2020年11月1日

テレビが壊れた (7) - キビキビした動作

そろそろタイトルを「テレビが壊れた」シリーズから、「テレビへの要望」シリーズあたりに変更した方が良いのかもしれないけれど(笑)、取りあえずこのシリーズはまだ続きそうな雰囲気。自分的には、新しいオモチャを手に入れは子供みたいな物で、使うにつれていろいろ発見があるこのシリーズ。全部を調べたわけでは無いのですが、多分最近のテレビの回路は、ネット接続(YouTubeとかAmazon Prime機能付き)のものは、所謂「Android TV」になっているんでしょうね。家には、最近購入したネット機能無しのテレビもあるんですが、リモコン操作でON/OFFしたりその他機能を使うときの挙動が違いますから。

Android TVは、多分作る方にしても共通回路・部品が流用できるし、多分後からの機能更新や追加も簡単なんだろうなと言う気がしていて、それはそれで作る方としてはメリットが大きいと思います。一方でユーザー目線で見てみると、「もっさりとした動作感」が、どうも気に入らない。例えば電源を入れたとき、昔の真空管式テレビ(笑)程じゃ無いけれど、リモコンの電源ボタンを押して、ワンクッション有ってからテレビの電源オンのLEDが点灯して画面表示されます。オフの時も同様で、電源ボタンを押すと、1秒は無いんだろうけど、それ位一寸画面表示も音声もディレーをしてフェードアウトして行く感じで消えていくのが、どうも慣れなくて未だに違和感を感じます。昔のAndroid TVはもっと酷くて、一瞬リモコンが動作していないのか何度かボタンを押してしまうくらいディレーが酷かったのですが、それと比べればまだ良くなってはいるけれど、それでも少し前の非Android TVと比べると、動作のキビキビ感が無いのが困ります。そう思っていると、チャンネル切替と入力切替なんかの動作も、もう少しピリッとして欲しい気がします。

パソコンのアプリ開発をしていて、お客様の満足度調査なんかも時々しますが、一番希望が多いのが「画面がフリーズしているように見える」「何か動作しているのか、例えばプログレスバーとか、表示をして欲しい」「時間が掛かるなら、その旨表示したり、途中で中断する機能が欲しい」というように、見えてる感と動作している感に対しての要望が一番多かったりします。今回のテレビにしても、例えば電源オンの時にはまずは何かトレードマークなり表示を先ず出して欲しいとか、電源オフの時も本体の機能が終了する前に、まずは画面をオフにする、音声をオフして、「消えました感」を見せてから内部処理をすれば良いと思う。そう言うユーザビリティに関しては、もっと改善が必要かなぁと言う気がしています。

実は同じ事がWindows OSにも見られていて、最新のWindows 10では兎に角起動時間を短くするために、以前のよう一から起動するのでは無く、終了時に有る程度状態を保存して、起動時にはそれを戻すことで起動時間を短縮しています。逆に、終了時には動作内容を保存するから以前のようにアプリを次々終了して終わるよりもよりも時間が掛かるのですが、先ず最初に画面オフと入力禁止にしてユーザーには「終わった」と見せかけて、実はその後でちょこちょこと設定保存や環境保存をしているから、電源ボタンは暫く点灯していたり点滅していたりして、完全に電源がオフになるまで数秒は内部的には動作していたりします。あれはあれで、例えば画面が消えて直ぐにディスプレーを閉じてしまうと、変な状態でサスペンドしたりする場合もあり、その後の起動に問題が発生したりするんですが、使い勝手という意味ではそれなりに改善しているかな、と。そういう部分も、テレビの世界でももう少し考慮する必要があるんじゃ無いだろうか。そんな印象を受けています。(続く...)

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