2020年11月26日

矢口高雄氏、逝く

漫画家の矢口高雄氏が、11月20日に亡くなっていたというニュース。やっぱり、「釣りキチ三平」が一番思い出になるかなぁ。それまで見た画と違って、躍動感がある構図というか動きを感じる画だったし、背景なども含めて緻密な画だったから、それもあって好きな作品の1つでした。

5月に膵臓癌が見つかって、それから闘病生活をしたけれど、と娘さんがtwitterに書き込まれていたけれど、今の時代81歳はまだまだ「現役」と言って良い年齢ですよねぇ。膵臓癌は、中々自覚症状も無く、だから見つかったときには重篤化していて、なかなか回復する事は難しいと聞きますが、人間ドックとか定期健康診断をしても駄目なのかなぁ。発見から死亡まで半年となると、検査のインターバルが半年間隔だと場合によってはエスケープする可能性もありますよね。と言って、四半期ごとに検査というのも大変だし。

仕方の無い話ではあるし、毎回書いているけれど、自分が昔読んでいた作品の作者さんとか、よく見ていた俳優さん、タレントさんが、どんどん鬼籍に入っていくのは、寂しいと同時に、あぁ自分もそんな年齢になってきたんだなぁと言う、何か達観したような気持ちにもなりますよね。どれだけ先なのか分からないけれど、いつか自分もこの人生が終わるときが来るわけで、その時の為に身辺整理ではないけれど、いろいろと処分したり、記録したり、場合によっては引き継ぎとかも考えないといけない。

昔のように、物理的な手紙とか書籍とか物品だけなら、それは見て判断して処分すれば良いけれど、現代はデジタルデータも多く残っているわけで、それって家族も知らない場合も有るだろうし、仮に知っていてもアクセス方法とか分からない場合も。このブログだって、実は身内には何も知らせていないので、万が一ある時私の人生が終わっても、多分誰も知らないままにデータだけは何年か後も残っていくんでしょうね。時限爆弾じゃ無いけれど、一定期間アクセスや更新がなかったら、自動的に削除されるサービスみたいなものって必要だと思うなぁ。ただ、「釣りキチ三平」とか、作品はずっと残っていて欲しいですよね。マンガだけでなく、音楽にしても、絵画にしても、小説にしても、「データ」ではなく「作品」として生まれたものは、残す意味はあると思うなぁ。そうやって、古文とか歴史も伝えられてきたわけですし。

矢口高雄氏のご冥福をお祈りします。

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