2021年6月23日

早すぎる決定

東京オリ・パラでの酒類販売で、ここ数日ちょっとした騒ぎに。別に正式に「販売する」と発表したわけでは無いのに「そうなりそう」という報道を受けると、一斉にバッシングみたいな物が発生して、結局は「販売しない」という結論になりそうなんだけれど、天の邪鬼な自分はこのことに関して一寸不満。

先ず、多くの人が誤解しているんじゃ無いかと感じるのが、「東京オリ・パラでの酒類販売」は、来月下旬から東京オリンピックが開催される時の話で、今日明日から始まる話じゃない。今後の感染状況にもよるけれど、一月後であれば今のまん延防止等重点措置も解除されて、現在よりも自由に酒類販売がされているかもしれないのに、その時に何故か東京オリンピック会場でだけは「駄目です」となるのは逆に変じゃないか。だから、何故そう言う話がこの時点で出てきたのか不明だけれど、もっと後で決めても良かった話しのような気がします。五輪スタジアムとかサッカーや野球など、屋外の数万人規模の会場を利用する競技の場合は、広いスタンドで販売するために売り子さんや機材の準備もしないといけない~、直前に決定というわけにもいかないだろうけど、それでも 7月に入ってから決めても良いだろうし、何ならそれぞれの競技や会場で決定しても良いような話しだと思う。

東京オリンピック開催中、プロ野球の公式戦お休みになって、代わりに非公式な交流戦を開催するみたいだけれど、その時には酒類販売はどうするんだろうか。この交流戦は、入場者数制限をしている今の試合での収入を補填する意味合いもあるだろうから、当然スタジアムで種類等利益が上がる物販は大いにやりたいだろうし。それ以外のイベントに置いても、同様の措置をしないと不公正でも有るだろうし、返って自分で自分の首を絞めることにならないだろうか。少し前には、選手村での酒類販売が問題になったけれど、これも「それでは個人がアルコール購入することまで規制するのか」という話になり、今は静かになってしまった気がします。同様に、「その時点で一般の飲食店の酒類販売に合わせて大会競技場でも提供する」とすれば良いだけだと思うのだけれど。

凄く穿った見方をすれば、もしかしたら大会組織委員会は、今そんなことを決めるつもりは無かったかもしれない。それが一部メディアが「酒類販売」という報道をしたために、仕方なくやる・やらないをこの時点で決めざるを得なくなったのでは。仮に販売するとなれば、「飲食店が苦境の時に」と錯誤を生むことも出来るだろうし、「販売しない」となっても「そんな当たり前の事も分からないのか」とやり玉に挙げることが出来る。東京オリ・パラに否定的な人達だけで無く、政権批判したい人達に取っては、どっちに転んでも良いわけで、これはある意味作戦勝ちとも見える状況だなぁと感じるわけです。スポーツ観戦にお酒が必要かどうかはまた別の議論だと思うけれど、政争の具にはして欲しくないですよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿