先日テレビを観ていたところ、小林製薬のCMが流れてきました。商品販売のCMではなく、先日から問題になっている「紅麹食品」の回収と問題告知のCMで、あぁ大変だなぁとその時には感じました。まだ原因は解明されていないようですが、今は閉鎖された当時製造をしていた大阪工場で、原材料が床に溢れたものをそのまますくい上げて製造してしまったという「3秒ルール」みたいな事があったらしく、それが雑菌の混入を招き、予想外の問題を発生させた原因なのかもと言う事らしい。そう言う意味では、小林製薬に非があることは確かだろうし、今後何らかの保障なり対策なりと色々と後処理は大変そう。
今回のCMを観ていて思いだしたのが、最近でも冬場になるとかならず流れてくる、TDKの加湿器回収のお願いCM。もう何年間流しているのだろうか。いい加減終了しても良いと思うのだけれど、やはり万が一万万が一の場合を考えて、利用開始されるであろうあの時期にCMを流しているのは、企業としての当然の行いのような気もしますし、それならそれで問題の無い製品を出すべきと言う意見も出るだろうけど、言い訳になるけれど、自分も製品開発・製造に関わっているので分かるんですが、幾ら注意しても某かの想定外・予想外の事態はどうしても生まれてしまうわけで、それを防ぐ方法は「製品を出さない」事しか無いんですよね。
小林製薬のCMを観て、TDKの製造責任の事なんかを考えていたら、草津町でセクハラを訴えられた元町長の裁判で、訴えが虚偽であり元町長側の無罪と賠償が裁判で出されたというニュースが目に入りました。これも結構酷い話で、町長室でセクハラを受けたと訴えた女性町議に対して、回りからは一斉に擁護の嵐が巻き起こり、町長だけで無く町に対しても批判の嵐がぶつけられることに。メディアや有名議員に著名人も一斉に批判をして、それが海外メディアにも取り上げられて、一気に不名誉な風評被害を受けることに。結局は、訴えた女性町議の発言が二転三転し、さらには色々な証拠も提出されて、その町議の訴えが虚偽・捏造であったことが確認されて元町長の無罪が地裁で判決されましたが、それに対してあれだけ批判していた組織や著名人達は何の謝罪も無いし発言も無い。まぁ、個人に関しては最悪「誤解」「認識不足」ですまされることもあるだろうけど、多くのメディアや報道機関も、ある時には面白可笑しくこの話題を扱っていたわけで、そう言う意味では「情報」という彼らの商品に対して「不具合」を入れ込んで世間に販売したわけだから、その製造物責任は免れないと思う。
同じような事を、これまでも何度も書いていますが、これだけ「情報」というものが良くも悪くも身の回りに氾濫していて、かつ瞬間瞬間どんどん更新されていく時代に、その情報提供を生業としている人達がその行為に対して責任を持たないことは論外だと思う。同じく、読売新聞の記事で、この紅麹関係の記事を捏造した話も出てきたけれど、もう大手メディアの記事だって疑って掛からないといけない時代になってきているんですよね。 週刊誌が芸能人やタレントのゴシップ記事を書けば、多くの場合「取材を受けていない」「内容は正しくない」とタレント側に言われても、それはこれまでは許されてきたような風潮があるけれど、一般のそれも世間的に注目されているような内容に関しても、自分の編集方針に合わせて事実を曲げるというか、ある意味捏造すら前提の報道姿勢は、もうレガシーメディアの終焉を表しているような気さえします。読売新聞側は「厳重注意をした」で終わらせるような雰囲気だけれど、それこそ3日間くらいの営業停止とか適用しても足りないくらいでは。まぁ、そう言う事を言い出すと、もう廃業するしか無い某新聞社や某放送局もあるから、なかなか言えないんだろうけど。世の中一般的に、偉そうなことを言っている人に限って、結構だらしないことが多々あるんですが、今回もその典型を見たような気がしますね。
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