしれない。それなら、わざわざ複数のハードウェアをネットワークで結んで行くよりは、強力なPC上に仮想的に組んだ方が効率的なのだろうか。多分個人でやる場合は、ネットワーク部分がネックになるのかな。普通に考えたら、ギガビットで繋ぐしかないし、NICを10Gbにしても、そんなに高速化されないだろうし。

短い記事だけれど、藤井聡太二冠のパソコン好きが良く分かる気がする。AMDとしては、スポンサー契約、藤井二冠本人は無理としても、将棋連盟と結んでもいいんじゃないの(笑)。で、そうなるとIntelも負けじと強力なシステムを提案してきたりして。あまりお金のことは言いたくないけれど、多少の無駄遣いをしても困らないくらいのお金は手元に有るだろうから、是非「パソコン少年」の本領発揮をして、モンスター級のシステムを組んで欲しいなぁ。ただ、そっちに熱中してしまうと将棋研究が疎かになってしまうのは困るけれど。藤井聡太人気で、パソコンも復権してきたりして(それは無い)。

2020年9月22日

ルフトハンザのA380/A340

 ルフトハンザ(LH)が、A380/A340の運航を停止して長期保管するという記事。現在の状況を考えると、実質的にA380/A340の退役と言っても良いんでしょうね。B747に変わる大量輸送時代の切り札として、また全面二階建てという特徴的なフォルムもあって、一昔前にはA380は一つのシンボルだったけれど、今となってはお荷物になっているのは、B747の後を追っているようでちょっと寂しい。

A380の運航会社もどんどん減って行っていますが、その中でも結構機数(14機)を保有していたLHも退役するとなると、ちょっと寂しい。100機以上を運用するエミレーツ航空は別格として、機数だけで言えば、シンガポール航空の24機に続いて3番目のオペレーターなわけですからね。しかし、昨日のA380遊覧飛行の話じゃ無いけれど、ANAはA380大丈夫なんだろうか。取りあえず、来年ハワイへの渡航がこれまでのような感じになれば、この4連休にドッと観光地に人手が出たように海外旅行熱も一気に戻る気はするんですが、それでもなかなか難しいだろうなぁ。

他の航空会社は複数路線にA380を投入しているだろうから、それなりにやり繰りとか使い回しも可能なんだろうけど、ANAはホノルル路線のみですし、パイロットの維持にしても大変だろうし。未来を見通すことは不可能ではあるけれど、ANAとしては実にタイミングの悪いときにコロナ禍に遭遇してしまったなぁという所なんだろうか。「Go Toトラベルキャンペーン」の、海外旅行版なんて言うのは、流石に登場しないだろうなぁ。でも、ANA/JAL、あと国際線を運航している他の航空会社の救済措置として、何らかの対策をしないと、国内線だけが完全復活しても厳しいでしょうね。

利用者としても、このまま国際線の路線が復活しても、多分料金は高止まりのままだろうし、サービスの質にしても以前ほどでは無いだろうし。そりゃ、再開直後はキャンペーンとかで少し盛り上がるかもしれないけれど、その後が恐いなぁ。以前も、航空会社が厳しい状態になったときには、いの一番にサービス関連が削減されて、以前の様子を知っている乗客は結構不満を感じたものだけれど、今回もそう言う時代に来年はなるんだろうか。取りあえず、ANAのA380は運航している間に一度は実際に搭乗してみたいけれど。

台風12号


少し前の台風8号、9号、10号の時には、幸いにも自分の周りでは殆ど被害が無くて助かったんですが、今度の台風12号(ドルフィン)は、もしかすると静岡県を直撃しそうな進路を取っています。上陸以前に、今回の台風は雨台風なので、接近中から秋雨前線が刺激されて、今晩くらいから太平洋側で雨足が強くなっていくという予報。タイミングの悪い事に、明日は会社の用事があり朝から久しぶりに横浜へ出社しないといけない。多分朝の時点では、雨は降っていてもそんなに酷くないから問題ないだろうけれど、帰宅時が心配です。

以前も書いたけれど、東海道新幹線は、東京から浜松の間に大きな河川を何本か横切るんですが、その河川の水量が増加すると「運航停止」になってしまう。新幹線の路線沿いで雨が降っていなくても、上流で雨が降って水量が増えると、新幹線も止まっちゃうんですよね。今の所判断するにはまだ難しいのですが、明日の用事は取りあえずお昼までには終わる予定なので、その後久しぶりにオフィスで仕事をしてくるつもりでしたが、場合によってはお昼過ぎにはそれも諦めて早々に帰宅した方が良いかもしれない。来月早々に、またで無きゃいけない用事があるので、最悪その時に今回の作業は遅らせるつもりで居るんですが。取りあえず、今日・明日は台風情報から目が離せない。

2020年9月21日

バズるということ

 山陰地方の醤油メーカーが、twitterでバズった件の記事。この顛末は、TLがこの件で賑やかになりつつあったときに、私も観ていて知っているんですが、正直twitterのあるあるではあるけれど、毎回こうなるというわけでも無いのも事実。今回は、「40人もいてバズっている」という「上司」の世間(ネット?)離れしたコメントが受けて、その後指数級数的に拡散したんだけれど、一つはそう言う何か「面白い」「ネタになる」要素があるかという事と、それを面白いと思ってリツイートなりした人からの繋がりが、それなりに広がるくらいの幅があるかという点。

PPAPのピコ太郎が一躍世界的ブームになったのも、有名人であるジャスティン・ビーバーが紹介したことで、一気に拡散したからというのは有名な話。そういう、インフルエンサーの目にとまる、目に入ることはなかなか難しいけれど、インブルエンサーでなくても、ちょっとした切掛で広がる=バズる事は、最近結構増えてきたような気がします。それだけ、何かネタになることを探している人が増えているのか、ユーザーが増えているのか、そこまでは分からないけれど、でもそれって良くも悪くもtwitterやSNSが社会インフラとして浸透してきていることの証拠でもあると思いますね。

今回は好意的な反応であったけれど、ネット時代では非好意的な反応や敵対的な反応もあるし、むしろそっちの方が多いくらい。特に政治系の発言に関しては、右派・左派、殴り合いの喧嘩みたいなやり取りが日々繰り返されているんだけれど、その問題の一つは「相手の言うことを聞かない」事だと思う。公の場に何かコメントを書き込むという事は、どうしたってそれを観た人から何か反応が生まれるもの。そのまま流していくのが普通かもしれないけれど、何か一言言いたい人は幾らでも居るわけで、しかもそれがいつも好意的なものとは限らない。さらに言えば、それが身内とか知り合いからの反応ならまだしも、見ず知らずの人からいきなり厳しい意見とか書き込まれたら、「えっ?」となるのは普通でしょう。そこで、なるほどと理解出来る程度の言い方・無いようなら良いのだけれど、中々そういうわけにはいかないのがネットの世界。さらに、多くの意見はいきなり頭に血が上るような書き方言い方内容だったりするわけですしね。

そんなことが良く表されているなぁと思うのが、このネット界の有名人お二人による対談(前編後編)。何か、最初から予想された内容で、まぁだからこそこの人達の仕事も成立しているのかもしれないけれど、何かジャーナリストとか新聞記者としての立ち位置というよりも、何か絶対的な存在の視点みたいな感じで物事を論じているのが嫌だなぁ。ジャーナリストなら、多少は自分の主張も含めた批判は蟻と思うけれど、新聞記者の場合はまずは「事実の報道」であり、そこに味付けした記事は「自分の主張」になると思うのだけれど。考えてみたら、この人達の仕事というのは、別に「真実を伝えること」では無いんですよね。言い方は悪いかもしれないけれど、ネットで有名になり、自分の名前や会社が売れて、さらには自分の商品(書籍とか映画とか新聞とか)の売上げが上がればいいわけです。となると、編に正しい道を行くのでは無く、とにかく良くも悪くも話題になる方向に行く方が、今は利益が有る話。そんなことを考えながら観ると、何となくそう言う道筋というか、背景が透けて見えてしまう。だからこそ、醤油屋さんのバズりが凄く新鮮に且つ爽やかに感じるんだろうなあ。

PS5のコスパ

 PlayStation 5(PS5)の発売が発表されて、良くも悪くも話題になっているけれど、そのスペックを見て個人的にはビックリ。CPUがAMDのRyzen Zen2の3.5GBで、GPUがRadeon RDNA-2ベースのGraphic Engine。システムメモリーこそ16GB(GDDR6)だけれど、SSDも825GB(150GB位は、システム用にクリップしているのかな?)で、かつRead/Writeが5.5GB/s(!)もあり、Blu-rayを内蔵して、外部出力も4K 120Hz対応。これで価格が「49,980円」ですからねぇ。Windowsが動けば、Macが動けば、買っちゃう人は多いんじゃ無いだろうか。(多分そのうちにハックが登場するんだろうなぁ)。AMDとしても、数が見込めるからそれなりに価格も勉強しているんだろうけど、それにしてもこの価格でSONYとしても大丈夫なんだろうか。まぁ、利益はコンテンツで稼ぐというビジネスモデルなんだろうけど。

一昔前だと、ゲーム機は専用のH/Wを起こして、それを大量に製造してコストを下げて、なおかつコンテンツで収益を上げるというビジネスモデルだったから、逆に本体は赤字になっても価格を下げて台数を裁くことの方が重要。それが、段々と汎用製品というかPC用部材を利用するようになってきたのは、PC側としてもゲーミングPCのように厳しいスペックを満たすようなシステム構成が可能になってきたこともあると思うのですよね。自分は、ゲームとは無縁のPC利用者ですから、そんなにグラフィックぶんぶん回すようなスペックには興味は無いのですが、少し以前から4Kモニターを使うようになり、だから解像度は気にするけれど、そこで別に動画をグリグリ動かしたいとは思わないし、ゲームもやりたいと思わないから、実はグラフィックボードにはそんなにこだわりが無い。それよりも、システムメモリーを潤沢に搭載して、少なくとも起動用SSDは高速にしたい位かなぁ。

考えてみたら、仕事環境(=Windows)ではもうそんなにリッチなシステムリソースを要求するようなアプリやソフト自体が減ってきた気がします。ちょっと以前だとMS-Officeがリソースイーターだったけれど、それも今ではOffice365になってWebベースとなると、あまりローカルのリソースには依存しない。それでも、Chromeベースで利用していると、Chromeがリソースイーターなので大変ですが、大人しくMicrosoftの軍門に降って、IE11とかEdge (あっ、IE11はもう消えるのか)で利用すれば、少し軽くなる気はするんですが。そう言う意味では、クラウド環境にどれだけ依存するかにも寄るけれど、最近のビジネス用パソコンの最大要件はネットワーク機能、それもEthernetよりはLTEで透過的にアクセス出来るかとか、通信関係の要件の方が大きいでしょうね。その次に、やはりシステムが安定的に動作するように、16GBメモリーくらいは必要。そのあたりが今のビジネスパソコンとしては譲れないところじゃ無いだろうか。

実は、今仕事用のノートブックパソコンの交換時期に来ていて、今使用しているThinkPad T470sから、今度はThinkPad X13 Gen1 (Intel model)に更新される予定。実は、T470sの後継モデルであるThinkPad T14sという選択肢もあったんですが、14インチモデルだとどうしても新幹線の中で使うには少し大きいのと、少しでも軽いモデルが良くてX13に変更したもの。軽さだけならX1 Carbonという選択肢もあったんですが、これも14インチモデルで少し大きいので、今回は一回り小さいX13に代えてみることに。でも、実はちょっと困るのがX13はメモリー直付けなので、8GBしか選択肢が無い。社内コストの理由で、16GBだとAMDモデルになるんですが、仕事の都合もあってvProを使う必要があるのでIntelモデル必須。T470sの時には、後からDIMMを増設したりしたんですが、それも出来ない。内蔵SSDも256GBと物足りない。会社支給のオフィスパソコンなので贅沢は言えないのだけれど、こうコロナ禍で在宅勤務が主流になるのであれば、もう少しリッチなスペックも欲しいと思うんですが。まぁ、自宅ではかなりシステムリソースを奢っているデスクトップ機があるので、必要な作業はこちらで殆ど行い、オフィスマシンのX13は社内メール確認くらいしか、自宅では使わないだろうけど。そのうち、PS5をデスクトップ機代わりに利用する様になるかも。というか、SONYはPS5のコンテンツとして「リモートワークの森」みたいなものを作ったらどうだろうか。PS5でそのソフトを起動すると、予め設定された社内環境にログイン出来て、そのまま通常の仕事や作業が出来るような、仮想空間みたいなもの。だから、わざわざパソコンを調達しなくても、PS5だけあれば良いし、外付けキーボードやマウスが接続出来れば操作性も問題ないだろうし。うん、これはGood Ideaだ! (笑)

A380遊覧飛行

 

第二回目となった、ANA A380 2号機を使用しての遊覧飛行。遊覧飛行自体が目的では無く、90日以上未使用の機体は追加整備が必要になるため、追加コストを抑えるためには90日以内に例え空荷(フェリー)でも飛ばさないといけない。3月25日以降ホノルル線運休しているため、ホノルル千戦用のA380の出番が無く、6月に一度フェリーフライトを実施したものの、それなら誘客で飛べないかという声が高まり、8月に一回目の遊覧飛行が実現して、今回は2回目。

前回は150倍の倍率だったけれど、今回は110倍と下がったけれどやはり高倍率。羨ましいことに、私の知り合いが今回当選して、昨日は成田から遊覧フライトを楽しんだらしい。天気が曇り空だったのが残念だったけれど、それでも羨ましい。私も応募だけはと思ったんですが、まず浜松から成田までの移動が大変だし、終わってから戻ってくるのも大変。それでも、年内にまた開催される予定があるなら、駄目元で応募だけでもしてみようかなぁ。ちょっとライバル心にも火がついたし(笑)。


同じ理由では無いようですが、地元のFDAも遊覧飛行を開催。こちらは、小牧発の富士山遊覧飛行だったものが、天候の関係で日本アルプス方面へルート変更したらしいけれど、FDAは今後この手の遊覧飛行も旅行商品として柱にして行くらしい。減便が続き、地上待機で余った機材を有効利用する方法として、チャーター便や遊覧飛行は有効な方法の一つなんだろうけど、やはり本来のルートをとんでこそですよね。FDAは、静岡空港発の遊覧飛行を結構開催していて実績があるから良いけれど、ANAのA380はわざわざホノルル線のために導入したのに、それが遊んでいるのではANAとしてもたまらないだろうし。

そのホノルル線も、アメリカ国内の中では感染が広がっている地域の一つで、理由有りの渡航にしてもまだ難しい状態らしい。大体国内線でのハワイ到着でも、国際線到着時くらいの隔離確認作業が要求されるわけだし。ホノルル線は、アメリカ本土への国際線がそれなりに再開された後も、最後まで今くらいの制限が残る地区になるかもしれない。来年の夏以降かなぁ、ハワイへ再訪できるのは...

2020年9月20日

ハンコを無くす

 今朝たまたま観ていたCX系列朝07:30からの「日曜報道」。今朝は、組閣されたばかりの菅内閣から、田村厚労大臣と平井デジタル大臣が出演していて、主に前半30分の内容でしたが、お二人とも結構しっかりと現状把握されていて、見応えがあった印象。まぁ、田村大臣は以前も厚労大臣を務めていたし、平井大臣も以前に特命大臣を務めていたこともあり、それなりに経験者で勝つ自分の得意分野だからそれも当然なのかもしれませんが。

で、デジタル化の話で、平井氏が悪しき前例としてあげたのが「対面、書面、押印」の三つ。対面はビデオ会議になり、書面はペーパーレス化で電子書類化されながらも、「押印」という行為だけは何故か生き残っている。で、番組の中ではこれを無くすという話が進むのは良いのですが、どうも聞いていると単に「ハンコを押す」という行為を無くしましょうというだけで、例えば良くも悪くもその「押印」によって成立していた承認システムの代替案とか、そのデータのバックアップとか、今始まった議論では無いのだから、もう少し肝心な部分に関しても意見を出して欲しかった気がします。

「押印」という行為は、紙の書類が存在するので成立している行為な訳で、書類が電子化されたら別の方法を考えると、押印に相当する行為を定義しないといけない。ハンコデータを電子化して貼付したり、それぞれのアカウントに権限を付与させたり、色々な電子承認システムがあるところを、まずは何か共通の基盤定義をしないといけない。画面上どう見えるかは二の次三の次で、そのデータに対して誰が何時承認をしたのか、という属性をいかに安全に信頼性を担保していけるか、そういう部分を本当は考えないといけないのですが、中々そういうものが見えてきていない気がします。そこはやはり、同じような技術を競争している企業が存在しますから、なかなか「これ」と一つに決められないという事情も分かるのだけれど。以前から思っているのですが、マイナンバーカードを必須にして、その個人番号を圧縮暗号化したものをその人の「署名」として、承認作業に利用出来る仕組みが必要じゃないかと。ただ、例えば仕事で押印する場合と、個人で商品を購入する時の押印では意味が違うので、そこは個人の署名データに会社属性みたいなものを添付出来るような仕組みも必要かも。

もう一つ感じるのは、デジタル化を進めるのは結構なんですが、バックアップシステムをどうも束という事も重要だということ。特にデジタル化の場合は、使用する場所とデータのある場所が一致しているわけでは無いから、例えば浜松で何か災害が発生した場合に、浜松の企業も影響するだろうけど、そこにデータセンターとか有った場合、日本中の企業に影響が波及する可能性もあるわけです。企業等で良くあるのが、東京に本社がある企業が、大阪にバックアップセンターを作る、みたいな分散化ですが、国のデータともなると、北海道、本州の東と西、九州、位には分散して保存しないといけないかもしれない。当然、その分コストは掛かるわけです。もしかしたら、日本のデータを別の国にバックアップとして保管する必要もあるかもしれない。かくも既存のシステム・仕組みを変えることの大変さ難しさを実感しますが、そこまでやらないと、単に押印行為を無くす、ハンコを無くすだけでは解決しない問題なんですよね。ただ、それを解決出来れば、例えば免許証やパスポートの電子化も進むだろうし、決済なども今よりも簡単になるだろう。あと、嫌がる人も多いだろうけど、自動的に確定申告されて徴税も効率化されれば、逆に税金は下がるかもしれない(甘いか-笑)。折角「デジタル庁」が出来るなら、やはり現代に合わせた形に最適化して欲しいし、そこに何か利権が絡むので有れば、そこも一緒に整理整頓して欲しいですよね。

取って付けた論法

 共同通信の記事から、枝野幸男立憲民主党代表の街頭演説の内容について。元々、街頭演説の内容として事前に準備していた話なのか、その時の弾みで言った話なのか不明だけれど、あまりにとって付けたような言い分。

「首相は取って付けたようにデジタル化なんて言いだした。この国は後ろ向きのデジタルではなく、前向きの自然エネルギーで食っていこう」

 何がおかしいかと言えば、

  1. そもそも縦割り行政、情報共有の不備是正のために、情報共有方法や意思決定手段の共通化のために「デジタル化」を進めようという話と、エネルギー問題である「自然エネルギー」というのは全く異なる話。それを同列に並べて批判することは、殆ど無意味では
  2. 「後ろ向きのデジタル」「前向きの自然エネルギー」という「後ろ向き」「前向き」の意味が不明
  3. 「自然エネルギー立国」「自然エネルギーで食っていこう」という事は、彼らが一度言って引っ込めた「原発ゼロ」にも繋がる話で、それとの整合性はどうなるのか
  4. 「自然エネルギーで食っていこう」の「食っていこう」の意味が不明。生活・社会基盤として必要なエネルギーを自然エネルギーで賄うという意味なのか、自然エネルギービジネスで国内・国外へ打って出ようという意味なのか、等等
一番の疑問は、情報共有問題とエネルギー問題を同列に語ることの愚ではないかと。どうせ言うのであれば、例えば「未デジタル化というツールの問題では無く、現在の社会状況に合わせた省庁再編まで踏み込むべきでは無いか。」とか、「自然エネルギーが重要ではあるが、その課題である蓄電機能研究を国家プロジェクトとして推進して世界をリードするべき」とか、色々あると思うんですよね。自然エネルギーだけでは、一部太陽光発電業者は食っていけるんだろうけど、国民までは食べていけない。でも、自然エネルギーを保管するバッテリー技術の革新的進歩があれば、その技術は電気自動車とか災害時の非常発電、さらにはト時陽刻などへの技術支援など、一気に幅が広がるわけです。記事に書かれているのは、演説の極々一部太郎から、実際にはそう言うことも含めての発言だったかもしれないけれど、野党に好意的な共同通信が相馬止めているのであれば、やはり演説の趣旨はそうなんだろうなと思うわけです。

例えば、銀行が統合されて、それまで別々だった銀行のシステムを統合するだけでも何年もかかるわけで、それを政府レベルで且つ全国的行うためには、非常に大きなエルネギーが必要なわけです。しかも、その間も行政機能を止めるわけにもいかないわけで、「デジタル化」という言葉は非常に重い言葉だと思うし、生活に直結した話でもある。でも、今回のコロナ禍の経験から、必要な時に迅速に対応出来るシステムの必要性は誰もが認識したわけで、その為には「デジタル化」していくことが必要。でも、それによって「自分の資産が暴露される」「個人情報を開示したくない」など色々課題もあるわけで、そういう部分を指摘して解決策を容器ユウしていくのが、野党の仕事だし存在意義じゃ無いのだろうか。「デジタル化は世界から遅れている分を追いつくだけ」と言うけれど、自然エネルギーだって世界のトップにいるわけでは無い。それに、遅れているからやらなくて良いと言ったら、いつまでたっても遅れたままだけれどそれでいいのか。あれだけ文書管理云々騒いでいたのに、その解決策になるデジタル化を否定する理由も不明だし、もう自分達のキーワードさえ言えば、後はその場凌ぎの適当な発言でも構わないみたいな印象しか受けない。

菅直人政権時代に東人大震災があり福島第一原発の事故が発生し、それまでの原発推進から180度変わった自然エネルギー政策に舵を切った気持ちは分からないでも無い。でも、再び野党になって責任がなくなったからと言って、勝手なことを言っても良いという言い訳にはならないはず。野党と言いながらも、一度は与党経験がある政党、議員がいるのだから、その経験を反映した政策提案をするのが責任であり義務だとも思う。特に、彼らが与党時代に、言い方は悪いけれど、どさくさに紛れてほぼ太陽光発電を前提にした政策をあっと言う間に決定し、その為に電気料金には「再生エネルギー発電賦課金」なる、事実上の税金が賦課されています。当初は、数十円程度だったものが、今では何百円何千円となっています。自分の9月分の電気料金は、9,616円のうち1,105円が当てられています。「自然エネルギーで食っていこう」というまえに、まずは電気料金からピンハネして居る分を無くす提案を先ずはするべきだと思う。それをやらない、出来ないのは、野党だからという甘えであるし、無責任政党と言われても仕方ないでしょうね。

羽田空港盛況

 

久しぶりに混雑する、羽田空港の様子を伝える記事。写真は、第二ターミナル北側部分の様子だけれど、自粛期間中は殆ど人影が無かったのと比べると雲泥の差。それでも、通常時と比べたら、まだ空いている方なんだろうけど。記事によれば、ANAは約87,000人、JALは約80,000人の予約が入っていて、これは新型コロナウイルスの流行が始まった頃2月28日の9万人余り以来とのこと。それでも、通常A/B/C/D4箇所の保安検査場を開いてもフル稼働状態なのに、今回はA/B/Cの3箇所で対応するという事は、まだまだ以前と同じ状況には戻っていないという事ですよね。

この4連休での移動による感染への影響が出てくるのは10月の初めくらいからで、丁度東京も含めた「Go Toトラベル」の第二弾が始まる頃。記事にもあるように、10月から秋の観光シーズンが始まり、そのまま年末・年始の帰省ラッシュとなるんだけれど、10月頭にまた感染者数が拡大して、その需要も取り込めずに再び自粛モードに入るのは回避したいところ。「Go Toトラベル」では、すでに1000万人以上が利用しているけれど、それによる感染者数は7人とかだったかな。幸いにも、国内移動によって感染拡大したという状況には、今の所陥っておらず、この状態が今後も続けば、年末年始の帰省ラッシュ時にはかなりの状態にまで戻るんじゃ無いだろうか。

でも、一番怖いのは、やはり「油断」ですよね。今年のお盆は、都市圏からウイルスを持ち込まれることを恐れて、どこでも「帰省延期」が言われたけれど、この年末年始もそんな状態になるのかなぁ。仮にその時に感染拡大すると仮定すると、その状況が見えてくるのは年明け松が取れたくらいからですからねぇ。一気に解決するという事が無いのが歯がゆいけれど、このまま徐々にでも良いから、少しずつ「以前の状態」に戻る事を本当に祈るだけです。

2020年9月19日

Go To Tokyo

 政府の「Go Toトラベルキャンペーン」に、東京離発着の旅程が追加されて、やっと全国的に「Go Toトラベル」できるように。実際に利用出来るのは、10月1日以降の出発分からなので、まだ今後の東京都の状況によっては変わる可能性がありますが、多分このまま利用出来るんじゃ無いだろうかと淡い期待。一時は1.0を切っていた実効再生産数が、また1.0を超えているのが一寸心配ですが、ここ数日の傾向では減少傾向に触れてきているから、このまま下がっていって欲しい。

今月と来月早々には、一寸会社関係の用事があり何ヶ月ぶりかに出社する予定ですが、一応横浜だからセーフ? (笑) まぁ、いつもならそのまま一泊して何処かにふらっと飛んでみたい気もするんですが、流石に今の所は一寸そこまで気持ちが乗らない。ここの所、ちょっと体調を少し崩していたりもするので、夜の町への誘惑もそんなに感じないし(笑)。「夜の町」レベルで無くても、ちょい飲みとか外で外食程度の機会もすっかり減ってしまいましたし。多分今年使うお金の金額は、例年に比べてぐっと減っているでしょうねぇ。

東京以外の地域を対象にした「Go To トラベル」も、8月末の時点ですでに1300万人以上の利用者があったようで、ここに東京都が加わると一気に2000万人を超えて3000万人、4000万人台も夢じゃ無い。ただ、確か予算が尽きたら終わりだったはずだから、そこまで予算が持つかどうかも心配だけれど。記事の最後にもありますが、やはりお得感を得るために高額商品に予約が偏っているとのことで、結構早くこのキャンペーンも終了しそう。デモ、その時点でまだコロナ禍が落ち着いていなければ、再度予算措置を考えないといけないでしょうね。

今日から、イベントの入場者制限が緩和されて、野球場などは定員の50%まで、コンサートなどは定員まで入場可能になり、やっとまた一歩前進出来た気がするんですが、まだまだ先は長いですよねぇ。東洋経済のサイトを見ていると、7月終わりから8月の初めの第2波のピークが、かなり下がっていることが伺えます。それでも現在の状況は4月の頃の第1波のピーク時くらいなので安心は出来ない。ただ、あの頃と比べると、現在の陽性者は感染して発症中の人も含まれているだろうけど、多くは感染して既に完治して居る人が新型コロナウイルスDNAの残滓に反応しているだけの場合が多いと思うので、そう言う意味では実際の感染状況は春の時よりも落ち着いているのかもしれない。何となく東京都が全体のベンチマークみたいになっているから、まずは東京都が落ち着かないとなかなか安心出来ないのだろうけど。今年の冬が心配だけれど、その前にまずは現状を何とか落ち着かせないと。その為にも、「Go To Tokyo」を先ずは成功させないと。

シーズン参加辞退

 先日、今シーズンのリーグ戦不参加を表明したPentaOceanパイレーツに続いて、X1 Super (1部リーグ)所属のオール三菱ライオンズも、諸般の事情からリーグ戦不参加を表明。さらに東京ガスクリエイターズは、リーグ戦には参加するものの、遠征試合は辞退することに。そのままでは、不戦敗となるのですが、代わりに関西所属のパナソニックスインパルスが東京ガスとの試合で関東に遠征することで、試合は成立することに。パナソニックは、ブロック内リーグ戦2試合共に関東遠征となり、かつ今シーズンは地元関西での試合開催がなくなることになるんですが、それでも自チームの都合よりもリーグとしての存在価値を優先した英断で、これはやはり日本のトップチームとしての矜持でしょうね。

何れのチームも、スポンサー企業の要請により練習機会や参加条件の制限があり、まず十分な練習機会が持てないことによる安全性への懸念が一つ。もう一つはスポンサー企業の職種や立場によっては、感染が実際に発生しなくても、感染拡大に繋がると思われる行動も制限するくらい、リスクには敏感になるだろうし。他の競技の状況には余り詳しくないのですが、フットボールの場合Japan X BowlやRice Bowlが東京ドームで開催される場合を除いて、基本屋外スタジアムを使用しますから、試合中の観客が観戦する可能性は低い。ただ、コンタクトスポーツということで、選手間やチーム内での感染リスクはゼロでは無いし。

不参加を決定したチーム関係者は、さも苦渋の選択をしたと思いますが、決して間違った選択では無かったことも事実。事実上1シーズンを棒に振ってしまう選手は、もしかしたら今シーズン試合経験の無いままに引退する選手もあるかもしれない。デモ、それも一つの選択だし、もう一年頑張ってみるのも選択。厳しい条件とは思うけれど、前向きに考えて欲しいですよね。今年は、高校野球がまさにそんな感じで、変則的にトーナメント戦などを開催しましたが、フットボールはどうかなぁ。

この15日が今シーズンの選手登録の締切日だったので、オール三菱としてもぎりぎりまで対応策を模索していたんだと思います。残念ながら、リーグ戦参加は叶わなかったけれど、来シーズンに向けて、今から準備を進めて復活して欲しいと思いますね。

2020年9月18日

仕事のやり方進め方

 テレワーク推進のため、東芝が国内のオフィスを3割削減する方向で検討しているという記事。新型コロナウイルス対策で一斉にリモートワークが始まり、それがコロナ禍後も継続することはあっても、以前のようなオフィス勤務形態に戻ることは無いことは確かに。先日、うちの会社の全体ミーティングがあり、今後の勤務形態やリモートワーク体制への拡充案などが説明されんですが、これまで以上に「リモート化」が進みそうな雰囲気。

スピード感では、他社さんではもっと進んでいるところも多いのですが、弊社の場合日本法人だけで突出して何かする・出来ると言う仕組みでもないので、ワールドワイドでの対応も色々必要。それでも、現在のリモートワーク(職種によって多少の違いはあるが)体勢は、社員アンケートなどから好意的に受け入れられてて居て、問題点に関しても対応可能な物が多いことから、コロナ禍の臨時対応から、今後の将来においての新しい勤務体系として定着しそう。その為に、例えば定期券代の支給を止めて、オフィスへの出社時は実費精算にするとか、自宅勤務手当みたいな物(電気代、通信費代等)も考えているとか、拠点にリモートオフィスみたいな物を準備して、社内の機材利用がいちいち持ち出さなくても利用出来るようにするとか、年内からも多くの施策がスタートしそう。さらに、来年の3月末までを目標に、例えばワーケーションや、地方からのリモートワーク(これ、自分は実践済み-笑)対応とか、さらにバリエーションを広げて、働きやすく安全な環境作りを進めるらしい。

勿論社員にとってはありがたいことだけれど、職種によってはやはりオフィスに出て、そこに有る機材を利用したりしないと進まないこともあります。その為、今のオフィスも全部フリーアドレスにして、その分強要のエリアとか全体の規模縮小も含めて考えているらしい。さらには、会議も今ではリモートにどんどん移行しているので、会議室を強要エリアにするとか、契約解除するとか、まぁ会社としてのコストダウンも進めていく予定らしい。幸か不幸か、自分的にはこれまで10年以上やって来たスタイルと殆ど変わらないので、そんなに驚きも無いのだけれど、今回初めて体験している人達は大変かもしれない。それでも、皆さん柔軟性はあるから、それなりに対応している様子で、先日なんとか新製品を予定よりも前倒しでリリースしたりしているから、取りあえず良い事はあっても悪いことは無さそう。

自分の場合は、最初の頃は浜松-横浜の週一の新幹線通勤もそんなに苦では無かったけれど、最近は加齢とともに流石に朝が段々と辛くなってきたところ。それを、二週間に一回の通勤とか、必要な時だけとか、さらに柔軟に選択肢が広がることは感謝したいですね。一方で、まだ解決されていないところでは、セキュリティの観点から開発システムがVPN経由で使えない部分もあり、このあたりをどう対策するかとか新たな課題も。VPNも、以前のGatewayでは一斉に始まったリモートワークに対応しきれなくなって、急遽新しいGatewayを都内に増設したりしたけれど、どんどん本格的になっていくと、そう言うインフラ系の問題がさらに出てきそう。コロナ禍は困ったものだけれど、そこから生まれてきた新しい仕事のやり方進め方に関しては、ちょっと感謝したいかも。

過去の問題

 菅内閣が始まり、色々なことがスタートした中で、問題となった「桜を見る会」を次回から中止(予算を付けない)事に対して、早速立憲民主党の枝野代表が「過去の問題に対して、臭い物に蓋をするな」とお怒りモード。でも、これも例によって華麗なブーメランなんですよね。

問題になったのは、政府開催のイベントを地元有権者を優遇する場として利用したことなんだけれど、それは民主党時代でも同様で、当時の募集内容に関しても記録は残っている。「過去の問題、臭い物に蓋をするな」というのであれば、是非自分達の事もしっかり説明して欲しい。自分達は、これだけ厳密に候補者を選抜して開催したが、安倍政権ではこうだった、と言うだけの証拠があるなら勿論やっても良いけれど、どうせそんなものは無いだろうし、騒げば騒ぐほど身から錆が出てくるだけだろうし。

改めて立憲民主党のHPを見てみたんですが、旧立憲民主党のサイトから新しい立憲民主党のサイトへリンクがあり、そちらにとんでみたらまだここ数日分のページしか無い。仕方が無いので、旧サイトを見てみたけれど、どうも何かまとめとか特に作っているわけでも無いし、旧サイトの内容を新サイトにどの様に継承するのか、それも不明。もしかしたら、「無かったこと」にするのかしらと一瞬思ったりして。でも、これでは「昔の話に蓋をする」どころか、「昔の話はその辺に捨てて忘れる」事になるんじゃ無いのか? わざわざ以前の政党と同じ名前を選択して、わざわざ以前の政党と同じ人間を代表や主要役員を選んでいるのに、そう言う継続性を無視して「新党です(キリッ!)」というのは許されないと思うけれど。

鳴り物入り(?)でスタートした新立憲民主党なんだけれど、最新の支持政党の値では決してそんなに上がっているわけでは無いし、メディアによっては殆ど変わらない場合も。一方で自民党は菅内閣への期待感かもあってか、かなり前回からアップしており、支持率を自民党対立憲民主党で比べると10倍から7倍位の開きが生まれてしまっています。仮に今解散総選挙があったら、もう立憲民主党は全滅に近いんじゃ無いだろうか。それだけ、彼らがあえて選んで実行した「変化」は、国民の目には沿うとは見えなかったという事なんでしょうね。「過去の問題に蓋をするな」と言っている政党は、実は過去の問題どころか、現在に関してもすでに国民視線から外れているのかもしれない。

エイビーロード終了

 リクルート(リクルートライフスタイル)が提供している、海外旅行の検索サイト「エイビーロード」のサービスが、来年3月31日で終了するという記事。私は実際には利用したことは無かったけれど、旅先情報の収集とか、アクセスはしていたところ。其れ以前は、雑誌として発行されていたから、それを読むのも楽しみでしたね。「地球の歩き方」ほどでは無いけれど、海外旅行をするときに、まずは手を出してみる媒体の一つだったことは確か。

でも、今の時代はエア、ホテルの予約は、直にそのチェーンなりホテルで予約することが簡単に勝つ場合によっては安い料金も出てきたし、この手の検索・比較サイトの存在価値も下がってきたことは事実。あと、海外らのライバルサイトが、どんどん日本に進出してきたのも影響して居るんだろうなぁ。Expediaとか、最初見つけたときは「凄い!」と思ったけれど、今では普通に利用するし。

自分が海外に行きだした30数年前は、まずは情報を集める手段が少なかった。情報紙としては、「地球の歩き方」と、JTBの本だったかな「るるぶ」くらいか。出張が決まったら、まずはいの一番に書店へ行って、最新年度の「地球の歩き方」を調達するのが仕事始めみたいな物だったし。1990年代に入ると、インターネット利用は可能になったけれど、まだ検索機能とかポータルサイト自体が未成熟だったし、エアやホテルもECサイトを作るような状態ではまだ無かったし。2000年代になって、やっと現在のように個人がネットで手配して、途中の変更もや決済も含めて完結するようになったのは。

ECサイトはビジネスが絡むから、どこも一生懸命なんですが、現地情報とか旅のKnow-Howみたいなものは、当初は企業サイトもやっていたけれど、結局は「集合知」みたい感じで、実際に旅をした人や現地の人発信情報がどんどん蓄積されて、それがレファレンスになってきましたよね。マスターリファレンスとして、公的な物、公共的な物は必要だと思うけれど、これだけ個人の嗜好もバラバラになると網羅できる範囲も減ってしまう。となると、同類の嗜好を持つ人の情報を探して利用する方が効率は良い。昔は、何も分からないから何か確たる情報が欲しいと言うニーズだったものが、今では人と同じでは嫌だから、何か特別な情報が欲しいと分散多様化してきたわけで、となるとこう言う情報紙みたいな存在もどんどん淘汰されるのは仕方の無いことかも。時代の変わり目なんでしょうね。去りゆく時代世代としては、一寸寂しいけれど。

2020年9月17日

渡航危険度

菅新内閣がスタートし、そのまま外務大臣継続となった茂木外相。新政権下での会見で、海外渡航の感染症危険情報レベル引き下げ検討を表したという記事。やっと、前向きな話が聞けた気がしますが、「引き下げの検討」であり、その「時期・対象国は未定」というのでは、まだまだ先は長い。日本国内でも、まだ収束して居るとはとても言えないけれど、それでも諸外国等と比べると「安定はしている」とは言えるのでは。だからと言って、国内入国を一気に解放してしまうと、その反動が恐いのも事実。

会社の知り合いも、この時期に中国への出張があり、出国から入国してからの様子等、後に続く人のためにレポートを送ってくれましたが、以前有ったDiamond Princess号の乗客並みの隔離対策で、こりゃぁ行くも難儀、戻るのも難儀だなと再認識した次第。この10月、11月(?)位には、来年の東京2020に向けて、どの様にするのかその対策なりを決めないといけないと思うんですが、先ずはそれを睨んで対象地域を選定することから始めるのかなぁ。とは言っても、一番の目標であるアメリカがまだあんな状態だし。

来年の東京2020のためには、遅くとも2月とか3月位には方針が決まらないと困るわけで、となると年内にはある程度の道筋を付けて、最終的な判断は年明け頃にという事になるんでしょうか。そう言えば、来年東京2020を開催するのであれば、来年の国民の祝日はどうするんだろうか。今年のように、特別に移動させるのか、来年はそのままで特に移動させないのか。そっちも気になる(笑)。ただ、仮に東京2020を開催すると決めても、それで新型コロナウイルスが消えるわけでも無いし、やはりちゃんとした対策が取れないとなると、あれだけ大規模なイベントは無理。なんと言っても、まだプロ野球にしても、コンサートにしても、通常のイベントすら普通に開催出来ない訳ですからね。

来る人の心配が先ず一番だけれど、個人的には「出ていく方」が気になるわけで、これは日本だけの事情で解決出来ないのでさらに歯がゆいことに。ビジネスや留学目的などは、何とか細々と空路が続いているけれど、レジャー目的での渡航なんて全く先が見えない状態に。その分国内旅行が、Go Toの恩恵もあって少し取り戻しているのかもしれませんが、国内回帰だけで解決出来る問題でも無いし。まずは、以前も話に出ていた、中国、韓国や一部の東南アジア諸国など、日本同様に感染状況が安定している国々との、今よりは簡便な方法での渡航を再開するところから始まるんだろうけど、取りあえず今年はもう仕方ないから、来年どうなるのか、そこを早く道筋が見えるようにして欲しいですよね。その為の最初の一歩が、この茂木大臣の発言から始まって欲しい。

反射光と透過光

TLで見つけた、RICOHのサイトに掲載されていた、一寸面白い内容の記事。本などを読むときの「反射光」による「見る」行為と、モニター等で「透過光」で画面を「見る」行為では、脳の働き方が異なるため、後者の方が曖昧さが自動的に脳内で修正されてしまい、間違いに気がつきにくくなると言う話。私も経験上、Word等で文章を作成して、いざプリントアウトして提出したら、内容以前に誤字脱字や言い間違いが指摘されて戻されたことが何度もあります。ですから、何となく頷ける話ではあるんですが、それでも色々と疑問も。

まず、人間の脳がどの様に「反射光」と「透過光」を認識しているのか。どちら、目に光りが入ってきて、その信号を脳が処理していることには変わりない。一つ明らかな違いは、反射光が太陽光など一定の光りの場合ならば、透過光はモニターから発せられる光だから、高速で点滅(明滅)している光りですから、その違いが脳に働きかけるのだろうか。でも、その場合はLED照明等も明滅して居るわけだから、その反射光ならOKで、透過光だと駄目という理由がよく分からない。あるいは、紙などに反射した時に、光りの特性なりが変わって、それが三原色のフィルターを通して目に入る透過光の場合と異なることが切掛なんだろうか。素人的に思いつくのは、反射光はその反射面の持つ色の周波数が戻ってくるけれど、透過光はRGBの三色の強弱でしか無いから、その違いが脳に機能の違いを生むのかなと言う事くらい。

後思いつくのは、光の三原色(RGB)と色(印刷)の三原色(CMYK)の違い。光の三原色は、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)から構成されて、三色の交点は白色になります。これが「透過光の色」。一方で色の三原色は、シアン(明るい青色/Cyan)、マゼンタ(明るい赤色/Magenta)、イエロー(Yellow)からなり、三色の交点は黒色になるもの。実際の印刷時には、CMYKの"K"に当たる「Key Plate」と呼ばれる黒色を追加して、さらにメリハリを付けるんですが、このあたりが「反射光の色」の特徴付けになるんだろうか。透過光の場合の「黒色」は、何も光りが無い部分であるのに対して、反射光の場合の「黒色」も、三原色が混ざって全ての光りが吸収された状態だから、「同じ」事は同じなんだろうけど。どう言う理由で、脳の機能モードが変わるのか、またそれはどう言う理由からなのか、ちょっと深掘りしたい気持ちにもなりますね。

世の中はどんどんペーパーレスでデジタルデータ化が進んでいますが、実はサーバーが吹っ飛んだらデータは無くなってしまうので、こまめなバックアップとか結構手間暇が掛かります。一方で、紙媒体の記録は、1000年前とかの物でも現存しているわけで、補完性としては結構タフ。勿論、火災消失とかカビや湿気での劣化など、こちらもちゃんと保存しないと喪失するのは同じなんですが、簡単さで言えば紙媒体の方が有利なのかな。で、今回の記事を読んで思ったのが、そう言う保管耐性も重要ですが、データの信頼性も心配になってきたこと。つまり、デジタルデータだと、その時には気がつかなかったミスが内在している可能性が高いわけで、後から気づかれずにそのままずっと保管されて、後の世代ではその間違った内容が正しい物と勘違いされるかも。まぁ、紙の記録であっても、後から色々検証されて分かることも多いけれど、デジタルが主流になると尚更検証が大変になるのかな。その頃には、脳の機能がさらに機能アップして、さらに自動的に保管して修正して理解してくれるような時代になっているかも。

亜流内閣と複製野党

自民党総裁の菅義偉総裁が、第99代内閣総理大臣に指名され、「菅内閣」が始動。漢字で書くと「すがないかく」なのか「かんないかく」なのかややこしいけれど、まぁ殆どの人が「すがないかく」と読むから良いか(笑)。早速組閣されたけれど、横滑り、再任、再入閣の登用が多く、新入閣は20名中5名とやや抑え気味の感じ。少なくとも1年以内には衆議院選挙が必ずあるし、場合によってはこの秋とか年末解散の目もあるわけで、ある程度短命内閣を想定している分、確実に仕事をして支持率を維持したいという思惑が強いんだろうなぁ。

その「菅内閣」に関して、野党第一党の「立憲民主党2020」(笑)の枝野幸男代表は「安倍亜流内閣」と命名。まぁ、何か言いたいことは理解出来るけれど、こういう所にセンスの無さを感じるなぁ。自分達が戦ってきた安倍内閣に擬えたいのだろうけれど、その安倍内閣は多分史上最大の支持率で終了したわけで、国民の理解は違っている。さらに「亜流」と揶揄しているけれど、自分達は「亜流」ですらないわけで、以前の政党を複製したような物。いゃ、同じ複製でもアップスケールするならまだしも、一度は党を離れた議員を取り込んだりして居る分「劣化コピー野党」になっているわけで、亜流よりも悪くなっていないだろうか。そう言う突っ込みは直ぐに予想されるのに、わざわざ誘導するような発言を言ってしまうところに、この人の危うさというか信頼感が生まれないんですよね。8年近くも安倍政権に勝てず、辞任した後もその亡霊と戦おうとする気持ちって、一体何なんだろうか。

個人的には、菅内閣がまずやるべき事は凄くはっきりしていて、一つはコロナ禍対策、もう一つはそれによる経済の復興の二つが短期の最大目標。1年後には、否応なく選挙が控えているから、与えられた時間は最長でも1年だけれど、その直前には東京2020開催が控えているから、理想的なのは1年間掛けて政策を進めてある程度の評価を得て、東京2020の達成感・成功感の余韻で一気に選挙にというのが理想的なのかも。でも、7月に都議会選挙があるから、その直後8月とか9月の国政選挙は公明党がいやがるかも。勿論、7月の前も準備が必要だから、3月早々に予算案を通して、直ぐに解散というのがぎりぎり。その前だと、やはり年内に解散してということになるけれど、これもコロナ禍対策として目処が付かないと解散理由に乏しいだろうし。

政策の継続性があるから、野党が前政権のことを取り上げるのは仕方ないとしても、それでもそこに某かの説得力は必要なはず。例えば、コロナ対策ならば、経営危機に陥っている医療機関の救済策や、ワクチンを含めた進捗状況の見える化とか、場合によっては感染モニターアプリのCOCOAの普及率アップに対しての施策とか、幾らでもネタはあるでしょう。経済対策に関しては、Go Toシリーズを含めた更なる支援制度の提案なども良いと思うけれど、でも散々あれだけ批判した政策を今更持ち上げるわけにもいかないだろうし。こと経済に関しては、野党は「補助を出せ、支援を出せ」で終わりだけれど、初動はそれで良いとしても、継続するためにはお金を回す=仕事を作る、事を考えないといけない。でも、それを言い出すと結局はGo Toになるんですよね。まぁ、以前のものよりさらに劣る複製野党もそうですが、20年間面子が変わらない何処かの政党も困ったものだし、それなら亜流でもいいから以前の良いところを継承している方がまだ良いかな。

2020年9月16日

老いてなお盛ん

いゃ、そう言う(どう言う?)意味じゃ無くて、88歳にしてこの肉体を維持している大村崑さんの話(前編後編)。崑さんも凄いけれど、83歳の奥様・瑤子さんも凄いなぁ。特に、この腕を組んだ二人の写真ですが、奥様の腕の方が旦那さんよりも立派な気がする。大村崑さんと言えば、オロナミンCの、鼻眼鏡の印象がまずあって、コメディアンだったりしたからどうしても「面白可笑しい」印象が先に出てしまうのだけれど、この写真から受ける印象は全然違う。お二人とも、アスリートの顔だし、体型だよなぁ。うーん、自分のずぼらさが恥ずかしい...

私も小学生の頃から高校までは陸上競技を、大学から社会人になって暫くはアメフトをやって来たから、スポーツや運動の大切さは十分知っているつもり。特に、高校生時代は、当時としては最先端のスポーツ医学とかスポーツトレーニング理論に触れる機会があり、そこでかなり時代を先取りした知識を得ることが出来、社会人になるとアメフト自体が最先端の科学を取り入れたトレーニングやチームビルディングを目指している競技だから、さらに色々な知見を得る機会があり、筋トレに始まり総合的なトレーニングの重要性は十分に理解しています。しかし、残念ながら個人の意思の弱さが継続に繋がらない(笑)。

記事を読むと、RIZAPを利用しているのかな。正直なところ、RIZAPは効果もあるけれど高価でもあるので、単発で一度2~3ヶ月で落とすだけなら良いけれど、ずっと継続していくのは、まず金銭的に大変。最近では、高齢者向けに一気に落とすのでは無く、そこそこのダイエットをして健康な体を目指すメニューも開発したみたいですが、どうなんだろうか。コロナ禍もあって、ジムとかも大変で、RIZAPも一時かなり危ない状態(それは、コロナ禍だけでなく、過剰なM&Aの影響もあるのだけれど)になりましたが、最近またいつものTV-CMも積極的に打ち出してきていて、徐々に回復しているんだろうか。

元々リモートワーク、在宅勤務をしていて、標準的な同世代よりも格段に運動量が少なく、何とかしないと思いつつ月日は過ぎて(笑)、それでもこのコロナ禍で自宅トレーニングがブームみたいになり、自分なりに一寸ずつ初めて見て、やっと体重も落ちだしてきたところ。これを機会に、筋肉をなんとか戻して、贅肉やら体脂肪やらを絞り出して、健康な体を取り戻さないと。結局は「気持ち」なんだろうけど、こう言う記事を見ると大村さんよりもまだ二回り以上は若い自分は、もっともっと努力しないといけないし、出来る余地はあるはず。

国勢調査2020

一昨日、国政調査票が配布され、インターネットなら即日返信可能ということなので、早速サイトにアクセスしてみました。

予め、個々の家庭と調査票の個別番号が紐付けられているのかな、書類の外から見える左上の部分には、「市区町村コード」「調査区番号」「世帯番号」が見えるようになっていて、これを配布先世帯と配布担当者が紐付けして行くみたい。それと、内部に記載されている「ログインID」でデータ本体と紐付けるんでしょうね。私はPCサイトにアクセスして、指示に従って世帯構成や、勤務先などの情報を入れていったのですが、公のサイトにしては簡略されたデザインで分かりやすく、自分が利用したことのある中では合格点かなと言う気がします。

唯一戸惑ったのは、最後にデータ送信後、後から修正するためにデータへパスワード設定するんですが、これが一寸分かりづらかったかも。いゃ、この手の作業に慣れている人は気がつくんだろうけど、一般の人は最初にログインIDやアクセスキーを入力するときに、パスワード設定させた方が良いんじゃ無いだろうか。その時に、「後で必要になるので、手元に控えてください」とか念押しして。場合によっては、データ送信するときに、もう一度確認のためにパスワードを入力させて念押ししても良いだろうし。その時に、もし忘れてしまったとかあれば、そこでリカバリーさせるとか。

一旦書類を受け取った後は、オンラインで完結出来る利便性は大きな進歩だと思う半面、この書類を一軒一軒配布する人の手間はもう少し何とかならないかと、他人事ながら心配になります。一軒一軒、この封筒を配布するだけでは無く、その配布先の世帯主名や世帯の構成(男女の人数)もその場で控えていたので、後から付け合わせをしたりするんでしょうね。でも、大変だろうなぁ。配布の時は、天気が良かったからまだしも、これが雨の時とか配布する方も受け取る方も大変。また、うちの地区は外国人(中国、南米、北米等)も結構アパートとか持ち家で生活している人が多いので、そう言う人達に説明するのも一苦労だろうし。書類には英語での簡単な説明と問い合わせ先の記載はあるんですが、戸惑う人も多そう。このあたりは、多言語対応が簡単なネットツールを活用したいところですよね。全体で10分程で入力完了し、取りあえず義務完了。次は2025年かぁ...

やっぱり「立憲民主党」

東スポのアカウントに掲載されていた、新立憲民主党綱領の写真ですが、斯く斯く然々で強い決意をもって「民主党を結党します。」となっていて、壮大なずっこけ話に(爆)。一応気がついて訂正したようだけれど、まぁなあ...

何か、一事が万事こう言う笑いに包まれるのは、いかにもこの政党らしいと言うと怒られるだろうか(でも、実際そうなんだもんなぁ...)。でもなぁ、民主党解党から8年、その間に別の政党結党も挟んでいるのに、何故こうなるのか本当に不思議。昔のファイルを使い回しているにしても、余りに凡ミス以前の話出し、あるいは実は本当は「民主党」に戻りたかったのだろうか。段落のインデントもいい加減だし、あれだけ時間が有ったはずなのに、やっつけで作ったんだろうか。でも、ケアレスミスだけれど、政党としての底の浅さを示す、余りに致命的なミスですよね。

それよりも気になるのが、「自由と多様性を尊重し、支え合い」と言いつつも、対抗する相手に対しては「退陣」しろと排除要求しかしないし、気に入らなければ「職場放棄」するだけで、とても自由を認めて、多様性を尊重しているとは考えられない。「多様性」を言う人ほど、自分達と異なる意見の人を排除したり、敵対視する傾向が強う用に思うのだけれど、誤解だろうか。「多様性」を認めるという事は、どうやって意見の異なる相手と折り合いを付けるのか、その妥協点なり制限なりを互いに納得して決めていかなきゃいけないはずなのに。

結党大会で党の主要人事も決まったみたいですが、何かいつもの面子が並んでいるだけで、新鮮味が感じられない。これが、当選したばかりの新人議員が集まって作った政党ならばまだしも、殆ど面子は変わらず以前の政党を引き継いで、他所の政党や無所属議員が合流した「新党」。その無所属議員も、もともとは以前の立憲民主党に所属していた議員な訳で、70%位はずっとその政党に所属していて、良くも悪くも政治活動を経験している人達のはず。そこには、良くも悪くも経験してきたことの反省や実績から、さらに何か厚みのようなものが感じられるべきじゃ無いだろうか。でも、この基本理念なるものを見ても、そういう部分は響いてこない。結局は、やっぱり立憲民主党なんだよねで終わってしまうのは、考えてみたら彼らのこれまでの行動の結果なのだから仕方の無いことなんだなと、納得するしか無いのが不幸だよなぁ。

2020年9月15日

国枝、上地、優勝

大坂なおみ選手の、全米オープンテニス優勝が大きな話題になったけれど、同じ大会で車いすテニスの国枝慎吾選手が5年振り7度目の優勝を飾り、また女子ダブルスでは上地結衣選手が2年振り3度目の優勝と、日本人選手が大活躍。でも、こちらは大坂選手ほどの露出度では無い事が残念。

国枝慎吾選手は、2006年にダブルスで全英で優勝すると、2017年を除いて今回まで毎年シングルかダブルスで四大大会で優勝をしている大選手。錦織圭以選手が活躍する以前に日本の記者がフェデラー選手に「何故日本のテニス界には世界的な選手が出てこないのか」とインタビューしたら、「何を言っている、日本には国枝がいるじゃないか」と言われた話はよく聞く話ですが、それだけテニス界では有名だけれど、日本国内の知名度や扱いは小さいんですよね。最近になってこそ、「国枝」の名前は日本国内でも知られるようになってきた気はするんですが、去年シングルでのグランドスラムの優勝がなかったから、失礼ながらちょっとまた記憶から薄れていたような気もする。錦織選手とか大坂選手とか、あるいはゴルフの渋野選手等は、未だに以前の優勝のことが取り上げられるのにね。

所謂「障害者スポーツ」なるものを自分が初めて認識したのは、多分長野パラリンピックの時じゃ無いかと思います。それまで、例えばブラインドサッカーとか夏季パラリンピックの映像などは何度も見たことがあったけれど、そんなに興味というか関心が湧くほどの事は正直無かった。それが、長野オリンピック・パラリンピックが近づいてくると、パラリンピック競技もメディアで紹介される機会が増えて、その中で先ずビックリしたのが滑降系のスキー競技。特に、一本足スキーでの大回転競技の映像を見たときには「凄い」とただただビックリするだけ。さらには、パラアイスホッケーの迫力には、同じコンタクトスポーツの経験者としても、思わず身震いするくらいの迫力で、これで「すげー!」と一気に気持ちが切り替わり、以降は自分の中で「障害者スポーツ」から「障害者」の部分が消えていきます。

例えば、目の不自由な人には補助の人が付くけれど、ゴルフだってキャディーさんが付くし、ボクシングならセコンドが付く。手足が不自由な人の競技の場合は、義足や義手を付けるけれど、フットボールだってヘルメットにショルダーを付けるし、ラクロスやフェンシングだって同じ。そう考えると、別に手足が不自由だったり、目が見えなかったりしているから、有利になるようなことをやっているわけでは無いし、「防具」あるいは「装備」だと思えば、もうわざわざ「障害者スポーツ」と冠を付けずに、「車いすテニス」とか「パラアイスホッケー」とか、一つの競技名として呼ぶようにするべき何じゃ無いだろうかと思っています。その為にも、国枝選手や上地選手にはますます活躍して欲しいし、それに続く選手もどんどん世界に向けて進出して行って欲しいですね。

ベース閉鎖

 一般紙の産経新聞に、突然UAの話題が掲載されていてビックリ。内容は、成田のクルーベースが10月1日に閉鎖されることに伴い、離職するか他のベース(ロンドンかUS国内)へ移動するかの選択肢に悩んでいるという話。この話自体は別に最近発表されたわけでは無くて、6月のまだ新型コロナウイルスの影響が真っ盛りの頃に報道されていた物なんですよね。

元々の予定では、羽田に路線移行後も米系では最大数の路線が成田に残るから、そのままベースは残されていたんでしょうけど、今の所SFO線とGUM線だけの状態で、それ以外の炉瀬に関しては全く予定も予想も出来ない状態では、仕方ないのかもしれませんが、流石に30年近く利用してきた航空会社の話だけに何とも残念。もしコロナ禍が無くて、予定通り成田・羽田、二極体制になっていたら、羽田にもベースを作る予定だったんだろうか。

昨日の日本の報道では、成田の日本人CA150名が大量失職という点だけが、あちこちのメディアで報道されていたんですが、調べてみたら少し前にこんな記事が出ていたんですね。7月の時点では36,000人のレイオフが予想されたけれど、その後早期退職はレイオフで約半数の16,000人余りになったのは良い事なんだろうけど、それでもなぁ...

ここまで影響が大きくなると、航空需要が回復してきても路線の復航などに時間が掛かりそうですね。今年はもう諦めたけれど、来年もかなり厳しいだろうなぁ。もしかしたら、東京2020の期間だけは制限付きながらも緩和されるけれど、終了後はまた今のように厳しい状況に戻るようなことになるかも。東京2020中に、訪日観光客で陽性者とか出たら、まず望み薄になるだろうなぁ。ニュースだけ見ると、突然の話のように聞こえるんですが、少なくとも内容自体は以前から言われていたこと。だからと言って、良かったという話しでもないのですが。

2020年9月14日

発言音痴

立憲民主党改め「立憲民主党」が結党され、その初代代表に選出された「前立憲民主党最後の代表」の枝野幸男氏(棘がある言い方だなあ-笑)の、テレビ番組での発言なんですが、やはりこの人はセンスが無いと言うか、思いつきに近い感じで発言しているんだろうと思ってしまう。
「消費税を下げていくことができるかどうかについて議論すべきで、上げていくなんて論外だ」
と言っているけれど、自分達だって「下げる」なんて言う事は言ってなかったのに。先の選挙の前には、下げろ言っていてそれを争点にするかと思ったら選挙中は一切言わず、その後も「下げる」という話は国民民主党から出てきた話なのでは? で、「選挙の道具にするな」と言っているのに、過去自分達は道具に使ってましたよね。勿論、国会で十分に議論することが大前提ではあるけれど、やはり過去の自分達の発言との整合性なり、変わったのであればその説明であるとか、そのあたりが全くなく突然言い出すから、理解も支援も広がらない気がする。

さらには、
「使い切れないお金をため込んできた企業に対する課税であったり、金融所得に対する課税、富裕層に対する課税がやるべきことだ」
というのも、後半の金融所得や富裕層に対しての課税は理解出来る部分もあるけれど、「使い切れないお金」っていうのはどうなの。多分企業の「内部留保」の事を言っているのかなと思うのですが、それは今回の様な突発的な場合の予備になるわけだし、そうで無くても将来的な投資などにも向けられる物。大体それを言うのであれば、自分達で仕事をしたわけでも無いのに、年間何億円も国庫から「政党交付金」を貰いながら、それが「余っている」事は良いのだろうか。議員数に応じて、毎年必要と思われる金額が振り込まれるわけだから、翌年に繰り越す必要は無いはずで、その年度内に使い切るか、残ったなら国庫に返納するべきお金では。それを翌年に繰り越して、選挙費用にするとか、言っていることと矛盾しないか。政党交付金は一部で、多くは政治資金パーティーや企業・個人献金かもしれないけれど、それだって「使い切れないお金を貯め込んでいる」事にはならないのだろうか。今回の新党騒動は、国民民主党からの政治資金の移動が最大の目的だと思っているけれど、それに関してどれだけ使い切れないお金があるのか、是非明らかにして欲しいところですね。

一寸考えれば、素人でも思いつくような突っ込みどころの話を、何度も繰り返しているところに、その政党に対して信頼感というか、そう言うものが減っていく最大の理由になるんでしょうね。これが与党側の発言だと、鬼の首を取ったかのように攻撃して、いつものように「なんちゃら発言追求チーム」とか作って関係者を呼び出したりして、やっている感だけは存分に見せて一切結果は出さない。まぁ、いつものことだなぁと思うし、だからこそ、新党と言えども名前も同じ、面子も同じ、やっていることもだから変わらない、と何となく納得してしまいます。

ノートパソコンダイエット

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、ノートブックパソコンの外付けポートについて。昔(何時だよ-笑)の「ノートブックPC」は、「ラップトップPC」とも呼ばれていたように、デスクトップPCをバッテリー駆動にして、小型化した程度の物だったので、実はI/Oポートに関してはデスクトップ機と同じ物が付いていたんですよね。別の言い方をすると、まだ当時はデスクトップ機が主流でしたから、ノートブックPCと言えどもデスクトップ機と同じ事が出来ないとお客様特に大口の企業ユーザーには購入してもらえなかった。だから、当時のノートブックPCは、背面にはビデオにシリアルにパラレルにとデカいポートが並んでいたものでした。

当時は、画面サイズが12インチくらいでも、本体の大きさは今の15インチ、17インチクラスの大きさがあったから、そう言うことも可能だったわけですが、LCDサイズに合わせて小型化が進み、それに合わせて軽量化、薄型化が進むと、大きなポートは内蔵する事が難しくなってきて、特にシリアル・パラレルは、その用途がどんどん限定的になってきた事もあって、先ず最初に無くなった物でしたね。外付けビデオ系は一寸悩ましくて、昔からの互換性維持のためにCRT端子は残さないといけないけれど、より薄型で効率的なHDMIとかDP等は要求される。特にDPは、小型のコネクターが使えたりするので本体の小型化薄型化には是非採用したいけれど、市場ニーズを見ると中々そういうわけにもいかない。10年位、15年位前かなぁ、システムデザインや電気回路の設計に製品を売りたいマーケット担当者の間では、何を残して何を摂るのかという話しが延々と続いていた気がします。

一般のお客様にはなかなか受け入れられないのだけれど、企業ユーザの場合は「ドッキングステーション」あるいは「外付けドック」の需用はそこそこあります。ノートブックPCを接続すると、ドッキングステーションに接続されたデバイスがホットプラグで利用可能になり、そこから外せばホットアンプラグされて元の状態に戻る物。今では、殆どの製品がUSB接続して居るんですが、最初の頃は独自にコネクターを設計して、内部信号を外に摂りだしていたりしたから大変。初期の頃の製品などは、バス(Bus)信号をそのまま延長して外付けのドッキングステーションに接続して居たので、端子のかみ合わせの微妙なずれで信号が流れなくなったり、接続・取り出し時のノイズで動作不良になったり、まぁ色々ありました。暫くして、USBが登場して、かなり簡単にホットプラグ・ホットアンプラグが利用出来るようになり、デバイスの自動認識も出来るようになったので、「USB接続に変えれば良いじゃん」と当時の担当者に言ってみたんですが、色々理由があって暫くは専用のコネクターでの接続に拘る製品が続いていて、「自分がユーザーならこんなの買わないよなぁ」とぶつくさ言っていたのは内緒です(笑)。

記事にもあるように、薄型化により厚みのある外付け端子は使用出来なくなり、さらには内部に大容量のバッテリーを内蔵仕様と思うと、どうしてもそれで内部が埋まってしまい、端子を付ける場所の余裕が無くなってしまう。一方で、熱排気用の吸気・排気口は作らないといけないから、それによって貴重な単子用の「隙間」も埋まってしまう。個人的には、左右にUSB Type-C (PD対応)のポートが2箇所ずつあって、そこにUSB対応のポートリプリケーター、あるいはドックが接続出来て、USB Type-AとかHDMI/DPが使えるなら十分な気がするんですが、出来ればその接続デバイスが「カチン!」とPC本体にドッキングできるようなデザインにしてほしい。接続は、外付けのケーブルでも良いから、本体のと五日にカチンとはまる様なデザインだったら即買いします。アタッチメントみたいな感じですよね。個人的に欲しいのは、本体奥のLCDとの接続部分多ありに、横長にはまることが出来るドックが欲しい。それなら、ケーブル類が背面に逃げるし、角度が付くので廃熱にも有利。底面に固定できれば、持つときのハンドル代わりにもなる、と個人的には一番理想的なんですが。それに背面なら、ドックの固定用の爪穴とかも作りやすいだろうし。本当、何処かのメーカーで作ってくれないだろうか。やっぱり、クラファンだろか...

海外出張

コロナ後の海外出張需用に関してのコラムから。ZoomとかTeamsとか、所謂ビデオ会議、Web会議のツールが広く普及して、さらにそれまで抵抗があった会社側も否応なくそう言うツールを使わざるを得なくなって、かなりハードルが下がってきたこの半年余り。なんと言っても、コストが下がる話なので、仮に新型コロナウイルスが完全に終息しても、「じゃぁ、以前のようにFace-to-Faceで会議」とはならないでしょうね。コロナ後も、ビデオ会議、ビデオ商談、とオンライン化はどんどん進んでいくと思う。

例えば、対面販売であっても、店頭のカメラで商品を映しながら商談を進めるなんて言うこともあるだろうし、スーパーなんかのネット通販にしても、今のように予めリクエストした物を配達するだけで無く、スーパーの籠にスマホを付けて、そのカメラから商品を見ながら担当の店員さんとか言わしながら買い物する、何て言うことも普通になるかも。それをどう言うデバイスでどんな感じで実現するかは、色々技術的な物の検討が必要になると思うけれど、要するに人間の五感のうち、目(=カメラ)、耳(=マイク)、口(=スピーカー)があれば言い訳で、最低限スマホがあれば事足ります。と言うか、通信機能もあるから、スマホがそのまま活用出来る一番理想的なデバイスかも。一緒のアバターみたいな感じで使われるんじゃ無いだろうか。

とは言っても、完全にリモートで仕事が完了するかというと、なかなかそれもまだ難しくて、記事にもあるように出張機会は減っても、ゼロには出来ない。この状況なんですが、1990年代バブルが弾けて、それまで潤沢に使われていた出張旅費が一気に凍結されて、海外出張が出来なくなった頃に似ているなぁと。当時は、電話会議はあったけれど、今みたいなビデオ会議は殆ど普及して居なかったから、今以上に出張の要求度高かったけれど、如何せん一回の出張で何十万、何百万と必要となると、なかなか上司の判子も押してくれない。で、当時どうしたかというと、一人現地に送り込んで、その人に前でやらせること。元々、その人担当の仕事もあるんだけれど、それ以外の分野の仕事も日本から要求されて、言質の知らない部門や会社を走り回らないといけない。それも、アメリカだとほぼ日本と昼夜が逆転しているから、早朝いきなり仕事が降ってきたり、もう言質では夜で帰宅しようとするとやはり仕事がスタートする日本から仕事が降ってきたりする。

まぁ、言い出すと愚痴のオンパレードになるので詳しくは書かないけれど(笑)、もう「〇〇が言質にいるから、仕事頼めば」なんて気軽に無責任に押しつけられるんですよね。さらに、今回の新型コロナウイルスで海外での移動もままならないから、以前よりもずっと長期間滞在が前提になり、しかも場合に寄ったら日本に戻らずずっと行きっぱなしになるのでは溜まりません。バブル以前の余裕のある時代には、「リエゾン(Liaison)」と言って、日本と先方の連絡かがりみたいな人間が、多いときには部門毎に何人も滞在していたりしましたが、そんな仕事を別件で出張してたまたま滞在している人間にやらせるのは溜まりませんでした。リエゾンはリエゾンとして、色々な部門と関係を築いているから色々な話が出来るわけで、いきなりどこの誰とも知らない人間が担当者のところに行っても、なかなか空いて二されないことも多かったですしね。まぁ、それはそれで多少は心臓も鍛えられたし、それなりに交渉のやり方みたいな物も学ぶことが出来たから良かったけれど。海外需要も、まずは出張が復活しないとなかなか戻らないし、個人旅行はまだまだ先の雰囲気ですねぇ。

2020年9月13日

nVidia、ARM買収か?

あーぁ、Softbank、とうとう虎の子のARMをnVidiaに売却かぁ。一月位前から言われていた話で、その時には買収額は5兆6千億円(US$55B)とも言われていましたが、日経の記事では4兆2千億円(US$40B)と、結構値下げしたんですね。何とかお金を集めないといけないSoftbank Groupとしては、4兆円でも良いという所なんだろうか。

私なんかの世代だと、nVidiaと言えばグラボ(グラフィックボード)のメーカーというイメージしか無いんですが、グラボに搭載しているGPU(Graphic Processing Unit)が、所謂CPUみたいな扱い方をしてデータ処理させることで、より高速カツ大容量処理が可能になり、最近ではAI関連の分野ではnVidiaはトップランナーの一つ。昔は、DSP(Digital Signal Processor)と言う物もあって、色々なマイクロコードをロードする事で、多種多様な機能を実行させることが出来る「万能デバイス」みたいなものがありましたが、GPUがそう言うポジションになるとは思わなかった。

記事にも書かれているように、nVidiaがARMを取り込むと、ARMのユーザーは今度はnVidiaとビジネスすることになり、そこに利害関係が発生することもありうるわけで、最終結果までには色々揉めそうな気がしますね。週明けには正式発表が有るようですが、実際どうなるのか一寸注目。

全米優勝

全米オープンテニス決勝に進出した大坂なおみ選手が、元世界女王のビクトリア・アザレンカ選手を1-6、6-3、6-3で下して、2018年以来二度目の優勝を獲得。昨年の全豪オープンテニス優秀も含めると、四大大会で3回めの優勝という快挙

2018年の全米初優勝に続き、2019年の全豪での優勝と立て続けに世界のトップ大会で優勝。そのまま、全仏、全英とグランドスラムも夢じゃ無いくらいの盛り上がりを見せましたが、全豪後世界ランキング1位にもなったときに、それまでのコーチを解任した所から歯車が狂い始めた感じでしたよね。多分色々葛藤があったと思うんですが、一年近く掛けて何とか復調して、この全米での優勝に繋がったんでしょうねぇ。

大坂選手のサイズを改めて見てみたら、182cm/75kgなんですね。テニス選手だから、肩とか上半身はかなりがっちりしている印象を受けるんですが、身長が182cmあるようには画面からは感じられません。75kgと言う体重を見ても、かなり体を絞ってきているんだなぁと言う印象。国籍は日本だけれど、お父さんはハイチ系アメリカ人なので、カリブ系の柔軟な菌人を受け継いでいるんだろうかと、勝手に想像しています。

これまでの彼女の欠点は、メンタル的にちょっとした拍子に崩れるような所じゃ無かったかと思うんですが、今回の試合を見ているとそんな様子が見られない。特に、第一セットを落としても、直ぐに気持ちを切り替えて取り返して勝利していたり、長いラリーや長い試合になっても切れずにその後のプレーを続けているように見えて、精神的な成長が今回の優勝の原動力じゃ無いだろうか。年齢的にも22歳とまだまだ伸び代は大きいし、案外今年から来年に掛けて一気に頂点まで駆け上がるんじゃ無いだろうか。是非これまで以上の活躍を見てみたいですね。

機内騒動

先日のPeach機で発生した騒動に関して、降機させられた男性側の証言や、それ以外の乗客の証言も出てきて、それぞれを擁護する意見が登場しています。当事者の男性側の主張としては、

  1. 搭乗前にマスク着用要請は無かった
  2. 他社便使用時には、事前に説明してマスクを着用しなかった
  3. 健康上の理由でマスクを長時間使用する事が難しく、客室乗務員に質問をしただけ
と言う話。今の報道だと「マスク未着用」が争点に上がっているんですが、実はそれが本質じゃ無いと私は思うんですよね。

この機体は、濃霧のために出発が遅れていた事は分かっているので、出発前のマスク騒動も影響したかもしれないけれど、遅延の理由はそれだけじゃ無い。また、搭乗前にマスク着用要請は無かったとのことですが、これもご本人に直接言う事はなかったのか、空港内アナウンスすら無かったのか、そのあたりも不明。他社便では問題ないとの事ですが、このフライトでも一度は離陸しているので、実は扱いは同じと言っても良いはず。

機内では、マスク非着用者にCAさんがマスクを配布して着用を要請していたけれど、この人はそれも拒否したとのこと。さらに、座席の移動も拒否したので、周りの他の乗客が移動して、このマスク非着用者の周りにソーシャルディスタンスを作り、それで離陸したところまでは確かな様子。しかし、その後この乗客が機内で騒ぎ出したため、安全運航が出来ないと機長が判断したため、新潟空港に着陸して強制降機させたわけで、強制降機の理由は機内での態度であり、マスク未着用云々では無い。その騒動の切掛がマスクの未着用だったのかもしれないけれど、それに対してピーチ側はこの搭乗者の座席はそのままに、回りの乗客の移動をお願いして自社のルールに沿った運航をしたのだから、それは問題ない。搭乗者にしても、自分の主張を100%叶えられたわけだから、文句を言う必要は無かったはず。でも、何か癇にさわったのか何なのか理由は不明ながら騒動を起こしたのは、彼の責任。その度が過ぎれば、それなりの対応を取るのは、機長の責任です。

航空機や船舶のように、孤立した状態で何か問題が発生した場合、その場で即時の判断が要求されるので、機長や船長の権限は絶対的な物。勿論、だからと言って乱用して良いわけでは無く、今回の件も何処かで検証はされるんだろうけど、今の時代スマホで録画や録音している人も多いだろうから、そう言うものからも検証は可能なはず。仮に、この人が機内で何か不満を感じたのであれば、Peachに直接言えば良いだけの話しで、機内で騒ぐ理由にはならない。報道などでは、マスク着用の有無が争点に挙がっているような言い方をしているのだけれど、問題点はそこでは無くて機内での対応・態度なんですから、そこをちゃんと伝えないと誤解だけが広がる気がします。

2020年9月12日

AIの質疑応答

ITmediaの記事から、金擬大学がチャットツールSlackとAIを組み合わせて、オンライン事業の質疑応答を効率化するという話。実はうちの会社にも似たようなシステムが導入されていて、社内手続きとか社内OA機のトラブルなど、社内で発生する技術的、一般的な質問に対しての回答を自動化しています。

「自動化」と言っても流石に100%ではなく、Level-1, -2, -3と三段階あって、

  • Level-1:
    社内で発生した質問に関しては、基本FAQ集を最初に確認して、そこに回答が無ければ、社内サービスの特定のアカウント(AIが返信するアカウント)に対して質問をします。すると、リアルタイムにバックエンドのAIが、質問内容を解析して、幾つか回答候補を返信します。その中から近い回答を選択して、さらに詳しい内容を送信して質問内容を絞ると、最終的には必要な回答が提供されるというもの。
  • Level-2:
    Level-1で解決出来なかった場合は、担当者宛に質問をメール(あるいは、メッセージ送信)すると、担当者からメールで回答があります。中の人は、AIではなくリアルかな回答担当者なので、Level-1よりは細かく、またある程度経験値から回答してくれるので分かりやすい。
  • Level-3:
    Level-2でも回答できない場合は、担当者が直接か言わしながら、Step-by-Stepで対応することになります。一般的なサービスレベルで言えば「訪問修理」みたいな感じかな。場合によっては、こちらのデスクトップを共有化して、実際に発生している問題を観ながら対策してくれたりします。
過去、何度利用した事はあるんですが、正直Level-1で完結したことはありません。一応、複数言語対応してくれていて、日本語もその一つなんですが、なかなか埒があかなくて、英語で質問するようにしているんですが、それでもちゃんと回答に行き着いたためしがない。Level-2で何とか解決するんですが、Level-3まで行くことも何度かありました。技術的な事は、向こうも専門家では無いので仕方ないとしても、社内手続きとか一般的な話に関しては、もう少しLevel-1の制度を上げて欲しいと頃なんですが。

一つ感じるのは、AI活用するにはかなりの量のサンプリングデータを利用して、十分に学習させないとなかなか的を射た回答は出てこないという事。うちの会社は全世界で数万人規模の会社だけれど、質問頻度とか質問内容等を考えると、一つの問題に対して多ければ数万規模のデータが集まるんだろうけど、そうでも無い質問の場合は数千とか数百くらいのサンプルしか集まらないんじゃ無いだろうか。私は、AIは専門ではないのですが、過去社内の論文査読などをしているときに関連した論文を読む範囲では、問題点としてあげられたトップは、社内での事例数が少ないのでサンプリングとして不十分という事。近畿大学は、日本でも有数のマンモス大学だけれど、それでも学生と恐縮員で37,000人位。その中でサンプリングして行くことは、なかなか大変なような気がする。ただ、小さな事例だろうと、条件が不十分だろうと、この手の技術は実際に利用して作り込んでいかないと将来も無いわけで、そう言う意味では近畿大には頑張って欲しい。

秋冬用マスク

ここの所、以前のような「酷暑・猛暑」から少し和らぎ、朝も起きて直ぐにエアコンを付けなくても、窓を全開して扇風機を回せば、午前中結構な時間帯まで凌げるようになりました。以前だと、午前中買い物をするためにマスクをして外に出ると、それだけで「ヴッ」という感じで躊躇する位でしたが、ここ最近はそんなに抵抗感もなくなりちょっと楽に。

季節の変化が感じられるなぁ等と思っていたら、今朝のテレビで「夏用マスクから、秋冬用マスクに」という特集みたいなコーナーがあり、「をぃをぃ、商魂逞しいなぁ」とちょっと感心することに。夏用マスクでは、通気性とか冷感素材を使用した物が登場しましたが、秋冬用はある程度保温性があったりする物が中心みたい。昨年というか、今年の初めはいきなりの新型コロナウイルスの流行で、とてもそんなことまで考える余裕はありませんでしたが、今年はコロナだけでなくインフルエンザとか風邪予防も兼ねて、かなり色々な種類やデザインの物が登場するんでしょうね。現在では、色々なメーカーがマスク製造に参入しているけれど、さらに多種多様な企業の参入や、思いも掛けない商品が登場してくるんだろうか。

ここでふと思いだしたんですが、来月末にはハロウィーンがやって来ます。今年は、顔に被るタイプとか前を隠すような、「マスク兼用の衣装」が激増するんじゃないだろうか。実は、アメリカンヒーローが被る仮面って、目元は隠すけれど口元は隠さないマスクが多いんですよね。バットマンしかり、キャプテンアメリカしかり、多くのヒーローは「マスク=目隠し」。日本の場合は、逆に口元を隠して、目の部分は出すタイプが多いんじゃ無いだろうか。ヒーロー物の原点「忍者」が、顔を布で巻いて芽だけ出すことに始まるからだろうか。でも、日本のヒーローは「変身」しちゃいますからね。となると、下面も何もあったもんじゃない。唯一例外的なのは、「下面の忍者」の赤影くらいだろうか(笑)。以前、日米のフェイスマークの違いの話が有って、アメリカでは口のキャラクターを変えて表情を出すけれど、日本では目の部分のキャラクターを変えて表情を出すみたいな話があって、何となく納得出来る気がしますね。つまり、それぞれ顔は隠すけれど、自分の表情なり感情は伝わる部分は残しておくのかな、と。

とある記事で、今年は子供の感染症が圧倒的に少なくて、小児科医が廃業するくらいのレベルという記事を観ました。例年だと、例えば春先とか、夏の間とか、結構大きなピークがあるのに、今年は年の初めは同じような感じだったのが、3月くらいからずっとフラットな状態が続いているらしい。マスク着用で、大人からの感染が防がれていることが大きいと思うけれど、さらには手洗いやうがいの励行も、かなり影響しているんじゃ無いだろうか。昨年終わりから今年初めに欠けて、コロナ禍に対しての注目が広がる中、例年ピークになるインフルエンザの症例が格段に少なくて不思議だったのですが、今年ももしかしたらその傾向が生まれるのかも。コロナ対策が結果的に感染症対策になっていて、全体の症例が減っているのは良いことだと思うけれど、肝心のコロナが終息しないと、なかなか今の状況は終わらない。また、終わったら終わったで、一気に今のマスク、手洗い、うがいの習慣も止まってしまい、また以前のような感染症が広がる状況に戻るのも考えもの。マスクに関しては、もう少し緩くなっても良いとは思うけれど、手洗いとうがいの習慣化は今後も維持したい習慣かも。マスクも、例えばネックウォーマーと組み合わせてお洒落なデザインな物が登場したら、あるいはマフラーと共用出来るような物が登場したら、結構冬の新しいスタンダードとして定着するかもしれない。まぁ、何かひと味変わる冬、に今年はなりそうですね。

NFL 2020開幕

NFL2020シーズンが、Texans vs. Chiefsの試合でスタート。試合は、地力で優るChiefsが34-20で開幕戦を勝利で飾ったけれど、やはりいつもの開幕とは空気が違いましたね。

先ず一番大きかったのは、観客の少なさ。開幕戦、しかも昨年のSuper Bowl Championチームの試合ともなれば、スタンド満席は間違い無しなんですが、この試合ホームKansas Cityは、17,000人以下に観客を制限しての試合開催。満席で8万人以上のキャパがあるはずなので、1/4を下回る人数ではやはり空席が目立ちます。中には、無観客試合を予定している試合もあるので、どうなるのか不安。7万8万普通に入るスタジアムに、観客がゼロですからね。昔仕事でFloridaに居たときに、Miami Dolphinsの試合が地元であったとき、ハリケーンみたいな天候の中試合があり、だから殆どの人はスタジアムへ行かなかった(いけなかった)事がありました。その時には、朝から「チケット余ってます」みたいな広告がテレビで何度も流れて、試合自体はBlackoutで地元では放送されないんですが、ESPN何かのNFLダイジェストで見たら、悪天候の大雨でスタンドはガラガラ。基本、雷以外の悪天候では試合中止にまずならないNFLならではだなぁと、編に感心した記憶がありましたが、その時でも確か2万人位は入っていたと思います。

フットボールは、頭部を守るためにヘルメットを着用しますが、その前面顔の部分にはやはり防御用に棒状のカバーが付いています。これを"Face Mask"というのでちょっとややこしい(笑)。そのFace Maskの隙間から相手の手や指が入ってくる場合があるので(その行為は反則)、以前から透明なプラスチックの"Face Shield"で目の前とか場合によってはFace Maskの全面を覆う選手もいます。今回の新型コロナウイルス対応で、このFace Shield着用者が増えるかと思ったんですが、この試合を観る限りではそんなでも無い印象。人によって好き嫌いがありますし、幾ら透明と言っても、やはり目の前にあると気になる物ですしね。

サイドラインのコーチやスタッフもマスク着用姿が目立ちましたが、ChiefsのAndy Reid Head Coachは医療関係者が使用するような、頭に被って顔の全面が覆われる透明なFace Shieldを着用。コーチは、ヘッドカムを使用するので、口元にマイクブームが来ているんですが、多分それと干渉しないように通常のタイプのマスクでは無く、こう言うタイプを使用したんでしょうね。で、呼吸で口のあたりが曇って隠れるのは、口元が読まれないために逆に良かったかも。普段なら、プレーチャートなどで口元を覆って話をしますから。でも、この日は雨が降ってきたりして、そのうちにシールドが水滴が曇ってしまい、かなり手元のプレーチャートは見にくかった様子で、なかなか面倒くさそう。ドームスタジアムのチームだとそう言う心配はあまりないのでしょうけど、屋外スタジアムのチームでは天候に左右されるので、今後の対応策が必要かも。なかなか見ているだけでも大変な試合でしたが、まずはスタート出来たことに感謝。日本でも、一月後に無事にキックオフされることを祈るばかりです。

2020年9月11日

UA減便

久しぶりにUAのニュースを見たと思ったら、減便の話でがっかり orz

HND-ORDが一時運休となり、NRT-EWRがデイリーから週6便に減便。残りのNRT-SFOは現状のままデイリーで、NRT-GUMはデイリーに週3便が追加されて、週10便となりますが、まだまだ気軽にSFOやGUMにいけるような状態ではないし。

少し前に、UAは米国国内線のキャンセル料変更料の無料化を発表したりしましたが、米国国内へ移動する手段が事実上無い現状では「画に描いた餅」状態。シンガポールとか台湾とか、ボチボチ国際線の服便の話も聞こえてくるけれど、如何せん以前のように気軽に出かけられる状態からはまだまだ程遠いわけで、何とも歯がゆい状態が続きます。

もう随分飛んでいないので、国内線で気を紛らわせようかなぁとも思いつつも、今の所自宅から出る理由も余り無く(仕事は、ほぼ100%リモートワークになったし)、何とも微妙な所。今月は連休があるから、本当なら何処かに出かけたいところですが。「Go Toトラベル」とか、「Go Toイート」とか、是非サービスを利用して観たいのですが、そのチャンスがないのが何とも困ったところですね。本当、今年は旅行関係の話題に関しては、愚痴しか出てこない...

銀行サバイバル

ドコモ口座を利用した、不正預金引き出し事件。個人的には、ユーザー拡大を優先したドコモ側のシステム設計の甘さが原因と思いますねぇ。ドコモユーザー対象なら、ドコモの電話番号と紐付けすればそれなりの対策になるはずなんだけれど、ドコモユーザー以外にもこのサービスを展開するにあたっては、やはりSMS等での二段階承認をするとか、少なくとも銀行口座以外の本人確認をするべきでしたよねぇ。

ユーザー側の利便性を考えると、勿論簡単に利用開始出来るほうが良いわけですが、それによってリスクが増えるのは困る。ただ、それならシステム全体を俯瞰して、全体としてリスクテイクできる仕組みを考えれば良かったのが、今回は銀行側のシステムが地銀や大手で異なることもあり、その間隙を付かれたという感じですね。一方でドコモ側も、「dアカウント」というドコモのアカウントを作らせるのに、その作成にはメールアドレスだけあれが可能というのも安易。せめて相手の電話番号を登録させて、SMSでの確認ぐらいはするべきだと思う。将来的には、例えばマイナンバーカードのNFCを利用してユーザー確認と、口座などのアカウント接続をするような仕組みになれば、本人以外の悪用は可能な限り回避できると思うけれど、まだまだそこまで行くには遠いだろうし。

今回問題のあった11銀行は、自分の取引銀行ではないので取りあえず大丈夫だとは思ったんですが、念のために銀行とdアカウントのそれぞれのアカウントを開いて、問題ないことを確認しました。銀行の口座は、諸般の事情で複数あるんですが、基本全てネット上で入出金を管理しているので、毎月一回クレジットカードの履歴を確認するときに、一緒に確認するようにしています。まぁ、そう言う個人的な防御策は最低限必要だとは思うけれど、本来最前線となるドコモや銀行側でも、もう少しちゃんと対策をして置いては欲しいと思いますね。

バブルの頃は、地銀や第二地銀と呼ばれるようになる、相互銀行や信用金庫なども、結構鑑定系システムに投資をしていましたが、バブル崩壊以降よほど体力が無い限りは共同システム構築が進み、その場合もどうしてもコストが重要課題の一つになるから、ある程度妥協をせざるを得ないのかなぁという気も。まぁ、都市銀行にしても、当時は13銀行(13行→15行→13行)あったものが、今では4行(みずほ、三菱UFJ、三井住友、りそな)ですからね。さらに最近では、地方銀行は半減するという話も出てくるくらいで、大手と言えども生き残りには必死。そんな状況も、今回の事件の遠因の一つかなあ。まぁ、まずはドコモ側の対策が第一で、次に銀行側システムの改善が必要だけれど、特に銀行側としては寄り信頼性の高い、且つ銀行横断的に利用出来る共同システム化みたいな話にも広がるんじゃないだろうか。それは、イコール銀行再編にも繋がる話ではあるだろうけど。

新?立憲民主党

合流、新党の話はずっと前から始まっていたのに、元々そんなに話題になることもなく、さらには安倍総理辞任による自民党の総裁選挙に全くかき消されてしまった、旧立憲民主党と旧国民民主党の合流による、新党の代表選出と新党名決定の話。「新党」と言いながら、「新代表」は旧立憲民主党の枝野幸男代表が選ばれて、新党名は旧名と同じ「立憲民主党」というのは、何か悪い冗談じゃ無いかという気がする。それなら「新党」じゃ無くて、分党した国民民主党の一派を吸収した、でいいじゃん(笑)。

党勢拡大のためには、まずは所属議員の数を増やすことは一番の方法だと思うから、他党から移籍議員を獲得することは間違いじゃ無い。けれど、わざわざ「解党」して同じ党を作り直すのは、結局は色々問題を起こして離党し、今は無所属の元所属議員を取り込むためというのが見え見えで、ある意味「政党ロンダリング」みたいで感心できない。離党した元の政党がそのまま残っているのに、そこに戻る事が何で許されるのか、離党させた側の責任ってどうなるのと、小一時間。そう言うしらけた雰囲気は多くの国民も感じているんでしょうね、最新の世論調査の一つですが、自民党に対しての支持率が大きく上がっているのに対して、立憲民主党は1ポイント下げています。立憲民主党の支持率は、一時は10%前後あったことを思うと、かなりの衰退と言えるのでは。

その枝野代表、代表選後のコメントがよく分からない。
「ノーサイドだとは思っていない。いよいよプレーボール。ここから本当の戦いが始まる。国民のために戦う立憲民主党、ともに前に進めていこう」
「ノーサイドだと思っていない。」と言う事は、彼と誰かが戦っていたけれど、まだ試合は終わっていない、あるいは終わったけれど相手を許さない、と言う意味に取れるんですが。普通に考えると、これは代表選の枝野vs泉、あるいは旧立憲民主党vs旧国民新党の戦いがあった、と思うのが自然。でも、それが「ノーサイドでは無い」と言っているのは、党内対立はまだ続くという意味何だろうか。「いよいよプレーボール」以降の話は、対与党という意味何だろうと思うんですが、そうなると最初の「ノーサイド」の話と整合性が見つからないわけで、どう言う言い方をしたのは不思議です。 多分「これで終わりではなく、これから始まるのです」みたいな事を言いたかったんだと思うのだけれど、ラグビーの用語と野球の用語を並べて使うのは違和感を感じるなぁ。そう言うちぐはぐ感って、この人達の行動様式にも表れて感じるものと同じだと思う。

来週にも党内人事も決まり、「新立憲民主党」が始まるわけですが、次の目標は「選挙」。まだ与党自民党の総裁も決まらないので、いつになるかも分からないけれど、河野防衛大臣が「10月」なんて言ったりしたから、俄然早期解散総選挙の芽も出てきました。まだ新型コロナウイルス禍も収束して居ないけれど、来月くらいにある程度落ち着けば「冬場の予想される流行期に対応するため」という理由で、解散総選挙に持ち込むことも無きにしも非ずかも。ただそうなると、菅さんとしても長期政権を狙うことになるわけで、その後が大変そうな気もしますね。その代わり、10月とか11月の選挙なら、新立憲民主党は準備が整わないから、かなり厳しい結果になる事は確実だろうけど。いずれにしても、代表の顔は同じ、政党名も同じ、党役員は多少変わっても、そんなに違いが感じられるわけでは無い。これで、国会が開いても、やっていることは「何とかタスクチーム」を立ち上げるだけと同じ事をやっていたら、衰退傾向の支持率がさらに下がるだけな事は確か。次の選挙で敗退したら、また分裂するんじゃ無いだろうか。と言う気がしています。

2020年9月10日

NFL 2020

日本のフットボールシーズン開幕は10月まで伸びましたが、本場アメリカのNFLは、この週末からいよいよ2020シーズン開始。NFLの試合は、基本毎週末日曜日に開催されますが、昔から1試合は"Monday Night Football"として月曜日の夜に開催されます。さらに2017年からは"Thursday Night Football"として木曜日の夜に開催される事に。中継放送局が増えたための措置なんですが、それだけ魅力的なコンテンツということなんでしょうね。今年の開幕戦(=Thursday Night Football)は昨年のSuper BowlチャンピオンKansas City Chiefsと、そのChiefsにSuper BowlへのAFC Semi-fileで敗れたHuston Texansとの対戦で、なかなか面白い試合になりそう。この試合は、幸いにも今年もCSのG+で放送予定が組まれていて、日本時間の11日(金)の朝09:30から放送予定。丁度リモートワーク中だし、多分横目で見ながら仕事をする(試合を見ながら、横目で仕事をする?)事になりそう。また、NHK BSでも、1試合は毎週放送されそうで、最低限の飢餓状況は何とか満たされそう。

NFLの試合は、前32チームが毎週対戦するんですが、17週のうち1回は試合が無い週(Bye-week)があるため、試合数は各チーム16試合。32チームは、16チームずつAFC(American Football Conference)とNFC(National Football Conference)に別れ、さらにその中で4チームずつの、North, South, East, Westの4 Divisionに別れています。Division内の4チームは、Home/Awayで2試合ずつ6試合を消化し、それ以外の10試合は、同じConference内の他Divisionのチームとの対戦や、Cross-Conferenceの試合も。基本、勝利数で順位が決まりますが、同率の場合はブロック内での対戦結果が優先したりとルールが決まっているので、まずはブロック内の相手を叩くことが最大の目標になります。レギュラーシーズンゲーム17週終了時点で、各Division 1位チームがSuper Bowl Tournament進出が決定し、それ以外の12チームのうち、成績上位2チームもWild-card(*1)として、合計6チームがSuper Bowl Tournamentで戦う、Play-offに。その最後が、AFC vs. NFCのSuper Bowlになるわけです。

[2020/09/11追記] 開幕ゲームを観ていて知りましたが、今シーズンからWild-cardチームは2から3チームとなり、 
  1. 2位チームと7位チーム、3位チームと6位チームがWild-cardで対戦し、勝者同士がConference Semi-fileを戦う
  2. 4位チームと5位チームがWild-cardで対戦し、勝者が1位チームとConference Semi-fileを戦う
という、かなり変則的なトーナメント戦になるようです。全体の1位チームはWild-card Roundが免除されますが、それ以外の6チームはなかなか厳しいトーナメントになりそうですね。

テレビ放送は、16ないし15試合のうち、1試合はMonday Nightで月曜日の夜に開催。さらに1試合は、Sunday Nightで日曜日の夜に開催されます。残り14ないし13試合は、日曜日の午後に13:00頃からのグループと、それが終わる16:00頃からのグループに別れています。昔は、3大ネットワーク(NBC, CBS, ABC)が、例えば昼間の試合はNBCとCBS、Monday NightはABCと毎シーズン契約していましたが、そこにFOXが割り込んできて放送局が増えたためにSunday Nightが出来たり、さらにESPNも参入したので、レギュラーシーズン放送とは別にPlay-offの放送契約を分けたりと、フットボールとTV放送は切っても切れない関係に。プロスポーツの中で、NFLは年間多くても20試合程度しか無いわけで、その希少性を逆手にとって高付加価値コンテンツとしてTVを上手く利用していますよね。で、そうなると試合を見る機会は、木曜日1試合、日曜日に3試合、月曜日に1試合の5試合。昼間の試合は、今でこそ衛星放送とかNFL Networkで複数の試合を観戦出来るけれど、以前は地元放送局の試合しか視聴できず、しかもローカルで開催される試合はBlack-outされて放送されない(スタジアムに来い、と言う意味)。それでも、贔屓チームの試合は観たいしなぁということで、明日からのシーズン開幕を前にして、悩んでいるのがNFLのGamePassを契約しようかどうかという事。

三つの会員クラスがあり、最上位のProだとLive観戦は勿論、見逃し配信で後から中継を観戦することも可能に。年会は26,000円ちょっとなんですが、週会員(約2,700円/週)もあるのどうしても観たいときにはそちらを選択することも出来ますが、まぁ年会費を払って何時でも観たいときに観たいし。例年だと、シーズンが進むと段々と年会費がディスカウントされてきたりするので、ある程度贔屓チームの動向を確認してから契約するというアイデアもありますが。今年は贔屓チーム以外のチーム動向も気になるんですよね。例えば、Washingtonは、昨年まで使用していたニックネーム"Redskins"の使用禁止を表明しているので、今シーズンはどういう風にチームデザインするのかとか、Los Angelsに移動したRamsの新スタジアムとか、興味は尽きません。まぁ、色々悩むのも、シーズン直前の楽しみの一つかな。

Metal Galaxy

BABY METALが今年の初めに幕張メッセで開催した、ワールドツアー日本公演のBlu-rayが到着。2日間の公演が、それぞれ1枚のBlu-rayに治められた2枚組作品。ファンクラブ会員向けには、もっと色々発売されているんですが、非会員一般向けの作品としては久しぶり。

最初は3人組でしたが、YUI-METALが脱退して、いまはボーカルのSU-METALと、ダンスのMOAMETALの二人体制。以前は二人だけでパフォーマンスしていた時期もあったけれど、昨年くらいからサポートメンバーが入るようになって居ましたが、どうも元の3人体制に戻すつもりはないらしく、見た目は以前のような3人組でのライブはするものの、その3人目は毎回変わるような仕組みに。「アベンジャーズ」と言うらしいけれど、まぁライブの旅に誰がでるのかという新しい試みは良いとして、やはり個人的には以前のような固定メンバーの"BABY METAL"が良いなぁ...

まぁ、いい年したおっさんがぶつくさ言うような台詞じゃ無いのだけれど(笑)。でもね、BABY METALも、もう10年ですよね。このチームを認識したのは5年ほど前だけれど、見事にツボにはまり以来ずっと追っかけています。iPhoneで一番のローテーションは、すべてBABY METALの曲ばかりだし。当時は、子供っぽい歌い方でもあったSU-METALは、もう立派な歌唱力のあるシンガーになったし、MOAMETAL(やYUI-METAL)のダンスも、やはり成長とともに欠かせない物になってきたと感じられるし。彼女たちが誕生した「さくら学園」は、今年度で解散終了するみたいで、それはそれで残念なんですが、こう言うタレントを生み出してくれたことには個人的に感謝したいですね。

まだBlu-rayは再生していないのですが、この週末はNFL観戦の合間にワイン片手に楽しむ予定。10周年が、新しいステージの始まりになるのか、あるいは一つの区切りになるのか分からないけれど、彼女たちの音楽やステージに触れることが出来たことは、一つの幸せだなぁと感じますね。

Zoom作法

最近では普通に使うビジネスツールの一つになったビデオ会議システムの一つ、Zoom。そのZoomが、表示される参加者の位置をカスタマイズ出来る機能を提供したことで、「偉い人を上に表示する」みたいな、日本的解釈が流布されて「Zoomマナー」なる言葉まで出てくる始末。Zoomとしては、単に表示位置をカスタマイズするためだけに提供したものが、日本で勝手に拡大解釈されたみたいですが、Zoomに取ってはいい迷惑かも。

社内のビデオ会議では、Zoomは殆ど使われず(社外のお客様との会議の時には、お客様側事情で使用する事がたまにある程度)、基本はTeams時々Skype for Business(以前から使っていたから)。あと、個人的事情でWebExを使う場合もあります。Teamsを使い始めた頃は、上司も物珍しいのか「よし、今日のミーティングは全員顔出しで」とか言っていたんですが、いつの間にか社内のビデオ会議は音声のみに戻っています。まぁ、理由は色々あると思うんですが、想像するに、

  1. 皆さん自宅からの会議参加なので、背景が映り込んだりして慌てる(ダミー背景も使えるけれど、結構違和感を感じるし)
  2. 基本仕事の会議なので、PowerPointとかExcelとかメールとか、色々な資料表示をしないといけない。それも、ミーティング中ずっと表示するわけで、となると参加者のビデオ映像はサムネイルでまとめられてしまうから、表示している意味が無くなります。また、参加者が多ければ、全員が表示されるわけでもないし
  3. あくまで感覚的な物ですが、やはり映像ありの場合と音声のみの場合では、トラフィックに影響があって、音声のみの方が回線も軽くて安定している気がします。
  4. 面接とか個別のインタビューとか、相手の表情を確認しながら話をしたいという場合を除けば、取りあえず相手の顔が見えないと困るという理由は殆ど見つからない
特に、ビジネスにおいては2番目の理由が大きいんじゃ無いだろうか。私も、参加者の顔を映し出す暇があるなら、それぞの資料を代わりに表示していて、必要な時にはどんどん切り替えてメイン画面に表示させて使用する方が、よっぽど生産性が上がると思うし。うちの会社は昔からフランクな社風で、偉い人と言えども会議に遅れて参加して席が無ければ、後ろの方の席に座ることもあったし、余り席次と言う事を意識しない。それはUSに出張して向こうの会議に参加しても同じで、場合によってはもっとフランクなことも経験しているので、多分日本の企業には再就職は出来ない体にすでになっていると思う(笑)。

日本企業の硬直性は昔から言われていると思うけれど、会議の内容以前のその体裁に拘るところも大きな理由だと思います。例えば、何か表彰式とか入社式みたいなイベントなら、その会社の社長とか部門責任者とか、組織体としての表現は意味があると思うけれど、一般的な会議であるなら、その会議の主役は会議の主催者(=Chairperson)であるし、重要なのはその会議で問題を定義する人、それに対して対策を考える人。勿論、役員の承認が必要、決断が必要という場合もあるけれど、そうでないときには会議の中での立場はある意味逆転するわけで、そう言うことを無視して開催する会議体というのは、無意味に近いし単なる「儀式」でしかないでしょうね。まぁ「Zoom作法」なんていう言葉が生まれてくるのは、何かそう言うことを定義して相手よりも優位に立ちたいというような暗黙の要求があるんだろうか。本当に「Zoom作法」を言うのであれば、表示の位置でとやかく言うのではなく、ちゃんとしたカメラやマイク、安定して高速大容量回線の準備、家族や周りの騒音に邪魔されない作業環境というような、「見えないけれど本質的な部分の作法」をちゃんとして、他の参加者に迷惑を掛けないようにして欲しい(笑)。

2020年9月9日

航空保安官

一昨日の釧路空港発完済空港行きのPeachの機内で、マスク着用を拒んだ乗客が、さらに機内で迷惑行為をしたために、新潟空港に臨時着陸して降機させられた事件ここに動画もあるんですが、酷いなぁ... マスクの不着用だけでは搭乗拒否できないのかもしれないけれど、よく搭乗させて出発したと、逆に感心してしまいます。

この釧路空港発関西空港行きのPeach MM126便は、元々の出発予定時刻は12:30。それが、当日の天候不良(霧)と乗客とのマスク着用に関してのトラブルで、13:15出発と45分遅れている。報道によると、どうしてもマスクを着用しないし自分の座席の移動も拒否したというので、回りの乗客3人の席を移動させて、ソーシャルディスタンスを作って対応した様子。それが逆にこの乗客の気に触って、離陸後も騒いだんだろうなぁ。新潟空港に臨時着陸したんですが、距離的に離陸して直ぐに騒ぎ出して、早いタイミングで機長が決断したんでしょう。「なんで新潟空港」と思ったんですが、釧路空港から関西空港への空路の途中にあることと、Peachの就航地でもあるので、それも理由なのかも。この乗客が関空から何処に移動する予定だったのかは不明ですが、新潟で降ろされたのは、それなりの懲罰的な意味にも結果的にはなったのかな。

記事では「マスク着用をめぐるトラブル」と書いていて、実際マスク着用の有無が理由なんだろうけど、本質は機内で騒いで安全運航を妨げた行為が理由ですよね。ただ、Peachのサイトを見ると、マスク着用に関しては「お願い」で必須項目のようには記載されていません。一方で、ANAの同様のサイトには明確に、
空港および航空機内においては、お客様同士のご不安解消のため、マスク等*を必ずご着用ください。
但し、乳幼児を含む小さなお子様や、着用が難しい理由があるお客様は除きます。
マスク等を着用されないお客様、ならびに発熱など体調がすぐれないお客様のご搭乗をお断りする場合がございます。(筆者強調)
と、搭乗拒否も含めての対応が明記されています。この場合なら、離陸前の搭乗拒否も可能だし、今回の場合は拒否すれば、その後の遅延などのトラブルも回避できたんでしょうけど。

私は、幸いにもこの手のトラブルには遭遇した経験は無いのですが、日本人以上にアメリカ国内線だとこの手の「我が儘ちゃん」「困ったちゃん」は居そうだなぁ。ただ搭乗前だと、アメリカの場合場問答無用に搭乗拒否されるから、案外機内でのトラブルは少ないのかも。さらにアメリカの国内線だと、航空保安官が隠れて搭乗していて、万が一の場合にはその場で「御用」となる場合も有るみたいなんですが、日本でそれをやるとしたらどうなるんだろうか。流石に警察官が搭乗するのは無理があるだろうか。航空会社が契約している保安警備会社の職員が乗客に紛れて搭乗して、万一の場合には対応するのかもしれないけれど、国内法がどういう風になっているのかなぁ。誰が悪いわけでは無いけれど、やはりずっと続く「コロナストレス」も原因の一つにあると思いますね。で、この状態がさらに続けば、航空機だけで無くバスとか電車とか、そう言うものでも起こる可能性はあるだろうし。決して遭遇したいとは思わないけれど、自然災害と一緒で万一の場合に備えて、それなりに覚悟は必要な時代なのかも。

「今の」メディア不要論

現代メディアに掲載された、ちょっと(かなり?)自虐的な記事。トヨタ自動車の豊田彰男社長の株主総会でのスピーチから、メディアの存在価値についての記事なんですが、全体を読んだ印象としては、まだ身びいきな点が感じられる言い訳的な内容かなぁと言う感じ。最初に書かれているトヨタ社長が引用した「ロバの話」は有名な逸話で、元ネタはイソップ童話の一つ。「夫婦」は「老夫婦」だったり「親子」の場合もあるんですが、ロバを市場に売りに行く途中に、回りから色々と批判されて、ロバに乗ったり乗らなかったりする様子を、豊田社長はメディアの無責任な態度に擬えているんでしょうね。で、豊田社長は話さなかったみたいですが、イソップ童話ではどの様にロバを使っても回りから文句を言われるので、最後はロバを棒に括り付けて、二人で担いで運ぶことにします。で、橋を渡っているとロバが暴れてその棒が折れてロバは川に落ちてしまい、結局は回りの言う事ばかり気にしたら、大切な物を失ってしまうと言う逸話になっているんですよね。

現代メディアの記事では、前半では豊田社長に同調する経営者のコメントを紹介しつつ、中頃からはメディアOBの大学関係者のコメントなどを取り上げます。そしてメディアとしての役割だとか、一方的に企業から出される情報だけでは消費者にとって必要な情報が得られないというような反論を掲げて、最後には「損をするのは誰か」と、受け取り側=読者・視聴者の不利益を臭わせて終わります。まぁ、編集部の記事だから身びいきな内容になるのは仕方ないのだろうけど、「相互不信は問題」と原因はそれぞれにあると良いながらも、そこで自分達側の問題点に関しては言わず、相手側(=企業側)の解決策を希望するような形で終わっています。そういう所が、この問題の原因の一つなのに。

記事の中で、企業側のコメントとして「10分の話が10秒になる」と書かれていますが、これ自体は仕方ないこと。現実の時間幅をそのまま掲載していくのは物理的に無理。だから、メディアはその内容を「編集」するわけで、その為に「編集権」も認められています。「編集権」とは、例えば飛行機とか動物など実在の物を参考に、その何分の一かのフィギュアを作るような物。ただし、実物そのままに作るのでは無く、冗長な部分を整理したり、重複している部分を削除したり、そう言った作業が加わるから、ある意味元の形を残しつつ縮尺してデフォルメしたフィギュアを作るようなものじゃないかと。その時に、どこを強調するのかどこを省略簡略化するのかによって、そのメディアの特徴なり個性が生まれてくるもので、それはそれで許されると思うし、企業としての努力目標の部分だと思います。ところが、今のメディアの多くは、実物に存在しない物を付けてみたり、幾らデフォルメすると言っても実物の許容範囲を超えた変更をしたり、場合によっては勝手に色づけしたり、形を変えたり、そういう部分が「ロバの話」に繋がるわけです。そう言うことをする理由なり意図なりが自然と分かるとか何か説明があるならまだしも、全く目的が把握出来ないのにそれが「事実」と言われるから、企業側としても独自の対策が必要になるのだと思うんですよね。

メディア側にしても、例えばファクトチェックと言って、検証作業のような行動を見せているけれど、そのファクトチェックの再ファクトチェックが必要と思われる内容が多いのも事実。良質の番組や報道に対しての表彰も色々あるけれど、身内同士のよいしょ合戦のような場合も多い。BPOという検証期間は設けたけれど、そこで俎上に上がる番組よりももっとBPOで検証されるべきと思われる番組は野放しのまま。記事の中では、企業とメディアの「相互不信」を上げているけれど、メディアは、自らと情報の受け手との相互不信も存在して大きくなっていることを自覚するべきだと思う。それが、自らの自己改革で実現するのか、ネットなど他の媒体による圧力でさせられるのか、その違いはとても大きく重要です。そこしか、今のメディアが生き残れるチャンスは無いと思うなぁ。

尖閣衝突事件10年

民主党政権時代には、今思いだしても色々大きな事件が発生したんですが、外交的に一番大きかったのは、この尖閣諸島近海での中国漁船船長の拿捕事件と、その後その船長を無罪放免して非難を受けたことでしょうね。尖閣諸島の領海内で違法操業していた中国漁船に対して、海上保安庁の巡視船が監視業務をしていたところ、中国漁船が巡視船に体当たりをしてきた事件。その様子はビデオに録画されていてたものの、政府(菅直人政権)の判断で非公開となったものの、その後海上保安庁のサーバーに保存されていた物が、当時の海上保安官だった一色正春氏が公開して大騒ぎになった事件

ビデオ映像を見ると、私なんかは明らかに中国漁船が後ろからぶつけてきているように見えるんですが、中には海上保安庁の巡視船がわざとぶつけていると擁護する意見も。結局、大勢はやはり中国漁船の違法行為怪しからんと言う方向に大方傾いたんですが、中国側の機嫌を損ねたくない当時の政府は、「機密情報の漏洩」というような理由から犯人捜しを始めます。結局一色氏が自ら名乗り出て海上保安庁も辞職することで、一応終息させたような感じでしたね。この映像流出に関しては、機密漏洩の面と、公共の利益の面、双方から色々意見が出て、彼の行為の正統性・違法性が当時議論されたんですが、今となってはそもそも非公開にした理由が理由だけに、一色氏の行為に関してはもう一度ちゃんと再評価したが良いのかもしれない。

当時の政府の意見としては、検察が釈放相当と判断したので釈放したという説明だったけれど、記事にも書かれているように、当時から検察に全ての責任をおっかぶせているという批判は、かなり強くあったように記憶しています。この年の6月に菅直人内閣がスタートし、7月の衆議院議員選挙で与党(=民主党)が過半数割れとなり、何とか大きな目玉政策(APECとか)を成功させて、政権の支持を得たいという焦りが合ったかもしれません。とは言っても、この時の稚拙な対応で政権の支持率も落としたし、外交的にも日本の弱腰が世界中に知れ渡り、特に中国はこのあたりから強気の要求をしてくるようになったような気もします。いずれにしても、尖閣諸島問題が今に至る大きなターニングポイントになった出来事の一つであることは間違いないですよね。

この後には、東京都の石原都知事(当時)による、尖閣諸島の土地購入の話が生まれて、それがますます中国側に対して火に油を注ぐことになります。最後は野田政権時により国有化されることで取りあえず無理矢理沈静化させたんだけれど、結局その後も中国の執拗な侵入工作は続いているし、尖閣諸島問題が解決することも無い。ただ、これも安倍政権の外交成果と言って良いんだろうけど、もし尖閣諸島で衝突が発生した場合、それは日米安保の範疇という言質を引き出していることで、辛うじて中国側も今のような「嫌がらせ」レベルから先には進めないのだと思うけれど。ただ、物量では今ではアメリカと伍する位の中国ですから、今後数で圧倒されると日本としては困るでしょうね。10年という、外交としては比較的早いタイミングで、当時の関係者からこう言う話が出てきたというのは、やはり当時の人にとっても疑問が大きい出来事であった証拠なんだろうか。当時の菅直人総理一人の責任とは言わないけれど、初めての政権担当で浮き足立っていたところに、余りに色々なことが起こった不幸でもあるようにも思いますね。

2020年9月8日

食ってくら!

昨日、録画していた観ていた番組の一つに、TBS系列で日曜夜に放送されている「バナナマンのせっかくグルメ!」があり、丁度浜松市の回でした。で、最初の違和感が、訪問する店名を書き込むホワイトボードの言葉。ここには「せっかく〇〇にきたからには、××(空白)、食べてってね」という内容を、それぞれの土地の方言で書かれているんですが、今回の浜松版では、
「せっかく浜松に気ただで『  』食ってくら!」
と書かれている。うーん、浜松生まれだけれど、違和感感じまくり(笑)。

「気ただで」というのは、「来たんだから」という意味の方言ですが、正直私以上の年齢で無いとなかなか使わないと思うなぁ。「だで」というのは、「で」のイントネーションよって、

  • だで↗ (「で」を尻上がりに上げる) : 相手に同意を求める、質問口調(~でしょう?)
  • だで→ (「で」がフラット) : 〇〇であるから、××と続くような、今回の場合に相当
  • だで↘ (「で」が尻下がり) : 〇〇なんだと結論づけような言い方
みたいな感じで使用するんですが、私も本当に久しぶりに使うような感じの方言だなぁ。

さらに最後の「食ってくら!」に関しては、「えっ、そんな言葉使う?」と暫く考えてしまった(笑)。で、あぁ、何となく思いだしたのは、「だで↗」と近い使い方で、「どこそこに行くでしょ?」みたいな時に「どこそこに行くら?」という言い方はするなぁ。そう言う意味では「食ってくら!」の最後のビックリマークが一寸違うかなぁ。「食ってくら?」ならしっくりくる感じ。「食べていくよね?」みたいな言い方でしょうか。強いて言うと「食ってくら!」というと、ちょっと怒りながら「食べてかない? なんで? 時間あるでしょ? 久しぶりじゃない? 折角用意して、みんなも楽しみにして居たんだから、食べてきなさいよ!」みたいな感じかなぁ(笑) そんなに強制的でしたっけ、この番組。

番組では、4店が紹介されていて、最初の「魚あら」は知らないお店でしたが、それ以降の「うなぎ大嶋」、居酒屋「じねん」、ラーメン「三太」は知っているお店で、三太以外は利用したこともあるお店。その中で、「じねん」でどうまん蟹が出されたけれど、撮影時期と思われる8月上旬くらいだと、まだ旬には早いんじゃ無いだろうか。「浜名湖名産」と紹介されていたけれど、確か高知とか沖縄にも同種(ノコギリガザミ)の蟹はいて、別に浜名湖の固有種じゃないけれど、知名度でいうと浜名湖産が圧倒的かな。番組では、一杯8,800円位と値札表示されていたけれど、大体そんなものかなぁ。同じ浜名湖名産では、もう季節は終わっているけれど「新子(シンコ)」の方が希少性というか、値段は段違いに高いですけどね。魚の種類で言えば、コハダの子供(コノシロの子供)何だけれど、サイズが小さいのでこれを何匹かまとめて一巻のお寿司にします。本当に出始めの走りの走りの頃だと10枚付け(10匹裁いて一つにまとめる)とかで何万円もする場合も。多少サイズが熟れて8枚付け、7枚付けでも、1万円前後ですからね。マグロの大トロなんかよりもよっぽど高価。でも、5月6月と季節が進むと、普通のお値段に下がって、3枚付けくらいまでになれば、普通に食べられる位。言ってみれば「コハダ」なんだけれど、1枚のコハダよりも、3枚位の方が口の中でのばらけ具合や、酢締めの感じが少し柔らかい感じで、好きな人は多いですよね。

浜松は、鰻と餃子が有名だけれど、スッポンや鱧も捕れて美味しいし、豚や牛もあるので、是非次回放送の時には、そちらも攻めて欲しい(笑)。

台風10号

史上最大風速の可能性が事前に言われていて、数日前から対策に追われていて台風10号。事前対策が功を奏したのか、先に通過した9号が海面のエネルギーを余分に消費したからか、予想よりは勢力は強くならず、また進路も少し西に外れたので、当初の予想よりは被害は少なかったように思いますが、それでも各地に大きな災害を残して去って行きました。

浜松も、豪雨が事前に予想されていたので、戸締まりをしっかりしたり、庭先の飛びそうなものを片付けたりとして居ましたが、正直自宅周りの天候は予想を下回り、朝などは晴れ間が出ていたりして「本当に台風が来るのか」と思うくらいの状況。でも、午前中から曇り空になると、お昼過ぎには突然横殴りの嵐みたいな雨が降りだし、それが30分もしないうちに上がってしまったり、何か天気の様子が変。浜松は、そんな程度だったのに、静岡市は一日大変な雨模様だったようですし、都内でも雨の被害が大きかった様子。天気予報では、線状降水帯が幾つが南北に出来ていて、それが丁度名古屋とか静岡とか都内に掛かっているんですが、浜松はその間隙間に位置していたからか、そんなに影響しなかったのが不幸中の幸いかも。

今回は、短い期間の間に、8号、9号、10号と通過して、特に九州や四国・中国地方の西寄りの人達は溜まったものでは無いでしょうね。ここ数年、台風だけで無く豪雨災害とか、何か天気が九州を目の敵にして居るような印象すら受けます。異常気象なのか、地球の非常に長い期間の中での僅かな天候の遷移なのか分からないけれど、やはりここ何十年のスパンで見ると、日本は亜熱帯あたりの気候にますます近づいている気がします。どうせなら、その豪雨の雨水が新型コロナウイルスも一緒に流し落として欲しいところですが、なかなかそう上手くはいかない。

今は新型コロナウイルス対策もあって、予備費とかある程度予算に余裕があるから、必要なら直ぐに対策費とか支援金が対応出来るのでしょうけど、来年以降のことも考えると、例えば「災害対策予備費」みたいな感じで、従来の物とは別枠ででも必要な時には直ぐに出せるような対応をする必要があるかもしれませんね。来年に関しては、まだ新型コロナウイルスも終息して居ないだろうし、今年ほどでは無いにしてもそれなりに対策は必要だろうし。不安を煽るつもりは全くないのですが、こうやれウイルスだ台風だ豪雨だと続くと、次はまた大きな地震が来そうな気がして一寸個人的には不安が心配。こう言う自然災害のニュースを聞く度に、自宅の備蓄だったり、災害に弱い部分の補修を考えたりとするんですが、どこまでやっても完全と言うわけにも行かないし。結局は、毎回書いているように、「この時の気持ちを忘れずに次に繋げる」という事なんでしょうね。「常在戦場」というとちょっと大げさかもしれないけれど、「常在災害」位の気持ちであっては良いかもしれない。