ITmediaの記事から、EV/PHV車のバッテリー問題に関して。車じゃ無いけれど、ノートブックパソコン黎明期からその開発に関わっていて、バッテリー(初期はNiCd(ニッケルカドミウム))の診断テストなんかも作っていたから、結構身につまされる記事。法充電が難しかったり、温度管理もそうだけれど衝撃にも考慮が必要で、安全対策が大変だったなぁ。
バッテリーの種類にも色々あるので全てがそうとは言わないけれど、特に最近のバッテリーは、80%~20%位の間で方充電して使ってやるのが一番バッテリーの健康に良くて、ちょくちょく細かに方充電するのが一番体に悪い。だから、自分もそうなんですが、どうしてもスマホのバッテリー残量が気になって、少しでも減ってくると直ぐに充電して100%にしてしまうのは、実は自らバッテリー寿命を縮めていることになるんですよね。昔のバッテリーだと、メモリー効果が出ないように、使うときは出来るだけ放電させてから満充電するのが良いと言われていたけれど、そのつもりで最近のバッテリーを扱うと、ちょっと残念な結果になる事に。
バッテリーは、昔のノートブックパソコンだと外付けというか、バッテリーケース毎交換できるスタイルが多かったので、万一バッテリーが動作不良になったりしても、比較的簡単に交換して継続しよう出来たんですが、最近では内蔵バッテリーばかりだから、そう簡単に交換というわけにもいかない。また、個々にバッテリー管理をして個別の特性に合った充放電パラメーターとか、専用の管理マイコンとか持っているものも有るので、結構最近のバッテリーはエネルギーとしてだけでなく、システムとしても結構大変だったりします。バッテリー管理用プログラム(Firmware)の更新何て言うのも時々あるし、個別に管理IDを持っていて交換したりすると設定か変わったりと、中々作る方も大変。その分ユーザー側の使い勝手は改善されているはずなんですが。
日産リーフとか、その他EV/PHVの廃棄バッテリーを購入して、太陽光発電パネルと組み合わせて自宅の電源にしているような動画をYouTubeで幾つか見たんですが、所謂乾電池を大きくしたような感じのバッテリーセルを並べて使っているので、これを組み合わせれば結構使い回しも出来るし、不良品と思っても中のセル1個交換したら治ってしまう場合もあります。一方で最近のノートブックパソコンの内蔵バッテリーは、薄型化もあってゲル状のものが使用されているから、内蔵する形状の自由度は大きくなっているけれど、駄目になったらまるごと交換しなくてはいけなくて、その点は不便と言えば不便。昔はバッテリーも貴重品で、修理するときにセル交換で再利用出来るならその方がコスト的にも有利だったけれど、最近では薄型化軽量化の方が重要になってきましたからね。今後EV/PHVが主流になるんだろうけど、ガソリン車以上にバッテリーに関しては、レアメタル問題やその再利用も含めて今後の大きな課題になっていきそう。ノートブックパソコンも、その影響を受けるのかなぁ...
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