ITmediaに掲載された、「何故スマホのバッテリーは交換できないの?」という記事。奇しくも数日前に、車のバッテリー問題に絡めて似たような話を私も書いたんですが、偶然とは言えやっぱりバッテリー問題ってユーザーにとっては結構気になる話なんだなと再認識。
記事の最初に書かれている「バッテリーのスペース問題」は結構重要な問題で、ポリマー化以前のバッテリーパックは、バッセリーセルと呼ばれるちょっと大きめの単三乾電池みたいなものを何本か束ねて使用していました。円柱形の形状なので、回りに空間が出来るのでスペース効率は悪い。しかも、何本をまとめて直列・並列にして使用しないといけないから、分散しておくことも出来ず、そのバッテリーパックを装着するために、結構大きなスペースをまとめて取らないといけない。その為、ノートブックパソコンのデザインをする時には、まずバッテリーのサイズと一を決めないといけなかったんですよね。例えば、基本6セルで3本直接を2組並列にした場合、さらに大容量の9セルとか12セルのバッテリーパックを考えると、本体と接続する部分はそのままで、増加分を横に広げる(多くの場合は奥行き方向に飛び出る)か、下に積み重ねる(パックの厚みが増える)形になります。それがリチウムポリマーの登場で、まずそれまでのセルのサイズに限定されていた厚みから解放され、さらに形状も自由に出来る様になり、これまでとは逆にバッテリーを入れる場所を最初に確保する必要が無くなり自由度が増したことで、エアフローとかパーツの配置とか、他の部分に良い影響も。
それと、「他社製バッテリー」の問題も大きいですよね。全てがそうだとは言わないけれど、結構酷いものも多いことは事実で、それによる事故(発火)も発生為たこともありました。以前も書いたけれど、バッテリーの管理というのは結構大変で、それ専用のマイコン(マイクロコンピューター)を内蔵して、方充電状態や本体の温度管理、場合によっては強制遮断みたいな事をやっていたりします。互換製品と称するものでは、そういう部分で手を抜いていたり、酷い場合にはそんなマイコンを内蔵していない場合も。だから、確か結構早い段階で、パソコン本体とバッテリー側と通信をして、正規・非正規判定をするような仕組みが入ったんじゃ無いだろうか。あと、モデル毎にバッテリーパックの形状を変えたりして、物理的に簡単に互換製品が出来ないようにしたりもしていたけれど、これはメーカー側も痛し痒しで、出来ればバッテリーを複数のモデルで共有出来ると、バッテリーのコストも下がって嬉しいのですが、その分互換製品も登場することになるので、そこは痛し痒しなんですよね。
前回書いたけれど、この記事の肝は「満充電せずに、ほどほど充電で使う」事でしょう。私はiPhone8もXperiaも「バッテリー充電の最適化」「いたわり充電」の設定を為ていますが、どうしても性格的に「100%じゃないと不安」ということもあって、ついつい充電してしまう。それでも、「充電するのは一日使用して、夜寝ている間」という個人ルールを作って、よほどの事が無い限り日中に充電することはしないようにしています。月に一回位はバッテリーの状態を確認するようにしていて、今の所健康な状態を維持しているから取りあえず安心して使っていますが、このあたりバッテリー残量表示を「〇〇%」とかしないで、受信感度みたいに5段階くらいのレベル表示くらいの法が良いのかもしれませんね。それでも、世の中では外付けのバッテリーパックを持ち歩かないと持たないと言う人も多いわけで、そう言う人達ってどう言う使い方をしているのか個人的には疑問。昔自分も使ったことがありますが、バッテリー内蔵型のスマホケースっていうのが、もっと広まっても良いと思うのだけれど、余り聴かないのはやはり使用時の重さが増えるのを嫌うからなのかな。モバイルデバイスの、ある意味宿命的な命題じゃないかと思います。
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