2021年3月15日

無策のアイデア=単なる思いつき

先日、小泉環境相の記事を読んだときには気がつかなかったんですが、この人 、

「コンビニでスプーンなどが有料化されれば、自分でスプーンを持ち歩く人が増えていく。こうしたことでライフスタイルを変化させていきたい」

何てことを言っていたんですね。 それならば、以前環境破壊・地球温暖化阻止という名目で「割り箸狩り」みたいな事が起こって、それこそ世の中どこでも割り箸の代わりに再利用可能なプラスチック箸とか、今回のスプーンみたいな「マイ箸」持参をこぞって称賛したけれど、今どうなっているのか、と小一時間。

当時は、南米の密林が割り箸のために何%消失したとか、中国製造の割り箸で中国の環境破壊がとか、色々は無しが出たけれど、全部が全部間違いとは言わないけれど、結局南米の密林消失は森林火災によるものが殆どだったり、割り箸にしても間伐材を利用した、言ってみれば環境に優しい商品だったことが理解されてくると、段々と言われなくなってきたし、今では普通に割り箸利用をしていますよね。さらに当時はよく見られた、再利用するプラスチック箸も、最近では殆ど見なくなってきたし。それでも、最近はキャンプブームもあって、キャンプ用の箸とかスプーンとかフォークを持っている人は以前よりも多いかもしれないし、それを持ち歩いている人もいるでしょう。でも、突発的にコンビニで食事を調達して、その時には手ぶらの可能性が高いから、お箸やスプーンなどの食器提供が必要だしありがたいわけで、それってまさにレジ袋の有料と同じ轍を踏むことになる気がする。

スパゲッティとか麺るを食べるときのフォークは、お箸でも代用が可能だから、多分フォークはそんなに問題にならない。問題なのは、救って食べるときに必要なスプーンの存在。例えば、カレーをお箸で食べるとなると中々大変だし、炒飯だって食べられないことは無いけれど、やはり面倒。それでも、今後スプーンが有料化されたら、代わりにお箸を要求する人や、最初からお箸で食べやすい商品に販売がシフトするんじゃ無いだろうか。やはり同じ事を考える人はいるもので、ネットにも同じような事を書き込んでいる人が結構多くて、「あぁ、みんな考え事は同じだな」と妙に感心したりして。

割り箸のとこも、割り箸のためにわざわざ伐採しているという誤解もあったけれど、結局間伐材の有効利用ということが理解されると、「マイ箸ブーム」も沈静化してきたように、プラスチック製品もガソリン等の石油由来製品を精製するときに出来る「ナフサ」を加工する、言ってみれば「無駄を出さない有効利用製品」とも言えるもの。スプーンの削減に伴って石油製品も減れば良いけれど、そうで無ければスプーンに加工する分は燃やして捨てるしか無いよけで、それはそれで地球環境にはよろしくないと思う。法案の記事に掲載されているフロー図を見ても、結局は回収部分をしっかりすればプラスチックごみは削減できるわけで、昼間のスプーンや入れ物を減らしても根本解決にはならない気がする。実際浜松市では、「プラスチックごみ」の日があり、毎週回収していますが、それも綺麗なもので無いと再利用出来ないので、汚れはプラスチック容器は「燃えるゴミ」として出すしか無い。スプーンだって、わざわざ洗って再利用用に出すのかなぁ。普通は「燃えるゴミ」としてそのまま焼却されるだけの気がする。誰が今回の法案を決めたのか知らないけれど、結局は机上の空論でしか無く、現実に即したルールになっていない気がする。

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