将棋の藤井棋聖が、現在開催中の王位戦七番勝負の3戦目で勝利し、いよいよ次回に新王位獲得の機会が回ってきました。将棋は、子供の頃にちょっとやったくらいで全くの素人だし、一昨日昨日の対戦の様子も熱心に追いかけたわけじゃ無いから、今朝の結果を見ただけなんですが、記事を読むかがりでは昭和初期80年位前の手である「土居矢倉」を今風にアレンジして来たとのこと。このあたり、単に強いだけの現代っ子ではなく、何か底知れぬ実力を持った「真の王者」みたいな印象すら感じます。
王位獲得が掛かる4戦目は、8月19日、20日に福岡で開催されるそうで、仮にこの勝負に勝って新王位となると、棋聖・王位の「二冠」となり、規定により八段に昇格するそう。この時に、まずは羽生九段がもっている「最年少二冠獲得記録(21歳11ヶ月)」を破り、さらに二冠獲得で八段へ昇格するので、そうなると加藤一二三九段が持つ「最年少八段昇格記録(18歳3ヶ月)」も、それぞれ「18歳1ヶ月」という記録で更新することになるらしい。特に、加藤九段の「最年少八段昇格記録」は、多分破られないだろうと言われてきた記録だけに、今回もし藤井棋聖が記録更新をすれば大変なこと。
でも、1年前の記事ですが、将棋な主な最年少記録が掲載されていて、当時の藤井棋聖の記録も掲載されているんですが、結構更新出来ない記録もあり、それらは今の所全て加藤九段が持つ記録というのも面白いし凄い。今では、バラエティ色の強い加藤九段ですが、その実績を見たら、もう「天才」と言うしか無いですよね。そんな状態は、10代から80代の今まで続けているわけですから。
今回の3戦目では、藤井棋聖が押し気味で進めていて、どうも「これを打ったら勝利確定」という手を間違えて、それは逆にかなり負けに近づく悪手だったけれど、相手の木村王位が気がつかず過ぎてしまい、結果その後藤井棋聖がリカバリーして勝利に持ち込んだ、と言う流れらしい。その、何で藤井棋聖が自ら墓穴を掘るような手を打ったか、師匠の杉本八段が何処かの記事に書いていたんですが、余りに色々な手が見えすぎてしまい、本来取るべき手を見失ってしまうことがあるのでは、みたいな事をいってらしたんですね。前回の棋聖戦では「AIを超える」みたいな事も言われましたが、AIとは異なる思考過程というか、無意識のデータ処理が頭の中でぐるぐる回っているんだなぁと実感するコメント。対戦相手の木村王位は、昨年最年長王位獲得記録を作った人だけに、なんとか頑張って欲しいところですが、仮に4戦目をどちらが取ろうと、凄く面白い勝負になるんじゃ無いだろうか。そんな気がします。
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