2022年1月25日

悪用される映像

NHKの軍艦島報道に関しての記事から。 「軍艦島の当時の映像」と主張するNHKの回答に対して、元島民などが異議を申し立てて、その際調査をしたけれど、「端島(※軍艦島)炭坑以外と結論至らず」という結論を出したという話なんですが、素朴な疑問として「じゃぁ、これは確実に軍艦島の映像という結論というか確証はあるのか」という点に関しては、記事を読んでも逆に怪しい場面も指摘されていて、結果的には「確実に軍艦島での映像と言える証拠は見つからない」というのが正しい回答なのではと思うのだけれど。

其れ以前に、NHKは韓国側とどう言う契約をして映像提供をしているのだろうか。この手の映像使用権は、大体難病で幾ら見たいな契約になっていると思うので、彼らが自国でニュース等で使用すれば、その分の使用料がNHKに入るわけで、そこからNHKもこの映像がいつどこで何回使用されたかも把握出来るはず。さらに言えば、国内でその内容に異議が申し立てられているのだから、NHKとしてもその疑義が解決されるまで一時的に使用停止するべきでもあると思うんですよね。何故なら、NHKのその映像は国民からの受信料金=国民からのお金、で制作されたものなんだから、その国民から異議が出ている以上はそれが解決されるまでは利用することは望ましくないと思う。民放だって、スポンサーからの広告料や制作費を使用して制作した映像に、外部からクレームが来れば一旦保留にするでしょう。それが今回は国際的な問題になっているのに、NHKからは何かアクションをしたのだろうか。

仮にその部分が対応していたとしても、今回映像の信頼性を検証して、軍艦島での映像とするにはおかしい点も指摘されているわけですよね。明らかに「これは軍艦島のどこそこで撮影された」という記録が残っていれば良いけれど、そう言う情報ももう昔の話で残っていないのであれば、専門家の意見なり当事者の意見が優先されるべきじゃ無いだろうか。そして、「軍艦島以外の映像という結論が出なかった」という回答は、「軍艦島の映像で間違いない」という意味でも無いわけですからね。「この部分は間違いなく軍艦島の〇〇の場所」という特定出来る部分以外は、確固たる証拠が確認されるまでは現状は保留するべきだと思う。NHKだからとか民放だからという以前に、報道機関として疑惑のある素材(=情報)は使うべきでは無いと思うから。

そう言う意味では、最近の報道で時々あるのが、ネットでの加工映像やフェイク映像を拾ってきて、それをそのまま「真実」として利用したり、自ら確認を取らずにネットに転がっている情報を集めて、それを使用して自分達のコンテンツを制作している行為は、自殺行為だと思うなぁ。自分の仕事に当てはめると、その辺に転がっているフリーソフトやライブラリーを拾い集めてきて、アプリケーションを開発してリリースするようなもの。版権や著作権は勿論、その機能検証すらせずに、単に「利用出来るから」と使い込んで後でやけどすることは確実なわけです。そう言う背景を知っていたら、ユーザーの立場としては「そんな危ないアプリ、使えるわけ無いじゃん」で終わりなんですよね。仮に知らずに使用していたとしても、途中で怪しい部分が見つかればその時点で使用中止をして、正しいアプリと差し替えるのが通常の考え方だと思うのだけれど。映像の出展に関しての真贋も疑問だけれど、その運用というか提供方法もちゃんとこの機会に確認して、NHKとして適切な運用がされているのか、受診料を払っているものとしては大いに気になるところです。


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