2021年7月31日

チームが勝つとき

毎日毎日、金メダルの話題が尽きない東京オリンピック。 昨日は、柔道女子78kg超級の素根輝選手と、フェンシング男子エペ団体(山田優、見延和靖、加納虹輝、宇山賢)で金メダルを獲得。時間たんの関係で、夜はフェンシングの放送にずっと見入ってしまいました。

団体戦なので、誰か一人の力で買ったと言う事は無いのだけれど、団体戦だからこそ一人ビッグプレーをする事で、チームとしてモメンタムを掴むことが出来る事も。今回の場合は、初戦のアメリカ戦での加納選手の活躍がそれに当たるのかなと個人的には思います。その次の世界王者フランスとの対戦も、最後43-44と相手にマッチポイントを握られながらも、44-44に追いつき一気に逆転勝利ですから、これで波に乗れない方がおかしい位。実際、準々決勝の韓国戦、決勝のROC戦は日本が試合を終始リードしていた気がします。

自分も、アメフトでそれまでどうしても勝てないチームとの対戦で初勝利を上げたことがありますが、その切っ掛けは後半早々にディフェンスがパスインターセプトをして、それをそのままリターンTDした事。これで一気に試合の空気が変わり、自チームに何か自身がみなぎり、逆に相手チームに焦りを感じるようになり、初勝利を上げることが出来ましたが、やはりあのビッグプレーは大きかった。ただ、そう言うプレーが生まれたから勝てたのかというとそれは一寸違っていて、それは切掛なんですよね。ちゃんとチームとしての実力もそれなりに蓄えて、勝てはしなくてもそれなりに相手と勝負出来る位の実力が無いとお話にならないことも事実。そう言う意味では、今回のフェンシングチームの4選手は、それなりに力を付けていたからこそ金メダルに届いたとも言えるんじゃ無いかと。

ただ、日本は今回開催国枠で出場しているので、もしこれが地域予選とかを経た場合だと、まず出場出来ていたかどうかも定かでは無い。決して日本チームにケチを付けるわけじゃ無いけれど、次は常に地域予選を勝ち抜いて本戦に出場出来る安定的な実力を付けることが必要。例えば今回のエペの国際ランキングで日本は8位で、韓国、中国よりも下なんですよね。種目によって違いはあるけれど、他の多くの種目同様、中国、韓国の壁というのは厚そう。そう言う意味でも、今回韓国に準々決勝でそれなりに点差を付けて勝利できたことは大きいと思うけれど、それが今後も続く努力は大変そう。でも、それだけやり甲斐があることでもあるだろうし、その為の大きな切掛に今回の金メダルが貢献しそう。まだまだ続く東京オリンピック、今日も好試合、好対戦を期待したいですね。

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