2023年7月31日

一アマへの道 (3) - 前途多難

今年12月の一アマ受験・合格を目標に、六十余りの手習いを始めた訳ですが、昨日はその最初のKPIである過去問の模試を実行してみました。目標は70%の正答率でしたが、とてもそんな状態では無く法規・工学どちらも半分くらいの出来。8月末には次のKPIである、正答率80%を目指す予定でしたが、かなり前途多難である事を認識しました。 

試験問題の内容以前に今回痛感したのは「集中力の欠如」。年齢的な事も有るし、ここ10年位は仕事でもTOEICを受けなくなっているので、無線工学、電波法規、それぞれ2時間30分ずつの合計5時間も集中するのはかなり難儀でした。無線工学の場合は、計算問題等も有るのでそれなりに時間が潰れて、ある意味気分転換も出来るのですが、電波法規は「暗記物」ですから、自分としては一番苦手なところで、一通り問題を見てしまうともうそこで集中力も記憶も切れてしまいGive-up状態。元々飽きっぽい性格でもあるので、勉強する時も細切れ時間を活用するような形でやることが多かったんですが、それが2時間半の受験には仇になっているような気がします。毎回2時間半は無理としても、例えば最初は1時間はずっと集中するくらいの「集中モード」の練習もしないと本番では駄目だなと実感しました。あと、法規の場合はモールス交信の問題も入るんですが、これはほぼ全滅。昔は手で打ちながら覚えたこともあったので、多少は体に染みついているかと思いましたが、逆に手を動かすのでは無く書かれているトンツーから答えを導くのが慣れなくて、見事に引っかけ部分に引っかかった様な状態。昔々電話級の免許を取得した時には、「電波法」の文例を呪文のように唱えて全文記憶したものですが、それ位のことは先ずはしないと駄目そう。皺も消えた灰色の脳みそに活を入れないといけませんね。

無線工学は、有る程度公式は覚えている、記憶が蘇るところもありましたが、「公式に当てはめて計算する」という行為を余りやってきていないので、それに時間が掛かるというか変なところで間違っていて、これも練習不足かなぁと言う印象。そんな中でも、db(デシベル)の計算で引っかかる人が多いというは無しをネットで見たので、その対策用の書籍がKindle Unlimitedに含まれていることもあり事前に読み込んでおきました。その甲斐あってか、dB系の計算問題は何とか全問正解できていたので、やはり先ずは「習う」所から初めて「慣れて」からの「倣う」事も必要だなと実感。もう一度基本的な法則とか公式は学習しないといけないけれど、工学に関しては過去問を解く量でカバーして、多分まだ体に染みついて居るであろう昔の記憶を呼び起こさないといけませんね。

久し振りに「模擬試験」を経験してみて、なかなか大変でしたが「良い刺激」になった事は事実。ただ、道のりは険しく前途多難である事も再認識しました。現在の四アマ(当時の電話級)の免許を取得したころの一アマは、もう雲の上の存在で試験も難しかったのですが、その時代から比べると問題の難易度は別にして、「馴染みやすくなった」機はします。マークシート形式ですから、どの問題も「正解」が必ずその中に表記されているわけですからね。そう言う意味では、全く何も無い状態から回答を導く筆記式よりは「楽」な気がします。ただ、出題する方も、それを想定して微妙な「引っかけ問題」「引っかけ回答」みたいなものもあるので、注意は必要なんですが。いずれにしても、8月に入って「夏休み」は無いけれど、夏休み期間やお盆休み期間などもあり、仕事的にはちょっと余裕が生まれる時期でもあるので、8月最後に予定している2回目の「模擬試験」では、何とか合格点を狙えるように頑張らないと。(続く...)

エマージェンシーサウンド

先日経験した、ちょっと恐い経験。買い物のために、自分の車を運転して走っていた時。少しごみごみした脇道から幹線道路に出る交差点で信号待ちをしていました。その前の信号に間に合わず、右折用レーンの先頭で私は次の信号待ちをしていました。どちらも、そこそこ交通量のある交差点なので、直進車が途切れることは無く、結果右折用の優先信号機が変わるのを待って交差点に入り右折を始めました。右折を始めた途端に、救急車のサイレン音が急に聞こえてきて、「どこだどこだ」と思っていたら、その交差点の右側反対車線をこちらに向かってきているのですが、もう交差点に入ろうとしているタイミング。まだ余裕はあったけれど、ちょっと発信が遅れて居たら、私の車と救急車が衝突していたかもしれないし、あるいは通行を邪魔することになったかなとちょっとぎょっとしました。

この日も暑い日なので、車の窓は閉め切ってエアコンを使用しての運転。BGMで、iPhoneの音楽再生をBluetoothで車のオーディオシステムに飛ばして、車内でちょっとした音量で再生しながらの運転。車の遮音性と、車内の音楽再生音の大きさで、直ぐ近くにいた救急車のサイレン音に気がつかなかったことは明らかで、万一の場合はこちらの不注意であることは確実。ただ言い訳をすると、交差点の救急車が走ってきた側の交差点角には3階建てくらいの建物があって、そちらからの音が聞こえにくい状況もあったんですよね。ですから、まだ正面から直進車が進んできている状態の時に、交差点内に少し前進した時には、全く救急車のサイレン音は聞こえませんでした。それが右にハンドルを切って救急車と正対するような形になったら、突然サイレン音が聞こえてきてビックリしたわけです。この時、その車線側も混雑していたので、音は聞こえたけれど赤色灯の点滅は見えなくて直ぐには場所特定もできなくて「えっ、えっ」とちょっと狼狽してしまうくらいでした。

流石に交差点で止まっている毎に窓を開けてと言うのも現実的で無い。ふと思ったのは、車内には音声コマンド用のマイクがあるので、それで外部音も拾ってくれて、救急車とかパトカーとか、そういう緊急車両のサイレン音を聞き分けて、さらにその音量とかでレベル分けをして、「緊急車両のサイレン音が発生しています」「緊急車両が接近しています。注意してください。」「緊急車両が直ぐ近くにいます。停車してください。」みたいな警告メッセージを出すくらいのことを、今の技術で出来ないだろうかと切実に感じました。音声コマンドを起動させる「ウェイクワード」「ウェイクボイス」ならぬ、緊急事態・緊急車両を認識する「エマージェンシーサウンド」対応車内システムなんて必要じゃないだろうか。実は、緊急車両のサイレン音に直前まで気がつかなかったことは今回が初めてでは無く、以前にも何度かそういう場面があって「なんで聞こえなかったのか」とちょっと心配になっていたところでした。後方からの接近とか、反対車線でも前方からの接近のように直前上での邂逅だと、音だけで無く赤色灯の回転が目に入って認識しやすい。でも、交差点での左右からの接近だと視認できる場合は少なく、音で認識しないといけなくて、そうなると今の車だと認識精度がガクッと下がるなぁと実感しました。

「今より大きな音にしたら、認識率は上がっても周りに騒音として迷惑になるのでは」という意見もあると思います。確かに、可聴周波数帯で音量を上げたら場合によっては騒音扱いされることも有るかもしれませんが、マイクで集音出来れば良いので可聴周波数外の音でもいいわけです。その場合は、当該システム搭載の車ならば、人にはまだ聞こえなくても、システムは認識して事前に注意喚起してくれるかもしれない。あるいは、衝突警報システムでカメラ映像を使用しているような場合(アイサイトとか)なら、回転灯の点滅を認識して警告する事も可能かも。直接回転灯が見えなくても、例えば周りのビルに反射した状態でも認識出来るようにするとか(特定の色周波数の点滅を「緊急車両の回転灯」と認識するようなソフトを入れるとか)、やり方は色々ありそうだし、それに対応出来るだけの電装系を、今の車だとかなり多く搭載しているんじゃ無いだろうか。衝突警報システムとか、ブレーキ踏み間違え防止装置とか、ドライバーを守る機能は充実してきましたが、外部に対しての警戒システムみたいなものを次の段階で実装しても良いんじゃ無いだろうか。そんな印象を受けた、ヒヤリハットでした。

見た目重要な時代

フランスに自民党女性局の海外研修で出かけた松川るい議員のSNSへの投稿で、一緒に投稿した写真がまるでフランスに観光旅行に来ているようだと批判の的に。それらに対しての対応にも、例えばDMを公開したり、説明が不味かったりしたこともあり、余り鎮火には繋がらず炎上が続いている様子。 

先ず感じるのは、如何に公務であろうと、後ろめたいことが無かろうと、誤解を招くような写真、うらやましがられるような写真や書込を先ず投稿してしまうのは失敗というか非常識だと思う。実は、私が初めて仕事でアメリカ出張に行く時、事前に所属部門の課長から「海外出張の心得」みたいな話を聞かされました。その中には「海外出張へ行くことは、多くの人から見ると羨ましい仕事なので、余りその事を自慢したり軽々しく言わないように。あくまで仕事なのだから、その事を第1に考えるように」と釘を刺された記憶があります。当時はまだバブルが続いていた頃で、海外出張もそんなに珍しく無かった時代でしたが、やはり誰でも彼でも簡単にいけるような仕事でもなかったので、同期の中でも入社2~3年位で出張を経験できるのは、1割程度。出張機会が多い開発部門でも、2~3割位でしたからね。

実際に出張すれば、日本とほぼ時差が反転している事もあり、寝る間もなく仕事を振られて大変なんですが、他人から見れば「羨ましい」という話に。特に最初の出張先はアメリカでも有名な観光地・避暑地でも無いような田舎だったけれど、それでも「羨ましい」と言われてお土産要求も多かったし。当時と比べて、今では海外出張なんて言う機会は格段に減ってきているし、ましてや公人の場合はそうで無くても色々な批判を受ける立場。何があっても説明できる行動であることは勿論、そういう隙を与えないことが第1だと思います。今回の場合も、何かSNSに公開するのであれば先ずは仕事をしている場面を投稿するべきで、空港での写真等にしても、その団体の何か印になるようなもの(グループ旗とかバナーとか)と一緒に撮影するなりして、とにかく「仕事」ということを意識付けないと、やはり「仕事に託けた観光旅行」という風に回りは理解してしまうでしょうね。あるいは、現地の担当者と一緒の写真を頻繁に公開するとか。言い方は悪いけれど、そう言う「アリバイ工作」は重要だと思う。そんな中で、食事シーンとか移動中のスナップとか、当たり障りの無いものなら、まぁ公開しても良いけれど、観光名所の前での写真は不味いよなぁ。せめて、最終日に「〇〇を見ました」くらいが限界じゃ無いだろうか。まぁ「仕事」で行っているのであれば、やはり公開するべき情報は仕事関係の場面や内容に限定するべきだと思う。

「税金で海外旅行」と憤っている反応も考え物で、国会議員の給料は税金から出ている以上、彼らが何をしても「税金で行動」している事に変わりない。それは、それ以外の公共サービス、例えば警察官だったり、消防署員だったり、場合によってはお医者さんだって保険料が入っているわけだから「税金」が関わっている事に変わりない。しかも、100%税金と言うわけでもなく、その善し悪しには議論はあるけれど、パーティー資金だとか献金だとかという一般収入も含まれるわけだから、例えばその中からの政党助成なら「税金」という事も無い。「自費」と言っても「国会議員給料」は「税金」だから怪しからん、というのも議員前の貯金だとか、議員活動以外の収入も有るだろうし、そこまで目くじら立てる話でも無いと思う。結局は、その行動でどう言う利益が我々に生まれるのか、その結果次第なんですよね。結果を出す事は重要だけれど、そのためには理解してもらえる「過程」もちゃんとしなくてはいけなくて、その点今回の行為は反応は不味かった気がします。見ている方の過剰本能とまでは言わないけれど、でも「見た目気にする」時代でもあることは認識するべきだと思う。

2023年7月30日

NRT-SIN/-HND (1) - AMC Diamondへの道

パスポート更新をして、やっぱり我慢できずに次のフライトの予約を入れてしまいました(笑)。来年度のAMC Diamond獲得のために、残るPremium Points (PP)は、20,000PP弱。年内のANA運航便の国際線フライトを利用すると、通常のPPが2倍になるキャンペーン中なので、往復で10,000PP獲得出来るフライトにすれば、来年度のAMC Diamondを確定出来ます。で、HND-TSAとか、HND-SINとか検索してみたんですが、出来れば1回のフライトで確定させたいところ。話せば長くなるので割愛しますが、一番無難なHND(NRT)-SIN往復を、 G/E/Y/B/Mクラスで往復すると、5,368PP×2=10,736PPになるので、これが一番効率がよさそう。

幾つかの候補日で検索してみると、Premium Economyで予約をすると価格だけならNクラスが出るんですが、これだと積算率が70%になるので、片道のPPが3,877PPと足りません。もう一つ上のEクラスならば、積算率100%になって搭乗ポイントの400PPも加わり、片道5,368PPになりますから予約はこのクラス以上が必要。試しに、ビジネスクラス(Zクラス)で調べてみると、片道6,610PPとなり逆に余ってしまうくらいでちょっと勿体ない。実は、Nクラスだとアップグレード対象外ですが、Eクラスならばアップグレードポイント(UP)の対象クラスとなるので、それならばEクラスで予約をして、残り20,000PP以上のPPを獲得し、残っている28UPのうち16UP(8UP×往復)を使ってビジネスクラスにアップグレードすれば、フライトも楽になります。

日本とSingaporeのANA便は、羽田離発着2便に成田離発着2便の4便/日。このうち、成田17:00初のNH803便の使用機材は、中型機のB767-300でシートが今の所旧型のシートなので、これは避けたい。残る3便はB787-9で、ビジネスクラスならばフルフラットシートなので、やはり利用するならこの3便のどれかになります。

  • 羽田発のフライトが、成田発よりも利便性は良いのですが、深夜発のNH843(HND 00:40 - SIN 06:40)はちょっと時間的に出発時刻も現地到着時刻も使いづらい。 
  • もう一つの羽田発のNH841(HND 11:05 - SIN 17:15)は、スケジュール的には一番使いやすいのですが、それ故に一番混雑していて、アップグレードもこのフライトだけは「空席待ち」になっているフライトばかりでちょっとリスクがあります。
  • 成田発だと、夕方出発現地深夜到着ですが、利用しやすさはこれが一番かも。夕方の便なので、午後まで仕事を軽くしてそこから移動する手もあります。ただし、早い方のNH803(NRT 17:00 - SIN 23:15)は使用機材がB767-300なので避けたい。となると、一番遅いNH801 (NRT 18:15 - SIN 00:35)が一番良さそうです。
  • 帰りのフライトは、深夜発のNH804 (SIN 00:35 - NRT 08:45)はちょっと体にキツそうですし、それよりは少し早い羽田行きNH844(SIN 22:10 - HND 06:30)も同様。となると、早朝発のNH802(SIN 06:15 - NRT 14:30)か、お昼前のNH842(SIN 11:05 - HND 19:15)になります。
  • 最初は、NH802にしようかと思ったんですが、やはり早朝の移動よりは多少なりとも楽なお昼前のフライトの方が楽だしと言う事で、多少出費は増えるけれど移動が一番楽そうなNH842にすることに。このフライトでも、アップグレードが「空席有り」で直ぐ確定出来そうという事も理由になりました。
幾つかEクラスで検索をして、その中でビジネスクラスへのアップグレードがその場で確定出来そうな日程を探してみて、来週の連休前に出発して連休前に戻ってくるのが、その後のお盆休み中で料金が上がる前の料金で予約できて有利そう。それ以降だと、8月後半から9月になってしまうので、ちょっと間が空いてしまい、もう一つのUA MPでのアメリカ行きフライトの選択肢が狭まりそう。本当は、8月1日からの発見にすると、燃油サーチャージが往復で5,000円位安くなるんですが、多分そのタイミンクで発券の競争になり、下手をするとアップグレードも出来なくなるのも嫌なので、早々に予約して発券まで完了。無事に往復のアップグレードも直ぐに確定出来ました。

フライトは決まったけれど、問題はホテル。以前と比べて、倍近い価格になっていてちょっと悩みました。ただ、現金ではなくポイントで検索してみたら、Sheraton Towerが33,000pt/泊、OrchardのMarriott Tan Plazaが40,000pt/泊と、そこそこのポイントで宿泊出来る事を発見。ポイント数としてはそんなに違わないし、交通の便や周りの状況も考えて、Orchardの交差点にあるMarriottに泊まることにしました。ここ、アクセスは良いけれど施設が古いのがちょっと難点なんですが、今回は利便性優先という事で。ところで以前だと、1 Singapore $=80円位が換算レートでしたが、最近は1S$=100円を越えているんですね。うーん、やはり円安は痛い。当日までに、少しでも円高に振れてくれることを祈るばかりです。(続く...)

2023年7月29日

さんまは食べるのか?

相も変わらぬ中国の日本製品輸入規制。福島第一原発の海洋放出に対しての抗議の対応らしいけれど、日本に対しての揺さぶりというか威圧であることは間違いなく、海産物だけで無く日本からの輸入品全般に圧力をかけ始めている様子。食材だけで無く、日用品などの輸入にも影響が出ていて、中国国内でそう言う商品を扱う商社や、現地で商売をしている和食系のお店などにも大きな影響が出ているとの報道も。それが中国のやり方だとは思うけれど、こう言う事は騒げば騒ぐほど自分達の首も絞めることになる気がするんだけどなぁ。

日本からの海産物輸入を放射能残留を理由に事実上の輸入停止にするのは相手の勝手だけれど、それならば同じ地域・漁場である西太平洋で獲った魚資源、特にこれからの季節ならば中国でも人気の「さんま」とかを自国の漁船が獲って国内に持ち込むのは問題無いのだろうか。あるいは、まだそんなに多くは無いけれど日本へ観光目的で訪日して、そこで国内の商品をお土産で購入した人達に対しても、帰国時の税関検査で放射脳検査とかするんだろうか。海産物だけで無く、お菓子類等も検査対象にしているみたいですからね。さらに言えば、中国からの訪日観光客資源は、日本にとっても大きなビジネスでしたが、これを今後も制限すると言う事も有るかも。確か韓国とかへの出国制限は解除したけれど、後は日本に対しての制限だけがまだ残っているんじゃ無かったかな。

中国国内の人件費のコストアップに円安、さらにはこういった政治システムの違いによる障害などもあって、20年位前には中国進出していった日本企業も、どんどん国内回帰や別の地域へ拠点を移し始めていて、中国自体も経済に以前ほどの勢いが無く、一昔前の日本のような状態になりつつあるのかな。日本企業としても、以前ならばコストの安さに中国としても政治と経済は別腹と経済に関しては資本主義導入に前向きだったけれど、それなりの地位に上り詰めた現在はもうそう言う「経済優遇措置」は不要という判断なのかな。国内に大きな規模の市場を抱えていて、さらにアフリカとか中東とか、関係良好な地域もあるので、日本くらいの影響はそんなにもう気にしなくなっていることも大きいでしょうね。逆に日本に与える影響の方が大きいから、有効な「武器」として利用する方がメリットは大きいだろうし。相手がその気ならこちらも対応するだけと啖呵を切りたい気持ちにもなるけれど、レアメタルとか中国依存せざるを得ない資源や部品も多いわけですし、切り替えるにしても直ぐに切り替わるわけじゃ無いし。 

正直、出来れば付き合いたく無い相手である事は確かですが、色々な分野で強大な力を持つ隣国だけに、そういう扱いをするわけにも行かないし実際出来る分けでも無い。辛抱強く相手をして、時には強く出る場合も必要だろうけど、出来るだけ第三者を巻き込みつつ中立的な意見や妥協点を示して、相手の面子を立てつつ解決策を見つけ出さないといけない。そう言う事は言うまでも無く難しい交渉事だったりするけれど、それを完遂出来そうな人材が今の日本に見つからないことも問題でしょうね。無い物ねだりではあるけれど、この分野に関しての故安倍総理の実績と実力は、やはり特筆するべきものだった気がします。今の、林外務大臣も、比較的歯に衣着せぬ物言いをする人だとは思うので、その点は少し期待したいところだけれど。まぁ、海産物に関しては、「同じ海で漁獲しているのに問題無いのですが」と尋ねれば良いし、それに対して「場所が違う」というのであれば、「では更に遠い場所になる福島第一原発の海洋放出は貴国への影響は無いですよね」と言えば良いと思うし。それでも、何かしら文句を付けてくるのがあの国の「仕草」だけれど、それに対して常に反論して対策して行くことが重要だと思う。

文春仕草

木原誠二官房副長官に関わる話題に関して、昨日週刊文春が再捜査を担当した元捜査員を招いて会見を開催。報道各社など100名近い取材陣が集まり、約1時間半のその様子はYouTubeでも配信されて、ネットでも話題に。その反応は、政権の重鎮が捜査を攪乱・邪魔する行為は怪しからんという反応から、告発をしている元捜査員氏の発言が自身の思い込みや感想に終始して決定的な証拠が無い事による文春の意図に疑問を呈するものまで、両極端な反応が生まれている印象。

所謂「文春砲」と呼ばれて、数々のスクープをものにしてきた週刊文春。今回の木原氏関連の話題では、少し前に木原氏の「隠し子騒動」で世間の話題をさらったけれど、その後「隠し子」側の家族(母親)から当時の様子が説明されて、認知されていないけれどそれらも含めて承知のことだと説明があると、あっと言う間にこの件は話題から消えてしまいましたよね。ただ、木原氏に対しての話題は商売になるという判断なのか、今回は現在の奥様の結婚以前の話題に関して、木原氏が政治的立場を利用して捜査を妨害したという話をしています。2006年当時交際していた相手が亡くなり、木原氏の奥様も容疑者として捜査を受けたけれど自殺としてその事件は終了。その後2018年に再捜査が始まり、その時に今回の会見に出席した元捜査官(実名で会見に出席して、それを記載している記事もあるのだけれど)が捜査に関わったけれど、何故か10日程して「事件性は無い」と言う理由から、突然再捜査が終了した事はおかしいというのが、今回の会見の趣旨らしい。 個人的には、何故10数年も経て再捜査が始まったのか、その理由を先ず知りたいし、仮に例えば遺族からの訴えが受理されて再捜査し始めたけれど、結局以前の結論を覆すだけの証拠がないので、10日程で終了したという理由でも納得出来る気がします。

100名もの取材陣が集まり、さぞかし大きなニュースになるかと思ったんですが、今朝の時点で各新聞社のサイトを見ると、この件に関しての扱いはかなり小さい気がします。特に印象的だったのは、日頃政権に対して否定的な立場の毎日新聞ですら、会見内容よりはその内容を否定する警視庁の担当者の発言の方を大きく取り上げていて、事実上会見を否定しているように見えること。今朝の時点で4大紙+東京新聞(あの、望月記者も会見に参加していたらしいから)のサイトを見てみましたが、BIGMOTORや日銀の話題等が中心で、大々的な会見の様子と比較すると、報道各社は及び腰なのかなという印象も。また、朝日新聞の記者がtwitter(X)で、「あんな会見を取り上げることは記者として恥」みたいなことまで書き込んでいて、ちょっと意外な気もします。それも、コミュニティノートも指摘しているように、木原氏本人やその奥様の関与に関して説明しているのでは無く、突然終了させられた再捜査に関しての不満が語られていると思うから。しかも物的証拠、新たな証拠があるわけでは無く、全て「自分の気持ち」が証拠だと言っているような内容だし。

そもそもの疑問として、既にその職務から離れている人間が、当時の捜査の内容を公にして一般人も含む人達に関して言及することは「機密保持違反」にならないのだろうか。「捜査を担当した」「本人の取り調べをした」ということ自体も守秘義務違反になるのでは。ましてや、その捜査内容に関して開示許可なんて言うのも出ていないだろうし、その内容を話すこと自体問題だと思う。「いゃ、個人の考え・気持ちだから問題無い」とでも言われると、じゃぁその証拠としての信憑性はどうなんだと逆に疑問が生まれますし。また、「自殺」と判断されたのは、2018年の再捜査の時ではなく、最初に事件が発生した2006年の時点での結論と変わらないわけで、ご遺族としても不満はあるだろうけど、それならば再審請求とか正式な手続きを踏めば、もっと注目してくれて新しい証拠も出てくる可能性もあるように思います。今回の告発(?)に公共性があれば守秘義務違反にも問われないだろうけど、そういう可能性も会見の様子を見る限りでは無い様子。単に週刊文春が話題を作りたいが故にああいう場を設けて注目を集めた様にしか見えない。それで雑誌が売れれば週刊文春側は嬉しいだろうけど、濡れ衣を着せられた木原氏側はたまったもんじゃないだろうな。無い事を「無い」と悪魔の証明を求められているし、政府の要職にいるから自由な発言も許されないだろうし、反論や対抗する手段が無い中相手が好き放題言うだけですから。流石に奥様側は人権救済申し立てをしているようですが、それが認められたら認められたで、文春側はその話題でまた一騒ぎできるわけで、どちらに転んでも焼け太りする「文春仕草」とでも言うべき構図だと思う。言論の自由、民主主義のコストとはいえ、こう言うある意味詐欺まがいの事柄に対しての何らかの対策が必要だと改めて感じます。

2023年7月28日

パスポート更新

幾つかの苦労の末(笑)申請した10年パスポート。8労働日が経過した昨日、早速市役所(区役所も同居)へ行って受け取ってきました。学校は夏休みに入ったところなので、学生さんなどの申請・受取で混雑するかと朝早めに出かけたんですが、前回の申請時よりも混雑していなくて拍子抜けでした。市役所の建物に入り、窓口で順番待ちの番号札(印刷されたシート)を受取、そこから10m位先のパスポート関連の窓口が並んでいる場所へ行ったら、待合スペースの椅子に座る間もなく直ぐに番号が表示されて、受取手続きが開始されました。

前回申請時に受け取った受取確認表と、現在までのパスポートを窓口に提出します。前回既に収入印紙を購入して受取確認表に貼付してもらっていたので、その二つを出すだけで終わりです。担当の女性スタッフの方がいったん奥に入り、暫くすると新旧のパスポート等を手に持って直ぐに戻ってきました。先ずは本人確認で、名前や生年月日に本籍地を確認し、次に新しい更新されたパスポートの記載内容を確認します。その後、パスポートを専用端末にかけて内蔵ICチップに保存されている情報を端末に表示させて確認をするのですが、何故かなかなか読み出せずに女性スタッフの方がちょっとアタフタ。それでも何とか内蔵ICチップから情報読み出しが出来て、表示された内容を確認して確認作業は完了。受取確認表に新しいパスポートの番号、氏名、日時を記入して終了となりました。

帰宅してしみじみと新旧のパスポートを比べてみると、いろいろと違いがあってこの10年間の変化が伺えます。

  1. 旧パスポートは、冊子中央のICチップの型紙部分をまん中に、用紙部分が二つ折りされたような形で作られていたので、雑誌のように背表紙が丸くなっていました。今回の新パスポートも同様の作りに見えますが、背表紙の所が90度ずつ一枚一枚折り曲げられているので、ハードカバーの本のように真っ直ぐな背表紙になっています。
  2. 旧パスポート(2013年に取得)の査証ページは、そのページ番号が薄く並んで印刷されていましたが、新パスポートは安藤広重の「富嶽三十六景」が印刷されていて、日本人的には面白いデザインかも。でも、ここに入国時のスタンプを推されるのはちょっと嫌かも(笑)。
  3. 旧パスポートは表裏のカバー部分を除いて52ページあり、「査証」のページは44ページでしたが、最後の1ページには自動化ゲート登録のスタンプが押されていて、実質43ページが使用可能でした。新パスポートでは、54ヘージと少し増えて、「査証」ページも45ページと微増。
  4. 旧パスポートの最後(後ろカバーの裏側)には、「所持人記入欄」「外国に居住する場合の住所」「死語の場合の連絡先」の自由記入欄がありましたが、新パスポートでは「緊急連絡先」の欄のみ。
  5. 全体のサイズやデザイン、さらに2ページ目の「機会読み取り部分」の仕様等は変わらず。
新しいパスポートを取得して、パスポート番号も更新されたので、まずは以前の番号を登録しているサービスの内容を更新しておきます。

  • ANAのAMCの会員情報には、パスポート番号も記録してあるので、自分のアカウントにアクセスして変更して保存。
  • UA MPも同様だと思ったら、こちらには保存されていない。実際に予約をする時で無いと更新出来ないみたい。
  • COVID-19のワクチン接種証明アプリには、マイナンバーカードとパスポート番号を紐付けて証明書を登録しているので、これを更新。アプリ画面右上に「再発行」のリンクが有るので、これをタップして「国内用」「海外用」を選択すると、マイナンバーカードを読み込み、パスポートをスキャンしたら、これまでの記録が自動的に参照されて新しいパスポート番号での証明書が登録されました。
  • 入国時の手続き用に、Visit Japan Webの登録も新パスポート番号で更新
取りあえずパスポート番号が登録されているアカウントやサービスで心当たりがあるのは今の所これくらい。次は、具体的に記念すべき最初の渡航先を選ばないと。そうそう、一番使うであろうアメリカのESTA申請は、まずは最初の予定が決まってから登録することにします。いずれにせよ、これで取りあえずあと10年間は旅行は出来る状態になりました。無事に10年を全うして、せめてさらにもう一回人生最後のバスポート更新の機会が訪れることを願いたいですね。(しんみり...)

大谷無双

今朝の大谷選手

  • 前の試合が中止された関係で予定外のダブルヘッダー開催に。その為、今回の2試合後に登板予定だったものを繰り上げて、ダブルヘッダーの1試合目にピッチャー(&DH)で急遽出場 
  • その試合、1安打の完投完封(111球、8奪三振)で9勝目を獲得。完封勝利は、自身メジャー初。ただし、バッティングはふるわず5打数無安打なるも、し合いは6-0でエンゼルス完勝
  • 45分後に始まったダブルヘッダー2試合目には、DHで出場。第一打席は見逃し三振だったが、第二打席は2塁にランナーを置いて37号2ランホームラン。完投勝利した試合終了の、約1時間半後。
  • さらに第三打席でも38号ソロホームランを放ち、試合はエンゼルス大量リードに。但し、大谷選手はこのホームランのベースランニング中に左脇腹を気にする様子を見せて代打と交代
最後の交代が気になりますが、場合によっては次の試合トロントでのブルージェイズ戦には帯同しないかも。プレーオフ進出には、地区優勝はかなり厳しく、+3チームが入るワイルドカード狙い何ですが、それも今の所ボーダーのところでライバルチームと競り合っている所。今回今シーズンのトレード期限ギリギリの所で、先発投手とリリーフ投手を獲得したエンゼルスは、後は攻撃力で得点を積み上げて残る試合を勝ちきりたいプラン。そうなると、大谷選手の打撃力は一番の拠り所のはずで、今回のアクシデント対策は最重要課題でしょうね。

大谷選手の今回の症状は心配だけれど、まだまだ残り試合数もあるので、今シーズンも二桁勝利はかなり期待して良いんじゃ無いだろうか。今の所投手の勝利数では11勝が最多のようなので、まだまだ最多勝利投手も狙えるとと思う。投手の成績では、防御率、勝利数、奪三振数の三つが大きなものだと思うのですが、防御率(大谷選手: 3.71、トップは2.69)と奪三振数(大谷選手: 148、トップは162)は少し差がある気がするので、狙うはプレーオフ進出にも繋がる最多勝利投手かな。こちらもかなり厳しいけれど。

打者大谷としては、やはりホームラン数。今日の時点で38号まで伸ばして、この調子なら50本台はかなり確実で60本題も狙えるかも。なんと言っても、両リーグ通じてのトップですからね、是非ホームランキングを狙って欲しい。あと、バッターとして見るとやはり「打率」が一番重要な記録だと思うんですが、こちらはかなり厳しそう。でも、今は.300をウロウロしているけれど、これは3割バッターとしてシーズン終了出来たら凄いと思うなぁ。この記録に関しては、レッドソックスの吉田選手がトップ争い(吉田選手: .316でトップは.318)をして居るので頑張って欲しい。直前で取り止めざるを得なかったMLB観戦旅行ですが、やはり生大谷選手見たいなあ。NFL観戦かカレッジフットボール観戦と絡めて行きたいけれど、MLBのリーグ戦は10月の最初までらしいから、9月中かぁ... 

2023年7月27日

土用の丑の日

今週末の30日は「土用の丑の日」と言う事で、ここ数日は鰻のCMやテレビ等でも鰻料理店を多く取り扱っている気がします。私も鰻は好きな食べ物の一つだけれど、一方で「絶滅危惧種」でもあるわけで、方や保存を言いながら肩や「鰻を食べなければ夏を乗り切れない」みたいな煽り肩をするダブルスタンダードは何なんだとちょっと憤りみたいなものを感じることも。近年鰻研究が進んで、長年の謎だったニホンウナギの産卵場所が特定されたり、観世養殖に向けても研究が進んで居るみたいですが、まだまだそんなに安価に大量に食べて良いものじゃない気がします。庶民の食べ物の代表だった「さんま」が、近隣各国の乱獲なんかもあって高騰してきたように、鰻はそれ以上の存在になりそうな気がします。

そんな中で不思議だったのは、「鰻の天ぷら」とかこれまでに無い鰻料理を大々的に宣伝する番組とかを何度か見て、「蒲焼きの鰻だって足りないだろうに、どこから持ってくるんだろうか」と疑問を感じていました。確か、比較的豊富なヨーロッパ産の鰻は、ニホンウナギと比較して油が多くて「似て非なるもの」と聞いたことがあり、土用の丑の日の代替品になるとは思えない。よく聞くのは、中国産の鰻が例えばスーパー等での蒲焼きには使われていると言う話で、でもそれって絶滅危惧種のニホンウナギが日本海側に流れていって居るだけで、絶滅危惧種の乱獲に変わりないのではと言う疑問も。気になって調べてみたら、中国産の鰻はヨーロッパウナギの部類らしい。だからニホンウナギよりは豊富に入手出来るし価格も抑えることが出来るのか。でも、肉質とかどうなんだろうか。

さらに最近では、「インドネシアウナギ」 何て言うのもあるらしい。ニホンウナギとは種類は違うけれど、場所的には中国産のヨーロッパウナギよりはニホンウナギに近い気がする。食べたことが無いので、味とか肉質とか食感とか比較できないけれど、蒲焼きにすると専門家でも判断が難しいという位だから、やはり生まれてからの生息場所が近いから似たような体型になるんでしょうね。そこに日本の養殖技術が適用されれば、殆ど国内養殖されている「ニホンウナギ」と変わらないのかもしれない。記事の中では、インドネシアでも基調資源なので、しっかりと管理して捕獲・養殖・生産・出荷しているそうで、こういう部分はこれまでの日本の漁業の中では不足していた部分じゃ無いだろうか。日本の漁業の危機が言われて長いけれど、欧米のように「管理して獲る」みたいな漁業方法をちゃんと適用しないと、どんどん衰退するばかりだと思う。

最近よく聞く話に、温泉とか地下水を利用した「陸上養殖」があります。ヒラメとかどちらかというと高級魚養殖が中心みたいで、それはやはり規模の問題があるからだと思います。だから今後技術が発達して、例えば湖一つ全部が陸上養殖場になるみたいなことが出来ない限り場、やはり海上での漁業というのは大きな割合を占めていくはず。でも、取れば取るだけ資源が枯渇して行っては、困るわけです。少し前に、駿河湾の桜エビが全然捕れなくなって、何年か漁獲停止が続いたけれど、やっと最近資源が復活してきたように、今のうちにリセット出来るところはリセットして、ある意味海と共存共栄出来る仕組みを作らないと、魚好きな日本国民なのに、中国とか海外らの輸入魚しか食べられない時代になるかもしれない。そう言う意味では、このインドネシアウナギの話は、ウナギ以外の漁業に関しても深い意味を持つ話のように感じられます。

消えた「夕立」

昨日も暑い一日だった日本列島。ここの所、ちょっとした用事もあるため、毎日ほんの少しですが外に出て買い物をしたり、所要を済ませたりしていますが、その時に猛暑の熱さを感じつつも思いだしたのが、「そう言えば、最近『夕立』って経験しないなぁ」とふと感じました。

記憶の中の話なので、時間とともに美化されたり変化してきたりしているとは思いますが、生まれてから高校卒業までの期間、夏の熱さも今よりも5~6度低くて(当時は31度で「猛暑」、33度とか34度にもなれば「殺人的な熱波」とか言っていたと思う)、それでもやっぱり夏は暑い時期だったけれど、夕方になると「夕立」が何日かに一回はあって、夕方になればそこそこ涼しかったように思うんですよね。夏休みの時期だと、昼間はどんなに快晴の天候であっても、夕方になると入道雲がモクモクと大きくなって、夕立で30分位足止めを受けるみたいな経験が何度もあったように思います。

夕立が無くなった分増えたのが、線状降水帯による突発的な豪雨だったり、雨が降り出すと一気に大雨になるような異常気象に近い気候では無いでしょうか。夕立も、考えてみたら一種に線状降水帯による一過性の雨なのかもしれないけれど、でもあれほど激しく降ることは無かったよなぁ。高校卒業とともに浜松を離れて、再び浜松に戻ってきたのはもう15年以上前ですが、その頃はまだ夕方に夕立とかあったきがするなぁ。朧気ながらの記憶ですが、当時は暑さ対策で、午後遅くになると庭に打ち水をほぼ毎日のように結構やっていて、でも時々はあと数時間で雨が降りそうという時には打ち水せずにその夕立頼みだった事が合ったように思います。それが何時の頃からだろうか、天気予報を聞いても「夕方には一雨降ることが予想されます」みたいな天気予報のセリフも聞かなくなってしまったし。

夕立では無いけれど、少し前に天気が悪かった時には、亜熱帯のシャワーのように短時間ザーッと雨がふると直ぐに上がって、カラッとした晴天が戻ってくるような天気があったけれど、ああいう天候も昔は無かったように思います。1990年代から2000年代に主張でよく行っていたフロリダとかアメリカ東海岸の土地だと、夏場はそういう天候が多いのですが、それまでそんな経験をしたことが無くて凄く新鮮なことだと驚いた記憶があるから。その後日本に戻ってきて、何度か夏の暑さを経験して、アメリカのカラッとした暑さと時折一瞬降る雨のクールダウンの天候が懐かしく感じましたから。それがここ最近は、日本も似たような天候になってきた気がします。ただ、相変わらず日本は湿度が高いから、雨が降らなくても蒸し暑くてジメジメしているけれど。暑さも困るけれど、日本の夏の風物詩の一つでもある「夕立」なんて言う光景も、もう日本では無くなりつつあるのだろうか。それは凄く寂しいと思います。

訪日観光客の不満

先日テレビを見ていたら、コロナ禍以前の状態に回復しつつある訪日観光客の話題を取り上げていて、その訪日観光客の不満トップ10みたいな話をしていました。最大の不満は無料の公衆無線サービスが少ないと言う事で、これはコロナ禍以前も同様だったはず。同じ調査では無いと思いますが、国交省の調査を見ても無料の公衆無線サービスに対しての要求はダントツです。日本人が海外に行った時も同様だと思うのですが、今はスマホで観光地情報を入手したり、交通情報の収集も行います。場合によっては、翻訳ソフトを利用して簡単な会話なども可能な時代な訳で、そういうサービスの生命線とも言える「スマホの常時接続機能」がトップの要求であることは理解出来ます。

ただ、個人的に感じるのは、コロナ禍直前の2019年の頃と比べても、今では大規模なモール等の施設には無料のWi-Fiサービスは大体提供されているし、ファストフードの例えばスターバックスやマクドナルド等でもサービスされています。JRや私鉄・地下鉄車内でも、最近はWi-Fi利用出来る車両も増えてきていて、以前と比べたら格段にサービスは拡大していると感じるのですが、不満の度合いは殆ど変わらない気がします。その理由の一つと思うのは、日本の場合そう言う施設内での公衆無線サービスは充実してきているけれど、それ以外の外でのサービスは殆ど提供されていないことが一番の理由ではないかと。アメリカの場合だと、普通に歩道とか歩いていてもAT&TとかVerizonとかのWi-Fi APが捕まって、以前現地のAT&T SIMを使用していた時には、そのままWi-Fi接続する事も出来ました。日本だと、例えばdocomoなら「0001docomo」なるAPが捕まることはあるけれど、それは施設内のWi-Fiが漏れて居るだけなのでちょっと違う。まぁ、基本は4G/5Gを利用してもらって、室内など通信環境の悪い場所ではWi-Fiという棲み分けを期待しているのだから、外でもWi-Fiとなるとちょっと意味が違ってくると思うんですが。

そう言う意味では、この「無料の公衆無線サービス」という要望は、不満でもあり一番の要求であるから、いつまでたっても解消されないしこのまま残っていくと思います。ただ、ネット接続がそれなりに担保されれば、それ以外の観光地や交通情報の入手だったり、翻訳ソフトの活用だったりのサービスも可用性が高まり、不満も減っていくことは確実なので、どの様に「常時接続環境を提供するか」というのが、今後の訪日観光客増加のための鍵である事は言うまでも無いでしょうね。例えば、国内の鉄道サービスをほぼ透過的に利用出来る「Japan Rail Pass」みたいな通信サービスパッケージを、docomo/au/Softbankと共同開発するとかしたらどうだろうか。かなりコスパを良くしないと、訪日観光客の人は手を出してくれないと思うけれど、Japan Rail Passのオプションみたいな形で提供出来たら、案外皆さん活用するんじゃ無いだろうか。勿論、それだけで解決するわけでは無くて、多言語での情報発信をするように観光地や公共交通機関各社に要求して実現させたりとか、利用者からのフィードバックをどんどん取り入れてより現実に即した使いやすい情報に更新する努力も必要。その当たりの調整役を観光庁当たりが旗振りをして効率的に実行出来るのが理想なんですが。

あと、訪日観光客関連の話題とかニュースを見ていると、5年位前までの「高品質の日本商品」とか「安い日本商品」みたいな「もの」から、知る人ぞ知る場所の訪問とか日本だからコソの体験とかの「こと」の観光に変化してきていることを感じます。そういうニッチな部分が受ける時代で、そういう部分に上手く訪日観光客を誘導できれば、日本人観光客との住み分けも出来るだろうし、より効率的に観光産業も復活出来るんじゃ無いだろうか。そう言う意味では、小さなお店や観光地であっても、熱心に多言語で情報発信したりする努力はこれまで以上に重要だと思う。最近では、それこそDeepLとかChatGPTのように、それなりの品質で翻訳してもらえるサービスもあるので、それを活用したら、かなりの部分はカバー出来るんじゃ無いだろうか。店頭などのリアルタイムでの会話にしても、そういうサービスを常時利用出来る環境を作ってしまえばいいわけだし。例えば、店内にWi-Fiを設置することは簡単だと思うので、そのWi-Fiに中古のスマホを接続させて、そこに各言語の翻訳ソフトを常駐させておく、とか。SIMが無くてもWi-Fi接続出来れば、殆どの機能は利用できますからね。そういう情報提供サービスを充実させれば、来客も増加するだろうし。文字通り、ペインポイントこそ最大の改善ポイントでも有るわけですから。

2023年7月26日

いつか来た道

コミュニティノートとの戦いを続ける(笑)、沖縄タイムス阿部岳記者。どこもかしこもツッコミどころ満載な気がする。

  •  公式の意図とは違って、ネトウヨがコミュニティノートを攻撃手段として使っているのは明らか。
    「公式の意図」は既にコミュティノートで指摘されているように、元ツイートに対して「役に立つ背景情報」を提供すること。そこには、間違った情報に対しての訂正情報もあるだろうし、背景を補強する情報もあるでしょう。前者は場合に寄っては「非難・否定」と取られるかもしれないけれど、決して攻撃しているわけでは無い。「攻撃手段」なる表現を、コミュニティノートの多さの事を言うのであれば、それは背景情報として貼付される元ツイートの内容に理由があるわけで、単に多数の人がコメントのつもりでノートを書けるわけでは無い。ましてや、それらの人達を十把一絡げで「ネトウヨ」と侮蔑するような言い方も、仮にもジャーナリストの一人であるならば安易に使用するべきで無いと思う。で、自分の言説に対して「明らか」と言っているけれど、何も明らかにされずに単に自分の「主観」を主張しているだけ

  • 日本のツイッター界はネトウヨが多すぎて、どんなアルゴリズムも超越してしまうのかもしれない。
    以前何かの調査でアクティブツイッターユーザーの傾向を調べたものでは、所謂リベラル的な発言やリツイートをしているユーザーの方が、保守的な傾向のユーザーの何倍も多かったと言うようなものがあったと思います。実際twitter(X)やネットを見ると、所謂リベラル、左派、反体制といった傾向の人の方が、その内容は別にして活発に書き込みや発言をしていると私は感じます。となれば、特定の傾向が多すぎると超越されるアルゴリズムが、何故リベラルだと超越されないのか矛盾すると思う。と言うか、そう言うものは「アルゴリズム」とは言わないと思うぞ。せめて「例外処理が追いつかない」「オーバーフローが発生している」くらいは言って欲しいけれど。いずれにしても、これも根拠の無いことを自分の主観で言っているだけで説得力は無い発言

  • このもっともらしい形式の新機能が、差別の道具に使われることを最も恐れている。
    「twitter」というそれまで無かった個人の発言を公開拡散する「新機能」の恩恵を一番受けているのは、所謂左派とかリベラルとか言っている人達じゃないだろうか。その中で、自分達の主張を正当化するために、言われ無き発言で差別とも言えるツイートだけでなく、実際に行動を正当化していることも多いと思う。その最たるものは、「汚染水」と読んでの福島差別だと思うし、この「ネトウヨ決めつけ発言」も一般ユーザーに対しての差別だと思う。で、最後の「最も恐れている」と〆ているけれど、うーん自分達がこれまで散々やってきたことなのにという感想しか浮かばない。
総じて、リベラル・左派的なユーザーに付与されることが多いコミュティノートですが、それが気に入らないのか「匿名が悪い、実名にしろ」と政治家自らが言い出す事態にも。この記事自体は現状を淡々と述べていると思うけれど、最後にその追記される偏りを指摘する話で終わっています。確かに、目に付くのはそう言う傾向ではあるけれど、それって元々の発言が偏っていれば、それに比例して貼付されるであろうコミュニティノートが同様の傾向になる事は自然なのでは。別にリベラルだったり左派だとコミュニティノートが貼付出来ない訳ではないので、右派・保守の意見に対しての背景情報・補足情報をどんどん追加すれば良いだけの話し。でも、それが出来ない・出てこないという事は、そう言うことが不要なツイートが多いからとも言えると思う。

これまでも様々な情報共有・伝達システムは生まれていたと思うけれど、特にデジタル・ネットワーク時代になり、その情報伝達速度が一気に加速する一方で、どうしても元情報のコピーが拡散していくので、元の情報が削除されたり修正されても、間違った情報優位でそのまま継続することが問題でした。twitter(X)は、削除すれば消えるのでまだ良かったけれど、今回はそこに補足情報が貼付されればそれも同時に参照出来るので、より効果的に情報訂正というか情報補足出来るようになったことが最大の利点だと思います。信号の誤り訂正機能が生まれて、信号の信頼性は格段に向上したように、このコミュニティノートって一種の「情報補正機能」とも言える気がします。

唯一気になるのは、単に追記しただけでは表示されず「役立つ」評価が増えないとコミュニティノート自体そのまま消えてしまうこと。つまり、悪意のある多数の「否定的評価」で潰すことも可能な訳です。そう言う意味では、何か書込を積極的に行うアクティブユーザーよりも、いつもは単に見ているだけの「サイレントマジョリティー」がどれだけこの仕組みを理解して支えていくかが、今後の存亡が掛かっていると言っても良いかもしれない。実は、そういう理由から、所謂リベラル・左派と呼ばれる人達に対して厳しい評価が増えているんじゃ無いだろうか。いつもは意思表示はしない「無党派層」の隠れた意思表示の場なのかもしれない。

動作温度

昨日は2ヶ月に一回通院しているかかりつけ医の健康診断の日で、朝一から朝食も食べずに出かけました。血液検査が中心でちょっと気になる数値は有るものの、会社の健康診断で「生活習慣病予備軍」と指摘されて、このかかりつけ医へ通うことになった頃と比べるとかなり改善した状態が続いているので、このまま頑張りましょうという結果にホッとしたところ。尿検査でもタンパク質等気になる値は無いけれど、この暑さなので水分補給はこまめにと言う話になりました。ここの所高温が続いているんですが、気温の数値だけ見るとまだ昨年とか一昨年の方が高かったような気がしますが、感じる「暑さ」は今年の方が厳しいですよねと言う話に。多分湿度が高いからなんだろうなと思うのですが、予報では10月位迄暑い日が続くみたいで、今からもうウンザリしています。

そんなことがあった後、偶然なんですがワイドショーでやはりこの暑さの話題を取り上げていて、その中でも暑さのためにスマホが動作不良に陥ったり、高温になる車内にモバイルバッテリーを置きっぱなしにして爆発するようなトラブルが発生しているという話題を取り上げていました。真夏の車内は、70度位にまであがるので、例えば飲みかけのペットボトルとか置いてあると、爆発するような場合もあるみたい。高温というのは、色々なものにとって具合が悪いわけで、特に繊細な電子機器は寒くても暑くても困るんですよね。特に化学反応で電気を保存して放電するバッテリーは、案外動作範囲が狭くて、だいたい10度から35度位の範囲を推奨している事が多い気がします。調べてみたら、iPhoneの場合は、使用時は0度から35度、保管時は-20度から45度になってます。となると、ここ数日の35度超えの地域では、iPhoneは使用推奨されないことに。

iPhoneの場合、金属筐体なので通常ならば発生したバッテリーの熱を熱伝導性の良い金属の本体を通して外部に廃熱出来るけれど、今のような気候だと逆に外部の高温が本体を通じてバッテリーを暖めてしまうことになりそう。実際、私はジーンズの後ろポケットに良くスマホを入れていますが、新幹線車内で座っていると「えっ?」と思うくらい暑くなる場合があって焦ることも。後、私はスマホカバーとしてアルミ製のバンパーを使用していますが、全体を覆うようなスマホカバーを使用していると、さらに熱が籠もる可能性も高くなるでしょうね。去年、今年の高温が利用かどうかは分かりませんが、自分のiPhone 13 Proのバッテリーは、満充電状態が本来の89%迄下がってきているので、やはり影響はあるんだろうなと思います。今年の12月で購入後24ヶ月となるので、「おかえしプログラム」で多分もうすぐ発表されるであろうiPhone 15に買い換える予定ではありますが(笑)、やはりバッテリーが劣化していくのは気になります。

品質の悪いバッテリーだと、時々報道されるように爆発する事も有るわけで、そうなるとこの猛暑の中にスマホやモバイルバッテリーを持ち歩くのはちょっとしたリスクと言えるかも。自分は仕事の関係も有ってバッテリーの怖さというか、ある意味エネルギーが集中した危険物位の認識でいるので、その持ち運びや利用に関してはかなり慎重なんですが、一般の人はそんなことは気にせずに使用するだろうから、結構この季節は恐いかも。それに、購入する場合にはやはり「安さ」は大きな要素だと思いますが、よく見る商品の中には「その値段・コストでは作れないだろう」と思うような品物も結構出回っていますからね。言い方は悪いけれど、「100均」商品のような「安かろう悪かろう」的な感じでバッテリー系商品が扱われるのは、ライオンとか熊みたいな猛獣を、子猫や子犬のようなペットだと思って扱うのと同じ位のリスクがあると思う。昔は「バッテリー」と言ったら車の鉛バッテリー位しか回りには無かったけれど、今ではスマホにパソコン、本体内蔵バッテリーとは別にモバイルバッテリーも持ち歩く。キャンプとかやっていれば、ポータブルバッテリーだってあるだろうし。そう考えてみると、この猛暑・酷暑の季節は結構リスクのある時期のような気がしてきました。体同様、適切にメンテナンスをしつつ、快適=安全に利用しないと。

2023年7月25日

リモート会議のカメラON/OFF

佐々木俊尚氏が紹介されていた、リモート会議でのカメラON/OFFの必要性に関しての話。私は何度もここに書いているけれど、もともと入社時から「電話会議」を経験してきた人間なので、カメラが無い方が慣れている気がします。あと、その会議の内容や仕事の分野によっても、相手を見ながら話をする必要が有る場合はあるかもしれない。自分のように開発関係の会議だと、殆どは資料を見ながらとか互いに共通の情報を参照しながら話をするから、あまり相手の表情とか振る舞いを見て話の方向性を変えたり、内容を考える必要は無いと言えます。逆に、例えば人材関係の仕事とか、スケジュールや仕事の内容をネゴするような場合には、相手の表情を見ながら話を進めることは重要だと思う。

今のリモート会議は、殆どの場合は個人個人がカメラに向かって話をするので、画面上はそれぞれの顔が表示されたタイル状の画面が映されると思います。あれってどうなんだろうか。最近のツールでは、背景を任意の壁紙に変更したり出来るので、つまり人物部分だけの切り出しが可能なはず。ならばリアルな会議室での会議のように、テーブルの背景上に自分の顔と上半身を配置して、恰も会議室に参加者が座って並んでいるような一つの大きな画面を合成して作れないのだろうか。当然、自分の座っている位置によって見え方も変えます。円卓とか四角いテーブルの回りに座っていることを想定すると全員の顔が見えるけれど、教室のような横並びの会議室設定だと、後ろの席からは相手の顔が見えないので、会議室の再現性というかデザインは考えないといけない。でも、今のタイル状に一人一人の顔が並ぶ画面って、そんなに生産性が良くなるとは感じられないなぁ。それに、今のリモート会議ツールだと、PPTの資料とか共有すると、それら人物の映像って隅に小さくまとめられてしまうじゃ無いですか。あれも意味が無いと思う。どうせなら二つ三つ子画面を開けるようにして、一つは常に参加者の顔が表示されて、資料とか表示する場合にはその中の別ウィンドーにPPTの内容が表示されるようにして欲しい。そうすれば、参加者の顔を見ながら資料を提示して話をする事が出来ると言えます。

「顔が見える」というのは「よりリアルな会議に近づける」事が目的だと思うんですが、リモート会議で使える共用ツールが、まだまだ貧弱だと思うしパフオーマンスも悪い。例えば会議では「ホワイトボード」って、結構有効なツールだと思うけれど、リモート会議での同様のツールって凄く使いづらい。手書きできるのは良いけれど、専用のペンとかみんなが持っているわけじゃ無いから、マウスとかで書くとガクガクした文字で読みづらい。キーボードから入力すると、フォントサイズが違っていたり、互いに入力場所が被ったりと、共有しているが故の問題も感じられます。あるいは、人が話をしているのに、チャットで別の話題なりがどんどん流れていくのも困りもの。その話題に対して質問であっても、別の話題が書き込まれてスクロールアップしてしまい、消えてしまうともう追いかけられないし。言い方は悪いけれど、リアルの会議での「内職」は、その人の中で収まっているものだったけれど、リモート会議での「内職」は全員に共有されてしまう事もあるので注意が必要。仮に1-to-1の内緒の話であっても、リアルの会議なら精々両隣から話が振られるくらいだけれど、リモート会議だと全員からチャットが飛んできますからね。

個人的に感じるのは、リモート会議にはリモート会議に適した「会議スタイル・会議方法」を見つけるべきで、リアルの会議に近づけるとか電話会議と同じだから駄目、と言うような話では無いと思います。例えばリアルの会議だと、まず物理的に参加者が一箇所に集まらないといけないけれど、それが不要になるだけでも会議の設定範囲が広がるし開催機会も増やすことが出来ます。更に資料の表示でも、リアル会議ではプロジェクターなどで表示するので、結局はよく見えない、手元に配布された資料を見るとか本末転倒な話になりかねない。リモート会議なら、全員がその場で画面で共有出来るし、切り替えて別の資料にも直ぐに映ることが出来ます。不満のは、一度に一つの資料しか表示出来ないことで(デスクトップ共有すれば複数の資料共有は出来るけれど表示サイズが小さくなるのが難点)、どうして共有画面くらい複数のウインドーを開いて、一度にそれぞれ参照出来ないのか疑問(いゃ、自分でやれよと突っ込まれそう-笑)。あと、殆どのツールでリモート会議の録音・録画が出来るので、不参加者に対しても「あの会議の内容を見て」と言えることも大きなメリットだと思いますね。以前なら議事録とか作って配布していたけれど(今でもそれは作るべきだと思うけれど)、最悪その内容が「違う」と言われても、オリジナルの会議の内容が残されていれば、もう一度巻き直して確認出来ますからね。まぁ、元々の話題はリモート会議での画面ON/OFFで、リモート会議とリアル会議の違いでは無いのだけれど、ONならONの、OFFならOFFのやり方がそれぞれあるので、都合の良いところを利用すれば良いだけの話しだと思う。

ホテル代高騰

今週木曜日にはパスポートの更新が完了して新しいパスポートを受け取る予定でいて、そうなれば早速どこかに飛びたい病がウズウズと。ANAの海外便プレミアムポイント2倍キャンペーンも有るので、それで残りAMCのポイントを埋めるのが、今年後半の目標の一つ。一番簡単な例としては、シンガポールをEクラス(Premium Plus) で例えばNRT-SIN往復すると、2万PP少し獲得出来るので、AMCのDiamond到達となります。

夏休み中でも、日にちを選べばまだそれなりの価格のチケットも残っているので、是非行きたいなと思いつつ何回か旅程を検索していたんですが、ちょっと良さげな日程が見つかったのでその予定で現地のホテルを調べてみたら衝撃。元々シンガポールのホテルは高価格のホテルが多かったけれど、それと比べても2倍近く料金が上がっている感じです。高級ブランドのホテルが高いのは当然としても、ビジネス用というか廉価が売り物のブランドのホテルも、軒並みハイブランドクラスの料金になっていてビックリ。2泊すると、エアーチケットと変わらないくらいの料金になりそうなくらい。

日本からも人気の渡航先の一つで、まだまだ出国者数は少ないと言っても訪れる人は増えているんだろうなぁ。調べたのが、8月の夏休み時期だったので、それを9月にしたり10月にしたりしてみましたが、今の所そんなに変わらない感じ。検索は、BONVOY系で探したんですが、他のブランドも考え法が良いかなあ。Hiltonだと少し安い料金も見つかったんですが、場所的にちょっと遠いところで利便性を考えるともう少し出しても良い場所にと思ってしまう。ポイントで検索してみても、日本のどう暮らすの倍のポイントが必要だし、ちょっと悩みます。試しに、もう一つの希望行き先である台北で検索をしてみると、こちらも以前よりも割高になっているけれど、それでも2~3割増し位でシンガポールほど高騰はしていない感じ。

裏技と言うほどでは無いけれど、現地出発を深夜に出て早朝羽田に到着するNH844を使えば、現地宿泊は1泊で済むけれど体力的には結構きついかも。もう一つ考えているのは、HND-TSA往復を、HND-TSAと現地発券のTSA-HNDの2パターンで購入して、それぞれ日付けを合わせて日帰りあるいは1泊で日本から行って戻ってこられるようにすること。ざっくり調べてみると、日本発のZクラスで20万円位が、台北(松山)発のZクラスは13万円位。合計すると、日本発のシンガポール往復をZクラスでするのと変わらないので、必要な時間や手間を考えるとシンガポール往復1回の方が楽だけれど、現地ホテル代なども含めると台北2往復の方が少し安くなるというジレンマ。羽田空港第2ターミナルの国際線部分も利用してみたくて、それには台北行きが今の所一番使いやすいので、一回は利用してみたいのですが。なかなか上手いルートが見つからないなぁ...

TwitterからXへ

「Twitter」改め「X」に変わるのって、本当に始まっちゃってるんですね。 しかも、プラットフォームカラーも、これまでの青色から黒色に変えるらしくて、何かどんどんダークなイメージになって言っているような気がする。

「X(エックス)」と聞いて、まず最初に浮かぶのはやはりロックバンドの「X Japan」の「X」だろうなぁ。ネットでは「Twitter JapanがX Japanになるから、今のX JapanがTwitter Japanになれば」と早速いつもの大喜利大会が始まっているけれど、「tweet/re-tweet」とかの用語はどうするんだろうか。「tw-X/re-tw-X」とか言い換えるんだろうか(マテ)。

同じように「Facebook」も「Meta」に変更したけれど、サービスネームの「Facebook」は今の所そのまま。Twitterもそれで良いじゃんと思うのだけれど、何から何まで自分の好みにしたい見たいですね、マスク氏は。まぁ、オーナーになったんだから、そうするのは彼の自由だと思うけれど、ここまで大きな社会インフラにもなっている訳だから、もう少し社会の中での価値というか、意味を考えた方が良いようにも思うけれど。

少し前に、twitterの日本ユーザーの利用時間がアメリカの3倍と話題になりましたが、今回の件で日本のユーザーアクティビティが減ったらどうするんだろうか。暫くは日本人が好きな「大喜利モード」で盛り上がるだろうけど、これまで「ツイートが」と言っていた部分が「エックスが」とか言うのは何か盛り上がらない気がする。「X」と書いて「ペケ」とか「バッテン」とか「チョメ」とか「バツイチ」とか、そっち方面で盛り上がるんじゃ無いだろうか(マテ)。

ところで、最近話題の「コミュニティノート」ですが、今はtwitterとは関係無いネーミング。でも、今回「X」になったら「コミュニティノート」の事を「Xの駄目(X=バツ)出し」とか言い出しそう。そうなると、新名称の「X(エックス)」なのか「X(バツ)」なのか分からなくなりそう(笑)。そう言えば、日本の「Xリーグ(エックスリーグ)」も、何か誤解されそうなネーミングだよなぁ。

2023年7月24日

微妙な論理のすり替え

とある方面では有名(悪名?)な、沖縄タイムス記者・阿部岳氏によるコミュニティノートへの挑戦ツイート(マテ)。

自分がこのツイートを読んで感じるのは、一段目と二段目で微妙に論理のすり替えをしているなぁと言う事。それを無意識にやっているとしたら、それはそれでこの人の資質かもしれないし、意図的にやっているなら相当悪質だと思う。 

1行目に関しては、100%事実だしその内容も正しい文章だと思います。唯一気になるのは最初の「政府や東電が...」と恰も「処理水」と読んでいるのは政府や東電だけのような言い方をしている点でしょうか。「取り除けなかった」という部分も問題表現だと思うけれど、それは後述。それ以上に問題は次の二行目。「汚染水を処理したが、まだ汚染物質が残っている水だから汚染水と呼ぶ」と書いているけれど、それは汚染物質と元々の水が完全に分離できれば可能な話。だいたい、元の水にも幾らかの放射性物質であるトリチウムは残っているわけだから、生来のトリチウムと今回の事故で追加されたトリチウムの判別何てどうしたら可能なのだろうか。だから、考えるべきは汚染物質が残っているかどうかでは無く、その残量が問題無いレベルなのかどうかということのはず。既に同様のレスが付いているけれど、この論法が正しいとすれば、

誤報を報じた記者を処分したが、まだ社内に残っていて記者として仕事を継続しているのだから、誤報記者・誤報メディアと呼ぶ方が実態に即している

と呼ばれても反論出来ないのでは。

1行目を「事実」、2行目を「私の意見」として、どちらもコミュニティノートに対しての挑戦のようなことを最後に書いているんですが、トリチウムで汚染された水からまだトリチウムを取り切れていないのだから「処理水」ではなく「汚染水」という論理は破綻しているでしょう。何故なら、元々の水に含まれているトリチウムと汚染されて増加したトリチウムの区別は出来ないし、全てを取り除くことは出来ない(そもそも、元の井戸水にも含まれるものなのだから)ので、そこは比較対象にはならない。また、仮に井戸水に含まれるトリチウムが「トリチウムα」で、汚染されたものが「トリチウムβ」とコロナウイルスのような異性体みたいなものなら、それを区別分類する事も出来るだろうけど、トリチウムは水素の三重体でαもβも無いもの。つまり、そのトリチウムの量は比較の対象になりうるけれど、その種類由来に関しては違いは無いわけで、となれば「取り除けなかったのか元々残留していたものなのか不明」なものを理由に批判する事はフェアでは無いの思います。と言うか、トリチウム以外にも完全には取り除けない放射性物質は処理水の中に残留しているけれど、それは基準値以下だから問題にしていないのに、そこを指摘していないのもおかしな話です。また、彼の汚染水論法を適用すると、一般の家庭に配給されている「飲料水」も、その言い方を変えないといけなくなります。取水された状態では飲用に適さないけれど、浄化処理をして一定の水準に処理したから「飲料水」として利用できるわけですから。彼の論理では、「飲料水」ではなく「河川水」とか呼ばないといけなくなる。元々の汚染水を処理して、本来ならば問題無い閾値まで処理されれば「処理水」と言って良いものを、「完全除去」という非現実的な閾値を設けることで持論を維持しようとしているわけで、その部分は単なる言葉遊びで本来の議論とは違うと思う。

ところで、この記者さんはtwitterの「コミュニティノート」を「コミュニティーノート」と書いていて、これが個人的には凄く違和感を感じます。つまり「コミュニティ」なのか「コミュニティー」なのかという「長音符号(ー)」の有無。メディアも準拠していると思われる文化庁の「外来語(カタカナ)表記ガイドライン」を見てみると、「語尾が-*yで終わる語句(Page-9)」として「community(Page-25)」は「コミュニティー」という長音付表記が正しい事になり、そこは新聞記者としての矜持を見せたとも言えます。でも、twitter社の説明を見ると、日本語のページでは「コミュニティノート」記載されています。さらに原典となる英語のページを見てみると、"Community Notes"と、大文字から始まる語句として表記されています。つまり固有名詞では無いけれど、それに類する扱いの「専門語句」みたいな扱いなんだろうな。上記の文化庁のガイドラインは、外来語を日本語表記する場合のガイドラインなので、一般的に「this kind of community system is (この種のコミュニティー組織は)」とか言う文章を日本語で使用する場合には適用されるべきガイドラインだろうけど、今回の様に一種の専用語として「コミュティノート」の様に一つの語句のように使用している場合は、オリジナルの表記を尊重するべきだと思います。「ガイドラインではこうなります」と言えば、twitter社の示す事実よりもガイドラインを優先していることになるし、「私の意見です」と言えば、それも同じく事実に反していることになり、結果的に事実に反した自分の意見を吹聴しているだけになるんだけれど。まぁ、そこまで考えての書込では無いと思うけれど。しかし、こう言う微妙な事柄には得意そうな雰囲気だけは感じられますね(笑)。

過去の置き土産

マイナンバーカード混乱の原因の一つでもある「名寄せ」に関しての、日系XTECHの記事記事の中では異字体の例として「邊」「邉」が示されていますが、それ以外にも色々な文字で旧字体・異字体・外字が存在するもの。実は私の名字の一つもその漢字の一つで、高校を卒業して住民票を移動する時にその現実を経験してちょっとショックを受けた経験があります。

初めての事なので、父親と当時の浜松市役所へ行って「転出届」だったかな、それを書く時に父親が、

「うちの名字の『〇△』の『〇』は、本当は『□』だけれどシステムに入っていないので(一般に使用されている漢字の)『〇』を使う」

と言われてビックリ。確か当時は、市役所などの住民情報がオンライン化されつつあった時代で、それまでは手書きの台帳だったデータがシステム(コンピューター)に入れられ始めた頃。しかし、当時としては膨大な量であった「漢字データ」は、基本的な文字種はコードが定義されていていたけれど、全ての異字体や旧字体まではカバーしきれなくて、無理に入力すると「該当コードなし」として「■」と印刷されてしまう。そう言う意味では、データとしては入力出来ても、印字対応まで手が回っていなかった、のかもしれない。いずれにしても、申請書などに本来の文字である「□△」と書いて出すと、「□は対応外の漢字なので〇で良いですか?」と職員さんに言われて書き直したことが何度かありました。

仕事を始めてパスポートを初めて取得する時には戸籍謄本の添付が必要でしたが、こちらは手書きで保存されているものをコピーするので、当然名字の所は「□△」と記載されています。ただ、パスポートシステムがまだ対応していなかったのか、こちらも最初に申請した時には「〇△」と書いて出しました。当然身元確認の戸籍謄本と比べると文字が違うのですが「あぁ、××の『□』ですね。この文字は使えないので、『〇』を使います」と言われた記憶があります。病院の診察券もそうだし、運転免許証も最初はそうだったけれど、何かの時からは本来の「□△」と掛けるようになったので、現在は正しい漢字が使用されるようになったけれど。そう言えば、同じ「〇△」という名前のタレントさんの名前がテロップで表示される時、ある時から「□△」と表示されるようになって「あれ?」と思ったことがあります。その人曰く「本当は『□△』ですが、色々都合があって『〇△』を使っていました」みたいな事を確か喋っていて、「あぁ、システム対応して無かったんだ」と思った記憶があるなぁ。

それ以外にも、番地番号の表記も問題ですよね。うちは「1234-5」みたいな表記なんですが、宅配便や郵便の記載には普通に「1234-5」と書くけれど、正しい表記は「1234番地の5」だったりします。先日のパスポート申請の時には「1234番地の5」と正しい表記をしたけれど、一般的には「1234-5」と省略しているので、ここで名寄せの処理は困るでしょうね。また、マンションなんかに住んでいると、「中区高台一丁目2番地〇〇マンション301号室」という住所を「中区高台1-2-301」と部屋番号までまとめて書くことも多いんじゃ無いでしょうか。自分の場合、そんなに珍しい名前でもなく、住所表記にしても極々一般的な書式だけれど、それでもこれだけ表記の違いが発生するくらいだから、もし特徴の有る名前や住所表記だったら一筋縄ではいかないでしょうね。さら漢字は同じでも読み仮名が違う場合や、難読名字だとかキラキラ名なんかだと更に大変。そこは、有る程度はシステムでスクリーニング出来るとはいえ、最後は人海戦術で一つ一つ潰すしか無いと思う。同じ経験は、消えた年金問題でしているはずですが、あの時どれだけ大変だったか、実際に政権与党側で作業していたはずの人間が、それを忘れて今は批判しているのだから本当に都合良く忘れるものだと思います。浜松市は来年1月1日から、現在の7区が3区に統合され、自分の住所も今の区名から変わって「中央区」に変わります。 確か行政理由での町名変更は自動的に住所変更されるはずなんですが(いちいち住所変更の手続きをしなくても良い)、多分それも導入しているシステムによってだろうから、時間がかかったりあるいは非対応の場合もあるかもしれない。ただ、だからこそマイナンバーで統一することで、データの不整合も回避出来て効率化出来るメリットがあると思います。

2023年7月23日

根拠の無い反論

twitterを騒然とさせている「コミュニティノート」に関して、そのノートによる補足修正が多発しているリベラル系の反応を示す4コマ漫画。漫画の中にも書かれているように、補足修正された内容・事柄ではなく、その行為自体に反応をして批判をするところに、元の意見や内容の品質の怪しさを自ら暴露している気がする。

この「コミュニティノート」の面白いのは、例えば一般メディアの記事などをツイートすると、その内容にもノートが付けられるんですよね。元の記事には付けられないけれど、ツイートしてくれれば補足修正出来るから、メディア側としては記事拡散のためにはツイートしたいけれど、ツイートしたらしたで何らかのノートが付いて補足修正される困るみたいなジレンマが生まれているんじゃ無いだろうか。これって、レガシーメディアが始めてダイレクトに批判を受ける仕組みが出来たとも言えそうな気がします。

「コミュニティノート」は匿名IDで書き込まれるから実名にしろと反論する人も居るんですが、あくまで「補足情報の提供」目的なのだから、アカウントが正規のものであれば問題無いわけで、その情報手強者が誰かは関係無いはず。そう言う事を言い出したら、メディア等が「匿名の情報提供者に寄れば」なんていうセリフを、今後は使えなくなるでしょうね。メディア側が「いゃ、個人のプライバーがあるから外部には実名を掛けないだけで、我々(=メディア)はご本人を承知しています」と説明したら、じゃぁコミュニティノートもtwitter側が誰がどのIDを作成して使用しているか分かっているのだから、表記される時に匿名IDであっても問題無いと言われてしまうだろうし。 

このコミュニティノート、見ているだけでなかなか面白いし興味深い。中にはノートに対して再反論している場合も有るけれど、多くは間違った情報が修正されてそれで終わり。間違った情報だから、元情報を削除するならまだ良いけれど、ノートが付いていもそのまま残されているのはどういう神経をしているのだろうか。その状態で新たなツイートをして、そこにまたコミュニティノートが付けいて補足修正されたら、自分が発信している情報は内容が欠如したものですよと言うことを触れ回っていることになるだろうに。こういう状況を見ると、「政府は丁寧な説明を」とこれまで言っていた人達こそ、もっと丁寧な説明と対応が必要だと言うことがよく分かるなぁ。「先ず隗より始めよ」ですよね。

月200万人越え

先月の訪日観光客が2019年以来の月200万人を越えて、かなりコロナ禍以前の状態に戻ってきたとニュースが伝えます。月200万人というと凄く多い気がするけれど、同じ「200万人」でもコロナ禍以前は300万人近い280万人とか260万人だったので、今回の様に200万人を少し越えたくらいではまだまだ足りない状況でも有るんですよね。とは言っても月200万人が訪日すれば、単純計算で年単2400万人規模になるわけだから、コロナ禍直前の3000万人規模の頃に近づきつつある事は確か。

特に、以前は訪日観光客のかなりの部分を占めていた中国からの訪日観光客がまだ殆ど回復していないことを考えると、今の状況はかなり異例とも言える気がします。東南アジアや欧米からの訪日観光客がコロナ禍以前以上で堅調に推移しているので、それがまだ完全には回復していない中国、韓国等からの分をかなり穴埋めしているらしい。そう言われてみれば、都内に出かけた時に遭遇する訪日観光客と思われる外国人グループも、以前よりも欧米系と思われるグループが増えている気がします。 

欧米などがいち早く入国制限の緩和をした中、日本などは世界的に見ても緩和措置が遅い地域だったので、我慢していた反動という事はあると思います。また、そうで無くても諸外国と比較して物価が安い日本が、円安でさらに数割くらいの割安感が感じられるから、ますます人気が出ても不思議では無い。ただ、この連日の猛暑酷暑は想定外だろうけど。それでも、都市圏ならば豊富な移動手段もあるし、空調の効いた設備もあちこちにあるので、猛暑酷暑もこの時期の日本の「風物詩」になるかもしれない。ただ、外国の人には慣れない蒸し暑さだけに、無理はしないで欲しいけれど。

その弊害とは言わないけれど、仕事で都内に出た時に宿泊の必要が有る場合、以前と比べてかなりホテル代が上がっているのは痛い。感覚的に、以前の1.3~1.5倍位になっているように感じるし、場合によっては2倍3倍近い価格しか見つからない場合も。東京2020の訪日客目当てで客室数は増えたはずですが、コロナ禍で予定を遅らせたりキャンセルした場合も有るだろうから、それが今の訪日観光客の激増に追いついていないんでしょうね。理想はバランス良く訪日観光客が増えつつ、日本の経済(観光業や関連企業)もそれに合わせて緩やかに増えて行くのが良いけれど、コロナ禍で一気に減って、その制限が無くなり一気に戻ろうとしている歪みみたいなものを感じます。日本の場合、春夏秋冬どの時期にもそれぞれ楽しみを見つけて海外から訪問される人は途切れないだろうから、これからこの傾向は続くのだろうけど、ちょっと悩ましい状況でもありますね。海外への航空券がもう少し安くなって欲しいよなぁ... そこだけ円高になってくれないだろうか(笑)。

2023年7月22日

プリバンキング

ここの所「ファクトチェック」という言葉をよく聞くようになったんですが、それに伴って新しい言葉「プレバンキング(Pre-bunking)」なる言葉も。タイミング良く、Nathan氏この話題を取り上げられていて、何となく全容を理解することが出来た気がします。実害の無い架空の例を使用して、誤情報がどの様に伝搬・作用するか体験することで、実際に生まれる虚偽の情報に対しての耐性が出るというか事前準備する事が出来る、という話らしい。 

製品開発の場だと、その製品の模型というか「モックアップ(Mook-up)」と呼ばれる「模型」を作って、デザインだとか操作性だとか、実際に製品製造が始まる前に出来るだけそれに近い形で体験して、問題点の洗い出しや改良点を見つけるために利用します。そんな感じなのかなというのが自分的感想。ただモックアップの場合は、製品に近いものを作って製品に対しての経験値を蓄積しますが、プレバンキングでは予想される「偽情報」そのものでは無く「偽情報というフォーマット」を事前に体験することで、特定の内容やパターンに頼らない、ある意味「偽情報の属性とかプロパティみたいなより広い範囲での認知力」みたいなものを養うところが大きな違いか。受験勉強で言えば、特定の式の計算方法を丸暗記して答えを記憶するのでは無く、公式を覚えて計算方法を理解することで、その公式を使用した個別の問題を解くことが出来るようなる事の方が近い考え方ですよね。

もっと言えば、ネット時代になってよく言われる「経験知」「集合知」にも近い気がする。過去の事例を何度も経験・情報蓄積することで、全体のパターンを知ると言う事にも近い気がします。そう言うものって、時間も手間も掛かるから、自分がよく接触する事例だとか得意分野であれば直ぐに効果が期待出来るけれど、そうで無い分野に関しては逆に情報量不足で誤解を招く事態になる可能性もあるでしょうね。だからと言って、じゃあ怪しげな情報に接してそう言うものに対しての耐性を作れば良いかと言えば、たとえ話で「ミイラ取りがミイラになる」じゃないけれど、怪しげな話を論破しようと聞いていたらその話に取り込まれたとか、「自分は絶対オレオレ詐欺には引っかからない」と豪語している人ほど実際には引っかかったりするような事もありますから。「悪例を学ぶ」分けだから、学びの材料として「整理されて理解しやすい事例」をちゃんと用意しないと、プレバンキングとしての効果も期待出来ないでしょうね。

記事の中で、「プレバンキングは予防接種、ファクトチェックは発症後の治療」みたいな説明があり、実は「プレバンキング」に対応する言葉(行為)として「デバンキング(Debunking)」と言う言葉があり「ファクトチェック」「デバンキング」の一種とも言えるとのこと。パイロットは、フライト前に「Pre-briefing」があり、フライト後には「De-briefing」が有るけれど、それと同じ事を情報収集・情報取得の場でも必要と言う事なんだろうな。これまでは、「情報」は単に獲得するものという意識が殆どだったけれど、「獲得する事」が目的では無く、「如何に効率良く正確な情報を獲得するか」という、「質」の部分が意識されてきたと言えるのでは。電子回路では、想定外のノイズ対策でフィルターを入れたり、安定した動作のために信号品質を高くしたりする努力をするし、誤り補正を使用して多少のノイズが含まれた情報でもその正誤の判定や自動訂正する工夫がありますが、そういう機能を自然に身につけるのが、この「プレバンキング」であり、「デバンキング」とペアで繰り返して経験することで、より洗練されていくのだと言えるんでしょう。でも、それって見方を変えたら、毎日twitterやネットに張り付いていろといわれているような気もするなぁ(笑)。

不法行為を助長する

NHKが放送して話題になっている「やさしい猫」とすうドラマに関して、不法滞在を助長している内容だと批判が高まっているという話。NHKも含めて「ドラマ」番組なんてもう10年、20年以上見ていないので実際の内容は分かりませんが、題材は少し前に話題になっていた、日本人と結婚をしてそれによって在留資格を切り替えようという話との事。 在留資格の切替には色々理由が必要なのが、やはり婚姻関係が国内にあるというのは有力な材料になるらしい。それ故に、いろいろと悪用されることが多いのは、過去類似の犯罪等で何度も報道模されていると思います。

自分の住んでいる地区は田舎と言える地域なんですが、土地が余っていたからか暫く前から宅地開発が進み、そう言う意味では郊外の新興住宅街とも呼べる状態になりつつあります。そのため、自分が戻ってきた10数年前から比べても新規の人がどんどん増えていて、其れ以前からと比べると、自分が高校卒業まで自宅に居た頃と比べると、多分当時近所にいた人と、それ以降に移動してきた人の割合は3:7位まで昔からの人は減っている気がします。高齢化で亡くなる人が増えたり、施設等に入って土地を売却し、そこに新しいマンションやアパートが建てられて新しい人達が入居してくる、みたいなサイクルがどんどん加速している気がします。

そんな地元の人流が増えている中で、外国籍の人も増えていて、自分の周りをサクッと見ても、アメリカ人、中国系の家族、南米系の家族、韓国人、東南アジア系家族等が居住していて、自治会も対応するのに苦労している様子。ゴミ集積所には、日本語、英語、韓国語、中国語(繁体語、簡体語)、スペイン語、ポルトガル語の注意書きやガイドがベタベタ貼られているくらい。一時期浜松には自動車やオートバイメーカーの季節工として、南米の日系人が多く流入して、だからブラジルの総領事館が浜松にはあるんですよね。景気後退とともに、そういう人達の職が無くなり、一時期社会問題にもなりましたが、その後帰国したりしたのかここ最近はそんなに話を聞かなくなりました。それでも、そのまま浜松に定住した人も少なくないらしく、自宅の近くにも一軒そう言うお宅が有ります。浜松当たりでもそんな状態だから、場所によっては厳しい状況の所もあるんでしょうね。

少し前に、出産間近な中国人妊婦さんが大挙してアメリカに旅行し、旅行中にアメリカで出産することでその生まれた子供にはアメリカ国籍が付与されることを利用して子供にアメリカ国籍を取らせ、将来的に両親が移住する切っ掛け作りをするような話がありましたが、流石にそういう出産ツーリズムも厳しい規制が生まれました。ロシア能くらいな侵攻程具体的な圧力では無いけれど、やはり外国から日本に定住しようと来る人の中には良からぬ考えを持つ人も少なくないだろうから、そこにはルールを設けるべきだと思うし、設けた以上は厳正な運用が必要だと思う。この手の話を聞いていつも感じるのは、結局極めて稀な例外的な話が美談化されて不法行為が見逃されることで、本来の正しい手続きをして正当な理由で滞在している多くの人が迷惑を被るという事。NHKのこのドラマは、そのスリランカ人当事者の苦しい状況を訴えたいのかもしれないけれど、それ以上に苦労してやっと永住許可を得た別のスリランカ人居住者はどう感じるのだろうか。民放がスポンサーのお金でドラマを創るのは自由だと思うけれど、受信料という我々からのお金を使って不法行為を正当化するような番組を作るのは問題だと思う。もしその内容が正しいと、情状酌量の余地があると思うのならば、ジャーナリズムの立場でのNHKとしてまずはその事を報道し主張するべきだと思う。

2023年7月21日

説明責任

海洋放出に関して、未だに日本との交渉事の切り札として利用しようとする中国。一部報道では「韓国・中国が反対をして」と書くところもあるけれど、韓国の場合政権側はもう放出を認めているのだから、実質的には中国だけが未だに反対していることになるわけですよね。ちょっと意味不明なのは、海洋放出した場合海産物輸入禁止すると言っているのは今の所香港政府で、中国政府では無いこと。香港に、例えば日本産のアワビとかなまこ等の海産物・乾物が多く輸出されているという事も有るんだろうけど、一方でEUは全面的に輸入規制を撤廃するわけで、逆に香港政府(=中国政府)が追い込まれていることにならないだろうか。

仮に、日本と中国の位置関係が日本海を挟んで今とは逆の位置に有り、福島第一原発の位置が例えば今の上海市当たり有ったとすれば、まぁそこから放出した処理水が中国(今の日本の位置)に影響するという主張は分からないでも無い。でも、現実の位置関係を見たら何がどうなったら中国に影響するのか、素人でも判断出来そうな話だと思うのですが。で既に中国側は輸入手続きの遅延行為みたいな形で実質的な輸入禁輸措置を行っているようで、昨日たまたま観ていたニュースでは、中国国内で日本食店を経営している日本人経営者が、日本からの食材がここ数日届かないと溢していたり、多分香港の鮮魚店と思われる中国人経営者も日本からの輸入が止まっていると話していて、まぁいかにも中国仕草だなと感じる次第。

大人げないと思うけれど、福島第一原発の海洋放出が怪しからんから輸入停止するというのであれば、その何倍ものトリチウム放出をしている中国原発の影響も懸念されるから、対抗して日本への輸入も停止する事も検討せざるを得ない、位のことを官房長官会見でチラッと「口を滑らしたら」どうだろうか。IAEAの検査も受けて問題無いと理解しているけれど、中国側が何らかの懸念を感じているならば、その証拠を示して貰わないとこちらも同じ対応をせざるを得ないと言っちゃうのも一つの手かな。勿論、向こうはエスカレートして、海産物だけで無く農産物に食品加工品、さらには希少資源など輸出制限を掛けてくることは想像されるけれど、今譲歩してもそれって何も解決策にならないですからね。以前中国が希少金属の輸出停止をした時に、日本は技術力で代替技術を開発して結果的に日本がその分野でさらにリードする下地になったけれど、今回だってこれを契機に中国ビジネスでのリスクが再認識されて行けば良いのでは。

福島第一原発の海洋放出に関しては、IAEAという国際的なお墨付きを得たのだから、それだけを根拠に粛々と進めれば良いと思う。中国・韓国の対応を理由に、国内でも今後も「風評加害」行為を続ける人も残るだろうけど、それならそれで、それは「風評加害行為である」と明確に指摘して行けば良いと思う。東京電力や政府だけが「安全」と言っているのでは無く、IAEAが言っているのだから、客観的な評価が下されていることは事実ですからね。勿論それによって販路を失う中国向け食品の対策は何か考えないといけないし、逆に中国から入ってこなくなる食料品だけで無く、衣料品とか様々な部材何かもこれから影響するかもしれない。でも、ここで譲歩したら将来また同様の事例が起こることも事実な訳で、どこかでその負の連鎖は断ち切らないといけない。将来的には、ロシアのウクライナに対しての横暴以上の行為にも繋がる可能性もあるわけですからね。その場合は、ロシア以上に手強く面倒な相手になる事は確実だし。

コミュニティノートの効果

Twitterに付加された「コミュニティノート」機能ですが、一部メディア関係者のあやふやな発言に関してコミュニティノートの内容に不満を漏らす事例が多発している状態に。

「言葉」や「文章」で仕事をしている人が、その言葉遣いや文章の内容に関して批評されているのに、その事に対しての反論が「罵詈雑言」や「独りよがりな持論」だったりするのは、元々の内容に意味が無かったのか、自分もそれは認識しているけれど明確な反論が出来ない苛立ちなのか、まぁ全部だろうなぁ。

「コミュニティノート」も、いつも正しい事を指摘するとか、公明正大と言うわけではないことも事実。これらも一般の利用者が背景説明・補足として追記するものですから、そこには某のバイアスも生まれるだろうし、フィルター的な要素も存在するでしょう。同様の仕組みとも言えるwikipediaの内容が、当初は専門家も含めてボランティアベースでの集合知的なもので存在感があったけれど、そのうち一部内容や分野に関してはある意味編集権が悪用乱用されて、事実と異なる内容や虚報とも言うべき内容が恰も正しい情報のような記述をされて、それが流布される事態に。Wikipediaにも管理者的な立場の人が居て、内容に関しては適時検証や修正を行っているそうだけれど、如何せんその人手が足りない(確か以前聞いた話では5~6名位じゃなかったかな)。また、英語版の内容は概ね正しいのに、翻訳された日本語版となると、翻訳者の主観が入ったりして内容が歪曲されるような場合も。翻訳に関しては、英語なら英語という原典を決めて、それ以外の言語版に関しては基本機械翻訳にしたところに、ローカルの付加情報みたいなものを付けるくらいが良いと思うけれど、その場合でも余計なリソースが必要になるわけだし、なかなか維持するのは大変そう。

Wikipediaは素晴らしいシステムだと思うけれど、如何せん情報が膨大すぎて、しかも一つの事に関してでも似て非なる切り口での情報記述が有ったりするので、そこに行き着く経路によっては情報の内容が正しいと言えなくなる場合も。また、Wikipediaは自分から調べに行かないとその情報には行きつかないので、拡散される範囲が凄く限定されている事も問題だと思う。百科事典と同じで、そのページを開かないと内容は読めないし、情報を獲得する事が出来ない。その点コミュニティノートの場合は、元情報と一緒に表示されるので補足であっても修正であっても直ぐに何が足りないのか何が違っているのか判断出来るのが大きな違いでかつ効果的な部分だと思います。まあ、だからこそ自分の発言に対しての「攻撃」と感じて、あんな風に過剰な反応をしてしまうのだろうけど、それだって結局は自分の元発言の品質が低いからな訳で、そこは先ずは自分自身が反省するなり再検証するなりすれば済む話だけれど、決してそんなことはしないだろうなぁ。

 もともとtwitterは使用出来る文字数が少ないツール。最近でこそ一部の有料ユーザーにはその制限が緩和されたので、長文投稿も可能になりましたが、すでに短文投稿のツールという認識があるのと、それ故に情報の欠落が以前から目立っていただけに、個人的にはこのコミュニティノートはtwitterの欠点を保管する重要な機能だと思う。どうもコミュニティノートには文字数制限は無いか、有っても十分な長文記載が許されているようなので、補足情報が細切れになる事も無いですし。本来ならば、間違った情報や誤解を招くような情報自体の流通を止めるべきだと思うけれど、一方で言論の自由という課題もあり公の発信なら兎も角個人の発言まで制限することはなかなか難しい。そんな中で、この機能は重要だと思うし、やはりなんと言っても元情報とペアの形で直接補足されることが最大の利点だと思います。だからこそ、何が正しくて何が間違っているか一目瞭然に分かるし、それ故に無責任な発言をしているユーザーに対しての自浄効果も生まれてくる気がします。まぁ、そんな中でもコアなユーザーは馬耳東風我関せずで何も変わらず変えずに継続して、ますます疎まれるんだろうけど。

暑さに慣れず

昨日は急遽用事が出来たので、お昼少し前から横浜のオフィスに出かける事に。一時期の37度とか38度という「猛暑」からは少し落ち着いて、この日の天気予報では浜松の予想最高気温は32度となっていたんですが、まだお昼前10:00頃だというのに「いゃいゃ、35度位は平気で言ってるんじゃ無い」と思うくらいの暑さ。でも、スマホで見てみると「32度」とか表示されていて、この違いは何なんだと不思議です。想像するに、ここの所殆ど外出する機会が無くて、外に出ても車で移動して、駐車場から建物の間の移動位しか外気温に接する機会は無いので、多分「暑さ慣れ」していないから余計暑く感じるんでしょうね。

自宅から浜松駅までは路線バスで移動したんですが、バス停で5分位待っている間にもうHPはレッドゾーンに入りかけています。そのバスも、こういう時に限って5分以上遅れて到着するから、軽くでも冷房が掛かっているバスの車内は天国のよう(笑)。駅に到着して、そんなに余裕もなかったのですが、スタバでアイスコーヒーを購入して、さらに自販機でペットボトルのお茶も購入して新幹線に乗り込みました。新幹線車内では、やはり涼しい空調に助けられて少し生き返りましたが、暑さで体力を奪われていたのか、知らないうちにうつらうつらと寝入ってしまいました。ハッと気がついたら、正面の電光掲示板に「新横浜に到着します」とマーキーが流れていて、慌てて鞄とか手元に確認して出口に向かいました。寝入る前にパソコンとか収納してあったので助かりました。目が覚めたのが停車する直前のホームに入りかけているタイミングだったので助かりました。まぁ、そのまま品川まで行って折り返しても良いけれど、余計なことはやらないことに限りますから。

その後在来線で移動してオフィスに到着しましたが、再び外の暑さの中移動したのでHPが削られてしまい、空調の効いたオフィスに到着した時にはもうヘトヘトでした。いゃ、本当に暑さだけで無く体力もかなり落ちていることを実感しました。外に出ないと、どうしても体を動かさないから、どんどん鈍っていくしか無いですからね。で、そんな思いをして久し振りにリモートワークから出社してきたのに、予定していたミーティングの一つは相手方の都合でキャンセル。それ以外にも折角のオフィスワークだからと予定を入れていたので、無駄足にはならなかったけれど、ちょっと膝かっくんを受けたような気分です。元々の予定がキャンセルされたこともあり、そのままオフィスにいても手持ち無沙汰になってしまうので、予約をしていた新幹線を早めて帰宅することに。本当ならば、夕方少し涼しくなってから外に出る予定でしたが、午後の一番暑い時にオフィスから外出て、新横浜駅へと移動しました。

平日の、まだ「夕方」とは言えないくらいの時間帯なので、駅も新幹線もそんなに混雑していません。でも、訪日観光客と思われる人出は、以前と比べても増えていますね。こんな暑い中、わざわざ日本に来なくてもと思うけれど(笑)、それはそれで良い思い出になるのだろうか。日本人以上に海外の人にとっては、この連日猛暑は慣れていないだろうから、体調管理だけは注意して欲しいところです。夕方、そろそろ日も傾き掛けた頃に浜松に戻りましたが、流石に昼まで掛けた頃と比べると少し涼しくなった感じ。再びバスで自宅に戻ったんですが、バスから降りると少し風も吹き始めていて、これが「涼しい」と感じる位の爽快さ。昔と比べてからり住宅地となった自宅周辺ですが、まだ何割かは田圃も残っているし、多少水も残っている青々とした田圃の上を吹いてくる風はやはり涼しい。昔は、この風だけで夏を乗り切っていたんですからねぇ。帰宅後もしっかり水分補給をしましたが、やはり慣れない外出をしたからでしょうか、夜は足が吊りまくりました。夏は運動不足にミネラル不足になるという事を、再認識した1日でした。

2023年7月20日

最初の一歩

昨日の、花田秀虎選手のNCAA入学、NFLチャレンジのニュースを、NHKも大々的に取り上げていて、フットボール好き、フットボール関係者の端くれとしては嬉しい限り。 

彼の今の実力で見ても、今回入学するコロラド州立大学(CSU)でのレギュラー争いにも加われるだろうし、NFLのドラフトに掛かる事も夢では無い。でも、その道の険しさはやはり並大抵のものでは無いことも事実何ですよね。このNHK以外のニュースでも「日本人初のNFL選手に」という言葉が飛び交うわけですが、その言葉の重さをこれまで何人の日本人フットボール選手が噛みしめてきたことだろうか。どれだけ大変なことかと日本のプロ野球入団をNFL入団と擬えてみて考えてみたんですが、

インドでクリケットの学生チャンピオンの選手が、日本のプロ野球に憧れて国内の地方大学の野球部(過去、NPBのドラフト選手輩出の歴史有り)入部が決まった

位の感じだろうか。実際には、もっと厳しいと思うけれど。

前回も書いたんですが、これまでも日本の高校や大学からアメリカの大学に進学してフットボール部に入部して居る選手は結構居るんですよね。ただ、残念ながら知名度では今回の花田選手がダントツで、しかもアマチュア相撲の世界でも世界チャンピオンまで上り詰めるほどの実力者。話題性という意味では、フットボールでは無いけれど、過去最大のものを持っている人だと思う。それだけに、彼の活躍を期待したいし、逆に実績が残せなかった時には失望感も多きと想像されるので、そこは暖かく見守っていきたいところ。

花田選手が進学(編入)するコロラド州立大学(Colorado State University/CSU)は、"Mountain West Confrence"という近隣12校からならカンファレンスで、全米のトップカンファレンス(FBS/Football Bowl Subdivision)の中堅カンファレンス。日本でも知られている有名校だと、Air Force(空軍士官学校)、SDSU(サンディエゴ州立大学)、SJS(サンノゼ州立大学)とかかなぁ。 花田人気にあやかって、NHKで秋のカレッジフットボール中継とか考えてくれないだろうか。私は、NFLも好きだけれど、NFL以上にバラエティーに富んでいるカレッジフットボールはもっと好きだったりするので、NFLから今距離を置いているNHKがBSでいいから全米カレッジに傾倒してくれると嬉しい(笑)。その為にも、花田選手には頑張って欲しいなぁ(マテ)。

ファクトチェックしないファクトチェック

日本ファクトチェックセンター(JFC)が、初めて仕事らしい仕事をしたとネットで評価されている、福島第一原発の処理水海洋放出を巡る「ファクトチェックまとめ」なる記事。折角これまでの評価を変えるような仕事をしてくれたので余り文句は言いたくないのだけれど、正直「ファクトチェック」と言いながらも内容はすでにネットで提示されているソースを並べた「まとめ記事」程度の内容。しかも、他の記事(ファクトチェック記事)では、「結論」として「正確/ほぼ正確」「不正確」「誤り」等とファクトチェックの結論を示しているのに、何故かこの記事では「今後も情報更新を継続して行きます」と締めて終わりにしている。この記事と似たような記事は、見た限りでは過去に「辛ラーメンの発がん性」位しか見当たらず、今回の結論を明記していない記事もかなり異例な扱いだという事が分かります。

その記事の内容は、ファクトチェックしないファクトチェックと言う内容だと思う。例えば最初のテーマは、海洋放出する処理水を「汚染水」と呼ぶことに付いてですが、記事の中でも汚染水と処理水は違うと言いながら、最後の結論は「処理水を汚染水と呼ぶのはミスリードなる恐れがあります」と書いているのだから、「結論」として「海洋放出する処理水を『汚染水』と呼ぶことは、誤り」あるいは百歩譲って「不正確」と言うべきだと思うのに、何となくお茶を濁して次の話題に進んでいく。

終盤に「IAEAは日本から賄賂を受け取っている」という話題に関して、松野内閣官房長官の会見の内容と、IAEAの報告書を引用して「賄賂があった」という主張の根拠が不明で終わっています。いゃ、根拠の有無を調べるのが自分達の仕事では無く、根拠となる資料なり情報が有ったか無かったのか、それを確認してなければ「誤り」、存在していれば「正確」という判定をするのが仕事では無いのだろうか。「根拠が不明」では、恰も怪しい状況ではあるけれど、確固たる証拠が見つからないから有罪とは言えない、みたいな疑惑の念を残しているようにしか見えないんですよね。少なくとも、「IAEA  賄賂」で検索してみて調べるとか、「IAEA bribe Japan」で検索してみるとか、それ位はやってみて「確認した範囲では見つからない」とかくらいのことをやって結論づけるのが最低限の仕事ではないの。正直なところ、小学生の自由研究でももう少しまともな内容に成るんじゃ無いだろうか。

さらに言えば、今回の記事でのファクトチェックの対象は東京電力やIAEAにしているのだけれど、それも変では。海洋放出する予定の水が「処理水」であり「汚染水」では無いというであれば、例えばその海洋放出処理水を「汚染水」と未だに呼ぶ一部野党政治家の発言を「ファクトチェック」するべきだと思うし、その海洋放出処理水がめぐり巡って韓国や中国の沿岸を汚染すると言うのであれば、太平洋側に放出した処理水がどれだけの時間を掛けてどの様に日本列島の反対側の韓国や中国沿岸に到達するのか、更にその時の濃度はどれだけになるのか、そういう研究なりシミュレーションを探して、そこで彼らの発言が「誤り」「不正確」「正しい」というファクトチェックをするのが、ここでの仕事では無いのだろうか。そう言う意味では、ファクトチェックの内容も何か作為的な内容に感じるし、チェックされるべき対象者に関しても(意図的に?)選択を変えていると思う。そもそも彼らが最初に提示している「JFCファクトチェック指針」の中で、「そもそも、ファクトチェックとは」

言論・表現の自由を最大限尊重しつつ、提示されている事実が間違っていないかを評価します。

と言っている訳で、そうであるならば官房長官の発言なりIAEAの報告書の内容が間違っていなければ「正確」と判定するべきだし、処理水を汚染水と言い換えたり、地球を一周するような海流の流れの影響を深刻な被害と批判する事実を無視した行為に対しての「事実が間違っていないか」確認しないことがおかしいと思う。 


パスポートランキング

ビザ無し渡航可能な渡航先数で、その国のパスポートの強さをランキングしているのですが、5年連続世界1位だった日本のパスポートが、今回は3位に転落したという記事。現在日本のパスポートでビザ無し渡航可能な国・地域の数は、189ヶ国・地域となり、オーストリア、フィンランド、フランス、ルクセンブルク、韓国、スウェーデンも同様。1位は192ヶ国・地域のシンガポール、2位は190ヶ国・地域のドイツ、イタリア、スペインがランクインしたという話。

ここで気になるのは、今回日本が前回の1位から3位になったのは、日本のビザ無し渡航先数が減ったからかなのか、周りの国がそれ以上に増えたからなのかと言う事。確か以前もこの記事を取り上げたよなぁと思いつつ自分の過去記事を検索して見たら、今年の初めに同じような話を書いていた。このランキングって、半年毎の集計なんだろうあか。この時の日本のビザ無し渡航先数は、シンガポールより一つ多い193ヶ国・地域。なので、シンガポールは前回から変わらずだったけれど、日本は何かの理由でビザ無し渡航が出来なくなった国・地域が4箇所減ったことになるんですね。前回、韓国はシンガポールと同じく192ヶ国・地域で2位だったけれど、今回やはり日本と同じく189ヶ国・地域になっているので、この変化は日本・韓国同じなんだろうか。

こちらの記事では「イギリスのコンサルタント会社が調べた」と書かれていて、その会社はロンドンにある"Henley & Partners"という会社。これは前回の時も同じなので、情報の一貫性はありそう。そのランキングのまとめ記事がPDFで読めるのでダウンロードして見ましたが詳細な説明とかは無くてちょっとガッカリ。ビザ無し渡航と言う事は相互主義に基づくと思うので、政情不安とか何かの理由でそれが出来なくなった地域があるというコトですよね。ロシアのウクライナ侵攻に関係して、あの周辺国・地域だろうか。あるいは、対日姿勢を強めている中国関係で、香港とかマカオとかがビザ無しから変わったとか。

記事タイトルでは「日本から1位を奪った国は?」と煽るような見出しにしているけれど、日本がビザ無し渡航先を減らしたのが理由だから「奪った」は正しい言い方では無いでしょう。さらに「なんと192ヶ国・地域にビザ無し訪問可能」と、その1位の国が凄いことを達成したような言い方ですが、前回の日本は193ヶ国・地域だったわけで、突出しているわけでは無い。この記事に反応している自分も同罪だけれど、そんなに一喜一憂するような話でもないよなぁ(苦笑)。旅行好きな人の中には、北朝鮮も含めて渡航可能な世界中の国・地域を踏破した人も何人も居るけれど、まぁ旅行好きの自分としても精々20ヶ国・地域位自由に行くことが出来れば十分かなぁ。これまで行った事のある国・地域だって、アメリカ、グアム、サイパン、カナダ、中国(本土)、台湾、韓国、シンガポール、タイ、オーストラリアの10ヶ国で、やっと10ヶ国・地域だし。一週間後には、先日申請した新しいパスポートが入手出来るので、再び旅行熱が再発しそう。

2023年7月19日

陸上のユニフォーム

高校生時代まで、元陸上部の短距離選手だった自分としては、なかなか興味深い記事。確かに男子選手の場合、肩紐が細いランニングシャツタイプは有るけれど、最近よく女性選手でみるビキニタイプのユニフォームは見たことが無い。でも、何となく朧気ながらの記憶で、男子選手でもお腹の見える丈の短いランニングシャツみたいなユニフオームで走っている選手って居なかったかなぁ。

自分の頃の素材と今の素材はかなり違うと思いますが、自分の頃は綿素材が殆どで化繊のものも有ったくらいの割合。長距離種目だと、発汗した汗を素早く吸い上げて揮発させる化学繊維も含む素材が良かったけれど、自分は短距離だったので木綿の素材が好きでした。但し、汗を吸い込むとなかなか乾かないので、練習の時には向かないけれど。

一般的にユニフオームは、パンツ(トランクス)の中に締まって、走っている時に裾がバタバタしないようにしますが、その時にパンツのベルト部分というか胴回りの部分とランニングシャツが入る部分が結構気になります。普通は、ゴムが入っていて、さらに走っている時にずり落ちないように紐で縛ったりしましたが、練習の時等は自用阪神裸で走ることも結構多くて、そう言う意味ではゼッケンだけ付けられるビキニタイプというか、ショート丈のユニフオームは走りやすい気がします。上着もそうだけれど、男子のランニングパンツも、太股に引っかかったりしてちょっと走りづらく感じる場合も有ったので、女子選手が履くブルマータイプの方が走りやすさだけ考えると良いかも。一時期全身タイツみたいなユニフォームも、確かカール・ルイス当たりが着用していた記憶がありますが、陸上競技もスパイク以外にも色々試行錯誤しているんですよね。 

自分が関わる中では、チアリーダーがこの手の「盗撮」被害に遭うことが多くて、今年の春の試合では記憶して居る限りでは初めてですが、観客席でカメラ撮影位置が限定する措置も設けられました。学生のチアは兎も角、Xリーグ等社会人のチアリーダーの場合は、結構露出度の多いコスチュームの場合もあるし、ダンスする時のキックとかジャンプの瞬間は、ああいう人達に取っては取り逃せない決定的瞬間でもあるんでしょうからね。時々そういう写真やビデオを得意げにネットに上げている場面に遭遇することがありますが、ああ言うのは何か「恥の文化」みたいな感じで、社会的に叱られるような仕組みが出来ないものだろうか。例えば、プライバシー侵害にならない範囲で、逆にそういう風に撮影している様子を晒してしまうとか。顔が見えなくても、あれって結構恥ずかしい瞬間だと思うけどなぁ。まぁ、陸上競技すらもそういう盗撮騒動の対象になっているというのは、元陸上部としてはなかなかビックリする内容です。

高級ブランドと街の賑わい

池袋西武の1Fへの出店を希望していたヨドバシカメラが、「目立つ場所には高級ブランド店を」という地元の声に押されて出店を断念と言う記事。ヨドバシ贔屓だから言うわけじゃ無いけれど、 ヨドバシカメラは年間7000億円以上の売上げを誇る巨大企業なわけで、決して高級ブランド店の売上げと比べても引けを取らないと思うのだけれど。ちょっと古い記事ですが、家電量販店系列ではヤマダ電気が頭一つ抜けているけれど、その後にビックカメラ、ヨドバシカメラ、ケーズデンキ、エディオンと7000億円台の売上げで2位集団を形成している熾烈な競争状態。そのため今回のヨドバシ池袋進出は、1兆円企業への重要なステップになり得たと言う事らしい。

街の顔である池袋駅の、さらにその象徴である百貨店の一番目立つ場所には、世界的に名の知れた著名高級ブランド店を並べたいという気持ちは分かるけれど、それよりも人出の確保だったり実際にものやお金が動くことの方が重要だと思うけどなぁ。浜松の松菱本店1Fにも、高級ブランド店が並んでいて、JR浜松駅と遠鉄新浜松駅を結ぶ遠鉄百貨店本館と新館の間の通路を通ると、本館側にはビトンとかのアーケードが外から見えるようになっています。細やかだけれど、浜松で一番のブランドストリート(笑)。でも、そうで無くてもそんなに人出が多いとは言えない遠鉄百貨店で、更にそんなにみんなが買い物に殺到するとも言えない高級ブランド店を並べても、どれだけ売上げに貢献しているのだろうか。本当にブランド品が欲しい人で、それなりの量購入する人ならば、外商を呼んで購入すると思うけどなぁ。まぁ、ライバル(?)の新宿とか渋谷と言った巨大ターミナル駅に負けたくないという気持ちは分かるけれど、似たような事をやっても消耗するだけなわけで、池袋は池袋としての特色作りを目指した方が良いと思うのだけれど。

ヨドバシカメラで私が良く知っているのは、ヨドバシ秋葉原と横浜の2店舗だけれど、どちらもいつ行っても混雑してい場所。「〇〇カメラ」と言っても、今ではカメラや家電製品以外にも、食料品とか生活雑貨等も扱っている「複合施設化」しているわけで、そういう場所が交通の要所に出来れば利用する人も増えるだろうし、場合によってはわざわざそこに来る人も増えるだろうし。秋葉原にしても横浜にしても、決して乗換動線の途中に有るわけでは無いですからね。横浜なんかは、市営地下鉄との乗換ならばまぁ移動途中とも言えるけれど、寄ろうと思うと駅から出て少し歩く必要がありますし。立地も重要だけれど、それ以上に「何を売るのか」「何をするのか」という「モノやコトの価値」の方が重要な気がします。

実際浜松も、中心街の昔のデパート中心の商圏は、今完全に郊外のモール中心の商圏に移り変わってきていて、浜松駅の周辺は完全に交通の要所ではあるけれど、買い物の中心では無くなってきている気がします。車社会という事もあると思うので、それがそのまま池袋に当てはまるとは言わないけれど、それでも如何に人出の増加を図るかと言う事は共通した課題じゃないかなぁ。それこそ、東京の銀座位になれば、交通の便よりもその「お店」を目指してくるという事も有るんだろうけど、でも時々あの近辺を通って感じるのは、最近の銀座は自分が大学生の頃にアルバイトをしていた時代と比べると、随分と一般化して華やかさは減ったように感じます。昔は明確にピラミッドの頂点を目指すことが人生の目標みたいな時代だったけれど、今は多様化して色々なことが出来る時代に変わってきていますからね。だから、駅ターミナルのデパート1Fにはブランド店をと言う考え方も、正直何周遅れの考えじゃ無いかと思う。田舎の人間がそう感じるくらいだから、都会の人はもっとシビアに感じている気がする。逆に、ブランド店が受け入れられて、やっぱり池袋はブランド店で栄える何て言うことになったら、それはそれで池袋の将来が心配になったりして(笑)。


NCAAチャレンジ

アマチュア横綱で、スモウ重量級の世界チャンピオンでもある、日本体育大学の花田秀虎氏が、アメリカのコロラド州立大学に入学して、NCAAフットボールプレーヤーからNFL選手を目指すことを発表。一昨日にご本人から「明日=昨日)重大発表をします」と事前告知が有ったので、多分NFL挑戦に関係した話で、時期的に米国の大学進学の話かなと思っていたらズバリでした。ただ、コロラド州立大学(CSU)とはちょっと意外だったけれど、複数の大学のオファーからの選択らしいので、そこは凄いと思う。

CSUでは3年間プレーが可能と言う事なので、先ずは最初の1年間は下地作りというかしっかり本場のプレーやシステムを学んで、残り2年間でどれだけ活躍して注目を集めてドラフト候補にまで成長するかですね。正直、道のりは険しいと思うけれど、過去同様にNFL挑戦をしてきた日本人選手の中でも、一番好位置からスタート出来ると思うし、能力的にも過去の著名選手と比べても遜色ないと思うので、大きな怪我とか無ければかなり有望な気がする。ただし、彼が現在希望しているDL(Defense Line)は、スーパーマン並みの選手が集まるとんでもないポジションなので、個人的にはもう一つ後ろのLB(Line Backer)、その中でもDLの外を守るOLB(Outside Line Backer)が良いような気がします。ただ、CSUで基礎からもう一度鍛えてもらえたら、サイズは十分あるので(185cm/133kg)、案外大化けするかもしれないけれど。

日本高校や大学から、現地の大学に進学して大学チームのレギュラーやNFLを目指す選手は、これまでも何人も居たけれど、残念ながらNFL入りどころか大学チームのレギュラーになるのも厳しい状態。色々理由はあると思うけれど、やはり大きな壁は「英語」かなぁ。単に「話せる」レベルでは無く、咄嗟の時に出る一言とかスラングとか、ネイティブ化だけでなく、そのチームや地域のローカル化も含めての英語能力が要求されると思うので、難しいと思う。花田氏も、NFL挑戦を目標に設定したから、運動能力だけでなく英語能力のアップのための努力も続けていたそうで、そういう部分も含めてこれまでの先人達の経験が役立っているような気がします。さらに言えば、向こうの大学チームの場合、運動だけ出来ても駄目なわけです。学業成績がふるわなければ、練習参加も止められるのがルール。不慣れな英語での授業にどれだけついて行けるかも重要な要素なわけで、心身ともにチャレンジであることは事実。だからこそ、是非頑張って結果を残して欲しい。

今でも、「元アマチュア横綱」「相撲世界チャンピオン」という実績があるが故に、これだけ注目されるわけですが、ある意味彼がこのNFLへの道へと進む切っ掛けとなったのが、昨年開催されたXリーグ所属チームで開催した「合同トライアウト」。想定していた、大学チームでの経験者以外にも、色々ユニークな参加者が当時は見られたけれど、その中でも彼は異色の存在。当時、アマチュア横綱になり、将来は大相撲の横綱確実と言われていた逸材だけに、最初はちょっとした気まぐれみたいな印象も受けたけれど、今となってはあの時の経験が彼の思いに火を付けた様に思いますね。その後の彼の行動は、まさにNFLしか見えなくなったような印象を受けるし、そのために周りも支援したけれど、やはり彼が一番準備も努力もして居るように見られるし。まだまだスタートラインはおろか、やっとレースへのエントリーをしただけの段階だけれど、しっかりゴールを目指して頑張って欲しい。

パスポート申請は難しい

諸般の事情からMLB行きを断念し、パスポートの更新を前倒しで進める事にしたんですが、なんせ10年に1回の更新=経験なので、慣れないこと故にいろいろ手続きが難しい事を再認識しました。今回は、現在のパスポートが9月に期限切れとなるため、パスポートの切替申請。本籍地や氏名等、変更する項目が無いので、申請書類を準備して、写真と既存のパスポートを持参して、浜松市の申請受付窓口のある浜松市役所へ昨日の朝出かけました。

浜松市の窓口はオンライン申請未対応なので、外務省のパスポート申請書ダウンロードサイトでオンライン入力をして、署名以外は必要な項目が記入されたPDFをダウンロードし、この2枚目と3枚目を印刷して持参しました。市街地にある浜松市役所の庁舎の中に、申請受付する中区役所も同居しています。前回のパスポート更新の時には、繁華街の中の共同ビルの中に受付窓口がありそちらに出かけたんですが、その後変わったみたいですね。しかも、2007年に浜松市は政令指定都市へ移行して現在の7区が設定され、日常必要な手続きなどは区役所で完結するようになったので、この浜松市役所庁舎に来るのは、多分20年振り? 位かも。だから、市役所内に入ったら、まずは整理券を取る必要があるらしいのですが、それが分からず直接窓口に行って「整理券を取ってお待ちください」と言われて、アタフタ。

パスポート申請の窓口は3箇所有ったんですが、前の人の処理で少し手間取って10分程待って番号が呼ばれました。早速準備してきた申請書を出したんですが、印刷位置がずれているという事で使用出来ないと言われ、その場でもう一度新しいブランクの申請書に記入することに。リジェクトされた理由は、提出書類の1枚目に「■」のトンボが印刷されているんですが、これが用紙の端から4~14mmの範囲に入っていないといけないのが、私が印刷したものは左側のトンボが用紙の端から3mm位の位置にあったから。実は、提出前のチェックシートがPDFの1枚目に印刷されていて、そこには「上辺は1~24mm、左右は4~14mm以内の余白」と書かれていて、実は私も事前に定規を当てて確認していました。で、確かに左側が少し狭くて4mmにちょっと足りていないことは認識していたのですが、「まぁ、トンボはちゃんと印刷されているしこれくらいなら」と持参したので自分が悪いことは理解していますが、それでもちょっとなぁ。オリジナルのPDFをA4用紙の実寸で表示させて、定規を当てて確認して見ると、用紙左端と左トンボの左端が5mmの余白で、用紙右側と右トンボの右端が6mmの余白になっています。ですから、等倍(100%)で印刷するとちょっとでも左右にづれると指定違反となるので、少し縮小して印刷する必要が有ると言う事が分かりました。分かったけれど、次回その経験値が反映されるのは10年後だからなぁ。その頃はマイナンバーカードを利用して、オンライン化されているかもしれないし。

まぁ、文句を言っても書類受付をしてくれないと困るので、印刷してきた用紙を横に置いて記載内容を見ながら、窓口でブランク用紙にもう一度記入し直し、何とか申請手続きは完了しました。パスポートの受取は、土日祝日を除いた申請日も含めて8労働日後と言う事で、受取は日曜日でも可能というのは助かります。後で忘れないように、直ぐ横の窓口で受け取り時に必要な収入印紙を購入すると、受取の時の用紙に「貼りましょうか?」と言われてビックリ。サービスが良いなぁとその時は感心しましたが、多分購入だけするとそのままで当日忘れてしまう人が多いんでしょうね。そこでトラブルになる前に、受取に必要な書類に貼付してしまうことで、後々のトラブル回避をしているんだろうと後から思いつきました。そうそう、今回も「署名」の所で「こちらはお名前と名字をローマ字で書かれたものですね」と確認されました。多分今の人は普通に漢字で書いているんだろうけど、私が初めて海外出張のためにパスポートを最初に取得した40年位前だと、「漢字」の署名は海外では受け入れられない場合も多かったので、ローマ字で書くよう言われていたんですよね。しかも、ブロック体で書くと偽造が容易なので、有る程度崩して書くようにも言われたもの。だから、自分なりに考えて自分の「署名」を作って、それ以来ずっとそれを使用しているんですが、今は逆にその方が珍しいというか、欧米スタイルの署名を真似て格好付けていると思われているのか(笑)。申請手続きには予想以上にゴタゴタしましたが、まぁ後は来週受け取るだけ。新しいパスポートを受け取ったら、次の旅程の計画を立てねば。そうだ、ワクチン接種証明アプリとか、以前のパスポートナンバーで登録している所も、新しいパスポートナンバーで更新しないといけませんね。色々面倒くさそう。

2023年7月18日

TPP英国加入

TPP(環太平洋パートナーシップ協定)に、英国の加盟申請が16日に承認されて、TPPのスタートから初の新規加盟国に(12ヶ国目)。英国の加入により、TPP加盟国のGDPは、世界のGDPの15%まで増加する(英国加盟以前では11%位)らしい。世界GDPの15%と言うと、大きい気もするけれど、アメリカ(1位)が日本の5倍強、中国(2位)が4倍強なので、やはりこの二ヶ国のいずれかが加入しないと、なかなか世界的に大きな勢力には成り得ないと感じます。アメリカは、今の所TPPに復帰するつもりは無いみたいですが、やはりアメリカの存在の有無で世界的な連携や提携の成功が決まることは事実だと感じますね。

そのTPPには、もう一つの雄、中国も加盟申請をしているけれど、TPPの本来の理念を考えたらとても中国は加盟できる状態にあるとは思えないわけで、それでも加盟申請をして多分ごり押ししてくるところに、この国の真骨頂というか強かさを感じる所。それ以外の加盟申請中の国は、ウクライナ、台湾、コスタリカ、エクアドル、ウルグアイですが、最大の課題は台湾の加盟でしょうね。制度整備等の状況だと、台湾の方が中国よりもはるかにまともだと思うけれど、既に加盟している東南アジアの諸国は中国の影響力が大きいから、加盟承認のために「全会一致」を得るのは難しそう。そんな中でも、TPP担当相が、

「威圧的な対応や法令順守に的確な対応をしていないエコノミー(国・地域)は対象にできない」

と中国を意識した発言をするところに、以前の日本とはちょっと意識というか立場の違いを感じます。これは良い傾向だと思う。

その次に課題になるのは、ウクライナかなぁ。今のロシアとの戦争が終結しないことには、多分加盟承認は厳しいと思うけれど、何らかの形で停戦・終戦となれば、戦後復興援助の形でTPP加盟が認められて行くことはあるのかな。ただ、英国の場合は一応太平洋地域に自国の領土が有るからまだTPP加盟も理解出来る部分は(何とか)あるけれど、ウクライナの場合はちょっと難しい気がする。ある意味、日本がEUに加盟するようなものですからね。 まぁ、南米の国々でも、太平洋に面したコスタリカ、エクアドルは分かるとしても、大西洋側のウルグアイも加盟申請しているわけだから、それを伸ばせば英国、ウクライナも繋がると思うのはちょっと無理があるか。

円安の今、日本国内に仕事を呼び込むことは国際的には有利になるわけだけれど、仕事は来ても国内にはそれを実行する人出が足りていないわけで、円安の恩恵を受けているとは言い難い状況。円高時期に国外に出た日本企業も、昨年辺りから国内回帰の様子を見せているけれど、それだって決めて直ぐに国内に戻れるわけでは無く数年単位の計画と準備が必要。その間に、今の円安が円高に反転する可能性だってあるだろうし、なんと言っても今後人口がどんどん減少する中如何に優秀な人材を発掘するかという事が大きな問題になるんじゃ無いだろうか。海外からの人材誘致が、一番即効性があって良いとは思うけれど、日本の場合そう言う事にまだまだアレルギーのある人が多い社会でもありますからね。まだまだ小さな一歩だと思うけれど、今後の日本の国際社会での振る舞いや国内の発展も含めて、この英国の加入が実は大きな変化の始まりだった、と後年言われる様になるのだろうか。良い意味で、そう評価される将来を期待したいところ。

エアコンを使おう

最近では「最高気温は35度です」とか聞いても、そんなに暑く感じられない位猛暑が普通になってしまった日本の夏。3年前には日中最高気温41.1度と、埼玉県熊谷市に並んで国内最高気温を記録した浜松市だけに、暑いのも当たり前かもしれないけれど、実際の体感気温は観測された気温とは別で、やっぱり湿度が高いからでしょうか、ここ数日は折角の連休だけれど、一歩自宅の玄関から外に出るだけで直ぐに回れ右したくなる状況。 

実は、昨日は朝5時頃に目が覚めて、珍しく曇り空で余り陽がさしていなかったので、朝食の後すぐに洗車を始めたのですが、洗い出した途端に雲が切れて陽が照りつけるようになり焦りました。何とか拭き上げくらいまではそんなに日差しが強くないタイミングで終えられたので良かったのですが、洗車が終わったらTシャツから短パンから汗びっしょり。その後午前中のまだ早い時期に洗車した車で少し出かけましたが、もうその時点では外はむっとする空気で、車内はエアコンをフル稼働。余り見たくないけれど、燃費はいつもよりリッター当たりで2km位は下がっています。

こういう気候が続くと、私なんかは躊躇せずにエアコンを入れて適切な室温にするよう心がけているし、水分補給なんかも、昔ずっと陸上競技とかアメフトをやっていたからマメに取ることは当然だと思っているので良いのですが、困るのは高齢者となった親世代。以前同居していた祖父母は、エアコン嫌いで精々扇風機を使うくらい。当時はまだ今のような「猛暑・酷暑」の時代では無かったし、自宅も今の家の前の家で風通しも良かったので、まだ何とかなったんですが、今の家はそこそこ密閉性も高くて逆に風通しはそれ程良くないので、やはりエアコン利用は必須。もう亡くなっていますが、当時同居していた祖母がエアコン嫌いで、折角部屋にエアコンを付けていても全然使わず、毎年春にエアコン掃除を依頼すると、業者の人がびっくりしたくらい。かといって、家の中全部を均等に空冷する事も出来ないので、下手に自分の部屋を冷やしてしまうと、トイレとかの用事で部屋の外に出た時に熱気との温度差がまたキツいらしい。そんなこともあって、今はリビングとかエアコンが使える部屋は人が居なくても軽く冷却するようにしています。原発は止まっているけれど、電気代値上げはしない中部電力にはですから感謝です。

そんな「エアコン嫌いな高齢者」にエアコン購入の切っ掛けになる一言。なるほどね、自分への効果では無く自分の資産や周りへの効果を言うことで購入動機に繋げるというのは良いアイデア。直接理由を説明する事が一番端的で正しいのだけれど、何故かそれだと反発を招くケースも多くて、こう言う間接的な言い回し、婉曲な言い回しが出来ると、いろいろと世の中で便利ですよね。何度かここにも書いていますが、昔コールセンターに見学に行った時に、お客様の問合せで「電源を入れても動かない」という症状が一番多いらしい。原因としては、コンセントから外れている事がやはり一番多いらしいのですが、それを直接「コンセントを確認してください」というと「馬鹿にしているのか」と反発されることも多いらしい。そこでこういう場合は「一度コンセントからコードを抜いて5秒してからもう一度挿入して試してください」と言うと、殆どの場合解決して電話が終わるらしい。お客様としては、抜くために確認したら実は外れていたことが分かるけれど、もう一度入れ直したと言えば面子も立つわけですし。ゴールを目指すために、厳しくとも頑張って最短最適化した経路を選択する事も大切だけれど、ゴールするという結果獲得を確実に得るために確率・確度が高い方法を探すという事も大切だなと再認識しました。 

想定内の例外処理

マイナンバーカードと健康保険証の統合に関して、データの紐付けのミスや高齢者や被介護者が暗証番号等を使えない場合もあるから暗証番号の無いマイナンバーカードを発行すると言う話に対して、例外処理を増やすべきでは無いと言う話を書きましたが、実は「暗証番号記載の無いマイナンバーカード」は想定されているという話。こういう仕組みになっているとは全く知らず、自分の不勉強を恥じるばかり。ただ、あくまで「そういう使い方も出来る」という内容らしいので、記事の最後にも書かれているように適用範囲は必要最小限にするべきだし、やはり基本となる「マイナンバー(カード)」の仕組みを利用することのメリットは大きいと感じます。

試しに、記事の最後に書かれている自分の保険証情報を表示させてみましたが、ちゃんと問題無く自分の情報が表示されたので一安心(笑)。しかも、私は事情があって「健康保険限度核適用認定証」を利用しているのですが、この情報もちゃんと取り込まれています。以前だと、病院に行く時には健康保険証とこの認定証(紙一枚)両方を提出しないといけなかったのですが、マイナ保険証だとマイナンバーカード(あるいは認証したスマホ)一つで解決出来るわけで、やはり利便性は高いと思いますね。

更に、今回「マイナポータル」アプリを開いた時に、マイナンバーカードをスマホに取り込む操作もやってみました。マイナンバーカードをNFCで読み込んで、スマホ用の暗証番号と署名用パスワードをそれぞれ設定するだけ。設定後は、マイナンバーカード無しでスマホ上でスマホの生体認証(自分の場合は指紋認証)でマイナポータルにログイン出来るので、今後サービスが拡大されればされるほど便利になりそう。 

ところで、マイナ保険証への統合に関しては個人認証レベルが低い現在の健康保険証による成りすましを防止することが最大の目的だと思うんですが、「保険証の成りすまし聞いたことが無い」とツイートしてしまった日本共産党の小池書記局長が総突っ込みを受ける自体に。現在は、そのツイートは削除されているけれど、しっかりと魚拓も取られていて、ツイートした事実とそれに対してのコミュニティノートの履歴はしっかり残されることに。コミュニティノートにも説明されているように、個人特定の証明としては信頼度が低いために、今ではどんどん利用停止されている状況を、本当に知らなかったとすれば政治家としてアウトだろうし、知ってて呟いたとしたら、不正を認める事になるわけで、その場合でも政治家としてアウト。と言うか、この小池晃氏、元々は医師だったわけで、健康保険証の実態を知らないわけが無いと思うのだけれど。こういう所が信用できない所なんですよね。

2023年7月17日

コミュニティノート

Twitterに、そのツイート内容の背景補足するための「コミュニティノート」なる機能が追加されましたが、実際には「ファクトチェッカー」として機能してしまっている問題。それを逆手に取ったのか、こんなアカウントも出来ているのはある意味痛快と言うか何というか。 

ツイートを見てみると、7月7日からこのアカウントはスタートしていて、最初のツイートは静岡市で発生した高架橋工事落下事故の映像と称している動画の補足説明(修正コメント)ですが、これまでここに掲載されている元記事とその訂正ノート(補足情報)を見ているだけで飽きない。 

中には、本来の目的のように、元ツイートが説明不足ややや論点が外れている部分を補足しているものも見られるんですが、殆どの場合は「ファクトチェッカー」として機能していることに、ある意味今のtwitterの問題点も浮き彫りにしている気がします。 

これまでも、疑念や問題のあるツイートに対しては、コメントや引用リプライの形で補足情報や修正情報が付けられてはいたけれど、それは意図的にその投稿を見ないと認識理解されないわけで、正直余り効果的だったとは言えないもの。それがこの「コミュニティノート」機能で、元投稿と一緒に表示されることで、その投稿を読んだユーザーが総合的に判断する素地が出来たことは良いことだと思う。どうしてもファクトチェッカーとして注目されてしまうけれど、元々の投稿の情報に更に厚みを付けるものも少なくないわけで、それは重要な事だと思う。

さらに言えば、個人が自分の知識範囲の中で間違ったツイートをする事は仕方ないと思うけれど、新聞社とか放送局とかメディアだったり、それなりの専門家が間違ったツイートをしてそれを補足される訂正される場合には、単にコミュニティノートが追加されるだけで無く、何らかの対策というか目印が欲しい気もしますね。例えば「このアカウントは、過去一週間の間にツイートした内容の10%以上にコミュニティノートが記載されており、情報品質が低い事が想定されます。内容を十分に精査してください。」みたいなバナーを自動的に入れるとか。特に有料ユーザーに関しては、twitter側もそれなりに品質維持のためのルール作りをしていく必要が有ると思いますねえ。

余計なお世話

この記事を読んで思いだしたのが昔読んだ漫画の「味平」の一場面。何かの対決の場面で、対戦相手が味兵の調理を見ていて「塩が足りない」と判断して勝利を確信したのに、実際の味付けでは丁度良い塩加減で敗れてしまう。何故だと訝ると実は調理中に味兵の汗が鍋の中に落ちて、それで塩分調整されたという、今だと問題になりそうな場面(笑)。 

あくまで「漫画」、あくまで「フィクション」の話なので、真面目に捉える方がおかしいかもしれないけれど、美味しい物好きの人の中には「汚い店ほど美味しい」という人も居るくらいだから、あながち冗談とも言えない場面だと思うし、当時はそれなりに説得力有るシーンだったかもしれない。真面目に反応するのも変だけれど、汗だから塩っぱい訳でも無いので、本当に汗がしたたり落ちたとしても十分な塩分になるかどうかも分からないけれど。でも、実際に塩分があるかどうか以前に、調理している鍋やフライパンに汗がしたたり落ちたり飛び散るような料理には、手を出したくないという気持ちはありますね。

じゃぁ、この「汗をかかずに調理しろ」という意見に同意できるかと言われれば、それは反対で、調理場の状況では汗をかくこともあるだろうけど、それを料理に影響させないようにするのが料理人の腕だと思うし衛生管理の基本だと思う。今回はたこ焼き屋さんの場合ですが、たこ焼き屋とか鉄板焼きのように、調理工程を見せるオープンキッチン形式の場合だと、その調理の様子もある意味「調味料」になるわけで、真剣に調理してくれている様子を見るのは嬉しいと思う。まぁ、余りに熱気が籠もって熱中症になりそうな調理場なら、換気をするとかスポットクーラーを入れるとか、それは見た目云々以前の職場環境の問題として考えるべきだけれど、冷房の効いた調理場の中で、汗一つかかずにでも熱々のたこ焼きを作られても、余り美味しそうな気がしないことも事実だと思う。

今回の記事での問題点は、自分の正義を相手に押しつける行為を正しいと思って疑いも無く実行してしまうこともそうですが、それ以上に問題だと感じるのが、後ろめたさもあるのか「これは誹謗中傷ではありません」と最初に断れば何を言っても許されると考える事だと思います。私も「非難するつもりは無いけれど」とか「否定するつもりは無いけれど」と、似たような枕詞を使ってここに呟くことも多いけれど、それってやっぱり自分の意見の中にそういう要素が含まれていると感じるから最初に防衛戦を張ってしまうんですよね。自分なりに、その意見の裏付けがあるならば、ちゃんとそれ説明すれば良いと思うし、そこに何か誤解なり勘違いが含まれていたならば、後から訂正して謝罪すれば良いと思う。でも、その場合は相手側もそれを受け入れてくれることが前提ですが、殆どの場合は「それ見たことか」と更に攻撃されるから、どうしても最初に防衛戦を張らざるを得ないのも事実何ですよね。暑い時期に、暑いものを調理するから、汗をかきかき仕事をすると言う、当たり前の事が当たり前で無くなってきている事が、一番の問題点。と言うか、これまでは思っただけで外に出ることは無かったけれど、簡単に一言言えてしまう便利な(?)ツールが出来たことが一番の理由でしょうね。

蒸し暑い夏

まだ気象庁の発表は無いけれど、多分今年の梅雨はもう明けたんだろうと誰もが思うような「暑い夏」が戻ってきたこの連休中。偶々テレビを付けていると、かなり回復してきた訪日観光客の様子を何回も流していたんですが、その中で異口同音に語られているのが「日本の夏は暑い」という言葉。日本よりも暑いと想われる東南アジアや中東の国とかから来ている人達ですら、「日本の方が暑い」と言うくらいだから、本当に暑いのだろうけど気温だけ見るとまだまだそんな状態では無いんですよね。

日本の夏が「暑い」と言われる最大の理由は湿度の高さ。特に梅雨時の今の時期は、さらに高いので気温は高くても湿度は低い大陸性の「暑さ」に慣れている欧米の人達に取っては、多分拷問されているような感じなんでしょうね。そう言う意味では、比較的海に近い東南アジアからの観光客の皆さんの方が、まだ耐性がありそうなんだけれど、それでも彼らも「暑い」と言うくらいだから、やっぱり日本の暑さというか湿度の高さは特別なんでしょうね。

インタビューを受けていた海外からの観光客(多分欧州からの訪日観光客かな)は、盛んに「湿度が高い(high humidity)」と言っていたけれど、アメリカ人なんかがよく言うのが「むっとする/息が詰まる(stuffy)」という言葉で、イメージとしては思いっきりスチームが効いたサウナの中に入れられているような感じなんでしょうね。私も仕事でフロリダに何ヶ月か滞在した事があって、その中にはオフシーズンでもある夏の時期もあったけれど、気温だけ見れば今の日本と同じく、35度以上になる事も珍しく無い。でも湿度が多分20~30%位だし結構風も吹くので、日差しは強く感じるけれど日本の蒸し暑さは感じられず、逆に「暑いけれど快適」みたいな感覚になりだから何とか持つんですよね。同じ35度とか36度の状態でも、かなり違うと言う事は私も身をもって体験しているのでよく分かる話。

さらに言えば、都内とか大都市圏だと、回りはアスファルトやコンクリートだから、照り返しも強いし蓄熱も厳しいから、さらに暑さは厳しく感じるんでしょうね。風が吹けば体感気温は少し下がるはずなんですが、仕事で横浜にいたり都内にいたりすると、回りのビルで暖められた熱風が吹き付けるだけですから。それが自宅回りだと、まだ回りには田圃とかあって、この時期は水も張られているから、風が吹けば少しは涼しく感じられるのですが、それでも最高気温が40度になろうかという状況では、焼け石に水にもならないけれど。最近の風物詩として、手に持つUSB扇風機が普通に成りつつあるけれど、逆に回りの熱風を顔に吹き付けられるだけで逆に暑さを助長することになるんじゃ無いだろうか。それも日本の風物詩として観光客の人達には楽しんで欲しいけれど、体調だけは注意して欲しいですね。

2023年7月16日

2030年問題

佐々木俊尚氏が紹介していた、「2030年問題」に関しての記事。オールドメディアを支える中心の「団塊世代」が80代に入り、急速にその存在(=人口)が減少していくとともに、オールドメディアも衰退して行くであろうという論評。

自分が20代30代の頃は、各年代でそんなに右派・左派とか保守・革新みたいな分離はなくて、だいたい同じ位の割合で存在していたけれど、若い世代は左派(リベラル)・革新の傾向が、古い世代は右翼・保守みたいな傾向が大きかったくらいの印象。それが今では逆転して、古い世代が左派・革新の傾向に流れがちで、若い世代の与党支持率が大きくなって居る状況に。ただ、多分古い世代は自分達が「左派・革新」と呼ばれることは理解していなくて、「昔からの保守である。変わったのは与党である」というような認識なのかなと感じます。だから彼らが支持しているメディアも、昔からあるような朝日新聞や毎日新聞だったりするわけだし。でも、その逆転は何故生まれたのかという疑問も沸いてきます。

結論から思うに、「逆転した」のではなく、そういう人達が「目立つようになった」だけなんじゃ無いかと。逆に、支持者数だけみると、団塊世代の中でも減っているんじゃ無いかと言う気がします。その理由は、どんどん左派・革新と呼ばれていた人達が先鋭化していき、追随できない人達がどんどん脱落して言っているからだと思うんですよね。よく言われるのが、以前は北朝鮮による拉致問題を「捏造」と言っていた当時の社会党(社民党)が、拉致問題が表面化して、拉致被害者が帰国する自体になったことで一気に支持が無くなり風前の灯火になったようなことが、あちこちで生まれている気がします。彼らにしても、時代の流れを認識していれば、その時その時に見過ごされていたような小さいけれど無視できないような部分への支援を実現して、それなりの評価を得ることが出来たと思います。ただ、結局は与党を利することはやらないと言う事と、旧民主党の成功体験が、ここ10年位の間にどんどん凝縮されていったと言えるのでは。

本題とは少しずれるんですが、この人口ピラミッドは衝撃ですよね。どんどん尻すぼみになっているという事は、この後の人口は減ることはあっても増える事は無いので、日本の総人口は急激に減少していくことは明らか。しかも、80代を中心としたマスメディア世代が消えていくとは言っても、全体の人口数では若い世代とは数倍の開きがあるわけで、正直今の高齢者世代が半減しても、まだまだ若い世代よりもはるかに多いくらい。そう言う意味では、「2030年問題」とは言っていても、実際には「2040年問題」あるいはもしかしたら「2050年問題」くらいの話じゃ無いかという気がします。唯一救いを感じるのは、そういう高齢者世代の多くは最初にも書いたように「サイレントマジョリティー」なわけだから、今は「少数で声が大きい」人達が弊害であっても、やはり急激にその声の大きさも小さくなっていくだろうという事。そう言う事も含めて、社会の認識の大転換が生まれるのは2030年というのは適切な認識何でしょうね。個人的には、もっと速く今のメディアが変わって欲しいのだけれど、「憎まれっ子世にはばかる」だからなぁ。こういう状況を頭に入れて、既存メディアの最後っ屁に巻き込まれないように注することが一番大切かもしれない。

AIを使い倒す

久し振りにPCWatch山田祥平氏のコラムから、最近のAIの動向に付いて。 最後のまとめ部分で、コンピューターの使いやすさの追求から、初心者ユーザー向けにGUIが発達してきたけれど、AIの発達と普及でそう言うものが不要になる世界が提供されるかもと言う部分は、以前自分が感じた「先祖返り」の話とも共通するような気がします(自画自賛-笑)。とは言っても、昔のようにコマンドプロンプトに難解なコマンド名やオプション列を追記して複雑な処理をAIに実行させるような「先祖返り」ではなく、多分「一言コマンド」に色々な意味を含める行為を、AIが賢くその場の状況判断も含めて判定して、ユーザーが望む作業をするような「一世代成長したコマンドプロンプト」みたいなものが実現するように思います。

例えば、自分が少ないながらもAIを利用して感じるのは、今の所まとめて一括処理をさせるのは便利だけれど、卓司処理をさせるとなると少し手間が掛かるという事。例えば、日本語文章を英語日本訳して、まとめるような作業を処理する場合、一括作業としてはその日本語文章のファイルを指定して「英語に翻訳して、概要を作成」みたいなコマンドを入れれば済むわけです。で、そのままでは使用出来るかどうかは不定なので、翻訳後の文章をレビューするんですが、そのレビュー作業は1行1行原典と付き合わせての逐次作業になるのですが、これがなかなか面倒と感じます。例えば一部分の単語や言い回しを少し変更したい場合、その場所を指定して修正するわけですが、その場所にカーソルを移動させる「作業」は物理的にポインティングデバイスを使用してポインターを画面上に動かさないといけない。昔なら「何行目の何文字目」みたいなコマンドを入れたりしたこともありますが、直感的にその修正場所を指定出来るのはGUIの大きなメリットだと思います。ただ、文字入力というキーボード操作から解放されつつあるのに、マウス操作だけ今後も残るというのはちょっと矛盾している気も感じるわけです。

少し前の技術だと、「ジェスチャー」でページ送りをしたり、拡大・縮小等をするという技術がありました。この技術をさらに発展させて、例えば視線を追随して画面上の特定部分をポイントするなんて言う事は、今のAI技術を使えば簡単に実現出来そう。勿論、単に視線を追随するのでは無く、編集の意図を持ってみているのか、ニュースページなど単に読み流しているだけなのか、そういう部分を判断しつつカーソル操作をするところが、AIの介在する利点なわけで、明確に「ジェスチャー」でコマンドを出さないといけなかった以前と比べても、かなり自然な状況で作業が出来る事が期待出来ると思います。「視線」と書いたけれど、例えばその人の癖で、単に文書を読む時には「手を組んでいる」みたいな属性が分かれば、それも監視することで作業中なのかそうで無いのかという判断も高精度で可能になるでしょう。そういう自分でも認識していないような要素は、以前の技術だと一つ一つ説き起こして何らかの形でデータ加工しないといけなかったけれど、今のAI技術だと「学習」という形で使用しているうちにどんどんAIの方が学んでくれる時代では無いかと。勿論、事前に基礎データを入れて置いて、それと実際の状況を比較させるなど、効率化のための手段は幾らあっても良いけれど、そこからさらに賢くなる可能性が今のAI技術には期待出来るのかなと。

そうやって賢くなったAIが利用可能になったとして、次の問題点は「そのAIがどこに存在しているのか」という事では無いでしょうか。今の場合は、クラウド上に個別に格納されているだろうし、場合によっては利用したパソコンの中にキャッシュみたいな形で保管されている場合も有るかもしれない。クラウドに自分の「癖」が保存されて行けば、そこに繋がる別のデバイス、2nd用PCとかスマホとか場合によっては自動車とか、いろいろと活用範囲も広がるでしょう。一方で、今の状況だと「ネット接続出来ない環境」も多いわけで、AI活用で便利になればなるほどそういう場面との乖離が大きくなることも問題だと思います。そのため、個人的に欲しいなと思うのは、AI専用のデバイスというか、AIエンジンとデータベース、そして通信機能が纏まった「相棒」みたいなデバイスが出来たら、それを常に早着していてどんどん自分好みに賢くなってくれないかという事。スマートウォッチの発展形としても考えられるだろうし、スマホの拡張機能でも良い。常に自分が身につけていれば、自動的に使用するパソコンとかスマホとか自動車とリンクをして、それらリンク先のデバイスはその「相棒」をAIとして認識して利用する。「相棒」はクラウドにデータをバックアップしていき、必要な場合は今のようにクラウド型としても機能できるようなデザインにすれば、万一の場合もリスクは小さくなるでしょう。で、その「相棒」にはマイナンバー機能も内蔵させて、万一の場合のバイタルモニターとか決済機能とかも含ませたら、年末調整は自動的に処理されて、各種届出も出来る、みたいな事を夢想するわけです。その為にも、コラム同様「長生きしないと」という点には1000%同意ですね。

2023年7月15日

過剰反応

科学ジャーナリスト松永和紀氏による、人工甘味料「アステルパーム」に関しての報道に付いての補足。国内の報道では、広く使用されている人工甘味料(ノンシュガー甘味料)のアステルパームが「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」という「グループ2B」に分類されたことから、このアステルパームが発がん性物質(正しいけれど正確では無い)とセンセーショナルに伝えたこともあり、混乱するような状況に。

IARC(国際がん研究機関)の発表では、「発がん性がある」ではなく「発がん性がある可能性がある」というレベルに、今回このアステルパームが分類されたと言う事で、同じ並びにはわらびとか鉛とか、一般に知られたらものも有るわけで、大分国内報道の印象とは異なる内容。

今回の発表は分類上の話で、アステルパームを接種したらがんになると言う単純な話では無いことは記事からでも理解出来る話だと思うんですよね。今回の件が問題だと言うのであれば、「発がん性がある」とグループ1に含まれるアルコール飲料なんか、全廃しないといけなくなるけれど、そんな話は誰もしない。適量であれば、リスクはあるけれど一般的には問題無い話なわけで、今回のアステルパームだって同じだし、リスクと言う観点から言えばアルコール飲料よりももっと低いだろうし。こんなことを言い出したら、例えば「自動車は殺傷能力を持つ可能性がある」と言う事も心配しないといけなくなってしまう。事実、自動車事故で歩行者や衝突相手が亡くなることはあるから、「殺傷能力を持っている」事は事実。でもそうなるためには、加害者側の不注意であるとか、衝突した時の状況(スピード、衝突確度、衝突位置等)等様々な要因から、全く無傷の場合から最悪の死亡まで可能性があるわけで、だからこそ自動車事故を起こす可能性がある自動車に対して、その車だけに対してリスク評価をする事は難しい。ドライバーの運転履歴とか、その場所の状況等加味されて初めて「リスク推定」出来るのは、今回と同じ話

今回の記事で思いだしたのが、昔仕事でアメリカに滞在していた時のこと。食事のために、レストラン(例えばピザ屋さんとかステーキハウス)に入ると、だいたいテーブルにはコーヒー用のミルクと甘味料の小袋がセットされています。その中で最初びっくりしたのは、その甘味料の小袋が複数種類どこのお店にも置かれていて、だいたいは、1) 砂糖、2) サッカリン、3) アステルパーム、というパターンが多かったように思います。私は、砂糖と人工甘味料類の味は違いもあるだろうなと思うけれど、サッカリンとアステルパームの違いなんて気にするヒトなんて居るのかと当時はびっくりしたけれど、多分好きな人は拘りというか味の好みもあるんでしょうね。砂糖の何十杯も甘いという、その人工甘味料の小袋を幾つもコーヒーの中に入れて飲むアメリカ人の様子を見ていると、ちょっと恐くなったことも(笑)。福島第一原発の処理水放出も同様だと思うけれど、一つの結論とか数字だけが一人歩きをして、その背景なりが置き去りにされるから、元の意味とは全く異なる意味に解釈されることは、科学に対しての冒涜でもあるし、その人にとっても不幸だと思うんですよね。だって、有りもしないことに集中して、貴重な時間を浪費する事になるわけだから。で、こう言う微々たるものには過剰に反応するのに、例えば食べれば命の危険があると分かっていて厳格に管理されているはずの「ふぐ毒」に関しては、まだ迷信みたいな事を信じて肝を食べて重篤になるとか、懲りないヒトも居ます。それが人間の人間たる所以なんだろうけど、でももう少し賢く生きようと、つい言いたくなりますね。

パスポート更新

昨日は諸般の事情からこの連休中に予定していたLAX行きを直前でキャンセル。当日朝から、検温したら平熱なのに何となく熱っぽい感じで喉も痛くて、最悪「コロナ?」とも思ったんですが、キャンセルを決めて航空券、ホテル、新幹線と一通りのキャンセル手続きが完了してホッとしたら、何となくそんな症状が治まってきた感じ。これってあれかな、子供が遠足の前日に楽しみすぎて発熱するってやつだろうか(苦笑)。

行けなくなったらなったで、今度は何処に行こうかなどと直ぐに悪い虫が沸いてくるのが困りもの。現時点でパスポートの残存期間は2ヶ月を切っているので、実質的にいける場所は凄く限定されるし(通常は6ヶ月以上の有効期間が残っていることが必須)、それならばさっさとパスポート更新をしてしまいましょうと気持ちを切り替えました。その切っ掛けは、お昼を食べに自宅近くのイオンモールに出かけた時。偶々館内を歩いていたらキタムラカメラの店舗が目に入り、そこには「証明写真撮影」の看板も。そうだ、今のパスポートではもう実質的にどこにも行けないのだから、それならとっとと更新した方が良いんじゃ無いかと閃いて、直ぐにお店に入りパスポート用写真撮影をお願いしました。昔は、フィルムで撮影していたので、その場で現像をしてそれを使用する申請内容のサイズに切りそろえて顔写真を貰っていましたが、今はデジタルカメラでの撮影なので、その辺の加工は自由自在。今回はパスポート用に撮影して貰いましたが、お店のデータ保管期間(撮影日から一年間)なら、再度のプリントや別申請用にサイズを変更しての印刷も可能との事ですが、場合によっては撮影日から半年以上過ぎる場合も有るから、それは良いのかな。さらに、「パスポートのオンライン申請用にデジタルデータはどうしますか」と聞かれて一瞬「???」。別料金で、デジタルデータがダウンロード出来るオプションが有るらしい。ただ、この時点ではオンライン申請するつもりは無かったのでそれは断り、プリントした写真だ受け取って帰宅しました。

自分の悪い癖なんですが、帰宅してから「オンライン申請出来るんだよなぁ」と思いだすと無性にそれを利用したくなる(笑)。撮影した写真をスキャナーでスキャンしてJPGデータにして、自署のサインも撮影して、マイナポータルサイトから申請手続きを実行してました。ところが、何度顔写真データをアップロードしても「顔のサイズが大きすぎるか小さすぎる」と言われて駄目出しされます。Photoshopで回りを広げてみても駄目。仕方が無いので、スマホで直接撮影してみたところ、やはり何度やっても「顔のサイズが」と弾かれます。そうなるとこちらも意地で、何度か試しているうちに、撮影時に表示される顔の輪郭のガイドよりも、かなり小さめに顔部分をそのガイドの中に入れるとやっと顔写真のページを通過することが出来ました。で、そのまま手続きを進めようかとも思ったんですが、やはりスマホ撮影だと光の関係で少し陰が出来たりして、これをこの後10年間使うのもなぁ、折角照明しよ写真を取得したのになぁと暫く悩みます。ただ、顔の周りに結構余白が無いと自動認識されないという事が分かったので、再びスキャンした顔写真をトリミングして回りの空間部分を広げたものでトライしたところ、今度は通過に成功。続いて、自署の写真を登録して必要な項目を入力して、いよいよ最後の申請段階となったら「指定された受取場所(市内の区役所)ではオンライン申請に対応していません」と言われてThat's End orz 。何なんだよ、それなら最初に受け取り場所を指定した時に確認して言えよと、小一時間悪態をついて1日が終わりました。

外務省静岡県浜松市と、パスポート申請のページを見ても、そこでオンライン申請が可能かどうかの記載は無いのは凄く不親切。ただ、窓口申請に来週行くために、オンラインでの申請書記入ページにアクセスして必要事項を尿力しましたが、このページは昔と比べたらよく出来ていると思います。Web状で必要事項を入力すると、その内容が反映されたPDFが出力されて、それを印刷して自署部分を記入すればOKというもの。今回はパスポートの切替で、名前や住所などの変更事項も無いので、戸籍謄本などの添付書類も不要なのでかなり助かります。連休明けの火曜日に近くの区役所に言って申請する予定なので、そうなると8労働日にはパスポートの受取が出来ますから、今月中にはパスポート切替が完了して、最速来月から出かけようと思えば海外にも行けそう。と言う事で、8月のお盆明け位にどこかに行こうかなぁ等と速くも次の旅の虫がウズウズしだしています。やっぱり次は、シンガポールに飛んで、来期のAMC Diamond確定させることを優先しようかな。

2023年7月14日

HND-LAX/-SFO-LAX/-HND (5) - 当日キャンセル

本来ならば、今日は久し振りのLAX行きの予定でしたが、ここの所親の調子が良くないことと、それに影響されてか自分の調子も昨日当たりから悪くなりキャンセルする事に。特に自分の場合は発熱は無いのだけれど(今朝の検温では36.5度で自分としては平熱)、喉に少し違和感があるというかイガイガっぽい感じで、これは無理してフライトとかで生活リズムが崩れて寝不足状態になると、確実に発熱するパターンだなという事も会っての判断。

こう言う事を見越してなのか(?)、HND-LAXの国際線(R)とLAX-SFOの国内線(W)と、一応Refundable Classで予約していたので、どちらも手数料なども取られること無く(これはUA MP 1Kだからかな)、日本円で満額戻ってきたから、そこは助かりました。ただ、ホテルのキャンセルは数時間の差で無料キャンセル可能期間が終わってしまったので、1泊分のキャンセル料が掛かったことと、MLBのチケットも日本からだと事実上転売(Seatgeek)出来ないので、そのまま無駄になってしまいました。両方合わせて、日本円で5万円位の損失が今回の出費になりそうです。

UA MP 1Kの更新は、この後秋のNFLシーズンに渡米できる機会があるかどうかに掛かってきましたね。まぁ、有休もかなり残っているし、後は自分と家族の体調次第なので今年は何とかなると思うけれど、来年はさらに厳しくなりそう。同じくAMC Diamondの更新も、あと20,000PPを残して居るんですが、これは最悪3.5回のHND-OKAフライトでも何とかなるし、いざとなれば週末のSingapore行きでも良いけれど、こちらも体調次第なのでまずは体作りからかな。MarriottのBONVOYは、今回3泊追加する予定だったので、それがちょっと厳しいかも。Lifetime Platinumまで、後14泊。来年の2月まで(だったかな)、今年のPlatinumが終わる前に迄に14泊達成すれば、そのままLifetime Platinumとして特典継続出来るから、何とか届きそうではあるけれど。

そう言えば、全快もLAXに行くつもりでコロナ禍が始まりフライトがキャンセルされそうにもなり諦めて、今回はその分を取り返すつもりで予定したけれど、結局今回も自分の都合ではあるけれどキャンセル。LAXは鬼門になりつつあるなぁ。次回はSFOかNYCにしようか。いずれにしても、今日は静かに過ごすことにします(ため息)。そうそう、これで9月のパスポート切れまでの旅行は事実上無くなったから、予定を繰り上げて今月中にパスポート更新をしないと。週末の連休明けに行ってこようかな。写真は自分で撮影して持っていこうか、それとも最後の写真になりそうだから写真屋さんで撮影して貰おうか。そうやって、キャンセルした悔しさを紛らわす事にします。()

例外処理

マイナンバーカードへの健康保健省統合に関して、マイナンバーカード返納者や暗証番号の使用等が難しい高齢者・被介護者を対象に、「暗証番号無しのマイナンバーカード類似カード」とか「資格確認書」のような例外措置を考えていると言う話。「弱者救済措置」はどんな場合でも必要だけれど、そのためにシステムの根幹である「マイナンバー制度」の一部を例外的に対応する事は違うと追う。 

私も一応ソフトウェアエンジニアの端くれなので、多少のプログラミング経験はあるし、最近でもボケ防止のためにPythonとかいじり出したりはしましたが、プログラミングの基本として1) Input, 2) Process, 3) Output、を明確にして極々シンプルにデザイン・実装する事が一番だと思っています。複雑な処理をする場合には、勿論色々な複数の処理や場合分け、さらには例外処理も当然組み込む必要が有りますが、その場合分けのデザインが不味いと、不要カツ曖昧な例外処理が増え、例外処理が増えて行くとどうしても予想外の結果が生まれる要因になる事は、それなりにプログラミング経験のある人間ならば分かってもらえる話だと思います。

今回の場合は、これまでの「マイナンバーカード」というインプットとは別に「暗証番号無しのマイナンバーカード」という似て非なる物を作ること。そうなると、インプットだけで無く内部処理も暗証番号の有り無しで異なるわけですし、その無い場合の処理をどうするかでまた複雑に分岐しそう。少し前にもこの話題でちょっと書きましたが、現在「マイナンバー制度」として確立している部分に手を入れるのでは亡く、その前段階の部分を工夫することで、根幹であるマイナンバー制度のシステムは変えずに対応するべきだと思うなぁ。言ってみれば、素のマイナンバー(カード)制度は分かりづらいから、高齢者でも子供でも使いやすく、そうで無い人もそれで繁雑になる事無く利用出来るような「Shell(シェル)」を被せるようなイメージ。あるいはFEP (Front-End-Process)を作るようなイメージでも良いと思う。

対象を健康保険証に限って言えば、これまでは顔写真が無い等成りすましや偽装の可能性が高く、実際悪用される事もあり年間600万件余りの誤りや不正使用があり、その為に1000億円もの経費が掛かっているという話も。医療費関係の給付金が40兆円とも言われているから、それから見ると0.25%と僅かではあるけれど、だからと言って無視できる金額では無いと思うなぁ、1000億円という金額は。物事、金額の多少で決まるものでは無いけれど、もっと少ない金額でも「税金の無駄遣い」と日頃言う人達が、それよりも一桁二桁多い個の無駄に関しては余り触れない気がする。いずれにしても、根幹であるマイナンバー制度の部分はこれまで通り共通システムとして変更はせずに、運用部分であるとか、信頼出来る第三者が認証出来るような仕組み(後見人制度みたいなもの)とか、場合によっては自治体とかが代執行できるような仕組みにする方が、まだ良い気がする。

羽田空港第2ターミナル国際線

鳴り物入りで運用開始したものの、コロナ禍により二週間足らずで閉鎖されてしまった羽田空港第2ターミナルの国際線共用部分が、いよいよ来週7月19日から再開されるという記事。今日は、久し振りに羽田空港の国際線を利用する予定なので、タイミングが合えば第2ターミナルも見てみたいけれど、今回利用するのはUnitedなので使用するターミナルは第3ターミナル。残念です(笑)。 

しかし、1,300席規模のラウンジというのは凄い。上級会員用のANA Suite Loungeが360席、ANA Loungeが900席。しかし、今の所利用するフライトは1日5便なのでちょっと規模が釣り合わない気がしますが、将来的な事を考えているのだろうか。ANA便は5便でも、それ以外のスタアラ航空会社の出発には少しは利用するのかな。今の所、まだコロナ禍の影響で以前ほどの便数には戻ってきていないから、実質的には第3ターミナルだけでも間に合うのかもしれないけれど、コロナ禍前の状態に戻ったら、この第2ターミナルからどれだけのフライトが出ていくのか気になりますね。台湾行きのフライトが、この第2ターミナルを当分利用するならば、国際線のPP2倍キャンペーンもあるから、ちょっと飛んでみようかなぁ。

そうそう、そのPP2倍キャンペーンのフライトで、今の所はシンガポール1往復して、AMC残り2万PPを一気に賄うつもりで居るんですが、シンガポールのチャンギ空港の提携ラウンジが、いつの間にかSQのKrisFlyerからSATSプレミアムラウンジに変わっていてちょっとガッカリ。AMC DiamondでANA便利用だと、First Classエリアが利用できるのがちょっとした楽しみだったですが。以前くらいの利用者数に戻れば、またSQと提携するんだろうか。

今日これから飛ぶ予定のLAXも、最初はアップグレードが確定したらPolaris Loungeが利用できると勝手に想像していたら、LAXにはPolarisは無くてスタアラの共同ラウンジだったことを後から知ってガッカリ。そう言えば、LAXからUnitedはかなり路線を撤退したんでしたっけ、コロナ禍の間に。久し振りの米国本土へのフライトと言う事も有り、ちょっと以前の感覚というか色々細かな部分を忘れている気がしますね。それが実際の旅行で大きなトラブルにならないように、慎重に移動しないと。忘れないようにしよう。

2023年7月13日

HND-LAX/-SFO-LAX/-HND (4) - 出発前準備とMLBチケット

いよいよ4年振りのアメリカ本土への旅も出発が迫ってきました。行き先は、その4年前と同じLAXですが、その時はまだ院生で企業インターンでLAXに滞在していた姪っ子が、今では就職してもうすぐ結婚するくらいですから、月日の流れるのは本当に早い。海外旅行は、先日のハワイに、昨年末にはグアムにも行っているので、それなりに慣れているはずですが、やはりちょっと緊張しながらの準備になります。

先ずはパスポート関連の確認から。現在使用している10年パスポートは、今年の9月が期限切れですが、アメリカの場合は滞在期間が有効期間に収まれば良いのでセーフ。また、ESTAも昨年のグアム旅行の時に申請していて、まだ2年間の有効期間が生きていますから、現地での滞在予定地だけ更新してファイルしておきました。このESTAのファイル、現地ホテルの予約確認書、そして利用するUAのe-Ticketの写しを印刷しておき、当日空港のチェックインカウンターに行った時に揃えて提出出来るようにしておきます。これで入国時のドキュメント類は問題無いはず。そうそう、日本入国時用に税関申告書類もオンラインで記入しておきました。

次に現地での必要なものの準備を。今回は機内持ち込みのショルダーバッグ一つで行く予定なので、出来るだけ不要なものは割り切って持参しないことに。LAXという土地柄もあるので、雨用の傘やレインウェアーは持参せず、不幸にして天候不良の場合はホテルに籠もるつもり(笑)。ざっくりとリストアップすると、

  • 到着日を除いた現地滞在は3日間の予定なので、3日分の着替え(下着類と半袖シャツ)
  • ノートブックパソコンとACアダプターなど
  • スマホ用のUSB充電器とAndroid (Type-C)用、iPhone 13 Pro(Lightning)用のUSBケーブル
  • ホテルには無いだろうから、歯ブラシ、歯磨き粉、ひげ剃り、綿棒等の洗面グルーミング用具関係
  • 同じくホテルには無いだろうから、室内用のスリッパ(昔のANAもの)
  • US$紙幣と硬貨類 
  • スマホ2台(Pixel 6 / iPhone 13 Pro)
    ※iPhone 13 Proには現地でローミングサービスが利用できるeSIM Airaloが導入済み
  • 現地で荷物が増えた時用に、ナイロンのダッフルバッグ
  • 予備のメガネ
といったところです。着替えのセット数が1日分多いくらいで、後は前回のハワイ行きと同じような内容ですね。

今回の旅行の一番の目玉は、16日に現地で開催される、MLB LA AngelesとHouston Astrosの試合を観戦すること。残念ながら大谷選手の登板予定は、このシリーズの初戦(現地7月14日の試合)が予定されているので、残念ながら「バッター大谷」しか見ることは出来ないけれど、それでも十分と言えるでしょう。で、肝心なチケット購入ですが、Angelesのスケジュールから試合日を選んで、スタジアムのシートマップから、左バッターの大谷選手が打つ姿が見えるように、三塁側の内野席で、かつ多少天候が悪くても逆に天候が良すぎて暑くても大丈夫なように、屋根付きのエリアの席を予約しました。US$82で、手数料など含めると約US$100と言う出費。チケットは、iPhoneにBallparkというMLBのアプリを入れて、Apple Walletで管理出来るので簡単です。「簡単」と言ったけれど、ちょっとハマったのはクレジットカードの登録。何度やっても「Postal Codeがおかしい」と弾かれてしまい、何だろうなぁと考えつつ、駄目元で郵便番号の3桁+4桁の間の省略していた­ハイフン(‐)を入れたら何故かすんなり通りました(汗)。その後、チケットをiPhoneのWalletに登録して、これで当日の準備も完了です。この後、肝心なAngeles Stadiumへの行き来はどうするんだと調べてみたんですが、これはこれで長くなりそうなので番外編にすることにします。LAXの鉄道網って、結構面倒くさい感じがします。

気になるフライトの方なんですが、今回の4区画のうちアメリカ国内線のSFO-LAXは早々にアップグレードが確定しましたが、その往路であるLAX-SFOも昨日「アップグレードしたよぉん」とUAからメールが届きました。ただ、肝心の国際線部分(HND-LAX/-HND)はどんどん厳しい状況になるばかり。今の所、往路のHND-LAXではPolaris Classの空きは3席で、アップグレードのスタンバイ待ちは3番目とギリギリの状況。復路のLAX-HNDも残り7~8席位とかなり厳しい状況に。直近で予約キャンセルがどれだけ出るかにも寄りますが、GSが何人かアップグレードのリクエスト入れて来たら厳しいだろうなぁ。1K同士の争いならば、ベースのクラスがPremium Plusなので少し有利かもしれないけれど。往路は、まだ元気もあるし体力あるから何とか乗り切れるかもしれないけれど、疲れて戻ってくる復路便は是が非でもアップグレード確定したいところ。そうそう、予約してから気がついたんですが、LAXにはPolaris Loungeって無いんですよね。スタアラの共同ラウンジしかないことに後から気がつきました。それならば、無理してでもSFO基点にすれば良かったと、後から悔やんでいます。(続く...)

不信任決議案

昨日夕方のローカルニュースは、川勝県知事への不信任決議案提出をするかどうかの攻防の様子をずっと流していて、深夜に連れ混むことが確実なり私はそのまま寝てしまったんですが、今朝起きてニュースをみたら1票差で不信任決議案は否決と言う、何とも言えない結果に終わったらしい。 

静岡県議会の定員は68名。不信任決議案可決には、3/4以上の賛成が必要とのことなので、51名の賛成がボーダーライン。知事に対しては野党勢力となる、県議会最大勢力の自民党系会派「自民改革会議」所属議員は40名。続く勢力は知事与党の「ふじのくに県民クラブ」で所属議員は18名。「公明党静岡県議団」が5名に、無所属5名という勢力。数字だけから考えると、知事与党の「ふじのくに県民クラブ」所属議員を切り崩さないと不信任決議案は可決できなかったわけで、その部分に関しては知事応援勢力はまだ知事を支持していると言う事か。でもこの「ふじのくに県民クラブ」は、立憲民主党議員2名、国民民主党議員1名、無所属15名という構成らしいので、もう少し何とかならなかったのかと言う気持ちもします。

この不信任決議案の発端は、2年前の選挙の時の「コシヒカリ発言」の後始末に関して何だけれど、それ以外にもリニア問題だったり、これまでの色々なことの蓄積が大きな理由だと思う。だから報道とかだけみていると、以前の「コシヒカリ発言が理由」みたいな伝えられ方をしていて、ちょっと矮小化されているような気もします。そもそも「コシヒカリ発言」自体、自分が推す候補の対立候補の地元農産物を揶揄して「(相手候補の地元には)特産物はコシヒカリしかない」と言った事が始まりだけれど、自身は県知事としてその地元も含めて地域振興や農業支援をしなきゃいけない立場だと言う事を忘れている事が問題。仮に、その地元がコシヒカリしかなくて困っているならば、それに対して対策しない知事としての自分の責任もあるわけで、そういう所もあって予想以上に強い反発が生まれた気がします。それでも、補選では知事支援の候補が当選した事で何となく有耶無耶に終わるかと思ったら、選挙は選挙として知事に対しては厳しい風となり、そこで言ったのが給与の返納何だけれど、結局は言うだけ言って何もしていなかったという事が今回分かってしまった。さらにその理由に関しては、自分の都合の良いような理由を並べたことで、ますます反感を買って今回の不信任決議案提出になったわけですが、可決しきれなかったと言う事が何か県政の闇の深さみたいなものも感じる。

このコシヒカリ発言や、その後の給与返納もそうだし、長引くリニア問題、水問題もそうだけれど、自分の考えを気まぐれで発言をするだけで、何か解決しようという意図が見えないことが、この人に対しての最大の問題だと思う。リニアの水問題にしても、以前は知事と流域自治体首長と足並みが揃っていた気がしますが、最近では知事と対立する構図に成りつつあるように感じます。以前はJR東海側が楽観的に考えていて、余り熱心に知事対策をしなかったこともあると思うけれど、2027年開通が絶望的になりやっと真剣に考えるようになって、流域自治体も譲歩する余地が生まれつつ有るのに、知事だけは頑なに持論を曲げないというか、ゴールが見えないんですよね。自身では、リニアの応援団だとか、リニア開通を望むと言いながら、そのために必要な作業なり交渉材料が見えない。大井川の「命の水」という主張は分からないでは無いけれど、その理由なり懸念なりが段々と変節しているようにも感じられていて、今では彼の主張の信憑性というか意図が分からない。強いて言えば、リニア問題を解決させないことが使命のようにも見えるんですよね。そう言う意味では、これまで知事支持派だった人達も、知事の脈絡の無い話に「支持疲れ」を感じ始めているんじゃないだろうか。川勝知事の任期は、2025年6月迄なので、まだあと2年こういう状態が続くのかと思うと、今回の「1票(1名)の差」が予想以上に大きいものに感じますね。

HND-LAX/-SFO-LAX/-HND (番外編#1) - Los Angelesの交通網

今回の旅行で訪問予定のMLB Los Angeles Angelesのホームグランド、 "Angeles Stadium of Anaheim"ですが、所謂Los Angelesの市街地からは離れた、Anaheimに有る施設。車社会のアメリカでは、殆どは車での移動を想定しているので、スタジアムの回りには広大な駐車場が整備されていますが、ここもそういう場所みたいで、アクセス情報を見ても、車しか想定していない(笑)。その代わり、高速道路(フリーウェイ)から直接スタジアムに入れるインターチェンジが有ったりして、利便性は高いのですが、車の運転に不慣れなこともあるしレンタカーをこのためだけに借りるのも不経済なので、今回は公共交通機関で移動する事に。

昔と違って、今ならライドシェアのUber/Lyftがあるので、最悪これを利用する方法があります。コスト的にも、同乗するプランならば、安く行けそうな気がします。ただ、行く時はスタジアムで降りるだけだから良いけれど、返る時にはかなり混雑が予想されるので、そこで困りそう。一応スタジアムの中に、Drop-off/Pick-up用の場所が指定されていて、ウロウロすることは無さそうですが何万人という観客が移動して、さらに道路の混雑何かも考えると、移動手段の候補の一つではあるけれど、もう少し確実な手段も確保したい。

個人的によく利用するのが鉄道系の交通機関で、地下鉄だったりライトレール等。そう言うものが整備されている、比較的大都市しか行かないので何とかなりますが、LA何かは昔はそう言うものが無かったような気がする。で、今回調べてみたところ、スタジアムの直ぐそばにAmtrakの駅(Anaheim)があり、これを利用すればLA市街のUnion Stationから40分余りで到着するようです。さらに、同じ線路上をMetrolinkという近郊の都市を結ぶ列車が走っていて、これを利用してもAmtrak同様移動出来るみたい。ややこしいのは、このAmtrakとMetrolinkは、同一線路上を走るけれど、会社も料金も別だという事。更にややこしいのは、LAの地下鉄MetroともMetrolinkは別会社で別路線と言う事。最初は、地下鉄の郊外に延びる部分がMetrolinkだと思っていましたよ、本当。で、ホテルは空港(LAX)の近くと言う事で、幾つかの移動パターンを考えてみました。

  1. ホテルから空港シャトルで空港に移動。ここからLA MetroのC-Line(Green)で"Aviation/LAX"から"Willowbrook/Rosa Parks"に移動。ここでA-Line(Blue)に乗り換えて"Uniton Station"まで40~50分位でしょうか。
  2. もう一つは、やはり空港からUnion Stationまで、直通のバス"LAX FlyAway Bus"が30分間間隔で運行されているので、これを使う方法。片道US$9.75ですが、復路(Union Station to LAX)の場合は後述するようにMetrolinkの運賃に含まれることで、実質無料で利用すること可能。
  3. 観戦予定の試合は、夕方の16:10開始予定何ですが、試合前にスタジアム見学したりと言う事もあるので、14:00位に現地に到着出来れば良いかなと最初は想像していました。16日の日付けで検索すると、12:10発-12:48着というのが一番近い感じですね。その次だと、15:10発-15:48着とちょっと遅い。
  4. 悩むのが帰りの便で、18:13発-18:57着の次はグッと遅くなって21:35発-22:22着になってしまう。試合開始が16:30頃として、3時間試合だとして19:30ですから、21:35迄さらに2時間は厳しい。その前の18:13を利用するにしても、17:30頃にはスタジアムを出ることを考えると、観戦時間は1時間ちょっとになります。
  5. 同じ路線を走るMetrolinkのスケジュールも、実はそんなに充実しているわけではなく、Union Station発14:00でAnaheim到着14:45というのが一番都合が良さそう。LAX FlyAwayとの接続だと、LAX発が13:10で13:40にUniton Station着という予定らしい。帰宅便は、最終が早くて18:46発の20:30空港着。これだと、2時間位は試合観戦が出来そう。
  6. 更に、週末(土日曜日)には"$10 Weekend Day" passと言うのがあるらしく、これはUS$10で土日のどちらか1日中乗り放題のパスらしい。Metrolinkだけで無く、Amtrak以外の接続路線も利用できると書いてあるので、LAX FlyAway BusもOKなのかな。
  7. まぁ、Union Stationからホテルへの移動は、夜も遅くなるのでUber/Lftyを呼んでも良いかなと思うけれど。
  8. 備忘録として、各交通会社のチケット/モバイルアプリへのリンクを。
    1. Amtrak: https://apps.apple.com/us/app/amtrak/id405074003
    2. Metrolink: https://metrolinktrains.com/ticketsOverview/where-to-buy/mobile-app/
    3. Metro: https://www.metro.net/riding/fares/
  9. 結論として、コスト的にもスケジュール的にも、
    1. 往路は、ホテルから空港までホテルシャトルで移動して、週末の$10 Weekend Day Passを購入して、空港からLAX FlyAway Bus→Metrolinkでスタジアム移動
    2. 帰りも同様にMetrolink→LAX FlyAway Busで空港まで戻り、そこからホテルシャトルでホテルに戻る予定。但し、もし遅くなりそうならば、Union Stationでどうせ乗り換えるので、ここでUber/Lftyを利用して直接ホテルに移動してもいいかな
翌日は帰国日で、LAX発は11:50。ですから、10:00位に空港に到着するとしたら、ホテル発は09:30頃。前日夜は、そこそこ遅くても何とかなりそうです。取りあえずホテル内のバー(Hanger 18 Bar + Kitchen)は、深夜00:00まで開いているみたい。

2023年7月12日

個別事例による判断

経済産業省のトランスジェンダーの50代職員の職場での対応に関しての最高裁判断が昨日出て、それまで制限されていたトイレ使用が違法と判断された件。なかなか微妙な問題だと思うし、詳しく背景なども知らないので何とも言えない部分もあるんですが、一日たって詳しい説明情報みたいなものも見られるようになり、それらを読んだ限りでは、今回の最高裁判断はこの経産省の事例に限定されたもので、一般的にトランスジェンダー全般に対して生物的女性と同等の行動(例えば女性用トイレの使用)を肯定したわけでは無い、と言う事。

判決文に関しては全文も公開されていますが、このNHKの記事がまとめとしては一番よく分かる記事かな。昨日の速報とか見出しだけ見ると、海外でも問題になっている「性自認」として女性と主張する生物的男性が、生物的女性用の施設に入り利用することに反対する事に対して、それは「違法です」と言われたようなニュアンスを最初感じたんですが、判決文や解説記事などを呼んでみると、

  • このトランスジェンダーの職員は、体質的な理由から性転換手術こそ受けていないが、女性ホルモンの投与など以前から性転換治療は受けており、身体的には生物的男性ではあるけれど医学的には「女性」として認められて居るとのこと。詰まり、問題の原因となるような「自称女性」のような事は無いという事が、まず大きな点だと思います。
  • 次の、所内の女性用トイレ使用に関して、生物的女性職員に対してのインタビュー等も行われたが、明確にこの職員の使用に反対する意見は殆ど無かったと言うこと。さらに、今回の裁判の争点になっている、2階離れたフローの女性用トイレを使用している女性職員からも問題は出されていない事も大きい理由となるらしい
  • 判決で取り上げている問題点は、完全な解決策ではなく、この職員からは不満も出されていたのに、経産省としてあるいは人事院として長い期間対応を怠ったことが「違法」と判断されたと言う事。トランスジェンダー職員側は女性科の治療を受けるなど努力をしており、それに対して女性職員からは大きな反対も無いのに、そのトランスジェンダー職員に対してのみ制限を与えることは不公正、と言う事なんでしょうね。だから、対応を怠った事が「違法」と判断されたと言うことだと思う。
  • そして最後に、この判断が全ての類似の案件に対して適用されるものでは無く、事象毎に対応や判断は異なると釘を刺していることも見逃してはいけないと思う。今海外で問題になっているような、「自称女性」とか「なんちゃっとジェンダー」みたいな当事者に対しては厳しく対応するべきだろうし、またこれまで利用していた生物的女性側の意見も尊重するべきという意図があるように感じます。だからこの判決を元に、何でもかんでもトランスジェンダーの人の言い分が正しいという訳では無いことは認識する必要があるので
今の社会制度を再考する一つの切っ掛けになるとは思うけれど、葵のご紋では無いと言う事だと私は理解したのだけれど、他文庫の判決を利用して声高にトランスジェンダー差別を謳うビジネスジェンダー見たいな人も増えてくるのだろうか。そうすると、本当に困っている人達はますます肩身の狭い思いをしないといけなくなるので、そう言う意味では今回の判決もあながち「勝訴」というわけではないのかもしれない。

ところで、今回裁判に勝訴したトランスジェンダー職員の方のtwitterと言われているものも、今回の件を切っ掛けに拡散されているのだけれど、それが仮に事実だとすると、その内容を見る限りではこの方もかなり疑問を感じるような人の雰囲気が。それを見るまでは、気持ち的にはこのトランスジェンダー職員の意見に傾きがちだったけれど、トランスジェンダーと自称している人に多く感じる「女性の皮を被った男性」みたいな、ちょっとした欺瞞みたいなものを感じてしまうと、応援したい気持ちも萎える気がします。今回の判決は、一つのマイルストーンになるとは思うけれど、まだまだ混沌とした時間が続くような気がする。