最初この記事の見出し「5G拡大で米国便欠航恐れ 全日空20便、日航8便」を見た時に、「?」マークが100個位並んだんですが、本文を読んでやっと意味が通じました。こちらも、最初日本国内の話かと思ったんですが、アメリカの空港周辺で5Gサポートが始まり、その影響が理由だったんですね。
先ず一番の疑問は、「5Gの影響なんて、もっと前から分かっていたはずで、なんで唐突にこう言うことが発生するの」と言う事。アメリカでは、日本よりもかなり早く5Gの運用が始まっていて、その影響なりは分かっていたと思うし、展開される地域関しても一度に空港周辺が一気に整備されるわけじゃ無いだろうか。それに、最近では日本国内でもそこそこサービス地域が網羅されてきていて、例えば羽田空港とか福岡空港とか、いの一番に影響が出そうな空港もあるのに、これまでそんなことを聞いたことが無い。
想像するに、アメリカ等では5G用周波数帯として利用されている、「ミリ波(5Gの28MHz帯)」が影響するのかなと思い一寸調べてみました。まぁ、「調べて」と言ってもキーワードをGoogle先生に投げるだけですが(笑)。で「電波高度計 周波数 5G」で聞いたら、直ぐに結果は表示されました。ミリ波じゃなくて、日本でも使用されている「Cバンド(3.7GHz帯)」が高度計と干渉する可能性が、すでに昨年から指摘されていたんですね。で、こちらの記事によると、その懸念から5GのCバンド導入を今月まで延期していたという話。で、日本でも使用している3.7GHz帯がなんで日本国内では問題にならないのかというと、それぞれ利用する周波数帯の上下に「ガードバンド」呼ばれる緩衝帯を設けることで、互いに影響する事を回避しているかららしい。
ところで、産経新聞の記事は昨日深夜(2022/1/18 23:21)の公開ですが、その後こちらのBloombergの記事(2022/1/19 6:19更新)では、AT&Tとベライゾンが、空港周辺での基地局可動を当面益することに合意し、さらに空港周辺での5G Cバンド緩衝地帯拡大することで合意したとも書かれています。となると、今日・明日くらいの欠航は仕方ないとしても、その後はこれまで通りの運行に戻りそう。ただ、通信会社としても売り物の5Gサポートなので、更なる打開策が必要かも。例えば、屋外では空港周辺では制限するけれど、ターミナル内では外に漏れないような対策をして利用可能にするとか。ただ、AT&TとベライゾンはそのCバンドが5Gサポートの中心になるので、その周波数帯利用は必須条件の様子。今後も、一悶着有るかもしれない。利用者としては、空港周辺で5G利用が出来なくなるくらいは、まぁ我慢の範囲だけれど、それでフライトキャンセルとか突然なったら目も当てられませんからね。早く解決されることを祈るばかり。
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