2022年1月17日

2類か5類か

週末に見ていた報道番組の中で、新型コロナウイルスの扱いを現在の2類で良いのか5類に落としても大丈夫なのかと言う話題がありました。感染症の専門家が二人が、それぞれ2類相当、5類相当という自分の意見を説明していたんですが、それぞれの意見を聞いているとどちらの意見も「2類が良い」「5類が良い」というものではなく、

  • 2類相当は維持して厳密な追跡調査はしつつ、待機期間や入院条件など緩めて社会活動を維持する
  • 5類相当に変更して、現場の負担を軽減しつつ、重傷者対応などは現状を維持する
みたいな感じで、自分的には「どちらも同じような事を言っているのでは」という印象を受けました。

今の感染症の分類が、一番厳しい1類からインフルエンザ等が対象の5類に分類されていて、それぞれ既存の感染症が分類されています。その中で、新型コロナウイルスは以前流行したSARSと同じ2類に分類されて今に至るもの。ただ、厳密に2類の内容ではなく一部は1類相当の内容もあるので、「2類相当」という言い方をしてるんでしょうね。改めて観ると、既存の5分類とは別の分類というかカテゴリーが、今の新型コロナウイルスには必要な気がします。

そう言う意味では、2類か5類かを議論することは余り意味が無いように思いますが、多分法律的に何処に属するかで、いろいろと制限が生まれる部分や対応も異なるので、その分類を変更して新しいカテゴリーを作らない限り、既存のカテゴリーに当てはめて対応するかしかなく、そうなるとより厳しい条件を選択するしか無いんでしょうね。そう言う意味で、2類か5類かという議論よりも、「特類」みたいなカテゴリーを臨時に作って、そこに当てはめて対応する方が良いような気がします。素人だから、そう言う新項目を来るのにどれだけ時間が掛かるのかとか、法律的な部分を久リーできないのだろうとか、いろいろ理由はあると思うけれど、2類か5類かという議論でじかんを浪費するよりは、「今必要な対策」を列挙して、それを認めて必要な対策が取れるような「新型コロナウイルス特例類」みたいなものを作った方が効果的な気がしました。

「新型コロナウイルス対策」と言っても、今は感染力は強くても重症化はしにくいと言われているオミクロン株が主流になってきているけれど、重篤化しやすいデルタ株が全く無くなったわけでは無い。完全にオミクロン株に流行が移ってしまえば5類相当にしてもリスクはかなり減るんでしょうけど、20%と想定されるデルタ株が残っている現在は、やはりその部分も考えて対応しないといけない。その場でデルタ株かオミクロン株か瞬時に判断出来るなら、それぞれに応じた対応も可能なんだろうけど、それが分からない以上は最悪の状況を想定して最善の対策を取るしか無い。結果、現状では2類相当に軸足は置かざるを得ないのかなぁというのが、それぞれの専門家の説明を聞いた後の感想。ただ、単純にイフルエンザ相当で5類にとか、重篤化回避のために2類のままにという、単純な話では無いことは理解出来たと思うし、そうは言っても両者の目指すゴールは実は現在でもそんなに違っていない、と言う風に感じしまた。日頃テレビメディアの報道には否定的な意見を書き込んでいるけれど、こういう機会もあるからまだまだ捨てたもんじゃないとは思う(笑)。まぁ、2類だろうと5類だろうと、自分達が出来る事やるべき事は何も変わらないのだけれど。

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