最近買物とかで外出して、モールとかスーパーとか大規模量販店等を利用したり、あるいは新幹線等で移動しているときに感じるんですが、以前と比べて車いす利用の方の姿をよく見るような感じがします。先日も、近くのイオンモールへ買い物に出かけたところ、車いすを利用したやや高齢なご夫婦を数組見かけたし、その後モール内を歩いていても、別の車いす利用のグループに何回か遭遇しました。新幹線乗車でも、浜松駅でも品川駅でも何度か車いす利用者の肩が乗り込む様子を見かけていて、以前は1年に1回遭遇するかどうかだったことと比較すると、やはり利用者が増えているのかなと感じています。
少し前に、車いす利用者の飛行機搭乗や電車利用時の行動に対して、批判や賛成の意見が入り乱れたことがありましたが、今回何度か見かけた様子は無理に利用して居ると言うよりは、ごく自然にいつもの行動の延長で偶々そこで遭遇したという感じで、無理が無い印象を受けました。モール等は、大体が広くフラットな構造になっていて、しかも館内は天候に左右されず気温(室温)なども一定だから、「擬似的外出」みたいな体験をするには格好な場所と言えることもあるかも。車いす利用可能なトイレも完備されているし、多分一番便利な場所と言っていいのでは。以前から、高齢者の方々が朝からモールに来て、日がな一日知り合いと談笑したり、健康管理を兼ねてモール内を歩いたり、お腹が空けばフードコートもあるしトイレも完備していて、外は雨や嵐でも関係無いことを最大限に利用している様子が見られましたが、それは車いす利用の方も同様なんでしょうね。とにかく自宅から車で移動出来れば、駐車場も屋内のスペースもあるから、極端な話外の天候は関係無い。
同じ目的かどうかは分からないけれど、アメリカの大規模モールではモール内に遊園地みたいな設備の有るところもあったし、映画館が併設されているところは一日中人の出入りがあります。自宅近くのイオンモールにも、シネコンを併設して欲しいけれど、今の所増設するスペースが無いし、仮にシネコンが出来たら今でも満杯の駐車スペースがますます足らなくなるだろうし。それでも、コロナ禍が落ち着き人出が増えてきたから車いす利用者など、それまでは外出することを控えていた人達も、どんどん外に出てきているのかもしれない。ただ、それは、コロナ禍の反動とか季節的に暖かくなってきたことよりも、やはりそれまでよりも車いすなど補助器具を利用しての移動や施設利用がしやすくなってきた、と言う理由も有るんじゃ無いだろうか。それは、社会的に余裕が生まれてきたこともあるだろうし、色々な意味で社会の理解も進んだことが理由だと思うし思いたい。「バリアフリー」という言葉も随分昔から言われてきた言葉だけれど、最近ではあえて言わなくてもそう言う仕様が標準になってきましたからね。
そうなると問題は、今度は車いすを利用しない、所謂「健常者」側に移るわけです。先日その車いす利用者を何度か見かけたイオンモール内のイオンスーパーでは、例えば車いす利用者の方が陳列(平積み)されている野菜とか見ようとしても、大体その平積みの野菜の高さが車いす利用者の目線と同じか高いくらいなので、多分見づらいんじゃ無いだろうか。それ以上に、棚に陳列されていれば、立ちあがることが出来ないから上の方だけで無く中段以上の品物は見るだけでも大変だろうし。かといって、全ての商品陳列を車いす利用者の目線に合わせてしまったら、そうで無い利用者からすると使いづらいことも有るでしょうし、なんと言っても商品陳列のスペースが広く必要になり店舗側に取っても嬉しくない。例えば、今の陳列方法は維持するとして、車いす利用の人は手元のタブレットやスマホを利用して、上の方の商品を見ることが出来るような仕組みがあれば、少なくとも商品確認はしやすくなる気がする。実際に利用して居る人達がどの様に感じて、どの様な問題解決を欲しているかまでは分からないけれど、極々狭い自分の視野の中でもそう言うことを感じる位、世の中は少しずつだけれど変わりつつあるように感じます。後は、少しずつその変化に加速度を付けて、より大きな変化を呼び込み、より多くの人が「便利」「暮らしやすい」と感じる社会にしていくことなんでしょうね。
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