2020年10月22日

テレビが壊れた (6) - テレビの再定義

購入した外付けHDDのSTBへの設置も無事完了し、 試しに録画してみましたが、今の所問題なし。ちょっと残念だったのは、録画用HDDのSTBの扱いについて。もともとの内蔵の1TB HDDに対して今回増設した4TB HDDが追加されて、全体として5TB HDDとして利用できるかと思ったんですが、そうでは無くて録画予約設定時に、内蔵HDDか外付けUSB HDDか、録画デバイスを指定しないといけない事。取りあえず、一番録画時間を消費しそうな、NFLの録画先をUSB HDDにして、それ以外の録画は内蔵HDDにすることで、多分容量にあった録画出来そう。

取りあえず一連の設定も終わったので、また最新のオモチャである今回購入した4Kテレビで少し遊んでみたんですが、ちょっとした事から「うーん、これはテレビの意味が変わるかな」と個人的に考えさせられる経験をしました。以前も触れたように、今回購入したSHARPの4Kテレビのリモコンには、下1/3位はネットアクセス用にデザインされています。昨晩は、たまたまみたい番組が無かったので、まぁ暇潰しにとYouTubeボタンを押してYouTubeを見ることに。これ、自分のGoogleアカウントを設定しているので、お気に入りチャンネルの登録とか、PCからのアクセスと同様にできるんですが、どうもテレビ用にカスタマイズされているのか、見え方がちょっと違います。

今回アクセスしたら、何故かカレッジフットボールのハイライトとかゲームダイジェストのタイトルがずらりと並べられているんですね。多分自分の視聴履歴からピックアップされたと思うんですが、実はこれまでYouTubeでカレッジ関係のコンテンツを殆ど観たことが無いのに不思議。さらに、それ以外のお勧めコンテンツには、幾つか「4K」というクレジットが付いていることも今回知りました。その中で、羽田空港に着陸するエールフランス機のコックピット映像があったので試しに見てみましたが、これが凄かった。着陸10分位前からタキシングしてゲートインするまでの様子ですが、まず着陸するのが夜なので、前方に広がる羽田空港近辺の映像が綺麗。コックピット内の映像も精細で、流石4Kという印象。これで一発で嵌まってしまいました。その後、しばらくの間漁るようにコンテンツを探して見る繰り返したんですが、もうね、テレビ入らないよ。実は契約しているケーブルTVには、4K番組視聴のオプション(+700円)もあって、放送各社が提供している番組にアクセスできるんですが、正直それは不要な気がする。YouTubeの4Kコンテンツには、環境ビデオみたいなものもあり、これなんかBGM/BGVとして、仕事をしているときに流していたらもうそれだけで満足出来るくらい。

さらに決定的だったのがリモコン。下部のネット用ボタンの上には、多分外付けHDD用と思われる「再生」とか「停止」のレコーダー用のボタンが設置されています。で、YouTubeの映像を見ていたときに、無意識に「ちょっと止めよう」と「一時停止」ボタンを押したら、それに対応して映像が一時停止したんですね。「えっ?」と思って、他のボタンも試したら、「停止」「再生」「早送り/早戻し」は、HDDレコーダーを操作するように、YouTubeのコンテンツ操作も出来ようになっています。これが便利。PCでYouTubeコンテンツを見ているときには、マウスで画面上のボタン操作をしています。勿論、キーボードのショートカットでも操作出来ますが、YouTubeを再生しつつ、別ウィンドーを開いて作業したりしていますから、その操作と競合して実は使いづらい。それが、4KテレビならHDDレコーダー感覚でリモコン操作できるとなると、圧倒的に試聴するならこちらを利用することになるでしょうね。

で、そんな「個人的には大発見」の恩恵を楽しみながら、幾つかのコンテンツを再生していたんですが、これってますますテレビの存在価値・意義を薄めることになるんじゃないかと。理由の一つは、個人差はあるけれど、YouTube側にテレビコンテンツに負けない、場合によっては凌駕するレベルのコンテンツが増えてきていて、テレビへの依存度がどんどん減っていること。もう一つの理由は、今回のリモコンによる操作性向上で、これまではどちらかというと「取っ付きにくい」印象のネットアクセスが、本当にボタン操作だけで出来るようになると、もう視聴者としてはテレビとネットの境界線すら意識しなくなるでしょうね。唯一の難点は、ネット配信にはYouTubeを筆頭に、いろいろなサービスが乱立している状況なので、それが場合によっては混乱や繁雑さから敬遠される理由にはなるかも。でも、個人的には「もうテレビは不要だなぁ」と印象をますます強くした夜でした。(続く...)

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