G.W.になり、訪日観光客だけで無く、日本から海外へのバケーションもかなり復活してきた様子。テレビ等で、早めに出かける様子を報道したりするんですが、そこで何か言いたいのか「円安が海外旅行に打撃」みたいなストーリーをわざわざ展開しているような印象を受けます。特に個人的に気になったのは、「円安で割高な食費を抑えるために、日本からパックご飯やインスタント食品を持参して行く」みたいな話。
昔から「和食が恋しくなる」と言って、例えばインスタント味噌汁だったり、パックご飯だったり、インスタントラーメンの類を持参して海外旅行することは良く有る話。でも、あれって結構大変で、例えばインスタント食品を利用するためには熱湯が必要だけれど、最近のホテルだとその入手が結構難しいのでは。自分が良く出張で出かけていた、20年位前までだと、ホテルには大体電気ポットが有って、それは部屋で提供されたインスタントコーヒーや紅茶を入れるため。だから、そこで沸かしたお湯をインスタントラーメンに使用したり、あるいはそのポットの中にラーメンを入れて煮て顰蹙を買う場合もありましたね。ところが、そういう飲み物サービスのための電気ポットは、その後コーヒーメーカーに変わって行き、今では殆ど見ることは無くなりました。コーヒーメーカーでも、コーヒーや紅茶のポットをセットしなければ、そのままお湯が出てきますが、一度に出てくるお湯の量が少ないから、それこそインスタントラーメンを作ろうと思ったら結構大変だと思う。
例えば最初からキッチン付きのリゾートホテルみたいなところとか、あるいはResidence Innみたいなホテルを利用する予定ならば、そう言う食材を持ち込むのもアリだと思うけれど、そうでも無いのに持ち込んで食費を抑えるというのは逆に負担も大きいし、何しに行っているのか本末転倒な気がします。それだったら、最初から自炊中心のつもりで地元のスーパーとかファーマーズマーケットを使うつもりで言った方が良いんじゃ無いだろうか。あと、自炊する場合米とかパスタとか素材を持ち込むのはまだしも、実は調味料類の調達が結構面倒だと思う。海外のスーパーで購入するにしても、何種類も必要になるわけだし、あとサイズが大きいのでかなり使い残してしまうと思う。その為に、ご飯とインスタント味噌汁だけというのも寂しいわけですし。さらに言えば、換装しているパックご飯とかインスタント食品はまだしも、レトルト製品なんかは入国時の税関で引っかかる可能性も大きいだろうし、そこまでのリスクやコストを払ってまでして、一体幾らセーブできるんだろうか。
家族連れとかで人数が多い場合は、そう言うことも考えないとなかなか大変だとは思うけれど、それならばレストランを利用するのではなく、スーパーなんかのお惣菜が日本と比べて大容量なので、それを利用してシェアする方がお得な気がするけどなぁ。あと、ご飯はなかなか入手出来ないだろうけど、パン類なら大概入手出来るからそれを利用するとか。パックご飯にしてもパスタにしても、「調理する」というのは結構大変な作業だと思う。それならば、その場で食べることも出来るし、ジャムとかソースを付ければ味変も出来るパン食が一番便利だと思うけどなぁ。そうそう、アメリカに限った話かもしれないけれど、食日自体も値上がりしているけれど、それとともにやはり20%前後追加で払うチップの存在も大きいと思います。最近ではスタバとかファストフード店で購入してもチップの画面が出るくらいですからね(私はファストフード店では"No Thank You"を選ぶけれど)。まぁ、そういう工夫はそれぞれの旅行者が考える事であって、メディアがことさら「節約旅」とか煽るのは、彼らが単に話題を作りたいだけだと感じますね。何となく彼らの無責任体質が透けて見える気がする。
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