2020年9月25日

種苗法改正案 (2)

 先の国会で先送りとなった種苗法改正案に関しての記事。何か、最近分かったみたいな書きぶりだけれど、この手の話は韓国へのイチゴ品種の流出に始まり、随分前から問題になっていたこと。だからこそ、日本の企業や農家が苦労して開発した魅力的な品種を守るために法改正が必要だったわけですが、何か意図があるのか背景を理解せずに延髄反射しただけなのか、一部の声にも押されて先送りされてしまったものなんですよね。そう言うことも分かっているはずなのに、

政府は先の通常国会で海外への無断持ち出しを規制するための種苗法改正案を提出したが、審議時間が足りず、法改正は先送りされた。

と書く時事通信は確信犯なんだろうか。 

昔から言われているのは、日本の苺品種が韓国へ流出して、さらには韓国内でそれらの日本品種を掛け合わせて「韓国産品種」として栽培販売されていること。ああいうのも、DNA検査で由来を特定して今後取り締まれば良いと思うのだけれど、イチゴにとどまらず色々な果実やその他農産物に対しての課題は多いでしょうね。農作物だけで無く、和牛の精子持ち出し何て言うのも最近ニュースで聞いたし。まぁ、商標や特許なども含めて、今は国際競争の時代だから、守るものはしっかり守り、戦略的に協業できるところは協業すると言う「メリハリ」をもっと聞かせないと生き残れない時代なんですよね。

先の種苗法改正の時には、女優の柴崎コウさんのツイートを切掛に、それを利用して色々な人が反対意見を拡散し、それも先送りの理由の一つになったと思うんですが、少なくともその時に「反対」をしていた政治家はこの現状に関してそれなりの説明なり立場の表明が必要なんじゃ無いかと。この現状をこのまま放置して良いというのは論外だと思うのだけれど、それに対しての対策である種苗法改正以外の対案を出すべきだし、単に反射的に「反対」と言っていただけなら、口をつぐむべきだと思う。

国内の消費が飽和状態になりつつ有り、しかも人口も減少していき今後市場は縮小する事が明らかな今、将来を考えるなら海外に活路を見いだすのが大きな戦略の一つのはず。所が、その売り先に日本から持ち出された「現地産」の同等品種が栽培販売されていては勝負にならない。勿論、単に種を持ち出して栽培するだけでは、栽培技術まで同じにしないと日本産と同じものが出来るとは限らないだろうけど、それでも現地産ということで価格が安ければ、多少の見た目や味の違いは気にしないだろうし。既に流出して居るものに対しての対応は無理だろうけれど、今後の品種開発のためにも今国会で是非可決されて、日本農業の次のステップに繋がる道筋を付けて欲しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿