2022年1月15日

上げた手の降ろし方

立憲民主党からCLP (Choose Life Project)への資金提供に関して、「党としての説明終了」と言ってしまった、泉健太立憲民主党代表。西村幹事長が必要な調査をして、会見をして説明をしたから、党としての説明終了というのだけれど、その幹事懲戒権だってグタグタだったわけで、あれで説明責任を果たしたと本当に思っているのだとして、いい気なものです。

まぁ、端から予想されたことなので驚きはしないし、党の顔が変わっても性格はそのままというのも、いかにもあの政党らしいと言えばその通りだし。ただ、この問題に関心を持つ多くの人にとっては、全く説明になっていないし、逆にブルージャパン株式会社問題とか、そこからさらに発覚している別働隊的集団への資金提供疑惑とか、ますます発覚している部分の説明は無い。この政党のことなので、今はこのままなし崩し的に沈静化したとしても、しばらくしたら大きなブーメランになって戻ってくるんだろうけど。

ここで疑問は、今回はこれまでのパターンと異なり、CLPに出演したジャーナリスト等5名が「自分達は騙された」的な告発をして発覚したわけです。で、この5人は今回の説明で納得出来たのだろうかという事。5人のうち4人は、一応職業として「ジャーナリスト」を標榜しているのだから、是非この件に関して経緯なり自分の意見なりを公開して欲しいのだけれど、とんとそう言う様子は見られない。それに、この5人以外にも多くの著名人・知識人がCLPの番組に出演していたのだけれど、5人の後追い的にCLPを批判するような発言も見られない。となると、5人以外の人たちは問題として認識していないのか、それともほっかむりしてこのまま消えていくつもりなのだろうか。まぁ、その他の人たちは別にしても、最初に告発した5人は今回の泉代表の「終了宣言」に対して、自分達はそれで納得したのかどうなのか、問題提起したことに関して解決したと考えるのかどうなのか、それ位はちゃんと態度表明して欲しいですよね。で無いと、結局は彼らも同罪、同じ穴の狢だったという証明にしかならない。

まぁ、自分達が散々批判してきたDappi氏問題と、同じ構図の疑惑の中に自分達が知ってか知らずか巻き込まれていた事は、紺屋の白袴というか灯台下暗し。というか、いずれにしても「迂闊」以前に「無責任な行動」というか「無頓着な振る舞い」とでも言えば良いのか、まぁ最高に格好悪いことである事は確か。そこで、責任を相手におっかぶせるために、威勢良く手を振り上げてみたところまでは、ぎりぎり自分達の面子を守る行為だったんだろうけど、それに対して立憲民主党側が予想を超える「他人事対応」をしたわけで、結局彼らとしても一度上げた手を下ろしようが無くなったのが、面白いと言っては失礼だけれど、ある意味自業自得な気もします。個人的には、このままだんまりを決め込んで、暫くしたら何食わぬ顔でまたメディアに登場してくるに100カノッサですが。

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