2022年1月31日

YESとNO

先週、会社開発部門の偉い人からの社内回覧があって、その内容がちょっと衝撃的というか何というか「今更言う?」とちょっとビックリ。その内容は、最近の海外の偉い人とのリモート会議でうちの部門の人も英語で会話したり発言したりするんですが、その時に相手の質問に対して「YESとNOが日本語的感覚で使われて、意味が通じない場合があるので注意してください」という、英語の基本に関して。日本人が英語を使う場合の、一番の「あるある」と行っていい話じゃないかと。

 日本人英語の悪い点の一つに、どうしても日本語を英語に、英語を日本語に言葉を「置換」してしまうことがあります。その為に問題となる点の一つが、日本語の「はい」「いいえ」をそのまま「Yes」「No」に置き換えてしまうこと。日本語の「はい」「いいえ」は、質問の内容によって、質問内容を肯定するなら「はい」、否定するなら「いいえ」と言います。それに対して、英語の場合は、質問内容に関わらず、自分の回答が肯定文なら「Yes」、否定文なら「No」を使います。だから、英語で通常の疑問文なら良いのだけれど、否定疑問文とか間接疑問文で質問されると、日本語と英語での「はい=Yes」「いいえ=No」の関係が逆転して、日本語の感覚でYes/Noを言うとその後の文章と反する意味になってしまうことに。これが、相手からすると、「カラスは白い」と言われているような混乱する返事になり、トラブルの元にも。

日本時だけで無く、確か中国語や韓国語も同様で、特に中国語の場合は語順も英語とほぼ同じなので、そのまま単語の置換で翻訳することが出来るんですが、そこでYes/Noをそのまま置換すると、日本語同様意味不明な事に。これ、多少英語での会話を経験していて、それなりに場数を踏んでいると、例文に出てくるような単純な例であればそんなに混乱することは無い。でも、リモート会議で偉い人相手に結構込み入った話をしていて、そこで突然"Don't you think~?"とか聞かれると、つい反射的に"Yes, I don't think so."とか意味不明な反応をしてしまう。この"Yes/No"問題を回避するためには、"I think..."と一言挟んで自分の回答を直接言って、Yes/Noを言わない方法もあるんですが、これは逆に質問者からすると中途半端な回答に聞こえてしまい、フラストレーションが溜まるみたい。だから、自分の発言が終わった後で、再び「So, Yes or No?」と念押しされてしまうことも。だから、"Yes/No"を使わずに返答する事は、回避策の一つではあるけれど、やはりちゃんとした会議とか、それなりの相手との会話の場合には、"Yes/No"で問われたら、まずは自分の意志を示して、その後で相手を納得させる内容の話をしないと、相手から見透かされてしまいがち。

私も仕事で英語を使わざるを得ない状況になって30年以上、昔よりはYes/Noの反応に困ることは少なくなってきたけれど、それでも相手の質問がちょっと意地悪な場合だと、つい返答に困ってしまう場合もまだまだあります。Yes/Noで回答する場合の場面って、結構簡潔に自分の立場なり意見なりを伝えないといけない場合なので、そこでいきなり「自分の意見は走でねぇ、どちらかというと賛成というか...」みたいな、Yes/Noを回避するため話し出してしまうと、相手は膝かっくんしたような印象を受けて、場合によっては以後意見を聞いてくれなくなることも有るんじゃ無いかと思います。でも、そうは言ってもYes/No二択で済まない場合もあるじゃんと言われそうですが、そう言う場合でも、まずは相手の質問がYes/Noなら、まずはどちらか近い方で答えて、"However, ..."と一言断って"We can't ignore some important cases."とか、回答のYes/Noとは反対の場合も有ることを補足するのが、一番望ましい会話じゃないかと。中々、直ぐにそこまで頭が割らないことも多いのですが、やはり有る程度偉い人との会議とかだと、そう言うレベルでの会話が要求されることも事実だし、それが出来ないと中々相手を説得することも出来ないんですよねぇ。まぁ、常に基本に戻る、ということですね。

下手な言い訳

ジャーナリストの佐々木俊尚氏が引用されていた、「酒飲みの免罪符」に関しての記事。 無印良品で販売されている、ミネラルウォーターを入れる「水」と印刷されたボトルに、無色のアルコール飲料(焼酎)を入れて飲むという話で、ボトルに「水」と印刷されているから「免罪符」と言っているのだろうけど、それ「免罪符」の使い方間違っていないか?

免罪符」とは、罪や罰を免れるための証書とか物なわけで、このボトルにアルコール飲料が入っていれば、そこに何が書かれていようが、アルコール飲酒禁止の場所・場面で飲めば駄目だし、そうで無ければその人の常識というか状況次第。単に、自分の後ろめたい気持ちを正当化するための「言い訳」というか何というか。いずれにしても、無印良品から見たら、折角SDGsに配慮した製品を販売したら、それを目的外の使用に悪用されたとも言えるわけで、厳しい言い方をすれば「いい迷惑な話」。

最近は年齢のせいか昔の1/10も飲めなくなり、食事の時にもそんなにアルコールが欲しいなとは思わなくなってしまったこともあるけれど、若い頃は「ここで一口有れば」という時は結構有りました。昔は、スキットルを持っていて、そこにウィスキー(バーボン)を入れてフットボールの試合観戦をしたりしたものですが、流石に最近はそう言う事をやる機会も減ったし、大体昼間から飲むとそのまま横になってしまい、夜まで目が覚めないくらいまで弱ってしまったから(笑)、もう物理的に無理。ただ、飲みたいのであれば、またそれが許される状況であるなら、正々堂々と飲めば良いだろうし。まぁ、隠れて飲むという「背徳感」がまたお酒や料理の味を妙に高めるという事があることも否定しないけれど。

先日象印から、炭酸飲料を入れられるタンブラーが発売されたけれど、あれにビールを入れて飲もうと思えば出来るようになったわけです。炭酸系で無ければ、中身の見えないタンブラーに入れてしまえば、ワインだろうとウイスキーだろうと周りからは分からない。まぁ、入れ物が何であろうと、アルコールを飲めば多くの場合アルコールの匂いが周りには漏れるわけで、その匂いまで消える「ボトル」が開発されればまた別なんだろうけど。サンドウィッチマンのギャグで「〇〇食べれば、カロリーゼロ」というものがあるんですが、このボトルを使用しても「ノンアルコール」にはならないわけで、逆にこう言うことが流行ってしまうと、これまで許されていた場所でも規制がどんどん厳しくなるんだろうなぁ。私は、変な酔っ払いが隣で隠れ飲酒しながら観戦することは好まないので、飲料ドリンクの持ち込み不可、が一般化してくれることには賛成だけれど。結局は、自業自得ということですね。

トリガー条項

萩生田経済産業省が、フジテレビの報道番組でガソリン価格高騰の対策として、トリガー条項の適用も考えると発言したという記事。まだ確定では無いけれど、政府関係者がトリガー条項の適用に関して仄めかすのは、このトリガー条項設定以来初めてじゃ無いだろうか。それだけ、この発言には重みがあると思いたいし、現在の社会問題の多くを解決・改善する可能性もあるので、出来れば「160円台が3カ月」という今の閾値を超えなくても、前倒しで適用して欲しいくらい。 

もう何度もぶつくさ書いていますが(笑)、元々は旧民主党が2009年の選挙で政権交代するときに公約として掲げた「ガソリン税撤廃」。ところが、いざ政権を取ってみたところ、其れ以前から「探せば埋蔵金はある」と言っていた埋蔵金は無く財源維持のために撤廃されること無くそのまま継続。流石に拙いと思ったのか、トリガー条項を設定して、その時点では税率撤廃をするほど逼迫していないけれど、逼迫したら税金免除しますよと言う、正当化理論を作り出して結果的に「ガソリン税撤廃」の公約は反故にされることに。そして、東日本大震災が発生すると復興税に充てるためという理由で、そのトリガー条項が凍結されて現在まで至るわけです。東日本大震災の復興費用に充てる事は、当時の判断としては仕方ないとは思うけれど、それならば未だにその凍結条件が解除されないという事は、東日本大震災の復興も完了していない、目処が付いていないという事にもなるわけだから、本来なら政府に対してその責任を追及しないと行けないはずなのに、そんな話は野党からも出てこない。

ガソリン税」の所にも書かれていますが、当時の民主党は目玉政策としてこの「ガソリン税撤廃」を謳い文句にしていて、法律の期限切れを利用して、短期間だけれど一瞬税金が無くなった時期がありました。福田康夫政権の時に再び暫定税率が復活して、元の価格に戻ったのだけれど、あの時に安いガソリン代を経験した国民は、その甘い汁に慣れてしまい、再増税した福田政権に対して支持率を下げる要因になり、結果的にその後民主党政権が誕生するんだけれど、何かガソリン税が政局に利用されて、結局馬鹿を見たのは国民だけだった観。勿論、民主党時代には成立させた法律もあるけれど、ガソリン税のように反故にされた物も多く有りました。で、人間というのは、良かったことよりも駄目だったことの記憶の方が強く印象に残るわけで、その中でもこのガソリン税撤廃公約に関しては酷い物の一つだと私は感じています。大体当時の中心議員が、後にこのガソリン税撤廃に関して問われて「そうでしたっけ、ふふふ」と言っているくらいだし、まぁ当時の民主党政権の酷さを表す一例だよなぁ。

国民としては、税金は少ない方が良いことは明らか。一方で、公共サービス等の財源として有る程度の税金徴収も必要。「でも、ガソリン税の影響を受けるのは、自家用車持ちだけでしょ?」と言われると、確かに利用者負担としては今は正しいかもしれない。でも、世界的にガソリン車から急速に電気自動車へシフトしている今、ガソリン車だけで無くプラグインハイブリッド(PHV)も認めない地域もあり、将来的には「モーター駆動」方式に統一されるような勢い。その場合、よほどの技術革新が無い限りは、車内のバッテリーに充電をして使用することになるのだけれど、となれば今の発電量では足りなくなり、何割増しという電力が必要になるでしょう。一方で世の中的には「脱炭素」と言い「再生可能エネルギーへの転換」と言うけれど、それらはコスト高な発電方法が多く、電気代も実際値上がりしている。結果、ガソリン車が無くなり実質的にトリガー条項どころかガソリン税は無くなるかもしれないけれど、代わりに「電気代」で今度はツケを払わされるようになるんじゃ無いだろうか。特に、今電気自動車(BEV)を使用している場合、昼間利用をして夜間に自宅で充電するというパターンが多いと思うし、それは将来的にもそんなに変わらないと思うけれど、その場合再生可能エネルギーの主役「太陽光発電」は使えないわけで、LNG等の火力発電とか原子力発電に頼らないといけない。トリガー条項に関わる議論が出てきたことは良いことだと思うけれど、より長期的な視点での戦略とか計画も一緒に考えないと、また付け焼き刃な対応で終わって、将来困ることになるんじゃ無いだろうか。

2022年1月30日

時差で出てくる影響

ここ最近毎日のように芸能人やタレントさんの陽性確認とか濃厚接触者疑いのために数日間隔離とか言うニュースをよく耳にします。新規陽性者数が8万人を超えて、このままだと10万人の大台に届くかもと言う状況は、デルタ株の数倍の感染状況な訳で、となると身近な人にまで影響が拡大して居ることは頷ける話です。

朝のモーニングショー等、生放送の番組は代役を立てたりして大変みたいですが、でも既に録画されている番組では、そう言う管理中のタレントさんなんかも元気に出演しているわけで、これから一週間二週間後には、今隔離中のタレントさん達が一斉に画面から消えた状態が訪れるんですよね。新型コロナウイルス発生から2年が経過して、段々とテレビの番組も人と人との距離が近くなってきたのに、再び新型コロナウイルス発生当時のように、数m単位で間隔を取っての対応に戻るのだろうか。でも、今流行しているオミクロン株は、其れ以前の株よりも飛沫感染する距離が長くなっているという話も聞くので、そうなるとこれまで以上に間隔を取らないといけないけれど、そうなるとテレビの画角には二人位しか収まらなくなるんじゃ無いだろうか。

単発のドラマとかバラエティーなんかは、途中でレギュラーが不在となっても何とかなるけれど、連続ドラマなどで重要な役どころの役者さんが10日間とか演技できないとかとなると困ってしまいます。隔離期間も、10日だったものが7日に短縮されたので、上手くすれば1回我慢すれば良いだけかもしれないし、例えば1回に2週分撮影するような場合なら、もしかするとその2週間のインターバルで隔離期間が満了となり、実質影響で無い状態で済むかもしれない。ただ、その分色々調整したり玉突き式で他の番組やイベントに影響も出るだろうし、中々一筋縄ではいかない状況が、まだまだ暫くは続きそう。一応今回の感染ピークは、この月末から来月早々位と言われていて、確かに全国の実効再生産数も、一度小さな揺り戻しはあったけれど、その後もなだらかに減少していて1.55ともう少しで1を切れる状況にまで下がってきています。この実効再生産数は、言ってみれば増加する加速度みたいなものだから、マイナスの加速度(1未満)になって初めて新規陽性者数も減少するので、今はまだ増加差分は減りつつあっても増加していることには変わりない。それでも、色々なデータの傾向を見ると、傾きが段々と水平に成りつつあり、遠くに出口が見えてきた気がします。

実際に感染拡大する場合には、潜伏期間とかもあるからその時間も有るし、データとして集めるにしても時間が掛かる部分もあるから、リアルタイムに現状を見ることは出来ず「推測」して今と未来を予想して対策を進めるしか無い。そう言う意味では、自分達も「今〇〇だからこう言う行動を取る」のでは手遅れな訳で、「来週〇〇になりそうだから、今こう言う行動を取る」という考え方をしないと、中々終息しないでしょうね。ただ、その取るべき行動にしても、基本的な「手洗い、マスク、三密回避」は変わりなく、残るは外に出たときには人手の多い場所では注意するという事で、その場所なり時間帯は都度変わるもの。そう言う意味では、政府などの大きな対策はその状況で変わることも多いだろうけど、基本的な部分は全く変わっていないんですよね。でも今回の場合は、介護施設・擁護施設とか、学校で子どもが感染して家庭内感染するみたいな、これまでとは違うパターンが何倍もの感染拡大を生んでいる気がします。となると、これまでは家族での集まりは安全みたいな言い方をしていたけれど、家庭内での生活にしても、暫くはより厳密な対策が必要かも。例えば、トイレとかの使用時にはアルコール消毒をするとか、場合によっては自宅の中でもマスクをするとか。中々難しいなぁ。それに、今の対策すら大変なのに、先を見越した対策なんてさらに厳しい。先ずは出来る事から少しずつやっていくしか無いんですよね。

鬼滅の刃じぇっと


ANAが、この31日から「鬼滅の刃じぇっと」を定期便に就航させるという記事。実は私、「鬼滅の刃」には全然はまらなくて、テレビも映画も漫画も全然見ていなくて、実は完全にブームの外に居る存在(笑)。多分最近の塗装機では、同じくANAの「スターウォーズ塗装機」が一番趣味に合っているのだけれど、それだって「是非乗りたい」と思うわけでは無かったし。


使用機材はB767-300ERの中型機で、Premium Classのシートは古いタイプの機械式リクライニングのタイプ。投入路線は、国内幹線航路の羽田-福岡、羽田-伊丹、羽田-札幌が中心となるみたいですが、羽田-沖縄にも投入されるかなぁ。時間帯によっては、今でもB767が使用される場合もあるけれど、一日1往復で終わっちゃいそうだから、やはり露出時間が増えそうな、福岡、伊丹、札幌中心かなぁ。いゃ、別に乗りたいわけじゃ無いです(笑)。2月15日までは、3路線に固定投入されて、それ以降はその他路線にも展開される見たいですが、この企画は一年間続くみたいなので。春休み、夏休み期間等は人気になるんだろうか。2号機も投入されるみたいなので、さらに路線は増えるんでしょうね。まぁ、何処かで見かけたらor機材に当たったら、ラッキーと思うべきか、それとも「無限列車の戦い」に巻き込まれるのか(マテ)。 

2022年1月29日

マスクでFaceID

遂に待望の昨日登場か!?  まだβ版ですが、iOSの15.4では目元でのFaceID対応がインプリメントされているようで、マスクを着用したままでのFaceIDによるロック解除が提供される様子。コロナ禍の社会が到来し、多くの人がマスク着用することが日常となってしまったため、FaceIDとしてはその存続も危ぶまれた(?)けれど、これで少しは気持ちに余裕が出来る?

ただ、確かに矛盾した要求ではありますよね。その人の生体認証の一種である「顔」を鍵にして安全性をつい杞憂しているのに、その顔の半分が隠れた状態でも利用可能にしろ、というのは。ただ、目の周りの情報というのは、中々偽装しづらい部分でもあるらしく、そう言う意味では不幸中の幸いなのかも。逆に、目の網膜に感染するような伝染病が流行して、水中眼鏡みたいなものを装着しないと外出できないような状態だと、FaceIDとしては口元回りで判断するしか無くなり、そうなるとかなり安全性は低下するだろうなぁ。

以前も文句を書き連ねたんですが(笑)、マスクが理由ではあるけれどAppleの鳴り物入りのFaceIDが使いづらいサービスになる一方、Pixel 6の画面上の指紋認証センサーがかなり認識率が高くて重宝しています。私の指紋は、元々薄くてパソコンなんかの指紋認証もそうだし、空港での指紋認証(日本でもアメリカ入国時でも)も失敗する事が多いくらい。それがこの季節は乾燥するために、ますます指紋が読み取りづらくなって居ます。でも、Pixel 6の指紋センサーは、指によって当たり外れはあるけれど、認識出来ないことは殆ど無い位使いやすい。これまで色々な指紋認証センサーに触れてきたけれど、このPixel 6のセンサーがトップクラスで相性が良い気がします。センシングする時に、液晶パネルだから白色で光るので、より読み取りやすいという事も有るんでしょうけど、それならそれで一般的な、例えばキーボード横に付いているセンサーとかも同様の仕組みを採用すれば良いわけですからね。

FaceIDもそうですが、何度も書いているようにロック解除した時に自動的にロック画面がスクロールアップしてデスクトップ画面が自動的に表示されるようにして欲しい。TouchIDの時と同じ動きが何で提供出来ないのか、それが一番の不満であり疑問。裏技として、アクセシビリティ機能のAssistiveTouchを使うと言う方法が以前から紹介されているんですが、そのボタンが常に表示されるのも、今度は逆に邪魔になります。デフォルト設定は今のままでも良いから、オプションとして「ロック解除と同時にスクロールアップする」という設定も追加して欲しい。自動的で無くても、例えばロック解除したときにiPhone本体を傾けるとか横に振るとか、ちょっとした動作でスクロールアップする機能でも良い。要するに、ロック解除するという事は本体の機能にアクセスしたいからな訳ですが、そこでさらにもうワンアクションしなくても、そこに最短最速でアクセスできるのが「ユーザビリティ」なるものじゃ無いだろうか。個人的には、どう言う理由なの分からないけれど、Appleらしくない機能デザインだなぁと毎回感じる所です。

Twice and Bonus Point Promotion


待っていた、BONVOYのキャンペーンDMが届きました(笑)。 参加登録しておくと、2月8日から5月4日までの1宿泊に対して1ボーナスエリートポイント(つまり、1宿泊が2宿泊分)が貰えて、さらに1,000ポイントが追加されるというもの。昨年も同様のプロモーションはあったんですが、最低2宿泊からというので結構大変でしたが、今回は1宿泊からなので少し楽。実は、既に4月のG.W.前までの宿泊予定を幾つか入れてあり、該当期間分だと今の所5宿泊予定なので、もう少し予定を入れようか思案中。

昨年も同様のプロモーションのお陰に、ステータスボーナスもあり、「なんちゃってTitanium」になれたんですが、今年は最低でもPlatinumは維持したいところなので、ちょっと助かるかも。世間的には、オミクロン株が猛威をふるっているけれど、アメリカとか欧州では感染力の弱さから経済再開を優先しているので、今年は昨年ほどの大盤振る舞いは無いんじゃ無いかと思っています。このプロモーション期間中に、何とかPlatinumの半分25宿泊位までいければラッキーなんですが、さてどうなるか。

Yokohama Bay Sheraton Hotel & Towers

BONVOY系2滞在目(2泊)は、定宿の横浜シェラトン。今の所仕事の関係で、ここでの宿泊が続きますが、幾つかは気分転換で変えようか思案中。前回の宿泊時には、まだまん延防止等重点措置もでていなかったので、館内の設備の稼働時間とかちょっと長くなっていましたが、今回はまた早めの営業に変更されていました。また、館内の賑わいも、やはり少し寂しい感じに。やはり影響が無いとは言えない状態なんでしょうね。

この日も、羽田空港から夕方チェックインをして、まずは一服。一息ついたところで、夕食を駅の地下街に買い出しに行き、部屋に戻ると電話会議をしつつ、マイクオフをしながら食事とアルコール注入を軽めに並行作業します(笑)。今年は、2月1日が中国の旧正月(春節)で、今週から休みにはいる人間が多いのですが、奴ら、休み前に問題をリストアップして投げてきて「後はよろしく」モードに入るから困ります。まぁ、必要な物はこちらで対応するけれど、半分言いがかりみたいな物は戻して彼らの休み明けリハビリ作業にして上げます(意地悪)。今年もコロナ禍で帰省出来ない・しない人間も多いみたいなんで、リモートワークで対応しろよと、心の中で小一時間...

翌日も、レイトチェックアウトギリギリまで部屋からリモート会議を処理して、それでも中国側がお休みなので何時もよりは早めにどの会議も終わり、予定よりも早くチェックアウト出来ました。その後は、新幹線のこだま号でのんびり浜松に戻り、今週も一週間やれやれで終わります。2022年も、もう1月も終わりそうなんだけれど、何か既に疲れている自分を見ると、切実に年齢を感じますねぇ。あぁ、嫌だ嫌だ... (はぁ...)

2022年1月28日

権力に挑まないメディア

実話(?)を元に制作された映画「新聞記者」を、Netflixがリメークして6話のドラマ化した「新聞記者」。しかし、元となる話題の一つである自殺した赤木氏の遺族の了解を得ずに制作・配信したという週刊文春の記事。その経緯から、一部界隈では話題になり、それなりに視聴率も上がっているのかな。Netflix側としても話題にしたいからでしょうが、こんなツイートを。でも、そこで言っている事は矛盾してないか?

  1. 「近年の政治事件をモチーフにしたこの作品は、きっと大きな議論を呼ぶことになるでしょう」と1行目に書いているんですが、「政治事件をモチーフ」という事は、この作品はノンフィクションでは無く「フィクション」という事ですよね? その「フィクション」の話から、どう議論が生まれるというのだろうか。事実ではない、架空の話を元に現実に対しての議論が生まれたら、それは捏造とか虚偽というレベルの話になるのでは。せめて言うのであれば、「近年の政治事件をモチーフにしたこの作品は、きっと大きな話題を呼ぶことになるでしょう」じゃないの?
  2. 「メディア、官僚、市井の人々... それぞれの正義がせめぎ合う中、(中略)公文書改ざんの真相に迫る。」と次に書いているけれど、「官僚の正義=公文書改竄」と言いたいのだろうか。それは「正義」じゃ無いよね。公文書偽造を問題・犯罪として追及するという内容であれば、「それぞれの正義がせめぎ合う」という言い方は間違ってるんじゃないの。あえて言うのであれば「それぞれの思惑がせめぎ合う中」くらいだろう
  3. 「真相に迫る。」と結んでいるけれど、ノンフィクションの作品の「真相」って何だろうか。せめて「このドキュメンタリーが真相に迫る」というのであればまだ理解出来ます。でも最初に「モチーフ」と言っている以上、ドキュメンタリーでもないし、ましてやノンフィクションでもない。正確には「...真相に迫ると言う物語が展開されます。」というのが正しい記述じゃないだろうか。あくまで映画の中のストリー展開でそう言う場面があるという意味ですよね。
所謂「赤木ファイル」に関しては、元々の森友学園土地売却に関して、近畿財務局側は全くやましいところは無いから変更しないと言っていて、上からの圧力は無かったし、有ったとしても自分達が正しいと思うことを改竄しないと書かれているわけです。では何故改竄が発生したかは、野党側やメディアの執拗な追及をかわすためと言う事も、分かっている。だから赤木氏の自殺原因と終われる精神的なストレス圧迫の理由は、彼らにある事は最初に情報が開示された時点で分かっていたこと。それを、ビジネスのために再び利用しているのが、今回のNetflixと言っても過言では無いのでは。

で、この話題を取り上げている文春の記事では、原作を書いた東京新聞・望月衣塑子氏には、「会社の上層部に、もう一切かかわるなと止められている」と言われているらしい。ご本人が悪事を追及するために執筆した書籍を元にした件に関して、一切関わるなと言うのも不思議な事だし、その著書の中で権力に立ち向かうみたいな事を言っていたご本人が「会社の上層部の言いつけを聞く」というのもおかしな話。以前は、あれだけ「こんな権力を許してはいけない」みたいな事を言っていた人が、最近はその発言をとんと聞かなくなったように思うんですが、一体何がどうなればそうなるのだろうかとご本人に聞きたいくらい。結局は、自分が先頭になって神輿を担いでいたつもりが、ふと気がついたら自分自身が神輿になっていた、と分かったのかな。散々騒いで、その当事者はいつの間にかほっかむりをして何処かに消えているのに、一番助けが必要な遺族だったり、関係者だけが後に残されて、そのツケを払わされるだけ。ああいう人達とは、どんなに有利な条件を示されても、決して関わり合いになってはいけないという事例のような気がする。

中国人のバイタリティ

佐々木俊尚氏のvoicyから、「中国人は中華鍋と乾物背負って世界中で中華を食べる」という話。私の場合はアメリカでの経験しか無いけれど、これは凄く共感できる話。アメリカに移住している中国人(台湾人、香港人も含む)はかなりの人数だと思いますが、兎に角どんな田舎の町に行っても、必ず"Chinese Resturant"はあるし、さらにそう言う場所には総じて我々が"Oriental Shop"と呼んでいた、中華調味料や食材を販売しているお店もあるんですよね。そう言うお店は、日本食材(醤油とか冷凍食品とか)も扱っていたので、30年以上前に出張していたときには重宝しました。

個人的想像ですが、当時はまだ中国も発展途上、開発途上の状態で、北京とか上海等の都市部の中でも、一歩裏通りに入ると昔ながらの古い建物が並んでいて多くの人が生活していた時代。ですから、ちょっと地方に行くと、まだまだ経済的には貧しい人が殆どで、何とかして外に出て一攫千金を狙うという人が多かった時代だから、アメリカとか後移民に寛容なカナダにどんどん中国から人が流れていた時期でもあるんじゃ無いかと。彼ら中国人とか韓国人もそうですが、少数派という事も有るのだろうけど、一人二人とどんどん集まってきて、いつの間にか現地に自分達のテリトリーを作ってしまう。そのテリトリー同士のネットワークがあるんだと思いますが、それがアメリカ中にネットワークを張っている印象を強く感じました。だから、珍しい中国食材なんかも、どんな田舎のお店に行っても揃っていたりするし。

もう一つ思うのは、中華料理は小麦粉の料理でもあるので、パン食文化のアメリカとも食材の点でも相性が良いのでは無いかという事。小麦粉があれば、麺類も作れるし、餃子等の包み物も出来るし。それに対して米文化の日本食は、今でこそ良質のお米が西海岸などで栽培されているけれど、当時は日本の中粒米に近い物が無くて、粘り気も少ないので、お寿司のにぎり寿司なんか、どんどんぽろぽろ崩れていく始末。佐々木氏は日本食を素材の料理と言われているけれど、やはりお米も重要な要素だと思う。あと、日本食・和食の中で「発酵食品」というのも重要で、それこそ味噌醤油から漬物に納豆、と応用範囲も広いし、基本的な部分を支えていると思います。中華食材の調味料にも発酵系の物も有るけれど、比重的には日本食の方が遥かに大きいと思う。だから、元々の土地で作るのは出来ても、移動した新しい土地で作るとなると難しいから、どうしても制限が大きくなることも日本食が難しい理由じゃ無いだろうか。

ただ、一番の理由はやはり中国人のバイタリティだと思う。彼らが各地でChina Townを作るのも、集まる人も多いし、集まることで影響力を増すという意味合いも強いと思います。また、集約することで効率も高くなるだろうし。日本人も"Japan Town"みたいな物を作るのだろうけど、段々と現地に溶け込んでいくのは日本人の方が多い気がします。そう言う意味では、現地の人から見たら、日本人の方が望ましいんじゃ無いかと思うのですが、なんせ迫力の点では中国人や韓国人には叶わないから、影響力としては彼らの方か強いという場所は多い気がします。そういう部分が、例えばコロナ禍のように社会が緊張状態になると、軋轢を生む原因になったりして、そのとばっちりを日本人も受けるみたいな事も有るんでしょうね。その点は困るけれど、でも彼らのバイタリティ自体は多くの日本人も見習うべき資質の一つじゃないかと何時も感じます。その源泉が、いつでも何処でも食べられる中華料理で、その為に何処に行くにも中華鍋と乾物を背負っているならば、日本人は和包丁とぬか床を懐に入れて、世界に飛び出して行くべきかも(笑)。

AMC Leg#2: HND-OKA/-HND

先々週から2回目となるAMCフライト。前回よりも朝の冷え込みが少し厳しくなり、手袋を装着して首元もしっかりネックカバーを使うなど防寒対策をしての出発。でも、行き先は10度以上気温が高い沖縄なので、余り過剰に防寒対策すると向こうで汗だくになってしまうのが問題。何時もよりも少し早めのバスで駅まで出て、暫く新幹線構内の待合室で時間を潰し、何時ものようにそこに有るスタバで朝食のホットサンドとコーヒーを購入してホームに向かいました。

ちょっとビックリしたのは、前回は結構人手も戻ってきていて、ホームの自由席車両が止まる場所には長い乗車待ちの待ち行列が出来ていたんですが、今回はホームに上がると殆ど人が居ない。静岡県もオミクロン株の感染拡大が著しいのですが、そんなに人手が減る? とビックリ。でも、暫くするとぞろぞろとホームに人が集まりだして、どうも在来線から接続して乗り換える乗客が多いみたいです。今回は少し早めにホームに出たので、その辺りの状況を知らずにビックリしたようです。ただ、それでも乗車直前の様子は、前回よりも少ない状態でした。新幹線車両の中もガラガラで、事前に座席予約したときには、それでも二~三割位は席が埋まっていましたが、実際には一割にも満たないかも。その状況は、品川駅でも同様で、やはり前回の品川駅は朝のラッシュ時間帯でそれなりの人手があって、人流が戻ってきたことを実感しましたが、今回は以前のガラガラの状態に戻っていました。なんと言っても、朝のラッシュ時間帯に人とぶつからずに真っ直ぐ新幹線口から京急改札まで移動出来るくらいですからね。

1) HND 10:25 - OKA 13:25 (NH469)

羽田空港も、やはり前回よりもガラガラな状態。搭乗ゲートが59番ゲートでもあったので、何時ものように保安検査場Bから入場します。毎回書いていますが、パソコンも出さずに荷物をまとめてスキャンしてくれるこのインラインスキャンのラインはとっても便利。待ち時間も無く、あっと言う間に制限区域内に入ると、59番ゲート前で搭乗開始を待ちます。今回もゲート前はガラガラで10名程度の人が座っているくらい。ですから、10:00から事前改札が始まりましたが、直ぐにグループ1、2、とどんどん進んでいきます。

この日の使用機材は国際線仕様のB787-8で、事前のシートマップではそれでもPremium Classは2割位埋まっていましたが、実際には一人2席ずつ占有してまだ空席があるような感じでした。私もCAさんから「お荷物は隣の席をお使いください」と言われて、そこに置いてシートベルトで固定する形で移動しましたが、これ降りるときに直ぐに荷物に手が届くので便利で助かります。予定よりも早く10:17頃にドアクローズすると、暫くしてプッシュバックが始まり、そこからD滑走路のRW05へ移動が始まります。JALの先行機が居ましたが、手前で止まることなくそのまま滑走路に入ると直ぐに離陸開始となりました。この時は、離陸後15分から20分位は気流の不安定な空域を通過するのでシートベルトはそのままでとアナウンスがタキシング中にありましたが、実際は殆ど揺れることも無く暫くしてミールサービスが始まりました。

何時ものように、食事を頂いた後はパソコンを引っ張り出して資料の読み込みとメモの作成。このフライトは、全体の搭乗者数も、多分定員の一~二割位の感じだったので、比較的安定為てインターネットも使用出来ました。その後のフライトも順調で、予定よりも10分以上早く沖縄本島に到達します。南がからの着陸だと最初思いましたが、空港へは北側からのアプローチ。ただ時間調整でしょうか、左右にジグザグ飛行しながら空港のRW18Rを目指します。沖縄は曇り空で灰色の中、着陸をして、そこから到着ゲートの35番ゲートに入ったのは、定刻よりも10分位早い到着でした。ここから何時ものように行ったん外に出て所用を済ませたんですが、何時もよりは短めの対応で済んだので、この時は余裕を持って空港に戻る事が出来ました。

2) OKA 15:05 - HND 17:25 (NH470)

那覇空港も、前回はそれなりに混雑していたんですが、この日はガラガラな状態。制限区域に入り、ほどなく事前開発が始まる時間なので、そのまま出発ゲートの32番ゲート前へ移動します。こちらは、羽田からの往路よりは搭乗待ちの人は多い感じですが、事前改札開始からあっと言う間にグループ搭乗に変わり、全体の乗客数はそんなに多くない感じです。機内に入ると、Premium Classは50%位の搭乗率で、前の2列は左右の窓際は2人ずつ座っていましたが、その後ろの私の席以降は一人ずつとなり、復路でも隣席を荷物置き場に利用出来助かりました。

ドアクローズは定刻の10分位前で、暫くしてプッシュバック開始。離陸は、直ぐ横のRW18Lなので、ほぼ定刻に地階15:10頃には羽田に向けて離陸開始となりました。来た時には曇り空だった沖縄の空ですが、この時には少し小雨もぱらつく状態で、窓ガラスには雨の後が。それでも、雲の上にでてしまえば、何時も快晴ですが。

中途半端な時間帯なので、食事の軽食は断り飲み物だけ頂き、復路も資料整理などで時間を潰します。その後、羽田空港周辺は気流状態が悪いのか、かなり手前、三河-浜松あたりでシートベルト着用サインが出ます。伊豆半島を越えた所くらいで一旦サインは消えますが、直ぐに着陸態勢に入り再びシートベルトサインが点灯。房総半島の東側を北上すると、決行早めに左に旋回をして、浦賀水道上空に出ると右に旋回し、そのまま東京湾上空を北上します。その後、A滑走路の東側位から一気に左旋回をして機種をRW34Lに向けるとちょっと揺れながら着陸したのは、定刻よりも15分位早い時刻。そこから59番ゲートに移動し外に出たのが、定刻の10分位前でした。

ここから何時ものように横浜のシェラトンへ移動し、翌日の仕事の準備をして一日が完了しました。

2022年1月27日

知識と教養と技能と

佐々木俊尚氏のvoicyから「教養は「受験勉強方式」では身につかない。楽しめることが大切」というお話。色々な書籍を読んで多くの知識を蓄積するだけでは「教養」とは言えないし、有名人の書籍、有名なタイトル、歴史的な書物だからと言って、読んだだけで教養が身につくわけでは無いと言う話。重要なのは、自分にとって「面白い物」を見つけて、継続していくことが重要と話されています。

個人的にこの話を聞いて思うのは、教養のある人はInput/Outputが多いみたいな話の中で、特にInputが多い=多読である、みたいな認識が一般にあるけれど、それって一寸違うんじゃ無いかという事。確かに出来る人は多くの情報を持っているとは思うけれど、常にそのInputされた内容を「Blash-up=情報の整理と検証と更新」、つまり小さな細かなOutputを常にすることで、外には出ないOutputもしているから、それが単なる知識の積み重ねでは無く、何かの時には直ぐに応用出来るような「教養」に変わっていっているんじゃ無いだろうか。実際自分の仕事の場でも、開発途中の製品で何か問題発生した場合、単純に原因を追及してその部分を解決するだけだと、その場では解決しても将来別の問題が発生したりすることは良くあります。ここで、少なくとも知識の蓄積があれば、例えば過去の類似症状を思いだして、素早く対策するという行為が可能になりますが、それが「教養」にまで高められていれば、その過去の類似症状の範囲も広がるし、過去の場合とは条件が異なるから、実は同じように見えても別の要因が存在しているのでは無いか、と言う判断も出来たりします。一般的には「場数」という経験知が大きいと思うけれど、道具と同じで幾ら便利な道具(=知識)を所有していても、その効果的な使い方とか組合せ方、あるいは応用出来る機能とかを知っていて、さらにそう言う機能を使用(=活用)する事が出来る「技能」まで体得出来ていれば、そう言う人を「名人」とか「達人」とか呼ばれる存在になるんじゃないだろうか。

「技能」と書いたけれど、実は日本語の「技能」よりも英語の"Skill"の方が、個人的にはよりしっくりする気がします。知識だけじゃ無い、経験だけでも無い、技術力だけでも無い、それら全てを合わせてさらに「プラスα」みたいなものを掛け合わせたような能力が"Skiill"という言葉にはあるような気がしています。だから「技能」と言ってしまうと、どうしても技術的な能力や手先の器用さみたいなものが中心に感じられるけれど、実は出来る人は工程管理能力だったり、将来の問題想定だったりそれに対しての対応能力だったり、さらには費用対策とか、そう言う非技術的な能力も重要なわけです。そう言うものって、どうやったら身につくのか。自分なりに色々な人と仕事をして、日本人以外にもアメリカ人、欧州、中国・韓国、東南アジア、オーストラリア、等等、アフリカや南米の一部以外の地域の人達と30年以上仕事をしてきて感じるのは、やっぱり出来る人はInputすることに躊躇しないし、何かInputされると直ぐにそれを色々自分の中で加工して、自分の中で色々なOutputを作るような事をして、Inputされた情報をそのままの形で保持することはしないように感じます。だから一つの事に対して、さまざまな視点や意見を出すことが出来るし、それに対しての対策や解決策も千差万別。それだからこそ、より理想的な回答がそう言う人からは出てくるんだなぁと思います。で、そう言う事が出来る人というのは、それもまたそう言うSkillを持っているからだと思っていたんですが、今回の佐々木氏のvoicyを聞いて思ったのは、結局そういう細かな小刻みなInput/Outpuを繰り返すことが出来る人は、それが「楽しいから続く」んだろうと言う事。

あくまで想像ですが、多分そう言うSkillを持っている人達に取ってはパズルやクイズを解くような「楽しさ」みたいなものが生まれているんじゃ無いだろうか。「知的好奇心が刺激される」だけでなく、難しい状況を解決したときの「達成感」とか、あるいは新しい知見を見つけることの快感みたいなものもあるかもしれない。コーディングなんかをしていると、新しいロジックを思いついたときとかが近いかもしれない。理系的だからというわけではなく、例えば歴史物に関して言えば、さまざまな資料を比較してこれまで見えなかった共通点が分かるとか、逆に新しい矛盾が生まれて余計に疑問が深まるとか、そう言う事って学問以外でも生活の中にも大小は別にして毎日生まれてくるもの。そこに、何か疑問というか、切っ掛けを見つけられるか、そのまま素通りして記憶にも残らないで消えていくか、それが知識と教養の分岐点であり、それを積み重ねて、新しい知見を見つけられることが「技能=Skill」なんじゃ無いかと改めて感じます。とは言っても、やはりInputは多い方が良いし、でも出来るだけ良質なInputを入手して効率を上げることも大切だし、それが情報リテラシーなんだなと再認識しました。

金は天下の回りもの

金融機関が、一定金額以上の両替に手数料を徴収するようになり、その対策としてネットで話題になっていた神社のお賽銭と商店街のお釣り不足解決策。実は、この話を見る数日前にも似たようなスキームをネットで見つけていて、それはコインランドリーのオーナーが、洗濯機や乾燥機で集まった小銭の両替に困り、意を決して近くのコンビニへ相談に行ったら、お釣り不足のコンビニ側も喜んで紙幣に両替する話が生まれた、という話。電子マネーが主流になりつつある時代とは言え、まだまだ現金特に硬貨の処理には困る人も多いだろうから、必要は発明の母みたいなものですね。

実家も、昔は商売をしていたので、お釣りの準備というのは大変で、子どもの頃はよく近くの銀行に両替に行かされたことがあります。10円硬貨を100枚(=1,000円)と言うパターンが多かったけれど、当時は1円や5円がまだバリバリの現役の時代で、逆に100円は硬貨じゃ無くて100円札の時代だったし(歳がばれる...) 。「両替」と言えば、冠婚葬祭の時等。お祝い事には新札を使うし、不祝儀の時は逆に使用済みの紙幣をつかうけれど、あまりに汚いお札は失礼なので、新札を一度折り目を付けて使うとか言う事も有るので、年に数回は銀行に新札交換へいっていたものですが、あれも今後は手数料取られるようになるんだろうか。

「新札」に験担ぎするのって、日本とかアジア圏位じゃないでしょうか。アメリカに行って驚いた事の一つに、向こうでは偽札が横行しているから新札は不審に思われるので、必ず一度くしゃくしゃにしてから使え、と言われたこと。だから、成田空港で両替すると、大概新札でUS$に両替されるので、それを一枚一枚くしゃくしゃに折って伸ばして財布に入れていました(笑)。で、現地のスーパーマーケットとかで使ってお釣りを貰うと、もっと汚いお札が戻ってきてビックリ。汚ければ汚いほど、それだけ世の中を流通している証拠なので偽札では無い証明にも成ると言われて、納得しましたが。だから、そう言うお札だと自動販売機で認識されにくくなるので、自動販売機のセンサーも甘く作ってあるという話も聞きましたが、それは真偽不明ですねぇ。

閑話休題。近所でお金を両替するのは、少額な場合とか身内同士とかなら問題無いでしょうけど、今回の様なケースって銀行法とかそう言う現金を扱う法律的には問題無いのでしょうか。個人的に融通し合うという事で、例えばコピーにしても個人使用の範囲の複製は許諾されるような扱いなんだろうか。でも、考えてみたら、車とか自転車のシェアライディングと同様で、価値的には等価であれば、その外装(=現金)がどう言う組合せなのか問われないわけで、そこで交換手数料とか利益が発生すれば問題だろうけど、無償で等価交換する範囲であれば問題無いのかな。将来的には、硬貨と紙幣の交換マッチングアプリとか生まれてきたりして。あっ、でもそうなると何処かに利益が発生するか、そうなると問題かぁ... でも、掲示板みたいな形で「〇〇円の両替希望」みたいな形で掲示して、相手を募るのは有りかもしれない。何か、世の中の問題は、シェアリングと情報共有で全て解決出来る気がするなぁ(笑)。

最悪を想定して最善を準備する

あくまで個人的印象ではありますが、Oisix(オイシックス・ラ・大地)という会社は、社長の目の付け所やその企業経営も含めて、面白い会社だなぁと思っていました。ですから、こんな大規模な物流トラブルを起こしたことには、かなりビックリ。 

最初ニュースを聞いたときには、既存の物流センターが満杯になるので新しい物流センターを準備していたけれど、コロナ禍での巣ごもり需要増大もあって2年前倒しで新物流センターの運用を始めた、と言うような内容。数ヶ月とか半年くらいの前倒しならまだしも、2年物前倒しってかなり無茶したんじゃないかとその時は思って、それがトラブルの原因だと思っていました。しかし、この記事を読むと、事前にそれなりに検証をしてそれなりに問題無く可動可能という確証を得たから、今年の1月18日に全面移転をしたと説明されています。でも、直ぐ次の段落では、計画や判断の甘さのために、想定外に大量の商品が同時に入荷されるなどして受入が混乱し、その為にその後の工程も混乱をしてトラブル発生に繋がったと書かれていて、何か矛盾しているか議します。

一番ありそうなのは、その事前検証で使用したテストケースの設定が現実と乖離していたこと。特に、全体量などは余裕を持って想定したとしても、例えば1時間当たりのピーク値が予想以上だったり、特定品目が初日という事も有って過度に集中して機能不全を起こすとか。多くの場合、「問題無いこと」をテストケースでは検証するけれど、「何か問題が発生した後の検証」ってカバーされていないことが多いですからね。例えば問題が発生すると「問題対策部門にレポートする」と書かれていて、そこでメインの工程は完結するんですが、肝心の問題を飛ばされた「対策部門」が機能するかどうかは検証されない。検証されても、一つ二つのトラブルで確認するくらいで、例えば一気に問題発生が集中した場合に、その部門のリソース不足発生とか、対策に時間が掛かって待ち行列が膨らんでいく場合の対応とか、そう言う突発的な場合の検証ってされない場合が多いと思う。ただ、今回の実際のトラブルケースを見ていると、例えば料理のセット食材でメイン食材が無いのに発想されていたり、一番酷いのは中身が無いのに発想処理がされていたり、通常の場合でもそんなエラーが素通りしてしまうようなシステムなのだろうか。

さらに疑問なのは、実在庫とデータ上の在庫が一致しないのでトラブル発生したような事が書かれていますが、実在庫が過剰在庫の場合は、取りあえず出庫には問題無いはず。問題なのは、無いものが「ある」となる過小在庫の場合で、この時にはシステム上は出荷可能でも、そこに入れるべきものが無いわけで、そうなれば実際素材を箱詰めするときに「不足エラー」みたいな確認作業は行われないのだろうか。その辺りって、通常の出庫における確認作業の一部だと思うんですが。新規の物流センターで、想定していただけのサービス率が達成出来ず、その日発送分のうち5%位が出荷出来なかった、というのであればまだ納得出来るんですよね。でも、今回の場合は其れ以前の出荷する商品梱包がちゃんと出来ていなかったことが問題なわけで、それって商品の発注指示システムがおかしいか、実際に作業する作業員への指示がおかしいか、いずれかのような気がします。となると、2年前倒しによる準備不足が最大の原因なのかなぁと感じるわけです。とすれば、どうしても期日までに新物流センターを稼働させるために、偉い人からの絶対命令みたいなものがあったのかなぁと、自分の経験に当てはめて邪推してしまいます(笑)。ビジネスとして、多少の無理は頑張って解決して逝かなきゃいけないことも理解出来るんですが、そのリスクをちゃんと判断する事もしっかりしないと駄目だですよね。今回のトラブルの最大原因はは、その判断ミスだと思う。当事者の方々は大変だろうけど、こう言う経験を自分の仕事にも反映させて、次のトラブルの芽を摘む貴重な情報であることには感謝しないと。

2022年1月26日

言うは易く行なうは難し

この3月末で日本テレビを退職して、研究者の道に進む桝太一氏のインタビュー記事。記事内容としては、すでに桝氏ご本人のコメント以上のものは無いのだけれど、 

『どうすれば、もっと適切に科学を伝えられて、より良い社会に貢献できるだろう?』

と言う事を、「あの」朝日新聞が記事として取り上げることにある種の皮肉を感じる自分は、やはり心が曇っているから?(笑)

 自分は一応理系の人間だし、生物学とか化学系は殆ど???ですが、物理学とかコンピューター系はまぁ平均以上くらいの知識はあると思っています。その程度のバックグラウンドはあるので、科学系の記事を読んでいてもそれなりに理解することは出来ると思うし、仕事や生来の性格から「分からなければ、疑問を感じたら、先ず検索」という事も苦にしないので、そんなに科学系の記事や情報に抵抗感は無いのですが、一般的にはやはり「難解」と多くの人が感じるのは科学系の記事だろうし、それ故に情緒的な内容や不完全な内容の記事や情報が氾濫してしまう原因にもなっている事は事実。ただ、例えばiSP細胞の山中伸弥教授は、自らの研究よりも自分自身が広告塔になる事で、支援や理解の啓蒙活動に努めたけれど、中々必要な情報は浸透せずに、曖昧な話や楽観的な話ばかりならず、誤解すら拡散される状況になったくらい。枡氏は有名人ではあるけれど、それでも中々難しい仕事だろうと思いますが、でも是非結果を出して、その難解な内容を理解する事は出来なくても、客観的な判断や論理的な思考が出来るような「癖付け」を、是非視聴者に芽生えるようにしてほしい。

そう言う意味では、どんどん複雑化していく社会を見ると、枡氏のような立場の人は別に科学分野だけでは無く、全ての分野で必要では無いかと強く感じます。特に最近問題になっている人文系関連の話題だと、有名な大学教授とかジャーナリストの人が多数いらっしゃるけれど、どうも大きなバイアスが掛かっているような発言が多いと感じるし、理系の話題では無いから有る程度情緒的な要素も仕方ないのかもしれないけれど、それを通り越して感情的な言い回しとか、論理の組み立てが成されている場合が多く、いゃいゃ、本当にそんな意味なのかと首をかしげたくなることが殆ど。昔だと、特にNHK辺りだと、それなりに権威のある学者さんとか大学教授とかがゲストやコメンテーターとして出演して、放送の中で説明とか補足していました。ただ、そう言う人たちって、知識や経験は十分なんだろうけど、学生では無く一般人に向けて簡潔に説明する、と言う能力に関しては失礼ながらあまり気にされないので、どうしても専門用語が続いたり、多少言い回しが冗長になったり、放送時間など気にしなくて詳細に説明しようとする。放送局としては、それは拙い状態なので、そうなると知識や経験よりも、自分達の「枠にハマる人」を重用する様になってきたのが、最近の状況だと思うんですよね。

池上彰氏は、NHKでの実績もあるし、そう言う意味では満遍なく必要な情報は簡潔にまとめて時間無いに治められる、放送局としては「理想的な人材」だったことは言うまでも無いでしょう。勿論、池上氏自身もそれなりに能力のある人であることは確実だろうけど、NHKという大規模な情報組織体が背景にあったから得られたものも、助けられたことも多かったはずで、それが民放の番組で同程度のものが得られるかどうかは疑問。私くらいの世代だと、池上彰氏的な存在としては、NHKアナウンサーだった鈴木健二氏が真っ先に浮かんできます。「面白ゼミナール」なんて、鈴木氏のまさに「立て板に水」のしゃべりが番組の看板だったけれど、逆に完璧すぎて恐いくらいだった(笑)。あれだって、ご本人の努力や資質は勿論だけれど、やはり番組として情報をしっかり収集整理して台本があったからなわけで、そう言う意味では孤軍奮闘とならずに、業界全体の意識改革みたいなものを桝氏には期待したい。

カインズにハンズコーナー?

個人的には一寸衝撃的だった、昨年末に発表されたカインズによるハンズ買収劇ライバルLoftに対して、東急ハンズがじり貧気味だったというのはちょっと意外だったけれど、カインズとハンズでは競合部分が殆ど無く、補完的な存在と言う事で、市場的には好意的な反応の様子。

量販店業界では、ニトリが島忠を統合した事が結構話題になって、確か一年くらい前の「ガイアの夜明け」でも特集されていたと記憶して居ますが、こちらは主にニトリの規模拡大が目的のようで、その棲み分けは今回のケースとは逆のような気がします。確か番組では、家具商品に関して、高級路線のニトリが、量販商品中心の島忠を取り込んで商品の幅を広げる、みたいな。逆に生活用品関連では、メーカー商品中心の島忠に、PB中心のニトリが低価格商品を投入して行くという反対の構図もあって、外野から見ている一人としては「面白いなぁ」と野次馬気分(これ)。 

昔冗談半分で「大都市と地方都市の境界線」みたいな話があって、東急ハンズが有るかないかがその境目、みたいな事が言われていました。静岡県の場合、県都の静岡市と浜松市は何かとライバル視や比較されるもの。温暖な気候のため、人間の性格もノホホンとしている静岡の人はそう言う比較には余り興味は無い(デフォルトで静岡だと思っている事もあるんだろうけど)のだけれど、遠州の空っ風が吹き少々気性も粗めの浜松の人間は、欠航静岡と比較して追いつけ追い越せ的な話が好き。東急ハンズも、静岡店が欠航以前に開店して、「静岡はやっぱりハンズがあるから、浜松には何も無い」みたいな話で、勝手にプンスカしていたくらい(笑)。だから、浜松駅横の遠鉄百貨店に東急ハンズが入ると聞いた時にはかなり喜んだものでしたが。実は、その東急ハンズ浜松店開店の前に、ロフトが駅ビルにオープンしていて、個人的にはロフトよりもハンズに通っていた自分としては「ロフトかぁ...」とガッカリしていたこともあったんですが。

少し前にカインズが自宅近くに開店して、それまではもう少し遠い場所に合ったカーマ(DCM系)に通っていた自分としては欠航喜びました。もし、あのカインズ店舗の中に「ハンズコーナー」とか出来てくれたらちょっと嬉しいかも。でも、商品の系列がかなり場違いな気もするし、その自宅近くのカインズはハンズのような工作系の商品よりも、生活用品・雑貨系が中心の店舗なんですよね。ちょっとハンズとの関連性が薄いし、店舗的にもハンズが入るスペースはちょっと無いような気がするし。最近のDIYブームでは、それこそ家全体をリフォームする大規模なものから、ちょっとしたインテリアを追加するくらいのお手軽なものまで、幅は大きく広がっているから、地方は勿論、大都市の中でも賃貸やマンションみたいな住宅でも需要は結構有るんじゃ無いだろうか。その自宅近くのカインズですが、敷地内の空いている場所に今は同じグループの「ワークマン女子」の店舗を建設中で、ベイシアグループが着々と侵攻している様子。ますます自宅周辺が賑やかになりそうで、日中の交通渋滞がますます心配になります。昔と比べて、賑やかになるのは良いけれど...

2022年1月25日

海外渡航はいつ戻る

テクニカルライターの笠原一輝氏による「成田空港帰国後待機生活記録」記事。先日ラスベガスで開催されたCES2022からの帰国したときの様子を記事にしたものですが、うーん、まだまだ海外渡航は大変ですねぇ。

記事を読んでいて、海外での滞在場所によって帰国直後の隔離期間に差があるのは知りませんでした。デフォルト10日(以前は14日)だと勘違いしていました。ただ、厚生労働所のサイトを見てみても、何処がどれだけの待機期間を要求されるのか、その地域のリストが無い。今回の記事でも、ラスベガスは3日だけれど、ロサンゼルスは6日で、空港などを経由擦るだけなら滞在したことにならないとの事ですが。例えば、ハワイなら待機期間無しで入国して、自力移動して自宅待機で済むのであれば、一寸大変ですが自家用車で成田空港あるいは羽田空港まで行き、帰国時もその自家用車で戻ることにすれば、海外渡航が出来ないわけじゃない。ただし、個人旅行での出入国が認められるかどうかの不安もあるので、何か仕事にしないといけないけれど(コラ)。 

ちょっと気になるのは、その待機期間の宿泊施設が、必ずしもホテルでは無いと言うところですね。今回の様に、公共機関の研修所みたいな所だと、記事にもあるように電気ケトルみたいなものすら無いだろうし、お皿やコップみたいな食器類も無いだろうし。ホテルなら、大概のホテルで電気ケトルは装備されているだろうし、コップくらいはあるから暖かいインスタント食品を飲食する事は可能だけれど、今回の様な場合だとたまたま笠原氏のように電気ケトルを持ち運んでいれば良いけれど、普通は今の時代そこまでする人は少ないんじゃ無いだろうか。それも含めて、初日にAmazonで購入する? そうなると、入国時に荷物を受け取れるこう言うロッカーの存在が貴重になりますねぇ。もっとも、隔離期間中どこでどの様な状態で過ごすことになるのかは、入国時にまだ分からないわけだから、何を注文して入れて置くのかは、そこはちょっと矛盾している気がするけれど。

911のテロが発生した前後では、空港のセキュリティが全く変わって、あの時も直後の入国審査では数時間空港で待たされるのが普通になったし、出国時でもセキュリティチェックに長い行列が出来て、2時間3時間待ちなんて普通でした。それでも、数時間の我慢で済むならまだましと感じるのが今回のコロナ対策なわけで、未だに数日から10日程度まで我慢しないと出入国出来ない時代が来るとは、本当に想像もできませんでした。今後、新型コロナウイルス対応の飲み薬とか出るようになり、日本も含めて諸外国も新型コロナウイルスを特例的な感染症から一般的な感染症に変更することで、以前と同様の渡航が再開されるとは思うけれど、まだまだそこに至るには時間が掛かりそう。今回の第六波が終息して、昨年のように夏の時期にも第七波が発生するようだと、今年も海外渡航は難しいかも。これが上手く今回の感染拡大で終息して、ブースター接種も進んで、結果的に第七派がこれまでよりも小さな波で終われば、秋くらいには多少の制限付きながらも解禁されるだろうか。何とも悩ましいです。

悪用される映像

NHKの軍艦島報道に関しての記事から。 「軍艦島の当時の映像」と主張するNHKの回答に対して、元島民などが異議を申し立てて、その際調査をしたけれど、「端島(※軍艦島)炭坑以外と結論至らず」という結論を出したという話なんですが、素朴な疑問として「じゃぁ、これは確実に軍艦島の映像という結論というか確証はあるのか」という点に関しては、記事を読んでも逆に怪しい場面も指摘されていて、結果的には「確実に軍艦島での映像と言える証拠は見つからない」というのが正しい回答なのではと思うのだけれど。

其れ以前に、NHKは韓国側とどう言う契約をして映像提供をしているのだろうか。この手の映像使用権は、大体難病で幾ら見たいな契約になっていると思うので、彼らが自国でニュース等で使用すれば、その分の使用料がNHKに入るわけで、そこからNHKもこの映像がいつどこで何回使用されたかも把握出来るはず。さらに言えば、国内でその内容に異議が申し立てられているのだから、NHKとしてもその疑義が解決されるまで一時的に使用停止するべきでもあると思うんですよね。何故なら、NHKのその映像は国民からの受信料金=国民からのお金、で制作されたものなんだから、その国民から異議が出ている以上はそれが解決されるまでは利用することは望ましくないと思う。民放だって、スポンサーからの広告料や制作費を使用して制作した映像に、外部からクレームが来れば一旦保留にするでしょう。それが今回は国際的な問題になっているのに、NHKからは何かアクションをしたのだろうか。

仮にその部分が対応していたとしても、今回映像の信頼性を検証して、軍艦島での映像とするにはおかしい点も指摘されているわけですよね。明らかに「これは軍艦島のどこそこで撮影された」という記録が残っていれば良いけれど、そう言う情報ももう昔の話で残っていないのであれば、専門家の意見なり当事者の意見が優先されるべきじゃ無いだろうか。そして、「軍艦島以外の映像という結論が出なかった」という回答は、「軍艦島の映像で間違いない」という意味でも無いわけですからね。「この部分は間違いなく軍艦島の〇〇の場所」という特定出来る部分以外は、確固たる証拠が確認されるまでは現状は保留するべきだと思う。NHKだからとか民放だからという以前に、報道機関として疑惑のある素材(=情報)は使うべきでは無いと思うから。

そう言う意味では、最近の報道で時々あるのが、ネットでの加工映像やフェイク映像を拾ってきて、それをそのまま「真実」として利用したり、自ら確認を取らずにネットに転がっている情報を集めて、それを使用して自分達のコンテンツを制作している行為は、自殺行為だと思うなぁ。自分の仕事に当てはめると、その辺に転がっているフリーソフトやライブラリーを拾い集めてきて、アプリケーションを開発してリリースするようなもの。版権や著作権は勿論、その機能検証すらせずに、単に「利用出来るから」と使い込んで後でやけどすることは確実なわけです。そう言う背景を知っていたら、ユーザーの立場としては「そんな危ないアプリ、使えるわけ無いじゃん」で終わりなんですよね。仮に知らずに使用していたとしても、途中で怪しい部分が見つかればその時点で使用中止をして、正しいアプリと差し替えるのが通常の考え方だと思うのだけれど。映像の出展に関しての真贋も疑問だけれど、その運用というか提供方法もちゃんとこの機会に確認して、NHKとして適切な運用がされているのか、受診料を払っているものとしては大いに気になるところです。


都合の良い参議院議員

昨年の衆議院選挙でまさかの落選となり、現在「無職」の立憲民主党・辻元清美氏。その知名度や認知度、さらにはある意味立憲民主党の「顔」の一つでもある人材だけに、このまま次の衆議院選挙まで寝かしておくのは勿体ないと考えたのか、今年予定されている参議院議員選挙の比例区候補として擁立するという記事。まぁ、普通に考えたら当然の措置な訳で、さらに言えば体調著しい立憲民主党において、数少ない話題作りにもなるだろうし、現在は無職故に、参議院議員選挙に向けて政治的な発言をする機会も増えて行けば、それは本人にとっても所属政党にとってもWin-Winの関係になるだろうし。

被選挙権は、国民に等しく与えられている権利だし、党から無理矢理立候補去られるのは問題だけれど、本人が私有議員・参議院問わず兎に角国政に一刻も早く復帰したいと考えるなら、これも一つの選択肢。ただ、何となく透けて見えるのは、「比例区で立候補」という所。多分彼女の知名度から、名簿順としても上位に登録されるだろうし、本当によほどの事が無い限りは当選は確実と言えるでしょう。で、仮に当選したとして、1年後か2年後かいつになるか分からないけれど、次の衆議院選挙の時には鞍替えをするんだろうなぁと言うプランが透けて見えてしまうんですよねぇ。比例区だから、彼女が議員辞職すれば名簿繰り上げになるから立憲民主党としては議員が減るわけじゃ無いから問題無い。逆に辻元氏が立候補すれば、当然地元の一人区からだろうけど、比例票も集めることが出来るだろうし。そう言う意味では、次の衆議院選挙がいつ有るか分からない現状では、まぁ誰でも思いつくアイデアではあるでしょうね。

で、以前も書いたんですが、議員立候補にしても辞職にしても、それは個人の都合であるし制度上は問題無いというか仕方ないと思うものの、それでもやはりそれなりの理由が無いのに、単に鞍替えのために辞職なんていうのは、個人的には間違っていると毎回思うんですよね。特に参議院議員は、一回当選すれば6年間の任期が与えられるわけで、衆議院のように途中で解散失職と言う事も無い。そう言う制度になっているのは、彼ら自身が言うようにしっかりと地に足が付いた議員活動をするため、と言うのも理解出来る。でも、それならば議員任期途中で辞職して鞍替えするというのは、その趣旨に反した行為だと思うのだけれど。辞職理由が、例えば体調不良とか、家族の都合とかどうしようも無いものもあるだろうし、そう言う場合は本当に辞職だけするのだろうから、それは許されると思う。許されないのは、やはり鞍替えのために辞職して、次の選挙に立候補しますというのは納得出来ない。人気を全うした上で、あるいは衆議院議員なら解散・総辞職等で失職した後ならば、次は参議院選挙というのは理解出来るし、それは問題無いと思うのだけれど、仮に今回辻元氏が参議院議員選挙に立候補して当選し、その後次の衆議院選挙の時に鞍替えしたとするならば、その時には是非今回の様に落選して欲しいと思う。本当に衆議院で自分の仕事をしたいのであれば、次の選挙までの間にちゃんと地元を回るなり勉強するなりとか、やることは幾らでもあると思うから。 

私は全く面識も無いけれど、衆議院選挙で宮城五区に出馬して検討したけれど落選した、森下千里氏みたいな行動をするのであれば、個人的には全く同意できない辻元氏に対しても、その姿勢は素晴らしいと感じるだろうなぁ。実際辻元氏も落選後は、その報告や反省を兼ねて地元の支持者回りをしていると言うニュースも見ましたが、それならなおのこと次の衆議院選挙でライバルの維新の会候補を破るための準備を進めるべきじゃ無いだろうか。まぁ、辻元氏が参議院選挙に立候補すると決まったわけでは無いので、勝手な個人的感想をグダグダ書き連ねているだけなんですが、でも衆議院選挙への腰掛け的に参議院を利用することに関しては、もっと厳しく見た方が良いんじゃ無いだろうか。本当に参議院が「良識の府」と言うのであれば、先ずはそこで仕事をする人たちが、一般国民以上に「良識を持つ人」で構成されるべきだと思うなぁ。

2022年1月24日

アナウンサーから研究者

日本テレビの桝太一アナウンサーが、昨日の「報道特集バンキシャ!」の中で、この3月一杯で日本テレビを退社し、同志社大学のハリス理化学究所の専任研究所員として、第二の人生をスタートする事を発表したそうな。多分多くの人は、「枡アナ、日テレ退職」と聞けば、「フリーアナウンサーに転職?!」と思うだろうけど、研究職に、それも自分の専門のアサリ等の魚類研究では無い分野らしいと言うのもちょっと以外。さらに以外なのは、流石に昨年引き継いだばかりのメインMCを変わるわけには行かないからだろうけど、MCとしてバンキシャ!は続けるというもの。となると、それ以外の番組、例えば「鉄腕ダッシュ」のダッシュ海岸物とかはどうするんだろうか。

そのダッシュ海岸では、海岸での生物調査だけでなく、東京湾での生物調査の時には、報道番組などでの枡アナウンサーの印象とかなり違っていて、凄く無邪気というか生き生きした印象を毎回受けていて、あぁ、やっぱりこの人はそう言う生物学が好きなんだなぁと勝手に納得した次第。それが今回の件で、多分研究するとかそう言う事が根っから好きな人なんでしょうね。ご本人の足下にも及ばないけれど、専門分野は異なるけれど同じ理系の人間として分かる気がします(笑)。

その研究所では「サイエンス・コミュニケーション」という学問分野に取り組むとのことで、個人的には何となくイメージは沸くんですが、余り馴染みのある言葉では無く、調べてみたら結構以前からある分野のよう。枡氏ご本人は、退社に関してのコメントで「科学界の池上彰になりたい」みたいな事を言ったみたいですが、それは止めて欲しいなぁ。私は、「科学=論理的」なものだから、池上氏のように曖昧な言葉で錯誤を誘発して何となく「分かったつもり」にするのでは無く、「分からないなら、その疑問を残して更に追求する」ような意識を残すような説明をして欲しい。強いて言うならば「理化学界のさかなクンになりたい」と言ってくれれば、凄く分かりやすいし期待値も上がると思う(マテ)。

科学というか理系の話は、多分に確率に支配されている世界なので、「100%〇〇」「確率は0%」みたいな良い会派しないので、逆にそれを聞いた人が疑心暗鬼を感じることも多い。その最たるものは、福島第一原発に関わる風評被害だったり、原発の再稼働に対してのアレルギーだったりするし、卑近な例では5Gでものが手にくっつくみたいな話まで、情報が世の中にどんどん拡張されて氾濫するようになると、本当に突拍子も無い話が「事実」とか「正解」みたいな形で、まことしやかに信じられていくのは、情報リテラシーの大きな皮肉にも感じます。iSP細胞の山中伸弥教授だって、あれだけの実績がありその有効性も将来性もある技術なのに、肝心な研究費が足らずに自らお金の心配を研究よりも優先するくらいですからね。有望な研究者が、海外特にアメリカや中国に流出する事も問題になっているけれど、まずは自分達の仕事をちゃんと理解されて、それに対して正当な評価をしてもらい、そこから得られる利益に対して対価が提供されるエコシステムがちゃんと日本でも機能しないと、将来のノーベル賞云々以前に、自分達の生活がどうなるか不安な社会になってしまいますからね。そう言う意味では、桝太一アナウンサーへの期待値は大きい気がします。

「証明」を消す

文藝春秋社のnoteから、作家の筒井康隆氏の「言葉」に関してのコラム。最近の例では、サンリオの「マイメロディのママ」の言葉を集めたグッズに印刷された「言葉」にクレームが付き、結果そのグッズの販売中止を決めたけれど、そう言う風潮はここ数年顕著になっていますよね。

 私は、時代の流れとともに、その時代での好ましい表現、不適切な表現、受け入れられる表現、拒絶される表現、は変わっていくもので、だから昔は普通に使われていた言葉も、そのまま現代で使って良いかどうかは考慮や配慮が必要だと思います。ただし、過去の作品、あるいは記録にまで、そう言う事を言い出すのは間違っていると思う。その時代ではそう言う言葉が使われていた証拠を消しては、何故今その言葉が批判されるのか、その理由も消えてしまうから。「無かったこと」で解決してしまうと、いつかまた「再現される」時が来ると思う。何故駄目なのか、その理由を理解すれば、仮にそう言う言葉が浮かんできても「これは〇〇という理由から適切で無い」と判断出来るようになることが、本当の意味で平等とか公平という概念を習得した事になるのでは。だから公開されている記事の最後に書かれている、

この時代に、こういう差別語があったという証明になるからです。

という意見は全くその通りだと思う。 

日曜日午前中に放送された「ワイドナショー」でも、このマイメロディ問題が取り上げられていて、MCの松本人志氏が「もっと議論して欲しかった」とコメントする一方で、ゲストのトラウデン直美氏は、何も知らない子どもがこの言葉を聞いて覚えてしまうことが問題、というような反論をしていました。そうか、この人は「言葉」が問題と考えていて、問題となった「女の敵は、いつだって女なのよ」というステレオタイプの押しつけを問題視しているんじゃ無いのかと感じたんですよね。例えば「女の敵は同性の仲間」とか「男の敵は男」とか「同性同士が一番の敵」という言い方も、ある意味彼らが問題視している性差別に繋がる言い方だと思うのだけれど、それに対しての反対意見は聞いたことが無い。「女」という単語が入る事を、多分彼らは問題視すると言うか、自分達の活動の理由付け、正当化の材料にしている気がする。だから番組の中で松ちゃんが言った

「なんで手打ちにしたのか、なんで手打ちにしてほしかったのか、もっとこの後、議論していかないと、だから、我々ってジェンダーの問題にかかわりづらくなっていく、もう正直、面倒くさっ!ってなってしまうわけじゃないですか。そうならないために、“女の敵は女”じゃないけど、ジェンダーの敵はこういう人たち、クレームを入れている人たちが敵になっているんじゃないかなと思いますよ」

と言うのが本質を突いていると思う。実際今回クレームした人たちは、サンリオの発売中止は自分達が要求したものでは無いみたいな事を言っているみたいだけれど、でも多分彼らは今回の結果を自分達の活動成果として記録するんですよね。

ジェンダー関係だけでなく、SDGsとか、あるいはリベラルとか、その主張だったり考え方には賛成出来る部分もあるのだけれど、それを彼らの多くは「押しつけてくる」から反発を感じるし、拒否が生まれている気がします。それまでの考え方や認識とは違う新しい考え方を主張するのは良いのだけれど、それ以外は認めないというような態度や雰囲気が一番の問題だと思う。これまでの事柄に加えて新しい物を追加する、と言うのであれば、多くの人は受け入れやすいだろうし、それによってこれまでの考え方・認識に疑問が生まれた場合に自分の考えを変えることもあるだろう。新しい選択肢を追加するのでは無く、新しい選択肢だけを押しつけるから、彼らの主張だったり行動に対して同感することが出来ずに、拒否感しか生まれてこないのだろうなと、今回もこれ窓同様感じる事象ですよね。考え方や認識の問題なのに、それを「言葉」に転嫁する事を止めないと、結果的に一番そう言う差別や偏見に困っている人たちが救われないと思う。そう言う事をやっているから、こんな風に自分達が使う「言葉」には、凄く鈍感になっていると思う。

Apple Watchの転倒検出機能

最近何度か目にするTV-CMがあります。森林(?)の様な背景に白文字で、「これは実際の音声です」という注意書きに続いて、「この時計の保有者から反応がありません」「場所は緯度***、経度***、範囲は**m」みたいな機械的な音声が続いて、それは実際に自転車で転倒して、装着していたApple Watchが緊急コールをした話らしいのです。実は、そんな機能がApple Watchに実装されているなんて知らなかったので慌てて調べてみると、 Apple Watch4以降から「転倒検出機能」というものが提供されていて、転倒したと判断された時や、一定時間内に反応が無いと、ブザーを鳴らしたり、緊急連絡先に自動的に電話をする(これが、TV-CMで観たものらしい)ような設定が可能になっている見たいという事が分かりました。

実は以前からバイタルモニター見たいな物が欲しくて、それは一般的な血圧測定とか心拍数測定ではなく、TV-CMの時のように突然倒れたり、あるいは一人で居るときに何かあったときに、必要な場所に緊急連絡してくれるような機能で、まさにこのApple Watchの「転倒検出機能」は自分が欲していた物そのものズバリの様な気がします。そう言えば、数年前にApple Watchの有るバージョンが出たときに、そんな機能が提供されると聞いたけれど、その時は米国国内のみとかいう制限もあったので、そのまま興味を失ったのかな。私自身は、iPhoneの結構熱心なユーザーのつもりなんだけれど、Apple Watchをはじめとしたスマートウォッチ全般に関しては逆に興味がこれまで無かったので、たまたま今回TV-CMを偶然観るまでは全く知りませんでした。TV-CMする位だから、日本国内でも利用出来るサービスという理解でいいんですよね?

Apple Watchをはじめとする各社のスマートウォッチを利用すれば、血圧とか心拍数とかのモニターをして、運動時に早着すれば運動量とか歩数とか、そう言うものが記録できて健康管理に役立てる事が出来るという事は理解していました。もっと簡便な身体モニター(FitBit)をトライアルみたいな形で使ったことがあり、その時の印象としては、確かに便利だけれど腕に装着して就寝時も含めて一日過ごす事が結構ストレスだったことや、数日に一回は充電のために腕から外して充電しなくちゃいけなくて、それも結構手間だったりするわけです。また、就寝時に充電してしまうと、就寝データが収集出来ないし、入浴中に充電のために外してしまうと、ヒートショックの場合どうするんだとか、想像すればするほど疑心暗鬼が膨らむばかり(笑)。Apple Watchにしたからと言って、それらの問題が解決されるわけでは無いのですが、今回知った「転倒検出機能」というのは、それら不満点を補う魅力が、個人的には感じるものなんですよね。

Apple WatchとiPhone 13 Proをペアで使用すれば、マスクをしているときでもFaceIDが利用出来るのは便利かなぁ、と思う反面、別に今でもそんなに不自由していないしと、もう一人の自分が反論してくる(笑)。あと、これまでApple Watchに手を出さなかったのは、あのデザインが余り好きじゃ無いと言う事も。特に、時計ベルトが専用の物で色々交換できないのは個人的にはマイナスポイント。それでも今回知った機能は魅力的だよなぁと、ここ数日モンモンと時間を過ごしています。何時もならとっくにポチッとしているんですが、今回そうならずに踏みとどまっているのは、やはりスマートウォッチに対して、まだまだ個人的に納得していないというか、何となく抵抗感みたいなものがあるんですよね。それが今回のTV-CMを観て、ちょっと揺らぎつつある感じです。さて、何日我慢できるか?!

2022年1月23日

MT車は絶滅危惧種

日本では、AT車が世界でもトップレベルという自動車コラム。私も、普通免許を取得したのは大学卒業時なので、もう40年近く昔の話で、当然当時はまだ「AT限定」なんて制度は無かったので、教習もすべてMT車。免許を取得しても、当時は就職して千葉県の松戸にいたから、自家用車なんて不要な環境で、年に数回自宅に帰省したときに、当時父親が使用していた自家用車(トヨタのクラウンだったかなぁ)を運転するくらい。当然MT車でした。

最初の頃は、免許も取り立てだし、忘れないようにと親の方も帰省すると私に運転させたりしたんですが、まぁそんな程度だったし私もそんなに車に興味が有ったわけじゃ無いから、免許取得して2~3年位で殆ど運転しない「ペーパードライバー化」していました。そんな状況が大きく変わったのが、その後暫くして続くアメリカ出張での、レンタカー生活。初めての海外出張時には、先乗りしていた先輩社員氏がいたので、彼の車に相乗りさせて貰って、何処に移動するのも「運転手付」のVIP待遇でした。ところが2回目の出張からは、そんな「初回特典」も無くなり、自分で車を契約して移動しないといけない。それでも、2回目の時には後輩君が一緒に居たので、実は仕事やプライベートでの移動は彼に任せていたという秘密が。でも、流石に滞在が長期化してくるとそう言う事も無理が出てきて、2ヶ月目からは渋々レンタカーを契約して、自分で運転するようになりました。

以後の出張時には、ですから日本から現地の空港に到着すると、まずはHertzのオフィスに行って車を借りて、それを運転して夜遅くホテルにチェックインするように。初めての海外出張から現在に至るまで、仕事やプライベートでアメリカにはトータル2年半位滞在している計算になりますが、そのうち2年以上レンタカーを現地で運転していて、だから浜松に戻って在宅勤務を始めたときには、初めて自分用の車を購入しましたが、最初は右ハンドルになれなくてアタフタしていました(笑)。で、当時のレンタカーは、基本AT車なので、そう言う意味でももうその当時から、MT車はもう運転出来なくて、AT車しか受け付けない体になってしまったんですが。あれが、アメリカ出張が無くて、それなりに国内で運転経験をしていたら、今でも何とかMT車を運転するくらいの技術は残っていたんじゃ無いかなぁ。結果的に、免許取得直後の短い一時期を除けば、もう30年以上AT車しか運転していないので、もうMT車には戻れないし。

 今開発が進む「自動運転車はAT前提」というのは至極当然な話で、もしかしたら今の「AT限定」のさらに簡易的な「自動運転限定」みたいな免許(非常時には人が何らかの操作することを前提にした簡易免許みたいなもの)が設定されるかもしれませんね。で、完全な自動運転車は、「車」のカテゴリーを外れて今のタクシーみたいな扱いになるんじゃ無いだろうか。だって、移動するときにだけ必要な手段なのだから、別に個人で所有する必要は無いわけですし。仮に個人で所有している場合も、例えば今のように「何となくドライブする」みたいな使い方も減るだろうから、利用しないときには「シェアリング」して貸し出しをして、維持費を補填するような事も生まれるかもしれない。私が今乗っている車もAT車なんですが、マニュアルMTが装備されていて、その気になればMT車っぽい使い方(走り方)も可能。でも、マニュアルMTを利用するのは、坂道でエンジンブレーキ代わりに使うときだけなんですよね。だから自分的にはMTって、イコールエンジンブレーキみたいな印象が最近では生まれつつあります。やはり、時代の流れなんだよなぁ... 

真面目すぎる回答

日テレ系日曜日夕方の人気番組「笑点」での、林家三平師匠降板に関しての記事。実は、そんなに笑点を毎回視聴しているわけでは無いし、そんなにファンというわけでも無いけれど、たまたま観ていたときにこの三平師匠の降板の時で、「へぇ~」と思ったものの何となく「納得」も感じたんですよね。

その「納得した理由」というのは、三平師匠が笑点メンバーに加わってから、何度か大喜利の場面を見ていたんですが、他のメンバーに比べて彼の回答がどうにも真面目すぎて面白くない。勿論落語家なので、ちょっとした捻りとか面白いオチもあるんだけれど、毎回の回答がいかにも「優等生的」な真面目な感じしか受けないもので、その前後に回答される他のメンバーの回答と比べると、明らかに浮いている感じが毎回するんですよね。最初の頃は、まだ交代したばかりだし、そのうちに「三平風」の雰囲気も固まるんだろうなぁと何となく思っていたんですが、それが一年過ぎても、二年過ぎても変わらない。

例えば、三遊亭円楽師匠も時々辛口の捻りがきいた回答をするんだけれど、それも殆ど毎回下らないおとぼけとか駄洒落とか、回りのメンバーとの無駄話みたいな場面があるから、「おっ?!」「えっ?!」という驚きがあって、その真面目な回答も深く感じられると思うんですよね。言ってみれば、その回でのメリハリだけでなく、有る週は真面目誠を殆ど言わない回もあるし、有る程度の期間でのメリハリも考えているような気がします。だから、視聴者も何時もはゲラゲラ笑っているだけなんだけれど、時々ハッとさせられるから、その一言が生きてくる気がするんですよね。 でも、三平師匠の場合は殆どが真面目な回答ばかりで、時々面白いことを言うんだけれど、それが余りに時々だから逆に不信感というかわざとらしさに感じてしまうんですよね。

何となく記憶を遡ってみると、三平襲名前の林家いっ平時代も、兄の林家正蔵師匠(林家こぶ平)がバラエティー系のどちらかというと「駄目な有名人」みたいな漢字で、落語家の「ら」の字も感じられないようなキャラクターだったけれど、逆に弟の「いっ平」は若い頃から「正統派落語家」みたいな印象があった気がします。だから、父親の「林家三平」の名代は、兄のこん平の方が合っていると思っていたので、弟のいっ平が襲名したときには「えっ?」と個人的に感じたもの。で、予想通り笑点大喜利メンバーの中では、一番若いという事も有ったんだろうけど、真面目すぎる優等生的な浮き上がり方がずっと続いて、それが本人的には苦しかったから今回の決定に繋がったのかもしれない。同じ真面目でも、もっと鼻につくような言い方をするとか、キザな雰囲気を醸し出すとか、それこそ、牛人瓶の底メガネを掛けたような、真面目は真面目でも「くそ真面目」くらい迄徹底すれば、もしかしたらもっと馴染んだ新しいキャラクターが生まれたかもしれないけれど、それはそれで彼の美学として許せなかったのかなぁ。そのくせ、私も「あれ、病気?」と思っていた激やせ振りは、実はRIZAPだったというオチは、それをあの笑点の席上でやれば新しい笑いに繋がったかもしれないのに、多分仕事は仕事、プライベートはプライベートみたいな変な拘りがあったんだろうか。まぁ、私も昔から観ている落語家さんだし、また新しい境地を開拓して笑わせて欲しい。

2022年1月22日

英語で会話は当たり前の時代


定期的にでてくる、英語会話、英語交渉力に関わる話。私も仕事やプライベートで英会話能力、英語力は欠かすことの出来ないスキルであり、ビジネスツールなんですが、それを獲得する切っ掛けというか背景は、結構運に恵まれていた気がします。それは、この記事に書かれているような必要な事柄に、私も運良く遭遇する事が出来て、実は結構苦労すること無く獲得すること出来たから。 筆者の言うところの英語スキルを伸ばす必要条件をまとめて見ると、以下の3要素に集約できると思います。

  1. 日本語能力(読み、書き、読解力、背景知識)
    私は小学生の頃から本を読むことが好きで、一番好きだったのは早川のSF物だったですが、それ以外にも伝記物とかも好きで、結構知らないうちに漢字を覚えたり、言い回しだったり言葉の使い方なんかを覚えたりしました。また、SF好きから科学系の書籍を読むのも好きで、そう言う関係の書物も年齢が上がると読むようになり、そこから高校移行は理系への道を進む切っ掛けになったと言えます。それと、小学生に上がったときから中学生3年で卒業するまで、9年間学研の「科学」と「学習」を毎月買ってもらっていて、それをずっと読んでいました。だから、同年代の子どもと比較して語彙力だけで無く、文章を読むこと、書くことや、文系の文化的背景知識や理系の科学的知識なんかも自然と覚えたりしたもの。実は、そう言う日本語として読み書きだけで無く、日本語でちゃんと考えて理解出来る能力がどれだけあるかで、後に言語としての「英語」を使う上で凄く重要な要素になったと感じています。言葉で考えるのでは無く、頭の中で物事を考える能力がどれだけ備わっているかという、言ってみれば「知識の基礎」が重要。それが日本人の場合は、どれだけ日本語や日本の知識背景を理解しているか、という「日本語力」に関わってくると言えるんじゃ無いかと。
  2. サバイバル経験
    筆者は、シンガポールで英語の洗礼を受けたようですが、私も入社して3年目に初めてアメリカに2週間出張しましたが、この時は先輩社員が現地でつきっきりのアテンド状態で、実は殆ど英語を使う機会はありませんでした。それが、その1年後に今度は自分が出張初めての先輩、後輩社員の面倒を見ることになり、さらに何だかんだで延べ7ヶ月アメリカに滞在する事になり、嫌でも英語だけの生活が続きました。正直、今の自分の英語スキルの95%は、この時に獲得出来たと言えます。最初の2ヶ月位は、まう全く箸にも棒にもかからない状態でしたが、2ヶ月が過ぎて丁度3ヶ月目が始まる頃、本当に「突然開眼した」状態になり、本当にある日の朝からそれまで早口で聞き取れなかった仕事仲間の会話が、すっと耳に入って理解出来るように。それに合わせて、話す方もすらすらと単語が口から出るようになり、自分は気がつかなかったんですが、周りに居た日本人の同僚からは「普通に会話している」と言われて、こちらがビックリしました。そんな状態になってから、さらに半年近く英語漬けの状態で仕事や現地で生活していたので、結構しっかりスキルとして根付いたみたいで、あれから20年以上経過しているけれど、特に不自由を感じること無い状態を今でも維持出来ていて、本当にあの時出張に送り出してくれた当時の課長には感謝しています。
  3. ディベート経験、能力
    出張中は勿論、それ以降も自分の仕事相手の80%以上はアメリカの部門相手なので、どうしたって週に何度かは英語での電話会議がありますし、メールは全て英語でのやり取り。さらには、問題が発生すれば、その原因や対策をプレゼンしないといけないし、当然偉い人からの理不尽な(笑)ツッコミもあり、それもかわしつつ仕事を進めないといけない。「ディベート能力」というと一寸違う部分もあるかもしれませんが、相手と話をして、是々非々でちゃんと結論を出すという能力は、この時にかなり鍛えられていて、それは今でも続いている話。ロジックで話をするとか、数字に物を言わせるとか、名より実をとるとか、そう言う駆け引きというか交渉術は、会話の相手が殆どがアメリカ人だったり、後にアジア(中国、台湾、韓国、インド)だったりしたので、かなり鍛えられました。最終的な目的は、綺麗な英語を話すことでは無く、ビジネスとして成功する、自分の利益を獲得する事な訳ですが、そこは何を目指すのかは判断が必要だと思います。だから記事にも書かれているように、自分も理解出来る言葉に言い換えたり、直接の言葉が浮かばなければ、間接的にどう表現するかと異様な、多少英語がおかしくてもビジネスとしては成功すればOKという事。ただし、やはり相手から見たら、変な文法や語句の英語を話す人よりは、ちゃんとした言葉で話しをしてくれる人の方が信頼されることも事実なので、いつまでもブロークンなままで良いとは思いません。やはり、仕事の内容や地位によっては、それに相応しいレベルの話方をちゃんとしないと、相手にされないことも事実。時々ブロークンなことを自慢する人が居るけれど、それは通じていると言うよりもそれ以外の要素(例えばお金とか知名度とか)が補っていると考えた方が良いわけで、そこは勘違いしちゃいけないと思う。
そんな経験をしているから、私の姪っ子が自分の子どもに対して、まだ1歳になるまえから某英会話教材を購入して英語中心の生活というか教育をしようとしたときには、結構反対しました。結果的に彼女達はその教材を購入して、今でも利用しているのかもしれないけれど、それよりはちゃんとした日本語をまず覚える方が先だと思うなぁ。なんと言っても日々の生活は、日本語で構成される。

で、記事には書かれていなかったんですが、一番重要なことは「英語は英語で、日本語は日本語で考える」事。私も、最初の頃はどうしても「日本語→英語、英語→日本語」という翻訳をして話をするようになっていたんですが、最初の3ヶ月で壁が壊れたときに感じたのは、英語を聞くと頭の中にその言葉のイメージがわいてくるような感覚が生まれたことなんですよね。"Cat"と聞いて"猫"と漢字変換するのではなく、"Cat"と聞くと直接猫のイメージが頭に浮かんでくるような感覚。だから、いちいち日本語を中間に挟まないから、理解もスムースになるし会話のテンポも上がるし。それって、常に経験していないと中々維持するのも難しいし、語彙力もそれなりに必要なんですが、そう言う感覚があると、英語単語・熟語として知らない言い回しであっても、何となくイメージとして沸いてくることが結構あって、それが当てはまったりします。一番下の姪っ子は、アメリカにインターンで滞在したこともあってか、そう言う伯父さん理論を結構理解してくれているので、ちょっと嬉しいのですのが、まぁ彼女や一番上の姪っ子の子どもが仕事をバリバリする時代では、機械翻訳や自動翻訳機能も含めて、英語で会話することが、今の若者言葉くらいに普通になる時代になるんでしょうね。

空飛ぶクロネコ


クロネコヤマトのヤマトホールディングスが、JALと提携してヤマト専用の貨物機3機を運航して輸送力強化を目指すという記事。 実際の運航はJAL傘下のジェットスタージャパンが行い、今の所運航拠点は、羽田空港、成田空港と、新千歳空港、北九州空港、那覇空港を結ぶ予定らしい。トラック輸送の「2024年問題」解決のために、より時間の掛かる遠隔地への物流を多の手段で代替するのは当然ですが、他の物流会社、佐川とか日本郵政も追随するのだろうか。

実際の航空業界の収支内容は分からないけれど、コロナ禍で有償乗客数が激減する中、貨物需要がそれを支えるくらいの利益が出るんだから、半々くらいの割合だろうか。貨物需要にしても、リモートワークや引きこもり需用で増えていることもあるから、これまでよりも拡大して居るのだろうし、多分コロナ禍以降もその傾向はそんなに大きく変わらないんじゃ無いかと思うんですよね。そう言う意味では、コスト的には長距離トラックの方がコスパは良いのだろうけど、逆に航空便を利用することで新しい付加価値も生まれそう。

例えば、上記の拠点間の物流であれば、都内とか大都市圏で可能な「当日配送」みたいなことが、札幌とか沖縄とか福岡・北九州圏内でも可能になるでしょう。また、九州は半導体工場も多いし、航空便にあった精密部品の輸送とか、ニーズは大いにありそうですし。一つ疑問なのは、羽田空港は今は減便もあってスロットも空いているだろうけど、通常状態に戻ったときには大丈夫なんだろうか。貨物便なので、上局の乗り降りが必要なゲート利用が無いから、離発着のスロットさえ空いていれば、かつ貨物便だから早朝とか深夜とか、混雑していない時間帯利用が出来るから、そこは余り心配しないのかな。

輸送量は、1機辺り28トン(t)で、通常の10t車5~6台分との事。どの様なルートを想定するか分からないけれど、羽田・成田と新千歳・北九州なら、一日3往復は可能だと思うけれど、那覇線の場合は2往復出来るかどうか位かなぁ。あと、羽田空港は都市部から地方へ、地方から都市部への荷物があると思うけれど、成田空港は基本的に都市部の青果物を輸出用に集めるのがメインになるんじゃ無いだろうか。となると、成田から地方に飛ぶフライトは空荷に近い状態になりがちだろうから、そこをどう埋めるかですよね。昼間の羽田の混雑時には貨物を成田に集めて、成田から地方に運ぶとか位の事は必要でしょうね。昔出張中に東海岸で仕事をしていて、夜西海岸のメーカーに発注を掛けたら、向こうは時差の関係でまだ午後だったので直ぐに発送してくれたら、DHLの貨物便が深夜西海岸から東海岸に飛んできて、発注した翌日午前に荷物が届いてビックリしたけれど(約30年前の話)、いかにもアメリカらしいというか、飛行機をトラック代わりに使う事に驚いたものです。やっと日本もそれに近づいた時代になったと言う事だろうか。まぁ、逆に日本の場合は高速道路網が完備されて、トラックで北海道から九州まで移動出来る事が、ドライバーの過重労働を生んでしまったという反省もあるからの「2024年問題」なんでしょうけどね。輸送メリット、コストメリットが無いと中々航空貨物の利用は難しいかもしれないけれど、地方空港なんかも上手く利用して、物流改革されると利用者としては嬉しい。混雑する羽田空港の代わりに、静岡空港とか活用してくれないだろうか(笑)。

2022年1月21日

サブスクライフ


パナソニックが、賃貸住宅向けに家電のサブスクリプションサービスを始めるという記事。 賃貸住宅でも、「家具付き住宅」や、一部家電製品付(エアコンとか冷蔵庫とか)も珍しく無いけれど、それをさらに進めて家電の種類や数などを決めてサブスクするというもの。入居希望者が入居条件としてそれら家電などの種類や配置まで要望して、それで賃貸契約を結ぶというのは有りかもしれない。

ふと思ったのは、とは言っても自分の荷物(衣類とか生活用品とか)もそれなりに持って移動しないといけないわけで、それらとの兼ね合いはどうするんだろうかという疑問も。ここで思いついたのは、キャンピングカーみたいな感じで自分の荷物を搭載した車で移動して、それがこう言う賃貸物件に「ドッキング」する形で一体化して、自分の持ち物は持ち物として一括集中管理して、それ以外の物件は自由に使えるような形。勿論、自分の持ち物を賃貸物件内に持ち出して利用しても良いし、買い足しても良いと思う。ただ、移動する場合にはそれらを自分の「車」に移動して、「アンドック」して移動するみたいな生活はどうだろうか。

最近ブームのキャンピングカーでの移動、あるいは車中泊は、好きな人には良いだろうけど、自分は相当大きなキャンピングカーならまだしも、バンキャンプとか軽キャンプ辺りはちょっと好みに合いそうも無い。また、わざわざテントを張ったりするのも面倒。で、その折衷案として移動手段と物騒手段として車を利用して、生活拠点としては全国の「借家」を利用。これまでとの違いは、宇宙船みたいな「ドッキング(※車と家が一体化して、車内が何度のように連続した間取りとして利用出来る形態)」が出来れば理想的だけれど、例えば閉鎖式のガレージに車が止められて、室内と車内がほぼ連続して移動出来るような形が出来れば、物理的にドッキングしなくても利用可能じゃないだろうか。そうすると、車が無い人はどうするんだとなるんだけれど、その場合は小型のコンテナーを同じようにドッキング出来るようにして、その移動は別途トレーラー等でサービス出来るようにすれば良いだろうし。そうすれば、拠点毎に重複した備品を準備する必要も無いですしね。

さらに言えば、その拠点の賃貸物件も共同で利用出来るようにすれば、コストも下げられるんじゃ無いだろうか。「いちいち車とかコンテナーを移動するのも」という場合は、それこそ衣装ケースみたいなサイズのボックスに荷物を入れて置いて、それがそのまますっぽりと移動先の室内にハマるような共通デザイン(I/F)にしても良いんじゃ無いだろうか。移動距離にも寄るけれど、例えば朝荷物だしをすれば、午後には届くとか、翌日だったら大概の場所への移動が可能になる気がする。自動車もサブスク、住居もサブスク、現地での生活も飲食などもサブスク化して行くと、例えば月10万円で生活出来るような環境作りなんて言うのも、拠点移動しながら可能に成るんじゃ無いだろうか。まぁ、無理に移動しなくても良いのだけれど、人が動くことでそれ以外のもの、物理的なものだけで無く情報見たいなソフトコンテンツも移動して交流できるわけだから、これまでの日本の社会システムとはまたひと味違う魅力が生まれそうな気がします。

めざましオミクロン

今朝、朝の5時過ぎ頃に目が覚めて、何時ものようにテレビを点けて何時ものように8チャンネル(CX系列)に合わせて、何時ものように「めざましテレビ」を見ようとしたら、何故かMCが久慈暁子アナウンサーになっている。 今週は、メインキャスターの井上清華アナウンサーが欠席していて、代打で女性アナウンサーが登場していたので、そのパターンかなと思ったら、次に「めざましどようび」の佐野瑞樹アナウンサーが登場して、どうも何時もの三宅さんや軽部さんが居ない。

まだ寝ぼけていたからでしょうか「あぁ、今日は土曜日か」と思ったんですが、いゃいゃ、今日は金曜日のはず。カレンダーを見ても、スマホで確認しても、今日は「金曜日」で「めざましどようび」は明日。何だろうと思っている内に、謎が解けました。放送の中で佐野アナウンサーが、木曜日に出演しているHey! Say! JUMPの伊野尾慧さんの新型コロナウイルス感染が発表されたので、木曜日に出演していたレギュラーメンバー全員が出演を見合わせる事態になったと言う事。休暇中(?)だった井上アナウンサーは、多分来週からは出演するんだろうけど、もしかしたら井上アナウンサー以外のキャスター陣は、来週月曜日でもまだ出演できるか不確定なので、番組スタッフは大変だろうなぁ。キャスター以外の、ディレクターとかスタッフだって、伊野尾君と接触していた人たちは自宅待機になっているだろうし。

先週から新規陽性者が急拡大していることもあり、ここの所似たような事が別の朝の番組でもあって、テレビ局も大変だなぁと思ったばかり。今週初めくらいだったかなぁ、タレントさんや芸人さんの感染報告が相次ぎ、あらあらと思っていたら、一気に身近な状況になってしまいました。今の所録画のストックもあるから良いだろうけど、一週間後とか二週間後位には、番組に穴が空いたり、いつものレギュラーメンバー以外の人が多数出演することになりそう。そう言えば、CSで放送されている「オードリーのNFL倶楽部」も、春日俊彰さんの陽性が判明して、相方の若林正恭さんも濃厚接触者となり、番組に出演できなくなり、代打でイコールワン福岡SUNSのコージトクダさんが出演したらしいけれど、影響は暫く続きますよねぇ。

仕事の場合だと、新型コロナウイルスで無くても、何らかの事由から担当者が出勤できなくなったり仕事が出来なくなることを想定して、必ずバックアップみたいな役目の人を設けては居るんですが、中々ちゃんとそれが機能するとは行かないのも事実。それが一日二日程度の話なら、そのまま保留でも良いのだけれど、一週間二週間となると流石に厳しいし、そう言う場合に限ってクリティカルな最優先のトラブルが発生したりするんですよね。私も、何度となく、そのバックアップで苦労する方も、迷惑掛ける方も経験したことがあります。昔は、それでも人員的にも余裕があったので良かったけれど、バブルが弾けてさらにリーマンショックで経済が低迷すると、どんどん「リソースの最適化」の名の下に人員が削減されて、役割分担も重複するほどの余裕が無くなり、どんどん専門化していくことになり、結果それぞれ特定の業務が特定の人に集中して効率アップした部分もあるけれど、それだけ余裕が無くなってしまうので、その人が退職するとか転職すると結構大変。今回のめざましテレビのように、月-金と土曜日という変則的な二部体制ではあるけれど、こう言う突発的な事態にも対応出来たというのはある意味流石と思います。自分の仕事の中にも、そう言う仕組み作りは勿論、まずは意識改革もしないと。

国有化はメリット? デメリット?

現代ビジネスサイトに掲載された、中国の巨大EC企業「アリババ」解体の背景。既に聞き覚えの有る話も有り、新鮮味は半分くらいと言う印象だけれど、それでも改めて読み返してみると、色々な意味で中国という巨大国家の歴史を垣間見る気がします。 

アリババと創業者であるジャック・マー(馬雲)氏に関しては、日本でも何度も取り上げられていて、よく知られている中国企業・起業家の一人。起業初期にソフトバンクの孫正義氏から運転資金の援助など有り、それが後日ソフトバンクを助けることになったりして、「こう言う人たちは、上手く持ちつ持たれつの関係が生まれるんだなぁ」と感心した記憶があります。そんなアリババ、ここ数年で一番話題になるのが「11月11日」の「独身の日バーゲン」。いってみれば、「Black Friday」的一日限りのバーゲンセールですが、一日で1兆円以上売り上げるなど、ちょっと桁違いの規模。そんなニュースを聞いていると、それこそ中国で一番成功している順風満帆な企業という印象しか無かったのですが、数年前に突然馬氏が経営の一戦から退くような話が出てきて、「えっ?」とビックリしたんですが、その時に想像した、中国的な政治闘争に巻き込まれたのかなぁと言う想像は、外れていなかったと言う事らしい。

自分が仕事で何度か中国に出張していたのは、1990年代後半でしたから、まだ馬氏所か経済状態も「西側諸国に追いつけ追い越せ」という状態。当時出張で出かけていた首都北京は、流石に大規模に開発されていて、中心街などは高層ビルが林立する「近代都市」化されていたけれど、でもそのビルの裏には昔ながらのレンガ造りの古い住宅街が広がっていたりという、開発初期の歪みも多く見られる状態。当時ビジネスをしていた相手企業も、中心だったのは台湾から来ている幹部に、香港出身者が一緒に働き、生粋の「中華人民共和国」の社員は、超有名大学を出たバリバリの若手達がその下で「グローバルビジネスを学んでいる」という雰囲気。ただ、出世意欲というかバイタリティも激しくて、より良い地位や給料を目指して、どんどん転職して人も入れ替わっている時代でした。そんな時に、このアリババも生まれてきたのだけれど、あの当時の事を思い出すと納得出来る気がします。

経済発展のために、共産主義の中国政府が「経済活動は別」という政策を進めていたから、当時は国有企業が民間企業に転じて行った時代でもあるけれど、そこから上手く成長した企業って、結局はそんなにない気がしますね。昔ながらの国有企業時代の資産は膨大なものがあったけれど、やはり企業運営が昔ながらのままであるから、やはり限界があった気がする。だからこそ、アリババとかバイドゥとかファーウェイとか、それまで無かった分野の企業は苦労多かったけれど、成長も大きかったんでしょうね。一時は、アリババがAmazonを凌駕するみたいな話も聞いたけれど、今回準国有化されたような状態になると、中国国内では生き残れても、国際的には難しいだろうなぁ。それに、国有化されるという事は、組織がますます硬直化するという事にもなるから、以前のアリババのようなバイタリティも減少するだろうし。多くの中国の民間企業は、共産党政府との付き合い方を横目で気にしながら、上手く付き合う術を身につけていくんだろうけど、良かれと思ってやって来たことがある日突然「怪しからん」と言われるのも、ああいう社会システムの常。今はどんどん国有化が進んでいって、後10年とか20年後に今の指導部が変わると、またそこで内部分裂を起こして、群雄割拠の時代になり、そこからまた新しい企業が生まれてくるんだろうけど、過去の中国の歴史がまた繰り返される様子を見るんだろうなあ。競争が厳しいだけに、打たれ強い起業が生まれてくる素地があると言える反面、その為に消費されるエネルギーは勿体ないとしか感じられない。でも、それが中国なんでしょうね。

2022年1月20日

BBCの改革、NHKの改革

英国の公共放送局BBCが、現在の受信料制度を見直すというニュースこちらに記事によれば、2年間受診料を凍結して、受信料制度の継続の是非を議論するとも書かれています。方向性としては、現行の受信料制度から、多くの動画配信サービスやネットストリーミングサービスがやっているような、有料配信制に移行するのでは無いかという印象。

私も何度かここで書いているけれど、NHKも現行の体制や組織を効率化しつつ、受信料制から有料配信へ方向転換するべきだと思う。その最大の理由は、元々NHKの受信料制の根拠であった、全国津々浦々に必要な放送サービスを提供するという使命がほぼ完了しており、かつ今後の配信サービスに関してはこれまでのような大規模かな通信・中継設備を設けなくても、既存のインターネット網や民放との相乗りでの衛星放送サービスとかを利用することで、NHK単独での設備投資の部分は大きく減少していると思うから。

NHKには、放送技術の開発研究の目的も有るというかもしれないけれど、その部分は独立させて政府機関みたいな感じにしても良いはず。その技術の恩恵を受けるのはNHKだけじゃ無いわけだから。さらに、NHKは受信料で制作したコンテンツを、NHKエンタープライズとか子会社を通じて再販したり二次使用しているのだけれど、その収支を本体にちゃんと取り込めば、受信料自体もっと安くなるんじゃ無いかという疑問も。と言うか、視聴者からの受信料で制作した番組なんだから、いつでも視聴者に開放しろよと思うんだけれど。民放が、スポンサー収入で制作したコンテンツを制限するのはまだ分かるんですが、NHKの場合はそう言う縛りは無い訳ですからね。

また、受信料制度が壊れると「公共放送としての使命が遂行できなくなる」というけれど、それだと民放はどれも「公共放送」ではないことになる。先日のCLP問題もそうだけれど、実際民放にはそれなりのバイアスが存在していると思うし、それは親会社の意向が一番大きいと思うけれど、NHKの場合はそれすらも無いからもっと脆弱的な「公共性」を言っているに過ぎないと思う。だから、半官半民みたいな感じで、例えば3割国からの支援金にして、7割を自助努力で資金獲得するような体制を考えた方が良いんじゃ無いだろうか。例えば、今のEテレの内容をインターネット配信に切り替えて、空いたチャンネル枠を売り出して資金にするとか、総合チャンネルにしてもそう言う事を考えても良いのでは。いずれにしても、少なくとも民放のようにその放送内容によって収益性が変わってくるような、一種の競争原理をNHKにも適用して、受信料を徴収するにしてももっと効率的な体制に組み替えて、本当に今の受信料が適切なのかの振り返りももっとするべきだと思う。

2022年1月19日

オミクロンと北京オリ・パラ

北京冬季オリンピック開幕まで二週間余りとなり、本来なら北京も国内も盛り上がっているはずなのが、ここに来て中国でもオミクロン株が見つかり、感染拡大は何が何でも阻止しないといけない中国政府というか中国共産党は、大号令で市中隔離対策中。自宅マンションが突然閉鎖されて3日間外に出られなくなったとか、逆に外出中にマンションが隔離されて自宅に戻れなくなったとか、 さらには買い物でモールに出かけていたら、突然隔離されて48時間施設内に閉じ込められたとか、それどころかその閉鎖されたモールの中に子どもが取り残されて、外から親御さんが何とかして中に入ろうとして警察に阻止されている光景とか、もうね、日本では想像すら出来ないような状態に現地は陥っているらしい。

しかも間の悪いことに、今年の中国は2月1日が春節(旧正月)になるので、今週末くらいから本来ならば民族大移動が始まる頃。北京冬季五輪の開会式は4日ということは、その春節のお休みで観客動員を狙っていたところも大きいのでしょうけど、それが今回は裏目に出た感じ。データで見る限り、感染状況は日本よりもまだ少ない感じですが、北京冬季五輪に向けて「ゼロコロナ」政策を進めていただけに、数の多い少ないは関係無く、兎に角面子に賭けて冬季五輪開催を遂行するために、その為に何でもやる状態であることは確かだなぁ。

ここで疑問なのは、あと二週間余りとなり、日本選手はもう北京へ移動し始めているのだろうか。日本のような、入国時の水際対策も当然あるだろうし、その隔離日数やその後の調整時間を考えると、最短でもこの週末位までに移動しないと、競技に間に合わないのでは。幸いにも、北京と日本の時差は「-1時間」なので、時差ぼけは無いに等しいので、その点は時差の大きい欧米からの選手等と比べて有利何だろうけど。それでも、今後の感染拡大が続けば、競技参加選手だけでなく、コーチや大会関係者の入国制限も厳しくなるだろうし、なんと言ってもあの国は突然とんでもないルールを押しつけてくる国ですからね。本来ならば、先取りして行動しても足りないことが、通常時でもある場所だから。

一方で、東京オリ・パラの時に起こったような感染拡大に関しての疑念は、今回は殆ど出てこない。あれだけ水際対策の不備を指摘していた人たちも、本来ならば今回の北京冬季オリ・パラに関しても、現地での感染リスクや、それを国内に持ち込むリスク、そう言うリスクは東京の時と同等に存在すると思うのですが。まぁ、言えない理由があるんでしょうね(笑)。個人的には、それが良い事とは思わないけれど、今回の開催を国の面子と考えており、さらには強権で何でも出来る国故に、ある意味東京の時よりもリスクは小さいと言えるのだろうけど、だからと言って選手への影響が少ない・小さいとも言えないだろうし。東京オリ・パラの時も空港での対応が問題になった事があったけれど、それ以上の事を北京では想像出来るし。リスクは勿論まだあるのだけれど、選手には全力で試合に臨んで最高の結果を残して欲しいと願うばかりですね。

政治とメディアの共犯

立憲民主党とChoose Life Project (CLP)の共犯関係(?)を詳らかに語る、切り込み隊長・山本一郎氏のコラム。 元ネタはYouTubeの自身の動画なんですが、ちょっと早口の隊長の言葉をこうやって書き起こしてくれると助かります(笑)。まぁ、内容としてはこれまで既に指摘されていること、明らかにされていることを整理したものですが、メディア自身だけで無く、そのメディアで重用されている著名人が関係している話でもあるため、同様の事案に比べて後追い記事というか、詳報するメディアが殆ど無い。一部週刊誌が記事にして居るのを見ましたが、更に追求するような勢いは感じられないし。

そんな中、以前話題(?)になった「新聞記者」という映画のリメークがNetflixで公開されはじめて、話題になっているらしい。元ネタは、菅官房長官(当時)とのやり取りで有名になった、東京新聞記者の望月衣塑子氏の同名の著書(2017年発行)。そこから、同名の映画が制作(2019年)されて、そのドラマ化が今回のNetflix版。映画公開時は、一部界隈では「これはノンフィクションだ」みたいな盛り上がりがあったけれど、興行収入は6億円余りとそんなにヒットしたとは言えない感じ。2020年に日本アカデミー賞の最優秀作品賞や最優秀主演男優賞・最優秀酒雲女優賞を獲得しているけれど、同時に他の賞を受賞した「翔んで埼玉」や「キングダム」は、興行収入的には10倍近く叩き出しているわけですからね。

映画の内容は、私自身見ていないのでとやかく言えないけれど、原作の書籍の内容とはかなり変更されて、ノンフィクションとは呼べない「娯楽大作」みたいな感じになっていると当時は言われていました。そのNetflix版は、米倉涼子、綾野剛、横浜流星など、Netflixらしい豪華な出演陣で、それが人気の秘訣じゃ無いかと個人的には思ってみたり。で、今回さらに話題なりそうなのは、その映画やドラマの中で描かれていた、権力がメディアを操作して、という話が、今回現実にある事が証明されてしかも白日の下にその内容がさらされたのに、実はそれを実行していたのは名にっくき政権権力者ではなく、それに対峙するはずの野党権力だったという壮大なブーメラン物語だったこと。「モリカケサクラ」であれだけ世間を騒がせた野党だけに、今回はどれだけの大騒動になるかと期待(ワクテカ)していたら、あっと言う間に幕引きをしてほっかむりしてドロンしようとしている(言い方が古いなぁ...)。これも予想通りの振る舞いな訳で、説明責任もへったくれもあったもんじゃない。

山本一郎氏は最後に、5人のジャーナリストが言うべき事としてまとめているけれど、その言うべき事の一つに「今回の立憲民主党及びCLPの説明で納得したのかしないのか」という事をちゃんと表明するべきでは。自分達が問題告発をしたわけだから、それに対してのアクションである今回の立憲民主党/CLPの回答がどうであったのか、それすら今の所表明されていない。結局、かれら5人は自分達だけが逃げ切るためにああいう行動を取り、当事者達もなぁなぁの対応で世間が忘れることを狙っているとしか思えない今の状態。Dappi問題は今回の件とは別だと、立憲民主党は今後も訴訟を続けるのかな。やればやるほど、墓穴を掘ることになるように思うし、折角幕引きしたい今回の件もいつまで経ってもぶり返すことにしかならないと思うのだけれど。結局、著名ジャーナリストが告発まがいのことをしても、自分達の都合一つで何とでもなってしまうこの状況が、政治とメディアの癒着・共犯行為を一番端的に表している状況だと思うなぁ。

5GとB777

最初この記事の見出し「5G拡大で米国便欠航恐れ 全日空20便、日航8便」を見た時に、「?」マークが100個位並んだんですが、本文を読んでやっと意味が通じました。こちらも、最初日本国内の話かと思ったんですが、アメリカの空港周辺で5Gサポートが始まり、その影響が理由だったんですね。

先ず一番の疑問は、「5Gの影響なんて、もっと前から分かっていたはずで、なんで唐突にこう言うことが発生するの」と言う事。アメリカでは、日本よりもかなり早く5Gの運用が始まっていて、その影響なりは分かっていたと思うし、展開される地域関しても一度に空港周辺が一気に整備されるわけじゃ無いだろうか。それに、最近では日本国内でもそこそこサービス地域が網羅されてきていて、例えば羽田空港とか福岡空港とか、いの一番に影響が出そうな空港もあるのに、これまでそんなことを聞いたことが無い。 

想像するに、アメリカ等では5G用周波数帯として利用されている、「ミリ波(5Gの28MHz帯)」が影響するのかなと思い一寸調べてみました。まぁ、「調べて」と言ってもキーワードをGoogle先生に投げるだけですが(笑)。で「電波高度計 周波数 5G」で聞いたら、直ぐに結果は表示されました。ミリ波じゃなくて、日本でも使用されている「Cバンド(3.7GHz帯)」が高度計と干渉する可能性が、すでに昨年から指摘されていたんですね。で、こちらの記事によると、その懸念から5GのCバンド導入を今月まで延期していたという話。で、日本でも使用している3.7GHz帯がなんで日本国内では問題にならないのかというと、それぞれ利用する周波数帯の上下に「ガードバンド」呼ばれる緩衝帯を設けることで、互いに影響する事を回避しているかららしい。

ところで、産経新聞の記事は昨日深夜(2022/1/18 23:21)の公開ですが、その後こちらのBloombergの記事(2022/1/19 6:19更新)では、AT&Tとベライゾンが、空港周辺での基地局可動を当面益することに合意し、さらに空港周辺での5G Cバンド緩衝地帯拡大することで合意したとも書かれています。となると、今日・明日くらいの欠航は仕方ないとしても、その後はこれまで通りの運行に戻りそう。ただ、通信会社としても売り物の5Gサポートなので、更なる打開策が必要かも。例えば、屋外では空港周辺では制限するけれど、ターミナル内では外に漏れないような対策をして利用可能にするとか。ただ、AT&TとベライゾンはそのCバンドが5Gサポートの中心になるので、その周波数帯利用は必須条件の様子。今後も、一悶着有るかもしれない。利用者としては、空港周辺で5G利用が出来なくなるくらいは、まぁ我慢の範囲だけれど、それでフライトキャンセルとか突然なったら目も当てられませんからね。早く解決されることを祈るばかり。

2022年1月18日

水島新司氏逝く

漫画家の水島新司氏が10日に無くなっていたというニュースは、中々ショックなニュースでした。年齢的にも、馴染みのある有名人の訃報に触れることがどんどん増えていく頃なんですが、水島氏の作品は好きな物が多かったですからねぇ。代表作という意味では、「ドカベン」や「あぶさん」なんだろうけど、最初のヒット作である「男ドアホウ甲子園」は、その内容も走だけれど画の雰囲気が好きでファンになった記憶があります。当時、母親が喫茶店を経営していた事も有って、毎週週刊誌や週刊漫画誌を購入していたので、「サンデー」「マガジン」「ジャンプ」「チャンピオン」「キング」と、毎日のように読みあさる日々でしたから(笑)。

氏の代表作でもある「あぶさん」は、多分日本で初めてじゃ無いかと思うのだけれど、現実世界に合わせた設定で物語が進むんですよね。だからプロ野球が開幕すれば、あぶさんの中もシーズンが始まり、優勝決定戦も同時進行みたいな感じで進む。確か実際の試合内容を反映した話の回もあったはずで、それもその試合から数週間後位に掲載されたんじゃ無かっただろうか。それ故に、途中から話の飛躍が過ぎるような印象を受けてしまったけれど。今増えに考えると、逆VRの世界観みたいなものを感じるなぁ。いゃ、ノンフィクションのストーリーに実在する人物や話題を取り込む事自体は決して珍しく無いけれど、現実のプロ野球の流れと違和感無く「あぶさん」とその周りの人物が溶け込んでいて、本当にあぶさんが居たような印象があったしなぁ。 

日本で「野球」というスポーツは、本家のアメリカ寄りもある意味人気のスポーツで、国内の競技人口でみると、サッカー(436万人)の次(384万人)位の規模らしいけれど、プロスポーツの中ではやはりプロ野球(NPB)が一番印象としては大きく感じますね。今でこそ、試合中継は殆どがBS/CSになってしまったけれど、自分の子どもの頃は巨人戦は必ず地上はで放送されていたし、NHKはパリーグの試合を放送していた印象がありますから。ただ、チーム数こそ最近は独立リーグ等も誕生して増えてきたけれど、Jリーグ等の階層構造と比べると、プロ野球はセ・パ12球団だけという、数の上では少数派なので、個人的にはそこが脆さでもあるように感じるんですが。ただ、水島氏の漫画が全盛時代だった、1970年代から2000年代手前くらいまでは、やはり「スポーツ」と言えば「野球」という時代でしたからね。サッカーを代表する作品「キャプテン翼」の連載が始まったのが1981年かららしいので、その頃から徐々にサッカー人気が大きくなって、Jリーグスタートの1992年移行には、今度はプロスポーツとしてのサッカー人気が拡大し、それなりに地位を確立したと言えるのは、1990年代後半からだと思う。ワールドカップ初出場が1998年ですから、2000年代に入ってサッカーとプロ野球の人気交代が生まれたと行って良いんじゃないだろうか。そう言う意味では時代を強く反映した漫画だったからこそ、当時を知る人間で無いと中々その物語に感情移入しづらいかもしれませんね。でも、水島氏の漫画の価値がそれで下がるわけじゃないけれど。

「スポーツ漫画」というのは、その種目が日本伝統の「武道」に通じるというか、今で言うと虐待とも言われてしまうような、「根性」とか「スパルタ」みたいなものが結構相性が良くて、「巨人の星」なんかも野球漫画というよりは、そう言う「根性物語」みたいな印象の方が強い気がします。まぁ、当時の野球というスポーツ自体がその状態からそんなに遠くない場所に居たことも事実なんだろうなあ。だから最初に「キャプテン」を読んだとき、余りに現実的すぎて拍子抜けした印象があったけれど、だからこそ飽きずに長く読み続けられたのかもしれない。そこに、さらに現実的な要素を膨らませたのが、「あぶさん」等の水島野球漫画だったんじゃ無いだろうか。「漫画」という分野で、一つ新しいジャンルに近いものを創り上げた作家さんの一人と言って良い気がする。それだけに、もっと色々な作品を読みたかった気持ちも、正直ありますねぇ。どうか天国で次の作品を生み出して欲しい。合掌。

高架下の憩い

浜松市在住の人でも、JR浜松駅や遠鉄新浜松駅を利用しない人には、殆ど馴染みが無い場所だと思うけれど、遠州鉄道西鹿島線の、起点である新浜松駅と次の第一通り駅の間の高架下にある施設「ザ・ゲート・ハママツ」が解体されるという記事。 

JR浜松駅に隣接する「新浜松駅」と、市北部の「西鹿島駅」を結ぶ、遠州鉄道西鹿島線は、昔から「赤電」の名称で利用されている私鉄で、今でも単線運行なんですが、新浜松駅から途中の「上島駅」の先までは、高架化されている全国的にも珍しい私鉄。私が高校生くらいから、その高架化工事が始まり、完成したのは大学に通っている頃なんですが、それまで地上を走っていた電車が高架化されて空中に上がったので、その高架下の空き地を利用して「ガード下」みたいな店舗にしたのが、今回解体される部分で、最初は「ベンガラ横町」とい名称の飲食店が多数入る店舗でした。私の知っている場所で言えば、新橋駅とか有楽町駅から東京駅へ行く途中辺りの、ガード下の雰囲気。

浜松市は、今でこそ政令指定都市で、静岡県でも一番大きな都市(人口数でも、面積でも)なんですが、なんせ駅前や駅周辺が寂しいことで昔から有名。駅を外れて少し歩いたところには、昔からの怪しげなお店が立ち並ぶ地域はあるんですが、なんせ市民の移動はJR浜松駅と遠州鉄道新浜松駅が起点になるので、本来ならばその周辺がもっと賑やかになるべき何ですが、何故か昔から一寸寂しい雰囲気の場所で、しかも唯一の集客起点であった老舗デパートの「松菱」も破綻して無くなってしまったから、ますます寂しくなってしまった。そこに、10軒位だったかなぁ、ベンガラ横町が出来て、それに誘われて回りにポツポツとお店も増えて、最初は賑やかになって、私も何度か利用した事がありました。ただ、その後郊外に大きなモールがどんどん出来はじめて、人流もそれらを起点に動くようになって、その後また寂しい地区に変わってしまい、その「ベンガラ横町」も名前や内容も変わりつつ、少し前からずっと閉鎖されていた場所。遠鉄の路線は、高架でもあるので、結構以前から耐震工事が進められていましたが、一番重要な新浜松駅近くのこの部分の工事がまだだったとしたら、やはり解体して耐震工事を優先するのは仕方ないでしょうね。

自分が高校生まで居た頃と比べてこの駅周辺はがらっと様相が変わっていて、昔は昔からの小さな住居が密集しているような場所で、小売りのお店が並ぶ中に核テナントとしてのデパートが何店か有った「商業地区」でした。それが、経済が加工していくとそれらデパートが撤退し、どんどん寂しい地区に変わっていきました。それが20年位前かな、駅周辺の再開発が始まり、区画整理が進められて、今では昔の商業地域は高層マンションが並ぶ「居住地区」に変わっています。そう言う意味では、住民を対しようにしたお店なんかのニーズは高いと思うので、結構この手の高架下のテナントなんかも利用価値が生まれてくると思うけれど、それももう少し先になってからでしょうね。未だに「松菱」の跡地は更地のままで、本来なら市中心の一等地なんですが、何年も更地のまま。まだまだ経済的に賑やかさを取り戻すのは時間が掛かりそう。地元民の一人としては、昔の賑わいをもう一度取り戻して欲しいですねぇ。

まん延防止等重点措置

沖縄、山口、広島に続いて、東京都と10県に対して「まん延防止等重点措置」が明日から適用されるというニュース感染データを見てみると、感染拡大はピークを越えつつあるように見えるんですが、比較的数値が低くなる週末を挟んでいるので、今日以降今週中のデータの様子が気になります。

実効再生産数も減少傾向に変わりないものの、減少スピードがちょっと鈍化しつつあるように感じられていて、ちょっとタイミング的には早いかなぁと感じます。もう少し減ってから段々と鈍化していくなら良いのだけれど、まだ実効再生産数が3を切ったところですからね。せめて2を切ってから鈍化が始まるならまだしも、今はまだ早い気がします。

成人式がクラスター化の一つの原因だと考えると、その時に感染拡大した影響がピークを迎えているタイミングだと思うけれど、その症状が顕在化してまた感染対策を取り始めたのが先週末くらいからと想定すれば、タイミング的にはそろそろ落ち着いて来ても良い頃。ただ、メディアが伝える街頭インタビューとか見ていると、危機感を感じている口調の人が思いのほか少ない気もしていて、その最大の理由がオミクロン株なら感染しても症状が軽いか無症状なので、そんなにリスクを感じないみたいな内容で、それはちょっと無責任な気がしますね。その人は無症状かもしれないけれど、それで感染拡大して感染した人も症状が軽いとは限らないわけですから。

まん延防止等重点措置が適用されると、商業施設の営業時間、特に飲食関係がまた大きな影響をうけるわけですが、今回は何か特例みたいなものを設けないと、もう飲食店も体力が無いんじゃ無いだろうか。お店にとっては何をやっても影響するんだろうけど、グループ一組当たりの人数を減らすとか、滞在時間を90分とか短くするとかして、逆に営業時間は制限しないとか、これまで以上に「感染拡大防止措置はしても、経済は止めない対策」がより求められる状況だと思う。静岡県も、ここの所連日400人を超える新規陽性者が出ており、その中でも浜松市がちょっと突出した状態が続いています。今の所まん延防止等重点措置とかの話は、静岡県は出ていないけれど、何はともあれ基本的な対策を励行するだけですよね、今は。 

2022年1月17日

トンガと阪神

土曜日の夜、そろそろ寝ようかと思ってテレビのチャンネルをザッピングしていたら、突然ニュース速報が表示されて、沖縄などに「津波警報」がでたと言うテロップが表示されてビックリ。その日の昼間に、トンガで海中か損の大爆発があったニュースを聞いたばかりで、その影響かなとは思ったんですが、テロップでは今すぐにでも津波が来そうなのに、その前兆になるニュースや警報が無くて、「あれ、トンガとは別の地震でも発生したのか」と思ったくらい。

直ぐにこういう時はNHKだろうとNHKにチャンネルを切り替えると、特別放送というか各地の津波警報の放送をしていました。その後民放各局でも特別放送に番組を切り替えるところもあり、北は北海道から沖縄まで、太平洋側沿岸には軒並み津波の警報が出ていて、大きいところは3m、多くは1m位の津波警報が出ていて、静岡県も60cmとか30cmとかの警報が出ている場所も。この頃には、トンガでの大噴火の影響という事は分かりかけてきたんですが、通常の海底火山爆発により大津波が発生して、それが日本などの沿岸に押し寄せているのでは無く、どうも別の原因で津波が今日本列島に到達しているらしいという説明。流石に、深夜も1時過ぎになったのでそのまま就寝しましたが、翌朝朝のニュースでもまだ津波警報が解除されずに続いていて再びビックリしました。

その後、今回の津波が、所謂「津波」ではなく、火山爆発により大気が影響を受けて、それで海面が上下して日本に到達したもので、「津波」ではなく「異常潮位変化」であるとのこと。ただし、その為の警報システムが無いので、既存の「津波警報システム」を使用して警告を発した、と言う事らしい。ある意味、リスクを恐れずに安全を最優先した気象中のファインプレートも言うべき行動だったわけで、その点は深夜のあんな時間帯にもかかわらず英断をした担当者は偉いなぁと感じます。その時点でも、トンガでの大噴火後、途中の地域での津波発生は無かったので、その時点では警報を出さなかったけれど、突然夜になって津波の兆候が生まれ出たらしい。その異常潮位の観測データを見ると、ずっと非常に細かな振動が続いていて、それ故に起床中としても解除判断が出来ないとの事だけれど、確かに記録のある中では前代未聞の現象だったみたいですね。

何かの偶然だとは思うけれど、今日は阪神淡路大震災が発生して27年目の日。「津波」と言えば、やはり東日本大震災の記憶の方が繋がるのだけれど、大きな自然災害という意味では阪神淡路大震災も大きな災害だったわけで、あながち関係無いわけじゃ無いし。今回の異常潮位は、日本だけで無くアメリカの西海岸や南米のチリにも発生しているようですが、海が伝搬媒体になって、海が終わって陸地に変わる場所でその「波動」が「津波」として陸地に衝突しているような印象を受けます。そのトンガですが、唯一のインターネット回線が中断していて、昨日時点では状況が掴めなかったようですが、唯一アマチュア無線(HAM)での通信は何局かアクテビティが確認出来、そこから細々ながらも状況が伝わってきていたようです。私も、いまだHAMの免許は保有しているけれど、実際の可動はしていない状況。上級免許へ更新(試験受験)もそうだけれど、万一の場合に備えて無線機の更新や整備も考えないといけないなぁ...

2類か5類か

週末に見ていた報道番組の中で、新型コロナウイルスの扱いを現在の2類で良いのか5類に落としても大丈夫なのかと言う話題がありました。感染症の専門家が二人が、それぞれ2類相当、5類相当という自分の意見を説明していたんですが、それぞれの意見を聞いているとどちらの意見も「2類が良い」「5類が良い」というものではなく、

  • 2類相当は維持して厳密な追跡調査はしつつ、待機期間や入院条件など緩めて社会活動を維持する
  • 5類相当に変更して、現場の負担を軽減しつつ、重傷者対応などは現状を維持する
みたいな感じで、自分的には「どちらも同じような事を言っているのでは」という印象を受けました。

今の感染症の分類が、一番厳しい1類からインフルエンザ等が対象の5類に分類されていて、それぞれ既存の感染症が分類されています。その中で、新型コロナウイルスは以前流行したSARSと同じ2類に分類されて今に至るもの。ただ、厳密に2類の内容ではなく一部は1類相当の内容もあるので、「2類相当」という言い方をしてるんでしょうね。改めて観ると、既存の5分類とは別の分類というかカテゴリーが、今の新型コロナウイルスには必要な気がします。

そう言う意味では、2類か5類かを議論することは余り意味が無いように思いますが、多分法律的に何処に属するかで、いろいろと制限が生まれる部分や対応も異なるので、その分類を変更して新しいカテゴリーを作らない限り、既存のカテゴリーに当てはめて対応するかしかなく、そうなるとより厳しい条件を選択するしか無いんでしょうね。そう言う意味で、2類か5類かという議論よりも、「特類」みたいなカテゴリーを臨時に作って、そこに当てはめて対応する方が良いような気がします。素人だから、そう言う新項目を来るのにどれだけ時間が掛かるのかとか、法律的な部分を久リーできないのだろうとか、いろいろ理由はあると思うけれど、2類か5類かという議論でじかんを浪費するよりは、「今必要な対策」を列挙して、それを認めて必要な対策が取れるような「新型コロナウイルス特例類」みたいなものを作った方が効果的な気がしました。

「新型コロナウイルス対策」と言っても、今は感染力は強くても重症化はしにくいと言われているオミクロン株が主流になってきているけれど、重篤化しやすいデルタ株が全く無くなったわけでは無い。完全にオミクロン株に流行が移ってしまえば5類相当にしてもリスクはかなり減るんでしょうけど、20%と想定されるデルタ株が残っている現在は、やはりその部分も考えて対応しないといけない。その場でデルタ株かオミクロン株か瞬時に判断出来るなら、それぞれに応じた対応も可能なんだろうけど、それが分からない以上は最悪の状況を想定して最善の対策を取るしか無い。結果、現状では2類相当に軸足は置かざるを得ないのかなぁというのが、それぞれの専門家の説明を聞いた後の感想。ただ、単純にイフルエンザ相当で5類にとか、重篤化回避のために2類のままにという、単純な話では無いことは理解出来たと思うし、そうは言っても両者の目指すゴールは実は現在でもそんなに違っていない、と言う風に感じしまた。日頃テレビメディアの報道には否定的な意見を書き込んでいるけれど、こういう機会もあるからまだまだ捨てたもんじゃないとは思う(笑)。まぁ、2類だろうと5類だろうと、自分達が出来る事やるべき事は何も変わらないのだけれど。

2022年1月16日

接客は持ちつ持たれつ

佐々木俊尚氏のVoicyから、「主客一体」という話。先日も書いた「高級店とはなんぞや」という話にも繋がるんですが、お店とお客が互いにリスペクトして居心地の良いお店が大切という話。まぁ「高級店」とか「有名店」となれば、色々な客層の人が毎日多く来店するわけだから、たまたまその日に同席したグループが、佐々木氏も話されているように、ちょっと鼻につく人たちだったりする事は良く有る話。と言うか、そう言うお店に行くことが目的の人たちなんだから、静かに食事をとか価値ある時間を何て言うことを考えて来店する人は少ないでしょうね。

「高級店なんだから、お店が客に気を遣うのは当たり前」と言う話は、まぁそうだろうとは思うけれど、一方でお客側もお店に気を遣うと言うか配慮することも重要だと思う。そうすることで、お店側の負担が減れば、その分自分に対してのフィードバックも期待出来るし、まずは自分から自分にとって気持ちの良い環境を作る事でより居心地が良くなれば、結局は自分に対しての利益にもなるわけですから。例えば、前回の記事で高級店はコミュニケーションが重要という話が出たけれど、多分勘違いされやすいのは何でもかんでも自分の要求を伝える事は勿論論外だけれど、会話をすることが重要では無くて、いかにか言わなくとも互いに意識が通じ合えるか、そう言う関係構築出来るようになる事が重要と言う事。その為には、お客側もそれなりに通って相手により深く自分を認識・理解して貰う必要もあるし、そう言う努力はお客側にとっても必要だと思う。単に、我が儘を言うだけではそう言う関係構築は出来ない訳ですし。

そう言う意味では、仮に一見のお客さんで初めての利用であっても、やっぱり自分の希望とか好みなんかを、分かりやすく伝える事が出来れば、相手もその情報の中からこちらが居心地良いと思うようなサービスを見つけ出して提供する能力はあるので、決して不快にはならないはず。それが我が儘で要求するだけだと、相手も対応しようが無い訳で、例えば「スッキリした白ワインが好きで、余り強い香りでない方が好みですが、フルーティーな感じなら比較的好きな範疇になります」程度の事は臆せずに伝えるくらいの度胸というか、それはお客側のマナーでもあるような気がします。で、そういった所からちゃんとお客さんの期待値に応えてそれ以上の「満足」を提供出来るお店が「高級店」と言うんじゃないかと思う。

私自身、一生に一度来店できるかどうかなんていうお店は勿論、一年に一度行けるかどうかみたいな「高級店」に興味が無いのも、結局一度しか行けないなら、行かないのと同じじゃんと思ってしまうから。やはり、出来れば半年くらいの間に3回位は訪問できれば、こちらもお店の雰囲気が分かるし、こんな時にはこんな料理があるんだという感触もそれなりに掴める。お店側も、よほどの大店なら別かもしれないけれど、それなりにちゃんとしたお店であれば、3回位通えばお店側も認識する位の存在になるだろうし、そうで無いお店ならその時点で止めても良いと思う。3回目の予約を入れるときに「あぁ、〇〇の時に入らして頂いた」と言ってくれる位なら、少なくとも通う価値のあるお店と判断して間違いないと個人的には思っています。そこから後は、どれだけお店と自分の間の関係性を強くしていけるか、当然それなりに通えるお店(金銭的にも、混雑の度合い的にも、好みの問題も含めて)で無いと困るわけで、となると数年に一度予約が取れるかどうかと言うお店は、端から対象外になってしまうわけです。まぁ、何処かのカード会社のCMじゃないけれど、お金を出せば利用出来る「高級店」よりも、プライスレスの「高級店」を見つけることが大切だし、それが人生をちょっと豊にしてくれるスパイスにもなると思う。

スマホ更新 (16) - FeliCa問題のその後 (2)

Pixel 6でFeliCaが使えなくなる問題が発生し、対処療法で取りあえず問題回避をしつつ様子見をして一週間余り。トラブルを恐れてFeliCaを使わないわけにも行かないので、逆にここ一週間ほどは積極的にコンビニやモール店舗で電子マネー決済を利用擦るように努めました。また、仕事で都内に出る機会もあったので、Suicaも含めてあちこちでタッチする生活を意識しました。ただ、万一トラブル発生した場合にはお店や周りの人に迷惑を掛けるわけにもいかないので、常にポケットには代替手段として現金決済あるいはクレジットカード決済出来るように財布を忍ばせて行動するという、安全策も準備してなのでちょっと面倒だったことも確かなのですが(笑)。

昨日までの結果を言うと、98%位はトラブル無く利用することが出来ました。2%は、コンビニ(7/11)でEdyを利用した時に反応しなかったことが一度あったこと。ただこの時も、Pixel 6のロック画面を解除してもう一度タッチし直したら端末が反応して生産処理できたので、今の所電子マネー決済を試みて失敗した事はかろうじて「無い」とは言えるのですが。あと、2回ほどタッチして反応しなかったけれど、もう一度タッチし直したら反応して精算出来たこともありました。一週間余りの期間のうち、電子マネー決済やFeliCaサービスを利用した回数は一日5~6回位なので、全体として50回位と思うと大体98%位の成功率という判断になったわけです。あと、ここまでの経験からの印象ですが、どうも端末の種類=利用店舗によって「相性」みたいなものがあるような感じを受けます。そう言う意味では、コンビニでは7/11の端末とは相性が悪い気がする。そうそう、ANAのSkipが反応しなかったこともありましたが、 これは記事にも書いたようにANAアプリ側で以前の機種から移行した後のEdy設定がされていなかったことが原因と思われるので、「失敗」という判断はしていません。まぁ、この結果からFeliCaが反応しない問題は解決したかなぁという気はするんですが、それでもこのトライアル中にまだ気になることがあります。

どう言う切掛かは分からないのですが、どうも以前のXperia 5等と比較してこのPixel 6のFeliCaの反応が「鈍い」気がします。一つ考えたのは、FeliCaセンサーの位置がカメラと"G"ロゴの間位にあるらしいのですが、その位置を意識しつつ店頭のFeliCa端末にタッチ擦るんですが、どうしても以前の癖でPixel 6の先端部分を当てようとしてしまうので、それがセンサー間の距離が長くなり、反応が鈍るのかなぁという事。ただ、センサーがピッタリ当たらなくても、多少の数cm程度の位置の違いは仕様上問題無いはず。もしかしたら、Pixel 6のFeliCaの位置の関係で、シビアなのかもしれませんが。もう一つ感じるのは、設定でロック画面でも使用出来る状態にしているにも関わらず、どうもロック画面では反応しなくて、アンロックすると反応したことがありました。その時にはPixel 6のタッチ位置も変わっているので、もしかしたらセンサーの位置関係の問題だったかもしれませんが、例えば朝一に利用する場合等、以前使用した状態から時間がそれなりに経過してから利用すると、反応速度が遅い気がします。この辺りは、省電力機能でセンサーオフをしていて、そこからオンにして機能再開するまでの作り込みが甘いような気もしないでも無い。まさかとは思うんですが、NFCセンサーとFeliCaセンサーで、省電力機能の設定とか別々になっているとか。その辺りのFeliCa素子だったり、その関係のFirmware等は、多分開発元のSONYからパッケージングされてそのまま使用して居ると思うのですが、そこに何かあるんだろうか。

使っている間に、iPhone 13 ProもFeliCaを既にサポートしているし、2nd SIMも利用可能なので、スマホをiPhone 13 Pro (iPhone系)に統一しようかなとも考えました。ただ、iPhoneのFeliCaやNFCの場合は、Suica以外は確か一度ロック解除しないといけなくて、それってマスク着用でFace IDが使えない現行機では面倒。ロックの有無にかかわらずタッチするだけで利用できるAndroid系FeliCaの利便性は捨てがたいんですよねぇ。以前のTouchIDだと、Touchボタンに指を当てながら利用すれば自動的に解除されて利用可能になったから、やっぱり個人的にはTouchID復活を強く願いたい。そう言う意味では、Pixel 6の画面下側に内蔵されている指紋センサーは、指紋が薄くてこの時期中々認識されない私の指紋でもちゃんと反応してくれて、これまで利用してきたスマホの指紋センサーとしては一番の出来だと感じています。これをiPhone にも採用してくれたらと思うのですが。中々「これ」というものには出会えないなぁ...

2022年1月15日

上げた手の降ろし方

立憲民主党からCLP (Choose Life Project)への資金提供に関して、「党としての説明終了」と言ってしまった、泉健太立憲民主党代表。西村幹事長が必要な調査をして、会見をして説明をしたから、党としての説明終了というのだけれど、その幹事懲戒権だってグタグタだったわけで、あれで説明責任を果たしたと本当に思っているのだとして、いい気なものです。

まぁ、端から予想されたことなので驚きはしないし、党の顔が変わっても性格はそのままというのも、いかにもあの政党らしいと言えばその通りだし。ただ、この問題に関心を持つ多くの人にとっては、全く説明になっていないし、逆にブルージャパン株式会社問題とか、そこからさらに発覚している別働隊的集団への資金提供疑惑とか、ますます発覚している部分の説明は無い。この政党のことなので、今はこのままなし崩し的に沈静化したとしても、しばらくしたら大きなブーメランになって戻ってくるんだろうけど。

ここで疑問は、今回はこれまでのパターンと異なり、CLPに出演したジャーナリスト等5名が「自分達は騙された」的な告発をして発覚したわけです。で、この5人は今回の説明で納得出来たのだろうかという事。5人のうち4人は、一応職業として「ジャーナリスト」を標榜しているのだから、是非この件に関して経緯なり自分の意見なりを公開して欲しいのだけれど、とんとそう言う様子は見られない。それに、この5人以外にも多くの著名人・知識人がCLPの番組に出演していたのだけれど、5人の後追い的にCLPを批判するような発言も見られない。となると、5人以外の人たちは問題として認識していないのか、それともほっかむりしてこのまま消えていくつもりなのだろうか。まぁ、その他の人たちは別にしても、最初に告発した5人は今回の泉代表の「終了宣言」に対して、自分達はそれで納得したのかどうなのか、問題提起したことに関して解決したと考えるのかどうなのか、それ位はちゃんと態度表明して欲しいですよね。で無いと、結局は彼らも同罪、同じ穴の狢だったという証明にしかならない。

まぁ、自分達が散々批判してきたDappi氏問題と、同じ構図の疑惑の中に自分達が知ってか知らずか巻き込まれていた事は、紺屋の白袴というか灯台下暗し。というか、いずれにしても「迂闊」以前に「無責任な行動」というか「無頓着な振る舞い」とでも言えば良いのか、まぁ最高に格好悪いことである事は確か。そこで、責任を相手におっかぶせるために、威勢良く手を振り上げてみたところまでは、ぎりぎり自分達の面子を守る行為だったんだろうけど、それに対して立憲民主党側が予想を超える「他人事対応」をしたわけで、結局彼らとしても一度上げた手を下ろしようが無くなったのが、面白いと言っては失礼だけれど、ある意味自業自得な気もします。個人的には、このままだんまりを決め込んで、暫くしたら何食わぬ顔でまたメディアに登場してくるに100カノッサですが。

インフルエンザ化?

ここ数日、爆発的に新規陽性者数が増加している新型コロナウイルス。日本国内でも、これまでのデルタ株から、オミクロン株にほぼ入れ替わっていることが想定され、感染力もオミクロン株はデルタ株の3倍と言われているので、あっと言う間に新規陽性者数の数は1万人/日を突破し、昨日はとうとう2万人超えの状態に。 一方で、このオミクロン株は感染力は強いけれど、上昇化する割合はデルタ株よりも低く、それ故に陽性者数の増加数に比べて、重傷者数や死亡者数はそれほど急激な拡大は見せていません。ただ、そう言う値は少し遅れて反応してくるものなので、油断しちゃいけないのだけれど。

そんな中で一つ明るい話題と言って良いのかもしれないのが、感染拡大の加速度を表す「実効再生産数」が、数日前から急激に減少していること。拡大時にも、これまでの拡大期と比較して比べものにならないくらいの急拡大する様子を見せていましたが、それ故に減少するスピードもこれまでの拡大期と比べても早い気がします。ただ、未だに3~4の間にあるので、つまり一人陽性者がいれば、その周りの3~4人に感染する可能性がある状態という意味なので、安心は出来ない。さらに下がって、1を切れば縮小してわけですが、それまではやはり再拡大する可能性も大きいので、ここからが正念場でしょうね。ただ、過去の様子と比べて見ると、これまでの第一波から第五波と比べて、明らかに今回の第六波の動きはこれまでとは違っている気がします。

専門家の中には、以前から新型コロナウイルスを現在の5類からインフルエンザ相当の2類にして、経済活動への影響を最少化するべきと言う意見を出している人が居て、それが今回のケースでは上昇者数が少ない事から、さらにその声が大きくなっています。実際政府の対策会議でも、重症化率の低下に伴い、隔離期間を14日から10日まで短縮したり、入り用関係者等は抗原検査で陰性であることを条件に、さらに短くする話もあるらしい。ワクチン接種も含めて、これまでとは環境も変わっているので、それに合わせた対策をすることは良いことだと思うけれど、現状で2類から5類にしてインフルエンザ相当の扱いに、というのはちょっとまだ乱暴な判断では無いかという気もします。素人が専門家の意見に口出しするのもどうかと思うけれど、でもインフルエンザでICUに入るとか酸素吸入が必要というケースを殆ど聞かないのに対して、デルタ株よりは減ったとは言え今でもそう言う患者さんは出てきているわけですからね。感染力はまだインフルエンザよりも強く、入ったん感染してしまうと住所課するリスクはまだまインフルエンザよりも高いのであれば、まだ2類として慎重に対応をするべきじゃ無いかと。早くても、まずは今回の第六波が終息して、その検証結果をみて、次の流行期には5類扱いにする、というのが落とし所じゃ無いだろうか。

年末年始に感染拡大する可能性は以前から言われていた話で、そこにワクチン接種による安心感や、2年間の我慢疲れなどで、家庭内感染や年末年始の飲み会などで爆発したことは確かでしょうね。特に、これまでも同様の傾向はあったけれど、20代の陽性者数が突出している事はもう少し対応を考えないといけないんじゃないだろうか。若者側にしても、若い世代は感染しない感染しても軽症で済むという油断がある事も大きいと思うけれど、だからと言って重症化しないわけでも無いですし、本人は無症状でもそこから感染した人も同様という事も無いわけですし。まぁ、若い世代だけを責められないと思うのは、昨日新幹線で移動していたとき、駅の待合室で40~50代位のサラリーマン風の男性グループが、流石にアルコールは入っていなかったみたいですが、マスクを外して結構声高に笑ったり話しをしている様子を何度か見たんですよね。油断というか楽観的というか、それがご本人にだけ影響するなら良いけれど、その周りにも波及する事だけに、今は今一度兜の緒を締め直す一番必要な時期じゃないだろうか。逆に、ここでしっかり気持ちを引き締めて、実効再生産数がこのままのスピードで減少していけば、今月中には第六波終息の話も有りそう。その為に、今するべき事を今一度思いだして終息を加速させたいですよね。

Yokohama Bay Sheraton Hotel & Towers

本年最初のホテルステイは、BONVOY系1滞在目(1泊)の、定宿横浜シェラトン。やはり、本年最初のフライトを終えて、翌日のために空港から移動してチェックイン。再び感染拡大が始まっていますが、まだ東京都も神奈川県も、まん延防止等重点措置も出されていないという事からか、特に制限が厳しくなったようなことは無い様子。26Fのラウンジも、夕方のカクテルアワーが1部2部の事前予約の入れ替え制になったけれど、21:00まではアルコールも提供されるみたい。

今回も1Fの受付でチェックインしましたが、26Fでは無くこちらでよろしいですかと対応した男性スタッフに言われて、26Fでのチェックイン(朝のチェックアウトも?)も対応再開しているみたい。また、チェックインしたのが夕方のカクテルタイム1部(17:00~18:30)が終わった18:30過ぎだったので、「2部(19:00~20:30)のご予約をお入れしますか」と聞かれたんですが、直ぐに夕食にでる予定もあったのでそれは断って、部屋へ移動しました。

今回は27Fのクラフフロアーにアップグレードしてもらえたので、室内にUSBのポートが豊富にあります。お陰で、スマホの充電に事欠かなくて助かる(笑)。あと、ベッドサイドのデジタルクロックがQi対応の物なので、iPhone 13 ProもPixel 5もワイヤレス充電出来て便利。

BONVOY系は、昨年「なんちゃって90泊」したので、今年はTitaniumになっているんですが、多分今年は50泊のPlatinumが精々。一年掛けて地道に積み上げていくことにします。

2022年1月14日

AMC Leg#1: HND-OKA/-HND

今年も始まるAMC Diamond用フライト。何時ものように、仕事に絡めて何とか10万PP(Premium Point)到達を目指す目標設定は、今年も変わらず。新型コロナウイルス感染拡大をきたいしちゃ行けないのだけれど、今年もPPの倍増キャンペーンとかあるんだろうか。もしあるなら、それを美味く利用したいけれど、待っていたけれど結局無かった場合には困るので、まずは試運転ならぬ徐々に必要最低限の対応はしておかないと。まぁ、そんな理由付けをしつつ、今年の飛び初めです。

以前の「金曜日の新幹線通勤」と同じタイミングで家を出て、浜松駅から新幹線に乗車。何時もの異なるのは、新横浜駅下車では無く、品川まで乗車すること。昨年は、1車両に数名乗客がいるかどうかくらいの新幹線でしたが、この時はほぼ窓際の席は左右埋まるくらいの乗車率。でも、車両によっては1割にも見たいな車両もあって、まだまだ新型コロナウイルスの影響は大きいなぁと実感しつつ品川駅を目指します。品川駅も、本来なら朝の出勤ラッシュの時間帯で、流石に人手はそれなりに戻ってきているけれど、ぶつからずに新幹線口から京急の改札まで移動出来る位なので、まだまだ人手も戻っていない証拠ですね。京急の改札を抜けると、丁度空港線羽田行急行が停車して居て、予定よりも一本は無いその電車に乗車。車内は座席が埋まってつり革を利用して居る人も多く居ましたが、やはり以前のラッシュ時と比べるとまだ7~8割位かなと言う印象です。終点の羽田空港第一・第二ターミナルで降りたときには、結構な人がホームに溢れて改札を抜けて行ったんですが、地階から2Fの出発ロビーに向かう人は数名程度で、殆どが空港で仕事をして居る人たちだったようです。乗客はまだまだ戻っていない証拠でもありますよね。

1) HND 10:25 - OKA 13:25 (NH469)

これまでだと2Fに上がると右手のDiamondメンバー向けの保安検査場を抜けるのですが、最近は保安検査場A/Bに導入されている、インラインスクリーニングが便利で、もっぱらこちらを利用しています。空いても居ますしね。ただ、今回はその直前でプチトラブル発生。入口で搭乗券の確認をするのですが、何時ものようにスマホ(Pixel 6)をタッチしてSkipで通過しようとしましたが、ここで行きなら真っ赤な画面で「エラー」表示。もう一度タッチしても同じ。取りあえず一旦後ろに下がって、ANAアプリからQRコードを呼び出し、それをスキャンして通過出来たんですがちょっと焦りました。
また以前のFeliCaトラブルかとも思ったんですが、新幹線のEX予約は普通に使えているし、朝食購入したスタバでも同様。PD(問題解析/Problem Determination)は、後からするとして、まずは出発ゲートの59番ゲート前に移動して、仕事のメール確認等済ませます。

事前改札が10:00から始まり、何組か子供連れの家族が乗り込むと、直ぐにグループ搭乗の開始。以前と異なり、今はDiamondメンバーのグループ1からの上位クラス毎の搭乗に戻ったんですね。ただ、まだメール確認中だったので私はグループ6まで済んだところで機内に入りました。Premium Classは満席状態でしたが、普通席はガラガラの様子。実際定刻よりもかなり早くドアクローズとなり、定刻前にプッシュバック開始。そこからD滑走路のRW05に向けてタキシングが始まったのが定刻少し過ぎ位でした。かなり早く出発出来たので、到着も早くなるかと期待したんですが、機内モニターに表示されたブロッキングタイムは「2:36」で、結構向かい風がきつい感じです。

機内では、軽食を頂いた後パソコンを取りだしてメールチェックや資料作成等で時間を潰しました。結構あっというまに沖縄本島に近づき、着陸態勢に入ります。この日は本当を言ったん通り過ぎて南側で旋回して、RW36Lへ向かうアプローチ。やはり向かい風がきつかったのか、着陸したのが13:17頃で誘導路を移動して33番ゲートに入ったのが定刻よりも少し早いくらいの到着でした。この後、何時ものように一旦外に出て所用を済ませ、再び羽田に戻ります。

2) OKA 15:05 - HND 17:25 (NH470)

空港に戻ったところで、往路であったSkipのトラブル解析をする事に。最初は読み取りエラーかなと思ったんですが、それならタイムアウトで暫くしてからエラー表示になるのに、今回はタッチするといきなりのエラー表示。となると、原因はなんだとANAのアプリを立ち上げてみていると、メニュー画面に「Skipサービス・Edy登録」という項目があります。「これだ!」と閃き、ここからEdy番号を登録。その後空港で試したところ、今回はちゃんとSkipで通過する事が出来ました。以前の機種変更の時に、こんな操作をしたか記憶に無いのですが、まぁ結果オーライと言う事で。

このフライトは、直前に使用機材が国際線仕様の機材に変更されて、Premium Classが3倍位増えています。それだけ予約が入ったのかと思ったんですが、Premium Classはガラガラ、普通席はそれ以上にガラガラ。どうも運用の関係から変更されたみたいです。だから機内に入って自分の座席に座ろうとすると、CAさんが「お隣は空席ですので、そちらもお使いください」と言うくらい。実際Premium Classは半分も埋まっていなくて、並んで座っていた人も隣りの空席に案内されるくらい、一人で2席利用するような感じでした。

ドアクローズは、ですから早く締まったんですが、そこからプッシュバックまで10分以上掛かり、出発は結果遅めとなりました。水平飛行に入り軽食の配布になりましたが、中途半端な時間なので食事は断り、仕事の続きをすることに。そう言えば、機内からのインターネットにアクセする場合、以前だとネットに接続すると「1、2、3、4」みたいなステップが表示されて、場合によって途中で失敗したりしたんですが、往路も復路もそう言う途中経過の画面は表示されずに、直ぐに接続状態になるように変わっていました。また、無料接続なのに毎回ANAから領収書が送付されてきたのですが、それも無くなったみたい。まぁ、冗長なプロセスと思っていたので、この改善は良いんじゃ無いかと思います。

羽田空港に近づくと、ちょっと気流が乱れてガタガタしながら着陸態勢に入ります。エアショーを見ていると、房総半島上空を南から北に通過しているのですが、何時もよりも東側に寄っています。最初は埼玉側から侵入する新空路なのかと思いましたが、もう夕方で周りは暗くなっている時間帯で、それは出来ない時間帯じゃ無かっただろうか。そんなことを思っていると、半島の付け根あたりで左旋回が始まり、どうもB滑走路のRW22に降りるようです。そのまま、右手の窓からは工業地帯の夜景が、左側の窓は真っ暗な状態で降下し、RW22に着陸したのは定刻少し前。ここからUターンをして戻り、61番ゲートに入ったのが17:30位でした。

この日は横浜泊まりなので、京急で何時ものホテルに移動。まずは2022年最初のフライトは無事に完了しました。

センスが無い国民民主党

失礼を承知で言ってしまうけれど、この記事を読んで最初に感じたのが「センスが無いなぁ...」という事。 まぁ、立憲民主党と共産党との共闘よりはマシだと思うけれど、でもそれってビリよりはブービーの方がマシみたいな比較の話だと思うし。政党としては、結構まともな発信をしていて、個人的には立憲民主党よりもまともな政党だと評価しているんですが、時々変なところで「がくっ!」と膝かっくんされたようなガッカリを感じさせてくれるんですよねぇ。

もうすっかり忘れていて記事を読んで思いだしたけれど、元々は小池百合子東京都知事が作った、希望の党へ合流する予定が、小池氏の「排除」発言で反発して、今の立憲民主党が出来て、玉木氏は残り、さらに紆余曲折があって今の国民民主党に繋がるのだけれど、まぁ改めてこれまでの経緯を見てみると、「よくやるよなぁ」と呆れてしまう(マテ)。考えてみたら、今の国民民主党だって、以前の国民民主党と以前の立憲民主党との合流騒動から弾き出された(飛び出た?)人たちが作った政党ですからね。試行錯誤しながら、より望ましい政党尽くをするのは自由だと思うけれど、でも国民のためというよりは自分達の党利党略優先みたいな感じが上回る気がする。

確かに、都知事就任以来しばらくの間は、小池氏の人気も高く「次の総理候補」とまで言われたけれど、結局色々言う割には全く実績が残らないというか、「言うだけ知事」みたいな見方が完全に定着した気がします。確かに、今でもそれなりに人気はあるんだろうけど、都議会議員選挙で後退したように、また先の衆議院選挙では「ファーストの会」から国政進出を言いながら、結局準備不足で断念したように、やっぱりこの人だけで無く周りの人も含めて「言うだけ番長」が多い気がする。しかも、次の参議院選挙では、都内選挙区では重複する部分が多く、でも国民民主党が譲歩すれば、選挙区ではファーストの会、比例では国民民主党という棲み分けが可能みたいな説明を読むと、結局は国民のためでは無く自党のための選挙なんだなとしらけた気分に。まぁ、自分は東京都の住民では無いので外野がとやかく五月蠅く騒ぐ理由は無いけれど、でもそこで選ばれた人達が国会議員として国政に参加してくることを考えると、やはり多少なりとも言いたくなるなぁ。

今の与党政治が良いなんて思わないし、不満も大きいけれど、それがよく見えるくらい野党側が酷い状態が続いているから、旧民主党政権の失敗以来再び政権交代しようと言う機運も盛り上がらないのだと思う。その負の遺産であった、立憲民主党の代表交代がやっと昨年生まれたけれど、交代した和泉代表にしても西村幹事長にしても、今の所全く良いところ無く、埋没するどころか前幹部達以上のマイナスオーラを感じてしまう。それを人材不足と片付けてしまうのは簡単だけれど、結局党内にいても問題意識を持たずに、そのまま流されて政治家として生活しているから、いざ自分達が責任のある立場になっても前例を踏襲する事だけしか出来ないんだろうなぁ。ある意味「応用力」というか「瞬発力」みたいなものが感じられない。そう言う意味では、同じ政党でも自民党の中の方が、派閥が言ってみれば小さなライバル政党みたいな物で、その中で揉まれているからまだ使える人材が生まれてくる気がする。個人的には、国民民主党としては、日本維新の会あたりと統一会派を組んで、是々非々で対応して存在感を増すことが最優先事項だと思うけどなぁ。小池人気もまだあるだろうからファーストの会も何人か所属議員を生むかもしれないけれど、とても存在感を示せるものでは無いと思う。何かそのあたり、玉木代表のリーダーとしてのセンスを疑ってしまうなぁ。まぁ、大きなお世話でしょうけど。

「高級感」と「満足感」

私は全然知らなかったんですが、ちょっと気になった話。元雨上がり決死隊の宮迫博之氏の動画が炎上してるんですか?  個人的には、その動画の内容には興味が無いのでここでは触れないのですが、気になるのはこの記事で「高級感の決め手は、尽くして貰う体験」と言う事を言っていること。「高級店とは、アワビやフォアグラや和牛など高級食材を提供する事にあらず」という点は私も同意するのだけれど、「他人に尽くして貰う」という事にはちょっと引っかかります。

最初に自分の結論から言ってしまうと、私が考える「高級感」は「十分な満足感を持って、そのお店から出ることが出来るか」だと思うんですよね。その中の要素としては、勿論レストランなら「美味しい食事や飲み物」は重要な要素だし、グラスが空けば次の飲み物を聞いてくれたり、食事の進み具合を見て次の料理を提供するような気配りだって重要。店内の様子にしても、華美な装飾は不要だけれど俗に言う「汚美味い」というのは私は嫌いで、やはりそれなりの清潔感は欲しい。そう言う意味では「尽くして貰うことが出来るのが高級感」というのも、間違ってはいないとは思う。ただ、その「尽くす」度合いがどの程度なのかによって、人によっては「しつこい」と感じる場合もあるだろうし、逆に「よそよそしい」と感じる場合も有るかもしれない。でも、「良いお店」というのは、そういう部分も含めてちゃんと対応してくれる場所だと思うんですよね。

記事を読んでいてちょっと違和感を感じるのは、最初に省力化の話を出したからか、人的リソースの話に持って行くような流れになっているところ。確かに、十分なサービスを提供するためには、十分な人数とスキルを持ったスタッフが必要な事は確かで、それは間違っていないと思う。でも、それだって無制限に人員を増やせるわけでは無いから、例えば「予約制」とか「入店人数規制」みたいなことをやって、破綻しないようにお店側も調整するわけです。また、最近は新型コロナウイルス感染対策のために、席の間隔を開けたりしていますが、それによって以前よりはゆったり座ることが出来るようになったことは、個人的には歓迎しています。ただしお店側にとっては、それによって席数が減り、回転数(お客さんが入れ替わる回数)が同じでも全体の儲けは減るわけだから好ましい状況では無い。だから、席の間隔をあけるのではなく、アクリル板などでパーティーションを作って、出来るだけ席数を維持しようとするんだけれど、そのパーティーションがまた圧迫感を生んで個人的には「価値がちょっと減る感じ」もします。だから、「高級店」であるならばああいう仕切りを設けるのでは無く、席の間隔は調整して貰って、代わりに店内の換気を強化して感染リスクを減らすように対策するお店が「より満足感が高い=自分にとっての高級店」だったりします。

最後には、話の初めがタブレット導入の話だったりするから、サービスの効率化と高級感は相性が悪いと結論づけるんですが、それも場合によっての話じゃ無いかと。例えば最近流行の個室のお店だと、いちいちフロアースタッフを呼び出すのは面倒なので、タブレットで注目出来た方がお客としては便利かもしれない。もし何か質問があれば、そのタブレットでスタッフを呼べるようにすれば良いわけですからね。要はTPOに応じたサービス(=接客)が出来るかどうかが大きな要素だと思う。また、その為には実はお客側としてもそれなりに準備というか対応が必要で、お店側としても一見のお客さんに直ぐに十分なサービスを提供することは難しい。やはり何度か通って貰って、それなりにお店側も対応に関しての情報が無いと「尽くすサービス」は難しいでしょう。勿論、出来るお店は最初からそれなりの対応は出来るだろうけど、二回、三回と通って行けばこそ、その内容も品質も上がるわけですし。で、高級店はそう言うフィードバックが早いと言う事も有ると思う。そう言う意味で、世間では良く「予約が取れないお店」が高級店みたいな扱いになる事があるけれど、私はそんな何年も予約が取れなかったり、一生のうちに一回か二回利用する程度のお店には行きたいという欲求が沸かないんですよね。やはり、少なくとも年に数回、出来れば月に一回は通いたくなるようなお店を大事にしたいし、そう言うお店は料理から接客、そして利用後の満足感まで記憶に残り「また訪問したい」と思わせるもの。だから「高級感」よりは「満足感」を満たしてくれるお店の方が、私は好きだしそう言うお店こそ利用したい。冒頭の宮迫氏のお店も「高級感」と言ってしまうから反発が生まれるわけで、「省力化できる部分は省力化して、『満足感』の高いお店にします」と言えば、お肉のグレードが多少低くても、その分料金や量でカバー出来るだろうし、タブレット注文にしてもその入力項目を工夫すればお客さんにしても気軽にオーダーできる事を評価されるかもしれない。結局は、最初のお店の方向性を同設定するかの問題の気がする。

いっその事「覆面試食」すれば?

お正月に放送されて、色々物議を醸した「ジョブチューン」について、テレビ関係者(プロデューザー)の方が書いた記事。同業者だからなのか、好意的な内容にまとめられているんだけれど、それって彼が最初に書いてある「大スポンサー様に忖度しない痛快さ」みたいな事に反する行為なんじゃ無いか?

こう言うテレビの裏側の話みたいな話題になると、よく「スポンサー様」という話が登場します。NHK以外の「民間放送局」は、番組スポンサーを集めて制作費を捻出して、それで番組を制作して放送して利益を出しているわけだから、放送局にとっては重要な存在であることはよく分かります。ただ、所謂一般的な「起業」と異なるのは、放送局の場合は、お金を出す人と、商品を提供する人が異なる事なんですよね。例えば食品メーカーなら、自社の商品を購入する人からお金が集まり、それを原資として次の商品の製造や開発をする。一方放送局は、視聴率という「売上げ」尺度はあるけれど、極端な話それが悪かろうが高かろうが、入ってくるお金は予め契約した物なので、「物を売って儲ける」という話とは異なる。実際にお金を出す「スポンサー様」が満足して納得すれば良いわけです。そう言う意味で、最近よく見かける「〇〇の製造工場に、カメラが初潜入」みたいな企画物は、視聴率とは別にその番組自体が「TV-CM」と考えたら、スポンサー側としてはコスパが合うのであれば、視聴率は余り関係無いと思うかも。まぁ、どう言う仕組みなのか詳細を知っているわけじゃ無いから多分に想像でしか無いのですが、今回のコンピに3社は、年間多くの番組提供してくれる大口スポンサー様である事は確かだと思うけれど、それって逆に視聴者にとっても「どうでも良いこと」の様な気もします。

あの番組を見ていて違和感を感じたのは、コンビニ側は色々な商品、お惣菜からレトルトパック、スイーツにデザートと一企業あたり8品(惣菜など5品、スイーツ3品)を出して、「合格」「不合格」の判定を受けていました。その味の評価をする「一流シェフ」の人たちは、確かに私でも知っている人も多くて、お店も繁盛している「有名シェフ」だろうし、その料理にも定評がある人たちなんだろうけど、それぞれ得意分野は異なる人たちでもあるんですよね。例えばコーススイーツで有名な鎧塚氏が出ていたけれど、食事としての「コース料理」と、スイーツで組み立てた「コーススイーツ」とは、多分食べる目的や意図も異なるし、味付けというか味覚に関しても違うような気がします。何て言うか、プロ野球のスーパースターが、他の競技、例えば体操種目に関して、その演技の善し悪しを評価するような違和感を感じるんですよね。大体コンビニで販売する食品というのは、「出来るだけ多くの消費者に遡及できる物=沢山売れる物」を作っているわけで、一方で一流シェフのお店というのは、そのお店やシェフの「個性溢れる料理」を堪能するために通うわけで、かなり目的は異なると思うんですよね。

時々、コンビニやファミリーレストランでの新メニューや新商品開発の様子が放送されるけれど、担当者が試作して、何段階かの試食確認があり、課長・部長・役員・社長、みたいな感じで上位者がOKを出したが発売されます。とすると、役が上の人ほど一流シェフに匹敵する味覚を持っていないといけないことになる。あるいは、企業側が本当に「合格」が欲しいなら、番組に出演したシェフで無くても、「一流」と言われるシェフのレビューを開発工程に組み込めば良いだけの話し。でも、そこでOKがでる商品って、多分一般にはそれほど売れない商品に仕上がると思うなぁ。それに、コンビニの商品によっては、地域によって味付けや内容を変えている商品もあるわけです。今回出演したシェフの人たちの故郷が何処かまでは分からないけれど、極端な話関西の人と関東の人では、やはり味覚も違ってくるだろうし。前回の書込では、単品毎の評価では無く、コース仕立てにしてそれで評価してみれば、何てことを書いたんですが、さらに言うなら、コンビニ側もシェフ側も、完全に「覆面状態」にして、それぞれ商品と試食結果を出していけば、現実に近い評価が出てくるんじゃ無いだろうか。でも、それじゃぁ全くテレビ受けしないから、ああいう形で丁々発止の場面も必要だし、弱者(=コンビニ)が強者(=一流シェフ)に勝つ勧善懲悪みたいな場面も必要なんですよね。ところで、番組側も酷い誹謗中傷に対してお願いを出して居るみたいなんですが、いっその事これからのテレビ番組、特にバラエテイーに関しては、次のようなテロップを冒頭に表示したらどうだろうか(マテ):

  • 番組の撮影は、感染対策に留意して、十分な注意の下行っています
  • 必要な場面では、専門家の立ち会いの下、安全に十分に配慮して行っています
  • 番組内での発言や行動は、あくまで番組内でのみのもので、必ずしも発言者・行動当事者の真意を表すものではありません
  • また、それら発言・行動に対して、批評や意見を逸脱するような、誹謗中傷や根拠の無い発言は、絶対に止めてください
  • 場合によっては、番組として何らかの対応をする場合があります
何か、最初から見る気力が失せそう...

2022年1月13日

北風と太陽と〇〇スト

ネットで公開された、ホッコリするご夫婦の話を、何故か一斉に男尊女卑だとか、女性として情けないみたいな理不尽な攻撃にされされる展開になった話。こちらの「10110000110110001010000000001010001001110001110001」氏の記事に経緯がまとめられているのでその内容は割愛するとして、それがネットの良くも悪くも現実とは思うけれど、何とも世知辛い話。で、「何かこんな状況、何処かで聞いた記憶があるなぁ」とふと感じました。

そこで思いだしたのが、イソップ寓話の「北風と太陽」の話。その物語の成り立ち・背景や、内容解釈には諸説あるみたいですが、自分的には

人に何か強いるとき、あるいは何か要求する婆には、力尽くで相手に要求するのでは相手が従う場合もあるが必ず何か問題が残る。それよりも、相手がそう言う事を「したくなる」ような環境・条件を設定することで、多くの問題を回避して目標達成出来る

というような解釈をしています。今回の場合、難癖を付けて攻撃したり批判したりしている「北風側」の人たちですが、結局はご夫婦の丁寧な対応なり、これまでの実績で堅く防御されて目的である「コートを吹き飛ばす」事は出来ない。と言うか、彼らの言い分を見聞きしていると、実は彼らはコートを脱がせることが目的では無く、そのコートを着ている人ごと吹き飛ばして、無かったことにしたいんじゃ無いのかと感じるんですよね。

色々な問題があるのが社会な訳で、その中には昔ならいざ知らず現代では正すべき事柄も多いことは事実。そういう部分を指摘して、納得出来る解決策を示して、それを実行して「今必要な状況」に道案内していくのが、「〇〇リスト」例えば「フェミニスト」だったり「リベラリスト」と呼ばれるような人たちだと思っていました。でも、何が何処でどう間違ったのか、現実はそうじゃ無い。「フェミニスト」を自称し、回りからもその権威と言われる人が、「男性は不要」みたいな発言をしていたり、背景とか前後の関係無視して、有る一瞬の行為だけを切り出して自分の都合の良いように解釈して批判するような、「底の浅い行動」ばかり目立ってきています。例を挙げると切りが無いのだけれど、兎に角自分の考える「ベストな状態」以外は認めないという「〇〇ニスト」「〇〇リスト」の権威が多すぎるし、そう言う人ばかりが目立つから、本当に真面目に考えている人たちの形見が狭くなるばかり。まさに「悪貨が良貨を駆逐する」という事が、そういう所でも発生している事を実感します。

アメリカとか欧州等では、過去の歴史すら「無かったこと」にする事で、今は「平等・公平・中立」である事にしようとしているのだけれど、過去の歴史があるから何が悪くて何が必要なのか分かるんじゃ無いだろうか。「1+1=2」という事を理解するのに、数字だとか演算子というものを理解せずに「1+1=2」という文字列を記憶する事に似ている気がする。だから、「1+1=2」以外の例えば「1+2=3」という応用も許さない社会が、多分彼らが理想とする社会なんだろうけど、それって言いたいことも言えない、独裁政治みたいな社会で、実は彼ら自身が表向き一番批判している社会のはずなんですけどね。ネットという限定された世界の中では、彼らの行動なり意見に賛成する人も見えるんですが、それってネット人口のほんの一握り。実社会になれば、ますます異端的な存在になるのに、そのネットでの反応に酔いしれている。「北風と太陽」の寓話は、そこまでならいろいろと学びも多い教訓なんだけれど、そこに「〇〇ニスト」「〇〇リスト」の「〇〇スト」が加わると、全てがリセットされる教訓になるということを再認識したスレッドでした。このご夫婦、是非これからも「ホッコリする話題」を書き込んで、世の「〇〇スト」のダークサイドを広めて欲しい(マテ)。

説明能力と説明責任

立憲民主党の西村智奈美幹事長記者会見のビデオ。 その内容を伝える記事もあるんですが、政党の幹部会見としても、疑問が持たれているCLPに対しての回答としても、全くの落第点。まぁ、自民党の茂木幹事長もちょっと???な感じだけれど、この西村立憲民主党幹事長の様子は、それ以上に悪い気がする。代表選に立候補して、それなりに知名度も上がったのと、組織の若返りのために付けたのだろうけど、正直経験不足感しか感じられない。まだこう言う会見に慣れていないのこもしれないけれど、やはり政党の顔の一つなのだから、もうちょっと何とかしないとなぁ。

何が拙いって、日頃この人達が自民党や政権に対して苦言や批判していることを、そのままやっている「伝統のブーメラン芸」になっている事。まずは、プロンプターどころか机の上に置かれていると思われる原稿をそのまま読むだけで、話をしているときにはずっと下を向いたまま。それだけで彼らの言い分をそのまま当てはめれば「誠意が無い、コミュニケーション不足」という事になってしまう。また、記者からの質問を聞いているときに、妙に挙動不審な雰囲気があるわけで、その際たるところが視線が定まっていないこと。しかも、やたらに瞬きをしていて、素人の私が見ていても「あぁ、心ここにあらずだよなぁ」という雰囲気がひしひしと感じられます。そう言う状態だから、記者からの質問にもまともに答えられていないし、その回答の言葉一つ一つにしても、何か継ぎ接ぎだらけの印象を強く受けます。元々用意していた原稿を読むだけだから、そう言う質問とかに臨機応変に対応する能力不足なのか、経験不足なのか。

肝心のCLP問題にしても、不適切な手続きはあったが違法では無いから不問に付すみたいな、何とも都合の良い解釈をしている。自分達は、不法な手続きでも無く、その会社と匿名アカウントの関係性も不明なのに、勝手に相手を犯罪者に仕立てて、騒いでいるのに。それに、CLP問題よりも根が深そうな「ブルージャパン問題」に関しても、CLPとは関係無く政党の広報活動などを行う発注先の一つ、と片付けている。それって、Dappi問題と同じ話だけれど、数年前に出来たばかりの広告会社(?)に、実績のある博報堂と同額の億単位のお金が流れていることは不自然じゃ無いのか。これも彼らのお得意の台詞を使うならば、「疑惑はますます深まった」と言う状態なんですよね。

情けないと思うのは、質問しているメディア側も同様で、中には鋭い突っ込みの質問もあったけれど、そこに曖昧な回答が戻ってきても、さらにそこを深掘りするような追求はしていない。変に勘ぐると、互いに出来レースをしているようにも感じる時も。大体、CLP問題にしても、「同じような事が、実は既存メディアにもあるのでは」という疑惑を招きかねないから彼らもそんなに追求したくないのかもしれないし。実際、与党や政権に批判的なTBSで、その中でもさらに批判的な番組に関わっていた元TBS社員がCLPを起業している、というだけで胡散臭さ100%に感じるわけですから。そう言う背景であったとしても、少なくとも人に「説明責任」とか要求している側の人間ならば、自分達がまずは納得のいく説明を果たすべきだと思うし、その為の幹事長という役職なんじゃないのか。そう言う意味では今回の会見は、説明する能力も疑問だったし、結果的に説明する責任に関しても理解すらしていなかった結果だと感じる内容だったと思います。まあ、それがあの政党と言ってしまえばそれまでだけれど。

2022年1月12日

三次元移動販売


昨今の厳しいコロナ禍の状況打破方策の一つだろう、ANAの「日本産直空輸」ビジネス。 「遠距離高速輸送力」を持つ航空機を利用して、全国各地の産地から新鮮な素材や食材を空輸し、新しいビジネスに繋げる物。同様の試みは、JR東日本が新幹線網を利用して、東日本各地の産物を東京に持ち込んだり、逆に東京の商品を各地に運んで販売したりということをやっているので、それの飛行機版ということ。

コロナ禍で人流が一気に1/10以下になり、しかもリモートワークのために通勤や出張など交通機関にとっては重要な法人収入がほぼ消えた状態。凝りゃぁ相当厳しいだろうなぁと素人でも感じる位なので、実際はもっと厳しい状況だったんだろうけど、途中から航空貨物需要が回復の糸口になっていると聞いて、ちょっと意外な気も。確かに貨物専用機もあるけれど、早いけれどその分料金も高くなるのが航空便なわけで、それが儲かるビジネスなら、以前からもっと貨物便も飛び交っていただろうし。

一つは、特に海外との物流では、コロナ禍で人手不足や港湾設備等が滞り、本流である船便が停滞して航空便需要が高まったことが大きいんでしょうね。また、コロナ禍で外出機会が減って航空会社等影響を受けたけれど、それ故に巣ごもり需要が拡大して通信販売は逆に右肩上がりになって、こういう「遠くの物を新鮮なうちに早く手に入れる」ニーズというのは、以前よりも何倍も高くなっていることは確実。ある意味「with コロナ時代」に生まれた、新しいビジネスモデルと言っても良いのかも。

世の中的には、バーチャルにシフトしつつあるんですが、人間は霞だけ食べて生きてはいけないわけで、どうしても物理社会との設定は必要。そこで今色々話題になっているのは、バーチャルとリアルの境界線だったりその摺り合わせな訳ですが、バーチャル世界の世界観というか時間観をリアルに近づける一つの方法が、例えばこう言う虚空貨物を、これまでのような大口利用だけで無く小口や個人単位でも簡便に利用出来るようになると、また一つ違った世界観が見えてきそう。いずれにしても、まだ「青組」に加入している自分してしては、何とかしてもANAさんには頑張って貰わないと困るんだけれど(笑)。

悪名は無名に勝る

年が変わり、今年初の内閣支持率や政党支持率が幾つかのメディアから発表されましたが、いずれも岸田内閣が内閣支持率を上げ、自民党も政党支持率を上げる中、代表交代までして世間の注目を集めたはずの立憲民主党が大きく支持率を下げる結果に。昨年の衆議院選挙で一気に勢力拡大をした日本維新の会も支持率は下げたものの、立憲民主党程では無く、野党の中では「最大支持野党」に躍り出る結果に。

TBSの世論調査では、自民党が1ポイント近く上げているのに対して、立憲民主党は2.5ポイントも下げていて、下げ率から言うと30%近く落ちている。自民党や与党に批判的で、かつ何故かOBが立憲民主党所属議員だったり、公共メディア設立とかいろいろ関わっているTBSでこの状況ですからね。まぁ、れいわ新選組とか社民党が支持率を上げているというのがよく分からないのだけれど。

 

方やNHKの世論調査では、全体の傾向はそんなに違わない感じですが、ここの状況はよりシビアと言える気がします。自民党が+6.2ポイント上げて40ポイント以上になる一方、立憲民主党は3.3ポイント下げて、ここでも日本維新の会に負けている。どちらも、「支持無し」と比べても自民党の支持率は上なので、衆議院選挙後の岸田内閣に関しては、国民的には概ね評価していると言う事なんでしょうね。まぁ、「聞く耳を持つ」という事で、幾つかの事案に関しては世間から批判される前に直ぐに岸田総理が上書きして難を逃れているような状況も見られるけれど、でもあれだって要するに権限委譲しているのか、組織体として管理不行き届きになっているのか、それが分からない以上結局は綱渡りで運が良いだけの話しなので、そんなに安心も期待も出来ないなぁ。

与党や岸田内閣が、決して何か大きな事をやったわけでも無く、でも失敗らしい失敗もしていない、入ってみれば「可も無く不可も無い」状態が続いているのに、国民からは指示が集まっている。一方で、選挙の責任を取ってふるい執行部が退き、新しいく若返った立憲民主党は、本来ならばその期待感だとか新鮮さでもっと話題になるはずなのに、大きく指示を減らしている。思い返してみると、以前の枝野立憲民主党時代は、良くも悪くも毎日のように枝野氏の発言だったり政党幹部の発言がメディアに取り上げられていたけれど、今の泉立憲民主党体制になってからは、正直なところ殆どメディアに登場することは無いような状態。しかも、たまに登場して発言すると、何かトンチンカンな事を言ってしまう。正直、個人的にはこの泉健太氏というのはもう少しまともな人かと思っていたんですが、何か与党として要求されるような大局観とか決定力みたいな物を持っていないんじゃ無いかと最近は感じるようになるほど。どんなに良い人であっても、無名では誰も注目してくれないわけで、そうなると「悪名は無名に勝る」というのは名言なのかも。野党は、この結果をもっと真摯に受け止めて、これからの通常国会に向き合って欲しいですよね。やるべき事は、まずは経済対策、そしてコロナウイルス対策と分かっているのだから。