2024年4月21日

4,000万人時代

少し前に、月間の訪日観光客数が300万人を越えたというニュースがありました。単純計算で、1年12ヶ月だと3,600万人が日本を訪れるわけで、コロナ禍以前に目標と言われていた訪日観光客4,000万人が若しかしたら来年くらいには実現するのかもしれない。まぁ、3月、4月は、一年間の内でも桜のシーズンという事で訪日客の多い時期らしいけれど、でも先日成田に帰国した時に見た入国審査場が溢れている光景を見ると、色々な意味で日本個の観光産業は限界値に近づいている気もしますね。

国内でもトップの知名度を誇る京都では、もう随分前からオーバーツーリズムが言われて、地元住民の生活がママラナイ状態にもなっているみたい。京都とは状況は違うかもしれないけれど、都内を移動しているとコロナ禍以前の日本への観光客が増えていた時期よりも、最近は外国人観光客と思われるグループの姿よく見る気がします。しかも、手に持っているスーツケースやバッグ類のサイスが、以前よりも大きくなっている気もするし(笑)。さらに言えば、コロナ禍以前は中華系の訪日観光客の姿が殆どだったけれど、最近は欧米系の訪日観光客姿の方が中華系よりも多い気がします。まだ中国政府による訪日渡航制限が行われているのかな。それでも、結構な数の観光客が中国からもも来ている気がしますが、これが以前くらいのレベルになったらどうなるんだろうか。となると、4,000万人どころか5,000万人規模になるかもしれない。

それまでの日本には無かった「観光業」という新しい産業が生まれることは良いことだと思うけれど、一方で国内の移動手段の中心であるタクシーだとか路線バスだとかのドライバー不足が言われていて、観光客だけで無く一般の住民ですら困るような状態に。苦肉の策で、ライドシェアとは言いながらも、タクシードライバーの要求レベルを緩和したようなシステムを導入したわけですが、新しい仕組みが完熟するまでの時間も必要で、そう言う意味ではこの時期にスタートしたのはある意味良かったかも。移動だけが全てでは無いけれど、例えば訪日観光客のために整備することが、元々の住民にとっても利益になるのであれば、今の京都の状況が逆転する可能性もあるわけで、こういうチャンスはうまく活用したいですよね。ただ根本の原因は、リソース不足(人材、機材)に、それを補うだけのコスト(給与、収入)不足なわけだから、そこは別の方法で手当てしていく必要も考えないと。それこそ、長距離トラックとか宅配ドライバーのような、同じ車を運転する技能者のスキルを、自動化とか別の手段に転用出来る部分は転用して、本当に必要なところに投入するのが正しい方法だと思う。でも、その為にはその新しい領域で仕事をしようと思うだけの動機付け、つまりは収入アップが可能かどうかが大きいだろうなぁ。

それと、やはり円安の影響は大きいでしょうね。欧米からの訪日観光客が多いというのは、やはり費用の点でコロナ禍前と比べると3~4割位の割安感を感じているんじゃ無いだろうか。それに、特に食費なんかは元々の日本の価格も安いから、彼らからみたら日本での食事料金は半額以下の感覚じゃ無いだろうか。それ以外にも、生活用品とかも安いわけだし、まぁ今の日本は「買物天国」と言っても良いかも。まぁ、このタイミングをフルに利用して「日本の良さ、魅力」を出来るだけ体験して記憶して貰って、今後円高になったりとかしても再訪して貰える「成功体験」を沢山経験して欲しいですよね。で、自分は日本では経験できないNFLだとかを捜しに、アメリカに通うわけで、それがお金では換算できない「プライスレス」の世界観と言って良いのでは。まぁ、最近浜松市内でも訪日観光客と追われる欧米から中華系からアジア系等見かける機会が増えているので、4,000万人超えなんてあっと言う間かもしれない。その頃には、もう自分は海外旅行する体力・気力が無くなっているかもしれないなぁ... そこだけは何とか負けないように頑張らないと。 

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