2020年3月6日

Kindle Unlimitedを解約

昨年末に、Kindle Unlimitedのキャンペーンで「3ヶ月294円」というのがあり、通常の「最初の一月無料」よりは、少しいろいろ使い勝手とかお試し内容もしっかり確認出来るかなと思って登録しました。それまでは、Amazon PrimeのPrime Readingを利用していたんですが、やはり対象書籍の範囲がそんなに多くない。自分的に興味の有る分野の書籍もそんなにあったわけでも無いので、それならとちょっと期待を込めて登録しました。

で、いざ登録が完了して、Kindle Unlimitedの対象書籍を色々見てみましたが、正直最初の段階で「がったり」。私は、SFとかテクノスリラー系の文庫がある程度読めることを期待したんですが、確かにそう言う分野の書籍もあるけれど、もう20年位前のだったりして、正直「今読みたい」と思うものは殆ど見つからない。実は、登録して直ぐくらいに、昔読んだ「レンズマンシリーズ」が登録されているのを見つけて「おぉ、懐かしい」と読んでみたんですが、もう40年? 50年? 前の作品だから、ちょっと今読むのは辛い。文体もそうですし、内容的にも当時の小中学生なら良かったけれど、今になって読み返してみると何か陳腐な感じすらする内容や筋立て。さらに暫くして、小松左京氏の一連の書籍が登録されている事を発見して、やはり昔懐かしい「エスパイ」とか読んでみたんですが、流石にこれも時間が過ぎていて、正直読むのが辛いと感じる位。

それ以外の分野でも色々探してみると、まぁ最近の書籍も登録されていて、それらはまずまず読める位のものもあるんですが、そんなに沢山も無いわけで、数日すると大概読み終わってしまいました。比較的最近のものというか最新のものという意味では、雑誌系は結構登録されていて、例えばターザンなんかは結構お得感を感じますが、タブレットではなく主に移動中にiPhone8で読む自分にとって、この手大判のテキストよりは画像系のデザインの雑誌は読みづらく、結局こちらも暫くして飽きてしまいました。結局、3ヶ月の猶予どころか、一月も断たないうちに自分的にはこのサービス終了という感じになります。

Prime Readingを利用始めたときにも感じたんですが、何万冊、何十万冊という書籍の数は、確かに凄く多いのだけれど、よほどのことが無い限りその中から自分の欲するあるいは気に入る書籍を見つけるのはかなり難しいな、と。これって、よくよく考えたら、例えば八重洲のブックセンターとか丸の内の丸善本店とか何十万冊も書籍を扱っている店舗にいってみ、自分の好みの本が何千何万と見つかるわけじゃ無い。精々数百数千の単位で、さらにその中でも「読みたい(まだ読んでいない)」ものとなれば、数十冊も無いでしょう。これが、研究者みたいな人が色々な参考文献を探したいとか言うのであれば、また話は違ってくるんでしょうけど、自分のように凄く限定された分野のさらに狭い領域の範囲のほんとなると、母集団が大きくなっても対象集団は実はそんなに変わらないのかもしれない。結局、3ヶ月のキャンペーン終了を待たずに、Kindle Unlimitedは解約しましたが、何でもある、何でも読める、と言う事は、実は結構不自由なことでもあるんだなと再認識した次第です。

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