2021年7月6日

誤報はメディアの「食中毒」

朝日新聞系のAERA dot.で、東京都議選投開票日前日に、応援演説に入った小泉議員の発言を「聞き間違えました」と訂正した事件。選挙が終わった後に、記事の最後

※記事中の小泉進次郎環境相の演説で「テレビの中ですけど」という記述を「選挙の中ですけど」に訂正しました。記者の聞き間違いで関係者の方々には大変、ご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。

と追記して当該部分を削除して証拠隠滅してお終い。これで「メディア」と言うのだから呆れてしまう。まぁ、今に始まったことの無い、AERA dot.ですからね。

いつも思うんですが、メディアにとって「記事」というのは立派な「商品」な訳だから、そこに問題があれば自動車メーカーならリコール、食品メーカーなら販売中止して回収とかいう話になるはず。メディアであれば、まずは当該記事を削除して、お詫びと背景説明と今後の対応を代わりに掲載するべきだと思うのだけれど、そんな例は見たことが無い。しかも今回の場合は、「聴いた言葉を間違えた」ではな 「言ってもいないことを言ったことにされた」訳で、「捏造記事」と言っても良いくらいの話。これが飲食店なら、食品偽装とか食中毒レベルのトラブるなわけで、そう言う場合まずはその飲食店は営業中止をして対策するんじゃ無いのか?

メディアなんて、そんなことがあろうが、小さな訂正記事を掲載すれば全て放免されると思っている節があるんですよね。そのくせ、言葉尻を取り得たり切り貼りをして、一部対象者には厳しい態度を取るくせに、事身内の話となると全くのダブルスタンダード。公文書偽造とかあれだけ騒ぐくせに、自分達の偽装に関しては全く騒がないわけで、それじゃぁ読者もハナから不信感を前提に接するしかない。本来「信用・信頼」を売るはずの商売なのに、それが期待されないという事は、「詐欺師」と言えば良いのだろうか。

よくよく考えたら、大手新聞社のサイトなんて、最近アクセスするのは何かニュースを見たくてでは無く、ネットでネタにされていたからそれを確認しにアクセスする事が殆どになっている気がする。「報道機関」ならぬ「ネタ提供機関」あるいは「妄想機関」となってしまった既存メディアの役割って、もう何も無いんじゃ無い。テレビメディアが、どちらかというとその瞬間に流れて終わりだったのに対して、新聞メディアは印刷媒体として残るから、それでも少しは情報価値のある内容を提供していたように思っていたけれど、結局は記録が残ろうが無かろうが、自分達の「言いたいことを書く」しか無くなってきましたよね。まぁ、AERA dot.に関しては豊富なネタサイトとして今後も生き残って欲しい(マテ)。

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