2020年11月22日

デジタル化の将来

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、政府のデジタル化に関して。内容に関しては、概ね賛成だし、政府としてデジタル化を進めるだけで無く、広く一般も含めてアイデアや意見を求める行為は良いことだと思います。

で、個人的に気になったのが、山田氏が最後に書かれている、PDFファイルではなくソースファイルでの公開をリクエストしていること。確かに、形態が固定化されるPDFよりは、印刷時に自由に用紙サイズや文字サイズなど修正出来るソースファイルの方が好ましい事は事実。ただし、そうなると、そのファイル形式に沿ったアプリの使用が前提になるわけで、それを回避するためには、Wordに一太郎に〇〇にという異なりかねない。一般的な、リッチテキストとかHTML形式という方法もあるけれど、ちょっと繁雑になる気がします。PDFと言う共通のプラットフォームで公開することで、誰でも簡単に閲覧できるというメリットもあると思うんですよね。

また、ソースファイルを公開した場合、後から改竄される可能性もあるだろうし、また用紙サイズを変更することで、フィールドがづれたり、場合によってはオリジナルは1枚だったものが、少しはみ出て2枚になるかもしれない。それこそ、綺麗に段組された「書類」ではなく、リスト形式で縦に並んだ「項目主眼」の形式にでも成ればそう言う事も問題で無くなるのかもしれないけれど。

理想を言えば、入力はオンラインで出来るようにして、その時に「文字大きめ」とか「シンプル表示」みたいな感じで、自分に合った表示形式が選択出来るようにして、入力後の出力も、用紙サイズやフォントサイズに応じて、修正して出力してくれるようになれば、個人的には完璧なのかな。勿論、オンラインに対応出来ない人用に、紙の用紙も必要だけれど、例えば入力項目を読み上げて、それに対して「音声入力」することで文書作成が出来るようになってもいいんじゃ無いだろうか。最初にマイナンバーカードで個人認証して、名前や住所などはカードに登録されている内容と、音声入力された内容に不一致が無ければそのまま受け入れれば良いだろうし。さらに言えば、そう言う共通データや、過去に登録しているデータに関しては、デフォルトで入力済みにしてもらい、変更点などあればその時に修正するような、「データの共有化」も進めて欲しい。書類を書くときに、一枚一枚自分の名前や住所に電話番号を何度も書くのは、結構苦痛だったりするわけですし。デジタル化の恩恵として、単に判子が無くなるだけでは無く、データ共有という部分も進めて欲しい。

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