2021年7月31日

チームが勝つとき

毎日毎日、金メダルの話題が尽きない東京オリンピック。 昨日は、柔道女子78kg超級の素根輝選手と、フェンシング男子エペ団体(山田優、見延和靖、加納虹輝、宇山賢)で金メダルを獲得。時間たんの関係で、夜はフェンシングの放送にずっと見入ってしまいました。

団体戦なので、誰か一人の力で買ったと言う事は無いのだけれど、団体戦だからこそ一人ビッグプレーをする事で、チームとしてモメンタムを掴むことが出来る事も。今回の場合は、初戦のアメリカ戦での加納選手の活躍がそれに当たるのかなと個人的には思います。その次の世界王者フランスとの対戦も、最後43-44と相手にマッチポイントを握られながらも、44-44に追いつき一気に逆転勝利ですから、これで波に乗れない方がおかしい位。実際、準々決勝の韓国戦、決勝のROC戦は日本が試合を終始リードしていた気がします。

自分も、アメフトでそれまでどうしても勝てないチームとの対戦で初勝利を上げたことがありますが、その切っ掛けは後半早々にディフェンスがパスインターセプトをして、それをそのままリターンTDした事。これで一気に試合の空気が変わり、自チームに何か自身がみなぎり、逆に相手チームに焦りを感じるようになり、初勝利を上げることが出来ましたが、やはりあのビッグプレーは大きかった。ただ、そう言うプレーが生まれたから勝てたのかというとそれは一寸違っていて、それは切掛なんですよね。ちゃんとチームとしての実力もそれなりに蓄えて、勝てはしなくてもそれなりに相手と勝負出来る位の実力が無いとお話にならないことも事実。そう言う意味では、今回のフェンシングチームの4選手は、それなりに力を付けていたからこそ金メダルに届いたとも言えるんじゃ無いかと。

ただ、日本は今回開催国枠で出場しているので、もしこれが地域予選とかを経た場合だと、まず出場出来ていたかどうかも定かでは無い。決して日本チームにケチを付けるわけじゃ無いけれど、次は常に地域予選を勝ち抜いて本戦に出場出来る安定的な実力を付けることが必要。例えば今回のエペの国際ランキングで日本は8位で、韓国、中国よりも下なんですよね。種目によって違いはあるけれど、他の多くの種目同様、中国、韓国の壁というのは厚そう。そう言う意味でも、今回韓国に準々決勝でそれなりに点差を付けて勝利できたことは大きいと思うけれど、それが今後も続く努力は大変そう。でも、それだけやり甲斐があることでもあるだろうし、その為の大きな切掛に今回の金メダルが貢献しそう。まだまだ続く東京オリンピック、今日も好試合、好対戦を期待したいですね。

2021年7月30日

理想と現実

「かえって混乱する」という理由で、事前の「五輪中止」主張を封印するという立憲民主党の枝野幸男代表。昨日の話の続きみたいな話で、まぁ格好は悪いけれど「回帰不能点(Point of No Return)」を通過してしまった以上、我々の主張が成立しない」とでも言えばまだしも、そこで余計な一言を入れちゃうからまたおかしな事に。 

「私たちは政権を担うべき政党として『あるべき論』と同時に、現実を冷静に見極めなければならない。」

確かに政党、あるいは政権として「こうしたい、こうあるべき社会」という一つのゴールを想定して、そこに向けて努力することが使命であり目的だと思うので、「あるべき論」を明らかにすることは良いと思うけれど、「現実を冷静に見極める」という事は、その目標に反しても現実優先で事を進めると言う事で、それって「妥協する」という事にもなるのでは。 本来ならば、多少の譲歩なりはあっても、「妥協」せずに自分達の目標到達のために努力するから、支持者も突くし応援してくれるのだと思うのだけれど。

別の言い方をすれば「理想と現実」なんですよね。で、彼らは旧民主党政権時代、その前の何年かも含めて「理想は言うけれど現実は無視していた」状態であったわけで、それが「政権与党」という「現実だけ」の状態になった途端に何も出来ない状態になった。その最たる一例が、沖縄の米軍基地問題だと思うし、東日本大震災時の対応の不味さだったり、とどめは消費税増税だったりするんじゃないかと。色々考えはあると思うけれど、やっぱり政治というのは「美味しい未来(=理想)」を見せつつ、でも「今日や明日を生きるため(=現実)」の事を先ず実施しないといけない。別の言い方をすれば、飴=理想、鞭=現実、何ですよね。それをどうバランスを取って国民の支持を維持していくかに毎日腐心しているんだろうけど。

例えば「一年延期した五輪は開催したい。しかし現状では中止という選択肢が一番のような状態では無いか。感染症対策どうする、入国制限の精度は十分なのか、デルタ株を始め新しい流行対策は準備出来ているのか」とか言えば、実状は兎も角現実を見極めた上でそれなりに責任を果たしているように見えると思うのだけれど。まぁ、それって単に「言い方だけの話」と突っ込まれそうだけれど、そう言う言い方が出来るかどうかもやっぱり政党としての資質というか力の一つじゃないかと。そう言う意味では、支持はしないけれど共産党の方が立場としては首尾一貫していて、政党の立ち位置としては立派な気がする。そう言う意味では、そう言う良くも悪くも筋を通すところは見習うべきだと思うけれど、野党共闘と言いつつも、結局は選挙互助会だし何故か自分達の方が強気に出ている不思議もあるし。「理想と現実」なら良いけれど「夢想と現実」にならないことを祈るばかり。

取材をしない新聞社

東京新聞が掲載した「 選手村のエアコン1万3000台も廃棄」という記事。開会式でのボランティア用等のお弁当や軽食4000食分が廃棄されたことを受けて、更なる無駄は怪しからんという論調。でもその記事の内容は、素人の私が読んでも一寸変(こじつけ)だし、早速以下略ちゃんによって検証されています。

新聞記事の中では、この1万3000台のエアコンは「リース品」と書かれています。従って、リースバックされたエアコンをどの様にするのか(再リースをかける、廃棄する)は、リース会社の判断であって、組織委員会の範疇では無い。ただ、通常の月額リース料金は本体価格の1/10が相場なのでオリ・パラ期間中に一月位の猶予期間を入れても、多分2~3ヶ月位のリース期間が精々。となると、リース会社としてもそのまま廃棄してはコスト割れになるので、当然少なくともコストリカバリー出来るくらいは再リースするはず。それをどの様に再リースするかは、リース会社と実際に使用する顧客との契約次第なのだから、本来ならリース会社に取材するべき話じゃないだろうか。また、指摘されているように、リース品の再利用の話が、途中から突然中古市場の話にすり替わって、しかも使用後は廃棄物処理回収することが多いという話にすり替わっている。リース会社から、廃棄処分にするという裏付けが取れたなら分かるけれど、多分リース会社に取材もしていないし、回収業者の話を付け加えただけだろうなぁ。

このスレッドの中で、2年前の朝日新聞の記事が指摘されて、その中でこのエアコン契約に関しては入札条件として「大会後に再利用先を見つけて譲り渡す」事を条件とし、さらに譲渡先を組織委員会に報告するようになっていると記事で伝えています。2年前の契約前の記事だし、その後1年間延期が決まったりして条件が変わっているから、その通りの内容で契約されているかは定かで無いけれど、別に選手村で使用したエアコンをそのまま廃棄するつもりは無いと言う事は言えるのでは。それに、この東京新聞の記事に関しては見出し詐欺という話も出ていて、見出しの、

弁当に続き、選手村のエアコン1万3000台も廃棄? 大会後の再利用は未定

と書いているけれど、廃棄すると決まっているわけでも無いのに「廃棄」と見出しに付け(後で言い訳できるように「?」も付けているのがセコい)、しかも「大会後の再利用は未定」と書いているけれど、それはリース会社の責任な訳で、今後どう言う再リースが発生するか現時点で分からない以上は「未定」となるしかないでしょう。 ネットでも指摘されているけれど、東京新聞は「リース」という事を知らないのだろうか。新聞社なら、コピー機とかFAXも含めた複合機を多数使用していると思うけれど、今の時代多くの場合はそれらはリース機じゃないだろうか。あるいは、仕事で使うであろうパソコンなんかもそうかもしれない。机や椅子などの什器類も固定し参加せずにリースにする場合も多いでしょう。多分、一般の会社だと何でもかんでも購入せずに、多少は割高になっても数年ごとに最新機能が使えるとか、そう言うメリットでリース機を使用することも多いはず。新聞社なら、カメラ機材なんかもリースの可能性があるんじゃ無いだろうか。それだけリースに馴染みのある会社のはずですが、この記者はそう言う事は知らないんでしょうね。

さらにこの記事の不思議な事は、記事の初めで、エアコン、トイレ、給湯器がパラリンピック終了後に撤去されると書いているのに、何故かトイレや給湯器には触れずにエアコンにのみ疑問を呈しています。個人的印象だと、エアコンよりもトイレの再利用の方が難しい気がするけどなぁ。給湯器も、ガス給湯器の場合だと地域によって使用するガスの種類が違うからそのまま使用出来ない場合も有るし、再利用可能な範囲はさらに小さくなると思う。そちらは、廃棄されても東京新聞は問題視しないのだろうか。エアコンにだけ確執しているようにも読める記事で、凄く不思議。開会式のお弁当は行き問題は、確かに1万食のうち4000食廃棄は大きな数字だけれど、それだけ多くの発注となると、どうしても多めに発注しておかないと手当が付かないだろうし、前日にキャンセル何て言うことも出来ない。しかも、同じ事がそれ以降も同様に発生しているならまだしも、開会式という大きなイベントの時一度だけのことならば、それをことさら取り上げるのも無理がある気がする。それならば個人的に聞いてみたいのは、放送局などで出演者に提供しているお弁当とか飲食物って、どれだけ廃棄処分になるんだろうか。今の時期、食中毒も心配だから、本来なら早め早めに処分することも多いと思うのだけれど。いずれにしても、取材もろくにしていないような機序掲載して、あっと言う間にネットで論破されるなんて言うのは、メディアとして一番恥ずかしい事だと思うけれど、彼らはそんなことは露ほども感じないんでしょうね。

2021年7月29日

自動運転が田舎を救う

佐々木俊尚氏のコラムから、完全自動運転システムが田舎の飲み屋街文化を再生させるという話。都会であれば、JRに私鉄にバスにタクシーにとふんだんに移動手段が存在するから、へべれけになっても帰宅できる手段があるけれど、田舎の場合は基本自家用車での移動が殆ど有り、飲酒した場合の代行サービスも潤沢に有るわけでは無いので外のみが制限されるという背景を解決するのが「自動運転による帰宅サービス」という事なんですよね。

これはこれで一つのアイデアだと思うけれど、個人的に一寸疑問を感じるのは、

  1. 全ての飲んべえを帰宅させるだけの自動運転車を準備する必要無いだろうけど、例えば浜松市の場合だとそれでも一晩で何百人単位分は必要になるのでは。そのコストって、結構大きいと思う
  2. さらに、そう言う人達が例えば市街地の浜松駅周辺地域から自宅のある郊外へ移動し、その自動運転車がまた戻って次の人を運ぶとすると、多分一晩に2~3回転位が精々じゃ無いだろうか。効率的にも結構オーバーヘッドが大きいと思う
の2点かなぁ。浜松くらいの人口規模ならぎりぎりセーフとも言えるけれど、市の面積も広いから効率的には厳しい気がする。人口がそれなりにあって、かつ移動距離が短めの地域ならペイできそうな気がするけれど、浜松市なんて市街地から片道30分、40分なんて普通ですからね。逆に、人口規模なら20~40万人位の都市なら、利用者数も数十人規模で必要台数もそんなに多くなくてよく、また移動距離も短くなって一晩で5~6回転位できればベイできるんじゃ無いだろうか。

さらに浜松市の場合には、「西鹿島線」と言う単線なのに途中まで高架化されている私鉄が街中の浜松駅近くから郊外の西鹿島駅まで、南北に走っていて、最終(新浜松駅発)は23:40とそれなりに遅い時間まで利用出来るので、これも他の都市とはちょっと違う環境と言えるかも。だからか、この西鹿島線沿線沿いに、結構飲み屋の小さな拠点というか、そう言う場所も何カ所かあるみたいだし。それなりの規模の都市だと、こう言う市街地と郊外を結ぶ私鉄ってそれなりに存在していると思いますが、そこから離れた場所をどう結ぶかで、この自動運転車が良いかもしれない。「ライド&パーク」じゃ無いけれど、市街地だけで無く、郊外まで送り届けた自動運転車が最寄りの私鉄駅に移動して客を拾って送迎して、その途中でまた市街地に戻ってくるようなパターンを自動運転でも実現出来れば、移動距離の長さによる非効率さも解消出来る気がする。

うちは、母親がお酒を飲まないので、家族で出かけるときは、行きは父親が運転して、帰りは母親が運転して帰宅していましたが、そう言うパターンが一般的かな。しかも田舎の場合、車も一台だけで無く、お父さん用のセダンに、お母さん用の軽自動車、みたいな構成が結構有りますから、大体皆さん運転免許は保有しているし。それでも、最近では自家用車は一台だけ、お母さんもお父さんもお酒大好きという家庭も珍しく無いからなぁ。そう言う意味では、自動運転だからこそ、24時間回遊するようなミニバス的な利用が可能なら良いかもしれない。でも、無人運転だと、眠りこけて乗り過ごしても起こしてくれる人が居ないから、結局一晩中バスの中で眠ったまま、と言う事も「田舎あるある」としてこれから生まれるかも。コンビニなどの「24時間サービス」の誕生がライフスタイルを大きく変えたけれど、次は「自動運転」が新しいライフスタイルを創造するのだろうか。

後手後手の野党

「五輪中止」を訴えていた野党各党のうち、立憲民主党と国民民主党が「現実的で無い」として、感染対策の徹底を前提に開催継続は妥当という考えを示したという記事。嫌な言い方だけれど、彼らが与党政権の足を引っ張りたいと思うのであれば、最初から「開催賛成、ただしゼロコロナを保証しろ」とか言って、より高いハードルを突きつける方が「効果的」だったはずなんですよね。「中止・延期」というのは、もっと早い時期、今年の初めくらいであればまだ現実味があったけれど、直前にそれを言っても仕方の無い話。それよりは、開催するのは政府の責任、クラスターを発生させないのも政府の責任、とでも言えばよりプレッシャーを与えられたはずですよね。

ここでまたゲスの勘ぐり(笑)だけれど、彼らとしてはここまでメダルラッシュが続くとは思っていなかったんじゃ無いだろうか。勿論、金メダルや良い結果を出す選手も出るだろうけど、彼ら的には現状の半分くらいが精々位と高をくくっていたような気がします。だから、結果とコロナ禍は直接関係は無いけれど、政府の無策がコロナ対策にもオリンピックにも影響している、みたいな事をオリンピックが始まったら言うつもりだったんじゃ無いだろうか。でも、歴代最年少の金メダルだったり、劇的な熱戦・接戦を制しての金メダルとか、想定を超える内容に彼らの目論見は崩れてしまい、逆に「あれだけ熱心な選手を何故応援しない・出来ない」とせめられる側になってしまっては、前言を撤回して行くしか無いでしょうね。明らかに戦術ミスだと思う。

平時であれば、国民として特に不満が無い以上、与党に対しての支持率というか満足度は極端に高くなる事は亡いだろうけど、極端に下がることもないでしょう。でも、今のように非常事態の中、それも一年以上も続くとなれば、国民としては期待値よりも不満が募りそれはそのままダイレクトに不支持率に繋がるもの。通常であれば、それの対抗馬として野党に指示が移動するはずなのに、今回はそれが無いどころか場合によっては与党同様に野党の支持率も下がっていることを、野党特に次の政権を狙うと豪語している立憲民主党等は真剣に向かい合うべきだと思う。実際、野党としての腕の見せ所の場面は幾らでもあったし、今もあるわけです。例えば、これまで可決されたコロナ禍対策の予算のうち、30兆円位が手つかずで残っているらしい。それならば、それを営業制限に協力している店舗に手厚く配布させるとか、場合によっては特別給付金一人10万円(=13兆円)を再開要求しても言い。仮にそれが実現出来なくても「30兆円も塩漬けにして何もしない政府」という言い方は正しいわけだから、それだけでも彼らにとっては意味があることだと思うのだけれど。

今回の立場変更で、安住国対委員長がその理由として、

「競技がスタートしている中で、選手村でクラスター(感染者集団)が起きるなど新たな状況が生まれない限り現実的ではない」

と言ったらしいけれど、これも変な話。選手村は国利されていて、無観客試合で開催されているから、選手村でクラスター発生して困るのは、その当事国や競技チームで、そこから日本国内に感染拡大してくることは殆ど無いはず。彼らが心配するべきは、オリンピックが開催されて、それが理由で人流が増えたり集団飲酒が増えたりして、変異株が拡大しやすい環境が生まれたり、急拡大する事態になること。元々彼らは、海外からの訪日によって、「変異株の博覧会になる(by 枝野代表)」と言って反対していたわけですからね。現実問題として、変異株拡大は オリンピック開催前から始まっていたし、今の所オリンピックの影響が出ているかどうかは分からないタイミング。逆に、今週末くらいからオリンピックの影響が出始める時期だと思いますが、今拡大している感染の状況が、オリンピックテレビ観戦で人流が減ってそれに合わせて減り始めたら、怒られるかもしれないけれど笑っちゃうかも。結局は、今回立場表明って、野党の政治素人の状況を、また一つ証明しただけに過ぎないのではと思いますねぇ。

メダルラッシュ

昨日のオリンピックも金メダルラッシュ。水泳の女子個人200メートルメドレーでは、400mレドレーを制した大橋結衣選手が、こちらでもタッチの差で優勝して、水泳女子としては初の競泳二冠を達成。 それ以外にも、柔道女子70kg級で、新井千鶴選手が金メダルを獲得、体操男子個人では19歳の橋本大輝選手が、初となる10代での金メダル獲得。オリンピックは、そろそろまん中くらいまで日程が進んだところだけれど、今の所日本は金メダル獲得数では13個と前回のリオオリンピックの12個を超えて国別でトップ。勿論、金メダル以外のメダル獲得もあり、惜しくもメダルには届かなかったけれど、惜しいところまで記録を伸ばした選手も。

一方で、体操の内村航平選手等、期待されつつも予想外の結果に終わる選手も、特に事前の期待値が高かった選手に多く見られて、そこは勝負の世界の厳しさというか、ドライな一面をひしひしと感じる場面も。本人にとっては、不本意だろうし悔しいだろうし、可能ならリセットしてやり直したいと思うところだろうけど、結果は結果で元には戻らないのだから、直ぐに切り替えて次のゴールを目指して欲しいですよね。それが、仮に引退してセカンドキャリアに進む判断であっても、それは凄く意味のある事だと思うから。

まだ決勝戦では無いけれど、昨日は野球が正直9回裏の攻撃が始まるまではドミニカに敗れたと思っていたら、まさかまさかの逆転サヨナラ。夜のサッカーも、強豪のフランスに4-0とこれまでの鬱憤を晴らすような内容で、何か吹っ切れた印象を感じる内容だった気がします。次はニュージーランドとの準々決勝らしいけれど、案外「もしかして」が有るかもしれない。スポーツというのは、一切の柵を超えて自らの体力知力精神力を結集して競うものだけに、彼らのこれまでの努力は並大抵のものでは無いだろうし、だからこそ事前には開催反対とまで言われても、実際にその姿を目の当たりにすれば、スポーツに興味の無い人でも何か感じるものを得られる気がしますね。

一方で、東京オリンピック開幕と前後して東京都や国内の新型コロナウイルスの陽性者数が急増。昨日は、東京都では初の3000人越えとなり、全国でも9000人の陽性者が確認されて、このままでは今週中には1万人の大台超えもあるかも。ただ、これは一週間、二週間前の行動が原因でこうなっているわけで、今後どうなるかは不明。オリンピックが始まり、人手が減って自宅などでの観戦が増えていると言う話もあるけれど、それはそれで年末年始の時のように家庭内感染が心配だし。一方で、ワクチン接種の効果が出ているのか、60代以上での重篤者や死亡者数が激減して、逆に50代以下、特に20~30代の陽性者数が急増しているのは、自粛疲れを理由に外飲みとかが影響しているのだろうか。「もう宣言慣れ、宣言疲れした」というインタピューをテレビでも流しているけれど、結局は一人一人が三密回避やマスク着用するしか無い訳で、羽目を外したくなる気持ちは分かるけれど、結局は自分で自分の首を絞めていることを理解して欲しいなぁ。これまでは、リスクは高齢者にあり、若い世代はフリーライド出来るみたいな考えだったけれど、ワクチン接種とデルタ株やその派生株でその立ち位置は逆転してしまっていることを若い世代も理解して欲しいですよね。今朝見たテレビでは、とあるスポーツバーのオーナーが「選手もルールに則ってガンバ伝居るのだから、我々もルール(午後8時迄)を守る」みたいな事を答えていたけれど、そう言う気持ちをもっと大切にしないと。理想だけれど、日本のオリンピック活躍とともに、コロナ禍にも勝ちきりたい。

2021年7月28日

断捨離開始 (2)

前回からちょっと日にちがあきましたが、粛々と進めている「断捨離」。今回は、これまで使用していたパソコン(デスクトップ機2台)と、LCDモニター(4台)のリサイクル処分をする事に。結構「エンジニアあるある」だと思うんですが、どうも一度手に入れたパソコンとかデバイス類って、使わなくなっても壊れていても「そのうち、使えるときも有るかもしれない」と思って、ジャンクパーツだと分かっていても手元に残しがち(笑)。

デスクトップ機の1台(ThinkCentre A51p)は、まだ横浜に居たときに、在宅勤務のトライアルを始めたときに購入したもの。今回廃棄するLCDモニターとのセットで購入して、2年間横浜で使用し、そのまま浜松に戻ってきたときにも持参して、暫く使用していました。こちらに来て1年後位かなぁ、LCDモニターの調子がおかしくなると、本体の調子も悪くなり、起動しなくなったりと支障が出るようになりました。その為、次に購入したのがもう一つのデスクトップ機であるThinkCentre  M57で、この時により大きな解像度が欲しくて、1600×1200の三菱製LCDモニターを2台購入してデュアルディスプレーで使用していました。このM57とLCDモニターは、その後メモリー増設にHDD増設、いろいろと手を加えて10年位使用しましたねぇ。その後、現在使用しているThinkCentre M720tを購入したのが2018年。この時も一時はデュアルディスプレーにしようかと思いましたが、Full HDのLCDディスプレーでも十分かなと思い一緒に購入。ところが、そのLCDディスプレーが丁度一年過ぎたところでバックライト不良となり、今回お払い箱に。まぁ、それなりに思い出もあって寂しいけれど、今はデスクトップ機もどんどん変わっているので、もしかしたら来年くらいに今使用しているパソコンも更新するかもしれないなぁ... 予算、どうしようか(笑)。

それら4台のLCDモニターとデスクトップ機ですが、もう何年も前にPCリサイクルの手続きをしてリサイクル用のシールは全てに貼付済み。そこで、三菱製モニターは三菱電機から委託を受けているパソコン3R推進協会へ回収申込をし、それ以外のモニター2台とデスクトップ機2台はlenovoの回収依頼サイトから申し込みました。2日程すると、それぞれから回収時の「ゆうパック」の送り状が送付されてきて、必要な手順も記載されています。実はそれまでは段ボール箱に入れて梱包しないといけないと思っていて、適当な段ボール箱が無いなぁとちょっと困っていました。でも、返送用の手順書を見ると、段ボール箱で無くても、ビニール袋で二重三重に梱包しても大丈夫と書かれています。そこで近所のホームセンターへ行って、80L位の大きなビニール袋(ポリ袋)を購入し、ガムテープで留めながら二重に梱包し、ちょっと重量のあるLCDモニター1台とデスクトップ機1台は、さらに三重にビニール袋で混紡しておきました。回収は、最寄りの基幹郵便局に回収依頼をするか自分で持ち込むのですが、流石にPC 2台にモニター4台を持ち込むのは大変なので郵便局へ電話をして回収をお願いしました。日曜日の夕方に電話したんですが、翌日月曜日のお昼過ぎに来て貰えることに。翌日は午後の2時位かな、赤い郵便局のミニバンが来て、6台を回収してくれました。

前回のAV機器やで今回のパソコン機器を処分して、やっと部屋の中の40%位整理された感じになります。この後、音楽CDや昔のレーザーディスク類に、ケーブル類にガラクタ類をさらに処分すると、さらに40%位さっぱりするので、最終的には20%位にまで持ち物が断捨離されるはず。ただ、多分そこまで行くとさらに調子に乗って、どんどん処分するようになりそうな気がしています。廃棄するものは、どんどん自室の外にまとめて置くつもりであるので、暫く前のように雨模様の天気が続いていたときには作業出来ませんでしたが、今回の台風が過ぎれば暫くはそんなに悪天候にはならなそうなので、何とか8月中には断捨離を進めて一度綺麗さっぱりしたいと思っているのですが。断捨離をしつつ、部屋の片付けと模様替えもする予定で、本当ならば新しい棚とか机とかも入れたいのですが、余り新しい物を入れてしまうと、その分また荷物が増えそうなので、兎に角新規購入品は最小限にして、何とかスッキリした仕事部屋にしたいと思っているのですが。(続く...)

「共謀罪」がやってくる

立憲民主党内のワーキングチーム(WT)内での発言が問題視された、本多平直衆議院議員。 その発言内容は極端な例で適切かどうか疑問であるけれど、自由に発言して最善の結論を見つけるクローズドな議論の中での発言が、まず外に漏洩するだけで無く、発言を取り消して謝罪しても責任を追及される世界って、彼らが以前批判していた「共謀罪」とかの世界じゃないのか?

離党するだけで無く、比例選手だから衆議院議員も辞職するというのは、筋の通った話なので、その点は同様の事例でも議員を続ける他党の議員達にも見習って欲しい所。ただ、この人の日頃の議会での発言などは、賛成出来ないものが多かったけれど。メディア等では、彼のWTでの発言ばかり問われているけれど、それらはあくまで事例としての話なわけで、別に彼が実際にそう言う行動を取ったことが有るわけじゃ無い。問題なのは、そう言う内々の会合の話まで外部に漏れて、しかも最初は沈静化させるつもりでいたのに、一旦世間の批判が高まると掌返しで彼の弁明機会すらちゃんと与えられずに、掌返しで離党勧告にしてしまう、党のガバナンスの酷さの方じゃないだろうか。

オリンピック開会式の渡辺直美氏に対しての発言も、確かにその部分だけを聞けば非常に失礼な話だけれど、あくまで演出として限定された場でのアイデア出しの時の話。かつ直ぐに問題点を指摘されて謝罪している話が、尾ひれを付けられて責任問題になったけれど、本当に「自由な議論」とかどうなったんだろうか。野党自らがが強く否定している状況に、自らが立たされると結局は自分達の保身のために一番やっちゃいけない事をさっさとやってしまうところに、当時から分かっていたけれど底の浅い認識だけでああいうことを言っていたんだなと再確認出来ますよね。

最近TLを見ていたら、こういう状況がSFの名作「1984」そのものという意見があって、そうだよなぁ、監視社会の中で生活しているようなものだよなぁと納得してしまいました。ただ、唯一まだ救われているのは、「1984」の世界では政府が双方向監視装置で国民を監視しているけれど、今の所はSNS等のネットへの情報が発掘されていることが中心な事だろうか。でも、今回の本田氏のように、密告みたいな事から発覚することもあるわけで、それってやっぱり「1984」のデストピア社会の前触れだよなぁ。最も、そんな社会を既に実現している「中国」という国体があって、それはそれで社会システムとして成功をしているので困ってしまうのだけれど。まぁ、日本のSNSは、良くも悪くもまだ自由に発言できるだけはましなのかもしれない。

女子ソフトボール優勝

昨日の女子ソフトボール優勝、前回の北京オリンピック以来13年振りの連覇だけれど、何か北京での出来事がほんの少し前のように感じてしまう。その最大の理由は、優勝投手になった上野選手の存在が大きいのかもしれない。

色々印象的なプレーがあったけれど、今回は守備が印象的。6回裏のアメリカの攻撃、1死1-2塁で三塁線へのヒット製の当たりを、三塁手が弾くんだけれどカバーに回っていたショートが捕球して1アウト。直ぐさま飛び出した2塁ランナーの二塁に送ってダブルプレー。あれは偶然が重なった事は確かなんだけれど、ボールが弾かれて飛んだ位置も良かったし、回り込んでいたショートもナイスプレー。

その裏の日本の7回表の攻撃、殆どスタンド入りしていたホームラン製のボールを、レフトがジャンプして掴み取ったキャッチも凄かった。あれをみたときに、これを切掛に2点差がひっくり返されると思ったんだけれど、その裏最後の日本の守備は、再び登場した上野選手の好投に支えられましたね。

野球とソフトボールは、今回のみの特例種目なので、次の2024年パリオリンピックでは多分開催されない種目。ただし、その次の2028年ロサンジェルスオリンピックの時には、アメリカ開催だから野球とともに復活する可能性はかなり大きいのでは。そのロスの次はオーストラリアの2032年ブリスベーンだから、この時も野球・ソフト継続の可能性が高い。何なら、その次2036年開催に日本が再び立候補して見たらどうだろうか。2032年開催候補地には、マレーシアも立候補していたけれどブリスベーンに敗れて、マレーシアは今度は3036年開催を目指すとのことなのが、強力なライバルに勝たないといけませんが。それに順番で言えば、2036年は欧州になるし難しさは格段なんだろうけど。でも、やっぱり日本人は野球とかソフトとか、好きだよなぁと再認識した夜でした。

2021年7月27日

不便なレジゴー

イオンモールに導入された「レジゴー」。久しぶりに買い物に行ったら、「お使いのスマホでもご利用出来ます」と書かれていたので、前回訪問の後に自分のスマホに入れて置いたアプリを使ってみることにしました。入れた直後は、この店舗が登録されておらず、使えない状況でしたが、今回店内で起動して店舗を検索してみたところ、ちゃんと認識されました。位置情報を取得して、その店舗内部で起動しないと認識しないのだろうか。まぁ、それはそれで正しい仕様だと思うけれど。

で、片手に店内用カゴを持ち、片手にスマホを持って買い物を始めましたが、これが手持のカゴでの利用だと凄く不便。この時点で、カート利用でないと大変だと実感します。例えば、今回の場合は右手にスマホ、左手に買い物籠を持ち、自分の鞄は肩に掛けてのスタイルで買い物スタートしたんですが、

  • 購入する品物を取るときに、いちいちスマホを左手に持ち替えて右手を開けて、それで商品を取り出さないといけない
  • その商品のバーコードをスマホのアプリで撮影して購入登録するんですが、買い物籠の中でバーコードが見える様に商品を倒して置いて、それを撮影するのが大変
  • 段々と商品数が増えてくると、籠の中に撮影用に置くのも大変、それを元に戻して並べて置き換えるのも面倒、さらにカゴが重くなるから片手でカゴやスマホを操作するのも大変な状態
  • 買い物が終了して専用のレジに行ったら、またここでも面倒な事が。専用レジでは「QRコードをスキャンしてください」と言うのですが、その画面にいつまでたってもQRコードが表示されない。何か操作するわけでも無いし、暫くウロウロしていたら、端末の左上あたりに多分その端末のID番号なんでしょうね、QRコードが印刷されているのを発見。それをスキャンすると、やっと精算処理画面に変わります
  • 私は、てっきりそのまま処理されると思ったら、そこで現金なり、電子マネーなり、クレジットカードなりで精算処理をしないといけない。本来なら、アプリ内に予め精算手段が登録されていて、自動的に手続きされるべきだと思うのに、そこでまた端末で種類を選択して、タッチするならクレジットカードをタップするなりの手間が発生します。
  • 以前の無人レジなら、商品登録しながら持ち帰り用のバッグに入れることが出来たら、精算終了=買い物終了、だったのに、今回のこのレジゴーのレジでは「精算処理するだけ」なので、処理が終わったらその奥の詰め替え用の台に移動して入れ替えないいけない。
  • 例えば、買い物中にマイバッグに入れて置けば、そのまま退出する事も出来るんだろうけど、それってちゃんと買い物しているのか、不正行為を企んでいるのか、どう判断するのだろうか。本人にその気が無くても、「スキャンしてから買い物籠に入れる」みたいな動作を無意識にでも出来る様にならないと、「あれ、これスキャン済みだったかな?」と、あやふやなものが混じる可能性もあるんじゃ無いだろうか。
一通り試してみて、個人的には「凄く不便なシステム」というのが正直なところ。特に、これまでセルフレジを利用してきたのは、購入点数も少なく直ぐに精算処理が終わることや、商品を登録しながらマイバッグに入れられて効率が良いこと等があったんですが、それらのメリットが全て無くなっているのが「レジゴー」だなぁという感想。個人的には、カート利用でないと買いながらのバーコード登録作業が難しいので、その時点でNGですね。とは言っても、これを利用しないとレジの列に並ばないといけないし、高々数点の品物購入にカートをわざわざ引きだしてくるのも馬鹿馬鹿しいし。

RFタグ利用ではなく、一つ一つ商品バーコードスキャンさせるのであれば、せめて決済手段をそのアプリにも登録して、専用端末で支払処理をしたら、自動的に引き落とされてそのまま退出できる様には最低限して欲しいなぁ。そこで、またいちいち財布を取り出したりすることの不便さを、彼らは検証していないのだろうか。個人的には、その不便さ故に利用を敬遠したくなると言っても大げさで無いくらい不満ですね。(続く...)

金メダルラッシュ (2)

一昨日に続いて、昨日も金メダルラッシュの一日。その中でも、卓球の水谷・伊藤ペアの金メダルは、正直最初に2セット連取されて「あぁ、駄目か」と思ったけれど、そこから逆に日本が3セット連取して王手。でも、相手も1セット取り返して同点となり、最終第7セット。普通だと、最後の最後に踏みとどまれないのが日本人選手の傾向だったけれど、逆に中国側が飲まれた様な感じで、最後は相手のリターンミスで勝利。既に報道されているように、一回り違いのこの二人は、浜松市のお隣磐田市の出身という事で、昨日は大騒ぎだったみたい。その影響で、浜松でも結構な人が中継に釘付けだったようですが。

いゃぁ、しかし、準々決勝のドイツ戦の再現みたいな試合になるとは思わなかった。準決勝の台湾チームとの試合が、4-1とかなり余裕がある勝ち方だったので、期待はしていたものの、ここまで縺れるのかとみていて疲れる試合でした。でも、あぁ言う展開の中でも心が折れずに最後の最後まで集中力を切らさず勝ちきれるというのは、日本人選手としてのメンタルがかなり変わってきた様に感じられますね。これが卓球だけで無く、その他の競技や種目にも波及していくと、地元開催という地の利以上に良い影響が現れそう。

昨日は、女子スケートボードストリートでも、13歳の西矢椛選手が金メダル16歳の中山楓奈選手が銅メダルと、今回初のダブルメダルの快挙。スケートボードって若いというか、10歳代でも前半の選手とか多くてビックリしますが、個人的にはもう更新されることは無いだろうと思っていた、水泳の岩崎恭子選手の14歳を超える13歳の金メダリストというのはビックリを通り越しています。もう一人、女子パークに出場する開心那選手は12歳だから、さらに最年少記録を更新する可能性もまだあるわけで、もうついて行けない世界だなぁ。

一昨日の柔道での阿部兄妹とか、昨日の磐田ペアとか、本来ならそれだけで一週間位メディアで取り上げられるくらいのバリューがある話なんだけれど、毎日新しい話題が生まれてくるから、毎日主役が変わっていく嬉しい悲鳴。開会式の視聴率は、関東では60%近くあったらしいけれど(前回の東京五輪は61%らしい)、こうなるとますますオリンピック放送に注目が集まりそう。無観客試合だけに、選手の活躍を見るにはテレビやネット中継だけですからね。そう言う意味では、メディアの腕の見せ所でもあるし、大きな晴れ舞台でもあるけれど、毎日新聞(TBS)や朝日新聞(テレビ朝日)はばつが悪いのか、未だにブツブツ言っている感じ。「開催中止」も一つの意見だけれど、その判断はされずに制限付き開催が今行われているわけですから、ならばその条件でどうするべきかという意見ならまだ分かるのだけれど。勿論、今後状況が急変するかもしれないし、その程度が余りに酷ければ途中中止という判断もあるでしょう。でも、そうでは無い現状に対して、最悪の場合の対策を主張しても殆どの人には受け入れられないと思うし、そう言う事を知ってか知らずか主張しているメデイアは、やっぱり単なるアジテーターだと思う。

2021年7月26日

その場凌ぎの「開催中止」

東京オリンピック開幕前は、あれだけ「開催中止」を叫んでいた立憲民主党議員も、いざ開幕するとだんまり戦術。そんな中で、意気軒昂(?)にtwitterから発進する蓮舫議員は、ある意味度胸が有るのかもしれない。でも、その分叩かれることも確かだよなぁ。 

「反対するなら応援するな、ではない」と彼女は言うけれど、

「素晴らしいです! ワクワクしました! 」

というのは、開催を肯定しているとしか思えないなぁ。幾ら大会では無く選手を応援していると言っても、その応援された選手がプレーする舞台はオリンピックな訳で、彼らはその舞台の中止を要求しているわけですからね。実際彼女が「ワクワクした」のも、そのオリンピックでのプレーだったわけだし。

彼らが本当に五輪中止を思っていたので有れば、その意図が叶わず開催されている今こそもっと強く「中止」を訴えるべきなのでは。だって、感染拡大リスクがあるから開催中止を言っていたなら、今まさにそのリスクが拡大していることになるわけで、以前の何倍もの努力で中止を訴えなきゃ変。開催された途端にその主張を隠すのは、それだけその主張に裏付けというか根拠が無かったという証明になるのでは。まぁ、そんな「言うだけ政党」であることは、民主党時代から変わっていないことは、多くの人は知っているし忘れないから、今の支持率もあるんだろうけど。

本当にオリンピックが感染拡大に対して大きなリスクと思うけれど選手を応援するのであれば、せめて先の発言に「でも、感染拡大もしています。応援はテレビの前やネットで、外出は控えましょう」くらいのことを言っても、罰は当たらないと思うんですけどね。でも、オリンピックが続いて行けば、当然国民の感情もその成功体験が与党支持率アップに繋がるから、彼らとしてはそれは避けたい。だから開催中止は言うけれど、選手に対しての批判は出来ないというジレンマみたいなものが本当なら生まれるはずなんだけれど、何かそれすらも感じられないなぁ。そう言う意味では、選手が活躍している今でも「開催中止」とか「NHKまで放送していて怪しからん」と言ってしまう、共産党は少なくとも政党としての筋は通している気はする。決して褒め言葉じゃ無いけれど(笑)。

蓮舫氏は「危機管理の問題」と言うのだから、彼女の案としては「中止」するしか無いと言うのだろうけど、それって危機管理の中でも最後の手段というか、結局リスクのある事は何もやらないという事にしかならない。「止めることが目的」ならそれもあるだろうけれど、今回の危機管理というものは「いかにして運営を継続しつつ、感染リスクを最少化して行くか」という事が大命題なはず。それに対して、「開催中止」と言えるのは開催前までで、実際に開催された今は、もうその主張は受け入れられないと思う。今は動かしつつどう防御していくかという事が要求されているわけだから。勿論、欧米以上の爆発的感染拡大とか、選手村の半分近くが陽性者となる様な大規模なクラスター発生とか言うことになれば、それはまた別の話だけれど、まだそう言う状況では無い訳ですからね。何となく既視感があるなぁと思いだしたのが、彼女の一番の印象というか記憶に残る「仕分け事業」。「無駄削除」という理由で、事業仕分けをしたけれど、結局全ての事業見直しでは無かったし、切られた事業に関しての理由説明も不十分でした。結局は、彼らの個人的感覚で決定していただけのようにも当時は見えたんですが、それが10年以上過ぎた今でも続いているのは、もう言うべき言葉も見つからない。真夏のこの時期ですが、東京オリ・パラ終了まで、いゃその後も当分の間、ずっと冬眠していて欲しい。

金メダルラッシュ

昨日は日本選手の金メダルが続いたり、劇的な試合があったりと、ここから一気にオリンピック熱が盛り上がりそうな予感も。武田鉄矢氏の予言通り「金メダルの二つや三つ取ったら、一気に盛り上がる」という予言(?)が、本当に実現しそう。特に今回の金メダルは、色々なドラマがあるから余計興味を引きそう。

昨日最初の金メダルとなったのは、水泳の女子400m個人メドレーの大橋悠依選手。これまでの女子水泳金メダルは、5人いるのだけれど、個人メドレーでの獲得は初。個人的には、平泳ぎとかバタフライとか自由形とか、その泳法一つだけよりも、4種類の泳法で泳ぎ分けるメドレーの方が、技術的には体力的にも厳しいんじゃないかと創造しているので、そう言う意味では400mの個人メドレーでの金メダルというのは、最初聞いて正直ビックリしました。日本人は、とかく体格と体力差で外国人選手に後れを取ってきたけれど、その差がどんどん縮まっている事の証明だと思う。

二つ目は、今回から競技に採用されたスケートボードのストリート男子で金メダルを獲得した堀米悠斗選手。競技会場が設置された江東区出身で、地元で金メダル獲得党言うのも一つのドラマだけれど、子どの頃からスケートボードで金メダル獲得を目指して一人渡米し、そこで成功して日本でも結果を出したのは凄いと思う。アメリカでは、日本以上にスケートボードが盛んで、だからこそ実力さえあれば彼の様に成功することも可能だけれど、その分競争は日本以上に厳しいわけで、やっぱりメンタルの強さが違うのかなぁ。でも、そう言う立身出世物語じゃ無いけれど、結構そう言う話って日本人も好きですよね。彼以外にも期待出来る選手が沢山いるみたいだけれど、日本では昔のエレキギターのような「不良の印」みたいなスケートボードが、一気に認知されんじゃ無いだろうか。

そして、夜には 男女柔道での、兄・阿部一二三選手と妹・阿部詩選手の兄妹同日金メダル獲得。「兄妹」が、「同じ日」に、「金メダル」を獲得する事は史上初らしいけれど、個人的には国内選考会で直接対決まで実施して代表獲得にこぎ着けた、阿部一二三選手の感慨は一入じゃ無いだろうか。途中、一寸厳しい対戦もあったみたいだけれど、個人的には今回の様な無観客試合の方が、日本人のメンタル的には変にプレッシャーを感じること無く、実力を発揮しやすい様な気もする。二人とも実力ある選手だから、3年後のパリオリンピックでの活躍も期待されるだろうけど、多分それすらも厳しい位に本の柔道の層は厚いだろうからなぁ。いずれにしても、「兄妹で金メダル」というプレッシャーは半端なかったと思うから、それに打ち勝っただけでも凄いと思う。

金メダルでは無いけれど、昨日はね卓球の男女混合ダブルスでの水谷・伊藤ペアの準々決勝での奇跡の逆転勝ちとか、男子サッカーでのメキシコ撃破とか、金メダル以上に興奮する内容で、特に水谷・伊藤ペアはのその後の準決勝では吹っ切れたのか3-1で台湾チームに勝利して銀メダル以上が確定したから、今日に期待したいですよね。

勿論、選手が活躍することを誰もが望んでいるし、結果を出した選手は賞賛されるべきだと思うけれど、勝負は時の運であるし、悔しい結果になる事も現実。体操の内村航平選手とか、女子重量挙げの三宅宏実選手とか、結果は残せなかったけれど、記憶には残った選手も沢山いるわけで、そう言う選手達もこの「オリンピックの歴史の一つ」であることは事実。そう言う事も観戦して応援している自分達も忘れちゃいけないでしょうね。東京オリンピックは無観客開催になってしまったけれど、決して「無関心開催」では無いことを、自分達は応援して支えていくことで証明したいですよね。まだまだ始まったばかり、頑張れ日本、頑張れ世界の選手達!

2021年7月24日

東京オリンピック開会式

 昨晩の東京オリンピック開会式。冒頭、コロナ禍で志半ばで出場出来なかった選手を追悼すると言う様な説明があり、なるほどと思ったら、ミュンヘンオリンピックでの乱射事件の追悼パフォーマンスを森山未來氏がしたんですが、これは正直ちょっと唐突。これが予定されていたから、先日の小林賢太郎氏の件に敏感に反応したんだろうか。私も子どもながらにリアルタイムでこの乱射事件は見ていたけれど、何故今回わざわざ取り上げるのか一寸不思議というか疑問を感じます。

ビックリしたのは、最初のプロジェクションマッピングのクオリティが凄い事。特に、投射しているフィールド上の明度と彩度が鮮やかで、CGで合成しているようにも見える位。スポンサーのパナソニックが肝いりのLEDプロジェクターとか投入したのだろうかと邪推してしまう(笑)。

で、入場行進を見ていて気がついたこと。

  • 出場国・地域名の順番は、先頭のギリシャ、最後の開催国・日本以外は、日本語の「あいうえお順」との事だと聞いていたのに、「イギリス」が「英国」だったのは不思議。多分、外務省の「国・地域」のページ記載の国名を使用しているんだろうな、と後から何となく納得。
  • でも「アメリカ合衆国」なのに出てこない、と思ったら、次回以降の開催国は最後に登場するんだ。日本の前が次回パリ五輪のフランスで、その前がその次ロサンゼルス五輪のアメリカ合衆国なんですね。でも、これはアメリカのNBCの放送権も絡んでいるらしいけれど...
  • で、何故かまん中くらいに「ロシア オリンピック委員会(ROC)」が入ってたんだけれど、あれは何故だろうか。順番的には「サ行」当たりだったけれど
  • 「台湾」は日本語でも「チャイニーズ・タイペイ」と読んでいたけれど、順番は「大韓民国」と「タジキスタン」の間で「台湾」の順番なんですよね。それなら「たいわん」と呼べば良いのに。まぁ、オリンピックの出場条件が名称として「Chines Taipei」になっているからなんだろうけど。中国とかIOCへの配慮なんだろうけど、同じタ行でも「チ」の所では無く「タ」の所に入れたというのが、隠れた意地というか、日本なりの抵抗なんだろうな(と、邪推)。
  • 入場行進が終わったチームはグランド場で待っているんですが、そのまま座り込む人も。どうせ観客席は空いているんだから、1Fスタンドに誘導しても良かったかなぁと言う気も。多分、そうしたいけれど、無観客と決まったのが直前で、グランドレベルからスタンドに上がる動線の準備が出来なかったんだろうなぁ。ただ、あのフィールドの状態は、ドラクエの「ロトの紋章」にも似ているとの事で、多分そっちが正解なんだろうなぁ、あのBGMを聞いていたら
  • 動線を作っていた「ガイドキャスト」の皆さん、3時間位立ちっぱなしで、しかも振りというかジェスチャーをずっとやっていて、大丈夫かと心配になるくらい。水分補給とかしてたんだろうか。
その後の様子を見つつ思ったこと。
  • 橋本聖子会長のスピーチ、一寸と涙ぐんでいた気がする。元選手としては、経緯はどうあれ感無量という気持ちが強いんだろうなぁと思います。そう言う意味では、少なくともこの場でのスピーチに関して言えば森さんよりは橋本さんの方が良かったとは思う。
  • ドローンは、北京五輪でやったのが最初だと思うけれど、「日本の技術もこれだけあるよ」という証明になった気がする。フォーメーションとしては、五輪マークと地球儀位だったけれど、あれだけの台数を正確に位置決めしてコントロールするというのも大変な技術だと思うし。そうそう、国立競技場の横、多分神宮球場だと思うのだけれど、四角くLED照明みたいなものが点滅して居るのは何だろうかと、時々映る度に気になっていたけれど、あれドローンの待機場だったんでしょうね。
  • 色分けした観客席、無観客である事を感じさせない効果があって、結果的にグッジョブ感が半端ない気がする。個人的には、1万人とか定員半数くらいだったら、有観客であっても問題無かった気がするけれど、逆に無観客で撮影用のフラッシュが無い背景が、フィールドのパフォーマンスを冴える様な演出になった気がする。
  • 「イマジン」の歌唱リレー、あそこが問題となった小山田圭吾氏担当部分の差し替えという噂だけれど、そう言われてみれば確かに違和感を感じる構成でした。ただ、一日くらいで政策したにしては、クオリティは高かったけれど。で、差し替えられたのはオープニングのカウントダウンの所だったんですね。
  • 終盤の五輪ロゴを作ったりしたパフォーマンスだけれど、結構若い子どもも参加していましたが、時刻はは22時過ぎから深夜。あれって、労働基準法というか、あるいは倫理的に大丈夫なんだろうか。最後の聖火リレーにも中学生?位の子どもも出ていたけれど、大変だっただろうなぁ。その分一生の思い出、記憶にはなっただろうけど。
  • 長嶋さん、王さん、松井さんが登場したときにはちょっとビックリ。長嶋さんのに為にも、もう少し移動距離を短くしても良かった気がするけれど。
  • 途中エッセンシャルワーカーの人達が多数登場していて、あのアイデアは良かったと思うけれど、どう言う基準で選抜されていつ頃知らされたんだろうか。機密保持もあるだろうし、そう言う意味でも大変だっただろうなぁ。
  • ピクトグラムの演出、一箇所ミスったのが残念だったけれど、何とかリカバーしたから良かったぁ。個人的には、もう少しテンポを落として、もう少しピクトグラムをちゃんと見せる演出の方が良かった気がするけれど。中の人は、が~まるちょばかぁ、納得。
  • 聖火リレー最後の大坂なおみ選手は、勿論納得なんだけれど、何となく「誰からも文句を言われない様にした」感も感じられる選択だった気がする。
  • 聖火台、個人的に一番嵌まったのは、あの開閉する機構(ギミック)。思わず「待ち工場のおっちゃん達が、技術の粋を集めて制作した」感が半端ない仕上がり。TLにはガンツ(GANTZ)の球体(聖火台は白色だったけれど)という話も。あと、火力が凄い感じでしたが、それなら金属を少し入れて、炎の色を変えるとかの小技も見たかった(笑)。
  • 劇団ひとりは、ちょっとウザかった(笑)。
  • 国立競技場からの花火、あれだけの量の花火をどうやって屋根に仕掛けたんだろうか。途中で花火台を入れ替えるなんて出来ないだろうから、最初から最後まで全部セットして順番に点火していくんだろうけど、あれだけの種類と量を一度にセットしておいて、打ち上げるのは凄いと思った。日本の花火技術の、こちらも粋を集めたんだろうけど、あれは凄いと思ったなぁ。
色々あったけれど、それが報われて良い開会式だったんじゃ無いだろうか。後は、選手がベストの競技をして、コロナ禍の感染も最小限に抑えて、パラリンピックまで完結して欲しい。

2021年7月23日

ワクチン接種一回目 (2)

ワクチン接種から1日後の昨日、接種直後はそんなでも無かったのが、夜就寝する頃には注射を打った左腕部分が、少し腫れぼったい様な感じが強くなりました。さらに何か綿棒みたいな短い棒の様なものが、注射された腕の所にインプラントみたいに挿入されているような違和感を感じる様に。その為、寝返りを打って左手が下になるとその部分が痺れてくるので、出来るだけ上向きでウトウトして一晩が過ぎました。

翌朝、腕の腫れぼったさは正直前日よりも強くなっている感じ。それ以外は特に問題となる様な症状は無かったのですが、朝食を食べて少ししたくらいから、調子が少しずつ悪くなっていくことを実感します。私は、風邪の引き始めの時に何となくダルなって力が入らない様な状態になり、さらにそこから症状が進むと関節痛が出てきて「あぁ、風邪引いた」と分かるんですが、その関節痛の手前みたいな状態に段々となっていく様に感じます。さらに暫くすると、エアコンの吹き出しとか室内の空気完了のために回しているサーキュレーターの風邪が体に当たると、ブルッとするような感じになります。外気温は、すでに30度近くあるのでエアコンを止めてしまうと熱中症も恐い。暫くそんな状態でしたが、流石にちょっと耐えきれなくて、タオルケットを体に掛けて横になって休む様にしました。1時間位ウトウトして少し調子が良くなったんですが、今日は無理をしない方が良いだろうとその時点でこの日の予定をキャンセル。翌日(=今日)の予定もちょっと不安だったので、最悪の場合を想定して早々とこちらもキャンセルしておきました。

お昼は少し食べたんですが、この頃から本当に調子が悪くなり、しかも血行不良なのか何なのか足先が凄く冷たくなってしまい、横になって足が触れたりすると、それだけで「ブルッ」と震えるほど。やはり疲れていたのか何なのか、お昼過ぎに横になり目が覚めたらもう夕方の17:00過ぎでした。ゆっくり寝たからから、体調はお昼時点の時よりも改善していましたが、やはり調子が悪いのはそのまま。倦怠感とちょっとした悪寒がまだ残っていて、からだが火照る様な感じになり、エアコンを少し強めに設定。でも、風邪が当たると困るので、長袖長ズボンのスウェットを着たんですが、そうなるとまた暑くなるし。そんなこともあって、夕食は冷たいお蕎麦を軽く食べるくらいで済ませて、もう19:00過ぎには就寝しました。余りに早く休んだので、真夜中くらいに目が覚めてしまったんですが、この時点で左手の注射された部分の違和感がかなり無くなっていました。まだ皮膚の所には少しこわばる様な感じは残っているんですが、インプラントが入っている様な感じは無くなっています。また、横になって左手で腕枕をして見ても、問題なし。かなり元の状態に戻ってきた感じです。


で、今朝。左腕の状態は、違和感は殆ど無くなっており、左手で雨戸を開けたりと力を入れても問題有りません。発熱は少ししているのか、今朝の検温は「37.1度」でいつものよりは高め(いつもだと36.5~.8度位)でしたが、一時間後に再度計測してみたら「36.9度」に下がっていたので、問題ないかな。私は体温高めで、普通の時でも36.7~8度位ですから。ここでふと思いだして、接種時に貰った注意書きを取りだして眺めてみたら、頭痛以外はちゃんと自分が経験したことが書かれていて、「あぁ、これは通常の反応なのね」と安心した次第。ただ、2回目の方が頻度が高くなると書かれているのが気になります。今日の予定はキャンセルしなくても良かったかなぁと、今更ながらちょっと公開しているけれど、まぁ歳も歳だし今日も外は暑いし、静かに静養して体力回復に努めることにします。(続く...)

キャンセルカルチャー

東京五輪の開閉開式ディレクターを務める劇作家の小林賢太郎氏が、23年前の自分の舞台でナチスによるホロコーストを揶揄する表現をしたとして、その責任を追及されて開会式前日に辞任。ミュージシャンの小山田圭吾氏、絵本作家ののぶみ氏と問題が続出する中での新しい問題と見えるけれど、今回の件はそれらとは違う気がする。 

当時の舞台の映像や、色々な書込を見ていると、小林氏は決してホロコーストを揶揄しているわけでは無く、危ない(狂人)人物の発言として「ホロコーストみたいだろ」と言わせているわけで、そう言う意味では現在伝えられている日本の報道も変にバイアスが掛かっているし、それらを元に伝えている海外の報道はさらにバイアスが掛かっている気がする。ホロコースト絡みという事で、SWC (Simon Wiesenthal Center)側が反応しているけれど、その切っ掛けになったのが副大臣のチクリみたいなものというのも情けない。小林氏の舞台は、彼らは批判しているけれど、意図としてはSWCの目的に沿っているものだと思うのだけれど。

小山田氏やのぶみ氏の様に、最近まで問題行動をしていたのならまだしも、23年前の舞台であり且つ伝えられている様な主旨とは反対の意図で使われた場面を理由に、直前で辞任まで追い込むことはどうだろうか。ユダヤ問題、ホロコースト問題という、世界的に敏感な問題であることはあるけれど、それならば安倍前総理にちょび髭を付けた絵を太鼓に描いて、それを叩くことではしゃいでいた某政党の人達だって糾弾されなきゃいけない。と言うか、ああいう行為をすること自体ドイツ等では重大な犯罪になるはずで、そう言う意味では日本における意識が低いことは事実だと思うけれど、是々非々がちゃんと判別されずにズルズルと流されるままに処分だけ進んでいることは問題だと思う。

今回の件に限らず、何か過去のことで現在で問題視されると「無かったこと」にする事で解決するのだけれど、それって一番拙い対応じゃ無いだろうか。だって、実際には存在していた・発生していたことなのに、「無かった」と表面だけ取り繕う事って一番反省していない行為じゃ無いだろうか。勿論、当事者の中には忘れたい記憶、無かったことにしたいと思う人も居るだろうけど、事実は事実してそれを理解した上で、何が問題なのか、どうするべきだったか、今そしてこれからどうするべきか、という事を考えて実行する方が遥かに意味もあるし多くの人にとって利益になると思うのだけれど。「無かった事」にして、その事実が一時は消えても、いずれ同じような事が生まれてくることは確実。それよりも、有った事は「事実」として残し、「何が問題なのか」という事を共有することで、次に繋がる行動が生まれてくると思うのだけれど。キャンセルカルチャーって、乱雑な部屋の荷物を、兎に角押し入れやクローゼットに放り込んで見た目は綺麗にするだけで、結局はそのうちに荷物が溢れて外に飛び出してくる様に、いつかそれが問題になると思う。それに、そう言う事を言い出したら、じゃぁ「民主化することを前提」に開催された北京夏季オリンピックや、来年の冬季オリンピックはどうなるんだろうか。そっちの方が問題としては大きいと思うのだけれど、誰も騒がないんですよね。それが全てを表していると思う。

富士山で盛り上がろう

幾つかの競技は今日の開会式前から始まっており、その中で女子ソフトボール、男女サッカーと、好調なスタートを切っていることで、何となく東京2020への期待も膨らみつつある様に感じます。昨日の男子サッカー予選も、日本が1-0で勝利した事は勿論嬉しいのですが、日本へ入国後陽性反応でチームとして出場出来るかどうかだった南アフリカチームも、試合直前に陰性が確認されて参加出来る様になったことも良かったし。勿論、色々あったから準備としては不十分な点も多々あるだろうけど、昨日の試合内容を見ていると、やっぱり運動能力は凄いなぁと感じたし。

そんな風に、個人的には徐々に盛り上がっているのだけれど、世間的にはというかメディア的にはあら探しをする事が、選手や試合の状況を伝えることよりも優先している様にしか見えない部分も感じるわけで、その一つが選手村問題。ロシアチームが、テレビも冷蔵庫も無いとクレームしたと大々的に取り上げたけれど、実はそれらは有料のオプションで事前申込が必要で、且つそう言うルールは以前の大会と同じだという。始めオリンピック取材する記者なら仕方ないだろうけど、以前の大会経験者ならそれ位は分かるだろうと思うし。さらには、選手村のベッドが段ボール製で粗末と批判するけれど、これも今年の春くらいに提供するairweaveが耐久性にしても問題無いことをテレビ等で説明していて、実際私もその番組を見ています。流石にたまりかねて、わざわざ公式リリースを出さざるを得ないと考えたみたいですが、無責任なメディアの被害者と言って良いのでは。

そんなメデイアも、特にテレビメディアはそれぞれの競技の結果や、自社提供種目の宣伝に余念が無くなってきている。テレビ番組表は、オリンピック関連番組が中心になってくるのは、やはり企業としてのメディアでもあるわけで、当然種目の違いにも寄るけれど視聴率は大事だし。逆に、新聞とか雑誌メディアは、そう言う事よりも、良くも悪くも「話題」になる事が販売部数を伸ばす最大の手段だから、良い事よりも今回の様な「疑惑」とか「問題」を取り上げがち。それって、良い事は一回で終わりだけれど、悪い事ならば「第二弾」「第三弾」と続報を打つのも簡単だし、それによって部数を引っ張ることも出来るだろうし。

女子ソフトボールの試合会場だった、福島県のあづま球場を中継で見ていて「綺麗な球場だなあ」と感心したんですが、今回無観客試合という事も有り、テレビ中継での印象がより強くなる気がしています。そうなると、静岡県で唯一開催される自転車競技、その中でも富士山周辺を回遊するロードレースの映像は、富士山をバックに映像が流れたら、これは最高の映像になるんじゃ無いだろうか。他の競技には申し訳ないけれど、やっぱり日本に置いてのみならず、世界的にも「富士山/Mt. Fuji」の知名度と価値は絶大ですからね。唯一天候だけが心配だけれど、改正の夏空の元、クッキリと際立つ富士山に向けて競り合うロードレースが、もしかしたらこの大会一番人気になるかも。折角の大会なのだから、少しでも前向きに、そして選手や関係者のために応援したいですね。

2021年7月22日

ワクチン接種一回目

新型コロナウイルスの一回目の接種に行ってきました。浜松市は個別のかかりつけ医での接種以外に、市内の各区毎に1~2箇所集団接種会場を設けていますが、当初の65歳以上の高齢者接種に目処が付いてきたからでしょうか、結構7月下旬で閉じる所が多くて、自宅近くのモールに開設されていた集団接種センターも来週には閉鎖される予定。その為、予約が取れたのは市街地の一番大きな接種会場でした。

16:00~16:30の枠で予約できたので、10分少し前に接種会場に到着。でも、入口前には「予約時間の5分前から並んで下さい」という張り紙が。「あちゃー、少し時間を潰そうか」と思ったら、その張り紙とは入口を挟んで反対側に「現在の受付: 16:00~の予約の方」という張り紙があります。思わず「膝かっくん」をしてしまいましたが、そのまま取りあえず入口の列に並びます。5分程待って自分の順番となり、まずは入口で必要な書類が揃っていることの確認と体温測定をして、奧の書類確認の列に誘導されます。この時は、一般予約者用に4列、職場接種(商工会議所主催)用に2列あり、それぞれ5~8人位の待ち行列が出来ていました。ここでも5分程並ぶと自分の順番になり、必要な書類が揃っていることを確認してから、予診待ちの列に誘導されます。ここには5つ位ブースがありましたが、2~3人並んでいるくらいで数分で自分の順番に。ここで幾つか質問を受けて、問診票に医師のサインを書き込むと、接種ブースのあるエリアへと誘導されます。

この接種ブースですが、AからIまで9箇所ブースがありこの時はブース外での待ち行列無しで、すぐにブース内に誘導されてワクチンを接種して貰えます。ものの一分も掛からず接種終了となり、ブースの外に出ると最後の書類確認と接種証明書確認のブースがあり、ここでもほとんど待ち行列無しで確認作業は完了。そして「〇〇時〇〇分まで待機場所で安静にしてください」という紙が渡されます。私は「16時22分まで」と書かれていました。会場の一番奥に、100人以上が座れるくらいの椅子席が配置されていて、でも1/4位かなぁ、この時埋まっていたのは。そこで座って15分間の待機をしたんですが「16時22分まで」というのは、16時22分になったらOKなのか、16時22分が終わるまで(=23分)なのか、ちょっと悩みました(笑)。まぁ、結局は手持の時計で16時23分になったところで席を立ち、出口でその待機時間を書いた紙が回収されて、終了です。全体で30分少し、凄くスムースに一回目の接種は完了しました。

平日の夕方だからなのか、そんなに混雑している様子は無く、ある意味ラッキーだったかも。それと、この会場も開設されて一月以上経過しているからか、中で誘導しているスタッフの方や担当者の方も慣れている様な雰囲気でしたね。ちょっと気になったのは、浜松故に結構外国籍の人も並んでいて、ざっと見てもインド系の人達とか、あと中国系の人なのか通訳の人が付き添っていた人も。さらに、浜松ですからブラジルとか南米系と思われる人の姿も。スタッフの人達も大変だろうなぁ。実はちょっと気になったのが、待機時間が終わって会場から出るときに、待機時間の書かれた用紙を回収していた女性スタッフ(年齢は私よりも少し上かな)の方に、その用紙を渡しながら「ありがとうございました。お世話様でした。」と言いながら渡したところ、ビックリした様な顔をしてからニコニコ笑顔で「お疲れ様でした」と言い返されたんですよね。多分、殆ど人が何も言わずにそのまま返却して出ていくのかなぁ。そうだとすると、ちょっと寂しいなぁ。同じように、会場出口で「アルコール消毒をしてからご帰宅下さい」と最後のチェックをしていた女性スタッフ(こちらの方はもう少し年齢は上かな)の方にも「ありがとうございました。」と言って会場を出たんですが、こちらの方もちょっと意外そうな表情をされていましたねぇ。自分は、今回は30分一寸の作業でしたが、あの人達は一日中何日も対応されているわけで、そのご苦労には細やかではあるけれど感謝の気持ちを表したいですよね。

ところで、気になる副反応ですが、摂取自体は殆ど痛みは感じられず、ちょっと「チク!」としたくらい。そのご自宅に戻ってからもそんなに違和感は無かったのですが、夜になって就寝するくらいから注射された部分に少し腫れぼったい様な感覚を感じる様になりました。私は注射をした左側を下にして横になる癖があるんですが、余り力を入れてはいけないと思いつつも、どうしても横になると左腕の注射した当たりに力が入るので、それも影響したかも。ただ、「違和感」というレベルで痛みとか話。今朝目が覚めたると、前日よりも少し違和感というかしこりの様な感じに変わっていますが、手が動かせないとか言うこともなく、日常生活には全く問題なし。摂取前後に水分を補給しておくと副反応が楽になるという話を聞いていたので、摂取前1時間位からスタバのアイスコーヒーとか持ち込み様に購入した500mlのペットボトルのお茶を少しずつ飲む様にしていました。摂取後待機場所に移動してからは、ペットボトルの残りのお茶を、ゆっくりと飲む様にして、15分位の間にペットボトルに残っていた2/3位を飲みきりました。さらに自宅に戻ってからも、麦茶とか飲む様にして就寝したので、全体で1l近く飲んだかなぁ。ただ、量的には毎日の水分補給とそんなに変わらない程度なので、無理に飲むと言うよりは意識していつもより頻度を上げてみた、という感じでしょうか。いずれにしても、今朝の時点で大きな副反応は無く、このまま四週間後の2回目接種を迎えられそう。それまでは、大人しくしていよう。(続く...)

定義の違い

新型インフルエンザに関して、メディアでは日々の陽性者数が大きく取り上げられますが、個人的にはもっと重症者数や死者数の変化にも注目するべきだと思っています。それは、やはり感染した場合、それはそれとして仕方ないとしてもそこから先どれだけ早く軽傷で復帰できるかが次に重要になると思うから。 ところが、自分が理解していた「重症」と「中等」の意味が、実は全く違っている事を知りビックリしています。


こちらの方のtweetなんですが、貼付されている一般の人の理解と医療従事者の理解の違いの図が全てを物語っている気がする。私の個人的な理解度は、両者の間位で、

  • 軽症: 息苦しさ、咳の頻度多数
  • 中等症: 入院は必要(ECMO/ICUに入る必要はまだ無い)
  • 重症: 入院必須(ECMO/ICU必要)
と思っていましたが、専門家の理解というか本来の定義はさらにもう一段階深刻と言う事ですね。最近では、陽性者数は増加しているけれど、ワクチン接種の効果もあってか高齢者の重傷者数は大きく減っています。一方で、20~50代における割合は大きく増加しているわけで、でも、「軽症」とか「中等症」という言葉の響きだけで判断しているので、事の深刻さが全く理解されてないのでは。特に「中等症」程度というのは、入院必須で酸素吸入も必要な状態。しかも、仮に回復しても後遺症が大きく残るくらいの状態にまで進展しているだろうから、決して喜ばしい状態では無い。若い世代に対して街頭インタビューをよくしているけれど、その時にはこう言うことをちゃんと相手に伝えることを義務づけしても良いんじゃ無いだろうか。伝える側も、多分殆ど「一般の人の理解」と同程度の理解だから、インタビューしても危機感とか感じないんだろうなぁ。

未だに不思議なのは、これらのレベル定義が、例えば国と東京都で違っていたりとか、国際的にもばらつきがあるみたい。国際的な定義の違いは、それぞれの事情もあるから仕方ないと思うけれど、少なくとも日本国内では統一した基準で判定をして、だからどこそこでは病床が逼迫している、こちらではまだ余裕がある、という情報が意味を持ってくると思うんですよね。未だに、そう言う事をしない理由がよく分からない。東京都は、現在でも国内で一番新型コロナウイルスの影響が大きい自治体ではあるけれど、「重症者数」の定義で言えば、国の基準(「集中治療室での療養」が必要)よりもさらに厳しい基準(「人工呼吸器やECMO利用者」)を東京都は規準にしているので、実はあの数値でも実際よりは少ないと言えます。不安を煽ることは不必要だと思うけれど、同一の規準で判断していたならば、東京都の深刻さはもっと違った形で伝わった気もするんですが。

以前は上の図の一般の人の理解に自分持ち掛かったので、「新型コロナウイスルはインフルエンザみたいなもの」という意見にも一理あると考えていました。でもその後、「インフルエンザ程度に罹患したのに、後遺症に苦しむ」という話が幾つも出てきて、実は一寸不思議な気がしていたんですよね。だから、確かに若い世代は軽症で済むかもしれないけれど、後遺症の問題は深刻だからもっと注意するべき、という考えに変わってきました。でも、上記の定義を見ると、実は「軽症」とか「中等症」と言われていても、実は自分が理解していた「重症」に近い場合が殆どな訳で、それならば後遺症が深刻になることも理解出来ます。何か不都合なこと、問題となることを考えるとき、人間はどうしても自分に都合の良い様に思いがちで、それがこう言う定義の違いを生み出してしまうのだと思うけれど、それを今すぐにでも改めるべきだよなと再認識しました。

ほぼベストなスタート

開会式を前に、実質的に始まった「東京2020オリンピック」。日本で人気のある、女子ソフトボールと女子サッカーと言う事で注目度も大きかったのですが、女子ソフトボールは大差でのコールド勝ち。サッカーは、勝てた試合だと思うけれど、何とかドローに持ち込んで十分合格点の内容。どちらも勝利で終われば、パーフェクトだったけれど、十分合格点というか、ほぼベストに近い結果でスタートできたと思います。

朝から始まった女子ソフトボールは、先発の上野選手がデッドボールの押し出し1点献上した所までした仕事の都合で観ることが出来なかったので、その後の結果にヤキモキしていたんですが、その後再びテレビを見てみたら「日本逆転勝利」というテロップが表示されていたので「おっ、勝った?!」と思いましたが、まさかコールド勝ちとは思いませんでした。上野選手は、私が見ていた1回の時が最悪で、その後は三振を重ねる好プレーが続いたみたいで、そこを観ることが出来なかったのは残念。その上野選手ですが、北京五輪の時と比べてスピードは落ちたけれど、その分制球力は上がっている様な気がします。結構コーナーを突いた良い球を投げていて、だからこそ見送り三振が多かった気がします。

女子サッカーの方は、開始早々に失点をしてしまい、その後中々同点に追いつけずにいて、正直「1-0かぁ」と諦めていました。ペナルティーキックもキーパーの正面に飛んで防がれたし、正直駄目だと思いましたが、同点に追いついたのはやっぱり勝利への執念だろうか。オーバータイムが8分と長かったので、劇的な逆転勝利を期待していましたが、流石に相手も強豪だけに厳しかったですよね。でも、引き分けは十分合格点だったと思うし、次に期待が繋がる試合だったと思います。

事実上東京五輪が始まっても、まだまだ続く「五輪中止」の声ですが、彼らはある意味言う事が仕事なので、大会終了までずっとその姿勢は変わらないでしょうね。幾ら反論してもその意識を変えることはない。でも、唯一変えることが出来るのは、参加する選手が、日本だけで無く参加国全部の選手が、最高のプレーを見せることで、多くの人が感動とか感情の高ぶりとか誉れみたいなものを共有して行き、圧倒的な意識の違いでそう言う否定的な意見が霞んで行くこと。少なくとも、それまではある意味味方であったメディアは、この大会期間中は自分達の商売のためにも積極的に選手達の活躍を取り上げるだろうし、日本人の性格的には活躍する選手やチームが出れば一気に飲める込んでいくのは、2年前のラグビーW杯の時と同様。どの競技のどの選手が獲得するか分からないけれど、日本が最初に金メダルを獲得したら、その瞬間からオリンピック熱はもう一段シフトアップされて行くと思うなぁ。そう言う意味で、五輪反対・中止を叫んでいた人達は、昨日から事実上スタートした事でその目的達成は出来なくなったわけです。勿論、何かとんでもない事態が発生すれば、期間途中でも中止の可能性はある事はあるけれど、可能性としては本当に極々僅かでしょう。となれば、彼らが言うべきは、その反対・中止理由として挙げていた、例えば感染拡大に関しての注意喚起であるとか、オリンピック前から増加している陽性者に対しての対策とか、そう言う現実的な主張をすればまだ理解出来るけれど。でも、そこまで考えが回らないかな。「立憲主義」を標榜する政党の、幹部議員がこんな「憲法違反」とも問われるような発言をしちゃうくらいですからね。東京五輪は、彼らの底の浅さがますます際立つ大会になるかも。

2021年7月21日

過去の行いと償い

ミュージシャンの小山田圭吾氏が、過去の発言に関して批判が広がり、結局辞任することに。さらに、東京オリ・パライベントに出演予定だった絵本作家ののぶみ氏も、過去の発言から参加辞退することに。改めて発掘されている過去の発言を斜め見しましたが、まぁ批判されても仕方が無いという気はするけれど、例えば小山田氏は20年以上前に発言した学生時代の話だったりするわけで、それを今取り上げるのもどうか言う気もします。

私自身は、小山田氏の作品も知らないし聞いたことも無いのだけれど、国際的にも結構有名なアーティストさんらしい。国内だけで無く、海外での評価も高いのであれば、それは一部ファンだけの評価では無く、それなりに認められているものと考えて良いのでは。で、それだけ評価される作品を生み出していることと、過去のそう言う行動を比較してみて、その不適切な発言や行動を償うだけの価値が今の活動や作品にあるかどうかを冷静に判断してみることが必要じゃないだろうか。勿論、有名になればなるほど社会的な責任というものも分野を問わず要求されてくると思うから、その分の重みというかバイアスは掛かると思うけれど、過去の行いを反省して謝罪して、それを補う以上の事が今現在あるのであれば、それは「過去」では無く「現在」や「将来」を見て判断されるべきだと思う。

個人的にはネットが一般化してきた2000年代以降の傾向だと思うんですが、寛容さとか是々非々とか、そう言う「余裕」と言うとちょっと違うのかもしれないけれど、白か黒かの二択ではない、もやっとした何となく納得出来る、何となる許せる、みたいな事が急激に無くなってきた気がします。勿論、そう言う曖昧さが時には問題になることもあるんだけれど、今回のようにいつまでたっても過去の発言や行動が問題視されるとなると、例えば犯罪を犯して裁判を受けて、刑期を満了して償った人も許せないという事になってしまう。まぁ、実際にはそう言う事は昔から有るんだけれど、そう言う裁判の結果が出ているわけでも無い様な場合でも、今回の様に一気に炎上していくのは、何て言うかネット時代の現代病みたいなところも有るんじゃ無いだろうか。

彼らのそう言う発言や行動は、以前から問題として指摘されていたとも聞くので、昨日供給に発覚した話では無いことは確か。となれば、彼らをそう言うポジションに決定した任命者というか責任者の説明が、まずはあってもいいんじゃ無いかと。武藤事務総長のこの説明を見ると、大元の推薦をしてきた人間・組織のちゃんとした説明を聞きたいと思うけれど、多分そこに至るにはていろいろな大人の事情が絡み合っていて表には出せない話も多いのかもしれない。自分が意図せずとも、過去の履歴が色々な形で残っていき、それが第三者によって発掘されて行くことで、本人すら忘れている過去が暴露されるリスクがある現在。ネットリテラシーと言ってしまえばそれまでだけれど、以前よりも閉鎖的な行動様式を身につけることは必要でしょうね。勿論、誰からも後ろ指指されることの無い普通の生活をしている多くの人にとっては、そんなことを特に意識する必要も無いのだけれど、それってその時には問題なくても、将来的には大問題になる可能性がありますからね。例えば、過去の喫煙のことを書いた記事が、未来では「不法行為」として糾弾されるかもしれない。そうなったとしても、その時代では適法であり、現在では今のルールに従っているから問題無い、と申し開きできれば不問に付されるという事もちゃんと適用されるべき。小山田氏の過去の発言が良いとは決して思わないけれど、20年間の彼の積み重ねと比較して今のようなバッシングを受けるほどなのかという冷静な判断が無いことが、より問題だと思う。

結局はメディアもビジネス

 ジャーナリストの佐々木正明氏のコラムから、東京オリンピックに対しての「五輪批判」の、開幕前と開幕後について。確かに、いろいろ不手際はあったし、コロナ禍以外にも課題はあって、必ずしも100点満点の状態では無いことも事実だけれど、正直政権批判や与党批判、さらには根拠の無い批判も含めて、オリンピックを理由に氾濫していることも事実だと思います。まぁ、関係無くても何か文句を言う理由になれば、何でも良いという考えの人達がいることも事実。

この記事と同じような事を、先日日曜日の「ワイドナショー」に出演していた武田鉄矢氏が一言で言っていたけれど、ようするに今は批判のオンパレードだけれど、実際オリンピックが始まって、金メダルの二つや三つ獲得したら、一気に収まるしみんな御円するようになる」というのは事実だと思う。先日たまたま観ていたテレビで、スケートボードの「パーク女子」に出場する歴代最年少となる開心那選手を取り上げていましたが、彼女が金メダルを仮に獲得したら、そりゃぁもう日本中が大騒ぎになる事は確実。だって、水泳で岩崎恭子さんがまさかの金メダルを獲得した時の過熱ぶりと言ったら、そりゃぁ歴代のオリンピック中継の中でも最大最高の一つと言って良かったと思いますからね。

実際先週くらいからテレビ番組の構成を見ていると、段々とオリンピック関連の放送が増えてきていて、今週なんかはNHKはほぼオリンピック関連放送で埋まっているし、民放ではテレビ朝日系列の放送が他の放送局よりも多いみたい。実際、今日から開会式に先立って、女子サッカーとソフトボールの予選が始まりますが、どちらも日本にとって人気があり注目されている競技だけに、勝利すれば一気にメディアはオリンピックモード全開になるんじゃ無いだろうか。

トヨタが国内でのオリンピック関連CMを取り止めたり、開会式に出席自体するスポンサー企業も出てきているけれど、あれだって結局はメディアや野党を中心に不安をかき立てたからであって、そう言う意味ではメディアは結構危ない橋を渡りつつ、オリンピック批判キャンペーンを展開していると思う。勿論、スポンサー企業にしてもメディアにしても、私企業なんだからその時の状況に応じてビジネスを最大化することは問題ないし、そうするのが当たり前。ただ、その姿勢というか掌返しの様子を見ていると、つくづく今のメディアは信用できないなぁと再認識するばかり。ネットでは、色々問題や不満はあるけれど、日本が開催すると誘致したのだから、最大の努力をして最大のおもてなしをするべきと言う、という至極真っ当な意見も散見されるんですが、まさにそれに尽きる話だと思う。仕事をしていると「Comitment(約束)」と言う事を口を酸っぱくして言われるけれど、その為に今何をするべきかと言う事を、開催に賛成するにしても反対するにしても、もっとちゃんと伝えるべきだと思う。それが本来のメディアの役割というか使命のはずなんですけどね。

2021年7月20日

訪日断念

私は外交の専門家でも無いし、国際関係に詳しいわけでも無いけれど、韓国の文在寅大統領が東京オリンピック開会式に来賓として参加するのは、韓国側の裁量の範囲だと思う。でも、それを機会に日韓会談をするとか、重要議案に関して統一見解を示すとか、結構普段の外交交渉でも時間と手間と相互理解が必要な事案を簡単にあげている点で「これは無理じゃ無い」と感じるほど無理筋だと思う。

 と言うか、文在寅政権開始以降、韓国から日本に対しての難癖レベルに近い要求に対して、何ら前向きな対応が取られたことは無いし、結局は彼ら自身が変に逆ギレして自らさらに敷居を高くしている印象しか無い。韓国側の発言では、優先課題で日本と隔たりが大きいから訪日を断念したと書かれているけれど、「優先課題」というよりは「優先要求」みたいなものじゃ無いかと。それに対しての日本側の態度は、韓国側に問題があるのだから、先ずはその解決策を彼らが示すべきで、それに対して何らかにコメントを日本から出す事ならまだ理解出来る、と言う事では。でも、韓国側に確固たる足り理由は無い様なもので、そこは感情的な我が儘レベルの理由だから、彼らとしても説明為ようにも説明しようが無い。結局は、日本が悪いといういつもの論調を貫くことしか無いんですよね。

仮に、ちゃんと論理的に論拠を積み立てて日本と話しを使用とすると、今度は韓国国内が黙っていないのはいつものことで、少しでも日本の言い分を認める様なことが韓国国威で報道されると、「日本に譲歩した」と政権批判に繋がってしまう。文在寅政権は残り1年ほどだけれど、過去の韓国政権は残りが少なくなると大体はレームダック化して、政権浮揚のために「日本叩き」で支持率を上げる事が毎度の仕草。今回も、オリンピックという折角の舞台が巡ってきたチャンスとも言えたのに、結局はいつもの同じ「自分達の要求のみ」の態度に、流石に日本としても飲めるわけでは無く、ずっと無視する状態が続くわけですね。まぁ、互いにいがみ合うよりは少しでも協調・協業出来る事の方が良いと思うけれど、それも程度問題だと思うし、事韓国との関係に関しては、とっくにその程度を越えていると思う。

今回東京オリンピックというタイミングを逃して、残る機会はあるんだろうか。結局はこのまま前進することもなく、ずるずると文在寅政権の終わりまで待って、次の政権に微かな期待を繋げるしか無いのだろうか。歴代の韓国政権が自ら築いた「彼らの歴史」が、もう動かせないほどの状態になっているから、よほどの事が無い限りはこう言う関係は変わらないと思う。個人的には、日本としては現状のまま、解決するのは韓国の態度と実行に有るという立場を続けることが大事だと思う。一部の国民を除けば、多くの人達は現実を理解しているし、コロナ禍が収まれば以前の様に興味の有る人は両国を行き来するだろうし、そこは国家と国民の付き合い方は全く別だと思う。だからこそ、国家間の付き合い方に関しては、これまでの様に変な感情で対応するのでは無く、是々非々をちゃんと示して対応するべきだと思う。と言うか、今更手遅れだという事も否めないけれど、過去の所謂慰安婦問題だとか、徴用工問題等、捏造に近い話に関しては徹底的に対応するべきだと思う。当時の実体験をしている人達が残っているうちにちゃんとしないと、後は「架空の証言」なのか何なのか分からなくなり、「声の大きい者勝ち」の状態がますます加速されるだろうから。今はそう言う時代だという認識を、もっと持つべきだと思う。

(Not) Fun to Drive

オリンピックのトップスポンサーであるトヨタが、オリンピック関係のTV-CMを国内では見送り、通常のCMに差し替えるらしい。 理由を特に説明為ていないが、自社のCMに出演している参加選手に対して批判が高まったり、企業イメージが低下すると判断したらしいと記事は伝えているけれど、帰って逆効果なのでは。

TV-CMへの出稿は、その企業がイメージ的にもビジネス的にも利益になると判断してするものだから、利益にならないとか逆に不利益になる様であれば、その判断を修正することは当然だと思います。でも、4年に一度の大舞台のために、決して安くないスポンサー料を払って獲得した地位を最大限に利用しないというのは、株主的にはどうなんだろうか。記事を読む限りでは、「国内でのTC-CM出稿中止」と書かれているので、海外ではしっかりと"TOYOTA"のTV-CMが流れるんでしょうね。トヨタが例えばアメリカの企業とかなら、何らかの配慮を日本国民に対してしたと考えられるけれど、日本のトップ企業のこの判断はどうだろうか。

トヨタほどの企業であるなら、私はちゃんと企業としてオリンピックやそこに関わる人達の思い・熱意というものを具体化したTV-CMを準備していたのだろうから、それを自信を持って提供するべきだと思う。これがスポンサー撤退、全ての権利を放棄すると言う方がまだ理解出来る。TV-CMを差し替えても、スポンサーとして大会関係車両の提供はするんだろうし。広報担当執行役員は「いろんなことが理解されない五輪になりつつある」とオンライン取材で答えたらしいけれど、だからこそ最大の支援者の一人である企業として、その誤解を払拭させる義務もあるのでは。「五輪」というブランドを利用するのであれば、そこにフリーライドするだけでは無く、それを守る義務も生まれると思うのだけれど。

トヨタのスローガンで「Fun To Drive (ドライブする楽しみ)」があったと思いますが、それって単に「車」という移動手段を操作する「楽しみ」だけで無く、移動する事により、その道中であるとかゴールで得られる様々な体験や発見も含めた「Fun」で有るんじゃ無いだろうか。それは、この東京オリ・パラという舞台の中を、いろいろな形で経験していく多くの人の気持ちにも添うことだと思うし、そういう部分を遡及していくことは、そのトヨタの理念と一致しているからトップスポンサーになっているはず。その努力を放棄する、と取られても仕方ないわけで、それってかなり極端な言い方だとは思うけれど、「(Not) Fun to Drive」と言っている様な気もします。スポンサーだから、自社に対して不利益になる事は容認できないという立場は理解出来るけれど、オリンピックトップスポンサーという立場は、同時に「オリンピック」という最高の舞台をいかに理想に近づけて行く努力をするかという義務みたいなものもあると思います。言い方は悪いけれど、それをトヨタは放棄したと取られても仕方ないんじゃ無いだろうか。それが残念。

スポーツとしての大相撲

六場所の休場後に全勝優勝した横津な白鵬関。しかし、その取組の内容に関して「横綱の品位が」という声が出ているみたい。 スポーツの中で1対1の対抗競技は数多くあるけれど、大相撲の様に力士の順位付け(ランク)で対戦して、その地位も含めて評価される競技というのは、多分大相撲固有のものだと思うのですが、そこに「伝統儀式」なのか「スポーツ」なのかで、この白鵬関のスタイルも評価が分かれるのでは。

「横綱の品位」と言う人は、勿論大相撲の伝統やこれまでの歴史の積み重ねを重視した発言で、地位が高くなると言う事は、それだけ礼儀正しさや圧倒的な実力を備えるべきという意味が含まれているんでしょうね。だから大関ならば、一旦陥落しても再挑戦できるけれど、横綱は陥落して再挑戦と言う事は事実上許されなくて、引退するしか無い。それでも、横綱だから六場所も休場しても「横綱」の地位から陥落しないわけで、これが大関以下の地位ならば、どんどん下がっていって下手をすれば幕下以下に落ちることも有るんじゃ無いだろうか。日本の国技でもある大相撲だから、そう言うルールというか取り決めがある事は理解出来る。

一方で、1対1の対戦競技(スポーツ)として見た場合、15回の対戦で可能な限り多くの勝ち星を獲得する事が至上命題になるわけで、それは幕下だろうと三役だろうと横綱だろうと変わりない。地位に応じて、またその時の勝ち星に応じて、より強い相手との対戦が毎日組まれるので、勝ち続けることも厳しい勝負なわけで、それも他の競技では余り見た記憶の無いルール。そんな中で、何とかこの対戦に勝利しようと思えば、それがルール違反の組み手では論外ですが、認められている組み手であれば使って悪い事は無い。確かに、相撲の醍醐味はがっぷり四つに組んでの力勝負だと思うから、張り手とか猫騙しみたいな技を見ていて「流石」という気持ちは余り沸いてこないけれど、昔大きな体格の力士同士が張り手の応酬をして脳震盪みたいな状態になった取組があったと思うし、猫騙しも舞の海が現役の頃なんかは逆に好意的に取り上げられていた気もします。取組に勝利することを義務づけられている「横綱」が、その為に可能な限りの手段を繰り出すことと、そこに「品位」とか「格」という曖昧な概念を持ち込んで、制限することの妥当性は、事「スポーツ」の観点で見れば、私は無いと思う。

まぁ、白鵬関の場合、例えば「かち上げ」とはいえ、肘が相手の顔に入っている様な「エルボーチョップ」みたいなかなりグレーな取組も過去にあって、そういう部分はどうかと思うんですが、認められている「技」を繰り出すことは問題無いんじゃ無いだろうか。逆に対戦相手が、「まさか横綱が」とその奇策というか奇襲戦法に対応出来ない方が、厳しい言い方かもしれないけれど「油断」に近いものだと思う。相手は横綱とは言え、そんな奇策を繰り出さないと困るくらい窮地なんだから、そういう時こそ挑戦者として付け入るチャンスだと思うのだけれど。そう言う意味では、アメフトなんていかに相手を騙してボールを進めるか、時には力業、時にはフェイクプレー、知恵を絞ってプレーを考えるわけで、ある意味対極にあるような気もします。それでも、ガッツボーズにも文句を言われるのは、アメフトの「アンスポーツマンライクコンダクト(Unsportsman like Conduct)」と同じなんだけれど、これも本当にそのプレーに集中した結果であれば、私は有る程度の「余地」は許されて良いと思う。アメフトの場合も、プレーの遅延を意図した行為は反則が取られるけれど、最近では多少の事は取られなくなりましたからね。大相撲でも、片手を上げるガッツポーズは厳しいと思うけれど、気合いを入れる様な動作くらいは許されて良いんじゃ無いかと。大相撲ファンやスポーツファンは、そう言う「偽りない瞬間」みたいな事に対しての期待値も大きいと思うし。まぁ、大相撲が今回の様に「品位」と今後も言うのであれば、フィギュアスケートの「芸術点」みたいな「品位点」みたいなものを導入して、その点数での勝敗も決めれば良いのでは。同星だったら、品位点の高い方が勝ちとか。

2021年7月19日

無責任な図表の無責任な大臣

小泉環境大臣が公開した、食品ロスに関しての記事の中で、日本の食品ロス(「家庭から出る年間の食品廃棄量」)は世界第四位という「残念な順位にいる」と書いている。それに対して、 統計が違うという書込があり、どうなんだろうとちょっと興味半分で調べてみました。


小泉氏が使用していグラフに書かれている「出典: 国連環境計画(UNEP)「食品廃棄指標2021」FOOD WASTE INDEX REPORT 2021」をキーワードで探してみると、このサイトに行き着き、その中でリンクされているこのPDFがソースだと思われます。全体で100ページの文書ですが、その中には小泉氏が使用している図表は掲載されていません。色々見ているうちに、どうやら60ページから掲載されている、地域別にリスト化されている各国の消費量想定地の値を並べたものと想像されます。日本は64ページに登場し、確かに一人当たりの消費量(64kg/人)や年間消費量(8,159,891トン)という数値は合っています。因みに、同じテーブルに掲載されている中国も一致。ところが、次のテーブルに掲載されているインドネシアは、年間20,938,252トン、一人当たり77kgとか、フィリピンの9,334,477トン/86kgとか、そのページを見るだけでも日本以上の国が存在するし、それ以外の国でも、

  • コンゴ共和国: 8,912,903トン/年、103kg/人
  • エチオピア: 10,327,236トン/年、92kg/人
  • ブラジル: 12,578,308トン/年、60kg/人
  • メキシコ: 11,979,364トン/年、94kg/人
  • パキスタン: 15,947,645トン/年、74kg/人
等複数の国が日本以上の年間廃棄量だったり、一人当たりの廃棄量でも多い国は見られます。小泉氏の記事の中では「世界第四位」と書かれていることは、何を根拠なのか疑問がありますね。例えばG7の中でとか、先進国中で、とか言うならばまだ理解出来るけれど、中国やインドは微妙ですよね。中国とインドは余りに大きいから無視できないので入れて、後はG7(ロシアが入っているからG8か?)を並べただけなのかもしれない。でも、出典の中で用いられていない図表を使用しているばかりか、その出典からのデータ抽出方法に関しても不明な点で、小泉氏の使用している図表の信頼性は「ゼロ」と言って良いと思うなぁ。

その下の食品廃棄量の図にしても、上の図で日本は中国と同じ64kg/人でそれはインドやアメリカよりも多いという意図が見えるんですが、ここに書かれて以内それ以外の国を見てみると、

  • ドイツ: 75kg/人
  • フランス: 85kg/人
  • イギリス: 77kg/人
  • ロシア: 33kg/人
  • スペイン: 77kg/人
  • オーストラリア: 102kg/人
となっていて、ロシア以外は日本よりも一人当たりの廃棄量は多い国ばかり。これらのデータを見て読み取れることは、

  1. 日本の年間廃棄量は800万トン余りで、世界でも14位と比較的上位である
  2. しかし一人当たりの廃棄量は200位以下となり、個人としては十分に低い値である
と小泉氏の主張とはちょっと違った印象になります。食品ロスに関しては、800万トンという量が皮下色部分も含むデータとは言え決して少ない量であるから対策は必要だと思います。ただ、単に危機を煽る様なデータで主張するのではなく、実際にどうなのかという部分をちゃんと示す事が、担当大臣としての責任じゃ無いだろうか。しかも、誤解を招く様な図表を使用していることは無責任を通り越して、捏造に近い行為だと思う。

自分の武器で戦う

今年第165回芥川賞を、台湾出身の李琴峰(り・ことみ)氏が受賞。日本語以外を母国語とする作家の受賞は二人目になるということで、かなり注目されて報道されたんですが、それ故過去の発言も発掘されることになり、それが一寸した騒動に。 

以下略ちゃんのまとめ記事を例によって参照させていただくと、反安倍、反自民的発言を多く囲んでいたものの、今回の受賞が理由なのか、それらを削除しているという話。さらには、受賞したとき会見では「忘れてしまいたい日本語は?」と司会者に聞かれて、「美しい日本」と答えている。以下略ちゃんのまとめ記事にはその時のビデオもリンクされているんですが、李氏が答えた後「どうしてですか?」という質問を何でしないのだろうという疑問。以下略ちゃんのまとめ記事では、少し前に安倍晋三前総理が出版した「美しい国へ」で使われた「美しい国、日本」を間違えて「美しい日本」と言ったのでは、と考察。文字通り「美しい日本」という言い方を探すと、川端康成氏の「美しい日本の私」という、ノーベル賞受賞時の記念講演の内容をまとめた書籍に行き当たるらしいのですが、それを意識した発言では無いだろうなぁ。

彼女の、それら削除している発言を見ていると、彼女がなんでそう言う考えを持つ様になったのか、その背景が分からないので何とも言えないけれど、どう言う考えを持つかは本人の自由。立憲民主党に近い立場という話も出ているけれど、野党第一党の考えと近いと言う事は、それだけ日本で生まれている考え方なわけだから、それ自体不思議では無い。ただ個人的にちょっと残念というか嫌悪感を感じるのは、その「言い方」「書き方」「表現の仕方」という所。普通の人がつい弾みで書き込んでしまったとしてはも、一寸なぁ都感じる言い方を、書き物のプロの作家がする事は、やはり一寸意味が違ってくると思う。

過去のそれら書込をしたときの考えと現在の考えが違うのであれば、「あの時はこう言う理由で、今はこう言う理由で、こう考えている」と言えば済むだけの話。考え方が同じであっても「あの時も今も、こう言う理由からこう考えている」と言えば良いだけの話し。それに対して、いずれにしても賛否は出てくるだろうけど、自分の意見や考え方として確立しているなら、それを維持すれば良いだけの話し。流石に、法律だったりSNSのルールに反する内容は駄目だけれど、削除されている書込を見ているとぎりぎり徳俵で残っている感じはするけれど、それも一つの意見と考えられるもの(だって、今の野党と同じ意見な訳ですから)。だったら、作家ならば文章で、あるいは作品で表現するのが、最大の武器であるし一番正しい反証行動じゃないだろうか。それを削除して無かったことにするのは、作家として負けを認めたことになると思う。多分、芥川賞を受賞して、今後の出版販売を考えると変な波風を立てたくないという出版社側の事情もあったんだろうけど、それって言い方は悪いけれどビジネス(=お金)の為に自説を封印するという恥ずかしい行為じゃ無いのか。彼女の作品は読んだことは無いけれど、作家なら作品でちゃんと反証して欲しいと思う。

2021年7月18日

Xリーグの配信に要望

先日発表された2021シーズンの試合予定の中で、今シーズンの試合が有償配信されることも発表されました。その配信元の「イレブンスポーツ」は、 プロ野球の二軍の試合を中継していた配信会社で、そこから今の様なスポーツ中継を手がける様になった所。今年の春には、関東学生の試合をトライアル的に配信していて、それにXリーグものっかったという感じなんだろうか。

実は、昨年の試合も同様にインターネット配信されていて、その時は無料配信だったんですが、それでそれなりに手応えが有ったと言う事なんだろうか。ただ、「有償配信」となると視聴者側としてもそれなりに期待値が上がるわけで、昨年と同様の内容では一年持たないと思うのが正直なところ。昨年の配信や、今年トライアル的に行われた関東学生の春の試合を見て、勝手に要望をまとめてみると。

  1. 試合計時を、スタジアムのクロックをそのまま移して表示するのは良いけれど、ちゃんと見える角度で逆光なども考慮して表示して欲しい。また、ゲームクロックだけでなく、プレークロックの表示も希望したいところ
  2. DownとTo Goの表示だけでなく、ボール位置の表示も欲しい。一度引いた画にすれば、まぁ全体は分かるけれど、「OWN 35」とか「AWAY 25」とかくらいの表示は欲しい。
  3. 「可能ならば」だけれど、バーチャルライン(※)も入れて欲しい。ライセンスとかその部分の機材とかコストは掛かるから難しいだろうけど、あれがあると特に初心者視聴者には分かりやすい気がする。
    ※ファーストダウンの位置とスナップ時のボールの位置に、CGでラインを表示させることで、後どれだけ前進すればダウン更新出来るのか、視覚的に理解しやすくなるもの。
  4. TD時は勿論、パスインターセプトとかビッグプレーの直後には、ビデオリプレーやスローモーションの映像をワイプで入れて、そのプレーを直後に反芻できる様にして欲しい。
  5. カメラの台数は、勿論出来るだけ多くして、スタンドのワイド(フィールドサイドライン側からの映像)やタイト(ゴールポスト側からの映像)だけでなく、地上からの映像も増やして欲しい。特にワイド映像に関しては、中央(50ヤード上)に一台だと肝心のTDシーンが弱いので、左右の20ヤード当たりにもカメラを置いて、TDシーンがしっかり映る様にして欲しい。
  6. 実況や解説に関しては、やはりそれなりの人材というか経験者であるとか、特に実況に関しては出来ればスポーツ中継特にフットボール中継の経験者を使用して欲しいところ。これまでのインターネット配信では、チームOBが登場していて、それはそれで面白かったけれど正直「副音声中継」なら良いけれど「主音声中継」で聞くにはちょっとなぁという印象。
  7. 仮に「副音声中継」をするのであれば、その音声だけを流すことを許諾したらどうだろうか。最近殆ど聞かなくなってきたclubhouseとかリアルタイムの音声配信サービスを利用して、映像は有償配信のものを見ながら、音声だけ別の配信サービスを並行して再生しながら効く様な感じ。一つだけでなく、「〇〇応援隊」みたいな感じでもいいし。
  8. 今回の発表では「国内外を問わず、」と言っているくらいだから、海外に向けてのXリーグのアピールも視野に入れていると勝手に想像。その場合は、流石に中継の英語チャンネルは厳しいと思うので、攻めて表示されている情報だけでも、日本語表示を出来るだけ排除するか、例えばチーム名の横にはロゴやトレードマークを必ず入れることで、理解出来る様な「表示の工夫」もして欲しい。
  9. そう言う意味では、最初に書いた様に画面上の表示(テロップ)を充実させることで、それらの言語的壁は有る程度カバー出来ると思う。あと重要なのは、そのフォーマット(表示位置や表示の並び)を全試合で固定させることですよね。以前も、関東と関西の試合では表示形式が違っていたことがあったし、プロ野球中継なんかでも放送局によって違いがあるけれど、あれは統一するべきだと思う。それが出来れば、例えば初心者に説明するときにも「ここが"10"になると、また4回プレーが出来る」とか説明もしやすいし。
  10. 有償配信で配信品質が上がるのは良いけれど、これまでの様に自由にアクセス出来たことでフットボールに触れる機会が減ることもマイナス。出来れば、シーズン後に無料開放してくれるとか、何らかの形で対応して欲しいところ。理想を言えば、試合のライブ中継後出来れば当日中、遅くとも翌日には10分位の「試合ハイライト」みたいなものがXリーグのYouTube Channelに登録されていき、シーズン終了後には無償開放されるとか。
  11. あるいは、それぞれのチームが映像の権利を購入して、自分達で有る程度の編集することを可能にし、その動画をチームのYouTubeとかXリーグにも登録出来る様にしたらどうだろうか。その場合、例えばTDシーンの直後にスポンサーロゴを入れるとか、ハドルブレイクからボールスナップの数秒間にスポンサーロゴを表示するとか、要するにチームとしてスポンサー貢献出来るような形にすれば、購入に関してのお金も出やすいだろうし。
  12. あるいは、そのチーム「だけ」のハイライト映像を作る素材として利用出来れば、チームとしても嬉しいのでは。例えばTDシーンだけを集めたもの、QBサックだけのもの、結構使い回しが効きそうな気がする。
何度か書いている様に、やはり地上はでの放送、続いてBSでの放送というのは、やはり知名度拡大には大きな武器になるんですよね。ただ、その為にはよほどの事が無いと正直難しい。実は、20年位前にはXリーグのリーグ戦は、Sky-Aで毎試合放送(その後各チーム2試合とか3試合に減少)していたけれど、当時はまだCSというのは凄く限定されていたし、結局は魅力のあるコンテンツにはならなかったんですよね。でも、インターネット中継になれば、CSの受信設備が無い家庭でも、今ではインターネットにアクセスする事は出来るから視聴者層を拡大する可能性は広がります。後個人的に思うのは、インターネットだからこそ海外視聴者層を開拓するつもりで、それを前提にサービスしたらどうだろうかという事。特に海外とは時差があるからライブ視聴が難しくても、見逃し配信で後から視聴できるのであれば、例えば外国人選手の知り合いとか、それなりにニーズはあると思います。

まぁ、何だかんだ好き勝手書いたけれど、結局一番重要なのは「試合の内容」なんですよね。どのチームも、白熱したワクワクドキドキする様な試合をすれば、多分フットボールの魅力に気がついて貰えるだろうし、ファンも増えていくと思う。

2021年7月17日

過剰反応

韓国の五輪選手団が、福島食材に対しての不安から独自に給食センターを設けて、食事の配球をするという記事。ベストな状態で競技に専念して欲しいという意味では、特に食事に関して最大限努力することはスポーツ戦略としては常識。オリンピックに限らず、専属の調理担当者を帯同させて試合に臨むことは、そんなに珍しい事では無い。ただし、例えばサッカーのワールドカップでの食事となると、選手や関係者も含めても30~40人位だろうけど、今回の様に400人以上もの人の食事はを毎回要するというのは、その準備だけでも大変。さらに問題は、例によって難癖とも感じられる理由からと言う点でしょうね。

ちょっと不思議なのは、キムチなど韓国から一部食材を持ち込んで弁当を作ると言うけれど、なんで国内の韓国系同胞の人から調達しないのだろうか。味が違うから? 食材が同胞と言えども信用できないから? その辺りが逆に不思議。いゃ、日本にその食材なり食品が無いのなら仕方ないけれど、キムチとかは国内でもポピュラーだし、味にしてもちゃんと本場のものと遜色ないものも有るだろうし。

韓国にしても、嘘でも「選手に最大限のパフォーマンスを出して貰いたいから」とでも言えば大人の対応も出来るのに、「福島の食材が心配」とか言ってしまうから反感を生むと思う。それに、彼らが放射能の危険を理由に輸入制限をしているのは、福島以外の地域もあるわけで、そこの食材をこの給食センターが使うことは気にしないのだろうか。まぁ、彼らの場合こう言う行為はあくまでパフォーマンスであり、本当にそんなことを気にしているわけではないので、多分体裁だけ整えたら内容は全く違うものになるんだろうけど。

どう言う戦略・戦術をとろうと、それはその国・組織の自由だと思うけれど、つまらない面子のために、折角のチャンスを潰していくのは可哀想。この給食センターで調理された物以外食べないとなると、当然食事のタイミングとか内容にも制限が生まれてくるわけで、それは選手の調整作業にも影響するでしょう。あと、時間的制約とかも大きいかもしれない。例えば、競技の時間対によっては、一般的な朝・昼・晩のタイミングとは大きく異なる時間に食事をする場合も有るだろうし、その内容も例えば早朝なら軽いものとエネルギーに変わる果物とか、実はかなりバラエティーに富んだ内容にしないと選手の要望・要求を満たすことは難しい。そう言うものに、可能な限り対応出来るような設備にするのも、かなり大変だと思う。結局は、そう言う無理がたたってそれが選手の結果に影響し、最後は「日本のせいだ」で終わるんだろうなぁ(マテ)。 

2021年7月16日

イオンの「レジゴー」

昨日午前中に、自宅近くのイオンモールに行き、その中のイオンで買い物をしたんですが、ちょっと(実際は「かなり」)不満なことが。ここのイオンでは、ティッシュボックスとかソフトドリンクとか、まぁそんな生活用品みたいなものを週に1~2度購入しています。購入品点数も大体は10個以下くらいだし、レジ待ちに並ぶのも面倒なので、殆どの場合セルフレジに並んで精算処理しています。所が、この日そのセルフレジの場所に行くと、セルフレジが無い。代わりに「レジゴー対応」とかいう札がぶら下がっているですよ。そう言えば、入口付近で何かスマホみたいな端末を紹介していたなと思い出しました。でもこれまでの様に精算出来るだろうと回りを再度見てみたものの、どうも設置されている端末はこれまでのセルフレジのものでは無く、その新しいサービス対応のものしか無いみたい。

仕方が無いので通常の有人レジに並び、取りあえずこの日の購入品の精算を済ませたんですが、こちらの有人レジも新しいサービス向けに端末が更新されています。一寸情報収集を兼ねて、精算を済ませてからもう一度入口近くの何やらスマホが並んでいた一角を注意深く眺めてみます。スマホが30台位並べられたその一角では、買い物に来たお客さんをイオンのスタッフらしき人達が捕まえて、何やら説明なのか勧誘なのか、スマホ片手に説明をしていますが、そのまま素通りする人が殆ど。回りの状況等などを見てみると、そのスマホ(専用端末?)で買い物籠に入れた商品をスキャンして、出口の端末で一括清算すれば良いだけという仕組みらしいけれどRFタグでも使っているのだろうか。自分は既に目的の買い物を済ませているので、後で確認出来る様に取りあえずその「レジゴー」というキーワードと周りの状況を頭に叩き込んで(笑)、その場を後にしました。で、自宅に戻ってからイオンモールのサイトにアクセスしてみたんですが、それに類する情報は掲載されていません。でも幾つかキーワードを入れて検索してみて、やっとイオンの「レジゴー」というサービスらしいと理解出来ました。

記事を読んでみると、イオン専用アプリというか、「レジゴー」というアプリにイオンが乗っかっている様子。試しにアプリを自分のスマホにダウンロードしてみましたが、「お近くでレジゴーが使える店舗が見つからない」と表示されてしまいます。使用可能店舗の一覧を見ると、確かに自宅直近のイオンは掲載されていないけれど、同じ浜松市内にある別のイオンは掲載されているので、ちょっと不思議です。いちいち専用のスマホ端末をイオンの入口で受け取って、それを使うのは面倒だけれど、自分のスマホでひょいひょいとスキャンして、そのまま精算出来るなら試してみようかと思ったのにぃ。まだ自宅近くのイオンでは、実証実験中のレベルなんだろうか。それならそれで、セルフレジを残して欲しかったなぁ。

丁度昨日15日から始まったサービスみたいですが、余りに不親切な状況じゃ無いだろうか。あと、どうもRFタグではなく専用のバーコードをその専用スマホでスキャンして登録するみたいなんですが、そうなると買い物籠を片手持って捜査するというのは大変なわけで、カートにその専用スマホをセットしないと実際にスキャンしながら買い物籠に商品を入れる操作が面倒。でも、これまでセルフレジを使ってきた程度の点数の買い物で、わざわざカートを利用することは無いわけで、そう言う購買層に対してはこのやり方は改悪と言えるんじゃ無いだろうか。例えば、お弁当に飲み物、あとちょっとしたお菓子とか、数点程度をパッと購入にしてパッと精算してスッと出たい購入者に関して言えば、これまでよりも一つ一つスマホでスキャンする手間の方が面倒だし、セルフレジではなく有人レジに並んで精算するのも面倒だと思うけどなぁ。これ新しいサービスを導入するのも良いけれど、セルフレジの端末も一列くらいは残して欲しかったなぁ。それに、セルフレジの場合は重さで購入品の突き合わせをしていたわけですが、今回の場合はどうやってスキャン漏れが無いことを確認するんだろうか。抜き打ちでサンプリングするのか、それとも何処かでモニターしているのか。でも、同じものを複数個購入した時に、スキャン漏れする事もあるんじゃ無いだろうか。まぁ、個人的興味から時間のある時に色々試してみるのも良いかなと思うけれど、でも一寸使いづらそうな仕組みという気がする。(続く...)

2021シーズンスケジュール


Xリーグから今シーズンの試合スケジュールが発表。予定される対戦スケジュールを見てみると、大体予想したスケジュールと同じ2週間インターバルでの対戦予定が組まれていて、 これまで12月中旬に組まれていたJapan X Bowlが、1月3日のRice Bowlに移動したことで余裕有るスケジュールに。最上位カテゴリーの「X1 Super」8チーム(4試合/節)の間を取る様に、その下のカテゴリーである「X1 Area」12チーム(4チーム×3地区)(6試合/節)が組まれているんですが、何故か最終節第六節とその前第五節の試合間隔だけが一月近く空いているのは何故だろう。学生の試合との兼ね合いで、会場が無いのだろうか。第一節の試合(富士フイルムvs警視庁)の試合が、この11月に組まれていて、それが第五節の2週間後なので、そこからさらに2週間を取ったと言う事なんだろうか。

今後の新型コロナウイルスの状況次第という断り書きは付くけれど、2年振りに本来のリーグ戦開催が出来そうなことは嬉しい限り。昨年の変則3試合でのリーグ戦も頑張ったと思うけれど、やはり試合数が違いすぎますからね。さらに今年は、X1 Super/X1 Areaの全試合(一部ボウルゲームを除く)がインターネット中継されることに。昨年もYouTubeでの配信はあったんですが、今回はインターネットスポーツ中継の専門局と提携しての中継。ただし、それ故に有償配信となったところは微妙。今の所の情報では、月額2,200円で、シーズンチケット(全試合観戦可能)は5,280円。その他詳細は8月上旬にXリーグから発表されるらしい。正直月額2,200円は高い気もするけれど、日本のシーズンは短いですからね。今シーズンの場合は、9月、10月、11月がレギュラーシーズンで、12月はX1 Superの場合はセミファイナル1試合だけだし。そうなると、5,280円のシーズンチケットはそんなに悪くない気もしますが。問題は、その内容ですよね。カメラワークや実況に解説陣。後は、得点経過やダウン表示など映像関係。そして、それ以上に試合内容が見応えの有るものにしないと。

まだまだ予断は許さないけれど、一月半後にはいよいよ今シーズンもスタート。実質一年間のブランクがあったわけだから、その分満足出来るシーズンにして欲しい。

2021年7月15日

SFの世界をビジネスに生かす

ジャーナリストの佐々木俊尚氏のコラムから、 ビジネスに生かされるSFの想像力について。輪主が子どもの頃(小学生くらい)に読んでいた子ども向けの雑誌みたいなものには、時々「大人になったらこんな社会になっている」みたいな未来予想図の特集みたいなものがあって、例えば「空飛ぶ自動車が普通になる」とか「月に基地が出来て、観光旅行に行く」とか、記事の中にも登場するテレビ電話とかもよく登場する「未来の印の一つ」でした。

その予想は、当たっているもの、実現していないもの、予想以上のもの、色々ありますが、あの頃の想像力が今の社会に影響していることは事実。例えば、子どもの頃に鉄腕アトムを見て育った人が、今のロボット研究とか科学技術の分野で活躍していたりという話も聞きます。そう言う意味では、今の技術進歩によるビジネスの影響もあるだろうけど、昔受けた「未来図」による影響も決して無視できるものでは無く、ある意味技術革新がそう言う人達の思いというか刷り込まれた未来に向かって進んでいるような気もしています。ただ、技術革新のスピード以上に、人や視界の仕組みや関係が大きく変化していて、それによる変化の方が大きかったし予想もしない方向に進んでいるのが、今なんじゃ無いだろうか。それに大きく影響しているのは、インターネットやスマホという技術基盤ではあるんですが。

記事の中程で佐々木氏がコミュニケーションついて言及していて、SFの世界でも予想されなかったものに、SNSと指摘されています。その先駆けみたいなものとして、懐かしい「ダイヤルQ2」を出されているんですが、それよりももっとまえ、アマチュア無線(HAM)の世界ではあるけれど、「ラウンドテーブル(別の言い方もあったかもしれませんが)」と言う、複数のHAM局が電話会議の感じで会話するものは有ったんですよね。無線の場合基本的に送信中は受信できないので、通常一対一の相互通信になるので、双方向通信のSNSとは異なるんですが、まぁケツ高知開館時がします。また、インターネットの前世紀にBBSでも、会議室とかニュースグループ(NG)とか、今のSNSの原型みたいなものは有りましたし。まぁ、それらサービスを利用するためには、HAMなら免許が必要だし、NGなら当時は大学とかよほどの企業で無いと利用出来なかったし、凄く限定されていたことは確か。ただ、ああいう経験をした人が社会に出て、その夢実現に関わってSNSに繋がった、と考えるのは余りに楽観的だろうか。

クラウドとストリーミングに関しても、別記事で書いた用に昔のホストコンピュータって今のクラウドの原型みたいなもので、だから「クラウド」なるものが世の中に出てきたときに多くの人は「それは、昔のホストコンピューターと何が違うの」という事を思ったはず。だからクラウドに関しては、個人的にはちょっとぎもんを感じるんだけれど、ストリーミングに関してはやはりデジタル技術が登場しないと、この発想は難しかった気がします。アナログ音源の場合、再生機とスピーカーの距離が長くなればなるほどノイズの影響を受けるから、元々は出来るだけその曲を縮めたいというのが当時の発想。だから、WALKMANはあれだけヒットした訳だし、文化的社会的影響が大きかったことにも繋がると思います。それがデジタル化で、賛否はあるけれど原音の再現が可能なると、その「距離」の呪縛から離れて利用することが可能なり今の時代に繋がる訳です。考えてみると、今の技術というのはこの「(物理的)距離」というものをどう処理するのかと言うのが、一つのテーマなのかもしれない。だから、転送装置とかワープ航法なんていうのは、本当に最後に出てくる技術時進歩になるんだろうなぁ。

Windows 365


Microsoft社が発表した、月額制クラウドPC「Windows 365」。 具体的な月額利用料金などはまだ発表されていないけれど、従量課金制度だったVDI (Virtual Desktop Infrastructure)よりはお手軽になりそう。そして、この形態というのは、自分がパソコンというかコンピュータを弄りだした30年以上前から考えていたような形にかなり近いという点でもちょっと興味が沸きます。

こちらの記事にもあるように、Windows環境を仮想デスクトップとして使用する事は既に可能だったんですが、結構面倒。大企業などが社内のエンドユーザー向けにサービスするとかの用途以外では、一寸簡単に利用するというわけには行かないもの。「IaaS (Infrastructure as a Service)」ですからね。それを「SaaS (Software as a Service)」というか「WaaS (Windows as a Service)」という形に落とし込んだのが、この製品と言って良いんじゃ無いかと。しかも、物理的なハードウェアに依存せずに、HTML5対応のブラウザーが動けばそのブラウザー上で動作するから、WindowsだMacだAndroidだというOSの壁は無くなり、それこそ「Windowsパソコン」自体が無くなるかも。

課題は途中の通信網(通信速度)ですよね。フルHDの解像度(1,920×1080)でYouTubeの1080p再生可能な程度の回線速度が必要と書かれているので、最低でも5Mbps位のパフォーマンスは必要。スマホなら4Gとか5G、Wi-Fiでもそれなりの場所なら十分カバー出来る速度だと思うけれど、それが安定して利用出来るかというとまた別の話になりますからね。こう言う仮想デスクトップ環境が今後の情報デバイスの方向性だと思うから、やっぱり通信環境の充実というのも重要。それでも、10年、20年前と比べれば、今は通信環境に関して困ると言う事は殆ど無くなりましたからね。

私くらいの世代だと、こう言う仕組みを見て思い出すのは、昔のホストコンピューティング時代に使用していた端末(ターミナル)。大きく分けて、CUT (Control Unit Terminal)とDFT (Distributed Functional Terminal)があって、CUTはまさにこんな感じで、端末上は表示装置とキーボードのI/O管理だけ。ホストコンピューターの場合、直接ホストと端末が接続するわけでは無く、途中にCU(Control Unit)という中継器みたいなものが挟んであって、そこと端末はやり取りするんですが、まぁ仕組み的には同じようなもの。一方のDFTは、端末側にデータ処理回路があり、画面更新等を行うもの。CUTの場合は、キーボードを押したらそのスキャンコードが数バイト単位でホストに送られるのですが、ホストからは随時画面更新のデータが流れてくるので、そのUp/Downのアンバランスが中々面倒でした。今回も、そう言う問題がもしかしたら発生するかもしれない。そうそう、今はブラウザー上で使用する事を前提に為ていますが、何なら今のWindows10/11の凄く軽量版OSを作って、昔のDOS見たいにサクッと起動してサクッとプラウザーの「Desktop」を開始して、Windows 365を呼び込むような、今のChromebookみたいな端末が出てくるんじゃ無いだろうか。

2021年7月14日

健康診断の進化

昨日は年に一回の社内健康診断の日だったんですが、これまで以上に「デジタル化」されていてちょっとビックリしました。これまでの社内健康診断は、

  1. 2~3週間くらい前に、自宅に問診票の用紙が送られてくるので、それらに記入して当日持参する
  2. 当日受付をすると、その場でバーコードと整理番号付のシールが何枚か印刷され、それを各検査のブースで使用する
  3. その整理番号が、この日の自分の管理コードになり、全ての試料に貼付される
  4. 例えば、血液検査のブースでは、そのシールを血液の採取チューブに貼ってだれのものか間違わないように管理したり、検尿検査では検尿カップにそのシールを貼って区別するようにしていました
  5. 検査結果は、受付時に渡されるA4サイズくらいの専用のシート(OCRマークシートかな)に書き込まれて、最後に全体をまとめてスキャンするらしい
 と、一昔前に比べれば十分デジタル化されていたと思うんですが、今回はがらっとそれが変わって進化していました。コロナ禍と言う事も有って、去年から準備していたのかもしれませんが、そうかぁ、世の中はこうなっているんだと感心してしまいました。

先ず今回も、一月位前に社内健康診断の予定日が連絡されてきますが、この時には自分の対象時間(通常2日間あり、その中で1時間単位で枠がそれぞれ割り当てられる。後から他の枠があいていれば、そちらに変更も可能)。で、2週間くらい前に、「あなたの検診予定日は〇〇月〇〇日の××時からです」と連絡が来て、予定変更希望なら指定された健康診断のサイトで変更しろと、また検診日の二日前までにWeb問診票を完了しろとの注意書きも。

  1. まず今回一番の変化が、この「Web問診票」。それまでは紙の問診票に書き込んで当日持参していましたが、今回からは自分の健康保険番号と生年月日で指定されたサイトにアクセスして、そこでWeb上に準備されている問診票の内容を埋めることになります。それを後から印刷するのではなく、当日も含めて全てWeb上でデータ収集が完了していました。これが、この後効いてきます
  2. 受付で、自分の健康保険証を出して本人確認されると、フォルダーに問診票みたいな紙を挟み、さらにそのフォルダーには何やらカードが挿入されています。何だろうと思ったら、受付の端末(パソコン)にRFIDなのかNFCなのか、カードリーダーが接続されていて、このカードをそのリーダーに載せて登録して今回の準備は完了という流れのようです
  3. そのフォルダーを持って順番に、血圧測定、視力検査、血液検査、身長体重測定、等と決められた検査項目を回るんですが、まずはその場所にあるカードリーダーにフォルダーに挿入されているカードを載せて対象者を確認すると、タブレットだったりハンディターミナルだったりに検査項目が呼び出されて、そこに測定値を入力していきます。以前のように問診票に書き込むのでは無く、Web問診票の中の検査項目のフィールドがどんどん埋められていくみたい。
  4. 一通り検査項目を回ると、最後に産業医の問診があって、この時も問診用の部屋に設置されたタブレットからカードリーダー経由で自分の過去と当日のデータを呼び出し、それを観ながらインタビューを受けて終了。A4サイズのフォルダーを持ち歩く事は変わりないのですが、データ入力が測定されると直ぐにオンラインで入力されるので、多分結果の連絡が届くのも、以前よりもかなり早くなるんじゃ無いかと思います。
  5. 今回はコロナ禍ということもあり、一枠当たりの人数を制限して、かつ前後のスペースを取って検査していたんですが、コロナ禍前と比べても効率的になっている分そんなに変わらないというか、早いくらいで検査は終了しました。
使用していたタブレットは10~12インチ位、ハンディターミナルは少し大きめのスマホくらいなので6~7インチ位でしょうか。一つの検査項目に一画面を使っていたので、全部を統一することも可能でしょうね。タブレットの場合は、外付けのカードリーダーをUSBで接続していましたが、ハンディターミナルは多分スマホがベースなんでしょうけど、内蔵のNFCを使用していたように見えたので、こっちの方が将来的には簡単かも。

コロナ禍なのでこう言う仕組みに変更したのか、元々デジタル化を予定していてこうなったのか、そこまでの背景は分かりませんが、昔のように用紙に一つ一つ書き込んで板時代と比べると、雲泥の差がありますよね。途中問診票で私が入力ミスをしていた部分があったんですが、直ぐには直せなくて最後に責任者(?)立ち会いの下、該当部分のデータを表示して私が確認して修正しましたが、結構厳重だなぁと感心してしまいました。医療関係なんて、どんどんデジタル化ネットワーク化が進んでいく分野だと思うんですが、これとマイナンバーカードを組み合わせて、何処の病院で診察を受けてもそれが反映されるとか、そのデータを元に健康診断の項目が変わっていくとか、色々付加価値は考えられますよね。その場で結果の出る、例えば血圧測定とかこれまでに無く良い値が出たので、ちょっと気を良くしていたんですが、今回の健康診断の結果が楽しみになってきました(笑)。

2021年7月13日

顔パスでフライト


来週19日から、成田と羽田の国際線出発手続きで、JALが「顔パス(Face Express)」を開始するという記事。 成田ではANAが、羽田ではDLとAFも実証実験に参加していたので、ほどなく他の航空会社にも展開されると思うけれど、どの程度利便性がアップするんだろうか。

実際の流れは、航空会社の保安検査場で、パスポート、チケット、顔認証が紐付けられると、後の処理は顔認証だけで済むという物。流石に出国審査は顔認証を使うけれどパスポートデータとの照合が発生するから、そこではパスポートを取りだしてセットする必要がありますが、それ以降の荷物のチェックイン、保安検査場の通過、搭乗前のゲート通過は、顔認証だけで済むという物。将来的には、パスポートもとり出す事無く出国審査も完了出来るようにして欲しいけれど。

これ、日本独自のシステムではなく、IATAも絡むようなので、今後他国でも同様のシステムが導入されていくことが期待されるけれど、コロナ禍もあり「非接触」が優先される世の中になってきているから、普及する速度は結構早いのかもしれない。まだまだ国際線の往来は限定的だけれど、UA等のようにコロナ禍後の航空需要を見込んで機材の発注を進めていたり、8月、9月位から国際線の本数が増えてきたりと、やっと少し未来が見えてきた気がしますね。本当ならば、東京オリ・パラがその切っ掛けになり起爆剤にもなると期待されたんだけれど、それはどうも限定的になりそうなのが残念。

私の個人的な勝手な夢は、スマホにパスポートもクレジットカードもエアチケットも全部入っていて、それ一つで海外良好に出かけて行くことなんですが、それに一寸だけ近づいたのかな。悩ましいのは、日本だけ対応しても相手国も対応してくれないといけないところで、それを考えると例えはシンガポール当たりは日本よりも先行するかもしれないけれど、アメリカはまだまだ時間が掛かりそう。自分が仕事やプライベートで海外に行きだした30数年前と比べても、今の手続きは凄く簡略化されて便利になってきているけれど、それでもまだまだ面倒と感じる部分も多い。そういう部分がもっと簡略されれば、ちょっとした時間を見つけて海外旅行しようという人も増えるんじゃないだろうか。まぁ、自分の渡航機会が更に増えることだけは確実だけれど。

日々の積み重ね

ネットの世界は奥深く、凄い資質を持った人の存在を何度も発見して感嘆するのですが、今回もそういう一人を見つけることが出来たと思える記事。「ハラオカヒサ」という方のnoteの記事なんですが、それ以外の記事に関しても、客観的かつ論理的な論考で、読んでいてストンと腑に落ちる情報だと思います。 

今回出会った記事は、昨年からのコロナ禍に発生した様々な関連事象・イベントをカレンダー形式にまとめたもので、時系列の推移を堪忍するには最適な情報。人の記憶なんて勝手なもので、昨日・一昨日くらいの記憶ならまだしも、一週間前、一月前の記憶などはあやふやになるか、その時その時で都合良く改編されていきます。自分のことですらそうなんだから、他人のこととか社会に関しての記憶なんて、「そうだったはず」と思いだしてもそれをちゃんとGoogleとかで再確認してみないと、実は全くの勘違いだったり、別のことと混同していた利なんて言うのは良く有る話。私も、仕事で何か問題が発生すると、過去の事例を蓄積したDBを検索して、その時と同じ問題なのか、見た目は同じでも原因は違うのか、解決策はどうするのか、そう言う調査というか確認作業が仕事でも大きな割合を占めるんですが、中々大変なんですよね。調べても、ちゃんと理解して確認しないと見当違いの方向に進んでしまうこともあるし。

改めてまとめられている昨年1月から先月までの推移を見てみると、確かに日本国内では何度かの「感染拡大」でてんやわんやしているけれど、理由は不明ながら国内の感染状況は世界の中で比べてみれば十分に少ない状態であり、その中でワクチンの確保と接種に関して言えば、厳しい状況の中まだ海のものとも山のものともつかぬ状態だったファイザーやモデルナ等のワクチンに賭けて(bet)、結果的に当たりを掴んだと言って良いのでは。さらに言えば、海外治験の結果を受けて今年初めから接種する事も可能だったけれど、国内治験まで実施してスタートは遅れたけれど、今では一日に100万回以上の接種が実現されていて、正直第四コーナーを回り始めたと言っても良いのでは。正直なところ、もう少しこの結果が早ければ、来週からの東京オリンピックも違う形で開催できたと思うと残念なんですが、それはワクチン接種の遅れというよりは、責任者がリスクを取ることを恐れたというか、逃げたという理由だから、それはまた別の理由だから仕方ない。そういう部分に対しての不満や疑問はあるものの、でもコロナ対策、ワクチン接種に関しては、ほぼ満点と言っても良いくらいだと思う半面、経済的な対策に関しては相変わらずなのが最大の不満であり問題点。

偶然だとは思いますが、河野ワクチン担当大臣がtwitterでの誤解に基づく批判に対して、こんな反論記事を掲載しています。河野大臣が一つ一つの事象に関して説明しているけれど、こちらのカレンダーとも合わせて見ると、批判する側の記憶が、いかに不確かで思い込みベースで再生されているかよく分かる気がします。だから内容をちゃんと読めば、どちらの意見が少なくとも信用できるかの判断は出来るはずなんですが、多くの場合は最初の1行とか見出しとか、あるいはそれを書いている人の知名度とかで判断為て、内容まで確認しないことが殆ど。そうやって、自分にとって都合の良い「歴史」とか「真実」が作られていくんですよね。まぁ、さらに問題なのは、そうやって作られたものが、さらに第三者が「真実」として参照し拡散していくことで、「真実」が「事実」にさらに変わっていくことですよね。本来は、メディアこそがこう言う情報の積み重ねを日々続けて、一定期間毎にずれを修正するために検証をして進路を修正し、また日々の積み重ねを続けて行くことをするべきだと思うのですが、そのメディアがお先棒を担いでいては期待するべくも無い。市井の人達の積み重ねや集合知が、情報システムの基幹として変わっていくことが、このコロナ禍の時代に生まれてくるかもしれない。と言うか、今のメディアが変わらないのであれば、新しい情報プラットフォームが生まれる方が幸せなんじゃ無いだろうか。

2021年7月12日

コウモリみたいな報道姿勢

緊急事態宣言が1都3県と沖縄では延長されて、それに伴い厳しい酒類販売規制が適用されるという事で、飲食店や酒類取扱店はさらに苦境が続くことに。それに合わせてか、メディアでは困っている飲食店や酒類販売店の様子を報道するんだけれど、もうこれで四回目なんだからもう一寸違う伝え方は亡いのかという疑問も沸いてきます。

 今回が初めての状況なら仕方ないと思うけれど、既に何度も同様の経験をしているのだから、その時に蓄積されたKnow-HowとかTipsを共有するだけでも、かなり違うと思うんですよね。例えば、テイクアウトは昨年始まったコロナ禍で生まれたKnow-Howの一つだと思うけれど、一年以上の間にそれなりに成立するビジネスになってきたと思います。そこで思いだしたのが、テイクアウトの時にお酒も一緒に持ち帰ることが出来る特例措置の件。昨年この制度が始まったときには、結構好評だったように記憶為ていて、確か昨年末までだったものが、今年の初めくらいに延長されていたはず。それがさらに今回延長されるのかどうなのかちょっと調べてみたら、どうも今年の3月31日をもって終了している様子。例えば、この特例措置を今回緊急事態宣言が発令されている自治体限定でも復活させられたら、困っている飲食・酒類販売関係者も少しは救われないだろうか。本当は、そう言う事をちゃんと意見するべきで、メディアが判で押したように何かあら探しのように困っている状況を繰り返すことは本当の意味での助けにならないと思う。

メディアの報道を見聞きして感じるのは、緊急事態宣言発令前には「出さないと感染拡大しているコロナ禍がここまで酷くなる」みたいな報道ばかりだったのが、発令後は「発令によって、これだけ困っているお店がある、緊急事態宣言慣れしてしまい効果は期待出来ない」みたいな報道にコロッと変わる無責任さ。発令されて嬉しい人は居ないわけだから、発令前であればもっと「こう言う対策をしよう」とか「こう言う点が問題」というような啓蒙活動に力を入れて感染拡大を防ぐ助けをするべきだと思うし、「仮に発令されたらこうなるから、今からこう言う対策準備を」という先を見据えた情報だって必要でしょう。デモ、そう言う動きは殆ど感じられず、行き当たりばったりで、その時々の一番の話題を取れれば良いみたいな印象しか受けない。それが一番顕著なのが、ワクチン配布に関してで、始まった頃は一日100万回摂取目標なんで夢物語的扱いだったのが、それが100万回を超えて120万回とか140万回とか増えてきて、余りの増加に一旦見直しをしようとすると「対策が悪い、何故ワクチン接種を止める」みたいな事を言い出す。さらには「ワクチン入手の失敗」とか、これまでの経緯すら無視した報道も出てくるわけで、本来なら様々背景取材を為てそこから事実を伝えなきゃいけないのに、今見えていることにのみ反応して伝えているだけだから、結局彼らの発言は無責任発言にしかならない。新型コロナウイスル終息にはいろいろな障害がまだあると思うけれど、そう言うメディアの姿勢というか態度も大きな障害の一つだと思う。

そう言う「掌返し」というか「ご都合主義的対応」は、今に始まったわけでは無いことは先刻承知済み。東京オリンピックにしても、以前は散々批判中心の報道だったものが、開会式まで二週間を切るとオリンピック特番とか選手出演の番組が増えてきて、それに伴い関係する番宣も増えて行きます。別にオリンピック放送のために、ヤラセみたいなことをやれとは言わないけれど、何かそう言うご都合主義みたいな所は納得出来ない。そう言う意味では、欧米では何万人という観客を入れて大規模な大会を開催為ていたりするわけだから、日本はまだワクチン接種が十分ではないけれど、1万人上限により厳しい観戦ルールを適用して大会を成功させよう、という「理由」くらいは付けて放送すれば、まだ視聴者としても納得出来るのに。大体、メディア各社は東京オリ・パラの関係者というかステークホルダーな訳だから、本来はその利益を出来るだけ最大化しないといけないはず。それ以上にコロナ禍のリスクが大きいと思うのであれば、そちらを優先するのがステークホルダーとしての筋のはずでは。一方で批判的な論陣を張りながらも、他方では開催を後押ししているのは、どちらから見ても背任行為の気がする。スポンサー/サポート企業として開催を支援するのであれば、「開催すればコロナ禍が拡大するかもしれない」という態度ではなく、「こう言う形で開催すれば、リスクを最少化できる。{だから無観客開催に賛成 or プロ野球と同程度でも問題ない}」というような報道姿勢をとるべきなのでは。単なるその場凌ぎのご都合報道では、コウモリみたいとして最後に誰からも相手にされなくなるでしょうね。既に、それに近いけれど。

若い世代の隠れたリスク

新型コロナウイルスに関しては、色々な意見が流布していてその中にはかなり怪しいものも多いのですが、その中で言っていることは正しいのだけれど、その内容に関してちょっと疑問を感じるものが。それは、「若い世代は重篤化しにくいのだから、ワクチン接種が高齢者にほぼ完了した現在、制限を緩和して元の生活に戻るべき」というような意見なんですが、結構著名な人やそれなりに私もその人の意見を尊重している人が言っていることもあって、ちょっと意外な印象を受けています。

最近の陽性者の推移データを見ると、確かに全体の陽性者数はまた増加傾向に有るものの、年代別で比較すると60歳代以上の陽性者数がぐっと減っていて、代わりに20~40代位の陽性者数が増加している傾向が見て取られます。やはり、高齢者向けのワクチン接種が2回接種官僚がほぼ半数まで進んでいるので、その影響が高齢者に対しては現れている事は確か。逆に若者層に対しては、自粛疲れ、緊急事態宣言疲れで感染対策が疎かになり、それによって同世代間での感染が広がっているように見られます。気になるのは、その若者世代の感染に関して、無症状社も多いこともあって「気にする必要は無く、普通の生活に戻れば良い」という意見を述べる人達や、陽性者数よりは重篤者数や死者数が減っていることが重要、実際医療崩壊は今はない、という意見を述べる人達。

ちょっと安易に扱われていると感じるのが、若者世代は感染しても重篤化するリスクは小さいから気にしないで言いと言うこと。確かに重篤化しないだろうし、多くの場合は検査して初めて感染が発覚するくらい無症状者が多いのかもしれない。でも、重篤化しなくても、色々な後遺症が残ることは既に多数の実例があるわけで、そう言うものをこれからの人生ずっと抱えなくてはいけないリスクに関して、もっと警告するべきじゃ無いだろうか。言われている後遺症では、例えば味覚障害とか嗅覚障害、あと運動障害(息切れとか)等も言われています。正直、これからの人生、色々な楽しみをする機会が一番ある若い世代が、それらの楽しむための要素が奪われる様な後遺症な訳で、そう言うものを犠牲にしても今深夜にお酒を飲んだり、カラオケしたりする事の方が優先されるのだろうか。

同じような事を、所謂「反ワクチン派」みたいな人達も実行しているわけで、例えばマスクなしでのデモとか、わざわざそう言うイベントを開催して人を集めるとかの行為は、正直なところその人達だけで閉じているならば好きにすればで終わるけれど、そう言う人達がもしかしたら自分の隣に座っているかもしれないと思うと穏やかでは無い。そう言う活動をしていた人が、実際に感染してしまい苦しい治療や後遺症に悩まされている事を、幾つかテレビでも見ましたが、ああいうことをもっと警告の意味も込めて周知させるべきでは。若い世代の後遺症に関しても、もっと熱心に伝えるべき多と思う。少なくとも、根拠も怪しい「反ワクチン報道」の量に比べて、そう言う啓蒙的な事前情報に関しての情報量が圧倒的に少ないのは大きな問題だと思う。「目に見えるリスク」関しては、個々にそれを見て判断出来るからまだ良いのですが、「目に見えないリスク」に関しては気がついたときにはもう手遅れな訳です。そう言う意味で、コロナ禍の若い世代の後遺症リスクに関してもっと啓蒙することが、彼らの未来を救うことにもなるし、今感染拡大しているコロナ禍を終息させる大きな手段の一つだと思う。

2021年7月11日

マイナンバーカード再発行

母親のマイナンバーカードの証明書の更新が迫り、浜松市からその手続きの案内が来ました。「これどうすればいいのか」と聞かれて説明したんですが、「マイナンバーカードが見つからない」と言います。どうも、何処かに紛れてしまい、見つからないらしい。本人曰く、保険証などと一緒に保管していたけれど見つからない。探せるところは全部探した、と。私も一応観てみましたが、何処かに紛れ込んでいると思うものの、見つからないことに変わりなく、諦めて更新ついでに再発行をすることにしました。で、これが中々大変でした。

浜松市のサイトにまずは飛んで、マイナンバーカード再発行手続きの案内を探しますが、これが見つからない。 申請や受取の説明はあるんですが、紛失して再発行するときの手順説明のページが見つかりません。仕方が無いので「マイナンバーカード再発行」で検索して、他自治体で掲載されている情報を調べて、それで取りあえず以下の様な手順である事を確認しました。

  1. 個人番号(マイナンバー)カードコールセンターへ電話をして、一時利用停止をする
    ※「紛失」を想定しているので、事前にカード悪用を防ぐためにカードの利用停止が必要らしい。このあたりは、クレジットカードと同じですね。
  2. 最寄りの警察署で「マイナンバーカード遺失届」を提出し、再発行の申請時に必要となる「受理番号」を控える
    ※一般的な遺失届の場合、その紛失した場所とか状況とか、色々説明が大変らしいのですが、自宅内紛失の場合は比較的簡易に手続きが出来るらしい
  3. 市役所・区役所など行政サービス機関で「個人番号カード交付申請書」を使用して交付申請をする
    ※現在はスマホ等で写真を撮影して申請したりも出来るので、この手続き比較的簡単そう
  4. 一月後くらいに交付通知書が届くので、市区役所などで受け取る
マイナンバーカードが始まった頃は、手続き全て市区役所で行っていたと思うので、それと比べると自宅でスマホ一つでも出来る点は進歩かなあ。それでも、警察で遺失届をしたり、手続きが面倒な点はありますが、まぁものがものですから仕方ないのかも。

あと、調べていて知ったんですが、最初に停止した「マイナンバーカード」の自分のマイナンバー(個人番号)は、債発行時もそのまま利用されるとのこと。だから、逆に番号を変更したい場合には、さらに余分な手続きが必要となり、発行までに時間が掛かるらしい。クレジットカードの場合は、問答無用で新しい番号に変更されて、だから自動支払などの手続きを為ていると変更が面倒なんですが、マイナンバーカードは基本出生時に唯一の番号が発行されるので、簡単には変更出来ないんですよね。番号が同じでも、再発行時に証明書が更新されるから、悪用は出来ないという事なんだろうけど。これだけ大変なんだから、もっとマイナンバーの利用出来る機会を増やして欲しいですよね。以前も書いたけれど、一律支給金の配布もそうだし、ワクチン接種の管理にしてもマイナンバーで管理すれば、誰が何時一回目・二回目の接種したのかも直ぐに判断出来るだろうし。色々意見や立場はあるんだろうけど、韓国や台湾でのワクチン接種やコロナ感染のコントロールの優秀性を言うのであれば、彼らの基盤となっている国民層番号制に近いシステム(=マイナンバー制)に関しても、もっと積極的に有用性を認識して欲しい。

メディアに要求される対応

海外メデイアの五輪取材に関して、その制限(取材活動ルール)に対しての不満の記事。まぁ、彼らの不満も分からない事はないけれど、結局そう言う状況にしたのは彼らも含めたメディアや五輪反対意見の人達なんですよね。ワクチン接種済み率の違いはあるとしても、欧米では日々の新規陽性者や重傷者・死者数が日本と一桁違っていても、既に大規模なイベントを制限を緩めて開催しているのに、何故それよりも落ち着いている日本ではそうならないのか。結局は、リスクを取れない政府だったり、単に批判したいだけのメディアや一部の人達だったり、何かを達成する事よりも、責任を問われないことを良しとする日本人の風潮が最大の理由のような気がする。

 この記事の中で一つ重要な事は、

大会組織委の対応に海外メディアが不満を抱くのも無理はない。というのも、こうした規制は来日したばかりの海外メディアのみで、日本にいるメディアは対象になっていないからだ。

と言う点。海外メディアの様に、東京五輪専任のスタッフを貼り付けるわけにも行かないから、そんな余裕は無いということも有るだろうけど、でも五輪担当スタッフは優先的にワクチン接種を受けるとか、出来るだけ外に出る仕事をせずに、行動履歴なども保管して行動範囲を制限するとか、そう言う事は国内メデイアは対策しているんだろうか。個人的には、海外からの渡航者は今の所ワクチン接種済みが前提で、日本国内よりも要請になる可能性は低いと思う。ただし、行動範囲としては「メデイア」としての仕事もそうだし、やはり自国とは異なる土地での生活という事で、予想できない事もあるだろうから、そこは有る程度の行動制限は必要じゃ無いかと思う。個人的には、24時間のGPSやCOCOAのような拠点拠点での移動履歴保存を自動的に行うようにして、万一クラスター発生、陽性者発生の時には、自分の過去の行動履歴が途切れなく提示できることを条件にすれば良いと思う。それが出来ない場合には、即刻強制国外退去させるとか厳罰で対応することを条件にして。行動履歴が把握出来るのであれば、その行動内容によって責任は判断すれば良いと思う。さらに、抜き打ちで内容をチェックして、例えばGPSが一日移動していない(=ホテルに置きっぱなし)等不審な点があれば、そこでチェックして悪質ならば国外退去などの措置をすると。

同じ事を、日本のメディアも五輪関係の取材に関しては、本当ならば開催2週間前からはワクチン接種済みで、必要なプロトコルを遵守しているスタッフのみ可能にするとか、そう言う対策をするべきでしたね。今からでは間に合わないけれど、それでもちゃんと国内メディアに対しても「彼らが感染して選手・関係者、さらには国民にも感染拡大する」という想定の下必要な対策をするべきだと思う。そうで無ければ、それよりもリスクが低いと思われる感染者を入れずに大会を開催する理由が説明できないだろうし。

記事の最後で「一理地対応では無く、科学的な客観的な根拠を」と書いている。であるならば、今の日本の陽性者数、重傷者数、死亡者数、等のパラメーターを見て、諸外国と比較して「日本の方が優れているのだから、この措置は厳格すぎる」とか「ワクチン接種が不十分だから、制限があるのは理解するが、〇〇に関しては賛成出来ない」か、そう言う報道が要求されるのでは。単に「差別」とか「日本政府の失敗の代償」とか、他責を理由に自分達の正統性を主張することは、メディアとして情けないと思う。結局、客観的な報道をすると、今の日本や日本政府を批判できなくなるからしないだけなんじゃ無いだろうか。そう言う事を考えると、記事に書かれている制限は確かに厳しい部分もあると思うけれど、結局は「身から出た錆」だと思う。

2021年7月10日

レジ袋有料化のKPI

ITmediaの記事から、レジ袋有料化の効果に関してのアンケート。 「成功だった」と考える人は38.3%で、「失敗だった」の23.1%を上回ったという結果らしいけれど、その「成功」「失敗」の理由を見ても、人によって評価が異なるわけで、個人的にはこう言う活動や評価をするのであれば、ちゃんとKPI (Key Performance Index)を設定して評価するべきだと思う。

もともと今回のレジ袋有料化は、「プラスチックごみの削減」という目標に対しての活動の一つだったはず。であるならば、どれだけの人がどれだけのプラスチックごみを削減したのか、それで評価するべきだと思う。そう言う意味では、半数を超える人がライフスタイルに変化があったと感じたことはそれなりの効果だと思うけれど、半数という数値が目標達成と言えるレベルなのかはちゃんと評価するべき。最初にこの件ついて記事を書いたときに、実際の削減効果よりは「象徴としてのレジ袋削減」を言いたいのではと書きましたが、そうであれば高々半数という数値では足りず、70%とか80%位の人の意識が変わらないと「成功した」とは言えないと思う。

もう一つは、レジ袋からエコバッグへの変化は相対的には「望ましい」と思えるけれど、それによって新たに発生した不具合、例えば万引きなどの営業被害の増加による利益喪失とレジ袋を継続したときの損益分岐点はどうなるのかとか、そう言う点もちゃんと評価するべきでは。レジ袋の後には、ナイフ・フォークなどの有料化の話も登場したけれど、そうやってプラスチックなどの石油由来製品を減らすことは良いけれど、その場合は石油の副産物としてのプラスチック製品の原材料をどう処分するのかという問題も生まれてくるわけだし。コストが増えるから、自然環境への配慮を減らしても良いとは言わないけれど、その点に関してはちゃんと事前に了解というかコンセンサスを確認してからやるべきだと思う。そうで無いと、今の太陽光発電のFITみたいな、何処かの企業だけが美味い汁を吸って、結局その付けは太陽光発電を使っていない国民に広く税金に等しい形で負担が掛かってくることになるわけだから。

個人的邪推も含めて言えば、例えば「レジ袋〇〇%削減」みたいなKPIを設定出来ないのは、その値を出した途端にそれはプラスチックごみ全体の中で微々たるものと分かってしまうからじゃ無いだろうか。それで10%とか20%とか削減できるならまだしも、総務省の資料に寄ればプラスチックごみにレジ袋が占める割合は「2%」で「微々たもの」と書かれている。だから、物理的にレジ袋を減らして環境対策する事が目的では無く、身近なレジ袋を通して意識改革をする事が目的と自ら説明しているんですよね。となれば、今回ライフスタイルに変化があった・無かったの評価を、政府がちゃんとするべきだと思う。その上で、次のマイルストーンをしっかり決めて、駐機・長期目標に対してのロードマップを具体的に示すのが義務では。因みに私は、以前のレジ袋利用率を100とすると、有料化以降でエコバッグを使用する割合は20位でレジ袋を購入して使用する割合は80位かなぁ。コンビニ行くときには、基本レジ袋を購入しているし、モール等で予め買うものが分かっている場合はエコバッグ持参で行きますが、複数店舗で買い物するときなどは足りなくなるからレジ袋を使用するし、大きな者を購入した時にはレジ袋に入れて貰うことも多いし。で、持ち帰ったレジ袋は保管しておいて、浜松市指定の有料ゴミ袋の中でゴミをまとめるために再利用しています。レジ袋を1枚3円とすると、月に40~50円位のレジ袋出費かなぁ。レジ袋がさらに値上がりされたらまた再考しますが、多分こういう状態が今後も続くと思う。

ワクチン接種券届く

やっとワクチン接種券が届きました。浜松市の情報では、7月7日発送予定と書いてあったので、昨日には届くかなと何度か郵便受けを確認したんですが空振りに。「1日後れかぁ」と思いつつ、今日は午前中にしっかり届けられていました。早速予約サイトにアクセスしてみたんですが、直近の日付けはそんなに残って折らず、どれにしようか迷っているうちにどんどん埋まって行ってしまいます。慌てて取れた1回目の接種予定日は再来週の21日。直ぐさま2回目の予約ページにも移動して、丁度四週間後の8月18日に予約することが出来ました。

 実は通っている内科の医院が自宅近くにあるので、最初はそこで接種しようかとも思ったんですが、どうも一杯そうで、それなら比較的日程的に余裕があるだろう市内の大規模接種会場をまず調べてみました。本当は自宅近くのイオンモール会場が良かったんですが、そこは土日のみの開設でしかも8月の初めには閉鎖されるという事で、既に一杯の様子。浜松市の市街地にある集団接種会場は比較的余裕があったんですが、それでも直近の一週間は埋まっていて、空いていても時間帯がちょっと都合が悪かったりして悩んでいるうちに、どんどん空いていた枠が埋まってしまいます。今回浜松市内とは言え数万人がこの接種券を受け取ったはずで、その中の数%がサイトにアクセスしていたとしても数百人の競争ですからね。

ちょっと気になったのは、この予約システム。浜松市が準備したものでは無く、共通のプラットフォームに浜松市のIDみたいなものを付け加えたものでしたが、その中でやたらとLINEの利用を推してくるんですよね。LINEのIDすら取得為ていない自分にとっては正直迷惑。そこは何とか為て欲しいなぁ。それ以外は、単純な登録システムなので、特に迷うことも無かったんですが、逆にそんなにシンプルで良いのかと不安になるくらい。

取りあえずワクチン接種の予約が取れ、予定通り1回目、2回目と接種出来れば9月になる頃には抗体も十分増えるだろうから、ちょっと安心出来る状態になるのかな。それを受けて、10月位からワクチンパスポートを持っていれば、少なくとも何日も空港に滞在しての隔離生活無しでの入国が出来るようになっていることを祈るばかりなんですが。

堀の向こうから石を投げる

まぁ、それが野党、それが立憲民主党と言ってしまえばそれで終わりなんですが、 立憲民主党の安住国対委員長が、臨時国会を召集してバッハIOC会長を証人喚問に招致しろと要求したという記事。まぁ、臨時国会もバッハ氏の招致も実現することは無いと思うけれど、仮にバッハ氏の証人喚問が実現したら、一体どういう風に彼らは質問をするんだろうか。

これまでの証人喚問では、言葉汚く態度無礼で承認に対して質問を投げつけて、兎に角自分達の欲する回答が出るまで何度も質問を繰り返す無駄な時間を消耗してきただけ。それも、自分達は絶対に殴り返されないという立場だから、好き勝手出来たわけでそれがバッハ会長に対してとなると、かなり問題となるのでは。少なくとも、借りてきた猫以上にみっともない様子になりそうな気がするので、可能ならば一度は見てみたい気もするけれど、まぁその分日本の評価が世界的に下がることにもなるから、やっぱり無益な働き者は静かにして欲しい。

大体、バッハ氏招致するなら、先ずはその前に国内の責任者、小池東京都知事や丸川五輪大臣を招致して話を聞く方が先なんじゃ無いの。その上で、言行不一致があったとか、彼らの権限委譲の話が出てきたら、その時にはバッハ氏の話を聞くというのであればまだ分かるけれど。何か、出来もしない相手を引き合いに出し、それが大きな存在でもあるから、そう言う相手に対して戦っている自分達が格好いいだろう、と周りから看て貰いたいんでしょうね。堀の向こうの、どうしたって届かない距離から石を投げて「自分達は戦っている」と回りに格好だけ見せているだけだよなぁ。

この記事は無観客開催決定以前のものですが、五輪中止か延期とかそんな今更もうできもしないことをグダグダ言ってないで、無観客なら無観客でどの様に感染対策を進めるのか、その間の他のイベントも同様に扱うのか、違うならその場合の対策はどうするのかとか、無観客で営業に影響が出る飲食店や宿泊関係への手当や支援はどうするのか、そう言う内容で臨時国会なと閉会中審査を要求するなら、それならまだ野党として必要な事をやっているとみても良いけれど。あえて出来ない事を言いだして、それを拒否されることで、自分達は悪くないもん悪いのは拒否した相手だもん、と子どもが駄々をこねているような印象しか受けない。とあるネットで、「野党とメディアが黙れば、全て上手く行く」みたいな書込があったけれど、まさにその通りだろうなぁ。既に多人数でイベント開催している欧州は、ワクチン接種率は日本の何倍も先行しているけれど、それでも一日当たりの陽性者数や重傷者数は日本とは一桁違うくらい。彼らから見たら、なんでそれなのに無観客なのよと言うのが、正直な気持ちだと思う。

2021年7月9日

無観客開催

東京オリンピックに関して、1都3県の閉会式・試合に関しては無観客開催する事が決定。 個人的には、その直前まで想定していた「定員の半数、あるいは最大1万人」という設定での開催が十分可能だと思っていたので、無観客開催というのは残念。1都3県以外の地域での開催は、北海道のマラソンはまだ未定みたいですが、そちらは有観客開催されるとしても、やはり競技数から言うとかなり限定的。「開催する事」に意義はあると思うけれど、「体験する事」が殆ど出来ないオリンピックになるのは残念ですね。

ここでやっぱり疑問に思うのは、オリンピックは無観客なのに、それ以外のプロ野球とかサッカーとかの運動競技や、室内開催のイベントは有観客で続けて伊野かということ。今回の無観客開催の決定は、ここに来て新規陽性者数が増加しているからの判断な訳ですが、現状は東京オリンピック開幕以前の状態な訳で、何か理由があるとしたらそれ以外の要因な訳ですよね。それをちゃんと解決しないと、仮に無観客開催となっても結果は変わらないと思う。

その要因解決策の一つとして、今回発令される非常事態宣言では酒類販売の制限をさらに厳しくして、販売為ている店舗側だけで無く、酒類卸に対しても制限を加えるという話に。他国のように、ロックダウン出来れば事は簡単なのかもしれないけれど、法制度上そう言う仕組みを持たない日本では「お願い」レベルの要請しか出来ない。今回の場合も、もし裁判という事になったらかなり揉めるんでしょうね。ただ、別にお酒を降ろしているから悪い、お酒を販売しているから悪い、と言うわけでは無く、お酒などを飲んで三密状態になっている個々の人間が原因な訳で、そこを押さえないとこの感染拡大は終息しない。でも、だからと言って個別の人間の行動を制限することは、今の日本では出来ない。そのジレンマが、結局は今回の感染拡大の根本原因なのかも。

無観客開催となり、一番影響するのはスポンサー企業なのかな。集客イベントで自社を宣伝する機会がなくなるわけですが、会場に来る観客の何百倍、何千倍、何万倍もの視聴者に訴えかけることが出来れば、それはそれでそれなりに効果は期待出来る気がしますね。ただ、スポンサー企業としては、当初予定よりも効果が低い場合には、その分のホトンというか、スポンサー料の減額とか要求するかもしれない。後は、チケット販売の損失かなぁ。まぁ、これはどれくらい補填できるかだけれど、無観客となってほぼ収入ゼロになるわけで、この責任に関しては後々揉めそうですね。今回の決定は、「東京オリンピック」に対しての措置で、「東京パラリンピック」に対してはまだ未定という理解。四回目の非常事態宣言も8月には解除されるだろうから、パラリンピックに関しては上限制限有りとしても、有観客開催を目指して欲しいなと思います。

2021年7月8日

バッテリー問題 (2)

ITmediaに掲載された、「何故スマホのバッテリーは交換できないの?」という記事。奇しくも数日前に、車のバッテリー問題に絡めて似たような話を私も書いたんですが、偶然とは言えやっぱりバッテリー問題ってユーザーにとっては結構気になる話なんだなと再認識。

記事の最初に書かれている「バッテリーのスペース問題」は結構重要な問題で、ポリマー化以前のバッテリーパックは、バッセリーセルと呼ばれるちょっと大きめの単三乾電池みたいなものを何本か束ねて使用していました。円柱形の形状なので、回りに空間が出来るのでスペース効率は悪い。しかも、何本をまとめて直列・並列にして使用しないといけないから、分散しておくことも出来ず、そのバッテリーパックを装着するために、結構大きなスペースをまとめて取らないといけない。その為、ノートブックパソコンのデザインをする時には、まずバッテリーのサイズと一を決めないといけなかったんですよね。例えば、基本6セルで3本直接を2組並列にした場合、さらに大容量の9セルとか12セルのバッテリーパックを考えると、本体と接続する部分はそのままで、増加分を横に広げる(多くの場合は奥行き方向に飛び出る)か、下に積み重ねる(パックの厚みが増える)形になります。それがリチウムポリマーの登場で、まずそれまでのセルのサイズに限定されていた厚みから解放され、さらに形状も自由に出来る様になり、これまでとは逆にバッテリーを入れる場所を最初に確保する必要が無くなり自由度が増したことで、エアフローとかパーツの配置とか、他の部分に良い影響も。

それと、「他社製バッテリー」の問題も大きいですよね。全てがそうだとは言わないけれど、結構酷いものも多いことは事実で、それによる事故(発火)も発生為たこともありました。以前も書いたけれど、バッテリーの管理というのは結構大変で、それ専用のマイコン(マイクロコンピューター)を内蔵して、方充電状態や本体の温度管理、場合によっては強制遮断みたいな事をやっていたりします。互換製品と称するものでは、そういう部分で手を抜いていたり、酷い場合にはそんなマイコンを内蔵していない場合も。だから、確か結構早い段階で、パソコン本体とバッテリー側と通信をして、正規・非正規判定をするような仕組みが入ったんじゃ無いだろうか。あと、モデル毎にバッテリーパックの形状を変えたりして、物理的に簡単に互換製品が出来ないようにしたりもしていたけれど、これはメーカー側も痛し痒しで、出来ればバッテリーを複数のモデルで共有出来ると、バッテリーのコストも下がって嬉しいのですが、その分互換製品も登場することになるので、そこは痛し痒しなんですよね。

前回書いたけれど、この記事の肝は「満充電せずに、ほどほど充電で使う」事でしょう。私はiPhone8もXperiaも「バッテリー充電の最適化」「いたわり充電」の設定を為ていますが、どうしても性格的に「100%じゃないと不安」ということもあって、ついつい充電してしまう。それでも、「充電するのは一日使用して、夜寝ている間」という個人ルールを作って、よほどの事が無い限り日中に充電することはしないようにしています。月に一回位はバッテリーの状態を確認するようにしていて、今の所健康な状態を維持しているから取りあえず安心して使っていますが、このあたりバッテリー残量表示を「〇〇%」とかしないで、受信感度みたいに5段階くらいのレベル表示くらいの法が良いのかもしれませんね。それでも、世の中では外付けのバッテリーパックを持ち歩かないと持たないと言う人も多いわけで、そう言う人達ってどう言う使い方をしているのか個人的には疑問。昔自分も使ったことがありますが、バッテリー内蔵型のスマホケースっていうのが、もっと広まっても良いと思うのだけれど、余り聴かないのはやはり使用時の重さが増えるのを嫌うからなのかな。モバイルデバイスの、ある意味宿命的な命題じゃないかと思います。

Virtual Happy Hour

United Airlinesが、8月14日にオンラインイベント"Virtual Happy HOur with United Airlines"を開催するというニュース。 アメリカのクラフトビールを飲みながら、その魅力を紹介するという内容らしい。参加者500名(予定)に対して、クラフトビールのセットは200セット(1会員2セットまで)と、ちょっと数が合わない気もするけれど、まぁビール購入が前提となると、それはそれでちょっと嫌らしい気もするし。


今回紹介されているクラフトビールですが、私は三種類いずれも未経験のブランド。私はダーク系が好みなので、Virginia Beerの"Elbow Patches"を試してみたい気がしますね。イベント参加しなくても、オンラインストアでの購入も出来るみたい。最近では、日本でもクラフトビール造りが盛んになっていて、国内産のクラフトビールだって迷うくらいなのに、アメリカのビールまでとなると一生掛かっても飲みきれない(笑)。これからの季節、汗をかいた後夕方位の一寸涼しくなってきたときに、「ぷふぁ~」と一杯やる快感は代え難いものがありますが、こう言うご時世だから「宅飲み」という選択肢は有りですよね。


ところで、UAのイベントで申し込むと、3種類のロカボナッツと非売品のコースターも付いてくるらしい。ナッツと言えば、UAのミールサービスで最初のドリンクサービスで出される「暖めたナッツ」なんですが、個人的には結構好きなんですよね。まぁ、時期によって内容がさみしくなったときもあったし、結構フライトによってぱらつきもあるんですが、実はANAが出してくれる小洒落た前菜セットよりも好みだったりします。ANAさんの前菜は、勿論手間も掛かっているしクオリティも高いけれど、どうも自分が苦手なチーズ系とか、匂いの強い香草が使われていたりと言う場合が多くて。結構殆ど手を付けずに戻したり断る場合も。代わりにナッツでもとお勧めされてそちらを頂いたことがありましたが、「暖めていない普通のナッツ」ってやっぱりそんなに美味しいと感じない。自宅でアルミフォイルに入れたナッツをオーブントースターで暖めたことがあるんですが、やっぱりそっちの方が好みかなぁ。

まだ今年は半分が残っているけれど、今年はUAで飛べるんだろうか。早く元の生活が戻ってきて欲しい事は誰もが願うことだけれど、国際線で自由に移動出来るようになるのはまだまだ先かなぁ...

Tap on スマホ

ITmediaに掲載された、スマホが決済端末になるという「Tap on Mobile」に関しての記事。 「スマホにもNFC/FeliCaが入ってるんだから、それを端末にして」とは個人的に結構昔から呟いていた話なので、やっと時代が自分に追いついてきたかと感慨も一入(笑)。まぁ、言うは易しですけどね。

この記事を読んで思いだしたのが、数年前のApple Storeでの体験。たまたま入ったApple Storeで、ちょっとケーブル類を購入したんですが、店内にレジが見当たらない。ちょっとキョロキョロしていたら、店員さんがニコニコしながら近づいて来て"May I help you?"と(笑)。「これ買いたいんだけど」と言うと、"I see!"とか言って、持っていたiPadで商品をスキャンして、さらに私のiPhone8を近づけてApple Payで支払ったら、それで完了。購入済みのテープを貼るでもなく、袋に入れるでも無く、レシートをくれるでも無く、ポンポンとタッチして画面でタップして終わり。あの時の経験は、本当にビックリしました。

その後、国内でもiPadをPOS端末にするような場面も経験して、そうだよなぁ、本当はこれで十分なんだよなぁと思ってましたが、流石に電子マネーやクレジットカードの端末は別立て。でも最近では、クレジットカードもContactless化されてきているので、本当スマホ一つで済んでしまいそう。従来型の、レジ代わりにしてもそんなに問題無いと思うけれど、ショッピングセンターとか大規模な店舗でいちいちレジコーナーに行って精算するのではなく、その場所でスタッフが手持の端末(=スマホ)で決済して完了したら、サービス率も上がるし満足度も上がるだろうなあ。不正対策(万引き対策)としては、RFIDのタグとかNFCタグとか付けるのか。その辺りの工夫は必要でしょうけど。

まだまだ現金決済が主流の日本では普及するにしても時間が掛かるだろうけど、一度利便性を覚えると網現金決済には戻れませんよね。ただ店舗側としては、仕入れとか当座の決済に現金が必要という事情もあって、大手以外の個人商店は小規模な薄利多売の店舗ではまだまだ敷居が高いかもしれない。でも、例えばこれまでのように店舗側へ現金決済する場合は、「〇〇%の手数料を引いて、月末に一週間前までの売上げを振り込む」みたいな場合に追加して、「ポイントであれば、即日アカウントに振込、そのポイントで(食材など)商品購入可能」みたいな囲い込みをしたらどうだろうか。しかも、ポイント制選択なら手数料は無しとか限りなく低くするとか。ポイントと現金の割合を50-50%2するみたいなオプションがあれば、実生活で現金が必要な場合にも困らないだろうし。10年ぐらい前だったか、電子マネーが(当時はSuicaとEdyとiD位だったかなぁ)始まった頃、その専用端末のコストとそれぞれの電子マネー毎に設置が必要というのが、大きな壁だったけれど、今では小型の共通端末もあるし、それがスマホ一つで何時でも何処でも使えるようになったら、結構導入に前向きになる人も増えるんじゃ無いだろうか。

2021年7月7日

富岳のお墨付き

日本が誇るスーパーコンピューター「富岳」を使用して国立競技場での新型コロナウイルス感染のシミュレーションをした結果、感染リスクはほぼゼロと評価されたというニュース。まぁ、あれだけプロ野球とかサッカーとか屋外競技を為ていて、そこがクラスターになったという事象は発生していないわけだから、それよりも広い国立競技場でのリスクは、さらに低いというのは当然でしょうね。

記事のコメントを見ると、スタンドだけのシミュレーションは無意味、そこまでの移動、その後の移動時のリスクもという意見が多いみたいですが、それも含めて既存のイベント時とどれだけ違うのかとかも考えないと。個人的には、今の有観客イベントと同じ程度(定員の半分もしくは上限1万人)と同程度であれば、その範囲での有観客開催でも問題無いと思います。人流に関しても、ブロック毎に出口を限定するとか、利用駅毎に一定数毎に規制するとか、やり方はあると思う。開会式では、観客1万人に、関係者も1万人の合計2万人が利用するという話も有りましたが、それも同様に出入りの人流管理が出来ればそんなに問題にはならないと思う。

デルタ株に関しては、すれ違っただけで感染したとか、2m以上離れていても感染したという報道が少し前にあったけれど、その辺りはマスク着用の徹底と手指洗いの徹底、さらには感染者の登録をすることで万一の場合のクラスター追跡できるような仕組みを取り入れれば、十分管理可能だと思うんですよね。 少なくともスタンド居る間には、自然換気で空気はどんどん入れ替わるから、リスクはかなり低いと思う。だから、残りは施設内に居るとき、それこそトイレとか売店とか出入りとか、そういう部分に注意を集中することで十分リスク管理可能だと思う。

東京五輪開会式まで2週間となり、正直これから出来る事はあまりないと思うんですよね。それこそ、網タイミング的には「中止・延期」という選択肢は殆ど無くなって、今の課題は「どの様に開催・運営するか」というフェーズになってきていると思います。その場合、どうしようも無くて方法が無い場合には無観客開催も有りだとは思うけれど、リスクテイクをして出来るだけ本来の形に近い形式で開催するのが、誘致した東京都や日本の責任だと思う。少なくとも、個人個人の意識の責任で「三密回避」すれば、殆どの場合感染リスクを大きく下げる事が可能なわけなのだから。確かにリスクもあるのだけれど、今大切なのは以下の以前の生活様式に近い形に近づけていくかだと思うし、それが「コロナ後の新生活形式」だと思う。その切っ掛けに東京オリ・パラがなる事は良いことだと思う。

2021年7月6日

誤報はメディアの「食中毒」

朝日新聞系のAERA dot.で、東京都議選投開票日前日に、応援演説に入った小泉議員の発言を「聞き間違えました」と訂正した事件。選挙が終わった後に、記事の最後

※記事中の小泉進次郎環境相の演説で「テレビの中ですけど」という記述を「選挙の中ですけど」に訂正しました。記者の聞き間違いで関係者の方々には大変、ご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。

と追記して当該部分を削除して証拠隠滅してお終い。これで「メディア」と言うのだから呆れてしまう。まぁ、今に始まったことの無い、AERA dot.ですからね。

いつも思うんですが、メディアにとって「記事」というのは立派な「商品」な訳だから、そこに問題があれば自動車メーカーならリコール、食品メーカーなら販売中止して回収とかいう話になるはず。メディアであれば、まずは当該記事を削除して、お詫びと背景説明と今後の対応を代わりに掲載するべきだと思うのだけれど、そんな例は見たことが無い。しかも今回の場合は、「聴いた言葉を間違えた」ではな 「言ってもいないことを言ったことにされた」訳で、「捏造記事」と言っても良いくらいの話。これが飲食店なら、食品偽装とか食中毒レベルのトラブるなわけで、そう言う場合まずはその飲食店は営業中止をして対策するんじゃ無いのか?

メディアなんて、そんなことがあろうが、小さな訂正記事を掲載すれば全て放免されると思っている節があるんですよね。そのくせ、言葉尻を取り得たり切り貼りをして、一部対象者には厳しい態度を取るくせに、事身内の話となると全くのダブルスタンダード。公文書偽造とかあれだけ騒ぐくせに、自分達の偽装に関しては全く騒がないわけで、それじゃぁ読者もハナから不信感を前提に接するしかない。本来「信用・信頼」を売るはずの商売なのに、それが期待されないという事は、「詐欺師」と言えば良いのだろうか。

よくよく考えたら、大手新聞社のサイトなんて、最近アクセスするのは何かニュースを見たくてでは無く、ネットでネタにされていたからそれを確認しにアクセスする事が殆どになっている気がする。「報道機関」ならぬ「ネタ提供機関」あるいは「妄想機関」となってしまった既存メディアの役割って、もう何も無いんじゃ無い。テレビメディアが、どちらかというとその瞬間に流れて終わりだったのに対して、新聞メディアは印刷媒体として残るから、それでも少しは情報価値のある内容を提供していたように思っていたけれど、結局は記録が残ろうが無かろうが、自分達の「言いたいことを書く」しか無くなってきましたよね。まぁ、AERA dot.に関しては豊富なネタサイトとして今後も生き残って欲しい(マテ)。

無節操な放送順序

歳のせいか、最近「やるせないなぁ」と特に感じるようになったのが、テレビの放送順序というか前後の関係を無視した配信。例えば、熱海の土石流のニュースがここ数日一日中流れてきますが、「それだけ」を放送しているわけでは無く、当然その前後には別のニュースが流れてきます。ここ最近だと、大谷選手のホームランの話題の後に熱海の土石流の映像が流れてきたりすることも。それ以外にも、少し前にあった集団下校中の児童の列に、飲酒運転のトラックが突っ込んで死傷者が出たニュースも悲惨な事故だったのに、画面が切り替わるとお笑いの話になったり、明るい感じのCMが流れてきて、「何だかなぁ」と感じる事が少なくない。

 そんな大きな事件事故に関連しなくても、日々のニュースやワイドショーとか見ていると、悲惨な話や話題の後に、突然ゲームのCMが楽しそうに始まったり、放送中の番組でコーナーが変わると、突然暗い話題から明るい話題になったりと、正直前後の繋がりって考えずに放送順序を決めているのか不思議を通り越して疑問を感じるくらい。少なくともTV-CMに関しては、予めこの企業とは何秒のCMをどのタイミングで挿入するとか決まっているだろうから、中々放送内容に沿った形でCMを挿入する事は難しいのかもしれないし、突発的なニュースとか入った場合は言うまでも無い。でも、そうでは無い番組構成の話であれば、予めそう言う事の無いように前後のつながりは慎重にプランするべきでは無いだろうか。

例えば、1時間の放送枠のあるワイドショーで、どこでどの様な話題を提供するかは、視聴率競争もあり中々決められないことも理解出来ます。最初に旬な話題を持ってきてチャンネルを止めてもらい、その後当たり障りの無い話題が続いたら、20分後くらいには刺激を入れるために、また大きな話題を入れたいとか、30分またぎでもチャンネルを固定して貰うために、その前後にも興味を引く話題を入れるとか、その日その日が戦いである事は確か。昨日中心になった話題であっても、今日も話題になるとは限らないし、全体としてのコーナー構成は決まっているんだろうけど、その中身に関しては毎日変更されるし、良くある舞台裏の話を見ると、それこそ放送直前まで差し替えも発生しているし、中々コントロールする事も難しいでしょう。

それでも、やっぱり悲劇的報道の後で、お笑いの話題は止めて欲しいし、悲惨な事故の後に自社のCMが入るのも提供企業としては望ましくないでしょう。同じような事は視聴者側も感じるわけで、例えば今回の熱海の土石流のニュースの後は、可能なら10秒とか暗転して精神的にカームダウンする余裕を入れるようなことは無理なんだろうか。東日本大震災の後、その後のニュース映像などで津波の映像が流れる場合には「この後津波の映像が流れます」というような事前テロップが入り、精神的な影響を減少させているけれど、ああいう配慮が配信直後にも必要じゃないだろうか。テレビ局としては、そういうブランク状態が発生すると、その瞬間にチャンネルを移動されるという危機感みたいなものも有るんだろうけど。場合によっては、「これから7分25秒間、悲しいニュースが続きます」とか配慮する対応が要求されるのかもしれない。世の中、良い事悪い事も悲しいこともうれしい事も混在しているけれど、それをテレビのように集中して提供させられるのもちょっと辛いなと感じる年代になってきました。


野球からアメフトへ (2)

プロ野球からアメフトへの転身で話題を呼んだ、元DeNA石川雄洋氏ですが、今度は同じく元DeNA選手・現球団職員だった 田村丈氏がX1 Areaのイコールワン福岡SUNSに入団するという記事。別に示し合わせたわけじゃ無いだろうけど、この流れは今後も続くのだろうか。

二人とも、当然アメリカンフットボールの経験は無く、ゼロからのスタート。それでもポジションがどちらもWRというのは、形は違うけれどボールをキャッチするという動作は野球でもアメフトでもあり得る動作だからだろうか。でも、野球のボールのキャッチは、基本片手のグローブでボールを受けるけれど、アメフトの場合は両手でボールを受けるのが基本。しかもボールの形状は、野球は球体だから何処で掴もうと同じだけれど、アメフトの場合は楕円体の形状で、ボールの先端を両手の間に入れるような形でキャッチするのが基本。さらに、そのキャッチしたボールを片手で保持して、RAC(Run After Catch)で走らないといけない。ディフェンスはファンブルを狙ってボールに襲いかかるから、それとも戦わないといけない。タックルだって強烈だろうし、その辺りの「コンタクト」にどれだけ慣れていけるか、その辺りが他競技からアメフトに入ってくるときの一番の難関じゃ無いだろうか。

このイコールワン福岡SUNSは今回の件だけで、無く色々と面白いことを革新的な事を進めているチームで昨年のタレント、元with Bのコージ・トクダ氏の復帰なんて言うのも大きな話題を生んで、テレビの特番にもなったくらいだけれど、そう言う話題作りの点ではXリーグで抜きん出ているチームだと思う。しかも、単に話題だけで終わること無く、実力もあるチームで、チーム創設から一度も足踏みすること無くリーグ昇格を続けてきたチーム。流石に、X1 AreaからX1 Superへの昇格はまだまだ厳しい状況だと思うけれど、それでもかなり近いポジションに居るチームの一つであることも確か。Xリーグ改革に関しては、色々な意見が出ているけれど、その中でその先頭に立って進められる実力と熱気を兼ね備えたチームじゃないだろうか。だから、今回の田村氏の加入も話題作りで終わらないだろうし、それ以外にもいろいろとまだ隠し球を持っているみたいで、今シーズンもXリーグの台風の目になる事は確実。

アメフトも、やはり社会人としてのピークは20代後半から30代前半が限界だと思うので、中々他競技から移ってくることも難しいと思います。また、野球やサッカー、バスケにバレーとか、子どもの頃からそのスポーツに馴染んでいる競技と異なり、殆どの人にとっては見るのもやるのも初めてと言う種目ですからね。正直壁は高いし厚いと想うけれど、そう言う異業種交流じゃ無いけれど異種目交流が盛んになる事で、双方の競技としての裾野も広がるだろうし、人材交流は選手だけで無くコーチとかスタッフとかにも広がれば、そのスポーツ自体の厚みを増すことになるだろうし。そう言う意味でも、昨年から始まった小学校でのフラッグフットボールの役割は大きいと思うんですよね。昔は、野球の簡易版三角ベースが導入になったように、これで「アメリカンフットボール」というスポーツの糸口を持ってくれたらと本当に感じます。それと、やはり学校教育ではプログラミングが導入されているけれど、アメフトの「プレーブック」というか戦術を組み立てる部分などはブログラミングにも通じるところがあるし、論理的な判断や計画立案という要素にも影響するはず。そう言う素質開発にも繋がると、日本のフットボールの緻密さがさらに深まって、本場に負けないでもひと味違うスポーツに成ってくれそうな期待が膨らみます。今月には、今シーズンの選手登録があるんですが、例えば異種目から加入する未経験者に関しては「準登録」みたいな感じで登録の上限とは別に枠を設けて、例えばシーズン中半分の試合には出場出来るとか、そう言う特例措置というか人材開発みたいな取組も必要なんじゃ無いだろうか。

2021年7月5日

バッテリー問題

ITmediaの記事から、EV/PHV車のバッテリー問題に関して。車じゃ無いけれど、ノートブックパソコン黎明期からその開発に関わっていて、バッテリー(初期はNiCd(ニッケルカドミウム))の診断テストなんかも作っていたから、結構身につまされる記事。法充電が難しかったり、温度管理もそうだけれど衝撃にも考慮が必要で、安全対策が大変だったなぁ。

バッテリーの種類にも色々あるので全てがそうとは言わないけれど、特に最近のバッテリーは、80%~20%位の間で方充電して使ってやるのが一番バッテリーの健康に良くて、ちょくちょく細かに方充電するのが一番体に悪い。だから、自分もそうなんですが、どうしてもスマホのバッテリー残量が気になって、少しでも減ってくると直ぐに充電して100%にしてしまうのは、実は自らバッテリー寿命を縮めていることになるんですよね。昔のバッテリーだと、メモリー効果が出ないように、使うときは出来るだけ放電させてから満充電するのが良いと言われていたけれど、そのつもりで最近のバッテリーを扱うと、ちょっと残念な結果になる事に。

バッテリーは、昔のノートブックパソコンだと外付けというか、バッテリーケース毎交換できるスタイルが多かったので、万一バッテリーが動作不良になったりしても、比較的簡単に交換して継続しよう出来たんですが、最近では内蔵バッテリーばかりだから、そう簡単に交換というわけにもいかない。また、個々にバッテリー管理をして個別の特性に合った充放電パラメーターとか、専用の管理マイコンとか持っているものも有るので、結構最近のバッテリーはエネルギーとしてだけでなく、システムとしても結構大変だったりします。バッテリー管理用プログラム(Firmware)の更新何て言うのも時々あるし、個別に管理IDを持っていて交換したりすると設定か変わったりと、中々作る方も大変。その分ユーザー側の使い勝手は改善されているはずなんですが。

日産リーフとか、その他EV/PHVの廃棄バッテリーを購入して、太陽光発電パネルと組み合わせて自宅の電源にしているような動画をYouTubeで幾つか見たんですが、所謂乾電池を大きくしたような感じのバッテリーセルを並べて使っているので、これを組み合わせれば結構使い回しも出来るし、不良品と思っても中のセル1個交換したら治ってしまう場合もあります。一方で最近のノートブックパソコンの内蔵バッテリーは、薄型化もあってゲル状のものが使用されているから、内蔵する形状の自由度は大きくなっているけれど、駄目になったらまるごと交換しなくてはいけなくて、その点は不便と言えば不便。昔はバッテリーも貴重品で、修理するときにセル交換で再利用出来るならその方がコスト的にも有利だったけれど、最近では薄型化軽量化の方が重要になってきましたからね。今後EV/PHVが主流になるんだろうけど、ガソリン車以上にバッテリーに関しては、レアメタル問題やその再利用も含めて今後の大きな課題になっていきそう。ノートブックパソコンも、その影響を受けるのかなぁ...

グルメサイトの信頼性

飲食店の感染対策を、グルメサイトを通じて利用者が調査して投稿するという記事。これは駄目でしょう。そうで無くても、元々の目的であった飲食店の点数付けで、より利用者に有効な情報提供するはずだったこの手のサイトは、利用者の恣意的利用でどうにでもなる事は既に明らかなんだから。

もし、感染症対策を調査するのであれば、専任の調査員が覆面で来店してチェックする方法で無いと、公平性も信頼性も担保されないでしょう。ミシュラン方式とまでは言わないけれど、覆面調査の会社は幾らでもあるのだから、そういう所に委託すれば良いだけの話しだと思う。仮に、一般の利用者が調べるにしても、その結果を直ぐにこう言うサイトで公開するのでは無く、特定のシステムに入力して貰って、その中で評価した上で必要なら再調査をして判断するくらいのことをしないと、仮に自分が店舗オーナーでちゃんと対策しているにもかかわらず不利益な行為をされたら、私なら行政の不備を理由に訴訟まで考えると思う。 

以前も書いたけれど、この手のグルメサイトは利用者の判断基準が標準化されているわけじゃ無いから、評価結果は千差万別。勿論、ノイズは多くても代替の傾向を見ることは出来るから、全く参考にならないとは言わないけれど、それにしてもかなり大雑把な傾向を掴むくらいで、個々の店舗の評価をするまでには不十分だと思う。例えば、コスパを重視する人なら、価格とか提供される料理の量を評価するだろうけど、品質とか雰囲気を重視するなら、それとは別の判断基準で評価するだろうし。

じゃあこう言うサイトを利用するとしたら、どの様にしたら良いのか。記事では「実施状況を書き込んで貰う」と書かれているけれど、具体的なそれこそ「YES/NO」的な判定のみをさせる方法にしないとだめでしょう。そういうテンプレートを作って、そこに〇×で埋めていく位にしないと、色々恣意的な利用が増えていく気がする。「正直者が馬鹿を見る」ような事が内容に、ちゃんと評価するシステムを作ることは良いけれど、それならそれで、必要な信頼性も担保されているシステムにしないと、結果的に無意味なものとなり逆に正直な店舗を苦しめる結果になる事だけは避けたいですね。