2020年8月31日

シャープのマスク (2)

先週水曜日に届いた「シャープのマスク」の第18回抽選当選のお知らせ。直ぐに購入手続きをしたところ、金曜日の夜にシャープから「発送のお知らせ」が届くと、翌日土曜日の夜には配送会社の佐川急便から「明日の配達のお知らせ」が届くというスピーディーさ。配送予定の日曜日は、自宅に居る予定でしたが、配達時間が「未定」だったので、日曜日の12:00~14:00を指定して、到着を待つことにしました。

で、相変わらず暑い日曜日の昼間。午前中はグダグダしていて、丁度12:00になったのでお昼を食べようと思って外を見ると、丁度佐川急便の配達品さんが荷物を持ってきたところ。どうも少し前から呼び鈴とか押していたようですが、気がつかなかったので「不在通知」を入れようとしていたところでした。あぶないあぶない。で、何とか迷惑を掛けること無く受け取りしてい時間帯の、始まるか始まらないかというタイミングで受け取ることが出来ました。

受け取ったときは、茶色の味気ない段ボールの小箱でしたが、蓋を開けてみると中にはメディアの写真などで見慣れた「SHARP」のロゴ入りの化粧箱が登場。配送用の段ボール箱の梱包の仕方や、その表面に貼付された送り状の貼り方とか、やはり著名な国内メーカーだけあって、よくAmazon何かで受け取る、中国発送の品物とは梱包レベルで格段の差です(笑)。で、送り元を見て気がつきましたが、シャープの配送センターって、船橋にあるんですね。てっきり、四日市から送られる物だと思っていたので、ちょっと以外でした。

今の所もったいなので、化粧箱を出しただけで、まだ中身の確認はしていません。今年の冬とか来年の春くらいに利用する機会があるんだろうか。その頃も、今と同じような「リモートワーク」に変わりなくて、外を出歩く機会は格段に減っていると思うのですが、出来売れば今回のシャープのマスクも、このままお蔵入りしてくれることが一番かもしれませんね。

煮詰まった料理

其れ以前からの存在感の薄さが、安倍総理辞任、自民党新総裁選挙でさらにかすれてしまった、立憲民主党と国民民主党。活動のために「お金」が欲しい立憲民主党と、選挙のために「票」が欲しい国民民主党の利害関係が一致しての合流だけれど、余りの立憲民主党の上から目線に、拒否反応を示す所属議員も。結局、国民民主党は解党して、合流組と新党模索組の二つの流れに分かれそうだけれど、その合流を指揮する国民民主党の玉木代表が「新党模索組」になるというのは、何かロジックエラーを起こしていないか?!

国民民主党が合流にすんなり同意できない理由は多々あり、それは最初から「新党名は『立憲民主党』」「新党首は枝野幸男氏」というところから、政策の違いがあっての合流なのに、それをすり合わせた綱領も無い状態。さらには、「何時何時までに結論を出さないと破談」と脅迫めいた言い方もされては、そりゃぁ幾ら「票」が欲しいと思っていても、「そこまで頭は下げない」と反発されるのも仕方ないでしょうね。さらには、「消費税はそのままか増税」「原発即時ゼロ」等、到底飲めない部分もあるわけで、凝りゃぁまとまる物もまとまらないと思っていたのが先週くらい。ところが、安倍総理辞任の話が出てくると、それに前後して「原発ゼロは目標」みたいな言い方をして、電力労組の議員の取り込みというか、電力労組の繋ぎ止めに走ったり、さらには今度は消費税減税とか言い出した。

個人的に、立憲民主党を信用できない大きな理由の一つが、この「消費税」に関してで、前回の選挙の前には散々消費税増税を批判して居たくせに、いざ選挙が始まるとその事には触れなくなる。終わってみても同様。これって、以前の民主党時代に、散々「ガソリン税は撤廃」と言い「ガソリン値下げ隊」とかふざけたデモもやったくせに、いざ政権を取ったら何だかんだ適当な言い訳をして結局ガソリン税はそのまま。あの時の記憶が未だにあるから、この政党の流れを汲む人達の言動には、まずは疑って掛かるんですが、それでも未だに酷い。唯一の救いは、以前も書いたように細野豪志氏等、この政党を離れた人は、何か呪いが解けるのか結界から解放されるからなのか、その主張に論理的な整合性が出てきて、中には大きく賛成したいような話も。

普段料理をして、出汁とか煮物を調理するときには、素材から出てくる「灰汁」を救い出して、後には美味しい出しなり素材が残るようにするんですが、この人達がやっていることはその逆で、綺麗な上澄みをどんどん汲み出して、後には不純部とか灰汁しか残らない状態に自らして居るように見えます。どちらの方法も目的は同じだけれどやり方が異なるのは、問題となる「灰汁」がどれだけあるか、どこにあるかの違いと言って良いでしょう。前者の場合は、灰汁は表面に浮いてくるから、その部分を救い出せば後は問題無い状態の物が残る。一方で、灰汁が溜まっていく、その量が多い、となると、上澄みだったり越したりして、「問題の無いところだけ拾い出す」方が有利。まぁ、どこの政党も似たり寄ったりだとは思うけれど、立憲民主党は何故か段々と後者の雰囲気が強くなっている気がする。本来なら、同じようなタイミングで新しい党組織が誕生して、それぞれ新しい代表で政治活動が始まるわけです。一方は巨大与党ではあるけれど、もう一方は与党経験もある野党第一党という、まぁ野球で言えば「巨人vs阪神」みたいなもの(えっ?)。でも、一向に野党側の動きは話題にならないし、失礼ながら期待感も高まらない。「新党」と言いつつも、そこに集まるメンバーは以前の民主党の面子の、さらにぐっと煮詰めたような感じだし、新鮮さはもとより、味付けにもして以前に増して「癖が強い」感じ。旧態依然とした自公政権に嫌気がさし、民主党政権も期待外れで、やっと第二次安倍政権で救われた感じがしたのに、突然の「安倍ロス」状態の時に、国民は「あの頃の人達」を、又喜んで選択するのだろうか。8年近くも時間が有ったのに、「新しい顔」を準備出来なかったことが、野党にとっては一番のミスじゃないかな。最も、安倍さんどころか20年も、ずっと党の代表に座っている人もいるわけですが... もう、煮詰まりすぎて、鍋底で焦げ付いているんじゃ無いのか。

自民党総裁選

安倍総理が辞任するため、次の総理大臣を決めないといけないのですが、その為には臨時国会を召集して「首班指名」をしないといけない。「首班指名」は、実際には各政党の代表(=党首)を、その政党が指名するわけですが、過去の連立政権では、例えば村山内閣の時等は連立政権故に、多数派の自民党が、少数派の社民党党首を指名するなんてこともあったけれど。で、その首班指名の前に、自民党としては党の代表=自民党総裁を決めないと行けない。政党の党首指名は、その政党毎にルールが違うわけですが、今回揉めているのは、通常の総裁選挙のように党員まで含めて投票するのか、各支部と国会議員だけで短期的に決定するのかというところ。まぁ、日程を考えたら、かつ残り任期が安倍総理の任期の残り1年余りということからも、後者の国会議員と支部投票で素早く決定して、早く政権が為をする方が重要だと思いますが。

今の所、かねてから総裁選に立候補を表明していた岸田氏は出馬する模様。で、この週末にはこれまで否定的だった菅氏も立候補に動き出したという報道も。で、毎回候補に挙がって、何故かメディアの「次の総裁候補」では常にトップの石破氏は、まだ歯切れが悪い。その他、河野氏、野田(聖)氏、等等メディアからは上がってくるけれど、何となく微妙なのは今回総裁となっても、残り任期は1年ということと、来年秋までには必ず衆議院議員選挙を行わなければならず、その勝敗によってはどうなるか分からない事が多々あるから。ただ、今の野党の体たらくを見ていると、5年後ならまだしも、1年後も変わっていないことに100カノッサだけれど(マテ)。まぁ、よほどの事が無い限り今回の総裁選は残り任期1年をどの様にマネージするのか、暫定内閣的な物であることは確かなので、それまでとその後を分けて考えるのか、今から継続性を考えるのか、微妙なところ。個人的には、やはり安倍さんの辞任が突然だっただけに、その懐刀の菅さんが残り1年をやり抜き、その後の衆議院選挙での結果を見て、彼が継続しても良いし、新しい総裁にバトンタッチしても良いと思う。あくまで想像ですが、菅さんとしても、そんなに地位に確執しているわけでは無いだろうし。

一番理想的なのは、菅さんが総理になり、岸田さんを重要閣僚に据えて(多分、外務か弱いと言われている財務か)、次回への繋ぎにすることで、残り1年をちゃんと完了することを目指すことでしょうか。ただ、新型コロナウイルスがこの冬にどうなるか不明だし、来年は多分東京2020の前に選挙という訳にもいかないだろうから、任期満了での選挙は東京オリ・パラの後。となると、東京オリ・パラの成功・不成功が選挙結果に響くことにもなるでしょうし、これだけは必ず成功させたい。東京2020が成功すれば、現在壊滅的な状況の観光業も含めて経済的にも回ってくるだろうから、当然支持率も上がるだろうし。そう言う意味では、結構「オリパラ対策」というのが、経済的にも政治的にも重要課題になり層が気がしています。もう一つ気になるのは、アメリカの大統領選挙の動向。トランプ氏が再選されれば、それなりに安定した4年間が期待出来るけれど、バイデン氏が当選するとまたリセットされて1からの関係構築になり厳しい。これも、あくまで理想ですが、今回の組閣では取りあえず外務大臣はだれでもよいけれど、仮に11月の大統領選挙でトランプ氏が再選されたら、来年の選挙後の組閣では安倍さんを外務大臣に迎える、というウルトラCは有るかもしれない。勿論、今回の事があるので、健康に関しては責められるでしょうけど。

今回、菅さんが総理になると菅さんは多分田中角栄氏以来の「叩き上げの中の叩き上げ」だから、これまで野党が攻撃に使っていたような「二世議員、世襲議員」という言い方は通用しなくなる。強いて言えば、「官房長官だったから、安倍政治の後始末は全部責任がある」という、意味不明な攻撃はあるかもしれないけれど、それだってロジカルに納得出来る論争にはならないだろうから、これまで以上に馬耳東風でも良いかも。其れ以前に、今の予定では8日に告示、14日投票、17日には国会を召集して首班指名というのが確実な予定になりそう。となると、立憲民主党と国民民主党の合流も、其れ以前に完了して新政党の設立と党首まで決めないと行けない。本来なら、合流なんてやっているときでは無いけれど、今更に「保留します」とも言えないだろうし。まぁ、元々の予定なら7月位には合流しているのが、立憲民主党のいい加減さでズルズルと伸びてきたわけだから、自業自得ではあるんですが、でも知ってか知らずか、このタイミングを選んだ安倍さんは、やはり「策士」なのかもしれない。辞任発表されたら、支持率が一気に20ポイント近く上昇すると「珍現象」も生まれているようで、批判は色々あったけれど、結局は「無い物ねだりでの批判」が多かったんじゃ無いだろうか。だから、いざその無い物ねだりも出来なくなると思うと、気持ちもコロッと変わる、と。まぁ、そう言う意味でも「安倍政権」というのは、色々あったけれど、それなりに評価される政権では無かったかと思うし、それを次の政権でより良くしていって欲しいと願うだけですね。

2020年8月30日

謝罪にならない謝罪

安倍総理辞任を受けて、様々な意見がネット上に投稿される中、立憲民主党所属議員である石垣のりこ氏の発言が余りに酷すぎるという事で批判が殺到することに。その批判を受けて、立憲民主党の枝野代表からの謝罪もあり、石垣氏も謝罪をしたのだけれど、その内容が不十分、論点ずらしと再び批判が集中して再度説明することに。でも、この説明も謝罪と言うよりは自分の意見の正統性を主張するだけで、まだまだ火種は消えない状態。

その説明の中では、石垣氏は突然「職場のノーマリゼーション」という言葉を使い出すんですが、これが余りに唐突。「ノーマリゼーション」あるいは「ノーマライゼーション」の意味で、障害を持つ人もそうで無い人と同様に仕事が出来るように配慮支援するという意味何ですが、それと今回の安倍総理が抱えているような難病対策の話とはちょっと意味が違うと思う。それを言うのであれば、例えば総理が147日休日無く働いたと言うときに、「それは当たり前だ」とか「一日〇〇時間しか仕事をしないのに」とか言う発言は、そのノーマリゼーションを否定する事になると思うのだけれど。

この方、元々は仙台市のFM局アナウンサーで、先の参議院選挙の時に別のフリーアナウンサー擁立を予定していたものが立候補を断念して、彼女が代わりに立候補し当選したもの。知名度もあってか、大票田での票が集まり初当選した、「議員一年生」なわけですが、20年以上もFM放送局という公の場で人に話をする仕事をしてきたのなら、もっと言葉の選び方とか使い方を意識するというか、言葉の機微に敏感なはずじゃ無いのだろうか。これ以前にも、結構過激な発言もしているみたいで、それは彼女自身と言うよりも、スタッフ、あるいはプレーンとして付いている某氏の影響なんだろうか。いずれにしても、マイナスになってもプラスにはならない話ですよね。

与党でも野党でも、往々にしてこう言う議員さんが生まれてくるのは、今の選挙制度上仕方の無いことなんだろうけど、何れの場合も「身内に甘く、相手に厳しい」事は同じ。ただ、今回の発言に関しては、後からどう言いつくろってみても、最初の発言は安倍総理への個人攻撃であり、さらには同様に苦しい状況にある人達に対しての差別的発言であることは事実。「配慮が足りなかった」で済む話では無いと思うのですが。散々日頃から、やれ人権がとか差別がとか言っている人が、実は本心ではそうでは無かった、と言う事を証明している一例ですよね、これ。毎度の事だけれど、これが与党議員の発言であったなら、烈火のごとく批判する側の人が、いざ自分が逆の立場になった途端になぁなぁで終わらせるから、彼に対しての不信感は消えないし、支持も増えない。折角野党合流という一つの「目玉」が出来掛かったところに、安倍総理退任で一気に話題は与党側に奪われて、本来ならどちらも新しい体制で秋の臨時国会を向かえるわけで、それなりに政策や行動に注目が集まるはずなのに、野党側の合流の話は全く消えてしまった気がします。そこに、この話。ますます国民は、野党に対しての興味を喪失して行くだけなんだろうなぁ。まぁ、それも身から出た錆、そこから何か新しい物が生まれるなら良し、そのまま消えていくのも良し、でしょうか。それでも、彼女の発言は非常に不愉快だし、それに応じた謝罪はまだ成されていないと思う。

自ら掘った長いトンネル

弁護士でヒューマンライツ・ナウ代表(事務局長)でもある、伊藤和子氏の記事。「長いトンネルが終わる」と書いているけれど、この人達は本当に安倍総理一人がそんなことをやっていた、出来ていたと思っているのだろうか。今の所、次期総裁=次期総理が誰になるかは不明だけれど、政権与党としての自公連立政権が変わらない限り、これまでの状況が急に変化することは無い事は確か。それなのに、彼らは安倍総理の退任を持って、自分達の不遇の時代が終了すると本当に思っているとしたら、それはとてもお目出度いことだと失礼ながら思ってしまう。

この人は、過去にもいろいろな発言をしているし、その一つ一つを取り上げないけれど、個人的には何か大きなバイアスを抱えて、良くも悪くも一途というか、まぁそういう人なんだろうな、と。ヒューマンライツ・ナウ(HRN)という団体(NPO法人)の活動も、その名前の通り人権に対しての被害や侵害に対して活動していて好感が持てる部分もあるけれど、疑問を感じることも少なくない。凄くざっくりとした印象では、海外の人権問題に関してはそれなりに理解出来るし評価出来るものが多いけれど、事国内問題、さらには安倍政権に対しての行動に関しては、何か私怨に狩られての行動みたいな印象すら受けるような事もあって、それが折角の活動すら曇らせている気がします。

で、伊藤氏は8年近く続いた長いトンネルをやっと抜けると書いているけれど、最初に書いたように現在の与党が変わらなければ、そんなに劇的に変化することも無いだろうから、それは甘い考えだと思う。それに、「長いトンネル=人権侵害」という事なんだろうけど、記事に列挙されている事柄に関しては、単にそう言う理由付けにしているだけで、疑問符が並ぶことも。例えば、特定秘密保護法に対しては、居酒屋で批判話も出来なくなると煽ったけれど、「いいね」すら許さなくしようとしているのは彼女たちの側だし、「桜を見る会」の私物化は民主党時代からも続いていた話だし、「報道の自由の制限」と言いながら、メディアは自由に政権批判や個人攻撃に近い事を続けているし、「ネトウヨの台頭」に関して言えば、完全に個人の感情じゃ無いだろうか。「自分達は、これだけの物に耐えてきたのだ」と言うけれど、でも安倍政権の足かけ8年の間には何度も選挙があって、幾らでも政権交代のチャンスはあった。でも、多くの人は安倍政権=自公政権を支持して、その度に与党は野党に圧勝して続いた物。結局、自分達が現在抱えている不満は、自ら招いた物という認識が無いんでしょうね。

彼に、彼女たちの理想が民主党政権時代であったというのであれば、再度民主党が与党政権を構築出来るように、何が失敗したのかどうしたら国民の支持が得られるのか、そう言うことをちゃんとやっていれば、もしかしたら再度の政権獲得だって可能だったかもしれない。でも、党の民主党は、自分達の政権運営を反省することも無く、振り返りすらせずに、さらには自分達手段の利益のために、離合集散していき、で今は「元の民主党」に又戻ろうとしている。結局、その「長いトンネル」を掘ってきたのは自分達自身の手であり、かつそのトンネルはまだまだ終わらないということを理解して居ない時点で、あぁこの人達は別の次元、別の世界に住んでいるんだろうなぁという感想しか浮かびません。この手の組織や団体の話を聞いて、いつも感じるのは、「自分達が信じる〇〇が正しく、それ以外の〇〇は正しくない」という対立構造を作る事で、自らの正当性を主張して居ること。「〇〇(例えば人権とか権利とか)」は、普遍的なものじゃないのか。仮に、憎い安倍総理の人権であっても、それが侵害されていれば彼らが支援している人権弱者と同様に意見するべきじゃ無いだろうか。でも、それをしないから彼らも理解されないのだと思う。少なくとも、「長いトンネル」は国民が支持した結果だし、それを「トンネル」と感じるのも、あくまで彼らの視点からだけ、ということを認識しないと、多分そのトンネルは永遠に続くのだと思う。

本音を隠せないメディア

毎日新聞が掲載した「アベノミクスあっけなく幕切れ」という記事。有料記事なので全ての内容を読むことは出来ないけれど、最初の段落を読むだけでお腹一杯。だいたい「アベノミクス」「あっけなく幕切れ」という言い方は、この新聞としては矛盾していないだろうか。もともと「アベノミクス」に対しては批判的な立場だったわけで、その立場で言えば「あっけなく幕切れ=まだ続くと思っていたのに、予想外なところで終わってしまった」と言う意味になるのでは。だから「アベノミクスとうとう終焉」とか言うなら、これまでの主張通りだと思うのだけれど、この見出しでは「まだまだ続く、まだまだ伸びると思ったのに終わってしまった」という意図にならないだろうか。

掲載している経済指標についても、失敗・マイナスを言いたいであろう3指標については、新型コロナウイルスの影響を考えないといけないはず。

  • 名目賃金に関しては、働き方改革などで残業時間減少や、パートタイムなどの雇用増加がその理由と言われている。
  • 国債発行残高は、新型コロナウイルスの特別給付金や様々支援策の原資として追加発行されているわけで、単に無節操に増加しているわけでは無い。
  • 国内総生産も、新型コロナウイルスで一番落ち込んでいる時期と比較しているからで、国内総生産の10%を占めると言われている観光関連業(約50兆円)が、ほぼゼロで会った事を考えると、-13兆円というは実質的にプラスと言えるのでは。
数字に語らせることは重要だと思うけれど、単に数値の増減だけを比較しても誤解を招くことも多いわけで、その背景なりも加味した上でその数字は評価しないと、単に「数字を利用しただけ」になりかねない。それに毎日新聞は「安倍第二次政権発足当時」の数値を上げているけれど、これだってその前の民主党政権でボロボロになり、そこから安倍政権への期待値で結構アップした時の値なんですからね。そう言う意味では、野田政権の終盤と、この発足時の値を比較して、それと比べて今回の退任時の値がどうなのか、と言う事を言わないと、フェアな比較にならないのでは。

見出しと言い、その表現の仕方(指標の出し方)を見ると、多分毎日新聞的には「8年近くも政権の座にいて、確かにスタート時からプラスになった事もあるけれど、それ以上に落ち込んでいるところもあり、結果あっけなく幕切れとなった」という言い方をしたいんでしょうね。でも、日頃は安倍政権に退陣を迫るような批判的な事を述べているわけだから、「あっけなく」というのは変でしょう。本当ならば「我々の主張通り、政権は頓挫した」とか言いたいのでは。でも、それでは批判が来るからこんな言い方をしているような気がする。新聞社あるいはメディアは、一度安倍政権スタート時と現在の自社の株価なり、売上げなりの数値を比較してみたらどうだろうか。それでマイナスになっているから「アベノミクスが悪い」と堂々と主張できるのでは。まぁ、笑われると思うけれど。

2020年8月29日

記者の程度

昨日夕方5時から開催された、安倍総理の辞任会見。NHKの生中継の様子を見ていたんですが、会見会場で質問をしている記者の程度の低さに改めにガッカリ。突然の会見設定とは言え、数日前から囁かれていた話だし、事前に会見時刻も告知されていたんだから、普通ああいう場所には各社のエース級の記者が投入されると思うのですが、それであの程度なんだろうか。

会見は、総理の説明の後、確か幹事社2社が最初に代表質問をして、その後は自由に最初は加盟社記者を、その後はそれ以外のメディアを指定して質問していたと思います。ビックリしたのは最初から途中まん中くらいまで、どこの記者も最初に御見舞の言葉すら無く質問をしていること。「メディアというのは、礼儀も常識も無い人なんだな」と呆れていたところ、途中確か女性記者だったと思うけれど、やっと最初に御見舞の言葉があり、あぁ後も続くと思ったら、そんなこと無し。その後、もう一人それっぽい言葉を言った記者がいたように記憶しているけれど、まぁ常識の無い人達の集まりなんだなと言う事を再認識しましたね。彼らの多くが、これまで政権批判の立場から報道していただろうとは推測されるけれど、あえて自分の病状を公開して最悪の状態になる前に次への道筋を整えて退く行為に、それなりの敬意は表すべきでは。良くメディアの人は「取材対象者との信頼関係を築いて」とか言うけれど、ああいう態度や行為を見ていると、本当にそんなことを考えているのか大いに疑問を感じます。

さらには、全部で10社以上が質問したと思いますが、多くは「それ、今聞く話か?」と言いたいような内容。特に、共同通信の記者だったと思いますが、「何故今日はプロンプターを使わないのか」という質問を聞いたときには、思わずテレビのこちら側から「お・ま・え・は・ば・〇・か?!」と出川哲朗風に突っ込んでしまいました。大体メディア、特に放送局であれば、プロンプターは普通に使われている物だし、政治の世界でだってもう10年20年以上使われているもの。自分が記憶している範囲では、細川内閣で使い始めたのが最初じゃ無いかという気がしているんですが、総理だけで無く野党の党首会見でだって使われている。そう言う「普通の物」を、たまたま何かの切っ掛けで攻撃するネタになると思えば利用しているだけなので、こういう時にああいうくだらない質問が出来てしまうんでしょうね。あの質問が、その後の質問も含めて全て壊したと私は感じます。だから、後半フリージャーナリストにも質問機会が回ってきて、ジャーナリストの江川紹子氏も質問に立ったけれど、彼女の質問も何かピントがずれていた気がします。質問内容は、感染者把握や特別給付などで不手際があったが、その事に関しての反省は何か、みたいな事だったと思います。素人の質問じゃ無いのだから、同じ内容を尋ねるにしても、日本には他国のような強制的な国民登録制度やシステムが無いが、今回問題点が露呈した。同様のシステムを導入するのか、それが出来ないとしてどう言う対策が望ましかったと思うか、位は掘り下げて質問してほしかったなぁ。江川さん、鋭い時には凄く良いところを突く半面、そうで無いときには素人さんみたいな場合も多くて、今ひとつ信頼性が低いというか何というか。

質問内容に関しては、勿論幾らでもあると思うのだけれど、志半ばにして病気というどうしようも無い理由から急遽辞任せざるを得なくなった人に対して、やはり一番尋ねるべき問いは、「そのやり残した仕事の中で、何が一番心残りなのか、どの様にして残った仕事を次の後継者・組織に解決して欲しいのか」という事じゃ無いだろうか。ある意味、無念の気持ちを残した総理に対してのはなむけの言葉にもなると思うんですよね。また、自分達が「安倍総理」「安倍内閣」をこれから評価するときの基準にもなるんじゃ無いかと思うわけです。既に済んでしまったこと、過去の話は、後から幾らでも評価も批判も出来るけれど、国民としては今から、これからどうするのか、と言う事が一番重要なはず。後継総裁の候補者に触れる質問も出たけれど、「誰々が良い」と言えるわけも無く、そういう下世話な質問をする余裕があるなら、もっと意味のある質問をしろよと、小一時間。安倍政権というのは、ある意味メディアとの戦いの政権でもあったと思うけれど、最後の会見の様子を見ていても、これまでの「メディア」が劣化していることを再認識した1時間だったなという気がします。

安倍総理勇退

安倍総理が、体調(潰瘍性大腸炎)を理由に辞任を表明。自ら地位を辞するわけだから「辞任」なんだろうけど、あれだけ根も葉もないことでずっと責められて、でも最長期間宰相として国政を担い、世間の評価は色々だろうけど、少なくとも自分的にはプラスマイナスで言えば「プラス」だったと思うので、個人的には「勇退」と言っても良いんじゃ無いかという気がする。いずれにしても、この辞任は残念ですね。

民主党の野田内閣が辞任を表明して、自公の安倍内閣が始まると決まったときには、株価が一気に上がったけれど、今回は「辞任」のニュースが昼過ぎに出ると一気に株価が600円以上も下落。その後持ち直して、最終的には300円余りの下落に収まったけれど、今日の相場はどう動くんだろうか。安倍総理、安倍政権への評価は、これから決まるんだろうけど、少なくとも経済活動においては合格点じゃ無いだろうか。株価もそうだし、雇用に関しても完全失業率も激減して、ここ数年は完全に売り手市場だったわけですからね。来年は新型コロナウイルスの影響もあり、一気に冷え込むのかなぁ。ただ、「アベノミクス」も結局は不完全なままに終わることになるわけだし、せめて最後に消費税減税を言って辞任してくれたら良かったのに(マテ)。後は外交でしょうねぇ。世界の中で、あれだけ存在感のある総理は、日本の憲政史上初めてと言っても良いのでは。特に、アメリカのトランプ大統領をあれだけ味方に付けて、拉致問題を始めて様々なところで「アメリカの威光」をうまく活用したと思います。

一番の課題は、来月早々に誰が総理に就任し、さらには来年予定されている衆議院選挙をどう戦い、そこから誰が日本を率いることになるのか、と言う事。継続性を考えると、例えば麻生副大臣あたりが次ぐのが良いのだろうけど、そうなると来年の選挙で苦戦しそうだし、かといっていきなり次期総理候補に挙げられている岸田政調会長では、多分この一年くらいでボロボロになりそうな気もするし。そう言う意味では、個人的にはやはり菅官房長官がまずは一年くらいのショートリリーフのつもりでも良いから、政権の継続性担保のためにもひとまず総理を引き受けるのが一番良いのかな。次の選挙が年内なのか、来年なのか、まだ分からないけれど、「菅総理」ならそんなに大敗は為なそうな気がする。ただ、読み方を間違えると「菅(かん)総理」となって最低ですが(マテ)。やはり、国民の最大の関心事は「経済」であり「生活」なんですよね。そのあたりに対して信頼感が一番あるのは、やはり菅官房長官なんだろうけど、でもご本人は頑なに固辞しているし。

本来なら、ここで野党も一気に支持基盤を固められるチャンスなんだろうけど、その野党も9月初めの合流騒動でそんな余裕も無い。と言うか、このタイミングで10月あたりに「解散総選挙」とかなったら、支援組織だってまだ固まって伊奈だろうし、野党間の選挙協力だって侭ならないだろうし、これまで以上にボロボロの結果になるのでは。まぁ、新型コロナウイルス対策があるから、その目処が付かないと選挙も出来ないだろうし、自民党内部の新総裁での組織体制も固まらないだろうから、選挙はやはり来年暖かくなってからなのかな。でも、年明け早々だと東京2020の準備もあるし、その直前に余りドタバタしたくないだろうし。やはりウルトラCは、秋の臨時国会収集時に冒頭解散で総選挙になだれ込む、というのが一番可能性としてはありなのかも。いずれにしても、今の自民党、与党を支えているのは、やはり旧態依然の古い組織や体制を代えて、若い世代からの支持が高かったことだと思うんですよね。そこを落とすと、またあの暗黒時代に後戻りするような... いずれにしても、まずは後継総理をいち早く決定して政治や行政の停滞を回避することが重要。それは、安倍総理に取っても早く十分な休養や治療を受けられる事にも繋がるわけですし。で、安倍総理は現在65歳。まぁ時代がそれを望むかどうかは分からないけれど、3年とか5年位して治療が功を奏したら「第三次安倍政権」の可能性も、無くは無いかも。

好き嫌いと善し悪し

2025年大阪万博のシンボルマークが決まりましたが、そのマークのデザインには賛否両論が。5候補のうち、自然に絵の具を流したようなデザインの、"B"や"D"は個人的には無いなと思っていたところ。残り3候補のうち、"A"はデザインがちょっと複雑だろうし、今回の"E"も「デザイン」というか、細胞の繋がりを模したような感じで、やはり前回開催時のシンボルマークの印象も受ける"C"が本命かなと考えていました。ただ、結果は"E"の細胞の繋がりのようなイメージに決定。正直ちょっと意外な気もするけれど、この記事を読んでみて何となく納得。大阪だから"E"が選ばれたというのは納得出来る理由かな。

その記事の中で、「せんとくん」の生みの親である彫刻家の籔内佐斗司氏の次の言葉が重いですよねぇ。
「せんとくんのデザインに嫌悪感を抱いたひとがいたことを否定するつもりもありません。私たちアーティストは、自分の創作物が好き嫌いで判断されるのは当然のことであると了解しています。ただし、好き嫌いの個人的感情を、善い悪いの社会的問題や倫理的問題にすり替えて見当違いの批難をされた場合は作家生命をかけて毅然として反論します」
確かに「好き・嫌い」を感じるのは、別にデザインだけで無く芸術であっても、自然の物であっても、誰もが感じる事。それは自由だし、だからこそ「人間」としての行動も生まれてくるものと言って良いんでしょうね。で、自分も含めて問題なのは、その個人的感情が、そのまま社会的・倫理的な「善し悪し」として批判された評価されてしまう、今の風潮。私も昔はそう言う傾向が強かったんですが、色々経験するとともに、「好き嫌い」と「善し悪し」は別の物だろうという事を理解して分離して考えることが何とか出来るようになったつもりなんですが。

個人が、まぁその時の勢いなり未熟さから、自分の好き嫌いを事の善し悪しに転化してしまうのは仕方の無いことなんでしょうけど、最近の風潮としては、それなりに社会的に地位のある人あるいは社会経験のあるだろう人が、何の咎めも無くそう言うことを平気でやってしまう。「保守とリベラル」とか「右翼と左翼」とか、二極化しそうな条件だからそうなりやすいのか、そうなりやすい人が現代では二極化しているのか分からないけれど、言ってみれば「思考」とか「感情」というものに関して、底が浅くなっているとも言えるかもしれませんね。

シンボルマークが決まると、その特徴的な形からか、いろいろな「応用例」が直ぐに作られて、TLはお祭り騒ぎ。そう言う「ノリの良さ」は嫌いじゃありません(笑)。それに、何となく関西の雰囲気というかノリというか、そう言う笑い飛ばして行くような感じが良いですよね。そう言うノリの良さで、2025年の万博を是非成功させて欲しい。その時に、行けるかなぁ... 行きたいなぁ...

2020年8月28日

予約キャンセル

毎週金曜日には、これまでは横浜のオフィスに週一回新幹線通勤をしていましたが、4月に会社からリモートワークを極力利用するように御触れが出て、その後は特に必要無い限りはオフィス出社禁止となり、振り返ってみると4月の初めに通勤したのを最後に、もう4ヶ月以上もオフィスに出ていない状態に。仕事では新幹線利用はしなくなったものの、その後も時々息抜きでフライトする事もあり、何度か羽田空港を利用したんですが、それも6月30日に利用したのが最後で、ここ2カ月ほどは自宅から出ない生活が続いています。

そんな中でも、一応金曜日にはオフィスに出る予定で事前に新幹線の座席を予約しておくんですが、一度予約するとその作業をした日から3ヶ月間は自由に予約変更が出来ます。以前6月に予約したチケットを何度か予約変更して延長してきたんですが、今回、本当は今日新幹線通勤するつもりでいたので予約をしてチケットですが、とうとうこれ以上延長する事が出来なくなり、泣く泣くキャンセル。以前は、新型コロナウイルスの特例でキャンセル料無しで可能だったんですが、現在は320円のキャンセル料が取られてしまいます。6月の時点で、「まぁ6月7月は厳しくても、8月とか9月になればそれなりに戻るだろう」という考えもあって予約していましたが、その後第2波が発生し、しかも会社としても積極的にリモートワークを勧めるなど予想外の事態に。実は、来週、再来週とさらに二往復分の予約が残っていますが、それらももう延長出来ないのでキャンセルになりそうです。

私も、闇雲に予約をしていたわけじゃ無いし、通常ならば3カ月の猶予があれば、大体別の目的だったりで消費できるもの。それでも、仕事で利用することが無くても、まぁ何かプライベートで都内に出かけることもあるだろうからと、当初は高をくくっていましたが、その都内移動が厳禁になってしまったのでは、何ともしようが無い。実は、9月の連休後に会社の健康診断が予定されていて、その時には多分横浜のオフィスに行かなきゃならないのですが、そこまで有効期限が届かなかったのが残念です。

JR東海側にしても、それなりに必要な対応をしているわけで、決して彼らが悪いわけじゃ無いし、大体彼らにしてもビジネスとしてチケット販売をしているわけですから、そこは必要なら手数料なりキャンセル料なり徴収しないと、ビジネスが成り立たない。そうすると、例えば自分などはこれまでは早め早めに手配をして余裕を持って対応しようとしていたのが、多分予約も以前ほど混雑しないなら直前でも良いか、場合によっては予約前に予定をキャンセルしようみたいな、ネガティブな方向に考えが傾いていきそう。それって、やっぱり経済活動に対して暗黙のうちの圧力になりそう。そう言うものが集まってくると、やはり全体に対しての影響も無視できない規模になるんでしょうね。JR各社の中では、東海道新幹線の恩恵でビジネスは好調だったJR東海ですが、それですら結構厳しい状況がまだまだ続きそう。個人的にも、週一の新幹線通勤は年齢的な事もあり決して楽では無いけれど、でもやはり以前の状態に早く戻りたいという気持ちは強いですね。

DAZN for docomo

世界的なスポーツ動画配信サービスである、DAZNがdocomoと提携して、「DAZN for docomo」としてdocomoユーザー向けに半額近い料金でサービスを提供してきたんですが、どうもそれほど集客効果が無かったためか、料金がDAZNの一般料金と同額に改定されるという発表。私も、最初の発表時には「えっ、お得じゃん」と一瞬迷いましたが、何となく有耶無耶のまま終わってしまっていました。それでも、来月一杯までは現行の料金適用されるのは、docomoとしての意地なのかもしれないけれど。

で、実は数日前に「DAZNがNFL中継から撤退」という噂を聞いて、実はそっちの方が気になる話。ただ、今の所Google先生に聞いても、公式なアナウンスみたいなものは出ていない様子。でも、9月から一応シーズンは始まるんですが、放送予定には載っていないのが気になる。そうなると、DAZNを契約する必要性は全くなくなるんですよねぇ。DAZNが無くても、実はNFLの試合放送は、NFL GamePassというNFLのストリーミングサービス(有料)があるから、そちらの方が本家でもあるし。

地上波やBS放送では期待出来ませんが、CS放送なら今年も一応日テレG+で、毎週数試合の放送があるみたいで、「フットボール飢餓状態」は取りあえず何とか回避できそうなんですが、必ずしも贔屓チームの試合だけで無いのが寂しいところ。そうなると、やはり動画配信サービスを利用することになるんですが、その場合今度は毎週全試合配信されるので、とても全試合消化できない。何か勿体ない気がするんだよなぁ... 貧乏性なんだろうけど。今のような、テレビでの放送や動画配信サービスが無い時代は、とにかくこの秋から冬のシーズン中に、何とかアメリカ出張しようと画策したものでしたが(笑)。

以前も書いたんですが、NFLの試合は確かに内容充実していて楽しいのですが、個人的にはそれと同じかそれ以上に「カレッジフットボール」も好きで、こちらの放送を何とかして欲しい。カレッジはカレッジで、各カンファレンス単位で動画配信とかしているんですが、それを契約するとなると、またなかなか大変だし。何処かのサービスで、週に2~3試合放送してくれると嬉しいのですが。昔、出張でアメリカにいたときには、地元の大学の試合を何回かスタジアムで観戦しましたが、あの熱気は凄いですよね。日本で言ったら、早慶戦を10倍20倍濃くしたような感じ。DAZNでもどこでも良いけれど、日本ではマイナースポーツだからこそ、もう少し頑張って欲しかったのに残念ですね。

スポーツと政治

全米オープンの前哨戦として開催されていた、Western & Southern Openの準決勝に進出した、大坂なおみ選手が、今週米国Wisconsin州で発生した警官による黒人男性銃撃事件に講義して、27日に予定されていた準決勝戦を棄権すると発表。「黒人女性として、今はテニスよりも注目すべき事がある」という彼女の主張は尊重されるべき物だと思うし、そう言う考えを公開する、そして某かの行動に移すことも、彼女の自由だと思う。

一方で、プロテニスプレーヤーとして大会に出場し、怪我とか故障等の理由以外で大会途中で棄権した場合、それまでに対戦した選手達の気持ちとしてどうだろうかという疑問も自分は感じます。たまたま検索をしてみたら、自分と同じような印象を持たれた記者さんがいて、この件に関して記事を書かれていたんですが、まさに、
大坂からの賛同は得られないとは思うが、やはり棄権には違和感が残る。
なんですよね。続いて書かれているように、例えば大会開催前に棄権するなら理解出来ます。また、この種目が団体競技・チームスポーツで、そのメンバーから外れるというのであれば、まだ少しは理解する余地もあります。でも、テニスという個人競技のスポーツとなると、棄権するという事はそれまで戦ってきた相手にも失礼だろうし、その先に残っている試合も壊すことになるわけで、それって自分は満足出来るかもしれないけれど、それまでに敗れた選手であったり、これから対戦する選手はどうすれば良いのだろうか。仮に、その大会の主催者が何か差別的な言動や行動をして、それに対して反対するのであれば理解出来ます。あるいは、次の対戦者がそう言う発言・行動を公にしているから対戦できないというのであれば、まだ理解出来ます。でも、そう言う話は無いと思うし。

彼女のメッセージの中で、「私が、プレーしていないときに何かが起こるとは思いませんが、大多数の白人スポーツの中で会話を始めることができれば、正しい方向への一歩だと思います。(I don't expect anything drastic to happen with me not playing, but if I can get a conversation started in a majority white sport I consider that a step in the right direction.)」と書いています。小さな事でも良いから、何か今示したいという彼女の気持ちは理解出来ますが、それならばこの大会を圧倒的な強さで勝ち抜く、というのも"anything drastic to happen"だと思うんですが。まぁ、「そんな、優勝できるかどうかも分からないのに、綺麗事を言うな」と言われてしまうのだろうけど。ただ、彼女が、この「テニス」というスポーツで何か主張したいと考えているのであれば、棄権も一つの意思表示ではあるけれど、それ以外にもやり方は色々あると思うし、そう言うことを彼女くらいの立場の選手なら、先ず考えるべきじゃ無いだろうか。

その後、大会スケジュールが1日休止された事もあり、大坂選手は準決勝に参加することを表明。これはこれで、「うーん、何だかなぁ」という気持ちが残らないことも無いのですが... 仮に、今回の騒動がますますエスカレートした場合、あるいは類似の事件が不幸にして再発した場合、彼女はその時にもまた大会を途中棄権して意思表示するのだろうか。その時には今回以上の意思表示をしないと、逆に彼女が責められる原因になってしまうと思うんですよね。自分自身、アメリカの社会構造や歴史に詳しいわけでも無いし、偉そうに語れる知識や経験も持ち合わせていないけれど、それでも多少なり向こうの社会での生活経験から言えば、日本での報道はステレオタイプな部分が多々あるし、元々のアメリカの報道も、かなりバイアスが掛かった物も多いような気がします。だから、彼女にしても、例え反対の意見であっても、まずは冷静に「聞く」事は拒否しないで欲しいですね。こういう状況になると、どんどん「〇か×か」みたいな二極化していって、先鋭化していくばかりになって、対立がどんどん深まるばかりの状況になるだけ。言いたいことは色々あるとは思うんですが、対立することが目的では無いはず。解決策を見つけるためには、相手の言うことを聞き、そこから場合によっては相手の矛盾なり弱点も見つかるかもしれない。そう言う方向、彼女の次の行動は向けて欲しいと思います。

2020年8月27日

ライスボウル開催

まだシーズンも始まっていないのに気の早い話ですが、日本のフットボールシーズン締めくくりの試合、ライスボウル(RICE BOWL)に関しては、これまで通りお正月の1月3日に、社会人チャンピオンと学生チャンピオンの対戦で開催することを決定という記事

記事にもあるように、学生側の今シーズンは、甲子園ボウル=学生チャンピオン決定のための全日本大学選手権のトーナメント中止を既に決定済み。その為今年の甲子園ボウルは、関東と関西の優勝校同士の対戦に変更済み。その東西の大学リーグに関しても、例年のようなリーグ戦では無く、ブロックに分かれての分割リーグ戦や、場合によってはトーナメント方式によりスケジュールの圧迫や試合数の圧縮を検討済み。社会人も、既にリーグ開催を10月下旬に変更して、リーグ戦も2ブロックに分かれての変則スケジュールにする事を発表済み。高校野球など、今シーズンの大会自体が中止されている自用今日と比較すれば、秋というシーズンも幸いしてまだ公式戦の開催可能性が残されているだけでも良しとするべきか。

気になるのは、そのライスボウルがもしかしたら無観客試合(リモートマッチ)になるかもということ。勿論、来年のお正月にどの様な状況になっているのかは今の所不明だけれど、今の状況が大きく変わること無く進んでいけば、100%の入場は無理でも、せめて定員の50%位迄の制限くらいで開催して欲しいなぁ。どんなスポーツであっても、やはり観客声援というのはチームにとって大きなエネルギーになるし、何人かの選手にとってはこの試合が最後の試合になる事もあるだろうから、だったらその姿を見せたい人もあるだろうし。逆に言えば、来年のお正月の時期にあっても、室内施設である東京ドームと言いながらもあれだけの空間のある施設での観戦が、今よりも厳しい条件が必要となると、新型コロナウイルスの影響は現在は勿論、一番酷かった3月とか4月とか、その頃よりも酷い状態になっているという事になるんだけれど。

シーズンのゴール、締めくくりであるライスボウルは確定したけれど、そこに至るレギュラーシーズンゲームはまだどうなるか分からない。実は数日前に、とある所属チームがtwitterで、スポンサー企業の許可がまだ出ず練習も侭ならない状況が続くため、今シーズンの参加を取り止めるという書込をしたんですが、何故か暫くしてその書込は削除されていて、現状は不明。ただ、多くのチームが制限付きながらも練習を再開して、10月からのシーズンインを目指して活動を始めている中、このチームや幾つかのチームでは、やはり社会的影響などを考慮してからか慎重になるところもあります。実は私の母校チームも学校側からの許可が未だに下りず、個人練習も侭ならない状態が続いていて、ある意味チーム存続の危機すら感じています。その個々の判断に軽々しく意見は言えないけれど、何もやらなければ観戦しないかもしれないけれど、それで失う物も多いはず。学生、社会人、ともにシーズン最後のゴールが決まったのだから、そこに向けてどう言う方法をとれば活動再開できるのか、そう言う視点での判断をして欲しいなと思いますね。

Uber Eatsよ来い

昨日、自宅近くのイオンモールへ行ったときのこと。この日は、朝から通院予約が重なり、最後の歯科医院を出たときには、もうお昼に近い時刻に。その為、イオンモールのファストフードでいいやと、そちらに向かいます。まずは、頼まれていた物もあったので、1Fのスターバックスへ行き、自分用のアイスコーヒーやその他注文をして待っていると、レジ横のカウンターに「Uber Eatsピックアップ」という、小さな札が掲げられていることを発見。「へぇ、そんな風にしているんだ」とこの時はその程度の印象でした。その後、今度は2Fのフードコートに上がり、丁度マクドナルドがフライドポテト全サイズ150円のセールをやっているので、単品のビッグマックとフライドポテトのLサイズを購入。で、ここでも商品受取カウンターの横に「Uber Eatsお渡し場所」みたいな札が掲げられていてちょっとビックリ。

浜松でも、静岡に続いて6月の中旬くらいからUber Eatsのサービスが始まりましたが、やはり市街地中心。Uber Eatsの浜松市内のサービスエリアの地図を見てみたんですが、如何せん小さなサイズで多分わざと曖昧にしているんでしょうけど、自宅地域は配達地域に含まれるのかどうか微妙な感じ。で、自宅近くのイオンモールの店舗がUber Eatsに登録しているようなので、「あっ、多分ぎりぎり配達範囲に含まれているのかな」とちょっと期待しました。そこで、自宅に戻ってからUber Eatsのサイトにアクセスして、試しに自宅から注文できるか試してみたら... 「対象地域外です」とつれないメッセージが。道一つ挟んで、イオンモールは南側、自宅は北側にあるから、この道が今の所の境界線なんだろうか。うーん、ちょっと悔しい。

まぁ、うちは家族の数も少ないし、年寄りばかりの家なので、宅配サービスはお客さんが来たときにお寿司の出前を頼むくらいで、ピザの宅配ですら殆ど頼むことがありません。ですから、Uber Eatsもよほどの事が無い限りは利用することは無いと思うけれど、でも徒歩10分も無い自宅近くのイオンモールの店舗がUber Eatsに登録しているのなら、ちょっと利用してみようと思うのだけれど、ビジネスチャンス、失っているな > Uber Eats。実は、自宅の周りは結構アパートや一軒家が集まって居る場所で、最近は若い世帯も増えている地区なので、それなりにニーズはあると思うんですが。ただ、そのイオンモールのお店は、まだUber Eatsの浜松の登録店舗には現れないので、もしかしたら今後配達地域が拡大される予定で、その為の準備として先に設置していたのかもしれません。

昨今の新型コロナウイルス事情で、訪問型の飲食店は厳しい状況が続きますが、宅配型の店舗やサービスは好調。暫く前にニュースでも、何とか売上げを伸ばすために宅配やテイクアウトを始める店舗が増えてきたけれど、まずはテイクアウト用容器の手配から、デリバリー方法の決定とか、幾つもハードルがあるそうで、その中でもUber Eatsへの登録は追いついていない程と言っていましたが分かる気がします。それに、連日のこの暑さでは1分たりとも外に出たいという気持ちも起こらないし。自分も、もう少し若ければ体力維持健康増進を兼ねて、自転車で配達してみるのも良いかなと思うけれど、田舎の場合は周りは知り合いばかりで、「あのお宅の息子さん、お金に困っているのかしら」なんていう根も葉もない噂が広がりそうだなぁ... 田舎暮らしの恐怖の一つですね、これ(笑)。

シャープのマスク

本人も忘れていた「シャープのマスク」発売開始して、2回目とか3回目とか、当初の熱気が少し収まった頃に、「まぁ、話の種に」と言う意味も込めて一応エントリーしていたもの。その後、「第xx回目の抽選会がありました」みたいな話はニュースとかでも見ることはあっても、一向に音沙汰無くて、さらにマスク不足の話もとんと聞くことも無くなり、本人も忘れていた頃に「当選おめでとうございます」のメールが来てビックリしたのが昨日のことでした。

今回「第18回ご当選のお知らせ」というタイトルで届いたメールですが、そうかぁ、もう18回目ですか。申込人数は何百万人でしたっけ? 余りこう言う抽選物の当選確率は高くないのですが、それでも当選したと言う事は、マスクの配布数がかなり増えているのか、たまたまなのか(たまたまでしょうね-笑)。で、正直なところ、この申し込んだときもマスク不足が解消されつつある時期で、さらに現在ではマスク購入に困ることも無い。それに、それは仕方ないのだけれど、このシャープのマスクも当初の価格がずっと維持されるという約束なので、50枚一箱が税込みで3200円位と現時点では一寸高い。それでも、購入前提で申し込んだわけだし、まぁ話の種に一つ購入しても良いかなと言うことで、早速届いたメールの指示に従って購入手続きに進んだんですが...

正直、これが日本でも有名なメーカーの手続き説明かと言うくらい分かりづらい。まず、『シャープのホームページから「当社マスク抽選販売のお知らせ」ページに進み』と説明されているので、シャープのHPにアクセスしますが、そんなページは見つからない。暫くあたふたしつつ分かったのは、最初アクセスしたシャープのページは、Googleで検索して表示されたURLで、SHARP CorporationのURL。でも、肝心のページが見つからないので、「当社マスク抽選販売のお知らせ」で検索して表示されたのは、個人向け製品のサイト。分かっていれば最初のサイトからも移動出来ますが、メールにURLの文字列だけでも書いてくれれば簡単なはずなのに。ここから「当社マスク抽選販売のお知らせ」ページへ行けとメールには書かれていますが、それらしきページが見つからない。個人のサイトから、それらしい「マスクに関する情報はこちら」というリンクを踏むと、「不織布マスク」のページに移動して、そこにやっと「当社マスク抽選販売のお知らせ」というリンクが見つかります。これをクリックすると「個人のお客様向け マスク抽選販売のお知らせ」なるページに辿り着き、ここからやっと手続きするページに移動出来ます。メールに記載されている当選番号を入れると、シャープの会員制度の「COCORO MEMBERS」の登録が必要になり、その後発送先となる住所を入力するのですが、これがちょっと変。郵便番号を入力するのですが、何故か確認画面に表示される郵便番号が6桁しかなくて、3+4=7桁の郵便番号の最後の数字が欠けて表示されます。さらに、何故か住所の先頭に「日本、」と追加されているし。これ、ワールドワイド対応のシステムを流用して居ることのバグなのかなぁ。ちょっと不安が心配になりますね。

その後、決済手段でカード情報を入力して、無事手続き完了となりますが、2980円の定価に10%の消費税が付き、さらに送料が佐川急便で660円かかり、全体で4000円弱の出費。マスク1枚あたり約80円というのは、今のタイミングでは倍位の単価でしょうかねぇ。国内製造で信頼性は高いけれど、流石に一寸時機を失している印象は否めません。価格を変更(下げて)してしまうと不公平になるという理由は理解出来るものの、でも製造コストや周りの状況をそろそろ反映してもいいんじゃ無いかという気も正直しますね。そんなに外を出歩くこともないので、数ヶ月前に購入した100枚のマスクは、まだ半分も消費していない状態ですし、その後見つけたときに購入して国内メーカーのマスクも50枚位ストックしたまま。それでも、社会マナーとしてマスク着用はまだまだ必要だし、これから寒くなってきたときにどうなるか分かりませんしね。多少コスト高でも、信頼できる物を今のうちに準備しておくのは無駄にはならないかと。取りあえず、噂のシャープのマスク到着を待ちたいと思います。

2020年8月26日

だからGPは嫌われる

昔は、環境保護団体としてそれなりに敬意も感じた「グリーンピース(GP)」ですが、どんどん「環境保護団体」というよりも、「環境活動団体」に変わってきている気がします。まぁ、その最も先鋭的なのが、GPですら袂を分けた「シーシェパード」なんだけれど。

先日、モーリシャス沖で発生した、日本の商船三井がチャーターした貨物船が座礁して引き起こした油汚染被害事故に関して、その商船三井本社前でこんなデモンストレーションをしているGPの人達。

事故が発生した時から、商船三井が表に出て、謝罪もしているし事故対策にも対応しているけれど、正直商船三井は「貰い事故」みたいなものでしょ? 例えれば、とある企業が荷物の配達を配送会社に依頼したら、その配送会社のトラックが事故を発生させて、回りに大きな被害が発生。貨物が自分の所の物だからと、その荷物の依頼者が配送業者に変わって謝罪すると、それに対してGPが「怪しからん」と押しかけているような話。文句を言いたいなら、怠慢な運行をした船の所有者だろうし、その運行責任者である船長だと思うのでが。

本当にGPが「環境保護団体」であるなら、多分彼らが今いの一番にやるべき事は、日本からの第二次支援隊が持参した、「エム・テックス」のマジックファイバー油吸着材を可能な限り確保して現地に送るなり、現地での油回収作業に力を入れるとか、本来ならそう言うことをするべきでは。そうでは無くて、何か変に正義の味方のような立場で活動することに軸足を置きだしたように感じていて、それがすごく不信感を生むような感じ。それは、以前も南氷洋の調査捕鯨で得られた鯨肉が不正に売買されているからと、西濃運輸の集配所に忍び込んでそれを盗もうとしたけれど、「正義の名の下ならば何をやっても良い」訳じゃ無い。必要な活動資金や支援を得るために、自分達がやっていることを外部に示す事は必要だと思うけれど、こう言う行動は単に「やってる感を見せている」だけだと思う。そう言う側面が見えてしまうと、結局彼らの活動も、別の誰かの都合によって決まっていくんだろうなと感じてしまいます。

毎日新聞の怪しい写真

安倍総理の前回の診察時にも、戻ってくるときの写真で「顔色が悪い」と報道した毎日新聞ですが、同じタイミングで撮影した他社の写真と、あまりに映り方が違うと言うのでネット警察(笑)が動き、どうもトーンカーブ(RGBの設定値)を弄ってわざと「顔色を悪くしている」んじゃないか疑惑が発生。

実際、8月17日に慶応大病院から私邸に戻る車内の安倍総理の様子を撮影した日経新聞の写真

毎日新聞の写真を比べてみると、毎日新聞のカメラマンは、助手席のSPの顔の位置から察するに、ほぼ正面から撮影していて、日経新聞(共同通信カメラマン?)は、それよりも左手から撮影している違いはあります。それと、これは確証は無いけれど、多分日経新聞の写真はフラッシュを焚いてシンクした瞬間の画だけれど、毎日新聞の写真はフラッシュは焚かずに撮影した写真ではないだろうか。だから、写真で見る肌の色は、どちらも本来の色(例えば、日中自然光の下で見る肌色)とは違ってくるのは当然でしょうね。

TLで噂になっている、トーンカーブですが、確かに毎日新聞の写真のトーンカーブを見てみると、グリーンとブルーが一寸変な感じがする。それは少しだけ映っている、助手席のSPさんのマスクの右端のギザギザが、まん中当たりだけ妙に蛍光色っぽい光り方なのに、その上下は少し黴びたような黒色になっていることにも表れている気がします。これ、顔色を暗くしたために、その副作用でSPさんのマスクの暗いところに変な色調が出てしまったんじゃ無いだろうか。それに、安倍総理の顔色が悪いとすると、そのSPさんの顔色もにたようなものだし。少なくとも日経新聞の写真を見ると、SPさんの方が日焼けなのか少し黒っぽくて、安倍総理はそんなでも無い肌の色をしています。となると、毎日新聞の写真の色合いは、逆に不思議な気がしますねぇ、やっぱり。

昨日の記事でも毎日新聞は似たような写真を掲載していますが、ドライバーさんと比較しても、そんなに肌の色が変とは思えない。多分ノーフラッシュ撮影で、似たような構図を別のカメラマンが撮影して居るんですが、なんで同じような色調になるんだろうか。で、今回の記事の写真が異様に騒がれているのが、何故か安倍総理の掛けているマスクのゴム紐が、変な場所から生えているから。下のゴム紐は、明らかに耳たぶの上あたりから生えているように見えるし、上のゴム紐にしても、もっと耳に隠れて短く見えるんじゃ無いだろうか。実は長いゴム紐を縛った先っぽが見えているからという話。さらに不思議なのは、左側のゴム紐が下に垂れているように見えるんですが、左側は耳に掛けていないのだろうか。

で、毎日新聞のサイトに登録されているこの動画を見て理由が分かりました。
  1. 動画の14秒位に、この写真と同じシーンがスチル(静止画)で表示されてテロップが入るんですが、その画面でも右耳のゴム紐が外れているように見えます
  2. ただし、同じ画面で左側のゴム紐が上の写真では外れているように見えたのが、どうもゴム紐の先が長くて下に垂れている様子が分かります(先が切れている)
  3. ですから、耳の途中からゴム紐が出ているように見えるのは、多分その長い先をしたのゴム紐とまとめて垂れないようにしているから、では無いかと思われます
まぁ、毎日新聞も報道のプロなんだから、こう言う誤解を招くような写真は使わないようにするべきだよな。それとも、わざわざゴム紐が垂れた写真を使いたかったのだろうか。以前、羽田空港の新ルートのトライアルの時に、望遠レンズの圧縮効果を意識してなのか、スカイツリーや高層ビルに極端に接近して着陸態勢に入る航空機の写真などを使っているところがあったけれど、ああいう「都合の良い写真」を使うのは卑怯だと思う。それって、文章の中に嘘を混ぜるのと同じ事、あるいは誤解を生じることを承知でそう言う文章を書くことと同じですしね。写真だからこそ、少なくとも誰もが同じ理解を得られるようにして、そこから色々な意見が生まれるなら良いけれど、最初から特定の意見を生むことを前提にするような露出は、少なくとも詐欺行為に近い物だし、それを生業とするメディアがやってはいけないことだと思う。

椅子と机 (4)

リモートワークで、自宅内に作業場所を作る場合、「椅子も買った」「場所(机)も確保した」と準備が進むと、次に問題となるのが「ケーブリング」じゃ無いでしょうか。一つは、ネットワーク、もう一つは電源系の配線を、どう作業場所に配置するのかというのも、予め計画していれば良いのですが、今回の様に級にリモートワークが始まると、つい最初に「適当に」は位置して、そのうちに直せばなんて思っているうちにその状態が固定されてしまうものじゃ無いだろうか。

ネットワークに関しては、多分多くの人がWi-Fi利用を前提にしているので、もしかしたらそんなに面倒じゃ無いかもしれません。ただ、Wi-Fiルーターを使用していると、最初の頃によく聞かれたように、あっと言う間に契約容量を使い切り、所謂「パケ死(パケットオーバー)」になるかもしれない。リモートワークを考えると、やはり公衆回線(LTE/4G)を利用したネットワークではなく、光回線とかケーブルTVのインターネットサービスのような、ブロードバンドサービスの導入は必須でしょうね。持ち家とかだと、自分で導入しないと難しいけれど、逆に賃貸マンション/アパートなら最初から「インターネット使い放題」みたいな所も増えているみたいなので、そういう部屋を選ぶというのは「万が一」を考えると有利でしょうね。あと、Wi-Fi接続の場合、セキュリティ等もちゃんと考えないと、結構多くの人がデフォルトのまま使用しているので、結構簡単にハッキングされることも。アクセス時のID/PWの変更は勿論、SSIDも変更しかつステルス化して公開されないようにするところまでが最低限の対策でしょう。さらに、接続機器のMAC Address制限とか、利用者数が家族とか決まっているなら、アクセス上限数なども設定しておけば、不審者が追加でアクセス出来なかったり、もし知らない間に接続されている場合にその上限に達していれば、誰か家族以外が接続していることが分かる可能性もありますし。ただ、やはり個人的には、高速のネットワークサービスを導入して、出来るだけ優先接続するのか、セキュリティの観点で言えば正しいと思う。

電源も困る要因の一つで、ACアダプターが一つしか無いと、それをあちこちで使い回さないといけなくて、無くしても困るし、移動時に忘れてしまうと悲惨。だから私は、オフィスマシン(T470s)については、1) 会社、2) 自宅、3) 移動用、と三つACアダプターを準備していて、移動用のあだぷたーは常に鞄の中に入れています。さらに、「移動用」としては、日本国内用の2ピンの物と、海外(主にアメリカ)用の3ピンの物、2種類用意していたりします。コンセントも、以前からある場所を利用する場合、既に家電でコンセントが塞がっていたり、その場所近くにコンセントが無い場合も。OAタップでコンセントを増やして接続する事も多々あると思いますが、そのOAタップのケーブルやACアダプターが床や机の上で乱雑になるのも困るし。テレビやHDDレコーダーなんかも、一度接続してしまうとそのままのことが多いと思いますが、パソコン類も同様で最初に適当に接続してしまうと、そのままでずっと使い続けて、後から「これ、何だっけ」と言う事も。自分の今の在宅の作業場所は、浜松に戻るときに作業用に10畳位の離れ家を作ったんですが、その時に「3ピンコンセント4口を一組として、各壁に最低1組のコンセントを設置して欲しい」と要求して立ててもらいました。それでも、パソコンにプリンターにNASにテレビにHDDレコーダーにと色々接続しているので、結構大変。また、購入した机は、机の中央奥に直径5cm位の丸い穴が開いていて、机の下からケーブルを机の上に通すことが出来るんですが、これはある意味便利。でも、最初に20インチモニター2台並べていたときには、この穴の左右にモニターの台座がおかれて良かったんですが、今は4Kモニター1台だけなので逆にこの穴が邪魔になっています(笑)。どこにどんな細工があると便利となかなか言いづらいけれど、机の上や下のケーブリングも注意が必要な要素の一つだと思います。

以前も書いたと思うんですが、10数年前に在宅勤務で浜松に戻ってくるときに、諸般の事象で自分の仕事場兼寝室を別に離れとして新規に作りました。新幹線通勤や、深夜の電話会議などもあるので、そこにはトイレや簡易シャワーなど、食事以外の生活が完結するようにするとともに、先にも書いたように電源の設置や、外からの引き込みも予め取り入れ口を準備するなどそれなりに想定して準備しました。ところが、いざ生活をスタートして仕事を始めると、微妙に机の位置と電源位置が合わなかったり、持って帰ってきた棚の配列がしっくり収まらなかったり、窓の位置が悪くて、仕事中に西日が厳しかったりとか、もう毎日新しい問題点が見つかるような状態に。その中には、何とか工夫して解決したところもあるし、結局「制限事項」として妥協(諦め)した所もありました。それなりに自分で「在宅勤務/リモートワーク」前提で新規に準備してもそんな状態ですから、それまで全く別の目的で利用していた場所に、いきなり「仕事のスペース」を作るのは凄く大変だと思いますね。最近では、室内に簡易的な閉鎖的に作業デスク等を作るサービスや商品があるみたいですが、部屋数やスペースに余裕があれば良いのですが、本音を言えば普段の生活からあまり乖離しないような状態でリモートワークもしたいもの。でも、仕事中は普段の生活とはある程度分離させないと困ることも多いわけで、その棲み分けというのか切り分けをどうするのかと言うのが、在宅でのリモートワークにおける最大の問題点のように思います。だから個人的には、サテライトオフィスみたいなものが自宅近くにあるのも良いなと思っているんですが。まぁ、最後に結論めいたことを言うとしたら、「リモートワークの第一歩は、椅子の洗濯から始まるけれど、それだけで終わらない」事も覚悟しないといけないかも、です。

2020年8月25日

エアコンで換気

24時間週7日のエアコン利用が欠かせない、今年の酷暑。ただし、殆どの家庭用エアコンは室内の空気を冷却したり温めたりするだけなので、時々外気を導入しないと二酸化炭素の濃度が上がったり、最近の新型コロナウイルスを考えると、外から持ち込まれたウイルスがそのまま室内に滞留する可能性も。ですから、外は猛暑酷暑であっても、時々窓を開けて外気と室内の空気を換気することが必要と言われています。その時に気になるのは「エアコンで冷えた空気が勿体ない」という事。

そんな疑問に答える(笑)、ダイキン工業の試験結果。エアコンを付けたまま窓を開けて換気した場合と、その都度エアコンを停止して換気してから、再度使用開始する場合の比較。

  • 換気をせずに午前7時から午後7時まで12時間連続運転した場合の消費電力量は4.02kWhで電気代は108.5円
  • エアコン運転はそのままで、30分に1回5分間窓開け換気した場合の消費電力量は5.52kWhで電気代は149円に
  • 換気の度にエアコンを止めて、換気後に再度起動する場合、使用費電力は7.51kWhで電気代は202.8円まで上がる結果に。また、換気中に室温も30度近くまで達した時間帯もあった
換気については、少なくとも1時間に10分程度する事が望ましいと言われていて、さらに言えば1時間に10分の換気よりも、30分ごとに5分の換気の方が望ましいと言う話も聞きました。長い時間換気していれば、その分外の温度が室内に反映されるから、30分に5分の割合が換気効率の面でも、空調効果の面でも一番バランスが良いと言って良いのでしょうね。ただ、その場合でも1.5倍電気料金が膨らむわけで、一夏全体で考えると結構なお値段になりますよね。だからと言って、いちいちOFF/ONすると倍近くに跳ね上がり、節約しているつもりが逆に無駄遣いしていることになるわけですから。

確か少し前に外気を取り込みながら冷房・暖房するエアコンをダイキン工業が発表していたよなぁと記憶していたので調べたところ、「うるさらX」という名称で今年から発売開始しているみたいですね。単純にエアコン停止中でも、24時間換気も出来るみたい。今の家屋は24時間換気が必須なので、このエアコンを設置すれば、24時間換気用の換気扇を付けなくても良いのかな。で、この「うるさらX」なんですが、最初聞いた時に気になったのが「どうやって外気を取り込みつつ、室内の温度を維持しているのか」、その仕組み。自分達の世代だと、三菱電機が発売していた(※今も発売しているみたいですが)「ロスナイ」という換気システムが有名でした。今は別の素材を使用しているかもしれませんが、当時は和紙を蛇腹に折ったフィルターの片面に外気を、反対側に室内の空気を通して、和紙を通して熱交換をさせて、室内の熱が移動した外気を室内に取り込む仕組みだったはず。だから「ロスが無い=ロスナイ」という名前にしたと記憶しています。一時、三菱電機のエアコンにも、このロスナイを搭載した物があったと思うのですが、今のラインナップにはもう無いみたい。多分、エアコンはエアコン、換気扇は換気扇と機能分割していたほうが、フィルターのメンテナンスや作動条件やコストなどで最適化しやすいのでしょうね。

昔の隙間風が入る家屋と違って、今は外側はアルミサッシで密閉されて、室内においても密閉率の高い内装になってきていて、昔と比べて格段に「換気」とか「空調」という事が重要になっていることは確か。昔の家は、風が通りやすいように東西で風が抜けるように窓の配置や途中の部屋も障子を開けると筒抜けになるような配置を考えたりしたけれど、今はそんなに気にしないんじゃ無いだろうか。自宅も、父親が建てた今の家は、その前の昔からの家の時代と比べると、凄く風通しが悪くて、扇風機どころかエアコンが必須になってしまい、最初はリビングくらいしかエアコンを付けていなかったのが、とうとう暑さに負けてほぼ全ての部屋に後付けすることになりましたからね。最近のアパートやマンションだと、最初からエアコン付きの物件も増えていると思うけれど、これからますますそう言う傾向が高くなって、それこそ、デフォルトのガス・水道・電気に「エアコン」も追加されるのは近いんじゃ無いだろうか。

Go To効果

Go To トラベルキャンペーン」が始まって一月余り。スタート時はまだ感染拡大が止まらない状況で、時期尚早とか感染拡大を広げるのかとか、散々な言われようでしたが、それ以上に困窮している観光業や関連した交通や飲食計等救済目的に、一度後ろ倒しされた物を再度前倒しして、ほぼ当初の予定に近いスケジュールで始まりました。直前で、東京都発着の旅行が対象外とされて、その効果に疑問符も付いたけれど、結果積極的に利用する人はうまく活用して夏休みを楽しんだ人が多かったようですね。

菅官房長官によれば、少なくとも述べ200万人が利用。そのうち、登録したホテル・旅館での感染者は10名で、かつGo Toトラベル利用者は「1名」という状況とのこと。その「10名」あるいは「1名」が、どの様なタイミングでどの様にして感染したのか迄は不明だけれど、200万人の人が移動して感染率が「1/20万=0.0005%」というのは、「事故率」と思えば十分低い許容範囲と言って良い値では無いだろうか。受入側のホテルや旅館は勿論、利用者側も十二分に注意をしていた事もあるだろうし、クラスターが言われている、ライブ、カラオケ、夜のお店などと事なり、通常の場合でもある程度「三密」は回避されている環境ですからね。まぁ、本来の観光目的からかなり我慢しての観光になったのかもしれないけれど、それでも全く移動出来ない自粛状態よりはましなことは確か。

今週から一足早く夏休みが終わり学校も始まり、暫く連休も無いため少し下火になるのかもしれませんが、自分の周りでは結構この「Go Toトラベルキャンペーン」を利用して国内旅行をして居る人がいるんですが、その中では概ね好評。日頃自分で発注して好きな場所を飛び回るような人達ばかりなので、その仕組みや予約方法が分かりにくいと言われている「Go Toトラベルキャンペーン」も苦にならないみたいでしたが、一般に波及させるにはもう一段二段の改善が必要でしょうね。このキャンペーンは、一般の旅行は来年2021年1月末までが対象(修学旅行は3月遂行分まで)。さらに9月からは「地域共通クーポン」も使えるようなるので、さらにお得感が生まれてきます。まだまだ予断は許されないけれど、代にの終息も期待出来るようになりつつあり、これから秋の行楽シーズンに年末年始という旅行のピークタイムには、これまで以上に利用する人が増えるんじゃ無いだろうか。

所で、報道では「前倒しで7月から始めたGo Toトラベルキャンペーン」という様な言い方をする報道が多いけれど、元々の予定は夏休みを意識して7月の連休からを予定していたはず。それが、「委託費が巨額」等の野党からの批判で事業者公募が一旦保留となり、その為に再度公募をするにしてもキャンペーン開始は8月なると言われていました。しかし、それでは観光業が持たないという意見も大きく、まぁある意味「見切り発車」ではあるけれど、当初予定とほぼ同時期のスタートで始まったのが、今回のキャンペーンのはず。そう言う意味で、もともと8月予定だったものを無理に7月から始めたわけじゃ無い。結果オーライではあるけれど、感染者も広がらず、まだ不十分ではあるけれど観光業への還元も始まり、スタートとしては評価出来るんじゃ無いだろうか。次は、この状況を維持しつつ利用者が広がって、何とか例年の10%位まで落ち込んだ観光関連事業を、せめて60%とか70%位迄、可能なら80%とか90%とか位迄年内に復活させたいところ。受入側は、やはり死活問題だから十分に準備すると思うんですよね。だから、利用者側が油断して三密回避やうがい・マスク・手洗いなどをサボらない限りは、このシステムはそれなりに機能していく気がします。「旅の恥はかき捨て」と言うけれど、コロナは残って広がる物だから、それだけは持ち込まないしかき捨てない事だけは肝に銘じないと。

椅子と机 (3)

リモートワークにおける、椅子と机の話の続き。少し前テレビを見ていたら、この酷暑の夏リモートワークをしていると、ノートブックパソコンも熱くなる為、その熱を逃がすために熱くなっている部分(画面では、キーボードの上部分)に10円玉を並べる方法を紹介していました。「熱くなる」という事は、そこに内部の熱が滞留しているわけなので、そこにより比熱が小さい物を置いて熱を移動させることは正しいのですが、必ずしも熱くなる場所に10円硬貨をおけるとは限らない。よくあるのが、キーボードが熱くなったり、パームレストが熱くなったりすると、どうしようもありません。

今のノートブックパソコンの殆どの機種には内蔵ファンが組み込まれていて、強制空冷で内部の熱を外に廃熱するデザインになっています。昔のモデルは、本体の厚みもあったので、左右に空冷用のスリットがあり、一方から給気して他方に廃棄する様なエアフローデザインが殆どでした。それが、どんどん薄型デザインになり、十分な給気用スリットが確保できなくなると、今度は底面に給気用のスリットが設けられて、そこから取り込んだ空気で内部(CPUやGPU等)を冷やして、側面から排気する様なデザインが今は一般的かなと思います。昔のノートブックパソコンだと、奥の方に折りたたみ式の「脚」が付いていて、それを出すと傾斜がついて、机との間に1cm位の間隔が出来るものもありましたが、最近の薄型デザインではそう言うものも無くなり、底面との隙間は1~2mm程度の物が殆どだと思います。この薄い隙間から空気を取り込んで内部を空冷するわけですが、本体自体の発熱が大きいと、その熱は底面からこの空間の空気も暖めるため、空冷しているはずが、温風を内部に吹き込むことになってしまう場合も。その対策としては、後ろに台を入れて傾斜を付けて底面下の空間を広げたり、金属製の台で強制的に熱を廃棄しつつ、さらにその台にファンを付けて周りの空気を取り込んで冷却効果を高めるものなどもあります。

実は、そのノートブックパソコンを置く机の材質も大きな影響を与える場合が有り、例えばオフィス用の備品の場合スチール机の場合が多いと思いますが、このスチール机はかなり放熱が優秀。一方で、家庭にありがちな木製やプラスチック製の机だと廃熱効果が低く、一日仕事をしているとノートブックパソコンのあった場所が結構熱くなっていることも良くあります。実は、私の机も木製なので、仕事中勢いよくファンが回り始めると、慌ててノートブックパソコンの奥に文庫本とかを差し込んで、少しでも底面の空気環流が良くなるようにしていたりします。先に書いた、ノートブック用の空冷台は効果的だとは思うんですが、
  • 傾斜が付くので、無い場合と有る場合でキーボードの感触が異なる
  • ノートブックの底面と台が密着するような場合、底面の吸気口が逆に塞がれて逆に空冷効果が下がる
  • ノートブックのサイズに対して、空冷台が大きすぎたり小さすぎたりはみ出たりして使い勝手が悪い場合がある
  • 机の上で左右前後に移動させるときに、空冷台が邪魔になる場合がある
等、なかなかピッタリした物を見つけるが大変。まぁ、机の素材を変えられない場合は、空冷台を使うのが一番効果的かなと思いますが、要するに元々デザインされているエアフローがちゃんと動けば十分な機能は提供されている訳なので、まずはノートブックパソコンの底面を、例えば割り箸とか挟むだけでも良いから少し上げて空間を作るだけでも、結構違ってきます。勿論、部屋の中の温度はクーラーなどを利用して、それなりに下げておくことは言うまでもありません。

ところで、専用の机が無い場合にそれまでに使っていた机で使うのは仕方ないのですが、リビングなどでテーブルクロス等を敷いた上にノートブックパソコンを置いて使っている人がいてビックリ。これだと、クロスの生地が底面の吸気スロットを塞ぐのでアウトです。また、布埃などを吸い込みやすくなるので、多分内部のファンも埃が溜まって効率も落ちますし。ベッドとかソファーの上に置いて使う人もいて、そう言う場合には注意が必要かも。「それは極端な例では」と言われるかもしれませんが、以前自分自ら経験したのは空港のラウンジでの事。自分のオフィスマシンを起動して暫く作業をしていて、その後小さなテーブルはグラスとかお皿で埋まっていたので、自分が座っていたソファーの上にパソコンを置いて、フードコーナーへ行って暫くして戻ってきました。で、何故かパソコンがぎゅんぎゅんにファンが回っていて、ソファーから取り上げたら、端を持ったのにかなり熱くなっています。最初は何がどうなったのか理由が分からなかったのですが、どうもソファーに置いたためにパソコンの重みで少し沈み込んでしまい、そのために底面が完全にふさがれた状態になると共に、側面の排気口も一部ソファーの生地で塞がれてしまい、エアフローがほぼ密閉状態になってしまったようです。慌てて机の上に置いて、暫く様子を見て何とか回復しましたが、結構これは盲点でした。それ以来、ラウンジを利用するときには、出来るだけパソコンを置ける位のテーブルやスペースがある場所を選ぶようにしています。椅子も重要ですが、机にも注意が必要というお話でした。(続く...)

2020年8月24日

前門の野党、後門の病

先週の検査入院に続いて、今日も検査結果を聞くために午前中に慶応大病院へ行くと言う事で、朝から取り上げるモーニングショーも多い様子。前回の検査で何か患部なり細胞採取をして、その病理検査をした結果を聞くというのであれば、一週間のインターバルはそんなに不思議では無い。数日前には、多分久しぶりに散髪に行き、目立ち始めた白髪も染めたみたいなので、体調的にはそんなに悪いわけでは無いようにも思いますが、一寸先は闇なのが政治の世界ですからね。

自分の記憶している範囲では、在任中に倒れて急死した総理大臣は、大平正芳総理小渕恵三総理の二人。太平さんは、元々心臓に不安があったところに(ニトログリセリンを服用していたという話も)、当時の政治闘争や参議院議員選挙の心労もあって急死。小渕さんは脳梗塞から意識不明となりそのまま亡くなったけれど、どちらもある程度の症状は事前に現れていて、それを感じ取っていたメディアや一般の人も多かったような気がします。私も小渕さんに関しては、テレビの会見などで時々言葉が出なくなるような様子を見ていて、「なんか変だな」と感じたことを記憶していますし。まぁ、今の所安倍総理にそう言う症状は見えないけれど、安倍さんの場合は体力的な所に症状が出ますからね。一次内閣の最後の頃に比べて、今でもそんなに苦しそうな様子を見せていないので、以前よりはまだましなんだろうと思うけれど。

野党は国会を開いて説明しろと言うけれど、仮に国会で説明するにしても「病院の診察を受けて、万全の体調で公務に努めています」とか言ったら、それでお終い。まさか診断書を開示しろとか言うのだろうか、総理は公人であり、プライバシーは無いとか無理を言って。どの程度信憑性があるか不明ですが、文春とか新潮には担当医からのリークみたいな記事が掲載されるようですが、これ本当だったら病院としての信義問題になるし、虚偽だったら名誉毀損案件になるんじゃ無いだろうか。幾ら雑誌週刊誌とはいえ、人の生き死にに関して言うのであれば、それなりの責任を負うべきだと思うのだけれど。いずれにしても、ご本人と担当医しか知らない話だし、まぁ、最悪入院とか治療が必要な場合は、多分前回の経験もあるだろうから、それなりに根回しもしておいて、今の行政が停滞しないように準備はするだろうけど。もっとも、野党は「これ幸い」と好き勝って言うんだろうから、それが最大の問題ではあるけれど。

ふと思ったんですが、仮に安倍総理に何らかの障害が発生したとして、どの程度までなら現職として執務を続けることが許されるんだろうか。例えば、治療なりで移動が困難な状態になっても、一部職務代行するとか、意識さえしっかりしていれば業務に問題は無いはず。国会議員の中には、例えばれいわ新選組の船後議員のように、移動も会話も介助が必要な状態であっても「議員」としての仕事をしているわけで、同じ事が総理には許されない、大臣には許されないとなると、それはそれで問題のような気がします。逆に、移動や会話に問題が無くても、例えば潰瘍性大腸炎の症状で苦痛が酷くて、冷静な判断や評価が遂行できないとなると、それは辞任なり引退なりという選択肢が必要になるかも。精神、あるいは心の活動に何か障害や問題が生まれるような状況になるかどうかが、業務遂行の可否の分かれ道なんでしょうね。でも、そうは言っても、民主党時代の鳩山由紀夫総理などは、かなりその考え方やそれに伴う行動に疑問符が付くわけだけれど。安倍総理が戦後最長の政権を維持しているのは、勿論彼にそれに見合う能力があるからではなく、彼の地位を脅かす相手が出てこないから。野党は、いつも自爆して行くだけだし、与党内からも安定を求めるが故からなのか、ライバルと言われる存在は見えてこない。結局は、消去法で安倍さんしか残らないと言う状況がずっと続いていることが問題何ですよね。せめてもの救いは、以前の民主党政権誕生の時のような大衆迎合に、もう国民は二度と同じ轍は踏まないと決めていることでしょうか。それだけが、この安倍政権の長期化を支えている原動力なのかもしれない。

椅子と机 (2)

昨日からの続きとなる「リモートワークにおける椅子と机の関係」について。大体のオフィスチェアは、座面の上下と背もたれの角度調整が出来るものが殆どで、後は、値段によって背もたれの角度調整が前傾後傾の度合いが大きかったり、肘掛けの上下左右が設定出来たり、あるいはヘッドレストの調整が出来たりと言うところ。その椅子の座面の高さは、深く腰掛けた状態で、膝が90度に曲がり自然に足の裏が床に付くくらいが一番良いそうで、そうなるとよほどスタイルの良い人で無い限りは、結構座面は低めになると思います。その状態で、今度は両手を一度下に降ろして、そこでやりは肘を90度に曲げて腕の部分が床と水平になるような位置が一番疲れないそうで、その状態でキーボードを打つのが理想的と言われています。

実際試してみると、椅子に座った状態で膝(太股)の上に少し厚めの菓子箱を置いて、その上にキーボードを置くと、多分理想的な「座った位置」になるんじゃ無いでしょうか。私は、新幹線移動の時にパソコンを出して使用するときには、自分の膝(太股)の上にノードブックパソコンを置いて使いますが、大体それ位の手の位置になるんじゃ無いかと。多くの人は、前の席の後ろに付いているテーブルを倒して、そこにノートブックパソコンを置いて使用していますが、それだと手の位置が上に上がりすぎるのと、テーブルの位置が前にあるので、かなり手を伸ばすか、自分が前に出て座らないといけないので、操作時の体制としてはちょっと無理があるように思います。最も、新幹線車内でパソコンを使われる人のざっと半分くらいの人が、外付けマウスを接続して使っているので、その為のスペースが必要と言う事も有るんでしょうけど。ですから、多くの場合椅子に座って机の上にキーボードやノートブックパソコンを置いて操作する場合、実はちょっと手の位置が上側に上がっているので、気がつかないうちに少し無理な体勢で仕事をしていて疲れやすいのでは無いかと思うわけです。

パソコン用のデスクでは、テーブル真ん中の引き出し部分にキーボードを置いて、無理なくキー入力出来るようなデザインの物もあるんですが、それはキーボードだけ別に使えるデスクトップ機なら有効ですが、ノートブックパソコンだとLCD画面の位置が今度は低すぎて使いづらい。キーボードは低めが理想的だけれど、画面は座った状態でほぼ正面からやや下向きにあるのが理想的で、だからノートブックパソコンはどのみち不利なデザインなんですよね。外付けモニターを使えば、画面位置の上下もチルト(傾き)も調整出来るものが多いので、出来ればノートブックパソコンを使用する場合でも、出来れば外付けモニターを使いたいところ。さらに、もしディスプレーアームが利用出来れば、さらに自由度が高くなるので、例えば机を完全にキーボード用の高さにするとか、場合によってはワイヤレスキーボードを使うなら、自分の膝の上でも寝転んでも利用出来るので、ストレスは大いに発散されそう。もっとも、加齢とともに大きなモニターを入れても、顔を近づけないと画面の文字が読めなくなったりしますので、モニターとキーボードは全体のバランスを考えて一つのスペースにまとめる必要が有り、その為には机のデザインが結構重要だったりします。

実際リモートワークをし始めると、最初は机の上にはモニターとキーボードとマウスくらいしか無くて広々しているつもりが、やはりメモを手元に置きたい、書類を広げたい、飲み物が置かれる、猫が来る(えっ?!)、別のノートブックパソコンを置く、猫が来る(えっ!?)、猫が来る(をぃ)と、どんどん狭くなってくるもの(笑)。実際私が今使っている仕事用専用机は、高さ(床から机の表面まで)が70cm、幅が130cm、奥行きが70cmというもので、購入した時には結構大きいと感じたものの、最初20インチのLCDモニターを2台並べたら結構狭くなったし、今は27インチの4Kモニター一台だけですが、それなりに存在感があります。机の高さも、実はもう少し低めの方が良いかなとも思うし。それでも、横幅が結構あるので、真ん中にデスクトップのモニターを置いて、左右にノードフックパソコンを置いた、3台体制も可能なので、その点欲張って大きめの机にしたことは良かったと思っています。ただ、正面に引き出しがあったりして、アーロンチェアとのコンビネーションは今ひとつなのが難点かもしれません。(続く...)

システムエラー53

昨日は日曜日というのに、自宅のパソコントラブルで一寸手こずりました。自宅では、メインのデスクトップ機(ThinkCentre M720t Mino-Tower)を母艦にして、会社支給のオフィスマシン(ThinkPad T470s)を並べて使用しています。母艦のデスクトップ機には4Kのモニターを繋いで広い画面が利用出来る半面、会社リソースにアクセするにはオフィスマシン側のみという制約があるので、車内のメールとか車内システムの画面はオフィスマシン側に表示し、ファイルの編集とかブラウジング等の作業はデスクトップ側で行っています。また、オフィスマシン側のファイル編集が出来るように、オフィスマシンの特定ディレクトリーを共有設定にして、デスクトップ側でドライブシェアをして、デスクトップ側で幾つもファイルを開いて作業出来るような環境にしています。

前置きが長くなったんですが、いつものようにデスクトップ機とオフィスマシンを起動して、デスクトップ機側から"net use"コマンドでドライブシェアしようとしたところ、何故か「システムエラー53 ネットワークドライブが見つかりません」のエラーが。あれと思いつつ、二度三度試しても変わらず。システムの設定やネットワークアダプターの設定を調べても特に問題なし。接続に必要な"NetBIOS over TCPIP"のサービスもそれぞれでちゃんと起動しています。「うーん、以前もこんなことあったよなあ...」と思いつつ、暫く考えても解決策は浮かびません。で、取りあえずもう一度起動し直してみようかと、まずはデスクトップ機を再起動してみますが、状況に変化無し。それではと、駄目元のつもりでオフィスマシンを再起動してみたところ、「更新を適用しています。電源を切らないでください。」みたいなメッセージが表示されます。これを見て、そう言えば以前も更新待機中の時に共有機能が使えなくなることが会った事を思い出しました。

オフィスマシンは、殆どの機能がGPO(Group Policy Object)で設定されていて、社内のAD (Active Directory)で管理されています。どういう風に管理しているの詳細までは分からないものの、社内ネットワークにダイレクトに接続していると、仕事中に突然バックグラウンドで更新が始まるのか、システムリソースの消費が激しくなり、ファンがぶんぶん回ることがあり「あぁ、やってるな」と分かるんですが、今のようにリモートワークの時は、VPN経由で社内ネットワークに接続しているときに同様にアップデートするのでなく(それでは、VPN回線の容量オーバーに直ぐなるだろうし)、どうも更新項目を予約しておいて、次回の再起動やシャットダウンの時に適用するような仕組みになっているようです。で、その「更新待機」の状態になると、何故かネットワークの共有がDisabled(使用不可)になるらしい。何となく、セキュリティの理由か、何か別の物が混在しないような措置なんだろうけど、ちょっと(かなり?)不親切。どうせなら、アクションセンターにでも「更新が待機しているので、共有機能は停止しています」くらい親切に表示してくれてもいいじゃないか、と小一時間。

更新が終了して、念のためにもう一度システムの再起動を賭けて、再度デスクトップ機から"net use"コマンドでを発行すると、今度はちゃんとドライブ共有が出来ました。やれやれです。最近では、例えばOneDriveとかDropBoxとか、各クライアントとクラウドストレージで共有して、クラウドストレージを「マスターストレージ」として管理するのが普通なのかもしれませんが、自宅で並べて使用するようなときに、わざわざ外のクラウドストレージ経由でデータ共有するのも芸が無い話。一方で、OSのバージョンがアップデートされると、色々設定の仕方が昔と異なってきたり、自分のように、方や個人のデスクトップ機、方やオフィスマシンでドメイン参加のクライアントなんてなると、共有するのも一苦労だったりします。クラウドストレージにはそれなり良さも悪さもあるし、ローカルのドライブシェアも同様に甲乙あるんですが、TPOに応じてどちらの方法でも利用可能で、且つ操作に関しても透過的に出来るような、そんなスーパーツールが欲しいなと実感します。まぁ、其れ以前に、OSの都合で昨日まで使えていた機能が突然使用不能になるのだけは止めて欲しい > Redmond

2020年8月23日

短命野党

総理の在任期間が最長記録を達成しようとしているのとは反対に、その期間における野党勢力はまさに「七転八倒」というか「支離滅裂」というか、一度は与党政権を担うまで成長(集合?)したのに、あっと言うに分裂して、その後も化学反応みたいにくっついたり分離したり又くっついたりを繰り返しています。2009年の民主党政権誕生の時には、「これで日本にも本格的な二大政党制が生まれる」と、大いに持てはやされたものですが、結局3年余りの民主党政権後に自公政権に戻ると、そのカウンターパートでもある民主党はどんどん分裂していくだけに。

今回、現立憲民主党と現国民民主党が解党した後に、合流して新党「立憲民主党(予定)」を立ち上げる予定なんですが、国民民主党側が別新党を立ち上げる等の動きがあり、かつ立党において最重要項目でもあるだろう、党の要綱がまだ決まっていない状態で、全くメディアも関心が無さそうな雰囲気。そりゃそうですよね、自公政権のここが悪いから、新党ではこう言う事を目指していると言いたいのに、その「こう言う事」が全く分からない・決まっていないのだから。しかも、「原発ゼロ」とか言うのは良いけれど、それによって大きな影響を受ける電力労連からは、国民民主党側の新党を支援すると三行半を出される。最大の支援団体である「連合」は立憲民主党を支持するといっているのに、その配下の組織では反対する所あり、そりゃぁ自分達の意向を反映させたいが為に送り出している議員なのに、その議員がそれとは相反する目的の党に入るのは納得出来ないだろうし。と言うか、以前も書きましたが、少なくとも今の安倍政権になり、雇用率は上がっているし最低賃金も上がっているし、給与のアップも首相自ら企業に要求したりしていて、よほど与党の方が労働者の見方に見えるのだけれど、何故彼らは反対する政党を支援するのか。

そんな状況が、政党支持率とか実際に連敗続きの選挙結果にも表れていると感じます。組織としては、こちらを支持していても、実際の生活を見ると彼方の方に恩恵があるとなれば、そこは個人が投票する選挙では、票は大きく流れるでしょうし。それでも、経済的にまだまだ満足出来る状態に無いと感じるところが、内閣支持率や政党支持率に反映されているんだろうけど、それってあくまで与党に対しての期待値が高い余りの不満票であり、野党に対しての期待値に繋がっていないことが野党にとっての最大の問題点。その理由は、やはり野党は与党を厳しく攻撃をするけれど、与党に対してより良い対案なり行動を一向に見せてくれないから。特に個人的に思うのは、国会とか委員会で野党議員が言葉激しく与党議員だったり、官僚を責め立てるけれど、あれってサラリーマンにすると上司とか取引先から、いわれの無い要求を突きつけられて責められているシーンに凄く被るんですよね。あと、野党お得意の「なんちゃら追求チーム」で、官僚を呼びつけて責め立てるのも、クライアントに呼び出されて無理難題言われていたり、下請けが親会社から無理なコストダウンを要求されているような、そう言うシーンしか浮かばない。

いつも思うのですが、相手の悪い事とか間違っていることを指摘するのは正しいと思う。でも、それには明らかな理由があって、明確な根拠を沿えて、かつ相手を論破できる説明が出来なければ、相手だって無意味に従うわけじゃ無い。何年も前のことを、未だに繰り返して、しかもその根拠がその何年も前の話を又持ち出していたのでは、もう壊れたレコード以前の話じゃないかと。その為に、支持率が伸びず党勢も停滞したままで、その劣勢を回復するために考えた手段が「合流」というのでは、そりゃぁ回りはしらけるでしょう。例えば「この経済危機を回避するために、消費税を0%にし、その分所得税を贅沢税に改めて、富裕層から厚く徴税する」みたいな事を第1目標に定めて合流作業をしたとしたら、そりゃぁ今の何倍もの支持が集まると思いますよ。でも、冷静な国民は、民主党の時も同じ事を言って結局何も出来なかった訳で、その時のメンバーがそのまままた集まっているのだから、結局美味しいことを言うだけなんだろう、と思うわけです。その壁を払拭する努力をすることも無く、外から見ても自分達の党利党略優先で進める様子に、多分多くの国民は呆れていると思う。結局川を転がる石が、互いにぶつかり合って、どんどん小さくなって最後は砂になるように、何処かで踏みとどまる努力をしない政党は、どんどん分裂して矮小化していくだけなんだと思いますね。まぁ、これまでの歴史がそうだったし。

連続在任期間

本日2020年8月23日をもって、安倍総理の連続在任日数が「2798日」となり、大叔父でもある佐藤栄作元首相の最長記録に並ぶことに。多分、明日以降、その記録は伸びていくんだろうけど、小泉元首相以降、安倍(一次内閣)、福田、麻生、鳩山、菅、野田、と、ほぼ1年ごとに首相が代わり、その間には自公政権から民主党政権に替わり、それが又安倍(二次)内閣で自公政権に戻るという、あの時代が懐かしいくらいの気がします。

勿論、「単に長い」だけでは価値は無くて、その間に国民はどれだけ恵まれたのか、日本という国がどれだけ世界に貢献できたのか、その内容で考えないといけないことは確か。でも、そう言う評価というのは、その内閣が終わってから出てくるものだし、その評価も、直後、数年後、10年20年30年後では変わってくるもの。今だって、最後は散々な状態で終わった田中角榮内閣が再評価されていたりするし、当時をリアルタイムで知っている一人としては、まぁそんな掌返しが人間らしいと思ったりして。

その佐藤栄作内閣は、1964年11月9日に成立して1972年7月7日まで、足かけ9年間も続いた内閣。丁度自分が物心ついたときには佐藤内閣の時代で、子供の頃はずっと「にほんでいちばんえらいないかくそうりだいじんは、さとうえいさくさん」と思っていました(笑)。この佐藤内閣から田中内閣に変わるとき、丁度小学校の担任が社会科の先生で、何故か国会の首班指名の中継を見せられていて、この田中角栄内閣が誕生する瞬間を見せられたことを記憶しています。丁度日本は、高度成長時代で、田中氏の持論「日本列島改造論」が大いに持てはやされて、日本中に高速道路と新幹線網が張り巡らされて、大いに発展すると誰もが信じた時代でしたねぇ。その後の内閣でそれなりの期間続いた内閣を見ると、中曽根内閣(1982年11月27日から1987年11月6日)、小泉内閣(2001年4月26日から2006年9月26日)が長いところだけれど、それぞれ5年間の政権でしたから、やはり今回の安倍政権の足かけ9年というのは、総裁任期の改正があったとは言え、やはり「長い」。

安倍政権に関しての評価はまだまだ出来る時期では無いけれど、雇用環境の改善や株価などの指数が向上したことは評価出来る半面、結局は構造改革は道半ばで諦めたような感じで「後継機を感じることが出来ない」事が、政権や自民党への評価に影響している気がします。一方で、外交的には日本の存在感は大きく増したわけで、その点に関しての評価は出来るのかな、と。ただ、拉致問題や憲法改正など、自ら最重要課題と位置づけた物に関しての進捗は殆ど無いにも等しいわけで、そう言う点には不満も多く感じるところですよね。残り任期は、来年の秋までの一年間で、噂されているような体調不良で辞任するのか、任期一杯まで努めて行くのか、それは分からない。ただ、仮に彼が首相から離れた場合に、その次の候補が浮かばないことも事実。色々な人が噂されるのだけれど、小泉さんにしても、安倍さんにしても、その登場は意外なところからの逆転劇みたいでしたから、もしかしたら今回も意外な候補が突然自民党総裁選挙に名乗り出て、一気に場の空気を変えてしまうのかも。それならそれで、又新しい空気が流れて、日本という国も変わっていく期待感を感じますが、結局は派閥なりの打合せで候補が絞られて、それがそのまま滞りなく決まったとすると、又にほんの停滞時期に入ってしまうのかもしれない。いずれにしても、最長でもあと一年ほどの任期のうちに、安倍総理には是非残っている諸問題の解決、それが無理なら明確な道筋を付けることに全力投球をして欲しいですね。

椅子と机 (1)

リモートワークが普通になり、自宅で仕事をするようになって注目を集めた物の一つに「椅子」があると思います。それまでも自宅に仕事を持ち帰って作業することはあっただろうけど、精々長くても数時間で、ちょっとリビングのテーブルとかで済ませていた物が、丸々一日それも毎日仕事をするとなると、やはりそれなりの環境を整えないといけない。その為に、自宅で仕事をするためにそれなりに本格的な椅子を購入する人が増えているという話は、少し前から何度も聞いています。

私も、15位前に在宅勤務を始めて最初のに年間は、会社近くの自宅マンションで在宅勤務をしてシミュレーションみたいな事を2年ほどやりましたが、その時に使用していたのは其れ以前に一寸座るために購入したパイプ椅子でした。最初の頃はそんなに気にしていなかったのですが、やはり一日に何時間も仕事をするとパイプ椅子ではなかなか辛い。そこで、健康管理も兼ねてバランスポールを購入して作業したこともありました。これはこれで良い点もありましたが、最大の難点はゴムボール故にお尻が蒸れてしまって、1時間も仕事をするとべちょべちょになる事。それに、微妙に安定しないので、一寸手中出来ない事もありました。そんな経験をいろいろ2年間していたので、浜松の自宅に戻り本格的に在宅勤務をするときに、先ずいの一番に購入したのが椅子、それも当時(今も?)評価の高い「アーロンチェア」を迷うこと無く選択して購入しました。この椅子単体の評価は、細かな不満はあるけれど全体的には良い椅子だと思いますが、その子作業机を購入して合わせたときに、「あっ、失敗した」と後悔しました。

アーロンチェアや多くの事務用椅子には、左右に肘掛けが付いているものが多いのですが、座って自分に丁度良い位置に設定すると、この肘掛けが机と干渉する位置に来てしまうんですね。特に購入した机には、多くの机がそうであるように正面に引き出しが付いているタイプで、ここに肘掛けがぶつかってしまい、椅子が前に十分移動出来ない。その状態で机の上のキーボードを操作しようとすると、両手が前に伸びた状態になり、とても長時間の作業なんて無理。アーロンチェアは肘掛けの高さを調整出来るので、これを一番低い位置にすれば、座面の位置も都合良く且つ椅子を前に移動しても机と干渉しない位置に設定出来るんですが、そうなると肘掛けの位置が低すぎて本来の「肘掛けの役割」が出来ない。本来肘掛けの位置は、椅子に座って両手を下げて、肘の所で90度に曲げたときにおけるくらいの位置(高さ)が理想的だと聞いています。だからアーロンチェアなどは高さだけで無く、内側に曲がる(ジェットコースターの安全バーみたいな感じに)様になっていて、そこに両手の肘をおいて作業すると楽に作業出来ます。ただ、そうなると机の高さもかなり低くなるわけで、殆どの場合手前の引き出しがあるようなデザインだと干渉してしまう。今も当時の机を使用していますが、もし次に買い換えるのであれば、このコクヨのサンプルのように一枚板の引き出しの無いタイプを購入して、かつ机の高さも多少は調整可能な物を購入するでしょうね。

なかなか専用の作業用の机を準備することは出来ず、多くの場合はダイニングテーブルを代用するとか、制限はあると思いますが、もしリモートワーク用に専用の椅子を購入するのであれば、少なくともリモートワーク用の机もペアで考えないと、作業効率がかなり変わってくると思います。また、余裕があるのならば、椅子と机ではなく、座椅子と低いテーブルという手もあるかなと。ノートブック型パソコンを仕事で利用している場合は、ネットワークはWi-Fiだろうし、電源コードも無しで使用する事も多いでしょう。そうなると、余り「椅子と机」に拘らずに、気分転換も兼ねて、部屋のあちこちにOAタップを用意して、好きな場所で仕事が出来るようにした方が、効率は上がるかもしれない。逆に、リモートワークだから大画面のデスクトップ機を使いたいと思う人もあるだろうし、その時には椅子にこだわり、さらに椅子にもこだわり、ペアで選択すると快適且つ効率的な環境が出来るんじゃ無いかと。どちらも、一度購入すると簡単に買い換えることも難しいので、拘った方が良い物の一つだと実感しています。(続く...)

2020年8月22日

トランプ vs. バイデン

今年11月の大統領選挙に向けて、徐々に盛り上がる(?)アメリカ。リターンマッチとなる民主党は、オバマ前大統領時代に副大統領を務めたバイデン氏を指名。まぁ、民主党の予備選挙を経て選ばれた候補だから仕方ないのかもしれないけれど、4年前の候補はヒラリー・クリントン氏だったわけで、副大統領を8年間務めたのに、候補に慣れなかった人を今回候補として選ぶというのが、ちょっと間違っているような気もするんですが、それは現地の選択だから仕方ない。

私は、自宅で仕事をしているときには、出来るだけケーブルTVで提供されているCNNjのチャンネルを、音声を「英語」にして流して少しでも英語に耳慣れするようにしています。当然、ここ最近の話題は大統領候補の話が多いわけで、かつ反トランプの急先鋒でもあるCNNとしては、「民主党押し、バイデン押し」の内容が多くなったりします。契約しているケーブルTVでは、後はBBCのチャンネルくらいしかないので残念なんですが、トランプ押しのFOXも出来れば並べてみたい気持ち(笑)。で、まぁCNNだけ見ていると民主党バイデン候補とハリス副大統領候補最強みたいな印象を受け、また日本のメディアの報道も民主党有利とするものが多く、「トランプ大統領危うし」とも感じられます。でも、4年前の選挙でも、当初は全く下馬評にも挙がらなかったトランプ候補が、共和党の予備選虚を勝ち残り、最後は民主党のヒラリー候補を破って当選したわけで、その時も殆どの専門家は予想していなかったこと。今回の様子も、個人的には何となく前回と似た雰囲気を感じるんですが。

一寸面白いと思ったのが、選挙で使用する色々な小物やグッズの状況で占う、アメリカ大統領選挙。以前は、バイデン候補優勢だった物が、現在では五分五分になっており、予断を許さない状況に。ただ、前回の選挙の時もそうだったんですが「隠れトランプ派」が、今回も結構多い気がするんですよね。日本でも色々言われて、その行動にも疑問符が付くことが多いトランプ大統領だけれど、個人的には結構違う気もします。例えば前回の選挙では、不法移民対策でメキシコとの国境に壁を作ると豚あげて不評を買ったけれど、合法的移民からは歓迎されましたし、経済対策でもそれぞれの地域に企業誘致もしている。前回もトランプ氏に対しての拒否反応が酷かったけれど、大統領当選後はさらに拍車が掛かった感じで、だからこそ支持者層は前回同様、あるいはそれ以上に低めに出ているんじゃ無いかという気もするんですよね。

日本でも、安倍総理に対しての個人攻撃とも思われる批判も多いけれど、それでも何度かの選挙で野党が勝利することは無いし、支持率も大きく増えることは無いけれど、一気に下降することも無く、大体40%前後を行ったり来たり。それでも、この40%というのはコアな支持層なので、ここに無党派層から10%も流れ込めば半数は確保出来るわけで、そこは野党共闘しても10%をやっと超えるかどうかの野党側との大きな違い。トランプ政権にしても、共和党でもバイデン支持者がいるように、民主党でもトランプ支持者もあるだろうし、そう言う意味では報道されているほどさは無いような気がやはりします。もう少しすると、テレビ討論会とか、11月の選挙に向けて、両政党の選挙キャンペーンも過熱して、互いに批判合戦が始まるんだろうけど、バイデン氏もセクハラ絡みの報道も多いし、決して楽観視できないのでは。それに対して、トランプ氏は現職の強みで、先日のイスラエルとUAEとの調停のように「実利」をその間に取ってきてアピールすることが出来ます。個人的には、新型コロナウイルスに関連して、支援策とか補助に関しての政策を始めれば、結構支持率も上がりそうな気がするし。前回に続いて、今回の米国大統領選挙も、メディアの挙動が注目される選挙になるんじゃ無いだろうか。

法律の厳密さ

新型コロナウイルスの感染拡大時に、製造元である中国での消費の高まりや、戦略的な輸出政策により、ほぼ使い捨てマスクが無くなってしまった今年初めの頃の日本。その為、マスクの高値が続き、且つ転売目的での購入が相次ぎ、それらを是正するためにマスクやその後の消毒用アルコール製品を「転売規制品」としていました。それを、現在では十分な量が供給されているということで「規制解除」が答申され、この29日から実際に解除される事に。それに対して、時期尚早と反対意見も。「#マスク転売規制廃止に反対します」というハッシュタグまで作られて、それがそのまま政権批判に繋がっているんですが、実はそうではないと言う話が、以下略ちゃんのまとめに。

元々規制の根拠となったのは、昔のオイルショック(1973年~)の時にパニックになった、トイレットペーパーや石油製品に対して作られた「国民生活安定緊急措置法」。この法律を一部改正して、今回のマスクや消毒用アルコールに制限を加えていたもの。その法律の中には、制限するときの決まりは勿論、「第3条2項」に、
第三条 物価が高騰し又は高騰するおそれがある場合において、国民生活との関連性が高い物資又は国民経済上重要な物資(以下「生活関連物資等」という。)の価格が著しく上昇し又は上昇するおそれがあるときは、政令で、当該生活関連物資等を特に価格の安定を図るべき物資として指定することができる。
2 前項に規定する事態が消滅したと認められる場合には、同項の規定による指定は、解除されるものとする。
と、無制限に制限可能なものではないと決められています。 朝日新聞の記事によれば、マスクの供給量は、6月に8億枚に達し、8月には10億枚まで供給可能になるとのことで、確かコロナ直前での中国からのマスクの輸入量が8億枚だったと記憶しているので、現在の輸入量と合わせれば十分な状態と言えるでしょう。消毒用アルコールに関しては、供給量は600万リットル/月と十分と言われているけれど、確か以前はそのアルコールを入れる容器不足のために十分に市場に出回らなかったはずなので、そっちも解決したんだろうか。まぁ、多少は疑問は残るものの、「価格が著しく上昇し又は上昇する恐れがある」状態では無いのに、いつまでも規制を続け事は、逆にそれが違反していると訴えられるリスクが生まれてくるわけで、その為に一度解除する必要があるという理由らしい。

酷暑の天候もあって、最近では布マスクや通気性の良いマスクが主流で、不織布マスクの需要は下がっていることもあり、製造メーカーを問わなければ入手は難しくない。ただ、価格は以前と比べるとやや高止まりしている気がするんですが、「高騰している」という状況では無い事も事実。先日親戚の集まりがあった時に、自宅で歯科技工士の仕事をしている親戚と話をしましたが、彼曰く「医療系のルート経由で、問題なく入手可能」と言っていましたので、殆ど回復していると言っても良いのでは無いだろうか。勿論、感染爆発がまた発生する可能生はゼロでは無いけれど、その場合でも必要ならば再び規制対象にすると加藤厚労大臣も言っているので、冷静に現状を見た判断じゃ無いかと思います。

この解除に反対している人達は、中には海外でのマスク需要の高まりなども含めて時期尚早と言っているのかもしれないけれど、ざっと眺める限りでは何となく政権批判したいが故に延髄反射で「反対」と言っている人が殆どのように感じます。勿論、そのまま規制したままの方が多分行政としても楽なんだろうけど、そこは民主主義の国、自由の国日本。「既に十分な状態であるのに規制を続けるのは違法である」と、それを攻撃のネタに転換することも可能になるわけで、ある意味諸刃の剣になるんですよね。そう言う意味では、真摯に状況を見て判断して必要と思われる対策をしているというのは、今の新型コロナウイルス対策が機能しているという証明にもなるんじゃ無いだろうか。無駄に波風を立てるよりは、そう言う是々非々でちゃんと判断して、そこで抜けていること、例えばアルコールはあっても入れ物が足りないとか、防護服やフェイスシールドはまだ足りないとか、そういう部分をちゃんと遡及できれば、周りからの評価も変わってくると思うんですけどね。

藤井二冠のパソコン

日本中が「藤井フィーバー」に沸き、対戦中も対戦後の様子もこぞって各メディアで伝えられています。そんな中で、Abema Timesに掲載されていた、藤井二冠との一問一答で、「自宅に帰ってやりたいこと」という質問に、「落ち着いたらパソコンを1台、組みたいなと思います。」との回答につい反応。そういゃ、どれくらいのスペックのパソコンを、将棋のAIあるいは将棋ソフトに使用しているんだろうか。

将棋ソフトにもピンからキリまであって、それこそ初心者や未経験者が将棋を覚えるために利用するものから、今回も対戦中に解説で使用されたような、瞬時に何億手先まで先読みする物まで、千差万別。私も、昔個人向けパソコンの開発に関わっていた頃に一寸触ったことがあるくらいで、今どうなっているのか全く分からない。それでちょっと調べてみると、どうも現在最強の将棋ソフトと言われているのは、弁護士の方が個人的に開発されている「水匠2」というものらしい。最近はI/Fを統一するために、どうもGUIは別モジュールで、この「水匠2」はエンジンとデータベースが提供されている様子。なかなか効率的です。で、Windowsのアプリなので、基本Windows環境があれば問題無いはずですが、これがゲームソフトのように高速な画面描画は要求しないので、多分グラフィックアダプターはそんなに頑張らなくても良いかも。それよりも、CPUが高速なのは当然として、メモリーもそれなりに潤沢に搭載した方が良いでしょうね。それと、内蔵ストレージに関しては、大容量化も必要だろうけど、それをSSDにして高速化する事の方が重要化もしれませんね。なんせ、何億手も先読みをするわけだから。

で、どうも藤井二冠は「AMD派」らしく、以前もRyzen 7 1800X搭載パソコンを使用していることを言っていたようだし、少し前にAMDのZen 2アーキテクチャに興味が有ることを発言して、それに対してAMDのCEOが反応した、と言う話もありました。一寸前までは、AMDと言うと、どうしてもIntelの二番煎じ的な扱いで、特に「Intel信仰」の強い日本では、余り見向きもされていない時代が長く続きました。それが、Intel CPUの供給不足や、AMDのRyzen CPUの機能向上もあって、確か最近では国内のパソコン市場の20~30%位を占めるくらいになっています。AMDの場合、外付けのGPU(Graphic Processor Unit)、所謂グラフィックボードも専門にやっていて、このGPUも含めた演算処理が得意なメーカー。AI関連の処理では、AMDが有利と言われているけれど、CPU/GPUで並列処理がガンガン流せるのが強みでしょうね。あと、メモリーは潤沢な方が良いけれど、Windowsのメモリーマネージメントって、そんなに有効だとは思わないので、そこは将棋ソフト側のリソースマネージメントの作り方がどうなっているかでしょうね。似たようなソフトの典型では、AdobeのPhotoshopがありったけのシステムリソースを占有して動くけれど、確かにリソースをそれなりに振ってあげると、動作もキビキビするし、途中でフリーズする事も少なくなる気がします。あとは、ストレージ系で大容量SSDにするとか。容量とコストでは、HDDの方が断然有利なのは事実なんですが、システムパフォーマンスは桁違い。高速かつ大容量(=高価)なSSDを、可能な限り搭載して欲しい(笑)。あと、予算的にはそれなりに潤沢になっただろうから、そう言う高速処理対応のマシンを複数台併用して、同時に異なる手を検証していくなんて言うのも有りかもしれない。まぁ、そうなると電源系も心配になってくるわけで、幾ら家庭利用とはいえ、電源容量とコンセントの数も気にしないといけないでしょうね。

もう20年近く前、個人向けパソコンの開発をしていた時、パソコンに同梱するソフトには「三種の神器」とも言うべき定番ソフトがあって、それが、
  1. 葉書印刷ソフト(年賀状印刷ソフト)
  2. カラオケソフト(インターネットカラオケ)
  3. 将棋ソフト
だったんですよね。葉書ソフトは、特に年末に売り出すときには必須のソフトで、似たり寄ったりの機能よりも、どれだけ次の年から数年分の干支データが入っているか、デザインのテンプレートが多いか、そのあたりの違いが如実に売上げに影響しました。カラオケソフトは、特に中高年層に遡及するには必須で、これも最初にどんな種類の歌データが入っているかで売上げに影響しました。若者向けにすると、演歌系が少なくて高齢者に受けず、その逆も又しかりでかなりバランスを取るのが難しい製品でした。そして、将棋ソフト。Windowsには幾つかゲームソフトが元々入っていましたが、多くの日本人は子供の頃に多少は経験があるため、将棋ソフトは他のゲームソフトに比べて人気もあったし受け入れられやすかったですよね。それと、当時もフリーのソフトがそれなりにあったんですが、やはりフリーソフトは強さの点でまだ不満があり、そこは製品版の将棋ソフトの方が、実際に対戦した時に「対戦しがいがある」ということで人気でした。オセロも当時流行っていたけれど、将棋に比べてアルゴリズムが簡単なのか、フリーソフトで十分強いものもあったし、結構定石も既に分かっていたので、オセロは逆に買ってまで遊ぼうという雰囲気は既に低かったように記憶しています。将棋の場合は、オセロ、チェス、囲碁等の同様な碁盤ゲームと比べて、取った駒を自駒として使用出来たり、相手陣地に入ると駒が変わったりと、かなり変数が多いのでなかなかプログラム化しづらい部分がありましたが、アルゴリズムの改善とシステムリソースの高速化がそれらの問題点を解決してくれましたね。特に今回は、昨日の第4局2日めの封じ手から終局までの差し手が、将棋ソフト「水匠」と100%一致したということで、藤井二冠が凄いのか、ソフトが凄いのか、もうよく分からない状態に。もしかしたら、藤井二冠の行動をAIに学習させたら、何か新しいコンピューター、例えばニューロコンピュータとか有機コンピューターとか、とんでもないアイデアの切っ掛けになるかも(笑)。

2020年8月21日

出口が見えてきた

新型コロナウイルスに関する日本感染症学会のシンポジウムが昨日都内で開催されて、政府分科会の尾身会長が「全国的に感染は大体ピークに達した」との見解を表明。東北大の押谷教授も、アメリカや欧州等で見られた感染爆発による、数万人規模の重傷者・死者が発生して医療崩壊する最悪のシナリオは回避されつつあるという見解を示して、まだまだ遠くではあるけれどやっと出口が見えてきた感じですね。

個人的に参考にしている東洋経済のサイトを見ても、全国的なPCR検査数はそれなりの件数を維持しつつも、陽性者数は以前と比べて数は多いけれど、減少傾向を示しているように見えます。重傷者数も減少傾向を示しているけれど、気になるのはここ最近死亡者数は二桁の数字が続いていて、これはこの気候も関係しているのかもしれないのですが、こちらは注意が必要な気がします。地域別に見ても、東京都の傾向は全国的な傾向と同様に見える半面、大阪はまだ少し落ち着いていない印象。一時大きく話題になった沖縄は、直近の死亡者数が多いけれど、全体の傾向としてはかなり落ち着いて来ている印象を受けます。テレビのワイドショーなどを見ていると、未だ日本国内には新型コロナウイルスの猛威が蔓延している印象なんだけれど、毎日報告される陽性者数にしてもPCR検査数との比較をすれば、以前とそんなに変わらない率だし、一番重要なことは、やはり「死亡者を出さない」という点に尽きる気がします。

その死亡者数ですが、確かここ数日というか1~2週間で増えていることは確か。ただ、「増えている」とはいえ、以前は0~5人だったものが、10~15人になっている「程度」で、以前言われていたような、何千何万という死者が発生しているわけではない。大体、7月に入って陽性者数が再び増加傾向を見せ、さらには「Go Toトラベルキャンペーン」を始めるという時期には、「日本はニューヨークになる」と散々メディアで喧伝されていましたが、確かに7月中は増加して危機感を感じた時期もあるけれど、結局はニューヨークの二の舞にはならなかったし、散々言われた「Go Toトラベルキャンペーン」の影響も、7月下旬の行動履歴の影響が出るであろう8月中旬の状態を見ても、陽性者数にしても、重傷者数にしても減少傾向になっていて、今の所影響が出ているとは言えない状況。死亡者数が増えて高止まりしているのは、多分8月の初めあたりの重傷者が影響していると思われるので、もう少し注意が必要でしょうけれど、8月の中旬くらいから一気に減っているので、今後は落ち着くんじゃ無いだろうか。いずれにしても、メディアが煽った「第二のニューヨーク」は起こらなかったし、感染爆発も現状が続けば恐れることは無い。専門家の人達の冷静な分析と、医療関係者の努力と、後は中にははみ出した人もいたけれど、多くの国民が基本的な対応をちゃんと守っていたという、総合力の勝利が見えてきていると言って良いんじゃ無いだろうか。

勿論油断は禁物で、ここで気を許したら、又これから秋に向けて第3のピークが生まれてきてしまうかもしれない。そうならないためにも今必要なのは「正しく恐れる」事なんでしょうね。その為には、今回の学会のように、専門家の人達の情報は欠かせないわけで、そう言う情報をちゃんと選択して注目していくことが重要ですよね。そこは、情報リテラシーの話にもなるし、無責任に勝手な情報を振りまくワイドショーの責任も大きいし、さらには「自称専門家」なる人達の存在や行動に関しても、本当はもっと精査されていかなきゃいけないと思うんですよね。社会的に大きな影響を与えて、未だ終息する気配を見せないけれど、例えばリモートワークであったり、特別給付金など全国民対象の後期用サービスの問題点だったり、履歴モニターアプリの「COCOA」だったりと、これまである意味日本独自の風習というか「日本式」の問題点をこの機会に解決するような動きが出てきたことは、個人的にはプラスじゃ無いかと感じています。全部が全部良いわけでも無いし、全てを取り込めるわけでも無いし、其れ以前に経済的に影響が大きくてどうなるんだと困っている人も多いけれど、何となく続いていた旧態依然とした日本社会が、この「新型コロナウイルス」に対して一致団結して向かうことで一皮剥けそうな気もしています。コロナで困っただけで無く、コロナで新しい世界が始まったと、後で言えるような結果を是非残したいですね。

「いいね」の意味

ジャーナリストの伊藤詩織氏が、国会議員の杉田水脈氏に対して、杉田氏の一連のツイートに関して伊藤氏に対しての誹謗中傷ツイートが付けられ、それに対して杉田氏が「いいね」をしたことが、伊藤氏に対しての名誉感情侵害に当たるというもの。伊藤氏に関しても、杉田氏に関しても、個人的にはいろいろ思うところのある人達なんですが、取りあえずその部分は忘れて、Twitterの「いいね」ボタンに関してちょっと思うところを。

Twitterのツイート(記事)に対して出来る動作は、1) コメントする、2) リツイートする、3) 「いいね」する、の3動作。1) のコメントは、何らかの意見なり言葉を書き込むわけだから、その内容によっては問題が発生する可能性があります。2) のリツイートも、何らかのコメントを付けてリツイートすれば、そのコメントに関してリツイートした事との関連性が推定されて、某かの意思があると思えるけれど、単に元のツイートを引用するだけならその意図は分からない。この点は、3) の「いいね」すると言う行為と似ていると思うんですが、3) は「いいね」ボタンと恰もそのボタンをクリックすることが「賛成を意味する」ような印象を受けるのが問題なのかなぁ。

大概のSNSは、似たような仕組みになっていて、ただFacebookは「いいね(like)」からさらに、「Like, Love, Care, Haha, Wow, Sad, Angry」といった感情表現が選択できるようになっています。確かFBも昔は「いいね」しか無かったけれど、色々コメントが付いて「Like/Unlike」になって、それが現在のように変わったんじゃ無かったかな。まぁ、大元のボタン名は「いいね」だけれど、そこに複数の感情・印象が込められているから、クリックした人がどう言う感情で反応したのかある程度判別できる点はFBの方が進んでいる気がします。ただ、Twitterでも同様だと思いますが、「いいね」をマーキング目的に使用して居る人も多いと思うので、その場合FBでもどのボタンを選ぶのか悩むわけで、そうなると特別な感情を含まない一番ベースの「いいね(Like)」をクリックして、その記事をマーキングすることになるのは同じでしょうね。その点YouTubeは「Like/Unlike」があるから、その映像に関して「好き・嫌い」を表明可能で、マーキング目的としての使い分けも可能。ただ、その場合でも、個人的に好き・嫌いの表明なのか、マーキングなのかまでは分からない。

もともとTwitterや他の多くのSNSは、ちょっとした自分の気持ちとか思ったことを簡単に表明するだけのツールだったはず。だから、文字数とか機能にも制限があったわけです。それが、特にTwitterが何故か世界中に拡散して、いつの間にか単なる「呟きツール」の範疇を超えて、言論討論の舞台になったり、呟きとはとても思えない意見表明の場になったりと、何か元々の目的や意図を超えて使われ始めた歪みの一つじゃ無いかと感じます。それは、文字数や機能の不足だったり、利用者側の情報リテラシー不足だったり、幾つか理由はあると思うけれど、結局は使い方が間違っていることが一番の理由じゃ無いだろうか。「間違っている」というか、利用目的の変化に追いついていない、と言う方が正しいのかな。裁判でどう言う結論が出るか分からないけれど、仮に今回の件が有罪となると、与党・野党問わず同様のことをやっている国会議員の皆さんは困るんじゃ無いだろうか。逆に、無罪となれば、お墨付きを得たと言う事でエスカレートする可能性もあるし、どちらに転んでもギスギスした世の中になるのは変わらないような。ただ、仮にも「国会議員」たる存在なんだから、その行動に関してはもう少し慎重になるべきなことは確かかも。

藤井二冠八段

第61期王位戦7番勝負に挑戦していた藤井棋聖が、木村王位をストレートで破り、新王位を獲得。これで、棋聖、王位の二冠(二期)となり、同時に八段にも昇格。これまで二冠の最年少記録だった、羽生九段の21歳11ヶ月を破るとともに、八段昇格最年少記録の加藤一二三九段の18歳3ヶ月の記録も破ることに。以前から、周りから注目されて騒がれているのに、何かそんなことにはお構いなく自分の世界を保ちつつ、飄々と王位タイトルを獲得した印象です。

勿論藤井二冠の八段昇格記録は素晴らしいのですが、それまでの記録であった加藤一二三九段の時には、順位戦を毎年勝ち上がりA級昇格して獲得した物。プロになってC級2組から始まり、毎年勝ち上がって(C級2組→C級1組→B級2組→B級1組→A級)。14歳でプロになって、毎年一つずつ勝ち上がっていくのだから、最年少記録は塗り替えられたけれど、この順位戦の最年少記録は加藤九段が未だにもっているはず。今では、テレビで見かける陽気なお爺ちゃんみたいな感じだけれど、やっぱり偉大な棋士であることは間違いないなぁ。

実は、昨日は流石にタイトル奪取が気になり、午後はAbema TVの中継をモニターの隅に出して、にわか将棋ファンになっていました。まぁ、将棋なんてもう何十年もやったことは無いし、盤面を見て何か分かるはずもなく、実は時々表示されるAI判定の様子を見て楽しんでいました。終盤、70手位からは何となく画面にも慣れてきたので、ずっと見ていたんですが、その時点では70:30位で藤井棋聖優勢だった物が、一手毎にその優勢の%が上がって行き、最後には99%:1%と、ほぼ積みの状態に。最後は、解説の人も「どれだけ逃げ回るか」みたいな事を言い出して、確か80手目かな、藤井棋聖が駒を打つと、結構直ぐに木村王位が投了して、7番勝負の4番勝負で新王位が決定しました。何度かテレビで見ている光景だけれど、「参りました」と投了するときの、しかも昨年苦労して獲得した初のタイトルを、今度はストレートで敗れて失うときの気持ちはいかばかりだろうか。

次の目標となる「九段昇格」の最年少記録は、渡辺明三冠の「21歳7ヶ月」で、藤井二冠がこの年齢になるのは、2024年2月と言う事で、かなり余裕があります。九段昇格条件の中で、一番可能性があるのは、もう一期タイトルを獲得して「タイトル三期獲得」での昇格で、これは早ければ今年から来年に賭けて達成する可能性があるので、次の話題は「九段昇格」でしょうか。段位もそうですが、藤井二冠の場合、AIとの勝負という、対戦相手以外との知恵比べの面白さがあるのも別格ですよね。今回、1日目の封じ手が、AIは最善手と選んだ物と同じだったけれど、普通は選択しない手であると解説されていました。でも、その手が嵌まって、今日はどんどん形勢を有利に運んで、最後は1時間近く持ち時間を残して勝利したわけで、何か対人との対戦だけで無い、知恵比べの面白が私みたいな素人にも感じられてきます。やはり、彼は「新しい将棋」を見せてくれているんだろうか。次の活躍にも期待したいし、是非先輩棋士・後輩棋士にかかわらず、「ストップ藤井」をする強者の登場を期待したいですよね。

2020年8月20日

Googleの嫌がらせ?!

このBloggerでは、投稿して公開済みの記事を変更(修正)したいとき、管理者には表示されるその記事画面の下に表示される「鉛筆マーク」をクリックすると、その記事の編集画面に入れました。「ました」というのは、何故か暫く前から、その鉛筆マークをクリックすると、その記事の編集画面では無く、投稿済み記事のリスト表示画面に遷移してしまうように。

実は、私は未だに現在のBloggerインターフェース画面を使用していて、既に公開されている「新しいインターフェース」画面に移行していません。理由は、以前も書いた通りなんですが、ふと思いついてインターフェース画面を新しい物に変更してみました。で、「鉛筆マーク」をクリックしたら... ちゃんと以前のように編集画面が開きます。をぃをぃ、Googleさん、移行促進としてもちょっといやらしくないの?! 一応、Blogger Helpでもこの問題は既にレポートされていて、修正されるだろうと回答されているんですが、さてどうだろうか。

まぁ、移行させるために意図的に意地悪しているのでは無く、多分新しいインターフェースにしたために、何かバグが仕込まれたんだろうと思うのですが、「それは新しいインターフェースでは問題ないので、移行してください」と、まるでMicrosoft見たいな言い訳をされるんだろうか。それはそれで、ある意味正しいけれど、かなり不満(笑)。これまでも、現在も提供しているツールなんだから、それはちゃんと以前と同じようにメンテナンスするのが、オーナーとしての責任じゃ無いだろうか。

数あるBlogツールの中で、あえてマイナーなこのBloggerを利用している理由は、アフィリエイトが無くてうざったくないからな訳で、そういう所は親切だと思う半面、以前もつまらないトラブルなのかバグなのか、時々発生していて、これが天下のGoogle様提供のツールなのかと不思議なくらい。結構昔にも書いた記憶があるんですが、Googleという企業は、色々先進的なツール提供や、実験的なトライアルもしたりと、理系とかエンジニア系的には好感が持てるのですが、そのメンテナンスというか対応というか、作ったら作りっぱなし、修正して影響が出ても結構ほったらかしみたいなところまでも、エンジニアっぽい気がする。そう言う親近感はあるんだけれど、1ユーザーとして見たらやはり「サービス品質が低い」としか感じられない。もう、世界のトップ企業なんだから、そういう部分にもっと注意を払って欲しいなぁ。

JALホノルルマラソン

海外渡航に関しては、未だ厳しい状況が続きますが、毎年12月の風物詩の一つ「JALホノルルマラソン」は、例年通り12月に開催する前提で、ホノルルマラソン2020のエントリーが始まっているという記事

注意事項にも記載されていますが、今後の状況によっては内容変更する可能性があることや、中止の場合にもエントリー料金やマイルの返還は無い事など、かなり事前条件は厳しいみたいですが、多分JALは勿論、現地のホノルル市としても観光業を守るためにシーズンオフの一大イベントはなんとか維持したいのでしょうね。特にハワイ州の場合は、国外からだけで無く、他州からの国内移動であっても2週間の隔離が義務づけられていて、現状9月1日まで延期されているけれど、今のアメリカの状況を見るとその時点で制限が緩められるとは思えない。最悪、12月1日までに解除されれば、例年通り大会直前にホノルルに移動して、マラソンに参加して帰国という事も可能になりますが、それでも遅くとも10月末までには目処が付かないと、やはり参加するには厳しいだろうなぁ。

大会自体は、正直「JALのイベント」なんですが、例年1万人を超える日本人が短期に移動するわけで、JAL便だけで無くANAやUAやDLやHI等、ホノルル路線やハワイ路線を持っている航空会社は勿論、AAのように直行便は無くても、米国に移動してから国内線で移動する人も多いでしょう。さらには、日本以外の2万人位の参加者は、米国国内線で移動してくるだろうから、米系キャリアに取っても大きなイベントのはず。実際、今年は2万人に参加者数は制限されるみたいですが、現時点では日本からは200人台の申込数に対して、ハワイでの受付は9000人を超えているので、米系航空会社にとってはかなり影響は大きそう。まぁ、JALは勿論、ANAも鳴り物入りで導入したA380を飛ばしたいでしょうしねぇ。ホノルルマラソンで解禁されれば、その後はよほどのことが無い限りハワイ路線も含めて運航に望みが生まれるだろうし。

正直なところ、国際線での年内個人旅行は諦めているんですが、流石にそろそろ来年に期待出来る「何か」が欲しいですよね。新型コロナウイルスのワクチン開発でもいいし、仮に感染しても対応策が取れるから、「注意しての旅行なら解禁」とか、何か希望が持てるニュースなりが無いと、どうもこのまま来年もFFPやFSPはフェードアウトしたままになりそう。航空会社にしても、追加融資とか受けて、年内は何とか持ちそうだけれど、それが年明け後も続くとなったら耐えきれない大手航空会社も多いはず。JALとANAだって、どうなるか分からないし。それでも、シンガポールが制限付きながらも渡航再開されそうだし、何とか12月のホノルルを切掛に少しでも正常化に向けて動き出して欲しいですよねぇ。

休むのも仕事のうち

週初めの突然の検査入院から、一日夏休みを取得して、昨日午後から公務に復帰した安倍首相。ご本人は、「あくまで追加検査。健康に問題なし」と強調するけれど、額面通り受け取れないのが政治の世界だし、実際どの程度なのかは本人のみぞ知るところ。逆に言えば、仮に空元気であったとしても、本人が大丈夫と言っている以上は、それを信じて行くしか無い。ただ安倍総理の場合は、持病の潰瘍性大腸炎を隠して突然辞任した過去があるだけに、必要以上に疑心暗鬼になってしまうのは仕方ないかも。

一般企業であれば、万一の場合を想定しての「Contingency Plan (危機管理計画/緊急時対応計画)」や、事業継続を目的とした「BCP (Business Continuity Plan/事業継続計画)」を事前に準備して、それこそ大規模災害であったり、部門や責任者が何らかの理由で業務遂行できない時の代替案、さらにはそこからの復興計画など、幾つもの対応策を本当は準備しているもの。「本当は」というのは、多分東日本大震災とか、その前の阪神大震災の経験から、多くの企業がそう言うものを認識して準備していたはずなんですが、策定して1年とか2年位まではそう言う仕組みは維持されるものの、それが3年過ぎ4年過ぎて行くと、特に担当者や責任者が人事異動や退職・転職でいなくなったり交替すると、途端に「機能不全」に陥ったりするんですよね。「常に危機感を保って、万が一、万々が一に備える」というのは、言うは易しだけれど現実的にはかなり難しいもの。そんな大げさなもので無くても、例えば組織やチームの担当者が病欠なんかして何日か不在となると、途端にその担当者が扱っていた案件でトラブルが発生したり、処理が停滞したりするもんです。

アメリカの場合は、最高権力者の大統領に始まり、その次は副大統領、その次は下院議長と、継承者順位が細かく決まっていますが、日本でも同様の仕組みを取り入れたのは確か結構最近だったはず。しかも、アメリカのようにポジションで順位を決めるのでは無く、事前に人物を5名までしか指定出来ないので、本当に万が一の時には困る気がするんですが。あと、穿った見方をすれば、その5人がたまたま全員執行不能となったら、6番目は残りの閣僚から指名する仕組みになっているので、それを利用する事も可能になってしまうような。今回、検査入院前日に次席継承者である麻生財務大臣と会っていたことが伝えられていますが、それってもしかしたら万が一の時のことを考えて、引き継ぎ事項の根回しをしていたのかもしれない。でも、そこまで考えると、実は「検査入院」と言いつつも、結構重大な事も想定していたのかもしれない。まぁ、想像はどんどん膨らみますけれど、それだけ準備してから検査を受けたのであれば、それはそれでリスク管理としては正しい気がします。

今回の検査入院に関しては、火の無いところにも煙を立てる野党に煩わされたくないという気持ちから、休みも出来るだけ取らなかったのかなと想像するんですが、でもそれで本来の仕事に支障が出たら本末転倒。私が新入社員だった頃、当時のマネージャに言われて感心したのは、「休むのも仕事のうち」という一言。新入社員だから、頑張って仕事はして欲しいし、やる気や若さもあって多少の無理も利くだろうけど、だからと言ってずっと仕事だけ出来るわけじゃ無い。休むときにはしっかり休んで、次の仕事をちゃんとリフレッシュした状態でスタートして、それで良い結果を出す事の方が重要。だから「休むのも仕事のうち」だと言われて、それはその後どんなに仕事が厳しくなってきても、海外出張で昼夜が逆転して、殆ど24時間仕事漬けみたいな状態でも忘れないように気をつけていましたねぇ。勿論、それでもどうにもならなくて、徹夜したりずっと残業していたときもありましたが、まぁ、途中で潰れることも破綻することも無くここまで来られたのは、あの時の一言が大きいと思います。「休むのも仕事のうち」なんだから、休むことはサボりでは無いし、ちゃんと仕事をしていることになるわけですから。

2020年8月19日

バックステージ

今月一杯で閉園する東京の「豊島園」。その跡地利用として、「ハリー・ポッター」のスタジオツアー施設を開設することに。大阪のUSJに、すでにハリーポッターのテーマパークがあるのに、それと被らないのだろうかと最初は思ったんですが、大阪はハリー・ポッターの「世界観」を体験するテーマパークで、今度こちらに出来るのは、ハリーポッター映画の「舞台裏」を見せる「スタジオツアー」なんですね。2012年に開演したロンドンの施設に続いて、世界で2番目の開園になるらしいけれど大丈夫なんだろうか。確かに「ハリー・ポッター」は世界的大人気の映画だけれど、ディズニーとかのように何年もシリーズが続いているわけでも無いし。今後、新しい「ハリー・ポッター」の映画シリーズとか放映されて、人気が再熱するとかすればいいけれど。施設の内容だって、10年位毎にはリニューアルが必要だろうし。

同じような施設で一番記憶に残っているのは、OrlandoのWalt Disney Worldの"MGM Studio (現Disney's Hollywood Studios)にあった、"Backstage Tours"というアトラクション。Part-1とPart-2があって、Part-1はトロッコ列車みたいな物に乗って、屋外セットに移動し、ここで大仕掛けの爆発や火災シーンに大水流みたいなものを体験。その終着駅に、お土産物とか軽食の場所があり、そこからPart-2のビルに入ると、中には色々な小道具が展示されています。しかも当時は実際の作業場もガラス越しに見ることが出来て、その後の映画で使う小道具作成の様子も見ることが出来ました。その施設の横には、昔のNew Yorkの町並みを再現したビルの書き割りのセットがあり、「あぁ、こんな風に映画は撮影されるんだ」とかなり感激しました。今調べてみたらMGM Studioは1989年に開園しているので、まさにその開園直後に行っていたことになります。今見たら、今はもう無いみたいで一寸寂しいですね。でも、あの時感激は今でもよく記憶しています。

日本でも、色々有名な映画はあるのだから同様の施設を開設すれば良いと思うのだけれど、やはりかかるコストが大変だし、それを回収できるくらいの入場者数だって大変。年間何千万人も来演するWDWだから、あれだけのコストを掛けて作る事が出来るし、それだって10年、20年と経過すれば陳腐化するから、新しいアトラクションに更新しないとテーマパークとしての寿命も耐えてしまう。ベースとなる、映画コンテンツがちゃんと成り立ち、それを利用したテーマパークがあり、そこに来てくれるそれなりの数の来演者が期待出来、それら来演者がまだ映画を見に来てくれるという、大きなエコシステムが完成しているからこそなんですよね。グローバルにビジネスを展開している、ディズニーとかユニバーサルだから可能なビジネスモデルなのかもしれない。

日本の場合は、例えば地元静岡県の沼津市では当地を舞台にして「ラブライブ!」とのコラボで、全国的にも話題になったし、今でも根強い人気があるみたいだし、茨城県の大洗町の「ガールズ&パンツァー」も大きな話題に。「聖地巡礼」なんて言う事があるのも、結構日本のアニメファンだけで無く、世界中から話題になったアニメの舞台となる町や場所にやってくるわけで、ああ言うのって、結構コアなファン層が中心だから、「細く長く」のビジネスモデルには最適かもしれない。暫く前に、人気が下降していた動物園が、旭川動物園が最初でしたっけ、「行動展示」ということで、実際に動物達が自然の中で行動するような形に施設を変えて人気が回復しましたが、あれだってある意味「バックステージ」を見せているようなものかも。日頃「表側」しか見えないから、「裏側」の魅力は生まれるし高まるわけで、まずはその「表側」でどれだけ魅力あるコンテンツが準備出来るか、そこがなかなか難しいわけですが。そう言う意味では、ハリー・ポッターは人気や知名度では問題ないけれど、賞味期限という意味ではどうだろうという気は個人的にしています。

電子書籍市場

インプレス総合研究所『電子書籍ビジネス調査報告書2020』」による、2019年度の電子書籍に関しての市場調査記事。市場規模は3473億円となり、前年比+22.9%(+647億円)の伸び率。電子雑誌市場は277億円となりますが、こちらは-6.4%と減少。合わせて、3750億円規模となりますが、記事のグラフを見ると、2015年には1826億円だったから、僅か四年で市場が倍増していることになります。雑誌が減少しているのは、廃刊などの影響もあるんだろうか。
その3473億円のうち、コミックが占める割合が2989億円で86.1%、私が主に購入する文字物(文芸、実用書等)は484億円(13.9%)という割合で、やはりコミック系の影響が大きいことを実感。

私は、主に文庫本を購入していて、それ以外に専門書の類とか一部雑誌類等で、多いときは6~8千円/月位で、少ないときでも2~3千円位は書籍購入(マンガやコミック類は殆ど購入しない)に消費しています。そのうち、80~90%位は実店舗での購入で、Amazonを利用して色々物品を購入するけれど、こと書籍に関してはよほどのことが無いとAmazonでは購入しません。その理由は、まずは実店舗がどんどん減っている中、そのまま消えてしまっては困るのでその応援の意味もあるんですが、一番大きい理由は「欲しい」と思ったときに直ぐに手に入るから。Amazonは、勿論便利なんですが、今の所どんなに早くても注文した翌日配送が最速。予約しておけば発売日に配送されますが、以前そのつもりで注文したら、人気商品だったらしく発売日分の発送に間に合わず、数日遅れでの発送になったので、予約をキャンセルして近くの書店で購入したこともあったり、まだまだ100%満足出来る状態では無い事も理由の一つ。

でも、購入した書籍の保管の手間とか考えると、やはり電子書籍(自分の場合は=Kindleですが)は便利です。もともと、文庫本を昔から読んでいたこともあり(ハードカバー本は、文庫版が出てから購入する人-笑)、iPhone8のサイズで文章を読むのも苦では無いし、老眼は始まっていますが、変に画面を離したり近づけたりして読むほどでもまだ無いので不便さは感じません。多分、タブレットで読むとなるとそんなに利用しなかったと思うんですが、あのiPhoneのサイズで気軽に読むことが出来るのが、自分には一番しっくりきている感じです。でも問題は、それまで書籍で購入していたシリーズ物などは、どうしてもそのまま書籍で終わりまで揃えたいのだけれど、そうなるとKindleで読むのは新規のものばかりになってしまい、物理本と電子本のバランスが悪くなってしまうこと。最初からKindleで購入していれば、後は迷うことはないのですが、途中から切り替えるというのが結構自分にとっては骨です。

以前、とあるシリーズの文庫本が近くの書店で見つからず、仕方なくシリーズ途中、しかもシリーズ終了まであと2巻位という最後の方でしたが、話を早く読みたいばかりに泣く泣くKindle版を購入したことがありました。まぁ、それで何か吹っ切れたので、現在幾つか抱えているシリーズ物も、バッサリとKindleに移行しようかと思っています。一つ思うのは、Amazonのサービスとして、購入した文庫本を送ったら、手数料として100円/冊くらい取っても良いから、その文庫本のKindle版を付与してくれないだろうか。こちらは、媒体が変わってもそのまま継続して読み返すことが出来るし、Amazonは商材として古本が購入出来るし、その手数料は「二次印税」みたいな形で著者に還元して貰えれば、みんなWin-Winになる気がするんだけれど。出版社や著者にしても、そのまま古本屋に行ったら何もリターンは無いけれど、Amazonで処理してくれて某かの印税収入になるなら、少しは足しになるはずだし。それに、Amazonとしても、一度Kindle化すれば、後はユーザーに振り分けるだけだから、そんなにコストも掛からないだろうし。同じような事は、AppleがDVDを受け取ると、iTuneで使用出来るような事を以前書いたけれど、そういうフォローアップをすると、結構利用者層が広がると思うのですが。

猛暑に一息

連日続いた40度越えの気温も、昨日は流石にちょっと収まって40度を切りましたが、それでも35度位まであがったらしく、暑いことには変わりは無い。でも、40度よりはましな気がするから、慣れは恐い物です。

昨日は、浜松あたりは気温がさがったものの、九州では初の40度代が記録されるかもとか、都内では気温が上がっているとか、やはりこの夏の猛暑酷暑の話題が朝から続き、となると前日の浜松で記録された「日本最高気温(タイ記録)」の話題も取り上げられます。まぁ、地元が大きく取り上げられるのは悪い気はしないものの、一寸その伝え方に見ているうちに不満が。まず、浜松の話題なのに、何故か「日本最高気温」で並ばれた、埼玉県熊谷市でのインタビューが多い。その次に来るのが、何故か名古屋の話題。今回、海沿いの浜松で最高気温を記録した理由の一つが、名古屋の都市部で温められた空気が、西から浜松に流れ込んで、フェーン現象化したということで、名古屋の暑い様子などをレポート。で、名古屋から浜松へ熱い風が流れ込む解説図みたいなものを表示するんですが、何か名古屋の直ぐ隣に浜松があるみたいな画が。実際、名古屋と浜松は直線距離で100km位離れているので、個人的には本当に名古屋の熱風の影響なのか疑問があるんですよね。しかも、途中には岡崎とか豊橋とか、それなりに大きな街があって、そちらは影響を受けていないのだろうか。

そんな放送を見ていて嬉しかったことが一つ。昨日も40度には届かなかったけれど、猛暑が続く浜松。涼を求める市内の画が色々放送されたんですが、その中で高校時代よく通ったかき氷とお好み焼きのお店が取材されていて画面に出てきてビックリ。もう、何十年振りだろうか。高校の正門を出た直ぐ先にあるお店は、うちの学校の生徒のたまり場的なお店で、高校三年間は週に何度も通ったお店。卒業後も、用事があって学校に行ったときにもよく利用したお店。当時は、もうくたびれて結構古い感じのお店でしたが、画面に映るお店は何か綺麗に改装されたのか新築したのか、ちょっと印象はちがっていたけれど、お店の片方にお好み焼きを焼く大きな鉄板がカウンターみたいに設置されているのは、昔と変わらない気がする。このお店とか、反対側にある中華料理のお店とか、よく通った学校周辺のお店が、いろいろと記憶に戻ってきました。

今回浜松市が記録した「日本最高気温」ですが、関連して新しい発見もあって、なかなか興味深い事に。
  • 今回の「41.1度」は、気象庁自らの観測結果においての「最高気温」で、実は1923年8月6日に徳島県撫養町(現鳴門市)の中央気象台委託観測所で「42.5度」を観測している
  • 実は観測方法によって、最高気温のデータも異なる。少し古い4年前の記事ですが、観測の瞬間(10秒値)、10分値、1時間値とあり、熊谷とか浜松の「41.1度」は現在の10秒値(瞬間値)での値。
まぁ、記録としてはその時で観測機器が変わったり、観測方法がかわったりすれば、定義も変わったりするだろうし、実際の気温と記録と解離があるのは仕方ない。でも確実に言えるのは、30度を超えれば「とても暑い」だし、35度を超えるようなら「凄く暑い」で、それ以上は何度だろうと同じだという事。それを、今回身をもって経験しました。

2020年8月18日

GDP下落

17日に発表された、4~6月期の国内総生産(GDP)が、実質で-7.8%となり、年率換算すると-27.8%になるという記事。まぁ、「年率換算」は「現状がこのまま継続するとそうなる」という値なので、今の新型コロナウイルスの状況見ると、急激に良くもなるし悪くもなる事が想像されるから、余り気にしても仕方ないと思うけれど。その-7.8%の内訳は、内需の下落が-4.8%で、外需が-3.0%。海外渡航が実質的に無い状態なので、外需が低迷するのは仕方ないけれど、それ以上に国内経済が回っていないことが深刻だと数字からも分かりますね。

内需では、個人表皮の落ち込みが-8.2%と大きく、それがレジャー関係、外食などサービス関係中心に自粛や営業時間短縮の影響で落ち込んでいるわけで、そうなると批判も多かった「Go Toトラベルキャンペーン」というのは対策としては大きいと言えるのでは。そう言う理由があるからこそ、新型コロナウイルスの感染拡大は防ぎたいけれど、それ以上に経済も回さないと社会が死んでしまう状況のジレンマに、各自治体の首長さん達も苦しんでいるんでしょうね。こちら明治大学准教授の飯田泰之氏の記事があって、この内訳の詳しい説明が分かりやすいと思うのですが、4月5月は自粛要請の影響で急激に消費が落ち込んでいるけれど、6月に入り結構持ち直している様子。記事では7月は4/5月の反動の影響もあると説明されていますが、この7月8月でどの程度持ち直すのかが、今年後半に大きく影響しそう。個人的には、少しずつ消費も戻ってきているしGo Toトラベルの効果も多少は影響して、そんなに落ち込まずに案外緩やかに戻って行くんじゃ無いかという気がしているんですが。また、全体的に下落していた4/5月は無制限の給付が効果的で、業種にばらつきが出始めた7月以降は雇用助成と融資を充実させて行くことが有効と説明されていますが、そう言う意味ではこれまで発表された政府の施策もそれに沿っている気がします。

メディアは、どちらかというとより数値の大きい「年率換算」の値を用いて、その影響の大きさに危機感を表しているけれど、世界を見てみると実は日本はまだ良い方だという事も分かります。時事通信の記事には、欧米先進国のGDPの値が掲載されていますが、辛うじてアメリカが日本と同じく一桁台(-9.5%)に留まっているけれど、その他欧州各国は軒並み二桁台の落ち込み。特に英国の落ち込みが酷いわけで、となるとEUを抜ける英国が日本との経済協力を勧めたい理由もよく分かる気がします。特に欧州の場合は、それぞれ陸続きのことも有り、外需に関しては日本よりも影響を抑えられる気がするんですが、それでもこれだけの値になるというのは、それだけ内需が落ち込んでいるという事だろうか。新型コロナウイルスの影響も考えると、一番好結果のドイツですら日本の10倍以上の死者数(単位人口あたり)が出ていて、その他の国はそれ以上の影響が出ているのに、それでも経済を優先して回そうとしている理由がよく分かる気がします。

「経済を回す」とは、イコール「自社のビジネスを回す」事になると思うんですが、その為の一番効果的な方法は、不採算部門を切り離してコスト削減をすること。丁度、リモートワークが段々と広がり、それまでの固定オフィスの必要性が薄れて不動産関係は大変みたいですが、事業の最適化を進めるとなると、今度は人員削減も進むわけで、そうなると非正規社員がまず影響を受けそう。6月までの雇用統計を見ると、徐々に完全失業率は悪化していて、これが7月以降どの様に推移するか気になります。弊社も、ビジネスは比較的順調なんですが、それでも全社的にリモートワーク体制が標準になっているので、オフィススペースの最適化(と呼ぶ縮小)が進んでいます。さらに開発部門なので海外からの契約技術者も多く、その彼らの一部を母国に戻して「国際リモートワーク」にすることで、オフィスコストと滞在費を削減する事も予定しています。そこだけ見ると、コスト削減で良さそうですが、結局作業拠点が分散化するから、テスト機材を余分に手配しないと生けないかったり、開発環境を外部からもアクセス出来るように整備したり、時差の問題はどうするとか、新しいオーバーヘッドも大きいわけで、結果的に「お得なの?」と言う疑問も。まだまだ「試行錯誤中」といった感じですね。だから、経済に関しても急激な回復はなかなか難しいと思います。ただ、コロナのワクチン開発とか明るいニュースが出れば、それを切掛に鬱積した物が一気に爆発して、急激な経済拡大に繋がるかもしれないけれど。それが夢に終わらないことを願うばかりです。

入院騒動

昨日は、朝から安倍総理の検査入院の話題がトップニュースになり、各メディアは鵜の目鷹の目で動向を探る一日に。確か最初の頃のニュースでは、「首相が慶応大学病院へ入院」みたいな感じで報道されたので、この暑さもあり首相が倒れたのかとか思いましたが、直ぐに「6月の人間ドックの追加検査」とニュースも流れて来ますが、逆にますます錯綜するだけのような状態に。

この少し前から、「顔色が優れない」「官邸に入る歩く速度が遅くなった」「激務が続き休みを取って頂きたい」というような話が、メディアや首相周辺からも出ていた事と、やはり第一次安倍内閣最後の潰瘍性大腸炎の件が浮かび、中には「首相辞任で解散総選挙」といきなり吹き上がる人達も。持病の影響も有るかもしれないし、ここ最近の天候も厳しい物だし、なんと言っても精神的なプレッシャーというか負担は日本でも一番な訳で、まぁ検査入院と言いながらも、数時間でもゆっくり静養したいと言う事も有ったんじゃ無いかと思うんですよね。ただ、健康な人であっても定期的に健康診断は受けるわけだし、元々持病などの不安要素があれば尚更慎重になることは決して悪いことでは無いはず。責任ある地位にあって仕事をしている以上、その仕事を遂行するために健康に注意を払うことは当然だと思うし、一国のリーダーであれば義務でもあると思います。

そんな騒動の中、人間性が表れるなぁと思うのが、その「検査入院」という報道に対しての反応。日頃敵対する野党関係者が御見舞の言葉を贈るなか、「この機会に辞任して政権交代」と気勢を上げる一部議員や日頃政権に批判的な経済学者・政治学者さらにはメディア関係者等も、人の病気すら利用するような言動をしていることには、まぁいつものこととは分かっているけれど、人としてどうなんだろうか。全く信用できない人物である事を、自ら証明しているようにしか見えないのだけれど。不快だから、いちいちその発言は取り上げないけれど、これまでの行動や発言を見ていると、「あぁ、こう言う事を言う人だから、人の不幸にもこう言う事を言っちゃうのね」と妙に納得出来るから、それはそれで良いのかもしれないけれど。でも、議論なり言論なり、本来の方法で相手の不具合や不整合を問いただして相手に勝つならまだしも、相手の体調不良でしか相手に優ることが出来ないとしたら、元々その人達には本来の仕事をする素質も資質も無いと言う事になるんじゃ無いか。それなのに、相手の病気を自分達の手柄のように吹聴するのって、もしかしたら「明日は我が身」と言う諺があることを知らないのだろうか。

実際どの程度の状態なのかはご本人にしか分からない事。ただ、例年この時期は夏休みを取り静養している時期なのだから、都内から移動出来ないけれどゆっくり休んで体調回復には努めて欲しい。安倍政権の善し悪しとは別に、新型コロナウイルス禍に加えてその影響による経済下降という状況に、これ以上の不安定要素は可能な限り回避して欲しいですしね。それに、仮に万が一のことが発生したとしても、次席の麻生副総理が直ぐに行政を継承することになるわけで、実は今の「安倍内閣」は直ぐに終わるわけじゃ無い。「安倍退陣」を叫んでいる人達にとっては、確かに「安倍総理退陣」は実現するかもしれないけれど、それ以外の部分はそのまま継承される時期は暫く続くだろうから、結局は又新しい「〇〇退陣」というスローガンの付け替えをして同じ事を繰り返すだけ。「敵失」によって、思わぬチャンスが転がり込むことはあるだろうけど、最初から「敵失」頼みの戦略には期待出来ない。しかも、相手の敵失を待つ間に、自分達が幾つも自滅を繰り返しているわけだし。他人の体調に疑問を呈している暇があったら、まずは自分達の体(=政党合流)をちゃんと始末しろよと、小一時間。「ピンチをチャンスに代える」どころか、「チャンスをピンチに代える」人達だしなぁ、まぁ仕方ないか。

41度超えた

連日猛暑が続く浜松ですが、正直昨日の時点では半分冗談のつもりで書いていた40度越の話。とうとう埼玉県の熊谷市が2018年7月23日に記録した「41.1度」に並ぶ国内最高気温(タイ記録)を、昨日の浜松市中区で記録。気象庁の「歴代全国ランキング」にも、早速「浜松」がランキングトップに記録されています。

確かに、昨日は朝から暑かったことも事実。でもね、日本源の感覚なんて40.9度だろうと41.1度だろうと、そんな違いを感じ分けられるはずがなく、どっちも「痛いくらいに暑い」。お昼過ぎに「浜松で日本最高気温の41.1度を記録」というニュースが流れてきたときに、実は最初はいつも高気温が記録される山間部の天竜とか佐久間の記録だと思ったんですよね。所がニュースを見たら「浜松市中区で」となっている。中区は浜松市の中心部ですから、もう何でだろうという感じです。この暑さでネットでは、「餃子焼ける」と盛り上がったみたいですが、いゃいゃ、本当の浜松市民は餃子の前に鰻焼きます(嘘)。まぁ、これだけ昼間暑かったら、夜のビアガーデンはさぞかし繁盛するだろうなぁと、昼間からビールを思いだしていましたが、そんな時にこのコロナでお店の営業も侭ならないわけで、もう踏んだり蹴ったりですよね、本当に。

夕方になると、全国放送でもこの「最高気温」のニュースが流れてきます。私も初めて観測場所の様子を見ましたが、草っ原みたいな場所にポールが立っていて、そこに気象庁の観測機械が設置されていて、その場所の観測気温が「41.1度」になったとのこと。場所が高丘町と言っていましたが、ここは「市街地」よりは少し離れた場所で、丁度航空自衛隊の浜松基地がある場所。高台の上にあるので、風通しはそこそこ良いと思うのですが、そんな場所のしかもアスファルトの照り返しとか無さそうな草地に設置されている場所で41.1度を記録したと言う事は、場所によっては42度とか43度とかになっているところもあったのかも。で、その観測機械が誤動作していないか、わざわざ静岡市の静岡地方気象台の係員が確認やって来て、「観測結果に間違い有りません」とインタビューに答えていたのが、何か申し訳ないけれど滑稽に感じてしまいました。

浜松市は二日続けて40度を超えたわけですが、その前日の40度越の暑さのため昨日は朝から30度を超える「熱帯夜」であったところに、高気圧の影響に加えて豊橋方面からのフェーン現象による熱波でさらに気温が上がり、海に近い浜松なのに41.1度という最高気温を記録したようです。まぁ、浜松市はその海にも近いから冬も温暖だし、日照時間も国内トップの長さなので太陽光発電も盛んなんですが、そういう事情も関係しているんでしょうね。でも、本当にこれまで「最高気温」なんて無縁な話だとおもっていたので、昨日のニュースには本当にビックリしました。今日の天気予報では、取りあえず40度越えは回避できそうですが、それでも日中の最高気温の予想は38度と相変わらず体温越えの日になりそう。どうせこの暑さが続くのであれば、是非太陽光には新型コロナウイルスを焼き尽くすくらいのことをやって欲しい。それなら、もう少しこの酷暑を我慢できますから。

2020年8月17日

迷惑を振りまく

ダイヤモンドプリンセス号での感染対応の時にそのお名前を知り、以後不定期ではあるけれど、その発言や報道に注目していた、沖縄県立中部病院の感染症医師の高山義浩氏。東京や大阪などの大規模感染地域と同じくらいに緊迫している沖縄で、その患者対応に関して「敢えての発言」は、非常に考えさせられる内容。

陽性者数が増える中、それら全てを病院に収容していては、以前よりは施設に余裕があるとは言え直ぐに飽和して崩壊してしまうことは明らか。軽症者はホテルや保養所などに先ずは隔離して経過観察して、重傷者に医療リソースを集中させるというのは、人命を考えたら当然だし最良の処置のはず。ただし、それら軽症者は無症状だったり、本人に感染という意識が薄いままに、とにかく二週間は隔離生活を送らないといけないわけで、精神的に不安定になったり、ストレスが蓄積していくことは理解出来ます。ただ、そのはけ口として、弱い立場の看護師さんや医療関係者に不満をぶつけるのは問題でしょう。ご本人もつもり不満があることは理解出来る物の、これでは単なる弱い物虐め、反論されないことを知った上での卑怯な態度だと思う。

高山医師の記事は、感染者の態度に関してですが、実は別記事に書いた昨日の法事の時、浜松の新型コロナウイルスの話になったときに、その陽性者に対して周りからだけで無く見ず知らずの人からの誹謗中傷(バッシング)が酷いという話になり、「田舎の怖さ」みたいな話も出てきました。そのご住職が、都内のお知り合いと電話したときには、本気か冗談かは不明ながらも「もう東京ではコロナは普通で、誰も騒がなくなった」と言われたとの話しでしたが、浜松やその他地方に行ければ「周りの目」というのは非常に恐いんですよね。良く地方生活に憧れて地方移住したのは良いけれど、隣近所や自治会(地域単位の互助会組織みたいなもの)対応に疲弊して、地方を離れる人も多いのですが、その弊害がもろにでている感じ。私は知らなかったのですが、浜松で陽性者になったある人は、最初は匿名だったのが、余りに酷いバッシングにたまりかねて、とうとう実名を名乗り出て被害を訴える事になったらしいという話も。中には、陽性と知りつつ無節操に夜の町に繰り出したり、疑いがあるにもかかわらず無責任な行動をして居る人もいて、そう言う場合にはそれなりに非難されることもありかと思いますが、殆どの人は別に感染を広げようとして日常行動しているわけでは無いわけで、そこに落ち度は無いはず。それを責めるのは、全ての病気を責めるような物だと思うのですが。

高山氏のFacebookの他の記事も読んでいくと、一般のメデイアで伝えられる「沖縄県の惨状」「後手に回る沖縄県の対策」みたいなイメージが、かなり違っていることに気がつきます。さらに、米軍対応に手中して、足下の検査が後手に回ったことに対しての反省や、休業補償した夜の町の女性従業員が、その間どの様な行動とるのかという問題提起(これは新宿のホストクラブ休業の時に、それらお店の従業員が、池袋とか名古屋に流れて問題になったはず)とか、可能ならば政府の分科会で取り上げて欲しいようなことも多々含まれています。自分達が今必要なのは、三密回避とうがい、手洗い、マスクの励行なんだけれど、それに加えてモーニングショーやワイドショー等の「加工済み情報」から離れて、こう言う現場からの生の声に耳を傾けてみる事が大切だと実感します。

あの時の記憶と記録

ジャーナリストの佐々木俊尚氏による「戦後映画史シリーズ」。タイトルには「3回目」と記載されているけれど、多分「4回目」の間違いだと思う。その「3回目」は数日前に取り上げた、この話。シリーズ最後となるこの記事では、終戦によって立場が180度変わってしまった「戦中派(=戦争推進派)」に関しての話題で、前回の自分の記事でも書いた、「結果だけでは無く、そこに至る理由・原因も精査するべき」という話に繋がる記事では無いかと思う内容。

この記事の中で、個人的に重要だと思っているのは、5ページ目に書かれている「新時代への割り切れ無さ」という言葉に集約されているような気がします。戦地経験のあった祖父を始め、子供の頃に会った事のある戦地経験者の人達は、その戦地の話というのは殆ど話さず、それでも語った言葉は「浜松は空襲で丸焼けになった」「艦砲射撃の音が一晩続いた」と言ったような、浜松の戦争被害の話。中には、それすら口が重くて語らない人もいて、当時は「年寄りだから頑固なんだろう」くらいに子供心に思っていましたが、いまして思えば例え孫に話しをするにしても、内容や経験が重すぎて口を開きづらいと言う事だったんじゃ無いかと想像しています。祖父は、一度だけ「二等兵だった」と聞いた記憶があるんですが、少なくとも部隊指揮者のような「士官(少尉とか中尉とかのリーダー的役割)」ではなく、「下士官(士官の部下、軍曹とか一等兵二等兵等)」だったと思いますが、だからこそ実体験は厳しかったのかなと想像しています。確か、戦友会みたいな集まりがあって、それに出かけていたこともあったと思うんですが、ああいう場所だけが当時の記憶を癒す場だったのかもしれない。

戦後の価値観が180度変わってしまい、以前の正義が悪になり、以前は想像もしなかった「民主主義」なるものが突然社会の正義になってしまった戸惑いは大きかったでしょうね。言ってみれば、突然企業買収されて、それまでの方針や計画が全て却下されて、聞いたことも無いような価値観や人事異動で大きく組織変更されたようなもの。それが短期間に一気に全国的に適用されたわけですからね。そこで重要になるのが、同じページの後半に書かれている、
アジア太平洋戦争は国民の熱狂とメディアの扇動と、それに乗った軍の無謀な行動によって引き起こされたが、戦後のメディアと日本人はみずからの責任を意識から追いやり、すべてを「軍部の暴走」に帰結させた。
に集約されるのでは。勿論、それが全てでは無い事は明らかですが、これまで見聞きした戦前の様子等を見ると、メディア特に新聞メディアの立場は大きいと思います。 当時は、テレビ放送は始まっていたけれど、所謂「街頭テレビ」の時代で家庭にテレビは殆ど無かった頃。メディアとしては、ラジオと新聞が殆どの時代だったと思いますが、その中でも新聞の役割は大きかったと思います。その新聞では、現在の大手の朝日新聞(大阪朝日新聞、東京朝日新聞)、毎日新聞(大阪毎日新聞、東京日日新聞)、読売新聞の三社に関しては、色々な各自からの評価(批判とか非難では無く、あくまで冷静な評価)をして、メディアと国民意識の変化みたいな事を検証するべきだと思うなぁ。

現在は、それらのメディア以上に「ネットワーク(SNS)」が発達していて、多分情報量では既存のメディアを凌駕していると思うんですが、存在感という意味では歴史のある既存メディアに追いついているとは言い難い。ただし、加工済み情報配布をしている既存メディアに対して、未加工情報の配布すら可能なネットが、これまで何の抵抗も疑いもなく受け入れていた既存メディア発の情報を検証する機会を与えているわけで、その点は戦争時と大きく異なるところ。でも、例えば中国などは政府(=中国共産党)がメディア管理も実質しているわけで、その点は注意が必要。でも、「政府が言論圧迫している」と一定日本のメディアは、好き放題政府批判や一部勢力の代弁者みたいな存在になっているわけで、彼らが言うほどの圧迫や切迫感は無いと思う。でも、そう言う動きが、実はあの戦争突入に突き進む大きな切掛だったことは忘れてはいけないと思う。

40度越えた

昨日の浜松は、予想通り40度越えの猛暑・酷暑の一日になり、もう大変な一日。最高気温は40.9度を記録して、これは歴代記録としては2007年8月16日に岐阜県多治見市で記録された物と同率。とは言っても、国内最高気温は埼玉県熊谷市の41.1度で、その次は岐阜県美濃市等の40.0度なので、まぁ浜松の40.9度も似たようなもの。40度越えなんて、もうそこから先が何度になろうとも、「暑い」のひとくくりで十分な感じです。

昨日は母方の祖母の十三回忌の法事があり、隣町にあるお寺に朝から出かけましたが、自宅を出る朝の8時半頃には、もう「出たくない、クーラー全開」という感じに。その後、30分程車で移動しましたが、インパネに表示される外気温は、あっと言う間に40度を超えて行きます。お寺について、母親の実家のお墓に先ずお参りしましたが、朝方親戚の人が交換してくれたお花は、早くも元気を失っていて、いけている水も既に熱くなっています。一応手桶の水と入れ替えましたが、多分そんなに持たないだろうなぁという雰囲気です。お寺での十三回忌の法事も、昨今の新型コロナウイルスの影響もあり「可能ならば県外の人の参加は控えて頂き、参加人数も出来るだけ少なく」という住職からの要望もあり、自分も含めて身内5名でのこじんまりとした法事に。30分程お経を唱えた後、またお墓に戻り最後のお経を上げて貰いましたが、その時には先ほど入れ替えた水は、もう熱くなっていました。今朝方生けた花も、一日は持たないでしょうね。

この後、昼食を兼ねた精進落としの席に移動して1時間半ほど食事をしてお開きになりましたが。外に出て自分の車に戻ったら、もうドアハンドルに触れないくらい暑くなっていて大変。ハンカチで挟んでドアを開けて見ると、内部は文字通りの蒸し風呂状態。取りあえずエンジンを掛けて、窓を全開して、エアコンの風量を全快にして空気を入れ換えましたが、ドアの周りとか窓枠の周辺が照らされて暑くて触れないのはまだしも、車内のアームレストやシフトノブ等も暑くて去られないほど。やっぱりサンシールドは必須かなぁ、この時期は。今更ながらですが、今日も38度とか天気予報で言っているし、時間のある時にでも近くのカー用品のお店に行ってみようか... その後、また自宅まで戻ってきましたが、なかなか車内の気温が下がらない。動き出して、少し風が中に入ってきたところで窓は閉めて、エアコンの風量最大の設定気温も24度とかにしましたが、何か熱風しか出てこない。外気温表示はすでに「52度」とかになっているし。この外気温センサー、何度まで可能なんだろうか。

やっと自宅に戻り、直ぐに部屋のクーラーを入れて、扇風機をほぼ最大風力で回して、籠もった熱気を追い出しますが、なかなか下がってくれませんね。戻ったのが、午後1時半位だったので、これ一日で一番暑い時期ですよね。しばらくして、やっと部屋の温度が30度を切って「涼しい」と感じられるくらいになったところで、ちょっと休むつもりでベッドに横になったら、そのまま2時間位寝落ちしてしまいました。日頃外にも出ていないので、ちょっと午前中に外に出たくらいでもかなり疲労困憊していた様子で、実年齢のことも考えると、これまで以上に体調管理をしっかりしないと生けないなと実感しました。そうそう、お寺で住職とこの暑さの話になったときに、「夕立でもあれば少しは涼しいけれど、最近は降りませんね」と言われて、あぁやっぱり自分が感じていたのと同じ事を感じていると確認出来ました。住職の方が、年齢的には5~6歳若いと思うけれど、やはり昔の「夏の日」と今の「夏の日」は、違ってきているという印象は同じようです。雨乞いのお祓いをしないといけないかも。

2020年8月16日

40度越え

昨日こんなことを書いたからか、15日の浜松市は全国最高気温の39.7度を記録。昨日も書いたように、浜松市で最高気温を記録するのは、大体は山間部の天竜区(旧天竜市)での記録なんですが、昨日の「39.7度」は市街地というか、浜松市のど真ん中の中区でも記録されてビックリ。さらに今朝の天気予報では、今日は浜松市でも40度を超えるかもしれない恐ろしいことを言っていて、実は今日は法事で朝からお昼過ぎまで出かけなきゃいけないのに、どうすれば良いのか...

「40度」というと、体温の平熱を遙かに超えていて、風邪とかよほど重篤にならないと経験しないような温度。昔、アメリカのフロリダに有る研究所に何度か出張していたとき、フロリダですから夏場は地獄のような暑さになり、華氏で言えば100度(約38度)越えなんて当たり前。宿泊していたホテル(キッチン付の長期滞在用)にはプールが設備されていましたが、「110度(華氏)以上になったら使用禁止」みたいな注意書きがあって、「そんなに気温上がるかよ」と最初は笑っていたけれど、簡単に110度(約43度)を超えてビックリしたことがあります。暑さ慣れしているはずの現地の人も、朝と夕方位からしか外に出てこないし。このあたりは公共交通機関はバスくらいしか無くて、殆どの人が車移動なんだけれど、中にはクーラーが壊れているのか、窓を全開で走っている人も多く、大丈夫なのか他人事ながら心配になったりしました。ただ、現地の気候は、気温は高くても湿度は低いから、実はそんなに不快じゃ無い。汗もかくけれど、結構直ぐに乾燥するし、カラッとしているので、無理に運動とかしないのであれば何とか過ごすことが出来たのは幸いでした。

で、日本の夏は「蒸し暑い」のが難点。フロリダで38度とか経験して日本に戻ってくると、日本は32度とか33度位なんだけれど、明らかに「蒸し暑い」し空気が重い。フロリダなんて、直ぐに大西洋側に出られるようなビーチに近い場所だったんですが、湿度は多分30%位。一方で日本は、この時期の湿度は60%とか70%とかが普通でしょう。フロリダだけで無く、その後も旅行や出張で東海岸、中部地域、山岳地域、西海岸、ハワイとそれぞれのタイムゾーンの場所にそれなりに行った経験がありますが、あのハワイですら「蒸し暑い」という感覚は無くて、いかに日本の気候特に夏の気候が異常に感じられるのか、改めて感じました。実際、会社ではフィリピンとかインドとかから来ているエンジニアも沢山いますが、彼らですら「日本の夏は蒸し暑い」と大変そうなんですからね。そこに来て、最近では気温が35度、36度、そしてとうとう40度という状況ですから、もう言葉も出ません。

国内の最高気温は、2018年7付23日に埼玉県の熊谷市で記録された「41.1度」。ざっと歴代の記録を見ると、2018年に記録された物が多いように見えますが、そう言えば二年前も酷暑が話題になり、オリンピックどうするんだみたいな話もあったなぁ。で、猛暑の翌年は冷夏になると期待したら、2019年もそこそこ暑くて、だから今年は平年並みだろうと思ったら、さらに記録更新を狙うような状況だし。その、最高気温の記録の下に、国内の最低気温の記録ランキングがあるんですが、最低気温は「-41度」ですかぁ。最高と最低気温の差は80度以上あるんですが、勿論同一地域での差ではないので、例えば浜松市の場合氷点下に下がることは先ず無いけれど、天竜区などは山間部で寒い地域だから、冬場は氷点下になる事もあるから、そうなると一年間で50度位の差が生まれることになります。ノホホンと育ってきた自分なんかは、「何でそんなところに済んでいるのか」と不思議に思うこともありましたが、それが「故郷」というものなんでしょうね。さて、今日は法事中に倒れないように、しっかり水分補給をして出かけねば。

星は悪くない

朝日新聞の「戦後75年特集」に掲載されていた『星までもが戦争に利用されていた「今も同じ星見られる」』というタイトルの記事。記名記事で、その記者さんの名前に余り見覚えが無かったので検索してみたら、山梨県関連の記事が殆どで、多分朝日新聞の甲府支局の記者の方なんでしょうね。確かに、この記事も、山梨県立科学館のプラネタリウムの話題でした。75周年特集に掲載する記事として、この話題を取り上げて記事にしたのか、戦争に関連した話題という事でピックアップされたのか分からないけれど、長途情緒的すぎる内容で、戦争の悲惨さを言おうとして逆に「物語りすぎる」というか、非現実的な印象を受けるというか。

天文航法(天測航法)」は、天体と水平線の確度を計測して現在地を知る方法で、飛行機のない大航海時代に発見発達してきた技術。今風に言えば「天然のGPS」みたいなもの。GPSは勿論、地上からの電波方位信号所(電波灯台)なんかも殆ど無いような時代には、昼間なら太陽、夜ならば月や幾つかの星を基準に自分の現在位置を割り出して、目標に向かうしか無かったわけで、それを「星までも戦争に利用」というのは情緒的すぎるのでは。そんなことを言い出せば、「太陽までも、月までも、戦争に利用し」みたいな事すら言えてしまうし。話の内容は、実際に当時爆撃機に登場していた乗員や、天測に関わっていた人など20名以上に取材して脚本が作られたと言う事なので、全くの創作ではないけれど、脚色が多く加えられているようにも感じます。「一つの戦争を題材にした作品」として評価するのならまだしも、それが終戦記念日、戦後75年という一つの節目に大々的取り上げることで、何か「事実」と誤解されて刷り込まれていくことは無いだろうか。そちらの方が問題だと私は思うなぁ。

個人的に少し前に聞いて「なるほど」と感じたのが、長崎の原爆投下の話し。長崎に落とされた原子爆弾の標的(投下目標)が浦上天主堂で、当時この中では多数の信者が集まっていたところに原爆が投下され多くのキリスト教信者や関係者が亡くなりました。キリスト教を主に信仰しているアメリカ人が、キリスト教の教会に原爆を投下して、多くの信者や関係者が亡くなって、その事に関してどう思うのか、というような話だったんですが、確かにそう言うことはこの時に聞くまで聞いた記憶がありません。時刻の信仰の中心でもあるキリスト教を標的にしてまで、何故長崎に投下しなければいけなかったのか。その事を掘り下げた方が、戦争という狂気に関してもっと深掘りできる気がするし、これまで見えなかったことも見えてくる気がするんですよね。

戦争を交通事故に擬えるのは一寸不謹慎かもしれないけれど、交通事故防止のために幾ら事故の悲惨さを訴えても、なかなか交通事故自体は無くならない。だからこそ、信号機や速度取り締まり器とか、免許制度とか罰金制度での再教育とか、事前に必要な対策を考えて徹底することで、交通事故の発生を抑えようとしているわけです。同じ事が、直ぐに戦争対策として実現出来るとは思えないし、ましてや国際関係国家間の話になるのに、一国だけで出来る事も限られているだろうけど、だからこそ「何が出来るのか」という話を、この時期にもっと考えるべきじゃ無いだろうか。勿論、戦争の悲惨さを思いだして故人を偲ぶことも大切だと思うし、そこから生まれてくる考えもあるだろう。でも、最近感じるのは、余りに結果だけに集中して、原因に関しての話を疎かにしている気がします。原因をちゃんと理解して、その為の対策を取らないと、結局はいつかまた同じ事が起こることは歴史が証明しているわけで、そう言う意味での、そう言う方向性での、現実的で冷静な議論みたいな物が必要なんじゃないだろうか。単に、星に罪を被せても、何も解決しないと思う。

終戦の日

昨日8月15日は「終戦の日」で、毎年戦没者追悼式や平和集会が開催される日。丁度旧暦のお盆にあたるので、終戦後暫くは両方の意味がかなり強かったのかもしれない。既に亡くなっていますが、同居していた父方の祖父は実際に南方方面へ派遣されていたのですが、余り当時の話しを子供の頃に聞いた記憶はありませんでしたね。それよりも、浜松市には今の自衛隊浜松基地が当時の陸軍航空隊基地でもあったので、艦砲射撃で焼け野原にされてて、その話しは親戚が集まると子どの頃はよく聞かされていて、小学校の副読本でも一面焼け野原になった浜松市街地の写真等も見せられて、そう言う形での「戦争教育」みたいな物を受けてきました。

それなりの年齢になり、仕事をするようになってから、広島・長崎の「原爆の日」や、この「終戦の日」に対しての考え方が少しずつ変わってきたのは、やはりネットの影響が強いのかなと言う気がしています。それまで有る程度まとまった情報を得る方法は、本からしか無かったわけですが、何冊も買いそろえるわけにも行かず、どうしても典型的な本しか読む機会は無く、だから多分投じてしては「凄く一般的な常識的な」意見が正しいと思い、自分もそう言う状況に疑問も感じなかったけれど、これこそパソコン通信のBBSから始まり、最近のSNSに至るまで、当初は様々情報へのポインターだけだったものが、そのうちにその内容やそれに対しての色々な意見もネットで自由に簡単に何時でも閲覧できるようになりました。その中には、真偽も不明な情報も多いわけだけれど、そう言うことを理解してちゃんと追いかけてみると、それまでの自分の理解とは真逆な意見が実は「正しいんじゃない?」とか、「えっ、こんなことがあったの」という発見も決して少なくない。例えば、広島・長崎では「過ちは繰り返しません」と言うけれど、原爆のような大量殺傷兵器を使うことが、当時であっても正しい行為なのかとか、パールハーバーの奇襲攻撃は、それまでの映画等では日本が一方的に開戦したように作られているけれど、そこに至る外交努力とか当時の欧米列強の状況とか、色々要素は存在していのではないか、とか。

勿論、戦争行為を肯定する気持ちは全くないのだけれど、そこに至る理由なり原因なり背景というものを、実はもっと早くから研究というか深く調べて、そこから得られた知見こそが、二度とああいう惨禍を起こさない「武器」になるんじゃ無いかという気がするんですよね。太平洋戦争突入の切っ掛けの一つは、中国での状況が大きく影響しているけれど、それは第一次世界大戦まで坂の張る話しだろうし、日独伊三国同盟も影響は大きいから、そうなると欧州の状況だって考慮しないと、本当の理由なり原因は分からない。AI将棋の先読みみたいな感じで、どの時点でのどんな要因がその後の重大な結果を招く要因になったのか、そう言うことを互いの利益や立場を超えて客観的に考えるという事がもっと必要だと思っています。そう言う意味では、今年は終戦から75年が立ち、当時の関係者は殆ど鬼籍に入られているわけで、作業としてはかなり難しくなっています。また、存命の方も記憶は曖昧かつ装飾されてくるわけだから、そう言う意味では戦後50年目とか出来るなら30年目くらいに、100%客観的な立場での考察とか出来れば、本当は良かったんでしょうね。只、その当時は勿論、今でも「日本のここはただし語った」という言い方は、なかなか難しくて、そう言う意味では「日本が悪かった」という結論ありきの話しか出来ないことは問題だと思う。責任を問う問わないではなく、純粋に学問というか研究という立場で、フラットな議論が出来ないものだろうか。

実は、家の母親の誕生日がこの8月15日で、勿論母親の生まれの方が終戦よりも先なんですが、我が家では母親の誕生日を祝いつつ、終戦記念の日の様々な式典の厳かな静粛な番組をみるという、ちょっとシュールな日でもあるんですよね。母親も、戦時中は小学生くらいの年齢で、空襲とか防空壕への非難とか、それなりに戦時体験があり、自分が子供の頃は「私がお前くらいの時には...」と、時々当時の体験を話してくれましたが、今にして思うとそんなに望んで話をしていたわけでは無いように感じます。まぁ、それが当時のそして「戦争」というものの全てなんだと思います。あれから75年が過ぎて、当時を経験している人も多くの方が既に亡くなっていて、今では戦争を「記憶で語る」時代から「記録で語る」時代になってきました。その解釈には、また人それぞれの感が方や思いも加わるとは思うけれど、だからこそ客観的に記録を掘り起こして、「何が原因だったのか」という事を、逆に今なら出来るような気もします。別に、それで異なる結論が出たから日本の名誉回復しようとか、既に過ぎた時間を戻すことが目的ではなくて、客観的な検証作業というものこそが、次に繋がるバトンになるはずなんですよね。

2020年8月15日

暑い夏、熱い浜松

昨日も全国的に暑さが厳しく、浜松も最高気温が39度に達して全国ニュースでも「浜松市で...」という場面が何度も流されました。その、全国でもトップクラスの最高気温を記録する「浜松市」なんですが、実は政令指定都市を目指して大合併した時に統合された、旧天竜市の佐久間とか船明とかの地域が「浜松市」の中でも最高気温を記録する場所で、正直南北に長い浜松市の中でも、かなり北側の地域。自分は市街地に住んでいますが、そこから直線距離で40km以上も北側の山間部に入った場所で、実は「浜松市」と聞くとビックリするけれど「の佐久間地区で」とか聞くと「なんだぁ、佐久間かぁ」と安心するのは内緒(笑)。でも、12日には市の中心地区である中区で37.7度と佐久間などよりも最高気温を記録したようで、これはコンクリートやアスファルトの照り返しが相当厳しかったんでしょうね。

何度も書いていますが、高校生くらいまでは「36度」とか「37度」とか聞いた記憶が無いので、やはり何か気候が変わってきているんでしょうね。あの頃は、毎日陸上部の練習があったけれど、33度位まででも「高い」という印象で、34度とか35度と聞くと「死んじゃうよ」と言っていたように記憶しています。だから、夏の練習の時は、練習終わりに街中に出てきて(※バスで帰宅するためには、一度駅で乗り換える必要がある)、わざとデパートとかに入り、自宅には無かったクーラーの恩恵を十分に感じてから帰宅したものです。当時は、自宅の周りは田圃ばかりで、結構夕方日が落ちてから風が吹くと涼しかったんですよね。扇風機しか無かったけれど、そんなに今みたいに「暑い」という記憶は無かったなぁ。

考えてみたら、高校卒業をして、浪人時代は予備校の寮には行っていたので、始めてクーラーのある生活を一年だけ経験しましたが、その後大学時代は勿論、就職してからも最初の10年間住んでいたアパート時代は、クーラー無かったなぁ。その後に引っ越したマンション(ちょっと奮発した)では、クーラーが備え付けだったので、やっと文明の恩恵を受けることが出来ました。それ以降は、幸いにもずっとクーラーのある生活が続いていますが、もう夏の必需品ですよね。何なら、ガス、水道、電気と同じ「ライフライン」と言ってもよいくらい。うちは、プロパンガスなどの販売店を父親が経営していたので、暖房器具は潤沢にあったので、冬は寒くなかったけれど、夏は大変でしたねぇ。でも、やっぱり昔は今ほどの暑さでは無かったと思うなぁ...

そんなことを考えていたら、「そうだ、昔は夏は行水だったんだ」なんて言うことも思いだしてきました。家は、自宅内に井戸があったりしたので、結構夏でも冷たい水を使うことが出来、だから夏休みなどは、殆ど毎日庭先にタライを出して井戸水を浴びて汗を流す「行水」だったなぁ。流石に、中学生くらいになるとやらなくなったけれど、それでも暑いときにはさっぱりして良かった。昔は、行水用(?)の木枠のタライがあったけれど、あれって本当は何のためのタライだったんだろうか。何か干したり洗ったりするための物だったのかなぁ。いまでは、アメフトなどでは練習後にクールダウンするために水のプールに入りますが、可能ならあれをやってみたい。ビニールプール何て言うのも、昔自宅にあったけれど、いい年したオヤジがあんな物に入っていたら、一寸異様かな。庭先にサマーチェアーとか出していれば、今の季節なら何となく辻褄は合うかもしれない。ただ、ここ数年のような「酷暑」では、文字通り焼け石に水ですが。

倒産件数の多寡

東京商工リサーチが発表した「新型コロナウイルスでの倒産410件」というニュースを見て、実は最初に感じたのが「あれ、想ったより少ない」ということ。実は、最初「8月で410件」と思ったんですが、今年2月からの累計が「410件」なんですね。だから、それを知ってますます「コロナの影響って、どうなんだろう」という疑問が。

まずは、年間でどれくらいの倒産件数があるのか知りたくなり、その東京商工リサーチの記録を見てみました。おおよそ直近3年間の推移が分かりますが、実は新型コロナウイルスが発生した2月からみても、直後は前年比で増加しているものの、5月には半減していて、6月7月は落ち着いている気がします。5月に大きく減少しているのは、このあたりから給付金とか支援策が効果を現してきたのだろうか。

  • 2020年 ※今年度と()内は前年同月
    • 7月: 789件(802件) / 1008億2100万円(934億円)
    • 6月: 780件(734件) / 1288億1600万円(869億5700万円)
    • 5月: 314件(695件) / 813億3600万円(1074億6500万円)
    • 4月: 743件(645件) / 1449億9000万円(1069億1600万円)
    • 3月: 740件(662件) / 1059億4900万円(971億1400万円)
    • 2月: 651件(588件) / 712億8300万円(1949億8400万円)
    • 1月: 773件(666件) / 1247億3400万円(1683億7400万円)
  • 2019年
    • 12月: 704件(622件) / 1568億6400万円(817億9200万円)
    • 11月: 727件(718件) / 1224億5200万円(1212億7900万円)
    • 10月: 780件(730件) / 885億7800万円(1176億1900万円)
    • 9月: 702件(621件) / 1129億8500万円(1841億9700万円)
    • 8月: 678件(694件) / 871億4900万円(1212億6800万円)
    • 7月: 802件(702件) / 934億円(1127億1100万円)
    • 6月: 734件(690件) / 869億5700万円(2195億2700万円)
    • 5月: 695件(767件) / 1074億6500万円(1043億9900万円)
    • 4月: 645件(650件) / 1069億1600万円(954億6700万円)
    • 3月: 662件(789件) / 971億1400万円(1326億7200万円)
    • 2月: 588件(617件) / 1949億8400万円(899億7900万円)
    • 1月: 666件(635件) / 1683億7400万円(1045億5900万円)
ただ、この集計に含まれない「負債額1000万円未満」の倒産は、実はもっと多くて中小企業とか個人店舗などは、もっと大きな影響を受けている気がします。またDIAMOND onlineの記事では、これからの「コロナ倒産」「コロナリストラ」を警告していて、下半期はさらに油断できない状態になりそうですね。
ちょっとビックリしたのは、2019年の全国企業倒産(負債総額1000万円以上)は8,383件で、ここ30年間で3番目に少ない件数で、かつ負債総額の1兆4854億6900万円は、30年間で最小。今年の後半の状況で、新型コロナウイルス倒産の影響がどれだけでるか不明ですが、これまでの状態が続くのであれば、実はコロナの影響はそんなでも無いと言えるし、今後の状況次第では「リーマンショック級」の影響もでるかしもれないし。ただ、株価を見ると、リーマンショック時の3倍位に戻っていますから、当時よりは良いのかも。

ところで、上の1994年からのグラフを見ていて思ったんですが、「経済が悪い」「デフレで」と言いつつも、途中リーマンショックでの停滞はあるけれど、少なくとも倒産や負債額をみるとかなり減少してきているんですね。負債額なんて、最大の2000年の23兆円余りと比較して6%程度(1兆4千億余り)と激減している。経済活動を「倒産件数・負債額」だけでは計れないけれど、現在はそんなに悪い状態では無いんじゃ無いかという気がしてきました。だからこそ、今大胆な改革なりをすれば、一気に大躍進する可能性もあるんじゃ無いだろうか。