2021年7月26日

その場凌ぎの「開催中止」

東京オリンピック開幕前は、あれだけ「開催中止」を叫んでいた立憲民主党議員も、いざ開幕するとだんまり戦術。そんな中で、意気軒昂(?)にtwitterから発進する蓮舫議員は、ある意味度胸が有るのかもしれない。でも、その分叩かれることも確かだよなぁ。 

「反対するなら応援するな、ではない」と彼女は言うけれど、

「素晴らしいです! ワクワクしました! 」

というのは、開催を肯定しているとしか思えないなぁ。幾ら大会では無く選手を応援していると言っても、その応援された選手がプレーする舞台はオリンピックな訳で、彼らはその舞台の中止を要求しているわけですからね。実際彼女が「ワクワクした」のも、そのオリンピックでのプレーだったわけだし。

彼らが本当に五輪中止を思っていたので有れば、その意図が叶わず開催されている今こそもっと強く「中止」を訴えるべきなのでは。だって、感染拡大リスクがあるから開催中止を言っていたなら、今まさにそのリスクが拡大していることになるわけで、以前の何倍もの努力で中止を訴えなきゃ変。開催された途端にその主張を隠すのは、それだけその主張に裏付けというか根拠が無かったという証明になるのでは。まぁ、そんな「言うだけ政党」であることは、民主党時代から変わっていないことは、多くの人は知っているし忘れないから、今の支持率もあるんだろうけど。

本当にオリンピックが感染拡大に対して大きなリスクと思うけれど選手を応援するのであれば、せめて先の発言に「でも、感染拡大もしています。応援はテレビの前やネットで、外出は控えましょう」くらいのことを言っても、罰は当たらないと思うんですけどね。でも、オリンピックが続いて行けば、当然国民の感情もその成功体験が与党支持率アップに繋がるから、彼らとしてはそれは避けたい。だから開催中止は言うけれど、選手に対しての批判は出来ないというジレンマみたいなものが本当なら生まれるはずなんだけれど、何かそれすらも感じられないなぁ。そう言う意味では、選手が活躍している今でも「開催中止」とか「NHKまで放送していて怪しからん」と言ってしまう、共産党は少なくとも政党としての筋は通している気はする。決して褒め言葉じゃ無いけれど(笑)。

蓮舫氏は「危機管理の問題」と言うのだから、彼女の案としては「中止」するしか無いと言うのだろうけど、それって危機管理の中でも最後の手段というか、結局リスクのある事は何もやらないという事にしかならない。「止めることが目的」ならそれもあるだろうけれど、今回の危機管理というものは「いかにして運営を継続しつつ、感染リスクを最少化して行くか」という事が大命題なはず。それに対して、「開催中止」と言えるのは開催前までで、実際に開催された今は、もうその主張は受け入れられないと思う。今は動かしつつどう防御していくかという事が要求されているわけだから。勿論、欧米以上の爆発的感染拡大とか、選手村の半分近くが陽性者となる様な大規模なクラスター発生とか言うことになれば、それはまた別の話だけれど、まだそう言う状況では無い訳ですからね。何となく既視感があるなぁと思いだしたのが、彼女の一番の印象というか記憶に残る「仕分け事業」。「無駄削除」という理由で、事業仕分けをしたけれど、結局全ての事業見直しでは無かったし、切られた事業に関しての理由説明も不十分でした。結局は、彼らの個人的感覚で決定していただけのようにも当時は見えたんですが、それが10年以上過ぎた今でも続いているのは、もう言うべき言葉も見つからない。真夏のこの時期ですが、東京オリ・パラ終了まで、いゃその後も当分の間、ずっと冬眠していて欲しい。

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