第三波とも言われる、新型コロナウイルス陽性者増加に対して、菅総理は食事中も口に物を運ぶとき以外はマスクを着用する「マスク会食」なる事を要請するまでの事態に。まぁ、口に物が入っているとき以外はマスクをして飛沫感染を拡散仕様にするのは確かに重要な行動だと思うけれど、実際問題そんなことが出来るのかと言えば、かなり難しいと思いますよね。まず、マスクの耳紐を片側だけ外して食べても、だらんと垂れたマスクが邪魔になったり、食べ物に触れたりして汚れることも。口に物を入れて食べたときに、そのソースとかがマスクの内側に付着することもあるでしょう。第一に、一回の会食中に何回マスクを付けたり外したりするのか、それが大変そう。
個人的に閃いたのは、例えばフレンチとかイタリアンみたいなレストランなら、殆どの場合布ナプキンが提供されると思いますが、あそこまでしなくても多くの飲食店で提供している「紙ナプキン」の、もう二回りくらいの大きさの物を提供すれば、何か喋るときにそれで口の前を隠すようにして話せば、いちいちマスクを付け外しするよりも簡単で、効果もそれなりにあるんじゃ無いだろうか。勿論、大声で話しをすれば効果も減衰するだろうし、口元とどの程度話しても大丈夫なのか、有る程度検証は必要だと思うけれど、現実性という意味では「マスク会食」よりは「紙ナプキン会食」の方が優れている気がする。似たような行為で、まだ口の中に食べ物が残っているときに話をしないといけない場合に、手で口元を隠すことは良くする行為の1つだと思いますが、それを紙ナプキンでやったらどうだろうか。紙ナプキンが無くても、手洗い用のハンカチとは別に、食事時に口元を隠す用のハンカチを別に準備するだけでも良いのでは。要は、話をしたときに口から放出されるであろう、飛沫を出来るだけ拡散防止すればいいわけですからね。
感染する機会として、会食とともにカラオケ店での感染も指摘されています。あれなんかも、透明なビニールカーテンみたいな物でマイクのある場所を囲えばいいんじゃ無いかと。ただ、そのままでは次の人に感染が移るかもしれないので、トイレの便座シートで回転して新しい部分が出てくるように、ビニールカーテンも回転しながら、後ろの方で消毒しつつ清潔な部分が前に来るような「消毒機能付き回転ビニールカーテン型ブース」みたいな物ってどうだろうか(笑)。消毒液の臭いが邪魔になりそうだけれど、手作りでも出来そうな気がする。そこまでしなくても、溶接作業の時に使用する、手持のマスク見たい物を透明なプラスチックで作り、そこにカラオケ用のマイクを付けたら良いんじゃ無い。それだけでも、結構違う気がする。勿論、マスクもマイクも、毎回消毒する事は必須ですが。あと、歌う場所については協力に喚起出来るようにして、飛び出したであろう飛沫を出来るだけ迅速に回収して室内に拡散しないような工夫も必要だと思います。
結局は、やっぱり「三密」が感染する最大要因と言う事に変わりない。最近ではそこに、「大声での会話」や「長時間の会食」も加える様ですが、いずれにしても複数の人がそれなりの規模で集まったときに感染が拡大するわけだから、そこさえ押さえられれば現在のクラスターや感染源のかなりが押さえられるはず。日本医師会の中川敏夫会長は「Go Toで国民が完全に緩んでいる」と批判したようですが、気持ち的に緩んでいたことは事実だと思うけれど、それがGo Toだけの原因でもないと思う。ましてや、屋外でのバーベキューのリスクは、カラオケ店や会食に比べたら、かなり低い気もする。大体、この方「エビデンスは無いけれど(原因として)間違いない」と言ってしまうわけで、それって最初から「Go To批判ありき」じゃないのか。同じように感じる人は多いみたいで、古市氏にも突っ込まれていては... 既に指摘されているけれど、これから年末年始になり、帰省する人も例年よりは少ないだろうけど、やはりそれなりの人が地元・実家にに移動して、当然家族や知り合いとの会合や会食機会も増えるはず。その時に、つい身内の気安さからハメを派ずるような状況はこれまでよりも増えるだろうし、そうなると年末年始から二週間後、1月の成人の日あたりから、再度急増する事態がでてきそうな気がしますね。その為に備えるためにも、マスクの着用は勿論、会食した時の、ある意味「マナー」ですよね。紙ナプキン、あるいは持参したハンカチなどを利用して、飛沫拡散しない、させないという事を、例えばメディア等はこれから周知させることが、彼らの役目じゃないだろうか。単に不安を煽ったり、日々の数字を追うだけでじゃ無くて、色々リスクや制限がある中で、どう言う最適解を見つけ出すのか、そう言う事をもっとやらないと存在意義すら無くなってくると思う。
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