2021年3月27日

マイルで暮らす


何か夢のような言葉「マイルで生活出来る世界」(笑)。 マイルを貯めて、マイルを利用してサービスを受けて、またマイルを貯めてというエコシステムの提案ですが、同様の事は既に幾つも生まれていて、一番大きいのは楽天経済圏だろうか。ANAと同じく交通系だと、JR東日本のSuica経済圏が当たるのかな。その規模や内容に近づくのはかなり厳しい気もするけれど。

Suica経済圏と比べると、やはり利用者数に大きな開きがあることと、駅vs空港の拠点数の違いが大きいですよね。羽田空港のANA利用者数は、ざっと推定しても年間数千万人だろうけど、JR新宿駅の利用者数は一日で数百万人。仮にJR東日本利用者が3割位で50万人/日としても、年間で2億人近くが利用するわけだから、客単価(運賃)は大きく違うけれど、経済効果は駅利用の方が大きいことは確実。そのSuicaだって、当初は中々普及しなくて大変だったわけで、ANAのマイル経済圏はさらに大変だろうなぁ。

ANAの「マイルで生活出来る世界」の絵を見ていると、上半分は今でも関係している分野だからまだ想像も出来るけれど、下半分は現在はやっていないような分野で、そこにANAとしてどう関係していくのか、他企業との協業が忠新南だろうけど、そこにANAらしさをどう盛り込んでいくのだろうか。その中でも、「セカンドライフ」あたりは、就航先で居住先開発することで面白いコンテンツというかビジネスが出来そうな気がします。そのセカンドライフの拠点をマイルを貯めて一定期間毎に移動出来るようにするとか。夏は北海道、冬は沖縄、何て言うことが出来たら面白いかも。

考えてみたら、飛行機に乗るとか旅行をするというのは、「非日常性」を感じることが魅力な訳で、そこに「セカンドライフ」とか「日常性」を取り込んでいくというのは矛盾しているような気もします。まぁ「非日常」とまでいかなくても、いつもとは一寸異なる「日常性の揺らぎ経験」みたいな事で、毎日気がつかないようなちょっとした刺激を受けながら時間が過ぎていくような時間の送り方は、案外贅沢で付加価値の高い物になるかも。そうなると、近距離移動のSuica経済圏よりは、大きく日本国内や海外も含めて移動して環境を変えることが出来る、ANA経済圏としてのセリングポイントになるんでしょうね。私も、可能であれば老後は長く出張で行っていたフロリダで余生を過ごしたいと思っているんだけれど、ANA経済圏に組み込んでくれないだろうか。そうしたら、今以上にANAのマイルを一生懸命貯めるから(笑)。

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