2021年3月15日

YouTubeリテラシー

最近、YouTubeで時間を潰すことが増えているんですが、よく見るカテゴリーとしては「猫」を筆頭に(笑)、やはりエンジニアの端くれなので「物作り系」も多く視聴しています。その中でも、最近ブームなのか「DIY」とか「リフォーム」とか関係のコンテンツが多くて、それ故に興味をひかれる物も多いために、 最近ではマイブームの一つになっています。

「DIY」と言っても、それこそ棚とか家具を作る物から、部屋とかのリフォームに、さらには家一軒・マンションの一室までリフォームする物まで千差万別。そればかりか、それこそリフォームでは無くゼロから家を建てたりする猛者も入らして、中でもビックリしたのは広大な山付の土地を購入して、その土地の森林を伐採して、その伐採した木材を自ら製材して6年がかりで自宅を本当に「ゼロから建てた」ものは、もうね開いた口が塞がらない(良い意味で)。田舎で育ったので、子供の頃はナイフで木を削って、オモチャみたいな物を作ったり、ノコギリとかのみとか使った事もあるので、この手の作業にはそれなりに親近感も感じるし、出来れば自分でもこれから時間の余裕が出来たらやってみたいなと思います。ただ、室内のリフォームでも電気工事をするとなると資格が必要になるし、ましてやサイズの大小はあるにしても、「家」を立てるとなるとそれなりに技術と知識が必要なわけで、それを「DIY」感覚でやってしまうってどうなんだろうか。

例えばDIY系の動画と並行して、大工さんのコンテンツも好きで、そう言うものも結構見ているんですが、やはりプロの手際の良さは凄い。で、それらを見ていて感じるのは、大工さんはもう自然な感じで一連の作業の中で水平・垂直と直角を出す事を重要ししているんですが、DIY系の場合は余りそう言う事を感じられない。たまたま映像の編集で、そう言う場面が映っていないだけなのかもしれないけれど、でも自分は素人ながらも映像を見ていると、ちょっと不安になる事も。例えば大工さんの場合は、予め組み合わせる位置とか、ネジや釘を打つ場所に墨を打って固定するときにもピタリと一致させるし、当然水準器を使用して常に水平・垂直を確認しているのに対して、素人さんのDIYやリフォーム系の映像だと、勿論そう言う道具も使用しているけれど、止めるときには目視で決めていたり、固定するときに筋交いが入っていなかったり見たいな、正直大丈夫なんだろうかと思うことも多々あります。DIY何だから、それで良いのかもしれないけれど、でもそこで実際に生活する以上は安全性だって重要だし、信頼性をちゃんと担保した物を作らないと、将来的にも不安だろうし。

中には建築士や大工経験のある人も要らして、そういう人の映像は流石に「素人DIY」と謳っている映像と比較しても違いを感じます。でも、流石に構造計算まではしていないだろうし、ましてや経験値からどこにどの様な補強が必要なのか、どこにどれだけ精度を出さないと駄目なのか、そんなことを考えずに「位置から家を建てました」みたいな映像を見てると、ちょっと不安の方が先立ちます。個人のリスクで個人の責任でやる分には、それが違法で無い限りは良いのだろうけど、それを映像コンテンツとして配信して不特定多数の人がそれを見て、中にはマネする人も出てくるだろう事を考えると、それなりに責任も生まれてくると思うのですが。結局、これも情報リテラシーみたいなもので、本当に信頼出来る情報かどうか、自分で判断出来るだけの知識なり技術を持たないと、単に鵜呑みをしてマネするだけでは駄目なんですよね。そう言う意味では、何時自分でもDIYとかリフォームとか始めるか今は決まっていないけれど、今はじっくりと「自習」して先ずは知識を蓄える時期なんだろうと、だから、毎日のYouTube視聴が止められない(笑)。中には、プロの方がちゃんと更新しているコンテンツもあるので、まずはそう言う信頼出来るものからしっかり知識を吸収しないと。でも、本当に良い時代になりました。そう言うものが、簡単に手に入り専門知識だって得ることが出来るわけだから。だからこそ、そう言うものに対して基本的な知識を得ずに安易に手を出して失敗することも覚悟しないと。

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