2020年8月7日

うがい薬 (2)

吉村大阪府知事の発言が物議を醸し、昨日はその吉村府知事は、各局のワイドショーやニュースショーをハシゴしていて対応に追われた様子。ここに、そのうがい薬の効果についての記事が掲載されています。この記事では、個人的に持っていた疑問の説明がされていて、一寸喉につかえた魚の骨が取れた気分(笑)。

「個人的疑問」とは、ポビドンヨードによるうがいをしても、うがいを使用しない場合と同じ適度の効果しか無く、一番効果があったのは水によるうがいだった、ということ。同じ「うがい」をするんだから、水による普通のうがい程度の効果が、ポビドンヨードを使用してもあるんじゃ無いかと素人的には思うのですが、記事の中で説明されているのは、
ポビドンヨードは強力な殺菌性ゆえに、のどや口の中にもともといる『正常な細菌』をも叩いてしまい、さらには粘膜なども痛めてしまうからと考えられています。強すぎるゆえに『総合的には効果が相殺されてしまう』のですね。
との事。なるほど、過剰消毒というか過剰効果によって、本来消毒するべきもの以上に患部を痛めてしまうから、その後細菌などが再発生したときに逆に以前よりも免疫力が減ってしまい、過剰に増殖してしまうと言う事なんでしょうね。これなら腑に落ちる説明。

 もう一つ気になったのが、最後に書かれている「口腔ケア」について。その段落の前で、うがいの効果として、「一時的に人に感染させるリスクを減らす」目的には良いかもしれないと書かれていて、実際私が通っている歯医者さんでも、治療の前に先ずうがい薬でうがいすることが求められて、それから診察とか治療が始まります。以前と比べて、「手間」では有るけれど、歯医者さんや看護師さんの安全確保のためにも、場合によっては自分自身の安全のためにも必要な事。その歯医者さんには、ほぼ月1で通って、インプラントの状態とか、歯周病の検査などをして、後は歯垢や歯石の検査と除去などをして貰っています。自分も、以前酷い状態になって、そこからインプラントを入れたり、虫歯治療などで大変な思いをしたので、もう何年も歯磨き、歯間ブラシ、フロスを使って清潔にしているので、歯の具合は問題ないのですが、その奥喉の調子がここの所少し問題有りなので、やはりもっとちゃんと清潔を保たないといけないのか一寸悩んでいます。

今回のポビドンヨード騒動(別名、イソジン騒動)は一寸極端なのかもしれないけれど、うがいの徹底が進むと、ますます日本人の清潔好きが進んでしまうのかもしれない。それはそれで、今の新型コロナウイルスの感染が終息して、元の生活が戻る事に繋がるから良いのですが、逆に耐性というか免疫というか、余りに清潔になりすぎて、一寸汚れたり、衛生状況の悪い場所に行ったら、日本人が一番脆弱になったりしないだろうか。まぁ、だからと言って、不衛生な生活が良いとは絶対言えませんが。いずれにしても、うがい、手洗い、マスク、と言う基本的な事をちゃんと守っていくことが、一番のウイルス対策ですね。

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