昨年の紅白歌合戦に関して、NHK稲葉会長の会見の様子を伝える新聞記事。昨年は、偶々夕食時と重なっていたので、20:00位迄は見ていた記憶があるんですが、その後はつかれて早めにベッドに入ってしまったので、誰が歌ったのか、最後はどっちが勝ったのか未だに知らない(笑)。昔は、祖父祖母も健在だったので、大晦日の夕方からお節用に準備した物の余りを酒の肴に宴会が始まり、その後19:00からレコード大賞が始まって、紅白歌合戦は21:00からスタートしていたと記憶しているんですが、最近は19時台からのスタートなんですよね。 そうそう、一部・二部と言っているかの。
まぁ、NHKの放送は朝ドラは勿論、連ドラも大河も見ていないので(でも受信料はちゃんと納付しているぞ)、別に紅白がどんな風に開催されても文句は言わないけれど、新聞記事のこの部分には声を大きくして文句を言いたい。
韓国など外国人アーティストの出演も多かったことを踏まえ「国民的番組というよりは世界に向けて見ていただく番組になった」と持論を展開。
韓国人アーティストに関しては、まだ日本でデビューしていないグループだか何だったか、実績も無いのに出演しているという批判はTLでも目にしました。以前の紅白だと、それこそレコード売上げ枚数とか知名度とか影響力とか、本当に誰でも知っているような歌手・グループが登場していたけれど、最近は結構そういう方面には敏感だと思っている自分も知らない人が多い気がします。特に海外のアーティストでは、アメリカなら分かるけれど、所謂K-POP系は全く知らないので、自分的にはどのグループも「誰?」状態。現SMIL-UP所属タレントや、元ジャニーズ事務所所属タレントが、昨今の視聴者感情を考慮して今年は参加者ゼロと言う事で、その穴埋めとも言われているけれど、それならそれで日本のタレントをもっと発掘しても良いと思うし、別にK-POPだけじゃ無くて、アジアとかそれこそ世界中から実力のあるタレントの出演を依頼すれば良いと思うのに、何故かこういう時にはK-POPばかりというのは正直私も感じる疑問。
で「世界に向けてみていただく番組」と言うけれど、いゃ世界に向ける前に国内の視聴者に向けてより満足出来る内容の番組を作れと小一時間。こちらは受信料を払っているわけで、それに向けての改善が世界市場に設けるというのであればまだ分かる。でも、最初から世界に向けての番組を作るのは意味が違うのでは。例えば、それが日本紹介だとか、観光地の案内みたいな物ならまだ分かる。でも、それにしたってNHKの目的の中で海外に向けて日本の観光地情報だとか流す理由はそれ程高くないのでは。強いて言えば、日本国内に在住していて受信料を払っている外国人契約者向けに、例えば英語での日本の温泉案内番組とか作り、それを国際映像として海外にも流すならまだ分かる。でも、そうで無い海外在住者向けにわざわざそういう番組を作るのは本末転倒なのでは。海外放映権で番組制作コストがペイできるならまだ許せるけれど、それならそれでそのリソースを国内番組の充実に投資しろと言いたい。
仮にNHKが世界に向けて番組制作とか目標を設定するのであれば、その分は自分達の努力で稼ぐ必要があると思うのだけれど、それなら国内向けて放送に関しても同様の考え方でやっても良いんじゃ無いの。つまり、CMを入れるとか何か資本を受け入れるとかして、その分受信料は下げることが必要だと思う。大体、何度も書いているけれど、受信料の目的は全国民に対して安定的に放送機会を提供するための資金な訳で、それは今の時代ではほぼ達成されていると言える。しかも最近ではネット配信にも進出しているけれど、この場合インフラは既に存在しているものにNHKは乗っかるだけなので、その分の投資は入らないはず。でも受信料はなかなか下がらないし、逆に海外向けビジネス拡大しようとも取れるようなこういう考え方は本末転倒だと思う。例えば、NHKがアニメを制作して国内向けに放送。それを海外向けに提供するために、外国語での吹き替えコストを放映権料に上乗せすることは勿論、国内放送分の資産を丸々利用しているのだから、その分の還元があっても良いはず。それで決まった放映権料をしっかり撮るならば良いけれど、単に海外に拡散させたいからと安い金額で提供しているようならば、それは間違っていると思う。そういう部分のNHKの収支はちゃんと見ていかないといけない。出無いと、こういう勘違いに近い発言が正しくなってしまうから。