2021年6月21日

感染者増加の憂鬱

東京オリ・パラの開催有無や、開催の場合の無観客・有観客の議論が騒がしいけれど、それとは別に同じくメディアで連日報道されている、若者世代を中心とした夜から深夜に書けての屋外飲酒の報道。結局、東京オリ・パラが開催されて、観客を入れて各競技が開催された場合、その最大のリスクが感染後に飲酒や集団で集まることでクラスターが発生することのはずなのに、其れ以前に発生している動揺の事例に関しては、伝える側の熱意が不足している気がします。

東京オリ・パラに関してあれだけ厳しい意見を言うのであれば、連日繰り広げられているこう言う行為に対しても同様の批判をするべきだと思うのに、そのトーンは正直抑え気味。一つは、1年半にも及ぶ自塾疲れで、誰もが「網何とかならないか」という厭戦気分みたいなものを感じていて、それが彼らの行動に対して同情というか理解みたいな連帯感を生んでいるんじゃないかと思います。あるいは、もっと穿った見方をすれば、感染対策を進めている政権に対しての攻撃、とも取れないことも無い。結局、罰則を設定する事も出来ないし、出来る事は一人一人の自覚を促すことだけの今の状況では、その理由は別にして個人の行動にまで制限を掛けることは出来ない訳で、今で着ることはそう言う好意を広く伝えることで反省を促すことなんだろうけど、それが逆に切っ掛けになって同様の行為に走る人が増える事も考えられる。

その善し悪しは別にして、色々な理由からそう言う行為を止めることが出来ないのであれば、結局東京オリ・パラを中止しても、今後感染再拡大して行くことは確実なわけで、となるとやはり根本的な対策を考えないといけない。結果的にそう言う方向に進むのだろうけど、東京オリ・パラの為の対策では無く、今必要な対策やリスク管理に関して再考する必要が有るんじゃ無いだろうか。それは、強制的な行動制限が出来ない以上、何らかの利益を与えることで誘導して行くしか無いんじゃ無いかと思うんですよね。例えば、今日から非常事態宣言がまん延防止等重点措置に代わり、酒類の提供も19時まで可能になるわけですが、それでも商売としては厳しい状況。例えば、

  1. 酒類の提供は21:30迄と、酒販売店の営業を22:00迄(例えば)する。本来これ以降も営業する店舗でこの規定に従う場合には、営業補償をする
  2. それ以降の営業をする場合は、届け出制とする。補償の補填も無い。仮にクラスター発生、陽性者発生の場合は、原因の対策がされるまで食中毒と同様に営業停止処分とする
  3. 無届けで22:00以降も営業した場合には、営業停止処分とする
利用者側にも、韓国とか台湾で利用されているような、一人一人の行動履歴記録アプリみたいな物があれば、店舗入店時にその店舗のIDをスキャンすることで来店履歴が分かって、万一の場合の時にも濃厚接触者の判別ができるのでより効果的だと思うんですが、今の日本の法律ではそれを強制することも出来ない。こういう時に、マイナンバーとかCOCOAがちゃんとしていればと、個人的に感じますねぇ。いずれにしても、東京オリ・パラが有ろうが無かろうが、無観客だろうが有観客だろうが、結局は一人一人が意識して感染予防策である「三密回避」とワクチン接種を加速している事しか解決策は無いんですよね。そう言う意味では、メディアや一部野党では「感染者数が下げ止まりしている中、開催延期か中止」と言うけれど、下げ止まりしていることが問題の本質な訳で、その対策をもっと主張するべきだと思うのだけれど。事の本質を意図的なのかはき違えているから、その主張に同意できない気持ちが日増しに強くなっている気がします。

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