2021年6月20日

世界を相手に勝負する

メジャーリーグの大谷選手が、昨日の試合で2本のホームランを放ち、ホームラン数を21本として両リーグ単独2位に。どちらの映像も見たんですが、特に20号のホームランは打った瞬間はライトライナー?と思うくらい弾道が低くて、それが何故かスタンドに入ってしまうのは、やはり初速が早いからなんだろうか。ああいうホームランを打てる打者というのは、少なくとも日本人にはあまり居ないと思う。

 大谷選手を画面で見ていて感じるのは、身長が高い(193cm)為か、ちょっとひょろっとした印象なんですよね。体重は95kg位なので、もし元々がバッターだったらもっと体重があって、体つきも所謂マッチョ系みたいに見えるんじゃ無いかと思う。それがピッチャーということもあり、ぱっと見華奢なようにも感じるああいう所に落ち着いているんだろうなぁ。日本人メジャーリーガーでパワーヒッターとなると、やはり松井秀樹氏が筆頭だと思うけれど、彼の場合なんかはもっと上半身がムキムキの感じだ強いし、いかにも「打つぞ」という感じだったけれど、大谷選手の場合はバットを振り出すと、そのスピードで弾かれてホームランになっている気がします。

その1試合2本のホームランの前日には、ピッチャーとして登板して3勝目を上げているわけで、そちらも気になるところ。出来れば、10勝を目指して欲しいところだけれど、そこはちょっと厳しいかなぁ。正直なところ、「二刀流」で活躍できる年齢は、今年も含めて2~3年位じゃないかと思うので、その間に凄いMLB記録、例えば最多勝でホームラン王とかを残して欲しいだけれど。打つ方で言えば、ホームランも見たいけれど、もう少しヒットも打って打率も3割台に戻して欲しい気もするんですよね。それ以外にも、盗塁もするし、まぁイチロー選手がそれまでのMLBで異例の選手だったように、大谷選手もMLBにもここ100年位いなかった異例のスタイルというのがちょっと誇らしい。

日本人の体型って、どうしても欧米人と比べてサイズ(身長体重)やその内容(筋力やスピード)で劣ってきたんですが、最近は大谷選手を始めかなり追いついてきている気がします。それだけ、日本の栄養状態が良くなってきたのか、体作りの環境が整ってきたのか、単なる偶然なのか何とも言えないけれど、自分達の子どもの頃と比較して、小さい頃からスポーツをする環境が最近では整ってきているので、良い意味で体作りの環境がこう言う逸材を生んでいるんじゃ無いだろうか。勿論、その反動としてスパルタとか問題も指摘されているから、そのバランスは重要だけれど、世界に出ていって活躍できる人材が生まれてきていることは素直に嬉しい。ただ、それって世界から日本に来る人材も増えるわけで、大相撲なんかがその例ですよね。大谷選手が活躍することは素直に嬉しいけれど、次に続く人達はさらに厳しい条件での競争を勝ち抜く必要が有るわけで、そう言うものがさらに良い選手を生み出していく源泉になるんだろうと思いますね。そう言う夢と厳しさを、今の大谷選手は見せてくれている気がします。

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