昨晩の東京オリンピック開会式。冒頭、コロナ禍で志半ばで出場出来なかった選手を追悼すると言う様な説明があり、なるほどと思ったら、ミュンヘンオリンピックでの乱射事件の追悼パフォーマンスを森山未來氏がしたんですが、これは正直ちょっと唐突。これが予定されていたから、先日の小林賢太郎氏の件に敏感に反応したんだろうか。私も子どもながらにリアルタイムでこの乱射事件は見ていたけれど、何故今回わざわざ取り上げるのか一寸不思議というか疑問を感じます。
ビックリしたのは、最初のプロジェクションマッピングのクオリティが凄い事。特に、投射しているフィールド上の明度と彩度が鮮やかで、CGで合成しているようにも見える位。スポンサーのパナソニックが肝いりのLEDプロジェクターとか投入したのだろうかと邪推してしまう(笑)。
で、入場行進を見ていて気がついたこと。
- 出場国・地域名の順番は、先頭のギリシャ、最後の開催国・日本以外は、日本語の「あいうえお順」との事だと聞いていたのに、「イギリス」が「英国」だったのは不思議。多分、外務省の「国・地域」のページ記載の国名を使用しているんだろうな、と後から何となく納得。
- でも「アメリカ合衆国」なのに出てこない、と思ったら、次回以降の開催国は最後に登場するんだ。日本の前が次回パリ五輪のフランスで、その前がその次ロサンゼルス五輪のアメリカ合衆国なんですね。でも、これはアメリカのNBCの放送権も絡んでいるらしいけれど...
- で、何故かまん中くらいに「ロシア オリンピック委員会(ROC)」が入ってたんだけれど、あれは何故だろうか。順番的には「サ行」当たりだったけれど
- 「台湾」は日本語でも「チャイニーズ・タイペイ」と読んでいたけれど、順番は「大韓民国」と「タジキスタン」の間で「台湾」の順番なんですよね。それなら「たいわん」と呼べば良いのに。まぁ、オリンピックの出場条件が名称として「Chines Taipei」になっているからなんだろうけど。中国とかIOCへの配慮なんだろうけど、同じタ行でも「チ」の所では無く「タ」の所に入れたというのが、隠れた意地というか、日本なりの抵抗なんだろうな(と、邪推)。
- 入場行進が終わったチームはグランド場で待っているんですが、そのまま座り込む人も。どうせ観客席は空いているんだから、1Fスタンドに誘導しても良かったかなぁと言う気も。多分、そうしたいけれど、無観客と決まったのが直前で、グランドレベルからスタンドに上がる動線の準備が出来なかったんだろうなぁ。ただ、あのフィールドの状態は、ドラクエの「ロトの紋章」にも似ているとの事で、多分そっちが正解なんだろうなぁ、あのBGMを聞いていたら
- 動線を作っていた「ガイドキャスト」の皆さん、3時間位立ちっぱなしで、しかも振りというかジェスチャーをずっとやっていて、大丈夫かと心配になるくらい。水分補給とかしてたんだろうか。
その後の様子を見つつ思ったこと。
- 橋本聖子会長のスピーチ、一寸と涙ぐんでいた気がする。元選手としては、経緯はどうあれ感無量という気持ちが強いんだろうなぁと思います。そう言う意味では、少なくともこの場でのスピーチに関して言えば森さんよりは橋本さんの方が良かったとは思う。
- ドローンは、北京五輪でやったのが最初だと思うけれど、「日本の技術もこれだけあるよ」という証明になった気がする。フォーメーションとしては、五輪マークと地球儀位だったけれど、あれだけの台数を正確に位置決めしてコントロールするというのも大変な技術だと思うし。そうそう、国立競技場の横、多分神宮球場だと思うのだけれど、四角くLED照明みたいなものが点滅して居るのは何だろうかと、時々映る度に気になっていたけれど、あれドローンの待機場だったんでしょうね。
- 色分けした観客席、無観客である事を感じさせない効果があって、結果的にグッジョブ感が半端ない気がする。個人的には、1万人とか定員半数くらいだったら、有観客であっても問題無かった気がするけれど、逆に無観客で撮影用のフラッシュが無い背景が、フィールドのパフォーマンスを冴える様な演出になった気がする。
- 「イマジン」の歌唱リレー、あそこが問題となった小山田圭吾氏担当部分の差し替えという噂だけれど、そう言われてみれば確かに違和感を感じる構成でした。ただ、一日くらいで政策したにしては、クオリティは高かったけれど。で、差し替えられたのはオープニングのカウントダウンの所だったんですね。
- 終盤の五輪ロゴを作ったりしたパフォーマンスだけれど、結構若い子どもも参加していましたが、時刻はは22時過ぎから深夜。あれって、労働基準法というか、あるいは倫理的に大丈夫なんだろうか。最後の聖火リレーにも中学生?位の子どもも出ていたけれど、大変だっただろうなぁ。その分一生の思い出、記憶にはなっただろうけど。
- 長嶋さん、王さん、松井さんが登場したときにはちょっとビックリ。長嶋さんのに為にも、もう少し移動距離を短くしても良かった気がするけれど。
- 途中エッセンシャルワーカーの人達が多数登場していて、あのアイデアは良かったと思うけれど、どう言う基準で選抜されていつ頃知らされたんだろうか。機密保持もあるだろうし、そう言う意味でも大変だっただろうなぁ。
- ピクトグラムの演出、一箇所ミスったのが残念だったけれど、何とかリカバーしたから良かったぁ。個人的には、もう少しテンポを落として、もう少しピクトグラムをちゃんと見せる演出の方が良かった気がするけれど。中の人は、が~まるちょばかぁ、納得。
- 聖火リレー最後の大坂なおみ選手は、勿論納得なんだけれど、何となく「誰からも文句を言われない様にした」感も感じられる選択だった気がする。
- 聖火台、個人的に一番嵌まったのは、あの開閉する機構(ギミック)。思わず「待ち工場のおっちゃん達が、技術の粋を集めて制作した」感が半端ない仕上がり。TLにはガンツ(GANTZ)の球体(聖火台は白色だったけれど)という話も。あと、火力が凄い感じでしたが、それなら金属を少し入れて、炎の色を変えるとかの小技も見たかった(笑)。
- 劇団ひとりは、ちょっとウザかった(笑)。
- 国立競技場からの花火、あれだけの量の花火をどうやって屋根に仕掛けたんだろうか。途中で花火台を入れ替えるなんて出来ないだろうから、最初から最後まで全部セットして順番に点火していくんだろうけど、あれだけの種類と量を一度にセットしておいて、打ち上げるのは凄いと思った。日本の花火技術の、こちらも粋を集めたんだろうけど、あれは凄いと思ったなぁ。
色々あったけれど、それが報われて良い開会式だったんじゃ無いだろうか。後は、選手がベストの競技をして、コロナ禍の感染も最小限に抑えて、パラリンピックまで完結して欲しい。
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