人型ロボットがいよいよ現実の世界(=職場)に入ってくるような記事。「鉄腕アトム」とか「鉄人28号」とかのアニメを子供の頃に散々観てきた世代としては、「やっと時代が追いついたか」という気もするけれど、一報でそれなり経験とか知見が積み重なってくると、一寸疑問も感じるんですよね、現在の人型ロボットに関しては。
例えば、アトムのように人との関わり合いみたいな物が中心ならば、やはり外見が人間に近いことの意味は大きいと思うけれど、工場などの生産現場での人間作業員を置き換えるために人型ロボットを導入するとなると、まだまだ今のレベルでは「精度」だったり「動作速度」だったり「判断知識」みたいなところでは一歩も二歩も及ばないんじゃ無いだろうか。実際今人型ロボット技術をリードしている中国の様子なんかを見ても、確かに日本のASIMOの時代から考えると数段階の技術革新を感じるんですが、それはあくまで「ロボット」としての範囲で、本物の人間の動作と比べると、まだまだ幼い気がします。個人的にはそれよりも、犬型ロボットの方が、動作自体は本物の犬とは異なるけれど、利用範囲としてはかなり汎用性も期待出来るし「実用化」という意味ではこちらの方が近いんじゃ無いだろうか。
日本がこれから目指す「フィジカルAI」にも繋がるかもしれないけれど、本当にAIとかロボットが例えば製造現場を人間から移管されるとしたら、人間部分を人型ロボットに置き換えるんじゃ無くて、製造工程というか工場自体を「ロボットや製造工程の自律化」に最適化したものにした方が良いんじゃ無いだろうか。例えばベルトコンベアーに部品が流れてきて、それを組み立てて行くよう単純工程でも、そのベルトコンベアーの部分もロボット化して、製造する製品や種類によってラインがダイナミックに変わったり、追加の工程もベルトコンベア型ロボットが途中に入ることですぐに変更出来るとか。あるいは、何か作業するロボットにしても、別に人型で有る必要は無くて、多関節タイプ出会ったり複数の作業用義手があっても良いわけだし、また工場内部の作業と想定するなら床なども平坦だろうから二足歩行で有る必要も無いだろうし。
日本が得意そうな製造ロボットを勝手に想像すると、単純機能のブロックが色々あって、それが必要に応じて結合したり分離したりして、その作業に最適な「機体」が都度生まれるようなイメージ。勿論ベース部分の例えば駆動ブロックとか、バッテリーやエネルギー部分とか、視覚聴覚などのセンサー能力も含めた司令塔みたいな「メインコンピューター部分」とか、そういう基本部分は共通であって、そこに色々な機能ブロックが付いたり外れたりして必要な作業の中に溶け込むイメージ。ある意味、一つの工場が細分化されて、それら一つ一つがロボット化されるようなイメージ。だから、製造品目ががらっと変わっても直ぐにライン変更にも対応出来るし、規模の拡大縮小も簡単にできるようなイメージ。人型ロボットも、将来的にはスタトレのデータ少佐みたいな存在が生まれるかもしれないけれど、まだまだそれは先の話だと思うし、そこに拘る必要は無いと思うけどなぁ。だって「ロボット」なんだから。