2020年10月17日

日本放送強制協会(NHK)

久しぶりに、「何これ」と怒りすら覚えた記事。テレビ設置した家庭や職場は、NHKへの届出を義務化するように放送法を改正する、と。さらに、未導入者情報も照会出来るようにしたいというのは、一体どういうつもりなんだろうか。そこまでしたいなら、危険物取り扱いみたいに、テレビを購入した人は届け出制にして、それに対してNHKが放送受信できるような「解除キー」を提供し、それをテレビに設定すれば試聴可能になるようにしたらどうだろうか。って、それって今のB-CASじゃん(笑)。

NHKは、健全な財政維持のためとか言っているわけですが、それなら年間収入の半分近くある余剰金をまずはちゃんと処理して欲しい。その上で足りないのなら、そこは是々非々なり、その都度なりに対応するべきだろうし。正直、例えば今年は予算が足らなくて大河ドラマ制作が半分しか出来ない、と言うのであれば、半分にするのが当然だと思う。それを、最初から「NHKはこれだけの物ありき」の上で、それに対して「これだけお金が足りない」から「さらに強制的な方法をとりたい」というのは、もう横暴以前の話に聞こえます。で、全ては「放送法」に基づいて主張しているわけですが、既にネットにも同様のコメントが書かれているけれど、古い法律なんだから、この際一気に改正なり新法設定したらどうかと本当に感じますね。

以前も書いたけれど、昔まだ放送環境が十分でなかった頃に全国津々浦々に情報伝達するためにNHKが出来て、そのコスト故放送法も制定されたもの。当時のアナログテレビ放送は既に終焉して、今は地デジにBSにと時代は変わっているのに、その基本部分が昔ながらのアナログ時代の法律というのは間違っている気がします。しかもNHKは、自分達が回線を引いたわけではない、ネット配信に関しても受信料を要求するわけで、それならばNHKからネット回線に対して使用利用を払え、と言いたいくらい(笑)。仮にこの改正が通ったら、私は先日買ったばかりのテレビを捨てて、4Kモニターに買い換えて、ネット配信に移行するなぁ。民放とかどうしても見たければ、今は各局独自に配信もしているし、正直一番観たいスポーツ番組は、今では殆どネット配信でカバーされていますからね。

それ以上に、道連れにされる民放は溜まらないでしょうね。一気にテレビ離れが起こるかもしれない。あるいは、先日裁判で勝ったような、内部改造をしてNHKが映らない形式にする「改造業者」がブームになるかも。まぁ、そうなればNHKも放送法で「メーカー出荷時後の改変は、これを認めない」みたいな事を入れるかもしれないけれど、泥縄ですよね。先のノーベル経済学賞では、電波オークションの研究が受賞したけれど、まさに今のNHKに対して実証実験をして見たらどうだろうか。以前も書いたけれど、チャンネル数だって多いわけだし。技術的な貢献度は確かに評価するべきだとは思うけれど、だからと言って何でもかんでも許されるわけでは無いし、もともとB-CASという既に普及して利用可能な技術があるのに、それを使わずに都合の良い方法を導入させようとする、その意図が嫌いだなぁ。思うんですが、民放キー局は、今は独自にネット配信をしていますが、あれをまとめて「民放パック」みたいなものにしたら、どうだろうか。無料契約なら、今のテレビ同様提示配信のみですが、有料契約すると見逃し配信とか一定期間何度でも試聴できるようにする。そうなると、HDDレコーダーも不要になるかも。ますます民業が圧迫されるかも。

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