2020年6月5日

象徴としてのレジ袋

来月7月1日から、レジ袋有料化が義務化されるという事で、昨日くらいから盛んに「コンビニレジ袋が」というニュースが流されています。良く行く自宅近くのイオンモールでは、モール内のイオンスーパーは結構以前からレジ袋有料化されていたけれど、モール内の専門店も暫く前から有料化が始まっていて、最近ではレジ袋代わりにトートバッグを持参して通っています。たた個人的に困るのは、一店舗でだけか芋のするならエコバッグ一つで良いのだけれど、複数店舗回る場合に、先に購入した品物が入っているエコバッグを開いて、次のお店の品物を入れて貰うのが一寸恥ずかしい気も。かといって、買い物する店舗数分のエコバッグを持ち歩くわけにも行かないわけで、そこは大変。

今回のレジ袋有料化は、プラスチックゴミの削減」が目的の一つ。それに関しては、その目的は良いと思うけれど、費用対効果というか実際にレジ袋が影響して居る例えば海洋汚染の度合いや、日本自体が世界に及ぼしている汚染具合、影響の度合いから見て、果たしてレジ袋を極端な話なくしてしまったらどれくらいの貢献になるのかが不明。実際、例えば海洋汚染の話をすると、一番影響して居るのは化学繊維の微細な切れ端とか、人工芝などのプラスチック製品などの微細な破片類で、ペットボトルとかレジ袋などの「大物」は、実はそんなに影響度は大きくない。ただ、何かあったときに視覚的に一番目立つのが、これらレジ袋とかペットボトルなので、取り上げられることが多いだけとも個人的には思っています。

今回この話題で一寸調べていたら、こんな高校生の論文があることを知りました。膨大な量のレジ袋が使用されていることは事実だけれど、実は石油換算すると、年間の石油消費量約2.4億キロリットルのうちの50万キロリットル(0.2%)しかない。また、最近のレジ袋は焼却しても無害化処理でき、さらには燃やすゴミの内容から燃焼効率が悪くなってきている中、これらレジ袋などのプラスチック製品を混ぜることで燃焼効率が上がり、燃やすために石油などを投入する必要性が削減できるというメリットも。何でもかんでも石油製品を燃やせば良いという話しでは無いけれど、有る程度添加剤みたいな感じで使うことで、メリットもあるという話ですよね。そう言う意味で、石油削減には車の利用を控えるのが一番良いわけで、それは最近のリモートワークの影響が実は結構効果がでているのではと思います。

さらには、今回の新型コロナウイルスのために、何度も利用するエコバッグでは感染拡大に繋がるのではという懸念も。確かに、使用する度に清浄していれば良いけれど、普通は帰宅して中身を出したら、そのまま畳んで仕舞って、また次にそのまま使用する、というサイクルが回るだけでしょうね。私も、重い物を購入するときには頑丈なトートバッグを持参しますが、一寸したお弁当の購入とかコンビニでの買い物なら、やはりその時の購入量にあったレジ袋を出して貰える方が嬉しい。論文の最後にも書いてあるけれど、確かに効率化も大切だし、省エネも大切だけれど、一方で利便性という物も付加価値な訳で、それが全く無駄になるのは問題だけれど、それをうまく活用すれば最終的にプラスの効果もあるのであれば、無理に止める必要は無いような気がします。

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