2021年3月31日

生理の貧困

今朝のNHK朝のニュースでも取り上げられていた「生理の貧困」の話。海外での事例紹介をしていたんですが、最近ではコロナ禍での経済的な理由から日本でも聞かれるようになった言葉の一つ。男性である自分には全く知らない氏体験出来ない事柄な訳で、こうやって言われてみて初めて「なるほど」と知る事は出来るけれど、本質までは中々理解するところまではいっていないだろうなあ。 

人口の半分を占める女性の、さらに一定年齢の女性が殆ど毎月経験する事なので、何となくそれなりに対策されているのかなと漠然と思っていました。例えにするのは失礼かもしれないけれど、生理用品の購入というのは、例えば指絆創膏を購入するとか、最近で言えば不織布マスクを購入するような感じで可能なのかなと言う程度の理解。実際、スーパーとかドラッグストアへ買い物に行って、一寸知らない配列のお店に入ったりすると、その列一面が女性用の生理用品や関連商品の棚だったりして、慌てて別の場所へ移動することも。それだけ男性にとっては馴染みの無い、ある意味触れてはいけないような部分にも感じる位。

だからこそ、その生理用品の価格が結構すると聞いて、これもビックリ。検索すれば、何々が幾らと表示されますが、どれだけ物をどれだけの量どれだけの期間使用するかも分からないので、表示される価格がどの程度なのかも分からないけれど、仮に数百円程度だとしても、それが毎月何十年も続くとなると、かなりの支出になりますよね。気になったので調べてみたら、軽減税率の対象外なんですね。そう言えば、軽減税率の対象商品を決めるときに、こんなニュースを聞いたことを思い出しました。そう言う意味では、決して最近始まった話ではなくて、結構以前から言われてきた話なんですよね。となると、幾ら直接は関係ない男性である自分としても、それなりに耳に入ってきていてもおかしくないわけで、そう言う記憶が無いと言う事は、これまでは世間の対応も冷ややかなところが有ったと言う事なんだろうか。

最近は、ジェンダーギャップの話が花盛りで、勿論中には理解出来るし解決するべき内容のものも多いけれど、それを錦の御旗にして過剰に騒いでいるだけのように感じる事案も多く見られます。それに対して、この「生理の貧困」は、ジェンダーギャップの一つではあるけれど、共通の課題として解決するべき事案だと思う。でも、これまでそんなに大きく扱われていなかったと感じるのは何故だろうか。決して自分が鈍感だったとは思わないのだけれど。軽減税率適用どころか、準医薬品扱いくらいで消費税適用外でもいいんじゃ無いだろうか。あるいは、保険適用にしても良いんじゃ無い。少なくとも無収入であろう学生とか、一定の収入以下の場合には無料支給する位のことはしてもいいきがする。女性のための支援として、かつ多分直ぐに実現出来てしかもその恩恵は大きい案件として、ジェンダーギャップやら女性の地位向上を訴える人達は、今からでも良いから最優先課題として取り上げて推進するべき何じゃ無いかと、男性の私でも感じるのですが当事者の人達の考えはどうなんだろうか。色々な課題が残っているとは思うけれど、直ぐにできることは先ず解決していくというのも、問題解決では重要な手法だと思う。

総務省の宴会

厚労省の老健局の職員23名が、深夜にまで及ぶ宴会をしていた件、部局自体は違うんでしょうけど、「厚労省」として新型コロナウイルス対策の先頭に立つべき省庁の職員が、幾ら緊急非常事態宣言が解除された後(3日後)とはいえ、23名もの大人数で深夜近くまで居酒屋で「3密」回避すること無く集まったことは、非難されて当然の話。主催者の課長は更迭されて、その他参加者にも訓告や注意などが与えられたらしいけれど、所属部門、参加人数、宴会時間が与えたインパクトはおおきいことに変わりありません。

報道されている記事を読むと、異動する人の送別会を兼ねて、厳しい国会対策の慰労も兼ねた集まりだったらしいけれど、その気持ちは理解出来るけれど、今やることじゃ無いでしょう。しかも、そうで無くても注目される厚労省の所属なんだから、通常以上に注意するべき立場なんだから。まぁ、早速野党はこの件で批判を強めていて、それは当然だとは感じる一方で、

「『大変だ、過重労働だ』といって午前0時まで宴会している。(官僚の過重労働について)『野党が追及するから』というが、真っ赤なうそだ」

というのは言い過ぎでしょう。というか、自分達の事を棚上げてこういうことを言う資格は無いと思う。功労書の宴会の最大の罪は、こういう言い訳の理由を与えてしまったことかもしれませんね。 

ところで不思議なのは、この件を伝える東洋経済の記事とその中で使用されている写真。記事の内容や写真の無いようを見ていると、記事を書いた記者と写真撮影した記者、少なくとも二人はその場にいて宴会の様子を見ていたみたい。となると、この二人もある意味深夜宴会の「同罪」にはならないのだろうか。いゃ、こちらは取材活動だから問題無いという理由なんだろうけど、でもそれが許されるなら「取材名目」で違法行為だろうと何でも出来る事になってしまう。よく被災地などでメディアが入って、その場で救助とか出来る立場にいても取材優先で手を出さないことを批判されます。メディアにはメディアとしての言い分はあるんだろうけど、その塩梅というか人の生死がかかっているときにカメラを回していたり、取材メモを取ることはどうなんだろうか、いつも疑問に感じるところではありますよね。さらに、彼らは何らかの方法を使ってこの宴会の件を知り、お店に滞在していたことになります。となると、誰からのリークなのか。厚労省内のこの件を知る第三者か参加者自身のリークなら、まだ厚労省としての自浄作用が期待出来るから良いのだけれど、例えばお店からのタレコミとすると、それはお店の信用にも関わる話になってしまう。今回は、23時迄空いているお店をわざわざ探して予約したらしいけれど、そうなるといつものお店では無いので、その辺の信頼関係は元々無かったのかもしれないけれど、それでもお店としての信義には疑問が生まれてきます。ところで、記事では「時短要請したがって21時で店を閉める」と書かれているけれど、報道などでは予め23時迄開いてる店を予約したと言う内容もあり、この点は矛盾しています。この行為自体は決して誉められたことでは無いけれど、少なくとも23時迄空いているお店を探して、23時迄開催していたなら、その点に関して予定通りという事になりますからね。まぁ、その場合でも23名の密状態にマスクなし会食、そして23時過ぎまでの宴会は許されないと思うけれど。

今回の報道に関しても、先日の総務省の盗撮みたいなもので、その取材姿勢には個人的に疑問を感じるけれど、逆に言えば公人・私人関係無く、今はこの手の「常時録画・録音」されていることを認識しないといけないのかも。あおり運転等でよく利用される、ドライブレコーダーの映像なんかその最たるものだし、SNSに何気なく掲載された画像や映像から、大きな事件とか秘密にしていたことがばれてしまうことも、ある意味同じ事だと思う。以前も書いたけれど、スパイ小説じゃ無いが回りにノイズを発生させたり、場合によってはカメラには写るような光りや光線を回りに発散させて映像や写真もジャミングする事が、ある意味「マナー」の一つになる時代が来るかも。そう言う疑問は感じるけれど、今回の件に関しては100%言い訳できないわけで、関係者には厳しい対応をするべき。そして、それは厚労書の職員だからと言う事だけで無く、今の時期はそう言う行為が制限を受けるという事なんだから、一般の場合でも同様に厳しい対応をする理由付けにもなると思うんですよね。それだけが、今回の件に関して唯一貢献できることじゃ無いだろうか。

一太郎禁止

相次ぐ法案ミスの対策として、省庁の中で使用されているジャストシステムのワープロソフト「一太郎」を使用禁止にして、Microsoftの「Word」に統一するようお達しが出たと言うニュース。 その意図は理解するものの、根本原因はそこじゃ無いだろうと、小一時間は突っ込みたい気もします。

一太郎とWordが併用されている理由は幾つかあるとは思うんですが、もともと英文用文章作成ソフトであるWordが、初期の頃は(今でも?)日本語編集に制限や不得手な部分があり、そこに一太郎として「日本語のワープロ」として存在感がありました。ただ、猫も杓子も「Word/Excel/PowerPoint」の時代が少し前にあり、その時から一太郎も徐々に置き換わっていったんですよね。昔は、それぞれのソフトが生成する文章ファイルのフォーマットが異なっていたので、それ用のソフトがないと利用出来ない時代もあったけれど、RichTextにしたり、互換性を維持しつつ他アプリのフォーマット対応をしたりと各社の努力もあって、今では殆どのアプリで殆どのファイルが扱えるようになってきています。ただし、100%の互換性を保障しているわけでは無いので、どうしても他フォーマットファイルを読み込むと、段組とか段落とか微妙にずれるんですよね。それがあるから、提出用フォーマットを指定する事もまだまだありますし。だからこそ、日本語中心の法曹界などでは、未だに一太郎がメジャーらしい。確かに、日本語の縦書きの時には、単に縦に文章が書けるだけで無く、段落付けとかスペース設定とか、横書き文化のワープロソフトとは一寸違う要素が要求されますし、そういう部分はWordではまだまだ物足りないのも事実。

最近では仕事でMicrosoft365が会社指定アプリとなり、以前は個人的に使用していた一太郎も、ライセンス更新やバージョンアップすることも無くずつと塩漬けのまま。私の場合は、英文文書の作成の方が多いことも有り、そう言う意味では一太郎よりはWordの方が有利ですし、相手から送られてくるのは大体はWordですし。また、以前はちょっとしたメモみたいなものでもワープロで文書ファイルを作成して提出していたりしましたが、今はWeb上で処理されることも多くなりましたから、そう言う必要性もかなり減ってきています。そう言う意味では、「一太郎 vs Word」と言うよりも、「ワープロ vs オンライン」みたいな構図になってきてもいます。作成機会が減れば、当然そこに占めるアプリの種類も限定されてくるでしょうし、そうなるとメジャー所が有利になるのが市場原理なんでしょうね。実は、私は仕事でずっとタグ形式の文章作成ソフト(LaTexでは無いけれど、あんな感じのソフト)を使用していたので、そっちでの文章作成の方がいまだに得意。だから、この記事なんかでも入力用のエディター画面でちょっと変な具合に段組や段落が崩れると、HTML画面に切り替えて直接タグを弄って修正した方が速かったりします(笑)。まぁ、仕事や環境によって、向き不向きはあるし、目的に一番あったソフトを使えば良いのだけれど、コストや繁雑さ等の理由から、一つの目的のために複数の同種のソフトを使い分けることは中々難しい。

閑話休題。元々の法案ミスの話も複数の要因が有るわけで、本当に問題で修正するべき本案本文のミスは全体の中でも僅かで、その多くは本文以外の部分であったり、中には文章の先頭が一段下がっているだけという、内容の問題では無く見た目の不統一だったりと、わざわざその場で修正して再提出することが必要なのか疑問を感じるものも。内容に変更が加わるもので無い、そう言うコスメティックなものに関しては、「最終版では〇〇を××に形成修正したものを正本とする事を条件に承認する」みたいな形で、そのまま内容を審議すれば良いだけのことだと思う。あるいは、一般の書籍や辞書でも誤記や誤植があっても、よほどの事が無い限りその場で修正せず、正誤表を作成して対応するとか、次回改定時に対応しているわけで、それに類する対応でいいんじゃ無いだろうか。流石に法案だと「字改定」が何時あるか不定だから、正誤表対応が現実的かな。本体に対して、「どれどれの正誤表を参照」みたいな文章を最後に入れて、その正誤表の部分を適時更新していけば必要十分だと思う。ただし、それは法案本文以外の部分に関してのみと制限する、と。単にその場凌ぎの対応では無く、現実的で効果的な対策を考えるべきだと思う。

2021年3月30日

AMC Leg#10: HND-OKA/-HND

週の初め月曜日なんですが、所用のために朝から空港へ向かう朝。前日夜は、台風並みの大嵐となり、「新幹線止まるかな、フライトキャンセルになら無いかな」と不安な一夜を過ごしましたが、一夜明けてみると暖かくて「昨日の嵐は何だった」と思うような状態。 

浜松駅に到着すると、学校が休みに入ったからでしょうか、いつもよりも家族連れが目立ち混雑もしている様子。実際新幹線に乗車してみると、これまでのように一車両に数名という状態では無く、横一列はどこか埋まっているような状態で、半分くらいは埋まっている様子。品川駅に到着しても、以前よりは朝のラッシュ時間帯の人出は増えている印象です。勿論、コロナ禍以前の混雑具合に比べれば「随分空いている」状態ではありますが。

空港に到着すると、ラウンジによるには微妙な時間。まぁ、直ぐに出てくるのであれば前回同様直接ゲートに行きましょうと決めて、保安検査場もDiamondメンバー用ではなく、保安検査場Bを利用して制限区域内に入りました。これは、実は出発便のゲーが、キタサテライの突端53番ゲートと言う事も有りました。ゲートまでの移動が長いですからね。ゲートに到着すると、丁度事前改札が始まるくらいのタイミングでした。

1) HND 09:35 - OKA 12:25 (NH995)

最初のグループ1の搭乗が始まったのが定刻位でしたが、この日は乗客が多いのか後方座席のグループ1から3迄の搭乗に時間が掛かっています。自分のグループ6(最後)の搭乗開始は、出発時刻の5~6分位まえで、殆ど最後の乗客状態。その後出発時刻少し前にドアクローズとなり、プッシュバック後暫くしてD滑走路のRW05へと移動開始となりました。いつもよりは誘導路移動のスピードが少しゆっくりに感じたんですが、10分位してD滑走路に到着。今回は先行機も無く、RW05の離陸ポイントに誘導路から入り正対すると、直ぐに離陸開始となりました。

この日も季節風がそんなに強くないのか、フライト時間は2時間11分とどちらかと言えば短めの予定。離陸したのが10:00少し前だったので、到着は定刻の12:25に対して結構早着になりそうです。この日は、そこそこ乗客は搭乗していたんですが、ラッキーなことに私の隣は空席。実はドアクローズ前にCAさんが挨拶に来られたときに、すっと顔を近づけて「ごにょごにょ」と言ったのですが、聞き取れなくて「えっ?」と聞き返したら、もう少し大きな声で「お隣の席は、多分空席だと思いますので」との事。一瞬、なんと返事をしたら良いか迷いましたが「あぁ、ありがとうございます」と取りあえず返事しときましたが、大体こんな時は最後の最後にアップグレードかけた人が後から移動してきたりするもんなんですよ。それでも幸運なことに、ドアクローズしてタクシングが始まっても空席のままでしたので、フライト中は食事の時に荷物を一寸置いたり、USB電源(この日の使用機材は国際線用のB787でした)を拝借したりと、有効活用させて貰いました。

それでも10分位は早めに到着するかなと期待していたんですが、途中予想外に向かい風があったのか、ゲートの空きの問題もあるから時間調整したのか、第2滑走路のRW18Rに着陸したのは予想よりもちょっと遅い12:13頃。ここからターミナルビルに移動をするのですが、この移動スピードもゆっくりに感じられました。結局35番ゲートに入ったのは、殆ど定刻位の時間になりました。外に出ると、前回同様「暑い」と感じる位の天候。前回は冬用のアウターでしたが、今回は浜松も都内も暖かい予報だったので、ブレザージャケットで済ませましたが、その上着を羽織っていると汗をかくような感じでした。その後一旦外に出て所用と昼食を済ませると、制限区域に入りラウンジで一服です。

2) OKA 14:35 - HND 17:00 (NH468)

ラウンジは、前回よりは空いている感じで、先ずは自分の席を確保するとパソコンを立ち上げてメールの確認。その後搭乗開始時刻となったので、ラウンジから32番ゲートへ向かいます。

ゲート前は予想以上に混雑していて、どうも学生さんの団体さんとかの利用もあるみたい。そう言えば空港ターミナルビル内も、卒業旅行なのか学生風のグループが数多く見受けられました。私は、今回はグループ4(前方窓際)だったのですが、その一つ前グループ3の搭乗時間が結構な額続きました。結局搭乗開始は定刻通り始まり、ドアクローズも定刻時。暫くしてプッシュバックが始まり反転すると、第1滑走路のRW18Lに向かいます。滑走路に入ると直ぐに離陸開始となり、離陸したのは10分後の14:45でした。この時にフライトタイムが02:03と表示されたんですが、風が強ければ2時間を切るので、やはり風が無いんでしょうね。

帰りは何か疲れが出てしまい、食事も断り水平飛行に入ると直ぐにウトウトしていたんですが、気がついたらもう遠州灘沖から伊豆半島近くまで来ていてビックリ。しかも、この時点でまだ16:00ちょっと過ぎ位でずいぶんな早着になりそうだなと思ったんですが、ここからがちょっと長かった。

最初は房総半島のまん中当たりを北上していたので、「あぁ、C滑走路のRW34R狙いかな」と思ってエアショーを見ていました。ところがそのまま北上は止まらず、千葉市の横を通過したくらいで左旋回を始めたので、今度は「B滑走路のRW22狙いかな」と思っていました。ところが、西に機首を向けて移動を始めても中々旋回が始まらず、結局B滑走路も通り過ぎたところで、「あぁ、新進入路か」と納得。埼玉県上空まで移動したところで、やっと羽田空港に向けて機首が定まります。

ここから、A滑走路のRW16RとC滑走路のRW16Lどちらを狙うのか気になり出します。RW16Rだと、着陸後ターミナルまでの移動時間が長く掛かりそうで、折角早めに到着しそうなのにそれが無駄になってしまいます。地図を見ていると、東側に寄っている風に見えるので「どうかRW16Lに降りますように」と祈りながら待っていると、その祈りが通じたのかRW16Lに着陸。ぐるっと遠回りのアプローチでしたが、この時点でまだ定刻の15分位前でした。

直ぐに誘導路に離脱して、少し戻る感じで第2ターミナルに向かうと、65番ゲートに入ったのは、まだ定刻の10分位前。65番ゲートは、出口に一番近いゲートでもあるので、予定よりも随分早く空港を出て、品川駅に戻る事が出来ました。

これで、今月末に追加される40,000PPと、今回のフライト分が2倍加算されると、来期のDiamond確定となります。今年は予想外のキャンペーン・プロモーションが有り随分早い確定になりましたが、まだまだ飛ぶ予定は入っているんですよねぇ... さてどうしようか。(続く...)

陰性証明アプリ


ANAがNY便で、スマホを利用した新型コロナウイルスの陰性証明の実証実験を始めたという記事。 ANA独自のものでは無く、グローバルに展開されている物で、アメリカでもUA、JetBlue、Hawaiianも参加しているので、渡米時にも有利な対策になりそう。

この証明、少なくとも出国時には「陰性」で会った事を示すだけではあるので、別途ワクチン接種やマスク・手洗いなどの対策は必要だけれど、今のように全く往来ができない状態がこれで少しでも融通が利くようになれば良いのだけれど。日本が「第四波襲来」と騒いでいるけれど、その何倍もの観戦者や死者をだしているアメリカがロックダウンを解いて、以前のような社会生活に戻ろうとしているちぐはぐな状態がまずは適正化されないと、このアプリも使いづらいかもしれませんね。

問題点が指摘されている日本の追跡アプリCOCOAですが、あれとリンクしてこう言う陰性証明とか、ワクチンの接種記録とかもまとめて管理出来るようになれば、国内移動の追跡や濃厚接触が疑われたときのリスク判定なんかにも役立ちそう。API見たな物を用意して、各国独自の追跡アプリに取り込んで使用出来るようになれば、国際的な共通認証みたいな形で利用できないだろうか。

新型コロナウイルスの感染拡大が始まって、もう一年以上が過ぎたわけですが、一年程前の「未知のウイルス」的不安は大きく減ったものの、決定的な対策と撲滅度合いがまだ不十分で社会が不安な状態にあることは、1年前とある意味変わらないかも。只問題なのは、1年前はそれでも未知のものに対しての怯えみたいなものがあって、みんなそれなりに真剣に対応していたと思うのですが、今はその対応疲れというか「慣れ」みたいなものが、対策に緩みを与えている気がします。そうなると、こう言うアプリが登場しても、それが免罪符になって何でも可能みたいな「都合の良い勘違い」が多発して、それが逆に感染拡大を誘発しそう。まだまだ道のりは長いけれど、もう暫く我慢して基本対策を続けることが、一番の特効薬かもしれない。

2021年3月29日

眠れない夜

「眠れない夜」と聞いて、「泉谷しげる」と即答できるのは、多分1950年台生まれの人でしょう(笑)。いゃぁ、昨日の夜は寝られませんでした。昨日は、全国的に天候が荒れると予報が出ていましたが、浜松の場合は夕方になるまでは曇り空ではあったけれど、そんなに悪い天候ではありませんでした。所が、夜になると段々と雨足が酷くなり、夜の9時頃からかなぁ、雨の音が台風並みに感じられるような状態に。

それでも、夜の内に収まるだろうと、少し早めにベッドに入って、ウトウトしたと思ったらいきなりスマホが大音量で鳴り出して飛び起きました。近くの川が氾濫するかもと言う事で、緊急警報が浜松市から発せられたんですね。スマホ二台あるから、1秒位の時差でいきなりの二重奏。これが、15分間隔くらいで3回ほどもう日付も変わろうかという頃に続きました。

勿論、警報は大切。自分の所は、実はその警報の対象となった川が氾濫したとしても、多分影響は殆ど無い場所なので、過去も同様の事は何度も起きていますが、取りあえずは強風とかで自宅が壊れたりしない限りは、その警報自体は無視していました。本当ならば、もっと賢く警報は出して欲しいのですが、中々今の技術でもそこまでは無理。せめて、2回目以降はキャンセルできるか、警報はミュートして着信だけにしてくれるとか、そう言うオプションが欲しいなと、日付けが変わってから何度目かのベッドに入りつつ切に感じました。

で、朝起きて今朝外を見ると、もう快晴のしかも「暖かい」朝。強風と豪雨で空気が清浄化されたのか、花粉も感じられないし、深呼吸すると空気も何か新鮮な気がするくらい。 昨日警報は何だったのかと問いただしたいくらいですが、自然災害という物は実際に遭遇すれば文句を言いたくなるし、遭遇しなくても文句を言い抱くなるという、相反する事象。次回も、今回と同じように何事も無く、暖かな朝が来るとは限りませんからね。それだけは忘れないようにしないと。しかし、何度も寝入りばなを起こされて、今朝はいつも以上に眠いです。今日は仕事になるだろうか...

世界の中心は我に有り

昨日のNHKの番組「日曜討論会」での、立憲民主党・安住淳国対委員長の発言ですが、もう「世界は自分達中心に回っている」とでも思っているのだろうかと思うくらいの独善的な発言。

「(官僚の)過重労働は国会議員の質問(通告)が遅いからというのは陳腐な話だ。官僚をあまり美化してはいけない」

 相次ぐ法案文書の作成ミスを想定しての発言なんだろうけど、荒れだって結局は人出が足りないところにコロナ禍対策などの重要作業が山積みになり、そこにまた法案作成等の業務が集中。さらに、河野大臣の肝いりでサービス残業が事実上禁止されて作業時間も減らされてしまい、結果的にミスが発生している、と言う構図らしい。自分達も以前会社組織の効率化とか、業績符牒による人員カットなど経験していて、でも開発作業自体は以前よりも厳しくなるという経験をしているので、何となく官僚の皆さんの苦労は分かる気がする。

一般企業であれば、それまで社員がやっていた仕事を、アウトソーシングするとか、非正規社員に置き換えて人員コストを下げるという方法が可能。でも難しい国家試験を合格して初めて手を付けることができる、色々な意味で「難しい仕事」を、単にコストやリソースの問題で外注したりとか、非正規社員を雇い入れてリソース不足を解消するというわけにはいかないでしょう。それは自分達の開発の仕事でも同じで、完全にOEM/ODMビジネスをするなら別だけれど、自社開発する上で可能なところをアウトソーシングするけれど、コア部分は自分達が握らないといけないのと同じ話。結果、官僚一人当たりの作業量は増えるばかりで、そこにヒューマンエラーが増加していくことも明らかな話。

安住氏の発言は、物理的にオーバーフローしている状態の解決策として、「泣き言を言わずに集中すれば解決出来る」という、精神論を言っているだけの話で、事の本質を全く理解していないか、知っていても知らない振りをしているとしか思えない発言だと思う。この人、元NHKの記者ということで、それなりに人生経験も社会経験もしていると思うんだけれど、以前も新聞記事に〇とか×とか赤字で入れて、外に張り出して顰蹙を買ったりしたけれど、何か子供じみているところが感じられる。本輪と言えば、自分達の政権時代に「無駄排除」と言いつつ、官僚の削減を進めたのは旧民主党政権だったわけで、その付けが今になってきているとも言えるのでは。

以前は私も、無駄は排除して効率化を進めれば、より高品質の製品がより低コストで開発製造出来ると思っていましたが、実際に自分がその場に入って仕事をしていると、確かに一定の効率化は必要だけれど、時には「無駄」と思える部分が重要な役割を持っていたり、そこから生まれる余裕が全体に対するバッファーになっていたりという事も。今回の場合も、まずは最低限のルールで有る、質問通告時刻の遵守と、必要十分な質問内容を事前に提供する事を徹底するべきで、それなのにまだ問題があるのであれば、次のその原因を追及して改善するべき。大体、質問内容にしても愚にも付かない内容のものも多いわけで、ああいうことを見ていると、実は自分達は思いつき程度の軽さで質問を作成しているので、官僚にしてもその程度の作業量で対応出来ると勝手に解釈しているんじゃ無いだろうか。そう言う意味では、国会議員、特に一部野党議員を余り美化しては行けないと思う。

Four Points by Sheraton Nagoya Centrair

BONVOY系8滞在目(13-15泊目+25泊+12泊) は、ワーケーションを兼ねて一月振りのFour Points by Sheraton Nagoya Centrair。予約したときのレートが1万円を切る値段だったので、セントレアも飛行機そんなに飛んでいないし空いているのかなと思ったら、結構館内は混雑していました。特に駐車場が満杯で、少々困りました。ホテル前の駐車スペースは10台分程度しかなくて、いつも埋まっているため、隣接しているTimesの駐車場を利用したんですが、ここも満車だったんですよね。こんなの初めてです。

特に変わったことも無く、ホテルで仕事をしつつ、気分手感でセントレアで少ないながらも飛来してくる飛行機を見て癒しに(笑)。そうそう、27日の夜にはホテルのイベントがあり(アースディだったかな)ましたが、仕事のZoomとかあって残念ながら不参加。まぁ、そんなもんです。

2倍ポイントのキャンペーンも有り、この滞在で早くも年間50泊(実際の宿泊数は15泊なんですが...)を超えて、来年度のBONVOY Platinumが確定。今年は75泊を超えて、2年振りのBONVOY Titanium復帰なるかも。来年度のステータスもですが、そろそろLifetime Platinumのトータル600泊が遠くに見えてきたので、それも一寸目指したいですね。今年後半も、また2倍ポイントキャンペーンとかやってくれないだろうか(笑)。

2021年3月28日

ノートパソコンは〇〇が命


一寸前の記事なんですが、ネットで話題に(オモチャに?)なっていた、「ノートパソコンはCPUが命、選び方を徹底解説」 なる記事。失礼ながら「ノートパソコンはCPUが命」と言っちゃう当たりで、何か先が見えるような気がする。で、途中まで読んでから、「あれ、これって[PR] 記事?」と疑問が浮かんできました。でも、タイトルにもどこにもそんなシンボルは無い。ところが、3ページのうち最後の1ページは自著のコマーシャル、それもパソコン選択とは関係無い経理の話で、その分量は全体の半分くらいあるのですが。

ここからは、記事の筆者に代わって真面目にノートパソコンの命を考えることに(笑)。デスクトップ機ではなく、ノートブックパソコンとあえて言う以上、移動して使用する事が前提になると考えて良いでしょう。そうなると、サイズ特に重さに関しては、選択する上で重要になるでしょうね。私は、以前は14インチのThinkPad X1 CarbonやThinkPad T470sを使用して居ましたが、新幹線の中では14インチクラスは少し大きいのと、やはり1.3kg位では「重い」と感じる事が多くて、今回はThinkPad X13に変更しましたが、今の所その点に関しては良かったと思います。次に気にするのが、I/O関係、特にUSBのタイプと数、そして画面解像度かな。最近のノートパソコンは、昔と違ってポート類が減らされていますが、USBがあれば取りあえず何とかなります。で、出来れば、今の所汎用性が高いType-Aの3.xならベスト。Type-Cでも良いけれど、まだアクセサリー類は少し高めだし、二つあれば良いけれど、一つの場合はPD (Power Delivery)タイプを選ばないといけないし。このあたりは、自分の仕事内容によって多少は変わるかもしれないけれど、私はUSBを一番気にします。HDMI/DisplayPortは、最近はリモート会議が増えていることもあるので無くても良いし(ネットワーク経由で表示出来るし)、Ethernet Portもあれば嬉しいけれど、ドングル使うならWi-Fiでもなんとかなるし。

気になるCPUはどうかというと、以前はi7の最上位を選んだものですが、最近だとバッテリー動作時間とか考えると、無駄に上位モデルを選ぶよりは、i5当たりでも十分ではないかと。勿論、グラフィックとか動画系は潤沢なリソースが必要だけれど、通常のビジネス用ならそんなに気にしなくても良いと思う。それよりは、メモリーを8GBよりは16GBにするべきだと思うし、HDDよりはSSD、SSDでもより高速のものにするべきだと思う。さらに言えば、SSDのサイズは最低でも512GBが必要ですね。幾らネットワークドライブにファイルを置くとか言っても、OS関係のあんな事やこんな事で、あっと言う間に100GBや200GB位は膨張しますからね。だから、CPU/メモリー/SSDのどれを選ぶかと言われたら、メモリーが8GBなら16GBにする事を最優先するし、16GB以上あるならより高速で大容量のSSDを選ぶことを優先すると思う。ビデオは、最近はCPU内蔵ビデオで十分だと思うし、よほどの事が無い限りは外付け(Discrete)タイプは不要だと思う。よほど動画ぐるぐるとかするので無ければ、内蔵GPUで十分だと思う。

結局一番重要なのは、ノートパソコンを持ち歩く時間や、それを使用する場所で、そのノートパソコンが「荷物」として邪魔にならないのかという事だと思うなぁ。移動時間の多い場合は、12~14インチクラスの軽量タイプが良いと思うし、そんなに移動時間は長くないけれど出先でのしよう時間が長いのであれば、15インチ以上の機能充実タイプでも良いと思う。それは、サイズが大きくなるとバッテリー消費も多くなるから、バッテリー駆動時間も短くなるので、ACアダプター利用が前提になりますし。ところで、記事の2ページ目最後でOffice製品に言及しているんですが、

今は、MicroSoft365という、月額1300円ほどで使えるサービスがあります。

と、スペルミスしているところで、この記事の信憑性が判断出来る気がする。 

Hilton Amex Premium Cardが来た

申し込んでいたHilton American Express Premium Cardが届きました。正確には「受け取ってきました」かな。このカード、「本人限定受取郵便物」という方法で送られてきていて、これ最初に郵便局から「これこれの郵便物が届いていますよ」という封書が送られてきて、その中の指示に従って受取日を指定して受け取るか、郵便局へ受取に行かないといけないもの。しかも受け取るときの日時指定は、電話かFAX(!)しか受け付けていないと言う徹底ぶり。「本人限定受取」だから、それだけ本人確認が厳しいと言う事なんでしょうけど、受け取る方は結構大変です。まぁ、今回は二回目の経験で要領は分かっているので良いけれど、最初にこれを受け取ったときには正直ビックリしました。

で、その通知の封書は、水曜日に届いたんですが、平日に配送の電話をするよりは自分で受け取った方が自分的には簡単なので、昨日郵便局まで行って受け取ってきたわけです。帰宅して先ずはカードを確認。特にデザインはよくも悪くも無いけれど、カードの表面にHONORS会員番号が刻印されているのにはビックリしました。あと、「会員資格取得年」が「(20)18年」ってどうしてだろうか。「18年間」なら、まぁそうだろうなぁと思うけれど、「2018年以来」という意味だとすると、理由が分からない。調べてみたんですが、今も保持しているMizuho Amex Platinum Cardの利用開始が2018年からで、これが参照されているのだろうか。でも、その前2010年から2014年まで、プロパーのAmex Gold Cardを保持していたのに、それは無かったことに?

その、Mizuho Amexの履歴があるからか、有効期限は2026年まで5年間最初から設定されていました。果たして、そこまで保持しているかは不明だけれど(笑)。取りあえずAmexのサイトにアクセスして、このカードを登録し、4桁の認証番号と、銀行口座を設定して、事前の準備は完了。ただし、何処かで一度利用してActivateしないと、暗証番号は使えないのが面倒。取りあえず、明日からは外出時には持参して、先ずはこのカードに決済を集中させて、12月31日までに200万円以上利用して、来年度のDiamond Memberを獲得しないと。取りあえずは、UA/ANAの航空券代を集約する予定ですが、BONVOYの宿泊料をこのカードで精算したら顰蹙かなぁ(笑)。

2021年3月27日

互換性が譲れない部分


PCWatch、山田祥平氏のコラムから、当たり前になりつつあるChromebookの世界観について。 私も昨年Chromebookを購入して、新しい気付きなども有り、以前持っていたChromebookに対しての偏見というか誤解を訂正したんですが、実はここ一月ほどは余り出番がありませんでした。外に出る機会はそれなりにあったんですが、仕事絡みで会った事もあり、オフィスマシンのThinkPad X13 Gen1持参ででていましたから、Chromebook "Duet"君は、自宅でお留守番。自宅では、もっぱらKindle Readerとして本体のみ活躍する一ヶ月でした。

そんな中、一昨日一寸外出した時に、オフィスマシンを持参するほどでも無く、でも一寸仕事のメールチェックはiPhone8のOutlookアプリではなく、もう少しちゃんとした状態で準備したいという事もあり、一月振りにDuet君持参で外出。出先から、メールチェックや返信等軽く作業をしたんですが、そこで感じたのが山田氏が最後に書いているキーバインドの問題(課題?)。Duet君のキーアサインやIMEがWindows PCと異なる事に関しては、以前も不満として上げているんですが、頻繁に使っている間は何となく体の方も慣れているので、それなりに自然に対応出来ます。所が今回、久しぶりにChromebookのキーボードを使ってみたところ、その「慣れ」が薄れてしまい戸惑いが多発。一番顕著なのは、変形配列されているキーボード右側の部分へのアクセスで、ミスタイプが頻発します。自宅でも、デスクトップ機は標準ピッチのキーボードで、その横に並べて使用して居るX13 Gen1は右側端が少し変形気味の配置。そしてDuet君は、その右端部分がさらに変形(圧縮)されていて、しかも頻繁に使う"Delete"キーなどが省略されていたりするから、もう大変です。

それと、これは自分固有の問題なんですが、ポインティングデバイスとして、デスクトップ機のキーボードでもオフィスマシンのキーボードでも、TrackPointを使用して居るので、それが無いDuet君での入力作業は、正直苦痛です。つい、両手の人差し指がキーボードのG/Hキーの当たりをウロウロしてしう(笑)。そのキーボード部分ですが、コラムでも書かれているように磁石で本体とくっついて、その時に両方のボゴピンが接触してキー入力の信号が本体に送られたり、本体からキーボードへ電力供給されるようになります。この接触部分が、時々甘いというか少し連れる事があって、見た目は合体しているのにキー入力出来ない状態になることがあります。よく見ると、磁石での接触部分に微妙な筋というか割れ目みたいなものが見えるときにそうなっていて、どうも変な状態でくっつくと、ボゴピンの接触不良を起こすみたい。一度外して、もう一度合体させると解決しますが、磁石が強力なので近づいていくと、「ビュン!」と急にはまるのでその時にはちゃんと接触しているのかどうかよく分からない。コネクターのように、両方の端子を合わせて「ガチャッ!」と填め込む方式なら接触不良は起きにくいのだろうけど、そうするとデタッチャブルキーボードの利便性が失われますし。悩ましいところですね。

さらに言えば、以前も指摘していますが、クラムシェルモード(PCみたいな使い方の時)と、キーボードを外したタブレットモードで、動作モードが変わるのも何とかして欲しいですよね。少なくとも、タブレットモードになったときにも、クラムシェルモードでの動作と同じ挙動にする、みたいな設定が欲しい。クラムシェルモードの時には、ウィンドウがタイル表示されていたのが、タブレットモードになるといきなり全画面になり、アプリの切替方法が変わってしまうのは煩わしい。そういう使い方をしたいときも勿論あるんですが、クラムシェルモードの使用感を維持したいときもあるわけで、その選択肢は残して欲しいなぁ。それだけでも、自分のようにPCから貼ってきた人間には、親和性が増すと思うのだけれど。IMEもそうだし、そう言うアプリの挙動など、ChromeOSとWindows OSの違いは理解するんですが、だからこそ一定の互換性を提供することで、Chromebookへの移行も進むと思うのですが。Androidの発展系という履歴も分かるけれど、Android OSからChrome OSと変わったのだから、その方向性は少し変化しても怒られないと思うんですよね。それって、ユーザーにとって重要な要素だと思う。

マイルで暮らす


何か夢のような言葉「マイルで生活出来る世界」(笑)。 マイルを貯めて、マイルを利用してサービスを受けて、またマイルを貯めてというエコシステムの提案ですが、同様の事は既に幾つも生まれていて、一番大きいのは楽天経済圏だろうか。ANAと同じく交通系だと、JR東日本のSuica経済圏が当たるのかな。その規模や内容に近づくのはかなり厳しい気もするけれど。

Suica経済圏と比べると、やはり利用者数に大きな開きがあることと、駅vs空港の拠点数の違いが大きいですよね。羽田空港のANA利用者数は、ざっと推定しても年間数千万人だろうけど、JR新宿駅の利用者数は一日で数百万人。仮にJR東日本利用者が3割位で50万人/日としても、年間で2億人近くが利用するわけだから、客単価(運賃)は大きく違うけれど、経済効果は駅利用の方が大きいことは確実。そのSuicaだって、当初は中々普及しなくて大変だったわけで、ANAのマイル経済圏はさらに大変だろうなぁ。

ANAの「マイルで生活出来る世界」の絵を見ていると、上半分は今でも関係している分野だからまだ想像も出来るけれど、下半分は現在はやっていないような分野で、そこにANAとしてどう関係していくのか、他企業との協業が忠新南だろうけど、そこにANAらしさをどう盛り込んでいくのだろうか。その中でも、「セカンドライフ」あたりは、就航先で居住先開発することで面白いコンテンツというかビジネスが出来そうな気がします。そのセカンドライフの拠点をマイルを貯めて一定期間毎に移動出来るようにするとか。夏は北海道、冬は沖縄、何て言うことが出来たら面白いかも。

考えてみたら、飛行機に乗るとか旅行をするというのは、「非日常性」を感じることが魅力な訳で、そこに「セカンドライフ」とか「日常性」を取り込んでいくというのは矛盾しているような気もします。まぁ「非日常」とまでいかなくても、いつもとは一寸異なる「日常性の揺らぎ経験」みたいな事で、毎日気がつかないようなちょっとした刺激を受けながら時間が過ぎていくような時間の送り方は、案外贅沢で付加価値の高い物になるかも。そうなると、近距離移動のSuica経済圏よりは、大きく日本国内や海外も含めて移動して環境を変えることが出来る、ANA経済圏としてのセリングポイントになるんでしょうね。私も、可能であれば老後は長く出張で行っていたフロリダで余生を過ごしたいと思っているんだけれど、ANA経済圏に組み込んでくれないだろうか。そうしたら、今以上にANAのマイルを一生懸命貯めるから(笑)。

フォルダブルからローラブル

ITmediaの記事から、中国のスマホメーカーOPPOが開発している、画面が自動的に横にスライドして拡大する「ローラブルスマホ(Roll-able)」の試作機。 現在販売されている製品では、画面を二つ折りにして収納し、使うときは開いて使用する「フォルダブル(Fold-able)」タイプのみですが、この製品は画面の端が「巻き取られ(Roll)」ていて、それをモーターで本体をスライドさせつつ広げると、それに合わせて巻き取られていた画面部分が解かれて広い画面になるという、かなり手の込んだ仕組み。


記事によれば、縮んでいるときには6.7インチ(1175×2529px)の画面が、広げると7.4インチ(1785×2592px)になるそうですが、それだけ聞くとそんなに画面サイズが違わない印象なんだけれど、このスライド部分の幅を見ると、結構大きく広がる感じがします。変わるのは横幅だけだけれど、元の横幅の1.5倍位になるわけですが、記事に含まれる写真を見ると、倍位広くなっている感じがします。

今の所は、途中で止める事は出来ず、縮めた解像度か広げた解像度の二択らしいけれど、これが任意のサイズで仕様出来るようになったら面白いですね。問題は、仕舞うときには縮めたいし、使うときは開きたいだろうから、頻繁に開閉をした場合に、どれくらいバッテリー消費されるのかと、その可動部分(モーター部分)の耐久性が課題なのかな。

少し前だと、この手の液晶関係のギミックは、韓国のLGEとかSamsungのお家芸だったけれど、中国メーカーもどんどん力を付けてきていますね。なんせ開発競争では、韓国以上にスマホメーカーが鎬を削っている世界ですし、その中でもOPPOは以前から技術力のあるメーカーの一つでしたし。中国メーカーが市場を席巻する時も近いか?! 

2021年3月26日

ネットリテラシー以前の話

昨日、聖火リレーが始まり、やっと東京2020の雰囲気も盛り上がってくるのかと思っていたら、ネットでは突然「カナダが東京2020不参加を決定 by BBC News」という話が出てきて大騒ぎに。 「あれ?」と思って元記事を見ると、「2020年3月23日」の日付けが。そう、1年前新型コロナウイルスが爆発的に感染拡大し始めたときのニュースが、何故か1年後の今になって再び誰かが取り上げて、それを現在ニュースだと思ったのか、著名人や反東京2020系の人達、何でもかんでも与党批判に繋げたい人達、みたいな面倒くさい人達が一斉に拡散し始めたのが原因らしい。

先ず、こう言う大きなニュースを聞いたら、大前提はその元ソース(一次ソース)を確認することと、複数の情報ソースを確認することが大前提。元ソースは、BBC Newsで、その報道内容自体は事実なんだけれど、ここで日付けまでちゃんと確認しないと今回みたいな事になりそう。しかもご丁寧なことに、年は1年前なんだけれど、月日は丁度同じくらいだから、うっかりすると気がつかない可能性はありますよね。只その場合は、BBC News以外の、例えばCNNとかそれ以外のメディアも確認して、同じ内容のニュースが扱われているのか位は確認するべき。そこまで確認して、やっと「どうも事実らしい」と認識して、ではその詳細は何だろうと次のステップに移るのだと思うわけです。

「情報」や「データ」は、一般の生活では勿論ですが、自分のような開発の仕事に関わっていると、それがかなりの割合と重要度を占めます。さらにその内容のうち、「Time Stamp」は最重要の要素の一つなわけで、同じ現象であっても、昨日のデータなのか1年前のデータなのかでは、当然その評価も変わってくるもの。印刷媒体の場合は、「第何版何刷」という形で、改訂数や改訂日が分かるけれど、Web媒体になるとそう言う情報が無い場合が多くて、良くても「最新更新日」が記載されているくらい。よく仕様書などでは、改訂履歴を別立てにして詳しく記載する場合がありますが、ああいうことがWeb媒体って何故か少なくて、利用しタイミングで「あれ? これって昔あったっけ?」と疑問に感じることも。少なくとも、「この情報は何時作成されたのか」という作成日時と、「この情報は何時更新されたのか」という更新日時の二つは必須だと思う。

今回の場合、丁度1年前の同時期のしかも旬な話題ということで、よく確認せずに皆さん拡散したと思うけれど、そうで無くてもSNSに寄って情報アクセスと情報拡散の敷居が大きく下がった(と言うか、無くなったというか、マイナスになってないか?)現在、「自分の欲している情報・データを信じる」傾向がどんどん高くなっているし、最もずいと思うのは「自分の欲している情報・データとして(無理矢理でも)解釈する」みたいな、捏造に近いようなケースも普通に出てきていることは問題だと思う。実社会では「マナー、礼儀、常識」みたいなものが、段々と蓄積されていき、成人した頃には一般的な常識的なものを、例えば親とか家族、あるいは回りの人から教えられて身につけるものですが、いきなりデビュー出来てしまうSNSは本人にそう言う気持ちがないとそう言うスキルを身につける間もなく、ネットの荒波にこぎ出してしまう。それがネットの良さ、醍醐味でもあるんだけれど、今回の様な軽率浅はかな事例を見てしまうと、ネットでスキルを蓄積する時間が無いのであれば、せめて実社会での経験を生かすくらいのことを考えろよと言いたいのですが、ああいう人達は実社会でもあんな感じなんでしょうね。

聖火リレー始まる

 


一年延期されたけれど、東京オリンピックの聖火リレーが、福島県のJビレッジからスタート。確か去年の今頃、ギリシャで採火されて日本に到着した数日後にコロナ禍のために一旦中断されたんですよね。まだまだコロナ禍は収まっていないし、大会自体もどの様に実現可能なのか不安定要素も多いけれど、まずはその為の最初の一歩が始まったことは喜びたいですよね。

前回の東京五輪の時、当時は新幹線が開通したばかりで、浜松から東京へ行くのはまだまだ結構大変な時代。それに、国民的なイベントでも会ったので、実際のオリンピック競技を見ることは出来なかったけれど、この全国を回った聖火リレーは、父親に連れられて沿道で見ることが出来ました。だから、前回の東京五輪の思い出は、あの聖火リレーが一番強いかもしれない。あの時は、国道1号線を西から東に聖火ランナーが走りましたが、今回は6月23日に市役所前から静岡文化芸術大学までを走るらしい。平日だし、見に行くのは無理そうなのが残念です。

今回聖火リレースタートで感慨深いのは、スターと地点がJビレッジと言う事も。震災直後は、確かここが避難所になっていて、その後は福島第一原発事故の対応拠点になっていたと記憶しています。今グランドがある場所には、関係者や自衛隊の車両がずらっと駐車されていた光景は、ちょっと異常な感覚でしたね。あの場所が、元の緑色したグランド戻る日が来るとは、あの時は考えられなかった気がします。そのJビレッジ、東京電力の原発設置の地域振興事業の1つして建設されたもので、サッカーのナショナルトレーニングセンターとして利用されていたけれど、震災以降は復旧復興拠点として利用されていて、それを考えると今回の聖火リレースタートは関係者は勿論、そうで無くても感慨深い物じゃ無いかと思います。

コロナ禍もあり、東京2020への雰囲気というか高揚感は正直低迷したままですが、この聖火リレーを切掛に盛り上がることを多いにきたいしたいですね。海外からの競技観戦は無くなってしまったけれど、それでも7月になれば海外渡航も今よりは緩和されて、それなりの訪日客が期待出来るんじゃ無いだろうか。勿論、未だ終息は勿論沈静化とも言えない新型コロナウイルスの状況が、少なくとも現状よりも悪化しないことが大前提ですが。本当、可能ならば「聖火」の火で、コロナウイルスを焼却して欲しい位ですね。

再生可能エネルギー料金上乗せ


再生可能エネルギー普及のために、コスト高をカバーするために電気使用料金に上乗せされている「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が値上げされるというニュース。民主党政権時代、悪政は数あれど、この再生可能エネルギー税とも言うべき賦課金を決めたことは、そのワースト3に入る悪行と言って良いのでは。当時の菅(かん)総理とSoftbankの孫正義氏が、あっと言う間に決めた印象しか無いのだけれど、その後の状況を見ていると裏で何かあるんじゃ無いかと勘ぐりたくなるような印象しか無い。

実際、当時書いた過去記事の1つでは「新たな補助金ビジネスでは」と書いており、我ながら自分で自分を誉めてやりたい(笑)。実際、この制度スタート当時の賦課金は、数十円/月と書いてあって、実際当初はうちもそうだったと思うんですが、現在では時期によってばらつきはあるけれど、月1000円位はいっています。これって、結構な家系圧迫だと思うのだけれど、「自然エネルギー」「再生可能エネルギー」の錦の旗のお陰か、殆ど批判は出てこない。「脱炭素」「低コスト」の優等生である原子力発電には、あれだけ発作的な批判をするのに、最近では環境破壊にも繋がるメガソーラー設置や、10年が経過して今後発生するソーラーパネルの廃棄問題等、課題も多い再生可能エネルギーに関してはフリーパスなんですよね。

何度か書いているんですが、再生可能エネルギーの多く(多分、水力発電以外)は発電量調整が出来ず、また発電した電気を蓄積できないことが最大の問題点。バッテリーに充電しておいて必要な時にそこから出力すれば理想的ですが、そこまでの大容量高効率のバッテリーは今の所存在しない。「電気の形」ではなく、例えば発電した電気から水素を製造して、水素を貯蔵するという仕組みも研究されているみたいですが、効率はそんなに良くないらしい。ただ、自然再生エネルギーのエネルギーコストはゼロ何だから、効率が多少悪くてもそう言う形でエネルギー蓄積することをもっと進めるべきだと思うんだけれど。そういう所は「効率化」を言うくせに、大元の発電に関しての「非効率化」に関しては言わないんですよね。

仮にこう言う形での補助金ビジネスが許されるのであれば、例えば有料化されたレジ袋やこれから想定されるフォーク・スプーンに関して「環境賦課金」みたいな形で、何らかの公共料金に上乗せさせて、その代わり無料配布するような形が出来てもいいわけです。勿論そうなると、実際の利用者以外にも事実上の増税になり不満も出るでしょう。でも、それって今のこの再生可能エネルギー発電促進賦課金と同じ事ななわけで、それならこちらも批判されないと。再生可能エネルギーに関しては、画期的な技術が無い限りコスト高は回避できないわけだから、それでもペイできる方法を、このような補助金ビジネス以外の方法でもう考えるタイミングだと思う。10年前は、東日本大震災や福島第一原発事故などで混乱していたこともあり、ある程度超法規的な事も仕方ないという暗黙の理解はあったとおうもけれど、あれから10年が過ぎた今は、落ち着いてもう一度冷静に次の10年を見据えて再考するべきでは。

2021年3月25日

相手で態度を変える

テレビ朝日系列で放送されている「報道ステーション」のWeb CMで、ジェンダー差別を素材に作成したところ、批判が集まり、そのCMを撤回して謝罪することに。報道ステーションに関しては、それ以外にも色々批判や問題指摘がされてきたけれど、項も素早く撤回して謝罪までするのは初めてじゃ無いだろうか。

その理由を邪推してしまうと、やはり「味方」だと思っていた場所からCMに対して一斉に火の手が上がるように批判され多事に、彼らがビックリして慌てて撤回した、と言う気がする。これが、CMの素材が別のもので、批判の出所が違うところからだったら、多分対応する態度は180度違うんじゃないだろうか。例えば、所謂慰安婦問題での吉田証言に対しての態度のように。

この件に関しては、問題点は少なくとも3つあると思っていて、一つ目は日頃メディアとしてジェンター問題やその他の問題を取り上げて居ながらも、実際の認識・理解度はその程度であったと言う事。二つ目は、先にも書いたように、相手によって対応が変わると言う事。三つ目は、同じジェンダー問題関係の事象なのに、森前会長の時と比較して、テレビ朝日は撤回して謝罪して終わりですませようとしていること。特に三つ目は、メディアという立場を考えても一番重要で且つ今回の件がこのまま消えていくのであれば、一番悪質だと思う。

テレビ朝日では無いけれど、系列の朝日新聞の数年前のCMで、朝日新聞に掲載されている「天声人語」が大学入試に一番出題されるから朝日新聞を読もうみたいなものがありました。その時には、「学歴社会を否定して居る朝日新聞が、学歴を商売のネタにするのか」と批判というか揶揄されたけれど、結局は彼らも「ビジネス学歴重視反対派」だったりするんでしょうね。それと同様に、今回も「ビジネスジェンダー平等派」であることが、図らずも漏れ見えてしまったと言う事だと思う。

そこじゃ無いだろう...

レジ袋有料に続いてスプーン等も有料化して、プラスチック製品削減を勧める政府に対して、「それでは生ぬるい」と削減目標の数値目標設定や公共施設でのペットボトル販売抑制等さらに厳しい内容の対案を立憲民主党が国会提出するという、毎日新聞の「スクープ記事」。

レジ袋にしても、プラスチックスプーンにしても、消費者に対しての象徴的効果はあるかもしれないけれど、費用対効果に関しては、レジ袋全体が無くなったとしても2%の削減効果しか得られないもの。目標の25%なのに、全力で対策を全国民が実行しても、そのうちの2%。逆に国民の印象はレジ袋の時からどんどん不満が高まるばかりで、それに拍車を掛けるような行為。それなのに、「削減努力が足りない」という事は良いのだけれど、だからもっと厳しく国民の生活を締め上げなさいとでも言っているような対案を嬉々として作るところに、政党としてのセンスが無いなぁ。

私も全てを理解している訳ではないとは思うけれど、プラスチック製品の海洋汚染で一番問題となるのは、漁具関係が確か半分近く占めているはず。だから、汚染対策を考えるのであればこの部分を改善することが一番効果的だし、削減率も大きいはず。技術的に難しいのだろうけど、レジ袋のように自然分解される素材を使えば補助金を出すとか(その分使用材料のサイクルが短くなるのでコストが掛かる訳だから)、流出対策していればその地域や団体に補助金を出すとか、色々やり方はあると思うんですよね。一方で、自分達に一番影響が今後出てくると予想されるのが、マイクロプラスチックな訳で、今でもどんどん海中に流れ出していて、魚介類に蓄積していて、それをまた人間が食べている。マイクロプラスチックの最大の原因は、衣類を洗濯してその破片が流れ出していることや、人工芝などプラスチック由来の製品が少しずつ流出していることが挙げられています。やはり、そう言う製品に自然分解されるような素材を取り入れることを推奨したり、効率は甚だ悪いだろうけど、マイクロプラスチック除去のために大規模な浄化システムを河川に設置したりと、そう言う事の方が効果も実利もあると思うのだけれど。

野党の立場として、与党提案の足りない部分や問題のある部分を指摘して、それを修正・改善し提案をする事に意味があると思います。例えば昨年の特別給付金にしても、10万円ではなく15万円にとか、1回だけでなく2回3回目もとか、もっと要求して、1回目のよう全国民に対してで無くても、困窮世帯とか限定でも実現出来れば、また評価も違ってくると思うんですけどね。結局は、そう言う事を考えて実現するよりも、政局を作って政府や与党と戦っている姿見せることが自分達の存在意義だと勘違いしているようにしか見えない。今回も事業者に生産責任を明確化するのは良いのだけれど、結局その分のコストアップは製品価格に転嫁されるかもしれない。再生エネルギーの電気料金への転嫁っていう、大失敗の洗礼があるわけですからね。マイボトルの普及を目指すのも良いのだけれど、その前提が公共施設に給水所を整備すると言う前提が頂けない。「公共施設」をどこまで広げるのか分からないけれど、それ以外の場所、それこそ自動販売機レベルの分布がないと、ペットボトルの代替にはならないわけで、その辺りも何かピント外れの気がする。それがいつものことと言われればそうなんだろうけど。

審議拒否より改善活動

政府提出法案などに誤記が相次いでいることに関しての記事。最初は一つ二つくらいだったものが、段々とプレッシャーが強くなって、それがストレスになりミスが多発している、みたいな感じなんだろうなぁ。開発の仕事でも、 問題やミスが、ぽつりぽつり位の時は「大変だなぁ、面倒だぁ」と思いつつも、何とか解決して次に進めるんだけれど、段々と問題の発生頻度が修正時間を上回るようになり、問題解決が追いつかなくなってくると、もうタイムストッパーで時間を一度止めたい衝動に駆られることは何度も。そうなると、つまらないミスで確認手段が違っていて見逃したり、解決したつもりが解決していなかったり、負のループがどんどん大きくなっていきます。

法案の審議をする場所に提出した法案に、間違いが存在していたら、それはそれを準備した側のミスが責められることは仕方ないと思うし、そう言う事は本来無いようにしないといけないことも事実。ただ、その場所でその法案の内容や、表記を審議するわけだから、ある意味書き方なり表現の確認と修正もその場での仕事の一部だと言っても良いのでは。間違いがあったことは記録して、次回はそう言う事が無いようにするべきだと思うけれど、それだけの理由で差し戻して、それだけを直すための時間を費やすのは無駄な気がする。

例によって野党は「審議拒否」だとか言っているけれど、そんなことをやっている暇があるなら、もっと建設的な事をやれば良いのに。例えば、今は多分法案なんかも紙で配付されているのならば、電子化して配信して、間違いがあるなら直ぐに修正したリビジョンを配信するとか、デジタル政府に絡めて提案するとか。電子化すれば、バージョン・リビジョン管理は簡単にできるし、前後の差分だって直ぐに分かるわけです。語句修正と内容修正は分けて管理も出来るし、何時でもどこでも参照出来るから、議員先生としても活用方法も増えるだろうし(マテ)。勿論、印刷とか配布する手間とコストが削減できるから、省庁側としても助かるだろうし。

何か問題が発生してるのだから、先ずはその原因を見つけて解くことを考えないといつまでたってもその問題は解決しない。単に、その資料を作成している省庁の担当者のミス・怠慢だからと彼らを責めても、それが彼らの問題なのか、要求して居る側に何か無理があるのか、あるいは双方の間に何か問題原因があるのか、そう言う事をちゃんと検証してその原因・問題を取り除くことも、議員の仕事じゃ無いだろうか。全部が議員本人が作業するわけでは無く、多分政策秘書とかスタッフが担当する事も多いだろうから、そう言う人達が動いても良いだろうし。実際に発生した問題を批判することは簡単なんだけれど、それだけでは解決しないわけで、何が原因でどういう風にすれば再発しないのか、それをちゃんと考える必要があるのでは。勿論、その第一義の責任は政府側、省庁側にあることは事実なんだけれど、与野党関係無く前向きなアイデアを出すことは無駄じゃ無いし、そう言う事があれば問題も早く解決する気がする。「審議拒否」なんて言うのは、今回だけに限らず問題を先送りするだけで、自分達がサボる言い訳にしかならないと思う。そう言う態度をちゃんと見せれば、今よりはもう少し高い野党支持率だって実現すると思うのだけれど。

2021年3月24日

問題なのはガバナンス

LINEのデータ管理の問題で、昨日は社長会見もあったんですが、どうも腑に落ちない。 「中国で開発」とか「韓国でデータ保管」という言葉が一人歩きしすぎていて、「中国」とか「韓国」という言葉や地域が問題視されている気がします。問題の核心はそこでは無く、適切にデータ管理されておらず、それを監視検証修正する手段や仕組みが、長期間存在しなかったこと、だと思うんですが。

今の時代、開発委託や業務委託で、国内の会社だけで無く海外の会社とも見積もりすることは普通だし、場合によっては国内企業であっても、そこからサブコンで海外の企業へ再委託されることも(それが嫌なら、契約時に指定しておく)。その場合、最近ではそうでも無いかもしれないけれど、以前なら優秀なエンジニアが安価で雇用できる中国企業へ行くことが殆ど。データセンターにしても、GoogleにしてもAmazonにしてもMicrosoftにしても、自分のデータがクラウド上にあることは確かなんだけれど、その実体が日本国内なのか海外なのか、海外ならばどこなのかは少なくともエンドユーザーは分からない。今回は韓国のデータセンター(DC)が使用されていた事が問題視されているけれど、元の親会社が韓国企業であったり、多分その関係でコスト的にも有利にDC利用可能だったのかもしれない。通信(データ転送)のオーバーヘッドを考えると、必ずしも有利とは思えないけれど、それでも保管データの属性を例えばアクセスや利用頻度の低いもののアーカイブ目的とかなら、別に韓国のDCだろうとインドだろうと、それは問題無い話。

少なく今知ることが出来る範囲での問題点は、そう言う状態が、多分LINEが世の中に登場して認知された頃からずっと続いているのに、LINE自身がそう言う事を認めず政府組織のツールとして利用される場合にも虚偽の回答をしていたことや、今回Yahooとの提携にあたり色々精査されて問題点が発見されたから大きな話になっているけれど、LINE自体努力というか認識がそれまで見えなかったことが大きな問題なのでは。少し前に、大手自動車メーカーの検査偽装問題が発覚して大きな社会問題になったけれど、ある意味あれと同じような話と感じます。でも、それにしても現状インパクトの大きさを危惧する報道って少なすぎないだろうか。

私自身、インスタントメッセージ自体好きじゃ無いし、LINEに関してはスタート時の胡散臭さが信用できなくて、未だにアカウントすら持っていないけれど、簡便で汎用的に利用出来る通信・認証システムというものが今の社会生活で必須なことは図らずもLINE自身が証明している事実。そこは、LINE自体の努力もあっただろうし、色々な理由はあったとは思うけれど、それに比例して責任も大きくなりそれを蔑ろにする事は許されなくなります。その部分を、ちゃんと検証してこなかった我々にも責任はあると思うけれど、やはり当事者であるLINEの責任が一番大きいんじゃ無いだろうか。そう言う意味では、社長会見をざっと聞いてみても、中国からのアクセスを遮断する(いゃ、国内回線経由で幾らでも可能だろう)とか、韓国内いのデータを日本に持ってくる(いゃ、データがどこに保管されているかでは無く、誰がどの様にアクセス出来るのかが核心では)と、ついツッコミを入れたくなる状態。肝心な部分は、何かスルーされて終わってしまったような気がするなぁ。同じような事が別の企業、例えば食品メーカーとか自動車メーカーとかで発生したら、もっと大騒ぎになるんじゃ内だろうか。

他山の石・自山の石

元法相で公職選挙法違反の罪に問われた衆議院議員の河井克行被告が、一転して責任を認めて議員辞職した件で、自民党の二階俊博幹事長が「党としても他山の石としてしっかり対応していかなくてはならない」と述べたことが物議に。自党のことなのに「他山の石」とは他人事だという批判はまだまぁ理解するとしても、この日テレNEWS24の記事に書かれている「他人の誤りを自らの助けにする」という説明は不十分じゃ無いだろうか。また、こらちのFNNプライムオンラインの記事でも同じ言い方をしていて、「他人事のように表現した」と批判している。

私が理解している「他山の石」の諺的意味は、「他人の山から出てきた石であっても、自分の持っている石(=宝石)を磨く役目には少なくとも役に立つ」という意味から、「他人のつまらない言動や誤り失敗でも、自分を磨く助けになる」という事。別の言い方をすれば「人の振り見て我が振り直せ」が近いだろうか。ただ、「人の振り見て...」が、相手の良い行いも悪い行いも、どちらも参考にして自分の行動を見直すという意味だけれど、「他山の石」は相手の悪い面、行動を見て、自分自身を見直すという意味で、相手を反面教師として自分を正しましょうという意味だから、そう言う意味でも今回の使い方は「議員として他山の石とする」という意味であれば間違っていない気がするんだけれど。

NEWS24でもFNNプライムオンラインでも、「他人の言動を自らの助けにする」という意味で「他山の石」を使用していて、それが怪しからんと言っている訳ですが、「助けにする=利益を得る」みたいな意味に解釈しているんだろうか。あるいは、wikiにも指摘されている「他人の良い行いは自分の手本となる」という誤用の意味で解釈しているんだろうか。何となくその中間の解釈をしているように感じますが、河井議員の行為を悪い見本として自分の行動を再確認してより良い議員として成長する糧にすることは悪いことじゃ無いと思うのだけれど。それにいつもは批判的な朝日新聞の記事が、その部分には触れておらず、買収の原資になったとされている党本部からの1億5千万円の資金提供を取り上げている当たり、この件に関しては朝日新聞の法が真っ当な気がする。

一方で頂けないのは野党の特に立憲民主党の批判で、批判自体は自民党所属議員の行為に対してだからするのは別に良いのだけれど、福山哲郎幹事長の

「自民党にとっては他山の石ではなく『自山の石』ではないか」

というのは、何か「俺、良いこと言っただろう(エヘン)」感があふれ出ている気がし引いてしまう。いゃ、議員個人の問題では無くて、自民党全体の問題であり反省が必要では無いか、と言うのであればそれは全くの正論だと思う。でも、そこに捻ったつもりで「自山の石」などと言う余計な一言を入れたが為に、全て壊しているよなぁ。 例えば強いて言うなら、

「自民党にとっては他山の石ではなく『灯台下暗し』ではないか」

とでも言うなら諺的にも、相手を指摘する意図的にも正しいと思うのだけれど。 「他山の石」の意味で「他人の山のつまらない石」を「自分の山のつまらない石」と置き換えると、「自分が持っているつまらない石(つまらない部分・問題となる部分)も、自分の持つ石(=宝、良い部分の、優れている部分)を磨く手段にする」と言う解釈になり、それって「自己反省し、自己研鑽する」という意味なると思うのだけれど、それって悪いことじゃ無いですよね。相手を批判しているつもりで、相手に塩を送るどころか実は相手を賞賛している事になるのでは。まぁ、それがいつもの野党なんだろうけど。

的外れな告げ口

産経新聞に掲載された、スポーツジャーナリスト・増田明美氏のコラム。この方が解説するマラソン中継は、ちょっと情報過多かつ多様過ぎる(笑)なので、個人的には一寸苦手なんですが、このコラムで言われていることは凄くシンプルに正論だと思う。

この話題が公になって佐々木氏が辞任した後も、何か渡辺直美さんを侮辱した内容が今の演出に反映されているような伝えられ方をしていて、気になっていたんですよね。実際は、佐々木氏がクローズドのLINEグループで問題となった発言をしたものの、直ぐに諫められて謝罪し、且つ指摘してくれた人に感謝したわけで、発言をしたこと自体は迂闊だったのだろうけれど、ブレーンストーミングのようなとにかくアイデアだしの場面であれば、その後の対応も含めてこれほど騒ぐような話では無いと改めて思います。仮に指摘するのであっても、その時の参加者内で言うべき事だし、その中で収めるべき話だとも思う。

やはり問題なのは、本来クローズドなはずのLINE内の情報が、なんで外部に漏れてきたのかという部分と、それが1年後に何故と言う疑問。以前ベッキーさんの話の時にも個人的疑問として書いたけれど、こう言う個人の通信を本人の許諾も得ずに公開するのって問題無い話なんだろうか。例えば、ある場所に疑惑があると言って、そこに配送される郵便物や宅配物を許可も得ずに持ち出して中身を確認する行為というのと同じ話ですよね。グループLINEとはいえ「通信の秘密」に当たると思うのだけれど。

演出内容は公開されていないから分からないけれど、少なくとも今回問題になった発言が反映されている内容では無いことは確かなわけで、そう言う意味では今の予定をそのまま進めても問題ないはず。いゃ、問題を起こした(?)佐々木氏が関わっていたことが問題だから、その内容は精査して修正するべき、というのであれば、彼が手がけたTV-CMだって直さなくちゃいけなくなるんじゃないのか。でも、そんな話は聞こえてこないし、世間に対しての言い訳をするために、無駄な作業を作って行くことになる気がする。まるで、小池都知事が自らの露出度を高めるためなのか何なのか、豊洲市場への移転騒ぎとか、東京2020の会場変更騒ぎを起こしたことを彷彿させる気がする。

2021年3月23日

突然のキャンペーン開始

 昨日発表された、ANAの国内線プレミアムポイント2倍キャンペーン。3月22日から6月30日迄の間にANA/ANAグループ運航国内線を利用した対象運賃で搭乗し獲得したプレミアムポイント(PP)を2倍積算するというもの。いゃ、これを知っていたら今後のフライトプランがかなり変わったのに、突然こういうことを言い出すから困るなぁ...

実は先日のフライトで、丁度5万PPを超えたところ。これに今年度のプロモーションの4万PPが積算されるので、残り1万PP弱なんですが、今月HND-OKAの往復フライトを既に予約済みなので、これが2倍積算対象になりますからそれで10万PP越になる予定。ここで終われば理想的ですが、こんなプロモーションなんて、密かに期待はしていたけれど、予想はしていないかったから既に4月分の予約済み。参ったなぁ... ANA Super Value Premium 28で主に予約しているから、キャンセルしても半分近くの料金が解約手数料で取られてしまう。手数料だけで無く、購入時にはSKYコインも利用しているので、その分は戻ってくるとしても今度は有効期限があるから、また近々利用しないといけないけれど、この状況では余り期待出来ない。結局、来月以降も予約済み分に関しては予定通りフライトすることにしました。

その場合、手元計算では多分18万PPちょっとまで届くことに。その場合、2倍プロモーション中ならば、もう1往復HND-OKAを飛んで、あとHND-FUKとかHND-CTSを1往復すると、丁度20万PPを超えるくらいになる計算。20万PPを超えると、来年度のアップグレードポイントが80ポイント貰えるので、多分国際線利用がそれなりに可能になる来年の国際線利用にはかなり有利になりますし。その場合でも、実質的なPP獲得コストは例年の10万PP獲得ベースとほぼ同じくらいなので、特段損をしているという意識は無いから、と自身を説得中(笑)。まぁ、ANAも厳しい時期だから少しでも支えないと(と、言い訳をしてみる)。

しかし、プロモーション開始日当日に発表するというのは、いくら何でも性急すぎるというか唐突感を拭えません。21日に非常事態宣言が解除されて、国内の移動がドッと増える事が予想されるので、それを加速させる狙いがあるんでしょうけど。既に結構となっているフライトも、復活することはあるんだろうか。臨時便ということで、座席の埋まり具合を見ながら調整することは有るかもしれないけれど、G.W.前からはほぼ通常通りに復帰するみたいなので、本命はその当たりからでしょうか。あるいは、今年前半にマイラー利用を集中させて、一般利用客が戻ってくるであろう後半の座席を空けておくという、壮大な計画なのかも。

今更ながら、「同性婚問題」

今更ながらと言われそうですが、話題にもなったし個人的にも裁判の内容が興味深かったので、備忘録として。 先週17日に札幌地裁で判決が出された、北海道の同性カップル3組による「婚姻の自由などを認めた憲法違反」との訴訟の判決。各メディアは、「同性婚裁判、違憲判決」とか報じているけれど、後で書くように判決自体では違憲判断はしておらず、「判決」というのは無理があるというか間違いでは。精々言っても「違憲判断」が限界だと思うし、その「違憲判断」にしても同性婚自体ではなく、与えられるべき権利を享受していない点が「違憲」と言っているので、正確には「違憲指摘」というのが正しいのでは。

公開されている判決文全文を読んでみました。この手の裁判の判決文は、過去にも幾つか読んでみたことはあるのですが、自分的には難解な法律用語だったり裁判擁護みたいなものが多く、かつ慣れない言い回しの文章が何ページも続くので、中々正しく理解するのが難しい。それに比べると今回の判決文全文は、かなり読みやすく理解しやすく、分量的にも苦にならないしかし内容は詳細に説明していて、言ってみれば「名分」と言って良いのではと。個人的には、良く遂行された技術論文を読んだ気分になりました(いゃ、冗談で無く本当に)。
※裁判所の判例DBにはまだ登録されていないようなので、取りあえずHuffingtonpostの記事を引用しておきます。

で、結論である「主文」では、「原告らの請求をいずれも棄却」しているので、「原告敗訴」が判決結果。ただ、その理由を説明している「判決骨子」を読んで自分が感じたのが、骨子1.、2.と、3.が矛盾していると感じること。最初に、

同性間の婚姻を認める規定を設けていない民法及び戸籍法の婚姻に関する諸規定=「本件規定」

が、憲法24条1項、2項にも、憲法13条に違反していないと断り、ただし、「本件規定」が同性愛者に対しては、婚姻によって生じる法的効果の一部ですらもこれを享受する法的手段を提供しないとしていることは、立法府の裁量権の範囲を超えており、その限度で憲法14条1項に「違反」する、と指摘しています。ここで疑問なのは、最初に言っている「同性間の婚姻を認める規定を設けていない」と言う事は、「同性間の婚姻の定義が無い」とも言えるわけで、その定義の無い「同性愛者の婚姻」について3.で述べることは矛盾しないのだろうか。ここは、

3.本件規定が、同性愛者に対しては、(異性愛者間で認められている)婚姻に寄って生じる法的効果の一部ですら...

と理解するべきだろうと考えると、最後に「憲法14条1項に違反する」と言われているのは、同性愛者間の婚姻を認めていないことでは無く、異性愛者間の婚姻で得られる法的効果(利益も不利益も)を同性愛者にも与えることで、時代に即した「婚姻」という制度を考える・更新するべきで、その努力義務を怠っている、という事なんだろうと。だから、よく言われる「一票の重さ問題」と同じで、現状では違憲状態だけれど、何らかの方法(パートナーシップ制度の拡充とか)で利益が担保されれば、「違憲状態は解消される」とも理解出来ます。「一部ですら」と言っていることは、「完全に補償できなくても、それなりの範囲で同等の利益が得られれば」とも解釈できる気がするし。 

憲法14条1項の「法の下の平等」に関しては立法府の問題を指摘しているけれど、実際に婚姻に関しての規定である憲法24条や13条の個人の尊重に関しては違反していないという判断なので、そう言う意味では原告の主張はこの時点では「否定」されたように思います。ただ、違反していないという理由に関しては、憲法制定時とは異なる現在の状況に変化した時間の短さを上げているから、例えば10年後、20年後に同じ訴訟を上げた場合、その判断が変わる可能性はあるでしょうね。でも、それって結局は憲法改正をするかどうかと言う話に帰着するわけで、それはそれで色々言いたい人は別に出てくるだろうし。正直、自分としては「同性婚問題」に関して、それほど知識や知見があるわけでは無いので特段まともな意見を持っているわけでは無いけれど、この件も含めてやはり今の日本国憲法は時代に即していない部分は多々あることは事実だし、そう言う意味でいつも問題になる第9条だけで無く、全体をちゃんと見直す時期じゃ無いか再認識する機会になったという気持ちの方が強いなぁ。

「変える」為に「変えない」事

本日の別記事を書いているときに、資料検索をしていて見つけた記事が「うんうん」と、むち打ち症になるくらい同意できる話だったので記録しておくことに。以前にも、こんな話や、その二年後にまた似たようなこんな話を書いていたんですが、まさに「我が意を得たり」という内容。でも、これが多くの人の思いだと思う。

婚姻とか夫婦別姓みたいな大きな問題で無くても、人間というのはどちらかと言えば余り変化せずに、安定した生活なり社会を望むものだと思うんですよね。「変化する」という事は、それが良い事であっても悪い事であっても、何か変化があるという事は、それなりのストレスになります。それが望む方向であれば、そのストレスは昇華されていくだろうけど、そうで無い場合は逆に拡大して重しになる事もあるだろうし、更なるストレスを生む結果にもなるでしょう。仕事でも、何か新しいやり方・ルールを採用するときに、いきなり今日から切り替えろと言われても困るわけで、ある程度の移行期間は欲しいし、その新しいやり方にしても以前との互換性や整合性は残して貰わないと、全く使えない状態から始めることになり混乱するだけ。ソフトウェアなんかその典型で、バージョンアップする度に新しいデザインや機能にして言ったら、どんどんユーザーは離れていくでしょう。以前のバージョンまでショートカットキーが提供されていたのに、新バージョンからそれが無くなる、となるとこれは言語道断。やるべき事は、以前のショートカットキーは維持しつつ、新しい機能のキー定義をする事だと思うし、どうしても以前のショートカットキーを削除する必要があるなら、新しいキーアサインの設定とは別に、以前のキー設定に戻るような仕組みを入れるべきで、それによって現ユーザーも新しいバージョンを受け入れるだろうし、そのうちに新機能・新設定にも馴染んでいくわけです。

「夫婦別姓問題」に関しては、以下略ちゃんが高市早苗議員の発言を文字おこししたものが公開されていて、その内容が現実的かつ網羅的と評価されています。私も、これが現実的な解決策だと思うけれど、仮に通名(通称)が広く使用出来るようになっても、夫婦のうち一方は「通名(=元々の本名)」と「本名(=婚姻後の名字)」の二つの名前を持たなくてはならず、場合によっては使い分けする必要が有るとしたら、それはやはりその人にとっての負担になるわけで、将来的には何らかの解決策が必要なんでしょう。でも、その「ゴール」のみ目標にしてそれ以外の事柄を認めないとなると、不幸な人はずっと不幸が続くわけで、それならば限定的・部分的でも満足出来る結果が得られた方が、まだ幸せなんじゃ無いかと思うわけです。それが既存のルールや法律との摺り合わせであり、段階的な改編に繋がる動きだと思うんですよね。でも、目立つ声の大きな人達はそう言う事を認めない人が多いように感じるわけで、それが記事にも書かれているように一番の嫌悪感を生んでいるのだと思う。大きな「戦略」を設定して、それはそれなりに意味があるのに、その戦略実現のための個々の戦術があまりに突拍子も無かったり、非現実的だったり、専横的だったりするから、戦術も失敗すると周りからも冷たい視線を受けるだけから、更に無視されるような存在になっていくんだろうなぁ。

多くの場合、多数派である「現グループ」に、少数派である「新グループ」が加わるときに摩擦が発生して、問題が生まれてくるもの。この場合、現グループは、数にものを言わせて相手の意見を無視するのでは無く、先ずは耳を傾けることが第一の責務。その為には、新グループとしても100%の要求を出すのでは無く、やはり譲れないところは何なのか、どこまで譲歩できるのか、優先順位をちゃんと示して、その上で自分達のゴールを示さないと、相手としても会話を始めようが無いでしょう。その上で、互いに妥協点を探していくのが現代社会なんじゃないかと。その時にも、「今すぐにでも必要」な事から、「多少の猶予が可能なもの」や「長期的に検討対話したいもの」など、その内容に寄って時間がかけられるものは保留して優先することから確定していけば、新グループにとっても利益が最大化されていくと思います。それって、仕事でも同じ分けで特にハード屋とソフト屋の対立なんかは似ている気がする。あるいは、新規にビジネスを顧客に売り込むことを想定したら、いきなり新システムの売り込みをしても聞いて貰えないわけで、現システムからどの様に移行するのか、それがどの様なメリットの最大化とコストの最小化で実現出来るのか、そう言う説明が必要なのと同じだと思います。それが、売る方は高飛車に自分達の製品の長所だけ述べて、それを押しつけるのであれば、買う方はその製品の性能や仕様吟味の前にその態度批判に終始して、いつまでたっても話が噛み合わない。例えば、夫婦別姓問題にしても、同性婚問題にしても、あるいはそれ以外の色々な問題も、当事者の代表者がそれぞれ逆の立場になってディベート対決してみたらどうだろうか。その後で、本来の立場に戻って再度ディベートしてみると、何か新しい妥協点が生まれたりして。まぁ、今の状況では、一番否定されそうなアイデアかな(笑)。

2021年3月22日

邪魔者は消せ


ITmediaの記事から、台湾大学やGoogle等が開発したという、画像内手前に映り込んだ不用な障害物を除去する、機械学習ベースの技術について。 旅行好きな人で、旅先でカメラやスマホで写真撮影をする人ならば、必ず経験している、窓越しでの撮影時の窓ガラスへの映り込みや、フェンス等手前の障害物に対してのイライラ感解消に、かなり役立ちそう。

私も、多少は写真データを弄るので、Photoshopは手放せないソフトの一つです。ほぼ毎年バージョンアップされるに従い、便利な機能が追加されたら改良されていき、その中の一つに今回の技術のように画面上の余分な部分を削除して自然に背景に溶け込ませるような機能が追加されていて、私も結構利用はしているんですが、残念ながら100%完全ではない。どうしても、不自然な修正になったり、参照している周辺データによっては余計変な状態に変更されたりしていて、結局は人力手作業で修正しないと駄目な場合も多くあります。特に、この記事の例として上がっているような、窓の越しの映像でその映り込みを削除するのは面倒で、これまでは諦めていた物の一つ。機械学習の成果を利用して、さらには前後のデータなんかも参照して、邪魔な部分を削除して代わりにその部分を補正・補完していくのだろうけど、本当数年前の状態と比べても「魔法」みたいに感じられます。

この技術自体凄いと思うけれど、最近のスマホの画像・映像系アプリも、自分のように一寸古い世代からして観ると「凄い」としか言いようのないものばかりで、特にリアルタイムで実写映像と画像データなどを組み合わせられるものなんて「えっ?」と絶句するくらい最初はビックリしました。大体最近のスマホのカメラは、こんな加工以前に、撮影時に置いても既に複数のデータを参照して、ベストと思われる映像を「創る」んですからね。夜間撮影時に、光量の低い画像を集めて明るくするのはまだ分かるにしても、通常の昼間の撮影でも、前後複数の画像を組み合わせて、ピントや明るさを調整して、「一枚の写真」にするなんて普通にというか、バックグランドで自動的に処理されて、ユーザーは気がつかない。精々「最近のスマホカメラの性能は凄いなぁ、綺麗に映るなぁ」と思うくらい(笑)。

個人的には、良くも悪くもその瞬間を「切り取った」もののはずが、実は「似て非なるもの」が保存されているのは、ちょっと納得いかない。銀塩カメラ(フィルムカメラ)の場合は、そんな加工をする暇も無く、レンズからの映像(光)を、そのままフィルムに転写するしか無いから、それが本来の姿と自分などは感じるんだけれど、デジタルになり、レンズからの映像自体がCMOS上での電位差というか、ある段階の値を記録した多数のドッと集合でしか無いわけで、それが非常に沢山集まって居るから「映像」と認識出来るけれど、実は点描画でしかないんですよね。さらに、デジタルなんだから、そのデータ保存形式は自由に出来るわけで、そこで例えばホワイトバランスにバイアスを掛けたり、色調を少し変異させたり何て言うのは、自動的に可能だったわけで、考えてみたらそんなに不思議では無いし、逆にデジタルのデジタル所以かもしれない。フィルム時代でも、フィルムメーカーによって色調とか画像の味みたいなものが言われていて、それがデジタルになってなくなったと言われていました。所が最近のデジカメだと、その昔のフィルムメーカーの色調を再現するモードみたいなものが付いていたりして、何か不思議な感じすらします。スマホの動画アプリで、昔のVHSビデオの映像を再現するソフトを知ったときには、かなり衝撃的だったけれど、写真・画像の場合もそれと同じ話なんでしょうね。ただ、邪魔者は邪魔者としての意味もあるだろうし、そこに味を感じる場合も有ることは忘れないで欲しい。自分の欲しいもの(映像)だけ手に入るというのは、良いことのように感じるけれど、でも失敗があっての成功があることを理解しないと、その人にとっての不幸だとも思うなぁ。

アルペンアウトドアーズ

店舗の撤退や休業が目立つ、自宅近くのイオンモールですが、この四月下旬にリニューアル(外装の改装らしい)するとのことで、店舗の入れ替えも進めている様子。現状ではまだ撤退して養生している区画が目立ちますが、3月下旬から4月に掛けて、順次店舗の館内移動や新規店舗出店で、また少しずつ賑やかになってくる様子。

その中で個人的に一寸期待しているのが、「Alpen Outdoors」の出店。 関東にはかなり大きな店舗があったと思いますが、浜松では初めての大規模店らしい。特段、キャンピングとかトレッキングに興味が有るわけでは無いけれど、アウターやシューズ関係はやはり登山関係のものが優れていると思うので以前から時々利用しているし、最近のキャンピングブームもあって、「季候が良くなってきたら、自宅で焚き火したいな」とかは少し前から思っているので、丁度良いタイミングかも。それに、以前から言われている南海大地震などの自然災害時の備えとして、食料品や調理器具、場合によっては非常時のテントや寝袋くらいは、そんなにコストが掛からなければ準備しておくのも悪くないかも。

自宅は、昔は敷地内に井戸を掘って簡易水道として利用して居た位なので、今でも一寸彫れば井戸水が利用出来ると思うので、もし機会があれば彫っておきたいなと常々思っています。暫く前に、自分で掘る井戸みたいな物をテレビが何度か特集していたけれど、多分うちは天竜川の伏流水が地下に流れているので、そんなに深掘りしなくても水脈に当たる気がする。で、水が確保できれば、火の方は薪があれば何とかなります。これも最近のブームらしいけれど、自分でピザ釜とかBBQ台を耐火レンガで自作するのが流行っているみたいで、これも機会があれば庭の何処かに作るのも良いかなと。庭が純和風なので耐火レンガを積み上げたピザ釜では拙いので、デザインというか外側は工夫しないといけないけれど。本当は、薪ストーブか暖炉を作りたいのだけれど、これも純和風の自宅にはそぐわないし。南向きにアルミサッシの大きな掃き出し窓があるので、その直ぐ正面に暖炉というか釜みたいなものを付くったら、調理だけで無くその輻射熱で暖房効果も得られないだろう。でも、冬場は良くても、夏のBBQは地獄になりそう(笑)。

スポーツ用品も、愛知のアラスカが撤退した後どうなるかと思ったら、スポーツデポが入るらしく、取りあえずは一安心。広いスペースを占めていた店舗跡は、そこそこ埋まりそうなんですが、2F奧の一角を占めていた、R.O.U.ヴィレッジバンガードが5月9日で閉店するらしく、あの奧がどうなるのか。昔は、その左右の区画も含めてニトリが占めていた場所ですが、その半分くらいのスペースが有、入る方も大変そう。個人的には、WALKMAN+でも来てくれると、アパレル関係が凄く充実する気がするんですが。さて、G.W.開けにどうなっているか。

海外観戦者断念

東京オリンピック・パラリンピックの海外からの観客受入を断念したという残念なニュース。 非常事態宣言は昨日解除されたものの、「終息」所か「第三波終了」とも言えない状況では仕方ないですよね。ただ、何か制限付きで上限を設けてとかは出来ないのかと、そこは一寸残念。

国内感染者は、今後詳細は決まるんだろうけど、最大入場者数とか何か制限付きながらも観戦可能になるのだろうから、海外からの感染者もそれに準じた措置を講じれば観戦可能にするとか出来ないのだろうか。例えば、ワクチン接種済みを前提に、入国時10日位の隔離措置で経過観察をして、それで問題なければ国内感染者と同等の措置を受けられるみたいな。一般の感染者は厳しいかもしれないけれど、選手の家族とか関係者とすれば、やはり一生に一度の晴れ舞台を見てみたいという人も多いだろうし。

海外からの観戦者受入を断念する理由は、海外からの変異株などを持ち込まれるリスクを回避したいという事なので、それが問題なければ後は日本国内の問題とも言えます。ただ、例えば日本国内で「三密回避」などの対策をしていても、それが伝わっていないかもしれない外国人観光客に対しては、そう言う行動を要請して場合によっては罰則も必要になるかもしれないけれど、そこは有る程度の管理態勢がちゃんと出来ればコントロルール可能な気がするんだけれど。ただ、現状では未だ観戦者数が落ち着かない海外に比べて、日本はその何分の一とか十分の一以下の状況なので、「持ち込まれるリスク」を警戒するのは理解出来ますが。

NHKの記事を見ると、中盤当たりに

一方で、IOC側は日本を含め世界的な企業が名を連ねるスポンサーの関係者などについては例外として考えるよう求めていて今後、調整が進められるものとみられます。

という記載があり、「企業枠」としてどの程度が許されて、どの程度の人が訪日するのか、場合によってはこれが次の議論を呼ぶことになるかも(企業優遇とかで)。企業側としても、やはりゲストとして招きたい人は多いだろうし、一人が招待されれば自分も私もとなる可能性も大きいだろうし、逆に混乱しそう。海外向けのチケットは100万枚位発売されていて、既に払い戻された分を除くと60万枚位が残っているそうですが、単純にそれだけの訪日観光客が消えたことになるとすると、観光業界への影響もさらに大きくなりそうですね。「大会観戦は駄目」でも「訪日は制限付きでも可能」となるのだろうか。それはそれで、ちょっと矛盾している気もするけれど。開会式まで四ヶ月となったけれど、まだまだ大きな変化がありそう。

2021年3月21日

AMC Leg#9: HND-OKA/-HND

 いつもよりは少しゆっくりとホテルをチェックアウトして、京急で羽田空港まで移動。時期的に、学校も春休みに入り、学生は卒業式も終わってのんびりしているからでしょうか、前回以上に「行楽気分」を発散させている家族連れやグループが多いように感じます。京急の車内も、これまでと比較してそこそこ混雑していましたが、羽田空港の第二ターミナルに入ってみると、そこの混雑は先週の方が大きかったように思います。

この日は、搭乗開始にぎりぎりよりは多少余裕があるくらいだったので、ラウンジには寄らずにAMC Diamond様保安検査場を抜けてゲートに直接向かう予定でした。所が、私の前に男性(年齢的には同じくらい)の要領が悪くて、検査台に向かってから、鞄からパソコンを出す、コートに上着を脱ぎ出す、さらにはスキャンしたQRコードがエラーになって、何か係員に言っているけれど結局右手のカウンターに案内されて何か処理するようになったんですが、後ろで待たされる身になるといい迷惑ですね。そんなこんなもあり、保安検査場を通過すると、いつもはエスカレーターで上がるところを左に折れて外に出て、この日の出発ゲートである、61番ゲートへ向かいました。

1) HND 08:30 - OKA 11:20 (NH467)

少し早めにゲート前に到着したところ、幼児連れなど方の事前改札を08:05から始めるというアナウンスがあったんですが、結局始まったのは8時10分近くになってから。事前改札は直ぐに終わって、グループ1から順に登場が始まります。グループ6の私が機内に入ったのは08:20頃だったので、今日も早めに出発出来るかと思ったンですが、中々ドアクローズになりません。どうもゲートに来ていない乗客が何名かいるみたいで、結局最後の人が入ってきたのが定刻過ぎで、ドアクローズは08:40でした。ここからプッシュバックして向きを変えると、暫くしてD滑走路のRW05に向かい移動開始。先にJAL機が出発待ちをしていたので、この離陸を待って離陸をしたのが、丁度09:00頃でした。

いつもと比べると出発が遅れたので、少し遅れ気味かなと思いましたが、取りあえずは到着予定時刻は定刻通りというアナウンスが。ただし、沖縄付近は天候が不安定なので、到着間近は揺れが予想されるとも。そんなアナウンスを聞いた後ミールサービスになりましたが、朝はホテルで食べてきたのと、前日二度寝三度寝みたいな感じで朝早めに目が覚めたので、食事は断りそのままシート(この日の機材も国際線仕様のB787)を倒して寝ていました。

目が覚めると、もう沖縄本島に差し掛かるくらいの時間帯。この日は向かい風がそんなにキツくなかったのか、結構早めに飛んできた感じです。さらに、南側から回り込むRW36ではなく、そのまま北から着陸できるRW18Rを目指していて、第2滑走路に着陸したのは11:10少し前位。そこからのタキシングに少し時間が掛かりますが、33番ゲートに入ったのは定刻少し前と、出発の遅れをかなり取り戻しての到着でした。

この日の沖縄のは、快晴で気温も25度ともう初夏の陽気。長袖のシャツでアウターを手に持って機外に出ましたが、「暑い...」。網半袖のポロシャツでも十分ですが、都内はまだアウターがないと寒いしなぁ... ちょっと着るものを工夫しないといけませんね。この後、いつものように所用を済ませた後、ラウンジへ向かいましたが、この日はお昼少し過ぎと言う時間帯のせいか、半分くらいが埋まっている印象でした。ここでメールチェック等をしてから、復路の出発ゲート32番ゲートへ向かいます。

2) OKA 13:05 - HND 15:25 (NH996)

帰りの機材は、一回り小さなB767。B777 P&Wエンジンの影響を受けて、確か2回位往路も復路も機材変更があったように思います。今月中くらいには戻るんだろうか。時期的に利用者数も増えるときだから、機材繰りも大変そうだな等と思いつつ搭乗開始を待ちます。

実は、往路便では前日にANAからメールが届き、このフライトはほぼ満席状態で機内持ち込み荷物のスペースが足りないことが予想されるので、事前に荷物を預けるようにという内容でしたが、復路便はそれほどでは無い様子。12:40頃から事前改札が始まり、定刻前13:00前にはドアクローズとなりました。暫くしてプッシュバックが始まります、直ぐ横のRW18Lへ移動します。この時は先行機も無く、そのまま離陸合図と共に直ぐに滑走が始まりました。

この時エアショーを付けていたんですが、往路のフライトタイムが「2時間10分」だったのに対して、復路も「2時間5分」と表示されます。いつもなら、往路はもう少し長めで、復路は2時間を切るのが大体だったんですが、やはり季節風がこの日は弱かったのかもしれません。

この復路も、お昼を食べた直後だったので、食事は断り直ぐに眠っていくことに。1時間位して目が覚めると、紀伊半島の南側くらいまで進んでおり、また暫くうつらうつらしていると、もう伊豆半島の先でそろそろ房総半島に掛かるかというタイミングでした。ここで本格的に目を覚まし、着陸の準備をし始めたところでシートベルト着用のサインが点灯します。この日は、房総半島の東側寄りに北上すると、鴨川市当たりで左旋回をして羽田空港を目指します。この時点で丁度15:00頃で、復路も早めに到着出来そうです。左旋回をして機首を羽田空港のA/C滑走路に向けると、そのままほぼ直進をしていきます。最初はC滑走路側かと思いましたが、結局いつものA滑走路のRW34Lに着陸したのは15:10過ぎ位。そこから到着ゲートの62番ゲートに入ったのが15:20頃の到着になりました。

このお陰で、予定していた新幹線よりも一つ前(=1時間前)に間に合いそうで、しかも62番ゲートは北側のバゲッジクレームに一番近いゲートだったので、15:31分発の京急空港線に間に合いました。この後品川駅で、予約変更したひかり号で帰宅。このひかり号が、またN700Sでしたので、ちょっと気分良くの帰宅でした(笑)。(続く...)

Yokohama Bay Sheraton Hotel & Towers

BONVOY系7滞在目(11-12泊目+25泊+9泊)は、定宿の横浜シェラトン。とは言っても、年初に今年初めて宿泊してから、二ヶ月ぶりの宿泊。あの時には、桜が咲く頃には以前のように戻るかななどと思っていましたが、当時と余り変わらない状況なのか残念。それでも、長かった非常事態宣言も解除され、ワクチン接種も始まるので、少しずつでも前進していることを祈りたいところです。

夕方というか、もう紐落ちきったくらいにチェックインしたので、数カ所ながら館内で営業しているレストランも、もうラストオーダー(19:00)を過ぎています。途中、駅周辺の飲食店もチラチラ見ながら来たんですが、どこもこの時点では20:00終了のお店ばかりなので外に出ても期待出来機内。ルームサービスも限定メニューでの提供というので、仕方なく部屋に入って荷物を置いてから、近くのコンビニにアルコールと食料調達に出かけました。

ラウンジも、チェックイン・チェックアウトのサービスはしておらず、午前の10:00から夜20:00までの、ティータイム(10:00~17:00)とカクテルタイム(17:00~20:00, アルコール提供は19:00迄)と限定的。翌日の夕方に行ってみましたが、17:15分位でラウンジ内はほぼ満席状態。お酒は、左手奥のダイニングコーナーでスタッフさんが提供してくれるようになっていて、オードブルはホットミール・コールドミールのセットを提供してくれます。ナッツとチョコレートは、自分で持って行けるような感じだったかな。以前と比べると、かなり限定的なのは仕方ないですね。

朝食は、2Fのコンパスで頂けましたが、ビュッフェ形式ではあるけれど、入口でビニール手袋とビニール袋を渡されて、手袋をして取る形式。品数も、以前の半分くらいかなぁ。特にサラダ類とフルーツ系が、殆ど無い状態でした。宣言解除以降どうなるか分かりませんが、暫くはこんな状態が続くんじゃ無いだろうか。4月以降から、徐々に以前の形に戻して行くんでしょうね。来月後半には、また予約を入れているので、その時には以前の状態に近いように戻っていて欲しいところですが。

そうそう、この時はアップグレードしてくれて、23FのPlatinum Floorの部屋を利用しましたが、バスルームに入ったらバスタブの横に、シャワージェル、コンディショナー、シャンプーが、こんな形で取り付けられていて、以前のような小分けのボトル形式から変わっていました。クラブフロアになると以前と同じなのか、全館こんな風に変更しているのか不明ですが、個人的には使い切れないボトルや石鹸が勿体ない気がしていたので、こう言う補充大部には好感持てます。それ以外のアメニティは、特に変わっていたようには思いませんでした。

2021年3月20日

機内カートをPCラックに

飛行機をよく利用する人にはお馴染みの、機内カート。未使用品のこのカートを、ANAが売り出したところ、11万円台という高価な商品ながら、二日で完売したとのこと。まぁ、ANAファインのみならず、珍し物好きなら手を出したくなる品物かも。

アルミ製(?) で、かなり頑丈そうなので、貴重品入れとしても良さそう。私が最初に思いついたのは、サーバーラックならぬ自宅のPCラックにしたらどうだろうかという事。このカート自体を、PCケース代わりに、中身をそのままこの中に移植しても良いんじゃ無いだろうか。サイズがあるので、一番下にはUPSを入れて、さらにHDD/SSDも幾らでも入りそうなので、PC+NAS+UPSというPC環境として必要な物がサクッとまとめられそう。

さらには以後に電源用の端子を付ければ、家の中好きな場所にカートを移動して、壁際のコンセントと嵌まるようにすれば、CAさんがギャレーで「ガチャッ!」とカートをロックするみたいに、自宅でもカートをセットしたらその場所でPCが使えるようになるなんて、素晴らしい(マテ)。まぁ、半分冗談としても、サーバーのラックタワー代わりに使うのは案外良いアイデアかも。流石に自宅にあのラックをインストールするのは中々大変だけれど、これならそんなに邪魔にならないし。

ただ、かなり密閉されていそうだから、内部の冷却には注意が必要そう。裏に幾つもファンを取り付けて強制空冷させるか、いっその事最上部にクーラーを付けてカート内部を強制冷却させるか、発熱体が幾つも内蔵されるから冷却に関してはかなり問題が生まれるかも。しかし、幾らファンが多いからと言って、こんな物までしかも未使用品を発売することも無いんじゃ無いかという気もするけれど、これもファンサービスの一つと言う事なんだろうか。減便が続いていて、搭載予定だった機体がなくなってしまって余っていたと言う事なんだろうけど。

非常事態宣言解除

二週間延長された非常事態宣言が解除される事に。ただ、世間的にはすでに「解除された」様な雰囲気で、この週末は勿論、先週くらいから人手が増えている印象を強く受けます。 実際、先に宣言解除をした大坂は、50人台まで落ちていた新規感染者が、現在は150名位まで上がってきており、色々理由はあると思いますが、やはり宣言解除でこれまで我慢していた気持ちが緩んできていることは確かなんでしょうね。

個人的には、現在のようにマスク励行がそれなりに徹底されて、しかも建物に入るとき・出るときの手指消毒も徹底している状態であれば、一般的な外出や移動での感染は殆ど問題にならないように思います。やはり一番の原因は、密室での長時間にわたる飲食やカラオケなどの飛沫感染を受けそうな状況での集まり。後は、医療施設や介護施設等での対策。この二つが徹底してできれば、ほぼ以前の経済活動に戻してもかなりリスクは低減するんじゃないかと。

既に「第4派が」とも言われていて、多分このまま収束することは無く、何処かのタイミングでまた感染者の山が出来る事は確実でしょう。昨年は4月位から第2派の小さな山が発生し、その後今度は7月位から少し大きな山が生まれていますが、何となく季節性というよりは、人々の行動様式での密集・密接・密室状態がどれだけ重なるかの方が重要そう。そう考えると、7月というのはクーラーを使い始める時期なので、今年もそれ位のタイミングが要注意なんだろうか。

一つ朗報なのは、それ位のタイミングでワクチン接種がかなり広がっていることが予想できるので、その効果が上手くでてくれば、観戦者数の山はできても、昨年と比較してもそのピークはかなり低くなりそうと言う事。現在、医療従事者や介護施設等を優先的にワクチン接種が始まっていますが、大きなクラスター発生要因となるそれらの場所での感染状況が提言されれば、かなり期待出来そうな気がします。一方で、飲食などでの感染に関しては中々コントロール出来ない訳で、このあたりは非常事態宣言中でも夜8時までの営業自粛要請を断り深夜まで営業していたお店の、例えば対策状況とか顧客の様子等をサンプリングして、それでどの程度のリスクがあったのか、どれだけ感染要因があったのか、逆にベンチマークしてみるのもいいかもしれない。そうなれば、これだけの対策をしていれば、宣言解除後の夜9時までの営業を、10時とか00時迄とか、そう言うインセンティブがあっても良いと思う。いずれにしても、最終的には国民の殆どがワクチン接種をしてそれなりの免疫能力を持つまでは、三密回避することが特効薬な訳だから、そこをどれだけ遵守できるかですよね。もっとも、それって昨年からのコロナ禍が始まって以来ずっと言われていることで、別に新規の話ではないのだけれど。やはり、何処かの野党みたいに政府の責任追及する前に、先ずは自分が何ができるか、何をやっているか、そこから始めないと。

「25分の2」への努力

レジ袋有料化により、前年に比べてレジ袋の需要量が約36%減ったという記事。 半年一寸の間に、4割近く減少したというのは凄いことだと思う。でも、政府が言っている使い捨てプラスチックの25%削減と比較すると、レジ袋全体でも2%に過ぎず、正直シンボル的な意味以外のメリットを感じない行為。レジ袋が完全になくなったしても、目標の1割にも届かないわけですからね。小泉環境大臣も、BSの番組だったかな、レジ袋有料化は象徴的な行為だったようなことを言ったらしいけれど、それならもう止めたら?!

本当に10年後(令和12年)までに使い捨てプラスチックを25%削減するつもりなら、まずは使用料の多い物から着手すべきだし、それって実はレジ袋よりも使用頻度の高い物だから言わないだけなんだろうなぁ。例えば、ペットボトルとかプラスチックトレーなんかを、ガラスのリターナブルボトルとか別の入れ物にするとなったら、もう大変な騒ぎになり大きな反対が生まれることは予想されます。だから、そう言う本丸は避けて、取りあえずやりやすいところから着手している所は間違っている気がする。

さらに言えば、使い捨てプラスチック製品にしても、別に環境破壊するために使用されているわけではなく、色々なメリット、例えばコストが安いとか衛生的だとか、そう言う利益があるから利用されているわけで、それが環境汚染の元になっているのは廃棄手順が間違っているとか、ルール外の行為が発生しているためで、そこを正さないと同様の事例は今後も続くことは確か。例えば、オウム真理教のサリン事件以降、国内ではゴミ箱が撤去されていて殆ど街中で見ることは無くなったけれど、ゴミ箱や分別用の箱を、逆に各交差点毎に設置するとか、全てのコンビニや公共施設に十分な数のゴミ箱やエコボックス見たな廃棄箱を増設したら、これまで以上にポイ捨てして居た物をそう言うゴミ箱にに捨てる人は増えるだろうし、それによって不法投棄や環境汚染も減るのでは。

コンビニや公共施設のゴミ箱に家庭ゴミが捨てられる問題が今ありますが、代わりに家庭ゴミも含めてそう言う場所や更に追加して何時でも何処でもゴミを捨てられる環境ができたら、少なくともポイ捨ては減るでしょう。で、そう言う環境整備をした上で、ポイ捨てとか環境破壊に繋がる廃棄行為に関しては今以上に厳しい罰則を設定すれば良いと思う。今のレジ袋有料化のように、無知だけの施策ではなく、ある意味「飴と鞭」の対策の方が効果がでるのでは。少なくとも「25分の2」の努力よりは、意味もあるし効果も生まれると思うなぁ。

2021年3月19日

Hilton Amex Cardの審査に通ったらしい

Hiltonから、こんなDMが届いたんですが、Hilton Amexの審査は通ったと言う事なのかな? 肝心なAmexからは、暫く前に「審査中」というメールが来ただけで、まだ何の連絡は無いのだけれど。まぁ、これまで三井住友VISA HONORS Plarinum Cardのメンバーで、かつAmexのPlatinum Cardも保有しているのだから、これで駄目だったらその理由を問いただしてみたい所なんだけれど(笑)。

実は、Hilton Cardの切替を何時にしようか悩んでいたんですが、結局は現在の三井住友VISAは、来年の8月までが利用期限だし、最悪紛失とか破損した場合、今年の8月以降はカード交換などのサービスも受けられなくなります。そうなると、そこで今回のAmex系カードに切り替えるにしても、時間が掛かるだろうし、どうせ今年度分の年会費はPlatinum特典で無料なので、今切り替えておいても損はしない。逆に、早めに切り替えておいて、今年の利用実績から来年度のステータスを確定させておいた方が有利という判断に傾きました。色々比較検討して有利な条件を探すのも嫌いじゃないのだけれど、余り策に溺れすぎて手続きや手順が面倒になるのも嫌だし、そう言う事に時間を費やすのであれば、とっととカードを更新してこれからのルールで特典を受けた方が将来に繋がりますしね。

ところで、今回のDMの後半には、こんなメッセージも。これ、嘘とは言わないけれど正確ではない表現では。Premium Cardで、暦年中に200万円以上の決済をすれば、その時点からHONORS Diamond会員に成れるけれど、それまでは付帯されるのはGold会員レベル。書かれている、レイトチェックアウト、アップグレード、ボーナスポイント等はGoldも同様の特典があるわけで、そう言う意味で正確に言うのであれば、「ダイヤモンド会員特典のうち、ゴールド会員特典に含まれるものが利用可能」と言うべき。まぁ、それって言い方として正しいかもしれないけれど、まだ不誠実なわけで、そこはちゃんと「ゴールド会員の特典、ただしご利用状況でダイヤモンド会員特典も」と言うのが適切な表現では。

年会費も安く(US$450)、カード所持だけでダイヤモンド会員になれる、アメリカのAspire Cardと同等レベルの内容が無理なら、せめて現在の三井住友VISAレベル(年間10滞在か120万円以上の利用でダイヤモンド)は維持して欲しかった。それが、ダイヤモンド会員へは利用額だけになるというのは、しかも現在よりも70%近く設定金額がアップするというのは、今厳しい社会環境が理由だとは思うけれど、ユーザーから見たらやっぱり「サービス改悪」だと思う。(続く...)

差別の拡散

佐々木宏氏の差別的発言を記事にした文春が、自らのサイトでその記事を紹介しているんですが、 佐々木氏の発言内容と同じくらい「酷いなあ」と感じることが幾つか。

一つは、tweetに貼付されている当該発言のLINEのスクリーンキャプチャー。元々の発言スレッドは、関係者だけのグループLINE内での発言なので、こう言う形で外部に流出するというのは、その参加者の誰かが提供するしか方法は無いですよね。昨日LINEのデータ管理関係で問題が指摘されたけれど、それとは直接の関係は無い話だけれど、それに絡めて「LINEでのデータ信頼性に不安が」という話は広がりそう。そう言えば、タレントのベッキーの不倫騒動の時も、当事者間のLINE画面が流出していたけれど、あれは上手くアカウントを作ってモニターしていたからだったっけ。少し前に、野村萬斎氏や椎名林檎さんがメンバーから脱退しけれど、あの辺りの出来事と関係あるんだろうか。しかも、1年前の話がなんで今頃、というのも解せないし。問題なら、その時に指摘するべきだと思う。

二つ目の拙い点は、文春自らが「差別発言」と言っている内容を、そのまま世間に無制限に公開することが、「差別の再生産」になるんじゃ無いかという事。その雑誌を購入して、雑誌に書かれた記事を読むのは仕方ないとしても、その記事全体では無く「差別的な部分(※イコール記事としての中心であり一番の売り物)」だけ抜き出して無差別に公開するというのは、結局文春自身も差別行為に荷担していることになるような気がする。只、これって悩ましいところで、実はそういう部分を気にしすぎて肝心の発言や全体の様子が曖昧にされてしまうと、本当にその場ではどういうことが起こったのか不確かになり、結局は記事やそれを受けて発言している人の意見が「真実」として確定してしまう。森喜朗氏のケースなどはまさにその例だと思うんですが、今回の件だって、ここには掲載されていないこの発言を含むスレッド全体を見たら、実はいろいろなアイデア出し、所謂「ブレインストーミング」だったとしたら、アイデアを出すために突拍子も無い事、駄目と明らかなことでも発言してみて、そこからの刺激で別のアイデアの発生を待つこともあり得ます。そう言う意味で、文春がこの部分だけ切り出して掲載しているのは、やはり自分達のビジネス優先で、差別意識に対しての啓蒙の気持ちは二の次三の次なんじゃ無いかと感じます。

三つ目に思うのは、渡辺直美さんのコメントが公開されていますが、彼女自身現在の体型を一つの「武器」として仕事をしている・続けることを明確にしています。そんな中で、例えば将来"Miss Piggy"関係の仕事、ミュージカルとか実写版映画とか、そんな仕事がオファーされたら、回りは今回の様に「差別」というのだろうか。LINEの豚のアイコンが、例えばMiss Piggyだったら、同じ内容でもかなり受ける印象は違うと思うんですよね。あるいは、日本なら宮崎アニメの傑作の一つ「紅の豚」のホルコ・ロッソ役が回ってきたら、それも差別というのだろうか。多分多くの人は、それらと今回の件は別の話と言うだろうし、実際そうだとは思うけれど、それでも今回の件を引き合いに出して批判する人は出てくるでしょう。そうなると、結果的に彼女の将来の可能性を幾つか否定してしまうことになるのでは。あるいは、彼女だけで無く、似たような体型を武器にしているタレントさんや芸人さん、あるいは擬人化することで何かネタにすることも、今後は否定されてしまうかもしれない。

「芸人の世界の話と、実社会の話は別物」と言われるかもしれないし、実際それは事実だと思いますが、でも最初に書いたように、記事掲載元の文春自身がそんなことを言わずに、その発言だけを切り出して公開・拡散しているわけで、それって彼らのメディアとしての社会的責任はどうなのかと疑問に感じます。そう言う発言が好ましく無いという主張では無く、「またこんなこと言っている、みんなで糾弾しよう」みたいな、変なヒロイズムというか、結局は何でも良いから話題を作って雑誌を売りたいという部分しか見えない。それって、言い方は悪いけれど、火の無いところに煙を立てているだけの気がする。で、本当に火が出ているところに対しては、見て見ぬ振りしていることも多いんじゃ無いだろうか。例えば、同じような発言を野党議員がしても、殆ど取り上げられることが無いように。それって、与党議員の発言は政権批判という「錦の御旗」が使えるけれど、野党の場合はそう言う事も無く場合によっては自らが批判される可能性もあるし、中には彼らにシンパシーを感じているメディアも多いわけだし。「差別」の話だけでなく、いろいろな事柄について、本来指摘されるべき事由では無く、自分達の都合でしか報じないから、いつも一過性でしかも何度も繰り返されるだと思う。

2021年3月18日

世界観の違い

東京オリンピック・パラリンピックの開閉開式の企画・演出の統括役である、クリエイティブディレクターの佐々木宏氏が、その演出アイデアの中で、タレントの渡辺直美さんを豚に例えるアイデアを出したとして文春が報じ、その責任を取って辞任したという記事。昨年の3月に、関係者内のLINEでの会話の中での話しらしいけれど、その内容は別にして、何で1年前のしかも限定されたLINEの話が、今頃外に出てきて問題になるのか、そっちの方も問題だと思うのだけれど。この方の経歴を見ると、Softbankの「白戸家シリーズ」を初めとして、サントリーの「BOSS(トミーリージョーンズのシリーズ)」など、変身物・擬人化物のアイデアが得意なのかなと言う気がします。

で、その渡辺直美さんだけれど、ご本人みずから「ぽっちゃり」を売り物にしている所もあるから、その部分を取り上げることは問題では無いと思うんですよね。ただ、そこから「豚」という動物に例えることが問題とされたわけですが、でも最近ではミニブタとかペットにして居る人も多いので、「汚い」「醜い」みたいなネガティブな意味での「豚」とは別に、「丸っこくて可愛い」みたいなポジティブな意味での「ブタ」の意味もあるんですよね。そう言う意味では、単に「豚に例えた」と問題になっているけれど「ブタに例えた」と言う意味ならどうだろうか。

「豚」では無く、同じく大きな動物という意味で、「鯨」とか「象」とかだったら、やはり同じように問題になるだろうか。動物に例えること自体が怪しからんと言うのであれば、人間を人間以外の物に例えることも不謹慎になるだろうし、さらに突き詰めれば、仮に人間同士であっても、本人以外の人に例えることも不謹慎と言う話になってしまう。只今回の場合は、世界的なイベントで注目される場面での演出なのだから、日本のテレビのバラエティー的な演出がそのまま通用すると思うのは甘すぎる考え。増してや、先の森前会長の件もあり寄り敏感になっている時期なのだからと思うけれど、この発言自体が1年前の物だからそう言う状況とは別の話なんですよね。逆に、文春自体がここまで温めていた内容で、森氏の件があったから今「付加価値」を得たニュースになるとも言える。その辺り、メディアのやり口というか、その方法にも疑問を感じるところですが。

日本では「八百万の神」という位、世の中の有機物や無機物、殆ど全ての物に「紙」が宿り擬人化して身近な物として扱うけれど、そう言う文化というか社会背景は日本以外では聞いた記憶がありません。只、そう言う背景が、良くも悪くも人を逆に他のものに「例える」事も結構普通の感覚として子供の頃からやりがちで、その極端な例が最近問題となる「虐め」にも通じるところがあるんじゃ無いかと。そう言う発想が良いか悪いかという事では無く、結局は極端に走るとどんなことでも「過剰=異常」みたいな危険性があるという事だと思う。二昔くらい前なら、その振れ幅の大きい方が、個性とか革新的みたいな感じで評価されていたこともあったけれど、最近では社会的通念みたいな感じで制限がどんどん生まれているから、その部分には敏感にならざるを得ない。佐々木氏は、私よりも年上の人なので、多分そう言う意識が残ったままの部分もあるんじゃ無いだろうか。だからと言って、氏の発言が許されるものでは無いけれど、演出家とかクリエイティブ活動をする人の発想というのは、そう言う「常識」と「非常識」の微妙な境界線を攻めていくことが、ある意味必要な部分もあるんでしょうね。

LINEのデータ

私は嫌いなのでアカウントすら持っていませんが、ほぼ日本国民の標準コミュニケーションツールとなっている「LINE」。 そのLINEの個人情報が、開発委託先の中国企業からアクセス出来る状態だったことが判明し、ちょっと騒動に。LINE内アプリの開発委託をしていたらしいので、当然その中で使用参照されるデータも使わないと開発やテストも出来ないだろうけど、普通はダミーデータを渡すよね。仮に本ちゃんのデータを使用するにしても、開発委託元の管理なり同意の下、限定して行われるべきだと思うけれど、そうでは無かった様子。

さらに、これは朝日新聞のスクープなのかもしないけれど、LINE内で使用されるメッセージアプリ「トーク」の全データが韓国内のサーバーで保管されていたと言う事も発覚。単に、データバックアップとしてコストの安い韓国無いのサーバーを使用していたのか、実質的なシステムとして韓国内のサーバーを利用していたのか(その場合は、通信のオーバーヘッドが気になるけれど)、その辺り不明だけれど。以前は、韓国のIT企業NAVERの子会社が開発した韓国製アプリと言われて、開発したのはNAVERの日本法人だけれど、開発自体は日本独自と゛Made in Japan」を強調していただけに、ちょっと不手際感を感じますね。

今回の場合、保管されていたデータは暗号化されていて具体的なデータ内容を見ることは出来ないと説明しているらしいけれど、データ参照の可否とは別に、データ保存が適切な状態で無かった、本来言われていた状態とは異なる環境で保管されていた事は大きな問題なのでは。どうも、先日発表されたYahooとの経営統合に関係して、いろいろと精査している家に発覚したような気がするけれど、そうとするとLINE側としては問題と認識していなかった、認識していたけれど目をつぶっていたことになるわけで、それはそれで企業ガバナンスとしてどうだろうか。

「クラウド環境」を利用する場合、自分のデータが実際どの場所にあるサーバーのどの部分に保管されているかは、利用者からは全く分からないもの。もしかしたら、自分は何となく日本国内のデータセンターに保管されていると思っていても、実際は外国のサーバー上に有るかもしれない。今回はコストの関係でLINEは韓国のサーバーを使用していたけれど、韓国の可能性もあるし、可能性だけなら中国のデータセンターという可能性も(通信の問題があるから、中国以外の地域のデータを中国国内のデータセンターに保管することは無いと思うけれど)。より有利にサービスを提供しようと思うと、例えばコスト削減のために安い地域のサーバーを利用するとか、開発委託も必要。ただ、その辺りは利用者には見えない部分だし、利用者からすればよほどはっきり明記しない限りは、正直意識しない部分だと思う。ただ、ユーザー側もそういう事情を今は理解した上で、万一何か不審な事象が発生した場合には、直ぐに対応なり対策出来るような準備はしておくべきでしょうね。例えば不正アクセスを定期的に確認するとか、金銭に関わるサービスなら多頻度で利用状況なりを確認していくとか。そこは、便利な部分にはそれに対してのリスクもあるという事を認識して、対策する事がユーザー側の言ってみれば責任の一つだと思う。只、今回の場合はLINE側が余りに迂闊だったと思うけれど。

愛車レストア

女優の伊藤かずえさんが所有する、日産の「シーマ」。この車は、「シーマ」の初代で、伊藤さん自身が30年以上も乗り続けている車であることは有名な話。 それを聞いた日産が、この車をレストアすることになったという話。長年の利用者に対しての感謝もあるだろうけど、日産としても良い宣伝になる事は確かですしね。

「レストア」というのは、まぁ一種の改造で、エンジンを交換したり、足回りを強化したり改造したりする事。一番身近な例で言えば、車高を下げる「シャコタン」かな(笑)。私も、一応エンジニアの端くれなので、こういう「物作り」系は嫌いじゃ無く、CSとかYouTubeに上がっているレストア系番組は結構好きで見ています。木工系は、昔は多少やったことはあるけれど、こう言う機械系というか金属系は殆ど経験が無いので「へぇ、すげー」とか思いながらよく見ています。

そんな中で好きな番組の一つが「Fast N' Loud」という番組で、廃車同然の車を買い付けてきて、徹底的にレストアするもの。そこで個人的にいつも疑問に思うのが、エンジンを交換して、フレームを入れ替えたり変更して、さらに足回りも変更してと、結局残っているのはボディーの一部だけだったりするわけで、あれって「レストア」なのかって疑問に思うのだけれど。同系列の番組で「名車再生! クラッシックカー・ディーラーズ」の方は出来るだけオリジナルの雰囲気は残して、安全性や機能性の回復など必要最小限のレストアしているのと対照的。まぁ、どちらも「有」の話だと思うので、この2番組は好きだったんですが、長い間放送されている番組だけに、色々あるみたいで、最近放送が終了したり、大分内容が変わったりして一寸残念な気も。

その"Fast N' Loud"なんですが、こちらの番組で良くあるのがエンジンを大馬力のものに換装して、さらにサスペンションを変更するか改造して車高を下げる事をやっていること。「あぁ、日本と同じだ」と妙に感心してしまったんですが、あれってアメリカから日本に来たブームなのか、日本からアメリカに渡った影響なのか、それともシャコタンっていうのが世界共通の「美意識」なのか。流石に、このシーマをシャコタンにする事は無いだろうけど、30年間使用したエンジン交換とか、電装系は最新の物に変更するんだろうか。駆動系を更新したら、乗り心地にも大きく影響するから、そこは伊藤さん自身の「好み」との違いがどうなるのか。流石に外装系はそんなに弄らないのだろうけど、ライトをハロゲンにしたりとか、フォグランプをLEDにしたりとかくらいはするかも。後写真を見ておもったんですが、ホイールは最近の物に交換するのだろうか。人様の車に色々興味が沸いてきますが、実は自分も自宅のいろいろな作業や補修用に、荷物運搬でき車が欲しくて、軽トラを購入しようかと考えているところ。ただ、最近のキャンプブームで、軽トラを改造してキャンピングカーにしたりするのがブームらしくて、中々良い中古車が無い。だいたい、軽トラ自体が人気で結構値段も上がっている様子なんですよね。で、こんな状態だから軽トラ購入したら、自分も(ささやかな)レストアに嵌まってしまうかも。

2021年3月17日

スッキリしない「スッキリ」

NTV系列の朝の情報番組「スッキリ」の中で、アイヌ民族に対して不適切表現があったとして、番組MCが謝罪し、NTVが謝罪し、どうもその行為をしたらしいタレント(脳みそ夫らしい)が謝罪してとなったけれど、政府からも抗議される事態に。只、個人的にスッキリしないのは、とは言っても今日も「スッキリ」は、MC三人がニコニコしながら番組進行しているし、特にこの話題に関して取り上げていない様子。

個人的には、MCの加藤浩次氏の芸風は好きでは無いけれど、MCとしてここまで築き上げてきた新境地というか、彼なりの「雰囲気」みたいな物は、TBSの「がっちりマンデー!!」のMCも含めて嫌いじゃ無い。アナウンサーの水卜ちゃんはファンだし(笑)、ハリセンボンの春菜も良い味出しているし、まぁ朝の同列の番組の中では個人的には嫌いじゃ無いのだけれど、でももう少し真剣に考える必要があるんじゃ無いか登記がしますね。特に、女性差別発言として、あれだけ森喜朗氏の発言を叩いていたわけだから、今度はその立場が逆になった場合あれ以上の反省と謝罪をするべきなのでは。

NTV以外のメディアも、このニュースを伝えてはいるけれど、どうも今ひとつ及び腰というか森会長の時と比べて熱量を感じない。余り筋の良いニュースではと言う思いもあるだろうけど、多分邪推すると「アイヌ問題」ということ自体が、視聴者に対して訴求力がそれほど無いこともあると思うんですよね。森氏の場合は、彼のこれまでの色々な経緯もあるし、オリンピックというイベント性もあるから、騒げば騒ぐほど視聴者や読者も食いついてきたけれど、今回の場合は「人に対しての不適切表現」という曖昧な事例で、且つその対象が「アイヌ民族」という限定された存在では、正直メディア側もあえて取り上げる必要性は低いと思っているのでは。

あと、個人的には、この「アイヌ民族問題」特に、最近の一連の活動に関しては胡散臭さも感じているところで、本当に虐げられていた過去の時代の反省と正確な伝承を目指すのなら良いのだけれど、そこに某かの利権みたいな物とか、別の意図が含まれていないかという疑問も。メディア側も、そう言う事はそれなりに分かっているから、「差別」の問題ではあるけれど、余り積極的になれない、あるいはしたくないと言う気持ちもあるんじゃ無かろうか。謝罪して発言を取り消したけれど辞任に追い込まれて森氏と同じ事をやれとは言わないけれど、でも今日の番組とか見てると、もう「終わった話」になっている雰囲気を感じる。結局は「不適切発言はあったが、撤回させた」みたいな事だけが残っていくんでしょうね。森氏の場合は、その場での発言を取り上げてのことだけれど、こちらの場合は番組として事前に準備して構成していたわけで、こちらの方が罪は重いと思う。まぁ、スッキリも4月から番組改編されるんだろうし、それまでは静かにやり過ごすのだろうか。ちょっとスッキリしないけれど。

ワクチン外交

中国製ワクチン接種者には、ビジ申請に便宜を図るという中国政府の発表。中南米などの支援国に対して、中国製ワクチンを安価に提供して、経済開発だけで無く厚生関係でも覇権を握りつつある中国だけれど、なるほど、こう言う手も使う分けねと、その戦略にちょっと感心してしまいます。

記事にもあるように、日本では中国製ワクチンは承認所か、多分申請もされていないだろうから、事実上国内で接種を受けることは出来ない。それを承知していながらも、日本人向けに発表する在日中国大使館も結構な「タヌキ」だと思うけれど、それだけ彼らも存在感を示したいという焦りというかそんなことも感じられます。

日本に居ると、どうしても欧米製薬メーカーのワクチンが中心だし、その次に国内メーカーが開発しているワクチンの話題が来て、それ以外のワクチン、中国製とかロシア製ワクチンの話題は殆ど聞くことがありません。とは言っても、多分世界で一番接種されているのは、多分中国製じゃ無いだろうか。ただ、時々報道される効果というか、その点では欧米製ワクチンと比較して低い気がしますし、やはり信頼性という点で躊躇してしまうのが本音の所でしょうね。

家会社も、仕事の関係で中国への出張者が多い方だと思うし、今の状況でもどうしても必要で出張して2週間隔離されている人も居るんですが、その時間を考えると出張中に向こうで(可能なら)ワクチン接種を受けて、次回からはもっとスムースに出入国できるようになりたい、と思うエンジニアもいるかもしれない。私は御免被るけれど(笑)。例えば、開発途上国に対して、自国ワクチンを無償で提供してそれらの国々での感染拡大を抑えることは良いことだと思うけれど、今回の様な発表は相手の弱みにつけ込む話に聞こえます。彼らの価値観というか社会観枯らしたらそんなに疑問に感じないのかもしれないけれど、日本人の感覚からすると「相手の弱みにつけ込み」と不信感しか馬ない気がするなぁ。現実問題日本で接種する事は出来ないのだから、わざわざ波風立てるようなこう言う発表すること自体不要だと思うけれど、そう言う事を考えなかったのだろうか。まぁ、それが中国らしいと言えばそうだけれど。

国産ワクチン

日本でも新型コロナウイルス用ワクチン接種が徐々に広がり、菅総理も来月の渡米に向けて1回目の接種をしています。そんな中で一寸気になるのが、世界中でワクチンの奪い合い状態となり、日本も現状はEUの工場から輸入しているため、今後その影響が出てくる可能性も。今後、国内の協力工場でのワクチン製造も始まるので、それが軌道に乗れば日本向けのワクチンは自国内で何とか賄えるので良いのですが、それまでがちょっと大変そう。

一方で、ワクチン自体の開発は世界中で進んでいるわけで、特にどんどん生まれてくる変異株に対して効果をどれだけ維持出来るかというのも重要な点。今後は、そう言う変異株とワクチンの改善のイタチごっこになるわけで、その時に自国内で開発している強みは出てくるはず。そう言う意味では、昨年から幾つかの大学やメーカーが、今話題になっている「mRNA」型のワクチンを開発していて、塩野義製薬もそのメーカーの一つですが、残念ながら 年内供給が困難になってきたという記事。理由は、国内認証に必要な大規模地券が難しくなったからと言う事で、その理由が選考する海外製ワクチン接種者の存在。

試験のためには、実際にそのワクチンを接種した人と、「ワクチン」と称した別の物(生理的食塩水とか)を接種した人、二つのグループを検証して、本当にワクチンの効果が有意に現れるか確認する必要が有り、新規の薬の場合には広範囲にランダムに対象者を集める必要があります。ところが、既に別のワクチンを接種して居る人が混じってしまうと、本当その件差対象のワクチンの効果なのか、別のワクチンの効果なのか判断出来ず、目的が達せられない。普通の場合なら、今回の様に全国的に全国民対象にワクチン接種する何て言うことはないので、十分に必要な数の対象者も集められたんだろうけど、例えば5月頃から高齢者に向けての接種が始まると、この範囲の対象は殆ど居なくなってしまうわけで、これは中々大きな問題になりそう。

実際問題として、これは個々の製薬会社の問題だとは思うけれど、現在の状況を考えると厚労省当たりが音頭を取って、ある程度事前に地権者候補みたいな人を抽出しておいて、そこで検証して貰うような仕組みって出来ないのだろうか。一応日本国内でも、1億3000万人の人口が有、ざっくりと20歳以上なら、多分7~8000万人位の対象者はいるんだろうし。只、日本の場合はどうしてもワクチンなどの副作用反応に対しての過剰反応があるから、慎重の上にも慎重にならざるを得ないのだろうけれど。確か海外メーカー3社との契約分で、日本の人口分はカバーされていたと思うけれど、今後の事を考えるとさらにバックアップとして、国内メーカーの準備も重要になるはず。ジレンマを感じつつも、こういう所で大英断というか大局的な判断をして欲しいですよねぇ。

2021年3月16日

見て見ぬ振り

東北新社とNTT、それぞれの社長の国会証人喚問が始まり、NTT社長の澤田純社長は総務省幹部だけで無く、メディアや与野党議員との会食もあった事を説明したけれど、「与党」部分を言うメディアはあっても、「メディア」や「野党」との会食を取り上げるメディアは殆ど見当たらない。

メディアとの会食に関しては、NTTもNHKを除くメディア各社も、言ってみれば私企業なのだから、企業同士で情報交換なり親睦会を開催することは、まぁ問題ないでしょう。そこで、不正行為の合議でもしていれば別だけれど。それでも、これだらNTTの総務省幹部への接待が問題になり注目されているわけだから、そこに「メディアにも接待」という事が明らかになったのであれば、そのメディア自らが潔白を証明しないといけないのだけれど、そんな話はとんと聞こえてこない。

同じ事は、与党を追及する野党にも言えるわけで、与党と同じ状況が野党にもあったであれば、まずは自らが問題ないことを証明すれば、それと同じ事を与党にも要求できるわけで、それって絶好の追及材料になると思うのだけれど、そんなことをする気配も無い。と言うか、立憲民主党の支持母体の一つがNTT労組なのだから、その関係はどうなっているのか、何か特段要求されていることは無いのか、色々明らかにするべき事は多いと思うのだけれど、誰もそれを指摘しないのが不思議。少なくと与党側で名前が具体的に挙がっている、高市早苗氏や野田聖子氏等は、領収書などの証拠を出して問題ないことを説明しているわけで、同じ事は身に覚えのある野党議員もしなければ「疑惑は深まるばかり」なのでは。

与党の不手際がいろいろ指摘されているのに、逆に与党の事実理は微増ながらアップしているのに、肝心の野党支持率はじり貧というか大きく下落する場合もあるのは、そう言うダブルスタンダードというか、子供の喧嘩じゃ無いけれど「お前が悪い」と言うだけで、肝心な何がどこが悪いのかと言う根拠が示されない。逆に自分達が同様の事を要求されると、知らぬ顔をするか逆に起こることで相手の主張を威嚇するようなことばかり。今回の件だって、総務省の接待追及をして、総務省改革とか放送事業改革とか、寄り身のある議論や方向性に持っていくチャンスのはずなのに、結局は「総理の長男が」とか「元総務大臣の接待が」と、自分達の欲するゴールのみを上げて、その途中の工程をすっ飛ばすから、全く説得力が無い。出、肝心の根拠はいつものように週刊誌頼みだし。これでは、野党に期待する気持ちがますます縮まるばかりだし、そんな中でコロナや経済や困窮家庭の援助とか、感じの話は一向に進まない状態がいつまでも続く。結局、やってる感を出している野党はそれで満足なのかもしれないけれど、国民は不幸な間々なんですよね。まぁ、それがいつものことなのだから仕方ないというか、どんどん無視していくしか無いなぁ。

推定テスト

ネットで拾ったこんな話題。ハードロックの世界的バンド、ヴァン・ヘイレンの契約書には 「茶色を除いたM&Mのチョコレートを楽屋にボウル一杯準備する」という契約事項があり、それが守られていないと公演がキャンセルされるというもの。一間、有名スターの気まぐれ・我が儘が契約書の中に記載されているように感じますが、実はこの項目が技術的な契約部分の中に隠すように記載されていて、それ故にこの事項が守られていないという事は、重要な技術的な部分の契約不履行の可能性があるという、一種の推定テストみたいなものになっているもの。

これ、似たような事例はエンジニアだと結構経験しているもので、ソフトウェアのテストでもテスターの能力を見るような場合には、わざとエラーとなるテストケースを幾つか仕込んでおいて、それらを見つけることが出来るかどうかで判断することがあります。あるいは、プログラム開発でも、わざと既知のBugを残しておいて、それらをどれだけ見つけられるかで、デザインやコーディングスキルを測ったりすることも。文系でも、読解力のテスト等ではわざと言葉の間違いとか、前後で辻褄が合わない言葉を入れたりすることもあるんじゃ無いだろうか。いゃ、その場合は文章の構成が違ってくるから、間違った読解をした方が正しく読み砕いたことになるから、テストにならないか。

私はヴァン・ヘイレン自体はそんなに詳しいわけでは無いけれど、色々と複雑で大規模なステージ装置を持ち込んだコンサートが有名らしく、だからこそ技術的にも細心の注意と万全の準備が要求されたらしい。だからこそ、実際にその場で個々に確認する以前に、ちゃんとバンド側の意図や主旨を理解してクレかどうか、最初のスクリーニングテストがこの契約書の中の「M&Mチョコレート条件」なんですね。そう言う目的ならば良いのだけれど、これ悪い方法に使うならば、契約者に不利な内容をそっと忍ばせたり、良くクレームになるのが解約条項とか特例条項などを小さな文字で契約書の最後に「ちょろっ」と記載して読み飛ばしてしまうようなことも。記載して居ない事柄ならば、それは契約上無視していい話だけれど、どう言う形にしても契約書に記載されていて、その内容にサインをしてしまえば、その内容が不利益なことであっても契約上は成立してしまう。流石に、著しい場合は裁判などで戦えば覆すことも可能なんだろうけど、一般的には難しいでしょうね。

元の話に戻ると、仮にM&Mチョコレートの項目を見つけて、その準備をしていても肝心の技術的な部分がちゃんとミタされるかどうかは100%担保されるものでは無い。まぁ、最初から契約内容をちゃんと確認しないのは論外だけれど、技術仕様をちゃんと見ているかどうかは、M&Mチョコレートの項目がなんで技術的な項目の中に存在しているのか、何か技術的な関連付けが必要なのか、多分実際に準備する以前に疑問を感じたら、そこで契約内容の問合せをすれば、寄り熱心で信頼出来る相手と判断出来る。もしかしたら、第二第三のトラップが仕掛けられているかもしれない。まぁ、そこまで準備するとなると準備する側の手間もコストも増えるだろうけど、そんなに仕込みは無いのかもしれないけれど。そんな疑心暗鬼を生むリスクは有るかもしれないけれど、でも間接的に相手の力量を計ることも結構重要だしなぁ。私なんかは、話をしていて定性的な言葉では無く定量的な言い方をする方を信頼するのだけれど、それは理系の性質だからかもしれない。それはそれで、安定はしているだろうけど、何か突飛も無いアイデアとか新規の発案みたいな物は生まれにくいんだろうなぁ。それもまた、善し悪し。

2021年3月15日

YouTubeリテラシー

最近、YouTubeで時間を潰すことが増えているんですが、よく見るカテゴリーとしては「猫」を筆頭に(笑)、やはりエンジニアの端くれなので「物作り系」も多く視聴しています。その中でも、最近ブームなのか「DIY」とか「リフォーム」とか関係のコンテンツが多くて、それ故に興味をひかれる物も多いために、 最近ではマイブームの一つになっています。

「DIY」と言っても、それこそ棚とか家具を作る物から、部屋とかのリフォームに、さらには家一軒・マンションの一室までリフォームする物まで千差万別。そればかりか、それこそリフォームでは無くゼロから家を建てたりする猛者も入らして、中でもビックリしたのは広大な山付の土地を購入して、その土地の森林を伐採して、その伐採した木材を自ら製材して6年がかりで自宅を本当に「ゼロから建てた」ものは、もうね開いた口が塞がらない(良い意味で)。田舎で育ったので、子供の頃はナイフで木を削って、オモチャみたいな物を作ったり、ノコギリとかのみとか使った事もあるので、この手の作業にはそれなりに親近感も感じるし、出来れば自分でもこれから時間の余裕が出来たらやってみたいなと思います。ただ、室内のリフォームでも電気工事をするとなると資格が必要になるし、ましてやサイズの大小はあるにしても、「家」を立てるとなるとそれなりに技術と知識が必要なわけで、それを「DIY」感覚でやってしまうってどうなんだろうか。

例えばDIY系の動画と並行して、大工さんのコンテンツも好きで、そう言うものも結構見ているんですが、やはりプロの手際の良さは凄い。で、それらを見ていて感じるのは、大工さんはもう自然な感じで一連の作業の中で水平・垂直と直角を出す事を重要ししているんですが、DIY系の場合は余りそう言う事を感じられない。たまたま映像の編集で、そう言う場面が映っていないだけなのかもしれないけれど、でも自分は素人ながらも映像を見ていると、ちょっと不安になる事も。例えば大工さんの場合は、予め組み合わせる位置とか、ネジや釘を打つ場所に墨を打って固定するときにもピタリと一致させるし、当然水準器を使用して常に水平・垂直を確認しているのに対して、素人さんのDIYやリフォーム系の映像だと、勿論そう言う道具も使用しているけれど、止めるときには目視で決めていたり、固定するときに筋交いが入っていなかったり見たいな、正直大丈夫なんだろうかと思うことも多々あります。DIY何だから、それで良いのかもしれないけれど、でもそこで実際に生活する以上は安全性だって重要だし、信頼性をちゃんと担保した物を作らないと、将来的にも不安だろうし。

中には建築士や大工経験のある人も要らして、そういう人の映像は流石に「素人DIY」と謳っている映像と比較しても違いを感じます。でも、流石に構造計算まではしていないだろうし、ましてや経験値からどこにどの様な補強が必要なのか、どこにどれだけ精度を出さないと駄目なのか、そんなことを考えずに「位置から家を建てました」みたいな映像を見てると、ちょっと不安の方が先立ちます。個人のリスクで個人の責任でやる分には、それが違法で無い限りは良いのだろうけど、それを映像コンテンツとして配信して不特定多数の人がそれを見て、中にはマネする人も出てくるだろう事を考えると、それなりに責任も生まれてくると思うのですが。結局、これも情報リテラシーみたいなもので、本当に信頼出来る情報かどうか、自分で判断出来るだけの知識なり技術を持たないと、単に鵜呑みをしてマネするだけでは駄目なんですよね。そう言う意味では、何時自分でもDIYとかリフォームとか始めるか今は決まっていないけれど、今はじっくりと「自習」して先ずは知識を蓄える時期なんだろうと、だから、毎日のYouTube視聴が止められない(笑)。中には、プロの方がちゃんと更新しているコンテンツもあるので、まずはそう言う信頼出来るものからしっかり知識を吸収しないと。でも、本当に良い時代になりました。そう言うものが、簡単に手に入り専門知識だって得ることが出来るわけだから。だからこそ、そう言うものに対して基本的な知識を得ずに安易に手を出して失敗することも覚悟しないと。

狼少年

二週間延長された、1都3県に対しての非常事態宣言ですが、来週21日には再延長せずに宣言終了となりそう。 指標的には、病床指標が改善してきたことが一番大きそうですが、それって少なくとも東京都に関しては突然倍増したら「カラクリ」の詳細が報道されていないようなんだけれど、何故? こんな話も有るみたいだけれど、本当に1都3県特に東京都は、今の状況を把握して適切な対応を取っているのだろうか。

正直、昨年の1回目に比べて、今回の2回目の非常事態宣言は「重み」が減ったように思います。あるいは「真剣味」と言っても良いかも。一つは、前回は全国的な宣言だったけれど、今回は大都市圏中心ではあったけれど、地域を特定しての宣言だったこと。勿論一部地方では、それに合わせて独自に宣言をした場所もあったけれど、全国的に緊張感は1回目よりは減ったのは事実だと思う。さらに、1回目の非常事態宣言は、その実質的効果は別にして、確かに宣言後は感染者数は減っていき、一時は沈静化したとも受け取れるくらいの状況になったので、今回はそんな「甘え・甘さ」はあったかもしれない。あるいは、やはり一年以上も続く「コロナ禍」に、正直疲れてしまい自暴的に近いような状況になっていることも有るかもしれない。日々の報道や、実際に自分が経験したことからも、外に出る人出は確かに増えていることを実感します。仕事だけで無く、これまで我慢していたレジャー関係の人出と思われるものも増えているのは、年度末、卒業・異動のシーズンと言う事も有ると思うけれど、時期的にも中々我慢するのは、今回が2回目(2年目)ということもあり厳しいのでしょうね。

感染対策としては、外出自粛を言うのは限界だと思います。それよりも、集まっても良いけれど蜜を避けるとか、特にアルコール類を摂取したときには、声高に会話したり、距離が近くなるので、その場合は例えばお店側が注意することを「認める」とか、従わない場合には強制退店させても業務上問題ないとする、みたいな事で、お店側にしても本来の営業時間を確保しつつ、でも感染対策に関してはより厳格な適用を要求するほうが効果が上がるんじゃ無いだろうか。ただ、例えば高齢者施設でのクラスターとか、昼間のカラオケ店での感染拡大とか、どうしても強制できない場合も有るわけで、そう言う場所に関しては逆に特定出来ることを逆手にとってある程度のクラスターは覚悟して、それ以外の場所での発生を最少化していくことを目指した方が、戦術的には正解かもしれない。

一時沈静化したと思われて大坂で、股陽性者数が増えていることが気になるし、東京都よりも隣接する埼玉、千葉が増えていることが気になりますが、これも一日二日の変化では中々全体的な傾向は分からないので、とにかく一気に爆発させずにある程度の期間で判断するしか無いでしょうね。それに、コロナ禍はまだまだ続きそうだけれど、逆にそれ以外の理由での死者数は激減していて、所謂「超過死亡数」を見てみると、日本は大幅に減っているらしい(1万~2万人)。だから、個別には色々課題や問題もあるんだろうけど、相対的には日本の医療態勢は非常に成功していると言っていいんじゃ無いかと。一方で、制限を受けている経済活動の影響で、関連倒産数もそうだし、それに関係して自殺者数特に若者や女性の自殺者は増えているとのことで、折角超過死亡数が大幅に減っているのに、自殺者数が増加していては本末転倒。そう言う人達を救済するためにも、21日での宣言終了と経済活動の再開は、現状ぎりぎりの選択肢なのかもしれない。正直なところ、現在でも限界なのに、新年度の4月1日以降もこのような自粛の空気が蔓延していては、2021年度の経済も厳しくなるしか無いし。陽性者数の下げ鈍りが言われているけれど、逆に考えればそれ位で安定する位のマナー(三密回避)は浸透してきているとも考えられるのでは。後は、ワクチン接種の拡大でさらに陽性者の発症数を下げるのと、やはりこれからの気候が良い影響になる事を期待するしか無いですよね。先ずは、そう言う気持ちを一人一人が忘れないようにする事が大事だし、三密に続く次の「ルール」じゃ無いだろうか。

無策のアイデア=単なる思いつき

先日、小泉環境相の記事を読んだときには気がつかなかったんですが、この人 、

「コンビニでスプーンなどが有料化されれば、自分でスプーンを持ち歩く人が増えていく。こうしたことでライフスタイルを変化させていきたい」

何てことを言っていたんですね。 それならば、以前環境破壊・地球温暖化阻止という名目で「割り箸狩り」みたいな事が起こって、それこそ世の中どこでも割り箸の代わりに再利用可能なプラスチック箸とか、今回のスプーンみたいな「マイ箸」持参をこぞって称賛したけれど、今どうなっているのか、と小一時間。

当時は、南米の密林が割り箸のために何%消失したとか、中国製造の割り箸で中国の環境破壊がとか、色々は無しが出たけれど、全部が全部間違いとは言わないけれど、結局南米の密林消失は森林火災によるものが殆どだったり、割り箸にしても間伐材を利用した、言ってみれば環境に優しい商品だったことが理解されてくると、段々と言われなくなってきたし、今では普通に割り箸利用をしていますよね。さらに当時はよく見られた、再利用するプラスチック箸も、最近では殆ど見なくなってきたし。それでも、最近はキャンプブームもあって、キャンプ用の箸とかスプーンとかフォークを持っている人は以前よりも多いかもしれないし、それを持ち歩いている人もいるでしょう。でも、突発的にコンビニで食事を調達して、その時には手ぶらの可能性が高いから、お箸やスプーンなどの食器提供が必要だしありがたいわけで、それってまさにレジ袋の有料と同じ轍を踏むことになる気がする。

スパゲッティとか麺るを食べるときのフォークは、お箸でも代用が可能だから、多分フォークはそんなに問題にならない。問題なのは、救って食べるときに必要なスプーンの存在。例えば、カレーをお箸で食べるとなると中々大変だし、炒飯だって食べられないことは無いけれど、やはり面倒。それでも、今後スプーンが有料化されたら、代わりにお箸を要求する人や、最初からお箸で食べやすい商品に販売がシフトするんじゃ無いだろうか。やはり同じ事を考える人はいるもので、ネットにも同じような事を書き込んでいる人が結構多くて、「あぁ、みんな考え事は同じだな」と妙に感心したりして。

割り箸のとこも、割り箸のためにわざわざ伐採しているという誤解もあったけれど、結局間伐材の有効利用ということが理解されると、「マイ箸ブーム」も沈静化してきたように、プラスチック製品もガソリン等の石油由来製品を精製するときに出来る「ナフサ」を加工する、言ってみれば「無駄を出さない有効利用製品」とも言えるもの。スプーンの削減に伴って石油製品も減れば良いけれど、そうで無ければスプーンに加工する分は燃やして捨てるしか無いよけで、それはそれで地球環境にはよろしくないと思う。法案の記事に掲載されているフロー図を見ても、結局は回収部分をしっかりすればプラスチックごみは削減できるわけで、昼間のスプーンや入れ物を減らしても根本解決にはならない気がする。実際浜松市では、「プラスチックごみ」の日があり、毎週回収していますが、それも綺麗なもので無いと再利用出来ないので、汚れはプラスチック容器は「燃えるゴミ」として出すしか無い。スプーンだって、わざわざ洗って再利用用に出すのかなぁ。普通は「燃えるゴミ」としてそのまま焼却されるだけの気がする。誰が今回の法案を決めたのか知らないけれど、結局は机上の空論でしか無く、現実に即したルールになっていない気がする。

2021年3月14日

AMC Leg#8: HND-OKA/-HND

先週に続いて、 今週も仕事終わりに絡めてのフライト。前回は朝の08:30発のフライトでしたが、今回はさらに1時間早い07:25分発のフライトでちょっと大変。勿論、ホテルで朝食を取る余裕も無いので、ぎりぎりまで寝ていられるように目覚ましをセットして、サクッとシャワーを浴びてホテルを出ました。

1) HND 07:25 - OKA 10:10 (NH463)

早朝の06:30過ぎに京急の1/2タミ駅に到着したんですが、先週までと比べて人出が多くてビックリ。時期的に学校も休みに入るタイミングなのか、親子連れとか若い年代のグループも目立ちます。実際、改札を抜けてBF1Fから出発階の2Fまで一気に上がるエスカレターターには、これまで見なかったような長い列が出来ていてビックリ。しかも、普通は歩いて登る人用に空いている右側も半分くらい埋まった状態です。2Fに上がると、これまでは閉鎖されていた右側(南側)のカウンターも開いていて、まだまだ減便が続く状態だけれど一寸活気が戻ってきたことを感じます。AMC Diamond用の保安検査室を抜けてラウンジに入ると、こちらも8割方埋まった状態。その為か、私が入室した時には閉鎖されていた北側のコーナーが、その後開放されていました。

この日の都内は、朝から雨。羽田空港上空も、暗い灰色の雨雲に覆われていマス。とは言っても、ホテルから最寄りの地下鉄駅まで傘無しで移動すれば、後は屋根のある場所での移動だけで浜松に戻れるので、結局は一度も傘を使用する事無くここまで来ました。この時点では、冷たい雨が降っている位の感じでしたが、予報ではこの後から段々と悪化するとの事で、少なくとも自分の後に出発する沖縄で復路便となるフライトまでは何とか定刻取りに出発して欲しいと願いながら、当日63番ゲートに変わった搭乗口に向かいました。

ラウンジを出てほぼ正面の63番ゲート前は、やはりいつもと比べると搭乗待ちの人が多い感じです。すでにグループ2位迄登場順序が進んでいて、私は最後のグループ6でしたが、それでも定刻の15分位前には機内に入る事が出来ました。その後も登場する人がちらほらいらっしゃり、ドアクローズはほぼ定刻の07:23頃。暫くしてプッシュバックトなり、D滑走路のRW05へ向かいます。先行機の、多分黒い機体だったのでスターフライヤーの離陸を暫く待った後、搭乗機が離陸したのが07:45頃でした。

機内では、軽食の朝食を頂いた後は、数日前に発売されKindleにオとしておいたSF小説を読みながら時間を潰します。那覇空港へのアプローチは、本当に差し掛かる手前くらいから東に機首を振り、ぐるっと回り込むようにして南側からのRW36利用の様子。どちら側に降りるかと思ったら、ターミナルに近い第一滑走路がのRW36Rで、着陸後右側の誘導路に抜けると、直ぐに33番ゲートにほぼ定刻通りに入りました。この後所用をしませた後、お昼をどうしようか迷いましたが、一寸時間的に早いことも有りラウンジで一寸軽食を頂いて、復路の機内食までお腹を持たせることにしました。

2) OKA 12:15 - HND 14:35 (NH464)

ラウンジに入ると、私が入室した時点で7割位埋まっている様子で結構混雑しています。この後、続々と入室してくる人が増えて、「ただいま混み合っています」というアナウンスを久しぶりに聞きました。私が出るときには、殆どの席が埋まっているような状態でした。比較的減便の影響が少ない沖縄線とは言え、ちょっと意外な状況でした。

出発ゲートの33番ゲートに向かうと、すでに事前改札が始まっている状態。その後、グループ1から6へと順番に搭乗開始となりますが、やはり復路便も乗客数は多いようで、グループ6迄到達刷るのに結構時間が掛かりました。それでも、ドアクローズは定刻より少し早めで、暫くしてRW36Rへ移動し、離陸したのは12:30少し前位でした。この時期、羽田までの飛行時間は2時間を切るので、この調子なら予定時刻の14:35よりも結構早めだなと期待しましたが、実はこの後が大変でした。

復路同様機内食を頂いた後、Kindleの続きを読み、それが読み終わったのが遠州灘当たりに差し掛かった頃。この時点で残り時間を見ると、定刻よりも20分位の早着になりそうで、しめしめと思ったのですが... 暫くすると機長アナウンスが有り、羽田空港周辺で強い横風があるので着陸時はかなり揺れるとのこと。それでも房総半島に向かっていましたが、エアショーを見て気がつくと機首が反対方向を向いています。さらにぐるっと1周すると、さらに房総半島上空でも1周。後で考えると、強風の状態を様子見していたのだと思いますが、この時には早着過ぎて時間調整をしているのかなと思っていました。

そのうちに機首方向をRW34に向けて羽田空港へのアプローチに入ります。事前にかなり揺れが想定されるとのことでしたが、まだ房総半島上空で雲の上にいる時には、外は当然ながら晴天ですから安定しています。雲の中に入っても、それほど揺れる雰囲気は無い。ところが、東京湾海上に差し掛かり、厚い雲の下に出た途端に機体が揺れ出します。

その揺れ方も、「ガタガタ」と揺れるのでは無く、「ドーン」という形でいきなり横から突き飛ばされるような揺れが何度か来て、ちょっと経験したことの無い様子。ただ、この時点でも窓の外を見ていても、そんなに期待が影響を受けている様子はありませんでした。ところが、この後着陸のために車輪を出したことで抵抗が増えたのか、そのくらいの高度が一番風の影響を受けていたのか、そこからかなり機体が左右にバンクを振るような状態になり「あれ、やばいかな」と流石に自分でも感じる位に。その後、東京湾を半分くらい過ぎたあたりでしょうか、急に体にGが掛かり機体が左旋回しつつ急上昇し始めます。直ぐに「あっ、アボートした」と分かりましたが、思いっきりエンジン出力を出しているんでしょうね、聞いたことの無いようなエンジン音が響きつつ、左に大きく旋回をしていきます。

大きく左旋回をして機首が南に向いたところでCAさんからアナウンスが有り、強い横風のため着陸を断念したこと、この後様子を見て再度着陸する予定とのこと。この時点で、機内のWi-Fiからこの後乗車予定の新幹線の予約をどうしようか迷いますが、まだ余裕はあるのでもう少し様子を見ることにします。

機体はそのまま南下して館山上空くらいまで戻ってきたところで再び着陸態勢に入ります。この時機長からアナウンスが有り、空港から風が少し弱まったため再度着陸を試みる。ただし、これが出来なかった場合残り燃料の関係からセントレアへダイバートすると言う内容。セントレアに着陸しても良いけれど、それならセントレアで降りようかなどと考え始めます。

前回同様、再びRW36に機首を向けて着陸態勢に入ります。多分1回目はC滑走路のRW36R狙いだったと思いますが、今回はA滑走路のRW34Lに向かっている様子。心持ち、房総半島上空の雲にも切れ目が多く感じられ、東京湾上空に差し掛かっても、前回ほどの揺れは感じられません。ただし、勝負はこの後な訳で、多分乗客全員の願いが通じたのでしょう、多少の揺れはあったものの、何とかRW34Lに着陸。間々目前のジャンプシートに座っていたCAさんが、流石にガッツポーズはしませんでしたが、「やった!」という雰囲気で横のCAさんと目で会話している様子が伺えました。この後機体は、63番ゲートに入りますが、ゲートインしたのは定刻よりも25分遅れの15:00丁度くらい。急げば予約した新幹線にまだ間に合うタイミングなので、急いで京急の地下ホームに移動しましたが、雨と風の影響は飛行機だけで無く、私鉄も強風のため速度制限が出ているとのことで、京急線も遅延が発生しており、品川駅へは間に合わないことが確定。その場で新幹線をその後の物に変更しました。

私も長いこと色々な場所で飛行機に搭乗していますが、多分着陸復行(go-round)を経験したのは記憶する限りでは今回が初めての気がします。逆に、今回よりも強い横風の中、墜落するように着陸した経験は、アメリカ国内線で何度かありますが、どちらが良いかと言われれば... (笑)。悪天候は予想していましたが、それでも何とか着陸できて本当に良かったです。(続く...)

ニュータイプ (2)

先日、東海道新幹線の新型車両「N700S (Supreme)」のこだま号利用の話を書き、「新型車両は、のぞみ号、こだま号、ひかり号、とひかり号が一番虐げられている」みたいな事を言いました。その声が、JR東海幹部に届いたのでしょうか、品川駅からひかり号に乗車するときに、なんとひかり号では初めてN700Sに乗車する機会に遭遇(笑)。

たまたま偶然なんだろうけど、N700Sが投入されたのが昨年の7月だったかなぁ、もうそれなりの時間が経過しているので、結構投入台数は多いのかもしれない。

前回も感じましたが、やはり新しい車内の雰囲気は新鮮で、また座席なども改良されているので、申し訳ないけれどN700Aと比べると嬉しい。ただし、駅到着前に車内の照明が明るくなるのは慣れませんね。ひかり号の場合は、駅の間隔がそれなりにあるから良いのだけれど、前回のこだま号の場合は5~10分間隔くらいで明るくなりますから、中々落ち着かない。いずれにしても、またこの車両に乗車できたら嬉しいです。

Courtyard by Marriott Tokyo Station

BONVOY系6滞在目(9-10泊目+25泊+7泊)は、 一月振りのコートヤード東京。仕事終わりに入ったため、チェックインしたのは夜の8時近く。途中、簡単に食事はしてきたんですが、一寸物足らなくて一度外に出て、近くのコンビニで軽食を調達して、軽く部屋飲みしました。

その部屋飲みですが、このホテル、チェックイン時にアルコール飲料(3本セット)か、ノンアルコール飲料(3本セット)が貰えます。前回までは、予め透明なビニール袋に入れられたものが、アルコールorノンアルコールで提供されていましたが、今回はアルコール・ノンアルコールドリンクのリストがあり、その中から希望の物3本が貰えるスタイルに変わっていました。ですから、アルコール・ノンアルコールの組合せでも良いし、同じ物3本でも可。多分、色々コメントを貰ったんでしょうね。やはり提供を受ける側としては、内容を選択出来る方が嬉しい。

あと、朝食をPlarinum特典で頂けるんですが、以前は洋食のセットのみだったのが、今回は洋食と和食のいずれかが選択可能に。今回は洋食を選択しましたが、前回量が多くて食べきれなかったので、少し減らして貰いましたが、それでも今回はさらに全体の分量が増えていて、減らしたけれど前回よりも量的にはまだ多くなっていました。このホテル、ブランドがら、朝食時やロビーでも外国人宿泊者の姿をよく見るので、その為なのかもしれないけれど、次回利用するときには和食に変更するか(それでも、別の人が頼んでいた内容を見たけれど、量的には結構ありそう)、洋食もサラダとオムレツくらいの半分以下に減らさないと。

2021年3月13日

最高裁が棄却

所謂「慰安婦報道記事」の裁判で、記事を書いた植村隆氏の請求が最高裁で棄却され、一審、二審の判決が確定。裁判の趣旨は、植村氏の記事に対して、それが捏造記事と批判した西岡力氏や週刊文春に対して、植村氏が名誉毀損として起こしていた物で、今回その「捏造記事」との主張には公益を図る目的があったと認定。さらに、植村氏の記事は意図的に事実と異なる記事を書いた、と認定されたことに。

所謂慰安婦問題に関しては、良かれと思って対応した日本側の姿勢が、逆に韓国に利用されて、かつ日本側の楽観的な考えとは裏腹に、執拗に長期間の運動で、世界的には「事実」と認識されることが多数派に。その切っ掛けを作った原因は幾つかあると思うものの、朝日新聞の行動(記事掲載)は大きな影響があったと言えるし、その一つとして植村氏の記事にも大きな責任があると思う。そして、当時の記事掲載媒体として、朝日新聞側にも今回の判決で責任が生じると思うんですよね。

朝日新聞自体は、当時の根拠の一つである「吉田証言」が事実では無かったと当時の記事の幾つかを取り消しているけれど、慰安婦報道自体に関しては、戦争当時の一つの事象として取消も否定もしていない。ただ、当時記事を執筆して掲載していた記事が「事実と異なる記事」と最高裁で認定されたわけだから、掲載メディアとしても責任を取る必要があると思います。つまり、当時の記事を取り消して、その旨謝罪する記事を掲載する必要が。

当時は厳しい環境にある、実際に身売りされるような状況もあったことは事実だと思います。ただし、韓国側が主張するような国家的な犯罪行為という証拠は無い。逆に、朝日新聞や福島瑞穂氏の様な個人・団体が、理由は不明だけれど意図的に煽ったように感じられて、それが現在まで続いていると思いますねぇ。個人的には、いわれのない疑惑を国家規模で突きつけているのだから、日本としても最悪断交する覚悟で否定するべきだし、強く主張するべきだと思うけれど、争い事を好まない性質なのか、何れ解決されるという甘い考えなのか、未だにその態度には疑問を感じます。安倍総理になり、少し変化したように感じるし、それは現在の菅総理になっても続いていると思うけれど、「殴っても、決して殴り返さない日本人」みたいな相手から舐められている事が原因では。だからと言って、そんなことを続けていると、突然豹変するのが日本人だという事は、過去の大戦など見ても明らかなわけで、そろそろ日本としても最初は世界的に批判も出るだろうけど、事実を積み上げて反論する覚悟が必要なんじゃないかと感じますね。まぁ、まずは朝日新聞がちゃんと謝罪して訂正することからだな。