2022年1月12日

三次元移動販売


昨今の厳しいコロナ禍の状況打破方策の一つだろう、ANAの「日本産直空輸」ビジネス。 「遠距離高速輸送力」を持つ航空機を利用して、全国各地の産地から新鮮な素材や食材を空輸し、新しいビジネスに繋げる物。同様の試みは、JR東日本が新幹線網を利用して、東日本各地の産物を東京に持ち込んだり、逆に東京の商品を各地に運んで販売したりということをやっているので、それの飛行機版ということ。

コロナ禍で人流が一気に1/10以下になり、しかもリモートワークのために通勤や出張など交通機関にとっては重要な法人収入がほぼ消えた状態。凝りゃぁ相当厳しいだろうなぁと素人でも感じる位なので、実際はもっと厳しい状況だったんだろうけど、途中から航空貨物需要が回復の糸口になっていると聞いて、ちょっと意外な気も。確かに貨物専用機もあるけれど、早いけれどその分料金も高くなるのが航空便なわけで、それが儲かるビジネスなら、以前からもっと貨物便も飛び交っていただろうし。

一つは、特に海外との物流では、コロナ禍で人手不足や港湾設備等が滞り、本流である船便が停滞して航空便需要が高まったことが大きいんでしょうね。また、コロナ禍で外出機会が減って航空会社等影響を受けたけれど、それ故に巣ごもり需要が拡大して通信販売は逆に右肩上がりになって、こういう「遠くの物を新鮮なうちに早く手に入れる」ニーズというのは、以前よりも何倍も高くなっていることは確実。ある意味「with コロナ時代」に生まれた、新しいビジネスモデルと言っても良いのかも。

世の中的には、バーチャルにシフトしつつあるんですが、人間は霞だけ食べて生きてはいけないわけで、どうしても物理社会との設定は必要。そこで今色々話題になっているのは、バーチャルとリアルの境界線だったりその摺り合わせな訳ですが、バーチャル世界の世界観というか時間観をリアルに近づける一つの方法が、例えばこう言う虚空貨物を、これまでのような大口利用だけで無く小口や個人単位でも簡便に利用出来るようになると、また一つ違った世界観が見えてきそう。いずれにしても、まだ「青組」に加入している自分してしては、何とかしてもANAさんには頑張って貰わないと困るんだけれど(笑)。

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