2021年2月28日

毒舌は必要か

この春に大きく改変される、朝のワイドショーに関しての週刊女性PRIMEの記事だけれど、 「毒舌」って何なんでしょうね。自分などは「毒舌」と聞くと、まずは「毒蝮三太夫」氏が思い浮かぶんだけれど、じゃあ彼の発言は不謹慎かというと、内容的には結構高齢者を弄りながらも、その発言はその高齢者に受けている人気者の一人。でも、毒蝮氏に対しての、この記事のような批判は余り聞いた記憶が無いのだけれど。

ところで、この記事の中では、お昼のワイドショー司会者の毒舌に関して取り上げているけれど、でもトップに掲載されているMC写真の右側、恵俊彰氏や加藤浩次氏は、朝のモーニングショーのMC何ですよね。で、朝の毒舌と言えば、テレビ朝日の「モーニングバード」玉川氏とか青木氏当たりがまず最初に頭に浮かぶのだけれど、それに対しての言及は無い。まぁ、民放のモーニングショー、ワイドショーなんて、どこのチャンネルも一日中好き勝手なことを好き勝手な解釈で好き勝手に言っているだけなので、早晩飽きられることは確かなんだけれど。

勝手な解釈ですが、毒舌というのはフランスの「エスプリ」的な部分がどれだけあるかで印象が変わるんでしょうね。単に相手の悪口だった家事実無根な批判だけなら、それは毒舌の体を取っていても単なる罵詈雑言なんだけれど、そこに何か捻りというか一つあれば、「毒舌」として成立する批評になるんだろうなぁ。ただ、個人的にはそれがどんな形であれ相手の批判がとっかかりというのはちょっと賛成できないけれど。何だろう、説教強盗みたいな家矛盾みたいなものも感じるし。いずれにしても、たまたまそう言う芸風、あるいはそう言う言い方をするけれど、しかし核心にしっかり触れて問題の本質を明確にする発言ならまだしも、単に大きな声で自分の言いたいこと(なのかも、時々疑問に感じるけれど)を発言して、それがさらには権力とか政治に対しての発言だと、何となく受け入れられていたのが、これまでの状況で、それは決して本来の「毒舌」の意図では無かったと思う。

「厳しい意見」とか「厳しい指摘」というのは、声の大きさとか「反○〇」とは全く関係無く、どれだけ問題の本質を明確にして、その中で是非を指摘できるかだと思うんですよね。ここ数日話題になっている、東北新社の総務省に対しての接待問題だって、菅総理の長男だけがフレームアップされて、そこから菅総理批判へと繋がり、その先には「政権交代」みたいな野党の下心しか感じないのだけれど、あれだって利害関係者との付き合い方という、普通の企業だって倫理規定として定めているルールの話。強いて言えば、総務省側の確認作業がおざなりだったと言うだけの話で、多分他のメディア各社だって同様の「場の設定」流行っているだろうし、他の省庁だって似たような事は行われているはず。だって、過去散々恥ずかしい「接待疑惑」問題が何度も出ているのに、未だに「接待」が無くならないわけですからね。「接待」というとどうしてもネガティブな印象を受けるけれど、利害関係者だからこそ、双方の意志確認とか意見交換する場は重要だと思うんですよね。ただ、ちょっとバランスが崩れると「利益誘導」となる場合もあるから、厳密な倫理規定が要求されるわけで、それが出来ていなかったという話。だからこそ、冷静に何が問題で、どういうことが必要なのか丁寧に説明するならばまだしも、テレビから流れてくるのは「7万円の食事代金」とかいう話ばかり。だから、接待も無くならないのだろうなと再認識しました。まぁ、それでも「毒舌」ならば、感情的に良い・悪いを感じることもあるんだろうけど、池上彰氏のように言葉はソフトだけれど、言っていることは眉唾物という方が、もっと質が悪い気がする。

Clubhouseと言語

佐々木俊尚氏のnoteコラムから、Clubhouseに関して。 公開されている部分で、表音文字である英語での文字数に対して、表意文字である日本語の優位性を話されているんですが、これに関しては一寸疑問を感じるなあ。

例えば、twitterとかだと文字数制限が有り、それはイコール使用可能なバイト数の制限でもあるわけです。twitterは140文字までとなっているのは、そのデータ部分に140bytes分のエリアを割り当てているから何でしょう。日本語でも140文字可能なら、実は日本語はダブルバイトだから、280bytes分のエリアが必要になり、それが逆に現在は英語版twitterでも280文字まで可能らしい。いずれにもして、複数のアルファベットを使用して「単語」を形勢して、それを組み合わせることで「文章」になる英語に比べて、2バイト単位で一つの「文字」が利用出来、それを組み合わせることで「文章」になる日本語(や、その他ダブルバイト言語である韓国語や中国語も同様でしょうけど)が、見た目では有利奈古とは事実だと思います。

ただ、Clubhouseの場合は「音声」での情報交換だから、一定の時間にどれだけの「言葉」を発するかで情報量は変わるわけで、そこに文字数は関係無い。どちらかと言えば、音節数が多い言語の方が不利になることはあるだろうけど。記事の中では「早稲田大学理工学術院」と「Waseda University Faculty of Science and Engineering」を比較しているけれど、10文字vs52文字で日本語が有利というのは一寸乱暴な気がする。例えば「早稲田」は日本語なら3文字だけれど、英語では「Waseda」と1語で表されるわけだし。だから、文字表記での情報交換をしている既存のSNSに対して、音声表現での情報交換を目指しているClubhouseとの、相違やそれぞれの優位性を言うのは理解出来ますが、音声コミュニケーションの中に、言葉の文字数の話を持ってくるのは無理があると思う。

佐々木氏は(公開部分の)後半で、以前も主張されていた「雑談コミュニケーション」の重要姓を指摘されて、それは私も同意する部分なんですが、そこでのClubhouseの問題点は以前も指摘したように、

  1. 会話記録が出来ないから、その場で出たアイデアなり議論の結論のような物は、別途記録する必要が有り、それはまた別の誤解や祖語を生む可能性がある
  2. リアルタイムの会話を理解するための能力が必要。例えば日本語の会話なら問題なくても、英語だったり他の言語の会話を理解するには、当然ながらそれらの言語が理解出来ないと駄目。SNSなら翻訳サービスを利用する方法もあるんですが、Clubhouseでは録音できないので、それも難しいだろうし
その時点でしか議論に参加出来ないというのは、緊張感があるから真剣な内容になるだろうし、希少性という意味でも価値が生まれると思うけれど、情報のもう一つの要素である「蓄積」とか「更新」みたいな物が生まれないと、一つの切っ掛けにはなるんだろうけど、プラットフォームにまでは成長できないのでは。以前も書いたように、「音声」というのは、ながら作業には一番向いていると思う半面、気になる情報を保持して何度も反芻する事には不向きな事も。言ってみれば、ラジオの人気DJがどれだけ番組を盛り上げられるか、と言う事と凄く類似していると思います。となると、DJ本人の魅力も必要だし、中の話題性も重要。閉じたコミュニティでの気楽な会話・雑談の場としては有効だろうけど、広く公開された情報公開の場としては、かなり癖が強い過ぎて大変じゃ無いかと、私は感じるんですが。

ボーナスポイント

AMCメンバー向けに、2021年度のボーナスプレミアムポイント(PP) の提供と、選べる特典のオファーが出ていました。2021年度のダイヤモンドメンバーには、40,000PPとは太っ腹。うーん、嬉しい半面、既に予約済みのフライトはどうしようか...

来年度のAMC Diamondには、100,000pp必要なので、その40%が補填されるとなると、結構大きい。しかも、この追加分はANAグループ運航便として追加されるので、残り60,000ppのうち10,000ppをANAグループ便で利用すれば、条件を満たすことになるし。

さらに、2020年の獲得PPに応じて追加特典があるという話。例えばDiamondなら、5,000マイル、7,500 SKYコイン、10アップグレードポイントのいずれから選択することになりますが、アップグレードポイントは、1ポイント=1,000 SKYコインに返還出来るから、7,500 SKYコインを選ぶなら、取りあえず10アップグレードポイントを選択しておく方がお得だよなぁ。

予想外のプロモーションは嬉しい半面、既に幾つか予約済みな事もあり、さてスケジュール調整をどうしようかと思案中。幾つか予約をキャンセルして、きっちり100,000PPにするか、どうせなら150,000PPまで狙うか。今日で関西・福岡などの非常事態宣言が終わり、首都圏も3月7日で一旦終了する様子なので、3月、4月と、また需用は回復してくると思うんですが、その時にGo Toも再開するだろうから、それを上手く利用したいなぁ。実は、まだGo Toの恩恵を一度も経験したことが無いので。

2021年2月27日

今年の花粉症

一週間ほど前だったかなぁ、風が強くてそこそこ暖かい日があり、確かこの日が全国的に「花粉症」のピークだった日。ここ数年は、結構落ち着いていて特に花粉症の薬など飲まなくても、目薬くらいで何とか凌いでいた自分も、この日は大変でした。買い物で外に出て戻ってきた途端に、水みたいな鼻水が出始めて、クシャミも酷くなり、心なしか発熱もしているような雰囲気で... 仕方が無いので、もう一度外に出て薬局に行き、花粉症の薬と目薬を調達してきました。

最近の花粉症の薬って、一日一回タイプが殆どなんですね。それも、寝る前に服用して翌日一日効果があるような物が多いみたい。私が買って来たものもそう言うタイプのもので、それでも何とか今の症状を緩和させたいと、帰宅後夕食を食べた後(食後服用タイプなので)、直ぐに服用して様子を見ました。結局、その日の夕方から夜は特に効果を感じることも無く就寝したんですが、翌朝は鼻水の状態も血行改善して、かつクシャミもそんなに出無い。翌日は外には出ずに、一日室内に居たことも有ったのか、鼻をかむティッシュペーパーの消費量は多かったものの、花粉症の症状は結構緩和された感じです。この日も夕食後に服用して、その翌日の朝。まだ鼻は少しグズグズしている感じですが、分単位で鼻をかむような状態では無く、薬の効果が実感できる感じでした。その後、毎日夕食後に服用していますが、目のかゆみも三日後くらいから無くなり、昨日などは目薬を差さずに一日過ごせたくらい。

昔の花粉症は、結構メーカー毎に相性みたいな物もあり、自分に合った薬を見つけるのが大変でしたが、今のはそんなことは余り無いのかな。以前、掛かり付けの内科病院に行っていたときには、花粉症の診断も出来ますよと言ってくれたこともあって、その時は特に症状が酷くなかったので診断はしませんでしたが、やはり一度ちゃんと調べた方が良いのかもしれない。自分が一番酷かったのは、30代の頃だったろうか。本当にクシャミや発熱が酷くて、会社を休んだこともありましたからね。体質だけでなく、仕事のストレスなんかも影響していたんだろうと、今は感じられるんですが。 

昨日はほぼ一日雨が降り、今朝も雨は上がりましたが少し湿っぽい感じの朝。昨日の雨で、かなり空気は綺麗になっていると思うので、今朝は特に鼻水もクシャミも無く、そこそこ好調な状態。ただ、これから週が明けてくると、また暖かくなるみたいで、そうなると花粉の第二弾、第三弾の襲来がありそうですね。リモートワークになり、鼻に幾らでもティッシュペーパーを詰め込んでも恥ずかしくない状態で仕事が出来るので、鼻水対策は問題無いものの困るのが目が痛くなること。眼圧が上がるのか、アレルギー反応なのか、最近の症状として眼球が膨らむというか晴れるような感じになることが時々あります。目がしょぼしょぼすることもある、それが一番困るんですよね。今日は、昨日の雨の影響もあるのか、そんなでも無いのですが、週明けからはまた注意が必要かも。コロナ禍対策も重要だけれど、それに加えて花粉症対策も必要な時期になりましたね。どちらかだけでも、本当に何とかして欲しい気持ちです。でも、withコロナのwith花粉症で耐えるしか無いんだろうなぁ。今日は一日大人しくしていよう。

機材のやり繰り

来週、ANAの国内線で飛ぶ予約を入れていたんですが、使用機材がB777-200のP&Wエンジン使用機材だったためか、数日前に「欠航」となってしまいました。時間帯をずらして振替ようかと思ったんですが、既に満席でそれも出来ず、一旦後日別の日に予約を移しておきました。

数日後、別の予約の確認等のためにアカウントにアクセスして、何気に本の日程での予約状況を見てみると、自分が一度キャンセルしたフライトはそのまま「欠航」なんですが、その前後にそこそこの席数の空き表示が出ています。使用機材が元々そうだったか迄は不明ですが、いずれもB787系の使用となっていて、それもあって予約をやめた人がそれなりの数発生したのかなと推測。念のため、往路・復路、ともに希望する時間帯で予約が可能な事を確認してから、一度日にちをずらした予約を、本の日程でしかし利用フライトは少し時間帯をずらして再予約することが出来ました。

首都圏の非常事態宣言解除が、今の所3月7日には宣言されそうな雰囲気はあるんですが、まだ油断は出来ない。さらに追い打ちを掛けるように、P&W4000系エンジンのブレード劣化のトラブル対応で、特に幹線路線にB777-200/300+P&W4000系の構成での機材投入が多い日本の航空会社の影響は大きい状態なわけで、まぁここ数日の運航担当者の皆さんは、寝る余裕も無く機材繰り・人員繰りに追われていたんだろうなぁ。申し訳ないけれど、こちらとしては一寸手数は増えたけれど、元の日程でのフライトも維持出来たし、それに伴うホテル予約もキャンセルせずに済みホッと一安心です。

例えばこれが、タクシー会社とかバス会社等で、特定のメーカーの車がリコールになったから、他者の車を手配しましょうという話なら、車に対して慣れみたいな問題はあるだろうけど、そんなに大きな問題では無いはず。所が飛行機の場合は、機材によって免許が異なるわけで、特にB777とB787では別免許のはずですから、単にB787を融通するだけで無く、その為のパイロットも考慮しないといけない。逆に、B777が飛ばなければ、その分B777のパイロットが余るわけで、その人達の処遇だって考える必要がある。安全確保の為に必要な仕組みですが、そう考えると使用機材の構成にしても、エンジンの選択にしても、どうバランスを取っていくのか難しい問題ですよね。JALのように、BoeingとAirBusのミックスはリスク分散にはなるだろうけど、訓練のオーバーヘッドは大きくなるだろうし、かといってどちらかに集中してしまうと、今回みたいな場合には困るだろうし。コロナ禍だけでも大変な航空業界、旅行業界だけに、これ以上のトラブル発生が無い事だけ祈りたいですね。

2021年2月26日

日本のフロリダ

東京都の立川市が、港区女子から「日本のフロリダ」と呼ばれていて人気になっているという記事があると聞いて呼んでみたんですが、何だこれ?! だいたい、都内の内陸部にある立川市が、なんで海と運河と湿地帯で構成されているフロリダと比較されるのか、多少なりともフロリダでの生活・仕事経験のある一人として、全く理解出来ない。

さらに記事の中では、2020年に開業したホテルに「インフィニティプール」があると書いているんだけれど、「インフィニティプール」って、プールの端(プールの外枠)が隠れていて、外に広がる海とか水辺の景色と一体化して見えるから「インフィニティプール」と言うんじゃないのか? とすれば、海はおろか大きな湖も無い立川市は、単にプールの外にビル街が広がっている様子が見えるだけで、それって「インフィニティプール」じゃ無いんじゃ無いの。一応記事の中では、

インフィニティプールは、プールのふちに手すりなどがないため、水面と空が融合しているかのように見える。

と断っているけれど、プールの外枠が無くて囲いが無いだけのプールをそう呼ぶのは、かなり誇大広告的要素が大きいと思うなぁ。この手のプールの先駆けとなった、SingaporeのMarina Bay Sandsのプールも、確かにプールから見えるのは高層ビル街が殆どだけれど、それでも一応Marina Bayに向いているし、少なくとも水辺にあるという点は重要だと思うのだけれど。

まぁ、近年八王子市を抜いて成長している立川市という取り上げ方をしたいが為なんだろうけど、「新宿がニューヨーク」というのは、それなりに同意できる比喩だけれど、「立川は日本のフロリダ」というのはやはり納得出来ない。「フロリダ」と言っても、結構広い土地だからどの当たりを想定するかにもよるけれど、まぁ殆どの日本人が持つ「フロリダ」のイメージは、OrlandoのWalt Disney WorldとかMiamiのイメージだと思うんですよね。それらの土地の印象は、やっぱり「海辺の街」だし、「輝く太陽と白いビーチ」だと思うのだけれど、残念ながらどちらも立川には無い。私は、ニューヨーク周辺の地理には明るくないのだけれど、新宿から立川へ西に向かう方向を、90度時計回りに回して北に向かうように考えると、ニューヨーク駐在の日本人などが多く住んでいる地域が(距離的にはちょっと違うかもしれないけれど)、立川当たりになるんじゃ無かったかな。自然が多くて良い場所みたいで(会社の知り合いが何人か滞在していたことがあったなぁ)、そう言う意味なら分かるんですが。

リモートワーク中心のビジネスモデルになり、それまでの東京一極集中や大都市集中の様式が、どんどん分散している現在。古民家移住とか地方移住もちょっとしたブームになっているみたいですが、一方でやはり都会での生活の利便性も捨てがたく、移住するにしても完全に「田舎・地方」ではなく、都会の臭いが残る地域にということで、立川とか本厚木とか湘南とか、都心から電車で1時間程度くらいで移動出来る地域が人気みたい。そう言う意味では、この記事がどう言う意図で作られて掲載されているのか分からないけれど、隠れたPR記事みたいな物の気がする。[PR]表記が無いのでそうとも言い切れないけれど、「車で移動すれば、埼玉の自然や町田のコストコも便利」なんていう、ちょっと本気で言ってるの、と感じられるまとめでもあるし。いずれにしても、日本でも沖縄とか南の方なら、フロリダの自然に近い地域は見つかると思うけれど、あの雰囲気がある土地はない気がする。あの独特の雰囲気は、土地や自然では無くて、そこに住んでいる人が醸し出す物で、良くも悪くもフロリダ人の雰囲気は、ちょっと日本人の雰囲気とは違うんじゃ無いかなぁ。そう言う意味で「日本のフロリダ」という言い方は、一番不向きな比喩の一つだと思う。

バイデノマスクとアサヒノキジ

米国バイデン政権が、低所得者やマイノリティー向けに布マスク2500枚を無料配布すると発表したという朝日新聞の記事。見出しに「バイデノマスク」とまで銘打っているけれど、あれ、それって何処かで聞いたような記憶が... 

約一年ほど前に、同じく朝日新聞が掲載した記事がこちら。アメリカのBloombergの記事を引用する形ではあるけれで、批判的揶揄するような意図で「アベノマスク」を紹介しています。当時とは状況は異なるとは言え、同じ布マスクを政府が無償で大量に配布するという行為は同一なわけで、随分と扱いが違うなぁと言うのが先ず最初の印象で、次に同じメディアが、1年前のこととは言え、ここまで厚顔無恥な報道をして何とも思わないのか、そっちの方が不思議だし問題だと思う。

数日前に、朝日新聞の記者がtwitterで「科学を振りかざしてこれが事実だと言われても」という発言がネットで炎上したんですが、何に関して行っているのか最初は分かりませんでした。で、どうも福島県の地元紙が掲載した記事に対して、反原発的な意図が強い朝日新聞の若手記者が「科学を振りかざしても...」と発言し、それに対しての批判が集中すると、先輩記者がその発言を擁護したので、更に炎上した、という話らしい

それぞれ記事を書いている記者(担当者)も違うだろうし、内容も違う話なんだろうけど、どちらの事象もその時の「事実」を伝えるのでは無く、その時の「(自分の考える)真実」を伝えることを最優先しているが故に、時間が経過すればその論旨も変わるし、以前の根拠が今回は別の物にすり替わっても何ら疑問を感じない。それが、組織的規模で「常識」と認識されているんじゃ無いだろうか、この組織は。少なくとも見出しに「バイデノマスク」と使うのであれば、「アベノマスク」を意識している事は確かなわけで、じゃぁあの当時あれだけ批判した「アベノマスク」と比べて、今回の「バイデノマスク」は何が異なり、何が優れているのか、そう言う話は全く無い。彼らは「科学を振りかざして」と非難するけれど、こちらから言えば「自分達の正義を振りかざして、これが真実だと言われても」と言いたいところですね。今後は、そう言うご都合主義的記事や発言は「アサヒノキジ」と呼ぶようにしよう(笑)。

2021年2月25日

Four Points by Sheraton Nagoya Centrair

BONVOY系4滞在目(4-6泊目+25泊+3泊)は、1年半振りとなる、Four Points by Sheraton Nagoya Centrair。2倍(ポイント+エリートナイト)プロモが始まったので、ワーケーションモードで仕事をしつつの滞在。

自宅から、車で1時間半くらいでホテルに到着。パソコン(ノートブック)さえあれば、仕事に支障は無いですし、食事はホテル内のレストランは20:00(L.O. 19:30)まで営業していますし、スナックやドリンクのミニコーナー"Grab&Go Wrapped"は、朝の06:00から24:00まで(精算はレセプション)利用出来るので特に不便は無し。ホテルの外ですが、道を挟んだ反対側の東横インにはファミマが入っていて、24時間営業しているので、食べ物や細々した物も購入可能ですし、籠もるのは現在の状況でもそんなに不便は感じないですね。

コロナ禍で無ければ、空港の展望台で飛行機を観るのは良い気分転換になりそうだし、中央ビルのレストラン街が100%開いていれば、朝・昼・晩餐食の食事も飽きることは無さそうですし。そう言う意味では、コロナ禍が終わった後、以前のような状態の時にもう一度来てみたいけれど。自宅から車で1時間半位と、距離的にはそんなでは無いので利用しやすい立地ではあるんですよね。そう言えば、ホテルの駐車場は10台位宿泊者用のスペースがあるんですが、ここがずっと満車状態(しかも、高級外車が9割位)だったのは何故だろうか。ロビーにも、欧米系の人が目立っていて、何かイベントとかあったのだろうか。

チェックアウト後、今回の「3泊分」が直ぐに自分のアカウントにポイントと共に登録されたんですが「あれ? 2倍プロモーションは?」と思ったら、そちらはそちらでプロモーションのページにはカウントされていました。

「2,913」が今回分のベースポイントで、「+3」は宿泊日数分らしい。プロモーション分はプロモーション分として別途カウントしておいて、終了時にまとめてアカウントに追加されるんだろうか。それはそれで、まぁ理解出来るけれど、現在の状況を知るには一寸不便だなぁ。プロモーション終了時に問題なく追加されるとして、現在は31泊+3泊=34泊という事だと理解することに。

[2021年2月27日追記] 昨日別の予約のためにアカウントにアクセスしてみたところ、アカウントの概要の所にもこのボーナスポイントが反映されていて、トータルのカウントも一目で分かるようになっていました。「詳細」を見ると「ボーナスナイト」の「プロモーション」に分類されているようで、今年も反映されている50%のボーナスナイトと同じ扱いのようですね。

ウーブンシティ

トヨタが静岡県裾野市にある自社工場跡地に建設を発表した「ウーブンシティ(Woven City)」の起工式が行われて、いよいよ「未来都市」建設が実現の第一歩に。 豊田彰男社長を始め、川勝知事等静岡県関係者も多く参加して、県や地元としてもこの一大プロジェクトに掛ける期待の大きさは言うまでもない様子。

「ウーブン(Woven: weave(織る、編む)の過去分詞)」という、耳慣れない言葉が使われたこの未来都市は、これまで言われてきたような「人と車の共存」というテーマに対して、「分離して共存する」みたいなコンセプトがちょっと新しい気がします。報道などに寄れば、1) 自動車など高速移動体用の道路、2) カートなど低速移動体の道路、3) 歩行者用の道路、という3種類の専用道路が縦横編み物のように組み合わされて、効率よく安全に共存できるような「街」作りがコンセプトらしい。確かに、今の町並みの多くは、昔ながらの混み合った市街地に、区画整理や道路拡張などで幹線道路や主要道路が分断するような形で走り、結果それまでに長い年月を掛けて作られた、その町の「路地」とか「裏道」みたいな物が機能しなくなってしまい、結果的に街全体の活性化にもブレーキが掛かるようなプロセスを、逆に進めるような感じだろうか。

「街」の規模としては、当初は360人位からスタートして、最終的には2000以上の「都市人口」を想定して、社会実験・実証実験をするとのことですが、それがさらに広がって「裾野市」辞退が実験都市として大きく変わる切っ掛けになるんだろうか。静岡県は、東部・中部・西部の大きく3地域に分かれていて、西部は浜松市が、中部は静岡市が中核都市としてまとまっているけれど、東部地域は規模的には三島市が一番大きいのだろうけど、今ひとつ西部・中部と比べて「これ」という中心が見えない気がしていました。今回の件が、一つの起爆剤になれば、東部地域としても関東圏に隣接しているメリットも行かせるんじゃ無いだろうか。

SF等に搭乗するような、「電脳社会」にでもならなければ、物理的に人が日々の生活をする委譲「移動手段」は必ず必要。また、現在のガソリン車が、今後は電気なのか水素なのか、別のエネルギー形態に移行せざるを得ないのも事実。そうなると、これまでのような個人単位での車の使い方から、もっと大局的な視点からTPOに応じた移動手段運送手段みたいな物があって、その中で「車」という部品の位置付けが変わってくるのが、これからの「車社会」なんだろうなぁ。「CaaS (Car as a Service)」は、例えばシェアライディングとか、シェアレンタカーみたいな物でも可能なんですが、もっと車自体の存在感みたいな物は、どんどん薄れていくんでしょうね。今後、いつかは運転免許証を手放さなければならない年齢になったときに、そう言うサービスが実用化されて社会の基盤の一部になってくれていたら、個人的にはありがたいけれど、さて間に合うだろうか。

2021年2月23日

モバイルオフィス


Lexusの北米向けモデルに、ゲーマー向け装備を搭載する「Lexus Gamer's IS」を発表したという記事。 いゃ、ISの助手席にこんな大きなモニター置いたら、運転出来ないだろうと突っ込むこと小一時間。どうせ作るのならば、せめてLXでしょう、ベースは(マテ)。

もう30年位前だろうか、自分は直接は関わっていなかったけれど、後部座席にパソコンシステム一式を組み込んだ「エグゼクティブ用ワゴン車」を某自動車メーカーとでっち上げたことがあったけれど、あれに近いノリかも。あの当時はまだノートブックパソコンよりもデスクトップPCが主流の時代で、確かネットワークはサポートしてなかったと思う。単にデスクトップPCがオーディオシステムの様にトランクに組み込まれていて、運転席のシートの反対側に液晶モニターが付けられていたと思う。キーボードは、助手席と運転席の間に収納されて、取り出して使うような感じだったかな。テーブルもあって、そこにキーボードとマウスを置いて使う、みたいな感じだったと思う。

今なら、スマホで済むような話ですが、30年位前だとそれが凄く「革新的」なアイデアで、それを実際に自動車メーカーと一緒に、コンセプトモデルとは言え作ったことが結構話題になった気がしましたね。まぁ、実際に販売されることは無かったし、仮に販売されても売れなかったと思うけれど。でも、ワーケーションとか、キャンピングカーで移動しながら仕事もする、みたいなライフスタイルがこのコロナ禍で珍しく無くなってきた今、案外あのコンセプトを特に大きな改造をしなくても、普通の乗用車の助手席とか後部座席に「移動可能な自分の書斎」を簡単にビルトインできるような仕組みがあれば、案外受けるかも。

問題なのは、ネットワークですよね。5Gとか今の4Gでも容量無制限なら何とかなるかもしれないけれど。どうだろうか、Wi-Fi接続可能なモールの駐車場とかつくったら。モール内で一定金額以上買い物をすれば、使用料は無料にして。飲み物とかスナックとか買って、車の中で飲食する機会は多いだろうし。実際の話、Lexusにはauの回線を利用した、「G-link」というサービスを提供しているけれど、auの5G回線を利用して常時接続サービスなんてやっても良いかもしれない。ところで、助手席にこんな大きなモニターを設置するくらいなら、VRヘッドセットの方が良いんじゃ無いだろうか、と無粋に突っ込んでみる(笑)。

YouTubeに嵌まる理由

最近は、テレビの電源はいれるものの、実際に見ているのは半分以上というか7割位はYouTubeのチャンネル。フットボール系に半分くらいは趣味とも言える旅行系とか飲食系のコンテンツは、無尽蔵と言っても良いくらい登録されているので、お気に入りで何度も見る物もあれば、「えっ、こんなのがあるの」とビックリするような内容・品質のコンテンツにも遭遇していて、全く飽きません。そんな中で、中には登録何十万、何百万という人気チャンネルもあれば、数千程度の物もあり、単に有名人のチャンネルだから面白いのかというとそうでもなく、結構素人さんのコンテンツの方が自分の好みにあったりして、その辺りこれまでのテレビ番組には無い「柔軟性」みたいなものを感じています。

自分なりに「自分好みのコンテンツ(※分野は別にして)」 の傾向を分析してみたんですが、

  1. しゃべりが面白いのは、やはりプロ(芸能人、タレントさん等)が優るなぁと感じます。元々以前からテレビで見ていて親近感があるのも理由かもしれませんが、素人さんが話をするチャンネルだと、最初の10秒位で自分の好みに合う・合わないみたいなものが分かってしまい、殆どは脱落してしまいます。
  2. プロの中でも、勿論合わない人もいるわけで、ガチャガチャしているのは好みに合わないし、登録何百万人なんて言う有名YouTuberでも、結構合わない人がいて、このあたりは最初からYouTubeに入った人と、テレビからの移行組ではそのあたり相性が結構違うかも。それはそれで、チャンネルの差別化の要素にもなりそうな気がする。
  3. そう言う意味で、個人的に気に入っているチャンネルの傾向を見ると、音はBGM中心で内容説明などは効果的にテロップを入れているチャンネルが殆どです。テロップにしても、どうしても強調したくて大きな文字で入れたり、効果音付でド派手にしたり、フォントや縁取りさらにはエフェクト入れたり、皆さん工夫しているけれど、どうもそういうのも好みに合わず敬遠気味に。何か似ているなぁと思ったら、これって初心者が作るパワポの資料がそう言う傾向で冗長になるんですが、あれと同じだよなと納得しています。
  4. テロップとともに、上手く動画をまとめて10~20分位にまとめられている物も、個人的にはポイント高い気がします。How-To物、例えばDIY系のコンテンツだと、結構実際の作業の様子を録画して、それを延々と流していたり、肝心な作業部分の映像が不鮮明だったり無かったりするんですが、上手くまとめた物だと、そう言う冗長なところはカットして、必要な所は別取りとか複数のカメラで平行して撮影して編集したりと、妙に感心する場合も少なくない。そう言う意味では、タレントさん系のコンテンツは業界のプロスタッフが関わっているから、品質も高いのだけれど、そこまで背伸びしなくても、例えば15分なら15分でこの内容を伝えるというような、編集技術の上手い下手よりも、コンセプトがちゃんと感じられるものに、個人的に惹かれている気がします。
  5. そう言う意味では、やはりそのチャンネルのオーナーの雰囲気というか印象が、そのチャンネルを登録して継続して試聴するかどうかの大きな要素になっています。私はチャンネル登録するかどうかの判断をするときには、まず初期のコンテンツを見て、次に最近のコンテンツを見て判断することが多いのですが、初期の頃に感じた熱意とか方向性が、最近の物でも感じられるようなチャンネルが好きですね。
個人的には、「絵の見せ方」とともに、効果的に入れるテロップの有無がそのコンテンツのクオリティを凄く左右する気がします。私も、多少は動画編集とかやったことあるけれど、短気な自分には絶対続かない作業であることは言えます(笑)。映像の切り貼りだけでもイライラしてくるのに、そこに効果音を付けてさらにテロップ入れるのは、正直拷問に近い気がする。自分には到底マネできないスキルだから、今嵌まっているのかもしれない。

そうそう、チャンネルの中で使用機材を紹介している人も多いのですが、殆どの人がデジカメとスマホを利用している。スマホでも4K映像が撮影出来る時代ですから、当たり前と言えば当たり前だけれど、「映像録画にはベーカム」と思っている世代なので、これには今更ながら一寸ショック。GoProもを使うし、ドローンも普通に使うし、逆に個人の映像の方が、一度拘るとどんどん底なし沼にはまっているんじゃ無いだろうか。そんなこともあるから、YouTubeは観るだけにしようと、堅く心に誓いました。

2021年2月22日

P&W4000エンジントラブル

昨日発生した、UA328便(DEN-HNL/B777-200)のエンジントラブル事故。離陸直後に右エンジンが不調となり、デンバーに引き返す途中でそのエンジンから発火し、外装のエンジンカウルなどが吹き飛ぶという大事故。その様子がtwitterにもアップされていますが、まぁ気が気じゃ無かっただろうなぁ。B777-200は2発(エンジンが左右に一つずつ)の機体ですが、エンジン一つでも飛行も着陸も可能。ただ、トラブルの右エンジンが仮に爆発したりとかすると、その破片が機体に危害を加える可能性もあるし、火が消えていないから消火機能も動作していない様子。

この事故に関係して今朝のニュースでビックリしたのが、国交省が同型機を使用しているANA/JALに運航停止させたという事。ANAが19機、JALは13機が今回のトラブル発生となったP&W4000系列のエンジンを使用していて、B777-200(3機)、200ER(11機)、B777-300(5機)が該当し、GEを搭載しているB777-300ER系(26機)はセーフなんだけれど、これってコスト削減の対象機になっていて、半数は2020年度中に退役予定になっているもの。もしかしたら、退役はP&Wの件が片づくまで延期されるのかなぁ。このニュース関連で知りましたが、昨年末にJAL機が沖縄でトラブルになったのも、今回と同型機とのこと。原因は、エンジン内のブレードが2個破損していましたが、P&W4000系列はブレードに問題を抱えているのか、あるいは何かのロット不良なのか。

ANAの機種構成を見ていると、今回の飛行停止対象は国内線使用のB777-200系列とB777-300で、全滅状態。近々には、B787系に振り替えるにしても、B777-300ERの国際線仕様機材を投入する事もあるんだろうか。現在の自分の予約状況を見てみると、半分くらいがB777-200/300系列の機材予定になっていて、これもこれから機材変更でシート変更にも影響するのだろうか。それ位なら良いのだけれど、フライトキャンセルになったら困るなぁ... 元々はUAのトラブル記事だったので、ちょっと興味を持っていたけれど、まさかそれがANAやJALにも波及してくるとは思わなかった。

P&Wとしても最優先で原因究明するだろうけど、それにも時間は掛かるだろうし、さらにそれによって改修作業が必要となると、下手をすると数ヶ月単位で運航停止と言う事になるかも。まだANAからは予約に関しての連絡は無いけれど、これから運航担当は大変な日が続くのだろうか。自分が利用する、HND-OKAだけでなく、HNDを起点にして、CTS、ITM、FUK等幹線を飛んでいるB777-200系列ですから、かなり影響は大きそう。影響が、最小限になる事を祈るばかりです。

2021年2月21日

世界に出る

 プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手が、2年ぶり2回目の全豪制覇(2019年、2021年)。これで、2回の全米制覇(2018年、2020年)と合わせて4回のグランドスラム優勝。全米と全豪のコートはハードコートで大坂選手が得意なコートとのことで、そうで無い全英や全仏はこれまで苦手としてきたけれど、いろいろな解説を見聞きすると今シーズンの大坂選手は絶好調で、多分ハードコート以外でも活躍できるのではと言う嬉しい評価。

今年は、東京2020もあるので、グランドスラムの4大会に加えて、オリンピックでも優勝すると、「ゴールデンスラム」と言うらしく、今年は大坂選手にそのチャンスがありそうと言う気の早い話も。過去、グランドスラムを達成したテニス選手は、男女で何名か存在するけれど、このゴールデンスラムはドイツの選手だった、シュテフィ・グラフ只一人(1988年、ソウル五輪優勝時)らしい。大坂選手には、是非この記録を達成して欲しいけれど、まだまだ1/5を勝ち取っただけだし、自国開催というのは有利な面もあるだろうけど、プレッシャーも感じるだろうし、幾ら強くなってきたとはいえ、彼女のメンタルがどこまで耐えられるか。

同じく、男子テニスで活躍していた錦織圭選手の調子が今ひとつ上がってきていないのが一寸心配ですが、それでもここ数年は日本のテニス界が世界に向けて大きく成長した時期であることは確か。本人の資質もあるんだろうけど、やはり子供の頃から世界に出てより厳しい環境で練習を続けてきた結果が、ここまでになったんだろうなぁ。勿論、その世界の熱い壁を破れずに挫折する選手の方が圧倒的に多いのだろうけど、それでも挑戦しなければほぼ世界への可能性がゼロに対して、その「ゼロ」が0.1%になるならその可能性にかける気持ちの強さが一番重要なんでしょうね。

フットボールでも、世界に挑戦する選手がここ最近は増え始めてきました。最近もアメリカで新興リーグが誕生したりして、一時はチャンス拡大と思ったこともありましたが、コロナ禍でそれらも今の所頓挫していて、まだ将来は不透明。そんな中でも、仕事を辞めて苦労しながらでも世界に挑戦している選手が何人か居ることは心強いのですが、いつまでも彼らの頑張りだけで続くわけも無く、何とかしたいところ。それとは別に、やはり錦織選手とか大坂選手とか、アイコン的存在があると裾野も広がるわけで、そう言う存在も必要なんですよね。テニスは、大坂選手が今後暫くはそう言う存在として続くことは確かですよね。そう言う意味で、年間グランドスラム達成や、ゴールデンスラム達成を、是非今年目指して欲しい。

2021年2月20日

審判員不足

今年のSuper Bowl LV で、発の女性審判として試合を裁いたSarah Thomas氏に関しての記事。記事の中では、一件男性しかいないフットボールの世界に、初めて女性が大きな一歩を記したというような論調に感じますが、実はアメリカでも日本でも女性のフットボールチームもあるし、審判員もアメリカでは多くの女性審判が活躍しています。ただ、男性・女性比は、大きく男性側に傾いていることは事実だけれど。ただ、今回Sarah氏がSuper Bowlに出場するため、審判のポジションの名称で「男性的」な名称の一つ"Head Linesman"が"Down Judge"に変更されたりしているので、決してNFLやアメフトの世界が硬直化している世界では無い。カレッジフットボールではあるけれど、女性選手が男性選手に交じって出場することも、徐々にではあるけれど生まれてきているわけですから。

で、今回自分が感じるのは、その女性進出というよりは「審判」という事について。どんなスポーツでも、予め定められたルールに従って個人同士、チーム同士で競い合うのが「スポーツ」だから、そこにはそのルールを判定する「審判」は絶対必要。中には、審判がプレー中存在せずに、選手や参加者の自己申告だけで成立しているスポーツもあるんだろうけど(ゴルフがそれに近いのかな)、それでも「審判員」は殆どの場合で必要。アメリカなら、NFL、MLB、NBA、NHL等のメジャースポーツ、日本ならプロ野球、Jリーグ、Bリーグ(バスケット)、Vリーグ(バレーボール)位までなら、スポーツ界の規模も大きいし、選手やスタッフだけでなくファンの数も多いから、そこからその競技の審判員を目指す人も多いと思うけれど、例えばフットボールのように日本ではマイナースポーツの場合、審判員不足というのは結構慢性的かつ深刻な問題だったりします。

どのスポーツの審判員制度でも、選手としての経歴を前提としている種目は多分無いと思うんですが、やはり選手を引退してから、何らかの形でその競技に関わるために審判員の道に進む人は多いと思うんですよね。だから、選手層の厚みと幅広さが、その競技の審判員の規模を図る一つの尺度になると思います。そう言う意味では、日本でも競技人口の多い競技は良いのだけれど、日本の競技人口が2万人程度の「アメリカンフットボール」では、そこから審判員を目指す元選手の数はかなり少ない。以前は、それでも選手を引退してから審判員登録する人も多かったと思うけれど、最近はトレーナーとかコーチに転身する人が増えている気がします。逆に、フットボール経験は全くないけれど、観戦したりして興味を持ち何か関わりたいという事で審判員登録する人もいて、それはそれでありがたいし面白い動機だなとも思います。ただ、そういう人が毎年多く参加しているわけでは無く、慢性的に審判員は不足していて、だから審判員の高齢化も大きな問題の一つ。

日本の場合、大学でも社会人でも各チームは審判登録の人を何名か所属させるルールがありますが、これが中々難しい。大学で多数の選手やスタッフを抱える大規模校ならまだしも、選手でも20名とかしか居ないようなチームだと、マネージャーすら居ないのに審判員まで手が回らないと言うのが実状。社会人でも、やはり苦労しているチームが多いわけで、これって実は深刻な問題だったりします。そんな中で、最近は女性ファンも増えてきている「アメリカンフットボール」なので、是非女性ファンから女性審判員に転身する人も増えてきてくれたらと、今回のSarah氏の活躍を見て思うわけです。実は、日本ではヘルメットやショルダーを付けたフルギアのフットボールでの女子チームは少ない(確か2チームくらい)なんですが、ほぼ同様のルールを使用して協議をする、タッチフットボールやフラッグフットボールでは、女性チームの方が多いくらい。そこでは、当然女性が審判をする機会も多いわけで、そこからのシャリアとして、フルギアのフットボールに日本でも女性審判が誕生して、何れはライスボウルを裁くくらいの人が誕生しないかとも思うわけです。そう言う一石に、今回のSarah氏の活躍が繋がれば良いなと思います。

相反する主張

地元選出議員の一人、立憲民主党の源馬謙太郎議員のtweet。 そこに貼付されている写真は、浜松市の繁華街の一つ「有楽街」の様子を撮影した物で、tweetしているように殆ど人影が無い。でも、地元民の一人としてちょっと疑問なのは、「その写真に写っている場所って、元々お店が少ない部分では?」ということ。自分が地元にいた30年位前だと、確かにこの通りは週末つともなれば人の行き来も大変なくらい混雑する場所でしたが、その後色々な理由から飲食店がこの通り沿いから周辺へ移動していったんですよね。

この写真の通り「有楽街通り」は、ほぼ南北に走っていますが、写真は北側の通りの端から南側を向いた構図。でも、最近飲食店が集まって居るのは、一本西側(写真では右手)の「肴町(さかなまち)だし、この写真を撮っている背後(北側)や東側(右手側)に、今はお店が集まって居るんですよね。まぁ、意図的に閑散とした場所をわざわざ撮影したとは言わないけれど、元々そんなに飲食店が集まって居る場所じゃ無いし。ただ、飲食店が集まって居る拠点を繋ぐ道路の一つであることは確かで、そう言う場所へ移動する人が少ないことは事実なんだろうけど。ただ、良く品川駅の港南口の朝の出社風景が映像で利用されるけれど、あれと同じで本当に適切な映像なのという疑問は残ります。浜松の夜の中心「千歳町」がこんななら納得出来るけれど。

で、源馬議員は「街で食事しても全然大丈夫です!」と言うのだけれど、所属している立憲民主党は、遅ればせながら党としての新型コロナウイルス戦略として「ゼロコロナ戦略」を出したけれど、「ゼロ、コロナ戦略」と早くも揶揄されている始末。彼らの主張に寄れば、Go Toキャンペーンが感染拡大の原因で有り、まずは経済活動を犠牲にしてでも(その分補償や支援はする)コロナを収束されて、それから経済を再開させるという「戦略」らしい。具体的に何時までに何をどうするのかと言う肝心な話は「TBD」のままなので、文字通り「絵に描いた餅」を示されただけなんだけれど、過去その「絵に描いた餅」すら反故にされてきたわけで、実際に具体的な活動が見えない限り信じられない。見ても、まだ信じられない(笑)。その「戦略」に従うなら、この浜松の状況はまだ人が出ている状態な訳で、これをもっと減らさないといけないのに、源馬議員は当選略は真反対の主張をしていて良いのだろうか。

まぁ、あんまり皮肉を並べても何の足しにもならないけれど、机上の空論であれば、Step 1: コロナを撲滅する、Step 2: 経済を立て直して復興する、という綺麗な筋書きは幾らでも立てられる。問題なのは、現実世界の中では、そのコロナの対策もしないといけないし、色々な状況状態で苦しんでいる経済活動だって維持しなきゃいけない。さらには、少し前にもあったように大寒波の襲来やら、それによる停電騒ぎ。さらには、地震等、突発的な問題だって幾つも発生するわけです。それらに100%の内容で対応することは事実上無理。何とか、60%とか70%とか、よりベターな対策を臨機応変に実行していくしか無いわけで、その為に仕事をするのが国会議員のはず。所が、相も変わらずそう言う事柄とは直接関係ない事柄で時間を浪費して、あまつさえ「審議拒否」と来年度の予算すら止めようとする。源馬さんなんかも、実力はある議員の一人だと思うので、それこそ自民党に移籍しなくても良いから、変な団体からは出て、細野豪志議員のようにもっと自分の理想なり活動が行かされる場所を今だから見つけた方が良いんじゃ無いだろうか。

盗聴は許されるの?

菅総理の長男氏と、総務省幹部との会食に関して、その是非は別として、個人的に気になったのは、その会食の様子をメディア記者数名が回りに張り込んで会話を録音していたという話なんですが、これって「盗聴」なわけですよね。それって、許される行為なのか凄く疑問。

「取材活動だから」という理由があるのだろうけど、取材活動と言えども何でも許されるわけじゃ無いだろうし。 代替警察の捜査に置いても、電話の盗聴捜査では確か裁判所の令状が必要だったと思うのだけれど。いゃ、これが当事者が自分に対しての保険として、誰かとの会話を密かに録音すると言うのならまだ理解出来る。言ってみれば、ドライブレコーダーで万一の場合のために記録するような物だから。でも、今回の場合はそうじゃないわけだし。

当然、録音に関して相手の許諾を得ているわけじゃ無いだろうし、公開するにしても許諾なしだろうし。これが許されるなら、今後ずっと知らない顔をして録音したり場合によっては録画しておいて、それを後から利用しても良いことになってしまうのでは。法律に詳しいわけでは無いけれど、公益のためであればある程度の逸脱行為も許される場合も有るみたいだけれど、今回のケースにしても何か脱法行為の合議がされていたという証拠になっているわけじゃ無いだろうし。総務省側の人間は立場上厳しいかもしれないけれど、長男氏は民肝心なわけだから、この盗聴行為でプライバシーの侵害があったとして訴えたらどうなるんだろうか。

スパイ小説とか映画だと、盗聴対策で室内に音楽を流したりとか、いろいろ対抗手段を執ったりするけれど、今後は個室に入ったとしても、携帯Bluetoothスピーカーとか持ち込んで回りをジャミングしながら会食するのが「普通」になったりして。あるいは、盗聴器の確認を必ず宴会前にするのがマナーになったりして。例えば、YouTuberあたりが、著名記者とかメディア関係者の集まりに紛れ込んで同じ事をやったら、彼らは一体どう言う態度を取るのか、まぁだいたい予想はつくけれど、誰か試してみて欲しい(笑)。

2021年2月19日

橋本会長を利用する

東京2020組織委員会新会長は、事前の予想通り橋本聖子前五輪相に決定。大臣は辞したけれど、議員としてはそのままでも問題ないという事で、国会議員という身分のまま々会長を務めるのだけれど、まぁその当たりが落とし所だったのかなぁと個人的な印象。 

メディアやネットには、賛否色々な意見が出ていますが、正直なところ開催直前にいきなりトップのポジションに着いたからって、劇的に何か変わるわけじゃ無い。と言うか、既に大きな動きとして7月の開催に向けてどんどん加速度を付けている組織体のトップとしては、既に決まったことをどれだけその方針や予定に沿って実行に移すのかという点が最重要なはず。勿論、今回森氏辞任の切っ掛けになった分野に関しては、何らかの新しい施策とか対策を言わないといけないし実行もしないといけないだろうし、そう言う意味では既存の仕事でも手一杯なのに、さらに新しい仕事も増えてますます大変になった事だけは事実。

今回は、「森氏の女性蔑視発言」というムードが既に作られていたから、新会長は当然女性がという空気というか雰囲気が強かったことも事実。組織のトップとして、実力ある人ならば、それが男性でも女性でも、ベテランでも若手でも良いけれど、個人的にちょっと引っかかるのは「女性の代表の一人である橋本聖子氏が快調になって良かった」的な意見があること。元々の森氏辞任の理由を考えたら、「女性問題を正しく理解して対処できる男性会長」がその任を受けても良いはずだと思うし、その方が元々の問題である「男女間差別」解消に繋がる可能性が高いのでは。既に、海外のメディア等からは、橋本氏の就任は「女性会長」ということで取りあえず沈静化させるためとか、モリ前会長と同じ派閥に所属しているからとかいうニュースも配信されているみたいだけれど、多分日本のメディアに居る「特派員」が日本メディアに成り代わって記事を送って、それを「海外発」という事で色々探りというか、今後の展開に備えた布石として報道しているんだろうなぁ。

快調に誰がなろうが、やるべき事は「東京オリンピック・パラリンピックの成功裏の開催」であり、その絶対的なゴールは変わらない。また、その実現のために必要な最大の課題は、多分現時点では「コロナ対策」であり、いかに選手や観客の安全性を担保しながら、選手にとって最高のコンディションで競技に集中して貰うかという事。さらに言えば、一年間延期された故に色々な補償や追加資金など、経済的な問題も大会終了後には大きくなるでしょうね。その手当は、最終的には国と東京都が折半するしか無いと思うけれど、そこでまた一悶着ありそうな気がする。まぁ、橋本新会長にしても、五輪担当相として見る位置は違うけれどそう言う内部的な話もある程度理解しているだろうから、全くの素人がゼロからやるわけではない。それに、ここまで漕いできた森氏の影響力は上手く使うことで、ある程度の対策は出来るだろうし。そう言う意味では、同派閥というのは、実は案外考慮された設定だったのかもしれない。その当たりは、政治家なんだから表は表、裏は裏という顔を使い分けてもいいんじゃ無いだろうか。と言うか、そうしないと7月の開催は無理だと思うし。理由や背景は単純では無いだろうけど、一旦引き受けた以上は成功裏に大会を開催して欲しい。

Chromebook IdeaPad Duet 10.1 inch Model (10) - フットワークの軽さ

最近は外に出る機会が減ってしまったので、利用機会も以前よりは落ち着き気味ですが、それでも便利に利用している「Duet君」。 自分が現在使っている情報端末、Windows PC、Androidスマホ、iPhoneと比較しても、携帯性ではスマホ/iPhoneには劣るものの、可用性や汎用性はWindows PCにも劣らず、これまでなら重い思いをして持ち出していたWindows PCを補完するデバイスとして、かなり有効利用出来ている気がします。

PCWatchの大河原克行氏の記事で、GIGAスクールで利用されているデバイスの記事があり、40%以上がDuet君もそうであれChromebook、残り30%弱ずつでiPadとWindows PCが鎬を削っている状況らしい。一番大きな理由は、Chromebookの価格の安さが、他のデバイスよりも秀でている事らしいけれど、可用性に関して言えばWindows PCの弱点である起動時間は比較にならないくらい早いし、一度アカウントを設定してしまえば、やはりWindowsのサインイン手続きは凄く面倒に感じるくらい簡単。評価結果の比較表を見ても、Chromebookが多くの点で他のデバイスよりも優勢になっているけれど、ただその差は「格段に大きい」と言うほどでもなくて、まぁ今後Windowsが巻き返してくる可能性もあるんじゃ無いだろうか。ただ、今のGIGA SchoolのWindowsって、Windows 10 Proを要求しているんですね。なんで価格的にも安いHomeじゃ無いんだろうか。まぁ、HomeにしてもProにしても、iPad OSやChrome OSと比較して「重量級」であることは事実で、その点軽快でカジュアルなiPad/Chrome OSには叶わないだろうなぁ。

その「軽快・カジュアル」というのは、ここ数ヶ月Duet君を使用して居て一番感じること。Duet君を特に外出している時に使って感じるのは、取りだしてパネルを開いて使えるまでの圧倒的な速さ。Windows PCも、別にシャットダウン後から毎回起動するわけでは無く、Suspend/Resumeで使用すればそれなりに早く起動するわけですが、それでもChromebookを使うときと、自分のオフィスマシンであるThinkPad X13で使い比べてみると、数倍くらいChromebookの方が軽快な気がします。空くまで感覚的な印象ですが、Chromebookの方がResume時に直ぐにネットワークアクセス(Wi-Fi)が確立する気がするんですよね。Windows PCは、その点モタモタしている気がして、中断した作業を再開するときに、ちょっとイラッとする。これ、自宅で使っていてもそう感じるくらいなので、外に出ていたパプリックのAPを使うときは、もっと差が開く印象です。

学校での利用を想定している「GIGA School」と、個人的にモバイル時に利用する場合では、一見前提条件とか背景が違うように感じますが、結局は場所を問わずに使いたいときにネットワーク接続して利用出来るという点では変わらない。以前は、Windows PCの最大のメリットは、スタンドアローンで利用するときに全て必要なファイルや機能が集約されていることだったんですが、最近ではネット接続が暗黙の了解事項になり、必要なファイルや機能がローカルかクラウドは殆ど意識しなくなってきています。実際私もDuet君やX13をを利用する時には、ネット接続こそ手持のスマホをテザリングしますが、それから先の作業はもう殆どそう言う違いを意識することは無く、スクリーンとキーボードの違いが今の所最大の課題。そうなると、コンセプト自体が軽快性を前提にしているChromebookの優勢が、もう少し続く気がします。

2021年2月18日

予想競争

森氏の後任となる組織委員会会長選出で、何名かの候補がメディアに取り上げられて、昨日からは橋本五輪相に一本化という報道を流し始めています。以前は、菅総理が「透明性のある選択を」と言えば、「関与した」と批判的な意見を上げていたのに、ああいう候補の予想みたいな物って、メディアによる候補選択関与には当たらないのだろうか。

それでも、まだ誰も正式な発表をしていないのに、既に一本化とか調整方向でとか、そう言う情報が流れてくることの方が、「本来のルールに則らない手段」で決まっているような印象を受けるんですよね。まぁ、メディア側としても周辺取材とかを積み重ねてそれなりに予想をして記事を準備するんだろうけど、仮にこの「橋本氏一本化」 が、じつはメディアの矛先をかわす欺瞞情報で、本当は全く別の人が候補に挙がっていて最終的に決定したら、それはそれで個人的には面白いと思うけれど(笑)。

いずれにしても、短期間に一番厳しい仕事をしなきゃいけないから、政治的にも国際的な知名度的にも、そして何よりも本人の意思が高くないと厳しいと思う。そんな中で、前者はともかくとして、本人の意思として以前から大臣や議員を辞任してまで会長職に就きたいとは言っていない橋本氏は適任だろうか。本人としても、場合が場合だけに、凄くやりづらいと思うし、ここはやはり世界的な知名度と行動力が一番重要だと思うと、個人的には安倍前総理一択なんだけれど(マテ)。

いずれにしても、今週中くらいには早ければ決定するのかな。まぁ、大きな組織だから、トップが一時的に不在でも必要な作業は粛々と進むのだろうけど、新会長は本来の仕事以外にも、これから暫くは森発言へのコメントなり、女性蔑視に対してのアクションなり、そう言う仕事で忙殺される時間が暫く続く気がする。というか、メディアはメディアで、誰が会長を受諾しても、面白可笑しく、そして視聴率や購買数がアップする「刺激的な記事」を求めるだけですからね。それこそ、東京2020の開催がどうなろうと、そこで何か「ネタになること」が生まれることの方が期待値だったりするわけですし。無ければないで、適当な材料を組み合わせて記事を作るのが彼らの仕事ですし。橋本氏も、多分これまでの発言や色々な行動、そしてプライバシーと、全て公開するくらいの覚悟無いと、あっと言う間にメディア攻撃で疲弊するでしょうね。それだけで、要請辞退の理由にもなる気がする。

空間除菌の効果

最近テレビCMでも良く見聞きするようになった「空間除菌」製品の、中でもその代名詞になっている「クレペリン」。 昨今の新型コロナウイルスにも効果があるという触れ込みで、ある意味ブームにもなっている気がするんですが、専門家である医療従事者からは、その効果に疑問を呈するとともに、特に体力的に弱い子供の居る場所での使用には警鐘を鳴らすほど。

単純に考えて、どんなに微細な粒子にして薬液を空間に噴霧しても、ウイルスのサイズと違いもあるし、いつまでも空間を浮遊しているわけでは無く、重力でどんどん降下することを考えると、実験室でのデータほどに実際の部屋などでの効果が発揮されるとは考えにくい。さらに、それらの薬液で満たされた空間の中で生活すると言うことは、それを人間も呼吸によって吸い込むわけで、その安全性はどうなのかはCM等では触れられていない。とあるCMでは、そんな状況の部屋の中で子供がオモチャを舐めているシーンがあったけれど、個人的にはちょっとゾッとするシーンだったなぁ。

仮にそんなに効果があるものなら、病院とかでもどんどん使用して居ると思うけれど、ここ最近訪問した大学病院とか地域の拠点病院みたいな所では見たことが無い。毎月通っている歯科医院にも無かったし。医療関係のタイムラインとか見ていると、殆どの人が使用を否定しているんですが、商品の開発元とかどう言う考えで販売しているんだろうか。薬品メーカーだけでなく、最近では家電メーカーなんかも次亜塩素酸噴霧機能を売りにしている製品をだしていたりするし。

似たような商品で、首から提げるタイプの物が一時流行って、それも殆ど効果が無いと言う事で最近では殆ど観なくなりました。「次亜塩素酸水」自体に除菌効果が無いわけでは無くて、正しい使い方をすればその機能は発揮されるんだけれど、間違った使い方をしているから、本来の除菌効果が発揮されないだけで無く、健康被害のリスクの方が大きくなるという、まさに本末転倒な結果になるわけですよね。以前は、そう言うリスクを無視した悪徳業者が殆どでしたが、最近ではそれなりに著名なメーカーも、肝心なところの説明無しで商品を拡散しているのは、企業姿勢としてどうだろうか。

見出し詐欺

以下略ちゃんのコラムから、ニュースポストセブン(週刊ポスト)が掲載した、森氏の記事に関しての「見出し詐欺」的事案に関して。 見出しの「「無報酬」と胸張った森喜朗氏 五輪納入業者などから年6000万円献金」は、二つの誤解を生む言い回しですよね。

一つは「無報酬」について、森氏は組織委員会会長職としての報酬は「無報酬」と言っているのであって、自身の収入がゼロであるとは言っていない。その会長職の報酬も、規約上「無報酬」では務められないので、最も低い等級の報酬は貰っているけれど、それはそのまま寄付しているという話も。いずれにしても、事実上「無報酬」で会長職をしていることは事実なんだけれど、それを騙しているような印象を与える言い方な事は確か。さらに後半の「年6000万円献金」にしても、これでは「毎年6000万円もの献金を受けている」と受け取られてしまいます。しかし記事を読む限り「年6000万円の献金」と言っているのは2014年に関してであり、それ以外の年に関してはどうなのかは不明。その献金を集めていた政治資金管理団体自体2017年で解散しているので、森氏が他にどの様な収入・報酬得ているかは不明だけれど、少なくとも献金に関しては2017年以降は無関係な話。

その献金に関しても、とある人が政治資金収支報告書を確認して見ると、ラグビー協会等への団体への寄付や、経費種出等が記載されていて、特に不自然な部分は無いもので、問題とされる内容は見つかっていない。唯一関係ありそうなのが、記事にも書かれている地元のパーティションメーカーからの「40万円(2014年)」だけで、これも国内シェアトップメーカーだけに、東京2020関連施設との契約があっても不思議ではないし、金額的にもそんなに影響するような額とも思えない。週刊ポスト側の意図がどこにあるのか分からないけれど、取り上げている一つ一つの事柄は確かに「事実」ではあるんだけれど、それをドラマの編集よろしくつなぎ合わせて、一つの「ストーリーを描いている」気がする。森氏に関わる疑惑の取材というよりは、森氏をネタにして読者が食いつきそうな話を作っているだけにしか感じられない。

問題なのは、そう言う曖昧な話を確認もせずに取り上げて、それが恰も事実のように扱い拡散する著名人や議員が多いこと。結局、元ネタの内容が真偽不確かな物であっても、そう言う有名人が取り上げることで「裏書きされた」ようになり、いつの間にか「事実」として拡散してしまうこと。元々の森氏の発言にしても、「女性差別と取られかねない言い回しを自身の発言の中で引用した」のに、いつの間にか「森氏が女性差別発言をした」に変わっているわけで、これは日々何度も報道しているメディアの責任が一番大きいのだけれど。いずれにしても、「見出し」というのは、その記事本体を「商品」と考えたら、その商品を簡略に説明するものなわけで、そこで使ってもいない材料表記したり、消費者が誤解するような表現が使われたら、一般の商品なら即座に流通停止になる話。でも、情報商品に関しては、その内容がどうであれ「言った者勝ち、書いた者勝ち」の世界な訳で、それをいいように利用しているのが、今メディアのずる賢さの気がする。

2021年2月17日

UA Leg#1: HND-FUK/-HND

AMCの空旅とは別に、UA MPのメンテナンスもしなきゃいけない。昨年から事実上国際線利用が出来ない状態が続いていて、それは今も変わらないのですが、 それでも今年の後半位には何とか海外に出ることも出来そうかなと言う淡い期待も。そんな状況でどうなるか分からないけれど、仮に海外渡航できるとしても、多分1回か運が良くて2回位だろうから、そうなると今年のUA MPのルールが半減されているとは言え、そのワンチャンスで賄うのは中々厳しい。それでも、多少なりともPQPの積み上げをしておこうかと、週末を利用してのフライトを実行。

1) HND 08:25 - FUK 10:25 (NH243)

前日東京駅近くのホテルに宿泊したので、早めにチェックアウトをして空港へ移動。相変わらずターミナル内はがらんとしています。今回は、UA発券のチケット(国際線チケットの国内線利用)なのでANA便利用でもSkipは利用出来ず、端末でチケットを印刷しないといけません。

早速Kioskに行って手続きをしますが、何故か入力した13桁のe-Ticket番号がエラーとなります。もう一度繰り返しても駄目。仕方が無いのでDiamondカウンターに行き手続きして貰いますが、ここでもエラーに。で「沖縄行きですよね?」と言われて気がつきました。実は、最初HND-OKAを予約したんですが、時間が合わないのでキャンセルして、今回のHND-FUKにしたのでした。慌ててメールを確認し直して、今回のフライトのe-Ticket番号を見つけて、何とかチェックインすることが出来ました。しかし、ここでミスったことに後で気がつきます。

もう搭乗開始時刻にも近いので、急いで保安検査場を抜けて、59番ゲートに向かいます。既に事前改札は終わっていて、グループ4当たりまで搭乗開始になっていました。そのまま機内に入ると、定刻前にドアクローズ、プッシュバック開始と進み、定刻少し過ぎにはD滑走路のRW05に向けて移動開始となりました。福岡までは、いつもの沖縄行きと比べると半分一寸の1時間半くらいのフライト。水平飛行に入り、食事がサービスされると、機体は空路の半分くらい大阪を超えたくらいです。この後、Kindleとか見ながら時間を潰しましたが、あっと言う間に機体は九州の北側から玄界灘に出ると左にターンをして、福岡空港のRW16に着陸したのは定刻よりはかなり早い10:02頃。そのまま国内線ターミナルの7番ゲートに入ったのは、10:07頃でした。

かなり早着したんですが、まだ早い時間帯で福岡市街に出ても開いているお店は無いだろうしということで、空港内でお茶などしながら少し時間を潰し、その後再びセキュリティを抜けてラウンジで暫く時間を潰します。

2) FUK 12:35 - HND 14:10 (NH252)

特に遅延も無く、ラウンジを出て7番ゲートに着くと、事前改札が始まるところでした。やはり乗客数が少ないのか、今回も早めにドアクローズとなり、暫くしてプッシュバック開始。RW16に向けて移動し、離陸したのは12:40頃でした。

復路はさらにフライト時間は短くなり、正味1時間一寸くらい。離陸後暫くして食事のサービスが始まり、それが終わった頃には、既に紀伊半島を通過するくらいのところまで来ています。

その後、伊豆半島の大島付近を通過すると着陸態勢に入りシートベルト着用サインが点灯。房総半島をかすめるような感じで左旋回をすると、今回はC滑走路のRW34Rに着陸しました。左にそれて誘導路に出ると、T2に戻ってきますが、到着ゲートが59番と近い方だったので、ゲートインしたのは定刻よりも15分位早い早着でした。

この後品川駅へ移動し浜松まで帰宅。取りあえず、今回も順調なフライトだったとこの時は思ったんですが、翌日問題発生です。

翌日、いつものようにANAのサイトを訪問したところ、どうも表示されるPremium Pointが多い気がします。内容を確認したら、HND-FUKの本来UAに付けるはずのマイルが、ANAのアカウントに付けられています。「えっ?!」と思い搭乗券などを確認すると、どうもマイルアカウントがAMCに登録されて居るみたいです。記憶を戻してみると、Diamondカウンターで慌ててチェックインをした時に、どうもスタッフさんがマイルの付け先を確認したときに生返事をして、UAからANAに変更されていたようです。

この日は日曜日で、マイレージクラブの電話はお休みなので、翌日月曜日に早速電話。状況を説明して、UAにマイルを付けたいのでAMC側での削除をお願いしました。その後、今度はUA MP 1Kデスクにメールをして、このHND-FUK分をMPに登録するように依頼。また、この時既に登録されていたFUK-HNDのPQPが、前回もそうだったりようにUA発券(016-)なのにそうで無いように処理されていたので、その修正もお願いしました。

ビックリしたの、翌日直ぐにUA MPの担当者から返信があり、HND-FUK分の登録と、PQPの修正をする旨連絡があったこと。流石UA MP 1Kデスクです。登録までは、少し時間が掛かるとのことで、現時点ではまだ修正されていないけれど、何とか自分のミスをリカバリー出来てホッと一安心。ですが、さらにもう一つ勘違いを発見しました。3月まで、最初の3回までのフライトのPQPが2倍になると思っていましたが、これがUAのフライトに限ると言う事をFAQから確認。そうだよなぁ、いくら何でもどこで飛んでも2倍は太っ腹すぎると思いました。それでも、今回のフライトで1,000PQP弱くらいは追加されるから良しとしましょう。

[2021年2月22日追記] UA MP 1Kデスクから、リクエストした処理が完了した旨連絡があり、早速自分のUA MPアカウントを確認。前回、中途半端に加算されていたHND-FUKは、PQPの不足分と、それに連動してボーナスマイルも不足分が追加。復路のFUK-HNDは、無事ANAの記録と整合が取れたのか、こちらは最初からUA発券分として、PQP/マイルともに正しく登録されていました。先日のエンジントラブル騒ぎなんかもあり、UAへの風当たりは厳しいのかもしれないけれど、こういう所はちゃんと対応してくれるので、少なくとも日本のUA MP 1Kデスクは何とかコロナ禍後も残して欲しいですよねぇ...

株価3万円台

自然災害や不安定な社会情勢がまだ続くのに、ここの所株価は上昇を続けており、昨日はとうとう30年余り振りに3万円台の大台を突破。 これまでの株価最高値は、バブルの終盤一番高騰していた1989年の年末12月29日の38,915円で、そこまではまだまだ余裕があるけれど、自分なんかの世代だとどうしても当時のバブル熱狂を思いだしてしまう。

本の1年前には、現在も続く新型コロナウイルスの影響で、一気に16,000円台まで株価が下がって「をぃをぃ、これからどうなるのか」と思ったものですが、その後徐々に持ち直して今の状況。別に自分はFXとかデイトレーディングをしているわけでは無いので、毎日株価の上げ下げに一喜一憂するわけでは無いのですが、それでも多少の蓄えを分散投資に回していたりするので、ここ最近の状況は初めて見るような好況状態。これから新型コロナウイルスのワクチン接種も始まるので、それも好材料となりもう少し高値に上がって安定してくれると一番嬉しいのですが。

一方で、やはり「バブル崩壊」をリアルタイムで経験した身としては、この状況が一気に破裂することも思い浮かぶわけで、そうなるとまた超氷河期になりそうで恐い。只、当時は異様な熱気が株式市場だけで無く、全ての場所に渦巻いていた印象があって、それが今の所は殆ど感じられないところに、一寸「当時は違う」感も強く感じられます。それが良い事なのか悪い事なのか迄は、経済には素人な自分には判断しかねるんですが、当時は日本自体が全体で浮かれていた感があったのに対して、今回は理由は不明だけれど何となく上向きみたいなふわっとした感じなのが良く分からない理由なんでしょうね。

まだ決定はしていないけれど、今の所東京2020の開催も今年は予定されていて、経済が回復上昇する要因はあります。また、枠単接種が今後本格化して、その実際の効果だけで無く心理的な効果も生まれれば、これまで自粛の反動で「Go To」などで消費が膨らむ可能性も期待出来るから、そうなると多少の上下はあるだろうけど案外堅調に経済も推移するかもしれない。勿論、業種や地域などでばらつきは当然生まれるから、それをどの様に補填補償するかも含めて、上手くこの状況を活用して欲しい。昨年はコロナ禍で経済は散々でしたが、その分今年に関しての期待値はどうしても高くなるわけだし。さて、今日の株式はどうだろうか。急騰急落せずに、安定定期に推移して欲しいけれど。

2021年2月16日

AMC Leg#6: HND-OKA/-HND

飛び石連休狭間の平日ですが、会社の有休取得奨励日ということもあり、今年初めての有休取得。折角なので、この日もいつもの空旅をすることに。連休の間なので、もうお得なチケットなんて残っていないと思っていたんですが、試しに調べてみたら、いつも利用している往路便が1席残っており速攻で予約。ただ、昨今の状況でキャンセル便も多く、復路便はチケットは取れたんですが、接続時間が3時間以上となる旅程となりました。それでも、前回までの名古屋発よりは多少は楽な、定番の羽田発のフライトなので、朝起きるにしても、移動するにしても、少し気が楽です。

1) HND 10:30 - OKA 13:30 (NH469)

いつもと時間帯は同じなれど、今回は金曜日でも仕事は無い金曜日の移動。まだ非常事態宣言は解除されていませんが、それでも浜松駅の新幹線ホームの乗客は少し増えてきた印象を受けます。ただ、車内の乗客数はそんなに変わらないけれど、この時はスーツケースとか、仕事以外の目的と思われる乗客もちらほらと。

品川駅に到着すると、いつものように京急で羽田空港へ移動。空港の様子は、これまでと殆ど変わらずに、やはり閑散とした様子で折角の連休なのに寂しい限りです。弛度ラウンジに入り、その後ほぼ目の前の62番ゲートへ向かいます。この日は乗客数が多かったのか、ドアクローズは定刻を少し過ぎたあたり。その後、プッシュバックの後D滑走路のRW05へ移動し始めます。離陸開始は、10:54頃だったんですが、離陸開始をして加速がつき始めると、突然前方で「バタン」とも「ドカン」とも聞こえる大きな音が発生。何だろうと思ったら、コックピットのドアの右側、国際線機材ならトイレのある場所が、このB773では荷物入れになっていますが、その扉のロックを忘れたのか、振動でラッチが外れたらしく、その扉が激しく開いたようです。機体は上昇中なので、CAさんもルール上ジャンプシートから立ち上がれないのか、暫くそのまま状態が続き、水平飛行に入ってやっと扉はしっかりと閉じられました。

この日のフライトも、食事と飲み物を頂きその後はKindle端末で雑誌や小説を読んでいるうちに、機体は中空港に接近。この時は、沖縄本島東側海岸線上空を飛ぶルートで一旦南側に抜けると、そこで右旋回をして空港を目指すパターンで接近。第2滑走路のRW36Lには定刻少し前に着陸し、そこからゲート33番に入ったのは定刻3分過ぎ位でした。今回は接続時間が3時間ほどあるので、一旦空港を出てゆいレールで移動。所要と一寸した買い物を済ませて、復路便出発の1時間位前に股空港に戻ってきました。

2) OKA 16:45 - HND 19:00 (NH472)

一度ラウンジに入り、一寸冷たい物を頂いてから、出発ゲートの32番ゲートへ向かいます。羽田からの往路便は、定刻よりも早めに到着しているのは確認済みなので、復路も定刻通りだろうと予想したところ、今回は的中。16:20から事前改札が始まりましたが、16:35にはドアクローズとなり、直ぐにプッシュバック開始。RW36Rから離陸したのは、16:50頃ととてもスピーディーな出発でした。

今回は、羽田に戻った後一泊する予定なので、いつもなら機内食は断りゆっくりと夕食を摂るのですが、この時期どのお店も18:00位から閉店となり、20:00には完全に閉まってしまい夕食の予定も間々なりません。取りあえず、機内食は頂いてお腹を少し満たしておいて、羽田到着を待ちます。

この日のフライトは、沖縄発も早かったけれど、途中も追い風に恵まれたのか、結構早く着陸態勢のお知らせが出されます。さらに、丁度着陸のスポットが空いていたのか、東京湾入口を突っ切る形で進入すると、海上で左旋回をして、A滑走路のRW34Lに着陸したのは18:36頃。そこからT2の66番ゲートに入ったときも、まだ定刻15分前の18:45頃でした。この日は、この後東京駅近くのコートヤードへ移動。早めに到着しても、そろそろ食事の出来るお店は閉店し始める頃で、実際東京駅に到着して地下街を移動していると、どのお店も既に「閉店モード」に。機内食を頂いたとは言え、このままでは空腹で夜目が覚めそうだったので、途中のコンビニで軽食を購入してチェックインしましたが、一寸残念な夕食となりました。(続く...)

関与を認める?

今朝の新聞(Web版)を見ていたら、「菅総理が五輪組織委員会長人事への関与を認める」という見出しが躍っていて、一体何をしたんだろうと本文を読んでみたら、

国民に歓迎される五輪にするため、全く不透明な中で決まることは避けるべきだ。ルールに基づき選考してほしいと強く申し上げた」と述べた。

 と、至極もっともな内容。疑問なのは、その発言がどのタイミングで行われたかなんですが、毎日新聞の記事では、

森氏が辞任の意向を固めたとの報道が流れた直後、元日本サッカー協会会長で組織委の評議員を務める川淵三郎氏が、後任会長を受諾すると報じられたことについては、...

と、森氏の辞任に関しても、川淵氏が候補として話題になったことにも関係しておらず、逆にその時点でメディア事例で川淵氏が暗黙的に認めラリ目事に対して、本来のルールを遵守するように意見したわけですよね。それって、恣意的に特定人物を推すような「関与」ではなく、本来の手順を護るべきという至極最も意見なのでは。それが批判の対象になるのだろうか。そんなことを言ったら、今現在も色々なオリンピック経験者の候補名を各メディアは何人も挙げているけれど、それだって「後任人事に対して、メディアによる重大な関与」と言えるのだけれど良いのだろうか。

この発言が、例えば「予定も押しているし、特例として一両日中に指名して直ぐにでも森氏からバトンタッチを受けるべき」とか言ったのであれば、それは選択に対して例外ルールを適用しよと言うことなので、問題のある「関与」だと思うけれど、あくまで定められたルールで透明性を担保してと発言することを、「関与」という言い方をして何か問題があるように取り上げるのは、誤解を招きたいだけじゃないの?

だいたい、森氏辞任認可しては「辞任勧告をするべき(=関与しろ)」と言っていたメデイアが、後任人事に関しては「関与は怪しからん」という論調を展開するのは矛盾しているのでは。元々組織委員会は政府とは独立した組織だから、辞任に関しては関与できないのに、それを問題視すること自体がおかしいと思うし。森氏の発言に関しては、私はメディアと野党によるマッチポンプの結果だと思っているけれど、今度も「透明性を担保した明確なルールで」と当たり前の事を引き合いに出して、それが「関与した」と誤解を招くような言い方をしている。まさにメディア自身が政局を狙って、自分達の「報道」という枠を超えて「関与」を露骨にしている証拠じゃ無いだろうか。そう言う傲慢な態度こそ、ずっと大きな問題だと思う。

Courtyard by Marriott Tokyo Station

前回に続いてのCourtyard by Marriott Tokyo Stationは、BONVOY系3滞在(3泊目+25泊)。本来なら、まだスタートしたばかりの状態なんですが、BONVOYは今年も太っ腹というのか、それだけ状況は厳しいのか、今年もFSP会員レベルに応じて、必要宿泊数の50%をボーナスとしてアカウントに追加してくれました。期間限定で、宿泊数のダブルポイントキャンペーンも明日から始まるため、これならちょっとそのキャンペーンで頑張れば、今年も何とか目標達成出来るかも。

この日は、連休の谷間を利用してフライトをした帰りに、翌日も別目的でのフライトを予定していたので、こちらに宿泊することに。普段なら、東京駅からこのホテル周辺で食事をすることに困ることはないほどの飲食店が並んでいますが、羽田空港から東京駅に着いた19:30過ぎともなると、辛うじて駅構内の売店はまだ少し空いているものの、八重洲地下街やその周りの飲食店は、軒並み閉店モード。仕方が無いので、ホテルへ向かう途中にある7/11に入って、夕食代わりに軽く惣菜を購入して、あと翌日は早めにチェックアウトするため朝食代わりのパンなどを購入して、ホテルへ向かいました。

多分前回と同じデザインの部屋に入ったのは、もう20:00近く。念のため、手洗いの後シャワーを浴びてから、軽く食事をしたら、この日の予定はほぼ終わり。翌日のスケジュールの確認や、仕事のメール整理などをその後しましたが、翌日も早めに起床して06:30頃にはチェックアウトしたいので、適当なところで終わってベッド入ります。

翌朝は、目覚ましよりも30分位早めに目が覚めてしまい、一寸寝不足気味でしたが、シャワーで何とか眠気を払い、軽く前日購入していた朝食を取ってチェックアウトします。今回は、早めに出ると言う事も有り、チェックイン時に「エクスプレスチェックアウト」する旨伝えて用紙に確認の署名もしているので、フロントでの手続き無しでそのまま出かけることが出来ます。アメリカのホテルだと、フロント横の箱にルームキーを投函したりしますが、ここではそのまま部屋に残しておけば良い問いのこと。ルームキーも、スマホで代用出来るようになりつつ有るため、今後はリモートでチェックイン・アウト出来るようになりますが、そうなると実際に部屋に入らなくても「宿泊したこと」になるんだろうか。まぁ、ホテル側としては、実際に利用した実績が無くても、ちゃんと料金が引き落とせれば問題ないのだろうけど。

このホテル、新幹線を想定するとベストなロケーションですが、羽田空港へは、直近の銀座線京橋駅から新橋などで京急空港線(浅草線経由)を捕まえるか、新橋からJRで浜松町に出て、モノレールで移動するかの2択。接続が良いときには、30分一寸で到着出来ますが、乗換などが多い場合には40分以上掛かる場合も有り、一寸悩むところです。横浜シェラトンを利用して、京急横浜駅から羽田空港までの移動にも30分位かかますが、こちらは乗換無しで移動出来るので、同じ時間が掛かっても利便性は上。料金との兼ね合いなんですが、悩むところです。

2021年2月15日

汚れ役

森氏が辞任をして、その後任と思われた川淵氏が周りからのバッシングで辞退を明言。一点して、後任選びが難航することに。大会開催まで、残り5ヶ月という「ほぼ開始しているくらいの状況」なのに、そのトップの責任者を選んでいる時間は無いと思うのだけれど。しかも、「今度は女性が」「若い人が」「スポーツの有名人が」と、残っている仕事と責任の大きさを無視して、「見た目で選べ」とも採れるような意見をメディアは報じている。いゃいゃ、ここは社会的には無名でも、組織内では実力ある人を一本釣りで任命しなきゃ駄目でしょう。そう言う意味では、森氏の発言を批判するところまではまだ理解出来るとして、謝罪すら否定して辞任を強要させたメディアと野党の責任は重大と言って良いのでは。

普通の時期なら、7月の開催を睨んで、早いチームなどはそろそろ事前合宿などで日本や隣国に移動を始める頃じゃ無いだろうか。そうで無くても、本番を睨んで国際大会なども頻繁に開催されて、それを「練習」として日本でも審判や担当者の経験値を積んでいくような時期だと思うんですよね。今回は、コロナ禍のためにそんな事前準備も出来ず、多分ぶっつけ本番で当日に臨まないといけない。多少可能性があるのは、6月位から一般のワクチン接種が始まれば、7月の初めくらいには全体練習みたいな事も可能になるかもしれないけれど、それだって何か問題が見つかればそこから修正する時間なんて殆ど無いので、計画の変更とかリスクを取るようなことが、これまでの大会以上に多いはず。それらの責任やリスクを全て背負うのが「会長」なわけで、そこに将来有望な人材を配置することは、言い方は悪いけれどその人の人生を棒に振ることになるかも。だからこそと言っては失礼だけれど、森氏が最後に全ての責任を取る覚悟で会長職をやっていたと言う事も有るんじゃ無いだろうか。

 そんな中で、元産経新聞記者の福島香織氏による一連の発言は確かに的を射ていると思うのだけれど、会社経営のような継続性が必要な場合とは異なり、東京2020は今年の開催を達成するという、言ってくればワンタイムのイベントなわけで、一寸状況が違う気もする。前者は、ゴールのないマラソンレースみたいな物だけれど、後者は明確かなゴールと成果が決まっている、一度限りの競争みたいなものですから、そこに向かって最適化した人材を投入することが一番重要だと思う。継続性を考えたって、次の機会は何十年後になるわけですからね。その間には、世代も二回りくらい交替するだろうし。所で、一連の福島氏の発言は代替は私も同意できる物なんですが、このtweetに関しては、やはり彼女の元の現場である「メディア」的視線とでも言うようなバイアス感じる。結局は、森氏の謝罪態度が気に食わないと煽っているメディアの煽りを許して、でも矛先を変えることで立場が違ったという話に聞こえるんですが、それってメディア自体が自分達の報道姿勢に問題があると言っているのと同じでは。本当に今回の森氏の発言がジェンダー批判と思うなら、森氏の謝罪内容で判断するべきだし、少なくとも発言を撤回して謝罪しているそれ以上の対応は出来ないと思うのだけれど。

さらに言えば、森氏本人だけで無く、その家族にも圧力が掛かっていて、それをメディアが報じているけれど、その根本原因はメディア自身。そう言う意味でメディアの責任は重大だけれど、実はスポーツイベントの多くはメディアの発信力や影響力に依存しているのも事実。多分メディア内部での担当部局は違うのだけれど、相手に対しての依存度が高いこともあって、今回の様な状況でも明確な反論が組織委員会としては難しいのかな。そう言えば、米国NBCが批判したというニュースもあったけれど、あれもNBC本体が森氏批判をしたわけでは無く、NBCのサイトに批判記事が掲載された、ということらしい。それを確認せずに、NHK当たりもニュースで取り上げていたりするけれど、一度負の連鎖が始まると、どんどんそれが拡大して行くことの方がよほど深刻な話だと思う。で、ああいう森氏ご本人やその周り家族にまでの影響を考えると、やはり「火中の栗を拾う」人は、特に若い世代では躊躇するだろうし、多分持たないと思う。それこそ、小池百合子都知事くらいの図太い神経があれば乗り切るだろうけど、多分その時には大会は失敗するでしょうね。まぁ、彼女自身そんなリスクは取らないと思うけれど、少なくとも最悪の選択の一つであることは確かだな。それでも、誰かに会長をお願いしないといけない。誰が良いかという話しになるんですが、個人的にはソフトバンクの王会長なんかどうだろうか。知名度や実績は問題ない。実務に関しては、それこそ森氏を相談役としてスタッフとして実質的に動いて貰っても良いだろう。

10Best Readers’ Choice Awards

米国のUSA TODAY紙が実施した"10Best Readers’ Choice Awards"の記事(Original Page) 。"Best Airline"では、US Delataが1位で、2位がJetBlue、3位がSouthWest、というのがちょっとビックリ。ANAが4位でJALが8位ですが、まぁ米国国内線を多く網羅している米系航空会社が有利な事は確かだし。

今現在、米国の大手航空会社3社(Delta、American、UA)は、何れも過去破綻を経験して、かつ他会社を吸収合併した道を歩いてきているけれど、以前は「ここだけは乗るな」と酷評されていた旧Deltaと旧NorthWestが合併した、現Deltaが一番評価されているというのは、会社の努力もあるだろうけどある意味皮肉にも見える。UAも、旧Continentalと合併して、見た目UA、実質Continentalになったときには少し期待したし、その後良くなった時期もあったけれど、結局現在では3大航空会社の中では3番手に落ちた雰囲気だし。

今年も、まだ2月の中旬でこれからどうなるか分からないけれど、多少の制限はあるにしても海外への観光目的の渡航は出来るようになるんだろうか。UA MP 1K更新のためには、今の所UAのフライトを4回利用しないと駄目で、その為にはUSへ一度は飛ばないといけない。今の所、ハワイへのエントリーなら事前準備しておけば入国時の拘束が無いので、今後日本国内でのワクチン接種が進んでワクチン接種者の日本入国時の審査が緩和されれば、海外渡航も出来ない事は無いのだけれど。いずれにしても、夏休みの時期か秋ぐらいには、何としても一度渡米するつもりで今の所はいますが。寒くなると、また新型コロナウイルスがぶり返してきて、今ほどで無いにしても股入国制限が厳しくなりそうだし。

日本にもワクチンが到着して、明後日くらいからは医療従事者の方への接種が先ず始まるみたいですが、その後自分くらいに順番が回ってくるのはG.W.明け以降かなぁ。今の所ワクチンの有効期間は接種後3~6ヶ月位までは確認されているみたいなので、仮に6月とか7月に接種出来れば、7月から9月位の渡航時には「抗体あります」と言えそう。だからと言って、自由に旅行できるわけでは無いけれど、それでも今の状態よりはずっとマシになるかなぁ。早くそんな時間が戻る事を節に願うばかりです。

余震

土曜日の深夜に発生した、肘か日本大震災の余震と思われる強い地震。静岡県も、東部地域は結構揺れたみたいですが、ここ浜松では全く気がつかず、多分発生時にはまだ起きていたと思うんですが、テレビのテロップにも気がつかなかった。YouTubeを見ていたのかな。とにかく、地震には全く気がつかずに就寝して、翌朝起床してテレビを点けたら、どこのチャンネルも前日の地震のニュースを流していてビックリしました。

東日本大震災が発生したのは、10年前の3月11日。丁度金曜日だったので、私はいつものように週一の新幹線通勤で横浜のオフィスに居たときでした。高層ビルの最上階のオフィスがあったので、地震発生時の長い周期の揺れは婦負までも良く記憶しています。あの時は、都内の交通機関も止まってしまい、そのままオフィス待機となったりして、大騒動でしたが、よくよく考えると地震の揺れによる災害よりも、その後の津波被害が殆どと言っても良いくらいだったんですよね。

今回は震源地が陸地に近いという事で、津波被害は無いみたいですが、これが震災時の半分の規模の津波でも発生したら、また大きな被害が発生したかも。大規模な堤防を作った地域、リスクを承知して元の土地に戻った地域、未だ更地のままの地域、高台に避難した地域、その土地土地で震災後の対策はそれぞれだけれど、やはり恐いのは「津波」被害ですよね。地震が多い日本の建物は、よほどの事が無い限りは地震で倒壊することも少ないだろうし。とは言っても、阪神大震災とか東人大震災クラスの直下型地震が発生すれば、そんなことも言っていられないけれど。

今回は被害どころか、その発生にすら気がつかないくらいだったけれど、これを一つの機会として、備蓄の確認とか倒れそうな家具とか物の確認とかする切掛にしないと。とは言っても、今日は久しぶりの雨の朝で、この後お昼頃位まで結構強い雨が続くらしい。そうなると、外に出るのも億劫になってしまい、そんな貴重な切掛も結局は「思っただけ」に終わってしまいそう。現地では、大きな土砂崩れで高速道路が通行止めになったり、交通機関にも大きな影響が出ているけれど、幸いにも浜松ではそう言う事はない。その分、しっかり自分のみの周りを確認する機会に生かさないと。「余震」は当事者にとっては本震を思い出される嫌な存在だけれど、忘れがちな備えをその都度思い出させる貴重な機会とも思わないと、あの時の経験が消えてします。

2021年2月14日

署名の重み

森氏の一連の発言に対して、再発防止など求める署名が13万件を超えるまで集まったと報じるNHKのニュース(記事)。 「13万件」と聞くと「凄いなぁ」と思うけれど、でもその署名がインターネットの「change.org」で行われたとなると、「なぁーんだ」で終わってしまう。誰でも、何回でも「署名」出来るシステムですから、極端な話一人が13万の署名を投稿することも可能ですから。

少し前に、愛知県の大村知事リコール署名の騒動があり、40万件を超える署名が集まったけれど、そのうちの30万件以上が不正な物として認定されて問題になりました。確かに、八割を超えるような不正署名は問題だけれど、それでもあの署名は実際に人が氏名を書いていたものなので、残り何万人という人の署名は「生きている」と言って良いでしょう。その署名活動が、結果的に効力を持つかどうかは別にして、何万人という人が賛同したと言う事は「事実」と言って良いと思います。一方で、インターネット上の「署名サイト」は、個々の書込者を区別しているわけでも無いし、同一IDから複数の書込があったかどうかも確認していないわけで、書き込まれた署名の数は、必ずしも賛同者の数とは言い難い。強いて言えば、その署名目的となった事柄が、多少なりとも世間のトレンドにある、と言う事くらいしか分からない。と言うか、それすらも疑わしいと感じられるのが、最近の傾向ですよね。せめて同一IDからの複数署名を禁止すればまだしも、仮にそう言うフィルターがあったとしても、インターネットのID等は幾らでも生成可能ですし。

インターネットがブームとなる黎明期、会員登録とか懸賞応募とかで自分のメルアドを登録するときに、所謂「捨てアカ禁止」というルールがありました。例えば当時なら、NiftyとかBiglobeとか、特定のプロバイダーに登録して固有のIDを使用するのなら問題無いけれど、当時ならYahooとかで幾らでも自由に登録できるIDを使用しての登録は駄目というもの。その後、Yahoo等のパブリックのID登録がそれなりに制限を設けたり、個人でドメイン登録して幾らでもID生成できるようになると、そう言うIDでも認めざるを得なくなってきて、それが今のような状態にも繋がるわけですが。それこそ、例えば署名時には自分のマイナンバーを使用して、「一人一回限り」を証明しないと無効になる、位のことがそのうち出てくるのかも。逆に、そう言うスクリーニングが可能になれば、今の手書きで集める署名活動もネットでも可能になるかもしれない。只、韓国では確か全国民が持つID番号をネット利用時に登録するようになっているのに、それでも成りすましが生まれると言うくらいイタチごっこの世界でもあるので、日本では余り意味を持たないのかもしれないなぁ。

NHK自身が、ネット署名の無意味さを理解してこう言う報道をしているのか、理解していないのか分からないけれど、無邪気に「これだけ集まりました」なんて言う報道をするから、同じような事をやる人がいつまでたっても出てくるんでしょうね。それに、自分に不都合な物なら取り上げないだろうし。例えば、「受信料撤廃」みたいな署名活動をして、それが10万人超えたら、NHKは今回の様に取り上げるのだろうか。多分、100万件、1000万件集まっても、その時は報じないだろうし。本来なら、ネットワークという新しい社会基盤に即した、手軽で信頼出来る仕組みが作れるはずなんですが、安易にそれと似て非なるシステムが有名になってしまうと、本家のシステムが登場しても評価されない無くなってしまう。結局は、「署名活動」そのものに対しての信頼性が失われていく切っ掛けになるような気がしますね。

不確実の積み重ね

以下略ちゃんの記事から、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の記者会見での出来事について。この件に関しては、いろいろ意見は出ているけれど、その議論の発端且つ一番の問題点は、朝日新聞サンフランシスコ支局長、尾形聡彦氏のtweetで、「椅子を引くためだけに出てきた」と断定していることじゃないだろうか。本当に、その為だけに登場したのか、何の確証も無いはずだし、サンフランシスコに駐在しているのであれば、現場で直接取材したわけでも無いはず。つまり、配信された映像から、個人の思い込み・想像で決めつけた発言をしているわけで、それってメディアの仮にも支局長たる立場の人間として、資質は十分なんだろうかという疑問を感じます。そして、最後には「性別役割分業」とまで言っている。女性だからこの仕事を命じたという確証はあるんだろうか。さらに、立憲民主党の蓮舫氏がretweetして、いつものように「怪しからん」と噛みついているのだけれど、直ぐ過去の代表選挙で、自分は男性に椅子を引いて貰っていたことが指摘されてしまういつものブーメラン。

多くの反論では、ホテル等では普通に行われていると指摘しているけれど、この会場が何処かは不明。何処かのホテルのホールを借りて会見をしているなら、この女性はホテルスタッフかもしれないけれど、入場時の映像を見るとこの女性が先頭を歩いて、組織委員会の武藤氏ともう一人の男性を中央の演壇に案内しているんですよね。で、椅子を引いて武藤氏を迎え入れている。自分の想像では、多分会場は組織委員会が入っているビル(テレコムセンターかトリトンスクエア)で、この女性は組織委員会の広報担当じゃないだろうか。だから、手には多分資料と思われる紙の束を持っているし、自ら先導して案内している。仮にホテルのホールなら、ドアを入ったところで先導のスタッフは多分止まってそのまま促すだろうし目立つような紙の束は手に持っていないでしょう。さらに演壇には別のスタッフが待ち構えて、着席を促すように思います。それなら、尚更身内がわざわざ椅子を引くなんて事をする必要は無いんじゃないかと言われそうだけれど、広報担当者ならこの会見の主役である武藤氏の存在を印象づけたいだろうし、複数箇所ある椅子のどこに座るのか、それを明示する意味もあるんじゃ無いだろうか。広報担当者の仕事として、会見を成功裏に行うための「作業」の一つの様な気がします。

何れにせよ、短い映像を見ただけで、あるいはそこに登場したのが女性だからと、短絡的に反応するのは文字通り「大人げない」というか何というか。例えば、この女性が司会役として横に立っていたのに、武藤氏が自分の椅子を引けと命じたとか、実は男性スタッフが既に待機していたけれど、それとは別の女性スタッフを呼びつけて引かせたとかいうのであれば、それならまだ彼らの主張を理解出来ないことは無いけれど、少なくとも映像からはそんな様子は伺えない。森氏関連の会見だから、あるいは今メディアでホットになっている話題だからか、余りにバイアスの掛かった状態で見るから、そんな発想しか出来なくなっているんじゃ無いだろうか。「幽霊がいる」と思い始めたら、木が揺れても、風の音を聞いても、全て幽霊のせいと思うようなものじゃ無いだろうか。

仮にこの映像から「女性蔑視」と言いたいのであれば、最初の方に映っている記者席の様子に関しては何か感想は生まれないのだろうか。ざっと見ると、女性の後ろ姿らしき人は3~4人で、後の7~8人は男性なんですが、それは許されるの?「いゃ、映像では左半分しか映っていないだけで、右半分にはもっと女性がいる」とでも言うのだろうか。それはそれで説得力ない反論だし。会見だろうと、プライベートの食事だろうと、結婚式だろうと、椅子を引いて迎えるというのは最大の敬意とおもてなしの表現だと思うんですよね。となれば、この会見の主役である武藤氏がそのように対応されても不思議は無いし不遜でもない。武藤氏自身が、「こう言う演出をしろ」と命じたのであれば、また違ってくるけれど、そんな確証もこれだけでは分からないわけで、となれば一般的な事柄や状況を類推して、今回の除隊がかけ離れていなければ問題ないのでは。今大きな問題(というか、個人的には大きな扇動と思うけれど)に関わるからと敏感になるのはその人の勝手だけれど、だからこそちゃんとその理屈が理解出来る取り上げ方をしないと、自分で自分達の首を絞める結果しか生まないという事をもっと真剣に考えるべきだと思う。自分で墓穴を掘るのは勝手だけれど、それによって本来の男女平等とか性差別解消というゴールが遠くなることの方が問題だと思う。

ワイヤレスマイク

金曜日の夜、何気にテレビを見ていたらCX系列で放送されている「ダウンタウンDX」が放送されていて、この回はいつもの宴会モードでの話ではなく、「滑らない話」的な回でした。で、その中で出演していた藤原紀香さんが、放送局でよく使われているワイヤレスマイクの本体部分が邪魔という話をしていてちょっとおもしろいな、と。

大きめのタバコの箱位の本体と、そこからケーブルで繋がれたマイクという構成ですが、この本体を止めるために、男性なら大概はズボンのベルトがあるのでそこに引っかけるけれど、女性の場合は必ずしもそう言うベルトがあるわけでは無いので、その扱いに困るという話。で、藤原さんとしては、折角の衣装を綺麗に見せるために、わざわざ太股に止めるバンドを作ったとか言う話にもビックリ。その後、てレップで、実は20年位そのワイヤレスマイクの機材は変わっていないという説明が表示されて、これもビックリ。音声を飛ばすだけなんだから、もっと小型化も今の技術なら可能だと思うのに、何で更新しないのか凄く不思議に。ぱっと思いついたのは、複数のワイヤレスマイクからの電波を受信して、ワイヤードマイクのミキサー的機能の機材が更新されないので、その子機とも言うべき一人一人が装着するデバイスも変えられないのかなと言う事。20年前というと、アナログ方式だろうか。そうなると、一つ一つ個別の周波数設定になっているかもしれない。デジタルなら、一つの周波数でも複数の音声データを混在させることも可能だけれど、20年前からの技術だとまだそこまでは普及して居ない気がしますね。

例えば、スタジオ程度の空間で使用する事を前提にすれば、無線部分はBluetoothでも良いでしょう。そうなると、本体はかなり小型化できるだろうから、バッテリーをある程度大きなものにしても、多分今の半分以下のサイズには十分出来るだろうし、け、形状にしても例えば薄型の物とか細長い物とか、着用する人の衣装に合わせた形状にすることも可能だと思う。 多分一番容量を占めているのはバッテリーだと思うんですよね。1時間、2時間の収録ならまだしも、数時間とか一日がかりの収録だと、途中でバッテリーが放電して音声が切れても困るし、それなりに大容量を準備しないといけない。しかも、使い回しなどが聞くように、内蔵タイプでも取りだして共通に使えるようなカートリッジ式にしているだろうから、それもちょっと大きくなる理由かもしれない。色々理由は想像出来るんですが、でもある程度利用出来る機会は限定されるだろうけど、それこそ今のピンマイクくらいのサイズでも使えるようなワイヤレスマイクって、そんなに難しいとは思えないのだけれど。

似たような環境としては、フットボールの場合はスポッターシステムがあります。フィールドのコーチ陣と、スタンドの高い下に陣取っているスポッター陣が、ヘッドセットで会話して情報交換するんですが、昔は一人対一人が直接ケーブル接続して話しをしていました。だから、例えばフィールドの別のコーチがスポッター担当者と話しをしたい場合には、ヘッドセットを借り無いと駄目。基本的には、ずっと同じ人同士が試合中は話をするしかなかった。しかも、上から下に何本もケーブルを伸ばさないと行けないので、それも大変。だから、昔はオフェンス用に1本、ディフェンス用に1本位しか利用することは出来ませんでしたねぇ。それが、時代が変わり、音声をデジタルにして伝達できるようになると、スポッター席やフィールドで一度データを合成して、それを相手側に伝達して再度分離してそれぞれの担当者に伝え分けることが出来るようになりました。ですから、途中の接続するケーブルは1本あればよくなり、かなりらくになりましたねぇ。ただ、予め話をする同氏のチャンネル設定をしておかないといけないので、それは注意が必要だけれど。実は、ワイヤレスのものもあるんですが、日本の競技場は結構利用が厳しいところが多くて、使えるスタジアムが限定されていたりします。昔は、無線だと盗聴されると言われていましたが、流石にデジタルで暗号化されたら、試合中に何とかなるものでも無いので、そう言う心配は無用になったけれど。でも、やはり無線だとどうしても電波状態がスタジアムの条件で変わることも多くて、トライアルで使用しても途中から使えなくなったことも。特に、コーチ陣はフィールドを移動しながら利用するので、それで電波状況が結構変わったりして大変なんですよね。包装業界でピンマイクが改善されたら、アメフト業界にも波及するだろうか。あるいは、逆にアメフト業界の進歩が放送業界に行かされる時代がくるかも。

2021年2月13日

ネットで出る本性

昔、良く巡回していたブログサイトの一つに「社会派ブロガー」を名乗っていた「ちきりん」氏のサイトがありました。確か当時は、仕事(証券関係の会社勤務だったかな)をしつつ、時間のある時に記事を書きためて、週に数本の記事を公開されていました。個人の趣味的な話とか、旅行記のような物とは別に、確か週に1~2本世相を斬るような内容の記事が投稿されていて、これが自分的にはかなり面白くまた参考になる話が多かったので、個人的には結構ファンでした。世間的にも結構話題となり、過去の記事をまとめた書籍とかも何冊か出版されたと記憶しています。

それが4~5年位前だったかなぁ、確かマンションを購入して生活拠点が確保出来たので、今後は文筆業一本で自分の思い描いていたライフスタイルを優先するみたいなことを書かれていて、以降は仕事は辞めてブログなどの記事や書籍出版のみの生活がスタートしたとの事。その頃からでしょうか、ちょっと彼女の記事の傾向か変わってきて、以前ほどの切れ味を感じなくなり、かつ話の結論というか流れが、自分の書籍や過去記事などへ誘導するような形式に変わって言ったんですよね。まぁ、文筆業で生計を立てると言っていたので、そういう「営業活動」も必要だろうなぁと、当初は好意的考えていたんですが、段々とその傾向が、言い方は悪いんですが「露骨」になってきて、ちょっと記事を読むのがしんどくなってきました。

そんなこともあって、もう数年以上彼女の記事は読んでいないのですが、時々彼女の記事や発言がネットに流れてきて目に入ることがありました。で、何か以前と比べて雰囲気が変わってきたなぁとは思っていたんですが、決定的だったのが今回の森氏の発言と一連の騒動に関して、かなり過激な発言をtweetしたこと。何というか中国の共産主義社会を更に凝縮したような内容で、ちょっと信じられない。いゃ、批判するのはいいのですが、「中国共産党やってたみたいに再教育キャンプとかに入れたほうがいいんじゃないかと思うよ」というのは明らかに言い過ぎでは。それって、「教育」ではなく「強制キャンプ」だろうし。考え方の違いを説くという意味で「教育する」というのは、まぁある程度正しい表現だと思うけれど、適切な言い方は「躾け」じゃないだろうか。性別や生まれ育ちで差別していけない、というのは「勉強して身につく物」と言うよりは「躾けられて身につける物」だと思うけれど。それに、本来の「教育」という意味に対して、中国共産党の「再教育キャンプ」というのは、同じ「教育」とは名乗っているけれど全く別物だと思う。


ただ、余りに彼女らしくない内容で、何があったのか不思議です。一つ思いついたのは、実はあの手のアカウントは複数の担当者が「中の人」になって投稿する場合があるんですが、もしかしたら彼女のアカウントも「中の人」が居て、たまたま過激な内容を投稿してしまったのか、と言う事。最近でも、新聞社とか企業の公式アカウントで、中の人がアカウント間違いなのか、日頃とは全く異なる個人的な鬱憤晴らしみたいな投稿をする事がありますが、まさにそんな感じ。一応個人アカウントのはずなんだけれど、その辺りは「企業化」しているのだろうか。それはそれで、ちょっとガッカリなんですが。まぁ、ネットというのは知らない間にその人の本性みたいな物が見えるときがあるので、実は... という話なのだろうか。いずれにしても、以前からの変化を思い返してみると、案外不思議では無い気もするんですが、それでも何が理由・原因でそうなったのか、その部分に逆に興味が生まれたりします。まぁ、自分も注意しないと。

納得いかない「ゴミ袋」

先日、ちょっとした買い物をするために、近くのコンビニ(7/11)に寄ったときの事。ふと視線に、浜松市の有料ゴミ袋が陳列されている棚が目に入り、そう言えば一番よく使う30Lの袋がそろそろ切れるなぁと思いだして、一つ買い物籠に入れました。その他、日用品とかお菓子とかアイスクリームなどを購入してレジへ。ピッ、ピッ、ピッと品物のバーコードをスキャンして「〇〇円です」「iDでお願いします」と、いつものように電子マネーで支払おうとしたところ...

レジ端末が「現金払いが必要です」と、初めて見るメッセージが表示されます。対応していた店員さんも初めてらしくて、もう一度品物を確認して見ますが、やはり精算しようとすると同じメッセージが。慌てて、先輩社員さんに状況を説明すると、一つ購入した浜松市のレジ袋が、現金化NANACOでしか支払が出来ないとの事。「えっ?」と暫く硬直しましたが、NANACOを使用していないので、仕方なくゴミ袋のみ現金払い(因みに82円)しましたが、どうにも納得いきません。

実は、ゴミ袋は、いつもの自宅近くのイオンで日用品の買い物の時に一緒に購入しています。ここでは、現金は勿論、電子マネーにクレジットカードにと、これまでこのような経験をしたことは無い。契約している企業による違いなんだろうけど、こちらのお店ではOKなのに、そちらのお店では駄目というのが、消費者目線ではどうにも納得出来ない。実は、地元大手のドラッグストアーでも同じような事があって、折角電子マネーか利用できるのに、同系列の交通系でもSuicaは駄目だけれど、NANACOなら良いとか、もう一寸流動性を上げて欲しい。

昔は、公共料金とかの支払いは、銀行とか郵便局へ振込用紙を持っていって振り込むしか無かったので凄く大変でしたが、今ではコンビニでも支払や購入出来るようになって、確かに改善はしている。でも、同じ場所で同じ時に購入したのに、こっちは支払可能でこっちは支払不可何て言うことを、レジに並んで財布を出してから言われても、こちらは困ってしまいます。せめて陳列棚に「この商品は現金のみ使用可能」とか、あるいはそう言う物をまとめたコーナーをつくって欲しい。逆に、郵便局なんかは、以前は現金のみだったのに、今では電子マネーやQR決済にクレジットカードまで利用可能になっている。端末の導入コストとか、手数料の支払いとか、店舗の負担が大きいのは分かるけれど、もう一寸何とかなら無いものだろうか。一緒にまとめて生産出来るなら、ゴミ袋と一緒に他の物も一緒に購入しようと購買機会が広がると思うんですけどね。何れにしても、今後はコンビニでゴミ袋は購入しないことにします。これも貴重な、"Lesson's Learned"(笑)です。

2021年2月12日

カンカラコモデケア

喜多野土竜氏のnote記事から、「カンカラコモデケアの問題点」について。 毎日新聞でそんな文章作成作法が推奨されていたとは全く知りませんでしたが、そう聞いた後であの新聞社の過去の記事を思い返してみると、凄く納得出来る気がする。

作家の笹本祐一氏が問題提起されているtweetを引用する形で説明されていますが、エッセイとか何かの紀行文なら理解出来るけれど、事実を伝えるべき「新聞記事」の中に、主観的感想や演出するバイアスにフィルターみたいな物を含めたら、それって「ノンフィクションの形を取ったフィクション」にしかならない。さらに言えば、「デ」は「データのデ」らしいけれど、そのデータだって恣意的に好ましい値のみ利用すれば、如何様にも解釈できるわけで、これはすでに色々な記事で実証済み。結局、「新聞記事」というお墨付きの元、個人的あるいは組織的な「主張」が公の公正な情報として伝搬されて、読者に謝った認識を植え付けていくわけですね。

新聞社としても私企業だから、当然部数は伸ばさないといけないし、それがあって広告も取ることが出来るので、読まれる記事を書くことは経済活動としては重要だと思うけれど、其れ以前にやはり公共的立場として「事実」を伝えるという使命を忘れて貰っては困ります。昔はそれでも、新聞紙面では事実報道に力を入れて、その後にそれらをまとめた「特集記事」であったり、まとめの書籍などを制作して居た頃は、まだどちらも理解出来るし納得出来たけれど、最近は最初から「我々の真実を伝える」という事で、鼻から信用できない情報が一面を飾ったりしています。

問題なのは、それがその紙面だけに収まっていればまだしも、直ぐにネットを通じて大規模に拡散していくこと。そして、一度拡散してしまうと、後から幾ら修正しても元には戻らず、またそれがいつの間にか「事実」として一部ではあるけれど定着してしまうこと。その為に、どんどん意見対立も激しくなるし、真面目に登録しようとしても決裂の度合いが酷くなるばかりで、妥協点とか共通認識なんて生まれないような状態にどんどんなっていきます。それも、元々の情報にバイアスやフィルターが掛かっているからで、そう言う意味ではこの毎日新聞の「カンカラコモデケア」なんていう作法は百害あって一利無しと言い切っていいんじゃ無いだろうか。例えば、この作法を利用して論文と書いたら堂だろうか。少なくとも技術系や科学系の論文では即却下でしょうね。でも、人文系特に社会学とかあたりだと、凄く受けそうな気がする。そう思うと、最近のその手の学者先生の活躍具合も納得出来たりして。

空中浮遊映像技術

村上開明堂」という社名を初めて聞くと、何か漢方薬のお店かと誤解しそうになりますが、地元静岡県(静岡市)の有名一流企業で、 自動車のバックミラーでは国内シェアトップで有り、その他カーブミラーとかサッシ窓等も大手で、結構サッシ窓の隅の方に「村上開明堂」というシールが貼られていたりします。

その会社が、「空中浮遊映像技術」を利用した、非接触型のインターフェースを開発して、サンプル出荷を始めるというリリース記事。空中浮遊映像技術は京都のベンチャー企業である「株式会社パリティ・イノベーションズ」との協業により、そこに村上開明堂のミラー技術などを組み合わせて実用性の高い物に仕上げて居るみたいですね。

今は、対コロナという事で、急に非接触インターフェースが注目されているけれど、空中で「何かを押した・操作した」という指や手の動作を検知することはカメラと組み合わせたらそんなに難しくないと思うけれど、その為の土台というか目印となる物が無いと、操作動作が統一されなくて誤差や機能不全が多発しそう。ホログラムじゃないけれど、空中に映像投影できれば、仮に操作した手応え(フィードバック)が無くても、ユーザーとしてはかなり印象が変わると思うので、この映像技術は重要ですよね。とは言っても、何も無い空中に何か「絵」を書くのは難しいわけで、過去の技術だと鏡を組み合わせて空中投影するものが多かった気がします。その為、サイズや映像位置などに制限が生まれるけれど、今回の技術だとそう言う制限は大分改善されていそう。

リリース記事のサンプル映像を見ると、既存の物理的なスイッチの上(少し離れた空中)に、投影されるような印象ですが、これってその位置を移動させることとか出来るんだろうか。例えば、大人だと標準の位置だけれど、子供とか車いすの人の場合には、もっと低い位置に投影するようにするとか。また、通常は右利きの操作を想定しているけれど、場合によっては左利き用に反対側に投影出来るとか、さらには手の不自由な人向けに、バタン配置やサイズに全体のデザイン等瞬時に変更出来るとか。さらに言えば、物理的なスイッチだとどうしても摩耗して動作不良に繋がるけれど、こちらは映像投影して仮想的にスイッチ操作を認識するわけだから、例えば使用頻度の高いような場所にも向いているだろうし。パソコンに内蔵出来れば、例えばファンクションキー等はキーボードに内蔵せずに、この技術で外に出して自由に配置できるようにしたら、結構便利なんじゃないだろうか。面白い技術だと思うし、今後ユーザーインターフェースの核になりそうな気がする。

森氏辞任

まぁ、予想はされていたけれど、五輪組織委員会の森会長が今日にも辞任を表明する様子。後任には、元Jリーグチェアマンの川淵氏が就任するようですが、まぁ順当なのかな。一部には、安倍前総理がという話も有ったみたいですが、知名度等ではそれもありかもしれないけれど、残り半年で東京2020を成功にまで持って行くには、やはりスポーツ界、それも国際的に知名度だけで無く実績もある人で無いと難しいでしょうから、そう言う意味では川淵氏以外ではちょっと思いつかない。

で、これはある意味逆転の発想だと思うのだけれど、辞任した森氏を「相談役」として川淵氏のスタッフ的な位置に止めることで、実質的に森氏の影響力を活用しつつ、外向きは今回の問題に決着を付ける感じ。個人的には、森氏の発言自体が歪曲して報道され、それを野党などが政局に利用して居ることの方が大きな不信感があるわけで、少なくとも軽率な発言をしてしまった森氏が謝罪をして発言を取り消したところで、本来ならこの問題は終結しているべき話だと思う。それを、森氏自身の女性蔑視問題から、日本全体の女性蔑視問題にまでフレームアップさせるのは不適切だと思うし、それを言うのであれば、「言葉」ではなく「行為・行動」で女性に対して差別的な行為をした、国会議員達とか、元文科相の事務次官とか、元都知事候補の元キャスターとか、買春騒動で知事を辞任した時期衆議院選挙立候補予定者とか、追求されるべき人物は幾らでもこれまで生まれているのに、殆ど糾弾されることも無く、逆に彼らの中では「ヒーロー」として扱われているところで、騒いでいる人達の多くが何か恣意的なものを持っていると感じてしまう。

一番の問題は、本当にどう言う発言がされたのかという「証拠」が無いまま、メディア各社が各自で文字おこしをした文章が「証拠」として扱われて、それがいつの間にか、伝聞照会をした森氏自身の発言にすり替わり、さらに女性理事登用を推奨している発言の中の一部を切り出して女性蔑視と批判し、それを国内メディアに同居している海外メディアが配信して、それを受けて「国外からも批判を受けている」と国内メディアがマッチポンプをする。もう、これって犯罪レベルの行為とも感じられるくらい。

男女平等は重要な考え方で有り今では「常識以前」の話でもあることは事実。さらに言えば、女性蔑視が許されないのと動揺に、男性蔑視だって許されないはず。そう言う事を主張する人達の中には正論と感じる意見や批評をする人達も多く存在するけれど、ごく一部の人達はそう言う許されざるものを「排斥すること」が目的になっているような発言や行動ばかりするから支持されない。悪い事をしたから排除しろ、が許されるなら、裁判なんて不要になるし、さらに言えば個人の勝手な解釈でそれが実行出来てしまう。今回の森氏の発言が問題だと考える人達は、厳しい言葉で森氏を非難したけれど、納得出来るように諭した人は自分は今回見たことが無かったのですが、それが彼らの行動の問題点だと思う。「多様性」とか「平等」と言いつつも、それははみ出しものを排除することで全体を均質化する事を考えているだけだと思う。その先には、多分そのうちに性別すら差別と言い出すんだろうな。 

2021年2月11日

更新日

昨日は毎月恒例、Windowsの月例アップデートの日でしたが、今回はTCP/IPに関係する脆弱性の問題修正が含まれており、こちらはかなり重大な更新。いつもは慎重に更新適用するのですが、今回はちょっと心配も有り交信可能になると速攻で適用しました。

で、Windowsだけでなく、Adobeからも深刻な脆弱性のリリースが。こちらはまだ更新適用されていなかったので、Adobeを入れているマスター機(デスクトップ機)とモバイル機でCreative Cloudを起動して、更新可能になっていたパッチをそれぞれ適用しておきました。モバイル機には、PhotoshopとIllustratorしか入っていないのでまだ更新作業は楽なんですが、マスター機にはそれ以外のAdobeアプリも入れているので、ちょっと大変でした。

先日、接触確認アプリ「COCOA」の不具合が問題になっていましたが、ソフトウェア製品では残念ながらこの手の問題をゼロにする事は事実上不可能な半面、こうやって準備が出来れば即座に更新出来るのはソフトウェアのメリット。ハードウェアだと、一部か全部を取り替えるしか修正方法は無いのですからね。とは言っても、ソフトウェアも昔は修正バージョンをリリースして、以前のバージョンを削除(アンインストール)してから修正版を入れ直す必要が有りました。OSも含めて、色々ソフトウェア技術の進展があって、今のようにインストールしたままでも更新適用出来たり、入れ替えるにしても自動的にアンインストール/インストール出来るようになって、ユーザーエクスピアレンスは格段に向上しています。

COCOAの不具合は、2月チュ順くらいにリリースされるみたいですが、Android/iOSアプリだから言ったん更新サーバーに上がれば自動的に更新されるはず。まぁ、修正される問題点がかなり致命的でかつ長期間放置されたままだったことは問題ですが、いかに素早く更新を準備して更新作業するかが現実的には重要な部分。その点に関しては、批判するのでは無く、寄り効果的効率的にその作業が進むような建設的な意見を期待したいですよね。

やっぱり信じられないメディア

今回も森氏の発言に関して何ですが、どうも最初に見た発言内容と肝心な部分が違うらしい。ここで指摘されているけれど、朝日新聞や「全文」として掲載している日刊スポーツの記事では、

女性がいま5人か。女性は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。

と「女性は競争意識が強い」という根拠不明な女性蔑視と取られても仕方の無い言葉が使われている。でも毎日新聞の記事では、

女性が10人くらいいるのか、今は5人か。女性は優れており、競争意識が強い。誰か一人が手を挙げて言われると、自分も言わないといけないと思うんでしょうね。それでみんな発言される。

 と、「女性は優れており,競争意識が強い」と前向きなポジティブな言い方に感じられます。正直、毎日新聞掲載の言い方をしたのであれば、少なくともこの点に関しては「女性蔑視」というのは言いがかりに近いでしょう。だから、朝日新聞掲載の言い方では、「競争意識が強くて発言が終わらないから,時間が延びる。だから制限が必要」と否定的に続く文章が感じられるけれど、毎日新聞の言い方だと「競争意識が強く活発になるから、時間制限しないと中々終わらない」と、ある意味「嬉しい悲鳴」とも言える言い方に感じられます。

さらには、最後の方の話にしても、朝日新聞では、

私どもの組織委員会にも女性は何人いたっけ? 7人くらいか。7人くらいおりますが、みんなわきまえておられて。みんな競技団体からのご出身であり、国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですから、お話もシュッとして、的を射た、そういう我々は非常に役立っておりますが。次は女性を選ぼうと、そういうわけであります。

に対して、毎日新聞では、

 私どもの組織委にも女性は何人いる? 7人くらいかな。みんなわきまえておられる。みんな競技団体からのご出身、また国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。お話もきちっと的を射ており、欠員があればすぐ女性を選ぼうとなる。

と,微妙に異なります。この会見は、オンラインで行われていて、しかも森氏の発言は予定が無かったのに、JOCの山下会長に振られて話をこれらの話をしたらしい。だから、首相答弁のように正式な発言録が残っているわけでも無いだろうし、発言内容にしてもメディア各社が録音したものを文字おこししたものだろうけれど、それにしてもかなり言い方にしても内容にしても違いが大きすぎる気がします。少なくとも「全文」と言っているのに、言い方も含めてこれだけ違いすぎては「全文」の意味が無いのでは。

仮に、毎日新聞に掲載されているように「女性は優れており、競争意識が強い。」であれば、女性の積極性を誉めているもので、何も差別発言に繋がるものでは無い。世の中的には、もう朝日新聞版の発言内容で吹き上がっているけれど、もし録画したものとかあるなら何らかの形で公開して、ちゃんと森氏の本当の発言を公開するべきだと思う。で無いと、メディアの勝手な解釈で濡れ衣を着せられて、そのまま根も葉もないデマで辞任までさせられるという、とんでもない事態が生まれてしまうことに。それって、もう誤報とか虚報とかのレベルでは無く、犯罪に近い行為じゃ無いだろうか。森氏の実際の発言内容が分からないので断定は出来ないけれど、でも少なくとも「当日どう言う発言をしたのか」という根本を、先ずは確認しないとこの件に関してはこれ以上メディアが取り上げる意味は無いと思う。

掟破りの代償

いつかは出るんじゃ無いかなぁと思っていたけれど、やっぱり出ちゃいましたね、メディア関係者からの新型コロナウイルス陽性者が。しかも、日本入国後の隔離期間要請を無視してパーティー参加して感染拡大していたという、一寸質が悪い話。 

クラスターをトレースしたところ、このロイター通信の記者「A氏」は、昨年の12月22日に日本に戻り、12月25日に都内のパプでのパーティー(友人ら9人)に参加したとのこと。実は、静岡県でこのイギリスで発見された変異株感染者が確認されたのは今年の1月19日ですが、3人の感染者は1月の3日から10日に掛けて発症しています。あくまでタイミング的な問題ですが、関係あるのかなぁ。距離的には、一寸接点があるとは思えない。ただ、過去の検体を調べたところ、もう11月位からこの変異株が国内に存在していたみたいなので、結構以前から持ち込まれていたもので、このA氏が最初に持ち込んだわけでは無いのだろうけど、でもその軽率な行動は批判されるべきものだし、「記者」というそう言う情報には十分に接していて、しかもそれなりに理解力のあると思われるのに、ですし。

例えば、同じ感染する場合でも、通常の仕事の中で知らないうちに感染していた、というのであればまだしも、リスクを軽減するための要請を破っての行動が原因なわけですから、本人だけで無く所属企業に関してもそれなりに道義的な責任もあるのでは。しかも、「メディア」という,本来ならそう言う情報を一番啓蒙しないといけない存在ですし。余り煽るつもりは無いけれど、でもこれまでの行動行為を見ていると、やはりお咎め無しと言うわけには行かないんじゃ無いだろうか。でも、結局は「反省して、今後再発防止に努めます」と言って終わりだろうけど。

まぁ、「文春砲」に打たれたロイターとしても、どの様に今後対応するのか、そこにメディアとしての矜持が現れでしょうね。いつものような、典型的な謝罪で終わるのか、それなりに現状の問題点とか反省点を,ちゃんと納得出来るような記事として、メディアとしての役割を果たすのか。ただ、ロイターとは言え東京支社の話なので、ロイター内部としてもそんなに大げさに取り上げられない・取り上げたくないだろうし、多分消極的に謝罪してそのまま立ち消えになることを待つだけだろうなあ。でも、ネットの時代、その「記録」はずっと残るから、今後も指摘され続けることは確かでしょうね。それは、結構高い代償になるように思う。

[追記] ロイターのtwitterでは、このA記者は既に解雇されたようだけれど、何か唐突感が。で、解雇して終わりでは無く、ちゃんと背景説明とか会社の方針とか、そういう部分もしっかりと発表して欲しいけれど、多分これで幕引きなんだろうなぁ。

2021年2月10日

冷凍保存の未来

素材そのものの味を変えずに冷凍できる技術に関しての記事。 冷凍機器メーカーの「アビー」代表取締役社長の大和田哲男氏は、確か私も以前「ガイアの夜明け」で観た記憶があり、その時に時期を利用して冷凍すると、素材の細胞破壊が起こらずそのまま冷凍保存できると言う話に「目から鱗」と驚いた記憶があります。

記事にも書かれていますが、冷凍する技術界開発のために、逆に温める機能である電子レンジの挙動からその原理を思いつくというのは面白いですよね。技術や科学世界では往々にして聞く話ではあるけれど、やはりその辺り自然の摂理というか原理というものは、複雑なんだけれど単純にその仕組みを実現しているんでしょうね。

この技術が利用出来れば、今は余剰品として廃棄している素材をそのまま保存することが出来、効率化も図ることが出来るし、不作時の対策としても有効。さらに、これまで以上に長期間の保存や長距離の輸送も可能になるから、中々計画的に生産する事が難しい農業も、かなり産業として活用可能になるんじゃ無いかと改めて感じますね。その技術も、以前テレビで見たときには専用の磁気装置を組み込んだ冷凍庫みたいなものだったのが、現在はその時期発生部分だけ内部に設置すれば実現可能になっているようで、コストの面でもかなり改善されているんじゃ無いだろうか。課題は,巨大な冷凍庫を作って,そこにどうやって効率的に処理した冷凍製品を保管することが出来るかでしょうけど、日本の場合冷凍マグロや冷凍食品技術も進んでいるから、かなり未来は明るい気がする。

そこでもう一つの課題は,その冷凍庫を維持する「電力」の確保なのかも。この冬は、大寒波で電力危機になりましたが、やはり安定していて確実に発電できるベース電源は必須。原子力発電所も,今回の経験や色々な対策がやっと完備しだして再稼働が進むみたいですが、数万Kh位の小型原子力発電では日本の技術が世界でもトップらしい。しかも、冷却水が不要なので内陸部に設置する事も可能で安全性もこれまで以上とのこと。そう言う発電設備と、作物の加工・冷凍設備をセットにして、例えば過疎化していく地域に一大保管庫を作れば、過疎対策にも繋がるような気がするし、万一の場合の緊急食糧対策にも繋がるのでは。ちょっと、冷凍技術の明るい未来を感じますね。

援護射撃?

日頃は、川勝県知事批判の多い自分ではありますが(笑)、時々はこう言う冷静な発言もあるから、まぁ県知事という要職を務めているだけのことはあるんだろうなぁ。 まぁ、自身も何度か自分の失言で最後は謝罪や撤回になった経験があるから、相手の気持ちはそれなりに理解出来るという事もあるんだろうけど。

森氏の発言に関しては、幾つか書き込んでいるから繰り返しはしないけれど、元々の発言内容(伝聞で「女性の発言は長くなる」と言ったこと)や,その後の謝罪などを考えると、ここまで騒ぐことかという気も正直感じる所。「女性の発言は長くなる」というのは怪しからんと批判した某女性批評家が、過去に「男性の発言は長くなる」という意見を出していて,その時々で勝手な理屈を言う程度の話じゃ無いかと思うのですが。仮に森氏が「女性理事の能力が低い」とか言えば,それはまた別の問題だと思うけれど、「話の長い・短い」を差別とまで言う最近の傾向はどうだろうか。某新聞社の女性記者氏は、最近は担当をはずれた様子ですが、以前は官房長官の会見で「長い」と何度も注意されていたけれど、荒れって「女性蔑視」なんだろうか。

最近の報道なんかを見ていると、何かもう「人民裁判」の様子を見ているみたいで,これでは仮に森氏が辞任して組織委員会から退いたとしても、さらに個人的に非難が続くんじゃ無いかという気がするし、それを多分一部議員さん達は政権批判へと繋げて,ますます政局を混乱させる道具にするんだろうなぁと言う感想しか生まれない。森氏に対しての批判はそれぞれ自由だとは思うけれど、過去それと同等かそれ以上の事件や事象が生まれても、身内の話だと彼らは批判や非難をしないし、取り上げることも無い場合も。数年前に、女性記者が官僚を取材する過程で、性的なハラスメントがあったと言う事で問題になり、その後その女性記者の所属する会社も含めてメディア各社が内部調査をしたら、殆どの会社で半数くらいの女性社員からハラスメントを受けた経験があると結果になったと思いますが、その後メディア各社が何か対策をしてそれら問題が解決されたという話は聞かない。と言うか、その結果が出た後は何となく立ち消えになった印象しかない。

森氏に責任があるのは確かなんですが、その発言の一部を切り出してバイアスを書けた記事にして拡散し,それが波及するとさらにそれを煽るようにして行くメディアにも不信感は消えない。さらには,海外にも拡散させて日本発の記事がいつの間にか海外初の記事となり,今度はそれを根拠に批判を加えるという、何かマッチポンプの典型みたいないつもの手法でどんどん相手を追い込んでいるけれど、結局は多くのニュースもこんな感じで都合良く加工していくんだなと言う印象しか生まれない。さらに、ここまで騒ぎが大きくなると、多分森氏としても進退伺いをするしか収束させる手段はないだろうけど、でもそれって見方を変えると本人や当事者の意思とは別に,別の誰かの意思で無関係な事象の結果が決まるという、恐怖政治にも近いような状況になるのだけれど、それを良しとするのだろうか。今回の件も、半分くらいはメディアが何か起こしてやろうという下心の中に、たまたま都合よく利用しやすい森氏の発言が飛び込んで一気に食らいついた,見たい感じかなぁと言うのが今の印象。森氏の発言内容よりも、そう言う情報操作が知らないうちにされてしまうような、今の情報社会の問題点って、もっと真剣に考えるべきだと思う。

パフォーマンスはピカイチ

森氏の発言に抗議をして、野党議員が女性は白いスーツ姿で、男性議員は胸に白いバラかチーフを指して衆議院本会議に出席したというニュースを聞いて、思わず「???」。 どうも、アメリカで20世紀初頭に女性の政治進出・参政権を訴える運動が起きた際のシンボルカラーが「白」で、トランプ前大統領の就任時一昨年にもアメリカ議会で女性議員によるデモンストレーションが行われたらしい。で、アメリカでは女性の政治参加を象徴する色として「白」が広く認知されているらしい。それを今回野党の女性議員を中心に取り入れたらしいのだけれど...

自分の不勉強もあるだろうけど、この話は初めて知りました。少なくとも、その本家アメリカでは、2017年と2019年にこの「白のデモンストレーション」は行われたのだけれど、日本でも報道はされたかもしれないけれど認知度場殆どゼロじゃ無いだろうか。少なくとも当時のこのアメリカ議会での行動を受けて、日本の国会でも女性議員が同様の行動を起こしたという話は記憶に無いし。代替、アメリカの史実に基づいた上での「白」であるから、それをそのまま日本に持ち込んでも同じ意味と解釈されるとは限らない。日本で「白」と言えば、「白装束」とか「白無垢」とかを先ずイメージするわけで、かなりイメージとしては違う気がします。それを「アメリカでの象徴だから日本でも」と言われても腑に落ちない。確かに、ダークスーツが多い国会では、白いスーツはそれだけでも目立つ存在ではあるけれど、目立つことと何らかの主張をすることは、背景理解があって初めてなり立つものな訳で、それがほぼない日本で同様の行為を実行したとしても、それは何らかの主張を感じる「デモンストレーション」ではなく、単なる目立ちたいだけの「パフォーマンス」でしか無いと思う。

仮に、それなりに背景理解が存在していたとして、国会でこの行為を行う意味は、国会あるいは議会での政界進出に対しての意義になるわけで、それはある意味女性差別の一つの事象だろうけど、今回の森氏の発言に対しての示威行為という意味では一寸方向性が違うと思う。議会なり何らかの委員会で、女性の所属議員や参加議員少ないことに対して抗議するなら、まさにそのものズバリだけれど、でも議員でもない森氏の発言に対して国会でこういうことをするのは、単に自分達が何かやっているというパフォーマンスにはなるけれど、そこから何か生産的な話が生まれて行くとは思えない。代替、行動している野党議員所属の政党にしても女性議員が少ない分けで、それに対しては先ず自党の幹部に対して主張するべきでは。それを実現して、「我々が出来る事を、何故与党は実行しない」と迫れば、一番の効果だと思うのに。それに、国会あるいは与党にしても、五輪組織委員会に直接の権限があるわけでは無いわけで、単にテレビ中継が入るから、目立つからと言う事でのパフォーマンスと取られても仕方ない気がします。今日以降、彼女・彼らのどれだけがこの行為を続けるのか、それを見たら彼らの本気度も分かるんじゃ無いだろうか。少なくとも、議員として文句を言うのであれば、橋本五輪担当大臣に先ず言うべきだろうし。

この「白スーツパフォーマンス」を、誰がどこから知って今回実行させたのか、そこの方に興味が有りますね。でも、わざわざアメリカの100年以上前の史実に基づく事例を持ち込まれても、日本人の自分としてはピンと来ない。それに、元々は「女性蔑視の発言」と森氏の発言を批判していたのに、何でそれに対して「女性の政治進出」のシンボルを導入するのか、その関係性も良く分からない。個人的経験で言えば、議員が目立つための行動や発言をしたときには、ろくな結果にならないという経験則をもっているので、今回の件も正直単なる議員パフォーマンスで、彼らにとっては森氏の発言云々よりも、自分達の「やってる感」を出す方が優先している気がします。こういうことをするから、古い世代の軽率な考えを改めて貰う機会も無くなっていくし、今の社会何が問題で何が拙かったのか、本当に考えを変えるべき論点が,どんどん矮小化されて見えなくなって、もっと大きなでも本筋とは少し違う話だけが膨らんでいく。で、それを政局に利用して自分達の存在感を大きくさせようとあがくので,今必要なコロナ禍対策とか経済対策とか、そう言うものがどんどん置き去りにされていく。だから、野党のパフォーマンスには疑問しか生まれないなぁ。

2021年2月9日

BONVOY New Promotiions

BONVOYのサイトにアクセスしてみたら、ちょっとビックリすることに。 来週2月16日から、新しいプロモーションが始まるみたい。

2021年4月13日までの事前登録が必要ですが、2021年2月16日から4月27日までの間に2泊以上滞在すると、ポイントとエリートナイトクレジットが2倍獲得出来るとのこと。上限に制限が無いので、一つ上のレベルを目指すのも良いかも。これ、ライフタイムクレジットにも適用されるらしい。

で、この時に気がついたんですが、いつの間にか今年のステスカウントが増えています。今年はまだ二拍していないので、暫く前までは宿泊日数は「2」だったんですが、昨日見てみたら「27」に増えています。どうも、昨年実施されたExtra Nightsが今年も適用されるみたいなんでが、まだ公式なアナウンスは出ていないのかな。調べてみたら、1月の中頃くらいからそんな話がでていたらしい。その為、今年はまだ2泊しかしてないけれど、ステイカウントは「27」と半分超えに。昨年と同じPlatinum Statusを目指すなら、残り23泊必要なわけで、先の2倍プロモーションを利用するなら、12泊すれば2倍の24泊分が追加されて51泊。未だ非常事態宣言は解除されない状態だけれど、4月のG.W.前までなので、やってやれないことはないような(マテ)。

正直なところ、今年も50泊はキツいなぁと思っていたので、この50%(25泊)のボーナスはありがたいところ。さらに、2倍キャンペーン中に少しでも積み増しできれば、今年もステータス維持が何とか出来そう。そこから、次のTitanまで頑張るかどうかは、厳しいなぁ... ただ、2022年はかなり持ち直しているだろうから、2022年のステータスが高くなるのはありがたいのですが。また、今年の旅行計画の見直しですね。

[2021年2月13日追記]
BONVYから、50%のElite Night Credisを追加したよ、Ambassador Eliteに必要なUS$20,000もUS$14,000に減らしたよ、というメールがやっとどきました。どうやら、幻では無かったようです(笑)。


ALL FOR YOU
XXXXX, 25 Elite Night Credits have been deposited into your account.
We’ve deposited 50% of the Elite Night Credits required of Marriott Bonvoy™ Platinum Elite status into your account — based on your 2020 earned Elite status.* And all Elite Night Credits count toward Lifetime Elite status.

Plus, the $20,000 spend threshold for achieving Ambassador Elite status has been reduced to just $14,000 for 2021.

When the time is right, look forward to rediscovering the world with 30 distinctive brands and thousands of extraordinary hotels. As always, thank you for being one of our most loyal members.

懲罰でBugは消えない

プログラムの不具合で、陽性の通知が配信されていない状態だった、「COCOA」に関して、自民党の世耕氏が「関係者の処分を」と言っているらしいけれど、 それはソフト開発者目線から見ると反対だなぁ。処分では無く、何故そういう事態が発生したのか、根本原因(Root Cause)の明確化と、それに対しての対策・手順の設定こそが、次に繋がる行動だと思う。

私も、一応開発部門の端くれだから、こういうことは良くあるんですよ。特に、網スケジュールぎりぎり、後はとにかくトラブル無く必要なテストをして出すだけと言うときに限って大きな問題が生まれるし、本当に「何でそんな問題が見過ごされたの」みたいなトラブルが、製品出荷後に発見されたりする事は、ハードウェアでもソフトウェアでも有る話。勿論、そこに何か怠慢な工程とか意図的な行動があれば、それは批判されて処分されるべきだけれど、少なくともやるべき事をやっても見つからなかったとか、たまたまその部分を確認するべき工程が何らかの理由で抜けていたとか言う場合は、その担当者なり責任者を非難しても何も解決しない。それよりも、その失敗の経験をどれだけ次の機会に還元して、繰り返さない仕組みを作るかの方がより多くの利益をもたらすはず。

自分が勤めている会社が外資系と言う事もあるからもしれないけれど、やはり欧米社会は「失敗を許容する」社会だと思うし、その失敗から何かを学んで次に生かすことが出来れば、それがさらに大きな評価になったりする社会。一方で日本の組織は、失敗を許さないというか、失敗をすることを回避しようとするから、平均的だけれど高品質なものが生まれやすい。一方で、たまに突拍子も無い製品が出てきても、中々それを上手くいかして伸ばそうという事は難しい。日本の製品製造において、「WALKMAN」というのは最大のエポックメイキングだと思うんですが、あれだって社長の鶴の一声が無ければ、生まれなかったものだし。まぁ、そんな鶴の一声はどこの会社でも毎日幾つも生まれているんだろうけど、その中からものになるのは本当に千三つ所か万三つとか億三つにも足らないかもしれない。

少し前に、スペースXの帰還機が着陸に失敗して爆発した事故が取り上げられていて話題になりましたが、ああいう開発途中の技術に関しては、正直「どれだけ失敗できるか」でその後の製品品質や機能が決まるもの。エンジニア的には、出来れば何度も何度もテストを繰り返していきたい所なんだけれど、当然その為にはお金も時間も掛かるわけで、そんなことを無限に許していたらいつまでたっても製品は生まれてこない。どうしても、色々な理由からお金も時間も制限を受けるわけで、そうなれば限られた失敗回数からの知見や経験をどれだけ上手くいかすかで、次の失敗の回避をしつつより目的に近い製品が生まれてくるもの。それを、処分だけしては、失敗の知見は生かされないし担当者だって失敗を恐れて無難な事しかやらなくなる。それが一番の問題なんですよね。そう言う事が、不安とか萎縮せずに色々な仕事や場面で可能な社会に日本がなれば、AmazonとかGoogleとかみたいな企業が生まれてくる可能性もあるんですが。最近は少しよくなりつつある気もするけれど、「失敗を許容しない社会」というのが、日本社会の中の問題点の一つだと思う。

Super Bowl LV ended

第55回Super Bowlが終了。戦前の下馬評通り、今年43歳になるBuccaneers QB#12 Tom Bradyの活躍で、Chiefsの連覇を阻止して、Buccaneersが18年振り2回目の優勝。さらに今回は 、Super Bowl 55回目にして初めてスタジアムのホストチームがSuper Bowlに進出した歴史的な試合でしたが、そのチームが「優勝」まで勝ち取る事に。ですから、これまでは「Super BowlのホストチームはSuper Bowlに出場出来ない」というジンクスだったのが、今の所「ホストチームがSuper Bowlに出場すると優勝する」というジンクスが生まれたわけですね。

そのTom Brady、自身10回目のSuper Bowl出場(Patorits時代に9回、今回1回)ですが、これってチームとしての出場回数Patriotsの11回に次ぐ記録。その後は、8回のSteelers、Cowboys、Broncos、7回の49ersですし、Patriotsの11回のうち9回はBradyも出場しているわけですし。それ以外にも、多分これからも更新出来ないであろうという記録が続々とあるわけですが、チーム最多優勝回数がPatriotsとSteelersの6回なのに、今回の勝利でBradyは個人で7勝目を獲得したわけだから、下手なチームよりも勝ち星を稼いでいる。その6回の勝利も、20代の若い時代とに3回に、30代後半からに3回と、年齢を重ねる毎にまた復活しているところが凄い。実は、シーズンが始まる前にTom BradyがPatriotsを離れてBuccaneersに移籍すると聞いた時、正直BuccaneersではSuper Bowlは無理だろうなあと思ったんですが、それもカリスマ性故なのか、チームの雰囲気が変わりましたよね。勿論、順風満帆というわけではなく、終盤負けがこんだりした事もあり、Super BowlのPlay-offには第5シードで進出。そこから優勝に勝ち上がったのは、11年振りなのかな。やはり、チームとしてまとまりと実力が無いと、ここまでドラマチックな展開は出来ないでしょう。

試合のMVPは、当然のようにTom Bradyが獲得(これも個人最多の5回目)。確かに彼の活躍は素晴らしかったけれど、この試合Buccaneers勝因はBuccaneers Defenseの活躍でしょうね。ChiefsのOffenseで、両-Tackleが欠場していたことも大きいけれど、フロントライン以外にもLB/DBも活躍して、結局ChiefsのQB#15 MahomesにTDを許さず、全てFGの得点に抑えたのは大きい。観戦している場合は、やはり得点も入るしプレーも派手なOffenseが注目されるんですが、実際にプレーしてみるとやって面白いのはなんと言ってもDefense。さらに言えば、強いチームはやっぱりDefenseがしっかりしていて、失点が少ないのが絶対条件ですよね。これはいつも感じる所。そのDefenseの良さが存分に今回の試合では発揮された感じですね。勿論、QB Mahomesの状態が完全では無かった事も響いたと思うけれど、それが後半彼のプレーに焦りみたいなものを感じる理由だったかも。

試合後のインタビューで、Tom Bradyは来シーズンもプレーする事を明言していたけれど、確か今シーズンのレギュラーシーズンの成績は、自身歴代2番目に良い記録だったはずで、そう言う意味では今シーズンで引退する理由は無いですよね。勿論、来シーズンも今年と同等以上の活躍が出来る保証は無いけれど、でも今シーズンのプレーを見ていると、よほどの事が無い限り彼のプレーが衰えることは無いと思う。後は、チームの状況でしょうね。今シーズンの経験を上手く来シーズンへ生かせれば、もしかしたらBuccaneers Dynastyが続くかもしれないけれど、価値慣れていないチームが往々にして急落することも。不吉な事は言いたくないけれど、でもある意味来シーズンは正念場だろうなぁ。しかし、これで暫くフットボールロスの期間が。今年は春のシーズン、どうなるんだろうか。今の状況だと、例年2月初めくらいからチーム練習が始まるんですが、非常事態宣言もあり多分スタートは一月遅れくらい。となると、春のリーグ戦や交流戦も、例年よりは遅れ気味の5月に入ってからだろうか。ちょっと待ち遠しいけれど、仕方ないですよね。せめて、今年は春の試合があることを祈りたい。

2021年2月8日

やたら噛みつくから...

やっぱりこの人は政治家の器に無いと思われる記事。 森氏の発言に問題提起することは良いけれど、国会議員の、しかも野党第一党の幹部議員が、東京2020のスポンサー企業に対しての圧力とも取れる発言は行きすぎでしょう。この人の発言やツイートを見ていると、考えること以前に本能的に批判することを実行してしまうような印象。今回の件も、どう言う経緯でスポンサー企業に言及して居るのか理解出来ないけれど、これって森氏本人の責任論を通り越して、開催地の東京都に対しての越権行為でもあろうし、ある意味敵対行為と言われても仕方ないのでは。

威勢の良さと、歯に衣着せぬ物言いが人気の秘密と言われているけれど、いゃ単に思慮無く自分の勝手な反応だけで物事が進んでいると誤解しているだけでは。政治の一つの役割として、利害関係のある複数の当事者同士の妥協点を見つけることもあると思うんですが、この人や周辺の人達はそうでは無くて、とにかく相手を倒して自分達の利益を優先することが大命題になっているんじゃ無いかと感じます。

それでも、東京都の選挙区で100万票以上獲得して当選しているのだから、それなりに影響力もあるだろうし支援している人もいるのだから、その立場自体は尊重しないと行けない。ただ、幾ら人気があっても、支持があっても、やはりそれで全ての行動が正当化されるわけでは無いし、支持出来るものでも無い。そう言う意味では、この人の行動を見ていると、民主党時代の仕分け担当時代から変わっていないなと言うか、やはり荒れが「成功体験」となっていて、あれ以外の行動や考え方が出来ないんじゃ無いかという気がします。

立憲民主党にしても、それ以外の野党にしても、必要なのは今やるべき事の優先順位をちゃんと示す事と、それに対して与党と組みできることは組み、反論するべき所は批判して、寄り多くの国民の利益になる事を実現すること。森氏の発言は確かに問題点もあるけれど、優先順位としては今はそんなに高くないでしょう。これを男女平等問題に拡大させて批判している人達もいるけれど、そこまで広げることには無理があると思う。森氏時点の発言にしても、結論は自分の理事会の参加者には次は女性をと言っているわけで、話の枕というか前段階の比喩が不適切と言うもの。そう言う意味では、批判されるべきは、比喩として使うならもっと時代を意識するべきと言う事だし、その事を指摘するのに攻撃的な行為は不要なわけで、それなりの立場にある人に対して冷静に意見することが一番必要なことなのでは。

Super Bowl LV

Super Bowl LVがキックオフ。リモートワークの利点(?)を100%発揮して、じっくり観戦しながら今日は過ごすことに(笑)。心情的にはTom Bradeyに勝って欲しいけれど、やはり勢いのあるChiefsかなぁ... いずれにしても、今シーズン最後の試合。熱戦を期待。 

見せたいものを見せる

ITmedia荻窪圭氏の記事から、使用するレンズによる様々な効果について。コロナ禍の様子を伝える様々な映像が氾濫するここ最近、何故かほぼ毎日品川駅の港南口の様子がテレビ等で伝えられていて、「非常事態宣言下でも人出は減らず」みたいなコメントともに使われる事が多いのですが、コロナ禍以前の平日朝出社時の様子をよく知っている身としては、「いゃいゃ、あんなもんじゃない」と毎回一人ツッコミを入れている自分。それに、多少なりとも自分で写真特に超望遠レンズを使用して居るので、この手の話に関しては多少の知識と経験もあるし。

よく言われる「望遠レンズを使用した圧縮効果」を知らないと、前後が圧縮されて後の人が前の人の左右の隙間を埋めていくので、どうしても人出が多く出ているように見える様になります。人出だけで無く、暫く前に話題(問題?)になったのは、レインボーブリッジの直ぐ近くを米軍のヘリが飛行して怪しからんと言う写真。確かに、レインボーブリッジの吊り橋の隙間からヘリコプターが大きく見える写真が使用されているんですが、これも前後の距離が圧縮されているため、実際はヘリコプターはレインボーブリッジの向こう側数百メートルの距離を置いて飛行しているのに、恰も直ぐ近くを飛行しているように写真上見えるだけ。多分、実際にその時の様子を見ていれば、そんな危険な飛行をしているとは思わないだろうけど、写真だけ見て判断するとそんな「誤認識」をする方が普通でしょうね。

そう言う意味では、撮影のプロである新聞社とかメディアのカメラパーソンは、その状況を一番良く伝えるような撮影をするべきであるべきなのに、どうしてもその時に欲している「絵作り」が出来るように撮影して使用して居るように感じます。その辺り、メディアは事実を伝えるのでは無く(自分達の)「真実」を伝えたいからと、つい邪推してしまう。実際には三次元の情報である「現場」を、二次元へダウンコンバートして表現するわけだから、確かに元情報の一部が失われることは事実だし、それによって「事実」にバイアスが掛かることも事実。問題なのは、その情報の使用者が、そう言った「歪み」を知りつつその歪みを最少化するのでは無く、その「歪み」を利用して最大の利益を得ようとすることじゃ無いかと。それって、文章で言えば、恣意的な表現とか事実で無い事柄を組み込む高位なわけで、それって「捏造」「虚報」「誤報」と呼ばれる類の物。

これが、例えばドラマとか小説の挿絵とか、フィクション作品の中で使われるのであれば、カメラ機能やレンズ機能を十分に利用して、その作品の世界観を表現する「絵」を作れば良いと思うけれど、ノンフィクションの中にそう言う意図が含まれては、「ノンフィクション」とは言えない。勿論、「ノンフィクション」の中にも演出とか多少の誇張(解釈違い?)は存在するだろうけれど、少なくとも「報道」の世界では許されないことだと思う。ところで、リモート化していく近代社会では、こう言う「カメラの目」を通して「事実」を見るようになるわけですが、そのリスクはどれくらい考慮されているんだろうか。「百聞は一見にしかず」という諺があるけれど、それがそのまま当てはまるリモート化社会じゃ無いだろうか。

先祖返り

この週末、Clubhouseに関して紹介とか解説する番組があったんですが、それを見ていて「何か既視感があるなぁ」と感じることに。暫くして、「これってアマチュア無線のラウンドテーブルじゃない」と思いつくことに。

アマチュア無線(HAM)は、基本的には一対一の会話なんですが、「ラウンドテーブル」と言って、日時と周波数を決めて複数のHAM局が集まり話(=交信)する事があります。で、送信するためには免許が必要なのですが、受診するだけなら誰でもどこでも可能なので、そう言うラウンドテーブルをやっているときに遭遇すると、「盗み聞き」ではないのですが、一寸話の内容を聞いていたりします。催す方も、不特定多数に聞かれていることは想定していて、中にはラジオ放送のように日時と周波数を決めて定期的に情報提供、例えば周波数帯のコンディションとか、アマチュア無線にも色々なコンテスト(一定時間内にどれだけ多くの局と交信したかとか、通信距離長さとか)があるのですが、そう言う情報だとか、あるいは技術的な話とか、そんな感じで利用して居る人も結構いました。

Clubhouseとの違いは、

  1. アマチュア無線の場合は双方向の会話(通信)が出来ないので、基本一人が喋っている間(送信中)は、他の参加者は聞いているだけ(受信中)。だから送信者は自分の話の最後に「〇〇です。以上。」とか「〇〇です。次は××(コールサインとかニックネームとか)さん、どうぞ。」とか、話の終わりを示すとともに、次の話者を指定したりする必要があるのが違う。ただ、受診するだけなら複数の送信者がいても聴くことは出来るけれど、実歳は混信して内容は分からない。
  2. Clubhouseは、roomを探して参加すれば良いけれど、ラウンドテーブルは有名な物を除けば何時何処で誰がどんな話をしているかは、広い周波数帯を探して自分で見つけてみないと分からない。
  3. Clubhouseは、開催者は勿論参加者もリストアップされますが、ラウンドテーブルでは送信者はコールサインを必ず名乗るから特定出来る半面、受診するだけだと誰が聴いて居るどころか何人聞いているかも分からない。逆に、全く聞かれていない場合も多い。実は、ラウンドテーブルをする場合も、聞かれたくない場合には周波数帯の中でも余り使われていないような場所をわざわざ選んだりしましたし。
  4. 当然、ラウンドテーブルは「無線通信」ですから、電場が届く範囲のアマチュア無線局との交信しか出来ない。周波数帯によっては、海外とか地球の裏側との通信も可能だけれど、それがいつも出来るとは限らない。インターネットを利用出来るClubhouseは、端末さえあれば何処の人とも基本話が出来るのとは、やはり格段の違い。
私がアマチュア無線の免許を取得して、自宅で開局したのは小学校の高学年の頃。以後、高校を卒業して予備校に入り、そのまま大学進学してずっと地元を離れていたので、メインで運用していたのは中学生から高校生までの6年位。帰省した折には、たまに無線機に火を入れて(=電源を入れての意味)、交信することはあったけれど、その辺りが所謂「アクティブ」な時代の最後かなぁ。今でも、折角取得した免許だからと、5年ごとの更新手続きだけは続けているけれど、昔は何冊もあったアマチュア無線系の雑誌もかなり減ってしまったし、技術系の雑誌も、パソコン系(ラズパイとか)の話題が殆どみたいな感じだし、改めて感じるのは時代の流れですよねえ。 アマチュア無線も、その後登場したインターネットを利用したNewsとかBBS(パソコン通信)に段々と変わっていきましたが、その上で運用されていた「コミュニケーション」が、アマチュア無線(音声)→インターネット(文字)→インターネット(画像・動画)→インターネット(音声)と、ある意味先祖返りしてきたことが一寸興味深いです。

2021年2月7日

ゼロと完全は実在しない

立憲民主党が提唱する「ゼロコロナ」。与党の「with コロナ」に対抗したのか、「うちは、コロナを無くします」と言うけれど、旧民主党時代にガソリン税すら無くせなかったし、沖縄から米軍基地を「最低でも県外」と言いながら撤回し、消えた年金も戻せなかったくせに、結局は自分達が「ゼロ」になってしまった人達の台詞とは思えない。

まぁ、自分は理系の人間だしそう言う考え方をするから、尚更なのかもしれないけれど、世の中で「ゼロ」とか逆に反対の「完全(100%)」という事柄は殆どというか、実在しないと言ってもいいんじゃ無いだろうか。 私が知っている範囲では、天然痘は撲滅された唯一の感染症だけれど、それ以外はまだ存在しませんし、天然痘にしても確か近似大破保管して居て万が一に備えていると思ったから、未来永劫再発しないとも言い切れないだろうし。

実験何かしていると良く体験するのですが、ゼロとか100%というのはそれぞれの頂点な訳で、どちらに近づくにしても大変さは指数的に増加するんですよね。だから問題はない方が良いけれど、だからと言って「ゼロディフェクト(Zero Defect)」という目標は掲げるけれど、それを目指していては未来永劫時間が有っても足りないかもしれない。そこで、許容値を設けて、そこに到達したら合格みたいな判定をするわけです。同じく、100%の例えばエンジン出力を達成するには、全ての部品・部分が100%に達する必要があるわけで、その瞬間は生まれるかもしれないけれど、それが継続しないと意味が無い。だから、出力は例えば80%位に落としても、それが継続して維持出来る耐久性を優先したりするわけです。結局は、理想値を追求はするけれど、それが出来ない場合の問題の大きさとそれによって生じるリスクや負債とのトレードオフを考えて、十分にコントロール可能な範囲で影響も軽微であれば、あえてそれ以上は追求しない事も。そこには、経済的な理由(コスト)も含まれているわけで、そう言う全体のバランスが考えられたものが「良い製品」で有、決して「最高性能」だけが評価基準じゃ無い。

だから、「ゼロコロナ」にするためには、非常に多くの手続きだったり技術だったりコストが関わるわけですが、肝心のそう言う話は出てこない。与党「withコロナ」の上を行くには「ゼロコロナ」しか無いから言っているだけで、多分仮に政権を取ったとしても、「そうだっけ、てへぺろ」とガソリン税みたいな感じで都合良く忘れるんでしょうね。代替、現時点でやっとワクチン接種が始まったタイミングなのに、それを無くすことが出来ると言える科学的根拠すら無いし、辛うじて聞こえてくるのはPCR検査を拡大してという、肝心な状況を理解していない話ばかり。それでも、その目標実現のために時間を費やすならまだしも、国会でやっているのは週刊誌の後追いばかり。週刊誌頼みの政党が、真っ当な政策を勝たれるわけが無いとは理解しているけれど、例によって無能な働き者には馬耳東風なんだろうなぁ。

豚骨が福島を救う

最初は冗談かと思った、このニュース。 豚骨や牛骨が、放射性物質のや重金属を大量に吸着する事を、ラーメン好きの研究員が発見したという話は、ちょっと出来すぎでは。

論文に寄れば、牛骨・豚骨を重曹(炭酸水素ナトリウム)に付けておくだけで吸着剤になるという事で、コストも非常に安価。最近は豚骨ベースのラーメンが多いから、多くのお店で豚骨の処理に困っているだろうから、その廃棄コスト回収にも繋がるんじゃ無いだろうか。調理に使う豚骨を使うとなると困るけれど、豚骨スープを抽出した後の骨を利用出来るというのは大きいですよね。私は豚骨が苦手なので食べないけれど、豚骨の場合は何時間も煮込んで骨も溶けるくらいのスープも有るみたいだから、全ての豚骨ラーメン屋さんに適用出来る分けじゃ無いだろうけど、牛骨も含めて骨の二次活用として注目したい発見。

先ずは、福島第一の廃炉作業での利用が浮かびますが、重金属にも効果があるという事は、昔鉱山だったような年の土壌改良にも効果的なのでは。日本国内だけで無く、発展途上国などで重金属汚染されているような地域に対しても、有効な方法になるんでしょうね。宗教的な理由で豚骨は駄目、牛骨は駄目という場所もあるかもしれないのが何なのかもしれないけれど。所で、素朴な疑問として鶏ガラは使えないのだろうか。鶏肉は、宗教的な理由で忌諱される事は殆ど無いので、どんな場所でも利用可能な気がします。ただ、論文を読んでいると吸着する隙間が重要なようで、そうなると鶏ガラの場合は確か骨の重量軽減のために隙間が多いので、それが不都合なのかもしれない。

しかし、こちらの記事の関根研究員のコメント、

「ラーメンと餃子が好きで、多い時は週に3日は食べる。近所のなじみのラーメン店から実際に使った豚骨のガラをもらってきて実験をしていた」

は秀逸。「趣味が高じて」という事はあるけれど、「志向が高じて」というのも一里あるんですね(笑)。 仮に、この吸着剤が実用化されたら、福島第一の地下水が溜まる場所にこの吸着剤を入れておけば、かなりの量の放射性物質が吸着されるので、その後の汚染水処理がかなり楽になりそう。場合によっては、一回の処理で海中排水するくらいの規準になって、そのまま貯水せずに排水処理できるくらいになるんじゃ無いだろうか。そうなれば、福島第一の負担もかなり軽減されるでしょうね。最も、その前には今大量に溜まっている汚染水・処理水を、まず再処理など必要な処理をして海中排水する事を始めないといけないけれど。

安易な同調

森氏の発言に対して、在日欧州の大使館がこんなツイートをしているという記事。記事を読むと全ての欧州各国大使館が反応しているように見えるけれど、全てのEU加盟国が反応しているわけではなく、英国とかフランス大使館は同調指定無い様子。

森氏の発言の真意はそうで無かったとしても、取り取られて使用される事を想定せずに話をした軽率さは批判されるべきだろうし、世代的に悪気のない言い方であっても、今の時代背景も責任ある立場であるならわきまえないと行けない。でも、森氏を批判する側の言い方も随分酷い言い方をしているわけで、例えばこの記事に書かれている用な侮蔑語を投げつけられるほどの話なのかと、正直疑問が膨らみます。多分に、日本の報道を日本に支社を持つ欧米のメディアがバイアスを掛けて配信し、それをさらに膨らませて報じられた物に反応しているんだろうけど、IOC自体が「もう済んだ話」と言っているわけだし。

だいたい、この手の話で納得いかないのは、こう言う一件正しい事を言っているみたいな立場の側が、実は批判している対象と同類であることが多いのに自分達の事は棚に上げていること。今回の件でそんなに批判したいのであれば、是非在中国大使館で同様の声を上げて欲しい。彼方は、もっと大規模に継続的に今現在も人権侵害の行為が政府主導で行われているわけだから。また、こちらの記事のインドの放送局だって、インドには未だにカースト制度が残っているし、それによって女性の人権が蔑ろにされているわけだけれど、それに関してはどれくらいの「恥」を感じているのだろうか。

社会の流れとして、平等や公平な仕組みに移行していることは事実だしそうなるべきだとも思うけれど、一瞬で切り替わるわけじゃ無い。どうしたって、旧来の習慣なり経験が残っている人も多く存在する中、どうしたらそう言う人達も含めて、次の時代に順応できるのか考えることが重要。だから、今回の森氏の様な発言があったときには、相手を批判してその考えを翻意させるのでは無く、相手を「諭して」理解して貰うことが本来の手順じゃ無いだろうか。批判して相手の考えを変えさせるのは、思想や考えの強制でしか無いわけで、そう言う事は過去何度も経験して記憶しているのに、それを繰り返すことの方が間違っていると思う。仮に、それで相手の態度が変わったとしても、それは表面的なことだけかもしれないし、それでは元々の意図が理解されたとは言えないでしょう。全部が全部じゃ無いけれど、「平等」とか「多様性」とか声高に言う人達って、どうしても攻撃的な印象が強く、それに反論する方も故に攻撃的に反応して、結果的に対立しか生んでいない気がする。そんな一例が、今回の話じゃないだろうか。

2021年2月6日

野崎和夫氏、逝く

またまたフットボール好きには悲しいニュースが。明治大学アメリカンフットボール部総監督の野崎和夫氏が、先月27日に永眠されていたという発表が明治大学アメリカンフットボール部から。自分の世代だと、関東では日本大学がショットガンで席巻していたときでしたが、その関東の大学チームでその日大と互角に戦えたのが、この明治大学、しかもショットガンとはある意味真逆の「オプション」で奮闘していた時代でした。

「オプション」は、一般的にはQBに二人のRBがセットし、キーとなる相手ディフェンス(LBとかDEとか)の動きを見ながら、1) RBにハンドオフをする、2) QBがボールを渡さずキープする、3) もう一人のRBにピッチ(ボールをトスするように素早く投げる)、の三つのプレーを瞬時に選択しつつ前進するランプレーの一種。色々なパターンがあるんですが、後年にはRBにピッチせずにパスしたりとか、どんどん多様化複雑化して行ったんですが、その先兵は明治大学だったと言っても過言じゃないような状態だった、と。

当時、自分達の大学チームは「プライベートリーグ」と呼ばれていた、所謂「体育会」ではない同好会チームが集まったリーグに所属していて、レベルの差は天と地くらい離れていたんですが、当時の明治大学にはそのプライベートチーム所属のチームが各学部毎にあって、何かの時に明治大学の何処かのキャンパスへ行ったときに、丁度この体育会の明治大学グリフィンズの練習風景を見る機会がありました。明治大学は、当時は「少数精鋭」と言えば聞こえは良いけれど、多分40名位じゃ無かったかと思うんですが、それでもそんなことを感じさせないスピードと迫力でビックリした記憶があります。甲子園ボウルには5回出場して、残念ながら優勝はしていないのですが、最後の1985年の試合は甲子園へ観戦に行った記憶があります。この試合、対戦相手は関西学院大学で、関学は確かショットガンオフェンスを取り入れた最初のシーズンだったと記憶しています。この時明治大学のオフェンスを指揮したのは、ロン毛のQBの渡邊弘幸選手で、RBはパワーランナーの吉村祐二選手。オプションも冴えていたけれど、吉村選手が関学のディフェンスを切り裂くように走る姿に興奮しました。対する関学も、歴代名QBの一人芝川龍平選手にWRにはやはり日本を代表するレシーバーの堀古英司選手が、ショットガンオフェンスで得点する、両チーム点の取り合い「殴り合いの試合」に。4Q終盤関学が48-46と逆転すると、明治大も残り6秒でゴール前3ヤードまで前進。ここで、RB吉村選手のダイブを期待しましたが、万一のことを考えてFGを選択。でも、この時何故かキッカーでRBの吉村選手が登場してキックするんですよね。それが当時不思議でした。キックは失敗して逆転ならず明治大は初優勝のチャンスを逃すのですが、その背景も含めて詳しい状況はこちらに書かれていて、かなり時間が経過してから当時の裏話を知ったわけですが、あの試合は何度か観戦した甲子園ボウルの中で未だにベストゲームの一つですねぇ。

アメリカンフットボールの監督・コーチといえば、自分達の世代だと先ずは関西学院大学の武田健氏と日本大学の故篠竹幹男氏を思い浮かべますが、その次に浮かぶのは自分は明治大学の野崎和夫氏だなぁ。当時見た明治大学のオプションの切れ味は、アメリカのカレッジのプレーと比較しても遜色なかった気がする。なんと言っても、1970~80年代は、日大のショットガンに対抗してオプション中心だった関学が、それを捨ててショットガンを取り入れたのに、明治大学はオプションを磨き上げてその日大を倒したわけですからね。近年こそ、パスオフェンスも取り入れた「マルチプルオフェンス」になっているけれど、それでも未だに明治大学の試合を見ると「オプションやらないかなぁ」とスタンドから思ってしまうくらい(笑)。日本の大学チームにも、多くの名将・名伯楽がいらっしゃいますが、その中でも特筆される一人で会った事は間違いないでしょうね。非常に残念ですが、ご冥福をお祈りします。


文句の付け先

森氏の発言に反応して、タレントさんや一般の人が東京2020のボランティアスタッフを辞退するという事が増えているとのことですが、森氏の発言に不快感を感じるのは理解出来るとして、それでボランティアを辞退するのは筋違いじゃ無いのかという気がします。

これが、森氏がプロモーターとかでこのイベントを招致して自身が運営している物なら、まぁまだ分からないでも無いけれど、東京2020は公のイベントな訳だし、大会組織委員会の会長とは言え彼の行動で大会そのものを否定する理由にするのは極端すぎるのでは。仮に、大会運営を支えるボランティアが大量に辞任して、それによって大会運営に支障をきたした場合、一番困るのは選手達だろうしそこに何の益も無い事は明らか。逆に、「トップがそんな理解なら、自分達がそれを払拭するサポートを見せよう」と思って行く方が、よほど生産的だし意味があると思うのだけれど。

逆に、女性問題で暫く謹慎をしていた水泳選手が居るけれど、彼の行動に不満を感じて水泳競技のボランティアを辞退する、というのならまだボランティアの気持ちとして理解は出来る気がします。それでも、水泳競技の選手全員がそう言う行動をしたわけじゃ無い限りは、その当事者の選手以外の選手の為、それら選手を応援する観客のためにボランティアすれば意図は伝わると思うし、やはりその方が意味があるんじゃ無いかなぁ。コロナ禍の中、本当に東京2020が今年開催出来るのは同化はまだ不明だし、仮に開催するにしても色々な条件・制限の中で行うことが想定されています。そういう時だからこそ、多くの人のサポートが必要なわけで、だからこそ困難な状況の中、トップがだらしないけれどボランティアがしっかり支援をして成功させた、という「結果」が一番のお灸になるのでは。

今回の件で、聖火ランナーを辞退した某タレント氏は、森氏が「有名な人は人が集まるから、田圃の中とか走って貰えば良いのでは」という発言にカチンときたみたいだけれど、コロナ禍の中有名人に観客が集中するのは望ましくないから人のいない、例えば田圃の中とか走って貰えれば、と言っているわけで別にそのタレントさんを卑下しているわけじゃ無い。でも、先の蔑視発言に触発されたのか短絡的に辞退に傾いた気がするんだけれど。代替、確かこのタレントさんは、自治体の推薦で走るわけだから、自分で「どこを走りたい」と決められるわけじゃ無いだろうし、本来ならばその自治体の為に走るのでは? 実際にどう言う関係があるか分からないけれど、その自治体としては地元を応援して欲しいと聖火ランナーを要請しただろうから、その自治体に何か問題があって辞退するならまだ分かるけれど、これも直接は無関係な事象を勝手に結びつけて自己完結しているのが不自然な話だと感じます。自分も含めて、どうしても最近は短絡的に判断してしまう傾向が強いけれど、そこで一拍二拍置いて気持ちを一度落ち着かせてから、何が良くて何が駄目なのか、ちゃんと考える余裕を持つことが重要じゃ無いかと改めて感じますね。

餃子と鰻で首位奪還

昨日の地元のトップニュース(半分嘘-笑)、 浜松市が二年ぶりに「餃子の購入額日本一」に返り咲き、さらに鰻の蒲焼き購入額も二年ぶりに日本一にという「ダブル日本一獲得」というお目出度い(?)ニュース

ただ、「日本一奪還」と言いつつも、昨年の日本一であり永遠のライバル(?)である宇都宮市とは、浜松市=3,766円に対して、宇都宮市=3,693円と、僅か73円差。さらに第3位には宮崎市(3,670円)と、今年は僅差の戦いだった様子。記事によれば、前半は第4位で、10月末に第3位に浮上、その後二ヶ月で多分上位にいた、宮崎市、宇都宮市をかわしたんだろうけど、うーんなんでそんなに餃子食べたんだろうか。寒かったから? 少なくとも、うちにかんしてはそんなに消費量増えていないけれど。

自分は、まぁ普通程度に餃子は食べるんですが、実は「餃子の皮(生地)」がそんなに好きじゃ無い。子供の頃は、おかずで焼き餃子が出ると、餃子の腹の所を箸で破って中の具だけ取りだして食べて皮は残すので、良く親に叱られたんですが、それは大人になっても変わらない。流石に子供の頃のように皮だけ残す事は無いけれど、食べるときには出来るだけ皮の薄いお店に行くようになりましたねえ。だから、本場の厚い皮の餃子は苦手だし、だから水餃子は余り好きじゃ無い。中国の人から見たら「餃子の美味しさを知らない」と言われそう。中国人から見たら、「餃子」というのは、主食=皮、と、おかず=具、が合体した物だから、皮はそれなりに食べ応えが必要なんだろうけど。で、同じ理由で、実は肉まんとかの皮も苦手で、だから肉まんとか餡まんとかも苦手というか、こちらは網何年も食べていません。特に、こちらの場合は外の皮が口の中に張り付いたりするのが嫌いなんですよね。偏食の類なんだろうけど、中国に行ったら生活出来ないだろうと自覚しているくらい(笑)。

少し前ほどの「激辛ブーム」は、最近は少し収まってきたけれど、でもあの頃の影響で中華料理全般が辛い系にシフトしてしまい、最近は中華料理を食べる機会が以前と比べて減った気がします。もう20年位前になるけれど、仕事で何回か北京に行ったときには、現地の社員さんが色々食べに連れて行ってくれて、高級店というよりは地元の人がちょっとした時に使うお店という感じのお店に何件か行ったんですが、上海料理だったり杭州料理だったり、そんなに辛くない(これは自分からリクエストした)あっさり系のお店が中心で、あの時は「美味しい」と思ったんですよね。だから、ああいう系統のお店が日本にも増えてくれると嬉しいのだけれど、ここ数年の「辛さブーム」でそう言うお店の情報自体が減ってしまった。浜松にも、何件かそう言う系統のお店に昔は行った事があるんですが、網随分時間が過ぎているから今はどうなっているんだろうか。「餃子で日本一」も良いのだけれど、「中華が日本一美味しい街、浜松」っていうのを目指してくれないだろうか。そうすると、お酒も美味しく飲めるのに(マテ)。

P.S.鰻の話が全く出てこない(笑)。そういゃ、最近食べてないなぁ。歳のせいか、鰻のタレが重く感じるようになってしまって、白焼きなら食べられるけれど、それだって半身どころか、半身の半分でも多いくらいだし。もう何年も「鰻」よりは「穴子」の方の消費量が優っているし。餃子も食べないし、鰻も食べないとなると、「裏切り者」と後から石を投げられるのも近いかも...

2021年2月5日

宇宙寺院


京都の醍醐寺と、宇宙ベンチャーのテラスペース株式会社が、宇宙寺院の開発と打上に関して業務技術提携を発表したという記事。 ご本尊を搭載した超小型衛星を打ち上げて、それを高度400~500kmの低軌道に投入(建立)するとらしい。低軌道だから衛星寿命としては短いと思うだけれど、それは問題ないのだろうか。

この記事を読んだときには、「衛星軌道に打ち上げるくらいなら、月にご本尊を打ち込めばそのままずっと月面寺院として利用(参拝)出来るじゃん」と思ったんですが、多分今の所月面利用の国際ルールとして、そういう宗教的な物とか、永続的に参照されるような物は駄目なんでしょうね。日本の場合、仏教にしても神道にしても、何となくこの宇宙寺院や月面寺院みたいな考え方も許される気がするけれど、海外での宗教だと抵抗があるのかな。

まぁ、ぶっちゃけた話、ご本尊を描いた絵を搭載して打ち上げるだけでも良いんだろうけど、例えば訓話みたいな物を宇宙から配信するとか、色々面白い活用方法は生まれそう。只、気になるのはやっぱり衛星の寿命ですよね。計画寿命まで全うできれば良いけれど、それ以前に何らかの理由で故障したりとか、場合によっては打上に失敗したらどうするんだろうか。まぁ、その時はその時なんだろうけど、これに味を占めて色々な宗派が同様の「宇宙寺院」建立に走り出して、宇宙ベンチャーの良いスポンサーになったりして(笑)。

寺院側の思惑は別にして、ロケット開発をしている会社としては、こう言う顧客が増えてくれれば打上機会も増えて、それだけ経験も蓄積できるし技術の蓄積も出来るので嬉しいはず。そう言う意味では、これまで有るように期しようデータとか観測機械を打ち上げるという標準的な利用目的から外れて、こう言うニッチなところを目指すのは良いかもしれない。しかも、今回の場合は「ご本尊」を打ち上げるわけだから、少なくとも搭載物に複雑な電子回路とか機構が要求されないから、衛星は上がったけれど内部のシステムが故障で使えないという、一番残念な結果は最初から回避できるし。将来的には、衛星の外に強力なライトを付けて、肉眼でも確認出来るようになれば、より御利益を感じるのかもしれないけれど。しかし、これも時代だなぁ。

やっぱり「切り貼り」

すでに公式に謝罪して発言も撤回しているけれど、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の発言が物議を醸している件。朝日新聞が、その発言の全文を載せて記事にしているんですが...

まぁ、森氏のいつもの発言スタイルと言えばそうなんだけれど、

女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分もいわなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです。

と言う部分が、絶好の餌食になった気がする。 この発言も、これだけだと「女性理事が多いと、我も我元目立ちたがって収拾が付かなくなる」とも取れるけれど、例えばこの発言の後に、

だから、理事会としては議論が活性化されて密度の濃い話合いが出来るのですが、その分お忙しい皆さんを予定よりも長時間拘束したり、予定されていた理事会の回数では中々結論に至らないという、ある意味悩みも生まれるわけです。

とでも言えば、多分今回のような話にはならなかったかもしれない。

また、森氏の発言の結論を見ると、「次は女性を選ぼうと、そういうわけであります。」と、別に女性理事を排斥しようとしているわけでは無い。好意的に解釈すれば、女性理事の加入・増加を歓迎しているとも言えるけれど、メディア的にはその前の発言を切り貼りして、「古い考え」「女性排斥」みたいなトーンでの報道に終始している気がする。その方が、政権に近い存在である森氏であったり、東京2020であったり、格好の攻撃材料になるわけですからね。メディアとしては、視聴率や紙面を売る目玉になるし、今後の展開では好きなように報道姿勢を操作・調整出来る。

今回は、自ら「テレビがあるからやりにくい」と、発言の揚げ足取りの可能性を認識していながら、相手に言葉尻を取らせてしまう発言をした森氏の責任というか、判断ミスは批判されるべきだと思うし、その発言の内容に関しても言葉遣いとか言い方に関しては、誤解を招く表現が会った事は事実だと思う。一方で、本来なら、そう言う発言の問題点は指摘しつつも、森氏の主張としての結論を伝えず、単に女性蔑視という観点でのみ報道するメディアの姿勢も大きな問題だと思う。だって、これって、自分の気に入らない発言や表現なら、切り貼りして好きなように「言いくるめ事が出来る」という事を、自ら暴露していることになりますからね。今回が初めてじゃ無いけれど、メディアの怖さの実例にもなっていると思う。

さらに言えば、何処かが発した「バイアスの掛かった情報」を、同じメディア発だからと、それを元にさらに記事を膨らませて報道する仲間のメディアも同類。特に、朝日新聞の記事を元に、同じ部門に入っている New York Timesの東京支社発の記事として、英訳して配信するのは、「報道」というよりは、連携プレーとも言える行為なのでは。ソースとして、同じ建物内の朝日新聞から情報を受け取るとしても、先ずは自らその発言の生映像を確認して見るとか、日本語のニュアンスを解釈するとか、少なくともそう言う一手間は必要だろうし、その上で同じ理解になったのなら仕方ないけれど、でも日本語から英語に翻訳して、場合によっては英語のニュアンス的に拡張・誇張するような事も含めて世界に向けて配信するというのは、昔からあるあるの話。確かに、今回の森氏の発言は、好意的に解釈するとしても中々厳しいとは思うけれど、でもそうであっても無くても、恣意的にその発言を切り貼りしていいという理由にはならないはず。森氏には反省が必要だけれど、メディアには自分達の倫理観に関してそれ以上に反省が必要だと思う。