2021年6月30日

飛行機いろいろ

 


UAが、B737-MAX 200機、AirBus A321neoを70機、合計270機のナローボディ機を追加発注するという記事。 久しぶりに随分と景気の良い話しなのだけれど、UAの経営は大丈夫だろうか。いずれもナローボディ機なので、国内線用に投入するのだと思いますが、日本以上に航空路が国民の足になっている米国だけに、まぁ理解は出来るけれど。

一方で、国内のANA/JALは未だ厳しい状態で、個人的には7月から8月の東京オリ・パラを契機に、国内外への渡航状態もかなり改善する事を期待していましたが、現状ではちょっと見えない感じ。やはり、秋頃、それも10月とか11月とか、かなりワクチン接種が進まないと、中々状況は改善しないのかなぁ。


ところで、地元の大手企業のヤマハ発動機(ヤマ発)と飛行艇で有名な新明和工業が、協働で次世代小型機の開発共同研究をするという記事。一体どんな機体かなとちょっとワクワクしたんですが、プロペラ機かぁ(失礼!)とちょっと残念。ヤマ発がエンジンを、新明和が機体を担当するそうですが、どの部分が「次世代」になるんだろうか。少しずつですが、航空業界に明るい話題が増えてきた気がして、それがちょっと嬉しい。

フォグコンピューティング

佐々木俊尚氏のnoteから『「フォグ化するミニマリスト」という新しいライフスタイルを考える』という話。コンピューティング技術の流れで言えば、決して不思議な事では無く、「エッジ→クラウド→フォグ」と言う流れも、私的持論で言えば「輪廻しているだけ」と思っています。

「輪廻」というとちょっとオカルトっぽいけれど「回帰」と言う方が適切なのかな。ホストコンピューターが実用化され始めた初期の頃は、カードデックをコンピューター室に持ち込んで計算処理の結果を持ち帰る、あるいみ自分でコンビューターを使う「エッジ的」な形。それがTSS (Time Sharing System)が利用可能となると「クラウド」的に一つのリソースを共有するようになり、さらにそれでは自分の使いたいときに利用出来ない不便さを補うために、ミニコンピューターが登場して部門レベルとか研究室レベルで利用できるようになったのが「フォグ」的な感じでしょうか。パソコン時代になっても、個々にクライアント機を持つ形から、サーバーを利用する様になり、そのサーバーもさらに分散化して「クライアント/サーバー(C/S)」という方式で利用されるようになってきているのが、「エッジ→クラウド→フォグ」の次の流れだったと言えるのでは。それらは、当初は自社のネットワークやドメイン内での変化だったものが、モバイルPCが誕生すると接続するネットワークもIntranetからInternetになり「エッジ」の形態も少し変化すると、今で言うところの「クラウド」をどこからでも利用出来る状態になり、さらには複数のクライアントでのデータ共有とか、異なるデバイスでのデータ共有は「フォグ」化した一つの形態とも言えるのでは。

現在の情報端末は一人一台位にスマホが主流ですが、これはある意味エッジコンピューティングと言えると思います。スマホが「携帯」だった頃は、その端末の中で電話や写メや音楽再生が完結していたのですが、スマホ時代になるとi-modeではなく、普通に「インターネットにアクセス」して様々サービス提供を受けることが標準となる、これは「クラウド」化と言っても良いのでは。じゃぁ、スマホの「フォグ化」は何かというと、スマホを起点にして、家庭内の家電製品の管理だったり、ホームターミナルとの連携だったり、最近では自動車との連携も可能なっているわけで、そう言う様々な場所での利用が可能になってきていることが一つの「フォグ化」と言えるような気がしています。さらに自分の場合は、スマホ2台を持ち歩いているけれど、そのデータ共有もあるし、アプリなどの同期も必要。それぞれのデータバックアップも自宅のパソコンに入れているけれど、それは場合によってはクラウド上にも保存されて、必要ならクラウドからスマホへの復元も可能になっています。ちょっと以前なら「クラウド」で片付けられていた状況は、どんどん広く薄く展開されてきていて、やはり「クラウド」から「フォグ」へ移行していると言って良いんじゃ無いかと。

じゃぁ、フォグ化から次のエッジ化は何なのかと論じれば(=こじつければ)、「仮想化」で実現されテイクのでは無いかと思うんですよね。例えばiPhoneや最近のAndroidは、今の仕様状態をバックアップしておけば、機種変更などをして新しい端末を購入しても以前の状態が(ほぼ)再現できます。それがさらに進んで、手元の端末・デバイスは、単にネット上にある「仮想スマホ・仮想端末」の物理世界とのI/Fでしか無く、自分のデータや機能は全て自分の仮想マシン上に実現されている。その自分の仮想マシンが、クラウドのサービスを利用する場合もあるし、フォグ化されたサービスにアクセスして行くこともあるでしょう。究極的には、そう言う世界中のサービスが仮想世界で統合された仮想マシンの中の、人間の五感に感じられる部分のみのI/Fを携帯端末が賄うような感じ。昔のホストコンピューターの端末みたいな超軽量の端末が今後はトレンドになるかも。ただし、その前提には超高速で超低遅延のネットワークが必須になるわけです。でも、幾ら超高速であっても、現時点では光速を越えることは出来ない訳で、となると地球の反対側に存在しているサービスを利用するような場合には、どうしてもそれなりのタイムラグが発生してしまう。キャッシュしておく等今の技術でもそれなりに解決策はあるけれど、それをもっと洗練させて、例えば周りにあるスマホでデジタルデバイスの空きリソースを常に「Ready for Virtualization」みたいな状態にしておき、必要な場合にはマスターデバイス(例えば自分のスマホ)が、回りの仮想デバイスリソースを集約して自分の仮想リソースとしてダイナミックに利用できるようにすることで、身の回りでのデータ処理や短時間のデータ保管等を行う。最終的には、それら身近なデータは順次マスターのサーバーへ転送されてから、その個々の仮想でバスリソースは解放される。身近な場所にあるということで、「フォグ化」よりも更に身の回りに密接した「ミスト化コンピューティング」なんていうのが、ある意味究極の情報環境じゃ無いかと思うわけです。30数年前の入社面接で、当時の面接官(営業所の所長クラスと課長クラス)に自分のやりたい仕事を聞かれて、「コンピューターをネットワークで繋いで、どこからでも利用出来るようにする」と答えて、当時はまだホストコンピューターの世界だったから「それはどう言う意味か」と聞かれて逆に面食らったんですが(笑)、今の時代ネットワークに接続している事は常識で、逆にそれを感じさせずにどれだけ身の回りに「潜んで待機するか」みたいな一歩先の世界が生まれつつある事に、ちょっと感慨深いものを感じています。

ミニマリストを支える基盤

 本日は、再び同じ佐々木俊尚氏のnote『「フォグ化するミニマリスト」という新しいライフスタイルを考える』からの話題なんですが、こちらは別記事のコンピューティング技術の話ではなく「ミニマリスト」に関しての感じている話。自宅に戻ってきて以来、ずっと塩漬け状態だった荷物を今回断捨離する決意をして、その最初のステップを始めたところなんですが、それって「ミニマリスト」の始まりかと言えば、ちょっと違うかなぁという感じもしています。

この記事では、本題の前段階として、で切だけ品物を保持しない「ミニマリスト」と、このコロナ禍で外出できないために、必要なものを大量に保存しておく「プレッパー」を紹介。そこで、最近のデジタル社会を投影して、実はプレッパーと呼ばれる人達も、ミニマリスト的要素が増えていて「新しいミニマリスト」と呼ぶべき形になってきていると、その例を情報社会へと向けていきます。実は「プレッパー」の代表例として地方で農業を営む人を上げているんですが、所謂「ミニマリスト」を自称する人達の多くも地方へと移動して、農業などをしつつ都会の「無駄」を排除した生活を構築しているように感じます。

最近よく見るYouTubeのコンテンツの中には、地方移住とか古民家再生みたいな内容のものも多いのですが、多くの場合地方に拠点を移してきて新たに生活を始めると、それまで都会で使用していた便利商品は無くすことは出来ても、地方生活で必要なもの、例えばエアコンの代わりに薪ストーブとか、自家用車のセダンやミニバンは不要になっても、田舎用の4WD車とか軽トラは必須とか。さらには、古民家再生ともなると、インパクトドライバーに電動丸鋸等道具類が新たに必要になります。家庭菜園ならぬ家庭農業をやろうとすれば、農機具は勿論場合によってはトラクターとかも必要になり、決してミニマリストとは言えない状態になる場合も。一報で、向こう三軒利用怒鳴りから野菜を貰ったり、自分の里山とかあれば山菜が採れたりとか自然の恵みみたいなものの恩恵を受けられるので、その分都会では必要だった出費は抑えられるかも。そう言う「やり取り」というものを見ていると、結局は「AとBを交換している」という風にも見えるんですよね。例えば、10着あった手持の服を3着に減らした場合、そのままなら確かに「7着分を処分してミニマリスト化した」と言えるけれど、最近だと「7着分はレンタルで補う」となると、等価交換しているだけで「見かけ上のミニマリスト」と言えるような。とあるミニマリスト氏のコラムで、自分何も持たない、その分回りのコンピ二を自宅の冷蔵庫感覚で使う、みたいな事場があったけれど、最近ではコンビニが無くても宅配サービスを利用して、極端な話どんな山奥でも辺鄙な場所でもサービスを受けられる時代になってきました。言い方は悪いけれど、自分の負担を社会システムの中に紛れ込ませているようにも感じます。

それが良いとか悪いとか言いたいわけでは無くて、結局はプレッパーとかミニマリストという以前の時代の区分から、どれだけ自分の生活を現状の中で「最適化(Optimize)」して行くか、と言う定義に変わりつつあるんじゃ無いかと感じるわけです。都会に住んでいるのなら、24時間のコンビニサービスに、多品種格安で買い物できる安売り店を利用すれば、自宅内には水道と電子レンジがあれば食事には困らない。一方で地方だと、都会では不要だった車(軽四輪トラック)は必須だけれど、ホームセンターへ行けば必要な物は何でも揃っている。土地があれば、多少の飾履用品の生産も出来る。一方で、医療サービスとか公共サービスに関しては都会よりは充実していない場合が有り、万一の場合には不安も残る。その両極端のどちらかで無くても、その中間の何処かに自分にとって最適な居場所を見つければ良いわけで、そう言う意味では佐々木氏の言うところの「フォグ化」という、何となく回りに漂っている感が、都会とか田舎という地域による属性から、段々と自分を中心として構築される属性へと変化しているのが現在では無いかと思います。自分も自宅のある浜松に戻ってきて10年以上経ちましたが、子どもの頃の自宅回りは本当に田圃と畑しかない環境で、子供心にも「大人になってもこんな所で生活するのか」と疑問を感じたもの。高校卒業魚、大学社会人と30年以上外に出て、また自宅に戻ってきたところ、「田舎」ではあるけれど、回りの田圃や畑は住宅地になり、県内最大規模のモールが出来、ある意味自然と社会サービスがそれなりにバランスされた土地に変わってきました。都会のサービスになれてしまった自分には、まだまだ物足りなさは感じるものの、でもそれなりに居心地良く感じる程度にはなっています。だからこそ、手持の物欲を断捨離する決意も、やっと実行に移すことが出来たのかもしれない。佐々木氏の言うところの「フォグ化するミニマリスト」ですが、個人的には「生活最適化主義」とでも言った方がしっくりくるかなぁと思います。余り肩肘張らずに、その時その都度ベストと思えることを実行していくことが、自分には一番あっている気がする。

2021年6月29日

断捨離開始 (1)

14年前に浜松に戻ってきてから、懸案であった「部屋の整理」をやっとの事でスタートする事に(笑)。これを機会に、大々的に「断捨離」して古い物は廃棄・整理し、シンプルな生活に移行することを目指します。浜松に戻る前には、横浜市内の2DKのマンションに10年一寸住んでいたんですが、作りつけの棚とかハンガースペースがあったので、「家具」はベッドとテレビ等家電製品だけ。だから、2DKのマンション時代はスカスカの状態で生活していて、さらに横浜から浜松に引っ越しをするときにもかなりの不要品を処分してきたのでそんなに荷物は無かったはずななんですが、自宅では10畳位の部屋一つになったので、引っ越した当初ですら「ちょっと手狭かな」と感じたくらいでした。

それが引っ越して1年過ぎ、2年過ぎするうちに、だんだんと荷物が増えていき、さらにそれが10年も過ぎると昔のパソコンとか少しずつ増えていく衣類とか、兎に角引っ越した当初のスペースが段々と侵食されていくばかり。流石に堪らず、このコロナ禍ということもあり不要品をまとめて処分をしてスッキリする踏ん切りがつきました。と言うか、引っ越したときに持ってきた荷物で仮置きしたままの物とか、一度も開けていない段ボール箱とか、そんな物が多数占めている状態ですから、まずはそれをちゃんとしないといけない。特に、持ってきた物の一度も使用していないスピーカー類や、それに接続する予定だったオーディオ機器類。さらには、そこで使うはずだったソフトコンテンツ(音楽CDが400枚位に、LD(Laser Disk)が200枚位かなぁ)の整理もしないといけないし。梅雨の時期で無ければ、一度部屋の荷物を全部外に出して室内を空けて、新しいレイアウトの準備をしながら必要なものだけ戻せば一番効率的だと思うのですが、梅雨真っ最中の今はそんなことは出来ない。不要品の処分をお願いする、便利屋さんとも話しをして、何回かに分けて都度処分をしていくことにしました。


その第一弾として、引っ越してから接続して使用しようと思って一度も使うことが無いままに塩漬けにしていてオーディオ類を処分することに。以前のマンションでは、6畳位の洋間を専用のオーディオルームにして、5.1chサラウンドに80インチプロジェクターを使用していたので、その時のオーディオ製品が中心。スピーカー(大×2、中×2、小×2、センタースピーカー、サブウーファー)、LD機(2台)、アンプ、HDDレコーダー(2台)、VHSビデオデッキ等。さらに、これらの機材の搬出に合わせて、いつか処分しようと思っていてずっと手つかずだった古いPC(デスクトップタワー機×2台)とLCDモニター(4台)も、直ぐにPCリサイクルに遅れるように部屋から運び出しておきました。これで1/3位が処分できたのかな。部屋の中もぐっと広くなった印象ですが、まだまだ今回の倍位の分量のCD/LDや紙物類に、あと調べてみたらケーブル類(Ethernet、モニターケーブル、OAタップ)が、何故か衣装ケース2箱分位あるし、それと同じ位昔からのガラクタ類もあるし。

処分と並行して、どの様にレイアウトをしていくかも考えないといけない。横浜時代から、Home ERECTAを組んでいたんですが、今回それを処分しようか悩んでいました。一番利用していたオーディオ類が無くなるので、そんなに堅牢な棚は必要ないし、奥行きも45cmもあるので場所も取ります。ただ、パソコンのデスクトップ類とか、NAS類とかしっかりした場所に設置したいデバイス類もまだ残っているのと、カメラの本体やレンズ等も同様。そこで、今は2箇所にしているHome ERECTAを横並びに一つにまとめて、部屋の長辺の壁をほぼ一面「棚」にすることに。90cm幅の棚が四つ横並びになる予定なんですが、荷物置き場だけでなく、一番端の一つはハンガーラック兼衣装ケース置き場にすることで、今は別の場所に保管して居るコート類やジャケット類もまとめて管理出来るようになる予定。段々とアウトラインが決まってきました。(続く...)

愚にもつかない合同ヒアリング

通称「赤木ファイル」が公開されたと言う事で、またぞろ一部野党や一部メディアが非の無いところに煙を立てようとしているけれど、これは昨年に当時の音声データが一部公開されたときに終わった話。あの時の内容と大きく異なる内容は今回のファイルにも示されていないのだから、結局は呵責無い野党やメディアの追及というか恫喝に精神的に参ってしまい、自殺という最後の手段でしか自分を救えなかった悲劇だと思う。

それなのにこの人達はまだ続きをやるつもりらしい。今回公開されたデータを一部ですが見る限りでは、結局は財務省の佐川氏が自分の発言を取り繕うために国会での記録改竄を要求したことで、板挟みになった悲劇。そう言う意味では、佐川氏の責任問題に関しては再調査されるべきだと思うけれど、当初野党やメディアが追及していた「安倍総理の責任」に関しては、末端無関係というか捏造に近い話であることが再確認されたわけで、それらで無駄に時間とリソースを浪費し、さらに間接的に赤木氏を自殺に追い込む責任を持つ野党・メディアの責任こそ今追及するべきだと思う。

大体森友学園の8億円値引きを言いながらも、直ぐ隣りの野田公園の値引きに関しては誰も何も指摘しない。森友学園の土地にはゴミがあったので、その分値引きすると言う理由があるのに、隣りの野田公園にはそのゴミ問題は無いのに同様以上の値引きがされている。そっちの方がもっと矛盾しているし問題だと思うのに、辻元氏が関わる案件だからか、こちらの方は全くと言って良いほど俎上に上がらない。

しかし、ある意味驚いたのは、国会閉会中なのにわざわざ財務省職員を呼び出して、愚にもつかない「何ちゃらヒアリング」を開催しているんですね、あの人達は。そう言う行為が圧力になったと既に指摘されているのに、まだ続ける鈍さというのか、ああいう人達でも国民の代表者という事は、人間の悪いところを集約した人の代表という意味なのだろうか。記事の最後には、選挙との兼ね合いもあり若手議員からは不満も出ていると書かれているけれど、枝野代表が「選挙区に張り付いていろ」と言っているのだから、そちらを優先すれば良いのでは。個人的には、立憲民主党という集団の問題だとは思うけれど、その中にもちゃんと議員として是々非々で考えて行動できる議員がいれば、それは与党に対しての監視勢力、もしかしたら何年後かの次の与党として期待したいところは無きにしも非ずだし。

電源プラグ


ワクチン冷蔵庫の電源コンセントが抜ける事故が多発し、多数のワクチンが廃棄されていることに関しての記事。冷凍庫は、多分ハイボル(High-Voltage)仕様なんでしょうね、電源プラグは3極のものが使われています。 2極のものも同じですが、コンセント内部の端子が相当緩んでいないと、外からコードを掴んで引っ張っても中々抜けない物なんですが。さらに、後ろに映っているコンセントの形状だと、挿入してから時計回りに回すと「カチッ」と固定されるタイプ。一旦固定されると、多分壊すくらいのことをしないと外れないくらいの強度はあるので、ちゃんと挿入して固定されていれば、普通はコードを引っかけたくらいでは抜けない物。

じゃぁ、人為的に誰かが抜いたのかというと、そう言う証拠も無いところもあるみたいで、ちょっとしたミステリーに。たまたま不注意で抜けた場合を除いて、意図的にそう言う事をすれば「偽計業務妨害」といった犯罪になることは事実じゃ無いだろうか。で、そう言う行為自体も卑劣だと思うのですが、twitterで「#プラグを抜こう」という扇動するようなハッシュタグも氾濫しているというのは、もう言語道断。こう言うことが許されるなら、逆に「〇〇するヤツを許すな」みたいな、リンチ的な扇動も許されてしまうことになるわけで、それは近代的な民主的な社会では許されないこと。

今回の例だけで無く、ネットでのこの手のハッシュタグの流れを見ていると、良い事のタグで流行る(バズる)事は余り無いのに、こういう扇動的な物だと一気にピークを見るのは何故だろうか。こう言う物を流行らすためには、ごく少数のアカウントが連続的に多数の書込をすることで実現しているという分析も以前有りましたが、結局はそう言う人為的な物に踊らされている、ある意味情報戦みたいな物が今のネットでは普通の人も含めて簡単にできてしまうのは、ちょっとした恐怖かも。

これがこれまでの社会だと、まぁ遠巻きに眺めている、野次馬が適当な罵声を浴びせる、位で済んでいたであろうものが、今では情報として瞬く間に日本中世界中に拡散することで、一気に波及しそれがさらに次のトレンドを誘発するという悪循環が生まれるのが今の時代。勿論、ワクチンが100%安全というわけで無いし、中にはアレルギー等の理由で接種出来ない人も居ることも事実。そう言う人達が仮に反対するにしても、「私は〇〇の理由で接種しません・出来ません」と言えば済む話なのに、そこにそう言う事とは無関係に自分の思い込みを押しつけてくる人が困りものなんですよね。今後も同様の事案が続くとなると、言ってみれば「サボタージュ」の可能性も出てくるわけで、今のうちにしっかりとした捜査なり検証が必要だと思いますね。

2021年6月28日

スマートEXとEX予約

 東海道・山陽新幹線のオンライン予約サービスである「スマートEX」「エクスプレス予約」に関しての記事。私が勤務先の横浜から地元の浜松に戻ってリモートワークを始めたのが、このサービスが始まる一寸前位。だから最初の頃は、新幹線の予約はインターネット経由で出来たんですが、毎朝浜松駅で予約したクレジットカードを使用して券売機で乗車券を受け取り、それで新幹線利用をしていました。

そこから1年くらい後だったなかなぁJR東海がEX-ICカードを使用した、タッチ方式の乗車サービスが開始され、スマホや携帯から予約や変更も出来るようになり、以後はずっとこのサービスを使用しています。最初の頃は「エクスプレス予約(EX予約)」でしたが、モバイルSuicaとの連携も出来るようになり、かなり便利に。当時は、JR東海指定のクレジットカードでの利用(その代わりポイントを集めてグリーン車利用の特典があった)でしたが、一般のクレジットカードを指定して利用出来る「スマートEX」も登場。当時は、仕事用にはEX-ICを利用(ポイントを溜める)して、プライベート用にはスマートEXを利用(カード履歴を貯める)と使い分けていました。その理由の一つは、最初の頃はスマートEXはモバイルSuicaに対応して折らず、専用のEX-ICカードでのタッチ利用しか出来なかったので、出来るだけそちらは避けたいと言う事も有りましたね。その後、最近になってスマートEXもEX予約同様モバイルSuicaにも対応して、スマホのタッチ操作だけで新幹線利用や在来線・私鉄との乗り替えも出来るようになったので、EX予約は解約してスマートEXに今は一本化しています。グリーン車が利用出来るポイント制は勿体なかったけれど、今はこだま号なら+400円位でグリーン車が三日前までの予約で利用出来ますし。

十数年もずっと利用しているので、新幹線利用はこの方法以外は考えられないくらい。さらに、モバイルSuica歴もそれ以上にあるので、少し前までの沖縄のゆいレールを除けば、もう10年以上も駅の券売機を利用した事がありません。そのゆいレールもSuicaが利用出来るようになったので、殆ど券売機にはお世話にならなくなりました。今にして思うと普通に使っていますが、当時は携帯やスマホから予約が出来て、直前まで変更も無料で可能で、さらには携帯やスマホのタッチで利用出来るなんて、何て便利なんだと思ったもの。それが今では、普通に感じていて、時々改札でエラーになると「なんで?」と感じる方が不思議なくらいですね。

以前は、事故とか天候不良で運航ダイヤが遅延した場合でも、元々のスケジュールでしか予約が出来なかったんですが、最近では確か遅延した場合は、その遅延したスケジュールで間に合うなら予約とか出来るようになったはず。より、実感に近い形で利用できる方向に改善されているのは嬉しい。あと、可能であれば、今改札で受け取る乗車確認表を、EX-ICのアプリ内に記録して、それを必要ならば定時することで代替できるようにしてほしい。あの証明書を取り忘れても、車内改札の時には予約したメールの控えとか有れば問題ないはずなんですが、やはりいちいち取っておくのは面倒ですし。ANAの予約アプリみたいに、画面上で全て処理できるのが残る希望かな。まだまだ利用するサービスだけに、更なる改善を期待したいですね。

太陽光発電

毎日新聞に掲載された、太陽光発電に関しての記事。大規模太陽光発電の開発により、景観や自然破壊などの問題が、日本各地で発生しているという事を言っているんですが、そんな事以前から指摘されていること。 それにしても、47都道府県で8割がトラブル絡みというのはちょっと酷い気がする。まぁ、当初は家庭での個別発電が太陽光発電の主流でしたが、補助金目当てにどんどん大規模開発が始まり、最初は閉園したゴルフ場とか遊休地を活用していたのが、今では大規模に山奥の斜面開発とか住宅街の直ぐ横でも急斜面に太陽光パネルが張り付いている場所をよく見ますからね。

記事を読んで笑ってしまったのは「原子力発電に代わる主力電源として期待されながら、」という所。そんなことを思っているのは、太陽光発電で一山当てたい人間か、よほど原子力発電に否定的な立場の人だけでしょう。大体原子力発電は、細かな出力調整などは出来ない半面、安定的に大規模な送電が出来るから「主力電源」として活用されている。昼間の一時期しか発電できない、しかも悪天候の時には発電できないような「出たとこ勝負の発電設備」を主力電源」として使用することは無理。以前から書いているように、よほど大容量で低コストの充電設備があって、昼間発電された電力を十分に充電して、夜間とか悪天候時に放電することで補うことが出来るならまだしも、そんなことは到底無理な現状では単なる夢物語。毎日新聞は、どちらかと言えば「反原発、太陽光発電推進」の傾向があると思うけれど、その毎日新聞でさえ「全国で公害化する太陽光発電」と書くほどだから、よほど酷い状況なんでしょうね。

脱炭素も必要だろうし、1000年に一度の大災害だろうとそのリスクは可能な限り提言することも重要。また、幾ら問題の多い再生可能エネルギー特に太陽光発電と言えども、使い方では有効な場合も多いわけで、結局はTPOに合わせてより好ましい手段、より好ましい組合せを活用して行くことが一番大切なんじゃ無いだろうか。どんなことにも「100%」とか「ゼロ」という事が無いように、発電にしても「これだけ」というものは無いはず。太陽光発電が大規模になればなるほど、その発電の多少による電力調整作業が必要になり、その分火力発電所が右往左往しないといけない。結局、脱炭素とか自然に優しいといって太陽光発電を導入しても、火力発電にこれまで以上に頼ることになり、結果的に炭素排出量も増えるし、自然にも厳しい状況になっているのは大きな矛盾だと思う。

脱炭素と言う事でやり玉上がっている石炭火力発電も、日本の技術は世界トップであり、決して単に炭素を垂れ流しているわけでは無い。国内の設備を入れ替えるだけで無く、途上国へ支援することで、低価格で高効率の発電設備が現地で利用出来ることで、世界的な脱炭素にも貢献できるし、途上国支援にも繋がるはず。そう言う大局的なプランを考えるのでは無く、単に「炭素=石炭=悪者」というテンプレートで考えるのは短絡的すぎると思う。個人的には、まずは現在有る原子力発電を再稼働して、まずは安価で安定的な電力を担保し、それによって経済活動をまずは活性化させるべきだと思う。その余裕を使って、必要な所には自然エネルギーを導入しても良いだろうし、出来れば最近注目されている小型原子力発電(SMR)にもっと投資をしていち早い実用化を目指すべきだと思う。大体日本では福島第一原発の事故が未だによく引き合いに出されて「原子力発電は危険」と言うけれど、その何十倍もの被害を出したチェルノブイリ事故のソ連は、今や原子力発電所輸出を進めている位。それが良いとは言わないけれど、日本のように余りに感情的に支配されて判断するのでは無く、客観的に判断することをもっと進めるべきだと思う。そう言う判断を阻害していた理由の一つが、この記事の「原子力発電に代わる主力電源として期待されながら、」という意識に集約されていると思う。

2021年6月27日

今はブリングアップの時

来日したウガンダ選手団が、入国時に一人の陽性者が見つかり、その後宿泊地に移動したグループからも陽性者がその後見つかった件。空港では濃厚接触者の判定をせずに現地に緯度したため、運転車や添乗員も結果的に濃厚接触者認定されるなで、水際対策の不備がここ数日言われています。

勿論、東京オリ・パラ関係の水際対策として課題や問題点があったことは事実で、それらは早急に改善されるべきだと思うのだけれど、ウガンダ選手団よりも先に入国したオーストラリアのソフトボールチームではそう言う話は聞かないので、全く今の防疫態勢が無駄なわけじゃ無い。ただし、一連の報道を聞くとウガンダ選手団の一例を持って問題を大きくしているだけのような気がします。また、そこで発見されたコロナウイルスがデルタ株だったこともあり、デルタ株や更に変異したデルタ株プラスを大きく取り上げて、今のワクチンの有効性を疑問に感じるような伝え方をしている報道も多いのですが、全く効果が無いわけじゃ無い。今のワクチンでも十分に高い効果が期待出来ることは既に世界で検証されているわけで、そういう部分をちゃんと伝えないと単に不安を煽るだけの報道になってしまう。

河野ワクチン担当大臣が接種を始めたときにも書いたんですが、今はまだ東京オリ・パラ開始前の準備段階の検証時期=ブリングアップ(Bring-up)の時期だと思うんですよね。だから、今一番重要なことは陽性者を入れないことよりも、その手続きやシステムに抜け穴や問題点が無いか、その洗い出しと対策の準備を進めることが最大の目的だと思います。だから、関西空港で陽性者が見つかっても、その他選手団が移動してしまったのは、空港検疫では濃厚接触者認定する役割が無かったからだから、そこはやはり空港で足止めして確認するべきだったとか、バブル方式で移動してもドライバーや添乗員が濃厚接触者認定されるなら、そうならないように車内でも隔離出来るようにするとか、車内換気をさらに強力にするとか、今後の入国者に対しての知見も多く見つかったはず。ウガンダ選手団としては、折角早めに入国してコンディション調整を進めようと考えていたところで、とんだ誤算だったのかもしれませんが、彼らを責めるのでは無くこの経験を今後共有して次に生かすために、ちゃんと対応もして欲しい。悪いのはコロナウイルスであり、彼らでは無い訳ですからね。

報道にしても、確かに問題点を指摘することは仕事だと思うけれど、責任問題を追及するよりも、何が問題だったのか、何が足りなかったのか、どうしたら防ぐことが出来たのか、そう言う「前向き」な報道をして欲しい。東京オリ・パラ開催には、賛否色々あるとは思うけれど、少なくとも東京都が開催地に立候補し、日本として国が支援して開催する事を世界に確約(=Commit)した事柄なんですからね。勿論場合によっては直前でも中止する判断は必要だろうけど、中止や延期の決定がされていない以上は、予定通り開催する前提で最大限の度量をしなくてはいけない。それが「責任」というものだと思います。無責任に中止を言うのことは誰でも出来るけれど、予定通り進む事象は殆ど無いわけで、その突発事項やこんなんをどう解決していくかが、今一番必要なことでは。勿論、新型コロナウイルスというのは、トップクラスの想定外事項だし、どの様に沈静化できるか確固たる対策も道半ばであることは確かだけれど。でも、少なくともワクチン接種をどんどん進めていくことで、来月の東京オリンピック開催までには、3000~4000万人位の人が2回目接種完了出来そうな状態。そうなると、総人口の30~40%位が抗体を持つことになるので、イスラエルとか英国の事例を見るとそれ位からかなりの効果が期待出来る状態になるはず。そう言う複数の要因やプロセスにスキームが、一月後に合算されて最大の効果を得ることが出来るように、今は問題点を批判するよりも叩き出して修正するという気持ちが重要じゃ無いかと感じます。少なくとも、悲観的になるよりは前向きに気持ちを切り替えることの方が重要だと思う。

顔出し会議

リモートワークが「日常」になった昨今、週に何度かテレビ会議が設定されていて、自宅からMicrosoft TeamsとかZoomで参加するのですが、何度か書いているようにうちの会社は向かいから電話会議(文字通りスピーカーフォンでの会議)をやっていたからか、殆どの会議ではビデオはOFFにしたまま開催されます。ただ、一年以上今のコロナ禍でリモートワークが続いている中、色々弊害も生まれてきていて、その中の一つに同僚との会話の機会が激減しているのでコミュケーションが維持出来ない、と言う物がありました。

所謂「雑談」から生まれるアイデアとか連帯感みたいな物が、リモートワークでは失われるということで、その対策の一つとして月に一回は顔出しの電話会議(ビデオ会議)をやりましょうという事で、幾つかの会議体では月の最初の会議とか、中頃とか、その時にはビデオをONにして参加するようなことを、ここ数ヶ月行っています。 で、その効果はあるかと言われると、正直なところ最初の頃は「久しぶりに顔見た」「懐かしい」「〇〇が変わったね」みたいな会話が生まれたんですが、やはり毎週そうしているわけでは無いし、会議は会議として顔出しよりも肝心な情報交換が目的ですから、正直その時には画面に相手の顔が映っているものの、資料(PPT)を表示させればその顔達は隅で小さくなるし、あんまり顔出ししている意味が無いような気がしています。

私なんかも、電話会議をするのは会社支給にオフィスマシンであるThinkPad X13 (これは、デスクトップ機にはカメラを接続していないという理由もありますが)で、仕事に関しては4Kモニターが接続して居て、かつX13のデータドライブを共有しているデスクトップ機側で行っているので、実は電話会議をしているときには横向きの顔しか遷らない状態で仕事をしています。流石に自分の発言の時には、カメラを向くようにしていますが、それ以外の場合は横向きの顔がずっと映っている状態。よくよく見ると、自宅で複数台のパソコンを使用している同僚も多いみたいで、結構横向きの顔が画面上に並んでいたりします。結局、共有画面に資料(PPTとかExcelとか)とかを表示してミーティングする場合が多いと、顔出しして会議する意味はあまりないんじゃ無いかという気がしています。

以前も書いたんですが、参加者の顔を表示させるくらいなら、複数の資料画面を並べて表示出来るようにしてくれた方が、よほど背賛成が上がる気がします。例えば、説明するときにPPTを幾つか開いて交互に参照させながら説明したいのに、いちいちアップし直したり、あるいはPPTではなくデスクトップを共有にして表示させないといけない。あと、発言者になると実際に他の参加者に表示されている画面を見ることが出来ないのも不便。時々自分は表示しているつもりの画面が相手に映っていなかったり、切替が上手く行っていなかったりと言う事があるんですが、発言者からはそう言う状況は指摘されるまで分からないし、指摘されてもその画面を見ることが出来ないから困ってしまいます。苦肉の策として、別マシンからその会議にアクセスしてゲストとして画面表示してモニターしたりしているんですが、それもあくまで対処療法であり、もっとTeamsなりZoomなりで機能改善して欲しいところ。そっちの方が、顔出しよりも会議の効率化に貢献すると思うんですよね。そっちの不満の方が顔を出す・出さないよりも深刻だと、私は思うのだけれど。是非TeamsなりZoomなりWebExでも良いけれど、「顔出すよりは、資料を出せ」と言いたい(笑)。

2021年6月26日

Windows 11は帰ってきたVista

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、先日発表されたWindows 11に突いて。そのタイトルが刺激的というか挑発できようねぇ、「変わり続けるWindows ~ 11は帰ってきたVista」ですから。

あくまで「個人的感想・印象」ですが、「Vista」という言葉は「Me」と並ぶ、パソコン関係者にとっては「禁句」の一つ(笑)。まぁ、あえて弁護するならクライアント系のWindows 3.0/95/98の系譜と、ビジネス系のWindows NT系の統合を目指したのが「Vista」と言って良いので、その技術的ハードル特にリソース管理とパフォーマンスに関しては、スケジュール的な事も有り足りなかったのが問題でしたね。

そのVistaは、Windows 8/8.1と進んで、今のWindows 10に繋がるんですが、やっぱり「Windows 11は帰ってきたVista」と言われてしまうと、ちょっと躊躇しますよね。今回の11の肝は、UIの更新がメインみたいですが、発と見渡しなどは「あっ、Mac OSに寄った」と感じたくらい、Macッぽい印象。ちょっと困るのは、タスクバーが画面下に固定になるみたいなんですが、私は左端に縦にして使うようにしているので、それは何とかならないかなぁ。多分、どこかのレジストリを弄れば出来そうになっている気もするんだけれど。いずれにしても、確かに見た目の変化は大きいのだろうけど、わざわざ「Windows 10」を「Windows 11」とメジャーバージョンを上げるほどの無いようでもない気がします。

記事にも書かれているけれど、MicrosoftはWindows 10をリリースするときに「最後のWindows」と呼び、今後はそれまでのようにメジャーアップデートの度に名称を変えることはしないと言っていたんですよね。それが、今回覆された訳なんだけれど、逆に名称を変更するほどの大きな変更は伺えない。その矛盾に関しては、ちょっといい加減というか、製品戦略の薄さというか、まぁこの会社らしいというか何というか(以下自粛)。コンシューマー系のユーザーは11に乗り換えていくんだろうけど、企業系ユーザーは逆に「11」という名前を気にして、今の10に今後もステイするんでしょうね。それが変な混乱と、似て非なるOSの混在が深まらなければ良いのだけれど。仕事的には、面倒でなりそうで嫌なんだけれど。Vistaの時は、そのつかえ無さから仕事的には楽だった(引き合いが殆ど無かった)けれど、さて今回の11はどうなんだろうか。

ワクチンデマ

河野太郎ワクチン担当大臣による「ワクチンデマについて」という、ド直球なコラム。 

TwitterとFacebookにあるワクチン関連のそういった誤った情報の65%はわずか12の個人と団体が引き起こしている

と書いていて、まぁネットあるあるみたいな物だと思うけれど、結局は広く流布されるデマの出所なんて、ほんの少しの発信源なんですよね。それだけ、裏に何かあるんじゃ無いかと思うのだけれど、それに関しても、

 ワクチンデマを流す目的は、一、ワクチンを批判して、自分の出版物やオリジナル商品に注目を引き寄せて、お金を稼ぐ、

と、またまたド直球に一番目に上げてしまうのが、何というか「高感度100%」という感じです。実際Amazonのランキングなんか見ると、何処かで見たような医療関係者とかコメンテーターが著者とか監修している書籍の売上げがトップに並んでいたりしますからね。 

上記も含めてワクチンデマを流す4つの目的を、上げているけれど、「ワクチン」の所を「〇〇」と別の言葉に置き換えても、そのまま当てはまりますよね。

  1. ワクチンを批判して、自分の出版物やオリジナル商品に注目を引き寄せて、お金を稼ぐ、
  2. 科学よりも自分の信奉するイデオロギーに基づいて主張する、
  3. 過去に誤ったことを発言したために抜け出せなくなっている、
  4. 自分に注目を集めたい、
個人的に一番困るのは2番目のイデオロギーに凝り固まってしまった人かなぁ。もう自分への賛同以外の意見は受け付けず、その賛同にしても一切の違いは許さないみたいな狂信的な部分すら感じる事があるし。で「悪名は無名に勝る」じゃ無いけれど、そうやって知名度というか認知度があがると、4番目の意識も大きくなって、ますます過激化していく気がしますね。

今回、自分の責任分野の話とは言え、大臣がここまで言及することは異例というか初めての事じゃ無いだろうか。それだけ、ワクチンデマが酷いという事も有るのだろうし、影響というか深刻度も大きいのでしょうね。騒いでいる人達には、その重大さを認識して欲しいのだけれど、逆に彼らに対しての圧力と感じて、ますます発散しちゃうんだろうなぁ。困ったものです。

2021年6月25日

Windwos 11登場


兼ねてから噂になっていた、Windows 10の次のバージョン「Windows 11 」が正式発表に。ハードウェアのスペックにも寄りますが、現行のWindows 10からの無償アップグレードも提供されるようで、その点は少し安心かも。Microsoftから互換性チェッカープログラムが早速提供されているので、自宅のデスクトップ機で確認してました。


MicrosoftのWindows 11のページに移動し、互換性チェックプログラムをダウンロードして実行すると、瞬時に結果が表示されました。何か、日本語への翻訳が熟れていない感じですが、まぁこんな物かな。Windows 10とWindows 11の違いは、今の所UIの変化やin-boxアプリ特にIE11の削除とかが中心で、新機能やどんな改善があるのか今ひとつ分からないのですが、まぁアップグレードが始まっても暫くは様子見かな。年末くらいから始まるみたいですが、Windows 11にするとしても来年かなぁ。仕事で使用している会社支給のノートブックパソコンは、当分Windows 10のままだろうから、それとも合わせないといけないし。まぁ、トラブルが無いことだけ祈りたい。

2021年6月24日

嬉しい悲鳴

これは「嬉しい悲鳴」とでも言うべき何だろうけど、職域接種や自治体の大規模接種の申請が多すぎて、使用予定のモデルナ製ワクチンの供給が追いつかない可能性が出てきたため、申請受付を休止するというニュース。 職場や大学などの職域接種が3300万回分、大規模接種では1200万回分が申請済みで、購入予定の5000万回分をほぼ満たすような状態なんですね。しかし職域接種で3300万回というのは凄いなぁ。

自分の会社が加入している健保組合も、加入企業を対象に職域接種を予定しているんですが、接種希望者数のアンケートが29日迄になっていたんですよね。自分は地元で接種する予定なのですが、職域接種の申請に間に合っているのだろうか。折角の機会だし、こう言う状況下でも海外出張している・する予定の社員もいるので、予定通り職域接種は進めて欲しいですね。

当初目標であった「一日100万人接種」も既に達成して、先週くらいまでの集計では、少なくとも1回接種した人の人数も3000万人を超えた言われて、今月中には4000万人に届くかもしれない勢い。職域接種と集団接種で2000万人以上の接種が完了するから、集団免疫の効果が期待出来る対象人口の6割接種という目標も8月位には達成されそうな感じですね。事前の感染拡大予想では、7月下旬くらいから再び陽性者数が増加してくる予測ですが、今現在下げ止まり状態から微妙に増加傾向が見られるところもあり、予想よりも早めに上昇する可能性もありそう。となると、ワクチン接種を加速させて抗体を持った人をどれだけ増やすかとの競争になるわけで、この7月8月はかなり乱高下しそうな気がします。

日本のワクチン接種が遅いと、野党や一部メディアは批判するけれど、スタートこそ非ワクチン開発国であったりなどのハンデがあり数ヶ月遅れではあったけれど、まだ海のものとも山のものともつかぬ状態だった1年前にワクチン入手の手はずを整えて、それだけで無く物流に関しても得意の超低温搬送技術を生かして準備し、焦らずに徐々に知見を積み重ねつつ習熟していき、目標を達成するとさらに他回ゴール設定をして、ワクチン接種のスケジュールは「On Schedule」と言うよりは「Advaning」していると言って良いのでは。こんなに大変なしかもシステマチックな事は、昨日今日初めて直ぐにできる物じゃ無い訳で、日本にしては珍しく一年以上前からの戦略が功を奏している気がします。与党に串の野党やメディアにしても、そういう部分はちゃんと認めた上で、接種の遅れて居る地域や職域への支援とか、ワクチン接種をしても「三密状態」が続けば感染する可能性はあるわけだから、そういう部分の啓蒙をもっとするべきだと思う。少なくとも野党に対して、そう言う「仕事の出来る事」を見せないと、どんどん評価が下がるだけというか、もうこれ以上は下がりようがない状態になっている気がする。

2021年6月23日

早すぎる決定

東京オリ・パラでの酒類販売で、ここ数日ちょっとした騒ぎに。別に正式に「販売する」と発表したわけでは無いのに「そうなりそう」という報道を受けると、一斉にバッシングみたいな物が発生して、結局は「販売しない」という結論になりそうなんだけれど、天の邪鬼な自分はこのことに関して一寸不満。

先ず、多くの人が誤解しているんじゃ無いかと感じるのが、「東京オリ・パラでの酒類販売」は、来月下旬から東京オリンピックが開催される時の話で、今日明日から始まる話じゃない。今後の感染状況にもよるけれど、一月後であれば今のまん延防止等重点措置も解除されて、現在よりも自由に酒類販売がされているかもしれないのに、その時に何故か東京オリンピック会場でだけは「駄目です」となるのは逆に変じゃないか。だから、何故そう言う話がこの時点で出てきたのか不明だけれど、もっと後で決めても良かった話しのような気がします。五輪スタジアムとかサッカーや野球など、屋外の数万人規模の会場を利用する競技の場合は、広いスタンドで販売するために売り子さんや機材の準備もしないといけない~、直前に決定というわけにもいかないだろうけど、それでも 7月に入ってから決めても良いだろうし、何ならそれぞれの競技や会場で決定しても良いような話しだと思う。

東京オリンピック開催中、プロ野球の公式戦お休みになって、代わりに非公式な交流戦を開催するみたいだけれど、その時には酒類販売はどうするんだろうか。この交流戦は、入場者数制限をしている今の試合での収入を補填する意味合いもあるだろうから、当然スタジアムで種類等利益が上がる物販は大いにやりたいだろうし。それ以外のイベントに置いても、同様の措置をしないと不公正でも有るだろうし、返って自分で自分の首を絞めることにならないだろうか。少し前には、選手村での酒類販売が問題になったけれど、これも「それでは個人がアルコール購入することまで規制するのか」という話になり、今は静かになってしまった気がします。同様に、「その時点で一般の飲食店の酒類販売に合わせて大会競技場でも提供する」とすれば良いだけだと思うのだけれど。

凄く穿った見方をすれば、もしかしたら大会組織委員会は、今そんなことを決めるつもりは無かったかもしれない。それが一部メディアが「酒類販売」という報道をしたために、仕方なくやる・やらないをこの時点で決めざるを得なくなったのでは。仮に販売するとなれば、「飲食店が苦境の時に」と錯誤を生むことも出来るだろうし、「販売しない」となっても「そんな当たり前の事も分からないのか」とやり玉に挙げることが出来る。東京オリ・パラに否定的な人達だけで無く、政権批判したい人達に取っては、どっちに転んでも良いわけで、これはある意味作戦勝ちとも見える状況だなぁと感じるわけです。スポーツ観戦にお酒が必要かどうかはまた別の議論だと思うけれど、政争の具にはして欲しくないですよね。

取材ならオールマイティー

旭川医科大学での学長解任に関して、取材として校内に入っていた北海道新聞の女性記者が、建造物侵入容疑で逮捕された記事。この行為も問題だと思うけれど、もっと根が深いのは同業者からの擁護の声。「取材」の名目であれば、ルールを破っても良い、何故なら「取材」は公益性のある行為だから、という理由らしい。

同じロジックは、以前からマスコミやメディアが使うものだけれど、禁止されている場所に許諾も得ずに侵入してかつ何らかの行為を行うことが、何処まで許されるのか、それは厳格に判断されるべきでは。例えば、人の命が掛かっている場合に、取材のために進入禁止の場所へ入り、その内情を伝える事は許されるだろう。でも、今回の様に会見設定がされているにもかかわらず、一刻も早くスクープを取りたいが為に不法に敷地に侵入したり建物に入ることは、「公益性」に該当するとは思えない。それが許されるのであれば、自分達が同様の名目で外部から自社ビル内に記者が入る事も許さないといけなくなるのだけれど、それをこの北海道新聞や擁護している他社メディアは許すのだろうか。自分達の活動に公益性があるというのであれば、その活動を監視し必要なら是正する行為にも「公益性」が認められるはずですよね。

多分、大学の構内・敷地内に入ることは多くの場合自由が認められていると思いますが、その中の建物に入る場合は殆どの場合「部外者入館禁止」みたいな状態じゃないだろうか。図書館とか某かのサービス施設なら、校外からの利用者も想定しているだろうけど、授業とか大学業務が行われる建物に関しては、普通は関係者以外立ち入り禁止のはず。記事を見ると、建物への不法侵入の疑いで逮捕されたというので、疑問なのは警察を呼んで逮捕するまでの何かあったのかということ。例えば、再三注意したにもかかわらず無断侵入したとかであれば、それは記者側の行為が問題だろうし、いきなり問答無用で逮捕と言う事になると、学校側の対応に関しても詳しい説明が必要かもしれない。で、それ以上に問題だと思うのは、マスコミ関係者が自分達の「公益性」を理由に、ルールを曲解あるいは無視する事も正当化されると考えていることでしょうね。

朝日新聞記者のtweetで、「夜回りもストーカー規制法違反と言われかねない」と、今回の対応を批判しているけれど、それも程度問題でしょう。政治家の疑惑のために夜討ち朝駆けする事は「取材活動」だと思うけれど、芸能人の不倫疑惑のために毎日マンション前に張り込んだりすることは「取材」と言うよりは「ストーキング」だと思う。さらに言えば、最近ではその「取材活動」の閾値がどんどん上がってきていると思うんですよね。その最大の理由は、仮に正当な取材行為であっても、実際に記事として公開されるときにはその中から適当な語句や文章を切り貼りして、酷い場合には180度意味が異なる内容にされることが批判されるようになったから。つまり、取材方法の善し悪しでは無く、取材後の編集方針に関して疑問が呈される世の中なのに、「取材の公益性」と言う言い訳をしても通らないと思う。メディアは、自分達の存在意義が問われていることを、もっと真剣に考えた方が良いと思う。

職域接種始まる

昨日所属している健保組合からメールが一斉送信されて、加入している会社所属社員を対象に集団接種をする予定があり、ついては希望する人数を調査したいので「希望する」「希望しない」の返信をするようにと言う内容でした。一日当たり450人を目処にモデルナ社製ワクチンを使用して、1回目接種を7月の中旬以降に3回、2回目接種を4週間のインターバルを置いて8月に3回実施する予定とのこと。早速申込、と思ったんですが、接種日は自治体や大規模接種センター利用時と公平性を担保するために、有休(私傷病休暇)を取得して、交通費も自腹という設定。

有休取得は良いとしても、浜松から往復1万円6千円近い新幹線代を2回も払って接種を受けに行くのはちょっと大変。そこで、以前も一寸調べた浜松市の接種状況がどうなっているのか再度確認してみました。 丁度12歳~64歳までの接種兼個別発送日の予定が追加されたところで、7月7日に発送予定となっています。となると、その週内には接種券が届き接種予約が出来る予定になります。ちょっと残念なのが、自宅から徒歩10分と近いイオンモールの接種会場が8月8日で閉鎖されるということで、となると2回目の接種が無理そう。代わりに、車で10分程の場所に大規模接種会場が開設されるみたいですが、そちらは7月の終わり頃からの予定でちょっと間が空いてしまいそう。あるいは、車で20分程の市街地の大規模接種センターだと、結構空きがあるみたいで、そちらを選ぶという選択肢もありそう。

いずれにしても、会社の職域接種に参加しなくても、同じか場合によってはそれよりも早めのタイミングで地元でも接種が受けられそうなので、健保の方には「希望しない」と返信をして、来月初旬に送られてくるだろう接種券を待つことにしました。あるいは、かかりつけ医さんの所も接種可能なんですが、今一寸どう言う状況か分からないので、大規模接種会場の様子を見て時間が掛かりそうならそちらを選ぼうかと思っています。どうも話を聞いている範囲では、かかりつけ医での接種の場合、順番待ちや処理の時間が掛かるみたいなんですよね。その点大規模接種会場だと効率化を有る程度考えてデザインされているので、比較的時間を読みやすいらしい。いずれにしても、あと2週間ほどで接種券が届くようなので、先ずはそれ待ちですね。

ところで、こちらの接種対象者数を見ていて気がつきましたが、浜松市の場合1歳(1学年)当たりの人口数がほぼ1万人なんですね。12歳から59歳(年齢幅48歳)が44万5千人というのは、やはり少子化の影響なんだろうけど、今の浜松市の人口は80万人を切るくらいなので、平均年齢の88歳位と思えば何となく納得出来る値。いゃ、単にそれだけの話なんですが、「そうかぁ、同級生が1万人位いるんだ」と思いついたとき、何となく感慨深いものを感じてしまったので(笑)。浜松市の一日あたりの接種可能者数がどれくらいか分からないけれど、一番大きなザザシティの集団接種会場で720人と聞いたので、全体なら2000人/日位はあるんじゃないかと。そうなると5日位で一学年分の接種が可能なのかな。日本のワクチン接種のスピードと加速度(増加数)は、凄まじい物があるんですが、さらにもう少し加速させたいですね。400m競争で言えば、バックストレッチの直線コースを過ぎて、第三コーナーを曲がり始めたくらいだろうか。ここからが勝負ですね。

2021年6月22日

レッテル貼り

ワクチン接種反対派への敵視が拡大しているという記事。記事での趣旨に反するかもしれないけれど、今回のワクチン接種関して反対している人達の主張は、アレルギーとかアナフィラキシーショック等ちゃんとした理由も勿論あるんだけれど、記事にも書かれているような「遺伝子組み換え」とか「5G電波が」「磁力が」と、余りに荒唐無稽な事柄を理由にして、ワクチンに反対する事を強要している事が問題だと思う。

勿論、接種する側としても、集団免疫獲得のためにワクチンという物が今最大の武器であるからと、それを強要する事は出来ない。 だから、早く多くの人がワクチン接種する事が重要だけれど、それぞれの意見を尊重することが大事なわけで、そう言う意味では接種賛成派よりも接種反対派の人達の行動の方が、より過激な気がします。例えば、記事の中の社員では「マスクをはずそう」というプラカードの写真が使われているけれど、ワクチン接種の有無とは別にウイルス拡散対策としてマスクの有効性は既に確認されているわけで、それを外すそれなりの理由が無ければその主張には賛成出来ない。少なくとも、本人の意志あるいは信念としてマスク不着用を主張して実行することまでは個人の自由だと思うけれど、それを第三者へ強要することは範疇外の行動だと思う。「マスクを外そう」ではなく「私はマスクをしません」なら理解出来るという事。

色々なことで同様の事象を見るんですが、賛成するにしても反対するにしても、自分の主張や行為を正しいものと思い、他人に遡及するところまでは許されると思うけれど、それが「強制・強要」するレベルまで進むと、それはどちらの場合でも間違った行為としか言えない。また、その行為の表現として、SNSや街頭活動をする事も自由だとは思うけれど、多くの人の目に触れれば触れるほど、それに対しての反応の振れ幅も幅広くなるわけで、そう言うリスクは承知している人はあると思いますね。「人の気持ちに寄り添う」事は必要と思うけれど、その内容やレベルまでは規定できない。さらに「反対意見に耳を傾けて、科学的事実に基づいた議論をすることが重要」と言うけれど、今回のワクチンに関して言えば、反ワクチンの人の主張にはどう考えても科学的事実に基づいた主張とは思えない物が殆どのような気がする。上記のコメントは、多分ワクチン反対に対して賛成派への意見として書かれて物だと思うけれど、全く同じ事が反対派に対しても要求されることをちゃんと言うべきでは。記事を読むと、間違った主張かもしれないけれど反対派への圧力が酷すぎるというトーンを感じますが、それは逆の立場でも同じだと思う。

そう言う背景に「疎外感」があると言うけれど、そう言うものを利用している人が居ることも大きな原因の一つだと思う。例えばワクチンの前にはPCR検査の有無が似たような対立構造を作ったけれど、あれだってPCR検査の限界や精度を考えれば適切な利用方法は限定されてくるのに、闇雲に全員検査しろ、陰性なら問題ないという無責任なことを、一応「医療従事者」という肩書きを持った人までが言うから問題になったのでは。科学的知見を持っているはずの人ですら、それを歪曲して利用することもあるわけで、そういう部分もこう言う対立構造を生んで拡大させる大きな原因だと思う。勿論、反対意見の中には一理あると感じるものも有るし、再検証した方が良い物も有るだろうけど、結局はそう言う専門的な背景はちゃんと知識や経験がある人にしか分からない事なので、どうしても一般の人は感情的、あるいは短絡的な主張に傾いて言ってしまう。そう言うものを盛んに流しているメディアの責任だと思うけれど、そのメディアが無責任に視聴率や人気取りに走るから話にならない。少し前なら情報リテラシーと言っていた物が、今では「社会生活リテラシー」と言わなきゃならないほど陳腐化してきている気がしますね。

もっと若い世代への啓蒙を


東京都の感染状況をまとめたNHKのサイトなんですが、 ワクチン接種が本格化してきた4月を境に、50代以上の感染がその接種対象である60代以上で顕著に減少しているのに対して、それ以下の世代特に20代の感染者数が大きく増えていることを、メディアはもっと周知させるべき何じゃ無いだろうか。

勿論上記のグラフは「割合」なので、実際の感染者数は減っているかもしれない。でも、今の感染者数は一日当たり2000人を切っているけれど、これって3月位と人数的には同じくらい何ですよね。とすると、やはり20代、30代の感染者数が増えているということは間違いないように思います。高齢者の場合、観戦すると重篤化して死亡にも繋がる割合が大きいと言われていましたが、若者世代はそう言う傾向は少ないと言われていて、だからこそ感染者数が増えても重傷者数は減少しているんでしょうね。でも、無症状や症状が軽くても、味覚障害とかの後遺症は残る可能性はあるわけで、それを考えると重篤化しないと分かっていても感染しないことに越したことはない。そういう部分の周知をすれば、若い世代の行動様式も「三密回避」に進んで、感染拡大の終息に向けて大きな力になると思うのですが。

直近で一番感染者数が多かったのは、5月のG.W.前後だったわけですが、あの時期に自粛疲れで三密回避がどんどん緩んでいったようにも記憶しているので、その影響がワクチン接種をしている高齢者層よりも若者世代にシフトしたと考えると、凄く納得出来るデータの様に思います。それを考えると、職域接種で職場での接種や大学などの接種など、この拡大している世代に対してのワクチン接種が進めば、感染縮小に向けて大いに効果が期待出来るという事も言えるのでは。一番影響の大きい部分に対策するのが、こう言う場合の肝の訳ですから。すでに1回以上の接種をした人は3000万人を超えて、今月中には4000万人、来月中には2回目接種完了も4000万人に届きそうで、それだけワクチンが普及すれば、かなり陽性者数の減少に期待出来そう。

このまま進めば、8月や9月頃には国民の接種対象者の半分以上に接種が完了しそうで、そうすると既にイスラエルや英国、米国などのように、社会生活を元の規準に戻しても良くなりそうですね。勿論、完全に沈静化するまでは、ワクチン2回接種済みでも、マスク、手洗い、うがいに三密回避は年内は必須だと思うけれど、かなりリスクが低減されることは確か。東京オリ・パラが前回のように秋の季節に開催されていれば、元のプランに近い形で開催出来たかもしれませんね。それだけが残念かな。いずれにしても、60代以上への接種とその効果が目に見えてきた今、20代への対策が次のマイルストーンになってきました。学校の夏休み期間中に接種してもらうというのは良いアイデアだと思うし、やはりこの部分は職域接種でまずはカバーしてもらい、高齢者向け接種が完了してきたら、そのリソースをどんどん投入して行くことが、次の課題になりそう。集団接種センターを、そのまま地域の職域接種会場に転用するとか、折角出来たインフラを効果的に利用して活用する事をもっと考えないといけませんね。いずれにしても、若年世代への対策をすれば、さらに感染終息に向けて降下が期待出来るデータが出たことは、次の対策に向けて具体的なプラン策できると言う意味で重要だと思います。

秋のリーグ戦

スケジュール発表では無いけれど、今シーズンのリーグ戦について、X1 Super、X1 Area、X2、X3、全てのリーグで通常通り公式戦を開催することを決定したという発表。 今後のコロナ禍の状況によっては、無観客試合の可能性もあるし、場合によっては感染拡大でリーグ戦短縮、あるいは中止という可能性もあるけれど、個人的には今のワクチン接種の状況を見る限りでは、現状よりも悪くなることは無いだろうと楽観視しているし、入場者数の制限(定員の半分か上限〇〇人)は残るかもしれないけれど、ほぼこれまでのようなリーグ戦が開催出来るンじゃないかという期待感。

「これまでのリーグ戦」とは書いたけれど、今年からは例年12月中旬に開催されていた社会人リーグ決勝戦の「Japan X Bowl」が、新年1月3日の「Rice Bowl」へと改編されるから、試合スケジュール的には3週間位余裕が生まれます。その為か、例年は8月の下旬というか末頃から始まるリーグ戦が、X1 Superは9月4日から、X1 Areaは8月28日から始まる事が今回発表されました。少なくともX1 Superの場合、例年2週間間隔で試合が開催されるので、

  1. 9月4/5日に第一節が開催されると、以後2週間間隔で7試合(8チーム所属のため)開催されるので、その週末に開催されると予想すると、11月中にリーグ戦が完了することになります
    ※祝日に開催される可能性もありますが、それは一旦割愛
    1. 第二節: 9月18/19日
    2. 第三節: 10月2/3日
    3. 第四節: 10月16/17日
    4. 第五節: 10月30/31日
    5. 第六節: 11月13/14日
    6. 第七節: 11月27/28日
  2. 決勝戦のRice Bowl (=Japan X Bowl)は1月3日と決まっているので、その2週間あるいは3週間前に、リーグ戦上位4チームによる準決勝が開催されます。リーグ戦終了2週間後なら12月12日、3週間後なら19日ですが、例年準決勝はリーグ戦の終了の2週間後に開催されていたし、Rice Bowlとの間隔を開ける方が良いと思うので、個人的には12日に準決勝に落ち着くような気がします。
  3. X1 Areaは、リーグ戦6試合ののち各ブロック1位がトーナメント戦でX1 Superとの入替戦進出1チームが決定。最大8試合+入替戦が想定されるので、8月28/29日に第一節が始まると、X1 Superとたすき掛けで隔週開催されると、11月6/7日の週でリーグ戦完了。トーナメント初戦が11月20or21日、決勝戦(入替戦進出チーム決定戦)が12月4or5日。となると入替戦はX1 Super準決勝の翌週12月18or19日が想定されます。
  4. X1 SuperとX1 Areaの入替は、これまで1チームでしたが、流石にそれは厳しいという意見もあり、2チームが入替戦を対戦するというアイデア(ファン的希望)も少なくない。ただ、その場合各ブロック1位の3チームから2チームを選択する方法が難しい。総当たりだと3試合が必要になるので、スケジュール的に年内で入替戦まで完了することが厳しくなります。
  5. X1 Superの最下位チームが自動降格するとしても、X1 Areaでも3チームの順位付けをしないといけないことに変わりなく、公平性をどう担保するか悩ましいところですね。
  6. 例えば3チームの総当たり戦を、11月20or21日、12月4or5日、12月11日と一週間インターバルにして、日程的に有利な2週間間隔の位置は抽選で決めるのが一番公平かな、と。で、入替戦は11月19日に開催することで、X1 Areaのチームも週末2回の余裕が出来ます。あるいは、11月25or26日というアイデアもあるけれど、これはちょっと遅いかなぁと言う感じ。
  7. 個人的に考えているのは、ブロック1位チームに加えて、2位の3チームの成績を比較して、トップ1チームワイルドカードで選抜して、その4チームがトーナメント戦を開催する案。11月20or21日に準決勝、12月4or5日に決勝戦。入替戦は12月18or19日というパターン。ワイルドカード選定基準が問題になりそうですね。まぁ、その辺りはNFLの方法を参考にすればいいのかな。
昨年の例で言えば、11月ころから陽性者が増加しているので、リーグ戦後半に掛けて油断せずに臨まないと、最悪シーズン途中で中断と言う可能性も想定されます。まずはワクチン接種を加速させて、可能な限り集団免疫を獲得する努力を8月まで加速させることが第一なのかな。

2021年6月21日

感染者増加の憂鬱

東京オリ・パラの開催有無や、開催の場合の無観客・有観客の議論が騒がしいけれど、それとは別に同じくメディアで連日報道されている、若者世代を中心とした夜から深夜に書けての屋外飲酒の報道。結局、東京オリ・パラが開催されて、観客を入れて各競技が開催された場合、その最大のリスクが感染後に飲酒や集団で集まることでクラスターが発生することのはずなのに、其れ以前に発生している動揺の事例に関しては、伝える側の熱意が不足している気がします。

東京オリ・パラに関してあれだけ厳しい意見を言うのであれば、連日繰り広げられているこう言う行為に対しても同様の批判をするべきだと思うのに、そのトーンは正直抑え気味。一つは、1年半にも及ぶ自塾疲れで、誰もが「網何とかならないか」という厭戦気分みたいなものを感じていて、それが彼らの行動に対して同情というか理解みたいな連帯感を生んでいるんじゃないかと思います。あるいは、もっと穿った見方をすれば、感染対策を進めている政権に対しての攻撃、とも取れないことも無い。結局、罰則を設定する事も出来ないし、出来る事は一人一人の自覚を促すことだけの今の状況では、その理由は別にして個人の行動にまで制限を掛けることは出来ない訳で、今で着ることはそう言う好意を広く伝えることで反省を促すことなんだろうけど、それが逆に切っ掛けになって同様の行為に走る人が増える事も考えられる。

その善し悪しは別にして、色々な理由からそう言う行為を止めることが出来ないのであれば、結局東京オリ・パラを中止しても、今後感染再拡大して行くことは確実なわけで、となるとやはり根本的な対策を考えないといけない。結果的にそう言う方向に進むのだろうけど、東京オリ・パラの為の対策では無く、今必要な対策やリスク管理に関して再考する必要が有るんじゃ無いだろうか。それは、強制的な行動制限が出来ない以上、何らかの利益を与えることで誘導して行くしか無いんじゃ無いかと思うんですよね。例えば、今日から非常事態宣言がまん延防止等重点措置に代わり、酒類の提供も19時まで可能になるわけですが、それでも商売としては厳しい状況。例えば、

  1. 酒類の提供は21:30迄と、酒販売店の営業を22:00迄(例えば)する。本来これ以降も営業する店舗でこの規定に従う場合には、営業補償をする
  2. それ以降の営業をする場合は、届け出制とする。補償の補填も無い。仮にクラスター発生、陽性者発生の場合は、原因の対策がされるまで食中毒と同様に営業停止処分とする
  3. 無届けで22:00以降も営業した場合には、営業停止処分とする
利用者側にも、韓国とか台湾で利用されているような、一人一人の行動履歴記録アプリみたいな物があれば、店舗入店時にその店舗のIDをスキャンすることで来店履歴が分かって、万一の場合の時にも濃厚接触者の判別ができるのでより効果的だと思うんですが、今の日本の法律ではそれを強制することも出来ない。こういう時に、マイナンバーとかCOCOAがちゃんとしていればと、個人的に感じますねぇ。いずれにしても、東京オリ・パラが有ろうが無かろうが、無観客だろうが有観客だろうが、結局は一人一人が意識して感染予防策である「三密回避」とワクチン接種を加速している事しか解決策は無いんですよね。そう言う意味では、メディアや一部野党では「感染者数が下げ止まりしている中、開催延期か中止」と言うけれど、下げ止まりしていることが問題の本質な訳で、その対策をもっと主張するべきだと思うのだけれど。事の本質を意図的なのかはき違えているから、その主張に同意できない気持ちが日増しに強くなっている気がします。

Tabletの使い勝手改善 (1)

Lenovo Tablet B10 HDを購入し、母親の「LINE専用端末化」したのですが、使い始めると母親から色々クレームが。まぁ、ごもっともという意見なので、取りあえず応急処置をしたんですが、メーカー側に対応して欲しいところも。


タブレット使用時は、こんな感じで使用しているのですが、最初に言われたのが「ボタンが分からない」という事。少し前のAndroid Tabletだと、センターボタンが本体下中央に大体着いていて、これを押せば画面が復帰して使用可能になったんですが、今のAndroid Tabletは電源ボタンがそれに近い感じ。この状態だと、本体左側サイド上にボリュームボタンが有り、そのしたに電源ボタンがあるんですが、正面から見るとその場所が分からない。実は横から見ても、ボタンも黒色なので老眼が進んでいるとよく分からない状態。少し出っ張っているので、私などは手探りでサイドをすりすりして見つけますが、中々初心者にそう言う操作を強いるのかも酷かなぁと。もう一つが右側上の電源コード。この製品、時期的にType-Cだと思ったらType-B Microを使用しています。つまり、端子に上下がある。しかも、凄く微妙な台形みたいな形状の端子なので、見て入れるのも慣れないと大変。この二つに母親からのクレームが集約されます。


そこで、取りあえずの暫定措置として、場所が分かるようにシールを貼ることに。取りあえず手持のラベリングシールを切ってそれっぽく整えて張ってみました。右側の電源コードには、表側に相対するように貼り付けて、「こことここを合わせる」という動作を強調。左側は、ボリュームのUp/Downと電源ボタンの位置が分かるように貼り付けてみました。


これで一件落着と思ったら、ラベリングシールの糊が本体素材と合わないのか、触っているうちにズレたり剥がれたりする状況に。取りあえず臨時措置として上からセロテープを貼っておきましたが、多分テプラのテープが最強なんだろうなぁ。何か代替案を考えないと。


さらに母親からは、右の電源端子と左の電源ボタンのシールが似ているので紛らわしいとのクレーム。そこで組合せが分かりやすいように、電源ポートと電源コードには、ペアである事が分かるようにサインを入れておきました。これで、取りあえずボタンやポートの位置関係は分かるようになったんですが、やはり向きは揃っていても、Type-B Microのコード挿入は面倒そう。仕方が無いので、コンセントの位置から端末を取りだして使用するときには、本体側のTYpe-B Microのコードを外すのでは無く、コンセント側の電源コネクターを外して持ち出すように指導。流石にコンセントなら、向きも関係無いし、掃除機とかその他家電製品で慣れていますから。

この製品、タブレット本体の手面に専用拡張端子があって、多分充電スタンドみたいなものに置いて充電出来るように考えていると思うのですが、未だにそのアクセサリーが出てこない。自分などは仕事の関係もあるから、電源端子の挿入なんて意識するまでもないのですが、やはり初心者ユーザーにしかも分かりづらいType-B Microなんて仕様は論外だなぁと再認識しました。やっぱり、置くだけで充電出来る(そのI/FはQiでも専用端子でも良いけれど)と言うのが、最低限の仕様だと思いますね。

ところで、このタブレットを選んだ理由の一つが、顔認識でログイン出来る機能が付いていたから。以前iPadを使用していたときにはパスコードを入力させていたんですが、自分の誕生日を設定してあっても、設定されているパスコード(4桁の数字)が誕生日の日付けという事を忘れてしまうので、アクセス出来ないことが何度もありました。その点顔認識だと、取りあえずカメラを顔に向けるだけなので、今の所特に問題は無さそう。家の中なので、マスクもしていないし、色々制限も有るのかもしれないけれど、これは中々便利な機能だと思いました。さて、次のトラブルは何だろうか。

残した課題

昨日の静岡県知事選挙は、現職の川勝平太知事が30万票余りの大差を付けて当選。これで4期目となるわけですが、最大の課題は現在揉めている「リニア問題」にどう決着するかでしょうね。と言うか、当初の開通予定を考えると、すでに間に合わないことはほぼ確実で、その影響は大きいと思うのだけれど、今の所解決策の糸口すら見えない状態。

静岡県側は、トンネル掘削により流出する地下水を100%元の大井川へ環流する事を要請。流域県民の死活問題として一歩も譲らない態度がずっと続いています。一報のJR東海側は、幾つかの対策案を提示するものの、「100%」の確約は出来ないのであの辺り曖昧なところもあるんでしょうね。一度は、県知事とJR東海社長のトップ会談も行われて、和解・解決に向かうかと思われたのに、県側の態度が変わらなくて元の木阿弥に。可能性のある解決策は、県側が何らかの譲歩をして100%の環流要求から閾値を下げて妥協するか、JR東海側がトンネル掘削を諦めて静岡県を通過(掠める)コースを通らないように変更するかの二択しかない気がするんだけれど。

後者の場合は、すでに静岡県以外の場所では工事が進んでいるから、これからコース変更するにはさらに時間が掛かるでしょうね。新しい土地の環境調査や買収の時間も、1年2年じゃ無いだろうし。それに、大きく静岡県の北側の取ったん部分を迂回するようにコース取りすることになるだろうから、その分距離も伸びて東京(品川)-名古屋の運航時間も影響してくるだろうし。JR東海にしても、南アルプスの山を貫通するトンネル掘削の大変さと、それを迂回するコースとを比較検討してトンネルを選択したのだろうから、迂回コースが有利と言う事も無いだろうし。

となると、トンネル工事中に排出される地下水とトンネル開通後の水資源の担保をどの様にJR東海に要求して、互いに妥協点を見つけるかしか事実上の解決策は無い訳ですが、これまでの県とJR東海との話合いの様子を見ていると、県としては100%からの妥協は出来ない気がするんですが。唯一可能性があるかなと思うのは、JR東海は「100%の環流」を了承して県の顔を立て、県は「ただし、将来的にその実現方法に関しては必要に応じて話合いを最適な方法を選択する」というような余地を残すしてJR東海の顔を立てるような、玉虫色の解決策しか無いと思うんですよね。でも、それってこれまでも何度も話合いの場で出されていた話な訳で、それを認められないと、けんもほろろに拒否してきたのが静岡県側だと思うのですが。これからの4年間で、県として色々な問題が出ては解決されていくのだろうけれど、このリニア問題は解決されるのだろうか。

2021年6月20日

世界を相手に勝負する

メジャーリーグの大谷選手が、昨日の試合で2本のホームランを放ち、ホームラン数を21本として両リーグ単独2位に。どちらの映像も見たんですが、特に20号のホームランは打った瞬間はライトライナー?と思うくらい弾道が低くて、それが何故かスタンドに入ってしまうのは、やはり初速が早いからなんだろうか。ああいうホームランを打てる打者というのは、少なくとも日本人にはあまり居ないと思う。

 大谷選手を画面で見ていて感じるのは、身長が高い(193cm)為か、ちょっとひょろっとした印象なんですよね。体重は95kg位なので、もし元々がバッターだったらもっと体重があって、体つきも所謂マッチョ系みたいに見えるんじゃ無いかと思う。それがピッチャーということもあり、ぱっと見華奢なようにも感じるああいう所に落ち着いているんだろうなぁ。日本人メジャーリーガーでパワーヒッターとなると、やはり松井秀樹氏が筆頭だと思うけれど、彼の場合なんかはもっと上半身がムキムキの感じだ強いし、いかにも「打つぞ」という感じだったけれど、大谷選手の場合はバットを振り出すと、そのスピードで弾かれてホームランになっている気がします。

その1試合2本のホームランの前日には、ピッチャーとして登板して3勝目を上げているわけで、そちらも気になるところ。出来れば、10勝を目指して欲しいところだけれど、そこはちょっと厳しいかなぁ。正直なところ、「二刀流」で活躍できる年齢は、今年も含めて2~3年位じゃないかと思うので、その間に凄いMLB記録、例えば最多勝でホームラン王とかを残して欲しいだけれど。打つ方で言えば、ホームランも見たいけれど、もう少しヒットも打って打率も3割台に戻して欲しい気もするんですよね。それ以外にも、盗塁もするし、まぁイチロー選手がそれまでのMLBで異例の選手だったように、大谷選手もMLBにもここ100年位いなかった異例のスタイルというのがちょっと誇らしい。

日本人の体型って、どうしても欧米人と比べてサイズ(身長体重)やその内容(筋力やスピード)で劣ってきたんですが、最近は大谷選手を始めかなり追いついてきている気がします。それだけ、日本の栄養状態が良くなってきたのか、体作りの環境が整ってきたのか、単なる偶然なのか何とも言えないけれど、自分達の子どもの頃と比較して、小さい頃からスポーツをする環境が最近では整ってきているので、良い意味で体作りの環境がこう言う逸材を生んでいるんじゃ無いだろうか。勿論、その反動としてスパルタとか問題も指摘されているから、そのバランスは重要だけれど、世界に出ていって活躍できる人材が生まれてきていることは素直に嬉しい。ただ、それって世界から日本に来る人材も増えるわけで、大相撲なんかがその例ですよね。大谷選手が活躍することは素直に嬉しいけれど、次に続く人達はさらに厳しい条件での競争を勝ち抜く必要が有るわけで、そう言うものがさらに良い選手を生み出していく源泉になるんだろうと思いますね。そう言う夢と厳しさを、今の大谷選手は見せてくれている気がします。

パプリックビューイング

東京都内で予定されていたパブリックビューイング(PV)やライブサイト計6箇所の設置を、新型コロナウイルス対策のために競技中継を中止し、一部は集団接種会場にに転用するというニュース。個人的には残念だとは思うけれど、無観客開催も言われている中、試合会場以外の場所に多数の人員が集まるリスクは小さくないのも事実な訳で、現時点では参加者数を減らすなどの対策をしても問題が発生するという判断なんでしょうね。

試合会場も無観客なら兎も角、上限設定であっても有観客開催するのであれば、それと同等の制限をしたパブリックビューイングやライブサイトを設定してもいいと思うし、例えば大規模なPVだけは残して胃も良いんじゃ無いかと思うのですが。開催場所が都内に置数設置されると、そこへ移動する人流も増えて感染拡大リスクがさらに広がるという判断なんでしょう。また、試合会場だけでも有観客開催するために、それ以外のリスクを出来るだけ下げたいという思惑もあるんでしょうね。 

PVが開催されないのは残念だけれど、元々今回の東京オリ・パラは「5G」をベースにオンライン観戦についても元々考えられていたのだろうから、逆にそちらにシフトするのも良いかもしれない。私などは、擬似的なサラウンド効果とMRを組み合わせて「三次元的なオンライン試聴効果」みたいなものが感じられるデバイスが出てくることを期待していたんですが、そこまでは無理かなぁ。5Gで無くても、光回線クラスの回線スピードがあれば、結構リアルタイムで実現可能だと思っていたんですが。

この時期での東京オリ・パラ開催には賛否の声が大きいのは理解出来るのですが、56年前に東京オリンピックを子どもながらに体験して記憶している一人としては、やはりあの感動は共有して欲しいし、自分の家族や子供達に伝えて欲しい記憶だと思うんですよね。多分自分の記憶や感動は、実際に東京オリンピックが開催された時のものよりも、その後の記録映像とか色々な情報を後から知って記憶している物が大半だと思うけれど、それでも記憶は結構鮮烈。特に、実際に浜松を通過する聖火ランナーを父親に連れられて見に行った記憶は、未だに一番の記憶なんですよね。最近のオリンピックは商業主義と批判もされているけれど、やはり世界的な規模の大会が、多くの競技で同時並行して開催される事はめったに無い訳で、その感動はサッカーのワールド杯とか先日のラグビーワールド杯とはまた違った物。まだまだ色々解決するべき問題は多いと思うけれど、個人的にはしっかりと大会開催をする事を最優先して欲しいですね。

2021年6月19日

ライカのスマホ


カメラの世界では、世界のトップブランドと言っても過言では無い「ライカ(Leica)」。 そのライカカメラを搭載した「Leitz Phone 1」がSoftbankから発売されるという記事。「ライカ」の名前を冠しているけれど、スマホ自体はシャープが製造しているとのこと。

ライカとしての拘りを感じるのは、赤背景のライカの3Dロゴだけでなく、その大きなカメラレンズ部分にも伺えますが、多分スマホとしては初めてなんじゃ無いかと思う、カメラキャップまで付いているのはやり過ぎ(誉めています-笑)感もあるけれど、そこは「ライカ」として譲れない所なんだろうか。「ライカ」と聞くと、私などは広角単焦点レンズのカメラをイメージするのだけれど、このスマホではF1.9/19mmで、6倍までのデジタルズームをサポートしているらしい。流石に光学ズームを入れるにしては、スペースが少なすぎて「ライカ品質」を言えないという判断なのだろうか。スマホとしては、5G対応の最新スペックで、その辺りはシャープが作っているから抜けは無いのだろうけど。

問題なのはその価格で、19万円近い価格設定。ただ、Softbankの独占販売ということもあり、「トクするサポート+」を利用すると最大で9万3960円支払免除されるらしいけれど、それでもやっぱり高級機だなぁ。docomoで登場したら、購入してしまうかもしれない(笑)。スマホも、安いものなら数万円位からそれなりのスペックの物が入手出来るけれど、10万円以上20万円近くの物となると、家電にしても結構高級品が購入出来る金額帯になるわけで、振り幅が大きいなぁと再認識。まぁ、考えてみたらiPhoneにしても上位モデルはそれくらいしますしね。

ふと思ったんですが、日本のカメラメーカーは同様のモデル開発とかしないのだろうか。αシリーズのSONYは、自社ブランドのスマホを持っているので、当然自社の内蔵カメラモジュールを使用しているけれど、キヤノンとかニコンはどうなんだろうか。OEMとかで出しているとも聞いた記憶が無いし。SONYの場合は、もともとスマホを開発製造していたことあり、そこにコニカミノルタからカメラ事業が引き継がれたわけですしね。それに、SONY自体映像素子を製造していたし。そうなると、キヤノンあたりが何処かのスマホメーカーとタッグを組んでもいいきがするけどなぁ。コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)と100%競合するから、出したくても出せないのかもしれないけれど。いよいよ、コンデジがスマホに集約される時代になってきた気がする。

2021年6月18日

休業中がチャンス

色々な場所や職種で始まった「職域接種」。毎日新聞の記事では、名古屋の栄の飲食店・カラオケ店等46店舗が共同で職域接種を申請したと言う記事。感染機会が多いと言われている飲食店やカラオケ店対策にもなるし、こう言う地域でまとまって接種を受けるというのは効果的だし効率的でもあるアイデアですよね。 さらに言えば、開店休業状態の今だから、まとまって接種を受けることも出来るだろうし。

Softbankの孫正義氏は、自社周辺の居住者も対象に職域接種をすると言っているみたいだし、リソースに余裕があるのであれば、最優先はその職域の所属者だけれど、余裕が生まれてきたら周辺に拡大して行くのは良いアイデアだと思う。ただし、1回接種して終わりでは無く約1月後に2回目の接種もしないといけないから、そう言うタイムスケールも考慮して施設や接種環境を維持出来るくらいの規模でないと難しい点でもありますよね。

昨年の今頃、東京ディズニーリゾートが休演したときに、園内の施設・設備の補修や更新をやっていて、「あぁ、良いアイデアだなぁ」と感心しましたが、あれから一年以上過ぎてしまうと、そう言う設備投資にしてももう必要な部分や場所も無いだろうし。となると、所属している人達へのケアも含めて、地域単位で接種キャラバンみたいなものを移動させながら巡回させながら対応していくのが良いかもしれませんね。

実は、今日は親の2回目の接種日で、1回目同様かかりつけ医の所で接種して貰うのですが、これで月が変わる頃には多分十分な抗体が生まれて、感染リスクをかなり下げる事が出来るはず。自分は、まだ接種券すらもらっていないので、7月なのか8月なのか予想も出来ないけれど、既に1回目接種完了者数は全国で2000万人を超えて、もう少しで3000万人、今月中にはもしかしたら4000万人越も視野に入ってきたところなので、来月くらいには接種券が回ってくるかなぁと期待しているのですが。接種する側も、経験値が上がってきて接種可能人数もどんどん増えているので、基本は高齢者とかその地域の人とか諸種とか本来の対象者を尊重するけれど、余裕が出たらどんどん広げていくべきだと思う。クラスターが発生しやすい、今回の様な飲食店やカラオケ店は勿論、陽性者数が急増している20~30代の世代に対しても、何か応用出来ると良いのですが。大学とか高校とかのインフラを利用して、うまく集団接種できると、かなり今の状況にも変化が生まれてくるのでは無いだろうか。

2021年6月17日

言いやすさに流れるメディア

新型コロナウイルス関連のテレビ報道を見ていて、未だ「〇〇株」と地域名を使用しての報道が続くことに関しての記事の一つ。 WHOでは、その変異株が発見された国名ではなく、ギリシャ文字を使用して「Alpha」「Beta」「Gamma」「Delta」と順に使用する事にしたのに、未だにテレビ報道などでは「〇〇株」と国名・地名を使用して伝えられることがしばしば。

少し前の新型コロナウイルス関連の報道なんですが、それを見ていたら、画面上それぞれの変異株の拡大状況をグラフで示したテロップが映し出されていました。そこにはそれぞれ「武漢株」「イギリス株」「インド株」「南アフリカ株」とそれぞれのグラフの属性がはっきりと書かれていました。所がそれを説明するアナウンサーは、「イギリス株」とか「インド株」とか言うのに、決して「武漢株」とは言わずそれに相当する部分は「新型コロナ」とかいう言い方しかしない。と言うか「武漢株」というのも変な話で、もしそれ以降の変異株の名称に合わせるなら「中国株」と言わないとおかしい。でも、そんな使い方をする報道番組は殆ど見た記憶が無いんですよね。最初のコロナウイルスだからか、単に「コロナウイルス」という形で伝えられるのに、それ以外のものに関しては「〇〇株」と未だに呼ばれる不平等さ。

それでも、ギリシャ文字で伝える場合も有るのだけれど、それも最初の一回位でその後はまた「〇〇株」と国名ベースの言い方に戻ってしまう。既にそれなりの期間そう言う言い回しをしてきたので、言う方もその方が慣れているし、聞く方も「アルファ株」などと言われるよりは「〇〇株」と国名で言われた方が理解しやすいという事も有るんだろうけど、偏見を無くすためにわざわざそう言う言い方をすると決めたことなのだから、先ずはメディアがちゃんと使うことで視聴者に浸透させる義務があると思うんですよね。100歩譲っても「インドで発見された『デルタ株』が××で発見されて」という言い方をする位で、以後は「デルタ株が~」で通すべき。実は、この「〇〇株」という国名ベースの言い方は一寸混乱することもあるわけで、今回もGoogleで例えば「インド株」と検索すると、新型コロナウイルス関連の記事とともに「インド株投資ファンド」みたいな記事も表示されるんですよね。同様に「イギリス株投資」とか「南アフリカ株投資」という事も有るだろうし、そう言う意味でも「誤解を誘発する行為」だと思う。

「政府の説明不足」の話も同様だけれど、実は一次データというか元データはちゃんと提供されている。デモ、メディアがそれらを適切に視聴者や読者に伝えないから「政府の説明不足」と思ってしまう。同様に、誤解や偏見を割けるためにこう言う形で伝えて下さいと言われているのに、以前のままの用語で伝える事は、メディアがよく批判している「差別や偏見の助長行為」そのものじゃ無いだろうか。これって、ある意味「レッテル貼り」でもあるんですよね。このインドカレーの記事にしても、風評被害に悩まされていると書きながら、何の解決にもなっていない記事。風評被害が発生しているのは、メディアがいまだに「〇〇株」という表現を使っているからであり、メディアがちゃんと「デルタ株」という正しい用語のみを使っていれば、時間は掛かるけれどちゃんと解決される問題のはず。結局はメディアの機能不全が世の中を混乱させている例の一つだなと思います。

中国原発事故

中国の広東省台山原子力発電所で発生した、燃料棒破損事故。当初は否定していた中国政府も、実際の観測値を隠蔽する事も出来ず、渋々事実を認めたと言う事なんだろうか。ただ、福島第一原発の処理水にあれだけ騒ぐ人達が、この件に関しては一向に反応していないのが、なんともはや。

地理的に見れば、この原発は香港のすぐ西側、電子製品の一大製造拠点の深圳市の隣みたいな所にある原子力発電所。約6万本有る燃料棒のうち5本に破損が有ったと言う事で、実際にはそんなに大きな被害では無いらしいけれど、これが日本の原発で発生してたならば、とんでもない騒ぎになっていたことは火を見るより明らか。幾ら隣国の話ではあっても、日頃に本の原子力発電に一言もの申している人達は、何かコメントするべきではと思うのですか。程度は小さいのかもしれないけれど、地勢的に日本の西側にあるのだから、ジェット気流に乗って日本へ影響が及ぶことは確かだし、 特に福島原発の事故で沖縄とか石垣島とかに避難した人にとっては、とんでもない事だと思うのだけれど。

トリチウム水放出に関しても、福島第一原発から放出される処理水以上にトリチウムを含む韓国や中国、さらにはフランス等の原発に関しては何も言及していないのだから、あえて今回の中国原発の事故に関しても言うはずは無いと思うけれど、それにしても余りに酷いダブルスタンダードというか、一方的に近視眼的立場にちょっと怒りに似た気持ちすら浮かんできます。こういうことをやっているから、将来的に原発ゼロという主旨は理解出来ても、今の活動内容や主張には全く同意できない。と言うか、同様の事例は例えば再生可能エネルギーとか幾らでもあるんだけれど、結局は同じような人・グループが同様の主張を繰り返しているので、全く説得力は無いし耳に入れる必要も無いと思うくらい。他人に何か主張をして理解する・賛同して貰うためには、その主張に自分が納得出来る理由が必要だと思うんですよね。「個人の人権は憲法で保障された権利」と言う事は全く正しい事柄なんだけれど、だからと言って「個人の人権」の名の下に何をしても良いわけでは無い。その人が自分のために「個人の人権」を主張することは自由だけれど、その結果が他の人の「個人の人権」を侵害することも有るかもしれない。

重要な事は「個人の人権が尊重される」事であり「個人の人権が執行される」事では無いと思うんですよね。大体、処理水放出の話が出た少し前にはあれだけ毎日騒いでいたのに、今は福島の「ふ」の字も出てこない。まぁ、実際に何か処理水に関しての動きがまた出てくれば以前のように騒ぎ出すんだろうけど、何かあった時にしか騒がない「イベントドリブン」な行為というのは、結局その事象(=イベント)を解決したいのでは無く、利用したいだけなんでしょうね。個人的には、次の画期的な技術が生まれてくるまで、現行の原子力発電というものは経済活動だけで無く社会生活など全ての部分で基盤となるものだと思うし、だからこそより安全性を追求しつつまだかなりの時間必要なものと思っています。だからこそ、今不安が存在している安全性に関しては、場所や国の違いにかかわらず公正な批評はするべきだと思うし、そう言う事が福島第一原発の問題処理を加速させるものだとも思っています。

2021年6月16日

ワクチン接種

浜松市というか静岡県のワクチン接種率が、全国的も低いと言う事に一寸前に驚いたんですが、 昨日の夕方のローカルニュースでもその話題を扱っていました。静岡県の県民人口は、四国四県とか北陸三県とほぼ同程度らしいのですが、四国四県や北陸三県には医学系大学が4校有るのに対して、静岡県は浜松医科大学一校だけという、医学系大学の少なさがその一因らしい。

実際、人口10万人当たりの医者の数では、47都道府県中40位らしい。静岡県の人口は360万人前後なので、決して小さな地域では無いと思うけれど、医科大学が県西部の浜松医科大学だけのため、大学のある西部地域には医療従事者の供給は出来ても、中部や特に反対側の東部地域への対応が出来ないらしい。その為県としても、新しい医科大学の設置申請なども検討していたらしいけれど、中々難しいらしい。対策としては、医科大学の6年間の奨学金を出す代わりに、9年間県内で勤務する制度を実施して何とか医療従事者の確保をしていたらしいけれど、中々厳しいらしい。

浜松市には、看護士育成などの目的で聖隷クリストファー大学と言う大学があるので、ここに医学部を追加したらと思うけれど、大変なのかなぁ。静岡大学の再編成でも、浜松医科大学を吸収して静岡大学医学部とする案なので増加と言う事にはならないし。県東部には日本大学の三島校舎があるので、ここに日本大学第二医学部を作るとかは駄目なんだろうなぁ。あるいは、静岡県の最大私立大学の常葉大学当たりで医学部というのは難しいのだろうか。ここも看護系の学部はすでにあるので、そこを拡充するとか出来たらちょっと違ってくると思うのだけれど。もともと静岡県自体に大学が少ないのですよね。東京と大阪の中間地点にあり、その気になれば名古屋の大学に通学することも可能な距離なので、中々県内に大学を設置するという事がこれまでも無かった訳ですから。

浜松医科大学には、個人的にもちょっと色々お世話(治療)になっていて、大変ありがたく感じているところ。丁度自分達が大学受験する何年か前に開校した大学で、高校の同級生も10人位は当時合格したのかな。当時は「医者になっても、お前だけには看て貰わない」と悪態をついて笑ったけれど、その浜松医科大学も開校してもう50年位になるはず。50年前の判断に、今助けられるくらい、長期的なプランというのは重要だなぁと改めて感じます。例えば、看護系の卒業生でも、非常時には特定分野の医療行為が可能なるとか、医科大学だけに拘らない、医療系大学の再構成が必要なのかも。

AMラジオ停波

以前総務省の有識者会議で認められた、AM放送からワイドFM放送への移行について、 TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送の在京3局が、28年秋を目処にワイドFM局に転換してAM放送を停波することを目指すという発表。民放AMラジオ44局のうち41局も、同様にその時期までにワイドFMへの以降をする予定ということで、事実上「AMラジオ放送」が2028年中には無くなることになりそう。

地元の民放AMラジオは、JNN系列の静岡放送(SBS)のSBSラジオが既にワイドFMとAMとの併用体制に移行していて、何処かの時点でAM放送を停波するんでしょうね。自分が子どもの頃は、地元のテレビ放送はNHK(総合、教育)と静岡放送しかなく、ラジオ放送もNHK(第一、第二)とSBS放送しかなく、子どもはSBSラジオが楽しみの一つ。もともとSBSラジオの周波数は「1400khz」と覚えやすい周波数で、だから局のジングルも「いちよん、まるまる、SBSラジオ~」というものだったんですが、その後帯域の調整があって現在は「1404khz」なので、そのジングルも「いちよん、まるよん、SBSラジオ~」に変わって、一寸「締まらないなぁ」と今でも思っています(笑)。でも、地元密着のラジオ局な訳で、深夜放送でもよく利用しましたねぇ。伝搬状態が良いときは、名古屋の放送局とかも受信できたんですが、その為に自宅の庭に大きなアンテナを設置したりしました。

問題なのは、AM放送からFM放送に移転するにしても、周波帯は現在のFM放送の上限よりもさらに上の90Mhz帯を使用しないといけないこと。各地で放送が始まったのは5~6年前くらいからだから、その頃くらいから発売された受信機や車のラジオ装置でないと対応出来ない。自宅のラジカセなんかは10年以上前のものなので、多分対応していないだろうなぁ。自宅にも難題か古いラジカセがあるので、後で確認しておかないと。

テレビ放送も、アナログ放送が終了して地上デジタルに移行し、それなりに周知期間もあったのでそんなに混乱しなかったように記憶しています。ラジオ放送の場合は、テレビよりも利用者数は少ないだろうからテレビよりも混乱は少ないだろうけど、テレビと異なるのは自動車運転中に来ている人が多いことじゃ無いかと。その場合、対応していないラジオも多いだろうなぁと思うんですよね。既存のFM局は少なくともそのまま聴くことが出来るから、全く使えなくなることは無いと思うけれど、ちょっと混乱しそう。テレビがブラウン管から液晶に変わり、アナログ放送がデジタルに変わり、AMラジオがFMラジオに変わりと、結構自分のこれまでの人生の中でも変化に富んだ時代が続くなぁと、ちょっとセンチメンタルな気分になるかも。

2021年6月15日

良案? 愚案?


ワクチン用冷凍庫の温度管理の不具合が幾つか伝えられる中、埼玉県北本市が導入したワクチン冷凍庫の温度管理システムの斬新さに賛否の嵐が。 冷凍庫の室温表示部分の前にWebカメラを設置して、表示される温度をモニターして、何か異常が発生したらアラートを投げる仕組み。表示される温度数値を認識する位のプログラムは、そんなに難しくないだろうし、そこから期待値の範囲を超えたらアラートを設定されたメールアドレスに投げる位のプログラミングだって難しくない(時分は多分もう書けないけれど-笑)。Webカメラにしても、PoE(Power over Ethernet)対応なら、電源をわざわざ引かなくてもEthernetのポートがあれば良いわけで、本当にモニター用のカメラを冷凍庫の前に置くだけで事実上完成。

このアイデアを時代後れと笑う人も多いみたいですが、これって「コロンブスの卵」だと思う。仮にもっと「綺麗な形」で実装しようとすると、まず冷凍庫の内部に温度センサーとかモニター回路を入れないといけないわけで、それは元々そう言うオプションがあれば別だけれど、無い場合には対応するのは大変。さらに、複数のメーカーが全国で納品しているだろうから、そのメーカー毎に仕様が異なる事による互換性の欠如や取り回しの繁雑さから導入が大変なることもあるだろうし。それに比べて、この方式の優れているのは「外部に室内温度表示している冷凍庫なら、全てに対応可能」な所で、しかも設置する手間はデバイス(Webカメラ)を設置して、温度表示部分が映るようにすることだけ。この仕組みを見た後では「そんな簡単なこと」と思う人が殆どだろうけど、知らずにこう言うアイデアを形に出来るのは、エンジニアの端くれの自分としては凄いと思う。

エンジニアの悪い癖で、往々にして「綺麗なシステム」を作ろうとするんですよね。勿論、今後の冷凍庫にはモニター機能付きの製品も出てくるだろうけど、必要なのは「今、確実に、簡単に、安価で実現出来る方法」な訳で、このWebカメラ方式はそれら全てを満足する商品だと思う。これって、ちょっと見方を変えると街角などにある「監視カメラ」と同様なんですよね。ただ、監視カメラは主に人の流れを録画することが目的で、中国でやっているような顔認識まで導入して個人を特定しつつ行動管理するレベルのものでは無い。でも、この監視カメラは「温度表示」という凄く限定されたシンプルな対象だけれど、それを実行しているわけで、機能としてはかなり「洗練されている」と思うなぁ。冷凍庫にセンサーやモニター機能を入れろというのは、監視カメラではなく通行人一人一人にGPSセンサーを持たせろ、と言うようなことで、どちらが大変でどちらが効率的かは言うまでも無い。

自分なりにエンジニアとしての格言みたいなのが幾つかって、その代表的なものに「シンプルイズベスト」と「神は細部に宿る」というのがあるんですが、このWebカメラ方式はどちらも満足していると思います。Webカメラ一つだけで必要な要求を満足させている点で「シンプルイズベスト」だし、管理温度を一定時間毎にモニターするという必要最小限の機能に特化している点で、「シンプルイズベスト」とともに、最も基本的な要求仕様をピンポイントで満足している転で「神は細部に宿る」を実現していると思うし。エンジニアの端くれとして、ちょっと嫉妬すら感じる製品だと思う。

矛盾する内閣不信任案

今日、野党が内閣不信任決議案を国会に提出する予定という記事。野党側の提出理由としては、「この未曾有のコロナ禍において今の内閣は信用できない。コロナ禍対策のために三ヶ月国会を延長しろ。我々に政権を任せろ。」という言い分なんだけれど、それって矛盾しているよなぁ。

大体、今の内閣が信任できないから「不信任案」を提出するはずなのに、「国会を三ヶ月延長したら提出しない」っておかしな理屈。信任できないものが三ヶ月延長されたら信任することになるわけで、その矛盾を分かって言っているのだろうか。それに、「政権を渡せ、渡せないなら不信任だ」というのも変な話で、他分野党はルール通りの解散総選挙ではなく、政権禅譲みたいな事を想定しているんだろうけど、それだって政治を政局に利用していることでしか無いだろうし。でも、そう言う特例を国民が認めるほど野党に信任を置いているかと言えば、最近の政党支持率を見ても分かるように、野党の特に野党第一党の立憲民主党の支持率が高いわけでは無い。と言うか、不信任案を提出する予定の野党四党(立憲民主党、共産党、国民民主党、社民党)の支持率を足しても全体の1割にも届かないわけで、全く説得力の無い話。

現実問題としても、現在はコロナ禍対策でワクチン接種をどれだけ拡大するのかが最優先課題の一つで、それを停滞させるような行為はやらない方が良い。選挙が無駄な行為とは言わないけれど、今絶対に必要かと言われれば議員任期は9月まであるなら、今で無くてもという理屈の方が適当でしょう。それに、東京オリ・パラ開催となれば、そうで無くてもこの時期の人流抑制が言われているのに、選挙での人の流れの増加は抑えたい。となれば、衆議院議員任期ぎりぎりの9月に選挙を行うのが、一番理に適っている気がします。

野党が「退陣」を言っても「解散」を要求しないのは、彼らにしてもいま選挙が行われるのは準備不足もあって好ましく無いという理由があるでしょうね。与党の支持率や人気が落ちている今は、ある意味野党にとっては有利な状況とも言えるのだろうけど、準備不足については与党の方がまだましで、野党に置いては候補者も定まらない地区もあるだろうし。与党としては、少なくともコロナ禍の状況が改善すれば自然と支持率が上がることは確実で、そこに東京オリ・パラの成功体験が加われば、現有議席以上の勝利も可能かもしれない。互いに打算をしている事も確実なわけで、そうなると野党にとっては今解散しないことを前提に「自分達は仕事をしている感」を出す事がベストでは無いけれどベターでは無いだろうか。その為の不信任案提出なんだろうなぁ。野党側も、そう言うパフォーマンス政治は、もう国民にも見透かされているし、それではいつまでたったも支持は得られない事をもっと認識するべきだと思う。で無いと、いつまでたっても自公の与党政治が続くわけで、また何年かたてば昔のような「惰性政治の時代」に戻ってしまうと思うし。

「巨星」逝く

 作曲家の小林亜星氏が、心不全のために5月30日に88歳で亡くなった事が昨日公開されました。作曲家として最近亡くなった方には、故服部克久氏、故筒美京平氏、故中村泰士氏等、自分世代ではよく聞いた「歌謡曲」や「J-POP」の作曲家の方もいらっしゃるんですが、小林亜星氏の場合は今でも流れるその数々のCMソングで、やはり一番身近な作曲家だなぁと感じます。

なんと言っても日立のCMソングである「この木なんの木(「日立の樹」)」は、一番耳に残っている曲ですよねぇ。実は、私はまだ言ったことは無いけれど、あの映像に出てくる「日立の木」は、結構交通不便な場所にあって行くのは大変なんだけれど、何故か日本人だけは観光地として訪れると現地で不思議がられる場所でしたねぇ。偶然なんだろうけど、この「この木なんの木」の作曲をした伊藤アキラ氏も、この5月に亡くなっているんですよねぇ。

さらに小林氏の場合、自分的には「寺内貫太郎一家」の印象が強い。最初の頃は、台詞もたどたどしくて何か浮いている印象があったけれど、それが何か役柄の「頑固オヤジ」っぽさに繋がっていて、それも人気のあった理由だったように感じますね。この番組には、例えば故樹木希林(当時の芸名は「悠木千帆」)さんがジュリー(沢田研二)のポスターに向かって「じゅぅりぃぃぃぃ~」ともだえるシーンとか、父親の寺内貫太郎(小林亜星)と息子の周平(西城秀樹)の食事時のケンカシーンとか、当時ドラマとしては結構斬新な演出というか構成だったと思います。

朝のニュースでは、過去の映像が流れていたんですが、3年前のインタビュー番組の映像や記事に掲載されている2年前の写真を見ると、体型こそ少しスリムになられたようですが、当時で85歳とは思えないくらいの見た目でお元気そうで、今回の心不全の前に自宅で転倒さえしなければ、まだまだ活躍されたんだろうなぁと思います。文字通り「巨星」だった小林亜星氏のご冥福をお祈りします。合掌。

2021年6月14日

職域接種開始


職場単位の集団接種をする、職域接種の第一弾として、ANAが羽田空港で日曜日から始めたという記事。当初予定は今日からだったものが、一日前倒ししての開始で、同じくJALも今日から羽田空港でスタートする予定とのこと。全国でも同様に職場・大学など1000件以上の申請があり、900万人位の規模の接種が実行される予定とのことで、社会基盤の維持のためにも重要なので、是非進めて欲しいところ。

一部企業や大学などは、自社・自校の関係者だけで無く、近隣住民なども含めて接種する事も予定しているとのことで、 これにより更なる積み増しが期待出来ますね。選手ぐらいから、接種者数が一日100万人を超える件数が実施されていて、今月中に4000万人近く1回目の接種が実行されるんじゃ無いだろうか。

先ずは国際線路線のパイロットとCAさんが対象ということで、しかもパイロットは接種後48時間、CAさんは24時間勤務から外れる安全措置をとるようですが、その為の人員繰りと接種スケジュールとの兼ね合いが難しそう。特にパイロットは、B777が今事実上の急便状態なので、そちらのパイロットは余裕があるんだろうけど、代わりに主流となっているB787のパイロットは大変そう。

欧米と比べてスタートが遅いと批判されている日本のワクチン接種の状況ですが、接種済み人数も加速度的に増えていて、もしかすると一日当たり200万人位の接種も可能になってくるかもしれない。6月下旬となれば、2回目接種完了者数も、まずは1000万人を超えて、来月末の東京五輪開幕くらいのタイミングでは4000万人も夢では無さそうな気がしてきました。航空業界に続いて、JR/私鉄の地上交通系とか流通/宅配業界とか、どんどん広がっていって一日も早い免疫体制が構築されて欲しいですね。秋に向けて、段々とちょっと希望が見えてきた気がする。

2021年6月12日

UA Leg#2: HND-OKA/-HND

 久しぶりのフライトですが、AMC用では無く今回はUA MP用のトライアル。UA MP用としては、2月の福岡行き以来のフライトになります。とは言っても、やることは同じで、朝少し早めに自宅を出て浜松駅に向かい、そこから新幹線で品川駅へ移動して、京急で羽田空港に向かいます。朝の空港は、やはりガラガラ。ラウンジへ行こうか迷いましたが、この日の朝出発ゲートが元々の61番ゲートから、さらに北側の59番ゲートに変わったこともあり、そのままゲート前に行くことにしました。

方向が反対側にもなるので、AMC Diamonnd用の保安検査場は使わず、T2北側の保安検査場Bを利用することに。北側の保安検査場A/Bは、スクリーニングタイプのX線検査装置に変わっていたので、変更後の利用はこの時が初めてになります。それでビックリしたのが、鞄からパソコンとか取り出さずに、そのままカゴに入れて流せば良いだけ。いつものように、ブリーフケースを開けてパソコンを取り出そうとしたら、係員の人から「そのままで良いですよ」と言われてビックリ。こっちの方が、ずっと便利ですよね。ANAの優先保安検査場は、逆に結構混雑しているときがあるので、これからはこちらを利用しようかと思ったくらいです。

1) HND 09:35 - OKA 12:20 (NH995)

59番ゲート前に到着すると、搭乗開始を待つ人の姿はまばら。使用機材が、国内線用のB787-8なので、プレミアムクラスは満席ですが、普通席は半分も埋まっていないんじゃ無いだろうか。実際、09:10から事前改札が始まりましたが、09:15にはグループ6の搭乗開始となりました。この分なら早めに出発かなと機内で思っていましたが、どうもその後何度かファイナルコールが繰り返されて、やっとドアクローズになったのが09:30頃。プッシュバックを受けて、D滑走路のRW05に移動し、沖縄へ向けて離陸したのは09:50頃でした。この時にエアショーには「飛行予定時間: 02:01」と表示されたので、早着が期待出来ます。

水平飛行に入りミールサービスが始まりましたが、私はいつものように飲み物だけ頂き、後はメールチェック等をして時間を潰します。そんなに期待していなかったんですが、この機体も機内Wi-Fiの調子が良くて、途切れること無く沖縄までずっと安定して接続することが出来ました。普通席で利用する人が少なくて、回線に余裕があったのかもしれませんが。

この日も北側からアプローチすると、真っ直ぐに第2滑走路のRW18Rに着陸。その後誘導路を移動して、33番ゲートに入ったのが、丁度お昼12:00頃でした。この日は時間の都合上、先に空港内のレストランで昼食を摂ってから、一度外に出て所要を処理。多分気温的には都内や浜松とそんなに変わらない沖縄ですが、何となく「暑く」感じるのは場所柄なのかも。次回からは、短パンかショートパンツでこないと耐えられないなぁ等と思いつつ出かけました。

2) OKA 14:30 - HND 17:00 (NH468)

今回も、ラウンジに寄るには中途半端な時間だったので、ガラガラの保安検査場を抜けると、トイレによってから来た時と同じ33番ゲートに向かいます。復路は、往路と同じB787ですが、国際線仕様のB787-8なので、シートに余裕があるタイプ。電動シートというだけで、使い勝手がかなり違いますよね。

プレミアムクラスは、いつものように満席だけれど、普通席には大分余裕がある感じ。実際、定刻よりも早く14:20にはドアクローズ、5分後くらいにプッシュバック開始。直ぐ横の、RW18Lに移動すると、離陸開始は定刻一寸過ぎ位のタイミングでした。

この移動中、ANAの「機内安全対策ビデオ(歌舞伎編)」がいつものように流されたんですが、ちょっと違和感が。BGMが以前とは変わっている気がしたんですが、気のせいだろうか。何か一寸モダンな感じのBGMに変わったように感じたんですが、以前の音が何だったか記憶もあやふやなので確証はありませんが。離陸後は、食事は断り飲み物だけもらい、復路もメールチェック等をして時間を潰します。こちらのフライトも、機内Wi-Fiが途切れることは無く、時々フリーズしたかなと感じる位遅くなる事はあっても、何とか使える程度の品質で利用出来ました。最後はパソコンも閉まってウトウトしていたんでずか、目を覚ますと機体はすでに房総半島上空にまで達していて、そのまま反時計回りに回り込んで、いつもの北側からのアプローチの様です。

房総半島から埼玉上空に回り込んで、そこから真っ直ぐにRW34を目指すパターン。この進入路は、東京の繁華街上空を駆使座すような感じで縦断してくるので、外の景色に圧倒されるコースでもありますよね。実際窓際席の人は、ずっと外を眺めているような雰囲気。私も何度か経験していますが、びっしりとビル群が建ち並ぶ中に、ランドマークとなる建物が見えると、やっぱり興奮するし、何度見ても飽きません。そんな中機体はC滑走路のRW16Lに定刻少し前に着陸。反転すると、到着ゲートが反対側の57番ゲートだったので、誘導路の移動に時間が掛かりましたが、ゲートインはほぼ定刻の17:00頃。ただ、個々からバゲッジクレーム横の出口までは、ちょっと徒歩での距離があるんですよねぇ。それでも日頃の運動不足解消と言い聞かせて、頑張って歩いて(笑)、地下の京急の駅に到着し、今回も翌日に備えて横浜のホテルへ移動しました。(続く...)

ANA to UA PQP (1)

こちらのフライトは、ANAでチケットを購入し、FFPをUA MPに登録したもの。そのマイルと対応するPQPが、UA MPのアカウントに登録されてきました。 

今回はANA側でチケットを購入して、マイルはUAのアカウントに付ける形。この場合、ベースマイルにチケットのクラスボーナスを掛けた「獲得マイル数」を、優先パートナーの一つANAの場合は「5」で割った物がPQPになります。ベースマイルが「966」で、今回購入クラスは、ANA側では「プレミアムビジネスきっぷ」で、UA側では「Fクラス」。その為クラスボーナスの倍率は「3.5」ですから、「966×3.5=3,381」。この1/5は「677(676.2)」となり、一致します。一般的に現在のルールでは、UAでチケット購入した場合よりも、パートナーでチケット購入した方がPQPは不利になりますが、羽田-那覇線のようにコスパの良い路線だと、今回の様にANA側でチケット購入した方がより多くのPQPが獲得出来る場合も。

UA側購入チケットで飛んだ前回は、ANAの運賃クラス「運賃9」の「国際航空券(国内区画プレミアムクラス) ブッキングクラスF/A」が適用されましたが、今回料金的にはそれと同じ位だけれど獲得PQPは二割増しくらいになっています。正規料金の「プレミアム運賃」も今回の「プレミアムビジネスきっぷ」も、運賃クラス「運賃1」になり、これはUA側では「Fクラス」になります。「プレミアム運賃」は「プレミアムビジネスきっぷ」よりも1割位割高になりますが、「プレミアムビジネスきっぷ」はANAカード会員専用運賃で、SKYコインの利用も出来ないので、SKYコインを利用すればもっとコスパよくPQP獲得も可能になるんですが、このあたりの塩梅が難しいかも。

ところで、今回HND-OKAのベースマイルが「966」と記録されているんですが、以前(2019年)に利用した時の記録を見ると、当時のHND-OKAのベースマイルは「984」となっています。「984マイル」は、ANAが設定しているベースマイル数なので、当時はそれをそのまま使用していたんでしょうね。現在のルールに変わったときにUAはUAのマイル設定に変更したんでしょうけど、でもちょっと納得いかないなぁ。まぁ、それでもUA側発券よりも多くのPQPが獲得出来るから我慢しますけれど。いずれにしても、国内線利用時のTipsの確認が今回出来たので、良しとします。

アップストリームが遅い (2)

何故かIPv6のアップストリームが異様に遅い件。ふと思いついて、ThinkPad X13のWi-Fiで試してみました。こちらも、自宅ではEthernet Dongleを使用して、 Ethernet(1Gbpsベース)で接続して使用しているので、先日デスクトップで計測したように、IPv6のアップストリームが異様に遅いのは同じ。ところがWi-Fi (802.11ax)で、そのEthernet Cableも繋いでいるWi-Fiルーター(WX6000HP)にアセスして計測してみると、IPv4よりも遅いのだけれど、それでも100Mbps位でていて取りあえずは納得出来るレベル。

同じマシンから、経路こそ有線と無線の違いはあるけれど、同じ無線ルーターに接続しているので、どうも原因は端末側やルーター側には無いように感じます。

となると、怪しいのはISPで、Plalaが問題なのか。実は、今回無線ルーターを更新して、IPv4 over IPv6で使用することを期待していたんですが、どうもPlalaは幾つかの専用のルーターで無いと対応していないようで、現在はIPv4はEEEoPで、IPv6はV6プラスで接続しているんですが、そのV6プラスの接続もテストサーバー等にアクセスすると「違う」とか言われてしまい、ちょっと不信感の塊になっています。

今のままでは、折角大枚叩いて購入したWX6000HPが活用出来なので、この際ISPを変更しようかと考えています。同じNEC系でBIGLOBEが良いか、NTTフレッツ光なのでOCN系が良いか迷っているところ。少なくとも、BIGLOBEはWX6000HPが対象ルーターになっているし、OCNも同様。まぁ、特に工事なども不要で切替も出来そうなので、ISPの切替も試してみるつもりです。それで変化無かったから悲惨ですが、となるとNTT西日本のONUが悪いのかなぁ... もう10年以上前の機種だから、現状に即していないのかもしれないけれど。

一周回って「追いついた」

立憲民主党の枝野幸男代表が、外国特派員協会での記者会見で「時代が私に追いついていただいた」と言ったらしい。すでにネットでも言われているけれど、「時代が追いついたんじゃ無くて、周回遅れの自分が時代に並んだだけじゃないか」というのが正しい言い方ではと思ってしまう。 

この方、ご自身の著書をいろんな所で引き合いに出して話をしているけれど、それって議員という立場、野党党首という立場を利用して、書籍を売りたい(印税収入を増やす)という行為にならないのか。それって、議員として良いの? まぁ、自分の懐では無く、事務所とか後援会に入るようにして、その辺りの収支報告はちゃんとするようにしているんだろうし、自分の主義主張を広く知らしめるために書籍という方法を取ることも有りだとは思うけれど、そこまで言うほどの事なのかと言う疑問も感じるし。

実際の本の内容を読んでもいないので、軽々しくその内容の批判は出来ないけれど、でも日頃この人や周りの人達の言動や行動を見ていると、「時代に追いつく無所か「どんどん時代から乖離している」ようにして見えないのだけれど。例えば記事の中では「新自由主義は時代後れ」と言っているらしいけれど、多分経済格差みたいなところを指して「時代後れ」と言いたいのだろうけど、じゃぁどうするのか。「所得の再配分」と言っているけれど、結局はそれって税金をどうするかという話しで、その辺りが「消費税は下げます・廃止します」という威勢の良い話しか聞こえてこないから信じられない。同党の議員さんもこんなことを言っているけれど、自分達に都合の良い「美辞麗句」を並べているようにしか感じない。

ここ数日、立憲民主党は会期延長を要求して、内閣不信任も辞さないと言っているけれど、それで仮に三ヶ月会期が延長されても、三ヶ月間彼らが仕事をするわけじゃ無いことは、これまでの経緯からも明らかじゃ無いだろうか。何かあれば騒いで、気に食わなければ「審議拒否」しかやることが無い人達なんだから。大体、別の場所では「自分達も仕事をしている。実際可決された法案の8割は賛成している」と言っているんですが、なら、残り2割でも妥協点を見つける努力を頑張れば良いのにと思う。アメリカの二大政党制も、両党の違いはそんなものかもっと少ないんじゃ無いだろうか。その2割の努力をせずに、自分達の都合しか言わないから、外からは全く仕事をしていないと誰もが感じる今の状態になったと思うなぁ。「時代が自分に追いついた」と思うのであれば、その時代に追い抜かれないように精々頑張って欲しい(棒読み)。

ワクチンパスポート

英国で開催されているG7サミットで、3航空連合が共同で国際運航に関する渡航や衛生に関しての共通基準に合意するように各国に求めているという記事。仮に今年後半位から国際線利用の制限が緩められて、業務目的以外の観光目的での渡航が出来るようになったとしても、多分どんなに早くても来年一杯くらいまでは、新型コロナウイルスの脅威は消えないだろうし、所謂「ワクチンパスポート」の様な認証システムは必要になるでしょうね。

何となく似たような仕組みで思い出すのは、2001年に発生した「アメリ同時多発テロ事件」以降の様子。飛行場でのセキュリティチェックが厳しくなり、最初の頃はそのチェックに何時間もかかることもあったけれど、X線検査装置の性能アップとともに、乗客の情報が航空会社と各国で共有されたり、航空会社側も上級会員向けに優先サービスを準備するなどして、可能な限りギャップを埋めながら、以前のような利便性に近づこうとしていました。今回もそう言う事が進むんでしょうね。

個人的には、パスポートに紐付けされて、ワクチン摂取情報とか渡航履歴とか航空会社のFFP会員情報とか、そう言ものがひとまとめに参照出来て、その場でパッと安全な渡航者という判定がされるのが理想ですが、それはそれで反対する人も多そうだし。特に、国民全体を管理するシステムが無い日本では、そう言うものを構築する事の是非から話を始めないといけないから時間が掛かりそう。その為に、デジタル庁ができたと思うのに、肝心の親分が舌禍でどうなるか分からないし。

少し前のニュースでは、国内に監視カメラ網が張り巡らされている中国では、顔認証で一人一人の行動履歴が記録されて、それによってポイントみたいな制度があって、そのポイントが足らないと海外は勿論、居住地区から外にも出られないような仕組みになっていたんじゃ無かったかな。まぁ、中国だから出来るシステムだけれど、監視される側も波風立てなければ平穏に生活出来るならそう言うシステムが存在しても「無問題」と考える当たりに、あの人達の逞しさも感じるんですが。そこまで日本人も図太くなれるか、いゃ個人のプライバシーの方が重要と考えるか、コロナ後の世界はどう変わるんでしょうね。いずれにしても、個人的には「早く海外渡航できるようになる」のであれば、多少の制限も我慢するのですが。

Yokohama Bay Sheraton Hotel & Towers

BONVOY系16滞在目(29泊目+25泊+23泊+10泊)は、約一月振りとなる横浜のシェラトン。 夕方横浜駅に着いたんですが、まだ非常事態宣言中で、夕食の当てが取りづらかったので、途中の髙島屋の地下でお惣菜、その横地下鉄横浜駅上のファミマで飲み物を購入してからチェックイン。

午後4時迄のレイトチェックアウトをお願いしたんですが、いつもお願いするキングベッドの部屋は空いていなくて、ダブルの部屋ならばと言われて、特に問題も無いのでそのままレイトチェックアウト可能なアサインでお願いしました。その分、部屋の広さもいつもよりも広い部屋だったのでちょっと得したかも。

夜は買ってきたお惣菜を肴に、軽く飲みながらの電話会議(うちの会社は、伝統的にビデオ通話を使わないので音声だけの「電話会議」なので助かります-笑)を幾つかこなして、それでもいつもよりは早めに就寝。でも、その為か翌日は4時前に目が覚めてしまい、二度寝することになりました。

朝は、2Fのビュッフェレストランでいつものように朝食を頂きましたが、結構外国人宿泊者の姿が多くてビックリ。今は、海外からの渡航が事実上禁止されているから、其れ以前から国内に居る人とか、よほどの事情で出張してきた人達なんだろうけど。ただ、私のテーブルに近いテーブルに座っていた男性二人組は、私が食事を食べ始める前から終わった後も、ずっとマスクなしで結構大きな声で話しをしていたのが気になったけれど。今月は、もう一回位利用する機会があるかなぁ... その時は、多分非常事態宣言が終了しているコロナので、これまでよりももう少し余裕が出来ると思うのですが、流石にちょっと窮屈ですよね。その為にも、基本的な「三密回避」だけは続けないと。

2021年6月11日

ワクチン接種 in 浜松


都内の大規模接種センターでもかなりの予約空き状態が生まれてきていますが、浜松市の接種センターでも空きが相当あるみたい。 先日、母親が同年代の友人達と会う機会があったとき、母親は2週間前に1回目のワクチン接種をして、来週には2回目の接種予定なんですが、その時の中では最も早く接種を受けていて、中には7月に1回目接種予定という人もいたとか。「あなた、早いわねぇ」と感心されたというのですが、決して実際はそうじゃ無いんですよね。

浜松市から高齢者向けに接種券が配布されたのは5月には行ってからだったと思うのですが、その時に浜松市からこう言う物が来たけれど打ちたくないとか言う物だから「早く孫やひ孫に会いたければ、直ぐに予約して接種するように」と、欠航きつめにただしました。それでも、一週間ぐらいしてまたグズグズ言うので、明日掛かり付け医のところに行き、直ぐに予約を取るように再度念押しをし、流石に観念したのか翌々日(翌日は休診日だったらしい)掛かり付け医のところに行き、運良く5月最後の分に滑り込むことが出来ました。その日に予約が取れないと、次は6月の下旬にならないと接種出来なかったらしい。その時に感じたのが、浜松市って結構遅れて居るんじゃ無いのかと言うこと。


実際、市の予定はどうなっているのか浜松市のサイトを見てみましたが、65歳以上までの接種兼発送が決まっている程度で、それ以下の年齢層の予定は未定みたいなんですよね。これで「前倒しした」予定らしい。一方で集団接種会場には、一日で1000人以上の空き状態があったりして、凄く非効率な状態を感じさせます。どうしても、近くの掛かり付け医での接種の方が気持ちが楽であること、地方都市故に基本車移動のため、駐車場等不便な市街地や繁華街での集団接種が敬遠されるというのは分かるんですが、それならそれでどんどん可能なところに広げていくべきだと思うのですが。それこそ、警察、消防、インフラ、市職員等、幾らでも候補はあると思うんですよね。接種券が無くても、免許証などで後から確認出来るようにしておけば問題ないというのは河野大臣のお墨付きもあるわけですし。

静岡県内の三地域(東部、中部、西部)のうち、以前は浜松市も含まれる西部地域はそんなに感染が酷くなかったのですが、4月位から西部地域でのクラスター発生などが重なり、今の所病床使用率も50%位になっています。そう言う大変な状況だから、ワクチン接種の準備も中々ままならないのかもしれませんが。静岡県全体の接種率もかなり低い状態で、浜松市だけの問題では無いのかもしれませんが、やはり気になります。全国的には、一日当たり100万人接種の最初のハードルを越えてきたので、更に加速させるためにも浜松市にも頑張って欲しいですね。

政府専用機のトラブル


昨日夜G7サミットに出発予定の政府専用機に不具合が発生し、予備機に乗り換えて出発したという記事。 その為、10日午後7時出発予定が、1時間半遅れて午後8時半頃に出発したらしい。

今朝のニュースなどでは、主機に一部照明トラブルが発生したので、既に登場済みの随行員などが予備機に乗り換えて、そちらで菅総理などが登場して出発したとのこと。多分出発直前に発生したんでしょうね。人の移動と、貨物や食事などの入替などで、まぁ1時間半位は掛かっても不思議では無い。また、その為の予備機との2機体制ですから、その通りに運用されただけでそんなに大きなニュースだとは思わないのですが。

大体、出発直前に照明トラブルなんて、UAに何年も搭乗していれば何度も経験していること(笑)。照明どころか、シートが動かないとか、AVモニターが使えないとか、酷い場合には空調の不具合なのか水漏れしているときもあったし(爆!)。民間の航空会社と政府専用機とでは比較対象にすらならないのかもしれないけれど、民間の場合でもそのトラブルの程度によっては代替機の手配をするだろうし、それが出来なければ欠航するわけですからね。それが政府の場合は「欠航」する事は事実上出来ないから、わざわざ毎回2機を飛ばしているわけですし。記事の最後には、整備等委託先のANAHDのコメントが掲載されているけれど、ANAとしても何とも言えないでしょうね。仮にエンジンが動かないとかならまだしも、照明設備の不具合とかなら、それこそ電球が切れたとか配線の問題とか、幾らでもあるだろうし整備の不具合とは一概には言えないだろうし。

記事では先代のB747の場合には、機材トラブルで羽田空港を遅れて出発したのは今回が初めてと言っているけれど、もっと重大な機材トラブルが発生して、予備機で出発したことは何度かあったはず。つまり、問題発生から予備機へ変更する時間が有っただけの話で、先代のB747で一度もトラブルが発生しなかったわけじゃ無い。その当たり、一寸誤解を招く文章だなあと感じます。まぁ、ニュースでは有るだろうけど、「出発直前にトラブルがあり、予備機に乗り換えて出発した」で済む話だと思います。妙に大きく取り上げすぎだなと感じますね。ただ、こう言う小さな些細なトラブルの積み重ねや延長に、大規模なトラブルが眠っていることは多々あること。早いうちに徹底的な問題解析と確認をして、今後の対策にして欲しいですね。

誘導する報道

新型コロナウイルスワクチン接種が影響したのでは無いかという、死亡報道記事。ネットの特に医療関係者と思われるアカウントからは、今の所確固たる証拠も無いのにワクチンとの関係を強く臭わせる報道内容に批判も上がっています。TBS側も、「ワクチン接種後3時間半後に死亡した」という事実は事実として報道するのは構わないと思うけれど、それと直接のインが寒霞渓があような言い回しはするべきでは無いのでは。特に、「ワクチン接種後に少なくとも196人が無くなっている」と言っていますが、厚労省の資料を見ると、

  1. 一日当たり3,280人が死亡
  2. そのうち、明らかに病気や副反応が原因と思われない事故死や自殺での死者数は、合計で201人
    ※直接の死因が事故死(例えば交通事故)であっても、例えば副反応で意識朦朧となって倒れて引かれた、みたいな事例が無いとは言えないでしょうが...
  3. したがって、一日当たり約3000人が何らかの理由で「病死」している
  4. 突発性の可能性を考えて、心疾患や脳血管疾患だけでも850人/日が無くなっている
  5. 高齢者向けワクチン接種が始まって約一月なので、30日としても25,500人位の人がその間に死亡している事になる
  6. ワクチン接種者数は2000万人を超えたので、死亡率を196/2000万人=0.00098%に対して、上記の一日当たりの死亡率は0.0196%と、約20倍大きい
  7. ワクチン接種者数を15000万人としても死亡率は0.0013%と、自然死亡者数よりもやはり一桁小さい
    ※厳密に言えば、ワクチン後死亡者数は一定期間の値なので、一日当たりにすればさらにその差は広がる
ワクチンが100%安全とは言えないので、196人の中には接種直後ではなく時間差で影響した可能性はあると思います。また、どんな理由であれ、身内を無くすことは最大の悲しみの一つであり、その気持ちは一番に尊重されるべき。だからこう言う言い方をすると叱られてしまうかもしれないけれど、同様に突然無くなってしまう事故死の例も一日あたり100人以上発生していることを考えると、ワクチンによる副反応からの死亡例というのは十分に低いと言えると思います。

そう言う状況であるから、厚労省としても副反応疑い報告に関して、ここまで明確に言い切っているので無いかと思います。確かに100%安全では無いけれど、これまでのワクチンと比べて十分な安全性ともたらす利益の大きさからの考えでもあるでしょう。逆に、コロナ禍終息の切り札と思われるワクチン接種を今停滞されることで、沈静化しつつあるコロナ禍がまた拡大してそれによる死者数が増える可能性の方が大きいとも言えます。報道機関が、それぞれの事例を取材して視聴者に判断基準を提供することは問題無いと思うけれど、何かそこに誘導する意図が透けて見えるのが、このTBSの記事の問題だと思う。

メディアを「エッセンシャルワーカー」という事には、個人的には抵抗があるんですが、それでも情報提供は社会システムで重要な要素であるし、最近では色々問題点を指摘されているけれど、その影響力の大きさではレガシーメディアの力は大きい。だからこそ、彼らも職場接種なりキャンセル待ちでもいいからワクチン接種をして行くべきだと思うけれど、こう言う考え方を持っていては、それ自体も彼らは否定するんだろうか。幾つかの報道機関や放送番組に関しては、ワクチン接種の問題と言うよりは、ワクチン接種が進んでコロナ禍が沈静化することが、政権の成功事例となる事を良しとせずに反対しているような雰囲気すら感じるんですよね。まぁ、私の曇った心の目のせいかもしれないけれど。

不思議な値上げ価格

朝日新聞が27年振りに購読料を値上げするという記事。デフレ脱却のためには、消費者としては痛いけれど市場価格は上がらないといけないわけで、そう言う意味では新聞料金の値上げもそのうちの一つだと思うし、企業活動として色々影響はあるんだろうけど、自然なことと感じます。でも、ちょっと不自然なのが改訂後の価格。

 朝夕刊セットが、4037円から4400円に、朝刊のみは3093円から3500円(価格は全て税込み)に改訂されるということなんですが、何故改訂後の税込み料金が「4400円」とか「3500円」と100円単位で区切りの良い料金なんだろうか。新聞の消費税って、8%ですよね。だから以前の税込価格から、本体価格を類推すると、以下の様になります。

  • 4037円: 4037/1.08=3737.963≓3738円
  • 4400円=4400/1.08=4074.074≓4074円 (+336円, +8.99% up)
  • 3093円=3093/1.08=2863.888≓2864円
  • 3500円=3500/1.08=3240.740≓3241円 (+377円, +13.16% up)
本体価格の改定は1993年12月27年7ヶ月振り」と書いているんだけれど、「3738円」とか中途半端な価格だったのだろうか。普通は、集金の時に手間にならないよう、少なくとも10円単位に丸めると思うのだけれど。で、最大の疑問は、一般的には10%の消費税が、新聞には軽減税率が適用されていて8%になっているのに、改訂後の価格が税込みで「4400円」とか「3500円」と切りがよい価格に設定されていること。これって、世の中的には10%だから、本体価格4000円、3180円と思わせておいて、実は本体の値上げ率はもっと大きいことを隠しているんじゃ無いかと邪推(笑)。だって、今でも1円単位の価格で販売しているのに、わざわざ100円単位で切りそろえる必要は無いわけですからね。しかも、より手間もコストも掛かりそうな朝夕刊セットの方が値上げ率が低くて、朝刊のみの方が値上げ幅が大きいのは、そちらの方が契約数が多いから何だろうし。

朝刊の一部売りが、150円から160円に10円アップ(こちらは消費税10%)されるので、一月分だと+300円のアップになります。となると、今の本体価格を2864円から300円上げると3164円になり、この税込み価格は3417円。31日分として310円アップしても、3428円となり、今回の改訂後価格3500円よりも安くなっていてもおかしくないはず。心の曇っている私としては、世の中の「消費税10%」という思い込みを利用して、軽減税率8%からの2%の差分を上手く上乗せしているようにして見えない(笑)。

まぁ、価格設定は企業側の裁量だから、それで購読者が減れば困るし、安いままで経営が成り立たなくても困る。その塩梅を考えての設定だろうから、実際に7月に新価格になってからどうなるのかは分からない。でも、幾ら公共メディアと言っても、ずっと同じ価格を維持しなくてはいけないわけではないし、デフレ脱却のためにも価格は上げて社員の給与も上げるなら、それは社会のためになると思うんですよね。でも、その理由として、

ネット上にフェイクニュースが飛び交う今、新聞の役割は増していると考えています。

は無いだろう。自分達もその「フェイクニュース」の一部であり、過去色々と問題を起こしてきたのに、ちゃんとその反省もしていないし、対策もしてこない。逆に、自分達の報道が「真実」という変な正義感に凝り固まって、ますます先鋭化しているのが、この朝日新聞だったりその他一部メディアの問題点じゃ無いだろうか。 報道機関と言え、私企業である以上は、色々経営努力もするだろうし、価格改定だって必要。ただ、その根本にある考え方が偏ったままでは、どんどん読者や購読契約者は減っていくだろうし、メディアとしての意義も薄れていくでしょう。以前も書いたけれど、日本の新聞メディアで最初にHPを解説したのは、朝日新聞だったんですよね。だから30年位前に海外出張すると、必ず「asahi.com」にアクセスして、日本の情報を貪るように読んだものでした。それだけ信頼されていた存在だったのに、あれからあっと言う間に今みたいな状態になってしまい、その後を追うようなメディアも増えてきているのは、正直ネット資産の損失だと思う。私企業だから、独自の考えやルールを持つのは良いと思うけれど、それが理解されるような公平な論評なり、批評なりを提供してくれないと、それは単なるアジテーションでしか無いと思う。そんな状態が続けば、次の価格改定は無いかもしれませんね、会社自体が無くなることで。

Kindle Unlimited再び

 1年半くらい前に「Kindle Unlimited」の契約をしたんですが、結局は自分に合いそうもないなと言うことでお試し期間(3ヶ月で、294円)終了前に解約してしまいました。Amazon Prime会員ではあるので、それまではPrime Reading対象の雑誌や書籍を見ていて、やはりちょっと物足りなく感じてKindle Unlimitedを試してみたんですが、以前のコメントにも書いたように、対象冊数こそ200万冊と膨大なんですが、それでも自分が読みたい分野の書籍類はそんなに多くなく、結局は一月位で飽きて解約してしまいました。

この「Kindle Unlimitedプロモーション」は、ターゲティングプロモーションなので、その後再びオファーされることは無かったんですが、最近結構Kindle本を購入したりしているからでしょうか、再びオファーが表示されました。しかも前回よりもお得な、「3カ月99円」という設定価格です。前回は「3ヶ月294円(98円/月)」でしたから、さらに1/3の割引価格。最初は、前回同様に「一月99円で掛ける3ヶ月=297円」と思ったんですが、通常の3カ月分料金「2,940円」を消して「99円」と表示されているので、やっぱり99円? 本当? と疑いながらも思案すること数分。Amazonの甘いお誘いに乗ることにして、ポチッとしてしまいました。

200万冊有っても自分の読みたい本が見つからない」と以前は書いたんですが、これは半分正解半分誤解。探し方とタイミングの問題もあるようです。前回解約してから暫くしてから、Amazonで書籍探しとかしていたんですが、段々と自分の興味の有る分野や作者の作品が「お勧め」されるようになってきて、その中にもそこそこ「Unlimited対象」のものが増えてきているんですね。解約後、色々契約とか変わったのかもしれないけれど、解約して暫くしてから「やっぱりUnlimited残しておけば良かったかなぁ」とかちょっと後悔したのも事実(笑)。丁度解約した頃から、Amazonで購入する書籍の半分くらいがKindle版になってきていて、さらに昨年末には「ほとんどKindle Reader」化しているDuet君も購入したこともあり、Kindle率というかKindle依存率は、一年一寸前と比べるとかなり大きくなっています。今の所、3ヶ月のお試し期間が終わった後に、そのまま980円/月で継続するかどうかは未定ですが、以前と比べも一寸微妙になっていることは確か。やはりDuet君という、ほぼ専用リーダーの存在が大きいですよね。

そのDuet君も、以前は取り外し可能なキーボード前提の操作中心だったんですが、最近ではKindle端末化していることもあり、タブレットモードで使用する事が多くなりました。その辺りの使用感も、また近いうちに備忘録化しようとも思っていますが、10インチというサイズがちょっと微妙かなと感じます。本体は10インチで300g位あるんですが、これがやはりちょっと重い。雑誌系の、もともとサイスが大きい媒体の記事を読むには丁度良いのですが、小説など文字の多い書籍を読む時には、ちょっとサイズオーバーかなという印象。5.5インチのiPhone8では逆にちょっと小さいので、8インチとか7インチくらいの、文庫本サイズとか新書サイズが自分的には丁度良い感じです。いずれにせよ、この三ヶ月間でKindle Unlimitedを色々試してみたいと思っています。

2021年6月10日

道の駅マリオット

タイトルは私の勝手な「造語」ですが、三重県すさみ町にある「道の駅すさみ」に、積水ハウスとマリオットがフェアフィールドイン道の駅ホテルを開業するという記事去年から展開されているもので、決して耳新しいニュースでは無いけれど、伊勢湾岸道を利用したら自宅からも比較的近の三重県にもう三箇所もオープンしていることは知りませんでした。

去年見たときには、岐阜県に何カ所かオープンする予定になっていて、まぁ遠くは無いけれど馴染みの無い土地なので利用する機会は無いかなあと思っていましたが、三重県当たりだと何度か言ったこともあるし、高速道路経由で比較的楽に移動出来るので、今年は無理でも来年あたりちょっと愛車でドライブがてら行くのも良いかもしれない。

記事の中では「宿泊特化型」と書かれているけれど、マリオット系列のフェアフィールドイン等は、所謂「モーテル」なのでアメリカでもそれが普通。レストランを併設しているところは少なく、有っても簡単な料理を出すお店が一つくらい。その代わりに、近くにショッピングセンターとかあるから、そこでテイクアウトするか、結構部屋の中に近所のデリバリーのカタログとか置いてあります。日本の場合は、道の駅に併設されているから、食事に関してはそこで調達すれば良いと思うけれど、朝・昼は良いとしても、夕食は早めに準備しないと厳しいかも。

アメリカだと、車社会という事も有るし、年齢に関係無く何百キロ(マイル)と移動する事も普通だけれど、日本の場合はどうだろうか。自家用車の保有率も下がってきていると言われていたけれど、昨年からのコロナ禍で見直されて販売は好調という話も聞くし。あと、キャンピングカーブームもありますよね。例えば3泊のうち、1泊をこういうところに宿泊して、その日はゆっくりお風呂に入ったりベッドで休むのも良いかもしれない。個人的には、今後自動車のEV化が進むのであれば、充電設備込みの宿泊施設とすれば、地方での移動の拠点化みたいな事にも繋がるんじゃ無いかと思うのだけれど。いずれにしても、静岡県内にも作ってくれないだろうか。出来れば、浜名湖周辺に何カ所か開設して貰えると、ステイカウントにも有利になるし(笑)。

飽和攻撃

高校生へのワクチン接種を決めた奥尻島役場へ、抗議の電話が集中し業務が滞っているという記事。その内容では無く「数」による攻撃というか、もうここまで来たら「暴力」ですよね。勿論、行政に対して何か不満や不信感あるいは意見があれば、それを伝える事は何の問題も無い。より良い行政実現のために、それは必要な行為。でも、同様の案件が全国各地で発生しているけれど、意見を電話してくるあるいはメールしてくる人の多くは自治体外からの行為で、しかも「意見提供」というよりは「主張押し付け」みたいな事ばかり。中には脅迫めいた発言もあるようで、それは通常の行政に対しての意見では無く、公務執行妨害として取り扱うべきだと思う。

この手のの行為は、所謂「電凸」として暫く前にメデイアが取り上げていたけれど、それは自分の気に入らない企業に対して、多数がクレームや質問を集中させることで、業務を停滞させたりして、企業側にその決定を覆す事を強いる行為。ただ、それ以前の「電凸」というのは、誰もわざわざやらないような問合せを、一部有志が問合せをして情報を精査するような事だったずなんですよね。「電話で問合せしてみました」という事を「電話で突撃してみました→電凸」となったもの。そう言う意味では、企業側にとってはあまり明確にしたくないような事柄や、回答しづらいものも有ったりするけれど、結構問い合わせてみたら丁寧に対応して貰えました、という事も少なくなったと思います。それがいつの間にか、多数が「問合せ」という名目で、集中的に企業に電話して業務停滞を意図した妨害行為をすることになってしまった。

さらに問題なのは、今回のこの現象は「〇〇役場の電話番号は××です」というような、回りを先導するような情報がSNSを通じて拡散されて、元と問題意識を持っている人が行動するならまだしも、まったくの「愉快犯」的な参加者まで表せて混戦させていること。ネットの匿名性が、現実社会ではしないような行動を安易に誘発してしまうことは以前から指摘されているけれど、その特性が悪用されたというか、まんまと乗せられたというか、ある意味ネットやSNSの特性を上手く利用した行為ではあるんですよね。それによって、これまでなら社会の中に埋もれていたような意見や声も、多くの人の目や耳にとまるようになり、そこから新しい動きであるとか支援活動が始まったり広がったりすることもある。ただ、何時の時代もどんな場合でも、良かれと思って絵動き出した物を悪用とまでは言わないまでも、暗黙のルールを破って利用する人間は現れるもので、今回もその類の行為。現実世界なら、その行為が過剰であったりはみ出したりすれば、物理的に自分に対しての反応があるから、痛みも感じるんだろうけど、ネットではそれがありませんからね。一度味を占めてしまうと、ますますエスカレートしていくだけ。

例えば、今後は問合せの時には、良くあるように「この電話はサービス向上のために録音されています」みたいなアナウンスを流すとか、企業同様行政側もそれなり対策をして、余りにその行為が目に余るようであれば、その時は司法に訴えてちゃんと対応するべきだと思う。勿論、その場合も訴える側にも冷静な判断と決定が必要だけれど、少なくとも国の方針として接種拡大を要請して、それに沿っての行動なのだから、文句があるなら国に言うべきだし、わざわざ小さな自治体を選んで飽和攻撃みたいな行為をする側には、全く同意も賛成も出来ない。自分の主張を明らかにすることは当然だけれど、やはりその為にはそれなりのルールは守るべきで、ルール無視の行為行動に関しては、受ける側もそれに応じた対応で良いと思う。そう言うと、「独裁政治はいつまでたっても正せない」という話が出されるかもしれないけれど、そう言う場合とは雲泥の差がある今回の話の場合なわけで、そう言う極端な事例を理由として行動するから、こう言う人達はいつまでたっても広く理解も支援もされないのだと思う。で、問題なのは、本来そう言う事を一番に諫めないといけないメディアが、そう言う事をやらずに、場合によっては荷担していることもあることだと思う。

2021年6月9日

報道関係者の行動管理

東京オリ・パラの理事会に関しての記事。気になるのは最後の

橋本氏はコロナ感染防止のため、海外から来日する報道関係者の行動管理を徹底する考えを示した。

と言う所。以前も書いたように、選手や大会関係者には、事前のワクチン接種や行動規制をする事が言われていて、日本の選手団にもワクチン接種が始まっているけれど、同時期に来日するメディア関係者の対応が不明確なままでした。そんな中で、大会ボランティアに対してワクチン接種も検討されているという報道もNHKのこちらの記事では、宿泊場所の限定やGPSによる行動管理もするようで、かなり徹底した管理をする印象。

そうなると、観客を除いた大会運営側関係者で、コロナウイルス対策が明確で無いのは「国内報道関係者」だけが残ることになると思うのですが、その対策はするのだろうか。海外から来日する報道関係者は数万人(2万人規模?)と言われているけれど、大会の様子を放送するのは国内の放送局だし、新聞メディア各社も国内報道体制をそれなりの規模で引くでしょう。そうなると、訪日報道関係者以上の体制(人数、規模)で国内報道関係者があちこちに移動しつつ仕事をするわけで、それが一番のスプレッダーになる気がするんだけれど。

昨日当たりから、東京・大阪の大規模接種センターでかなりの「空き」が出ていると報道されているんですが、その枠を利用して大会に関わる人員への接種を考えるべきでは無いだろうか。皮肉や嫌みでは無く、大会開催国の日本の責任として、少なくとも観客以外の関係者に関しては、基本ワクチン接種済みを前提にするべきだし、移動範囲が制限される選手や役員以外の関係者は、宿泊先指定とか行動履歴把握(=GPS)という事も、必須条件とするべきだと思う。ここで、「報道の自由が」とか「人権侵害が」とか言うようであれば、そのメディアは排除しても良いと思う。中には、開催反対を社説で掲載するメデイアもいるんだから、それでも文句は出ないのでは(マテ)。

これまでの例で言えば、メディアスクラムを組んで国内のメディアはNHKから民放まで一緒に活動するわけです。さらに、首都圏のスタッフだけでは足りないから、地方系列局からの応援を仰ぐことになるだろうから、そう言うスタッフに対してのワクチン接種等も考慮する必要があるでしょうし。大体、「三密回避」が言われているのに、取材時などでは「密状態」のまま取材をしている姿を今でも見られるわけで、そう言う意味ではBBQもしない、カラオケもしない、飲酒もしないのだろうけど、クラスター発生予備軍みたいな感じになりつつあると思う。勿論、今の所取材活動で感染したという事例は、多分無いように思うし、有ってもごく初期の時期にあったくらいだと思うから、報道機関もそれなりに対策はしているのでしょう。でも、選手や関係者に厳しい対応を要求する以上、それと同じ事は報道関係者に要求されるわけです。さらに、外国人メディアだろうと国内メデイアだろうと、その動線や活動区画を完全分離するのでは無い限り、同じ対応をするべきだと思う。そう言う意味では、言えば多くの批判を受けるだろうけど、まずはメディア自らが、自分達のためだけで無く、他の関係者の為にも率先してワクチン接種を受けて、大会開催中の行動規範を示すべきだと思う。

「ワクチン敗北」と言うメディアの敗北

テレビ朝日サイトに掲載されている、日本のワクチン獲得・接種に関する取材記事(前編後編) 。この記事が、今年の初め頃とか、精々高齢者向け接種が始まる4月初め頃位に掲載されていたならまだしも、この時期にわざわざこう言う記事を作成して公開する意図が理解出来ない。この記事で一寸悪質だなと思うのは、前半と後半の繋ぎ部分。前編の最後にはでは、日本のワクチン供給契約の話をしているんですが、昨年7月末に今年6月末までに6000万人分(1億2000万回)のワクチン供給の「基本合意」(※わざわざ括弧書き)したといい、しかし昨年11月頃から総理官邸で焦りが募り始めた、と言って終わります。続く後編の初めには、その事を繰り返して始まり、さらに国内知見が進んでいないこと等からファイザー社トップ会談の話へと続きます。その結果、供給は前倒しされたけれど数量は少なくワクチン不足が発生して全国で混乱したと言う説明をしている。

先にも書いたように、日本もまだ開発途上だった英国ファイザー社と供給の話を昨年7月にしているわけです。残念柄、開発国でも無いしその時点で製造国でもなく、また新型コロナウイルスの感染度合いにしても奇跡的に少なかった日本は、優先順位としては後になるのは仕方の無いこと。そこに、油断が無かったとは言わないけれど、でもそのまま日本は感染終息するとは考えていなかったわけで、だからこそその後にモデルナ社との国内供給契約と武田薬品の国内製造の三者契約が2020年10月末に成されるわけです。昨年12月の時点で、

  • ファイザー社製ワクチン: 1億2000万回分
  • モデルナ社製ワクチン: 5000万回分
  • アストラゼネカ社製ワクチン: 1億2000万回分
と日本の総人口を上回る分の目処を付けて、さらにこの後ファイザー社製ワクチンの5000万回分の上澄みもされるわけです。今年に入ってからは、ワクチン不足からEUからの輸出制限がかかるなか、日本には5月に入ると毎週1000万回分輸入されているわけで、今の所ワクチン不足という状態では無い。欧米では昨年末から始まっている接種が、日本国内では医療関係者向けの接種が始まったのが今年の2月からだけれど、それだって過去メディアが散々煽ったワクチン不安の理由から、国内治験を実施したからで、そう言う事も記事の中では説明されていない。初期の輸入量に関しても、「僅か...」という言い方をしているけれど、以前も書いたようにいきなり大量接種するなんて言うことは混乱を招くだけで、先ずは少ない事例からスタートして経験値と知見を積み重ねて増やしていく方法は、私は非常に正しい判断だと思います。勿論、今にして思えばもっと早く、もっと効率的にワクチン接種をスタートさせる方法はあったかもしれない。でも、あの時にどう言う判断をしたかという事を後付けで批判する事はフェアでは無いし、それならば幾らでも批判も可能。それは、個人の感想であって、報道がするべき「批評」では無いと思う。

記事の中では、海外での接種対象者管理方法やワクチン開発に関して、国内での管理方法不足や製薬メーカーの開発力不足を政府に対して批判している。でも、マイナンバーに代表されるような統一的な管理番号制に長年反対してきたのは、この人達な訳だし、それは今でも変わらない。台湾を見習え、シンガポールを見習えと言いつつも、彼らがどう言う形で国民層番号制を導入していて、それを使用しているかは言わない。それを日本に導入すると言えば、「個人の人権が」とか言い出すのは昔からの話なんですよね。ワクチン開発にしても、それこそHPVワクチンの反ワクチン運動などは、朝日新聞の報道が原因と論文まで書かれているわけで、そう言う過去の話を知らないわけじゃ無いだろうし。確かに、どう言う批判があっても必要と思われることに対して政府がちゃんと整備して行くことは必要。でも、それをしたら今度は「人権侵害」と批判の矛先を代えてまた批判を続けてきたのが、彼らメディアな訳で、少なくとも国内ワクチン開発の不備を言うのであれば、まずは自分達の行いの反省からするべきだと思う。

最後では、乱立するシステムを批判し「失敗から学び次の危機に備えた改革を」と結ぶんですが、ではメディアは過去の誤報騒動やバイアスが掛かっているように強く感じられる報道姿勢から、何を学び何を改革してきたのか、是非記事にして貰いたいところ。システムが自治体で乱立しているのは、それぞれが担当責任を持っているからで、それを統一しようと思えば、全国的に統一されたフォーマットを作らないといけない。本当なら、それを軸にしていろいろな事が効率化出来るけれど、結局は「個人の人権侵害」という話になり、一つのことしか出来ない、一つのことも出来ないシステムになってしまう。確かに、日本政府の今回の対応は十分ではなかった事は事実。、未だ理由は不明ながらも、国内の感染状況は欧米諸国と比較して一桁二桁低い状態が続き、今もその状況は続いていることで、何とか致命的な状況に陥っていない幸運はあるでしょう。でも、他国に先駆けて人口を上回るワクチンを確保し、さらにmRNA型とベクター型と異なるタイプのワクチンを準備してリスク分散も考え、さらに余剰分に関しては他国支援にも振り分けている。ワクチン接種は、英国や米国と比較して2~3ヶ月遅れてスタートしているけれど、既に国民の1割分接種は進み、6月末までに高齢者向け接種完了と言う目標も見えてきた。さらに接種スピードもアップして、100万人/日も既に超えている様子。後は、経済対策と困窮者対策を今一度見直して、より手厚い支援がされれば、私は今は60点位だと思うけれど、経済対策が追加されれば80点90点位上げても良いと思う。そこまで突っ込んだ内容で、今どう言う支援が必要なのかくらいまで取材して記事にするならまだしも、何か批判をしたいが為に、マイナス要因だけを切り貼りして作った記事のようにしか見えない。それが意図的な物でも、無意識の行為でも、コロナ禍で最大の問題点はやはりメディアであり、それを利用している人達なんだろうな。

なぜリベラルは敗け続けるのか

「なぜリベラルは敗け続けるのか」の著者岡田憲治氏へのインタピュー記事(その1その2その3) 。著者の岡田氏に関しては、この記事で初めて知った方なんですが、リベラル派の政治学者として有名な方らしい。また、この書籍に関しても、2年前に出版されたものなんですね。今でも「リベラル派・左派」と呼ばれるグループの評判は芳しくないと感じるのだけれど、すでに2年前にこう言う書籍が出ていたのは驚きで、一寸新鮮な驚きを感じました。この時点で、岡田氏の警鐘に少しでも耳を傾ける余裕があれば、現状ももう少し変わっていたと思うのですが。

書籍を読んでいないので、このインタビュー記事の中身だけですが、最初に指摘されている「潔癖主義」という言い方は面白い。自分の主義主張に対して「潔癖主義」に陥るというか、別の言い方をすると「純血主義」とも言えるかも。ここでも指摘されているんですが、野党が政権を取り戻すには、現実路線に回帰しなくては今の大多数の国民からの支持は得られないわけで、その為には連立政権が一番可能性が有る話。実際野党の選挙協力は進んでいるけれど、その中の温度差が外野から見ていると最大の不信感じゃないだろうか。政権という「結果」ではなく、そこに向けて努力しているという「過程」を言いつくろうことに専念しているのが次のページで指摘されている「清々しい敗北感」にも通じる話ですよね。このあたり、日本人が好む考え方にも近いと思うので、それなりの支持を今でも保っていられるんでしょうけど、それでもいつか結果を出さないと見放されることになると思うんですが。最後のページでは、保守に関して言及されていて、恐怖心から攻撃的になるという話が登場しているんですが、まさにそれと同じ事がリベラル派にも起こっているように感じます。それまでは、国民も自分達の主張に耳を傾けてくれて、一時は政権奪取もしたけれど、結果的にそれが失敗し「後が無くなった」という焦燥感みたいなものが、この10年間にどんどん膨らんでいるんじゃ無いだろうか。

保守派にしてもリベラル派にしても、個人的にはどっちもどっちだと感じるんですが、勢力(?)的には保守派層の方が人数が多い分、突拍子も無い事を言う人も多いけれど、真っ当な意見を言う人も同じくらいいて、まだ話が出来る環境があるように思います。それに対して、リベラル派と称される人達は、どうしても過激なあるいは先鋭的な人ばかりがクローズアップされていて、それだけで某かのリソースを消費して建設的な話合いをしたいという気持ちが失せてしまう。それこそが、岡田氏が著書の中で言っていることなんでしょうけど、余りに「俺が私が」と自分達の主張だけを突きつけるのが「今のリベラル派」という認識が固定してしまった気がします。先日ネットで見つけた名言に、「1を聞いて10を知る事も大切だが、人のは無しを聞くときはまずは10迄聞け」というようなものがあり、いゃいゃごもっともと膝を100回位叩きました(笑)。そうなんですよね、先ずは相手の話を聞け、と。それはどちらにも言えること。こちらが10まで話をさせて貰ったなら、相手にも10まで話をさせろ。互いに、言う事は全部聞いた上で、それに対しての反論なり批判なりをするべき。それを、1を聞いたところで勝手に10を想定して話の腰を折ったり、待った違う方向に曲解して議論が進むから、いつまでたっても妥協点は生まれないし、互いに理解することも無い。それは、討論している当事者は某かのカタルシスを感じるのかもしれないけれど、異なる議論から何か新しいアイデアを期待している国民にとっては、自己満足を見せつけられているようで不愉快なだけなんですよね。

岡田氏が最初のページ中段で指摘されているように、野党としても決して全て反対しているわけでは無い事は分かるんですが、それを「メディアの責任」とするのはちょっと問題だと思います。そう思うなら、野党としてちゃんと自分達の実績を伝えればいいわけで、その努力をしていない事が最大の問題だと思う。想像するに、自分達の実績としてアピールする事は良いのだけれど、与党案に賛成した、と言う点が納得出来ないんじゃ無いだろう。それも、つまらない自己満足故だと思うけれど、そう言うプライドみたいなものや、身内受けするパフォーマンスを強調する政治姿勢も、メディア以上に責任があると感じますね。アメリカの二大政党制であっても、共和党・民主党、それぞれの政策が180度異なっているわけでは無くて、多くの部分では同じような政策を掲げているわけです。その中で、外交だったり、社会保障だったり、基本的な部分での違いで2派に分かれているだけ。所が日本の与党vs野党となると、完全に相手を否定しないと納得しないという雰囲気が強い。日本維新の会とか、最近の国民民主党あたりは歩み寄りで現実的な空気を感じるけれど、立憲民主党にしても共産党にしても、自分達の主張が正義みたいな印象しか受けない。自分達が政権を取れば、日本という国のシステムを変えるみたいな印象を受けるから、多くの国民は距離を置きたいと考えるのでは。それに、散々美味しい政策を並べていざ政権担当をしたら殆どが反故にされた記憶は、やはり未だに根強い。そこはやはり岡田氏も指摘する「お礼と謝罪が出来ない」という一言に集約されている気がします。一党独裁では無いけれど、特定勢力が長く政権担当をしていて、それによる弊害が蓄積していたのが日本の問題点。2009年の政権交代は、その問題解決が期待されたけれど、代わった先見担当者がそれまでの与党以上に力不足で役立たずだったわけで、だからこそ今必要なのはつまらないプライドや黴びたイデオロギーではな、経験から得た反省と気付きの実現しか無いと思います。そう言う意味でも、当時の中心議員が未だに中心でいる組織を、まず新陳代謝させることが一番必要なのかも。

2021年6月8日

ランク付け

昨晩深夜近くに某局のニュース番組を見ていたとき、ワクチン接種の話題になり、都道府県別の接種状況のニュースを流していました。で、ビックリしたのが、その番組のメインMCである女性キャスターが「今日のワクチン接種ランキングです」と言って、接種済み人口の割合で1位から47位まで都道府県の順位付けをしたリストを出してきたこと。「和歌山県がトップで、〇〇県が昨日の×位から一気にランキングを上げてきました」みたいな、まるで昔の「ザ・トップテン」のランキング発表みたいな事を言っている。

つい先日接種回数が1000万回を超えて、ここ数日中には2000万回を超えそうな勢いのワクチン接種。目標である一日100万人接種も遠からず達成しそうで、さらにそれ以上の接種スピードに加速していることは確か。今の所は、医療関係者への接種がほぼ完了して、高齢者対象の接種も予定よりも進んでいる自治体は、さらに対象年齢を下げたり一般接種へ対象を広げていますし、職場接種や大規模接種センターでのキャンセル分を利用して、当日キャンセル待ちでの対応なども始まっています。自分の住む浜松市は、残念ながら接種が進んでいるとは言い難い状況で、そう言う意味では一寸「どうなっているの」とは思うけれど、毎週日本に入ってくるワクチンが、ファイザー製が1000万回分で、モデルナ製はもう少し少ないのだろうけど、もしかしたら今月中にはその1週間分をその週内で使い切る来になりそうな勢い。そこに至るには、自治体レベルで色々な努力や苦労、さらには工夫や改善活動と、大変な時間を使ってきたんだろうけど、それを「ランキング」という形で表現するのは、個人的には好きじゃ無い。

勿論ニュースの必要性として、今どこがワクチン接種が進んでいて、何処が遅れて居て、それはどう言う理由なのかという事は、伝えるべき情報だと思う。でも、その場合でも「全体の何%が完了した」というのは必要な情報だと思うけれど、それが他地域と比べてどうなのかというのは、隣接地域同士なら気になるけれど、正直自分の住んでいる地域以外の情報って、そんなに必要とは思わない。ましてや、その割合を持って「ランキング」する事の意味が分からない。例えば、今都道府県単位でワクチン接種のコンテストをしていて、そこで優勝したら賞金が貰えるとか言うなら、確かランキング報道の必要性はあるかもしれない。でも、そう言う競争意識を駆り立てるような報道が、担当者にはプレッシャーとなり、今取り上げているワクチン接種のミスにつながり、廃棄に繋がる可能性も高いと思うんですよね。ミスによる廃棄報道も、どう言う原因からどう言う状況でそう言う廃棄が発生したのかは、他地域でもLL (Lessons Learned)として共有するべきだと思うけれど、「何処の誰がどうした」まで伝える必要は無いと思うし、その廃棄量がワクチン接種に影響するような、例えば「10万個、100万個のワクチンが廃棄された」のでも無い限りは、「何回分廃棄した」という情報は不要だと思う。実際、現在2000万回近くワクチン接種が進んでいて、何らかの理由から廃棄されたワクチンは7000回分と言われているけれど、割合から言ったら0.05%程度。製品によって、その「不良率」には定義は異なるけれど、まだ本格的にワクチン接種が始まって一月位で、しかも超低温管理等いろいろ手間暇掛かるもので、この数値は立派だと思う。

全体の傾向を伝えるために、有る程度定量的な情報も必要な事は確か。でもそれならば、「今日現在のワクチン接種率は、全国平均では〇〇%で、最も先行している××県では△△%の接種が完了しています」で十分だと思う。ランキング発表をして、高ランキングの土地に行ったら直ぐにワクチン接種出来るならまだしも、基本的には自分の居住地で、かかりつけ医から接種を受けるというのが、基本的なルールなんですからね。そんなランキング発表している余裕があるなら、大規模接種センターでのキャンセル待ち具合とか、職場単位での接種や地域巡回接種のように、少しでも余裕が出たら対象者を広げていち早く集団免疫獲得をするための後押しをするべきじゃ無いだろうか。それを「ランキング」という視聴者の興味だけを引く目的の報道をする事に、どれほどの意味や価値があるのか分からない。番組MCの著名女性キャスター氏も、何か嬉々としてランキングを伝えていたように感じたけれど、今はもっと冷静な客観的な報道こそが、今要求されている報道じゃ無いだろうか。

ダブスタ

既に結論が出ている話ではあるけれど、問題なのは「そう言う発言があった」という事よりも、是々非々の話が出来ないことだよなぁ。仮にこれが与党議員の発言であったなら、立憲民主党はどう言う態度を取るのか、それは以前の森喜朗前会長の軒を見れば火を見るより明らか。さらに、元々は「そんな発言は無かった」と発言自体を否定していたのに、発言があったことを認めると、「謝罪しているので」と治めようとしているし。 

今回の発言は、立憲民主党のワーキングチーム内での発言という事で、一時は立憲民主党自体がその発言を認めていたことになるわけですよね。その発言が出たときに諫める同僚議員はいなかったのだろうか。また、その発言が表に出てメディアで報道されたときも、最初は「そんなものは無かった」と否定していたわけです。言い換えれば、政党ぐるみで発言を隠蔽していたことになる。この政党の信用できないのは、他人には因縁まがいの要求を突きつけるくせに、身内のことになると大甘になる事。「ダブスタ(ダブルスタンダード)」と言うよりも、以前有った「愛国無罪」ならぬ「身内無罪」と言う感じ。

今回の件にしても、以前のオリンピックの開会式のアイデアだしでの件にしても、あるいは森前会長の発言にしても、少なくとも本人がその発言を認めて謝罪をして取り消したのであれば、それが犯罪行為で無ければそこで終われば良いだけの話し。勿論、例えば今回の発言が「そう言う事例も想定できる」ではなく「そう言う事例を進めるべき」みたいなより過激な内容であれば、それによってはそれだけでは済まないこともあるだろう。でも、少なくともメディア報道で見る限りは、極端な例では有るけれど一例として出されただけのように見えるし、それは意見の一つとして処理されれば良いだけの話し。問題なのは、その後の対応である事は明白。一番良いのは、その場でその発言に対して「余りに極端な例ではないか」と指摘し発言者も「適切では無かった」と訂正すること。あるいは、発覚後に言うのであれば「一例として取り上げたつもりだが、例として適切では無かったので取り下げる」と言えば良いだろうし。それを組織ぐるみで隠蔽して、発覚後も「問題なし」と言いながらも、裏では叱責するみたいなことをやっている事が問題。

与党・野党関係無く、政党として一番必要な事は「是々非々の議論」が出来ることだと思うんですよね。その為には、ありきたりな発言だけでは無く、場合によっては極端な事例、今回の様に特異な例という意味だけで無く、凄く稀な場合であるとか、想定されないような事例も含めて検討するべきで、その中からリスクとメリットの塩梅を見ながら、ベストでは無いけれどベターな決定を探すのが仕事のはず。こう言う態度を取るのは、今回が初めてでは無く過去にも不祥事議員に対しての対応や、自分達の不適切な行為・行動に対して対応とか、散々見てきているから不思議では無い。彼らは、それで済んだと思っているだろうけど、結局そう言う信頼出来ない行為がずっと続いているから、与党の支持率が上がり下がりしても、自分達への指示はずっと低迷したままなんですよね。今は、会期末を控えて「内閣不信任提出」をちらつかせているけれど、与党にとっては出されても否決するだけの話。逆に野党にとっては、それを理由に解散・総選挙になると今の所分が悪い。解散は、ぎりぎりまで伸ばしてコロナ禍が落ち着いて与党の支持率が上がったところで打って出ると言われているけれど、その場合野党惨敗は目に見えているわけで、それなら今不信任案を提出して「今に賭ける」のも一手ではないだろうか。まぁ、そこまでの覚悟は無いだろうけど。