「番狂わせ」と言ったら、相手チームに失礼かもしれないけれど、この週末に開催された関東大学TOP8のリーグ戦(※今シーズン用の変則ルールで、4チームずつA/Bブロックに分かれてリーグ戦を行い、1位チーム同士が決勝戦を行い甲子園ボウル出場チームが決定)で、この試合に勝てばBブロック優勝が決まる早稲田大学が、明治大学に1TD差で敗れる結果に(21-28)。これにより、勝点で上回る桜美林大学がブロック1位となり、もう一つのAブロックを全勝で1位を確定した日本大学と、甲子園ボウル出場を掛けた決勝戦を行うことに。
早稲田大学は、初戦で桜美林大学に9-6で勝利しており、勝ち点で並んでも直接対決の結果から有利な状態。ところが、早稲田大学で新型コロナウイルスの陽性者が判明し、第二節の立教大学との試合が中止となり、試合だけで無く練習も直前まで中止となり、結果的には練習不足が影響したと思いますが、それにしても早稲田大学は悔しいだろうなあ。ここの所、毎年甲子園ボウルに出場し、関東の雄としての地位も確立してきたチームですが、思わぬ所で足下を救われた感じ。
ただ、関東のチーム自体の底上げが進んでいることも事実で、例えば桜美林大学は、昨年一つ下のBIG8からTOP8に昇格したチームだけれど、数年前から学校が全面的な支援を始めていて、コーチ陣も整えたりしているチーム。実際、初戦では早稲田大学に9-6と肉薄したわけで、決してフロックとかじゃ無い。明治大学も、近年は低迷していたけれど、昨年は上位チームを倒すような試合も見せていて、こちらも「古豪復活中」みたいな状態でしたからね。
日本大学も、2年前の騒動からやっと落ち着いてフットボールに専念できる状態になってきたところ。面白いのは、日本大学も桜美林大学も、昨シーズンBIG8で1位(日本大学)、2位(桜美林大学)となり、TOP8の慶應義塾大学(※シーズン途中で棄権したため、自動降格=日本大学は自動昇格)、日本体育大学(※桜美林大学が16-6で勝利)と入れ替わって今年TOP8に昇格したチーム。対戦ルールが違うので例年との比較は適切では無いけれど、昨シーズン入替戦を経てTOP8に昇格したチーム同士が、今シーズンの関東大学チャンピオンを決める決勝戦で対戦するというのは、ある意味「シンデレラストーリー」みたいなもの。実力的には、日本大学が一歩有利かと思うけれど、11月29日の決勝戦が楽しみ。今シーズンは、大学の試合もストリーミングでライブ中継されるので、ある意味フットボール好きには楽しみなんですが、それを素直に喜んで良いのかどうかは一寸微妙。何れにして、両チームには「これぞ関東の代表」という良い試合をして欲しいですね。
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