歴史的な選挙から2週間が過ぎ、第二次高市政権もスタートを切り、やっと落ち着きを感じ始めた日本の政治界隈。歴史的劇的な選挙戦だっただけに、与野党共に色々な選挙分析や背景解説、さらには先日の高市総理の施政方針演説に関しての批評など、まだまだ政治関係コンテンツは勢いを止めない様子。ただ、流石にちっと食傷気味ではあるんですが。そんな中で、JX通信社の米重克洋氏のデータ分析は興味があるので、覗いてみたコンテンツ。MCは、まだちょっとぎこちなさを感じる元朝日新聞政治記者の今野忍氏(笑)。
序盤の電話調査とネット調査の違いの説明で、電話調査の方が実状に合うというのは、やはりランダムにサンプリングしているからだろうか。また、ネット調査の場合は時間が掛かっても質問文を読んで回答してくれるので、ネット調査の方が色々複雑な質問や多数の質問も利用出来るので、多方面な調査が可能というのは、なるほどなぁ。それに対して、いきなり電話が掛かってきての質問は、本音は出やすいけれど多分サンブル数とか相手とのコンタクト成功率(電話に出てくれて質問に回答してくれる相手)は、年々減少するんだろうなぁ。また、ネット調査でも都市部ではかなり正確に現状を反映しているという事で、両方や他の手法も含めてますます多角的に調査しないと、選挙予報は難しくなりそう。
前半後半の選挙動向の調査とその結果判断の仮定の話は、言ってみれば推理小説で犯人を追い詰めるような面白さがありますよね。昨年高市総裁が誕生した経緯もかなり劇的だったし、初めての女性総理というのも大きな変化だったし、更にガソリン暫定税率廃止や電気ガス代の補填など、国民から見える肌で感じる政策実行をしたことが、かなり石破政権で離れた自民党支持層を取り戻したことは確実。また反自民で野党に期待していた層も現実的な回答を期待して自民党へと言うよりは「高市総理」へ流れたのが、米重氏が言うところのメルトダウンの切掛なんでしょうね。それが序盤から言われ初めて、メルトダウンを加速させていったという状況がよく理解出来る気がします。ただ立憲民主党の得票数が、2024年の衆議院選挙では1200万票位あったのが、2025年の参議院選挙では700万票まで減っていて、やはり期待出来ない野党という意識が大きくなっていたところに、高市総理への期待感が今回の結果を呼び込んだんだろうなぁ。
後半、今の小選挙区比例並立方式と昔あった中選挙区制の話になって、米重氏が「(自分達のためにならない)中選挙区制度を有権者が支持することが理解出来ない」と結構強い口調で批判されていたのは意外でした。一つの選挙区で複数の候補者が当選するため、それ故に例えば定員4人区ならば、自民2人、社会党1人、その他1人という形で固定化して選挙が陳腐化するとともに緊張感がなくなりリクルート事件みたいなことも発生する素地になるみたいな事を言われていて、なるほどなぁと。自分の子供の頃はまだ中選挙区で、まさにそんな形で国会の政党ごとの議員も固定化していたわけで、それならば劇的な新陳代謝が期待出来る現状の方がまだましということなんですね。実際、今回の選挙結果から独裁にも繋がる小選挙区制度反対を言う人は、2009年の民主党政権誕生に関しては何も言わないんですよね。良くも悪くもああいう経験をして、日本の民主主義は独自のスタイルで成長していくことは悪くはないと思う。別コンテンツで今野氏が何度か言われていたけれど、今の自民党つまり「自由民主党」は、当時の自由党(保守)と日本民主党(右派リベラル)が合同して出来た政党。ある意味自民党の中で「二大政党政治」が行われているという説明は、凄く腑に落ちる気がします。それを考えると、野党も最大公約数を文字通り出来るだけ大きくして「合同」するか、それこそ自民党に合流して、その中で「政党内政党」みたいな形で存在感を見せて行くしかないんじゃ無いだろうか。いずれにしても今回の選挙は、これからの日本に関していろいろと考えさせられるテーマを見せてくれたものだったように感じます。