2022年1月19日

オミクロンと北京オリ・パラ

北京冬季オリンピック開幕まで二週間余りとなり、本来なら北京も国内も盛り上がっているはずなのが、ここに来て中国でもオミクロン株が見つかり、感染拡大は何が何でも阻止しないといけない中国政府というか中国共産党は、大号令で市中隔離対策中。自宅マンションが突然閉鎖されて3日間外に出られなくなったとか、逆に外出中にマンションが隔離されて自宅に戻れなくなったとか、 さらには買い物でモールに出かけていたら、突然隔離されて48時間施設内に閉じ込められたとか、それどころかその閉鎖されたモールの中に子どもが取り残されて、外から親御さんが何とかして中に入ろうとして警察に阻止されている光景とか、もうね、日本では想像すら出来ないような状態に現地は陥っているらしい。

しかも間の悪いことに、今年の中国は2月1日が春節(旧正月)になるので、今週末くらいから本来ならば民族大移動が始まる頃。北京冬季五輪の開会式は4日ということは、その春節のお休みで観客動員を狙っていたところも大きいのでしょうけど、それが今回は裏目に出た感じ。データで見る限り、感染状況は日本よりもまだ少ない感じですが、北京冬季五輪に向けて「ゼロコロナ」政策を進めていただけに、数の多い少ないは関係無く、兎に角面子に賭けて冬季五輪開催を遂行するために、その為に何でもやる状態であることは確かだなぁ。

ここで疑問なのは、あと二週間余りとなり、日本選手はもう北京へ移動し始めているのだろうか。日本のような、入国時の水際対策も当然あるだろうし、その隔離日数やその後の調整時間を考えると、最短でもこの週末位までに移動しないと、競技に間に合わないのでは。幸いにも、北京と日本の時差は「-1時間」なので、時差ぼけは無いに等しいので、その点は時差の大きい欧米からの選手等と比べて有利何だろうけど。それでも、今後の感染拡大が続けば、競技参加選手だけでなく、コーチや大会関係者の入国制限も厳しくなるだろうし、なんと言ってもあの国は突然とんでもないルールを押しつけてくる国ですからね。本来ならば、先取りして行動しても足りないことが、通常時でもある場所だから。

一方で、東京オリ・パラの時に起こったような感染拡大に関しての疑念は、今回は殆ど出てこない。あれだけ水際対策の不備を指摘していた人たちも、本来ならば今回の北京冬季オリ・パラに関しても、現地での感染リスクや、それを国内に持ち込むリスク、そう言うリスクは東京の時と同等に存在すると思うのですが。まぁ、言えない理由があるんでしょうね(笑)。個人的には、それが良い事とは思わないけれど、今回の開催を国の面子と考えており、さらには強権で何でも出来る国故に、ある意味東京の時よりもリスクは小さいと言えるのだろうけど、だからと言って選手への影響が少ない・小さいとも言えないだろうし。東京オリ・パラの時も空港での対応が問題になった事があったけれど、それ以上の事を北京では想像出来るし。リスクは勿論まだあるのだけれど、選手には全力で試合に臨んで最高の結果を残して欲しいと願うばかりですね。

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