2020年11月30日

柳の下に泥鰌は居ない

政権交代に関して、立憲民主党の枝野幸男代表が群馬県高崎市での講演で言ったという話。確かに、共和党から民主党にアメリカの大統領が変わったときに、日本では細川政権や、鳩山政権と言った「非自民党政権」が誕生したわけだけれど、アメリカの大統領選挙は、共和党・民主党の二大政党が4年ごとに選挙を戦うわけだから、必ず4年/8年ごとにどちらの政権が誕生するのに対して、日本の場合はその時その時の状況で1年で変わったり、3年で変わったりするわけだから、そこに何らかの相関関係があるとは思えない。

大体「二度あることは三度ある」と、自分達が今度の政権を取ることを言っているけれど、その諺って普通は「悪い事は二度三度と重なる」という意味で使われるんじゃないだろうか。確かに、良い事が続いたときも「三度目もあるかも」と言う事はあるけれど、普通はそれって「まぁ、次は無いな」という意味合いが強い気がする。大体、1回目のクリントン大統領の時は、あれだけスキャンダルがあったのに、一応2期8年務めているのに、細川内閣は1年も持たず(確か自身の政治資金問題で、ある意味政権を投げ出したと言っても良いような退陣だったと思う)さらに後継の羽田内閣は、僅か2ヶ月で総辞職して、そこに社会党の村山富市氏を総理にする、村山内閣が誕生したわけですからね。まぁ、この最初の政権交代の時期というのは、後から考えても迷走していたと思うし、結局混乱だけ残して次の橋本内閣に続くわけだけれど、忘れていけないのは村山内閣の時に、阪神淡路大震災が発生したこと。これは、鳩山内閣の次の菅内閣の時に東日本大震災が起こったことにも繋がるわけで、これこそ三度非自民党政権が誕生したら、また何か大災害が発生するかもしれないという意味で「二度あることは三度ある」と言えるかもしれない。

細川内閣の時には、当時の宮澤内閣や自民党に対して不満や不信感が募っていたことも事実だし、鳩山内閣誕生以前も、小泉内閣の長期政権で浮かれた後に、安倍内閣、福田内閣、麻生内閣と続いて、いずれも1年の短命政権で終わって、この時も自民党に対しての不信感が高まり、「別の政権誕生」に対して期待値が高まっていたわけで、ある意味そういう「熱気」みたいなものが有ったから、選挙でも自民党が敗れて下野したわけですが、今そう言う「熱気」があるかと言われれば、正直全くないと言っても良いわけで、そこでよほどの事が無い限りは来年選挙で立憲民主党が他党と連立を組んで過半数を取るということは、起きないと思う。野党の代表としては、そう言う言い方しか出来ないのかもしれないけれど、明らかに以前の状況とは今は違うわけで、それなのに安易に「来年は非自民政権」とか言うのは、無責任な気がします。

短命に終わった、以前の二回の「非自民党政権」の轍を踏まないように「三度目の正直」にしたいという言い方は、諺の使い方としては正しいけれど、実際今そう言う状況にあるのかと振り替えれば、とてもそんな状態では無い。旧国民民主党の一部と合併して、議員数こそ衆参で151名(衆:108名、参:43名)と野党最大数の議員を擁しているけれど、自民党は395名(衆:283名、参:112名)なわけで、これではお話にならない。しかも、世の中は経済対策やコロナ禍で困っているのに、国会では桜を見る会だとか、モリカケだとか、もう1周2周所か、100周位周回遅れの話を延々と続けている。直前の選挙(参議院選挙)を見ると、旧立憲民主党は公示前9議席だったものが、17議席と倍増近い結果なんですが、現役議員は9→5名と半減して、新人が11名も当選している。中には、年齢的に引退した議員もいたんだろうけど、これって世代交代を支持者は求めているとも受け取れる内容では。世代交代でなくても、新陳代謝が必要な事は事実で、有名(悪名?)な議員はいるんだけれど、それ以外の議員さんは全く目立たない。そう言う意味では、国民民主党の方が、議員数では1/10だけれど内容的にはよほど現状を考えている気がするので、何とか逆にならないだろうかと個人的には思っているのですが。国民民主党は、思い切って自公と連列するくらいの覚悟があって、実際そうなって自分達の政策を1つでも実現したら、凄く世間の評価は変わる気がするんですが。結局、「柳の下に土壌はいない」わけで、「三度目の正直」を期待していても、それが次に来るとは限らないことは自覚するべきでしょうね。

斜陽企業

東洋経済オンラインの記事から、創業来の赤字に苦しむ朝日新聞社の話。2020年度の赤字額が、170億円になると予想される非常事態な訳ですが、それ以外にも現在の朝日新聞社の立場・環境から、いろいろと課題や難問が山積しているという記事。筆者が上げている、次の3つのポイントが面白いというか個人的には興味深いですね。

  1. 業界の中で死の谷のポジションにいること
  2. 不動産業という副業で莫大な利益があがっていること
  3. 民間企業でありながら「社会の公器である」ということ
最初の「死の谷」というのは、二番手の事とのことで、トップの読売新聞も厳しいし、3番手移行の毎日新聞、日経新聞、産経新聞も同様だけれど、それぞれ得意分野に特化したり(日経)、規模の小ささ故にすでに対策をとりつつある(毎日、産経)のに対して、なまじそれなりの規模を占めている「2番手」だから、大鉈を振りにくいという事なんでしょうね。

二番目の、本来のメディア事業よりも規模は小さいながらも、メディア事業以上に利益を上げている「不動産事業」が足かせになっているという話。メディア事業が3345億円の売上げで19億円の利益なのに対して、不動産事業では385億円の売上げで68億円の利益と、圧倒的に効率的で高利益事業。コロナ禍で地方移転とかリモートワークが進むので、不動産事業も安泰とは言えないけれど、仮に新聞事業やその他メディア事業で赤字になっても、それを不動産事業の利益で補填出る程度であれば、まだ大丈夫という考えは、普通は思ってしまうだろうなぁ。そう言えば、新聞社だけで無く、放送局も結構不動産事業を持っていて、ちょっと古い記事だけれど、赤坂に本社ビルがあるTBSは「TBS不動産」とも言われているけれど、フジテレビも結構同様なのね。2年前でこの状況だと、現在はもっと厳しい状況なんだろうなぁ。記事の最後にも書かれているけれど、日本テレビやテレビ朝日は、放送収入が中心になっているけれど、それだってこの2年間で大きく減少しただろうし、不動産事業だって決して楽じゃ無いだろうし、どこも厳しい状況に変わりないことだけは確かそう。

で、最後の「社会の公器である」という部分に関して言えば、まぁそう言う変なプライドみたいものは有ると思うし、それが最近のメディアではさらに変なバイアスだったりベクトルが明後日の方向に向いている人も多々見かけるわけで、そう言う意味では、これまで「社会の公器」として信頼を得ていたものが、どんどん無くなっていくのにそれを認識していない新聞社(や、メディア等)は結局は衰退していくしかないのかもしれない。

こう言う場合、会社として一番に考えないといけない事は、不採算部門を処理するとともに、中心事業(コアコンピテンシー/Core Competency)は何かと考えて、そこに資源やコストを集中することで、生き残ることを考えないといけない。その場合、やはり利益率は低くても、3000億円以上の売上げがあるメディア事業を中心にするべきだと思うし、その中で何が不採算なのか、何が読者の不満や問題なのか、そういう所をちゃんと見直さないと、このままじり貧であることは確か。特に現代は、ネットの発達で生のデータは勿論、瞬時に色々な情報が拡散されたり、検索される時代なわけだから、その情報の品質と鮮度が勝ち残るための必須項目。ところが、情報品質も変なバイアス込みだったり、明らかに変なノイズが載っているようなものを拡散させたと思ったら、それを取り下げたり、別の話にすり替えたりとか、「社会の公器」の部分では全く機能していない状態の組織に、我々としてはわざわざそんなところに情報を収集する目的でアクセスする必要性も無いわけです。会社として、多少右だったり左に寄ったバイアスがあるのは、少なくとも私企業としては有りだと思うけれど、「社会の公器」という意味では、その前提となる中立な情報をまず提供して、その上で自社の見解を述べるべきだと思う。それが無いから、新聞というメディアはどんどんじり貧になっていくんだと思う。

「孤独のグルメ」大晦日特番

テレビ東京系で放送されている「孤独のグルメ」が、今年も大晦日の22時から放送されるという記事。私も、食べることは好きだし、色々な国の料理なんかも出てくるから、放送されていることを知ったシーズン5かシーズン6位からはテレビで見るようになり、其れ以前はAmazonのAmazon Prime Videoでシーズン1から今の所全部制覇しています(笑)。今年はコロナ禍もあり、本来なら「シーズン9」を期待していましたが、その放送は無し。その代わり、大晦日の特番(例年だと、そのシーズンの最終話)は放送されるらしい。

ここ最近のパターンでは、前半は事前に撮影した内容が放送されて、後半位からリアルタイムの画が入ってきて、最後は井の頭五郎役の松重豊さんが、リアルタイムにその年最後の食事をして終わる、みたいなパターンでした。今年は、コロナ禍でへたをすると放送時間帯ではもう営業自粛時間帯になりそうだし、これまでのようなライブで食べるところを放送するのは難しそう。ただ、以前の回で、お惣菜を買ってきて自分のオフィスで食べる、という設定があったので、もしかしたらテイクアウト品を購入して、自宅なり(確か、自宅のシーンは一度も流れていなかったと思う)、オフィスで年越しの仕事をしてみたいな設定にするのだろうか。

まぁ、毎回内容はある意味ワンパターンなわけで、まずは五郎さんが仕事の相手先に出かけて、そこでちょっと一騒動有った後、「腹が減った」とお店を探し回り、そこで今回の一件を見つけて、後は美味しそうに食べるだけ、みたいな。で、失礼を承知で言うのですが、五郎さんの食べ方って、決して綺麗じゃ無いんですよね。結構お箸で掴んだものが落ちたり、口の中に頬張りすぎていたり、まぁ流石にあれを「演技」でやっていると思えないので、松重さんご本人の日頃の動作なんだろうけど、逆にそのあたりが「親しみやすさ」とか「現実感」みたいなものを感じさせるのだろうか。

設定上、井の頭五郎は「下戸」でお酒が飲めない事になっていて、だから居酒屋とか飲み屋さんみたいな場所に行っても、烏龍茶位しか飲まないのだけれど、それが個人的にはちょっと不満。「やっばり、あの量には日本酒だろう」とか「ここは冷えたビールをきゅっと一杯」とか、勝手に茶々を入れていますが、それだったら「酒場放浪記」を観ろという事になるのか(笑)。まぁ、下戸だから食べることに集中するという設定も不思議では無いし、お酒が絡まないから内容的にも凝縮できると言う事は有るんでしょうね。惜しむらくは、作画の谷口ジロー氏は3年前に亡くなっているので、マンガ版のシリーズはもう新しい物が出てこないことですよね。結構、あの画のタッチは好きだったんですけどね。だから、個人的には「アニメ版孤独のグルメ」も見てみたい気がするんですよね。昨年くらいから、松重豊さんが降板してこのシリーズも終了みたいな話も出ていたけれど、ご本人のtwitterを見ると、結構前向きかな感じがします。毎回では無く、大晦日一本だけだから良いのかな(マテ)。今年最後の放送がどうなるか分からないけれど、是非来年は「シーズン9」も見てみたい気もします。

2020年11月29日

ゴーストキッチン

私が最初に「ゴーストキッチン」という名前を知ったのは、少し前の「ガイアの夜明け」で取り上げられたときかなぁ。デリバリーに特化して、しかも複数の店舗や種類のキッチンが同居することで、メニューの幅も広がるし、何でも揃う「ファミレス」感覚での利用も可能になるという、面白いビジネスモデルに感心した記憶があります。そんなゴーストキッチンが、コロナ禍で次のビジネスとして注目されつつあるというITmediaの記事。 宅配ピザを切掛に、それまで余りデリバリーサービスを利用しない雰囲気の日本でも、段々と普通の形態になりつつあったのも、この手のビジネスに追い風だと思う。もっと昔には「出前」というシステムがあったけれど、最近では人手不足や手間を考えて、出前はやらないお店が増えましたからね。

課題は、デリバリーに掛かるコスト。30%の手数料は結構大きいですよね。折角ゴーストキッチンにして、フロアーとかの陣原費を減らしても、結局はトントンか持ち出しになってしまう。かといって、自分達でデリバリーまでするには、皿に手間とコストが掛かるし。まあ、店舗側としては、一定金額以下のオーダーの場合は配送料を徴収するような仕組みで、何とか逃げるしか無いのだろうけど。コロナ禍の緊急対策として、タクシーで荷物運搬できるようになりましたが、あれを上手く利用出来ればもう少し違った形になるかもしれない。

店舗側としても、最初からゴーストキッチンを想定して、キッチンの設備を充実させて、逆に客席はコロナ禍対策で空調設備を完備した「個室」「準個室」に限定する。代わりに、可能なら屋外にテーブルを設置してみるとか。さらに、テイクアウトも含めたデリバリーサービスで、例えば半径1.5km以内なら、「前菜」「メイン」「デザート」と40分おき位に何度かデリバリーして、自宅でも「コース料理」が楽しめるようなオプションとかどうだろうか。その分手数料は貰うとして、出来るだけ「作り立ての料理」が頂けるメリットは大きい気がする。ホームパーティー等を前提にして、例えば8名以上ならそう言うオプションも可能とかにしても面白いと思う。また、その場合は料理を淹れる食器も、所謂プラスチック容器ではなく、やはり以前「ガイアの夜明け」でも紹介されていた、紙容器を使用するとか、また別料金で陶器皿やパーティー用の盛り付けなんかもオプションで付けたらどうだろうか。配達して貰って、自宅で盛り付けを直して、それを出すよりは、そのままテーブルに出せるメリットも大きいと思うし。ただそうなると、配送時のシステムをちゃんとしないと行けないので、もしかしたらそう言う専用のデリバリー業者やオプションも生まれてくるかもしれない。

自宅のあるような田舎の片隅では、まだまだこう言うデリバリーサービスは普及していないけれど、それでも浜松でUber Eatsも始まり(悲しいことに、自宅はぎりぎりで配達圏外...)、今後はそう言うサービスを上手く利用して、食生活も充実させることが大切になるかも。この手の話が出てくると、食事の手抜きみたいな意見も出てくるわけですが、じゃぁデリバリーサービスが駄目で、冷凍食食品なら良いのかとも思うし、手作りと言うけれど、別に調味料や素材だってスーパー等で購入するわけだから、それもある意味「手抜き」と言えば言えるだろうし。個人的には「時間をお金で買う」という言い方をするんですが、TPOに応じて自分にとって一番メリットのある方法を使えば良いだけで、お金が無ければ自炊して見るも良し、たまにはリッチにでも出かけるのは億劫だったらデリバリーサービスを利用してみれば良いだけの話し。選択肢が増えたと言う事ですよね。そう言う意味では、近くにデリバリーキッチンが出来たら、毎日の昼食とか夕食を提供して貰うような長期契約(その分、多少の割引も期待)をしても良いかもしれない。和民などがやっている、宅食サービスの変形みたいなかんじ。その場合、わざわざ配達して貰わなくても、自分で散歩がてら取りに行っても良いだろうし。いろいろと、派生サービスが生まれてきそうな気がします。

お茶で新型コロナ無害化

ちょっと誤解を招くんじゃ無いかという記事。奈良県立医科大学が、新型コロナウイルスが市販のお茶で無害化する効果を確認したという話。市販のペットボトル入りの緑茶や紅茶約10品目を使用して、試験管内でウイルスとお茶を混ぜて、経過時間毎にウイルスの量を測定したとのこと。その結果、茶葉から淹れた紅茶が一番効果があって、1分で1/100に、10分で1/1000以下になるという話。

茶葉に含まれるカテキンが、コロナウイルスの突起状のタンパク質に付着して、感染力を無くすことが確認されていて、同様の効果が新型コロナウイルスにもあると推測されるという事なんですが、ちょっと色々疑問が。

  1. 紅茶が一番効果的とのことですが、となると「カテキン」って茶葉を発酵させるときに変化するんじゃ無かったかな。つまり、緑茶と紅茶では、種類や効果が違うかも

    で、ちょっと調べてみたら、実は2年程前にインフルエンザウイルスに対しての効果が検証されている記事を発見。こちらは10秒でウイルスの99.99%を無力化したという結果に。さらに、紅茶 > 烏龍茶 > 緑茶と効果は減って行くみたいなので、茶葉の発酵過程で生成される「紅茶ポリフェノール(テアフラビン)」がこの機能を持っているんでしょうね
  2. 日本人は緑茶をよく飲むけれど、それと同じかそれ以上に英国では紅茶が飲まれているはず。でも、英国の新型コロナウイルス感染状況は、日本を遙に超えています。となると、日本のペットボトルの紅茶は特別なのか?

    で、記事の最後に説明があるんですが、ミルクティーは効果が無くなるらしい。レモンは逆に抗ウイルス活性が高まり、砂糖も殆ど影響しない、と。英国の紅茶文化は、多分ミルクティーが多いのかもしれない。
  3. じゃぁ、紅茶を飲めば新型コロナウイルスに罹患しないかというとそうでは無く、ウイルスが感染して肺の中とかに入ってしまえば、幾ら紅茶を飲んでも効果は無い。効果があるのは、罹患して居る人が紅茶でうがいなどをして喉を除菌した状態にすることで、そこからの呼気やクシャミなどで伝染することを防ぐと言うこと。結局は、これまで言われている「うがい、手洗い、マスク」と殆ど変わらないのでは。
奈良県立医科大学のHPを見ても、まだこの件に関しての情報は掲載されていないのですが、今回検証作業をした、「微生物感染症学講座・矢野寿一教授」という方は、これまでも新型コロナウイルス関係の検証作業を、色々やってきた人らしい。そうなると今回の件も、既にインフルエンザウイルスに効果があると分かっていた紅茶や烏龍茶の効果を検証するように、飲料メーカーなどからの委託研究(委託検証)だったのかもしれない。そういう部分は、割り引いて考える必要は有るでしょうね。そう言う意味では、例えば紅茶をサービスで出すから、うちの店舗は新型コロナウイルスに対して安全です、みたいな間違った(過剰な誤解?)認識で、一番必要な「うがい、手洗い、マスクで三密も回避」という部分が疎かになる事の方が心配。そういう所も、このニュースを取り上げるメディアはちゃんと説明するべきだと思うけれど、でも、結局は面白可笑しく取り上げて終わりなんだろうな。

USBメモリーに騙される

PCWatchに掲載されていた、「USBメモリー」と「USBメモリー型SSD」の違いについての記事。まぁ、記事に書かれていることが全てな訳で、「USBメモリー(キー)」は、USB経由でストレージを接続して、その時にOS側から「リムーバブルメディア」として認識されるもの。USB自体が、Hot Plug-In/Outをサポートしているから、これが本来のデバイスタイプと言えると思うんですよね。一方で、「USBメモリー型SSD」とは、形状は前者の「USBメモリー」と同じで、I/FもUSBポートに挿入して使うのだけれど、OSからは内蔵SSDの様に「ディスクドライブ(固定ドライブ)」として認識されるもので、言ってみればデスクトップ機などに2台目、3台目のHDDを増設するようなもの。ただし、USBだからHot Plug-In/Outは可能とちょっとややこしい。

見た目が同じようなものなのに、実は中身は全く違うので、いろいろと注意が必要になるのが面倒くさい。記事にも書かれてるように、「USBメモリー型SSD(以下、"USB SSD"と略)」は、「内蔵ストレージ」のように見えるので、例えばWindowsをそのドライブにインストールする事も可能だと思いますが、「USBメモリーキー(以下、"USBキー"と略)」はリムーバブルメデイアなので、"Windows To-Go"でないとインストール出来ない。逆に記事にも書かれているように、リムーバブルメディアへのインストールを想定しているLinux OSの場合は、USBキーにはインストール出来ても、USB SSDは駄目という場合も。これは、リムーバブルメディアとディスクドライブのI/Fの違いからくるもので、起動や基本的動作に必要な部分が全く異なるものだから。昔で言えば、フロッピーからブートするのか、内蔵HDDからブートするのかの違い。何故同じようなUSBメモリーキーなのに、そんな違いが生まれるかというと、やはり記事にも書かれているように、USB I/Fと記憶媒体の間にある「コントローラー」と呼ばれる部分の部品が、どちらのデバイスを想定しているかで、OSから見たデバイスが違ってくるから。

で、実は少し古いUSBメモリーキーは、商品としては「USBメモリーキー」として販売されているのに、実際にOS(Windows)に接続してみると、「USBキー」として認識されるものや、「USB SSD」として認識されるもの、二種類が実はありました。これ、外見や仕様にも記載されていないことが多くて、殆どの場合は普通の「USBメモリーキー」として利用していたんですが、Windows10のRed Stone 3(RS3)だったかな、Windowsの回復ドライブ(BMR: Bare Metal Recovery)をUSBメモリーキーに作成すると、同じPCで作成しても、あるUSBメモリーキーはちゃんとリカバリー出来るのに、別のUSBメモリーキーは失敗する問題がありました。理由は、Microsoftが勝手に仕様を変えていて、それまではどちらのタイプのUSBメモリーキーでもサポートしていたのに、RS3から急にディスクドライブとして認識されるUSBメモリーキーはサポートしなくなったためでした。怪しからんのは、そう言う仕様変更をアナウンスすることも無いし、サポート外のデバイスというような表示もしない。何の問題もなく回復ドライブが作成されているのに、いざ使用してみたらエラーに成って使えないという、もう悪魔のような仕様でした。当時かなりクレームしたから何なのか、その後その仕様(Bug?)は修正されたんですが、実はその経験から、本来リムーバブルメディアだと思っていたUSBメモリーキーに、実はコントローラーで2種類存在する事を初めて認識しました。以後は、両方のタイプのUSBメモリーキーを準備しておいて、テストするようにしたんですが、その分テストケースも増えるわけで、全くいい迷惑でしたねぇ。

まぁ、Microsoftだけでなく、そう言う製品を発売するデバイスメーカーももう少し対応して欲しいですよね。同じUSB接続でも、外付けUSB HDDは「ディスクドライブ」として認識されます。ユーザーも、HDDの形状をしているから、それがUSBメモリーキーと違うと言う事も認識出来るし、その使い方も判断出来ます。だから、USB SSDなら、その旨何か共通のロゴみたいな物を入れるか、形状を今のスティックタイプから別の形(と言っても、アイデアが有るわけでは無いけれど)にするとか、そう言う作り込みはして欲しい。私は仕事も関係しているから、そう言う経験や知識もあるけれど、殆どのユーザーさんはそんなことも知らずに使用するわけですからね。「テレビだと思って購入したら、チューナーが無いモニターだった」とか「買った車が、レギュラーガソリンだと思ったら、ハイオクガソリン車だった」とか、それ位の違いはあると思うなぁ。

2020年11月28日

物作りの秘訣

ITmediaの記事から、日本の物作り衰退の理由についての記事。うーん、EV、ドローン、MSJを並べることにはちょっと無理があると思うし、それらを「日本の物作り大国」に結びつけていくのも、ちょっと無理がある気がするけどなぁ。しかも結論として、ハードウェアの問題では無く、ソフトウェアやノウハウという部分での日本の遅れを言うのは、それもあるけれど、それだけじゃ無い気がします。

EV(記事の中ではEVと言ったり、バッテリーの話になったり、どっちを言いたいのか)とドローンに関しては、ソフトウェアというよりも、「失敗しても何度でも挑戦できる・する」事が許されている環境と、それに加えて特にバッテリーやドローンで中国勢が台頭しているのは、同業他社が乱立していて競争が激しいのに加えて、戦略的に中国政府(=中国共産党=人民解放軍)が介在していることも大きいと思う。中国国内マーケットだけで、世界市場の何割かを占めているわけですが、その中の競争で勝ち抜いて世界に出ていけば、それは大きな力になると思う。1980年代くらいの日本がまさにその状態で、日本の厳しい消費者に鍛えられた製品は、日本国内だけでも世界で2~3割位の市場があったわけで、そこから世界に出ていけば半分くらいは抑えられた時代。それと同じ事が中国で起きていて、かつ中国の場合はコストが低いから価格競争でも有利になっていることが大きいと思いますね。

MSJ(三菱スペースジェット)の場合は、久しぶりの航空機開発という事と、且つ既存技術を利用するよりは自社開発優先したために、通常よりも増えた色々な手続きに関してのノウハウが無く、そこで何度も開発のやり直しや改訂が発生したことが致命傷だったように思います。もっと早く、経験者を採用して、新規の飛行機を作る事よりも、新規ビジネスとして飛行機を出す事を優先していれば、もう少し違った形になった気がする。今後どうなるか、行き先は不明だけれど、事実上世界のリージョナルエアは、ブラジルのボンバルディアだけに今はなっているので、今後の展開ではMSJに分が無いわけでも無い。気になるのは中国飛行機メーカーが、その間に力を付けて、中国国内以外での型式証明を取れるようになったら、これは恐いですよね。彼らの場合、言い方は悪いけれど物量作戦で兎に角経験値を積み上げていくことは得意だから、1年2年では変わらなくても、5年10年後にはそれなりの飛行機メーカーが誕生している気がする。だから、MSJも遅くとも5年後位までには何とかしないと、本当に開発終了となりそうな気がします。

日本企業が「物作り大国」として存在していた時代は、バブルの頃であり企業としても開発費等結構潤沢に準備出来ていた時代。だから当時の製品開発では、結構無茶な製品を作って売り出して失敗したりしていたけれど、中にはヒットに繋がる商品も生まれて、それで結果的にはプラスになれば許されていた時代。それが、バブル崩壊後は、兎に角「成功すること」しか許されなくなって、開発費も削減され、お金も人も物も無い中他者よりヒットする製品を作れという、無理難題を何とかこなしていくしか無い時代が今でも続いています。そんん中で、特に中国では殆ど毎日のように新しい製品を作っては恐し、売り出しては失敗し、それでも「千三つ」じゃ無いけれど、一つ成功した企業が生まれると、それに追随してさらに競争が生まれて製品の品質や性能が上がって行く。良い意味でのフィードバックが、過酷な開発競争というか生存競争みたいな感じで進んでいることが、中国の成功の秘訣だと思う。そこには、「開発独裁」と言っても良いくらいの、政府の介入あるし、それ故に歪みや不公平な競争も存在しているのだけれど、結果的に国が豊かになり国民の生活水準が上がれば、その仕組みがどうであれ国民は満足するし、国としても成功している、というのが今の中国だと思う。記事の最後に指摘されているように、日本が過去の栄光に浸っていたというのも事実だと思うけれど、やはり社会として余裕が無くなってきて、失敗が以前よりもさらに許されない社会になっていることが最大の問題点だと思う。結局はお金の話になるのだけれど、潤沢な資金提供を例えば国とかがして、1000個のプロジェクトを立ち上げて、その中で一つでも成功したらOK位の気持ちが無いと、今の日本がまた復活するのは厳しい気がする。それだけ、世界の競争は厳しいと言う事はもっと認識されるべきだと思うなぁ。

音楽のDNA

佐々木俊尚氏のコラムから、日本の1970年代後半から1980年代に掛けて流行った「City-Pop」が、今アメリカでブームになっている理由について。私も何度か書いていますが、自分が一番音楽を聴いて、その後CD等で集めて今はiPhoneの中に入れている音楽の、多分80~90%はこの時代のもの。だから、記事に書かれている内容に関しても「うんうん」と凄く納得出来る気がします。

記事の中で引用されている、アメリカはシカゴのDJ、Van Paugam氏の考察が成るほどと理解出来るのですが、この「City-Pop」自体が、当時のアメリカの音楽をベースにしたり参考にして作られているため、現在のデジタルミュージックの時代になって、聞いたことが無い日本の音楽なんだけれど、何か懐かしさを感じる音楽でもあるため、人気が出ているという話。言われてみれば納得出来る話で、当時の楽曲はアメリカで流行っていたAOR (Adult-Oriented Rock)やBCM (Black Contemporary Music)、あるいはFusion とか Crossover Musicとか、ある意味アメリカの音楽シーンが一番賑やかになった頃じゃないだろうか。それが日本の音楽にも影響しだして、それまでの「演歌・歌謡曲」から、もっと軽くて聞き流せるような「City-Pop」と呼ばれるような、洋楽っぽいメロディーに日本語のちょっと今風の歌詞を付けた感じの楽曲が、そもそもの発端だったような気がする。

自分の記憶を辿ってみると、まずは「フォークソングブーム」があって、ギター一つ弾き語りするようなアーティストが1970年代に流行りだし、その中心の一つがYAMAHAの「ポプコン(ポピュラーソングコンテスト)」であったことが大きいのでは。ポプコンのスタートは1969年だから、1970年代後半にはそれなりの地位を確立していたし、それまで余り無かった「シンガーソングライター」なる人が登場しだしたのもこの頃だと思うし、それ故に日本のそれまでの楽曲に固執すること無く、結構色々な楽曲を取り入れていた気がします。もう一つの理由は、Walkmanとレンタルレコードの登場。初代Walkmanが登場したのが1979年で、これによって、それまで「自宅で聞く音楽(レコードやFMラジオ)」を外に持ち出して、「自分の好きな曲を好きなときに好きな場所で聞く」という、「文化」が生まれ、多分これで音楽市場のニーズと規模が一気に拡大したんじゃ無いかと。そうなると、今で言うところのインディーズみたいな形で、いろいろな人が音楽を出して評価される下地が出来たように思います。それに拍車を掛けたのが、レンタルレコードの「黎紅堂(れいこうどう)」の登場で、これが1980年。これによって、自分の好きな歌手や楽曲入りのレコードを借りてきて、自分好みの「カセットテープ」を作る事が出来るようになり、今で言うところの「プレイリスト」みたいなカセットテープを、幾つも作りましたよねぇ。ある意味、日本国内における「音楽市場の爛熟期」と言っても良いのが、1970年代後半から1980年代から90年代だったんじゃ無いかと。で、そうなると作る方も忙しくなるわけで、言い方は悪いけれど「アメリカでヒットしている音楽を、『参考にして』作る」みたいな事が、案外昔の楽曲のDNAを日本のCity-Popに入れ込んだ理由じゃ無いかと、個人的には感じるんですが。

で、レンタルレコード、それが後にレンタルCDビジネスになり、音楽を聴く機会が一気に広がったように、現在のシリコンオーディオからデジタルダウンロードで聞く事で、これまで以上の圧倒的な量の音楽に触れる機会が得られるようになりました。それによって、外国の曲に触れる機会は勿論、例えば自分の親世代の楽曲だとか、もっと昔の楽曲だとか、以前なら全く接する機会の無い楽曲にも簡単にアクセス出来るようになったことで、「再発見」されることが圧倒的に増えるというのは、やはりテクノロジーが文化を創り発展させる好例じゃ無いだろうか。Walkmanが「音楽を持ち歩く」という新しい文化を創ったように、今のデジタルダウンロードは、「時間と地域を越えて音楽を発掘出来る」様になったと思いますね。しかも、レコメンド機能、それもAI等により意外な曲が提案されたり、他人のプレイリスト共有から全く自分の好みでは無いけれど何故か心に引っかかる曲とであったりと、それまでならレンタル店にある何千程度のタイトルが母集団だったものが、今では何千万何億という曲が対象になるわけですからね。少し前に、「Youは何しに日本へ?」で、日本のCity-Pop/J-POPファンデ当時のレコードを買いに来た(確か)アメリカ人の話がありましたが、こういう事情があったんだなぁと記事をよながら納得しました。当時は予想もつかない話何だろうけど、例えば日本の浮世絵とかがヨーロッパ等の絵画に影響を与えて来たような話の、逆バージョンなんでしょうね。

悪魔の「風評商人」

毎日新聞の「経済プレミアム・トピックス」という、経済関係のコーナーだと思われる所に、何故か福島第一原発の処理水放出問題の記事が。 これはパート2で、パート1もあるんですが、どちらも有料記事で全文は読めないものの、無料公開部分だけ見ても、「あぁ、やっぱり毎日新聞」と納得出来る内容で、経済関係の記者が科学的な事を説明すると、この程度というべきなのか、そこに隠れた意図があるというべきなのか、いずれにしても毎日新聞の科学部というか科学・技術関係の記者は、こう言う記事を公開していることに対して、何とも思わないのだろうか。

パート2の冒頭、「原発ゼロの会」の事務局長である立憲民主党の阿部知子議員が、

阿部氏は「放射性物質の総量が(環境に)非常に影響するのではないか」と指摘。「核種ごとに総量を示し、それがどれくらいの環境負荷を与えるのか明らかにすべきだ」と迫った。

と言ったらしい。後半の、核種毎の値を示すという部分は、放出する処理水の内容を確認するためにも必要だと思うけれど、「総量」と言っている時点で、この人は理解していない事を自ら証明していることに。 特にトリチウムの場合は、自然界にも存在するもので、現在の最も処理を適用した処理水であれば、そのまま放出しても問題ない値まで下がっているもの。ただし、その場合政府が決めた値を上回るので、希釈して基準以下にしたものを放出するという話。所が、この阿部氏は「総量が影響するのではないか」と言い出してしまう。「希釈」の意味を理解していませんよね。

例えば、1リットルの量では致死量に値するけれど、1ミリリットル(1/1000)以下ならば人体に影響しない「薬品(あるいは、劇物でもいいいけれど)」が有った場合、そのまま1Lを全部飲むのは問題だけれど、希釈して1000倍に薄めれば無害化されるので、例えば安全係数を2倍すれば2000倍、10倍とすれば1万倍に希釈すれば、それを自然界に放出しても影響は無い。勿論、例えばため池みたいな場所に放出していれば、水分が蒸発していつかは危険な濃度まで濃縮される可能性はあるけれど、通常は川とか海とか、その場所にとどまらない状態で放出するから、放出されたものはさらに希釈されてリスクも下がるもの。知らないことに対して不安を感じることは、普通にある「感情」の一つだと思うけれど、仮にもそう言う事を評価する立場の人間であれば、そこは勉強して必要な情報は持つべきだし、それが無いのに技術的な話をするのは、単なる思いつき、無責任だと思う。

それに、この毎日新聞の記事が悪質だと思うのは、世界では福島以上に鳥値エムを放出している発電所や関連施設があるのに、その途中で無料部分の記事が終わってしまいます。以前も書いたけれど、メディアと言えども私企業だから有料化などでビジネスモデルを作るのは問題無いと思うけれど、一方で公共的な情報提供する役割もあるわけだから、そう言う意味では無料化部分で少なくとも記事の内容が把握出来る、あるいは一旦完結出来る位の内容提示はするべきだと思う。仮に、有料部分へ誘導するために、扇情的な内容だったり、誤解を招く内容を公開することは、メディアとしての作為錯誤の責任を免れない行為では無いだろうか。ネットでは、この手の風評被害を煽るメディアを、「武器商人」ならぬ「風評商人」と言っている記事もあり、成るほどと思わず膝を叩いてしまったけれど、まさに「風評商人」そのもの。本来なら、巷の風評被害を解決するために正しい情報、信頼できる情報を提供して読者を啓蒙するべき立花のに、結果的に自分達が好む情報を提供して、より世間を混乱させる。それ故に、自分達の記事が更に注目されるという、まさに「武器商人」が自らの武器を販売するために、戦争を各地で起こす、みたいなビジネスモデルが構築されている気がします。全てのメディアとは言わないけれど、特定のメディア、新聞だけで無く放送局であっても、「風評商人」化しつつあるのが今の時代だと肝に銘じないと。

2020年11月26日

新東名120km

静岡県内の新東名高速道路が、12月22日から最高速度が120kmになるという記事。浜松いなさJCTから東方面の片側3車線化工事は最近完了して、浜松いなさJCTからは一気に流れが良くなる気がします。透明姑息道路と比較して、最近出来たから路面も綺麗だし、3車線なので混雑や渋滞も少ないから、新東名は結構飛ばす人も多いので、最高時速120km所か、200km位出してるんじゃ無いかという集団に遭遇した事もありますねえ。バックミラーに何か移ったと思ったら、いきなり右側を高速で通過して、その風圧で一瞬自分の車が揺れましたもん。それも一台じゃ無くて、多分ツーリングしてるんでしょうね、5~6台が次々と通過していきましたから。

そんな「走り屋さん」も多いのですが、なんせ東名高速に比べて、路線も比較的真っ直ぐでカーブが少なく、路面もまだ綺麗な道路なので、どうしても皆さんスピードを出しがち。私も、流れに乗って走っていると、知らないうちにスピードメーターが「120km」とか差して慌てたこともあります。でも、そこで変にブレーキとか踏むと、後ろに影響しちゃうから悩ましいところなんですが。東名高速と比較しても、3車線化された浜松いなさJCTから自分が利用する浜松浜北ICとかその先くらいまでは、「走りやすい」状態なのは確かですよね。

ちょっと恐いのは、結構大型のトラックや危険物運搬のタンクローリーみたいな重量級の車も、結構スピードを出して走っていること。なんせ私が100km位で走っていると、その横はシュンってな感じで大型ラックが追い越していくことが普通にありますからね。そう言えば、最近は東名高速も新東名もトラック類の移動が増えている気がします。それだけ物流が戻ってきているのか、外に出なくなったので、その分宅配などの分増えているのか分かりませんが、今は平日なら何時でもトラック類が多くは知っている印象を受けます。流石に土日は経るけれど、それでも昼間の時間帯だと土日でも昔と比べると増えている気がします。

今、東名高速道路のリニューアル工事や、新東名も島田金谷から東側の3車線工事をしているので、結構新東名側に流れてきている気がします。西から東に向かう場合は掛川当たりで新東名から一般道に降りたり、東から西に行く場合は逆に掛川当たりから新東名に乗ったりしているんでしょうね。東名高速道路よりは新東名の方が最近は混雑している気がします。日本間物流や人移動の大動脈ですから、仕方ないのかもしれませんが。正式に、最高速度が120kmなると、140km位で追い越していくことが普通になるのかも。自分も流れに流されないように、注意して運転しないと。

矢口高雄氏、逝く

漫画家の矢口高雄氏が、11月20日に亡くなっていたというニュース。やっぱり、「釣りキチ三平」が一番思い出になるかなぁ。それまで見た画と違って、躍動感がある構図というか動きを感じる画だったし、背景なども含めて緻密な画だったから、それもあって好きな作品の1つでした。

5月に膵臓癌が見つかって、それから闘病生活をしたけれど、と娘さんがtwitterに書き込まれていたけれど、今の時代81歳はまだまだ「現役」と言って良い年齢ですよねぇ。膵臓癌は、中々自覚症状も無く、だから見つかったときには重篤化していて、なかなか回復する事は難しいと聞きますが、人間ドックとか定期健康診断をしても駄目なのかなぁ。発見から死亡まで半年となると、検査のインターバルが半年間隔だと場合によってはエスケープする可能性もありますよね。と言って、四半期ごとに検査というのも大変だし。

仕方の無い話ではあるし、毎回書いているけれど、自分が昔読んでいた作品の作者さんとか、よく見ていた俳優さん、タレントさんが、どんどん鬼籍に入っていくのは、寂しいと同時に、あぁ自分もそんな年齢になってきたんだなぁと言う、何か達観したような気持ちにもなりますよね。どれだけ先なのか分からないけれど、いつか自分もこの人生が終わるときが来るわけで、その時の為に身辺整理ではないけれど、いろいろと処分したり、記録したり、場合によっては引き継ぎとかも考えないといけない。

昔のように、物理的な手紙とか書籍とか物品だけなら、それは見て判断して処分すれば良いけれど、現代はデジタルデータも多く残っているわけで、それって家族も知らない場合も有るだろうし、仮に知っていてもアクセス方法とか分からない場合も。このブログだって、実は身内には何も知らせていないので、万が一ある時私の人生が終わっても、多分誰も知らないままにデータだけは何年か後も残っていくんでしょうね。時限爆弾じゃ無いけれど、一定期間アクセスや更新がなかったら、自動的に削除されるサービスみたいなものって必要だと思うなぁ。ただ、「釣りキチ三平」とか、作品はずっと残っていて欲しいですよね。マンガだけでなく、音楽にしても、絵画にしても、小説にしても、「データ」ではなく「作品」として生まれたものは、残す意味はあると思うなぁ。そうやって、古文とか歴史も伝えられてきたわけですし。

矢口高雄氏のご冥福をお祈りします。

世界で二番目に安全な日本

Bloombergの記事から、新型コロナウイルスに対して、上手く対応している国(経済規模が2000億ドル=約21兆円)以上の53ヶ国・地域を指標化したもの。日本は、ニュージーランドに続いて二番目に「安全な国」とのことで、これは個人的にかなり納得出来る話。

メディア等では、未だに「全員にPCR検査を」と言っているけれど、日本の何倍、何十倍ものPCR検査をしても、日本以上に感染が拡大していたり、重篤者や死者数が多い国が殆どなのに、何故PCR検査拡大を言うのか不思議。PCR検査で分かることは、その検査をした瞬間の状態だけで、それ以降どうなるかは全く分からない。もしかしたら感染していても検査で検知出来るほどウイルスが増殖していないかもしれないし、実は既に感染したけれど無症状であるから分からないかもしれない。どちらも「陰性」に成る可能性は高いけれど、そのままだと知らないうちに感染拡大するスプレッダーになる可能性も高いわけで、そう言う人達を確認するには、ほぼ毎日のように検査するしか無い。でも、物理的にそれが無理ならば、PCR検査のリソースは寄り効果的、効率的な部分に集約するべきで、それが日本が初期の頃にとった「発熱や症状から陽性の可能性が高い患者に対して、確認目的で使用する」事なんですよね。

今現在は、色々な理由から陽性者数が増えている状態ですが、東洋経済のサイトを見ると実行再生産数も横ばいから下降気味になっているんですよね。まだ安心は出来ないけれど、陽性者数が増え始めて「第三波か?」と言われ始めたのが11月に入ってからですから、それを受けて少し緩んだ予防対策を、また人々が思い出して実行し始めたと思えば、丁度今くらいのタイミングで陽性者数も減り始めるのは不思議では無いですよね。余り楽観的な考えに傾いてもいけないと思うけれど、このまま危機感からまた「三密回避」「うがい、手洗い、マスク」の習慣が思い出されて徹底されれば、また落ち着くんじゃ無いだろうか。

これから寒くなるから、どうしても部屋は密閉されて、暖房を使用するから湿度も低下してと、環境的には新型コロナウイルスに有利になるんですが、そこは加湿したり適当な間隔で換気したりという、「新しい生活習慣」を思いだして対策する事が、どれだけ出来るかですよね。結局は、国民一人一人の民度というか、意識の持ち方が今の所最大の特効薬と言って良いのでは。気になるのは、年末年始の帰省でしょうね。今年は帰省せずにオンラインに変更する人も多そうですが、それでも普通の週末等と比較しても多くの人が移動して、年末・年始はどうしても密集することになります。それをどう乗り切るかで、来年の状況は大きく変わりそう。何とか乗り切って、来年こそは今年のような不自由さが無くなることを祈りたいですよね。楽観はいけないと思うけれど、ここまで世界的にも優秀な結果を出していることは、誇って良いと思うし、それをさらに進めていくのが日本人的な国民性としても期待出来る気がする。先ずは、自分から、ですね。

2020年11月25日

さくら、さくら

安倍前総理の「桜を見る会・前夜祭」の問題で、安倍総理の事務所が5年間で800万円位の補填をしていたという記事。ニュース等では「800万円」という金額が強調されているけれど、5年間で800万円だから、単純平均で160万円。仮に参加者数が800人だとすると、一人当たり2,000円の「補填」になるわけですが、これをどう判断するのか。

ここまでの報道だと、安倍事務所の第一秘書が補填したけれど安倍氏には「補填無し」と伝えていたと言う事で、これを覆す証拠が無ければ、安倍氏の責任を追及するのは難しいんじゃ無いだろうか。精々、「今後はこう言う事の無いように厳正に事務所運用する」と陳謝して、政治資金収支報告書を訂正すれば終わりだろうなぁ。過去にも、野党側でも同様の事案で、結局収支報告書を修正して終わったことは多々あるし。それよりも、鳩山元総理が母親から月に1000万円を超える資金を受けていたときなどは、殆ど騒ぎにもならずに有耶無耶に終わった気がするんですが。

野党側は、今日の国会でこの「桜を見る会」を追求するそうですが、国民が欲しているのはコロナ対策であり、Go To対象外となった札幌や大阪への対策や、今後追加されそうな東京への対策のはず。さらにはそれ以外にもどうしたら経済と医療体制維持が共存できるのか、そう言う話を今は一番するべきだと思うんだけれど。でも「政局大好き、政局第一」な野党は、そんなことお構いなしなんでしょうね。

まぁ、安倍氏側に不手際があったことは事実らしいから、その点に関してはちゃんと説明するべきだし、必要な手続きは取るべき。これが、「桜を見る会」本体対しての補填とかだと、また問題の根本が異なるけれど、あくまで安倍事務所が開催した「前夜祭」の話なので、事務所イベントの不手際として処理されるのが通常でしょうね。それを、国家的な問題みたいな取り上げ方をするのは、逆にしらけてしまう。多分、5年前以前は時効というか、判断されないのでしょうけど、仮に民主党時代の事を調べ始めたら、それなりの問題点が出てくるのも確実だと思う。そう言う意味では、「民主党とは違う」と言うのかもしれないけれど、結局は墓穴を掘りブーメランが戻ってくる話しにしかならないと思うなぁ。そう言う事に時間やリソースを費やすよりは、やはりコロナと経済に集中するべきだと思う。

NYダウ3万ドル

昨日の日経平均は、600円以上値上がりして、終値では26,156.59円と2万6千円を突破。さらに昨晩のNYダウも、初めて3万ドルを超えて、まだコロナ禍の影響はあるものの、何となく経済活動が少し上向きになってきた印象も。自分の「老後の蓄え」も、コロナ禍が始まった3月後半に-20%を超える落ち込みがありましたが、その後持ち直して9月初め頃には+5%位まで回復。その後は、9月の終わり頃と11月の初めに、マイナス(-1%程度)の時もありましたが、現在では円換算で+10%、米ドル換算だと+13%とかなり持ち直してくれて、ちょっと安心しています。

運用は米ドルベースなので、日経平均よりはNYダウの上がり下がりの影響が大きくて、そう言う意味では今回の3万ドル超えはかなり良い兆候。トランプ大統領はまだ不満みたいですが、取りあえず政権移行の手続きも始まり、政治的な混乱も収まり筒有るので、今後の米国経済も安定して伸びてくれれば、年明けくらいにはまた期待してもいいのだろうか。ただ、NYダウが好調だと、円ドル為替の相場も円安に振れ気味なので、実際に換金したときの日本円換算では、ちょっと不利に。今の所、10年計画での投資で、一応2030年までの予定で積み立てていますが、その時にはどうなっているのかまだまだ余談は許されない。今回のコロナ禍のように、想定外の事象は幾らでも起こりえますしね。

NYダウの高騰に恩恵を受けているのはもう一つあって、会社の持株制度で購入した自社株の動きも。入社して持株制度で購入を始めた頃は一株US$30位だったのが、その後2000年代に入りUS$100をこえたりしましたが、山有り谷有りの後、最高値でUS$200を超えたときには「これで老後も安泰」と安心したけれど、その後下り坂一方で、最近やっと少し持ち直してくれけれど、US$120位。トータルでは、勿論プラスで、現在の状況で利回りを計算すると、+30%位になるのかな。それでも、最高値の頃は+100%を超えていたから、あの黄金時代よ再びと願いたくなりますよね(笑)。

自分のように、金銭的に依存している場合には、日経平均もNYダウも気になるところですが、世の中にはそうで無い人も沢山いらっしゃるわけで、その人達は「アメリカ経済がどうのこうのよりも、日本経済を何とかしろ」と言われる。それは、日本で暮らしている以上当然なんですが、日米経済は特に依存度が高いわけだから、全く無関係というわけでも無いでしょうし。自分の感覚では、NYダウの米国ドルの値が、そのまま日経平均の円ベースの値になるくらいが丁度良いかなと思っているので、そう言う意味では3万ドルに対して26,000円だと、ちょっと日経が低いのかなと言う印象。このまま上がってくれたら、個人的にはとっても嬉しいのですが、まぁ、そうは問屋が卸さないわけで、また何かでガクッと下がるのかなぁ。例えば、コロナ禍がこのまま高止まりして言って、Go Toの停止期間や地域が増えたりとかすると、また影響がありそうだし。なんだかんだ言っても、やっぱりコロナ禍の経済に対しての影響は大きいと言う事なんでしょうね。今後出てくるコロナ用のワクチンがそれなりに効果がでれば、NYダウ4万ドル超えも夢では無いのかな。そうなってくれたら、取っても嬉しいのだけれど。

在位20年

共産党の志位和夫委員長が、委員長就任から20年を向かえたという記事。少し前まで、安倍政権の長期化を批判していた野党の1つが、実はその3倍近い期間一人で代表を務めていることは、以前からネットでは指摘されていて、その矛盾も言われていたけれど、新陳代謝の無い組織が衰退して行くことは、まぁ当たり前でしょうね。

共産党は、他の一部野党とは異なり、時々は鋭い指摘もして、そういう部分は評価したいのだけれど、全般的に見て感じるのは、過去の共産主義社会、社会主義社会と同様に、みんなで平等になろうというとう点はまぁ理解するとしても、高所得者の配分を低所得者に回すという、結局は「低い基準に合わせよう」という考え。言い方は悪いけれど、より貧しく平等になりましょう、と言っているように聞こえる。本当ならば、低所得者や困っている人達を、どうより上の十分なレベルまで支えて行くか、と言う事を考えないといけないと思うんですが、結局は彼らの考えは「豊かな人から取り上げて、貧しい人に与える」という事な分けで、その「豊かな人達」がいなくなったらどうするんだろうか。それに、最大の矛盾は、「みんなが平等」と言いながら、組織内格差というか、結局は「階級」が存在するわけで、良く言われる前委員長の不破哲三氏の自宅などは広大な敷地の中にあるわけで、仮にそれが個人資産なら党員に分配するべきなのでは。

共産党よりも所属議員が少ない社民党にしても、少ない人員の中で党の代表者は替わっているわけだし、一時期は「非議員」が代表になったことも。政党の代表として活動していて、何か責任問題が発生すれば辞任するなり、責任を取って後退するのが普通の組織体の考えだと思うけれど、共産党はそう言う考えは無いらしい。そう言う硬直化した組織体が、良くも悪くも数年に一回は代表や組織幹部が交代する他の政党よりも優れているとは思えないんですよね。最近でこそ、党勢復活のために「野党共闘」を打ち出して来たりという「変化」は有るけれど、これまでの経緯から拒否感を持つ野党議員もいるし、実際野党共闘の成果があったかと言われれば、安倍政権時代の選挙では何れも与党が大勝しているわけで、そこは選挙結果が証明していると思う。記事にも書かれているように、共産党の場合は公明党のように、全国に広く展開している支持者の固定票が頼みの綱だったわけですが、それが野党共闘で減ってしまい、それなりに利益があった共闘野党はまだしも、党の共産党自体が党勢を削ぐ結果に。しかも、共闘相手の支持母体からは支持されていないわけで、それは野党共闘の選挙後には、その相手野党の態度が結構冷たくなっていることを見ても明らかな気がしますね。

同じ共産主義を取る中国を見ていると、何十年か前の「ガチガチの共産主義」から、西側諸国の資本主義の考えを取り入れて、どんどん国有企業を大きくして場合によっては非国有化したり、個人起業を許して、中には世界的な企業になっている場合も有るんですが、結局は「国家管理」が厳しくなり、「開発独裁」の究極の姿を作りつつあるようにも感じます。元々、国家=共産党、という仕組みからスタートしているから、ああいうことも可能なんだろうけど、同じ事が日本共産党が出来るとは思えない。大体、「共産党」という党名を維持している間は、どうしても多くの人は「中国共産党」も想像するだろうし、それは決してプラスの要因にはならないと思うんですが。個人的には、例えば「日本福祉党」みたいな党名にして、自民党のような過半数を維持出来るような政党では無く、公明党みたいな「連立政権を想定した、与党政権のご意見番」みたいな立ち位置が可能な政党に変わる方が、多分彼らにとっても国民にとっても幸せなのでは。社会保障や貧困対策を第一にして、外交とか安保に関しては自分達の主張もあるだろうけど、「社会保障、福祉に影響しない範囲で、基本、相手に合わせる」くらいの割り切りがあっても良いと思う。それ位、ドラスティックに変化しないと、自由主義国家の中で唯一「共産党」を名乗っている事も消えてしまうだろうなぁ。その為には、まずは政党の顔や幹部もローテーションじゃ無いけれど、リフレッシュするべきだし、政党として代表は選挙やその他事案で何かあれば責任を取って後退するべきだと思う。そう言う、自浄機能が無い組織体は、やっぱり信用不安というか信頼出来ないですよね。

2020年11月24日

HDD/Blu-rayレコーダー更新

テレビを更新した時に、今使用しているHDD/Blu-rayレコーダーがもう10年選手になっていることに気がつき、どうせなら一緒に更新した方が良いんじゃ無いのか、突然HDDが故障して録画したデータは勿論、その時に録画したい番組が録画出来なくなることも困るしなぁとその時から考えていました。で、たまたま「そう言えば、最近のテレビとかHDDレコーダーって、リモートで録画予約とか出来ないのかな」と思いついて調べたら、数年前くらいのモデルから、ネットワーク経由で録画予約や変更、さらには手持のスマホやパソコンで録画した番組の再生も出来るようになっていることを知り、ますます購入意欲が沸いてきました。


録画した番組をリモートで再生したいという動機はそんなに無いのですが、実は予約を忘れていたりした時に、外から録画予約をリモートでしたい欲求は結構あるわけで、それが出来るならタイミング的にもテレビに合わせて更新するのもいいんじゃ無いと、悪魔の声が(笑)。で、ヨドバシカメラのサイトを見ていたら、そこそこの値段で出ているのでモデルを検索してみることに。候補としては、テレビがシャープのAQUOSなので、リンクして使用出来るシャープ製のHDD/Blu-rayレコーダーか、現在のモデルがPanasonicのDIGAなので、その後継モデルの2択にまずは絞ります。SONYとか東芝とか、それ以外の候補も有ったんですが、SONYはどうも昔散々痛い目に遭った「SONYタイマー(※保証期間が過ぎた途端に故障する)」のイメージが有って脱落。東芝は、そんなに悪い印象は無いのですが、どうも気に入ったモデルが無かったので、こちらも脱落することに。さらに、折角テレビが4K対応なので、レコーダーも4K対応がいいなと思い調べると、シャープは1年前のモデルしかなく、一方DIGAは10月に出たモデルが値下げされていたりしたので、結局前回同様PanasonocのDIGAに落ち着きました。で、ヨドバシカメラのサイトでポチったのが土曜日の夜でしたが、翌日日曜日のお昼過ぎには配達されて到着。いゃぁ、便利です。実は、同じモデルをAmazonでも調べましたが、価格が1万円ちょっと高いのと、配達日が数日かかりそうなので今回はヨドバシさんで購入。ポイントも10%還元されて、ちょっと得した気分です。

購入したのは、Panasonic DIGAのDMR-4CT301という、HDDが3TBのモデル。もう一つの決め手は、Blu-rayがUltra HDに対応していること。さらには、内蔵チューナーが3機有って、4Kに対応していることも選択した理由です。今の所は、ケーブルTVのSTB経由なので出番は無いのですが、地デジも3番組同時録画出来るし、将来的には4K BS/CSも試聴できるようにしたいと思っているので、まぁ先行投資みたいな物かも。で、届いた箱を開梱すると、サイズ的には現在のモデルとほぼ同じ。ただ、背面の接続端子はシンプルに成っていて、それは出力がHDMIのみになっているから。ビックリしたのはリモコンで、写真の左側が今回のモデルのリモコンで、右側が以前のモデルのリモコンなんですが、全体の構成は現在の物とそんなに変わりないのですが、何か「Netflix」とか「写真」とか白背景のボタンが、後からシールを貼ったみたいで安っぽい印象が。さらに、以前のリモコンだと、青色のレコーダー捜査関係のボタン部分が蓋になっていて、ここを開けるとテンキーが表れますが、それが今回のリモコンでは無くなり、全体的にボタンは少し小さめになり、リモコンも少し大きめになった感じ。ただ、微妙にボタンの配置が違っているし(以前の番組表緑ボタンが、今回はホームというポータル画面みたいな物が表示される)、その白背景の「音楽」「写真」「新番組」と、余り使いそうも無いボタンが追加されているのも何だかなぁという印象。

HDD/Blu-rayレコーダーへのリモートアクセスには、CLUB Panasonicに入会が必要なんですが、何故かエラーに成る。編だなぁと思ったら、前回のHDDレコーダー購入時に既に入会手続きをしていて、それと重複してエラーに成っていることを発見。やれやれです(笑)。スマホにアプリをダウンロードして、リモートで録画設定等出来る事を確認して、まずは一安心。暫くは、また遊べそうです。(続く...)

Amazon Big Friday & Cyber Monday

今週金曜日から始まる、AmazonのBig Friday & Cyber Mondayのキャンペーン週間。登録することで、2%から最大6.5%までのポイントアップキャンペーンもあって、早速そちらは登録。ただ、AmzonのMasterCardは持っていないので、ベースのプライム会員分の2%と、Amazonショッピングアプリの1%の、3%還元ですが、それでも結構大きいかも。

ここ最近、テレビにHDDレコーダーにと買い換えて、それら自体に不満は無いのですが、映像が以前のテレビと比べてかなり改善されているので、途端に音響関係の不満が。以前なら、アンプにスピーカーにとオーディオに凝るところですが、流石にもうそこまで熱心にやりたいという熱意も下がっていて、でもテレビ本体内蔵スピーカーの出力とサラウンド感不足にはちょっと不満だし。そこで、手軽に増設できてオーディオの音質品質改善が出来る、サウンドバーが欲しいなと最近思いだしています。

調べてみると、入力系がちょっと注意が必要かも。テレビの出力は光デジタルのみですが、HDD/Blu-rayレコーダーはHDMI出力が2系統あり、1つは音声用の物でサウンドバー等の外付けデバイスを意識したもの。レコーダーはBlu-ray再生やHDDコンテンツ再生に利用するから、レコーダー側だけにサウンドバーを接続しようか、それとも結局は映像も一緒に見るから、テレビ側に接続すればいいのか、ちょっと悩みますよね。あと、最近のサウンドバーはWi-FiやBluetoothにも対応しているから、iPhoneのプレイリスト再生も出来るようになるし。ただ、以前購入したBOSEのBluetoothスピーカーが遊んでいるんですよね。これ、単体ではモノラル再生ですが、同型機をもう一つ用意すると、ステレオモードで利用可能になります。既存デバイスを有効利用出来る点は良いのですが、このスピーカー、360°再生なのでステレオモードにするよりは、モノラル再生を2台でするパーティーモードの方が良いのか悩みます。でも、やはりサウンドバーの方が手軽でかつ映像と一緒に楽しむのであれば、そちらの方が良いような気がしますねえ... いずれにしても、このBOSEのスピーカーは、ここの所使用する事も無く単なるオブジエになっているので、何か有効利用方法を考えないといけないのですが。

閑話休題。「サウンドバー」と聞いて、先ず思い浮かべるのはSONY何ですが、「SONYタイマー」の悪夢を何度も経験しているので、どうもSONY製品に手を出し辛い(笑)。次の候補は、地元企業でもあるYAMAHAで、サウンドバーってYAMAHAが最初に出したんじゃ無かったかな。後は、BOSEやJBLの音響メーカー製品当たりが今の所候補になっています。あと、サウンドバー単体なのか、サブウーバー付にするかも悩むところ。音質的には、サブウーハー付の方が低音域の充実がかなり違いますから、音に厚みも出来るし迫力もましますが、専用スピーカーが必要なのでスペースの面と取り扱いに難があります。最近の製品では、サブウーハーを内蔵しているサウンドバーもあるみたいで、個人でちょっと聞くくらいならそれで十分なのかも。いずれにしても、流石に直ぐに今日明日購入するわけでは無いので、暫く色々検索して機能だけで無く、使用感なども調べてみようかと思っています。そう言う意味でも、Amazonのキャンペーンは参考にするにしても、それに乗せられないようにしないと(笑)。

子供の躾

昨日は所用があって、久しぶりに新幹線を利用したんですが、そこでちょっと凄い光景に遭遇し他人事ながらショックを受けました。いつものように、朝自宅を出て浜松駅まで移動。改札を通過して、新幹線の待合室で出発迄の時間を潰します。暫くすると、多分20代と思われる若い夫婦が、子供二人を連れて待合室に入ってきます。上の子は女の子で、多分まだ幼稚園に行くか行かないかくらいの4~5歳位で、下の子は男の子でやっと歩き始めたくらいの2~3歳位の印象。で、暫くすると、この男の子が泣き出します。

当然、母親が宥めるかと思いきや、「だから、朝食べなさいと言ったのに、なんで食べなかったの」とか「パンはいらないと、さっき言ったよね」と、結構きつい口調で男の子を叱ると言うよりは、言い方は悪いけれど「なじる」感じ。それで、ますます男の子はお腹が空いているのか、あるいは何か食べたいのに食べさせて貰えないから愚図っているのか、泣き方が段々と激しくなり、結構大きな声が待合室中に響きます。で、父親の方が暫く席を外したと思ったら、どうも何か食べ物を買ってきたようで、男の子を自分の隣の席に呼んで食べさせようとするのですが...

席に座っても泣き止まない男の子に、その父親氏はいきなりその男の子の座っている席の背もたれを「ドン!」と思いっきり叩いて、「食べるのか、食べないのか」と叱るというよりは、詰問しているような言い方。さらに、買って来たお握りを無理矢理口に押し込むようにして「食べろ」と、ちょっとハラハラするような光景が。当然男の子の鳴き声はますます酷くなり、それでも父親氏は男の子の頭を掴んで上向きにして、さらに食べさせようとするし、もうね、傍目から見たら「拷問」「虐待」と言われても不思議ではないように雰囲気になります。流石に拙いと思ったのか、母親が男の子を抱いて待合室から一度外に出ていくんですが、丁度私もそろそろ新幹線の入線時刻になってきたので、ちょっとホッとしながらホームに向かいました。

ホームで暫く待っていると、乗車する新幹線が入線してきますが、先ほどの家族もこちらに向かって歩いてきます。「早く、早く」とお母さんがせかして、どうも先頭の車両に乗ろうとしているらしいのですが、女の子はお母さんの近くにいるんですが、男の子が見当たらない。と思ったら、三人の後ろ20m位離れたところを、よちよち歩きでついてきています。でも、その時に丁度新幹線がホームに差し掛かるような状態で、しかも浜松駅の場合は自動扉では無い、単に転落防止の柵があるだけで、入口部分は開いたままです。「をぃをぃ、危ないなぁ」と思っていたら、流石に父親が振り返って戻って、その男の子のところに向かって行き、ちょっと安心。で、私の前を通過していったんですが、少し前まで泣きじゃくっていた男の子は、ニコニコしながらお父さんと歩いて行きます。よく児童虐待のニュースで、虐待を受けても子供が親の関心を得るために何とかしようとする話を聞きますが、申し訳ないけれど「あぁ、こう言う事なのか」とちょっと失礼ながらも納得してしまいました。その家族なりで、色々考え方ややり方はあるとは思うけれど、この家族の二人の子供達は将来どうなるのか、他人事ながら心配になる朝でした。多分行楽で何処かに行くのだと思うのですが、せめてこの休みに良い思い出を少しでも作って欲しいなと切実に感じましたね。

2020年11月22日

デジタル化の将来

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、政府のデジタル化に関して。内容に関しては、概ね賛成だし、政府としてデジタル化を進めるだけで無く、広く一般も含めてアイデアや意見を求める行為は良いことだと思います。

で、個人的に気になったのが、山田氏が最後に書かれている、PDFファイルではなくソースファイルでの公開をリクエストしていること。確かに、形態が固定化されるPDFよりは、印刷時に自由に用紙サイズや文字サイズなど修正出来るソースファイルの方が好ましい事は事実。ただし、そうなると、そのファイル形式に沿ったアプリの使用が前提になるわけで、それを回避するためには、Wordに一太郎に〇〇にという異なりかねない。一般的な、リッチテキストとかHTML形式という方法もあるけれど、ちょっと繁雑になる気がします。PDFと言う共通のプラットフォームで公開することで、誰でも簡単に閲覧できるというメリットもあると思うんですよね。

また、ソースファイルを公開した場合、後から改竄される可能性もあるだろうし、また用紙サイズを変更することで、フィールドがづれたり、場合によってはオリジナルは1枚だったものが、少しはみ出て2枚になるかもしれない。それこそ、綺麗に段組された「書類」ではなく、リスト形式で縦に並んだ「項目主眼」の形式にでも成ればそう言う事も問題で無くなるのかもしれないけれど。

理想を言えば、入力はオンラインで出来るようにして、その時に「文字大きめ」とか「シンプル表示」みたいな感じで、自分に合った表示形式が選択出来るようにして、入力後の出力も、用紙サイズやフォントサイズに応じて、修正して出力してくれるようになれば、個人的には完璧なのかな。勿論、オンラインに対応出来ない人用に、紙の用紙も必要だけれど、例えば入力項目を読み上げて、それに対して「音声入力」することで文書作成が出来るようになってもいいんじゃ無いだろうか。最初にマイナンバーカードで個人認証して、名前や住所などはカードに登録されている内容と、音声入力された内容に不一致が無ければそのまま受け入れれば良いだろうし。さらに言えば、そう言う共通データや、過去に登録しているデータに関しては、デフォルトで入力済みにしてもらい、変更点などあればその時に修正するような、「データの共有化」も進めて欲しい。書類を書くときに、一枚一枚自分の名前や住所に電話番号を何度も書くのは、結構苦痛だったりするわけですし。デジタル化の恩恵として、単に判子が無くなるだけでは無く、データ共有という部分も進めて欲しい。

死闘

昨日のXリーグ、Bブロック事実上の決勝戦である、オービックシーガルズ vs. パナソニックスインパルスの試合、もうね、この試合を見られただけで今年は満足と言って良いくらいの激戦、熱戦、死闘と言うような内容

序盤はオービックがリードしたものの、後半に入りパナソニックがモメンタムを掴んで逆転。所が、終盤に入りオービックが再度逆転して点差は1点。まだ時間が残っているパナソニックは、時間を消費して最後はサヨナラフィールドゴールで逃げ切るプランだったんでしょうけど、最後の最後にゴール前1ヤードまで進んだ事と、この試合キッキングゲームが調子悪かったこともあるのか、TDに拘ったんだろうか。結局は、ゴール前でファンブルフォースされて、しかもその場で確保すればまだ勝てるチャンスがあったのに、無理に拾ってエンドゾーンに持ち込もうとして、ボールを確保できずに相手がターンオーバー。うーん、何とも厳しい結果だったけれど、それが実力のあるチーム同士の対戦なんですよね。

過去の試合を見ると、ここまで点の取り合いになるような試合って無かった気がする。それだけ、どちらもオフェンス力を強化していたんだろうけど、それ以上に互いに相手に傾いたモメンタムを取り戻す力が凄いですよね。そういう所が、やはりトップチームのトップチームたる所以だと思う。

パナソニックは、今年はブロック内の他チームの事情から、地元での試合開催は無く、2試合とも関東への遠征試合で、その分ハンディキャップもあったんだろうけど、それをものともしないだけの「男気」を感じる試合。例年通り、8チームのリーグ戦なら、7試合の結果から順位が決まるわけで、そう言うシーズンを見たかった気もするし、今年のような状況だから、ここまでの熱戦が生まれたとも言えるし。いずれにしても、自分達のチームも、これ以上の熱戦をしてシーズンを締めくくらないと。

結局は「政局」

感染拡大に伴い、やり玉に挙がっている「Go Toトラベル/イート」。経済を先ずは回さないと、新型コロナウイルスでの死者以上の犠牲者が出てしまうことは明らかなので、政府としても厳しい状況なんだろうけど、そこは優先順位を考えないといけない。落とし所として、Go Toは続けるけれど、一部利用制限を付けざるを得ない状況に。キャンセル料を補填するなど補助があるからまだ良いけれど、それでも急に期待していた支援が無くなり、キャンセルも出来ない、利用するにも不安がある状態よりは、まだましかも。

Go Toに対して野党は、こんなことを言っているらしい。立憲民主党の枝野代表が、

「予約のキャンセルに対する補填(ほてん)をセットにして事業は立ち止まるべきだ」と訴えた。

 というのは一里あると思うけれど、「立ち止まる」と「制限を付けながらも継続する」事の違いが、やはり「政権運営=国民の生活保護」という義務がある与党と、それが無い野党の認識の違いなんでしょうね。それが証拠に、国会対策=国会での審議責任者である、国会対策委員長が、

立憲中堅は「学術会議も大事だが、国民の関心はコロナだ」と指摘。安住淳国対委員長は会派代議士会で「『Go To』政局になってきた」と語った。

と、「政局」にする事を目的にしているんだから、幾ら国会で「Go To」を審議しても、彼らはそこで何か新しい提案をするわけでは無く、常に相手の足を引っ張ることしか考えないといっているに等しい。それって、結局はコロナ禍で困っている人にも、今Go Toで何とか救われている人も助けない。逆に、それらの人達をさらに苦しめることになるんでしょうね。 

まぁ、野党も野党だけれど、東京都の小池都知事は「国が指示しろ」と自分の責任逃れみたいな事を言っていて、結局この人は豊洲市場移転問題や東京2020の会場騒ぎの頃から変わってないんでしょうね。本来なら、自分の自治体にあった対策が自由に出来ることは、責任者としては望むところのはずなのに、結局この人はそれによって評価されるなら良いけれど、上手くいかなかった時に批判されることを回避したいだけなんでしょうね。これもある意味、政局絡みと言って良いのでは。

結局今のコロナ禍に関しては、一人一人が出来る事は「三密」回避と、うがい、マスク、手洗いの励行「だけ」なんですよね。それでも100%完全な対策では無いけれど、十分にコロナ禍を終息に向かわせることが出来る、今の所唯一の方法のはず。そういう部分を、どうしたらちゃんと一人一人が実行していけるのか、そう言う事を話し合って実現することが、今一番求められているはずなんですが。まぁ、そこに気がつかない、気がついているけれど実行しない・出来ない事が、彼らがずっと野党でいるし支持率も上がらない理由なんだけれど。

2020年11月21日

嬉しいお知らせ

少し前に、ANA AMCのSKYコインに関して、「有効期限の再延長されないかなぁ」という声が届いたのか、ANAからDMが届いて、マイルとSKYコインの有効期限延長をすると言うお知らせが。2020年3月31日から2021年2月28日までに有効期限を迎える、マイル・SKYコインに関して、以前に一里値2021年3月31日まで有効期限延長がされましたが、それをさらに2021年3月31日から8月31日までに有効期限を迎えるマイル・SKYコインを、2021年9月末(なんで30日と書かない?)まで再延長するという内容。ただし、2021年8月31日までに「参加登録」をしないといけない。

「やれやれ、助かった」と思いつつ、久しぶりにAMCの自分のアカウントにアクセスしたら、「2020年度プレミアムメンバーステイタス延長ならびにプレミアムメンバーサービスの一部有効期限延長について」というお知らせが掲載されていて、2020年度のメンバー限定選択式得点で獲得したSKYコインやアップグレードポイントなどが、2022年3月31日まで有効期限延長されるというお知らせも(これは、以前も掲載されていたかな)。ここでややこしいのは、現在23万余り残っているSKYコイン。このうち、8万SKYコインはSKYコインコースで獲得したものだから、2022年3月末まで延長されるとして、残り15万余りSKYコインは8月末まで延長されるのかな。ちょっと色々ややこしい。いずれにしても、コロナ禍も少しは落ち着いているだろう、夏休み時期まではSKYコインはそのまま使えそうなので、現在の有効期限である2021年3月末とか4月末までに無理に消費する必要は無さそう。

そうなると、年明け早々にどう言うプランを作るかちょっと悩みますね。まだ国際線は自由に飛べないだろうから、どうしても国内線利用をするしか無い。となると、AMCのステータス維持を優先するか、あるいは来年度もステータス獲得条件を実質半分くらいにまで下げたUA MPを、ANA国内線利用で少し充当しておくか。UA発券の時には、SKYコインは使えないので影響は無いのですが、AMCのステータス維持が、年初の3ヶ月間から8月末まで半年以上伸びてくれたので、よりフライトの予定に余裕が出てきたことは良かったけれど。

また、今の所コロナ禍の影響は、今年以上に薄れていてそれなりに自由にフライト出来ると想定しているけれど、実際に出来るかどうかと、利用者のマインドが一致するかはまた別問題。航空需要が戻らなければ、各航空会社もまたカンフル剤じゃ無いけれど、利用促進のキャンペーンもするだろうから、その状況も見ないといけませんよね。ただ、それは、多分年明けて新年度が始まる4月位からだろうし、そうなるとどれくらい年初の第一四半期に飛ぶか悩ましいところ。来年のフライトも、それも楽しみの家ではあるけれど、色々大変そうな気がしてきました。

肝心な数値

新型コロナウイルスに関しての、池田信夫氏の記事から。私も、最近の「第三波」とか「陽性者急増」というニュースに関しては、ちょっと疑問な点を感じるわけで、その最たるものが「陽性者というけれど、その中のどれだけの人が重症で、どれだけの人が軽傷なのか」という点。

病院に直ぐに入院して、治療が必要様な「重傷者数」は、東洋経済のサイトでも見ることが出来ますが、問題なのは「現時点でどれだけの重傷者がいるのか」という事のはず。それが急増すれば「医療圧迫」になるし、実はそんなに重傷者が出ていない(≓死者数が少ない)と言うのであれば、そこに集中すれば良いだけの話しになるだろうし。実際に、陽性者としてPCR検査で発見された人が、どれくらいの人がホテル等の経過観察レベルなのか、どれだけの人が即入院レベルなのか、そういう所をもっとメディアは報じるべきだと思うんですよね。で無いと、毎日500人以上の人がどんどん病院に入院しているような印象を受けてしまう。

陽性者数に関しては、池田氏が指摘されているように、PCR検査数が増加していることも影響していると思うんですよね。仮に、陽性の発症率が同じなら、少ない件数の時は陽性者数もそれなりだろうけど、検査数が例えば10倍になれば、同じ割合でも陽性者数も10倍になるだろうし。それでも、その割合は最近になって増えてきているのも事実で、それはクラスターとか発見されて、その周辺の人を検査して陽性者が増えていることが理由だと思うので、無作為にPCR検査をして現在の市中感染率を言う事とはちょっと違うと思う。

立憲民主党の枝野氏は、相も変わらず「PCR検査の拡大」を言っているみたいですが、確かにカバレッジが広がるのは良いと思うけれど、闇雲に検査しても労力が掛かるだけで意味が無い。やはり、発熱とか症状のある人を優先して検査するべきだし、あるいはクラスターとか発生した職場や場所の関係者を中心に検査をして、それ以上の拡散をしないように注意するような、意図や目的に沿った効率的なPCR検査利用をもっと考えるべきだと思うなぁ。最近では、以前と比べてPCR検査の検査時間や検査科の薄うも増えているんだろうけど、PCR検査はあくまで「その時点での状況確認」でしか無いわけですからね。陰性結果が出ても、その人が新型コロナウイルスに掛からない保証では無いし。陽性者が、仮に100名でも重傷者が80人も居る場合と、陽性者が2000人でも重傷者が80人の場合、その意味は大きく違うと思うし、後者の場合の方が「安全」だと思うわけですよね。そう言う意味のある深掘りというか、解析結果をちゃんと解説してくれる人はいないのだろうか。段々と、報じられる数値自体にも不信感を持つようになってきた気がする。

仮想「国際線フライト」

JALが行うと言う、「ハワイ気分を味わえる周遊フライト」企画。遊んでいる機材を有効利用するアイデアとして、航空会社各社が行っている企画ですが、比較的気軽に「フライト体験出来る」のはいいんじゃ無いだろうか。本当にフライトしてしまうと、どうしても往復フライトしないと大変だけれど、周遊フライトならば、例えば羽田なら羽田、成田なら成田と出発地点に戻るわけだから、その点地上移動は楽になりそう。

数日前に、何処かで見た記事だと思うのですが、韓国の航空会社の話だったと思うのですが、周遊フライトで本当に国際線みたいな感じで出発して、機内サービスも国際線と同じ。で、空港では免税店の利用も出来るようなパッケージを販売しているという内容でした。流石にパスポートコントロールをするわけにはいかないだろうけど、臨時に免税店コーナーを作って、そのパッケージツアーの乗客だけが利用出来るような仕組みはあってもいいんじゃ無いだろうか。成田とか羽田に作るのが難しなら、沖縄の那覇空港の免税店を利用しても良いだろうし。より一歩踏み込んだ「国際線利用体験」の付加価値として、免税店利用が入ったらまた気分的にも1つ違うでしょうね。免税店で無くても、地域クーポン利用と絡めても良いだろうし。

訪日外国人観光客がほぼゼロになってしまい、そう言う人達を当てにしていた観光地の打撃も大きい状態。「Go Toトラベル」に対して、感染拡大を助長していると批判も出ているけれど、結局は「人が動くこと」よりも「その人がどう言う対策・対応をしているか」で、感染拡大するのかどうかが決まるわけだから、Go To自体よりも、やっぱり利用する人の「気持ち」だと思うんですよね。経済も回さないといけないし、その支援策がコロコロ変わってしまっては、利用者も業者も困ってしまう。それならば、同じ「Go Toトラベル」でも、例えば周遊フライトに免税店での商品購入のような、移動から食事から買い物まで、全てパッケージ化して、その工程の中に外部からの感染要因が入れないようなものにしてしまえば、安心して「Go Toトラベル」も出来るのでは。

本当に「Go Toトラベル」での人の移動が、全国に感染拡大をしているのであれば、それはいったん中止するとか制限を設けることも必要だろうけど、今の状況を見ていると、確かに東京とか大阪とか北海道では感染拡大しているように見えるけれど、同じ大都市圏でも福岡ではそんな状況は見られない。やっぱり、人が移動することよりも、人が集うところで気の緩みとかルールを無視するような行為が多発していて、それが感染拡大の最大様になっている気がします。そう言う意味では、感染が発見された飲食店やカラオケ店などの状況を、店名までは出さなくて良いから、その状況をもっと詳しく報じて、同業他社が同じ事を繰り返さないように啓蒙することが一番重要だと思う。そう言う意味で、単に空を飛ぶだけじゃ無い、管理制限された状況下で、買い物とか飲食が出来るようなパッケージっていうのが、現状では結構ニーズがありそうな気がするんですけどね。

2020年11月20日

マスク会食? 紙ナプキン会食はどう?

第三波とも言われる、新型コロナウイルス陽性者増加に対して、菅総理は食事中も口に物を運ぶとき以外はマスクを着用する「マスク会食」なる事を要請するまでの事態に。まぁ、口に物が入っているとき以外はマスクをして飛沫感染を拡散仕様にするのは確かに重要な行動だと思うけれど、実際問題そんなことが出来るのかと言えば、かなり難しいと思いますよね。まず、マスクの耳紐を片側だけ外して食べても、だらんと垂れたマスクが邪魔になったり、食べ物に触れたりして汚れることも。口に物を入れて食べたときに、そのソースとかがマスクの内側に付着することもあるでしょう。第一に、一回の会食中に何回マスクを付けたり外したりするのか、それが大変そう。

 個人的に閃いたのは、例えばフレンチとかイタリアンみたいなレストランなら、殆どの場合布ナプキンが提供されると思いますが、あそこまでしなくても多くの飲食店で提供している「紙ナプキン」の、もう二回りくらいの大きさの物を提供すれば、何か喋るときにそれで口の前を隠すようにして話せば、いちいちマスクを付け外しするよりも簡単で、効果もそれなりにあるんじゃ無いだろうか。勿論、大声で話しをすれば効果も減衰するだろうし、口元とどの程度話しても大丈夫なのか、有る程度検証は必要だと思うけれど、現実性という意味では「マスク会食」よりは「紙ナプキン会食」の方が優れている気がする。似たような行為で、まだ口の中に食べ物が残っているときに話をしないといけない場合に、手で口元を隠すことは良くする行為の1つだと思いますが、それを紙ナプキンでやったらどうだろうか。紙ナプキンが無くても、手洗い用のハンカチとは別に、食事時に口元を隠す用のハンカチを別に準備するだけでも良いのでは。要は、話をしたときに口から放出されるであろう、飛沫を出来るだけ拡散防止すればいいわけですからね。

感染する機会として、会食とともにカラオケ店での感染も指摘されています。あれなんかも、透明なビニールカーテンみたいな物でマイクのある場所を囲えばいいんじゃ無いかと。ただ、そのままでは次の人に感染が移るかもしれないので、トイレの便座シートで回転して新しい部分が出てくるように、ビニールカーテンも回転しながら、後ろの方で消毒しつつ清潔な部分が前に来るような「消毒機能付き回転ビニールカーテン型ブース」みたいな物ってどうだろうか(笑)。消毒液の臭いが邪魔になりそうだけれど、手作りでも出来そうな気がする。そこまでしなくても、溶接作業の時に使用する、手持のマスク見たい物を透明なプラスチックで作り、そこにカラオケ用のマイクを付けたら良いんじゃ無い。それだけでも、結構違う気がする。勿論、マスクもマイクも、毎回消毒する事は必須ですが。あと、歌う場所については協力に喚起出来るようにして、飛び出したであろう飛沫を出来るだけ迅速に回収して室内に拡散しないような工夫も必要だと思います。

結局は、やっぱり「三密」が感染する最大要因と言う事に変わりない。最近ではそこに、「大声での会話」や「長時間の会食」も加える様ですが、いずれにしても複数の人がそれなりの規模で集まったときに感染が拡大するわけだから、そこさえ押さえられれば現在のクラスターや感染源のかなりが押さえられるはず。日本医師会の中川敏夫会長は「Go Toで国民が完全に緩んでいる」と批判したようですが、気持ち的に緩んでいたことは事実だと思うけれど、それがGo Toだけの原因でもないと思う。ましてや、屋外でのバーベキューのリスクは、カラオケ店や会食に比べたら、かなり低い気もする。大体、この方「エビデンスは無いけれど(原因として)間違いない」と言ってしまうわけで、それって最初から「Go To批判ありき」じゃないのか。同じように感じる人は多いみたいで、古市氏にも突っ込まれていては... 既に指摘されているけれど、これから年末年始になり、帰省する人も例年よりは少ないだろうけど、やはりそれなりの人が地元・実家にに移動して、当然家族や知り合いとの会合や会食機会も増えるはず。その時に、つい身内の気安さからハメを派ずるような状況はこれまでよりも増えるだろうし、そうなると年末年始から二週間後、1月の成人の日あたりから、再度急増する事態がでてきそうな気がしますね。その為に備えるためにも、マスクの着用は勿論、会食した時の、ある意味「マナー」ですよね。紙ナプキン、あるいは持参したハンカチなどを利用して、飛沫拡散しない、させないという事を、例えばメディア等はこれから周知させることが、彼らの役目じゃないだろうか。単に不安を煽ったり、日々の数字を追うだけでじゃ無くて、色々リスクや制限がある中で、どう言う最適解を見つけ出すのか、そう言う事をもっとやらないと存在意義すら無くなってくると思う。

記者の責任、会社の責任

朝日新聞による、所謂慰安婦問題の発端の1つとなった、元朝日新聞記者の植村隆氏による、ジャーナリストの櫻井よしこ氏に対しての最高裁の裁判で、植村氏の上告を退けて、請求棄却をした一審、二審の判決が確定したというニュース。平成三年の朝日新聞に掲載された記事の内容に関して、それを「捏造」「意図的な虚偽報道」と論じた櫻井氏の論文内容は、「そう信じた相当の理由がある」事が認められたことになったわけで、そうなると植村氏だけの問題では無く、記事掲載をした朝日新聞社の責任も発生すると思うのですが。

勿論、植村氏の報道活動に対して、本人以外の家族などを巻き込む行為に関しては、厳しく処罰されるべき。本人に対しての批判は許されるけれど、家族も含めて危険に去れされた部分がどう判断されたのかは記事からは分からないけれど、そういう部分を加味しても本人の記事内容に対しての批判は認められる程度に櫻井氏に分があったと言う事は、もっと真剣に考えるべきでしょうね。その内容以前に、報道機関が「捏造・虚偽報道」と認められる記事を掲載紙、その後長くそれを是正することも訂正することも無く現在に至っているわけですから。

最近でこそ、本家の韓国慰安婦支援組織の内情が公にされて、国家的に所謂慰安婦支援をしてきた状況も揺るぎ始めているけれど、既に国家的規模で「慰安婦は正義」みたいな空気が出来ている隣国。そんな中でも、客観的に当時の状況やその後の経緯を検証して、韓国側の不備・不明確な点を指摘する人も出てきていて、以前なら瞬殺されていたものが最近ではそれなりに影響力も生まれていて、まぁ完全解決することはないだろうし、さらに長い時間は掛かるだろうけど、当時の社会情勢や時代背景も含めて客観的な判断をして欲しいですよね。その上で、その火付け役になった朝日新聞社やその周りで行動した人達は、もう一度それが正しかったのか、問い直して欲しいところです。

この件に限らず、最近のメディアの報道内容を見ていると、言い方は極端かもしれないけれど「何かに取り憑かれたよう」な印象を受けるんですよね。メディアの役割として、政権や与党に厳しい態度を取ることは間違っていないと思うけれど、その度が過ぎている気がします。それは日本だけで無くアメリカの最近の大統領選挙等を見ても同じような事を感じるので、世界的な傾向なのかもしれないけれど、もっと客観的な批評であったり、批判であったりすればと思うことが、頓に増えている気がします。ネット時代で、生の情報がほぼリアルタイムで流れてくる時代だから、そう言う事も分かるし比較判断出来る分けですが、それが無かった時代は、果たしてどうだったのか今更ながら疑問を感じます。それでも、自分が子供の頃から若い頃の新聞、テレビ等の報道はそれなりに信頼性もあったし、客観性もあったように思うけれど、いつから今みたいな極端な形に変化したんだろうか。何となく、2000年代に入り、ネットワークの情報が徐々に主流になってきた頃から、購買者や視聴者数を増やすために、寄り刺激的な内容、特定層に受けるだろう書き方、みたいな傾向になってきたように感じます。そう言う意味で、既存メディアは、これまでは自らが批判・批評る立場だったけれど、現在では彼らも批判・批評される立場に変わってきたことをもっと自覚するべき何じゃ無いかと。そうなれば、既存メディアに対しての不信感とか疑問も、かなり解消される気がしますが、さてどうだろうか...

種苗法改正案 (3)

先の国会で先送りされた「種苗法改正案」が衆議院を通過し、この後参議院で審議・可決されて成立見通し。内容的に殆ど前回の内容と変わらないのに、何故か今回は前回のような強烈な反対活動は無く、結局半年間無駄な時間を費やしただけという印象。例によって、立憲民主党と共産党は反対して、でも国民民主党は賛成しているので、この成立は正しい事と考えてOK? (笑)

数日前にも、韓国で生産されているサツマイモの4割が、日本から流出した「紅はるか」であることが報じられたけれど、この話だって実は今年の初めにテレビ東京系のWBS等で取り上げられていたようで、それなら前回の審議でそう言う点も指摘して、早期に成立していれば寄り被害も少なくなったはず。勿論、法律に100%完璧なものは無いわけで、それによって困ること・マイナスなことを是正する違憲を出して、より不備や不便を減らすことは良いこと。今回の場合は、自家採種・自家増殖に関してもこれまでの原則自由から許諾制に変更されたけれど、実際にはその「自家採種」されたものが国外に持ち出されていることもあるようなので、そこを押さえないと完全には品種管理をする事が出来ない。そう言う意味では、まだまだ現実に即した改正案が必要なのかも。

メディアも、しれっとしてこのニュースを伝えているけれど、半年前にあれだけ騒いだ反省も何も感じないのだろうか。一般の「声」を伝えただけ、という立場なんだろうけど、仮に内容的に大きく変更されて通過するのであれば、「半年前の報道が正しかった、改正に繋がった」と自画自賛するんだろうけど。この問題は、海外に日本が開発した優良品種が無断で持ち出されて、それが現地の「新品種」として栽培生産されて、国内外に販売されることで、日本品種の優位性が脅かされるとともに、それに費やした開発費(有形・無形)が無駄になることが最大の問題点のはず。その中で、特に小規模の農家が「自家採種・自家増殖」出来ないことが問題点として言われるけれど、今問題になっているような開発品種は、日本国内でも種を購入しないといけないだろうし、小規模を理由にそれを自家採種して何年も生産する事は問題だろう。だいたい、「自家採種・自家増殖」は、今回の規制対象外のこれまで栽培されてきている「一般品種」にはこれまで同様に可能な訳ですからね。

結局は「大山鳴動して鼠一匹」みたいな結果で、一番切実な農家や日本の農業政策は半年間無駄にしたわけで、得をしたのはその間に多分日本から持ち出されたであろう優良品種を手にした海外の農家や業者というオチなのかも。さらには、理由も分からず騒いだ人達の自己満足と、それを利用して「やってる感」を見せられた一部野党の人達だけが、得をしただけという話何だろうなあ。まぁ、過去には「戦争が出来るようになる」とか「政府批判しただけで捕まる」とか、荒唐無稽な例をだして反対していた法律は、成立して何年もたつけれど、1つしてそんな事例は発生していない。今回の件も、騒いだけれど実はその裏付けは無い事が、数年後に証明されるんだろうけど、その時には殆どの人はそんなことは忘れているんでしょうね。それが政治なのかもしれないけれど、時間と資産の無駄遣いをしているだけのようにも感じるジレンマは何とか出来ないものだろうか。結局は、与党に対して野党が真摯に向き合って議論すれば、そんなことは無くなるのだろうけど。まぁ、暫くは無理なのか。あるいは、次の衆議院選挙で国民の厳しい判断が突きつけられたら、と思うのですが、それでも共産党は残るんだろうなぁ。まぁ、盲腸みたいな物だと割り切るしか無いんでしょうね。

2020年11月19日

陽性者急増の理由は...

ここ最近、全国的にも、東京都や北海道など一部地域でも、新型コロナウイルスの陽性者が急増。地元静岡県も、昨日は過去最多の60人を確認し、うち静岡市では感染者数38人(クラスター2件)、浜松市も感染者数22名が確認され、複数のクラスターが発生している可能生も。

浜松市で言えば、遠州病院での感染が最近では一番大きなクラスターだと思うんですが、医療機関のクラスターは、そこに感染が想定される人が集まってくるわけだから、どんなに対策しても漏れは出てくるでしょうね。医療機関としても万全の対策は取っているだろうけど、やはり100%完全は有り得ないわけで、極々僅かな隙間から入ってくるのが、ウイルスや細菌の恐いところ。クラスター化した飲食店やカラオケ店は、暫く営業停止して除染すれば良いけれど、病院となると外来は止めても入院患者の治療を止めるわけには行かないだろうし。

感染経路がはっきりしない事例も半分くらい有るので、その点が恐いところですが、感染経路が分かっている事例の殆どは、長時間での飲食店の利用とか、カラオケ店などで観戦したことが分かっています。一部メディアや日本医師会会長は、「Go Toトラベル/イート」が感染拡大の要因の1つと言っているけれど、全国的には7月22日から、東京都は10月1日から始まっているのに、感染拡大の兆候が見え始めたのは11月の初め頃からで、Go Toが原因と言うのはちょっと無理がある気がします。すでに4000万人近い人が利用しているGo Toトラベルでも、それが原因と考えられるクラスターでの陽性者数は200名を超えていないわけで、確率的には「殆ど影響ない」と言えるくらい。個人的に思うのは、一部地域を除いて全国的に「Go Toトラベル」が始まった頃は、利用者側も受入側も緊張感があって、だからキャンペーン開始後も比較的安定した状態だった。そこに、10月1日から東京都など対象から外れていた地域も参加が始まり、さらに10月1日からは「Go To イート」も始まり、それまで以上に人が外に出て飲食店利用や対象店利用を始めます。参加人数が倍増すれば、感染リスクも高まるわけで、かつ「Go Toトラベル」での影響が無い状態であったから、安心感から油断やこれまで「3密」に、大声で話しをする、長時間大人数で集まるまで、これまで実行出来ていた「回避策」が緩くなっていったんじゃ無いかと。だから、10月1日のスタートから暫く時間差があって徐々に感染拡大が広がり、その影響が見えてきたのが11月に入ってから何じゃ無いかと。

年齢別の状況を見ると、これまでは比較的陽性者数が少なかった若い世代から中年世代が増えているわけで、それも10月1日以降の行動様式にも当てはまる気がします。特に10月終わりには、例年ほどでは無いけれどハロウィーンのイベントもあったし、気候的にも良い天候が続いて外出する機会も増えただろうし。そう言う意味では、これから気候も寒くなりますます巣ごもり状態になることで、場合によっては感染リスクが高まるのかもしれませんね。飲食店側やカラオケ店側も、色々対策を取るだろうけど、結局そう言うリスク管理をちゃんとしない極々一部の店舗でクラスターが発生して、それが業界全体を苦しめる要因になっているんでしょうね。私自身、食事中はそんなに話をする方じゃ無いので、逆に宴会とか慰労会の時に話し好きな人が近くにいて色々は無しをされるのは、正直今回の様な状況で無くても苦手。と言うか、そう言う大人数(※個人的には5人以上だと「大人数」と思う-笑)での会食自体が、余り好きじゃ無いという理由も。カラオケも、納豆と同じくらい嫌いという理由から、もう20年以上も行ったこと無いし、そう言う意味では一番リスクから遠い存在かも。だからと言って油断していると、とんでもないところから知らないうちに感染してしまうかもしれない。で、結局は「3密」回避と、うがい、手洗い、マスク着用という、基本的な事を今暫く継続することが最大の防御になる、と言う事ですよね。やることは何も変わっていない、けれど実行することに緩みが出たから、陽性者数が増えている、というのが現状なのでは。だから、多くの人がもう一度基本に戻って行けば、また落ち着く気がします。そうなることを願って。

第三次補正予算

ここの所、東京や北海道でこれまで以上に陽性者が確認され、「コロナ禍の第三波襲来」とも言われている中、経済を回すための「Go Toトラベル/イート」の中止まで言われる状態に。少し前には、自殺者数が増加しているニュースもあり、少しずつ経済は回り始めているけれど、まだまだ支援や補助が足りないことは事実。

そんな中で、自民党から第三次補正予算の規模を、もっと大きくしないといけないという世耕参院幹事長の発言には是非期待したいところ。国土強靱化対策だけでなく、給付金にも触れているところにはちょっと期待したい。30~40兆円規模と言っているけれど、これから年末に掛けてますますコロナ禍の影響は大きくなると想定されるからには、もう一声50兆円位の規模で、経済支援や生活支援、さらには年末年始に向けて、医療機関等への補助も必要になるんじゃ無いだろうか。

そんな中で、第三次補正予算の膨張に批判的な意見もあるわけで、こんな記事も。エコノミスト氏の意見だから、どうしても大幅な出費には否定的になるのは分かるけれど、それが一企業の話ならともかく、国としてまずは「今の国民生活を助ける」事が最優先する以上は、長期国債を発行して公共事業等の将来的な投資を中心に、経済を回す算段をすることは正しいのでは。今東名高速道路のリニューアル工事が進んでいますが、ああいう物を全国規模でやることとか(肝心の建設業者が減っていて、公共事業でも新規に進める事が難しい状況らしいけれど)、今うちの近所では耐震性の上水・下水管工事が進んでいますが、そう言う事を前倒しで進めるとか。

記事の中で、給付金が個人の預金に回ったような話が出ているんですが、それって本当だろうか。私も含めて、私の周りでは10万円を基本に、それにプラスして家電とか旅行とかに消費した人が殆どで、貯金に回したという人は居なかったけれど。個人預金のグラフを見ても、5月から6月、6月から7月の間に、それぞれ10兆円近くアップしていますが、これは夏のボーナスの影響では。厳しい状況の企業も多いと思うけれど、実は自分の夏のボーナスは、幸いにも昨年並みの金額を頂いており、その影響が出ているのでは。ただ、それなら2019年の値も同じように変動しても良いと思うけれど、2020年はコロナ禍の影響があっても、かなり違う動きをしてるのは事実で、その理由の1つが「給付金」という事も分かるけれど、でも支給された12兆円以上の動きをしていることも事実なわけで、その理由はまた別のような気がする。まぁ、経済の専門家に喧嘩売るわけじゃ無いけれど(笑)、給付金だけでは説明出来ないグラフの動きだと思うのですが。何れにして、経済対策はコロナ禍対策と同じくらい必要な事は事実なわけで、その為にも「効果ある経済対策予算」を期待したいところですね。

増えたけど問題ないトリチウム

  1. 毎日新聞が記事にしている、 福島第一原発敷地外からトリチウムが検出されたという記事。記事見出しでは、

福島第1原発敷地外の地下水からトリチウム 継続的検出 東大など研究チーム

と、まるで東大の偉い人達が、未発見の問題を発見した! みたいな印象を受けるけれど、記事を読めば、 

  1. 東大の研究チームが、2013年12月から2019年12月の6年間、原発周辺の10箇所で地下水を観測
  2. 敷地南側から10mと300mの2箇所で1リットル当たり平均20ベクレル(Bq)、最大31Bq、最小15Bqだった
  3. トリチウムは自然界の水にも含まれるが、濃度は1Bq未満と言われている
  4. 国の基準は6万Bqで、地下水から検出された濃度は大幅に下回っている
  5. セシウムなど、トリチウム以外の放射性物質も微量含まれていた
と説明されています。つまり、最大値(31Bq)で見ても国の基準の僅か0.05%程度の値を、恰も問題のように取り上げている点で、まずは不信感。大体、記事として意味不明な点が多い。

  1. 6年間検査したと書いているけれど、その間の検出値で最大値は何時で、最小値は何時なのか不明。普通は、2013年に最大値が検出されて、2019年に最小値と考えるけれど、それならば6年間で半減しているわけだから、今後も減少することが予想される。
  2. 原発10箇所で観測して、でもトリチウムの増加が検出されたのが、その2箇所だけだったのか、それ以外の箇所でも検出されたのか不明。記事では、「トリチウを確認した地点」が地図に明記されているけれど、それ以外の8箇所はどこなのか。福島第一の水素爆発の時は、原発地点から北側(北北西)に風が吹いていて、だからそちらの方向に汚染が広がった記憶があるんですが、この地図を見るとその反対側になっています。
  3. セシウムなども微量検出されたが、水素爆発でとびちったものが地表から雨水などに混じった可能性があり、敷地から流れだしたものかは分からない、と言っています。それなら、トリチウムにしても同様で、飛び散った物がセシウムなどと一緒に雨水などで地下に浸透して、それを検出したかもしれないのに、なんでトリチウムは敷地からの漏水を疑い、セシウムは判断出来ないと言うのか。
  4. 国の基準の、例えば半分とかせめて10%位迄値が上がっているなら、何か問題提起するのも理解できるけれど、1%にも満たない値を取り上げて、しかもその由来も定かで無いのに、わざわざ誤解を生むような見出しとともに記事にするのか。
私の心が怪しいためかもしれないけれど(笑)、針小棒大に福島原発の事を取り上げて、不安を煽っているようにしか見えない。本当に福島第一の影響の有無を記事にしたいのなら、もっと違う内容になると思うのでが。因みに、今回発表された論文はこちらに掲載されています。かなりざっくりとした斜め読みですが、論文では周辺の地下水の状況を測定して、本来の値(事故が無かった場合)よりも大きな値が計測されたので、現在の海側だけでなく陸側の観測態勢も増強する必要が有る、という事かと。さらに、記事には触れられていませんが、論文では処理水タンクの漏水の影響も指摘しており、色々な複合的な要因が影響していることも想定されます。そう言う意味では、貯めたままの処理水を早く再処理して希釈して海中放出することで、この論文で指摘されている地下水への影響も解消されると思うのですが、そう言う事は記事の中では全く触れられていない。また、この論文に関して東大がプレスリリースを出していますが、

  1. 福島第一原発内の汚染水対策工事とは独立して、定常的に自然界の値よりも高い(ただし、基準値よりも相当低い)値が検出されている
  2. 敷地内からの汚染水とは異なる経路による影響が考えられる
  3. したがって、今後はより多くの地点で詳細な分析が必要
という学術的な内容であって、福島第一原発事態の話というよりも、事故発生後の影響に関しての1つの考察と言うべきかと。これまでも、除染作業などが進められていて、多くの地点では人も戻っていますが、それでも完全に除染することは不可能だし、そこは優先順位を付けていくしかない。個人的には、この研究は今後の生活に関して1つの考察ではあるけれど、福島第一の原発事故に批判的な人達にとっては、津後の良い「道具」に利用されないかなという気もします。そう言う意味では、今回検出された値は全く影響の無い範囲での増減であることはもっと強調するべきでは無いかと思います。

2020年11月18日

アウトドアダイニング


ニューヨークでの、アウトドアダイニングを紹介した記事で、そこに日本の「こたつ」を持ち込んで成功している事例。 いぜんもちょっと書きましたが、こう言うアウトドアダイニングって、この冬に向けてコロナ禍は広がる気配はあっても、収まる気配が無い中、特に外出時のビジネスとしてレストランや食堂経営に取っては、結構大きな解決策になりそうな気がします。オフィスのある横浜だと、駅の周辺とか野毛あたりだと、店先にビニールを広げて路上にテーブルと椅子を出しているお店が結構普通に見られますが、今年はそんな感じのお店とか増えそう。

雨が降らなければ、冬場でも簡単な囲いでの外での飲食はそんなに苦にならない。それに、店内のように2時間3時間なんて長丁場にも成らず、大体1時間ちょっと位で移動するだろうから、上手く回転率を上げればそれなりに利益も出るんじゃ無いだろうか。お店側としても、お得なセットメニューみたいな感じで、例えば最初から鍋物を出して、後は外だから暖かい料理の物合わせみたいな物を出すみたいな形にして、コストを下げつつ満足度を上げる工夫も良いんじゃ無いだろうか。

問題は、店舗外の部分、例えば歩道部分も含めての営業許可などをどうするかでしょうか。風よけとか、固定した物を作る事は難しいだろうから、何か簡易的な風よけ雨よけがあると良いですよね。そう言う意味では、キャンプ業界とか建築業界あたりが、簡単に展開出来るパーティーション製品みたいなものを出したらどうだろうか。あと、外だと暖房をどうするかも問題だけれど、外置き可能な薪ストーブとかあれば、風情もアップするだうろし。

これ、お客さんの側にしても、寒い日に暖かい店内での飲食はありがたいけれど、その度にアウターを脱いだり来たりとか、汗をかいたりとい結構冬場の飲食は面倒だったりします。それが、ちょっと寒いけれど、そのまま飲食できて、そのまま移動出来る「アウトドアダイニング」は、ある意味便利かも。そうなると、繁華街よりは、多少なりともスペースが確保しやすい、ちょっと郊外のエリアとか、地方なんかのお店の方が有利なのかな。あとは、最近流行の移動販売というかフードトラックを集めて、公園とか駐車場スペースを活用するのもありかも。それこそ、ドライブスルーみたいな形にも出来るだろうし、空きスペースがあれば、結構簡単に開設出来そうな気がします。実は個人的には、そう言うフードトラックを日替わりに集めて、飲食できるスペース作りってやりたいなと思っていたことも。ちょっと、投資してみようか(笑)。

Zipも駄目なの?

霞ヶ関のデジタル改革を進める、平井卓也デジタル改革担当相。今回は、パスワード付きZipファイルを配する方針という記事。Zipをパスワード付きで圧縮して、ファイル本体とは別にパスワードを相手に送付することで、セキュリティーを担保するわけですが、必要性に関してはどうだろうか。

時々、そのパスワードのメールを関係者全員に配布する場合もあって、それって意味あるのと思いつつ、でもそのパスワードを受信した人が一人なら、その人だけにパスワード無しのZipを送れば良いだけの話しだろうし。まぁ、宛先のID間違いが無ければ、そのファイルが別の人に行くことは無いだろうけど、例えばメールサーバーがハッキングされたとかでファイルを抜き出されたら、しかもそのZipファイルに機密情報を含むファイルが含まれていたら、パスワードロックしていないことを後から問題視されるかもしれないし。

ところで、記事を読んでいるとZipで圧縮することも「駄目」と言われているけれど、その理由はなんだろうか。1つのファイルを送るだけなら、確かにZip圧縮(他の圧縮方法でも)は不要かもしれないけれど、場合によってはファイルサイズが圧縮されるから、全く無意味という事は無いはず。また、複数のファイルを送る場合は、まとめて1つのファイルで送ることが出来るから、取りこぼしもないだろうし。ただ、自分も時々やるんですが、圧縮ファイルを作るときに入れ忘れたり、別のファイルを入れたり、古いファイルを入れて作業すると、貼付時にはそれに気がつかないんですよね。1つ1つメール添付するときには、一応ファイル名と化データスタンプとか見るから、そこで気がつくこともあるんだけれど。ただ、個人的にはファイルサイズの関係から、添付送付時には圧縮した方が良いと思うのだけれど。

まぁ、書類の「稟議用判子」廃止から、いろいろ改革するのは良いことだし、それで利用者側の手続きとか期間が短縮されれば、国民にとっても利益になる。ただ、往々にして、プロセスの簡略化はその他の部分での取りこぼし、例えばセキュリティーの低下とか、責任の所在が曖昧になる、あるいは不要な情報が必要の無い人にも拡散されるとか、そういう部分にも注意が必要。例えば、ファイル配信ではなく、クラウドを利用するとか、専用の配信ツールを使うことで誤配信や配信履歴が管理出来るとか、そういう部分も含めてちゃんと改革を進め欲しいですよね。で、それが企業のスタンダードにまで成ったら、それは凄い話だと思う。

地球の歩き方

昔は、兎に角出張なりプライベートの旅行なり、海外に行くことが決まったから、まずは最新版のその地域用の「地球の歩き方」を書店に探しに行くのが、1つの「習わし」だったなぁ。その「地球の歩き方」を発行してきた、ダイヤモンド・ビッグ社が、その事業を学研プラスに譲渡するというニュース

「地球の歩き方」は、昭和54年(1979年)創刊なんだ。私が初めて海外に行ったのは1988年だったから、まだ創刊して10年過ぎていない頃でしたが、その当時ですらすでに「海外旅行時のバイブル」的存在感がありましたね。勿論、情報量は今と比べても少なくて、本の厚みもそんなで無く内容も結構有名所中心で、網羅されている地域も、今よりも細分化されていなかったなぁ。

多くの情報がwebに掲載されて利用可能になり、また現地情報も個人・組織問わず色々発信されるようになってきた現在、紙媒体での発刊する意味がどれほどあるのかとも言われるけれど、「万一」の場合には直ぐに取りだして参照出来る利便性は、デジタルデバイスが何かの理由で動作しない、機能しない場合にはバックアップ手段として今でも貴重だと思います。だから、今でも先ずは「地球の歩き方」を買いに行くこともあるし。旅行では無いけれど、同じ理由から私は、自家用車の中に日本地図を一冊購入して入れています。カーナビが使えなくなることは今の時代先ず無いし、地図データも随時最新情報に更新されているから、地図よりも正確な情報なんだけれど、やはり「万一」の場合の保険くらいのつもりでいます。

「移動用のデータ」としては、Webコンテンツやカーナビの方が正確だし優れていると思うけれど、実は「移動していないときの情報」としては、「地球の歩き方」や「地図」の方が有益ですよね。特に「地球の歩き方」なんかは、読み物的な利便性もあるし。「それなら、地球の歩き方をPDF化してWebに置けば」と言われてしまうけれど、それなら紙媒体をPDF化するのでは無く、その内容(=情報)をWeb向けコンテンツとして掲載した方が有益なわけで、紙媒体には紙媒体の良さが有るところが無くなってしまう。世代のせいかもしれないけれど、Kindleで多くの書籍を読むようになっても、やはり紙の文庫本で読みたいときもあるわけで、それが続く間は新しい会社でも「地球の歩き方」は発行されるでしょうね。でも、自分くらいの世代が居なくなったら、紙媒体も急速に衰退していくのかも。そうなると、将来の世代は今の時代の「時代考証」とか、歴史認識とかどうするんだろうか。国会図書館にしか情報が残らない時代が来るんだろうか。その頃には、わざわざ「地球の歩き方」を購入して、事前に色々下調べしないと海外旅行に行けなかった時代から、それこそ近くのコンビニに買い物に行く感覚に海外旅行もなっているんだろうけれど。

2020年11月17日

結果と過程

アメリカの大統領選挙は、まだ不正投票の確認作業などが進められていて、正式にどちらがどれだけの選挙人を獲得したのかは出ていない状態。その真偽の程は定かでは無いけれど、存在しない人の投票があったり、不正に郵便票が持ち込まれたとの証言が出てきたり、さらには投票用紙をカウントする機械に不正な仕組みがあるという話まで。それらがどれだけ今の「バイデン候補有利」に影響するか不明だけれど、個人的に疑問なのは、その投票過程に疑義が存在しているのに、その事に関して当のアメリカの中で「確認するべき」という声が上がらないこと。

「バイデン指示」というよりは「反トランプ」と言う方が当たっていると思われる、バイデン候補支持勢力は、「兎に角結果が全て」という感じで、今の所発表されている結果を理由に、トランプ氏のハイべく宣言からの政権委譲を要求している。でも、プロセス的に疑問があると言われている以上は、その内容を吟味して確認した上で、正しい投票がどれだけ有るのか確認しないといけないのでは。それが、必ずしもトランプ氏有利に働かないとしても、システムとして大統領選択肢過程に疑問がある以上は、それは確認せずに結果だけ受け入れることは、許され無い気がするんですが。

今回の選挙前、トランプ氏に対して、2016年の選挙を有利に進めるために、ロシアの介入を誘発したと言う事で、散々トランプ氏側を攻撃していたわけですが、今回の投票に関しての疑問はそれに匹敵すると思うし、立場が変わればこれだけ対応する側の反応も違うのかと、ちょっとビックリするくらい。トランプ氏の4年間に関して、それぞれ賛否有ることは理解するし、バイデン氏が歴代最高の7000万票以上を獲得した事も、それなりに指示があることの証明だと思うんですが、そのトランプ氏にしてもこれまでで最高の7000万票以上を獲得しているわけで、決して米国国民の支持が無いわけじゃ無い。勿論、得票数で大統領当選が決まるわけでは無く、それぞれの州が保有している選挙人数で決まるわけで、必ずしも得票数の多い少ないが結果に繋がるわけでは無いけれど、でも、二大政党制よろしく、二人の候補に対しての支持率はほぼ同等二分されている、というのが現状。その中で、その選択システムに関しての疑念が生まれたのに、殆ど取り上げられることも無いままにずっと時間だけが過ぎていく状況が、他人事ながら不思議な感じです。

現在言われている不正行為が、仮に真実でそれらの得票が無効とされても、現在のバイデン氏の優勢は変わらずトランプ氏の敗北は決定的とも言われていますが、仮にその行為にバイデン氏の関係者が関わっていたりしたら、また評価は違ってくるのでは。また、どうやら上院議員選挙では共和党が過半数を何とか獲得しそうな状況にもあり、仮にバイデン氏が当選しても次の4年間はかなり難しい4年になりそう。と言うか、本当にバイデン氏がアメリカ大統領になったとして、ちゃんと政治活動や米軍の指揮ができるのだろうか。何か、直ぐに「健康状態に問題有り」として、副大統領に権限委譲されそうな気がするんですが。まぁ、そう言う先の事は分からないし、現状心配しても仕方ないことですが、その為にも「投票システムの検証」はちゃんとやるべき何じゃ無いかという気が、未だにしています。他国の、全く自分には関係無い話何だけれど、そう言う「フェアー(Fair)」という事には人一倍敏感なのがアメリカ社会だと思っていたのに、何かそれを裏切るような事が、当たり前のように進んでいる気がするんですよね。変な陰謀論には賛成できないけれど、でも何かアメリカらしくない雰囲気や状況の中で、今回の大統領選挙が進んでいるような気が、素人の単なる思い過ごしかもしれないけれど、感じています。結果が出るのは、まだまだ先ですが、さてどうなるのだろうか。

クルードラゴン打上


米国のスペースX社が開発した、有人宇宙船「クルードラゴン」で、日本人宇宙飛行士・野口聡一氏が3回目の宇宙へ。 すでに実績があるのは証明済みですが、やはりちゃんと打ち上がって一段目のロケット回収も今回も成功して、それが「民間企業」によるものというのも、時代が変わったなぁという印象。

普通なら、採算度外視の国家プロジェクトだったわけですが、NASAから委託金を貰っているとは言え、これで民間ビジネスにも繋げようとしているスペースX社は、先見の明があると言えるのか、単なる無謀なチャレンジャーになるのか。

記事でも少し触れられているけれど、宇宙船の内部はこれまで見てきたアポロとかスペースシャトルとかソ連のソユーズとも全く違うデザインで、こちらもやはり時代の流れを感じます。言ってみれば、旧来の航空機がグラスコックピット化されたような印象で、実際にはそれ以上なんだろうけど。その操縦席の様子にしても、搭乗前に写真に撮影されている宇宙服のデザインにしても、なんかますます「スタートレック」の世界に近づいている気がする。

これで、宇宙旅行手段として、ソ連のソユーズに、スペースXのクルードラゴンと二本立てに復帰したわけで、そう言う意味では信頼性も安全性も担保されたと言えるのでは。ちょっと気になるのは、一時期盛んに宇宙開発をして、有人飛行や宇宙ステーション開発のニュースを聞いていた、中国の様子が分からないこと。勘ぐれば、外向けにはアナウンスしていないけれど、実は着々と資材を打ち上げて宇宙空間で何かしているのかもしれないけれど、GDPで日本の倍以上ある中国といえど、宇宙開発以外にも多大なコストが必要な状況では、案外手詰まり状態なのかもしれない。日本も、アメリカとともに、月面着陸とかも視野に入れ始めているけれど、日本製の宇宙船も見てみたいなぁ。無理かなぁ... お金掛かるしなぁ...

大韓航空、アシアナ買収

コロナ禍もあり、経営が厳しい航空会社ですが、韓国の二大キャリアー、大韓航空がアシアナ航空を買収(経営統合)するというニュース。アシアナ航空は、暫く前からLCCとの競争激化や大韓航空との競争激化で経営不安が言われていて、だからANAとの株式持ち合いみたいな事もやっていたけれど、とうとうなのかなぁという印象。

ほぼ国営企業みたいな大韓航空のライバルとして、それなりに存在感もあったけれど、路線網も被っているし、仮に買収されたら殆どアシアナの面影は残らない気がする。気になるのは、アライアンスをどうするかですよね。大韓航空はスカイチームの中心メンバーだけれど、アシアナ航空はスターアライアンスに所属しています。アライアンスはどうするんだろうか。アシアナ航空が無くなるわけだから、スタアラから脱退するんだろうなぁ。一応大韓航空はJALの「マイレージバンク」と相互提携をしているから、取りあえず日本路線に関しての影響は無いのだろうけど。

仁川空港は、第一ターミナルの左右で、大韓航空とアシアナ航空が棲み分けていますが、あれも「大韓航空一色」になるんだろうなぁ。ある意味凄いけれど、ますます韓国の航空業界の寡占が進みそう。そうで無くても、「ナッツ姫」とか大韓航空の問題も多いし、それらが解決したような話も聞かないし。

コロナ禍以前に、日韓関係の悪化から、利用客数も路線も減っているみたいですが、今後どうなるんだろうか。UAが、成田空港から仁川空港へ飛ばしていたときには、何度か利用したことがあるし、金浦空港と羽田空港のシャトル便も利用した事がありますが、正直もう利用しないかなぁ。韓国経由のアメリカ行き航空券が、よほど有利な条件で出てくれば利用することも有るかもしれないけれど。以前利用した時には、日本から仁川経由でのアメリカ行きは、それなりに便利だったけれど、帰りが仁川で一泊しないと日本への接続便が捕まらなかったので、それが面倒だった記憶があるなぁ。まぁ、時代はどんどん変わるんですよね。ちょっと前だったら、JALが破綻するなんて誰も想像しなかっただろうし、ANAの経営が傾きJALのように破綻する、あるいはJALが買収する、なんていう話が出てくる事も想定外だし。早く、以前のように自由に飛べる状況になって欲しいですよね。それまでに、どれだけの航空会社が生き残れるか...

2020年11月16日

not for me

 ジャーナリストの佐々木俊尚氏が紹介されていた、「嫌なコンテンツは見ない」という考え方について。「しんざき」氏と言う方が、ご自身のお嬢さんの行動から書かれた話ですが、私もその通りだと思う。と言うか、「言葉が汚い人は、心も行動も汚い」というのが、私がこれまでの人生や社会生活で得た経験値でもありますからね。YouTubeコンテンツに限らず、テレビなんかの番組でも、国会議員や有名人の発言にしても同様。それが、特に有名人の場合は自分のキャラクターとして利用して居る人も居るんだろうけど、やはり印象から受けるインパクトは大きいわけで、それなら無理してマイナスな印象を作らなくてもと思うのですが。

SNSが広く拡散して社会基盤の一つ、あるいは生活の一部になってくると、どうしても「いっちょ噛み」したくなるんですが、その時に回りに多数の他人がいる人を意識せずに、どうしても「素の状態」が出てしまうことも。一部は、意図的にそう言うスタイルを取る人も居るんでしょうけど、でもそれを理由はあれど「良し」としてしまうその人の考え方には、やっぱり同意できない。そう言う意味では、まさに「嫌なら見ない、嫌なことは話題にしない」という事は、SNSだけでなく普通の生活の中でも重要な事だと思う。例えば、井戸端会議では、そこに居ない人が俎上に上がることが多いけれど、Aさんが居ないときにAさんが話題になり、Bさんが居ないときにはAさんが居るからAさんの事は言わないのに今度はBさんが話題にされることを見聞きしたCさんは、その話題主のDさんに対してどう言う感情を持つかは、考えるまでも無い事。それは、ある意味「ネットリテラシー/情報リテラシー」と言って良い物だと思う。

ただし、注意しなきゃいけない事もあって、一つは「好きか嫌いか、自分判断で決めない」事が大切かと。例えば、たまたま自分の考えと合わないから「嫌い」と言ってしまったら、もしかしたら自分の意見に対して間違いとか修正を考えさせられる意見まで無視してしまうことにも成りかねない。だから、まずは一度吟味して、その上で「好き・嫌い」の判断をしてどの様に対応・行動するかという「考える時間」は大切だと思います。もう一つは「not for me」を言い訳にしないこと。好きであっても、嫌いであっても、やはり関わらないといけない事も世の中、特に仕事をしているとそこそこ有るわけで、例えば仕事となると自分の考えと反対のことであっても対応しなきゃいけない事も。でも、そんな時には「not for me」を言い訳にしてしまうことも、やはり人間多いと思うんですよね。例えば遠くの地域で何か災害があった場合、それに対しての注意喚起とか支援要請とか聞いても、結構他地域の人にすると「not for me」で聞き逃したり関心を持たない場合も。でも、それが今度は自分の所に発生する事も有るだろうし、困っている人がいるなら出来る事は支援するのも、人としての役割のはず。そのあたりの言い訳にしてはいけないだろうなぁ。

「ネットリテラシー/情報リテラシー」として一番重要なことは、まずは「その得た情報に対して疑う/疑問を持つ」事じゃないかと個人的には思っています。別の言い方をすれば「鵜呑みにしない」事。色々な情報が溢れているネットの中では、どうしてもその情報の内容や品質以前に、その発信者の知名度とか肩書きで信用してしまうことが多いけれど、それが一番危険なこと。我々が得たいのは、情報の中身であって、その発信者は単なる「媒体」でしかない。「USBメモリーの中のファイルは書き換え可能だから信用できないけれど、DVD/Blu-rayは書き換え出来ないから信頼できる」と言うのが間違いであるように、私達が吟味して身につけるべきは、あくまで情報の内容な訳ですからね。だから、テレビ情報が一番危ない(笑)。それとともに、言い訳にしないことも重要なわけで、仮に今自分が興味の無いこと無関係と思っていること、例えば温暖化とか貧困対策とかに関しても、「not for me」を言い訳にして考えることを避けるのでは無く、「基本的に必要な情報」くらいの理解で、少なくとも耳や目に入れて記憶に残す努力は継続するべきじゃ無いかと。そう言う事を考えさせられる記事でした。

会話のスタートライン

たまたま見つけた「しんざき」氏の記事から、もう一つ面白そうな話題。お父さん(=しんざき氏)と、三人のお子さんとの会話で、中学生の長男君は会話を始めるときに前提情報を入れてから本題にはいるけれど、小学三年生の双子のお嬢さん達は、いきなり本題から会話を始めるので、お父さんとしては「何それ?」状態になることが多いという話。これ、SNSでのやり取りは勿論、仕事でのミーティングでも良く有る話で、「うんうん」と思わず、膝ポンしてしまいました(笑)。

私がSNSというか、当時のパソコン通信を始めた頃は、ユーザー自体それなりにアクセスしたりツールを使うスキルが要求されていたし、会話する「場所」も会議室とかテーマや話題毎に準備されたスペースを利用しますから、自ずと参加者もそれなりに共通認識や理解を持っているから、そう言う場合は本題から始まっても多くの場合は問題無いわけです。でも、不特定多数が参加している今のSNSでは、Facebook等の様に閲覧制限が出来ればまだしも、Publicで一般公開しているような場合は、それこそ見ず知らずの背景も知らない人から、いきなり突っ込みが入ってきたりして困惑するわけです。しかもtwitter何かは文字数制限もあるから、仮に前提条件とか書き出すと本文に行き着く前に終わってしまう。仕方なく、連続したtweetにすると、途中のtweetからいきなり反応してきて、勝手に炎上する場合も。

結構以前の話になりますが、仕事で顧客対応、所謂「コールセンター」の仕事もちょっと関わったことがあり、実際に製品に対してのクレームや使い方の質問などの「生の声」を聞いて、対応した経験があります。製品を出す前には、例えばマニュアルとか技術情報とか、必要と思われる情報を検証して提供するんですが、まぁそう言うものから見事に外れた「想定外」の問合せが多いこと。特に当時感じたのは、電話をしてくるお客様は「電話の相手は、私が困っている状況や内容を理解している」と思い込んでいること。だから、こちらから状況や問題確認のために質問をすると、「だから、動かないと言ってるじゃ無いの(こちらは、それを特定するために操作手順とか関係しそうな部分を確認したいのですが)」とけんもほろろな場合が多い。半分笑い話みたいな事ですが、「スイッチを入れても動かない」という現象の場合、結構な確率でACアダプターが接続されていなかったり、コンセントに挿入されていない場合があります。この時に「ACアダプターは挿入されていますか? コンセントに挿入していますか?」と確認の質問をすると、ほぼ100%近い確率で「馬鹿にするな」という反応が返ってきます。で、どう対応するかと言えば、「一度、ACアダプター/コンセントからコードを外して、再度挿入し直していただけますか」とお願いすると、殆どの「動かない」問題が解決します。お客様としても、自分の勘違いを詫びられる場合もありますが、多くの場合は「あぁ、解決した」でクローズとなります。どう言う状況で、何が確認されていて、何が不明なのか、という前提条件というか共通認識というのは、どんな場合でも重要だし、少なくと会話を含めた情報交換では必須だと思いますね。

これ、仕事で一つのプロジェクトを進めているチーム内でも起きうる話で、最近ではチーム内でも分業制・専門制に分かれて仕事をしているので、いざ集まって進捗状況の確認をしてみると、他のチームの内容が分からない場合も。かといって、位置からいちいち説明していても時間が掛かるだけで非効率なので、結果的に自分の担当分野以外にも関係しそうな他のチームの状況確認とかもしておかないと、中々スムースに仕事が進みません。あるいは、偉い人の決済が必要な場合とかも、いきなり「これこれの状況なので承認を」と言っても、相手はそれ以外の仕事も忙しい立場なので簡単にはいかない。それなりに状況要約や、想定される問題やリスクの対策とか、事前に準備しておかないと、その時間内で判断出来ずに持ち越しになる事も。それを「段取り」と言っても良いかもしれませんが、やはり出来る人、能力のある人は、そういう部分に手を抜かないし、仮に突発的な質問や問題が発生した場合にも、臨機応変に対応出来る能力を身につけているなと、自分の周りを見ても感じます。記事の中では、そう言う「気持ちいいコミュニケーション」をお子さんに経験を積み重ねて欲しいとまとめられていますが、それは社会人になっても同じだし、仕事だけで無く近所づきあい、友人家系、趣味の世界、全てに当てはまる話。自分が話をする側であっても、話を菊川であっても、先ずスタートした時に「これは共通認識がずれているのでは」という時には、そっと軌道修正というかリスタート出来るくらいの能力も、これからは必要になってきています。そのあたりの「会話スキル」というか「コミュニケーションスキル」なるものは、今のネット時代の副作用というか新しい必須能力なんでしょうね。

早稲田大学敗れる

「番狂わせ」と言ったら、相手チームに失礼かもしれないけれど、この週末に開催された関東大学TOP8のリーグ戦(※今シーズン用の変則ルールで、4チームずつA/Bブロックに分かれてリーグ戦を行い、1位チーム同士が決勝戦を行い甲子園ボウル出場チームが決定)で、この試合に勝てばBブロック優勝が決まる早稲田大学が、明治大学に1TD差で敗れる結果に(21-28)。これにより、勝点で上回る桜美林大学がブロック1位となり、もう一つのAブロックを全勝で1位を確定した日本大学と、甲子園ボウル出場を掛けた決勝戦を行うことに。

早稲田大学は、初戦で桜美林大学に9-6で勝利しており、勝ち点で並んでも直接対決の結果から有利な状態。ところが、早稲田大学で新型コロナウイルスの陽性者が判明し、第二節の立教大学との試合が中止となり、試合だけで無く練習も直前まで中止となり、結果的には練習不足が影響したと思いますが、それにしても早稲田大学は悔しいだろうなあ。ここの所、毎年甲子園ボウルに出場し、関東の雄としての地位も確立してきたチームですが、思わぬ所で足下を救われた感じ。

ただ、関東のチーム自体の底上げが進んでいることも事実で、例えば桜美林大学は、昨年一つ下のBIG8からTOP8に昇格したチームだけれど、数年前から学校が全面的な支援を始めていて、コーチ陣も整えたりしているチーム。実際、初戦では早稲田大学に9-6と肉薄したわけで、決してフロックとかじゃ無い。明治大学も、近年は低迷していたけれど、昨年は上位チームを倒すような試合も見せていて、こちらも「古豪復活中」みたいな状態でしたからね。

日本大学も、2年前の騒動からやっと落ち着いてフットボールに専念できる状態になってきたところ。面白いのは、日本大学も桜美林大学も、昨シーズンBIG8で1位(日本大学)、2位(桜美林大学)となり、TOP8の慶應義塾大学(※シーズン途中で棄権したため、自動降格=日本大学は自動昇格)、日本体育大学(※桜美林大学が16-6で勝利)と入れ替わって今年TOP8に昇格したチーム。対戦ルールが違うので例年との比較は適切では無いけれど、昨シーズン入替戦を経てTOP8に昇格したチーム同士が、今シーズンの関東大学チャンピオンを決める決勝戦で対戦するというのは、ある意味「シンデレラストーリー」みたいなもの。実力的には、日本大学が一歩有利かと思うけれど、11月29日の決勝戦が楽しみ。今シーズンは、大学の試合もストリーミングでライブ中継されるので、ある意味フットボール好きには楽しみなんですが、それを素直に喜んで良いのかどうかは一寸微妙。何れにして、両チームには「これぞ関東の代表」という良い試合をして欲しいですね。

2020年11月15日

一人社民党

一時は、所属議員が150名程度あり、野党第一党として当時の与党自民党と丁々発止の政治活動をしていた「社会民主党(当時は社会党)」も、とうとう雲散霧消してしまうことに。政党として、立憲民主党への合流を模索していたものの、党首の福島瑞穂氏の反対で延期となり、結果合流に前向きな議員3人が離党して合流し、社民党は福島瑞穂氏一人が所属議員となる「政党」として残ることに。

次の選挙までは、取りあえず政党要件は残っているので「社民党」残るのだけれど、彼女が次の参議院選挙(2022年)で当選しなかったら、そのまま社民党も消えることに。考えてみたら、土井たか子氏の頃が政党として一番脂が乗っていた時期なのかな。その土井氏の後を継いだのが福島氏だったわけだけれど、結局は土井氏の遺産で何とか食いつなぎつつ、それでも10年近く党首として活動していたけれど、結果的には遺産を食い潰してそのまま没落していったみたいな。

まぁ、実質的に現在の国会での影響力は無いにも等しいけれど、そうなった理由の一つは余りに自党の理想論だけを振りかざして、現実的な落とし所を探さない・見つけない・実行しない、所なんじゃ無いかと個人的には感じるところ。そう言う意味では、今の立憲民主党なんていうのも、往時の社民党に近い雰囲気というか臭いを感じるので、後5年とか10年後が楽しみ(マテ)。でも、冗談で無く、枝野氏の後をまた蓮舫氏あたりが継いだら、結構冗談で無くなるかもしれない。

所属銀因数が少なかろうが、多かろうが、「政党」として認められているならば、正々堂々と国会運営に参加して、必要な議論をすれば良いと思うけれど、やはり限界はありますよね。所謂「無所属」議員もそれなりの数存在するけれど、多くの場合はグループを作っているわけで、それは仕方の無いこと。仮に「一人政党」になったら、この人はどんな感じで必要な国会内の委員会とかその前の準備とかするんだろうか。記事とか見ていると、結局は最後まで自分の我が儘を通すために、無理を承知で道理を引っ込めさせた、みたいな印象しか浮かんできませんね。もしかしたら、次の改選でまた当選するかもしれないけれど、それってこの人にとって幸せと言えることなんだろうか。結局は、仲間が出来ないよう人には、国民の支持も集まらないと思うんですけどね。でも、そう言う考えはしない人なんだろうな。

ベビメタが紅白出場?!

朝、記事見出しを見てビックリ! BABY METALが、今年の紅白に出場内定とな。確かに、今年は結成10周年で、いろいろとイベントとか企画物商品の発売があるんですが、その締めくくりというか何というか。でも、あの紅白の舞台でベビメタの世界観というか、パフォーマンスは理解されるんだろうか。

SU-METALが22歳、MOAMETALが21歳かぁ... 私が最初に彼女達の事を知ったのは、確かSU-METALが16~17歳の頃だったと思うから、もう6年かぁ... 最初の出会いは、AndroidのCMにちらっと登場したことですが、いゃいゃまさかここまではまるとか(笑)。

残念なのは、YUIMETALが居ないことで、まさかサプライズ登場と言う事は無いだろうけど、それだけが残念だなぁ... 注目の披露曲は、「PA PA YA!!」が想定されているみたいだけれど、となると内容的にもオープニングで登場かも。

紅白歌合戦なんて、もう20年? 以上も見ていなくて、それは大晦日には早くからアルコール注入し始めるから、紅白が始まる前に寝てしまうからなんですが、今年は少し頑張ってみるか(笑)。勿論、HDDレコーダーは、予約設定で準備万端にしておかないといけないけれど。しかし、オジさんとしては感慨深い物があります(笑)。でも、これを切掛に、SU-METALのソロデビューとか、BABY METALの自然的解散みたいな方向性も出てきそうな予感が... ますば、国内の大舞台での最高のパフォーマンスを期待したいけれど。

「政権を渡して」とは

産経新聞に掲載された、枝野立憲民主党代表のコメント。まぁ、何時もの与党批判は良いのだけれど、

一刻も早く政権をこちらに渡してほしい

って、何なのか。 政権選択するのは「国民の投票」なわけで、仮に政党間同士で政権のやり取りをやったとしたら、それって国民の意思を無視して独裁的に政党が政治を利用することにならないのか。

例えば、今以上に政党が乱立していて、どの政党も過半数はおろか、十分な国会議員数を保有していない場合、連立与党しか政権を担う方法が無い場合、その連立する政党の一つ無いし幾つかが「裏切って」、政権参加していない「野党政党」達と、新たに連立を構成すれば、選挙を経ずに政権担当することは可能になります。ただ、そう言う状態にない現在、彼らが言うべきは「責任を果たすつもりが無いなら、一刻も早く解散総選挙を実施して欲しい」のはずなんですよね。

とは言っても、大騒動で新・立憲民主党を作ってみたものの、政権支持率は一向に上がることも無く、逆に減少している状態では、今ここで総選挙をされては壊滅するのは火を見るのは明らか。そう言う意味では、何とかして与党攻撃をしてそれなりに支持率をアップした状態で選挙に臨みたいから、年内は勿論年初での選挙も避けたいところで、可能なら東京2020終了後の任期ぎりぎりの選挙の方がありがたい、と言う事なんでしょうね。

「Go Toトラベル」を批判するのも理由があるなら良いけれど、それならば先ずはそれに変わる「経済対策」をちゃんと提案して、必要ならば実施することを行動で示さないと。まぁ、それが出来ないから相手のアラをことさら強調して、相手を貶めることしか考えられないのだろうけど。本当に国民の事を考える政党ならば、まずはどうしたら今よりも良い状態に慣れるのか、それをしっかり提案して実行するはずなんですけどね。まぁ、国会での様子を見ても、新党になっても、結局は名前も主要メンバーも替わらなかったように、この人達の行動規範というか様式も変わらないという事を改めて認識しただけなのかな。そういゃ、何でも欲しがる「クレクレタコラ」ってあったけれど、「クレクレリツミン」って、そのうち言われる気がする。

2020年11月14日

Go To or Not Go To ?

 ここ数日、新型コロナウイルス陽性者数が再び増加していて、世間的には「第三波襲来」という言い方をするように。東京都も、直近3日間の陽性者数が300名を超えていて、静岡県内でも、静岡市や浜松市でクラスターが発生したりと、ちょっと不安になる状況。

この増加に関しては、いろいろ原因は言われているけれど、一番今指摘されているのが「Go Toトラベル/イート」の影響との事。ただ、「Go To トラベル」に関しては、すでに累計で3000万人以上が利用して、その中で陽性が確認されたのは130名余りという結果も言われていて、これならほぼ「Go Toトラベル」は無関係と言っても良いくらい。と言うか、利用者も受入側も、細心の注意を払っていけば、この程度のリスクでこのコロナ禍も生活出来る、ある意味証明ではないかと言う気もします。

「Go Toイート」に関しては、割安感もあって、あるいは「錬金術」みたいな利用方法も話題になり、こちらもかなり利用されているみたいですが、こちらは「食事」という状況が「三密」を生む要因にもなるわけで、こちらは今回の陽性者増加に影響があるかもしれない。実際、クラスターを発生させている状況を見ると、カラオケとか宴会のように、人数が密に集まり、声高な会話や歌唱、を長時間一緒にしている場合が多いようで、これは以前から言われていること。それに、今から二週間前というと、丁度ハロウィーンの時期だったわけで、例年比べて外出したりする人の数は大きく減っていたけれど、あの前後は多くの人がウキウキしていたことも事実で、その影響も見逃せないでしょうね。

久しぶりに、東洋経済社の新型コロナウイルス国内感染状況のページを見てみましたが、やはりここ最近はどの値も上昇傾向ですが、7日間の移動平均で見てみると、水平かやや下降傾向にも見えます。仮に陽性者増加の原因がハロウィーン前後の開放感からとするなら、来週には各値も下降傾向になるはずで、それで一つ判断が出来るんじゃ無いだろうか。ただ、今月下旬には三連休が控えているので、その二週間後の12月初旬に、またピークみたいな物が出てきたら嫌ですね。それに、新型コロナウイルスは確かに恐いし早く終息して欲しいのですが、全国民的な感染予防対策で、今年も今の所インフルエンザの流行はかなり抑えられて居るみたいだし、少し前には喘息患者が大幅に減っていると言う報道もあり、それらは「不幸中の幸い」みたいに思えば良いのかも。結局は、旧に明日から新型コロナウイルスが消えるわけでも無く、少なくともあと一年二年は付き合っていかないと行けない。そんな中で、生きるため、生活するためには経済を回して、物屋お金を社会の中で動かすことも必要。そう言う事を、もっと色々考えていく必要が有るんじゃ無いだろうか。陽性者数の増加を危惧する報道も理解出来るけれど、諸外国と比べたら日本はまだ恵まれている方だと思うし、経済活動にしてもいろいろと試みがされていて、欧州等のように再びロックダウンするという必要性も今の所不要。単に怯えるのでは無く、やはり「正しく恐れて、可能な範囲で普通に生活する」という気持ちを再認識するのが、この「第三波」を凌ぐ最善の方法なのかもしれない。

Post-Google Photo

先日発表された、Google Photoの事実上の終了宣言。翌日、自分のメールボックスにもGoogleからお知らせが届きましたが、同じように疑問や今後を考えている人は、やっぱり多いみたいでこんな記事も。

記事にもあるように、Google Photoの使い勝手も決して良いわけじゃ無かったけれど、Amazon Prime Photoもそんなに使い勝手が良いわけじゃ無い。自分世代なんかだと、やはり「フォルダー管理」できるのが一番分かりやすいし使いやすいのだけれど、どちらもそれは出来ない。以前、Amazonが容量無制限サービスをやっていたときに使ったときには、プラグインみたいな物があって、仮想的にフォルダー管理みたいな事が出来たけれど、それ持つか勝手やレスポンスが悪くて実用レベルとはとても言えないものでしたし。

取りあえずは、Googleのアップグレードプランで凌ぐとしても、自分の今の使い方だと、一回のアップロードで15~20GB位の写真データをGoogle Photoにアップロードしていたので、200GBでは一年持たないかもしれない。でも、その上に2TBにする気も余り無いし、やはりAmazon Photoに逃げるしかないのかなぁと言う印象も。最悪は、自宅に専用サーバーを立ててみるのも検討しないといけないかも。アクセス数はそんなに多くないので(基本限定公開、身内での情報共有用)、その程度でも問題無いと思うんですが。

Amazon Prime Photoでは、容量無制限で写真データなら無圧縮でアップロード出来ますが、以前もデータ保管無制限サービスを立ち上げて、結局数年でサービス停止したこともあり、幾ら世界的な大手と言えども、データ保管に関しては「無制限」というキーワードほど怪しいものは無い(笑)。「クラウド」と言うと、何か万能のツールみたいな印象をどうしても受けますが、技術的な課題やコストの問題はどうしても存在するわけで、それを無視してまで継続するメリットが無ければ、幾ら世界的な企業と言えども計画の修正や撤退を考えるのは当然。ユーザー要求(=我が儘)は、便利になれば成るほど上がる物で、それにどれだけ折り合いを付けてくれるか、大手企業に期待したいけれど、それって結局自分の行動を拘束されることにもなり、痛し痒しでも有りますよね。解けないジレンマだなぁ。

2020年11月13日

レベル3

昨日発表された、ホンダが世界で初めて自動運転「レベル3」機能搭載車を実用化するというニュースは、結構大きな話題になった気がします。で、その「レベル3」の内容は、高速道路の渋滞時など限られた条件下で、時速50km以下の時に運転を自動化出来るレベルとの事。だらだら運転の時に便利そうだけれど、その程度なら今の自動追随(クルーズコントロール)システムでもそんなに変わらない気がするけれど。

ここでちょっと気になったのは、最近TV-CMで盛んに宣伝している、日産の「プロパイロット」って、あれ自動運転の範疇じゃ無かったのか。確か「80kmでも自動運転」みたいな事を、CMの中で言っていたと思うけれど。だから性能的には、日産の方が良いような印象を受けますが、どうなんだろうか。「技術の日産」「自動運転」みたいな事を言っていたので、ホンダが世界初というのがちょっと以外でした。

意外という意味では、自動運転では欧州勢が進んでいる印象を、やはり持っていたんですが、技術的には多分ホンダと同等以上のものがあるんだろうけど、法整備がまだ完了していなくて認定というところまでは言っていないという話しらしい。日頃法整備では、日本はどちらかというと世界的に遅れている印象が強いけれど、この自動運転に関しては世界に先駆けている、と言って良いのかな? やはり、東京2020を睨んでと言う事なんだろうか。

記事にもあるように、自動運転ではアメリカでは実際に交通事故を起こして歩行者が死亡する事例も出ていて、その実用化は望まれる物の、安全性とか信頼性に関してはまだまだ不安も拭えない。高速道路とか、車両優先でそれなりに監視体制や交通状況が想定できる場所での実用化が、まずは先だろうけど、一般道路での実用化、例えばトラックとか商用車とか限定された物でも良いから、利用出来るようになるのは何時くらいでしょうかねぇ。出来れば、あと10年位後には一般道路で実用化されて、自分がそれこそ歩行困難になったときでも、近くのモールとかに自動運転車で買い物に出かけられる、というのが、今一番欲している「未来」でもあるんですが。

出向をチャンスにする

ITmediaから、元ANA CA、元気象予報士の河合薫氏の記事から、ANA HDが発表した外部企業への出向について。全体を要約すると、「出向」をネガティブに考えるのでは無く、新しい環境で新しい自分発見のチャンスと前向きにとらえることを強調されています。自分などの世代だと、やはり「出向=左遷」みたいなイメージが強くて、私も入社後7~8年目くらいだったかなぁ、関連会社の開発部門に出向を打診されたことがあったんですが、その切っ掛けというか理由が、当時のマネージャーとのコミュニケーションミスというか、そのマネージャー氏が必要なこちらの希望を誤解して出向候補者に入れてしまったので、それは自分の意思では無いと強硬に反対して、その後紆余曲折有って出向ではなく部門移動になった経験があります。別の、その会社が嫌だとか言うわけでも無いし、仕事も同じ内容(対象製品も最新機種)で、本来なら不満はなかったけれど、そのマネージャー氏が本当は自分のミスなのに、それをこちらの希望みたいな感じで押し通そうとする態度が不満で、「それなら退職します」とまで言ったなぁ。

閑話休題。それぞれの仕事の環境や内容によって感じ方はそれぞれだと思いますが、自分の場合は仕事の8割9割が海外、特にアメリカのチームとの仕事になるので、実は日本にある所属部門との関わりは結構薄かったりします。また、通年通しての仕事というよりも、プロジェクト単位での仕事で、それも短期から長期の物様々な物が並列して走っていたりするので、そう言う意味では「仮想出向状態」なのかもしれない(笑)。しかも、一応職位的には「PM (Project Manager)」ではあるんですが、直接お客様と対話する機会も多いので、結局は「便利な何でも屋」みたいな立ち位置になってしまい、開発だけでなく営業的な事や技術支援みたいなことも要求されて、をぃをぃと言う場合も。まぁ、刺激が豊富と言えば豊富なんですが、大変でもあるし、その分色々得ることも多いことも事実。そう言う意味で、河合薫氏が書かれている「出向をチャンスに考える」ポジティブシンキングは悪くないと思うし、自分もそう言う前向きな方向性を持ちたいと思います。

ただ、報道などでは否定的なトーンで伝えるから、どうしても本人的には不安の方が大きいでしょうね。また、受け入れる側としても、別に「ANA (あるいはJAL)」というブランドが欲しい訳ではなくて、その環境で使える「人材/リソース」として受け入れるわけだから、例えばインターンみたいな感じで別の職種経験みたいな感じで派遣されても困るでしょうし。まぁ、航空会社のCAさんやGS(地上スタッフ)は、基本接客対応は十分教育も経験もされているだろうから、そう言う分野ならその仕事の商品知識を学べば問題ないでしょう。さらには、それぞれ状況は違うけれど、突発的な対応能力であったり、問題解決するためのスキルも一般の人よりは経験も知識も持っているだろうから、案外自分の興味とか得意分野に嵌まれば、それこそ出向先の企業から逆に転籍とか転職を請われる人も少なくないんじゃ無いだろうか。場合によっては、その企業とANAのコラボ企画とか、提携とか、将来的にANAとしても非航空事業以外での収益を伸ばすことは言っているので、その良い切っ掛けになるのかも。そう言う意味でも、結構この「出向」は重要な施策に気がします。

ところで、河合氏の記事

個人的な話になりますが、私はANA国際線就航2年目に国際線のCAになりました。(中略) なにせ、私がANAに入社した頃は、片手で数えられるほどの飛行機しかなかった。たったの4機です。入社してまもない頃に「マジ! たったの4機しかないの?」と衝撃を受けたことは、“記憶の箱”に深く深く刻まれています。

と書かれていてビックリ。ANAの最初の国際線就航先はグアムで、1986年の3月3日ですから、河合氏が入社したのは1987年と言う事になります。となると、私とそんなに変わらない年齢(勿論、彼女の方が若いけれど)になるのか。もっと若い方だと思っていた。流石に「4機」というのは、国際戦用機材という意味だと思うけれど、グアム線に続く国際線は、1986年7月のLAX/IAD、1987年4月の中国路線、7月に香港線と続きますから、流石に「4機体制」では1987年時点でマネージ出来ないと思うけれど。でも、歴史を感じる話だなぁ(笑)。私も、就航2年目になるのかな、1988年の11月に、アメリカからの帰国便でIAD-NRTのフライトを利用して、これがIADでメカトラブルのために12時間近くの遅延になり、成田には日付が変わってから到着した経験があって、個人的にも忘れられない路線ですね(笑)。もしかしたら、あの機内に河合氏もいたかも(ないない...)。

MileagePlus 2022 Status

UAからDMが届き、2022年度のMileagePlus Statusに付いて、2021年度中も特例措置を適用するという内容が。詳しくは、UAのこのページに説明されていますが、2021年度向け特例措置が、従来のPQP/PQFの半分だったのに対して、2022年度は2/3の設定になる感じ。それ以外にも、2021年の1月から3月の三ヶ月間は、PQPを通常メンバーは1.5倍、Premier Memberは2倍にするなど、乗客回帰にかなり力を入れる様子が伺えます。内容をざっくり自分なりにまとめると、
  1. 2022年度のPremier Status獲得のための、2021年中のPQF/PQPは、元々の設定の2/3に:
    MP 1Kは、PQPのみなら本来は24,000PQPですが、それが15,000PQPに。本来なら、一つ下のPremier Platinumの要件ですね。それでも、かなりハードルが下がった印象です。

  2. 2020年度のPremier Statusに応じて、ボーナスPQPを2021年2月1日に付加: 

    2020年度のPremier Statusに応じて、2022年度のPQPのみの必要PQPの25%が追加されます。これによって、本来なら特例で24,000PQP→15,000PQPなるところ、さらに15,000PQP→11,250PQPとかなりハードルが下がりますね。これなら、日本-USを二往復したら到達するんじゃ無いだろうか。あるいは、1往復+US国内周遊とかしたら一回の旅程で満たしそうな気がする。

  3. 2021年1月1日から3月31日の間に実行された、最初の3回の有償フライト(PQP対象)のPQPをPremier Memberは2倍に:

    "1st trip", "2nd trip", "3rd trip"と言っているから、セグメント単位ではなく、予約単位なんでしょうね。そうすると、3回どころか1回のフライトで2022年度の1K到達する事も可能に。来年初めの出入国状況がまだ不明ですが、ハワイは入国に関してはかなり以前に近い状態になり、後は日本帰国時の対応が、14日間の拘束が無くなれば...

    あるいは、「PQP対象フライト」としか言っていないから、例えば出入国制限が緩和されているSingaporeとかSydneyへANAのフライトで飛んで、それをUA MPに付ければPQPが2倍になりそう。ANAのようなPreferred Partnerは、1,500PQPが上限なので、それが3,000PQP付くとなればそれなりにメリットはありそう。国内線でも、羽田-沖縄だと3月末で期限切れとなるSKYコインも結構残っているので、それで充当できればコスト的にも有利になりますしね。ただ、"What is a PQP-eligible trip? / A trip booked for travel on United or United Express® for which a fare has been paid; award tickets are not eligible to earn PQP."となっているので、ANAのサイトで予約して、マイルをUA MPに付けるのは駄目なのかな。UAのサイトでANAの予約を入れると、通常料金のフライトしか出ないからなぁ... でも、HND-OKAが、First Class (Premier Class)で、527PQP(片道)×2(往復)×2倍=2,108PQPですから、そんなに悪くないかも。仮に国際線が利用出来なかったら、取りあえず国内線で6,324PQP獲得しておけば、残りは4,926ですから、最悪NRT-GUMを2往復して、またANA便で埋めれば何とかなりそう。

  4. その他:
    UA MP Credit Cardの使用料金が、PQPに充当される場合も有るみたいですが、これは多分US Onlyだろうなぁ。日本のUA MP Cardも対象になるとしたら凄いけれど。ただ、今回のレターには言及されていないけれど、「UA運航フライト、最低4区画利用」条件は必須だろうから、カード利用だけでステータス維持は無理だと思う。
ちょっと、来年のUA MP 1Kにやる気が出てきました(笑)。

2020年11月12日

Googleフォト、事実上終了

個人的には、ちょっと痛いニュース。Googleフォトサービスのルールが変更されて、現在提供されている「高画質(16MPまでの圧縮画像)写真は無制限アップロード可能」が、2021年6月1日に終了して、以後は個人アカウントの容量内での保存に変わるという話。其れ以前にアップロードされている写真データは、引き続きそのまま利用可能ですが、長期間アクセスが無かったりすると、自動的に整理される対象になるかもしれないとの事。

このサービス、個人的に長年利用していて、今後も利用したいものだっただけに、一寸痛いです。過去のデータが、取りあえずは担保されるので良いけれど、来年どうしようか決めないと。同様のサービスとなると、Amazon PrimeのAmazon Photoかなぁ。一応、Prime会員なので、そのまま利用は出来るんですが、こっちも将来的にどうかなぁ... 

Googleにしても、ストレージの拡張契約をすれば、そのまま透過的に利用出来るわけで、取りあえずは現在の無料版(15GB+無料分の1GB=16GB)から、100GB(2,500円/年)や200GB(3,800円/年)に移行しようかなぁ。100GB、200GBと来て、その上がいきなり2TBと言う設定も一寸なんだよなぁ。

ところで、Pixelユーザーだと、そのまま容量無制限で利用できるんですね。となると、個人的に一つ購入しておこうかという考えも。Pixel 4aだと、本体価格4万円ちょっとですか。例えば、Googleのストレージ2TBだと、13,000円/年なので、約3年分前払いすると思えば良いのかな。でも、流石にスマホの3台持ちはやり過ぎだろうし。デバイス管理の問題も有るし、ここは大人しくまずはストレージ契約の拡張と、その後はAmazonも含めて別の方法とか考えるしか無いかなぁ...

女川原発2号機再稼働同意

東日本大震災で被災し、その後運転停止状態になっていた、福島第一、福島第二、女川の原発のうち、女川原発2号機の再稼働に向けて、いよいよ具体的に動き出すというニュース。村井宮城県知事は、東日本大震災当時も知事職だったわけで、被災当時の知事が原発再稼働に同意するというのは、処理水問題と同じくらい大きな進展と言っていいんじゃ無いだろうか。

女川原発は、福島第一・第二よりも震源地に近く、かつ福島第一同様13m超の津波にも襲われたけれど、実質被害は無いに等しく、福島第一が手段を喪失して現状になった事や、福島第二にしてもたまたま一台給水ポンプが使用出来たので、冷却できた幸運から第一のような事故は回避できたのとは印象的です。後日、色々な調査検証結果から、女川原発を運用する東北電力が、過去の津波履歴や安全係数を十分に考慮して、何十もの対策を施していたからこその結果という事がわかり、東京電力との違いが浮き彫りにされたこともありましたね。ただ、「原発」というひとくくりにされてしまい、結局は良い部分は認められず、悪いところだけは福島第一と同一視されて、結局ここまでこぎ着けるのに10年掛かったわけですからね。

私も、震災から2年後にこんな記事を当時投稿していて、復興も重要だけれど、原因究明を進めて経済対策のためにも早期の再稼働が必要じゃ無いかと書いていますが、当時も「まぁ10年位掛かるだろう」と思ってはいたものの、本当にそんな状況になりました。まぁ、実際被害が無かったから再稼働しますとは言えないような大災害だったし、流石にあれだけの事故が福島第一で発生してしまうと、それに対しての対策無しでの再稼働はとても無理でしょうし。ただ、あまりに「羮に懲りて膾を吹く」状態になっていたことも事実じゃ無いかと思います。女川も、実際には当時の設備で大災害を乗り切ったわけですから、本来ならそこに追加で必要と思われる部分を補強して、もっと早期に再稼働することも可能だったはずなんですけどね。まぁ、単純には物事は進まないという事でしょうね。

実際に運転再開となるのは、まだ2年位先のようですが、そうなると福島第一の処理水の海中放出の時期とも重なりますね。偶然なんだろうけど、それはそれで何か利用してまた風評被害とかまき散らすような輩も出てきそう。そう言うものに対しては、今後はもっと毅然とした対応をするべきだろうなぁ。処理水問題だって、やたらとトリチウムを「放射能」みたいな言い方・扱い方をメディアですらするし、それを科学的に反論すると、「風評被害が」とか「住民の気持ちが」とか、感情論に転換する。確かに、地元の考えや気持ちを無視することは出来ないけれど、だから取ってそのままずっと永遠に残せる話でも無いわけで、そこは政府がちゃんと決断して、後は責任を取る、と言う姿勢を示すしか無いでしょうね。何れにして、これで東日本大震災の問題の一つが解決出来ることになるわけで、それはうれしい事。ただ、まだまだ解かなければならない課題や問題は無数に残っているわけで、まだまだ先は長いと再認識もするニュースですね。

運転免許証のデジタル化

 加藤官房長官が会見で発言し、昨日ちょっとしたトレンドになった「運転免許証のデジタル化(=スマホ内蔵化)」。個人的には、利便性に繋がると思うので、マイナンバーカードとの統一も含めて早々に対応して欲しいところなんですが、やはり色々課題はありそう。

まずは、運転免許証をどの様に「デジタル化」するのか。一番簡単なのは、既に多くのスマホに内蔵されている、NFC/FeliCaの技術を利用して行くことですが、その場合FeliCa対応よりはNFC対応にしてくれないと、いろいろまずいかなと。例えば、海外旅行に出かけたときに、レンタカーを借りるためだけに現在のようなカードの免許証を持参するなんて言うことは辞めたい。また、それ故に国際免許証をわざわざ申請して持参するのも勘弁して欲しい。デジタル化するからには、世界共通のプラットフォームで、そのまま他国でも利用出来るようなものにして欲しいですよね。一番手っ取り早いのは、既に決済手段に利用されているApple PayやGoogle Payの一機能として利用出来ることだけれど、流石にそれはどうだろうか。このあたり詳しくないので、内部のデータフォーマットとかセキュリティ的に十分なのか不明だけれど、でも運転免許証だって個別に認識する部分は、顔写真と免許番号だけで、大元は警察のDBに入っている訳だから、番号と属性(免許の種類とか制限事項とか)が分かれば、それがカードなのかデジタルデータなのか、そんなに問題にもならなそうな気が。

NFC非対応スマホや携帯電話の場合はどうするのか。携帯電話は流石に無理だと思うけれど、AndroidやiPhoneの非NFC機でも某かの対策は可能なのだろうか。例えば、スマホ内部には自分の運転免許証の番号データを暗号化して入れておき、参照するときにはデータ通信で本部のDBからデータをダウンロードしてワンタイムのQRコードを生成させて、それを警察が検証ソフトで確認して整合性を見る、位は出来そう。ただし、通信環境が前提になるから、山奥でスピード違反で捕まったら駄目とか。でも、それならそれで、警察車両の無線経由でレピーターみたいな機能を持たせても良いかもしれない(笑)。どれだけの信頼性やセキュリティレベルを要求するかにも寄るけれど、まぁ出来ない事は無さそう。

課題は、そうやって一つのデバイスに重要情報を集中させたときに、例えば紛失したときにどう対応するのか、またスマホが故障したときとか変更した時のデータ移行作業をどうするのか、そのあたりもちゃんとしないと、やはり躊躇します。スマホ統合賛成派の自分でも、実際に使い出すためにはそのあたりの手続きとか手間の度合いがどの程度なのかが判断基準になると思います。理想的なのは、そう言うデータを何処かに保存できて、再認証みたいな形でダウンロード出来るのが一番良いのだけれど、例えばAndroidからAppleに変わる場合にはアプリも変わるから、そう簡単にできるかどうかは分からない。克服すべきハードルが高いと言うよりも、ハードルの数が沢山ありすぎるのが問題の様な気がする。でも、何とか数年後くらいまでには実現して欲しいですよねぇ。その時には、少なくともアメリカのシステムとの互換性と国際免許証の代替手段になるくらいにしてほしい。少なくとも「国際免許証」の代替手段としてなら、免許証の内容が各国語に翻訳されて、後は有効期間を表示出来れば良いだけのはずだから、それはスマホのアプリ経由で申請して承認までも可能じゃ無いだろうか。攻めて、それ位は実現して欲しい。

2020年11月11日

「良いお知らせです」by Hilton

Hiltonから「良いお知らせです」なるタイトルのDMが届き、「なんじゃそれ」と思ったら、2021年度のHHORNORSのポイントと会員ランクポリシーを改訂して、得点が再度延長されると言う、その内容は、

  • 獲得ポイントの有効期間を、2021年12月31日まで延長
    ※時々C&Pで使用するくらいで、余り意識していなかったんですが、Diamondだと有効期限無しじゃ無かったかな。

  • 2021年1月1日から始まる、2021年のエリート資格獲得要件(宿泊日数/滞在数/ベースポイント)が、これまでの半分に。さらに、以前アナウンスがあったように、2020年の宿泊する日数は翌年に繰り越される。
    ※基本、Hilton HHORNORS Card利用での会員資格獲得なので、これは殆ど関係無い。

  • マイルストーンボーナスも、これまでの半分の日数で獲得可能に。これまでは40泊目に10,000ボーナスポイントだったものが、20泊目に獲得出来、以後10泊毎に10,000ポイント獲得可能に。
    ※これも、そこまで宿泊数が届かないから、これまで貰ったことが無い(笑)。

  • 2019年度の会員資格から、2020年、2021年にダウングレードが予定されていた会員も含めて、現在の会員資格が2022年3月31日まで保持可能に。
    ※これが一番大きいのかな。ただ、2021年中に2022年の会員資格に到達しないと行けないわけで、その為には2番目の「獲得資格半分」で、本来30滞在のところ15滞在で更新するというのはありかも。
ただ、最後の資格延長に関しては以前もDMで貰っている内容なので、それ以外の所が新しい変更部分なんだろうか。それよりも、新しいHilton HHORNORS Card by Amex(?)の詳細を、早く発表してほしいのだけれど。今のVISAベースのカードも、暫くは有効なので、来年度のステータス維持はそちらを使うと言う手もあるんですが、多少なりとも条件が有利になるならそちらを利用したいという気持ちもありますしね。


パナソニックのスポーツ事業

Forbes Japanに掲載された、パナソニックがスポーツ事業を強化するという記事。ガンバ大阪は、現在はプロサッカーチームだけれど、前身は「松下電器産業サッカー部」。それ以外にも、現在の「パナソニック」には、Xリーグのアメリカンフットボールもそうだし、バレーやラグビー等複数の競技チームが所属している、「強豪チーム」。昔は、「社会人野球チーム」を持つのが、企業として一つのステータスだったりしたけれど、バブル崩壊前には色々な企業が色々な種目のチームを創設したりして、あの頃は企業スポーツの絶頂期だったかも。ただ、それもバブル崩壊とともに厳しい時代に変わっていったんですが、そんな中でも現在でも「企業チーム」として残っている数少ないチームの一つ。

私も、多少なりとも関わり合いがある人間なので、こう言う動きには大いに賛成。ただし、ライバルチームでもあるので、そこは微妙な所ですが(笑)。ただ、昔のように、会社の知名度アップや社員の福利厚生目的で、強豪チームを維持する時代は正直終わったと思うし、それでは所属している選手も浮かばれないと思う。アメリカのメジャースポーツのように、選手として現役時代はバリバリに活躍して、引退後はセカンドキャリアでも成功する、みたいなキャリアパス形成は重要で、そこにスポンサー企業が手助けをするというのは、ある意味日本的な仕組みでいいんじゃ無いかと。実際、学生時代に選手として、あるいはチーム幹部としてそれなりに実績のある学生は、社会人になって仕事をしても十分な素質や実力を持っている人が多いですからね。

あと、「パナソニック」という企業の視点から見ると、この会社は世界的な「映像メーカー」でもあるわけで、そうなると自社のチームはそのまま良い宣伝素材にも成る。もう一つは、スポーツは健康産業でもあるから、そう言う方向への展開も可能になると思うし、実際そう言う事を始めているところもありますしね。我田引水的な見方かもしれないけれど、「スポーツ」というキーワードから派生する物って、結構多くあると思います。ただ、生活に必須なものでは無いだけに、そこにどれだけの人を取り込めるかと共に、そこからどれだけの経済効果を生み出せるかは厳しい状態。スポーツ事業の場合、やはり会員制度からの会費とか物販とか入場料とか、どうしても規模を広げないと厳しい。でも、それが一番大変でもあるわけで、よほどの知名度や実力が無いと。実際、日本で一番人気も集客力もあるプロ野球にしても、全球団が黒字というわけでは無いですしね。

パナソニックの場合は、母体企業自体が大きいし色々な分野での事業をして居る有利さに、やはり知名度も人気もあるからかなり成功する確率は高いでしょうね。ただ、そう言う恵まれた環境に無いチームや種目も多いわけで、そういう所をどの様に上手く繋いでWin-Winで成長出来るか、何かヒントみたいな物が生まれてくると良いのですが。例えば、知名度アップにはやはり試合やそれ以外の日々の活動を映像で流すのが一番手っ取り早いけれど、中々技術も機材も無い。そういう部分をサポートしてくれる、共通のプラットフォームみたいなものがあれば、結構救われるチームも多いだろうし。あとは、機材だと日々の消耗品の共通購入でのコストダウンとか、まぁいってみれば、全国に散らばっている中小企業がネットワークとか利用して仮想的な一つの企業体・活動組織みたいなものが出来れば面白いんじゃ無いかと。そこから、異種競技同士の交流が生まれ来ると、例えばアメリカのようなシーズン毎にスポーツするような仕組みが出来れば、実は日本人からもっと凄い選手が誕生したりして。いずれにしても、個人的には、パナソニックの今後の展開には、かなり期待したいところですね。

クリスマスフライト


昨日の「初日の出フライト」よりも先に、A380を利用した「クリスマスフライト」もANAはやるらしい。A380の場合は、ホノルル線が再開しないと利用出来ないし、とは言ってもずっと駐機したままも出来ないし、それでも期待として物珍しさから人気はあるだろうから、こう言うチャーター便ビジネスは良いかも。ただ、その場合の価格設定と実際の経費がペイできるのか迄は分かりませんが。

今は、定期便が少ないからチャーター便も飛ぶ余地もあるでしょうし、やはり空から見る日本の色々な土地、特に特徴有るような半島とか島とか富士山みたいな山とか、あれって初めて見たときには結構感動した記憶があるので、日本でも良いビジネスになりそうな気がします。羽田離発着は難しいだろうけど、成田なら枠はありそうだし(これ)。


ところで、記事には「新千歳、伊丹、関空、広島、福岡からのパッケージツアー」と書かれていて、こちらは青色の初号機を使うとのこと。でも「新千歳、関空はまだしも、伊丹とか広島とか福岡とか、A380降りられるの?」と疑問が。よくよく別の記事とか見たら、別にそれらの空港からA380を飛ばすんじゃ無くて、それらの空港から一度成田に国内線で集まり、成田離発着でA380を飛ばす「パッケージツアー」の様子。それなら分かるけれど、中々移動が大変そうです。セントレアも入ってれば、思わず応募したかもしれないのに(笑)。

まぁ、ANAにしてもJALにしても、それ以外の航空会社全部大変なとき。昨日はファイザーのワクチンのニュースも出てきたし、来年には段々と期待が持てそうな空気感も出てきましたから、それまでは何とか破綻せずに踏ん張って欲しいなぁ。来年こそは、今年行けなかった分、MLBも見に行きたいし、NFLも見に行きたいし、ハワイにも行きたいし(笑)。

2020年11月10日

初日の出フライト

お正月の恒例行事になりつつある、航空各社の「初日の出フライト」。ANAは、成田からA380、羽田からB777と二段構えのフライトなる様子。 記事の最後にあるように、例年は交通の便なども考えて羽田発のB787での運用でしたが、今回は羽田と成田の二箇所に、しかもどちらも大型機を投入というのは、有る程度の収益性も期待しているのかも。それは航空会社として当然で良いと思うので、赤には成らない程度にして欲しいし、まぁ2020年度に十分に飛べなかった飛行機好きが一気に応募するような気がする。私も可能なら... (笑)。

成田発というのは正直遠いけれど、31日に出かけて、成田山新勝寺で初詣をして、そこから成田空港に行けば集合時間に間に合うくらいだろうか。土地勘が無いのと、多分成田山新勝寺も混雑するだろうから、結構厳しいのかな。それに、それだと完徹に近い感じになるから、いざ離陸したら肝心なときには爆睡していたりして(可能性は高いかも)。

今年のフライトは、6月一杯だったAMCのポイント倍の期間を利用した、駆け込みフライトが最後になりそうです。で、来年の予定は今の所全く「白紙」状態。ただ、年内のフライトを全てキャンセルしたため、その時に利用したSKYコインが結構戻ってきていて、しかもその2/3位が来年3月末まで、残りが4月末までの期限なので、それまでに使い切らないと行けない。流石にANAさんも、この期間延長はしてくれないだろうなぁ。ちょっと期待はしているんですが... 

ハワイとか一部地域への渡航制限は徐々に緩和されつつあるんですが、まだ来年の初めあたりは海外渡航は厳しそうな雰囲気。その分、まずは国内線利用でAMCのポイント獲得に専念しようかというのが、今の大雑把な案なんですが、来年初めくらいでは国内線もまだ100%の復活状態にはなっていないだろうし、スケジュール設定が難しそう。それならば、1月2月は少し諦めて、3月位から集中してと言うプランも考えているんですが、さて来年はどうなるんだろうか。

新型コロナウイルスワクチン

アメリカの製薬大手ファニザー(Pfizer)と、ドイツのビオンテック(BioNTech)が開発している新型コロナウイルス用ワクチンが、暫定結果ながらも90%を超える確率で感染を防ぐ結果が出たと言うニュース。多分新型コロナウイルス関連ニュースで、初めて聞くGood Newsで有ることは間違いないかも。

まだ最終結果は出ていないものの(11月の第3週くらいに出るらしい)、90%を上回る有効性というのは凄い効果らしい。でも、個人的にはそんなに高い有効性だと、新型コロナウイルスの変異も加速しないのかちょっと素人考えですが心配に。いずれにしても、大手製薬会社が正式に発表している内容なので、それなりに信頼性は高いと思うのですが。

で、この新薬、多分世界中で争奪戦になる事は確実ですが、日本政府はすでに6000万人分供給を受ける基本合意をしているので、取りあえず来年は何とかなりそう。ファイザー側も、年内に5000万回分、来年は13億回分の製造が可能といっているので、2会接種必要ならばその半分の人数をカバーする分は入手出来るわけですよね。そうなると、どう言う規準でワクチン接種を受けるようになるのか、それで次は揉めそうな気がする。勿論、先ずは医療従事者とか政府関係者とか、対面するような行政関係者(出入国管理とか)が優先されるだろうから、一般に接種が可能になるのはまだまだ先でしょうねぇ。

何れにしても、少なくともトランプ大統領はこの件に関しては「ヒット」を打てたわけで、そう言う意味では単なるほら吹きというわけでも無かったかも。まぁ、偶然という事もあるけれど、指導者というのは有る程度将来を見越してプランを進める必要もあるわけで、そのあたりの評価は後世の結果で見るしか無いことも事実。2020年はコロナ禍に苦しめられた一年でしたが、2021年はコロナ禍を克服する一年になって欲しいですよねぇ、本当に。

2020年11月9日

オンラインビジネス

今回のコロナ禍では、色々な既存社会システムが変革を余儀なくされてきているけれど、それまでオンラインビジネスとは関係無かったような職種や分野も、いやいやながらもオンライン世界に参入しなくては成らなくなり、それにより新しい視野が生まれる場合も。そんな一つの参考記事なのかもしれない。ただ、単純に自分の仕事を実店舗からオンラインへ移すだけでは、多分駄目で、そこには何か一つ「捻り」は必要でしょうけどね。

しかし、記事で紹介されている京都の螺鈿細工屋さん、凄いですね。昨年のネット売上げが8,316円だったのが、今年の同月は1000倍って、800万円の売上げ!? なかなか凄いですよね、個の違いと勢いは。まぁ、伝統工芸の多くは、そうゆう物に興味が有る人以外、余り知名度は高くない物が多いだろうし、また価格的にも中々手が出ないものも多い。だから、コストダウンするのではなく、手が出る程度に小型化とか、簡易型にしたものって、色々応用が利くと思いますよね。やはり記事にも書かれているように、風呂敷をエコバッグにするというのは、丁度タイミング的にも良いだろうし、私も以前紹介したAmexから貰った「吾妻袋」は、持ち運ぶのにも畳めば邪魔にならないし、結構丈夫でそれなりの重量の物を入れても大丈夫だし、何かの時用に一つあると便利。風呂敷メーカーなら、同様の物で異なる目的、例えばネギとか大根とかフランスパンいれみたいな物用の細長い袋とか、お弁当類を入れて傾かないようなデザインの袋とか、畳んでコンパクトに収納出来るから、何種類かまとめて持ち歩いても良いし。

そう言うアイデアって、仕事に熱中している本人からだと中々出てこないから、やはり周りからの意見を聞くとか、そう言う事も重要ですよね。我々的には「ユースケース(Use Case)を考える」という事だろうか。そう言う努力をした上で、有る程度ネットに公開することで、ちょっと同じ興味を持つ人の目にとまる確率は高いと思うし、一度それなりの数拡散すると、後は自然に広がっていくのもネットの良いところでもあるし恐いところでも。広がる分、アンチという部分も生まれてきますからね。

物作りの場合は、物理的に見せたり動かせたり出来るから良いけれど、舞台とか演芸の分野になると「見せることがビジネス」だから、そこが難しいでしょうね。やはり、雑誌で言うところの「立ち読み、ちょいみせ」みたいな使い方をするのが良いのかなぁ。でも、今の場合はそこで興味を持って貰っても、中々劇場とか会場に来て貰えない、来て貰っても入れないという現実もありますからね。そこは、例えばスポンサーと契約して、CMを出して貰う代わりに無料配信するとか、あるいは今は認知度を上げるためと割り切るか。でも、YouTube等のネット媒体にそう言うものを今のうちにいろいろストックしておくと、多分時間差でジワジワと効いてくる気がする。あと、可能ならばやはり海外展開というか、日本人以上にこの手の日本文化に興味を持っている外国人は多いので、責めて簡単な英語の字幕くらい点けられれば、結構ワールドワイドなビジネス展開も可能じゃ無いだろうか。そう言うオンラインの良さというか、強みを上手く利用していくのが、このコロナ禍の元での秘策なんでしょうね。

戸籍と住民票

今回色々と物議を醸しているアメリカの大統領選挙なんですが、個人的に意外だったのは投票するときに個人を特定する方法が曖昧だということ。日本の場合だと、住民登録指定有る場所に投票用紙引換券が届いて、それを投票所に持っていくと投票用紙を受け取り投票するから、よほどの事が無い限り成りすましとか幽霊の投票は出来ないはず。でも、確か以前死亡届を出さずに居て、既に無くなっている人が投票したような事があった記憶も。それらは、手続き上の話だから、少なくとも「戸籍」とか「住民票」という仕組みは日本にはあり、それを元に国民生活が把握されていて、必要なシステムが動いていることは事実。

一方で、アメリカでそれに当たるのがSSN (Social Security Number)だと思っていたんですが、今回はそれと紐付けしたような事は無かったのだろうか。まぁ、SSNは選挙権の無い例えば日本からの駐在員なんかも取得出来るから、必ずしも「国民把握の手段」では無いのだけれど、それでも日本の戸籍とか住民票に代わるくらいの物だと思っていたんですが、それならどうやって投票用紙とか配布するのか、そのあたりが不思議。 ただ、アメリカでも投票権は一人一票だろうし、それを担保する仕組みがないと言うのは、やはり変な印象を受けます。

さらにややこしくしているのは、「アメリカ合衆国」故に、各州毎に選挙ルールが異なるため、同じ問題が発生しても対応策が異なること。州内の問題なら、それぞれが独自判断して胃も良いと思うけれど、連邦政府の代表者たる大統領選挙なんだから、そこは州を跨いだ共通したルールを適用するべきじゃ無いかと個人的には感じるんですが、やはりアメリカ、それぞれの独立性を優先するという事なんだろうか。ただ、今回の選挙だけで無く、最近のアメリカの色々な様子を見ていると、昔の「アメリカ=自由の国」という大きな理解が、「アメリカ=何でもかんでも自由な国」という、ちょっと局介された世界になりつつあるような印象を、私は今回受けたんですが。例えば、BLMの話だって、アフリカ系アメリカ人の人権を尊重することに何の異議もないけれど、それを理由に略奪行為や暴行行為まで許されることはおかしいだろうし。

日本でも最近では、プライバシーを優先して、戸籍登録とか住民討論に対して疑問を呈する機会があるんですが、仮にそれらの仕組みが無くなったとして、どうやって個人を特定して行けば良いのだろうか。SF映画観たいな、知らない間に宇宙人が成りすましているという事は、まぁ当分無いだろうけど、それでも昔から知っている隣人が、実は全く別人だったみたいな事はありうるかも。今でも、例えばホームレスの人の住民票を悪用して、別人に成りすまし、免許証とかパスポートを不正取得して悪用する例もあるらしいから、現在のシステムだって問題は有ると思いますが、それでも無いよりはまし。今後デジタル技術が進めば、例えば生まれたときのDNAを鍵にして、その人専用のIDが作られて、それが全ての手続きの核心になれば、今のような戸籍とか登録みたいな事は不要になるのかもしれないけれど、それはまだまだ先の事だろうし。しかも、そのID生成時には、それを記録しておくシステムが必要なわけで、結局は今の戸籍制度みたいなものはベースのDBとして準備しないと行けない。結局は、今日本でやっていることが一番堅実じゃ無いかという気がしてきます。

2020年11月8日

取りあえず延期

日頃冷静な私(????)ですらも、思わず声を荒げてしまった、NHKの全戸受信料強制徴収の話ですか、流石に行きすぎという事で今回は見送られる様子。しかし、NHKがインターネット配信を理由にこんなことを言っているのであれば、だったら自らお金を出して、国内送信網を作ったように、専用の高速回線を設置して、そこに接続したユーザーからの未受信凌を集めれば良いだけの話し、のはず。

流石に今回の反響が大きかったからか、受信料値下げに余剰金から資金を出すようなことも書かれているけれど、そんな枝葉末節な事では無く、今一度NHKの存在意義とその業務範囲を再検討する時期では。何度も書いているけれど、今の放送法はまだ日本の放送ビジネスが生まれたばかりの頃の話で、かつNHKに対して全国民に共通の情報提供インフラ整備という使命が課せられたから、「受信料」という特例が認められたはず。その使命は既に完了していて、これからはどれだけ付加価値を生み出していくのか、と言う話になるのだから、そこはちゃんと変更しないと。

大体、民放はスポンサーからお金を集めて、そこで出来る範囲の番組を作っているのに対して、NHKはこの番組制作にはこれだけの予算が必要で全体としてこれだの資金が必要だから集めます、と逆のことを言っているように見えます。受信料集金費用に100億円近く掛かると言っているけれど、それってビジネスと思えば、100億円の投資で年間6000億円、7000億円近い「受信料」が集まるのだから、凄い効率的なビジネスモデルなのでは? さらに関連会社は、それら受信料で制作した素材を利用して、二次三次ビジネスをしていて、勿論ロイヤリティーとしてNHKにそれなりのお金は戻るんでしょうけど、そのせいさくコストは破格なはず。そう言う場所が、NHKからの天下り先にも成っていることは以前から指摘もされているわけで、そういう所だって普通の企業なら批判されるはず。

思うんですが、いっその事NHKを半官半民起業にしたらどうだろうか。NHKの場合は、地デジでもBSでも複数ちゃんね持っているわけだから、その一部を民放同様にして、残りを今のような形で残すと。そうなれば、受信料はざっくり今の半分にして、減った分は民放部分で稼ぐ、と。ただし、放送設備等は既存の物を共有するようにすれば、NHK民放チャンネルとしても経費やコスト削減できるから、そんなに不利では無い。場合によっては、既存の民放局と提携してもいいだろうし。減に今でも、昔では考えられなかった、民放で放送された番組やアニメがNHKでも放送されていたりするわけですし。国会では、日本学術会議の話題が盛り上がっているけれど、こっちの方が国民目線ではもっと大きな問題だと思うぞ。

変化する物が生き残れる

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、コロナ禍で変わるもの変わらないものについて。何度か書いているように、弊社でもコロナ禍対策として、基本リモートワーク中心の勤務形態に変わり、その中で試行錯誤しながら、どうしても会社・オフィスで無いと出来ない仕事や、制限やルールを変えることで自宅でも対応叶うな仕事や、より効率的に作業するにはどの様な事がミタされれば可能なのかとか、今年の初夏ぐらいから作業を始め、現在はそれに沿った勤務形態に全社的になっています。元々リモートワーク族だった自分は、週一のオフィス新幹線通勤が無くなっただけで、それ以外の大部分は変わらないのでそれほど変化は感じていないのですが、多分自分とは真逆の社会人生活を送ってきた多くの社員さんにとっては、激動の時期だったことは想像出来ます。

「新型コロナウイルス」という代えようのない状況の中、かといって社会生活を止めるわけにも行かず、何とか工夫をしながら生き延びようと、どこも大変なんでしょうけど、その中でも色々工夫をして生き延びるだけで無く、逆にビジネスを伸ばすところもあるわけで、昔NHKでやっていた子供番組じゃ無いけれど「チャンスとピンチは裏表」というのは言い得て妙だな、と(笑)。色々批判や賞賛が入り交じるけれど、今回政府としても大規模な財政出動をして、それに関しては良かったんじゃ無いかと。勿論、100%完全なこと何て無いので、色々問題も出てきたし、齟齬もあったでしょう。でも、多少の問題や無駄には目をつむって、兎に角必要な人全員に必要な支援が届くことを最優先した決断は、これまでに無かった英断だと思います。暫く前に批判された「Go To トラベル」も、まずは海外からの観光客がゼロになった観光業界やその派生業界を救うために、何とか国内の観光需要を回そう、しかしそれはイコールコロナ禍の蔓延にも繋がるというジレンマの中、今の所大規模な感染拡大は無い中、何とか必要な所に支援が届いているように見えます。

この「Go To〇〇」の話を聞いていたときに思ったのが、これまでの政府の対策というのは昔の開発手法である上位決定を下流に流して進める"Waterfall Model"しか無かったし出来なかったところに、初めて「走りながら作る」みたいな、"Agile"タイプの手法を取り込んで成功した最初の事例と言っても良いんじゃ無いだろうか。私自身、そんなにAgileの経験は無いので偉そうなことは言えませんが、短期間に効率的に製品を創り上げていく手法として面白いなと感じています。ただし、途中で何度もミスやトラブルが発生し、その時にはその都度問題修正してゴールに向かうという共通認識を全員が持っていて、それはお客様にも共有してもらい、ともに開発していくくらいの気持ちを持って貰わないと中々難しいかなと言う気もしています。だから、個人的には、有る程度のガイドラインというかワークフレームみたいな物を作った上で、Agile的な手法でどんどんミニ開発サイクルみたいな物を回していくのはアリなんじゃ無いかと思うし、それ位の感じが旧世代の開発経験者である自分的には、すっと腑に落ちる気がしますけれど。

「Go To 〇〇」タイプのビジネスモデルが、今後流行るのか、あるいはコロナ禍が終焉したら元に戻るのかは分からないけれど、余りに訪日観光客に依存しすぎていたビジネスモデルは、もっと多角化とか国内需要の取り込みなど今後は重視するべきだろうし、飲食にしてもここで一気に宅配重視にするのではなく、付加価値を付けてあるいは感じてもらいつつ来店して貰える仕組み作りも考える必要があるのでは。例えば毎回テイクアウトで飽きた人に、少しリッチな夕食提供みたいな機会は、逆に増える気がする。あるいは、日本の場合四季があり気候の変化が大きい土地も多いので難しいかもしれないけれど、オープンテラスみたいな食道や喫茶って出来ないだろうか。特に冬場は、外で厚着をして店内に入るとそれを脱いで、で終わるとまた着用してと結構面倒。そのまま屋外の吹きさらしでは厳しいけれど、多少の温度調節と雨風を防げるくらいの設備があって、そのまま着席して食事や飲み物を飲んで、そのまま退店できるような感じって、自分だとちょっと便利だと思うんですけどね。人間どうしても、安定や安住を望むのは仕方ないけれど、変わることで見つかる新しい世界の発見というのは、若くても年寄りでも変わらないと思うことにして、自分も一寸ずつでも変化を楽しむようにしたいですね。