2020年11月19日

陽性者急増の理由は...

ここ最近、全国的にも、東京都や北海道など一部地域でも、新型コロナウイルスの陽性者が急増。地元静岡県も、昨日は過去最多の60人を確認し、うち静岡市では感染者数38人(クラスター2件)、浜松市も感染者数22名が確認され、複数のクラスターが発生している可能生も。

浜松市で言えば、遠州病院での感染が最近では一番大きなクラスターだと思うんですが、医療機関のクラスターは、そこに感染が想定される人が集まってくるわけだから、どんなに対策しても漏れは出てくるでしょうね。医療機関としても万全の対策は取っているだろうけど、やはり100%完全は有り得ないわけで、極々僅かな隙間から入ってくるのが、ウイルスや細菌の恐いところ。クラスター化した飲食店やカラオケ店は、暫く営業停止して除染すれば良いけれど、病院となると外来は止めても入院患者の治療を止めるわけには行かないだろうし。

感染経路がはっきりしない事例も半分くらい有るので、その点が恐いところですが、感染経路が分かっている事例の殆どは、長時間での飲食店の利用とか、カラオケ店などで観戦したことが分かっています。一部メディアや日本医師会会長は、「Go Toトラベル/イート」が感染拡大の要因の1つと言っているけれど、全国的には7月22日から、東京都は10月1日から始まっているのに、感染拡大の兆候が見え始めたのは11月の初め頃からで、Go Toが原因と言うのはちょっと無理がある気がします。すでに4000万人近い人が利用しているGo Toトラベルでも、それが原因と考えられるクラスターでの陽性者数は200名を超えていないわけで、確率的には「殆ど影響ない」と言えるくらい。個人的に思うのは、一部地域を除いて全国的に「Go Toトラベル」が始まった頃は、利用者側も受入側も緊張感があって、だからキャンペーン開始後も比較的安定した状態だった。そこに、10月1日から東京都など対象から外れていた地域も参加が始まり、さらに10月1日からは「Go To イート」も始まり、それまで以上に人が外に出て飲食店利用や対象店利用を始めます。参加人数が倍増すれば、感染リスクも高まるわけで、かつ「Go Toトラベル」での影響が無い状態であったから、安心感から油断やこれまで「3密」に、大声で話しをする、長時間大人数で集まるまで、これまで実行出来ていた「回避策」が緩くなっていったんじゃ無いかと。だから、10月1日のスタートから暫く時間差があって徐々に感染拡大が広がり、その影響が見えてきたのが11月に入ってから何じゃ無いかと。

年齢別の状況を見ると、これまでは比較的陽性者数が少なかった若い世代から中年世代が増えているわけで、それも10月1日以降の行動様式にも当てはまる気がします。特に10月終わりには、例年ほどでは無いけれどハロウィーンのイベントもあったし、気候的にも良い天候が続いて外出する機会も増えただろうし。そう言う意味では、これから気候も寒くなりますます巣ごもり状態になることで、場合によっては感染リスクが高まるのかもしれませんね。飲食店側やカラオケ店側も、色々対策を取るだろうけど、結局そう言うリスク管理をちゃんとしない極々一部の店舗でクラスターが発生して、それが業界全体を苦しめる要因になっているんでしょうね。私自身、食事中はそんなに話をする方じゃ無いので、逆に宴会とか慰労会の時に話し好きな人が近くにいて色々は無しをされるのは、正直今回の様な状況で無くても苦手。と言うか、そう言う大人数(※個人的には5人以上だと「大人数」と思う-笑)での会食自体が、余り好きじゃ無いという理由も。カラオケも、納豆と同じくらい嫌いという理由から、もう20年以上も行ったこと無いし、そう言う意味では一番リスクから遠い存在かも。だからと言って油断していると、とんでもないところから知らないうちに感染してしまうかもしれない。で、結局は「3密」回避と、うがい、手洗い、マスク着用という、基本的な事を今暫く継続することが最大の防御になる、と言う事ですよね。やることは何も変わっていない、けれど実行することに緩みが出たから、陽性者数が増えている、というのが現状なのでは。だから、多くの人がもう一度基本に戻って行けば、また落ち着く気がします。そうなることを願って。

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