2022年1月19日

政治とメディアの共犯

立憲民主党とChoose Life Project (CLP)の共犯関係(?)を詳らかに語る、切り込み隊長・山本一郎氏のコラム。 元ネタはYouTubeの自身の動画なんですが、ちょっと早口の隊長の言葉をこうやって書き起こしてくれると助かります(笑)。まぁ、内容としてはこれまで既に指摘されていること、明らかにされていることを整理したものですが、メディア自身だけで無く、そのメディアで重用されている著名人が関係している話でもあるため、同様の事案に比べて後追い記事というか、詳報するメディアが殆ど無い。一部週刊誌が記事にして居るのを見ましたが、更に追求するような勢いは感じられないし。

そんな中、以前話題(?)になった「新聞記者」という映画のリメークがNetflixで公開されはじめて、話題になっているらしい。元ネタは、菅官房長官(当時)とのやり取りで有名になった、東京新聞記者の望月衣塑子氏の同名の著書(2017年発行)。そこから、同名の映画が制作(2019年)されて、そのドラマ化が今回のNetflix版。映画公開時は、一部界隈では「これはノンフィクションだ」みたいな盛り上がりがあったけれど、興行収入は6億円余りとそんなにヒットしたとは言えない感じ。2020年に日本アカデミー賞の最優秀作品賞や最優秀主演男優賞・最優秀酒雲女優賞を獲得しているけれど、同時に他の賞を受賞した「翔んで埼玉」や「キングダム」は、興行収入的には10倍近く叩き出しているわけですからね。

映画の内容は、私自身見ていないのでとやかく言えないけれど、原作の書籍の内容とはかなり変更されて、ノンフィクションとは呼べない「娯楽大作」みたいな感じになっていると当時は言われていました。そのNetflix版は、米倉涼子、綾野剛、横浜流星など、Netflixらしい豪華な出演陣で、それが人気の秘訣じゃ無いかと個人的には思ってみたり。で、今回さらに話題なりそうなのは、その映画やドラマの中で描かれていた、権力がメディアを操作して、という話が、今回現実にある事が証明されてしかも白日の下にその内容がさらされたのに、実はそれを実行していたのは名にっくき政権権力者ではなく、それに対峙するはずの野党権力だったという壮大なブーメラン物語だったこと。「モリカケサクラ」であれだけ世間を騒がせた野党だけに、今回はどれだけの大騒動になるかと期待(ワクテカ)していたら、あっと言う間に幕引きをしてほっかむりしてドロンしようとしている(言い方が古いなぁ...)。これも予想通りの振る舞いな訳で、説明責任もへったくれもあったもんじゃない。

山本一郎氏は最後に、5人のジャーナリストが言うべき事としてまとめているけれど、その言うべき事の一つに「今回の立憲民主党及びCLPの説明で納得したのかしないのか」という事をちゃんと表明するべきでは。自分達が問題告発をしたわけだから、それに対してのアクションである今回の立憲民主党/CLPの回答がどうであったのか、それすら今の所表明されていない。結局、かれら5人は自分達だけが逃げ切るためにああいう行動を取り、当事者達もなぁなぁの対応で世間が忘れることを狙っているとしか思えない今の状態。Dappi問題は今回の件とは別だと、立憲民主党は今後も訴訟を続けるのかな。やればやるほど、墓穴を掘ることになるように思うし、折角幕引きしたい今回の件もいつまで経ってもぶり返すことにしかならないと思うのだけれど。結局、著名ジャーナリストが告発まがいのことをしても、自分達の都合一つで何とでもなってしまうこの状況が、政治とメディアの癒着・共犯行為を一番端的に表している状況だと思うなぁ。

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