2012年4月26日

再生可能エネルギーの固定価格買取制度

再生可能エネルギーの固定価格買取制度が決まり、その買取価格が決まりました。太陽光発電で42円/kWh、その他風力発電や水力発電なども価格が決められたんですが、いずれも現在の火力発電のコスト(約10円/kWh)よりもかなり高い価格。その差分は、我々利用者の電気料料金に上乗せされて賄われるわけで、正直この部分が納得いかない。そうでなくても、原子力発電所停止に伴い火力発電の比重が高くなり、その結果燃料価格もアップして通常の電気料金も値上げされるときに、さらにわざわざ高い買取料金を払うために料金が上がるのは、一寸変でしょう。

今のところ、この固定買取のためにアップする金額は、月額数十円とのことですが、それって現在の規模を想定しての価格設定なんだろうか、それとも今後増えるだろうメガソーラーなどの発電設備も含めての試算何だろうか。こういった自然エネルギーの場合、発電量の調整が出来ないから、まだ規模が少ないうちは良いけれど、今後発電量が余剰になるような場合も、この高い価格で買い取りしないといけないのか。発電量調整のためには、調整可能な火力発電を抑えるなどをすれば全体の量は調整出来るけれど、わざわざコストの安い発電を減らしてコスト高どころか赤字となる発電を購入するというのは何か納得できない。

普通の商売ならば、売値よりも高い買い取り価格は付けないわけで、ましてや東京電力のように、社内資産をすべて売り払ってでも原発対策に向けよと言われているときに、さらにコストアップを強いるような話って矛盾している気がする。

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