2021年7月18日

Xリーグの配信に要望

先日発表された2021シーズンの試合予定の中で、今シーズンの試合が有償配信されることも発表されました。その配信元の「イレブンスポーツ」は、 プロ野球の二軍の試合を中継していた配信会社で、そこから今の様なスポーツ中継を手がける様になった所。今年の春には、関東学生の試合をトライアル的に配信していて、それにXリーグものっかったという感じなんだろうか。

実は、昨年の試合も同様にインターネット配信されていて、その時は無料配信だったんですが、それでそれなりに手応えが有ったと言う事なんだろうか。ただ、「有償配信」となると視聴者側としてもそれなりに期待値が上がるわけで、昨年と同様の内容では一年持たないと思うのが正直なところ。昨年の配信や、今年トライアル的に行われた関東学生の春の試合を見て、勝手に要望をまとめてみると。

  1. 試合計時を、スタジアムのクロックをそのまま移して表示するのは良いけれど、ちゃんと見える角度で逆光なども考慮して表示して欲しい。また、ゲームクロックだけでなく、プレークロックの表示も希望したいところ
  2. DownとTo Goの表示だけでなく、ボール位置の表示も欲しい。一度引いた画にすれば、まぁ全体は分かるけれど、「OWN 35」とか「AWAY 25」とかくらいの表示は欲しい。
  3. 「可能ならば」だけれど、バーチャルライン(※)も入れて欲しい。ライセンスとかその部分の機材とかコストは掛かるから難しいだろうけど、あれがあると特に初心者視聴者には分かりやすい気がする。
    ※ファーストダウンの位置とスナップ時のボールの位置に、CGでラインを表示させることで、後どれだけ前進すればダウン更新出来るのか、視覚的に理解しやすくなるもの。
  4. TD時は勿論、パスインターセプトとかビッグプレーの直後には、ビデオリプレーやスローモーションの映像をワイプで入れて、そのプレーを直後に反芻できる様にして欲しい。
  5. カメラの台数は、勿論出来るだけ多くして、スタンドのワイド(フィールドサイドライン側からの映像)やタイト(ゴールポスト側からの映像)だけでなく、地上からの映像も増やして欲しい。特にワイド映像に関しては、中央(50ヤード上)に一台だと肝心のTDシーンが弱いので、左右の20ヤード当たりにもカメラを置いて、TDシーンがしっかり映る様にして欲しい。
  6. 実況や解説に関しては、やはりそれなりの人材というか経験者であるとか、特に実況に関しては出来ればスポーツ中継特にフットボール中継の経験者を使用して欲しいところ。これまでのインターネット配信では、チームOBが登場していて、それはそれで面白かったけれど正直「副音声中継」なら良いけれど「主音声中継」で聞くにはちょっとなぁという印象。
  7. 仮に「副音声中継」をするのであれば、その音声だけを流すことを許諾したらどうだろうか。最近殆ど聞かなくなってきたclubhouseとかリアルタイムの音声配信サービスを利用して、映像は有償配信のものを見ながら、音声だけ別の配信サービスを並行して再生しながら効く様な感じ。一つだけでなく、「〇〇応援隊」みたいな感じでもいいし。
  8. 今回の発表では「国内外を問わず、」と言っているくらいだから、海外に向けてのXリーグのアピールも視野に入れていると勝手に想像。その場合は、流石に中継の英語チャンネルは厳しいと思うので、攻めて表示されている情報だけでも、日本語表示を出来るだけ排除するか、例えばチーム名の横にはロゴやトレードマークを必ず入れることで、理解出来る様な「表示の工夫」もして欲しい。
  9. そう言う意味では、最初に書いた様に画面上の表示(テロップ)を充実させることで、それらの言語的壁は有る程度カバー出来ると思う。あと重要なのは、そのフォーマット(表示位置や表示の並び)を全試合で固定させることですよね。以前も、関東と関西の試合では表示形式が違っていたことがあったし、プロ野球中継なんかでも放送局によって違いがあるけれど、あれは統一するべきだと思う。それが出来れば、例えば初心者に説明するときにも「ここが"10"になると、また4回プレーが出来る」とか説明もしやすいし。
  10. 有償配信で配信品質が上がるのは良いけれど、これまでの様に自由にアクセス出来たことでフットボールに触れる機会が減ることもマイナス。出来れば、シーズン後に無料開放してくれるとか、何らかの形で対応して欲しいところ。理想を言えば、試合のライブ中継後出来れば当日中、遅くとも翌日には10分位の「試合ハイライト」みたいなものがXリーグのYouTube Channelに登録されていき、シーズン終了後には無償開放されるとか。
  11. あるいは、それぞれのチームが映像の権利を購入して、自分達で有る程度の編集することを可能にし、その動画をチームのYouTubeとかXリーグにも登録出来る様にしたらどうだろうか。その場合、例えばTDシーンの直後にスポンサーロゴを入れるとか、ハドルブレイクからボールスナップの数秒間にスポンサーロゴを表示するとか、要するにチームとしてスポンサー貢献出来るような形にすれば、購入に関してのお金も出やすいだろうし。
  12. あるいは、そのチーム「だけ」のハイライト映像を作る素材として利用出来れば、チームとしても嬉しいのでは。例えばTDシーンだけを集めたもの、QBサックだけのもの、結構使い回しが効きそうな気がする。
何度か書いている様に、やはり地上はでの放送、続いてBSでの放送というのは、やはり知名度拡大には大きな武器になるんですよね。ただ、その為にはよほどの事が無いと正直難しい。実は、20年位前にはXリーグのリーグ戦は、Sky-Aで毎試合放送(その後各チーム2試合とか3試合に減少)していたけれど、当時はまだCSというのは凄く限定されていたし、結局は魅力のあるコンテンツにはならなかったんですよね。でも、インターネット中継になれば、CSの受信設備が無い家庭でも、今ではインターネットにアクセスする事は出来るから視聴者層を拡大する可能性は広がります。後個人的に思うのは、インターネットだからこそ海外視聴者層を開拓するつもりで、それを前提にサービスしたらどうだろうかという事。特に海外とは時差があるからライブ視聴が難しくても、見逃し配信で後から視聴できるのであれば、例えば外国人選手の知り合いとか、それなりにニーズはあると思います。

まぁ、何だかんだ好き勝手書いたけれど、結局一番重要なのは「試合の内容」なんですよね。どのチームも、白熱したワクワクドキドキする様な試合をすれば、多分フットボールの魅力に気がついて貰えるだろうし、ファンも増えていくと思う。

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