2021年6月16日

ワクチン接種

浜松市というか静岡県のワクチン接種率が、全国的も低いと言う事に一寸前に驚いたんですが、 昨日の夕方のローカルニュースでもその話題を扱っていました。静岡県の県民人口は、四国四県とか北陸三県とほぼ同程度らしいのですが、四国四県や北陸三県には医学系大学が4校有るのに対して、静岡県は浜松医科大学一校だけという、医学系大学の少なさがその一因らしい。

実際、人口10万人当たりの医者の数では、47都道府県中40位らしい。静岡県の人口は360万人前後なので、決して小さな地域では無いと思うけれど、医科大学が県西部の浜松医科大学だけのため、大学のある西部地域には医療従事者の供給は出来ても、中部や特に反対側の東部地域への対応が出来ないらしい。その為県としても、新しい医科大学の設置申請なども検討していたらしいけれど、中々難しいらしい。対策としては、医科大学の6年間の奨学金を出す代わりに、9年間県内で勤務する制度を実施して何とか医療従事者の確保をしていたらしいけれど、中々厳しいらしい。

浜松市には、看護士育成などの目的で聖隷クリストファー大学と言う大学があるので、ここに医学部を追加したらと思うけれど、大変なのかなぁ。静岡大学の再編成でも、浜松医科大学を吸収して静岡大学医学部とする案なので増加と言う事にはならないし。県東部には日本大学の三島校舎があるので、ここに日本大学第二医学部を作るとかは駄目なんだろうなぁ。あるいは、静岡県の最大私立大学の常葉大学当たりで医学部というのは難しいのだろうか。ここも看護系の学部はすでにあるので、そこを拡充するとか出来たらちょっと違ってくると思うのだけれど。もともと静岡県自体に大学が少ないのですよね。東京と大阪の中間地点にあり、その気になれば名古屋の大学に通学することも可能な距離なので、中々県内に大学を設置するという事がこれまでも無かった訳ですから。

浜松医科大学には、個人的にもちょっと色々お世話(治療)になっていて、大変ありがたく感じているところ。丁度自分達が大学受験する何年か前に開校した大学で、高校の同級生も10人位は当時合格したのかな。当時は「医者になっても、お前だけには看て貰わない」と悪態をついて笑ったけれど、その浜松医科大学も開校してもう50年位になるはず。50年前の判断に、今助けられるくらい、長期的なプランというのは重要だなぁと改めて感じます。例えば、看護系の卒業生でも、非常時には特定分野の医療行為が可能なるとか、医科大学だけに拘らない、医療系大学の再構成が必要なのかも。

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